JP4033860B2 - データ通信方法及びデータ送信装置 - Google Patents

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Description

技術分野
本発明は、無線通信や電力線通信などのエラーが発生するような伝送路による通信システムにおけるデータ通信方法及びデータ送信装置に関するもので、特に、リアルタイムでデータ転送を行う通信システムにおけるデータ通信方法及びデータ送信装置に関する。
背景技術
近年、通信技術の発展により、LAN(Local Area Network)構築時における配線の煩雑さの解消や距離をおいて配置されたチューナなどのAVソースとディスプレイなどのAV再生装置との通信接続などを目的として、無線通信による通信システムが利用される。又、インターネット接続の手段の一つとして、既存の電力線を用いた電力線通信システムなどの利用も提案されている。
しかしながら、無線通信システムにおいては、その伝送距離が長くなればなるほど、マルチパルスフェージングの影響を受けやすく、又、電力線通信システムにおいては、家庭内で使用されている家電製品からのノイズの影響を受けやすい。そのため、無線通信システムや電力線通信システムそれぞれの伝送課程において、信号が劣化してしまう。
よって、このような伝送課程で発生する誤りを補償する方法として、パケット単位毎に又は1パケットを複数に分割された複数ブロック単位毎に誤り訂正符号を付加し、この誤り訂正符号に基づいて再送要求を受信側が行うものがある。このように受信側より再送要求がなされると、この受信側からの再送要求に従って、受信側で誤って受信されたデータが送信側より再送信される。このような再送動作が行われる通信方法においては、所定期間に特定の送信装置から受信装置にデータ伝送が行われるように設定して、各通信装置に対する通信帯域が確保される。
第11図のブロック図に、従来の無線通信システムで利用されるデータ送信装置201の内部構成を示す。第11図のデータ送信装置201において、外部よりパケットが入力されるとシーケンス番号付加部13によりシーケンス番号が付加された後に、次いでタイムスタンプ付加部14により受信側で再生される再生時刻に関する情報が付加されて、送信バッファ16に一時格納される。
又、再送要求解析部18では、アンテナ21を介して受信部17で受信された受信側からのACK信号より受信側の受信状況を解析し、再送すべきパケットの情報を送信データ管理部15に伝える。そして、データ送信装置201に対して設定された送信期間が開始すると、送信データ管理部15は送信バッファ16に保持している再送パケットと新規パケットの中から送信すべきデータのパケットを検索する。
送信すべきパケットのシーケンス番号を送信データ管理部15内に格納すると、送信期間が終了するまでの間、格納したシーケンス番号順に、送信バッファ16よりパケットを所定のパケット量毎に読み出す。送信バッファ16から読み出されたパケットは、誤り訂正符号付加部20により誤り訂正符号がパケット毎又は複数のブロック毎に付加され、送信部19からアンテナ21を介して送信される。
このようなデータ送信装置201において、送信バッファ16内に格納されているパケットの内、受信側での再生時刻を過ぎているパケットについては受信側で再生不可能であるため、送信バッファ16より廃棄される。この廃棄制御動作は、第12図のフローチャートに従って動作する。
電源投入されると第12図のフローチャートに従った廃棄制御動作が開始され、まず、送信バッファ16に格納されている受信側での再生時刻の最も早いパケットの再生時刻を確認する(S101)。この確認された再生時刻と現在時刻を比較することにより、再生時刻が確認されたパケットが受信側で受信された後に再生される際において、その再生時刻に間に合うか否かを判断する(S102)。そして、受信側での再生に十分間に合うものと判断したとき(Yes)、再度、S101の処理動作が行われる。又、受信側での再生に間に合わないと判断したとき(No)、この再生時刻が確認されたパケットを送信バッファ16から廃棄して(S103)、S101に移行する。
更に、このデータ送信装置は、第13図のフローチャートに従って、予め設定された送信期間における送信動作を行う。送信データ管理部15内の不図示のタイマで送信期間の開始時間を確認するか又外部より送信許可を示す信号を受信部17で受信して再送要求解析部18で送信許可を認識することで送信期間の開始時間を送信データ管理部15が確認することで、送信期間を開始して送信動作を開始する(S111)。
そして、受信部17で受信された受信側からのACK信号が再送要求解析部18で解析されて確認された再送パケットと新たに送信する新規パケットとを、送信データ管理部15が検索する(S112)。この検索結果より、送信バッファ16内に格納されている送信すべき再送パケット及び新規パケットのシーケンス番号を送信データ管理部15内に格納する(S113)。この送信データ管理部15内に格納されたシーケンス番号より、送信すべき再送パケット及び新規パケットが送信バッファ16内に存在するか否かが送信データ管理部15で判断される(S114)。
このとき、送信すべきパケットが存在しないと判断すれば(No)、全ての処理を終了する。又、送信すべきパケットが存在すると判断したとき(Yes)、送信データ管理部15において現在時刻を確認し、送信すべきパケットを送信するのに残りの送信期間で十分送信可能であるか否かを判断する(S115)。そして、このとき送信可能でないと判断すれば(No)、全ての処理を終了する一方、十分送信可能であると判断すれば(Yes)、送信すべきパケットを送信した後(S116)、S114に移行する。そして、送信すべきデータとなるパケットが存在しなくなるか、又は、送信期間が送信するのに十分な時間でなくなるまでS114〜S116の処理を繰り返す。
上述したように、映像、音声などのリアルタイム伝送においては、通常のデータ伝送と違い、伝送過程で誤りが発生していても、受信側での再生時刻が決まっているため、受信側での再生時刻を超えて再送をしても意味がない。よって、送信側もしくは受信側において、再生時刻に間に合わなくなったパケットを廃棄するように、絶えず時間を管理して再生時刻に間に合うか監視する必要がある。
さらに、有限の送信帯域を有効に利用するためには、リアルタイム伝送のような一定時間に一定量のデータを送信しなければならない通信においては、再送で使用できる帯域が限られている。よって、通信エラーが多くなると、再送によるエラー回復能力が限界に達してしまい、映像、音声などの連続的に処理されるべきデータが受信側での処理時に途切れるという問題がある。この問題を解決するために、第11図に示すデータ送信装置のように、パケットに与えられたタイムスタンプを現在時刻と比較することで、受信側で再生処理可能な時間に受信されるパケットであるか否かを判断させる。
又、特開2000−216813号公報において、パケットのタイムスタンプと現在時刻を比較して、遅延が規定値以上ならば再送制御を停止するという方法も開示されている。しかしながら、上記のいずれの方法においても、受信側での再生時間を確認することによって、送信バッファからのパケットの廃棄を制御するため、複雑な時間比較を行う必要があり、回路規模が大きくなってしまう。又、特開2000−216813号公報については、任意のパケットの遅延が大きくなれば再送制御が停止してしまうため、伝送過程で発生している誤りの状況を正確に把握することは困難である。
発明の開示
このような問題を鑑みて、本発明は、映像信号や音声信号などの連続的に処理されるデータをエラーのある通信伝送路を用いて伝送するような場合に、複雑な回路構成を持たずに、受信側での再生時刻に間に合わなくなったパケットを廃棄することのできるデータ通信方法及びデータ送信装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のデータ通信方法は、第1データ単位毎にデータを格納するバッファを備えたデータ送信装置と、該データ送信装置が送信するデータを受信するデータ受信装置とで構成されるデータ通信システムにおいて、前記データ受信装置が再送要求するデータを前記データ送信装置が確認するデータ通信方法であって、前記データ送信装置において、前記バッファに格納されるデータに対して、第2データ単位毎に、前記データ受信装置に再送可能であるか否かを示す情報となる再送可能回数を与え、所定のタイミング毎に、前記バッファに格納されるデータそれぞれに割り当てられた前記再送可能回数を変更し、所定の規定値を超えた前記再送可能回数に対する前記第1データ単位毎のデータを、前記バッファより廃棄することを特徴とする。
このようなデータ通信方法によると、データ送信装置において、所定のタイミング毎にトリガが発生して、バッファ内に格納されたデータの再送可能回数が1回分減算又は加算され、この再送可能回数を所定の規定値となったか否かが確認される。このように、前記第1データ単位毎のデータそれぞれの再送可能回数を監視することによって、データ受信装置で再生不可能であることを容易に確認することができる。よって、再生不可能であることが確認されたパケットをバッファから廃棄するための処理を簡単化することができる。
又、本発明のデータ通信方法は、第1データ単位毎にデータを格納するバッファを備えたデータ送信装置と、該データ送信装置が送信するデータを受信するデータ受信装置とで構成されるデータ通信システムにおいて、前記データ受信装置が再送要求するデータを前記データ送信装置が確認するデータ通信方法であって、前記データ送信装置において、前記バッファに格納されるデータに対して、第2データ単位毎に、前記データ受信装置に再送可能であるか否かを示す情報となる再送可能回数を与え、所定のタイミング毎に、前記バッファに格納されるデータそれぞれに割り当てられた前記再送可能回数を変更し、前記バッファ内に格納された前記第1データ単位毎のデータそれぞれに対する前記再送可能回数が基準値を超えたとき、通信異常状態であることを確認し、送信するデータ量を減じることを特徴とする。
このように、データの再送可能回数を監視することによって、前記データ受信装置で再生不可能であることを容易に確認することができる。又、この再送可能回数が基準値を超えたとき、前記データ受信装置からの再送要求が複数回にわたって行われることが確認される。よって、データ送信装置では、前記バッファ内のデータの再送可能回数の平均値と基準値とを比較することによって、データ受信装置との通信路状態を容易に確認することができる。
又、本発明のデータ通信方法は、第1データ単位毎にデータを格納するバッファを備えたデータ送信装置と、該データ送信装置が送信するデータを受信するデータ受信装置とで構成されるデータ通信システムにおいて、前記データ受信装置が再送要求するデータを前記データ送信装置が確認するデータ通信方法であって、前記データ送信装置において、前記バッファに格納されるデータに対して、第2データ単位毎に、前記データ受信装置に再送可能であるか否かを示す情報となる再送可能回数を与え、所定のタイミング毎に、前記バッファに格納されるデータそれぞれに割り当てられた前記再送可能回数を変更し、前記データ送信装置に割り当てられた送信期間中に送信された前記第1データ単位毎のデータそれぞれに対する前記再送可能回数が基準値を超えたとき、通信異常状態であることを確認し、送信するデータ量を減じることを特徴とする。
このように、データの再送可能回数を監視することによって、データ受信装置で再生不可能であることを容易に確認することができる。又、この再送可能回数が基準値を超えたとき、データ受信装置からの再送要求が複数回にわたって行われることが確認される。よって、データ送信装置では、データ受信装置に送信するデータの再送可能回数の平均値と基準値とを比較することによって、データ受信装置との通信路状態を容易に確認することができる。
又、本発明のデータ通信方法は、第1データ単位毎にデータを格納するバッファを備えたデータ送信装置と、該データ送信装置が送信するデータを受信するデータ受信装置とで構成されるデータ通信システムにおいて、前記データ受信装置が再送要求するデータを前記データ送信装置が確認するデータ通信方法であって、前記データ送信装置において、前記バッファに格納されるデータに対して、第2データ単位毎に、前記データ受信装置に再送可能であるか否かを示す情報となる再送可能回数を与え、所定のタイミング毎に、前記バッファに格納されるデータそれぞれに割り当てられた前記再送可能回数を変更し、所定の規定値を超えた前記再送可能回数に対する前記第1データ単位毎のデータを、前記バッファより廃棄するとともに、前記バッファから廃棄されたデータ量が基準値を上回ったとき、通信異常状態であることを確認し、送信するデータ量を減じることを特徴とする。
このように、データの再送可能回数を監視することによって、データ受信装置で再生不可能であることを容易に確認することができる。又、この再送可能回数が所定の規定値を超えて廃棄されたデータ量が基準値を上回ったとき、データ受信装置からの再送要求が複数回にわたって行われることが確認される。よって、データ送信装置では、再送可能回数を減算するタイミングの発生周期などの所定期間の間に廃棄されたデータ量と基準値とを比較することによって、データ受信装置との通信路状態を容易に確認することができる。
又、本発明のデータ通信装置は、第1データ単位毎にデータを格納するバッファと、該バッファに格納された前記データを送信する送信部と、前記データを受信するデータ受信装置の受信状態を通知する受信確認信号を受信する受信部と、前記受信部で受信された前記受信確認信号より、前記データ受信装置の受信状態を確認して、前記データ受信装置が再送要求するデータを認識する再送要求解析部と、前記バッファに格納されるデータに対して、第2データ単位毎に、前記データ受信装置に再送可能であるか否かを示す情報となる再送可能回数を与えるとともに、該再送可能回数の値を確認する再送可能回数管理部と、前記バッファ内のデータの廃棄及び入出力制御を行う送信データ管理部と、を備え、前記再送可能回数管理部において、所定のタイミング毎に、前記バッファに格納されるデータそれぞれに割り当てられた前記再送可能回数を変更し、前記送信データ管理部によって、所定の規定値を超えた前記再送可能回数に対する前記第1データ単位毎のデータを確認し、前記バッファより廃棄することを特徴とする。
又、本発明のデータ通信装置は、第1データ単位毎にデータを格納するバッファと、該バッファに格納された前記データを送信する送信部と、前記データを受信するデータ受信装置の受信状態を通知する受信確認信号を受信する受信部と、前記受信部で受信された前記受信確認信号より、前記データ受信装置の受信状態を確認して、前記データ受信装置が再送要求するデータを認識する再送要求解析部と、前記バッファに格納されるデータに対して、第2データ単位毎に、前記データ受信装置に再送可能であるか否かを示す情報となる再送可能回数を与えるとともに、該再送可能回数の値を確認する再送可能回数管理部と、前記バッファ内に格納された前記第1データ単位毎のデータそれぞれに対する前記再送可能回数に基づいて通信異常状態であるか否かを確認する送信データ管理部と、を備え、前記再送可能回数管理部において、所定のタイミング毎に、前記バッファに格納されるデータそれぞれに割り当てられた前記再送可能回数を変更し、前記送信データ管理部によって、前記バッファ内に格納された前記第1データ単位毎のデータそれぞれに対する前記再送可能回数が基準値を超えたとき、通信異常状態であることを確認し、送信するデータ量を減じることを特徴とする。
又、本発明のデータ通信装置は、第1データ単位毎にデータを格納するバッファと、該バッファに格納された前記データを送信する送信部と、前記データを受信するデータ受信装置の受信状態を通知する受信確認信号を受信する受信部と、前記受信部で受信された前記受信確認信号より、前記データ受信装置の受信状態を確認して、前記データ受信装置が再送要求するデータを認識する再送要求解析部と、前記バッファに格納されるデータに対して、第2データ単位毎に、前記データ受信装置に再送可能であるか否かを示す情報となる再送可能回数を与えるとともに、該再送可能回数の値を確認する再送可能回数管理部と、前記データ送信装置に割り当てられた送信期間中に送信された前記第1データ単位毎のデータそれぞれに対する前記再送可能回数に基づいて通信異常状態であるか否かを確認する送信データ管理部と、を備え、前記再送可能回数管理部において、所定のタイミング毎に、前記バッファに格納されるデータそれぞれに割り当てられた前記再送可能回数を変更し、前記送信データ管理部によって、前記データ送信装置に割り当てられた送信期間中に送信された前記第1データ単位毎のデータそれぞれに対する前記再送可能回数が基準値を超えたとき、通信異常状態であることを確認し、送信するデータ量を減じることを特徴とする。
又、本発明のデータ通信装置は、第1データ単位毎にデータを格納するバッファと、該バッファに格納された前記データを送信する送信部と、前記データを受信するデータ受信装置の受信状態を通知する受信確認信号を受信する受信部と、前記受信部で受信された前記受信確認信号より、前記データ受信装置の受信状態を確認して、前記データ受信装置が再送要求するデータを認識する再送要求解析部と、前記バッファに格納されるデータに対して、第2データ単位毎に、前記データ受信装置に再送可能であるか否かを示す情報となる再送可能回数を与えるとともに、該再送可能回数の値を確認する再送可能回数管理部と、前記バッファ内のデータの廃棄及び入出力制御を行うとともに、前記バッファから廃棄されたデータ量に基づいて通信異常状態であるか否かを確認する送信データ管理部と、を備え、前記再送可能回数管理部において、所定のタイミング毎に、前記バッファに格納されるデータそれぞれに割り当てられた前記再送可能回数を変更し、前記送信データ管理部によって、所定の規定値を超えた前記再送可能回数に対する前記第1データ単位毎のデータを確認し、前記バッファより廃棄するとともに、前記バッファから廃棄されたデータ量が基準値を上回ったとき、通信異常状態であることを確認し、送信するデータ量を減じることを特徴とする。
発明を実施するための最良の形態
<第1の実施形態>
以下に、本発明の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。第1図は、本実施形態の通信システムで利用されるデータ送信装置の内部構成を示すブロック図である。尚、本実施形態においては、データ送信装置に外部よりデータが入力される装置を例として説明するが、送信するデータを格納する記録媒体を備えるとともにハードディスクや光ディスクなどの記録媒体に記録されたデータを送信するデータ送信装置としても構わない。
第1図のデータ送信装置101は、入力されたデータをパケット毎にシーケンス番号を付加するシーケンス番号付加部1と、更に再生時刻となるタイムスタンプをパケット毎に付加するタイムスタンプ付加部2と、パケット毎に再送可能回数を管理する再送可能回数管理部3と、送信データを管理する送信データ管理部4と、シーケンス番号及びタイムスタンプが付加されたパケットを一時的にデータを保管する送信バッファ5と、受信側の受信状態を示す信号などを受信する受信部6と、受信側が再送要求するパケットを確認する再送要求解析部7と、パケットを受信側に送信する送信部8と、送信バッファ5より読み出したパケットに誤り訂正符号を付加する誤り訂正符号付加部9と、データの送受信を行うアンテナ10と、を有している。
送信するデータがパケット毎にデータ送信装置101に入力されると、シーケンス番号付加部1において、入力されるパケット毎に、1パケット毎にインクリメントされるシーケンス番号を付加する。このシーケンス番号が付加されたパケットは、タイムスタンプ付加部2に与えられて、受信側での再生時刻に関する情報となるタイムスタンプが付加される。このシーケンス番号及びタイムスタンプが付加されたパケットは、一旦、送信バッファ5内に格納される。
又、再送可能回数管理部3には、シーケンス番号付加部1でパケットに付加されたシーケンス番号が与えられる。そして、データ送信装置101に対する設定された送信期間が開始した後、最初に与えられたシーケンス番号のパケットに対する受信側での再生時刻に関する情報を確認する。この確認された再生時刻とデータ送信装置101に入力された時刻との差分を、データ送信装置101に対して設定された送信期間の周期で割ることにより、各パケットの再送可能回数の情報を設定して、再送可能回数管理部3内に保持する。そして、パケットがデータ送信装置101に入力されて、再送可能回数管理部3にパケットに付加されたシーケンス番号が与えられる度に、保持している再送可能回数を付加して格納する。
又、受信部6では、送信したパケットに対する受信側での受信状況を示すACK信号などの受信確認信号又は制御局などから送信される設定された送信期間の開始を示す送信期間開始信号を、アンテナ10を介して受信する。尚、本実施形態において、データ送信装置101が送信期間開始信号を受信することによって、設定された送信期間の開始を認識するものとするが、設定された送信期間の周期が予め制御局などから与えられ、この送信期間の周期をタイマなどにより検知するたびに、送信期間の開始を認識するものとしても構わない。
このように、受信部6で送信期間開始信号を受信して送信期間の開始が確認されると、再送可能回数管理部3において記録されている各シーケンス番号の残り再送可能回数の値を1つずつデクリメントする。そして、再送可能回数管理部3は、各シーケンス番号に付加された再送可能回数がデクリメントされたとき、再送可能回数の値が規定値以下になったシーケンス番号を確認する。
この再送可能回数の値が規定値以下となったシーケンス番号を送信データ管理部4に通知し、送信データ管理部4は、再送可能回数管理部3より通知されたシーケンス番号に該当するパケットを送信バッファ5から廃棄する。再送可能回数管理部3では、送信バッファ5より廃棄されるパケットのシーケンス番号をその記録から削除する。尚、上述の規定値とは、送信側でそのパケットの送信を禁止するか否かを判断する基準の値であり、本実施形態では、規定値を0に設定するものとする。
又、再送可能回数管理部3では、保持している各シーケンス番号に付加された残り再送可能回数を監視することによって、送信期間が開始したことを確認したときに送信バッファ5に格納しているパケットの再送可能回数の平均値を求める。そして、送信データ管理部4において、この再送可能回数の平均値が基準値以下であるか否かで送信異常状態であるか否かを判断する。このとき、求められた再送可能回数の平均値が基準値以下である場合、送信異常状態であると判断される。
又、再送要求解析部7では、受信部6により受信された受信確認信号より受信側での受信状況を解析することで、再送すべきパケットの情報を送信データ管理部4に通知する。このとき、再送要求解析部7では、受信確認信号より受信側で正常に受信されたパケットを確認し、そのシーケンス番号を送信データ管理部4に通知する。送信データ管理部4に、受信側で正常に受信されたパケットを示すシーケンス番号が通知されると、通知されたシーケンス番号のパケットが送信バッファ5から廃棄される。その後、送信期間の開始が確認されて送信期間が始まると、送信データ管理部4では、送信異常状態であるか否かが判断された後、この判断に応じて送信バッファ5に保持している再送パケットと新規パケットの中から送信すべきパケットを検索する。
そして、検索したパケットのシーケンス番号を確認した後、送信データ管理部4内に格納し、設定された送信期間を超えないように制御しながら、送信バッファ5から誤り訂正符号付加部9への送信すべきパケットの出力制御を行う。送信バッファ5から出力されたパケットは、誤り訂正符号付加部9に与えられて後述するように誤り訂正符号が付加された後、送信部8によりアンテナ10を介して受信側へ送信される。
このとき、送信部8から送信するデータに対して、第4A図及び第4B図に示すようにして、誤り訂正符号が付加される。第4A図及び第4B図は、送信部8よりリアルタイム送信されるデータ内の各パケットのフォーマットを示す図である。第4A図に示すパケットは、パケット内の構成条件などの情報を含むヘッダー51と、パケットに付加されたシーケンス番号52及びタイムスタンプ53と、パケット内に含まれる映像信号や音声信号などのデータ54と、誤り訂正符号55とから構成され、1パケット毎に誤り訂正符号が付加された構成となる。
この第4A図に示すフォーマットのように、1つのパケットに1つの訂正符号を備えるようにしても構わないが、第4B図のように、ヘッダー51及びシーケンス番号52及びタイムスタンプ53及びデータ54を複数のブロックB1〜Bnに分割し、それぞれのブロックB1〜Bnに対して誤り訂正符号b1〜bnを付加した構成としても構わない。
このような構成のデータ送信装置101におけるパケット廃棄制御動作について、第2図のフローチャートを参照して説明する。受信部6で送信期間開始信号を受信して送信期間の開始を確認すると、送信期間が開始するとともに、再送可能回数管理部3に送信期間の開始を伝えてパケット廃棄制御動作を開始する(S1)。そして、再送可能回数管理部3において、保持している各パケットのシーケンス番号に付加された残り再送可能回数の値を1つデクリメントする(S2)。
そして、送信バッファ5で格納しているパケットの中で最も古いパケットに対するシーケンス番号を再送可能回数管理部3で確認すると、このシーケンス番号に付加された残り再送可能回数の値が規定値以下になっているか否か判断する(S3)。このとき、規定値以下でないと判断された場合には(No)、このパケット廃棄制御動作を終了する。
又、S3において、規定値以下であると判断された場合には(Yes)、この規定値以下となる再送可能回数が付加されたシーケンス番号が送信データ管理部4に通知され、送信データ管理部4によって通知されたシーケンス番号に応じたパケットが送信バッファ5より廃棄される(S4)。そして、送信バッファ5内に格納されているパケットのうち、次に古いパケットのシーケンス番号が確認され(S5)、S3に移行する。
このように、S3〜S5の動作を繰り返すことによって、再送可能回数の値が規定値以下となるパケットのシーケンス番号が、古くに送信バッファ5に格納されたパケットから順に、再送可能回数管理部3で確認されて、送信データ管理部4によって送信バッファ5からの廃棄制御が行われる。そして、規定値よりも再送可能回数の値が大きいシーケンス番号が再送可能回数管理部3で確認されると、パケット廃棄制御動作を終了する。
次に、データ送信装置101における送信制御動作について、第3図のフローチャートを参照して説明する。受信部6で送信期間開始信号を受信して送信期間の開始を確認すると、送信期間が開始するとともに、送信制御動作を開始する(S11)。そして、再送可能回数管理部3で保持している各シーケンス番号に付加された残り再送可能回数の平均値を求め、送信データ管理部4において、この残り再送可能回数の平均値が基準値以下であるか否かを確認することによって、送信異常状態となっているか否かの判断を行う(S12)。
このとき、再送可能回数の平均値が基準値より大きく、送信異常状態でないと判断された時には(No)、通常の再送制御を行うように、送信データ管理部4によって、再送要求解析部7で確認された再送パケットと新たに送信する新規パケットとが検索される(S13)。又、S12において、再送可能回数の平均値が基準値以下となり、送信異常状態であると判断された時には(Yes)、再送制御動作を停止した後(S14)、送信データ管理部4において、新たに送信する新規パケットが検索される(S15)。
S13,S15において、送信データ管理部4において、送信すべき再送パケット又は新規パケットそれぞれが確認されると、確認された送信すべきパケットのシーケンス番号を送信データ管理部4に格納する(S16)。そして、送信データ管理部4に格納したシーケンス番号より、送信すべきパケットがあるか否かを判断する(S17)。このとき、送信すべきパケットがない場合(No)、送信すべきパケットを全て送信したものとして、送信制御処理を終了する。
又、S17において、送信すべきパケットがあることが確認されると(Yes)、送信すべきパケットを送信するのに十分な長さの期間が残っているか否かが判断される(S18)。このとき、十分な送信期間が残っていないものと判断したとき(No)、設定された送信期間がほぼ終了したものとして、送信制御処理を終了する。又、十分な送信期間が残っているものと判断したとき(Yes)、送信すべきパケットを送信バッファ5より読み出した後に誤り訂正符号付加部9で誤り訂正符号を付加して送信部8より送信する(S19)。
このS19によるパケットの送信が行われると、S17に移行し、送信したデータの次のシーケンス番号が確認されて、送信すべきパケットの有無が確認される。このように、S17〜S19の動作を繰り返して、送信データ管理部4に格納された送信すべきパケットのシーケンス番号を順番に確認して、送信すべきパケットがなくなるか、又は、送信期間が十分でなくなってほぼ終了すると、送信動作制御を終了する。
このようなデータ送信装置を利用した通信システムによって、送信されるパケットが受信側での再生時刻に間に合っているか否かを時間で比較するための複雑な回路構成を持たなくても、残り再送可能回数を管理するだけで確認することができる。この残り再送可能回数の管理によってパケットの廃棄を行うことができるため、通信路状態が悪化して再送能力が限界となったときでも、再送動作を停止して大幅にパケットを送信バッファより廃棄することで、素早いエラー復帰を行うことができる。
尚、本実施形態において、第3図の送信制御動作のS15で、新たに送信する新規パケットの検索を行うものとしたが、廃棄する残り再送可能回数の規定値を新たに大きく設定して、再送パケット及び新規パケットの中から、残り再送可能回数の値が新たに設定された規定値以下となるパケットを送信バッファ5から廃棄した後、残り再送可能回数が最大となるような再送パケット及び新規パケットの検索を行うようにしても構わない。
<第2の実施形態>
以下に、本発明の第2の実施形態について、図面を参照して説明する。第5図は、本実施形態の通信システムで利用されるデータ送信装置の内部構成を示すブロック図である。尚、第5図のデータ送信装置において、第1図のデータ送信装置と同一の目的で使用する部分については、同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。又、本実施形態において、第1の実施形態と同様、第5図のデータ送信装置は、第2図のフローチャートに従って、送信バッファ5内のパケットの廃棄制御動作を行うとともに、第4A図及び第4B図に示すような構成のデータを送信部8よりアンテナ10を介して送信する。
第5図のデータ送信装置102は、第1図のデータ送信装置101に備えられた各ブロックに加えて、更に、シーケンス番号が付加されたパケットに対して送信する優先度を付加する優先度付加部11が設けられた構成である。尚、この送信する優先度とは、例えば、テキストデータ又は映像データ又は音声データなどのパケットに含まれるデータの種類、又は、パケット内のデータが同期か非同期かによって設定されるもので、数値によって与えられるものとする。また、この優先度として与えられる数値が大きいものほど、優先度が高い。
このような構成のデータ送信装置102に入力されたパケットは、第1図のデータ送信装置101と同様、シーケンス番号付加部1でシーケンス番号が付加される。そして、このシーケンス番号が付加されたパケットが優先度付加部11に与えられて優先度が付加された後、タイムスタンプ付加部2においてタイムスタンプが付加されて、送信バッファ5に格納される。
又、送信データ管理部4では、送信異常状態であるか否かを判断し、この判断に応じて送信バッファ5に保持している再送パケットと新規パケットの中から優先度を考慮して送信すべきパケットを検索する。そして、この検索されたパケットのシーケンス番号を送信データ管理部4内に格納し、送信期間を超えないように管理しながら、送信バッファ5に対してパケットの出力制御を行う。
尚、このデータ送信装置102における他のブロックの動作については、第1の実施形態におけるデータ送信装置101と同一の動作を行うため、その詳細な説明は省略する。
このような構成のデータ送信装置102における送信制御動作について、第6図のフローチャートを参照して説明する。尚、第6図のフローチャートにおいて、第3図のフローチャートと同一の動作を行うステップについては同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。受信部6で送信期間開始信号を受信して送信期間の開始を確認して、送信制御動作を開始すると(S11)、残り再送可能回数の平均値より送信異常状態であるか否かを判断する(S12)。
このとき、送信異常状態でないと判断する場合(No)、送信する再送パケットと新規パケットが検索される(S13)。又、S12で送信異常状態であると判断する場合(Yes)、再送パケットと新規パケットそれぞれに付加された優先度を確認し、その優先度が規定値以上となるパケットを送信するパケットとして検索する(S21)。このように、S13及びS21で送信するパケットの検索を行った後、S16に移行して送信するパケットのシーケンス番号を格納すると、送信すべきパケットがなくなるか、又は、送信期間がほぼ終了するまで、S17〜S19の動作を繰り返してパケットの送信を行う。
このようなデータ送信装置を利用した通信システムによって、通信路状態が劣化して、再送能力が限界となった場合においても、優先度が高いものを優先的に送信することにより、例えば、AVデータを送信する際、映像や音声が途切れることが頻発しないようにすることができる。
尚、本実施形態において、第6図の送信制御動作のS21で、再送パケット及び新規パケットの中から優先度の高いパケットの検索を行うものとしたが、第1の実施形態と同様、第3図のフローチャートにおけるS14のように、再送制御の停止動作を行った後、S21において、新規パケットの中から優先度の高いパケットを検索するように制御しても構わない。
<第3の実施形態>
以下に、本発明の第3の実施形態について、図面を参照して説明する。第7図は、本実施形態の通信システムで利用されるデータ送信装置の内部構成を示すブロック図である。尚、第7図のデータ送信装置において、第1図のデータ送信装置と同一の目的で使用する部分については、同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。又、本実施形態において、第1の実施形態と同様、第7図のデータ送信装置は、第2図のフローチャートに従って、送信バッファ5内のパケットの廃棄制御動作を行うとともに、第4A図及び第4B図に示すような構成のデータを送信部8よりアンテナ10を介して送信する。
第7図のデータ送信装置103は、第1図のデータ送信装置101に備えられた各ブロックに加えて、更に、データ送信装置103に入力されるパケット量を調節するパケット量調節部12が設けられた構成である。このパケット量調節部12において、例えば、データ送信装置101に与えられるデータがAVデータである場合、通信路状態が良好なときは、高精細なHDTV用のAVデータが送信されるように、外部より入力されたパケットを全て後段のブロックに出力する。又、通信路状態が悪化すると、標準のHDTV用のAVデータよりビットレートの低いSDTV用のAVデータが送信されるように、パケット量調節部12で外部からの入力されるパケットを間引いて後段のブロックに出力する。
又、MPEG2システムなどにおいて、システムに利用されるテキストデータなどの映像及び音声以外の受信側での再生に必要でない情報が入力されている場合には、このパケット量調節部12で、再生に必要でないデータを含むパケットを間引くことにより入力されるパケットの量を調節しても構わない。
このような構成のデータ送信装置103に入力されたパケットは、パケット量調節部12によって通信路状態に応じたパケット量に調節されて、シーケンス番号付加部1に与えられる。シーケンス番号付加部1に与えられたパケットは、第1図のデータ送信装置101と同様に、シーケンス番号及びタイムスタンプが順番に付加されて、送信バッファ5に格納される。
又、送信データ管理部4では、送信異常状態であるか否かを判断し、この判断に応じて入力されるパケットの量をパケット量調節部12によって調節するか否かを決定する。そして、送信バッファ5に保持している再送パケットと新規パケットの中から送信すべきデータを検索する際、パケット量調節部12での間引き率によって減じられたパケット量分のパケットを検索する。よって、例えば、1/2の間引き率である場合、通常の送信動作を行う際に送信データ管理部4で格納されるシーケンス番号が1〜100の連続番号であるとき、パケット量調節部12で間引き動作が行われたときに送信データ管理部4で格納されるシーケンス番号が1〜50となる。
尚、このデータ送信装置103における他のブロックの動作については、第1の実施形態におけるデータ送信装置101と同一の動作を行うため、その詳細な説明は省略する。
このような構成のデータ送信装置103における送信制御動作について、第8図のフローチャートを参照して説明する。尚、第8図のフローチャートにおいて、第3図のフローチャートと同一の動作を行うステップについては同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。受信部6で送信期間開始信号を受信して送信期間の開始を確認して、送信制御動作を開始すると(S11)、残り再送可能回数の平均値より送信異常状態であるか否かを判断する(S12)。
このとき、送信異常状態でないと判断する場合(No)、送信する再送パケットと新規パケットが検索される(S13)。又、S12で送信異常状態であると判断する場合(Yes)、パケット量調節部12においてパケットが間引かれて、シーケンス付加部1に与えられるパケット量が少なくなるように調節される(S31)。更に、このとき、パケット量調節部12での間引き率が送信データ管理部4に与えられる。
パケット量が調節された後、送信データ管理部4では、与えられた間引き率に基づいて、送信するパケット量を設定し、このパケット量に応じて送信する再送パケットと新規パケットとが検索される(S32)。このように、S13及びS32で送信するパケットの検索を行った後、S16に移行して送信するパケットのシーケンス番号を格納すると、送信すべきパケットがなくなるか、又は、送信期間がほぼ終了するまで、S17〜S19の動作を繰り返してパケットの送信を行う。
このようなデータ送信装置を利用した通信システムによって、通信路状態が劣化して、再送能力が限界となった場合においても、パケット量調節部12によってデータ送信装置103内で処理されるデータの量を減らすことにより、例えば、AVデータを送信する際、映像や音声が途切れることが頻発することがないようにすることができる。
尚、本実施形態において、第1の実施形態と同様、第3図のフローチャートにおけるS14のように、再送制御の停止動作を行った後、S32において、新規パケットのみから送信するパケットを検索するように制御しても構わない。
又、本実施形態において、第7図のように、パケット調節部12をシーケンス番号付加部1の前段に設けられるようにしたが、第9図のデータ送信装置104のように、パケット調節部12をタイムスタンプ付加部2と送信バッファ5との間に設けるようにしても構わない。このようにすることで、パケット調節部12での間引き率を送信データ管理部4に与えることなく、送信すべきパケットの検索を行うことができる。
よって、例えば、1/2の間引き率である場合、通常の送信動作を行う際に送信データ管理部4で格納されるシーケンス番号が1,2,3,…,100の連続番号であるとき、パケット量調節部12で間引き動作が行われたときに、パケット量調節部12で、シーケンス番号2,4,6,…,100となるパケットが間引かれて送信バッファ5に格納されるため、送信データ管理部4で格納されるシーケンス番号が1,3,5,…,99となる。
又、第10図のデータ送信装置105のように、第9図のデータ送信装置104に加えて、タイムスタンプ付加部2とパケット量調節部12との間に設けられた優先度付加部11を備えるようにしても構わない。この優先度付加部11は、第2の実施形態(第5図)のデータ送信装置102に設けられたものと同一のものである。このようにすることで、パケット量調節部12で間引き動作を行う際、優先度付加部11で付加された優先度に基づいて、所定値よりも低い優先度のパケットを間引いて送信バッファ5に出力する。
尚、上述の各実施形態において、再送可能回数管理部3では、設定された送信期間の開始を確認する毎に、再送可能回数管理部3に格納されている各シーケンス番号に付加された残り再送可能回数の値をデクリメントするものとしたが、周期的にパケットの送信を行っているため、前回の送信動作終了時間から一定時間経過したときに、残り再送可能回数の値をデクリメントするものとしても構わない。このとき、送信終了後の一定時間の経過及び送信期間開始の確認のいずれか一方をトリガとして、残り再送可能回数の値をデクリメントするものとしても構わないし、送信期間開始の確認及び未確認に関係無く、送信終了後一定時間経過した場合に残り再送可能回数をデクリメントするものとしても構わない。
即ち、上述の各実施形態のパケット廃棄制御動作を示す第2図のフローチャートにおいて、S2での残り再送可能回数をデクリメント動作が、送信終了後一定時間経過したこと又は送信期間の開始したことのいずれかを確認することで行われるものとしても構わないし、送信期間開始の確認及び未確認に関係無く、送信終了後一定時間経過を確認することで行われるものとしても構わない。
又、上述の各実施形態では、送信バッファ5に格納しているパケットの再送可能回数の平均値を用いて異常状態かどうかを判断したが、実際に送信したパケットの再送可能回数の平均値で異常状態を判断しても構わない。このとき、まず、送信部8より送信された後に、受信部6で受信された受信確認信号より受信側で正確に受信されたことが再送要求解析部7で確認される。そして、この正確に受信されたことが確認された各パケットに対する再送可能回数が再送可能回数管理部3で確認されて、その平均値が求められて送信データ管理部4に通知されると、求められた平均値が基準値以下となったとき送信異常状態であると判断される。
又、再送可能回数が規定値以下になったために送信バッファ5から廃棄されたパケットの数で送信異常状態を判断しても構わない。このとき、再送要求解析部7において、再送可能回数の値が規定値以下となって送信データ管理部4に通知するシリアル番号の数を計数する。そして、計数されたシリアル番号の数が送信データ管理部4に与えられ、このシリアル番号の数が基準値以上となったとき(即ち、廃棄されたパケットのパケット量が基準値以上となったとき)、送信異常状態であると判断される。この送信異常状態を判断するための廃棄されたパケットのパケット量は、送信期間開始毎に廃棄されたパケットのパケット量としても構わないし、所定期間毎に計数されたパケット量としても構わない。
即ち、上述の各実施形態の送信制御動作を示す第3図及び第6図及び第8図のフローチャートにおいて、S12で送信異常状態であるか否か判断する際に、実際に送信したパケットの再送可能回数の平均値で判断しても構わないし、送信バッファから再送可能回数が規定値以下になったため廃棄されたパケットの数で判断しても構わない。
又、データ送信装置において、通常状態での動作している際に送信異常状態であることが確認される再送可能回数の平均値又は廃棄されたパケット量に対する基準値を第1基準値とし、送信異常状態での動作している際に通信路が良好になったことが確認される再送可能回数の平均値又は廃棄されたパケット量に対する基準値を第2基準値として、それぞれの場合の基準値が異なるものとしても構わない。このとき、再送可能回数の平均値に対する第1及び第2基準値の関係は、第2基準値>第1基準値とするとともに、廃棄されたパケット量に対する第1及び第2基準値の関係は、第1基準値>第2基準値とする。
更に、上述の各実施形態において、誤り訂正符号付加部9の代わりに、誤り検出符号を付加する誤り検出符号付加部でも良い。このとき、パケットの各データには、誤り検出符号が付加される。又、パケットの構成例として、第4A図や第4B図におけるパケットのように、ヘッダーの後にシーケンス番号が続くものとしたが、ヘッダーの中にシーケンス番号が含まれるものとしても構わない。又、パケットの中にタイムスタンプが含まれず、タイムスタンプがデータ送信装置での管理するためのみに用いられるものであっても構わない。
又、受信確認信号として、受信側で正確に受信されたパケットを示すACK信号や、受信側で受信されなかったパケットを示すNACK信号などを用いても構わない。又、アンテナを用いた無線通信システムに対する利用例に基づいて説明したが、電力線を用いた電力線通信システムやケーブル線を用いた通信システムなどの有線通信システムにおいて利用しても構わない。
更に、上述の各実施形態において、各パケットの再送可能回数が、再生時刻とデータ送信装置に入力された時刻との差分を設定された送信期間で割ることにより設定されるものとしたが、各パケットのデータの種類を判別し、その種類毎に予めデータ送信装置において決められた再送可能回数が設定されるものとしても構わない。即ち、AVデータによるパケットの場合の再送可能回数をNx回とし、テキストデータによるパケットの場合の再送可能回数をNy回として予め決めてある場合、再送可能回数管理部において、データ送信装置に入力されたパケットがAVデータであるときは再送可能回数をNxとして設定し、データ送信装置に入力されたパケットがテキストデータであるときは再送可能回数をNyとして設定する。
又、上述の各実施形態において、送信期間開始信号を受信して送信期間の開始を確認すると、パケットに対して与えられている再送可能回数がデクリメントされ、その値が規定値以下となったとき、パケットが廃棄されるものとしているが、送信期間開始信号を受信して送信期間の開始を確認すると、パケットに対して与えられている再送可能回数がインクリメントされ、その値が規定値以上となったとき、パケットが廃棄されるものとしても構わない。更に、このとき、バッファ内に格納されているパケットに対する再送可能回数の平均値で判断する場合は、再送可能回数の平均値が基準値以上となったときに送信異常状態であると判断される。又、送信したパケットの再送可能回数の平均値で判断する場合は、再送可能回数の平均値が基準値以上となったときに送信異常状態であると判断される。
産業上の利用可能性
本発明によると、データのパケット毎に与えられた再送可能回数を監視することにより、データ受信装置での再生時刻に間に合わなくなったパケットの廃棄及び通信異常状態の確認を行うことができる。よって、従来のように、再生時刻と現在時刻との比較をデータ送信装置で常に行うことなく、再送可能回数だけで容易にパケットの廃棄及び通信異常状態の確認が行われ、データ送信装置におけるその回路構成を簡単なものとすることができる。又、データ送信装置において、通信異常状態を感知した時に、再送制御を停止することにより素早いエラー回復を図ることができる。
又、データ送信装置に優先度付加部を設けて、データの各パケットに優先度を付加し、この付加された優先度に応じて、通信異常状態を感知した時に優先度が高いものから送信することができる。このようにすることで、例えば、AVデータ通信時において、データを受信するデータ受信装置において、データの途切れを極力少なく感じさせるような再生を行うことができる。又、データ送信装置にパケット量調節部を設けて、送信異常状態となったときに、バッファに与えるデータの量を減らす制御を開始し、送信するデータのパケット量を減じることができる。このとき、再生に最低限必要なデータ以外のデータをパケット量調節部で間引くことによって、データを受信するデータ受信装置において、データの途切れを極力少なく感じさせるような再生を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、第1の実施形態の通信システムにおけるデータ送信装置の内部構成を示すブロック図であり、
第2図は、第1図のデータ送信装置のパケット廃棄制御動作を示すフローチャートであり、
第3図は、第1図のデータ送信装置の送信制御動作を示すフローチャートであり、
第4A図及び第4B図は、データ送信装置から送信されるパケットのフォーマットを示す図であり、
第5図は、第2の実施形態の通信システムにおけるデータ送信装置の内部構成を示すブロック図であり、
第6図は、第5図のデータ送信装置の送信制御動作を示すフローチャート。
第7図は、第3の実施形態の通信システムにおけるデータ送信装置の内部構成を示すブロック図であり、
第8図は、第7図のデータ送信装置の送信制御動作を示すフローチャートであり、
第9図は、第3の実施形態の通信システムにおけるデータ送信装置の内部構成の別例を示すブロック図であり、
第10図は、第3の実施形態の通信システムにおけるデータ送信装置の内部構成の別例を示すブロック図であり、
第11図は、従来の通信システムにおけるデータ送信装置の内部構成を示すブロック図であり、
第12図は、従来のデータ送信装置のパケット廃棄制御動作を示すフローチャートであり、
第13図は、従来のデータ送信装置の送信制御動作を示すフローチャートである。

Claims (45)

  1. 第1データ単位毎にデータを格納するバッファを備えたデータ送信装置と、該データ送信装置が送信するデータを受信するデータ受信装置とで構成されるデータ通信システムにおいて、前記データ受信装置が再送要求するデータを前記データ送信装置が確認するデータ通信方法であって、
    前記データ送信装置において、
    前記バッファに格納されるデータに対して、前記データ受信装置に再送可能であるか否かを示す情報となる再送可能回数を前記第1データ単位の整数倍とする第2データ単位毎に与え、
    所定のタイミング毎に、前記バッファに格納されるデータそれぞれに割り当てられた前記再送可能回数を変更して所定の規定値を超えた前記再送可能回数に対する前記第1データ単位毎のデータを、前記バッファより廃棄し、
    前記バッファ内に格納された前記第1データ単位毎のデータそれぞれに対する前記再送可能回数が基準値を超えたとき、通信異常状態であることを確認し送信するデータ量を減じるとともに、前記所定の規定値を変更して前記バッファから廃棄するデータ量を増加させてデータの廃棄を行うことを特徴とするデータ通信方法。
  2. 前記バッファ内に格納された前記第1データ単位毎のデータそれぞれに対する前記再送可能回数の平均値が基準値を超えたとき、通信異常状態であることを確認し、送信するデータ量を減じることを特徴とする請求項に記載のデータ通信方法。
  3. 前記所定のタイミング毎に、前記バッファに格納されるデータそれぞれに割り当てられた前記再送可能回数を減算し、
    前記バッファ内に格納された前記第1データ単位毎のデータそれぞれに対する前記再送可能回数が基準値を下回ったとき、通信異常状態であることを確認し、送信するデータ量を減じることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のデータ通信方法。
  4. 所定の規定値以下となった前記再送可能回数に対する前記第1データ単位毎のデータを、前記バッファより廃棄することを特徴とする請求項に記載のデータ通信方法。
  5. 前記所定のタイミング毎に、前記バッファに格納されるデータそれぞれに割り当てられた前記再送可能回数を加算し、
    前記バッファ内に格納された前記第1データ単位毎のデータそれぞれに対する前記再送可能回数が基準値を上回ったとき、通信異常状態であることを確認し、送信するデータ量を減じることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のデータ通信方法。
  6. 所定の規定値以上となった前記再送可能回数に対する前記第1データ単位毎のデータを、前記バッファより廃棄することを特徴とする請求項に記載のデータ通信方法。
  7. 第1データ単位毎にデータを格納するバッファを備えたデータ送信装置と、該データ送信装置が送信するデータを受信するデータ受信装置とで構成されるデータ通信システムにおいて、前記データ受信装置が再送要求するデータを前記データ送信装置が確認するデータ通信方法であって、
    前記データ送信装置において、
    前記バッファに格納されるデータに対して、前記データ受信装置に再送可能であるか否かを示す情報となる再送可能回数を前記第1データ単位の整数倍とする第2データ単位毎に与え、
    所定のタイミング毎に、前記バッファに格納されるデータそれぞれに割り当てられた前記再送可能回数を変更して所定の規定値を超えた前記再送可能回数に対する前記第1デー タ単位毎のデータを、前記バッファより廃棄し、
    前記データ送信装置に割り当てられた送信期間中に送信された前記第1データ単位毎のデータそれぞれに対する前記再送可能回数が基準値を超えたとき、通信異常状態であることを確認し送信するデータ量を減じるとともに、前記所定の規定値を変更して前記バッファから廃棄するデータ量を増加させてデータの廃棄を行うことを特徴とするデータ通信方法。
  8. 前記データ送信装置に割り当てられた送信期間中に送信された前記第1データ単位毎のデータそれぞれに対する前記再送可能回数の平均値が基準値を超えたとき、通信異常状態であることを確認し、送信するデータ量を減じることを特徴とする請求項に記載のデータ通信方法。
  9. 前記所定のタイミング毎に、前記バッファに格納されるデータそれぞれに割り当てられた前記再送可能回数を減算し、
    前記送信期間中に送信された前記第1データ単位毎のデータそれぞれに対する前記再送可能回数が基準値を下回ったとき、通信異常状態であることを確認し、送信するデータ量を減じることを特徴とする請求項7または請求項8に記載のデータ通信方法。
  10. 所定の規定値以下となった前記再送可能回数に対する前記第1データ単位毎のデータを、前記バッファより廃棄することを特徴とする請求項に記載のデータ通信方法。
  11. 前記所定のタイミング毎に、前記バッファに格納されるデータそれぞれに割り当てられた前記再送可能回数を加算し、
    前記送信期間中に送信された前記第1データ単位毎のデータそれぞれに対する前記再送可能回数が基準値を上回ったとき、通信異常状態であることを確認し、送信するデータ量を減じることを特徴とする請求項7または請求項8に記載のデータ通信方法。
  12. 所定の規定値以上となった前記再送可能回数に対する前記第1データ単位毎のデータを、前記バッファより廃棄することを特徴とする請求項11に記載のデータ通信方法。
  13. 第1データ単位毎にデータを格納するバッファを備えたデータ送信装置と、該データ送信装置が送信するデータを受信するデータ受信装置とで構成されるデータ通信システムにおいて、前記データ受信装置が再送要求するデータを前記データ送信装置が確認するデータ通信方法であって、
    前記データ送信装置において、
    前記バッファに格納されるデータに対して、データが入力された時刻と当該データの再生時刻との差を所定期間で割ることによって算出されるとともに、前記データ受信装置に再送可能であるか否かを示す情報となる再送可能回数を前記第1データ単位の整数倍とする第2データ単位毎に与え、
    所定のタイミング毎に、前記バッファに格納されるデータそれぞれに割り当てられた前記再送可能回数を変更し
    所定の規定値を超えた前記再送可能回数に対する前記第1データ単位毎のデータを、前記バッファより廃棄
    前記再送回数が前記所定の規定値を超えることによって前記バッファから廃棄された前記第1データ単位毎のデータ量が基準値を上回ったとき、通信異常状態であることを確認し、送信するデータ量を減じるとともに、前記所定の規定値を変更して前記バッファから廃棄するデータ量を増加させてデータの廃棄を行うことを特徴とするデータ通信方法。
  14. 前記所定のタイミング毎に、前記バッファに格納されるデータそれぞれに割り当てられた前記再送可能回数を減算し、
    前記所定の規定値以下となった前記再送可能回数に対する前記第1データ単位毎のデータを、前記バッファより廃棄することを特徴とする請求項13に記載のデータ通信方法。
  15. 前記所定のタイミング毎に、前記バッファに格納されるデータそれぞれに割り当てられた前記再送可能回数を加算し、
    前記所定の規定値以上となった前記再送可能回数に対する前記第1データ単位毎のデータを、前記バッファより廃棄することを特徴とする請求項13に記載のデータ通信方法。
  16. 前記データが前記バッファに格納される際に与えられる前記再送可能回数を、当該データが入力された時刻と当該データの再生時刻との差を所定期間で割ることによって算出することを特徴とする請求項1〜15のいずれかに記載のデータ通信方法。
  17. 前記データ送信装置に対して、前記データを送信する送信期間が定期的に与えられるとともに、前記所定期間が前記送信期間の周期によって与えられることを特徴とする請求項16に記載のデータ通信方法。
  18. 前記所定のタイミングが、前記所定期間が経過したときであることを特徴とする請求項17に記載のデータ通信方法。
  19. 前記所定のタイミングが、前記送信期間が開始したときであることを特徴とする請求項17に記載のデータ通信方法。
  20. 前記所定のタイミングが、前記所定期間の経過又は前記送信期間の開始のいずれか一方を確認したときであることを特徴とする請求項17に記載のデータ通信方法。
  21. 前記データが前記バッファに格納される際に与えられる前記再送可能回数を、当該データの属性に従って設定することを特徴とする請求項1〜20のいずれかに記載のデータ通信方法。
  22. 前記データ送信装置において、前記通信異常状態であることが確認されたとき、前記データ受信装置から再送要求されているデータの再送制御を停止し、新たに前記データ受信装置に送信するデータのみの送信を行うことを特徴とする請求項1〜21のいずれかに記載のデータ通信方法。
  23. 前記データ送信装置において、前記通信異常状態であることが確認されたとき、前記所定の規定値を変更して前記バッファから廃棄するデータ量を増加させてデータの廃棄を行った後、前記データ受信装置から再送要求されているデータ及び新たに前記データ受信装置に送信するデータを前記バッファより読み出して送信することを特徴とする請求項1〜21のいずれかに記載のデータ通信方法。
  24. 前記データ送信装置において、前記第1データ単位毎のデータそれぞれに対して、その属性に従って優先度を付加する優先度付加部を備え、
    前記通信異常状態であることが確認されたとき、前記データ受信装置から再送要求されているデータ及び新たに前記データ受信装置に送信するデータのうち、優先度の高いデータを前記バッファより読み出して送信することを特徴とする請求項1〜21のいずれかに記載のデータ通信方法。
  25. 前記データ送信装置において、前記バッファに与えるデータ量を調節するデータ量調節部を備え、
    前記通信異常状態であることが確認されたとき、前記データ量調節部で、前記データ送信装置に入力されたデータを間引いて、前記バッファに与えるデータ量を減じることを特徴とする請求項1〜21のいずれかに記載のデータ通信方法。
  26. 前記データ送信装置において、前記第1データ単位毎のデータそれぞれに対して、その属性に従って優先度を付加する優先度付加部を備え、
    前記通信異常状態であることが確認されたとき、前記データ量調節部で、前記データ送信装置に入力されたデータのうち、前記優先度の低いデータを間引いて、前記バッファに与えるデータ量を減じることを特徴とする請求項25に記載のデータ通信方法。
  27. 第1データ単位毎にデータを格納するバッファと、
    該バッファに格納された前記データを送信する送信部と、
    前記データを受信するデータ受信装置の受信状態を通知する受信確認信号を受信する受信部と、
    前記受信部で受信された前記受信確認信号より、前記データ受信装置の受信状態を確認して、前記データ受信装置が再送要求するデータを認識する再送要求解析部と、
    前記バッファに格納されるデータに対して、前記データ受信装置に再送可能であるか否かを示す情報となる再送可能回数を前記第1データ単位の整数倍とする第2データ単位毎に与えるとともに、該再送可能回数の値を確認する再送可能回数管理部と、
    前記バッファ内に格納された前記第1データ単位毎のデータそれぞれに対する前記再送可能回数に基づいて通信異常状態であるか否かを確認する送信データ管理部と、
    を備え、
    前記再送可能回数管理部において、所定のタイミング毎に、前記バッファに格納されるデータそれぞれに割り当てられた前記再送可能回数を変更し、
    前記送信データ管理部によって、所定の規定値を超えた前記再送可能回数に対する前記第1データ単位毎のデータを確認して前記バッファより廃棄するとともに、前記バッファ内に格納された前記第1データ単位毎のデータそれぞれに対する前記再送可能回数が基準値を超えたとき通信異常状態であることを確認し、送信するデータ量を減じるとともに前記所定の規定値を変更して前記バッファから廃棄するデータ量を増加させてデータの廃棄を行うことを特徴とするデータ送信装置。
  28. 前記送信データ管理部によって、前記バッファ内に格納された前記第1データ単位毎のデータそれぞれに対する前記再送可能回数の平均値が基準値を超えたとき、通信異常状態であることを確認し、送信するデータ量を減じることを特徴とする請求項27に記載のデータ送信装置。
  29. 第1データ単位毎にデータを格納するバッファと、
    該バッファに格納された前記データを送信する送信部と、
    前記データを受信するデータ受信装置の受信状態を通知する受信確認信号を受信する受信部と、
    前記受信部で受信された前記受信確認信号より、前記データ受信装置の受信状態を確認して、前記データ受信装置が再送要求するデータを認識する再送要求解析部と、
    前記バッファに格納されるデータに対して、前記データ受信装置に再送可能であるか否かを示す情報となる再送可能回数を前記第1データ単位の整数倍とする第2データ単位毎に与えるとともに、該再送可能回数の値を確認する再送可能回数管理部と、
    前記データ送信装置に割り当てられた送信期間中に送信された前記第1データ単位毎のデータそれぞれに対する前記再送可能回数に基づいて通信異常状態であるか否かを確認する送信データ管理部と、
    を備え、
    前記再送可能回数管理部において、所定のタイミング毎に、前記バッファに格納されるデータそれぞれに割り当てられた前記再送可能回数を変更し、
    前記送信データ管理部によって、所定の規定値を超えた前記再送可能回数に対する前記 第1データ単位毎のデータを確認して前記バッファより廃棄するとともに、前記データ送信装置に割り当てられた送信期間中に送信された前記第1データ単位毎のデータそれぞれに対する前記再送可能回数が基準値を超えたとき、通信異常状態であることを確認し、送信するデータ量を減じるとともに前記所定の規定値を変更して前記バッファから廃棄するデータ量を増加させてデータの廃棄を行うことを特徴とするデータ送信装置。
  30. 前記データ送信装置に割り当てられた送信期間中に送信された前記第1データ単位毎のデータそれぞれに対する前記再送可能回数の平均値が基準値を超えたとき、通信異常状態であることを確認し、送信するデータ量を減じることを特徴とする請求項29に記載のデータ送信装置。
  31. 第1データ単位毎にデータを格納するバッファと、
    該バッファに格納された前記データを送信する送信部と、
    前記データを受信するデータ受信装置の受信状態を通知する受信確認信号を受信する受信部と、
    前記受信部で受信された前記受信確認信号より、前記データ受信装置の受信状態を確認して、前記データ受信装置が再送要求するデータを認識する再送要求解析部と、
    前記バッファに格納されるデータに対して、前記データ受信装置に再送可能であるか否かを示す情報となる再送可能回数を前記第1データ単位の整数倍とする第2データ単位毎に与えるとともに、該再送可能回数の値を確認する再送可能回数管理部と、
    前記バッファ内のデータの廃棄及び入出力制御を行うとともに、前記バッファから廃棄されたデータ量に基づいて通信異常状態であるか否かを確認する送信データ管理部と、
    を備え、
    前記再送可能回数管理部において、所定のタイミング毎に、前記バッファに格納されるデータそれぞれに割り当てられた前記再送可能回数を変更し、
    前記送信データ管理部によって、所定の規定値を超えた前記再送可能回数に対する前記第1データ単位毎のデータを確認して前記バッファより廃棄するとともに、前記再送回数が前記所定の規定値を超えることによって前記バッファから廃棄された前記第1単位毎のデータのデータ量が基準値を上回ったとき、通信異常状態であることを確認し、送信するデータ量を減じるとともに前記所定の規定値を変更して前記バッファから廃棄するデータ量を増加させてデータの廃棄を行うことを特徴とするデータ送信装置。
  32. 前記データが前記バッファに格納される際に与えられる前記再送可能回数を、当該データが入力された時刻と当該データの再生時刻との差を所定期間で割ることによって算出することを特徴とする請求項27〜31のいずれかに記載のデータ送信装置。
  33. 前記データを送信する送信期間が定期的に与えられるとともに、前記所定期間が前記送信期間の周期によって与えられることを特徴とする請求項32に記載のデータ送信装置。
  34. 前記所定のタイミングが、前記所定期間が経過したときであることを特徴とする請求項33に記載のデータ送信装置。
  35. 前記所定のタイミングが、前記送信期間が開始したときであることを特徴とする請求項33に記載のデータ送信装置。
  36. 前記所定のタイミングが、前記所定期間の経過又は前記送信期間の開始のいずれか一方を確認したときであることを特徴とする請求項33に記載のデータ送信装置。
  37. 前記第1データ単位毎のデータそれぞれに対して、その属性に従って優先度を付加する優先度付加部を備え、
    前記優先度付加部で前記優先度が付加されたデータを前記バッファに格納し、
    前記送信データ管理部において前記通信異常状態であることが確認されたとき、前記データ受信装置から再送要求されているデータ及び新たに前記データ受信装置に送信するデータのうち、優先度の高いデータを前記バッファより読み出して、前記送信部より送信することを特徴とする請求項27〜36のいずれかに記載のデータ送信装置。
  38. 前記データに対して、前記第1データ単位毎にシーケンス番号を付加するシーケンス番号付加部と、
    前記データに対して、前記第1データ単位毎に、前記データ受信装置で再生される再生時刻を付加する再生時刻付加部と、
    を備え、
    前記シーケンス番号付加部及び前記再生時刻付加部それぞれで前記シーケンス番号及び前記再生時刻が付加された前記第1データ単位のデータを前記バッファに格納することを特徴とする請求項27〜36のいずれかに記載のデータ送信装置。
  39. 前記第1データ単位毎のデータそれぞれに対して、その属性に従って優先度を付加する優先度付加部を備え、
    前記優先度付加部で前記優先度が付加されたデータを前記バッファに格納し、
    前記送信データ管理部において前記通信異常状態であることが確認されたとき、前記データ受信装置から再送要求されているデータ及び新たに前記データ受信装置に送信するデータのうち、優先度の高いデータを前記バッファより読み出して、前記送信部より送信することを特徴とする請求項38に記載のデータ送信装置。
  40. 前記バッファ内に与えるデータ量を調節するデータ量調節部を備え、
    前記送信データ管理部において前記通信異常状態であることが確認されたとき、前記データ量調節部で、前記データ送信装置に入力されたデータ量を間引いて、前記バッファに与えるデータ量を減じることを特徴とする請求項27〜36のいずれかに記載のデータ送信装置。
  41. 前記第1データ単位毎のデータそれぞれに対して、その属性に従って優先度を付加する優先度付加部を備え、
    前記優先度付加部で前記優先度が付加されたデータを前記バッファに格納することを特徴とする請求項40に記載のデータ送信装置。
  42. 前記データに対して、前記第1データ単位毎にシーケンス番号を付加するシーケンス番号付加部と、
    前記データに対して、前記第1データ単位毎に、前記データ受信装置で再生される再生時刻を付加する再生時刻付加部と、
    前記バッファ内に与えるデータ量を調節するデータ量調節部と、
    を備え、
    前記データ量調節部より出力されるデータに対して、前記シーケンス番号付加部及び前記再生時刻付加部それぞれにおいて、前記シーケンス番号及び前記再生時刻を付加した後、前記バッファに格納し、
    前記送信データ管理部において前記通信異常状態であることが確認されたとき、前記データ量調節部で、前記データ送信装置に入力されたデータ量を間引いて、前記バッファに与えるデータ量を減じることを特徴とする請求項27〜36のいずれかに記載のデータ送信装置。
  43. 前記第1データ単位毎のデータそれぞれに対して、その属性に従って優先度を付加する優先度付加部を備え、
    前記優先度付加部で前記優先度が付加されたデータを前記バッファに格納することを特徴とする請求項42に記載のデータ送信装置。
  44. 前記バッファ内に与えるデータ量を調節するデータ量調節部を備え、
    前記シーケンス番号付加部及び前記再生時刻付加部それぞれにおいて、前記シーケンス番号及び前記再生時刻を付加したデータを、前記データ量調節部でデータ量を調節して前記バッファに格納し、
    前記送信データ管理部において前記通信異常状態であることが確認されたとき、前記データ量調節部で、前記シーケンス番号付加部に与えるデータ量を間引いて、前記バッファに与えるデータ量を減じることを特徴とする請求項38に記載のデータ送信装置。
  45. 前記第1データ単位毎のデータそれぞれに対して、その属性に従って優先度を付加する優先度付加部を備え、
    前記送信データ管理部において前記通信異常状態であることが確認されたとき、前記データ量調節部で、前記優先度の低いデータを間引いて、前記バッファに与えるデータ量を減じることを特徴とする請求項44に記載のデータ送信装置。
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