JP4034647B2 - 通信機材取り付け装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、アンテナや無線装置等の通信機材を鉄塔やビルの屋上等に取り付ける通信機材取り付け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、鉄塔上にアンテナや無線装置等の通信機材を取り付ける場合、例えば、図5および図6に示すように、鉄塔の主部材あるいはこれに固定ボルトで固定されたH型鋼や溝型鋼である基礎桁21に、支持柱23aを立設したベース23を載置し固定ボルトおよびナット22で固定し、支持柱23aにポール等を介して通信機材を取り付けるようなっている。
【0003】
また、建屋の屋上に通信機材を取り付ける場合には、例えば、図7および図8に示すように、屋上面にゴムシート31を敷き、その上に鋼材32を必要に応じて階層状に配置して固定ボルト33で止めることにより設置架台32Aを組立て、その中心に支持柱23aを立設したベース23を固定ボルトおよびナット22で固定する構造になっている。
【0004】
さらに、通信機材および支持柱23aに受ける風力に対して設置架台32Aの位置、姿勢を保持するのに必要な重量を確保するため、重石36を必要数追加している。このとき、建屋の屋上面は、排水のため勾配を設けているため、支持柱23aは鉛直方向に対して僅かに傾いた状態になる。このためベース23と鋼材32の間にスペーサ(図示せず)を挿入し、支持柱23aの傾きを調整している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、支持柱23aは、固定ボルトおよびナットによって、取り付け対象体である基礎桁21や設置架台32Aに直接穴をあけて固定するようになっているため、鉄塔主部材の取付部の、ベース23の取り付け穴と対応する部位にマーキングを施し、そのマーキングした部位にドリル等の工具によって穿孔する必要があった。また、加工したボルト穴には、防錆処理を行う必要があった。
【0006】
しかも、これらの一連の作業は、足場が不安定な高い鉄塔などで行う場合は、正確な位置にボルト穴をあける作業や工具類の落下防止などに神経を使うなど、作業性および作業能率の面で望ましいものではなかった。
【0007】
また、設置架台32Aでは、屋上までの人力による機材の搬入作業の後、屋上面へのゴムシートの敷設作業、鋼材の組立作業、これら一連の作業を全て人が行う必要があり、作業性および作業能率の面で望ましいものではなかった。
【0008】
しかも、設置架台32Aの大きさや支持柱23aの取付位置等は予め決められているため、アンテナの指向特性からみた設置位置よりも、屋上での既設設備(手摺り等)との位置関係などを優先して設置位置を決めざるを得なかった。
【0009】
そこで本発明は、上記従来の課題に鑑みなされたももので、その目的とするところは、取り付け対象体への穿孔等を不要として作業性および作業能率の向上を図った通信機材取り付け装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記従来の課題を解決するために、請求項1の本発明は、通信機材の支持柱を一方の側に立設された板状のベースへのボルトによる仮り止め後のボルト締め付けにより、当該ベースの他方の側で当該ベースに対向する板状の部分からなる取り付け対象体を、当該ベース側へと引きつけるような形状をなした片を、当該取り付け対象体の両方の側部のそれぞれに沿って備え、前記ベースに支持柱側から螺合されかつ締め付けにより前記取り付け対象体をベースとは反対側に押し戻すボルトを前記ベースの両方の側部のそれぞれの近傍から内寄りにそれぞれ備えることを特徴とする通信機材取り付け装置をもって解決手段とする。
【0011】
請求項1の本発明にあっては、通信機材の支持柱を一方の側に立設された板状のベースへのボルトによる仮り止め後のボルト締め付けにより、ベースの他方の側でベースに対向する板状の部分からなる取り付け対象体を、ベース側へと引きつけるような形状をなした片を、取り付け対象体の両方の側部のそれぞれに沿って備えるので、ベースにボルトで仮り止めされた各片がボルト締め付けにより取り付け対象体をベース側へと引きつけることになり、従って、通信機材を取り付ける際に、取り付け対象体への穿孔等が不要になる。さらにベースと取り付け対象体との位置関係の調整が可能となる。その結果、通信機材の取り付けの際の作業性および作業能率が向上する。
また、ベースに支持柱側から螺合されたボルトが、締め付けにより取り付け対象体をベースとは反対側に押し戻すので、通信機材をより強固に取り付けることができる。
また、取り付け対象体をベースとは反対側に押し戻すボルトをベースの両方の側部のそれぞれの近傍から内寄りにそれぞれ備えたので、当該取り付け対象体を押し戻すそれぞれのボルトと、当該取り付け対象体を引きつけるボルトの締め付け量を調整することにより、ベースに立設した支持柱の傾きを調整することができる。
【0012】
また、請求項2の本発明は、通信機材の支持柱を一方の側に立設された、板状にして両方の側部の近傍に内側に向けての長い穴が形成されたベースを備え、当該ベースの他方の側で当該ベースに対向する板状の部分からなる取り付け対象体を、前記穴に通されたボルトによる仮り止め後のボルト締め付けにより、当該ベース側へと引きつけるような形状をなした片を、当該取り付け対象体の両方の側部のそれぞれに沿って備え、前記ベースに支持柱側から螺合されかつ締め付けにより前記取り付け対象体をベースとは反対側に押し戻すボルトを前記ベースの両方の側部のそれぞれの近傍から内寄りにそれぞれ備えることを特徴とする通信機材取り付け装置をもって解決手段とする。
【0013】
請求項2の本発明にあっては、通信機材の支持柱を一方の側に立設された、板状にして両方の側部の近傍に内側に向けての長い穴が形成されたベースを備え、ベースの他方の側でベースに対向する板状の部分からなる取り付け対象体を、穴に通されたボルトによる仮り止め後のボルト締め付けにより、ベース側へと引きつけるような形状をなした片を、取り付け対象体の両方の側部のそれぞれに沿って備えるので、ベースにボルトで仮り止めされた各片がボルト締め付けにより取り付け対象体をベース側へと引きつけることになり、従って、通信機材を取り付ける際に、取り付け対象体への穿孔等が不要になる。さらにベースと取り付け対象体との位置関係の調整が可能となる。その結果、通信機材の取り付けの際の作業性および作業能率が向上する。さらに、ベースに設けられた長い穴により、取り付け対象体に対する片の位置を調整することができる。
また、ベースに支持柱側から螺合されたボルトが、締め付けにより取り付け対象体をベースとは反対側に押し戻すので、通信機材をより強固に取り付けることができる。
また、取り付け対象体をベースとは反対側に押し戻すボルトをベースの両方の側部のそれぞれの近傍から内寄りにそれぞれ備えたので、当該取り付け対象体を押し戻すそれぞれのボルトと、当該取り付け対象体を引きつけるボルトの締め付け量を調整することにより、ベースに立設した支持柱の傾きを調整することができる。
【0014】
また、請求項3の本発明は、前記各片は取り付け対象体の厚み方向に屈曲しさらに該屈曲された部分の先端部分を取り付け対象体の方向に屈曲した形状を有することを特徴とする請求項1または2記載の通信機材取り付け装置をもって解決手段とする。
【0015】
請求項3の本発明にあっては、各片は取り付け対象体の厚み方向に屈曲しさらに該屈曲された部分の先端部分を取り付け対象体の方向に屈曲した形状を有するので、この先端部分で取り付け対象体をベースへと引きつけることができる。
【0020】
また、請求項4の本発明は、取り付け対象体をベース側へと引きつける前記ボルトが前記取り付け対象体の側部に沿いかつ互いに間隔をもって複数本用いられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の通信機材取り付け装置をもって解決手段とする。
【0021】
請求項4の本発明にあっては、取り付け対象体をベース側へと引きつけるボルトが取り付け対象体の側部に沿いかつ互いに間隔をもって複数本用いられていることので、片により取り付け対象体をより強固にベースに引きつけることができる。
【0022】
また、請求項5の本発明は、複数の板状の部分からなる取り付け対象体の当該板状の部分同士を互いに平行な状態な状態に保持する部材を備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の通信機材取り付け装置をもって解決手段とする。
【0023】
請求項5の本発明にあっては、複数の板状の部分からなる取り付け対象体の当該板状の部分同士を互いに平行な状態な状態に保持する部材を備えるので、取り付け対象体の屋上等への取り付けが容易になり、その結果、通信機材の取り付けの際の作業性および作業能率が向上する。
【0024】
また、請求項6の本発明は、前記片のいずれかは取り付け対象体を引きつける前記ボルトを着脱不能にして備えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の通信機材取り付け装置をもって解決手段とする。
【0025】
請求項6の本発明にあっては、いずれかの片は、取り付け対象体を引きつけるためのボルトを着脱不能にして備えるので、片やボルトの紛失を少なくすることができる。
【0026】
また、請求項7の本発明は、前記取り付け対象体の少なくとも一方の側部に前記片を複数片備えたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の通信機材取り付け装置をもって解決手段とする。
【0027】
請求項7の本発明にあっては、取り付け対象体の少なくとも一方の側部に片を複数片備えているので、通信機材の取り付けの際の作業性および作業能率が向上する。
【0028】
また、請求項8の本発明は、前記ベースは通信機材の支持柱を中心よりずれた位置に立設してなることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の通信機材取り付け装置をもって解決手段とする。
【0029】
請求項8の本発明にあっては、ベースは通信機材の支持柱をベースの中心よりずれた位置に立設してなるので、周囲の部材との干渉を回避したり、アンテナの指向性等に適した取り付けの状態にできる。
【0030】
また、請求項9の本発明は、前記取り付け対象体の前記ベースとは反対側に貼り付けられたシート状のゴムを備える請求項1ないし8のいずれかに記載の通信機材取り付け装置をもって解決手段とする。
【0031】
請求項9の本発明によれば、シート状のゴムにより、取り付け対象体と屋上面等とのずれを防止することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の通信機材取り付け装置の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0033】
(第1の実施の形態)
図1、図2はそれぞれ、第1の実施の形態の通信機材取り付け装置の斜視図、分解組立図である。なお、第1の実施の形態では、通信機材の取り付け場所は鉄塔を想定している。
【0034】
ベース1は、アンテナや無線装置といった通信機材(図示せず)の支持柱1aが一方の側に立設された板状の部材である。支持柱1aにはポール等を介して通信機材が取り付けされる。ベース1は、鉄塔の主部材であるH型鋼10に載置されて固定されるものである。把持片2は、H型鋼10にける上面部10aの、一方の側部10bに沿って設けられている。把持片3,3は、H型鋼10の上面部10aの他方の側部10cに沿って設けられている。この上面部10aは、取り付け時におけるH型鋼10の上面部であり板状をなしている。
【0035】
把持片2と把持片3,3は、固定ボルト4,4,4,4によりベース1に一旦仮り止めされるものである。把持片2と把持片3,3は、各固定ボルト4を該ボルト4に螺合されたナットで締め付けを行うことにより、H型鋼10の上面部10aをベース1側へと引きつけるような形状をなしている。具体的には、各把持片2,3は、ベース1に接する部分に対し、H型鋼10の上面部10aの厚み方向に屈曲し、さらに該屈曲された部分の先端部分2a,3aをH型鋼10の方向に屈曲した形状を有する。従って、この先端部分2a,3aが上面部10aに接してH型鋼10をベース1へ引きつけるのである。
【0036】
固定ボルト4は、H型鋼10の上面部10aの側部10b(または10c)に沿いかつ互いに間隔をもって2本用いられているので、H型鋼10をより強固にベース1に引きつけて固定することができる。かかる固定ボルト4は側部10b(または10c)に3本以上用いてもよい。
【0037】
把持片2には、固定ボルト4を通すための丸穴2b,2bが穿孔されている。一方、各把持片3,3は、固定ボルト4を着脱不能にして備えていて把持片3や固定ボルト4の紛失を防止している。
【0038】
なお、通信機材の取り付け対象体としては、H型鋼10のような鉄塔主部材自体ばかりでなく、鉄塔主部材上に、H型鋼や溝型鋼を組み合わせて構成された基礎桁における、H型鋼や溝型鋼でもよい。
【0039】
さて、各把持片2,3の、H型鋼10の上面部10aの厚み方向に平行な部分の長さは、H型鋼10の厚さよりも長くなっている。これはH型鋼10は、上面部10aの厚さの様々なものが使用されるので、これらH型鋼10対してもベース1を固定可能にするためである。
【0040】
従って、かかる寸法の場合には、ベース1と把持片2,3とを密着させ固定ボルト4を締め付けしても、ベース1とH型鋼10の上面部10aとの間には隙間が生じる。しかしながら、ベース1には、支持柱1a側から螺合されかつ締め付けによりH型鋼10をベース1とは反対側に押し戻すボルト5,5,5,5が設けられている。そのため、ベース1をH型鋼10に固定することができる。なお、ボルト5は、ベース1とH型鋼10との隙間を調整することから、以降、隙間調整ボルト5という。隙間調整ボルト5は十分長いものとすることが望ましい。
【0041】
また、各隙間調整ボルト5は、ベース1の両方の側部1b,1cのそれぞれの近傍から内寄りに設けられている。そのため、隙間調整ボルト5と固定ボルト4の締め付け量を調整することより支持柱1aの傾きを変化させることができるので、支持柱1aの傾きを調整することができる。
【0042】
なお、H型鋼10の上面部10aの厚さが十分に厚い場合には、固定ボルト4だけの締め付けにより、ベース1をH型鋼10に固定することが可能なので、かかる場合は隙間調整ボルト5は不要である。
【0043】
ベース1の両方の側部1b,1cの近傍に、ベース1の内側に向けての長い小判穴6,6,6,6が形成されている。固定ボルト4は、把持片2に用いられるものについては、丸穴2bと小判穴6に通されてナットで締め付けされる。また、各把持片3,3が着脱不能に備える固定ボルト4については、小判穴6に通されてナットで締め付けされる。そのため、各把持片2,3の先端部分2a,3aをH型鋼10の上面部10aに干渉させることなくベース1をH型鋼10の上面部10aに載置させることができ、その後、把持片2,3をH型鋼10の上面部10aの両端部10b,10cにそれぞれ沿わせることができる。
【0044】
従って、本発明の第1の実施の形態の通信機材取り付け装置によれば、通信機材の支持柱1aを一方の側に立設された板状のベース1への固定ボルト4による仮り止め後の固定ボルト4締め付けにより、ベース1の他方の側でベース1に対向するH型鋼10を、ベース1側へと引きつけるような形状をなした把持片2,3を、H型鋼10の両方の側部10b,10cのそれぞれに沿って備えるので、ベース1に固定ボルト4で仮り止めされた各把持片2,3がボルト締め付けによりH型鋼10をベース1側へと引きつけることになる。従って、通信機材を取り付ける際のH型鋼10への穿孔等が不要になる。さらにベース1とH型鋼10の位置関係の調整が可能となるので、通信機材の取り付けの際の作業性および作業能率が向上する。
【0045】
つまり、鉄塔の主部材またはこれに固定された基礎桁へのマーキング作業、ボルト孔の加工作業、防錆処理作業を省略できるため、作業性および作業能率の大幅な向上が図れる。
【0046】
また、各把持片2,3はH型鋼10の厚み方向に屈曲しさらに該屈曲された部分の先端部分2a,3aをH型鋼10の方向に屈曲した形状を有するので、この先端部分2a,3aがH型鋼10に接してH型鋼10をベース1へと引きつけることができる。
【0047】
また、ベース1に支持柱1a側から螺合されかつ締め付けによりH型鋼10をベース1とは反対側に押し戻すボルト5を備えるので、通信機材をより強固に取り付けることができる。
【0048】
また、隙間調整ボルト5をベース1の両方の側部1a,1bのそれぞれの近傍から内寄りにそれぞれ備えたので、固定ボルト4と隙間調整ボルト5の締め付け量を調整することにより、ベース1に立設した支持柱1aの傾きを調整することができる。
【0049】
また、固定ボルト4がH型鋼10の側部10b,10cに沿いかつ互いに間隔をもって複数本用いられているので、把持片2,3によりH型鋼10をより強固にベース1に引きつけることができる。
【0050】
また、把持片3は、固定ボルト4を着脱不能にして備えるので、把持片3や固定ボルト4の紛失を少なくすることができる。
【0051】
また、H型鋼10の少なくとも一方の側部10cに把持片3を複数片備えているので、通信機材の取り付けの際の作業性および作業能率が向上する。
【0052】
ところで、取り付け対象体が鉄塔の外周部材であると、この外周部材の上方にある手摺等と支持柱1aが干渉する場合ある。しかしながら、図3に示したように、支持柱1aをベース1の中心よりずれた位置に立設すれば、かかる干渉を回避することができる。また、アンテナの指向性等に適した取り付けの状態にすることもできる。
【0053】
(第2の実施の形態)
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る通信機材取り付け装置の斜視図である。なお、第2の実施の形態では、通信機材の取り付け場所は、予め取り付け対象体が設けられていないビルの屋上等を想定している。
【0054】
この場合、図4に示すように、屋上面を保護する目的と屋上面との摩擦力を確保する目的のゴムシート11を底面に予め貼付した複数のH型鋼10を互いに平行に配置する。そして、当該複数のH型鋼10の一方の端部それぞれに保持部材12を渡し、また、他方の端部それぞれにも保持部材12を渡す。そして、各H型鋼10の端部と部材12を各ボルト13で固定する。
【0055】
なお、これら複数のH型鋼10と部材12は、いわゆる設置架台を構成することになる。また、H型鋼10の数や、H型鋼10や部材12個々の重量/寸法は、通信機材および支持柱1aに対する風力に対して設置架台の位置と姿勢が保持されるようになっている。そして、1〜2名でのエレベータおよび階段を使用しての屋上への搬入作業を考慮して定められている。
【0056】
従って、本発明の第2の実施の形態の通信機材取り付け装置によれば、複数のH型鋼10の上面部10a同士を互いに平行な状態な状態に保持する保持部材12を備えるので、複数のH型鋼10の屋上等への取り付けが容易になり、その結果、搬入作業、組立作業、支持柱1aのレベル調整作業の作業性および作業能率が向上する。
【0057】
また、シート状のゴム11により、H鋼10と屋上面等の摩擦力が確保されるので、両者のずれを防止することができる。さらに、第2の実施の形態では、ベース1は、設置架台に対して取付位置が固定化されていないため、屋上の手摺や既設設備の状況に応じた取付位置を選択することができる。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の通信機材取り付け装置によれば、通信機材の支持柱を一方の側に立設された板状のベースへのボルトによる仮り止め後のボルト締め付けにより、ベースの他方の側でベースに対向する板状の部分からなる取り付け対象体を、ベース側へと引きつけるような形状をなした片を、取り付け対象体の両方の側部のそれぞれに沿って備えるので、ベースにボルトで仮り止めされた各片がボルト締め付けにより取り付け対象体をベース側へと引きつけることになり、従って、通信機材を取り付ける際に、取り付け対象体への穿孔等が不要になる。さらにベースと取り付け対象体との位置関係の調整が可能となる。その結果、通信機材の取り付けの際の作業性および作業能率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の通信機材取り付け装置の斜視図である。
【図2】図1の通信機材取り付け装置の分解組立図である。
【図3】図1の通信機材取り付け装置の鉄塔手摺等との干渉を避ける形態の斜視図である。
【図4】第2の実施の形態の通信機材取り付け装置の斜視図である。
【図5】従来の、鉄塔に通信機材を取り付ける場合の取り付け方法を示す側面図である。
【図6】従来の、鉄塔に通信機材を取り付ける場合の取り付け方法を示す平面図である。
【図7】従来の、屋上に通信機材を取り付ける場合の取り付け方法を示す側面図である。
【図8】従来の、屋上に通信機材を取り付ける場合の取り付け方法を示す正面図である。
【符号の説明】
1 ベース
1a 支持柱
2,3 把持片
2a,3a 把持片の先端部分
2b 丸穴
4 固定ボルト
5 隙間調整ボルト
6 小判穴
10 H型鋼
11 ゴムシート
12 保持部材
Claims (9)
- 通信機材の支持柱を一方の側に立設された板状のベースへのボルトによる仮り止め後のボルト締め付けにより、当該ベースの他方の側で当該ベースに対向する板状の部分からなる取り付け対象体を、当該ベース側へと引きつけるような形状をなした片を、当該取り付け対象体の両方の側部のそれぞれに沿って備え、前記ベースに支持柱側から螺合されかつ締め付けにより前記取り付け対象体をベースとは反対側に押し戻すボルトを前記ベースの両方の側部のそれぞれの近傍から内寄りにそれぞれ備えることを特徴とする通信機材取り付け装置。
- 通信機材の支持柱を一方の側に立設された、板状にして両方の側部の近傍に内側に向けての長い穴が形成されたベースを備え、当該ベースの他方の側で当該ベースに対向する板状の部分からなる取り付け対象体を、前記穴に通されたボルトによる仮り止め後のボルト締め付けにより、当該ベース側へと引きつけるような形状をなした片を、当該取り付け対象体の両方の側部のそれぞれに沿って備え、前記ベースに支持柱側から螺合されかつ締め付けにより前記取り付け対象体をベースとは反対側に押し戻すボルトを前記ベースの両方の側部のそれぞれの近傍から内寄りにそれぞれ備えることを特徴とする通信機材取り付け装置。
- 前記各片は取り付け対象体の厚み方向に屈曲しさらに該屈曲された部分の先端部分を取り付け対象体の方向に屈曲した形状を有することを特徴とする請求項1または2記載の通信機材取り付け装置。
- 取り付け対象体をベース側へと引きつける前記ボルトが前記取り付け対象体の側部に沿いかつ互いに間隔をもって複数本用いられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の通信機材取り付け装置。
- 複数の板状の部分からなる取り付け対象体の当該板状の部分同士を互いに平行な状態に保持する部材を備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の通信機材取り付け装置。
- 前記片のいずれかは取り付け対象体を引きつける前記ボルトを着脱不能にして備えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の通信機材取り付け装置。
- 前記取り付け対象体の少なくとも一方の側部に前記片を複数片備えたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の通信機材取り付け装置。
- 前記ベースは通信機材の支持柱を中心よりずれた位置に立設してなることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の通信機材取り付け装置。
- 前記取り付け対象体の前記ベースとは反対側に貼り付けられたシート状のゴムを備える請求項1ないし8のいずれかに記載の通信機材取り付け装置。
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