JP4032580B2 - 流体機械用のピストン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、車両空調装置に適用されて冷媒ガスの圧縮を行なう圧縮機等の流体機械用のピストンに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の圧縮機用のピストンとしては、例えば、本出願人によって、特開平5−99146号公報に提案されたものが存在する。すなわち、樹脂製のピストン本体を、ピストンロッドが係合される金属製の連結部に、インサート成形によって融着してなるものである。ピストンは、その容積の大部分を占めるピストン本体を樹脂製とすることで軽量化を達成でき、その往復運動時の慣性力を低減できて圧縮機の動力損失を軽減できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記公報の技術においては、ピストン本体を構成する材料として、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂、つまりは熱可塑性樹脂を用いていた。従って、熱可塑性樹脂の金属材料に対する融着性の悪さから、連結部に対するピストン本体の十分な融着強度を得ることができなかった。
【0004】
さて、前記圧縮機としては、回転する斜板の揺動がシューを介して伝達されてピストンの往復運動に変換されるタイプのものが存在する。この場合、ピストンは、ピストン本体と連結部とが往復運動方向に連接されてなり、この連結部に摺動自在に保持されたシューを介して斜板に連結される構成を採っている。
【0005】
このようなタイプの圧縮機においては、回転する斜板に摺動されるシューには、斜板の回転方向と同じ方向に回転力が作用され、この回転力は連結部を介してピストン本体に伝達される。しかし、ピストン本体には、シリンダボアの内周面との間でその回転を妨げる方向(シリンダボアの内周面の周方向)に摩擦抵抗が作用する。従って、ピストン本体の連結部に対する融着部分には、ねじり応力が作用されることとなる。その結果、前述した熱可塑性樹脂(ピストン本体)の金属材料(連結部)に対する十分でない融着は容易に解除され、やがてはピストン本体が連結部に対してガタつくこととなっていた。このため、例えば、ピストン本体がシリンダボアの内周面に片当たりして偏摩耗し、シリンダボアの封止性が低下する問題を生じていた。
【0006】
本発明は、上記従来技術に存在する問題点に着目してなされたものであって、その目的は、金属製の連結部に対する樹脂製のピストン本体の高強度融着を達成することができる流体機械用のピストンを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1の発明では、ピストン本体を構成する樹脂材料として熱硬化性樹脂を用いており、前記熱硬化性樹脂はフェノール樹脂であり、前記樹脂材料には、熱硬化性樹脂のもろさを補強するための補強材が添加されており、前記連結部はアルミニウムにシリコンを7〜13重量%の割合で添加した金属材料よりなり、前記補強材はガラス繊維であるとともに、ガラス繊維はフェノール樹脂に15〜65重量%の割合で添加されている流体機械用のピストンである。
【0009】
(作用)
上記構成の請求項1の発明においては、フェノール樹脂は、熱可塑性樹脂と比較して金属材料に対する融着性が良好である。従って、連結部に対するピストン本体の高強度融着が達成される。
【0010】
また、樹脂材料にガラス繊維が添加されたピストン本体は、フェノール樹脂のもろさが改善され、耐久性が向上される。
さらに、ピストン本体の熱膨張係数が連結部の熱膨張係数にほぼ等しくなり、ピストンの往復運動による摩擦発熱によっても、ピストン本体と連結部の熱膨張量をほぼ同じとすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、車両空調装置に適用されて冷媒ガスの圧縮を行なう圧縮機のピストンにおいて具体化した一実施形態について説明する。
【0012】
先ず、流体機械としての圧縮機の構成について説明する。
図1に示すように、フロントハウジング11はシリンダブロック12の前端部に接合固定されている。リヤハウジング13はシリンダブロック12の後端部に接合固定されている。クランク室14は、フロントハウジング11とシリンダブロック12とにより囲まれて区画形成されている。フロントハウジング11、シリンダブロック12及びリヤハウジング13が、圧縮機のハウジングを構成している。
【0013】
回転軸15は、前記クランク室14を挿通するようにしてフロントハウジング11とシリンダブロック12との間で回転可能に架設支持されている。回転軸15は、図示しない外部駆動源としての車両エンジンに、電磁クラッチ等のクラッチ機構を介して連結されている。従って、回転軸15は、車両エンジンの稼動時においてクラッチ機構の接続により回転駆動される。
【0014】
カムプレートとしての斜板16は、前記クランク室14において回転軸15に、軸線Lに対して傾斜した状態で一体回転可能に連結されている。シリンダボア12aはシリンダブロック12に貫設形成されている。シリンダボア12aは回転軸15の軸線Lと平行に設けられ、図示しない複数が軸線L周りに等間隔で配置されている。
【0015】
片頭型のピストン17は、先端側が前記シリンダボア12aに収容されている。ピストン17は、基端側がシュー18を介して斜板16に連結されている。回転軸15の回転運動は、斜板16及びシュー18を介してシリンダボア12aでのピストン17の往復運動に変換される。このピストン17の往復運動によって、シリンダボア12a内で冷媒ガスの圧縮が行われる。本実施形態においては、前記回転軸15、斜板16及びシュー18等がピストン駆動部を構成する。
【0016】
次に、前記ピストン17の構成について詳述する。
図1及び図2に示すように、前記ピストン17は、シリンダボア12aに収容される樹脂製のピストン本体21と、斜板16の外周部にシュー18を介して連結される金属製の連結部22とからなっている。ピストン本体21と連結部22は、ピストン17の軸線S方向に連接されている。
【0017】
前記連結部22は、アルミニウムにシリコンを7〜13重量%の割合で添加した金属材料(Al−Si合金)から、鍛造や鋳造等によって製作されている。連結部22を構成する材料としてアルミニウムを用いているのはピストン17の軽量化のためであり、このアルミニウムにシリコンを添加しているのは、シリンダボア12aの内周面やシュー18等との摺動に対する耐摩耗性を向上させるためである。
【0018】
前記連結部22は基端側に凹部23を有し、この凹部23内には軸線S方向前後一対の凹球面状をなす受け面23aが対向形成されている。一対の半球状をなす前記シュー18は、斜板16の外周部の前後面を狭持するとともに凹部23内に収容され、それぞれ対応する受け面23aによって摺動自在に球面受けされている。従って、シュー18は斜板16の前後面に摺動することで、回転軸15と一体回転する斜板16の軸線L方向前後の揺動のみを伝達してピストン17を軸線S方向前後に往復運動させる。
【0019】
インサート部24は前記連結部22に一体形成されている。インサート部24は、連結部22の先端面の軸線S位置に突設された細棒状の支柱24aと、この支柱24aに支持された円板24bとからなっている。ピストン本体21は、インサート部24を内包するようにして連結部22に融着されている。ピストン本体21は、シリンダボア12aの内周面に摺動する円柱状の頭部21aを先端に備え、この頭部21aからインサート部24を内包する部分まで延びる板状の胴部21bには、板厚方向(軸線Sと交差方向)に貫通した肉抜きによる軽量化処理が施されている。
【0020】
図3(a)及び図3(b)は射出成形用金型31を示し、この射出成形用金型31にはキャビティ32が形成されている。連結部22はキャビティ32内に装備され、その先端面の一部及びインサート部24がピストン本体21用のキャビティ32に露出されている。そして、ピストン本体21用のキャビティ32には、加熱可塑化された熱硬化性樹脂としてのフェノール樹脂に、補強材としてのガラス繊維が混合された材料が射出される。従って、ピストン本体21用のキャビティ32に材料が充填固化されて、連結部22の先端面の一部及びインサート部24の外面にピストン本体21が融着される。
【0021】
図4のグラフに示すように、前記フェノール樹脂の熱膨張係数は、アルミニウムにシリコンを7〜13重量%の割合で添加した金属材料の熱膨張係数(18×10-6〜24×10-6)、すなわち連結部22の熱膨張係数よりも大きい。ピストン本体21は、フェノール樹脂に対するガラス繊維の添加量の割合を増やしてゆくと熱膨張係数が小さくなってゆく。従って、ガラス繊維の添加量の割合を好適に調節することで、ピストン本体21の熱膨張係数が連結部22の熱膨張係数にほぼ等しくなるようにしている。つまり、アルミニウムに対するシリコンの添加量の割合7〜13重量%に応じて、フェノール樹脂に対するガラス繊維の添加量の割合が15〜65重量%内で調節されている。
【0022】
上記構成の本実施形態においては、次のような効果を奏する。
(1)回転する斜板16に摺動されるシュー18には、斜板16の回転方向と同じ方向に回転力が作用される。この回転力は、連結部22を介してピストン本体21に伝達される。しかし、ピストン本体21には、シリンダボア12aの内周面との間でその回転を妨げる方向(シリンダボア12aの内周面の周方向)に摩擦抵抗が作用する。従って、ピストン本体21の連結部22に対する融着部分には、シュー18の回転に基づく軸線Sを中心としたねじり応力が作用されることになる。
【0023】
しかし、本実施形態においては、ピストン本体21を構成する樹脂材料として熱硬化性樹脂を用いている。熱硬化性樹脂は、熱可塑性樹脂と比較して金属材料に対する融着性が良好である。従って、連結部22に対するピストン本体21の高強度融着を達成でき、前述したねじり応力の作用によっても、ピストン本体21の連結部22に対する融着の解除を防止できる。また、熱硬化性樹脂は熱可塑性樹脂と比較して耐熱性に優れる。従って、ピストン17の往復運動によるシリンダボア12aの内周面との間での摩擦発熱によってもピストン本体21が軟化することはなく、連結部22との良好な融着状態を維持することができる。その結果、例えば、ピストン本体21が連結部22に対してガタついてシリンダボア12aの内周面に片当たりすることを防止でき、ピストン本体21の偏摩耗によるシリンダボア12aの封止性の低下を防止できる。
【0024】
(2)樹脂材料に補強材が添加されたピストン本体21は、熱硬化性樹脂のもろさが改善され、耐久性が向上される。
(3)ピストン本体21は補強材の添加量の割合を調節することで、その熱膨張係数が連結部22の熱膨張係数とほぼ同じに設定されている。従って、ピストン17の往復運動による摩擦発熱によっても、ピストン本体21と連結部22の熱膨張量をほぼ同じとすることができる。その結果、ピストン本体21の連結部22に対する融着部分において両者21,22間の熱膨張差に基づく内部応力の発生を防止でき、この融着の解除を防止できる。
【0025】
(4)インサート部24は、細棒状の支柱24aと、この支柱24aよりも大径な円板24bとからなっている。従って、円板24bと連結部22の先端面との対向面間にはピストン本体21の樹脂材料が入り込んでおり、この入り込みによりピストン本体21と連結部22との軸線S方向への相対移動が係止される構造となっている。よって、仮にピストン本体21の連結部22に対する融着が解除されたとしても両者21,22が分離することはなく、それ以降も冷媒ガスの圧縮動作を維持することができる。
【0026】
本発明の趣旨から逸脱しない範囲で、例えば、以下の態様でも実施できる。
○ピストン本体21の連結部22に対する融着部分において、上述した斜板16の回転時やピストン17の切削・研磨加工時等に作用するねじり応力に対する耐久性をさらに向上させるために、例えば、図5(a)〜図5(c)に示すようなピストン本体21と連結部22との相対回転を規制する回転規制構造を設けること。図5(a)においては、インサート部24において円盤24bの外周面に、ローレット加工等によって複数の溝24cが形成されている。図面において溝24cは、ピストン17の軸線S方向に延びる縦溝24cのみであるが、これに加えて軸線S周りに横溝を複数形成しても良い。図5(b)においては、円盤24bの外周面に、軸線Sを中心とした螺子溝24dが形成されている。図5(c)においては、円盤24bの外周面に突起24eが複数形成されている。なお、図5(c)においては、突起24eを凹部に変更しても良い。
【0027】
○ピストン本体21を構成する樹脂材料に、二硫化モリブデン等の固体潤滑材を添加すること。このようにすれば、シリンダボア12aの内周面に対するピストン本体21の低摩擦摺動が達成され、ピストン本体21の耐久性が向上される。
【0028】
○熱硬化性樹脂としては、上述したフェノール樹脂以外にも、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、アルキド樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂、フラン樹脂等が挙げられる。
【0029】
○補強材としてはガラス繊維以外にも、金属繊維、アルミナ、カーボン繊維、木粉、α−セルロース、貝殻粉、骨粉、卵殻粉等が挙げられる。なお、これらのうち一種のみをピストン本体21の樹脂材料に添加することに限定されるものではなく、複数種を適宜選択して組み合わせて添加しても良い。
【0030】
○上記実施形態においてピストン本体21の成形は、所謂トランスファ成形で行われていた。これを変更し、粒状又は粉状の樹脂材料を金型内において加熱可塑化することでピストン本体21を成形し、その際に連結部22をインサートして、この連結部22にピストン本体21を融着させること。つまり、ピストン本体21の成形を圧縮成形により行なうこと。
【0031】
○両頭ピストン式圧縮機に適用される両頭型のピストンにおいて具体化すること。この場合、金属製の連結部の両側に、それぞれ熱硬化性樹脂製のピストン本体が融着される。
【0032】
○ウエーブカム式圧縮機に適用されるピストンにおいて具体化すること。この場合、カムプレートとしてのウエーブカムがピストン駆動部を構成する。
○他の流体機械としてのオイルポンプやエアーポンプ等において、そのピストンに具体化すること。
【0033】
上記実施形態から把握できる技術的思想について記載する。
(1)前記ピストン本体21の熱膨張係数が連結部22の熱膨張係数にほぼ等しくなるように、補強材の添加量の割合が設定されている流体機械用のピストン。
【0034】
このようにすれば、ピストン本体21と連結部22の熱膨張量をほぼ同じとすることができ、ピストン本体21の連結部22に対する融着部分において、熱膨張差に基づく内部応力の発生を防止できて、この融着の解除を防止できる。
【0035】
(2)前記ハウジング11〜13には外部駆動源により回転駆動される回転軸15が回転可能に支持され、ハウジング11〜13内において回転軸15にはカムプレート16が一体回転可能に連結され、ピストン17の連結部22はシュー18を介してカムプレート16に連結されており、前記回転軸15、カムプレート16及びシュー18がピストン駆動部を構成する流体機械用のピストン。
【0036】
このようにすれば、ピストン本体21の連結部22に対する融着部分は、シュー18の回転に基づくねじり応力の作用に対しても十分に耐え得る。
(3)前記ピストン本体21を構成する樹脂材料には固体潤滑材が添加されている流体機械用のピストン。
【0037】
このようにすれば、ピストン本体21とシリンダボア12aの内周面との低摩擦摺動が達成され、ピストン本体21の耐久性が向上される。
(4)前記ピストン本体21は連結部22にインサート成形されており、この連結部22のピストン本体21に対するインサート部24は、ピストン本体21を軸線S方向に対して係止する形状(支柱24a及びこの支柱24aよりも大径な円板24b)をなしている流体機械用のピストン。
【0038】
このようにすれば、仮にピストン本体21の連結部22に対する融着が解除されたとしても、両者21,22が分離することを防止できる。これは流体機械の基本機能の維持につながる。
【0039】
【発明の効果】
上記構成の本発明によれば、金属製の連結部に対する樹脂製のピストン本体の高強度融着を達成でき、例えば、ピストン本体が連結部に対してガタついてシリンダボアの内周面に片当たりすることを防止できて、その偏摩耗によるシリンダボアの封止性の低下を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 圧縮機の縦断面図。
【図2】 ピストンの斜視図。
【図3】 (a)、(b)はピストンの製造方法を示す図。
【図4】 ピストン本体を構成するフェノール樹脂において、ガラス繊維の添加量の割合と熱膨張係数との関係を示すグラフ。
【図5】 (a)〜(c)は別例を示すインサート部の拡大図。
【符号の説明】
11…ハウジングを構成するフロントハウジング、12…同じくシリンダブロック、12a…シリンダボア、13…ハウジングを構成するリヤハウジング、15…ピストン駆動部を構成する回転軸、16…同じく斜板、17…ピストン、18…ピストン駆動部を構成するシュー、21…ピストン本体、22…連結部。

Claims (1)

  1. 流体機械のハウジングに形成されたシリンダボアに収容される樹脂製のピストン本体が、流体機械のピストン駆動部と連結される金属製の連結部に融着されてなる構成の流体機械用のピストンにおいて、
    前記ピストン本体を構成する樹脂材料として熱硬化性樹脂を用いており、前記熱硬化性樹脂はフェノール樹脂であり、前記樹脂材料には、熱硬化性樹脂のもろさを補強するための補強材が添加されており、
    前記連結部はアルミニウムにシリコンを7〜13重量%の割合で添加した金属材料よりなり、前記補強材はガラス繊維であるとともに、ガラス繊維はフェノール樹脂に15〜65重量%の割合で添加されている流体機械用のピストン
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