JPH08284872A - 給水装置 - Google Patents

給水装置

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JPH08284872A
JPH08284872A JP9078595A JP9078595A JPH08284872A JP H08284872 A JPH08284872 A JP H08284872A JP 9078595 A JP9078595 A JP 9078595A JP 9078595 A JP9078595 A JP 9078595A JP H08284872 A JPH08284872 A JP H08284872A
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Masahiro Nakanishi
正浩 中西
Hisanori Mizuno
久範 水野
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Kawamoto Pump Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポンプの起動と停止を頻繁に繰り返すことな
く電力の無駄な消費を防ぐことができ、また検出器の故
障などで締切連続運転となった場合でもポンプケーシン
グの異常過熱を防ぐことができる給水装置を提供する。 【構成】 給水管5内の水の圧力Pが設定値P1 未満に
なると、ポンプ1を起動して同ポンプ1の運転を少なく
とも所定期間続ける。その後、給水管6内の水の流量f
が所定値f1 未満になると、ポンプ1を停止する。ポン
プ1の運転時は、給水管5内の圧力Pが設定値P2 (>
1 )一定となるよう、運転周波数Fを増減する。ただ
し、ポンプ起動後の上記所定期間においては、給水管6
内の水の流量fが所定値f1 未満で、かつ給水管5内の
水の圧力Pが設定値P2 以上のとき、運転周波数Fを通
常時より低い所定値F1 に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ポンプおよび蓄圧手
段により給水を行なう給水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ビルや集合住宅では、水が受水槽に蓄え
られ、その蓄えられた水がポンプの運転によって受水側
に供給される。ポンプと受水側とを結ぶ給水管には蓄圧
手段として圧力タンクが接続され、ポンプの運転による
給水圧力の一部がその圧力タンクに蓄えられる。この蓄
えられた圧力はポンプの停止時に給水圧力として給水管
に加わるので、ポンプを連続運転しなくても給水を続け
ることができる。
【0003】ポンプの運転制御用として給水管に圧力検
出器および流量検出器が取付けられており、受水側の水
の使用が続いて検出圧力が設定値未満に下がるとポンプ
が起動され、その後、受水側での水の使用が減って検出
流量が所定値未満になるとポンプが停止される。
【0004】ポンプの運転と停止が頻繁に繰り返される
のを防ぐため、ポンプの起動後、タイマ作動による所定
期間は、流量検出器の検出流量にかかわらずポンプの運
転が強制的に継続される。
【0005】ポンプモータは回転数可変であり、その駆
動用にインバータ回路が設けられている。ポンプの運転
中は給水管内の圧力が設定値一定となるよう、このイン
バータ回路の出力周波数Fが増減される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】集合住宅に見られる給
水パターンとして、深夜から早朝にかけて水の使用量が
極端に少なくなる例がある。この場合、ポンプが一旦起
動すると、たとえ受水側の水の使用量が零であっても、
タイマ作動による所定期間は設定値一定を維持するため
の吐出圧力にてポンプの運転が継続される。この運転
は、電力の無駄使いである。
【0007】対策として、ポンプ起動後、給水管内の水
の流量が所定値未満であれば、所定期間の経過にかかわ
らず直ちにポンプを停止することが考えられる。しかし
ながら、給水管内の圧力が回復しないまますぐにまたポ
ンプが起動される事態が生じ、ポンプの起動と停止が頻
繁に繰り返されてしまう。
【0008】起動と停止の頻繁な繰り返しは、受水側で
風呂のシャワーや台所の給湯器が使用される場合に湯水
の温度変化となって現われる。たとえば、必要温度に達
しない低温の湯水が出たり、反対に必要温度以上の高温
の湯水が出てしまうことがある。
【0009】複数台のポンプを備えた給水装置の場合、
各ポンプの単独運転、交互運転、並列運転を切換えるた
めに電磁接触器を用いており、上記のようにポンプの起
動と停止が頻繁に繰り返される状況では電磁接触器のオ
ン,オフも頻繁となり、電磁接触器の寿命に悪影響を与
える。
【0010】一方、流量検出器に何らかの故障が生じて
ポンプが停止不能の連続運転に陥った場合、受水側の水
の使用が零であれば、締切連続運転となる。しかも、設
定値一定のための吐出圧力を得ようとしてポンプモータ
の回転数が高い状態で締切連続運転となるため、ポンプ
ケーシングが異常過熱してコーティング材や樹脂部品等
に熱的な悪影響を与えてしまう。
【0011】この発明は上記の事情を考慮したもので、
その目的とするところは、ポンプの起動と停止を頻繁に
繰り返すことなく電力の無駄な消費を防ぐことができ、
また検出器の故障などで締切連続運転となった場合でも
ポンプケーシングの異常過熱を防ぐことができる信頼性
にすぐれた給水装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の発明の給水装置
は、給水用のポンプと、このポンプから吐出される水を
所定の場所へ送るための給水管と、この給水管に接続さ
れ、ポンプの運転による給水圧力を受けて蓄圧し、その
蓄圧をポンプの停止時に給水管に加える蓄圧手段と、ポ
ンプへの駆動電力を出力するインバータ回路と、給水管
内の水の圧力が設定値以上か否か検出する圧力検出手段
と、給水管内の水の流量が所定値以上か否か検出する流
量検出手段と、圧力検出手段で設定値未満が検出される
とポンプを起動して同ポンプを少なくとも所定期間運転
し、その後、流量検出手段で所定値未満が検出されると
ポンプを停止する手段と、ポンプの運転時、圧力検出手
段の検出結果に応じてインバータ回路の出力周波数を増
減する手段と、上記所定期間において、流量検出手段で
所定値未満が検出され、かつ圧力検出手段で設定値以上
が検出されると、インバータ回路の出力周波数を通常時
より低い所定値に設定する手段とを備える。第2の発明
の給水装置は、第1の発明において、インバータ回路の
出力周波数の変化を、上昇時が下降時より速くなるよう
にしている。
【0013】
【作用】第1の発明の給水装置では、給水管内の水の圧
力が設定値未満になると、ポンプが起動されて同ポンプ
の運転が少なくとも所定期間続けられる。このとき、ポ
ンプの運転による給水圧力が蓄圧手段に蓄えられる。そ
の後、給水管内の水の流量が所定値未満になると、ポン
プが停止される。このとき、蓄圧手段に蓄えられた圧力
が給水圧力として給水管に加わり、給水を続けることが
できる。ポンプの運転時は、給水管内の圧力が設定値一
定となるよう、インバータ回路の出力周波数が増減され
る。ただし、ポンプ起動後の上記所定期間においては、
給水管内の水の流量が所定値未満で、かつ給水管内の水
の圧力が設定値以上のとき、インバータ回路の出力周波
数が通常時より低い所定値に設定される。第2の発明の
給水装置では、第1の発明において、インバータ回路の
出力周波数の変化が、上昇時は下降時より速くなる。
【0014】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。図1において、1は給水用のポンプ
で、複数台たとえば2台が用意されている。これらポン
プ1の取水口が吸込管2を介して受水槽3に接続され
る。受水槽3には液体たとえば水が収容されている。
【0015】各ポンプ1の吐出口にそれぞれ逆止弁4を
介して給水管5が接続され、その給水管5に給水管6が
接続される。給水管6の先は水の受給が必要な場所まで
延設される。
【0016】給水管5に蓄圧手段たとえば圧力タンク7
の下部が接続される。圧力タンク7は内部に柔軟性の隔
膜7aを有しており、その隔膜7aを挟む上側空間に空
気または窒素ガスなど圧縮性の気体があらかじめ充填さ
れ、下側空間には給水管5の水が収容される。すなわ
ち、圧力タンク7は、ポンプ1の運転による給水圧力を
受けて水を収容し、ポンプ1が停止して給水圧力がなく
なると収容水を充填気体の圧力にて給水管5へ送出する
機能を有している。
【0017】給水管5に圧力検出器11,12が取付け
られ、給水管6に流量検出器13が取付けられる。圧力
検出器11は、ポンプ1の起動制御用で、給水管5内の
水の圧力Pが設定値P1 以上か否か検出する。すなわ
ち、設定値P1 以上(P≧P1 )のとき論理“1”信
号、設定値P1 未満(P<P1 )のとき論理“0”信号
を出力する。
【0018】圧力検出器12は、ポンプ1の運転周波数
制御用で、給水管5内の水の圧力Pが設定値P2 (>P
1 )以上か否か検出する。すなわち、設定値P2 以上
(P≧P2 )のとき論理“1”信号、設定値P2 未満
(P<P2 )のとき論理“0”信号を出力する。
【0019】流量検出器13は、ポンプ1の停止制御用
で、給水管6内を流れる水の流量fが所定値f1 以上か
否か検出する。すなわち、所定値f1 以上(f≧f1
のとき論理“1”信号、設定値f1 未満(f<f1 )の
とき論理“0”信号を出力する。
【0020】一方、商用交流電源20に、インバータ回
路30および制御部40が接続される。インバータ回路
30は、電源電圧を整流し、それを制御部40の指令に
応じた周波数(およびレベル)の電圧に変換し、出力す
る。このインバータ回路30の出力端に、接触器接点4
1aを介して一方のポンプモータ1Mが接続されるとと
もに、接触器接点43aを介して他方のポンプモータ1
Mが接続される。接触器接点41a,43aは、インバ
ータ回路30からポンプモータ1M,1Mのいずれか一
方に対する通電路を交互的に形成するために設けられて
いる。
【0021】また、ポンプモータ1M,1Mは、接触器
接点42a,44aをそれぞれ介して電源20に接続さ
れる。接触器接点42a,44aは、電源20からポン
プモータ1M,1Mのいずれか一方に対する通電路を交
互的に形成するために設けられている。
【0022】制御部40は、当該給水装置の全般にわた
る制御を行なう。この制御部40に、圧力検出器11,
12、流量検出器13、インバータ回路30、および電
磁接触器41,42,43,44が接続される。
【0023】そして、制御部40は、次の機能手段を備
える。 [1]圧力検出器11で設定値P1 未満が検出される
と、ポンプ1を起動して同ポンプ1を少なくとも所定期
間(たとえば60秒間)運転し、その後、流量検出器13
で所定値f1 未満が検出されるとポンプ1を停止する手
段。
【0024】[2]ポンプ1の運転時、圧力検出器12
の検出結果に応じてインバータ回路30の出力周波数F
を増減する手段。 [3]上記所定期間において、流量検出器13で所定値
1 未満が検出され、かつ圧力検出器12で設定値P2
以上が検出されると、インバータ回路30の出力周波数
Fを通常時より低い所定値F1 に設定する手段。
【0025】[4]インバータ回路30の出力周波数F
の変化を上昇時が下降時より速くなるよう制御する手
段。つぎに、上記の構成の作用を図2のフローチャート
を参照して説明する。
【0026】受水側で水が使用されない状態では、ポン
プ1が停止している。このとき、給水管5内の水の圧力
Pは、圧力タンク7から圧力を受けて設定値P1 より高
い状態にある。
【0027】水が使用されると、その給水圧が圧力タン
ク7の蓄圧によってまかなわれる。圧力タンク7の蓄圧
が減ると、給水管5内の水の圧力Pが下がるようにな
る。圧力Pが設定値P1 未満に下がると(P<P1 )、
それが圧力検出器11で検出され、インバータ回路30
が駆動されるとともに、電磁接触器41が付勢されて接
点41aが閉じる。これにより、一台のポンプ1が起動
される。このポンプ1の運転により、受水槽3内の水が
給水管5,6へと供給される。
【0028】この運転開始時、インバータ回路30の出
力周波数Fが所定速度(下降時より速い速度)で増大さ
れていき、それに伴いポンプ1の吐出圧力が増大して給
水管5内の水の圧力Pが上昇する。
【0029】なお、水の使用量が多い場合、ポンプ1の
単独運転では圧力Pがいつまでも設定値P1 未満のまま
回復しないことがある。この場合は、新たに電磁接触器
44が付勢されて接点44aが閉じ、もう一台のポンプ
1が商用電源駆動される。これにより、インバータ駆動
と商用電源駆動の二台のポンプ1による並列運転とな
る。
【0030】圧力Pが設定値P2 に達すると(P≧P
2 )、そのときの運転周波数Fが保持される。この時点
で運転周波数Fの上昇が止まることになるが、運転周波
数Fの上昇時の変化の速度を速めていることもあって、
圧力Pは設定値P2 をオーバーシュートして十分に高い
値となる。
【0031】ポンプ1の運転時、給水管6内の水の流量
fが流量検出器13で検出されており、受水側で水が使
用されて流量fが所定値f1 以上になると(f≧f
1 )、圧力検出器12の検出結果に応じてインバータ回
路30の出力周波数(以下、運転周波数と称す)Fが増
減される。
【0032】すなわち、圧力検出器12で設定値P2
上が検出されると(P≧P2 )、運転周波数FがΔFだ
け減少される(F=F−ΔF)。これにより、ポンプ1
の吐出圧力が減少される。圧力検出器12で設定値P2
未満が検出されると(P<P2 )、運転周波数FがΔF
だけ増大される(F=F+ΔF)。これにより、ポンプ
1の吐出圧力が増大される。
【0033】こうして、運転周波数Fが増減されること
により、圧力Pがほぼ設定値P2 一定に維持される(P
=P2 )。設定値P2 については、図3に示すように、
たとえば 4.0Kgf/cm2 を定めている。この吐出圧力を得
るため、運転周波数Fが許容最高運転周波数Fmax の 7
0%〜 80%の範囲で増減される。
【0034】圧力Pがほぼ設定値P2 一定の状態にある
とき、水の使用量が減って給水管6内の水の流量fが所
定値f1 未満になると(f<f1 )、運転周波数Fが所
定の速度で徐々に下げられていき、やがてインバータ回
路30の駆動が停止されるともに、電磁接触器41が消
勢されて接点41aが開く。これにより、ポンプ1が停
止される。
【0035】その後、水が再び使用されると、上記の動
作が繰り返される。なお、次回のポンプ起動に際して
は、二台のポンプ1の使用頻度に偏りが生じないよう、
両ポンプ1の起動順序が逆になる(交互運転)。
【0036】ところで、ポンプ1の起動と同時に制御部
40内の60秒タイマが作動され、起動から少なくとも60
秒間はポンプ1の運転が強制的に継続される。この強制
運転の期間では、給水管6内の水の流量fが所定値f1
未満で(f<f1 )、しかも圧力Pが設定値P2 以上で
あれば(P≧P2 )、運転周波数Fが通常時(Fmax の
70%〜 80%;50Hz前後)より低い所定値F1 に設定され
る(F=F1 )。所定値F1 は、許容最高運転周波数F
max (たとえば60Hz)の 50%の値(=30Hz)であり、図
3に示すように、最大で 1.6Kgf/cm2 の吐出圧力が得ら
れる。
【0037】受水側の水の使用量が少なくて、しかも給
水管5内の水の圧力Pが設定値P2以上を保っている状
況では、ポンプ1の吐出圧力を高めておく必要性があま
りないとの下に、運転周波数Fを通常時より低い所定値
1 に設定して電力の消費を少なくするのである。電力
の無駄な消費を防ぐことにより、省エネルギ効果が得ら
れる。
【0038】運転周波数F、圧力P、および圧力検出器
13の出力の関係を実験データとして示したのが図4で
ある。一般にポンプ負荷は、回転数の三乗に比例して低
減する。したがって、運転周波数Fを許容最高運転周波
数Fmax の 50%に下げ、これによりポンプモータ1Mの
回転数を最高時の1/2 とすることにより、ポンプ負荷は
最高時の (1/2)3 となる。消費電力も最高時の (1/2)
3 、つまり1/8 と少なくなる。
【0039】しかも、ポンプなどの低減トルク負荷の場
合、標準モータをインバータ駆動するときに許容される
連続運転トルクより負荷トルクが小さいため、低回転数
域まで冷却を考慮せずに使用できる。すなわち、ポンプ
モータ1Mには冷却用ファンが付属されており、ポンプ
モータ1Mが低回転数動作すると冷却作用が損なわれる
心配が生じるが、ポンプ負荷は回転数の三乗に比例して
低減するため小さく、よって冷却についての心配は不要
である。
【0040】なお、運転周波数Fを所定値F1 に下げて
しまうと、圧力Pを設定値P2 に維持できなくなる心配
が生じるが、ポンプ1の運転開始に際し圧力Pが設定値
2をオーバーシュートして十分に高い値となるので、
その心配は不要である。
【0041】また、ポンプ1を停止せずに消費電力の低
減を達成するので、ポンプ1の起動と停止が頻繁に繰り
返される事態を回避することができる。よって、受水側
で風呂のシャワーや台所の給湯器が使用される場合にお
いて湯水の温度変化を防ぐことができ、また電磁接触器
41,42,43,44のオン,オフが頻繁とならず同
電磁接触器の寿命に悪影響を与えない。
【0042】一方、流量検出器13に何らかの故障が生
じてポンプ1が停止不能の連続運転に陥った場合、受水
側の水の使用が零であれば、いわゆる締切連続運転とな
ってしまう。この場合、設定値P2 一定のための吐出圧
力を得ようとしてポンプモータ1Mの回転数が高い状態
にあると、ポンプケーシングが異常過熱してコーティン
グ材や樹脂部品等に熱的な悪影響を与える心配がある。
【0043】しかしながら、締切連続運転に入ると、給
水管6内の水の流量fが所定値f1未満(f<f1
で、しかも圧力Pが設定値P2 以上(P≧P2 )という
上記同様の条件が成立するので、運転周波数Fが所定値
1 に設定される(F=F1 )。したがって、締切連続
運転が続いてしまうという不具合は残るものの、ポンプ
モータ1Mの回転数が低い状態に押さえられることにな
り、ポンプケーシングが異常過熱するという不具合は少
なくとも解消される。
【0044】運転周波数Fとポンプケーシングの温度と
の関係を実験データとして図5に示している。図6は、
運転周波数Fと省エネルギ運転との係わりを参考として
示している。
【0045】なお、上記実施例では、ポンプ1の台数が
2台の場合を例に説明したが、ポンプ1の台数に限定は
ない。また、所定値F1 として、許容最高運転周波数F
maxの 50%の値を用いたが、必ずしも 50%の値である必
要はなく、要は通常時より低い値であればよい。その
他、この発明は上記実施例に限定されるものではなく、
要旨を変えない範囲で種々変形実施可能である。
【0046】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、給
水用のポンプと、このポンプから吐出される水を所定の
場所へ送るための給水管と、この給水管に接続され、ポ
ンプの運転による給水圧力を受けて蓄圧し、その蓄圧を
ポンプの停止時に給水管に加える蓄圧手段と、ポンプへ
の駆動電力を出力するインバータ回路と、給水管内の水
の圧力が設定値以上か否か検出する圧力検出手段と、給
水管内の水の流量が所定値以上か否か検出する流量検出
手段と、圧力検出手段で設定値未満が検出されるとポン
プを起動して同ポンプを少なくとも所定期間運転し、そ
の後、流量検出手段で所定値未満が検出されるとポンプ
を停止する手段と、ポンプの運転時、圧力検出手段の検
出結果に応じてインバータ回路の出力周波数を増減する
手段と、上記所定期間において、流量検出手段で所定値
未満が検出され、かつ圧力検出手段で設定値以上が検出
されると、インバータ回路の出力周波数を通常時より低
い所定値に設定する手段とを備えたので、ポンプの起動
と停止を頻繁に繰り返すことなく電力の無駄な消費を防
ぐことができ、また検出器の故障などで締切連続運転と
なった場合でもポンプケーシングの異常過熱を防ぐこと
ができる信頼性にすぐれた給水装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の配管構成および制御回路
のブロック図。
【図2】同実施例の作用を説明するためのフローチャー
ト。
【図3】同実施例における給水管内の水の圧力とポンプ
能力との関係を示す図。
【図4】同実施例における運転周波数F、圧力P、およ
び圧力検出器13の出力の関係を実験データとして示す
図。
【図5】同実施例における運転周波数Fとポンプケーシ
ングの温度との関係を実験データとして示す図。
【図6】同実施例における運転周波数Fと省エネルギ運
転との係わりを参考として示す図。
【符号の説明】
1…ポンプ、3…受水槽、5,6…給水管、7…圧力タ
ンク、7a…隔膜、11,12…圧力検知器、13…流
量検知器、20…商用交流電源、30…インバータ回
路、40…制御部、41,42,43,44…電磁接触
器。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給水用のポンプと、 このポンプから吐出される水を所定の場所へ送るための
    給水管と、 この給水管に接続され、前記ポンプの運転による給水圧
    力を受けて蓄圧し、その蓄圧を前記ポンプの停止時に給
    水管に加える蓄圧手段と、 前記ポンプへの駆動電力を出力するインバータ回路と、 前記給水管内の水の圧力が設定値以上か否か検出する圧
    力検出手段と、 前記給水管内の水の流量が所定値以上か否か検出する流
    量検出手段と、 前記圧力検出手段で設定値未満が検出されると前記ポン
    プを起動して同ポンプを少なくとも所定期間運転し、そ
    の後、前記流量検出手段で所定値未満が検出されると前
    記ポンプを停止する手段と、 前記ポンプの運転時、前記圧力検出手段の検出結果に応
    じて前記インバータ回路の出力周波数を増減する手段
    と、 前記所定期間において、前記流量検出手段で所定値未満
    が検出され、かつ前記圧力検出手段で設定値以上が検出
    されると、前記インバータ回路の出力周波数を通常時よ
    り低い所定値に設定する手段と、 を具備したことを特徴とする給水装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の給水装置において、 前記インバータ回路の出力周波数の変化は、上昇時が下
    降時より速いことを特徴とする給水装置。
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