JP4034499B2 - 調理条件設定装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、調理器の調理温度と調理時間を設定する調理条件設定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、調理物を収容する収容庫を有し、該収容庫内にガスバーナにより加熱した空気を導入して加熱調理を行うガスオーブンにあっては、調理時間と調理温度を設定するために、時間スイッチと温度スイッチが設けられている。
【0003】
そして、ガスオーブンの使用者は、調理温度と調理時間を、調理物の種類や量に応じて適切に設定する必要があるが、このような場合にいちいちスイッチを操作して調理温度と調理時間を変更することは不便である。また、特に業務用のガスオーブンにおいては、調理温度や調理時間の設定を誤ると大量の調理不良が生じるため、これらの設定ミスを防ぐ必要がある。
【0004】
そこで、温度データと時間データとからなる調理条件データを複数個記憶するメモリを備え、該複数個の調理条件データの中から選択した1個の調理条件データの温度データと時間データに基づいて、調理温度と調理時間を設定するようにしたガスオーブンが知られている。
【0005】
かかるガスオーブンによれば、使用者は、調理物の種類や量に応じて設定した調理温度と調理時間の組み合わせを複数個の前記調理条件データとして予めメモリに記憶させておけば、後は、調理物に合わせて一つの調理条件データを選択することにより容易に調理温度と調理時間を設定することができる。また、この場合は、設定ミスが生じやすい温度スイッチや時間スイッチを操作が不要であるので、調理温度や調理時間の設定ミスが生じることを防ぐことができる。
【0006】
しかし、対象とする調理物の種類や一度に調理する量の変更が多くなると、設定しなければならない調理条件データの個数が多くなり、必要となるメモリの容量が大きくなってコストが上がってしまうという不都合がある。また、室温や湿度に応じて調理温度や調理時間を微調整する必要が生じる場合があるが、このような微調整に対応した調理条件データもメモリに記憶させておこうとすると、さらにメモリの容量を大きくしなければならないという不都合がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記不都合を解消し、調理条件を記憶するメモリの容量が小さい場合であっても、調理時間と調理温度の組合せを容易に設定することができる調理条件設定装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するためになされたものであり、調理温度と調理時間に基づいて調理を行う調理器に備えられる調理条件設定装置であって、調理温度を設定する温度設定スイッチと、調理時間を設定する時間設定スイッチと、調理温度を設定するための温度データを記憶する温度記憶エリアと、調理時間を設定するための時間データを記憶する時間記憶エリアとからなる調理条件記憶エリアを有するメモリと、前記温度設定スイッチにより設定された温度を調理温度として設定するスイッチ設定モードと、前記調理条件記憶エリアに記憶されたデータに応じて調理温度及び調理時間を設定するメモリ設定モードとを切り替える設定モード切替手段とを備えた調理条件設定装置に関する。
【0009】
そして、本発明の第1の態様は、前記温度記憶エリアは調理温度を設定するための温度データ又は所定の温度不定データを記憶し、前記温度設定スイッチにより設定された温度のデータを記憶するスイッチ設定メモリと、前記スイッチ設定モードにおいて、前記温度設定スイッチにより直前に設定された温度のデータを前記スイッチ設定メモリに記憶する手段と、前記メモリ設定モードにおいて、前記温度記憶エリアに温度データが記憶され且つ前記時間記憶エリアに時間データが記憶されているときは、当該時間データに基づいて調理時間を設定すると共に当該温度データに基づいて調理温度を設定する手段と、前記スイッチ設定モードで前記スイッチ設定メモリに温度のデータが記憶された後に前記メモリ設定モードに切り替えられたときに、前記温度記憶エリアに前記温度不定データが記憶され且つ前記時間記憶エリアに時間データが記憶されているときは、当該時間データに基づいて調理時間を設定すると共に前記スイッチ設定メモリに記憶された温度のデータに基づいて調理温度を設定する温度不定処理手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
かかる本発明によれば、前記温度記憶エリアに前記温度不定データが記憶されていた場合は、前記メモリ設定モードにおいて、直前に前記スイッチ設定モードで設定された温度が前記温度不定処理手段により調理温度として設定される。そのため、この場合は、前記スイッチ設定モードから前記メモリ設定モードに切り替えたときに、調理温度は変わらず、調理時間のみが前記時間記憶エリアに記憶された時間データに応じて変更される。
【0011】
したがって、使用者は前記スイッチ設定モードで任意の調理温度を設定した後に、前記メモリ設定モードに切り替えることにより、任意の調理温度に対して前記時間記憶エリアに記憶された時間データに応じた調理時間を容易に組合せて設定することができる。そして、この場合は、一つの時間データに対して複数の温度データを組合せて予め前記メモリに記憶させておく必要がないため、前記メモリの容量を小さくすることができる。
【0012】
また、本発明の第2の態様は、前記時間記憶エリアは調理時間を設定するための時間データ又は所定の時間不定データを記憶し、前記時間設定スイッチにより設定された時間のデータを記憶するスイッチ設定メモリと、前記スイッチ設定モードにおいて、前記時間設定スイッチにより直前に設定された時間のデータを前記スイッチ設定メモリに記憶する手段と、前記メモリ設定モードにおいて、前記温度記憶エリアに温度データが記憶され且つ前記時間記憶エリアに時間データが記憶されているときは、当該時間データに基づいて調理時間を設定すると共に当該温度データに基づいて調理温度を設定する手段と、前記スイッチ設定モードで前記スイッチ設定メモリに時間のデータが記憶された後に前記メモリ設定モードに切り替えられたときに、前記時間記憶エリアに前記時間不定データが記憶され且つ前記温度記憶エリアに温度データが記憶されているときは、当該温度データに基づいて調理温度を設定すると共に前記スイッチ設定メモリに記憶された時間のデータに基づいて調理時間を設定する時間不定処理手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】
かかる本発明によれば、前記時間記憶エリアに前記時間不定データが記憶されていた場合は、前記メモリ設定モードにおいて、直前に前記スイッチ設定モードで設定された時間が前記時間不定処理手段により調理時間として設定される。そのため、この場合は、前記スイッチ設定モードから前記メモリ設定モードに切り替えたときに、調理時間は変わらず、調理温度のみが前記温度記憶エリアに記憶された温度データに応じて変更される。
【0014】
したがって、使用者は前記スイッチ設定モードで任意の調理時間を設定した後に、前記メモリ設定モードに切り替えることにより、任意の調理時間に対して前記温度記憶エリアに記憶された温度データに応じて調理温度を容易に組合せて設定することができる。そして、この場合は、一つの温度データに対して複数の時間データを組合せて予め前記メモリに記憶させておく必要がないため、前記メモリの容量を小さくすることができる。
【0018】
また、前記第1の態様及び前記第2の態様において、前記メモリは、一対の前記温度記憶エリアと前記時間記憶エリアとからなる前記調理条件記憶エリアを複数有し、該複数個の調理条件記憶エリアの中から、前記調理温度と前記調理時間を設定するための1個の前記調理条件記憶エリアを選択する調理条件記憶エリア選択手段を備えたことを特徴とする。
【0019】
かかる本発明によれば、例えば複数の調理条件記憶エリアの各温度記憶エリアに前記温度不定データを記憶させておくことにより、使用者は、前記メモリ設定モードにおいて、選択する調理条件記憶エリアを変更することによって、調理温度を一定とし調理時間のみを多段階で容易に切り替えることができる。また、複数の調理条件記憶エリアの各時間記憶エリアに前記時間不定データを記憶させておくことにより、使用者は、前記メモリ設定モードにおいて、選択する調理条件記憶エリアを変更することによって、調理時間を一定とし調理温度のみを多段階で容易に切り替えることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態の一例について、図1〜図6を参照して説明する。図1は本発明の調理条件設定装置の機能を含むガスオーブンの全体構成図、図2は図1に示したガスオーブンに備えられた操作ユニットの外観図、図3〜図5は図1に示したガスオーブンの調理温度と調理時間の設定手順を示したフローチャート、図6は調理条件記憶エリアに記憶されたデータの例を示した図である。
【0021】
図1を参照して、ガスオーブン1(本発明の調理器に相当する)は、調理物が収容される収容庫2内に、ガスバーナ3により加熱された空気をファン(図示しない)によって導入して調理物を加熱するものである。
【0022】
ガスオーブン1は、ガスバーナ3に燃料ガスを供給するガス供給管4、ガス供給管4を開閉するガス元弁5、ガスバーナ3に供給される燃料ガスの流量を調節するガス比例弁6、ガスバーナ3に点火する点火電極7、ガスバーナ3の燃焼の有無を検知する炎検出器8、庫内の温度を検出する熱電対9、点火電極7に高電圧を印加するイグナイタ10、各種の操作スイッチや表示部等を有する操作ユニット11、及びガスオーブン1の全体の作動を制御するコントローラ20を備える。
【0023】
コントローラ20は、マイクロコンピュータ21(本発明の温度不定処理手段と時間不定処理手段の機能を含む。以下、マイコン21という)等からなる電子ユニットである。また、コントローラ20には、後述するメモリ設定モードにおいて設定される温度のデータを記憶する温度記憶エリアと時間のデータを記憶する時間記憶エリアとからなる調理条件記憶エリアを10個備えた調理条件メモリ22(本発明のメモリに相当する)と、後述するスイッチ設定モードにおいて設定される温度に応じたデータと時間に応じたデータとを記憶するスイッチ設定メモリ23を備えている。
【0024】
次に、図2(a)を参照して、操作ユニット11には、加熱調理を実行する際の調理温度を表示する温度表示部30、調理温度を上げるための温度上スイッチ31と調理温度を下げるための温度下スイッチ32とからなる温度設定スイッチ33、調理時間を表示する時間表示部34、調理時間を増加させるための時間増スイッチ35と調理時間を減少させるための時間減スイッチ36とからなる時間設定スイッチ37、上述した10個の調理条件記憶エリアのうちで現在選択されている調理条件記憶エリアの番号(0〜9、以下、メモリNo.という)を表示するメモリNo.表示部38、メモリNo.を進めるための進むスイッチ39とメモリNo.を戻すための戻るスイッチ40とからなるメモリ選択スイッチ41(本発明の調理条件記憶エリア選択手段に相当する)、調理条件記憶エリアに記憶させるデータを更新するための変更確定スイッチ42、及び加熱調理の開始を指示するための調理スタートスイッチ43が備えられている。
【0025】
以下、図3〜図5に示したフローチャートに従って、操作ユニット11により調理温度と調理時間を設定する手順について説明する。図3を参照して、ガスオーブン1の電源が投入されると、コントローラ20に備えられたマイクロコンピュータ21が作動を開始してSTEP1で初期設定表示を行う。初期設定表示では、温度表示部30に300℃が表示され、時間表示部34に45分が表示される。また、メモリ番号表示部38は消灯される。
【0026】
そして、マイコン21は、STEP2〜STEP12のルーチンを繰り返し実行して、調理スタートスイッチ43(STEP2)、メモリ選択スイッチ41(STEP3)、温度設定スイッチ33(STEP4)、時間設定スイッチ37(STEP8)、及び変更確定スイッチ42(STEP12)の操作待ちとなる。
【0027】
使用者が調理スタートスイッチ43を操作すると、STEP2からSTEP20に分岐し、マイコン21は調理スタートスイッチ43が操作された時点で温度表示部30に表示されていた温度と時間表示部34に表示されていた時間を、それぞれ調理温度と調理時間として加熱調理を実行する。
【0028】
STEP2で調理スタートスイッチ43が操作されなければSTEP3に進み、STEP3でメモリ選択スイッチ41が操作されなければ、さらに次のSTEP4に進む。STEP4〜STEP11では、マイコン21は、温度設定スイッチ33により直接調理温度を設定し、時間設定スイッチ37により直接調理時間を設定するスイッチ設定モードの処理を実行する。
【0029】
一方、メモリ選択スイッチ41が操作されると、STEP3からSTEP30に分岐する。STEP30〜STEP35,STEP40,STEP45では、マイコン21は、調理条件メモリ22に記憶された10個の調理条件記憶エリア中から1個の調理条件記憶エリアを選択し、選択した調理条件記憶エリアに記憶された温度データと時間データに基づいて調理温度と調理時間を設定するメモリ設定モードの処理を実行する。
【0030】
なお、スイッチ設定モードではメモリNo.表示部38が消灯され、メモリ設定モードではメモリNo.表示部38に選択されたメモリNo.が表示される。そのため、使用者は、メモリNo.表示部38の表示状態から、現在スイッチ設定モードとメモリ設定モードのいずれかであるかを確認することができる。
【0031】
使用者が温度設定スイッチ33を操作すると、STEP4からSTEP5に進み、マイコン21はメモリ表示部38を消灯する。これにより、マイコン21は、それまでメモリ設定モードであってメモリ表示部38にメモリ番号が表示されていた場合に、スイッチ設定モードに切り替わったことを使用者に報知する。なお、この場合、温度設定スイッチ33は、メモリ設定モードからスイッチ設定モードに切り替える本発明の設定モード切替手段の機能を果す。
【0032】
そして、マイコン21は、次のSTEP6で温度設定スイッチ33の操作に応じて温度表示部30の温度表示を変更し、この時表示した温度(以下、スイッチ温度という)のデータをスイッチ設定メモリ23(図1参照)に記憶する。
【0033】
また、使用者が時間設定スイッチ37を操作すると、STEP8からSTEP9に進んでSTEP5と同様にメモリ表示部38を消灯する。なお、この場合は、時間設定スイッチ37が本発明の設定モード切替手段の機能を果す。そして、次のSTEP10で、時間設定スイッチ37の操作に応じて時間表示部34の時間表示を変更し、この時表示した時間(以下、スイッチ時間という)のデータをスイッチ設定メモリ23に記憶する。
【0034】
そして、このように温度設定スイッチ33と時間設定スイッチ37により調理温度と調理時間を設定した後に、使用者が調理スタートスイッチ43を操作すると、STEP2からSTEP20に分岐し、マイコン21はスイッチ温度とスイッチ時間をそれぞれ調理温度と調理時間として加熱調理を実行する。
【0035】
次に、メモリ選択スイッチ41が操作されてSTEP30に分岐すると、マイコン21は、STEP31で、メモリNo.表示部38にその時点で選択されている調理条件データのメモリNo.を表示して、使用者にスイッチ設定モードからメモリ設定モードに切り替わったことを報知する。なお、この場合、メモリ選択スイッチ41は、スイッチ設定モードからメモリ設定モードに切り替える本発明の設定モード切替手段の機能を果す。
【0036】
そして、マイコン21は、STEP32で、選択されている調理条件記憶エリアの温度記憶エリアに所定の「温度不定データ」が記憶されていたときは、STEP40に分岐して、スイッチ設定メモリ23に記憶された温度データに応じたスイッチ温度を温度表示部30に表示する。そのため、調理温度の設定は直前のスイッチ設定モードで設定されたスイッチ温度となる。
【0037】
一方、選択されている調理条件記憶エリアの温度記憶エリアに「温度不定データ」ではなく温度データが記憶されていたときには、STEP33に進んで、マイコン21は、該温度データに応じた温度(以下、メモリ温度という)を温度表示部30に表示する。
【0038】
また、STEP34で、選択されている調理条件記憶エリアの時間記憶エリアに所定の「時間不定データ」が記憶されていたときは、STEP45に分岐して、マイコン21はスイッチ設定メモリ23に記憶された時間のデータに応じたスイッチ時間を時間表示部34に表示する。そのため、調理時間の設定は直前のスイッチ設定モードで設定されたスイッチ時間となる。
【0039】
一方、選択されている調理条件記憶エリアの時間記憶エリアに「時間不定データ」ではなく時間データが記憶されていたときには、STEP35に進んで、マイコン21は、該時間データに応じた時間(以下、メモリ時間という)を時間表示部34に表示する。
【0040】
このように、メモリ設定モードにおいては、調理条件記憶エリアの温度記憶エリアに「温度不定データ」を記憶しておくことにより、調理温度を直前のスイッチ設定モードで設定されたスイッチ温度とすることができる。また、調理条件記憶エリアの時間記憶エリアに「時間不定データ」を記憶しておくことにより、調理時間を直前のスイッチ設定モードで設定されたスイッチ時間とすることができる。
【0041】
ここで、図6は、調理条件メモリ22に備えられた10個の調理条件記憶エリア(メモリNo.0〜No.9)の記憶されたデータの例であり、設定例1は、全ての調理条件記憶エリアの温度記憶エリア(図中「温度」で表示)と時間記憶エリア(図中「時間」で表示)にそれそれ温度データと時間データを記憶させた例である。この場合、使用者は10種類の調理温度と調理時間の組合せしか設定できず、その他の調理温度と調理時間の組合せを設定する場合には、スイッチ設定モードにより温度設定スイッチ33と時間設定スイッチ37を操作して直接調理温度と調理時間を設定する必要がある。
【0042】
それに対して、設定例2は、全ての調理条件記憶エリアの温度記憶エリアに温度不定データ」を記憶させた例である。この場合、使用者は、スイッチ設定モードにおいて調理温度を任意に設定した後にメモリ設定モードに切り替え、メモリ選択スイッチ41を操作して選択する調理条件記憶エリアを変更することによって、調理時間のみを5分単位で簡単に変更することができる。そのため、調理温度を変更する頻度は低いが、調理物の量や周囲環境(室温や湿度等)に応じて調理時間のみを頻繁に変更する必要がある場合に、非常に便利である。
【0043】
また、設定例3は、全ての調理条件記憶エリアの時間記憶エリアに「時間不定データ」を記憶させた例である。この場合、使用者は、スイッチ設定モードにおいて調理時間を任意に設定した後にメモリ設定モードに切り替え、メモリ選択スイッチ41を操作して選択する調理条件記憶エリアを変更することによって、調理時間のみを20℃単位で簡単に変更することができる。そのため、調理時間を変更する頻度は低いが、調理物の種類や周囲環境(室温や湿度等)に応じて調理温度のみを頻繁に変更する必要がある場合に、非常に便利である。
【0044】
また、設定例4は、設定例2と設定例3を組合せた例であり、メモリNo.0〜4で調理時間のみを容易に変更することができ、メモリNo.5〜9で調理温度のみを容易に変更することができる。
【0045】
また、設定例5は、設定例1から設定例3を組合せたものであり、メモリNo.0〜2で調理温度と調理時間を共に変更することができ、メモリNo.3〜5で調理時間のみを容易に変更することができ、メモリNo.6〜9で調理温度のみを容易に変更することができる。
【0046】
このように、調理物の種類や量及び周囲環境等に応じて必要となる調理温度と調理時間の設定の変更内容を予め想定し、それに応じて、「温度不定データ」と「時間不定データ」を適当に調理条件記憶エリアに記憶させることにより、調理条件メモリ22の容量が小さく、備えられた調理条件記憶エリアの個数が限られる場合であっても、使用者の使い勝手を向上させることができる。
【0047】
次に、メモリ設定モードにおいて、使用者が変更確定スイッチ42を操作すると、STEP12からSTEP13、さらにSTEP14に進み、STEP50に分岐する。そして、マイコン21は、STEP50でメモリ変更中フラグをONして、図5のSTEP60〜STEP69の処理を実行する。STEP60〜STEP69は、調理条件メモリ22の調理条件記憶エリアに記憶するデータを更新するための処理である。
【0048】
先ず、マイコン21は、STEP60で、選択されている調理条件記憶エリアの温度記憶エリアに「温度不定データ」が記憶されていたときは、STEP60に分岐し、図2(b)に示したように、温度表示部30の7セグメントLEDの中央の横セグメントのみを点灯する(温度不定表示)。
【0049】
一方、STEP60で、選択されている調理条件記憶エリアの温度記憶エリアに「温度不定データ」ではなく温度データが記憶されていたときには、STEP61に進んで、マイコン21は温度記憶エリアに記憶された温度データに応じた温度(メモリ温度)を温度表示部30に表示する。
【0050】
また、調理時間についても同様に、選択されている調理条件記憶エリアの時間記憶エリアに「時間不定データ」が記憶されていたときは、STEP85に分岐して、図2(c)に示したように、時間表示部34の7セグメントLEDの中央の横セグメントのみを点灯し(時間不定表示)し、「時間不定データ」ではなく時間データが記憶されていたときにはSTEP63に進んで、マイコン21は時間データに応じた時間(メモリ時間)を時間表示部34に表示する。
【0051】
続くSTEP64〜STEP66は調理条件記憶エリアの温度記憶エリアに記憶するデータを変更するための処理であり、使用者が温度設定スイッチ33を操作すると、それに応じてマイコン21はSTEP66で温度表示部30の表示温度を更新する。ただし、使用者の操作により温度設定範囲の下限(50℃)又は上限(320℃)となったときには、STEP90に分岐して、マイコン21は温度表示部30を「温度不定表示」とする。
【0052】
次のSTEP67〜STEP69は調理条件記憶エリアの時間記憶エリアに記憶するデータを変更するための処理であり、使用者が時間設定スイッチ37を操作すると、それに応じてマイコン21はSTEP69で時間表示部34の表示時間を更新する。ただし、使用者の操作により時間設定範囲の下限(1分)又は上限(99分)となったときには、STEP95に分岐して、マイコン21は時間表示部34を「時間不定表示」とする。
【0053】
そして、STEP2に戻り、使用者が再度変更確定スイッチ42を操作すると、図4のSTEP13に進み、このときメモリ番号表示部38にはメモリ番号が表示されているのでSTEP14に進む。そして、メモリ変更中フラグはONされた状態であるので、STEP15に進み、マイコン21は、選択されている調理条件記憶エリアの温度記憶エリアに記憶された温度データと時間記憶エリアに記憶された時間データを、それぞれ温度表示部30の表示内容と時間表示部34の表示内容に応じて更新する。
【0054】
すなわち、マイコン21は、温度表示部30に温度が表示されていたときはその温度データを温度記憶エリアに記憶し、温度表示部30が「温度不定表示」であったときは「温度不定データ」を温度記憶エリアに記憶する。また、マイコン21は、時間表示部34に時間が表示されていたときはその時間データを時間記憶エリアに記憶し、時間表示部34が「時間不定表示」であったときは時間記憶エリアに「時間不定データ」を記憶する。
【0055】
そのため、使用者は、温度設定スイッチ33を上限又は下限まで操作することにより、選択している調理条件記憶エリアの温度記憶エリアに「温度不定データ」を記憶させることができ、時間設定スイッチ35を上限又は下限まで操作することにより、選択している調理条件記憶エリアの時間記憶エリアに「時間不定データ」を記憶させることができる。
【0056】
なお、本実施の形態では、調理条件記憶エリアの温度記憶エリアに「温度不定データ」を記憶させることができると共に、時間記憶エリアに「時間不定データ」を記憶させることができるものを示したが、いずれか一方をのみを記憶させることができるようにした場合にも、本発明の効果を得ることができる。
【0057】
また、本実施の形態では、本発明の調理器の例としてガスオーブンを示したが、調理器はこれに限られず、調理温度と調理時間を設定して調理を行う調理器であれば本発明の適用が可能である。
【0058】
また、本実施の形態では、調理条件記憶エリアを10個備えた調理条件メモリ22を備えた例を示したが、調理条件記憶エリアの個数はこれに限られず、1個以上であれば本発明の効果を得ることができる。
【0059】
また、本実施の形態では、調理条件メモリ22に読み書き可能なメモリを用いて、使用者が調理条件記憶エリアに記憶するデータ(温度データ,時間データ,温度不定データ,及び時間不定データのうちのいずれか)を書き換えることができるようにした調理器を示したが、調理条件の設定パターンが限定される調理器においては、調理条件メモリ22に読み出し専用のメモリを用い、予め該設定パターンに応じた固定データを調理条件記憶エリアに記憶させておくようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガスオーブンの全体構成図。
【図2】ガスオーブンに備えられた操作ユニットの外観図。
【図3】ガスオーブンの調理温度と調理時間の設定処理のフローチャート。
【図4】ガスオーブンの調理温度と調理時間の設定処理のフローチャート。
【図5】ガスオーブンの調理温度と調理時間の設定処理のフローチャート。
【図6】調理条件記憶エリアに記憶されたデータの例を示した図。
【符号の説明】
1…ガスオーブン、2…収容庫、3…ガスバーナ、9…熱電対、11…操作ユニット、20…コントローラ、21…マイクロコンピュータ、22…調理条件メモリ、23…スイッチ設定メモリ、30…温度表示部、33…温度設定スイッチ、34…時間表示部、37…時間設定スイッチ、38…メモリNo.表示部、41…メモリ選択スイッチ

Claims (3)

  1. 調理温度と調理時間に基づいて調理を行う調理器に備えられる調理条件設定装置であって、
    調理温度を設定する温度設定スイッチと、
    該温度設定スイッチにより設定された温度のデータを記憶するスイッチ設定メモリと、
    調理時間を設定する時間設定スイッチと、
    調理温度を設定するための温度データ又は所定の温度不定データを記憶する温度記憶エリアと、調理時間を設定するための時間データを記憶する時間記憶エリアとからなる調理条件記憶エリアを有するメモリと、
    前記温度設定スイッチにより設定された温度を調理温度として設定すると共に、前記時間設定スイッチにより設定された時間を調理時間として設定するスイッチ設定モードと、前記調理条件記憶エリアに記憶されたデータに応じて調理温度及び調理時間を設定するメモリ設定モードとを切り替える設定モード切替手段と、
    前記スイッチ設定モードにおいて、前記温度設定スイッチにより直前に設定された温度のデータを前記スイッチ設定メモリに記憶する手段と、
    前記メモリ設定モードにおいて、前記温度記憶エリアに温度データが記憶され且つ前記時間記憶エリアに時間データが記憶されているときは、当該時間データに基づいて調理時間を設定すると共に当該温度データに基づいて調理温度を設定する手段と、
    前記スイッチ設定モードで前記スイッチ設定メモリに温度のデータが記憶された後に前記メモリ設定モードに切り替えられたときに、前記温度記憶エリアに前記温度不定データが記憶され且つ前記時間記憶エリアに時間データが記憶されているときは、当該時間データに基づいて調理時間を設定すると共に前記スイッチ設定メモリに記憶された温度のデータに基づいて調理温度を設定する温度不定処理手段とを備えたことを特徴とする調理条件設定装置。
  2. 調理温度と調理時間に基づいて調理を行う調理器に備えられる調理条件設定装置であって、
    調理温度を設定する温度設定スイッチと、
    調理時間を設定する時間設定スイッチと、
    該時間設定スイッチにより設定された時間のデータを記憶するスイッチ設定メモリと、
    調理温度を設定するための温度データを記憶する温度記憶エリアと、調理時間を設定するための時間データ又は所定の時間不定データを記憶する時間記憶エリアとからなる調理条件記憶エリアを有するメモリと、
    前記温度設定スイッチにより設定された温度を調理温度として設定すると共に、前記時間設定スイッチにより設定された時間を調理時間として設定するスイッチ設定モードと、前記調理条件記憶エリアに記憶されたデータに応じて調理温度及び調理時間を設定するメモリ設定モードとを切り替える設定モード切替手段と、
    前記スイッチ設定モードにおいて、前記時間設定スイッチにより直前に設定された時間のデータを前記スイッチ設定メモリに記憶する手段と、
    前記メモリ設定モードにおいて、前記温度記憶エリアに温度データが記憶され且つ前記時間記憶エリアに時間データが記憶されているときは、当該時間データに基づいて調理時間を設定すると共に当該温度データに基づいて調理温度を設定する手段と、
    前記スイッチ設定モードで前記スイッチ設定メモリに時間のデータが記憶された後に前記メモリ設定モードに切り替えられたときに、前記時間記憶エリアに前記時間不定データが記憶され且つ前記温度記憶エリアに温度データが記憶されているときは、当該温度データに基づいて調理温度を設定すると共に前記スイッチ設定メモリに記憶された時間のデータに基づいて調理時間を設定する時間不定処理手段とを備えたことを特徴とする調理条件設定装置。
  3. 前記メモリは、一対の前記温度記憶エリアと前記時間記憶エリアとからなる前記調理条件記憶エリアを複数個有し、該複数個の調理条件記憶エリアの中から、前記調理温度と前記調理時間を設定するための1個の前記調理条件記憶エリアを選択する調理条件記憶エリア選択手段を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の調理条件設定装置。
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