JP4033954B2 - 給水装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電動ポンプで給水する給水装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の上記した給水装置は、電動ポンプの下流の給水配管にフロースイッチおよび逆止め弁などを配設し、推定末端圧一定制御部または吐出圧一定制御部で電動ポンプを、インバータを介して制御する構成とされている。
【0003】
この給水装置において、給水配管の末端側に配設した蛇口を開放して水を放出させると、各制御部は、フロースイッチなどからの水の流れを検出した信号、すなわち流量検出信号に基づいて推定末端圧一定または吐出圧一定となるように電動ポンプを回転させ、水を加圧して給水する。
そして、蛇口が閉成されると、フロースイッチなどが水の流れを検出しなくなった第1信号である流量非検出信号を出力するので、各制御部は、フロースイッチなどからの流量非検出信号に基づいて電動ポンプを停止させる。
【0004】
なお、蛇口を開放させてから電動ポンプが稼働するまでの間、給水配管の水圧が低下するので、圧力タンクを設けることにより、圧力タンクから所定圧力の水を給水配管へ放出する。
そして、蛇口を閉成させてから電動ポンプが停止するまでの間、圧力タンクに所定圧力の水を所定量蓄える。
したがって、安定した水圧で給水することができるとともに、電動ポンプの発停を少なくすることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の給水装置は、蛇口の開閉に基づいて電動ポンプを発停させるので、電動ポンプの発停が頻繁になることにより、電動ポンプの稼働時に発生する大きな騒音が問題になる。
また、電動ポンプの発停が頻繁になることにより、電動ポンプのメカニカルシールおよび軸受部の寿命が短くなるため、電動ポンプのメンテナンス費用が嵩むという問題がある。
【0006】
この発明は、上記した不都合を解消するためになされたもので、騒音が小さく、メンテナンス費用を低減させることのできる給水装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
まず、第1の発明は、電動ポンプの下流の給水配管に逆止め弁が配設され、推定末端圧一定制御部で電動ポンプを、インバータを介して制御することによって給水する給水装置であって、逆止め弁よりも下流の給水配管を、電動ポンプの吸い込み側に接続するバイパス管と、このバイパス管の流路を開閉する電動弁と、逆止め弁よりも下流の流量が、最小流量以下のときに第1信号を出力し、最小流量よりも多いときに第2信号を出力する流量検出手段と、設定揚程以上の揚程を第1揚程として電動ポンプを、インバータを介して制御する第1揚程制御部と、流量検出手段が第1信号を第1所定時間継続して出力すると、電動ポンプの制御を推定末端圧一定制御部から第1揚程制御部に切り換える切換制御部とを設けた給水装置において、第1揚程の80%〜95%の揚程を第2揚程として電動ポンプを、インバータを介して制御する第2揚程制御部を設け、切換制御部を、流量検出手段が第1信号を第1所定時間継続して出力すると、許容運転時間から第1所定時間を差し引いた設定時間以内だけ、電動ポンプの制御を推定末端圧一定制御部から第1揚程制御部に切り換え、流量検出手段が第1信号を第1所定時間の後も引き続けて設定時間出力すると、電動ポンプの制御を第1揚程制御部から第2揚程制御部に切り換えるとともに、電動弁を閉成させる構成にしたものである。
【0008】
次に、第2の発明は、電動ポンプの下流の給水配管に逆止め弁が配設され、推定末端圧一定制御部で電動ポンプを、インバータを介して制御することによって給水する給水装置であって、逆止め弁よりも下流の給水配管を、電動ポンプの吸い込み側に接続するバイパス管と、このバイパス管の流路を開閉する電動弁と、逆止め弁よりも下流の流量が、最小流量以下のときに第1信号を出力し、最小流量よりも多いときに第2信号を出力する流量検出手段と、設定揚程以上の揚程を第1揚程として電動ポンプを、インバータを介して制御する第1揚程制御部と、流量検出手段が第1信号を第1所定時間継続して出力すると、電動ポンプの制御を推定末端圧一定制御部から第1揚程制御部に切り換える切換制御部とを設けた給水装置において、揚程よりも小さく、設定最小締め切り揚程以上の揚程を第3揚程として電動ポンプを、インバータを介して制御する第3揚程制御部を設け、切換制御部を、流量検出手段が第1信号を第1所定時間継続して出力すると、許容運転時間から第1所定時間を差し引いた設定時間以内だけ、電動ポンプの制御を推定末端圧一定制御部から第1揚程制御部に切り換え、流量検出手段が第1信号を第1所定時間の後も引き続けて設定時間以内出力すると、電動ポンプの制御を第1揚程制御部から第3揚程制御部に切り換えるとともに、電動弁を閉成させる構成にしたものである。
次に、第3の発明は、第1発明において、第2揚程よりも小さく、設定最小締め切り揚程以上の揚程を第3揚程として電動ポンプを、インバータを介して制御する第3揚程制御部を設け、切換制御部を、第2揚程制御部が電動ポンプを、インバータを介して制御した後も、流量検出手段が第1信号を引き続けて所定時間出力すると、電動ポンプの制御を第2揚程制御部から第3揚程制御部に切り換える構成にしたものである
【0009】
次に、第の発明は、電動ポンプの下流の給水配管に逆止め弁が配設され、推定末端圧一定制御部で電動ポンプを、インバータを介して制御することによって給水する給水装置であって、逆止め弁よりも下流の給水配管を、電動ポンプの吸い込み側に接続するバイパス管と、このバイパス管の流路を開閉する電動弁と、逆止め弁よりも下流の流量が、最小流量以下のときに第1信号を出力し、最小流量よりも多いときに第2信号を出力する流量検出手段と、設定揚程の80%〜95%の揚程を第2揚程として電動ポンプを、インバータを介して制御する第2揚程制御部と、流量検出手段が第1信号を所定時間継続して出力すると、電動ポンプの制御を推定末端圧一定制御部から第2揚程制御部に切り換えるとともに、電動弁を閉成させる切換制御部とを設けた給水装置において、第2揚程よりも小さく、設定最小締め切り揚程以上の揚程を第3揚程として電動ポンプを、インバータを介して制御する第3揚程制御部を設け、切換制御部を、流量検出手段が第1信号を所定時間の後も引き続けて所定時間出力すると、電動ポンプの制御を第2揚程制御部から第3揚程制御部に切り換える構成にしたものである。
【0011】
次に、第の発明は、電動ポンプの下流の給水配管に逆止め弁が配設され、吐出圧一定制御部で電動ポンプを、インバータを介して制御することによって給水する給水装置であって、逆止め弁よりも下流の給水配管を、電動ポンプの吸い込み側に接続するバイパス管と、このバイパス管の流路を開閉する電動弁と、逆止め弁よりも下流の流量が、最小流量以下のときに第1信号を出力し、最小流量よりも多いときに第2信号を出力する流量検出手段と、設定揚程以上の揚程を第1揚程として電動ポンプを、インバータを介して制御する第1揚程制御部と、流量検出手段が第1信号を第1所定時間継続して出力すると、電動ポンプの制御を吐出圧一定制御部から第1揚程制御部に切り換える切換制御部とを設けた給水装置において、第1揚程の80%〜95%の揚程を第2揚程として電動ポンプを、インバータを介して制御する第2揚程制御部を設け、切換制御部を、流量検出手段が第1信号を第1所定時間継続して出力すると、許容運転時間から第1所定時間を差し引いた設定時間以内だけ、電動ポンプの制御を吐出圧一定制御部から第1揚程制御部に切り換え、流量検出手段が第1信号を第1所定時間の後も引き続けて設定時間以内出力すると、電動ポンプの制御を第1揚程制御部から第2揚程制御部に切り換えるとともに、電動弁を閉成させる構成にしたものである。
【0012】
次に、第6発明は、電動ポンプの下流の給水配管に逆止め弁が配設され、吐出圧一定制御部で電動ポンプを、インバータを介して制御することによって給水する給水装置であって、逆止め弁よりも下流の給水配管を、電動ポンプの吸い込み側に接続するバイパス管と、このバイパス管の流路を開閉する電動弁と、逆止め弁よりも下流の流量が、最小流量以下のときに第1信号を出力し、最小流量よりも多いときに第2信号を出力する流量検出手段と、設定揚程以上の揚程を第1揚程として電動ポンプを、インバータを介して制御する第1揚程制御部と、流量検出手段が第1信号を第1所定時間継続して出力すると、電動ポンプの制御を吐出圧一定制御部から第1揚程制御部に切り換える切換制御部とを設けた給水装置において、揚程よりも小さく、設定最小締め切り揚程以上の揚程を第3揚程として電動ポンプを、インバータを介して制御する第3揚程制御部を設け、切換制御部を、流量検出手段が第1信号を第1所定時間継続して出力すると、許容運転時間から第1所定時間を差し引いた設定時間以内だけ、電動ポンプの制御を吐出圧一定制御部から第1揚程制御部に切り換え、流量検出手段が第1信号を第1所定時間の後も引き続けて設定時間以内出力すると、電動ポンプの制御を第1揚程制御部から第3揚程制御部に切り換えるとともに、電動弁を閉成させる構成にしたものである。
次に、第7発明は、第5発明において、第2揚程よりも小さく、設定最小締め切り揚程以上の揚程を第3揚程として電動ポンプを、インバータを介して制御する第3揚程制御部を設け、切換制御部を、第2揚程制御部が電動ポンプを、インバータを介して制御した後も、流量検出手段が第1信号を引き続けて所定時間出力すると、電動ポンプの制御を第2揚程制御部から第3揚程制御部に切り換える構成にしたものである
【0013】
次に、第発明は、電動ポンプの下流の給水配管に逆止め弁が配設され、吐出圧一定制御部で電動ポンプを、インバータを介して制御することによって給水する給水装置であって、逆止め弁よりも下流の給水配管を、電動ポンプの吸い込み側に接続するバイパス管と、このバイパス管の流路を開閉する電動弁と、逆止め弁よりも下流の流量が、最小流量以下のときに第1信号を出力し、最小流量よりも多いときに第2信号を出力する流量検出手段と、設定揚程の80%〜95%の揚程を第2揚程として電動ポンプを、インバータを介して制御する第2揚程制御部と、流量検出手段が第1信号を所定時間継続して出力すると、電動ポンプの制御を吐出圧一定制御部から第2揚程制御部に切り換えるとともに、電動弁を閉成させる切換制御部とを設けた給水装置において、第2揚程よりも小さく、設定最小締め切り揚程以上の揚程を第3揚程として電動ポンプを、インバータを介して制御する第3揚程制御部を設け、切換制御部を、流量検出手段が第1信号を所定時間の後も引き続けて所定時間出力すると、電動ポンプの制御を第2揚程制御部から第3揚程制御部に切り換える構成にしたものである。
【0015】
なお、バイパス管に絞り弁を設けたり、電動ポンプの吸い込み側に接続されたバイパス管の一端を、受水槽に接続する構成にしてもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図に基づいて説明する。
図1はこの発明の一実施形態である給水装置の構成を示すブロック図である。
なお、制御部から電動弁への信号線は、図示が省略されている。
図1において、1は給水配管を示し、一端が図示を省略した水道管に接続され、他端に図示を省略した複数の蛇口が配設されている。
そして、給水配管1は、給水本管2と、この給水本管2の途中に、並列に挿入された2本の給水分岐管3A,3Bとで構成されている。
【0017】
11は給水分岐管3A,3Bよりも上流の給水本管2に配設された逆止め弁、12A,12Bは電動機を内蔵した電動ポンプを示し、電動ポンプ12Aは給水分岐管3Aに配設され、電動ポンプ12Bは給水分岐管3Bに配設されている。
13Aは電動ポンプ12Aよりも下流の給水分岐管3Aに配設された逆止め弁、13Bは電動ポンプ12Bよりも下流の給水分岐管3Bに配設された逆止め弁、14Aは逆止め弁13Aよりも下流の給水分岐管3Aに配設された締め切り弁、14Bは逆止め弁13Bよりも下流の給水分岐管3Bに配設された締め切り弁を示す。
【0018】
15はバイパス管を示し、締め切り弁14A,14Bよりも下流の給水本管2を、電動ポンプ12Aよりも上流の給水本管2に接続するものである。
16はバイパス管15に配設された電動弁を示し、後述する切換制御部21wによって制御され、バイパス管15の流路を開閉するものである。
17はバイパス管15に配設された絞り弁を示す。
【0019】
18は逆止め弁11よりも上流の給水本管2に配設された圧力検出器、19は給水分岐管3A,3Bよりも下流の給水本管2に配設された流量検出手段としてのフロースイッチ、20は逆止め弁13A,13Bよりも下流の給水本管2に配設された圧力検出器を示す。
21は制御部を示し、圧力検出器18,20の出力に基づき、インバータ22A,22Bを介して電動ポンプ12A,12Bを制御するとともに、電動弁16を制御するものである。
【0020】
図2は図1に示した制御部の構成を示すブロック図である。
なお、切換制御部から電動弁および各選択スイッチへの信号線は、図示が省略されている。
図2において、21aは推定末端圧力設定器を示し、実揚程ha に管端圧力hk を加えた固定揚程hc と、この固定揚程hc に管路損失揚程kq2 を加えた推定末端圧力hs とを出力するものである。
【0021】
21bは減算器を示し、推定末端圧力設定器21aが出力する推定末端圧力hs から圧力検出器20が検出した圧力hi を差し引いたものを出力するものである。
21cは選択スイッチを示し、減算器21bの出力、または後述する減算器21mの出力を選択するものである。
21dは比例積分制御器を示し、選択スイッチ21cを介した減算器21bの出力、または減算器21mの出力を処理してインバータ22A,22B、後述する直線指令器21eへ出力するものである。
【0022】
21eは直線指令器を示し、インバータ22A,22Bに内蔵させた直線指令器と同じ特性を有し、比例積分制御器21dの出力を入力とするものである。
21fは一次遅れ要素を示し、電動ポンプ12A,12Bにおける電動機のその速度(回転数または周波数)までの伝達遅れに近似させて直線指令器21eの出力をn* として出力するものである。
21gは二乗演算器を示し、一次遅れ要素21fの出力n* を入力としてn*2を出力するものである。
【0023】
21hは定数乗算器を示し、二乗演算器21gの出力n*2に電動ポンプ12A,12Bの特性である定数aを掛けたan*2をhpoi として出力するものである。
21iは第1揚程としての設定揚程hphを出力する第1揚程設定器、21jは第2揚程としての締め切り揚程hpmを出力する第2揚程設定器、21kは第3揚程としての設定最小締め切り揚程hpoを出力する第3揚程設定器を示す。
【0024】
21lは選択スイッチを示し、第1揚程設定器21iの出力、第2揚程設定器21jの出力、または第3揚程設定器21kの出力を選択するものである。
21mは減算器を示し、第1揚程設定器21iの設定揚程hph、第2揚程設定器21jの締め切り揚程hpm、または第3揚程設定器21kの設定最小締め切り揚程hpoから定数乗算器21hの出力hpoi を差し引いたものを出力するものである。
【0025】
21nは定数設定器を示し、補償揚程hominを設定するものである。
21oは加算器を示し、推定末端圧力設定器21aが出力する固定揚程hc と、定数設定器21nが出力する補償揚程hominとを加算したものを出力するものである。
21pは定数設定器を示し、逆止め弁11の固定損失揚程hsuc を設定するものである。
【0026】
21qは減算器を示し、圧力検出器18の検出した圧力hsuから定数設定器21pの固定損失揚程hsuc を差し引いたものを出力するものである。
21rは減算器を示し、加算器21oの出力から減算器21qの出力を差し引いたものを出力するものである。
21sは定数乗算器を示し、減算器21rの出力に電動ポンプ12A,12Bの特性である定数a分の1を掛けたものを出力するものである。
【0027】
21tは平方根演算器を示し、定数乗算器21sの出力の平方根をn* min として出力するものである。
21uは減算器を示し、平方根演算器21tの出力から一次遅れ要素21fの出力n* を差し引いたものを出力するものである。
21vは比較器を示し、減算器21uの出力がゼロ以上であるか、負であるか、すなわちフロースイッチ19が検知可能な最小流量qmin 以下になったか否かを判定するものである。
【0028】
21wは切換制御部を示し、比較器21vの出力に基づき、電動弁16および選択スイッチ21c,21lを後述するように制御するものであり、ROM、RAM、CPU、タイマなどで構成されている。
【0029】
なお、推定末端圧一定制御部は、推定末端圧力設定器21a、減算器21bおよび比例積分制御器21dで構成されている。
そして、第1揚程制御部は、比例積分制御器21d、直線指令器21e、一次遅れ要素21f、二乗演算器21g、定数乗算器21h、第1揚程設定器21iおよび減算器21mで構成されている。
さらに、第2揚程制御部は、比例積分制御器21d、直線指令器21e、一次遅れ要素21f、二乗演算器21g、定数乗算器21h、第2揚程設定器21jおよび減算器21mで構成されている。
【0030】
また、第3揚程制御部は、比例積分制御器21d、直線指令器21e、一次遅れ要素21f、二乗演算器21g、定数乗算器21h、第3揚程設定器21kおよび減算器21mで構成されている。
そして、流量検出手段は、推定末端圧力設定器21a、減算器21b、比例積分制御器21d、直線指令器21e、一次遅れ要素21f、定数設定器21n,21p、加算器21o、減算器21q,21r,21u、定数乗算器21s、平方根演算器21tおよび比較器21vで構成されている。
【0031】
図3は図1および図2に示した給水装置の動作を説明する揚程−流量特性図である。
この特性は、実効押し込み揚程がゼロの場合、すなわち吸い込み側押し込み揚程(図2における圧力hsu)から逆止め弁11の固定損失揚程hsuc を差し引いた値がゼロの場合における推定末端圧一定制御の電動ポンプの揚程−流量特性を、単位法で示したものである。
【0032】
図3において、Aは推定末端圧一定制御曲線、Rはバイパス管15の摩擦損失と絞り弁17の絞り損失とを合計した損失曲線、P1 は推定末端圧一定制御曲線A上のq=1.0、h=1.0を通る定格流量、定格揚程の動作点、P2 は推定末端圧一定制御曲線A上の最小流量qmin における動作点、P3 は第1揚程制御における動作点、P4 は第2揚程制御における動作点、P5 は第3揚程制御における動作点を示す。
なお、動作点P3 は推定末端圧一定制御曲線Aと損失曲線Rとの交点に位置し、動作点P4 ,P5 ,P6 は損失曲線R上に位置する。
【0033】
図4は第1揚程制御における許容運転時間特性図である。
この特性は、電動ポンプ12A,12Bで締め切り揚程を行った場合、電動ポンプ12A,12Bの軸動力を定格軸動力に対して変化させ、バイパス管15のバイパス流量qB が電動ポンプ12A,12Bの定格流量に対する5%または10%の許容運転時間TB を、単位法で示したものである。
【0034】
ここで、許容運転時間TB について説明すると、バイパス流量qB が少なくなることにより、電動ポンプ12A,12Bの水に与える仕事はほとんどゼロになるので、電動ポンプ12A,12Bの軸動力の大部分は、水の攪拌に消費される。
このように電動ポンプ12A,12Bの軸動力の大部分が水の攪拌に消費されると、電動ポンプ12A,12B内の水、羽根車、パッキング、軸受部、メカニカルシール、電動機コイルなどの温度が上昇することになる。
【0035】
したがって、少量のバイパス流量qB で電動ポンプ12A,12Bを許容温度以下とするための許容運転時間TB は、そのときの電動ポンプ12A,12Bの軸動力が分かれば、求めることができる。
この軸動力は第(1)式で求めることができるので、バイパス流量qB に対する許容運転時間と、(バイパス流量qB +最小流量qmin )/2に対する許容運転時間とを求め、短い方を許容運転時間TB とする。
【0036】
【数1】
Figure 0004033954
【0037】
ただし、l0 :締め切り軸動力(p.u.)=L0 /LN (p.u.)
0 :電動ポンプ12A,12Bの締め切り軸動力(kW)
N :定格軸動力(kW)
o :締め切り揚程(p.u.)<(ha +hk )(p.u.)
a :実揚程(p.u.)=Ha /HN (p.u.)
k :管端圧力(p.u.)=HK /HN (p.u.)
a :実揚程(m)
k :管端圧力(m)
N :電動ポンプ12A,12Bの定格揚程(m)
ηqB:バイパス流量qB (p.u.)のときの電動ポンプ効率(p.u.)
B :第2揚程制御におけるバイパス流量(p.u.)
min :締め切り揚程制御におけるバイパス流量(p.u.)
【0038】
したがって、電動ポンプ12A,12Bの流量でもあるバイパス流量qB をパラメータとする軸動力と、許容温度まで上昇する許容運転時間TB との関係は、使用する電動ポンプ毎の試験値、実験値などにより、図4に示すように、電動ポンプ毎に求めることができる。
【0039】
次に、各制御について説明する。
まず、推定末端圧一定制御になると、推定末端圧一定制御曲線A上の動作点P1 と動作点P2 のとの間を移動しながら給水することになる。
そして、第1揚程制御になると、動作点は、動作点P3 となる。
さらに、第2揚程制御になると、動作点は、動作点P3 における設定揚程hphの90%に相当する締め切り揚程hpmの動作点P4 となる。
この締め切り揚程hpmになると、揚程が減少することによって逆流がわずかに起こるものの、逆止め弁13A,13Bを緩やかに閉成することができる。
【0040】
そして、第3揚程制御になると、揚程は設定最小締め切り揚程hpoとなる。
この設定最小締め切り揚程hpoは、第(2)式を満足する値で、電動ポンプ12A,12Bのメカニカルシールを潤滑できて摩擦抵抗が最小となる許容最小締め切り揚程hpminに可能な限り近い値に設定する。
【0041】
【数2】
Figure 0004033954
【0042】
ただし、hpmax:許容最大締め切り揚程(p.u.)<(ha +hk )(p.u.)
po:設定最小締め切り揚程(p.u.)
pmin:許容最小締め切り揚程(p.u.)
【0043】
なお、許容最大締め切り揚程hpmaxは、逆止め弁13A,13Bを閉成させた状態で電動ポンプ12A,12Bの温度上昇を許容値以下とする揚程である。
そして、許容最小締め切り揚程hpminは、電動ポンプ12A,12Bのメカニカルシールを潤滑できて摩擦抵抗が最小となる締め切り揚程である。
この第(2)式で与えられる第3揚程制御になると、低速度で電動ポンプ12A,12Bが運転され、静粛かつ省エネルギー運転となる。
そして、設定最小締め切り揚程hpoは電動ポンプ12A,12Bを連続運転できるものの、許容最小締め切り揚程hpminは限られた時間だけ電動ポンプ12A,12Bを連続運転できる。
【0044】
さらに、流量検出手段の小流量検出について説明する。
図3において、小流量運転を(h−q)min とすれば、このとき電動ポンプ12A,12Bが与える締め切り揚程は、h−q特性を電動ポンプ12A,12Bの速度と流量の二次式で近似させた場合、第(3)式のように表すことができる。
【0045】
【数3】
Figure 0004033954
【0046】
ただし、n:電動ポンプ12A,12Bの速度(p.u.)=N/NN (p.u.)
N:電動ポンプ12A,12Bの速度(rpm)
N :電動ポンプ12A,12Bの定格速度(rpm)
a :実揚程(p.u.)
k :管端圧力(p.u.)
omin :補償揚程(p.u.)
su:ポンプ押し込み揚程(p.u.)=Hsu/HN (p.u.)
su:ポンプ押し込み揚程(逆止め弁11の入り側)(m)
N :電動ポンプ12A,12Bの定格揚程(m)
suc :逆止め弁11の固定損失揚程(p.u.)=Hsuc /HN (p.u.)
suc :逆止め弁11の固定損失揚程(p.u.)
a:電動ポンプ12A,12Bの定数
【0047】
この第(3)式の(hsu−hsuc )は、実効押し込み揚程であり、図1に示すように、圧力検出器18が水道管側に設けられた場合、検出値としての圧力hsuと、実際に測定された固定損失揚程hsuc との差によって得られる。
したがって、逆止め弁13A,13Bよりも下流の給水本管2の流量が最小流量qmin になったのを検出することができる。
【0048】
図5は図1および図2に示した給水装置における切換制御部のフローチャートである。
図5において、ST1〜ST13はステップを示す。
【0049】
次に、切換制御部の制御、給水について説明する。
なお、図示を省略した蛇口が開放され、給水している状態で、比較器21vは、流量が最小流量qmin よりも多い第2信号を出力している。
まず、切換制御部21wは、比較器21vの出力が最小流量qmin 以下の第1信号であるかを判定し(ステップST1)、比較器21vの出力が最小流量qmin 以下の第1信号でなければ、すなわち流量が最小流量qmin よりも多い第2信号である給水状態であれば、選択スイッチ21c,21lを接点a側へ切り換えるとともに、電動弁16を閉成し(ステップST2)、ステップST1へ戻る。
【0050】
このように選択スイッチ21c,21lが切換制御部21wの制御によって接点a側になると、圧力検出器20の圧力hi を検出値、推定末端圧力設定器21aの推定末端圧力hs を設定値とし、両者の差をゼロとするように比例積分制御器21dの出力が変化し、公知の推定末端圧一定制御となる。
したがって、図3の曲線A上の動作点P1 と、動作点P2 のとの間を移動する推定末端圧力一定制御となる。
【0051】
そして、全ての蛇口が閉じられることにより、流量が最小流量qmin 以下になると、比較器21vから流量が最小流量qmin 以下の第1信号が出力される。
このように比較器21vから第1信号が出力されると、切換制御部21wは、比較器21vからの信号が第1信号であることを確認した後(ステップST1)、タイマをセットする(ステップST3)。
そして、タイマを参照して第1所定時間、例えば60秒が経過したかを判定し(ステップST4)、60秒経過していなければ、比較器21vからの第1信号が継続しているかを判定する(ステップST5)。
【0052】
このステップST5の判定で、比較器21vからの第1信号が継続していなければ、ステップST1へ戻り、比較器21vからの第1信号が継続していれば、ステップST4へ戻る。
そして、ステップST4の判定で60秒が経過していれば、選択スイッチ21cを接点b側へ切り換え、電動弁16を開放するとともに、タイマをセットする(ステップST6)。
【0053】
このように選択スイッチ21cが切換制御部21wの制御によって接点b側になると、比例積分制御器21dの出力を検出値、第1揚程設定器21iの設定揚程hphを設定値とし、両者の差をゼロとするように比例積分制御器21dの出力が変化する第1揚程制御となり、電動ポンプ12A,12Bから吐出される水は、バイパス管15を介して電動ポンプ12A,12Bの上流に還流する。
【0054】
そして、切換制御部21wは、比較器21vからの第1信号が継続しているかを判定し(ステップST7)、比較器21vからの第1信号が継続していなければ、ステップST2へ戻り、比較器21vからの第1信号が継続していれば、タイマを参照して許容運転時間TB から第1所定時間を差し引いた設定時間が経過したかを判定する(ステップST8)。
【0055】
このステップST8の判定で、設定時間が経過していなければ、ステップST7へ戻り、設定時間が経過していれば、選択スイッチ21lを接点b側へ切り換え、電動弁16を閉成するとともに、タイマをセットする(ステップST9)。
このように選択スイッチ21lが切換制御部21wの制御によって接点b側になり、電動弁16が閉成すると、比例積分制御器21dの出力を検出値、第2揚程設定器21jの締め切り揚程hpmを設定値とし、両者の差をゼロとするように比例積分制御器21dの出力が変化する第2揚程制御となり、逆止め弁13A,13Bはゆっくりと閉成する。
【0056】
そして、比較器21vからの第1信号が継続しているかを判定し(ステップST10)、比較器21vからの第1信号が継続していなければ、ステップST2へ戻り、比較器21vからの第1信号が継続していれば、タイマを参照して第2所定時間、例えば2秒が経過したかを判定する(ステップST11)。
このステップST11の判定で、2秒が経過していなければ、ステップST10へ戻り、2秒が経過していれば、選択スイッチ21lを接点c側へ切り換え(ステップST12)、比較器21sからの信号が第2信号になるのを待機し(ステップST13)、第3揚程制御となる。
そして、比較器21vからの信号が第2信号になると(ステップST13)、ステップST2へ戻る。
【0057】
上述したように、この発明の一実施形態によれば、電動ポンプ12A,12Bは停止することなく回転し、すなわち発停を繰り返さず、給水時も低速回転数から所定の回転数へ急峻に立ち上がるので、所定の回転数への立ち上がり時の騒音が小さくなり、迅速な給水に対応することができるとともに、電動ポンプ12A,12Bが凍結によって損傷するのを防止することができる。
そして、電動ポンプ12A,12Bは発停を繰り返さずに回転しているので、電動ポンプ12A,12Bのメカニカルシールおよび軸受部の寿命が長くなるため、電動ポンプ12A,12Bのメンテナンス費用を低減させることができる。
【0058】
さらに、最小流量qmin となった後、第2揚程制御を完了するまでは電動ポンプ12A,12Bの軸動力の大きな長期の待機状態となるので、給水要求に対して迅速に対応することができる。
また、第2揚程制御になると、逆止め弁13A,13Bをソフトに閉成させて保圧するので、ウォーターハンマによる騒音の発生を防止することができ、圧力タンクが不要になったり、圧力タンクを小形化できるため、給水装置をコンパクトに構成することができる。
【0059】
そして、電動ポンプ12A,12Bが低速回転の第3揚程制御で長期の待機状態になるので、電動ポンプ12A,12Bを連続運転させているにもかかわらず、給水していないときのランニングコストを、電動ポンプ12A,12Bを停止させる場合に匹敵する程の安価にすることができるとともに、静粛な運転となる。
さらに、絞り弁17をバイパス管15に設けたので、バイパス流量qB を調整することができるとともに、バイパス管15による還流路に汎用性を持たせることができる。
【0060】
なお、上記した実施形態において、推定末端圧一定制御で給水する例で説明したが、推定末端圧一定制御部を吐出圧一定制御部に変えることにより、吐出圧一定制御で給水する給水装置にも適用できることは言うまでもない。
そして、電動ポンプ12A,12Bが2台の場合を示したが、電動ポンプは1台でも、または3台以上であってもよく、逆止め弁よりも下流の給水配管を電動ポンプの吸い込み側に接続した構成であれば、すなわち図1に示したバイパス管の接続方法以外にも、各電動ポンプの吸い込み部または吸い込み端にバイパス管の他端を接続しても、同様な効果を得ることができる。
【0061】
さらに、電動ポンプ12A,12Bの揚程が動作点P2 から動作点P3 ,P4 を経由して動作点P5 へ移行する例で説明したが、動作点P2 から動作点P5 へ直接移行しなければ、動作点P2 から動作点P3 へ移行させたり、動作点P2 から動作点P3 を経由して動作点P4 へ移行させたり、動作点P2 から動作点P3 を経由して動作点P5 へ移行させたり、動作点P2 から動作点P4 へ移行させたり、動作点P2 から動作点P4 を経由して動作点P5 へ移行させても同様な効果を得ることができる。
【0062】
また、バイパス管15に絞り弁17を設けた例で説明したが、絞り弁17を省いても同様な効果を得ることができる。
そして、各制御部の構成は一例を示したもので、同様に機能する他の構成であってもよいことは言うまでもない。
さらに、圧力検出器18,20などで流量検出手段を構成した例を示したが、フロースイッチ19を流量検出手段として利用できることは言うまでもない。
【0063】
また、第2揚程を設定揚程hphの90%として説明したが、第2揚程を設定揚程hphの80%〜95%の間に設定しても、第2揚程を動作点P3 の設定揚程hphよりも大きな揚程にしても同様な効果を得ることができる。
そして、給水時に電動弁16を閉成させたが、給水時にも電動弁16を開放させたままにしておくことも可能である。
【0064】
このように、給水時にも電動弁16を開放させたままにしておくと、図3に示すように、常時バイパス流量qB で還流することになり、定格揚程、定格流量でのバイパス流量qB が多くなるので、前述の条件などを考慮して可能な限りバイパス流量qB を少量にして動力損失を少なくすると、電動弁16の寿命を向上させることができる。
【0065】
そして、水道管に接続した給水装置の例で説明したが、電動ポンプ12A,12Bよりも上流の給水本管2に接続されたバイパス管15の一端を、受水槽に接続することにより、受水槽から給水する給水装置にも適用でき、同様な効果を得ることができる。
このようにバイパス管15の一端を、受水槽に接続した場合、第(3)式における圧力hsuとして力検出器20の圧力hi を代用すればよい。
【0066】
さらに、電動ポンプ12A,12Bを同時に運転する例で説明したが、電動ポンプを交互運転して給水する給水装置にも適用できることは言うまでもない。
また、時計およびカレンダを設け、凍結しない時期の夜中の12時頃から翌朝の5時頃までのように水道を使用しない時間帯と、発停の少ない時間帯とを記憶させ、その時間帯は電動ポンプ12A,12Bを停止させる構成とすることも可能であり、凍結時期の夜中の12時頃から翌朝の5時頃まで水道を使用しない時間帯は、凍結を防止できる間隔で強制的に第1揚程制御にして電動ポンプ12A,12Bの凍結を防止する構成とすることも可能である。
【0067】
また、給水要求を流量検出手段の出力で判断する構成としたが、圧力検出器20の圧力hi で判断する構成としてもよい。
そして、タイマを参照することによって各時間の経過を確認し、各締め切り揚程制御へ移行する例で説明したが、電動ポンプ12A,12B、または水の温度を検出する各温度検出手段の出力に基づいて各締め切り揚程制御へ移行する構成とすることも可能である。
【0068】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、本来であれば電動ポンプを停止させるところを、電動ポンプを第1揚程で制御する構成にしたので、電動ポンプの軸動力の大きな待機時間を長くとることができ、給水要求に対して迅速に対応することができる。
そして、電動ポンプを停止させることなく回転させ、すなわち発停を繰り返さず、給水時も低速回転数から所定の回転数へ急峻に立ち上がる構成にしたので、所定の回転数への立ち上がり時の騒音が小さくなり、給水要求に対して迅速に対応することができ、電動ポンプが凍結によって損傷するのを防止することができるとともに、給水装置の構成部品を収納ケース内に設置することで、給水装置全体の凍結防止も可能になる。
【0069】
さらに、電動ポンプは発停を繰り返さずに回転しているので、電動ポンプのメカニカルシールおよび軸受けの寿命が長くなるため、電動ポンプのメンテナンス費用を低減させることができる。
また、第2揚程制御になると、逆止め弁をソフトに閉成させて保圧するので、ウォーターハンマによる騒音の発生を防止することができ、圧力タンクが不要になったり、圧力タンクを小形化できるため、給水装置を安価に製作できるとともに、コンパクトに構成することができ、設置場所の制約が緩和できる。
【0070】
そして、電動ポンプが低速回転の第3揚程制御で長期の待機状態になるので、電動ポンプを連続運転させているにもかかわらず、給水していないときのランニングコストを、電動ポンプを停止させる場合に匹敵する程の安価にすることができるとともに、静粛な運転となる。
さらに、第3揚程を許容最小締め切り揚程にすると、給水していないときのランニングコストを、さらに安価にすることができる。
また、絞り弁をバイパス管に設けたので、バイパス流量を調整することができるとともに、バイパス管による還流路に汎用性を持たせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態である給水装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した制御部の一例の構成を示すブロック図である。
【図3】図1および図2に示した給水装置の動作を説明する揚程−流量特性図である。
【図4】第1揚程制御における許容運転時間特性図である。
【図5】図1および図2に示した給水装置における切換制御部のフローチャートである。
【符号の説明】
1 給水配管
2 給水本管
3A,3B 給水分岐管
11 逆止め弁
12A,12B 電動ポンプ
13A,13B 逆止め弁
14A,14B 締め切り弁
15 バイパス管
16 電動弁
17 絞り弁
18,20 圧力検出器
19 フロースイッチ
21 制御部
21a 推定末端圧力設定器
21b 減算器
21c 選択スイッチ
21d 比例積分制御器
21e 直線指令器
21f 一次遅れ要素
21g 二乗演算器
21h 定数乗算器
21i 第1揚程設定器
21j 第2揚程設定器
21k 第3揚程設定器
21l 選択スイッチ
21m 減算器
21n,21p 定数設定器
21o 加算器
21q,21r 減算器
21s 定数設定器
21t 平方根演算器
21u 減算器
21v 比較器
21w 切換制御部
22A,22B インバータ
a 実揚程
k 管端圧力
c 固定揚程
s 推定末端圧力
i 圧力
* 出力
*2 出力
a 定数
poi 出力
ph 設定揚程
pm 締め切り揚程
po 設定最小締め切り揚程
omin 補償揚程
suc 固定損失揚程
su 圧力
* min 平方根
min 最小流量
B バイパス流量
B 許容運転時間

Claims (10)

  1. 電動ポンプの下流の給水配管に逆止め弁が配設され、推定末端圧一定制御部で前記電動ポンプを、インバータを介して制御することによって給水する給水装置であって、
    前記逆止め弁よりも下流の前記給水配管を、前記電動ポンプの吸い込み側に接続するバイパス管と、
    このバイパス管の流路を開閉する電動弁と、
    前記逆止め弁よりも下流の流量が、最小流量以下のときに第1信号を出力し、前記最小流量よりも多いときに第2信号を出力する流量検出手段と、
    設定揚程以上の揚程を第1揚程として前記電動ポンプを、前記インバータを介して制御する第1揚程制御部と、
    前記流量検出手段が第1信号を第1所定時間継続して出力すると、前記電動ポンプの制御を前記推定末端圧一定制御部から前記第1揚程制御部に切り換える切換制御部とを設けた給水装置において、
    前記第1揚程の80%〜95%の揚程を第2揚程として前記電動ポンプを、前記インバータを介して制御する第2揚程制御部を設け、
    前記切換制御部は、前記流量検出手段が第1信号を前記第1所定時間継続して出力すると、許容運転時間から前記第1所定時間を差し引いた設定時間以内だけ、前記電動ポンプの制御を前記推定末端圧一定制御部から前記第1揚程制御部に切り換え、前記流量検出手段が第1信号を前記第1所定時間の後も引き続けて前記設定時間以内出力すると、前記電動ポンプの制御を前記第1揚程制御部から前記第2揚程制御に切り換えるとともに、前記電動弁を閉成させる、
    ことを特徴とする給水装置。
  2. 電動ポンプの下流の給水配管に逆止め弁が配設され、推定末端圧一定制御部で前記電動ポンプを、インバータを介して制御することによって給水する給水装置であって、
    前記逆止め弁よりも下流の前記給水配管を、前記電動ポンプの吸い込み側に接続するバイパス管と、
    このバイパス管の流路を開閉する電動弁と、
    前記逆止め弁よりも下流の流量が、最小流量以下のときに第1信号を出力し、前記最小流量よりも多いときに第2信号を出力する流量検出手段と、
    設定揚程以上の揚程を第1揚程として前記電動ポンプを、前記インバータを介して制御する第1揚程制御部と、
    前記流量検出手段が第1信号を第1所定時間継続して出力すると、前記電動ポンプの制御を前記推定末端圧一定制御部から前記第1揚程制御部に切り換える切換制御部とを設けた給水装置において、
    前記第揚程よりも小さく、設定最小締め切り揚程以上の揚程を第3揚程として前記電動ポンプを、前記インバータを介して制御する第3揚程制御部を設け、
    前記切換制御部は、前記流量検出手段が第1信号を前記第1所定時間継続して出力すると、許容運転時間から前記第1所定時間を差し引いた設定時間以内だけ、前記電動ポンプの制御を前記推定末端圧一定制御部から前記第1揚程制御部に切り換え、前記流量検出手段が第1信号を前記第1所定時間の後も引き続けて前記設定時間以内出力すると、前記電動ポンプの制御を前記第1揚程制御部から前記第3揚程制御部に切り換えるとともに、前記電動弁を閉成させる、
    ことを特徴とする給水装置。
  3. 請求項に記載の給水装置おいて、
    前記第2揚程よりも小さく、設定最小締め切り揚程以上の揚程を第3揚程として前記電動ポンプを、前記インバータを介して制御する第3揚程制御部を設け、
    前記切換制御部は、前記第2揚程制御部が前記電動ポンプを、前記インバータを介して制御した後も、前記流量検出手段が第1信号を引き続けて所定時間出力すると、前記電動ポンプの制御を前記第2揚程制御部から前記第3揚程制御部に切り換える、
    ことを特徴とする給水装置。
  4. 電動ポンプの下流の給水配管に逆止め弁が配設され、推定末端圧一定制御部で前記電動ポンプを、インバータを介して制御することによって給水する給水装置であって、
    前記逆止め弁よりも下流の前記給水配管を、前記電動ポンプの吸い込み側に接続するバイパス管と、
    このバイパス管の流路を開閉する電動弁と、
    前記逆止め弁よりも下流の流量が、最小流量以下のときに第1信号を出力し、前記最小流量よりも多いときに第2信号を出力する流量検出手段と、
    設定揚程の80%〜95%の揚程を第2揚程として前記電動ポンプを、前記インバータを介して制御する第2揚程制御部と、
    前記流量検出手段が第1信号を所定時間継続して出力すると、前記電動ポンプの制御を前記推定末端圧一定制御部から前記第2揚程制御部に切り換えるとともに、前記電動弁を閉成させる切換制御部とを設けた給水装置において、
    前記第2揚程よりも小さく、設定最小締め切り揚程以上の揚程を第3揚程として前記電動ポンプを、前記インバータを介して制御する第3揚程制御部を設け、
    前記切換制御部は、前記流量検出手段が第1信号を前記所定時間の後も引き続けて所定時間出力すると、前記電動ポンプの制御を前記第2揚程制御部から前記第3揚程制御部に切り換える、
    ことを特徴とする給水装置。
  5. 電動ポンプの下流の給水配管に逆止め弁が配設され、吐出圧一定制御部で前記電動ポンプを、インバータを介して制御することによって給水する給水装置であって、
    前記逆止め弁よりも下流の前記給水配管を、前記電動ポンプの吸い込み側に接続するバイパス管と、
    このバイパス管の流路を開閉する電動弁と、
    前記逆止め弁よりも下流の流量が、最小流量以下のときに第1信号を出力し、前記最小流量よりも多いときに第2信号を出力する流量検出手段と、
    設定揚程以上の揚程を第1揚程として前記電動ポンプを、前記インバータを介して制御する第1揚程制御部と、
    前記流量検出手段が第1信号を第1所定時間継続して出力すると、前記電動ポンプの制御を前記吐出圧一定制御部から前記第1揚程制御部に切り換える切換制御部とを設けた給水装置において、
    前記第1揚程の80%〜95%の揚程を第2揚程として前記電動ポンプを、前記インバータを介して制御する第2揚程制御部を設け、
    前記切換制御部は、前記流量検出手段が第1信号を前記第1所定時間継続して出力すると、許容運転時間から前記第1所定時間を差し引いた設定時間以内だけ、前記電動ポンプの制御を前記吐出圧一定制御部から前記第1揚程制御部に切り換え、前記流量検出手段が第1信号を前記第1所定時間の後も引き続けて前記設定時間以内出力すると、前記電動ポンプの制御を前記第1揚程制御部から前記第2揚程制御部に切り換えるとともに、前記電動弁を閉成させる、
    ことを特徴とする給水装置。
  6. 電動ポンプの下流の給水配管に逆止め弁が配設され、吐出圧一定制御部で前記電動ポンプを、インバータを介して制御することによって給水する給水装置であって、
    前記逆止め弁よりも下流の前記給水配管を、前記電動ポンプの吸い込み側に接続するバイパス管と、
    このバイパス管の流路を開閉する電動弁と、
    前記逆止め弁よりも下流の流量が、最小流量以下のときに第1信号を出力し、前記最小 流量よりも多いときに第2信号を出力する流量検出手段と、
    設定揚程以上の揚程を第1揚程として前記電動ポンプを、前記インバータを介して制御する第1揚程制御部と、
    前記流量検出手段が第1信号を第1所定時間継続して出力すると、前記電動ポンプの制御を前記吐出圧一定制御部から前記第1揚程制御部に切り換える切換制御部とを設けた給水装置において、
    前記第揚程よりも小さく、設定最小締め切り揚程以上の揚程を第3揚程として前記電動ポンプを、前記インバータを介して制御する第3揚程制御部を設け、
    前記切換制御部は、前記流量検出手段が第1信号を前記第1所定時間継続して出力すると、許容運転時間から前記第1所定時間を差し引いた設定時間以内だけ、前記電動ポンプの制御を前記吐出圧一定制御部から前記第1揚程制御部に切り換え、前記流量検出手段が第1信号を前記第1所定時間の後も引き続けて前記設定時間以内出力すると、前記電動ポンプの制御を前記第1揚程制御部から前記第3揚程制御部に切り換えるとともに、前記電動弁を閉成させる、
    ことを特徴とする給水装置。
  7. 請求項に記載の給水装置おいて、
    前記第2揚程よりも小さく、設定最小締め切り揚程以上の揚程を第3揚程として前記電動ポンプを、前記インバータを介して制御する第3揚程制御部を設け、
    前記切換制御部は、前記第2揚程制御部が前記電動ポンプを、前記インバータを介して制御した後も、前記流量検出手段が第1信号を引き続けて所定時間出力すると、前記電動ポンプの制御を前記第2揚程制御部から前記第3揚程制御部に切り換える、
    ことを特徴とする給水装置。
  8. 電動ポンプの下流の給水配管に逆止め弁が配設され、吐出圧一定制御部で前記電動ポンプを、インバータを介して制御することによって給水する給水装置であって、
    前記逆止め弁よりも下流の前記給水配管を、前記電動ポンプの吸い込み側に接続するバイパス管と、
    このバイパス管の流路を開閉する電動弁と、
    前記逆止め弁よりも下流の流量が、最小流量以下のときに第1信号を出力し、前記最小流量よりも多いときに第2信号を出力する流量検出手段と、
    設定揚程の80%〜95%の揚程を第2揚程として前記電動ポンプを、前記インバータを介して制御する第2揚程制御部と、
    前記流量検出手段が第1信号を所定時間継続して出力すると、前記電動ポンプの制御を前記吐出圧一定制御部から前記第2揚程制御部に切り換えるとともに、前記電動弁を閉成させる切換制御部とを設けた給水装置において、
    前記第2揚程よりも小さく、設定最小締め切り揚程以上の揚程を第3揚程として前記電動ポンプを、前記インバータを介して制御する第3揚程制御部を設け、
    前記切換制御部は、前記流量検出手段が第1信号を前記所定時間の後も引き続けて所定時間出力すると、前記電動ポンプの制御を前記第2揚程制御部から前記第3揚程制御部に切り換える、
    ことを特徴とする給水装
  9. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載の給水装置において、
    前記バイパス管に絞り弁を設けた、
    ことを特徴とする給水装置。
  10. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載の給水装置において、
    前記電動ポンプの吸い込み側に接続された前記バイパス管の一端を、受水槽に接続した、
    ことを特徴とする給水装置。
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