JP4032588B2 - 座金釘打ち機 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、釘マガジンと座金マガジンを備え、屋根下地等に敷設した防水シートを座金と釘とによって固定する座金釘打ち機に関するものであり、特に、コンパクト化して取扱い性の向上を図った座金釘打ち機に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
家屋等の屋根の下地に、紙にタールを含浸させた防水シートを敷設して釘止めする際は、防水シートの破断を防いで確実に保持するとともに、水漏れを防止するために釘と防水シートとの間に座金を介装することが指定されている。
【0003】
防水シート施工用の座金は、樹脂射出成形によって製造された直径が数センチメートルの丸皿形座金であって、敷設した防水シート上に座金を載せて、手持ちハンマーまたは釘打ち機によって座金の中心に釘を打込めば、座金の周縁部が防水シートを屋根下地へ押さえつけて固定する。
【0004】
また、防水シートの施工用に開発された座金釘打ち機を用いれば、より能率的に工事を行うことができる。座金釘打ち機は、公知の釘打ち機の構成にドラム形の座金マガジン及び座金送り機構を加えたものであって、座金マガジンからノーズの先端に連結形座金を供給し、ノーズ内へ供給される連結形釘をドライバが打撃することによって、釘が座金を貫通して屋根下地へ打ち込まれ、トリガレバーのみの操作によって座金を釘で固定する作業が連続的に行える。
【0005】
座金釘打ち機のノーズを垂直に下へ向けた場合に、釘は垂直姿勢でノーズへ供給され、座金は水平姿勢でノーズの先端へ供給される。したがって、釘を垂直姿勢で引出すために、ドラム形の釘マガジンは水平に近い姿勢でノーズに連結され、座金を水平姿勢で引出すために、座金マガジンは釘マガジンの横に垂直姿勢で配置されており、二個のマガジンが横並びとなっていて、横幅が大きく取扱い難いという問題がある。そこで、座金釘打ち機の取扱い難さを軽減するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明は上記課題を解決することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記目的を達成するために提案するものであり、空気圧シリンダと、連結形釘を収納するドラム形の釘マガジンと、連結形座金を収納するドラム形の座金マガジンと、釘送り機構と、座金送り機構とを備え、釘送り機構により釘マガジン内の連結形釘を空気圧シリンダの前端に連結したノーズ内へ供給し、座金送り機構により座金マガジン内の連結形座金をノーズの先端へ供給し、空気圧シリンダのピストンに結合したドライバにより、ノーズ内の釘を射出して座金を釘打ち対象物へ釘止めする座金釘打ち機において、
ノーズへ連結されたドラム形の釘マガジンの下面に、釘マガジンとほぼ同一直径のドラム形の座金マガジンを取付け、座金マガジン内から垂直姿勢で引出される連結形座金を90度捩じって水平姿勢とする回転ガイドレール部を設け、回転ガイドレール部とノーズとを水平ガイドレール部にて接続し、水平ガイドレール部に座金送り機構を設けたことを特徴とする座金釘打ち機を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を図に従って詳述する。図1は座金釘打ち機1を示し、シリンダハウジング2からほぼ直角にグリップ3が突出しており、シリンダハウジング2に空気圧シリンダ4が内蔵されている。空気圧シリンダ4のピストン5に結合したドライバ6の先端は、シリンダハウジング2の先端に取付けられているノーズ7の中心穴へ挿入されている。尚、図1においては右を上側、左を下側という。
【0008】
グリップ3の端部に取付けたエアプラグ8とエアコンプレッサとをホースにて接続すると、グリップ3内とシリンダハウジング2の上部内のエアチャンバ9へ高圧空気が供給される。
【0009】
グリップ3の基部に配置されたトリガバルブ10の空気室と、空気圧シリンダ4の上端に設けられたヘッドバルブ11の上面空気室12とは、細いパイロット管路13にて接続されている。
【0010】
エアチャンバ9の圧力空気は、空気圧シリンダ4のヘッドバルブ11の上面(図において右)と下面外縁部とに作用し、上面の受圧面積が下面の受圧面積よりも大きいことから、待機時にはヘッドバルブ11は下降位置にあって空気圧シリンダ4の上端に接している。
【0011】
トリガバルブ10の前方に配置されたトリガレバー14には、回動自在なフリーアーム15が枢着されている。ノーズ7に沿って上下にスライドするコンタクトアーム16は、その上部がノーズ7の裏面で屈折してトリガレバー14の前面に対向しており、コンタクトアーム16の上部に載置したプッシュプレート17がフリーアーム15の前面に接している。
【0012】
図1のように、安全装置であるコンタクトアーム16が防水シート等に押しつけられていない状態でトリガレバー14を引いた場合は、フリーアーム15はトリガバルブ10のステム10aに接触せず、空気圧シリンダ4を起動させることはできないが、コンタクトアーム16を防水シート等に押しつけて相対的に上昇させると、プッシュプレート17によってフリーアーム15の先端部が押し上げられ、この状態でトリガレバー14を引けば、フリーアーム15が先端部を支点として全体的に上昇し、トリガバルブ10のステム10aがフリーアーム15によって押し込まれてトリガバルブ10が開く。
【0013】
トリガバルブ10が開いて、ヘッドバルブ11の上面空気室12の圧力空気がトリガバルブ10を通じて大気へ排出されると、ヘッドバルブ11の下面に作用する圧力空気によってヘッドバルブ11が上昇し、エアチャンバ9の圧力空気が空気圧シリンダ4内へ流入する。これにより、ピストン5及びドライバ6が下降してドライバ6がノーズ7内の釘を射出する。
【0014】
ピストン5が空気圧シリンダ4の上下中間部に設けた穴とOリングとによって構成されている逆止弁18の位置を通過すると、圧力空気は逆止弁18を通じて空気圧シリンダ4の周囲のブローバックチャンバ19へ充填される。
【0015】
釘打ち後にトリガレバー14の操作を解除すると、トリガバルブ10が閉じて、エアチャンバ9の圧力空気がパイロット管路13を通じてヘッドバルブ11の上面空気室12へ供給され、ヘッドバルブ11が下降して空気圧シリンダ4の空気室とエアチャンバ9とを遮断し、空気圧シリンダ4内の圧力空気は、ヘッドバルブ11の中心穴及びヘッドカバー20の通気口を通じて排気され、ピストン5及びドライバ6はブローバックチャンバ19の圧力空気によって上昇して待機位置へ戻る。
【0016】
ノーズ7の背面(図1において右)には釘ガイドレール21が形成されており、釘ガイドレール21の後端にドラム形の釘マガジン22が連結されている。釘ガイドレール21にはラチェット式の釘送り爪23が設けられていて、釘送り爪23は図1において裏面に配置された空気圧駆動のバネオフセット形釘送りシリンダに連結されている。
【0017】
釘マガジン22の下面には釘マガジン22と直径がほぼ等しいドラム形の座金マガジン24が取付けられている。図1及び図2に示すように、座金マガジン24の側面から前方へ回転ガイドレール部25及び水平ガイドレール部26が延びていて、水平ガイドレール部26はノーズ7の先端に達している。
【0018】
座金マガジン24内にはロール巻きにした連結形座金を装填し、連結形座金は回転ガイドレール部25及び水平ガイドレール部26を通じてノーズ7の先端に供給される。回転ガイドレール部25は、座金マガジン24内から垂直姿勢で引出される連結形座金を90度捩じって水平姿勢とするために、送り方向の軸回りに90度回転して水平ガイドレール部26に接続している。
【0019】
水平ガイドレール部26には空気圧駆動のバネオフセット形座金送りシリンダ27が取付けられていて、図3に示すように、座金送りシリンダ27に連結したラチェット式の座金送り爪28が、水平ガイドレール部26の上方から連結形座金Wの通路に突出している。尚、29はラチェット式の逆止爪である。
【0020】
図2に示す釘送りシリンダ30と座金送りシリンダ27の空気室は、それぞれ図1に示すブローバックチャンバ19へ接続されており、前述したように空気圧シリンダ4のピストン5が下降してブローバックチャンバ19へ高圧空気が充填されると、その空気圧によって釘送り爪23と座金送り爪28が後退する。
【0021】
そして、トリガレバー14の操作を解除して空気圧シリンダ4のピストン5が待機位置へ上昇し、ブローバックチャンバ19の空気が排気されると、ラチェット式の釘送り爪23と座金送り爪28とが、釘と座金とに係合してバネによって前進し、先頭の釘はノーズ7内へ供給され、先頭の座金がノーズ7の先端部位へ供給される。
【0022】
座金送り機構の水平ガイドレール部26の前部には水平方向へ回動する座金検出レバー31が枢着されている。図3に示すように、座金検出レバー31は連結形座金Wの通路の横に配置されていて、捩じりコイルバネ(図示せず)により、先端部が通路内へ突出して後端部が外側へ突出するように付勢されている。
【0023】
コンタクトアーム16の先端部には、上方へ立上がる爪16aが形成されており、爪16aは水平ガイドレール部26の前部の横に位置している。例えば、連結形座金Wの送り不良の場合や、連結形座金Wを使い切って、図3に示すように水平ガイドレール部26の前部の所定位置に座金Wがない場合は、座金検出レバー31の先端部が通路内へ突出し、後端部が外側へ突出してコンタクトアーム16の爪16aの上に位置する。
【0024】
この場合は、コンタクトアーム16を防水シート等の表面へ押しつけても、爪16aが座金検出レバー31に衝突してコンタクトアーム16を上方へ押込むことは不可能である。前述したように、空気圧シリンダ4を起動させるためには、コンタクトアーム16の押し込み操作とトリガレバー14の引き操作の複合操作を要するので、図3に示すように座金Wがノーズ7の直下位置にない場合は、トリガレバー14を引いても空気圧シリンダ4を起動させることはできない。
【0025】
一方、図4に示すように、座金Wがノーズ7の直下位置に送られると、先頭の座金により座金検出レバー31の先端部が通路外へ押しやられ、後端部はコンタクトアーム16の爪16aの上方位置から退避する。これによりコンタクトアーム16の上方移動を阻止する障害がなくなり、コンタクトアーム16を防水シートの表面へ押しつけて押込むことができる。そして、トリガレバー14を引けば空気圧シリンダ4が起動して釘を射出し、釘は座金Wの中心を貫通して屋根下地等へ打ち込まれ、座金Wによって防水シートが固定される。
【0026】
尚、この発明は上記の実施形態に限定するものではなく、この発明の技術的範囲内において種々の改変が可能であり、この発明がそれらの改変されたものに及ぶことは当然である。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の座金釘打ち機は、釘マガジンの底面に、釘マガジンとほぼ同一直径の座金マガジンを取付け、座金マガジン内から垂直姿勢で引出される連結形座金をガイドレールにより90度捩じって水平姿勢としてノーズへ供給するように構成したので、水平姿勢の釘マガジンの横に垂直姿勢の座金マガジンを配置した従来の座金釘打ち機よりも横幅が小さくなって座金マガジンが邪魔にならず、取扱い性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示し、座金釘打ち機の側面断面図。
【図2】座金釘打ち機の底面図。
【図3】(a)は座金釘打ち機の座金送り機構の解説図、(b)は(a)のA−A線矢視図である。
【図4】(a)は座金釘打ち機の座金送り機構の解説図、(b)は(a)のA−A線矢視図である。
【符号の説明】
1 座金釘打ち機
4 空気圧シリンダ
5 ピストン
6 ドライバ
7 ノーズ
14 トリガレバー
16 コンタクトアーム
16a 爪
21 釘ガイドレール
22 釘マガジン
23 釘送り爪
24 座金マガジン
25 回転ガイドレール部
26 水平ガイドレール部
27 座金送りシリンダ
28 座金送り爪
29 逆止爪
30 釘送りシリンダ
31 座金検出レバー
【発明の属する技術分野】
この発明は、釘マガジンと座金マガジンを備え、屋根下地等に敷設した防水シートを座金と釘とによって固定する座金釘打ち機に関するものであり、特に、コンパクト化して取扱い性の向上を図った座金釘打ち機に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
家屋等の屋根の下地に、紙にタールを含浸させた防水シートを敷設して釘止めする際は、防水シートの破断を防いで確実に保持するとともに、水漏れを防止するために釘と防水シートとの間に座金を介装することが指定されている。
【0003】
防水シート施工用の座金は、樹脂射出成形によって製造された直径が数センチメートルの丸皿形座金であって、敷設した防水シート上に座金を載せて、手持ちハンマーまたは釘打ち機によって座金の中心に釘を打込めば、座金の周縁部が防水シートを屋根下地へ押さえつけて固定する。
【0004】
また、防水シートの施工用に開発された座金釘打ち機を用いれば、より能率的に工事を行うことができる。座金釘打ち機は、公知の釘打ち機の構成にドラム形の座金マガジン及び座金送り機構を加えたものであって、座金マガジンからノーズの先端に連結形座金を供給し、ノーズ内へ供給される連結形釘をドライバが打撃することによって、釘が座金を貫通して屋根下地へ打ち込まれ、トリガレバーのみの操作によって座金を釘で固定する作業が連続的に行える。
【0005】
座金釘打ち機のノーズを垂直に下へ向けた場合に、釘は垂直姿勢でノーズへ供給され、座金は水平姿勢でノーズの先端へ供給される。したがって、釘を垂直姿勢で引出すために、ドラム形の釘マガジンは水平に近い姿勢でノーズに連結され、座金を水平姿勢で引出すために、座金マガジンは釘マガジンの横に垂直姿勢で配置されており、二個のマガジンが横並びとなっていて、横幅が大きく取扱い難いという問題がある。そこで、座金釘打ち機の取扱い難さを軽減するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明は上記課題を解決することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記目的を達成するために提案するものであり、空気圧シリンダと、連結形釘を収納するドラム形の釘マガジンと、連結形座金を収納するドラム形の座金マガジンと、釘送り機構と、座金送り機構とを備え、釘送り機構により釘マガジン内の連結形釘を空気圧シリンダの前端に連結したノーズ内へ供給し、座金送り機構により座金マガジン内の連結形座金をノーズの先端へ供給し、空気圧シリンダのピストンに結合したドライバにより、ノーズ内の釘を射出して座金を釘打ち対象物へ釘止めする座金釘打ち機において、
ノーズへ連結されたドラム形の釘マガジンの下面に、釘マガジンとほぼ同一直径のドラム形の座金マガジンを取付け、座金マガジン内から垂直姿勢で引出される連結形座金を90度捩じって水平姿勢とする回転ガイドレール部を設け、回転ガイドレール部とノーズとを水平ガイドレール部にて接続し、水平ガイドレール部に座金送り機構を設けたことを特徴とする座金釘打ち機を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を図に従って詳述する。図1は座金釘打ち機1を示し、シリンダハウジング2からほぼ直角にグリップ3が突出しており、シリンダハウジング2に空気圧シリンダ4が内蔵されている。空気圧シリンダ4のピストン5に結合したドライバ6の先端は、シリンダハウジング2の先端に取付けられているノーズ7の中心穴へ挿入されている。尚、図1においては右を上側、左を下側という。
【0008】
グリップ3の端部に取付けたエアプラグ8とエアコンプレッサとをホースにて接続すると、グリップ3内とシリンダハウジング2の上部内のエアチャンバ9へ高圧空気が供給される。
【0009】
グリップ3の基部に配置されたトリガバルブ10の空気室と、空気圧シリンダ4の上端に設けられたヘッドバルブ11の上面空気室12とは、細いパイロット管路13にて接続されている。
【0010】
エアチャンバ9の圧力空気は、空気圧シリンダ4のヘッドバルブ11の上面(図において右)と下面外縁部とに作用し、上面の受圧面積が下面の受圧面積よりも大きいことから、待機時にはヘッドバルブ11は下降位置にあって空気圧シリンダ4の上端に接している。
【0011】
トリガバルブ10の前方に配置されたトリガレバー14には、回動自在なフリーアーム15が枢着されている。ノーズ7に沿って上下にスライドするコンタクトアーム16は、その上部がノーズ7の裏面で屈折してトリガレバー14の前面に対向しており、コンタクトアーム16の上部に載置したプッシュプレート17がフリーアーム15の前面に接している。
【0012】
図1のように、安全装置であるコンタクトアーム16が防水シート等に押しつけられていない状態でトリガレバー14を引いた場合は、フリーアーム15はトリガバルブ10のステム10aに接触せず、空気圧シリンダ4を起動させることはできないが、コンタクトアーム16を防水シート等に押しつけて相対的に上昇させると、プッシュプレート17によってフリーアーム15の先端部が押し上げられ、この状態でトリガレバー14を引けば、フリーアーム15が先端部を支点として全体的に上昇し、トリガバルブ10のステム10aがフリーアーム15によって押し込まれてトリガバルブ10が開く。
【0013】
トリガバルブ10が開いて、ヘッドバルブ11の上面空気室12の圧力空気がトリガバルブ10を通じて大気へ排出されると、ヘッドバルブ11の下面に作用する圧力空気によってヘッドバルブ11が上昇し、エアチャンバ9の圧力空気が空気圧シリンダ4内へ流入する。これにより、ピストン5及びドライバ6が下降してドライバ6がノーズ7内の釘を射出する。
【0014】
ピストン5が空気圧シリンダ4の上下中間部に設けた穴とOリングとによって構成されている逆止弁18の位置を通過すると、圧力空気は逆止弁18を通じて空気圧シリンダ4の周囲のブローバックチャンバ19へ充填される。
【0015】
釘打ち後にトリガレバー14の操作を解除すると、トリガバルブ10が閉じて、エアチャンバ9の圧力空気がパイロット管路13を通じてヘッドバルブ11の上面空気室12へ供給され、ヘッドバルブ11が下降して空気圧シリンダ4の空気室とエアチャンバ9とを遮断し、空気圧シリンダ4内の圧力空気は、ヘッドバルブ11の中心穴及びヘッドカバー20の通気口を通じて排気され、ピストン5及びドライバ6はブローバックチャンバ19の圧力空気によって上昇して待機位置へ戻る。
【0016】
ノーズ7の背面(図1において右)には釘ガイドレール21が形成されており、釘ガイドレール21の後端にドラム形の釘マガジン22が連結されている。釘ガイドレール21にはラチェット式の釘送り爪23が設けられていて、釘送り爪23は図1において裏面に配置された空気圧駆動のバネオフセット形釘送りシリンダに連結されている。
【0017】
釘マガジン22の下面には釘マガジン22と直径がほぼ等しいドラム形の座金マガジン24が取付けられている。図1及び図2に示すように、座金マガジン24の側面から前方へ回転ガイドレール部25及び水平ガイドレール部26が延びていて、水平ガイドレール部26はノーズ7の先端に達している。
【0018】
座金マガジン24内にはロール巻きにした連結形座金を装填し、連結形座金は回転ガイドレール部25及び水平ガイドレール部26を通じてノーズ7の先端に供給される。回転ガイドレール部25は、座金マガジン24内から垂直姿勢で引出される連結形座金を90度捩じって水平姿勢とするために、送り方向の軸回りに90度回転して水平ガイドレール部26に接続している。
【0019】
水平ガイドレール部26には空気圧駆動のバネオフセット形座金送りシリンダ27が取付けられていて、図3に示すように、座金送りシリンダ27に連結したラチェット式の座金送り爪28が、水平ガイドレール部26の上方から連結形座金Wの通路に突出している。尚、29はラチェット式の逆止爪である。
【0020】
図2に示す釘送りシリンダ30と座金送りシリンダ27の空気室は、それぞれ図1に示すブローバックチャンバ19へ接続されており、前述したように空気圧シリンダ4のピストン5が下降してブローバックチャンバ19へ高圧空気が充填されると、その空気圧によって釘送り爪23と座金送り爪28が後退する。
【0021】
そして、トリガレバー14の操作を解除して空気圧シリンダ4のピストン5が待機位置へ上昇し、ブローバックチャンバ19の空気が排気されると、ラチェット式の釘送り爪23と座金送り爪28とが、釘と座金とに係合してバネによって前進し、先頭の釘はノーズ7内へ供給され、先頭の座金がノーズ7の先端部位へ供給される。
【0022】
座金送り機構の水平ガイドレール部26の前部には水平方向へ回動する座金検出レバー31が枢着されている。図3に示すように、座金検出レバー31は連結形座金Wの通路の横に配置されていて、捩じりコイルバネ(図示せず)により、先端部が通路内へ突出して後端部が外側へ突出するように付勢されている。
【0023】
コンタクトアーム16の先端部には、上方へ立上がる爪16aが形成されており、爪16aは水平ガイドレール部26の前部の横に位置している。例えば、連結形座金Wの送り不良の場合や、連結形座金Wを使い切って、図3に示すように水平ガイドレール部26の前部の所定位置に座金Wがない場合は、座金検出レバー31の先端部が通路内へ突出し、後端部が外側へ突出してコンタクトアーム16の爪16aの上に位置する。
【0024】
この場合は、コンタクトアーム16を防水シート等の表面へ押しつけても、爪16aが座金検出レバー31に衝突してコンタクトアーム16を上方へ押込むことは不可能である。前述したように、空気圧シリンダ4を起動させるためには、コンタクトアーム16の押し込み操作とトリガレバー14の引き操作の複合操作を要するので、図3に示すように座金Wがノーズ7の直下位置にない場合は、トリガレバー14を引いても空気圧シリンダ4を起動させることはできない。
【0025】
一方、図4に示すように、座金Wがノーズ7の直下位置に送られると、先頭の座金により座金検出レバー31の先端部が通路外へ押しやられ、後端部はコンタクトアーム16の爪16aの上方位置から退避する。これによりコンタクトアーム16の上方移動を阻止する障害がなくなり、コンタクトアーム16を防水シートの表面へ押しつけて押込むことができる。そして、トリガレバー14を引けば空気圧シリンダ4が起動して釘を射出し、釘は座金Wの中心を貫通して屋根下地等へ打ち込まれ、座金Wによって防水シートが固定される。
【0026】
尚、この発明は上記の実施形態に限定するものではなく、この発明の技術的範囲内において種々の改変が可能であり、この発明がそれらの改変されたものに及ぶことは当然である。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の座金釘打ち機は、釘マガジンの底面に、釘マガジンとほぼ同一直径の座金マガジンを取付け、座金マガジン内から垂直姿勢で引出される連結形座金をガイドレールにより90度捩じって水平姿勢としてノーズへ供給するように構成したので、水平姿勢の釘マガジンの横に垂直姿勢の座金マガジンを配置した従来の座金釘打ち機よりも横幅が小さくなって座金マガジンが邪魔にならず、取扱い性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示し、座金釘打ち機の側面断面図。
【図2】座金釘打ち機の底面図。
【図3】(a)は座金釘打ち機の座金送り機構の解説図、(b)は(a)のA−A線矢視図である。
【図4】(a)は座金釘打ち機の座金送り機構の解説図、(b)は(a)のA−A線矢視図である。
【符号の説明】
1 座金釘打ち機
4 空気圧シリンダ
5 ピストン
6 ドライバ
7 ノーズ
14 トリガレバー
16 コンタクトアーム
16a 爪
21 釘ガイドレール
22 釘マガジン
23 釘送り爪
24 座金マガジン
25 回転ガイドレール部
26 水平ガイドレール部
27 座金送りシリンダ
28 座金送り爪
29 逆止爪
30 釘送りシリンダ
31 座金検出レバー
Claims (1)
- 空気圧シリンダと、連結形釘を収納するドラム形の釘マガジンと、連結形座金を収納するドラム形の座金マガジンと、釘送り機構と、座金送り機構とを備え、釘送り機構により釘マガジン内の連結形釘を空気圧シリンダの前端に連結したノーズ内へ供給し、座金送り機構により座金マガジン内の連結形座金をノーズの先端へ供給し、空気圧シリンダのピストンに結合したドライバにより、ノーズ内の釘を射出して座金を釘打ち対象物へ釘止めする座金釘打ち機において、
ノーズへ連結されたドラム形の釘マガジンの下面に、釘マガジンとほぼ同一直径のドラム形の座金マガジンを取付け、座金マガジン内から垂直姿勢で引出される連結形座金を90度捩じって水平姿勢とする回転ガイドレール部を設け、回転ガイドレール部とノーズとを水平ガイドレール部にて接続し、水平ガイドレール部に座金送り機構を設けたことを特徴とする座金釘打ち機。
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JP35203299A JP4032588B2 (ja) | 1999-12-10 | 1999-12-10 | 座金釘打ち機 |
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JP35203299A JP4032588B2 (ja) | 1999-12-10 | 1999-12-10 | 座金釘打ち機 |
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JP2001162559A JP2001162559A (ja) | 2001-06-19 |
JP4032588B2 true JP4032588B2 (ja) | 2008-01-16 |
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ID=18421323
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP35203299A Expired - Fee Related JP4032588B2 (ja) | 1999-12-10 | 1999-12-10 | 座金釘打ち機 |
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1999
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JP2001162559A (ja) | 2001-06-19 |
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