JP4033821B2 - クレンジングフォーム - Google Patents

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Description

本発明は、泡沫を形成するエアゾール剤形のクレンジング化粧料に関し、更に詳細には、油性クレンジングに好適なクレンジング化粧料に関する。
フォーム状の形態の皮膚外用剤は、投与時に大きな表面積を稼げ、しかも、皮膚上ののびが軽い特性があることから、微細な部分にまで組成物を投与しなければならない場合や、物理的な刺激を低くコントロールして投与しなければならない場合には有効であり、この様な観点から、傷口に使用する抗生物質など応用されたりしている例がある。通常、この様なフォーム剤形は、石けん乃至は非イオン界面活性剤で乳化した水中油型の乳化物をガスなどで噴出させてフォームを形成させる。この様な技術の内、非イオン界面活性剤を利用したものが知られている例えば、特許文献1、特許文献2を参照)。しかしながら、非イオン性界面活性剤を使用した、水性成分が極めて少ない、油性成分を主体としたフォーム状組成物については全く知られていない。これは油性成分のみで安定性に優れる泡を形成することが困難であった為である。油性成分を主体にした泡沫状のエアゾールは既に知られている(例えば、特許文献3、特許文献4を参照)が、これらは何れもアニオン性界面活性剤を界面活性剤として使用したものである。化粧料に於いて、その化粧動作から刺激を発現しやすいものとしては、クレンジング料や洗浄料等が知られている。前記フォーム状化粧料の使用時に於ける刺激の少なさに着目して、フォーム状クレンジング料乃至は洗浄料を開発する試みは既に為されている(例えば、特許文献5、特許文献6を参照)、これらは何れも、水性成分のフォーム状組成物であり、その効果の域は水性洗浄料を越えるものではない。従って、油性の汚れやメーク落としを目指した、フォーム状のクレンジング料、取り分け、油性成分を主体とした構成のフォーム状のクレンジング料は未だ得られていないのが現状である。即ち、油性成分を多く含み、油性クレンジングとしての性能を有し、泡沫の特性により、使用時刺激が少ないクレンジング化粧料の開発が望まれていたが、かかるクレンジング化粧料は、未だ、得られていないのが現状である。
特開2002−249413号公報 特開2002−226324号公報 特表2002−522372号公報 特表2003−500427号公報 特表平10−500432号公報 特表平08−510466号公報
本発明は、この様な状況下為されたものであり、油性成分を多く含み、油性クレンジングとしての性能を有し、泡沫の特性により、使用時刺激が少ないクレンジング化粧料を提供することを課題とする。
本発明者らは、この様な状況に鑑みて、油性成分を多く含み、油性クレンジングとしての性能を有し、泡沫の特性により、使用時刺激が少ないクレンジング化粧料を求めて、鋭意研究努力を重ね結果、1)マルメロ種子抽出物と、2)非イオン性界面活性剤と、3)50〜95重量%の液状油剤とを含有し、泡沫を形成するエアゾール剤形のクレンジング化粧料が、安定性に優れ、油性クレンジングとしての機能も充足する泡沫を形成することを見出し、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は、以下に示す技術に関するもので
ある。
(1)1)マルメロ種子抽出物0.01〜1重量%と、2)非イオン性界面活性剤と、3)液状油剤50〜95重量%とを含有し、泡沫を形成するエアゾール剤形の油性クレンジ
ング化粧料。
(2)前記液状油剤としてジグリセリンテトラオレートを含有することを特徴とする、(1)に記載の油性クレンジング化粧料。
(3)前記非イオン性界面活性剤として、遊離の水酸基を有するアシル化ポリグリセリンを含有することを特徴とする、(1)又は(2)に記載の油性クレンジング化粧料。
(4)前記非イオン性界面活性剤の含有量が、0.1〜10重量%であることを特徴とする、(1)〜(3)何れか1つに記載の油性クレンジング化粧料。
本発明によれば、油性成分を多く含み、油性クレンジングとしての性能を有し、泡沫の特性により、使用時刺激が少ないクレンジング化粧料を提供することができる。
(1)本発明の化粧料の必須成分であるマルメロ種子抽出物
本発明の化粧料はマルメロ種子抽出物を、0.01〜1重量%、より好ましくは0.02〜0.5重量%含有することを特徴とする。本発明の化粧料に於いて、かかる成分は、吐出時、化粧料組成物にガスを含浸させ、微細な泡沫を形成させるとともに、形成した泡沫の安定性を向上させ、容易に潰れないようにする作用を有する。この様な作用を発揮するためには前記の含有量を保持することが必要である。又、このものは増粘性物質であるため、含有量が多すぎると、吐出性を損なう場合や抽出溶媒により泡が形成しない場合などが存し好ましくない。マルメロ種子抽出物の抽出溶媒としては、アルコール類が好ましく例示出来、中でも多価アルコール抽出物が好ましく、多価アルコールとしては1,3−ブタンジオールが特に好ましい。この様なマルメロ種子抽出物は市販品を利用することが出来る。
(2)本発明の化粧料の必須成分である非イオン性界面活性剤
本発明の化粧料は、非イオン性界面活性剤を必須成分として含有する。本発明の化粧料に於いて、かかる成分は、界面に配位し、安定な泡沫を形成させる作用を発揮する。本発明の化粧料に於ける、泡沫形成の主たる役割は非イオン性界面活性剤が担い、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤或いはカチオン性界面活性剤は、実質的にこの様な作用を担わない形態にすることが好ましい。言い換えれば、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤或いはカチオン性界面活性剤の含有量は、非イオン性界面活性剤の10重量%以下程度に抑え、より好ましくは実質的に含有しない様な形態にすることがより好ましい。本発明の化粧料に於いて使用することの出来る非イオン界面活性剤としては、通常化粧料で使用されるものであれば特段の限定無く使用することが出来るが、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル類、水酸基を有するアシル化(ポリ)グリセリン類、POE脂肪酸エステル類、POEアルキル(アルケニル)エーテル類、POE(硬化)ヒマシ油類及びPOE脂肪酸グリセリル類等から選択される1種乃至は2種以上が好適に例示出来、これらの中では、水酸基を有するアシル化ポリグリセリン類を含有する形態が好ましく例示出来、水酸基を有するアシル化ポリグリセリンのみで構成することがより好ましい。これらの含有量は、0.1〜10重量%が好ましく、0.2〜5重量%がより好ましい。前記水酸基を有するアシル化ポリグリセリンを構成するアシル基としては、炭素数6〜20のアルキルカルボニル基又はアルケニルカルボニル基が好ましく例示でき、具体的には、ラウロイル基、ミ
リストイル基、パルミトイル基、ステアロイル基、オレオイル基、リノレイル基、イソオクタノイル基又はイソステアロイル基がより好ましく例示できる。かかるアシル基は同一分子中に同一のアシル基のみを有しても、二種以上のアシル基を有していても良く、同一分子内に同一のアシル基を有する形態が特に好ましい。又、ポリグリセリン部分としては1−3結合の形態でも、1−2結合の形態でも何れも可能であるが、1−3結合が好ましく、重合度2〜5が特に好ましく、ジグリセリン、トリグリセリン又はテトラグリセリンであることが好ましい。又、水酸基の数は少なくとも1個は必要であり、アシル基の数より多い形態が好ましい。具体的には、ジグリセリンモノオレート、ジグリセリンモノイソステアレート、トリグリセリンジラウレート、トリグリセリンジオレート、トリグリセリンジイソステアレート、テトラグリセリンジラウレート、テトラグリセリンジステアレート、テトラグリセリンジオレート、テトラグリセリンジイソステアレート等が好ましく例示できる。かかるアシル化ポリグリセリンは、脂肪酸に塩化チオニルなどのハロゲン化剤を反応させて酸クロリドを作成し、しかる後に前記酸クロリドをアルカリ存在下対応するポリグリセリンに反応させ、シリカゲルクロマトグラフィーで精製することにより製造することが出来る。この様なアシル化ポリグリセリンには、既に市販されているものもあり、本発明の化粧料ではそれらを利用することが出来る。かかる市販品としては、例えば、日本サーファクタント社製のニッコールDGMO−C(ジグリセリンモノオレート)、ニッコールDGMS(ジグリセリンモノステアレート)、ニッコールDGMIS(ジグリセリンモノイソステアレート)、ヘンケルCOエメリーG社製のエメレスト2452(トリグリセリンジイソステアレート)等が例示できる。以下に、水酸基を有するアシル化ポリグリセリンの製造例を示す。
<製造例1>
2gのラウリン酸をクロロホルム100mlに溶かし、これに塩化チオニル1ml加えて室温で30分間攪拌した後、減圧濃縮し、クロロホルム100mlで希釈した。これにトリエチルアミン30mlに溶かしたトリグリセリン4gを氷冷下加え、室温に戻して2時間攪拌し、水100mlを加えて水洗した後、減圧濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒;ベンゼン:クロロホルム:メタノール=100:0:0〜0:100:0〜0:90:10)で精製し、トリグリセリンジラウレートを430mg得た。
<製造例2>
製造例1のトリグリセリンをテトラグリセリンに変え、同様に操作して、テトラグリセリンジラウレート260mgを得た。
<製造例3>
製造例1のラウリン酸をオレイン酸に変えて、同様に操作して、トリグリセリンジオレート517mg得た。
<製造例4>
製造例1のラウリン酸をイソステアリン酸に変えて、同様に操作して、トリグリセリンジイソステアレート330mg得た。
<製造例5>
製造例3のトリグリセリンをテトラグリセリンに変え、同様に操作して、テトラグリセリンジオレート108mgを得た。
<製造例6>
製造例4のトリグリセリンをテトラグリセリンに変え、同様に操作して、テトラグリセリンジイソステアレート205mgを得た。
(3)本発明の化粧料の必須成分である液状油剤
本発明の化粧料は、必須成分として液状油剤を50〜95重量%、より好ましくは60〜90重量%含有することを特徴とする。本発明で言う、液状油剤とは、1気圧25℃の条件下において、流動性を有し、且つ、水に対して不溶乃至は難溶性を示すものであり、具体的な化学構造としては、スクワランや流動パラフィン等の炭化水素類、ジメチコン、フェニルメチコン、シクロメチコンなどのシリコーン類、ホホバ油、オレイン酸オクチルドデシル、等の脂肪酸アルキル(アルケニル)エステル類、アジピン酸ジエチル、コハク酸ジエチルなどの二塩基酸アルキル(アルケニル)エステル類、エチレングリコールジオレート、エチレングリコールジイソステアレートなどのグリコール類のジ脂肪酸エステル類、グリセリルトリオレートやグリセリルトリイソステアレート等のグリセリンのトリ脂肪酸エステル類、ジグリセリンのテトラ脂肪酸エステル類、トリグリセリンのペンタ脂肪酸エステル類などが好適に例示出来る。好ましい形態としては、ジグリセリンのテトラ脂肪酸エステルを含有する形態であり、好ましい前記ジグリセリンのテトラ脂肪酸エステルの含有量は、化粧料全量に対して1〜95重量%であり、より好ましくは5〜90重量%である。又、かかるジグリセリンのテトラ脂肪酸エステルとしては、例えば、ジグリセリンテトラオレート、ジグリセリンテトライソステアレートなどが好適に例示出来、ジグリセリンテトラオレートが特に好ましい。
(4)本発明の化粧料
本発明の化粧料は、上記必須成分を含有し、泡沫を形成するエアゾール剤形であることを特徴とする。本発明の化粧料は、油性成分を多く含み、油性クレンジングとしての性能を有し、泡沫の特性により、使用時刺激が少ない特性を有する。本発明の化粧料に於いては、かかる必須成分以外に、通常化粧料で使用される任意成分を含有することが出来る。この様な任意成分としては、例えば、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類、オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等の油剤に分類されない油性成分類、アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類、脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類、イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキシレングリコール、1,2−オクタンジオール等の多価アルコール類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類、グアガム、キサンタンガム、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、ペクチン、マンナン、デンプン、カードラン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、グリコーゲン、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、ムコイチン硫酸、ヒドロキシエチルグアガム、カルボキシメチルグアガム、デキストラン、ケラト硫酸ローカストビーンガムサクシノグルカンカロニン酸キチンキトサン、カルボキシメチルキチン、寒天、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ベントナイト等の増粘剤、表面を処理されていても良い、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類、表面を処理されていても良い、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛の無機顔料類、表面を処理されていても良い、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパール剤類、レーキ化されていても良い赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、糖系紫外線吸収剤、2−(2'−ヒドロキシ−5'−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4'−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類、ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB6塩酸塩ビタミンB6トリパ
ルミテートビタミンB6ジオクタノエートビタミンB2又はその誘導体ビタミンB12 ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類、α−トコフェロールβ−トコフェロールγ−トコフェロールビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類などが好ましく例示できる。本発明の化粧料はエアゾール剤形であることから、吐出用のガスを含有し、含むガスとしては0.2〜0.6MPaの天液化然ガスが好ましく、ガスの含有量としては、化粧料全量に対して1〜30重量%が好ましく、5〜20重量%が更に好ましい。これは少なすぎても、多すぎても良質な泡の生成が妨げられる場合があるからである本発明の化粧料は、これら必須成分と任意成分とを、常法に従って処理することにより製造することが出来る。
以下に、実施例を挙げて、本発明について更に詳細に説明を加えるが、本発明がかかる実施例にのみ限定されないことは言うまでもない。
<実施例1>
以下に示す処方に従って本発明の化粧料である、エアゾール剤形のクレンジング化粧料を作成した。即ち、イの成分を80℃で加熱混合し、攪拌冷却した後、ロの成分とともにエアゾール容器に充填し、密閉して本発明の化粧料1を得た。このものの泡特性を表1に示す。泡特性の表記は、○:非常に密でなめらか泡、△:やや粗い泡、×:粗い泡乃至は泡にならない状態を表す。このものについて、下記に示すリップカラーの除去作用を調べた。即ち、下腕内側部に、リップカラーを用いて2cm×4cmの長方形を描き、この上にクレンジング化粧料の泡沫をピンポン玉程度置き、5分間指で良くなじませて、しかる後に流水下の擦過で30秒処理し、乾いたタオルを押し当てて、部位のリップカラーとクレンジング料の除去具合(残り具合)を観察した。観察基準は、スコア5:リップカラー、クレンジング料が完全に残存していない、スコア4:極僅かにリップカラー、クレンジング料が残存している、スコア3:リップカラー、クレンジング料が殆ど取れている、スコア2:除去されないリップカラー、クレンジング料が目立つ、スコア1:リップカラー、クレンジング料が半分以上残っているを用いた。又、安全性については、ボランティアパネラー5名を用い、下腕内側部のガムテープ・ストリッピング部位(2cm×4cm)上に、0.03gを投与し、10回手で擦過した後、化粧料を水性洗浄料で洗浄除去し、色差計で非処置部位との色差(ΔE)を計測した。尚、同時に、マルメロ種子抽出物を1,3−ブタンジオールに置換した比較例1、カラギーナンに置換した比較例2も同様に作成した。更に通常のエアゾールタイプのクレンジング料である比較例3、クリームタイプのクレンジング料である比較例4も作成し同様に評価した。これらの結果を表1に示す。この表より、本発明の化粧料が、油性成分を多く含み、油性クレンジングとしての性能を有し、泡沫の特性により、使用時刺激が少ないクレンジング化粧料であることが判る。

ジグリセリンテトラオレート 82.8重量部
セタノール 2 重量部
ジグリセリンモノオレイン酸エステル 5 重量部
マルメロ種子抽出物* 0.2重量部

液化天然ガス(0.44MPa) 10 重量部
*抽出溶媒は1,3−ブタンジオール
(比較例3)
セタノール 2 重量部
ツィーン80 3 重量部
ソルビタンセスキステアレート 1 重量部
流動パラフィン 14 重量部
1,3−ブタンジオール 5 重量部
水 65 重量部
液化天然ガス(0.44MPa) 10 重量部
(比較例4)
流動パラフィン 60 重量部
ソルビタンセスキステアレート 2 重量部
POE(20)ベヘニルエーテル 2 重量部
1,3−ブタンジオール 5 重量部
水 31 重量部
(評価用のリップカラー)
マイクロクリスタリンワックス 10 重量部
固形パラフィン 5 重量部
スクワラン 30 重量部
カルナウバワックス 10 重量部
モクロウ 5 重量部
ポリエチレン 5 重量部
ヒマシ油 20 重量部
色素 15 重量部
Figure 0004033821
<実施例2〜8>
化粧料1のジグリセリンモノオレイン酸エステルを他のポリグリセリン脂肪酸エステルに置換し、実施例1と同様に評価した。結果を表2に示す。これより、本発明においては水酸基を有するポリグリセリンの脂肪酸エステルであれば、使用可能であり、好ましいものとしてジグリセリンモノオレートとジグリセリンモノラウレートが存することが判る。

ジグリセリンテトラオレート 82.8重量部
セタノール 2 重量部
表2のポリグリセリン脂肪酸エステル 5 重量部
マルメロ種子抽出物* 0.2重量部

液化天然ガス(0.44MPa) 10 重量部
*抽出溶媒は1,3−ブタンジオール
Figure 0004033821
<実施例9>
化粧料1の油剤のジグリセリンテトラオレートの一部を流動パラフィンに置換して、同様に検討を行ったところ、泡特性は○、クレンジング能は○〜△、安全性は0.82であった。

ジグリセリンテトラオレート 62.8重量部
流動パラフィン 20 重量部
セタノール 2 重量部
ジグリセリンモノオレイン酸エステル 5 重量部
マルメロ種子抽出物* 0.2重量部

液化天然ガス(0.44MPa) 10 重量部
*抽出溶媒は1,3−ブタンジオール
<実施例10>
化粧料1の油剤のジグリセリンテトラオレートを流動パラフィンに置換して、同様に検討を行ったところ、泡特性は○〜△、クレンジング能は△、安全性は0.96であった。油剤としてジグリセリンテトラオレートを含有する形態が好ましいことが判る。

流動パラフィン 82.8重量部
セタノール 2 重量部
ジグリセリンモノオレイン酸エステル 5 重量部
マルメロ種子抽出物* 0.2重量部

液化天然ガス(0.44MPa) 10 重量部
*抽出溶媒は1,3−ブタンジオール
本発明は、クレンジング能、使用性に優れるクレンジング化粧料に応用出来る。

Claims (4)

  1. 1)マルメロ種子抽出物0.01〜1重量%と、2)非イオン性界面活性剤と、3)液状油剤50〜95重量%とを含有し、泡沫を形成するエアゾール剤形の油性クレンジング化粧料。
  2. 前記液状油剤としてジグリセリンテトラオレートを含有することを特徴とする、請求項1に記載の油性クレンジング化粧料。
  3. 前記非イオン性界面活性剤として、遊離の水酸基を有するアシル化ポリグリセリンを含有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の油性クレンジング化粧料。
  4. 前記非イオン性界面活性剤の含有量が、0.1〜10重量%であることを特徴とする、請求項1〜3何れか1項に記載の油性クレンジング化粧料。
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