JP4033693B2 - 薄膜磁性体記憶装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、薄膜磁性体記憶装置に関し、より特定的には、磁気トンネル接合(MTJ:Magnetic Tunneling Junction)を有するメモリセルを備えたランダムアクセスメモリに関する。
【0002】
【従来の技術】
低消費電力で不揮発的なデータの記憶が可能な記憶装置として、MRAM(Magnetic Random Access Memory)デバイスが注目されている。MRAMデバイスは、半導体集積回路に形成された複数の薄膜磁性体を用いて不揮発的なデータ記憶を行ない、薄膜磁性体の各々に対してランダムアクセスが可能な記憶装置である。
【0003】
特に、近年では磁気トンネル接合(MTJ:Magnetic Tunnel Junction)を利用した薄膜磁性体であるトンネル磁気抵抗素子をメモリセルに用いることによって、MRAMデバイスの性能が飛躍的に進歩することが発表されている。磁気トンネル接合を有するメモリセルを備えたMRAMデバイスについては、“A 10ns Read and Write Non-Volatile Memory Array Using a Magnetic Tunnel Junction and FET Switch in each Cell", ISSCC Digest of Technical Papers, TA7.2, Feb. 2000.、“Nonvolatile RAM based on Magnetic Tunnel Junction Elements", ISSCC Digest of Technical Papers, TA7.3, Feb. 2000.、および“A 256kb 3.0V 1T1MTJ Nonvolatile Magnetoresistive RAM", ISSCC Digest of Technical Papers, TA7.6, Feb. 2001.等の技術文献に開示されている。
【0004】
図5は、磁気トンネル接合部を有するメモリセル(以下、単に「MTJメモリセル」とも称する)の構成を示す概略図である。
【0005】
図5を参照して、MTJメモリセルは、記憶データレベルに応じて電気抵抗が変化するトンネル磁気抵抗素子TMRと、データ読出時にトンネル磁気抵抗素子TMRを通過するセンス電流Isの経路を形成するためのアクセス素子ATRとを備える。アクセス素子ATRは、代表的には電界効果型トランジスタで形成されるので、以下においては、アクセス素子ATRをアクセストランジスタATRとも称する。アクセストランジスタATRは、トンネル磁気抵抗素子TMRと直列に接続される。
【0006】
MTJメモリセルに対して、データ書込を指示するためのデジット線DLと、データ読出を実行するためのワード線WLと、データ読出およびデータ書込において、記憶データのデータレベルに対応した電気信号を伝達するためのデータ線であるビット線BLとが配置される。
【0007】
図6は、MTJメモリセルからのデータ読出動作を説明する概念図である。
図6を参照して、トンネル磁気抵抗素子TMRは、固定された一定の磁化方向を有する強磁性体層(以下、単に「固定磁化層」とも称する)FLと、外部かの印加磁界に応じた方向に磁化される強磁性体層(以下、単に「自由磁化層」とも称する)VLとを有する。固定磁化層FLおよび自由磁化層VLの間には、絶縁体膜で形成されるトンネルバリア(トンネル膜)TBが設けられる。自由磁化層VLは、書込まれる記憶データのレベルに応じて、固定磁化層FLと同一方向または固定磁化層FLと反対方向に磁化される。これらの固定磁化層FL、トンネルバリアTBおよび自由磁化層VLによって、磁気トンネル接合が形成される。
【0008】
データ読出時においては、ワード線WLの活性化に応じてアクセストランジスタATRがターンオンして、トンネル磁気抵抗素子TMRは、ビット線BLと接地電圧GNDとの間に接続される。これにより、トンネル磁気抵抗素子TMRの両端にビット線電圧に応じたバイアス電圧が印加されて、トンネル膜にトンネル電流が流される。このようなトンネル電流を用いることによって、データ読出時に、ビット線BL〜トンネル磁気抵抗素子TMR〜アクセストランジスタATR〜接地電圧GNDの電流経路にセンス電流を流すことができる。
【0009】
トンネル磁気抵抗素子TMRの電気抵抗は、固定磁化層FLおよび自由磁化層VLのそれぞれの磁化方向の相対関係に応じて変化する。具体的には、トンネル磁気抵抗素子TMRの電気抵抗値は、固定磁化層FLの磁化方向と自由磁化層VLの磁化方向とが平行である場合に最小値Rminとなり、両者の磁化方向が反対(反平行)方向である場合に最大値Rmaxとなる。
【0010】
したがって、自由磁化層VLを記憶データに応じた方向に磁化すれば、センス電流Isによってトンネル磁気抵抗素子TMRで生じる電圧変化は、記憶データレベルに応じて異なる。したがって、たとえばビット線BLを一定電圧にプリチャージした後に、トンネル磁気抵抗素子TMRにセンス電流Isを流せば、ビット線BLの電圧を検知することによって、MTJメモリセルの記憶データを読出すことができる。
【0011】
図7は、MTJメモリセルに対するデータ書込動作を説明する概念図である。
図7を参照して、データ書込時においては、ワード線WLが非活性化され、アクセストランジスタATRはターンオフされる。この状態で、自由磁化層VLを書込データに応じた方向に磁化するためのデータ書込電流が、デジット線DLおよびビット線BLにそれぞれ流される。
【0012】
図8は、データ書込時におけるデータ書込電流とトンネル磁気抵抗素子の磁化方向との関係を説明する概念図である。
【0013】
図8を参照して、横軸は、トンネル磁気抵抗素子TMR内の自由磁化層VLにおいて磁化容易軸(EA:Easy Axis)方向に印加される磁界を示す。一方、縦軸H(HA)は、自由磁化層VLにおいて磁化困難軸(HA:Hard Axis)方向に作用する磁界を示す。磁界H(EA)およびH(HA)は、ビット線BLおよびデジット線DLをそれぞれ流れる電流によって生じる2つの磁界の一方ずつにそれぞれ対応する。
【0014】
MTJメモリセルにおいては、固定磁化層FLの固定された磁化方向は、自由磁化層VLの磁化容易軸に沿っており、自由磁化層VLは、記憶データのレベル(“1”および“0”)に応じて、磁化容易軸方向に沿って、固定磁化層FLと平行あるいは反平行(反対)方向に磁化される。MTJメモリセルは、自由磁化層VLの2通りの磁化方向と対応させて、1ビットのデータ(“1”および“0”)を記憶することができる。
【0015】
自由磁化層VLの磁化方向は、印加される磁界H(EA)およびH(HA)の和が、図中に示されるアステロイド特性線の外側の領域に達する場合においてのみ新たに書換えることができる。すなわち、印加されたデータ書込磁界がアステロイド特性線の内側の領域に相当する強度である場合には、自由磁化層VLの磁化方向は変化しない。
【0016】
アステロイド特性線に示されるように、自由磁化層VLに対して磁化困難軸方向の磁界を印加することによって、磁化容易軸に沿った磁化方向を変化させるのに必要な磁化しきい値を下げることができる。
【0017】
図8に示した例のようにデータ書込時の動作点を設計した場合には、データ書込対象であるMTJメモリセルにおいて、磁化容易軸方向のデータ書込磁界は、その強度がHWRとなるように設計される。すなわち、このデータ書込磁界HWRが得られるように、ビット線BLまたはデジット線DLを流されるデータ書込電流の値が設計される。一般的に、データ書込磁界HWRは、磁化方向の切換えに必要なスイッチング磁界HSWと、マージン分ΔHとの和で示される。すなわち、HWR=HSW+ΔHで示される。
【0018】
MTJメモリセルの記憶データ、すなわちトンネル磁気抵抗素子TMRの磁化方向を書換えるためには、デジット線DLとビット線BLとの両方に所定レベル以上のデータ書込電流を流す必要がある。これにより、トンネル磁気抵抗素子TMR中の自由磁化層VLは、磁化容易軸(EA)に沿ったデータ書込磁界の向きに応じて、固定磁化層FLと平行もしくは、反対(反平行)方向に磁化される。トンネル磁気抵抗素子TMRに一旦書込まれた磁化方向、すなわちMTJメモリセルの記憶データは、新たなデータ書込が実行されるまでの間不揮発的に保持される。
【0019】
このようにトンネル磁気抵抗素子TMRは、印加されるデータ書込磁界によって書換可能な磁化方向に応じてその電気抵抗が変化するので、トンネル磁気抵抗素子TMRの電気抵抗値RmaxおよびRminと、記憶データのレベル(“1”および“0”)とそれぞれ対応付けることによって、不揮発的なデータ記憶を実行することができる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
一方、近年メモリに対する高性能化が期待されており、データ書込を高速に実行するために複数ビットのデータ書込が可能なメモリデバイスが注目されている。
【0021】
図9は、MTJメモリセルMCを行列状に集積配置し、複数ビットここでは、8ビットのデータを並列的にデータ書込回路系の構成図である。
【0022】
図9を参照して、行列状に配置されたメモリセルMCと、列にそれぞれ対応して配置される複数のビット線BLと、行にそれぞれ対応して配置される複数のワード線WLおよび複数のデジット線DLを有するメモリアレイ100と、コラムアドレスCAの入力に応じて列選択動作を実行するコラムデコーダ210と、ロウアドレスRAの入力に応じて行選択動作を実行する行デコーダ110と、書込まれる記憶データ(以下、書込データとも称する)に応じてビット線BLに電流を供給する書込電流制御回路410および420とが示される。
【0023】
また、1本の列選択線CSL0に対応して8本のビット線が配置された構成がメモリアレイ100に示される。この列選択線CSL0を選択することにより選択された8本のビット線にそれぞれ対応する8個のメモリセルMCに対して8ビットの書込データを並列に書込む場合について示す。
【0024】
書込電流制御回路410および420は、8本のビット線の一端側および他端側にそれぞれ対応するドライバ回路DRVaおよびDRVbと、8本のビット線にそれぞれ対応して両側に設けられるデータ信号D0〜D7を伝達するデータ線およびデータ信号の反転信号である/D0〜/D7を伝達する反転データ線とを含む。
【0025】
各ドライバ回路DRVaおよびDRVbは、列選択線CSL0の選択結果および対応するデータ線に伝達されるデータ信号の入力に応じて、対応するビット線に対して、データ書込電流i0もしくはi1のいずれか一方の方向からの電流を供給する。ここで、データ書込電流i0は、ドライバ回路DRVaからDRVbの方向に対してビット線に供給される。一方、データ書込電流i1は、ドライバ回路DRVbからDRVaの方向に対して供給される。
【0026】
たとえば、列選択線CSL0が選択されて「H」レベルに設定され、データ信号D0〜D7が全て「L」レベルである場合には、各ドライバ回路DRVaは、電源電圧VCCと接続され、対応する他方の各ドライバ回路DRVbは、接地電圧GNDと接続される。したがって、8本のビット線に対してデータ書込電流i0が流れる。ここで、例えば、ロウアドレスRAに応じて行デコーダ110がデジット線DLを選択した場合(「H」レベル)、デジット線DLに対応する8個のメモリセルに対して「0」が記憶データとして記憶される。このようにして、複数ビットの並列なデータ書込を実行することが可能である。
【0027】
しかしながら、メモリセルMCへのデータ書込は、上述したようにデジット線DLおよびビット線BLの発生する磁界に応じてデータを書込むため上記の例においては、8本のビット線に同時に電流を流す必要があり、1回のデータ書込動作に対して1ビットのデータを書込む場合の8倍の電流を消費する。したがって、複数ビットの並列なデータ書込をする場合に、消費電流が増大してしまう。
【0028】
また、別の例においては、m本のビット線等に電流を流す場合、1本ずつ切替えて順番に所望の電流を流すことにより、全体として消費電流を削減する方式があるが、この方式ではmビットのデータ書込に要する時間は、1ビットのデータ書込時間のm倍時間を要する。
【0029】
本発明の目的は、消費電流を増加させることなくまた高速に、複数のビットのデータ書込を並列に実行可能な薄膜磁性体記憶装置を提供することである。
【0030】
【課題を解決するための手段】
本発明の薄膜磁性体記憶装置は、各々に対してNビット(N:2以上の整数)の並列なデータ書込が可能な少なくとも1個のメモリブロックを備え、各メモリブロックは、行列状に配置され、各々が磁気的に記憶データを書込まれる複数のメモリセルと、メモリセル列にそれぞれ対応して設けられるM本(M:N<Mで示される整数)のビット線とを含み、各メモリブロックに対応して設けられ、M本のビット線のそれぞれにおいてNビットの書込データの組合せに応じた所定方向のデータ書込電流が流されるように、M本のビット線を第1および第2の電圧の間に直列に接続するための書込制御部をさらに備え、書込制御部は、M本のビット線の各々の一端側を、M本のビット線のうちの他のビット線の一端側、第1の電圧、および第2の電圧のうちのいずれか1つと電気的に結合するための第1のスイッチ回路と、M本のビット線の各々の他端側を、M本のビット線のうちの他のビット線の一端側、第1の電圧、および第2の電圧のうちの1つで電気的に結合するための第2のスイッチ回路とを含む。M本のビット線の本数が奇数本の場合において、書込制御部は、第1のスイッチ回路に対応して設けられ、Nビットの書込データのうちの1ビットに応じて、第1の内部ノードを第1および第2の電圧の一方と接続するための第1のドライバ回路と、第2のスイッチ回路に対応して設けられ、1ビットに応じて、第2の内部ノードを第1の電圧および第2の電圧の他方と接続するための第2のドライバ回路とを含み、第1のスイッチ回路は、Nビットの書込データの残りのビットに応じて、M本のビット線のうちの1本の一端側を第1の内部ノードと接続するとともに、残りのビット線の各々の一端側を残りのビット線のうちの他のビット線の1本の一端側と接続し、第2のスイッチ部は、残りのビットに応じて、M本のビット線のうちの1本の他端側を第2の内部ノードと接続するとともに、残りのビット線の各々の他端側を残りのビット線のうちの他のビット線の1本の他端側と接続する。
【0033】
本発明の別の薄膜磁性体記憶装置は、各々に対してNビット(N:2以上の整数)の並列なデータ書込が可能な少なくとも1個のメモリブロックを備え、各メモリブロックは、行列状に配置され、各々が磁気的に記憶データを書込まれる複数のメモリセルと、メモリセル列にそれぞれ対応して設けられるM本(M:N<Mで示される整数)のビット線とを含み、各メモリブロックに対応して設けられ、M本のビット線のそれぞれにおいてNビットの書込データの組合せに応じた所定方向のデータ書込電流が流されるように、M本のビット線を第1および第2の電圧の間に直列に接続するための書込制御部をさらに備え、書込制御部は、M本のビット線の各々の一端側を、M本のビット線のうちの他のビット線の一端側、第1の電圧、および第2の電圧のうちのいずれか1つと電気的に結合するための第1のスイッチ回路と、M本のビット線の各々の他端側を、M本のビット線のうちの他のビット線の一端側、第1の電圧、および第2の電圧のうちの1つで電気的に結合するための第2のスイッチ回路とを含み、Mは、2×Nより小さい。
【0034】
本発明のさらに別の薄膜磁性体記憶装置は、各々に対してNビット(N:2以上の整数)の並列なデータ書込が可能な少なくとも1個のメモリブロックを備え、各メモリブロックは、行列状に配置され、各々が磁気的に記憶データを書込まれる複数のメモリセルと、メモリセル列にそれぞれ対応して設けられるM本(M:N<Mで示される整数)のビット線とを含み、各メモリブロックに対応して設けられ、M本のビット線のそれぞれにおいてNビットの書込データの組合せに応じた所定方向のデータ書込電流が流されるように、M本のビット線を第1および第2の電圧の間に直列に接続するための書込制御部をさらに備え、書込制御部は、M本のビット線の各々の一端側を、M本のビット線のうちの他のビット線の一端側、第1の電圧、および第2の電圧のうちのいずれか1つと電気的に結合するための第1のスイッチ回路と、M本のビット線の各々の他端側を、M本のビット線のうちの他のビット線の一端側、第1の電圧、および第2の電圧のうちの1つで電気的に結合するための第2のスイッチ回路とを含む。M本のビット線の本数が奇数本の場合において、M本のビット線の中から2本ずつのビット線の組を作る組合せの数をK(K:MC(M−1)/2で示される整数)とすると、Nビットの書込データの組合せの数は、Kの2倍の数よりも小さい。
【0035】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付し、その説明は繰返さない。
【0036】
図1は、本発明の実施の形態に従うMRAMデバイス1の全体構成を示す概略ブロック図である。
【0037】
図1を参照して、本発明の実施の形態に従うMRAMデバイス1は、外部からの制御信号CMDおよびアドレス信号ADDに応答してランダムアクセスを行ない、書込データDIN(d0〜dj:jは、自然数)の入力および読出データDOUTの出力を実行する。
【0038】
MRAMデバイス1は、制御信号CMDに応答してMRAMデバイス1の全体動作を制御するコントロール回路5と、行列状に配されたMTJメモリセルMCを含むメモリアレイ10とを備える。
【0039】
メモリアレイ10は、複数のメモリブロックに分割される。メモリアレイ10においては、MTJメモリセルの行にそれぞれ対応して、ワード線WLおよびデジット線DLが配置され、MTJメモリセルの列にそれぞれ対応して、ビット線BLおよびソース線SRLが配置される。
【0040】
図1においては、代表的に示される1個のメモリブロックMBにおいて1個のMTJメモリセルMCと、これに対応するワード線WL、デジット線DL、ビット線BLおよびソース線SRLの配置が示される。ワード線WLおよびデジット線DLは、共に各メモリブロックMBに共通に配置されて共有される。
【0041】
MRAMデバイス1は、アドレス信号によって示されるロウアドレスRAをデコードして、メモリアレイ10における行選択を実行するための行デコーダ20と、アドレス信号ADDによって示されるコラムアドレスCAをデコードして、メモリアレイ10における列選択を実行して列選択線CSLを活性化するための列デコーダ25と、読出/書込制御回路30および35とをさらに備える。また、複数のメモリブロックにそれぞれ対応して複数の列選択線が設けられ、列デコーダ25によって、選択的に1本の列選択線が活性化される。尚、列選択線CSLは、複数の列選択線を総称したものである。
【0042】
読出/書込制御回路30および35は、メモリアレイ10に対してデータ書込動作を行なうための回路群、およびメモリアレイ10からデータ読出を行なうための回路群を総称したものである。
【0043】
デジット線DLは、メモリアレイ10を挟んで行デコーダ20と反対側の領域において、接地電圧GNDと結合される。
【0044】
本実施の形態においては、これらのメモリブロックのうちの1つのメモリブロックMBを列選択線CSLを用いて選択して、選択されたメモリブロック(以下、選択メモリブロックとも称する)において、1本のデジット線DLを活性化するとともに、選択された列選択線CSLに対応するM本(M:2以上の整数)のビット線(以下、選択ビット線とも称する)を連続的に電気的に結合させて直列に接続された1本の信号線とすることによって、ビット線を流れるデータ書込電流の増大を招くことなく、Nビット(N:2以上の自然数)のデータを並列に書込むことが可能な構成について説明する。
【0045】
図2は、本発明の実施の形態に従うメモリアレイ10および読出/書込制御回路30および35の構成を示す図である。
【0046】
ここでは、一例として、11本(M=11)のビット線を用いて並列的に8ビット(N=8)のデータ書込を実行する構成について示される。
【0047】
図2を参照して、メモリアレイ10について、列選択線CSL0に対応して設けられたメモリブロックMB0について示される。
【0048】
メモリブロックMB0は、列に対応して設けられたビット線BL0〜BL10と、行に対応して設けられたデジット線DL0およびワード線WL0と、ビット線BL0〜BL10にそれぞれ対応し、かつデジット線DL0およびワード線WL0に対応するメモリセルMC0〜MC10とを有する。
【0049】
読出/書込制御回路30および35は、複数の列選択線CSLにそれぞれ対応して設けられ、メモリブロックMB0を挟んで設けられる書込電流制御回路DRV0およびDRV1と、複数のビット線BLの一端側同士を電気的に接続するスイッチ回路SW0と、複数のビット線BLの他端側同士を電気的に接続するスイッチ回路SW1と、スイッチ回路SW0およびSW1をそれぞれ制御するデータデコーダ300とを有する。
【0050】
書込電流制御回路DRV0およびDRV1は、対象となる11本のビット線に対してデータ書込電流を供給する回路であり、列選択結果およびデータ信号D7(/D7)に基づいていずれか一方が電源電圧VCCと接続され、他方を接地電圧GNDと接続し、書込電流制御回路DRV0からDRV1の方向dr0に対してあるいは、書込電流制御回路DRV1からDRV0の方向dr1に対して11本のビット線にそれぞれデータ書込電流を供給する。
【0051】
書込電流制御回路DRV0は、電源電圧VCCと接地電圧GNDとの間に直列に接続されたPチャンネルMOSトランジスタPT1およびNチャンネルMOSトランジスタNT1と、列選択線CSL0からの列選択結果およびデータ信号/D7の入力を受けてPチャンネルMOSトランジスタPT1のゲートにNAND論理演算結果を出力するNAND回路10と、列選択結果の反転信号およびデータ信号/D7の入力を受けてNチャンネルMOSトランジスタNT1にAND論理演算結果を出力するAND回路11とを含む。NチャンネルMOSトランジスタNT1とPチャンネルMOSトランジスタPT1との内部ノードは、スイッチ回路SW0と接続される。書込電流制御回路DRV1は、PチャンネルMOSトランジスタPT2と、NチャンネルMOSトランジスタNT2と、NAND回路12と、AND回路13とを含む。回路構成は、書込電流制御回路DRV0と同様であり、スイッチ回路SW1と接続される。
【0052】
データデコーダ300は、スイッチ回路SW0およびSW1を制御し、生成される制御信号に応じてスイッチ回路SW0およびSW1に配置された複数のトランジスタを選択的に活性化することにより、11本のビット線を連続的に電気的に結合することにより直列に接続された1つの信号経路を設定する
データデコーダ300は、入力されるデータ信号D0〜D6の入力に応じてスイッチ回路SW0およびSW1を制御する制御信号を出力する。ここでは、制御信号として制御信号Da,/Da0,/Da1,Db,/Db0,/Db1,Dc,/Dc0,/Dc1,Dd,/Dd0,/Dd1,De,/De0,/De1,Df,S0,S1,/S1,S2,/S2,S3,/S3,S4,/S4,S5,/S5,S6が示される。
【0053】
スイッチ回路SW0およびSW1は、メモリブロックMB0の両側に配置され、それぞれ上記のデコード信号に応じて選択的に活性化する複数のトランジスタを有する。
【0054】
具体的には、スイッチ回路SW0は、制御信号に応じて11本のビット線のうちの1本と書込電流制御回路DRV0とが電気的に接続され、残りの10本のビット線のうち選択的に2本ずつのビット線の一端同士を電気的に結合させる。
【0055】
スイッチ回路SW1は、制御信号に応じて11本のビット線のうちの1本と、書込電流制御回路DRV1とが電気的に接続され、残りの10本のビット線のうち選択的に2本ずつのビット線の他端同士を電気的に結合させる。
【0056】
このスイッチ回路SW0およびSW1は、制御信号に応じて2本ずつのビット線の電気的な結合がビット線を短絡する経路を形成しないように2本のビット線を電気的に結合し、かつデータ書込電流が方向dr0および方向dr1に対して交互にビット線に対して供給されるようにトランジスタを活性化させる。
【0057】
また、スイッチ回路SW1は、隣接する2本のビット線BL0およびBL1に対応して設けられ、制御信号(Da,/Da0,/Da1)の入力を受けるスイッチユニットSAと、隣接する2本のビット線BL2およびBL3に対応して設けられ、制御信号(Db,/Db0,/Db1)の入力を受けるスイッチユニットSBと、隣接する2本のビット線BL4およびBL5に対応して設けられ、制御信号(Dc,/Dc0,/Dc1)の入力を受けるスイッチユニットSCと、隣接する2本のビット線BL6およびBL7に対応して設けられ、制御信号(Dd,/Dd0,/Dd1)の入力を受けるスイッチユニットSDと、隣接する2本のビット線BL8およびBL9に対応して設けられ、制御信号(De,/De0,/De1)の入力を受けるスイッチユニットSEとを含む。スイッチユニットSA〜SEのそれぞれは、入力される制御信号に応じて対応する2本のビット線の信号経路を選択する。
【0058】
ここで、8ビットのデータ書込をする場合には、8ビットのデータ信号に応じて1つのデータ書込を実行する必要がある。すなわち、11本のビット線を用いて8ビットのそれぞれが異なるデータパターンすなわち256個のデータパターンにそれぞれ対応する256個の信号経路の中から1つの信号経路を選択する必要がある
図3は、入力される8ビットのデータ信号D0〜D6およびD7の書込データに応じてデータデコーダ300が生成する制御信号のデコード表である。
【0059】
このデコード表に基づき2の8乗個すなわち256個のそれぞれが異なる1本の信号経路が設定される。
【0060】
図3を参照して、このデコーダ表は、上位ビットのデータ信号d4〜d6に応じて、2本のビット線ずつで構成される組が選択される。また、下位ビットのデータ信号d0〜d3に応じて選択された組の信号経路が設定される。データ信号d7に応じてデータ信号d0〜d6によって設定された信号経路に対して供給されるデータ書込電流の方向が設定される。
【0061】
ここでは、データ信号D7は、「L」レベルとして説明する。したがって、書込電流制御回路DRV0は、電源電圧VCCと接続され、書込電流制御回路DRV1は、接地電圧GNDと接続される場合について示される。
【0062】
上位ビットのデータ信号d4〜d6に応じてパターンPA(PA0,PA1)、パターンPB(PB0〜PB4)、パターンPCのいずれか一つが選択される。ここで、11本のビット線を用いて直列に接続された1本の信号経路を形成する場合、連続的にデータ書込電流が各ビット線に流される。すなわち、互いに方向の異なるデータ書込電流が2本のビット線に交互に供給される。したがって、11本の中から互いに方向の異なるデータ書込電流を流す2本のビット線ずつで構成される組を選択する必要がある。
【0063】
パターンPAは、入力される上位ビットのデータ信号D4〜D6が「000」、「001」である場合に形成される信号経路パターンを示す。具体的には、ビット線BL0およびBL1を一組とし、ビット線BL2およびBL3を一組とし、ビット線BL4およびBL5を一組とし、ビット線BL6およびBL7を一組とし、ビット線BL8およびBL9を一組とする。この組を構成する2本のビット線に対して方向dr0およびdr1に従うデータ書込電流を連続的に供給する方式である。
【0064】
パターンPBは、入力される上位ビットのデータ信号D4〜D6が「010」、「011」、「100」、「101」、「110」である場合に形成される信号経路パターンを示す。具体的には、上記の5組のビット線組のうち、1組を選択して選択された1組のビット線のうちの1本とビット線BL10とで組を構成し、かつこの選択された1組の2本のビット線の電流方向を同一方向に設定する方式である。
【0065】
パターンPCは、入力される上位ビットのデータ信号D4〜D6が「111」である場合に形成される信号経路パターンを示す。具体的には、ビット線BL0とビット線BL6とで組を構成し、ビット線BL1とビット線BL7とで組を構成する。他の残りのビット線BL2〜BL5,BL8およびBL9については、上記と同様の2本ずつの3組を構成する。さらに隣接するビット線BL0およびBL1は、流れるデータ書込電流が同一の方向であり、ビット線BL6およびBL7も流れるデータ書込電流が同一の方向に設定する方式である。
【0066】
図4は、図3で示される制御信号に応じてメモリブロックMB0にデータ書込電流を供給した場合に、各パターンPA、PBおよびPCに基づいて各ビット線に供給されるデータ書込電流の方向を示す図である。ここで、「0」は、方向dr0のデータ書込電流が対応するビット線に供給されることを示す。「1」は、方向dr1のデータ書込電流が対応するビット線に供給されることを示す。
【0067】
以下、図1〜図3を参照して、図2に示される制御信号に従う信号経路パターンについて説明する。
【0068】
一例としてデータ信号d0〜d7が「00000000」の場合について説明する。データデコーダ300は、上位ビットのデータ信号d4〜d7に応じてパターンPA0に従う5組のビット線組を選択し、下位ビットのデータ信号d0〜d3に応じて選択された組を用いて信号経路を設定する。本例において、データ信号d0〜d3は、スイッチユニットSA〜SDを制御する制御信号にそれぞれ対応づけられる。スイッチユニットSAにおいて、データ信号D0に対応する制御信号Daと、その反転信号/D0に対応する制御信号/Da0および/Da1とに応じて相補的にビット線BL0もしくはBL1が選択され、ビット線BL0からBL1の経路もしくはビット線BL1からBL0の経路に対してデータ書込電流が供給される。他のスイッチユニットSB〜SDについても同様でありデータ信号d0〜d3に従って、データ書込電流の経路が切り替わる。この例にしたがえば、データ書込電流は、データ信号d0〜d3に応じてビット線BL0〜BL1〜BL3〜BL2〜BL4〜BL5〜BL7〜BL6〜BL8〜BL9〜BL10の順にデータ書込電流が供給され1本の信号経路が設定される。なお、パターンPA1は、ビット線BL8〜BL9〜BL10にデータ書込電流が流れる順序がビット線BL9〜BL8〜BL10となって、ビット線BL8とビット線BL9とが入れ替わるで異なり、他の点についてはパターンPA0と同様である。
【0069】
別の一例としてデータ信号d0〜d7が「00100000」の場合について説明する。データデコーダ300は、上位ビットのデータ信号d4〜d7に応じてパターンPB0に従う5組のビット線組を選択し、下位ビットのデータ信号d0〜d3に応じて選択された組を用いて信号経路を設定する。ここで、パターンPB0は、ビット線BL1とBL10とを入替えてビット線BL0とビット線BL10とで組を構成する。また、ビット線BL0およびBL1には、共に同一の方向dr0に対してデータ書込電流を供給する。本例において、データ信号d1〜d3およびd0は、スイッチユニットSB〜SEを制御する制御信号にそれぞれ対応づけられる。この例に従えば、データ書込電流は、データ信号d0〜d3に応じてビット線BL0〜BL10〜BL3〜BL2〜BL4〜BL5〜BL7〜BL6〜BL8〜BL9〜BL1の順にデータ書込電流が供給され1本の信号経路が設定される。パターンPBの他のパターンPB1〜PB4についても同様にして、ビット線BL10と入替えて組が構成され、データ信号d0〜d3に応じて1本の信号経路が設定される。
【0070】
さらに別の一例としてデータ信号d0〜d7が「01110000」の場合について説明する。データデコーダ300は、上位ビットのデータ信号d4〜d7に応じてパターンPCに従う5組のビット線組を選択し、下位ビットのデータ信号d0〜d3に応じて選択された組を用いて信号経路を設定する。ここで、パターンPCは、ビット線BL0とビット線BL6とで組を構成し、ビット線BL1とビット線BL7とで組を構成する。本例において、データ信号d1〜d3は、スイッチユニットSB、SCおよびSEを制御する制御信号にそれぞれ対応づけられる。また、データ信号d0は、スイッチユニットSAおよびSDを制御する制御信号に対応付けられる。この例に従えば、データ書込電流は、データ信号d0〜d3に応じてビット線BL0〜BL6〜BL5〜BL4〜BL3〜BL2〜BL1〜BL7〜BL8〜BL9〜BL10の順にデータ書込電流が供給され1本の信号経路が設定される。
【0071】
したがって、上記において説明したように、データ信号d4〜d6に応じて11本のうちの中から組を構成する5組のビット線組を選択し、データ信号d0〜d3に応じて選択した組を用いて組を構成する2本のビット線の信号経路を設定して、最終的に11本のビット線から構成される1本の信号経路を設定する。すなわち、データ信号d0〜d6に応じて11本のビット線を用いて連続的に直列に接続された1本の信号線を設定することができる。また、データ信号d7に応じてその信号経路パターンに供給されるデータ書込電流の流れる方向を入れ替えることができる。
【0072】
したがって、データ信号d0〜d7に応じてそれぞれが異なる信号経路パターンを設定することができる。すなわち、それぞれの信号経路パターンに基づいて11本のビット線のそれぞれに流されるデータ書込電流の方向は予め定められている。このようなデータ書込電流によって各ビット線に対応するメモリセル(合計11個)に対して記憶データを書込むことにより、データ信号d0〜d7の8ビットのデータ書込が実行される。
【0073】
上記の例においては、11本のビット線を用いて8ビットのデータ書込を実行する構成について説明してきたが、この本数に限られるものではなく、これ以外の本数を用いてデータ書込を実現することも可能である。
【0074】
一般的に、N個のメモリセルに対して、並列的にNビットのデータ書込を実行する場合、2のN乗個のそれぞれが異なるデータパターンのうちの1つが、記憶データとして記憶される。いいかえるならば、並列的にNビットのデータ書込を実行する場合、N本のビット線に対して、2のN乗個のそれぞれが異なる組合せのデータ書込電流の信号経路すなわち信号経路パターンの1つに従って、データ書込電流が供給されるものである。
【0075】
したがって、M本のビット線を用いて形成される信号経路パターンが2のN乗個よりも多ければNビットのデータ書込を実現することができる。
【0076】
ここで、Nビットのデータ書込において、必要最小限の本数について考えると、上述したようにNビットのデータ書込をするためには、2のN乗個の信号経路パターンが必要である。M本(M:自然数)のビット線を連続的に直列に接続して1本の信号線とする信号経路パターンは、M本の中から2本ずつの組を選択する組み合わせに相当する。上述したように連続的にデータ書込電流を流すためには、互いに異なる方向のデータ書込電流が流れる2本ずつのビット線組が必要だからである。さらに、データ書込電流が反対に流れる場合も考慮するとさらに2倍の信号経路パターンを設けることができる。
【0077】
したがって、M本のうちの2本ずつの組がL=M/2個(Mが偶数)あるいはL=(M−1)/2個(Mが奇数)あるので、これらの組み合わせのパターンは、K個(K=MCL)で示される。2のN乗個のデータパターンよりも、M本のビット線を用いて形成されるK×2個の信号経路パターンの方が多ければNビットのデータを並列に書込むことが可能である。
【0078】
本実施例において、10本(M=10)のビット線を用いて8ビットのデータ書込を実行する場合について考える。10本のビット線の中から2本ずつの5組のビット線組を選択する組合せは、252個(L=252)である。したがって、信号経路パターンは、K個(K=L×2)であるため252×2=514個形成することが可能である。したがって、10本のビット線を用いた構成においても、8ビットの並列なデータ書込を実現することは可能である。
【0079】
しかし、ビット線の本数を11本から10本に減らした場合、スイッチ回路SW0およびSW1を構成するトランジスタの個数が増大し、データデコーダ300における制御も複雑なものとなる。
【0080】
したがって、本願実施例においては、スイッチ回路の部品点数の削減およびデータデコーダの制御性の観点からビット線の本数を11本として説明している。
【0081】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0082】
【発明の効果】
請求項1記載の薄膜磁性体記憶装置は、M本のビット線を直列に接続して、M本のビット線それぞれにおいて、Nビットの書込データの組合せに応じたデータ書込電流を流すことができる。したがって、Nビットの並列なデータ書込の際に消費するデータ書込電流を低減することができる。
【0083】
請求項2記載の薄膜磁性体記憶装置は、書込制御部は、Nビットの書込データのうちの1ビットに応じて、第1の電圧および第2の電圧の一方を第1の内部ノードおよび他方を第2の内部ノードに接続することができる。したがって、データ書込電流が流れる方向を書込データのうちの1ビットに応じて、設定することができるため書込制御部の制御性が向上する。
【0084】
請求項3記載の薄膜磁性体記憶装置は、Mは、2Nよりも小さいため、2Nよりも少ないビット線の本数で、Nビットの並列なデータ書込をすることができるため、ビット線の本数を削減することができる。
【0085】
請求項4および5記載の薄膜磁性体記憶装置は、NとKとの関係において、Kの2倍の数よりもNビットの書込データの組合せの数の方が小さい。したがって、この関係を満たす最小のM本のビット線を用いてNビットの並列なデータ書込を実行することができ、ビット線の本数を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に従うMRAMデバイス1の全体構成を示す概略ブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態に従うメモリアレイ10および読出/書込制御回路30および35の構成を示す図である。
【図3】 入力される8ビットのデータ信号D0〜D6およびD7の書込データに応じてデータデコーダ300が生成する制御信号のデコード表である。
【図4】 メモリブロックMB0にデータ書込電流を供給した場合に、各ビット線に供給されるデータ書込電流の方向を示す図である。
【図5】 磁気トンネル接合部を有するメモリセルの構成を示す概略図である。
【図6】 MTJメモリセルからのデータ読出動作を説明する概念図である。
【図7】 MTJメモリセルに対するデータ書込動作を説明する概念図である。
【図8】 データ書込時におけるデータ書込電流とトンネル磁気抵抗素子の磁化方向との関係を説明する概念図である。
【図9】 MTJメモリセルMCを行列状に集積配置し、複数ビットここでは、8ビットのデータを並列的にデータ書込回路系の構成図である。
【符号の説明】
1 MRAMデバイス、5 コントロール回路、10 メモリアレイ、20,110 行デコーダ、25,210 列デコーダ、30,35 読出/書込制御回路、300 データデコーダ、410,420 書込電流制御回路、SW0,SW1 スイッチ回路。

Claims (3)

  1. 各々に対してNビット(N:2以上の整数)の並列なデータ書込が可能な少なくとも1個のメモリブロックを備え、
    各前記メモリブロックは、
    行列状に配置され、各々が磁気的に記憶データを書込まれる複数のメモリセルと、
    メモリセル列にそれぞれ対応して設けられるM本(M:N<Mで示される整数)のビット線とを含み、
    各前記メモリブロックに対応して設けられ、前記M本のビット線のそれぞれにおいて前記Nビットの書込データの組合せに応じた所定方向のデータ書込電流が流されるように、前記M本のビット線を第1および第2の電圧の間に直列に接続するための書込制御部をさらに備え、
    前記書込制御部は、
    前記M本のビット線の各々の一端側を、前記M本のビット線のうちの他のビット線の前記一端側、前記第1の電圧、および前記第2の電圧のうちのいずれか1つと電気的に結合するための第1のスイッチ回路と、
    前記M本のビット線の各々の他端側を、前記M本のビット線のうちの他のビット線の前記一端側、前記第1の電圧、および前記第2の電圧のうちの1つで電気的に結合するための第2のスイッチ回路とを含み、
    前記M本のビット線の本数が奇数本の場合において、
    前記書込制御部は、
    前記第1のスイッチ回路に対応して設けられ、前記Nビットの書込データのうちの1ビットに応じて、第1の内部ノードを前記第1および第2の電圧の一方と接続するための第1のドライバ回路と、
    前記第2のスイッチ回路に対応して設けられ、前記1ビットに応じて、第2の内部ノードを前記第1の電圧および第2の電圧の他方と接続するための第2のドライバ回路とを含み、
    前記第1のスイッチ回路は、前記Nビットの書込データの残りのビットに応じて、前記M本のビット線のうちの1本の前記一端側を前記第1の内部ノードと接続するとともに、残りのビット線の各々の前記一端側を前記残りのビット線のうちの他のビット線の1本の前記一端側と接続し、
    前記第2のスイッチ部は、前記残りのビットに応じて、前記M本のビット線のうちの1本の前記他端側を前記第2の内部ノードと接続するとともに、残りのビット線の各々の前記他端側を前記残りのビット線のうちの他のビット線の1本の前記他端側と接続する、薄膜磁性体記憶装置。
  2. 各々に対してNビット(N:2以上の整数)の並列なデータ書込が可能な少なくとも1個のメモリブロックを備え、
    各前記メモリブロックは、
    行列状に配置され、各々が磁気的に記憶データを書込まれる複数のメモリセルと、
    メモリセル列にそれぞれ対応して設けられるM本(M:N<Mで示される整数)のビット線とを含み、
    各前記メモリブロックに対応して設けられ、前記M本のビット線のそれぞれにおいて前記Nビットの書込データの組合せに応じた所定方向のデータ書込電流が流されるように、前記M本のビット線を第1および第2の電圧の間に直列に接続するための書込制御部をさらに備え、
    前記書込制御部は、
    前記M本のビット線の各々の一端側を、前記M本のビット線のうちの他のビット線の前記一端側、前記第1の電圧、および前記第2の電圧のうちのいずれか1つと電気的に結合するための第1のスイッチ回路と、
    前記M本のビット線の各々の他端側を、前記M本のビット線のうちの他のビット線の前記一端側、前記第1の電圧、および前記第2の電圧のうちの1つで電気的に結合するため の第2のスイッチ回路とを含み、
    前記Mは、2×Nより小さい、薄膜磁性体記憶装置。
  3. 各々に対してNビット(N:2以上の整数)の並列なデータ書込が可能な少なくとも1個のメモリブロックを備え、
    各前記メモリブロックは、
    行列状に配置され、各々が磁気的に記憶データを書込まれる複数のメモリセルと、
    メモリセル列にそれぞれ対応して設けられるM本(M:N<Mで示される整数)のビット線とを含み、
    各前記メモリブロックに対応して設けられ、前記M本のビット線のそれぞれにおいて前記Nビットの書込データの組合せに応じた所定方向のデータ書込電流が流されるように、前記M本のビット線を第1および第2の電圧の間に直列に接続するための書込制御部をさらに備え、
    前記書込制御部は、
    前記M本のビット線の各々の一端側を、前記M本のビット線のうちの他のビット線の前記一端側、前記第1の電圧、および前記第2の電圧のうちのいずれか1つと電気的に結合するための第1のスイッチ回路と、
    前記M本のビット線の各々の他端側を、前記M本のビット線のうちの他のビット線の前記一端側、前記第1の電圧、および前記第2の電圧のうちの1つで電気的に結合するための第2のスイッチ回路とを含み、
    前記M本のビット線の本数が奇数本の場合において、
    前記M本のビット線の中から2本ずつのビット線の組を作る組合せの数をK(K:MC(M−1)/2で示される整数)とすると、前記Nビットの書込データの組合せの数は、Kの2倍の数よりも小さい、薄膜磁性体記憶装置。
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