JP2001329956A - 圧縮機用ピストン - Google Patents

圧縮機用ピストン

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JP2001329956A
JP2001329956A JP2000151152A JP2000151152A JP2001329956A JP 2001329956 A JP2001329956 A JP 2001329956A JP 2000151152 A JP2000151152 A JP 2000151152A JP 2000151152 A JP2000151152 A JP 2000151152A JP 2001329956 A JP2001329956 A JP 2001329956A
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disc
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cylindrical portion
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Masaki Ota
太田  雅樹
Takeshi Mizufuji
健 水藤
Tomoji Taruya
知二 樽谷
Toshihiro Kawai
俊弘 河合
Yasunori Ueda
泰則 上田
Masabumi Ito
正文 伊藤
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
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    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23PMETAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; COMBINED OPERATIONS; UNIVERSAL MACHINE TOOLS
    • B23P15/00Making specific metal objects by operations not covered by a single other subclass or a group in this subclass
    • B23P15/10Making specific metal objects by operations not covered by a single other subclass or a group in this subclass pistons
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B27/00Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders
    • F04B27/08Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
    • F04B27/0873Component parts, e.g. sealings; Manufacturing or assembly thereof
    • F04B27/0878Pistons

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Abstract

(57)【要約】 【課題】圧縮機用ピストンをできる限り軽くかつ安価に
製造する。 【解決手段】ピストン14は、往復駆動装置に係合する
係合部70と有底円筒状部120とを一体に備える本体
部材125と、有底円筒状部120の開口を閉塞する閉
塞部材122とを備える。有底円筒状部120の底面1
30の中心部には、軸方向に延びる中心軸部132を一
体に形成する。有底円筒状部120と閉塞部材122と
を中心軸部132において連結する。中心軸部132の
先端部中心には嵌合穴136を形成し、閉塞部材122
の円板状部140の端面142の中心部に嵌合突部14
4を形成する。円板状部140の端面142と有底円筒
状部120の開口側端面150および中心軸部132の
先端面とが当接する深さまで、嵌合突部144を嵌合穴
136に圧入する。円板状部140の外径は、有底円筒
状部120の外径より小さく、ピストン14は有底円筒
状部120の外周面154においてシリンダボア内を摺
動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧縮機に使用される
ピストンに関するものであり、特に、頭部が中空のピス
トンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】圧縮機用のピストンは往復動させられる
ものであるため、軽量化の要請が強く、車両のエアコン
ディショナの冷媒ガスを圧縮する斜板式圧縮機用のピス
トン、特に、可変容量型斜板式圧縮機用のピストンは軽
量化の必要性が高い。可変容量型斜板式圧縮機は、斜板
の傾斜角度を変更することにより吐出容量が変更される
のであるが、ピストンの質量が斜板の傾斜角度の制御に
重要な影響を及ぼすからである。そのため、圧縮機用ピ
ストンのシリンダボアに嵌合される頭部を中空とするこ
とが従来から行われている。
【0003】その一例は、第一部材の有底中空円筒状部
の開口を第二部材により閉塞することにより中空頭部を
形成するものであるが、従来は、有底中空円筒状部の開
口側端部と閉塞部材の外周部とを、溶接,ろう付け,接
着,圧入,螺合,かしめ等のいずれか、またはそれらの
二つ以上の組合わせにより固定することが行われてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効
果】本発明は、以上の事情を背景とし、頭部が中空のピ
ストンをできる限り軽くかつ安価に製造することを可能
とすることを課題としてなされたものであり、本発明に
よって、下記各態様の圧縮機用ピストンが得られる。各
態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付
し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載す
る。これは、あくまでも本発明の理解を容易にするため
であり、本明細書に記載の技術的特徴およびそれらの組
合わせが以下の各項に記載のものに限定されると解釈さ
れるべきではない。また、一つの項に複数の事項が記載
されている場合、それら複数の事項を常に一緒に採用し
なければならないわけではない。一部の事項のみを選択
して採用することも可能なのである。 (1) 中空であって、外周面においてシリンダボアに
実質的に気密にかつ摺動可能に嵌合する頭部と、その頭
部をシリンダボア内で往復動させる往復駆動装置と係合
する係合部とを一体的に備えた圧縮機用ピストンであっ
て、一端が開口した有底中空円筒状部と前記係合部とを
一体的に有する第一部材と、その有底中空円筒状部の端
面に当接してその有底中空円筒状部の開口を塞ぐ円板状
部を有する第二部材とが、それら第一,第二部材の少な
くとも一方の中心部から軸方向に延びる中心軸部により
連結されることにより、前記中空頭部が形成されたこと
を特徴とする圧縮機用ピストン(請求項1)。このよう
に、有底中空円筒状部を有する第一部材と円板状部を有
する第二部材とを中心軸部によって連結することによ
り、円板状部に有底中空円筒状部の開口を塞がせれば、
中空頭部の軽量化が容易となる。例えば、有底中空円筒
状部の開口側端部と閉塞部材の外周部とを溶接等により
固定する場合には、従来、有底中空円筒状部の開口側端
部と閉塞部材との位置決めのために、一方を他方の内側
に嵌合させることが行われていたが、そのために有底中
空円筒状部と閉塞部材との少なくとも一方の肉厚を厚く
することが必要になることが多く、軽量化の妨げになっ
ていたのに対し、中心軸部により連結する場合には、中
心軸部と相手方部材との間で位置決めを行うことがで
き、有底中空円筒状部の開口側端部と閉塞部材とを位置
決めのために嵌合させる必要がなくなり、軽量化が容易
となるのである。あるいは、中空ピストンの頂面には、
被圧縮ガスの圧力が作用するため、中空ピストンの頂壁
はその圧力に耐え得る厚さを有することが必要であり、
それが軽量化の妨げになることもあったが、円板状部と
有底中空円筒状部の底壁とを中心軸により連結する場合
に、中心軸部が円板状部と有底中空円筒状部の底壁との
接近を阻止する状態とすれば、円板状部が中心軸部によ
り中央部を支持されることとなるため、円板状部を薄く
することが可能となり、それによって軽量化が容易にな
る。この場合には、中心軸部の先端部と連結される部分
の肉厚を厚くすることが必要となるが、この部分は直径
が小さいため、重量の増加は小さくて済む。また、従来
のように、有底中空円筒状部と閉塞部材とを外周部にお
いてしまり嵌合すれば、外側の部材が膨らむため、しま
り嵌合の後に外側の部材の外周面を機械加工して膨らみ
を除去することが必要になるのであるが、中心軸部と相
手部材とをしまり嵌合しても、有底中空円筒状部の外周
面も円板状部の外周面も膨らまないため、しまり嵌合後
の機械加工は不可欠ではなくなり、機械加工を省略した
場合には、その分製造コストの低減を図り得る。また、
軽量化自体が材料費の低減により製造コストの低減につ
ながることが多いが、さらに、直径の大きい有底中空円
筒状部の開口側端部と閉塞部材の外周部とを固定するよ
り、直径の小さい中心軸部と相手部材とを固定する方が
容易である場合が多く、この点から製造コストの低減を
図り得ることもある。 (2)前記中心軸部が、前記有底中空円筒状部の底壁の
内側面の中心部から軸方向に延び出し、先端部が前記第
二部材の中心部に連結された (1)項に記載の圧縮機用ピ
ストン。 (3)前記連結が、少なくとも、前記中心軸部の先端部
の、前記第二部材の中心部に形成された嵌合部とのしま
り嵌合により行われた (2)項に記載の圧縮機用ピスト
ン。嵌合部は、嵌合穴として中心軸部の先端部の外周面
としまり嵌合させてもよいし、嵌合突部として中心軸部
の先端部に形成された嵌合穴の内周面としまり嵌合させ
てもよい。 (4)前記連結が、少なくとも、前記中心軸部の先端部
に形成された第一ねじ部と、前記第二部材の中心部に形
成された第二ねじ部との螺合により行われた (2)項に記
載の圧縮機用ピストン。 (5)前記中心軸部が、前記第二部材の中心部から軸方
向に延び出し、前記有底中空円筒状部の底壁の内側面の
中心部に連結された (1)項に記載の圧縮機用ピストン。 (6)前記連結が、少なくとも、前記中心軸部の先端部
と、前記有底中空円筒状部の底壁の内側面の中心部に形
成された嵌合部とのしまり嵌合により行われた (5)項に
記載の圧縮機用ピストン。嵌合部は、(3) 項で説明した
ように、嵌合穴としても嵌合突部としてもよい。 (7)前記連結が、少なくとも、前記中心軸部の先端部
に形成された第一ねじ部と、前記有底中空円筒状部の底
壁の内側面の中心部に形成された第二ねじ部との螺合に
より行われた (5)項に記載の圧縮機用ピストン。 (8)前記連結が、前記しまり嵌合または前記螺合と接
着との併用により行われた (3)項, (4)項, (6)項,
(7)項のいずれか一つに記載の圧縮機用ピストン。しま
り嵌合または螺合と接着とを併用すれば、第一部材と第
二部材とをより確実に連結することが可能となる。 (9)前記円板状部の外径が、前記有底中空円筒状部の
外径より小さくされた (1)項ないし (8)項のいずれか一
つに記載の圧縮機用ピストン(請求項2)。このように
すれば、円板状部の外周面とシリンダボアの内周面とが
接触しなくなり、接触に基づく摩擦力が第二部材に作用
しなくなるため、中心軸部による連結力が小さくて済む
利点がある。 (10)有底中空円筒状部の外周面にコーティング層が
形成される一方、前記円板状部の外周面にコーティング
層が形成されていない (9)項に記載の圧縮機用ピストン
(請求項3)。本態様においては、有底中空円筒状部の
外周面がコーティング層により形成されることとなり、
コーティング層形成前の有底中空円筒状部の外周面と円
板状部の外周面との直径が同じであれば、コーティング
層の形成後は、円板状部の外周面の直径が有底中空円筒
状部の外周面の直径より、コーティング層の厚さ分だけ
小さくなる。勿論、コーティング層形成前の有底中空円
筒状部の外周面より円板状部の外周面との直径を小さく
することも可能である。ただし、円板状部の外周面の直
径が、有底中空円筒状部の外周面の直径より小さい分だ
け、ピストンの上死点位置におけるシリンダボア内の容
積が大きくなり、圧縮機の運転効率が悪くなるので、円
板状部の外周面がシリンダボア内周面に接触しない限り
において、両者の直径差ができる限り小さいことが望ま
しい。 (11)前記中心軸部に張力が作用し、その張力により
前記円板状部が、それの中央部が前記有底中空円筒状部
の前記底壁に近づく向きに弾性変形させられた (1)項な
いし(10)項のいずれか一つに記載の圧縮機用ピストン。
このようにすれば、円板状部の弾性的な復元力により、
円板状部の外周部が有底中空円筒状部の端面に押し付け
られることとなるため、円板状部の外周部と有底中空円
筒状部の端面とを接着等により積極的に固定することが
不可欠ではなくなる。 (12)前記中心軸部が前記円板状部と前記有底中空円
筒状部の底壁とを、それら円板状部と底壁との接近を阻
止する状態で連結している (1)項ないし(11)項のいずれ
か一つに記載の圧縮機用ピストン。このようにすれば、
円板状部の中央部が中心軸部を介して有底中空円筒状部
の底壁により支持されることとなり、円板状部の厚さを
薄くしても被圧縮気体の圧力に耐え得ることとなる。 (13)前記有底中空円筒状部の端面と前記円板状部と
の当接面同士が接着材により接着された (1)項ないし(1
2)項のいずれか一つに記載の圧縮機用ピストン。このよ
うにすれば、中心軸部による連結のみによる場合に比較
して、第一部材と第二部材との結合強度を大きくし得
る。なお、第一部材と第二部材との位置決めは中心軸部
により行うことができるため、有底中空円筒状部の端面
と円板状部の外周部とは単純に当接させるのみで十分で
ある。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態である車
両用エアコンディショナに用いられる斜板式圧縮機用ピ
ストンの製造を例に取り、図面に基づいて詳細に説明す
る。図1に本実施形態における斜板式圧縮機を示す。図
1において、10はシリンダブロックであり、シリンダ
ブロック10の中心軸線回りの一円周上には、軸方向に
延びる複数のシリンダボア12が等角度間隔で形成され
ている。シリンダボア12の各々には、片頭ピストン1
4(以下、ピストン14と略称する)が往復運動可能に
配設されている。シリンダブロック10の軸方向の一端
面(図1の左側の端面であり、前端面と称する)には、
フロントハウジング16が取り付けられ、他方の端面
(図1の右側の端面であり、後端面と称する)には、リ
ヤハウジング18がバルブプレート20を介して取り付
けられている。フロントハウジング16,リヤハウジン
グ18,シリンダブロック10により斜板式圧縮機のハ
ウジングが構成される。リヤハウジング18とバルブプ
レート20との間には、吸気室22,吐出室24が形成
され、それぞれ、吸入ポート26,供給ポート28を経
て、図示しない冷凍回路に接続される。バルブプレート
20には、吸入孔32,吸入バルブ34,吐出孔36,
吐出バルブ38等が設けられている。
【0006】シリンダブロック10の中心軸線上には、
回転軸50が回転可能に設けられている。回転軸50
は、両端部においてそれぞれベアリングを介してフロン
トハウジング16,シリンダブロック10に支持されて
いる。シリンダブロック10の中心部には、中心支持穴
56が形成されており、その中心支持穴56において支
持されているのである。回転軸50のフロントハウジン
グ16側の端部は、図示しない駆動源の一種である外部
駆動源としての車両エンジンに、電磁クラッチ等のクラ
ッチ機構を介して連結されている。したがって、車両エ
ンジンの作動時に、クラッチ機構によって回転軸50が
車両エンジンに接続されれば、回転軸50が自身の軸線
まわりに回転させられる。
【0007】回転軸50には、斜板60が軸方向に相対
移動可能かつ傾動可能に取り付けられている。斜板60
には、中心線を通る貫通穴61が形成され、この貫通穴
61に回転軸50が貫通している。貫通穴61は、両端
開口側ほど上下方向に内のり寸法が漸増させられ、それ
ら両端部の横断面形状が長穴をなしている。回転軸50
には、また、回転伝達部材としての回転板62が固定さ
れ、スラストベアリング64を介してフロントハウジン
グ16に係合させられている。斜板60は、ヒンジ機構
66により、回転軸50と一体的に回転させられるとと
もに、軸方向の移動を伴う傾動を許される。ヒンジ機構
66は、回転板62に固定的に設けられた支持アーム6
7と、斜板60に固定的に設けられ、支持アーム67の
ガイド穴68にスライド可能に嵌合されたガイドピン6
9と、斜板60の貫通穴61と、回転軸50の外周面と
を含むものである。本実施形態においては、駆動部材と
しての斜板60,回転軸50,回転伝達装置を構成する
ヒンジ機構66等がピストン14を往復運動させる往復
駆動装置を構成している。
【0008】前記ピストン14は、中空ピストンの一種
であり、斜板60と係合させられる係合部70と、係合
部70と一体に設けられ、シリンダボア12に嵌合され
る中空円筒状の中空頭部としての頭部72とを備えてい
る。係合部70に球冠状の一対のシュー76を介して斜
板60が係合させられている。ピストン14の形状につ
いての詳細な説明は後に行う。
【0009】斜板60の回転運動は、シュー76を介し
てピストン14の往復直線運動に変換される。ピストン
14が上死点から下死点へ移動する吸入行程において、
吸気室22内の冷媒ガスが吸入孔32,吸入バルブ34
を経てシリンダボア12内に吸入される。ピストン14
が下死点から上死点へ移動する圧縮行程において、シリ
ンダボア12内の冷媒ガスが圧縮され、吐出孔36,吐
出バルブ38を経て吐出室24に吐出される。冷媒ガス
の圧縮に伴ってピストン14には、軸方向の圧縮反力が
作用する。圧縮反力は、ピストン14,斜板60,回転
板62およびスラストベアリング64を介してフロント
ハウジング16に受けられる。ピストン14の係合部7
0には、回転規制部78(図2参照)が一体的に設けら
れている。回転規制部78は、フロントハウジング16
の内周面に近接する状態とされ、ピストン14の中心軸
線回りの回転を規制し、ピストン14と斜板60との衝
突を回避する。
【0010】シリンダブロック10を貫通して給気通路
80が設けられている。この給気通路80により、吐出
室24と、フロントハウジング16とシリンダブロック
10との間に形成された斜板室86とが接続されてい
る。給気通路80の途中には、容量制御弁90が設けら
れている。容量制御弁90は、電磁弁であり、ソレノイ
ド92はコンピュータを主体とする制御装置(図示省
略)により励磁,消磁され、冷房負荷等の情報に応じて
供給電流量が制御されて容量制御弁90の開度が調節さ
れる。
【0011】回転軸50の内部には、排出通路100が
設けられている。排出通路100は、一端において前記
中心支持穴56に開口させられるとともに、他端におい
て斜板室86に開口させられている。中心支持穴56は
排出ポート104を経て吸気室22に連通させられてい
る。
【0012】本斜板式圧縮機は可変容量型であり、高圧
源としての吐出室24と低圧源としての吸気室22との
圧力差を利用して斜板室86内の圧力が制御されること
により、ピストン14の前後に作用する、シリンダボア
12内の圧縮室の圧力と斜板室86の圧力との差が調節
され、斜板60の傾斜角度が変更されてピストン14の
ストロークが変更され、圧縮機の吐出容量が調節され
る。具体的には、容量制御弁90の消磁,励磁の制御に
より、斜板室86が吐出室24に連通させられたり、遮
断されたりすることによって、斜板室86の圧力が制御
される。
【0013】シリンダブロック10およびピストン14
は、金属の一種であるアルミニウム合金製のものとさ
れ、ピストン14の外周面には、フッ素樹脂のコーティ
ングが施されている。フッ素樹脂でコーティングすれ
ば、同種金属との直接接触を回避して焼付きを防止しつ
つシリンダボア12との嵌合隙間を可及的に狭くするこ
とができる。なお、シリンダブロック10およびピスト
ン14は、アルミニウム珪素系合金製のもの等とするこ
とが望ましい。ただし、シリンダブロック10やピスト
ン14の材料、コーティング層の材料等は、上述の材料
に限らず、他の材料であってもよい。
【0014】ピストン14をさらに詳細に説明する。ピ
ストン14の係合部70は、図2に示すように、概して
U字形をなし、ピストン14の頭部72の中心軸線と直
交する方向に延び出す一対のアーム部110,112
と、アーム部110,112の基端同士を連結する連結
部114とを備えている。アーム部110,112の互
いに対向する内側面には、それぞれ凹部116が形成さ
れている。これら凹部116の内面は凹球面状をなし、
2つの凹球面が一球面上に位置している。前記一対のシ
ュー76は、球面部において凹部116に摺動可能に保
持され、平面部において斜板60の両面に接触し、斜板
60の外周部を両側から摺動可能に挟持している。
【0015】ピストン14の頭部72は、一端が開口
し、他端が閉塞された有底円筒状をなす有底円筒状部1
20と、有底円筒状部120に固定され、有底円筒状部
120の開口を閉塞する閉塞部材122とを備えてい
る。有底円筒状部120は、底壁124において係合部
70のアーム部112側と一体に形成され、本体部材1
25を構成している。有底円筒状部120は、底壁12
4の外周部から軸方向に延び出す中空円筒部126を備
えている。中空円筒部126の内周面128は、単純な
円筒面とされている。
【0016】有底円筒状部120の底壁124の内側面
(以下、底面130と称する)の中心部には、軸方向に
突出する中心軸部132が一体的に設けられている。中
心軸部132の先端部中心には嵌合穴136が形成され
ている。また、閉塞部材122は、円板状部140と、
円板状部140の一方の端面142の中心部から閉塞部
材122の中心線に平行に延びる嵌合突部144とを備
えている。閉塞部材122の端面142が有底円筒状部
120の開口側端面150と当接させられる深さまで、
閉塞部材122の嵌合突部144の外周面146と嵌合
穴136の内周面とがしまり嵌合されることにより、閉
塞部材122と有底円筒状部120とが連結されてい
る。なお、円板状部140の外周面152は、有底円筒
状部120の外周面154よりやや小さくされており
(図5参照)、円板状部140の外周面152はシリン
ダボア12の内周面に接触せず、有底円筒状部120の
外周面154においてシリンダボア12内を摺動する。
【0017】上記のように構成されたピストン14は、
本実施形態においては1個のピストン素材から2個製造
される。本実施形態におけるピストン素材162は、図
3に示すように、2個の係合部166同士が連結されて
軸方向中央部に位置するとともに、2個の有底円筒状部
170が互いに逆向きに開口し、かつ、互いに同心とな
るように軸方向両端部に位置する状態で一体に形成され
ている。
【0018】有底円筒状部170は、底壁172と、底
壁172の外周部から軸方向に延び出す中空円筒部17
4とを備え、底壁172において係合部166と一体に
形成されている。有底円筒状部170の底面130の中
心部には、軸方向に延びる中心軸部132が一体に形成
されている。中心軸部132の先端部には、先端面18
3に開口し、有底円筒状部170の中心軸線に沿って延
びる嵌合穴136が形成されている。嵌合穴136の開
口側端部には、先端面183側ほど径が漸増する面取部
186が形成されており、中心軸部132の先端部の圧
入時におけるガイドとして機能するとともに、切削加工
時におけるセンタ穴としても機能するようにされてい
る。
【0019】係合部166に設けられたリブ190は、
アーム部110,112および連結部114を構成する
ことになる部分(それぞれアーム部192,194,連
結部196と称する)の内側面を連結して、係合部16
6を補強するものであり、加工時の両センタによる挟持
力や切削抵抗に対してピストン素材162の剛性を高
め、あるいはピストン素材162の熱処理時における熱
歪みを抑制するための補強部として設けられている。
【0020】ピストン素材162は、本実施形態におい
ては、金属の一種であるアルミニウム合金製であって、
鋳造または鍛造により製造される。中心軸部132も、
有底円筒状部170の周壁,底壁172とともに一体に
形成される。その後、前記嵌合穴136を形成するため
の下穴198が中心軸部132の先端部の中心に形成さ
れた後、嵌合穴136および面取部186が加工工具に
より形成される。嵌合穴136は、閉塞部材122の嵌
合突部144の外周面146の直径が嵌合穴136の内
周面の直径よりやや大きくされて、適度な圧入代が得ら
れるように、精度良く形成される。
【0021】頭部72の主要部分を構成することになる
部分、すなわちピストン素材162の有底円筒状部17
0の外周面を始めとする複数の部分に切削,研削等の機
械加工が行われる。まず、中心軸部132に形成された
面取部186に一対のセンタ210,212が嵌合され
て心出しがなされた状態で、回転駆動装置の回転がピス
トン素材162に伝達されて有底円筒状部170の外周
面に機械加工が行われる。これらセンタ210,212
は共に軸方向に移動可能としてもよいが、本実施形態で
は一方が移動可能、他方が固定とされている。また、上
述のようにピストン素材162の心出しがなされた状態
で、加工工具が回転させられて係合部166のアーム部
192,194の互いに対向する内側面に機械加工が施
され、ピストン14となった際にシュー76を保持する
凹部116(図3に二点鎖線で図示)が形成される。
【0022】その後、少なくとも有底円筒状部170の
外周面に塗装が行われ、例えば、ポリテトラフルオロエ
チレンを主材料とするコーティング層が形成される。そ
して、コーティング層が形成された有底円筒状部170
の外周面等にセンタレス研削が行われた後、ピストン素
材162が切り離されて、2つの本体部材125が得ら
れる。
【0023】次に、本体部材125と閉塞部材122と
が連結される。閉塞部材122は、本体部材125と同
様、金属の一種であるアルミニウム合金製であり、鋳造
または鍛造により製造される。図4に示すように、閉塞
部材122の嵌合突部144側が先端側とされ、有底円
筒状部120の開口に対して同軸に位置決めされた状態
で接近させられ、嵌合突部144が中心軸部132の嵌
合穴136に圧入される。その際、前記面取部186が
嵌合突部144の圧入を案内するガイド部として機能す
る。嵌合穴136の内周面と嵌合突部144の外周面1
46とのしまり嵌合により閉塞部材122が有底円筒状
部120に対して半径方向に位置決めされた状態でさら
に嵌合が進行し、閉塞部材122の端面142の外周部
と有底円筒状部120の開口側端面150との当接と、
端面142の内周部と中心軸部132の先端面183と
の当接とにより閉塞部材122の嵌合深さが規定され、
円板状部140の底壁124側への接近が阻止される。
【0024】なお、図5に理解を容易にするために誇張
して示すように、中心軸部132の先端面183は、開
口側端面150より軸方向においてやや底壁172側に
接近した位置に設けられており、閉塞部材122の端面
142と中心軸部132の先端面183とが当接する状
態まで嵌合突部144が嵌合穴136にしまり嵌合させ
られれば、円板状部140の内周部が外周部より底壁1
72側に接近させられる向きに弾性変形させられること
となり、円板状部140に作用する弾性力により、円板
状部140の端面142の外周部は開口側端面150に
強く押し付けられる。したがって、円板状部140の端
面142の外周部は開口側端面150に確実に密着させ
られ、有底円筒状部120の開口が閉塞された後に端面
142と開口側端面150との隙間から潤滑油等の異物
が入り込むことが良好に防止される。
【0025】また、前述のように、円板状部140の外
周面152の直径は、有底円筒状部120の外周面15
4の直径よりやや小さくされている。なお、円板状部1
40の外径は、少なくとも、コーティング層が形成され
た有底円筒状部120の外周面154の直径より小径で
あればよく、例えば、コーティング層が形成される前の
有底円筒状部120の外周面よりも小径とされても、実
質的に同じとされてもよい。いずれにしても、円板状部
140の外径を小さくし過ぎると、圧縮効率を低下させ
るため、この点を勘案して適宜の大きさとすることが望
ましい。このようにして閉塞部材122が有底円筒状部
120に、その開口を閉塞する状態で連結されることに
より頭部72が形成され、ピストン14が完成する。
【0026】本実施形態においては、有底中空円筒状部
としての有底円筒状部120と係合部70とを一体に備
える本体部材125が第一部材を構成し、閉塞部材12
2が第二部材を構成している。また、嵌合突部144
は、嵌合部の一例である。本実施形態によれば、有底円
筒状部120の底壁124と円板状部140とを比較的
小径の中心軸部132によって連結することにより、中
空の頭部72の軽量化を図ることができる。また、円板
状部140の底壁124側への接近が中心軸部132に
より阻止されることにより、圧縮機の運転時に円板状部
140にかかる圧縮力が中心軸部132を介して底壁1
24に受けられることとなり、円板状部140の薄肉化
が可能となり、この点からもピストン14を軽量化でき
る。さらに、有底円筒状部120と閉塞部材122との
連結を、嵌合穴136と嵌合突部144とのしまり嵌合
により容易かつ安価に行うことができる。さらにまた、
円板状部140の外径が有底円筒状部120の外径より
も小さくされることにより、ピストン14が圧縮機に組
み込まれた状態で、円板状部140の外周面152がシ
リンダボア12の内周面に接触せず、高精度の機械加工
やコーティング層の形成が不要になるとともに、ピスト
ン14の往復動時に作用するサイドフォースによりピス
トン14が傾かされる場合等において、円板状部140
の外周面152に摩擦力が作用しない。そのため、有底
円筒状部120と円板状部140との連結部に大きな力
が作用することがなく、連結部の連結力が小さくて済
み、本実施形態のように有底円筒状部120と円板状部
140とを中心部で連結する構成として、軽量化するこ
とが可能となる。
【0027】図6に示すように、中心軸部132の嵌合
穴136を形成するための下穴230を、中心軸部13
2のほぼ全長にわたって延びる状態で形成してもよく、
このようにすれば、中心軸部132、ひいてはピストン
14のさらなる軽量化を図ることができる。
【0028】本発明の別の各実施形態をそれぞれ図7,
図8に示す。なお、図1〜図5に示す実施形態と異なる
部分のみについて図示,説明する。図7に示すピストン
300において、有底円筒状部302の底壁304の内
側面306の中心部には、有底円筒状部302の中心軸
線に沿って延びる中心軸部310が一体的に設けられて
いる。また、有底円筒状部302の開口を閉塞する閉塞
部材320は、円板状部322と、円板状部322の一
方の端面324の中心部から突出する嵌合部326とを
備えている。嵌合部326には、円板状部322の中心
線に沿って延びる嵌合穴328が形成されている。
【0029】このように構成される有底円筒状部302
と閉塞部材320とを連結する際には、有底円筒状部3
02と閉塞部材320とが位置決めされた状態で、有底
円筒状部302の開口側端面334と閉塞部材320の
端面324の外周部とが当接する深さまで、中心軸部3
10の先端部外周面が閉塞部材320の嵌合穴328の
内周面にしまり嵌合させられ、ピストン300の中空の
頭部340が形成される。
【0030】図8に示すピストン400においては、有
底円筒状部402の底壁404の内側面406の中心部
に嵌合部408が軸方向に突出して設けられている。嵌
合部408の中心には、嵌合穴412が形成され、嵌合
穴412の開口側端部に面取部414が形成されてい
る。これら嵌合穴412および面取部414は、嵌合部
408に下穴が形成された後に形成される。面取部41
4には、有底円筒状部402の外周面等の機械加工の際
にセンタが嵌合されて心出しがなされる。有底円筒状部
402の開口を閉塞する閉塞部材420は、円板状部4
22と、円板状部422の一方の端面424の中心部か
ら閉塞部材420の中心線に平行に延びる中心軸部42
6とを備えている。有底円筒状部402と閉塞部材42
0とを連結する際には、円板状部422の端面424の
外周部と有底円筒状部402の開口側端面430とが当
接する深さまで、中心軸部426の先端部が嵌合穴40
8に圧入される。このようにしてピストン400の頭部
432が形成される。なお、前記図1〜図5に示す実施
形態と同様、円板状部322,422の外径は、有底円
筒状部302,402の外径よりも小さくされている。
【0031】上記図8に示す実施形態は、有底円筒状部
402に設けられた嵌合穴412の内周面に中心軸部4
26の先端部外周面をしまり嵌合させる構成であった
が、これに代えて、中心軸部426の中心部に嵌合穴を
形成し、有底円筒状部402の底壁404の内側面40
6の中心部から突出する嵌合突部を上記嵌合穴にしまり
嵌合させる構成としてもよい。
【0032】閉塞部材に、有底円筒状部の内周面にすき
ま嵌合される外周面を有する位置決め突部を設けてもよ
い。例えば、図1〜図5に示す実施形態のピストンと同
様の構成を有するピストン500において、図9に示す
ように、閉塞部材502の円板状部510の端面512
から突出し、有底円筒状部120の内周面128に嵌合
可能な外周面514を有する突部516を一体的に設け
るのである。中心軸部132の嵌合穴136にしまり嵌
合される嵌合突部144は、突部516の円板状部51
0とは反対側の端面522の中心部に突設されている。
突部516と有底円筒状部120の内周面128との嵌
合により、閉塞部材502の有底円筒状部120内での
位置決め精度がさらに向上する。
【0033】上記各実施形態において、有底円筒状部と
円板状部とを連結する前に、円板状部の端面の外周部あ
るいは有底円筒状部の開口側端面に接着剤を塗布し、端
面と有底円筒状部の開口側端面とを接着剤により接合し
てもよい。このようにすれば、有底円筒状部と円板状部
との結合強度が向上するとともに、端面と開口側端面と
の密封性も向上し、両端面の隙間からの異物の侵入がさ
らに良好に防止される。
【0034】上記各実施形態においては、中心軸部と嵌
合穴、あるいは中心軸部に形成された嵌合穴と嵌合突部
とのしまり嵌合により、有底円筒状部と円板状部とが連
結されていたが、両部材を螺合により連結してもよい。
例えば、図1〜図5に示す実施形態において、中心軸部
132の嵌合穴136を雌ねじ穴とし、閉塞部材122
の嵌合突部144の外周面に雄ねじを形成し、円板状部
140の外周面を保持して雄ねじを雌ねじ穴に螺合させ
ることにより、有底円筒状部120と円板状部140と
を連結したり、図7に示す実施形態において、中心軸部
310の先端部の外周面に雄ねじを形成するとともに、
閉塞部材320の嵌合穴328を雌ねじ穴とするのであ
る。これらの場合、中心軸部132の雌ねじ穴および中
心軸部310の雄ねじが第一ねじ部を構成し、嵌合突部
144の雄ねじおよび閉塞部材320の雌ねじ穴が第二
ねじ部を構成している。
【0035】また、中心軸部と嵌合穴、あるいは中心軸
部に形成された嵌合穴と嵌合突部とのしまり嵌合あるい
は螺合と接着とを併用してもよい。あるいは、しまり嵌
合,螺合,接着の各連結方法を任意に組み合わせて採用
してもよい。
【0036】ピストンの外周面と有底円筒状部の底壁と
の少なくとも一方に1個あるいは複数個の貫通穴を設け
てもよい。そうすれば、例えば、万一、円板状部の端面
と有底円筒状部の開口側端面との隙間から液状あるいは
霧状の潤滑油等が侵入した場合でも、これら貫通穴から
外部に排出される。なお、図10に示すように、底壁1
24や有底円筒状部120の外周面の底壁124近傍部
に貫通穴600,602を形成すれば、頭部72内部に
溜まった潤滑油が、貫通穴600,602から外部に排
出されて頭部72の重量が増加することが回避されると
ともに、排出された潤滑油は斜板室86や斜板60等に
供給される。また、貫通穴600,602の形成によ
り、頭部72のさらなる軽量化を図ることも可能であ
る。貫通穴の大きさ,形状,配設位置,配設個数等は適
宜選択可能である。
【0037】図1〜図5に示す実施形態におけるピスト
ン素材は、係合部同士が連結された2連素材であった
が、頭部同士が連結されたり、頭部と係合部とが連結さ
れた2連素材、さらに、3個以上のピストン素材が連結
された多連素材とすることも可能である。あるいは、有
底円筒状部材と閉塞部材とをそれぞれ1つずつ備えるピ
ストン1個分の素材としてもよい。
【0038】有底円筒状部,閉塞部材を、アルミニウム
合金以外の金属材料、例えばマグネシウム合金により形
成してもよい。閉塞部材は合成樹脂により形成すること
も可能である。
【0039】本発明を、固定容量型斜板式圧縮機用の片
頭ピストンや、斜板との係合部の両側に頭部を有する両
頭ピストンに適用することも可能である。
【0040】以上、本発明のいくつかの実施形態を詳細
に説明したが、これは例示に過ぎず、本発明は、前記
〔発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効
果〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識
に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である圧縮機用ピストンを
備える斜板式圧縮機を示す正面断面図である。
【図2】上記ピストンを示す正面図(一部断面)であ
る。
【図3】上記ピストンを製造するためのピストン素材を
示す正面図(一部断面)である。
【図4】上記ピストンの製造の一工程を説明するための
正面図(一部断面)である。
【図5】上記ピストンの有底円筒状部と円板状部とが連
結された状態を誇張して示す正面断面図である。
【図6】本発明の別の実施形態である圧縮機用ピストン
の要部を示す正面図(一部断面)である。
【図7】本発明のさらに別の実施形態である圧縮機用ピ
ストンの要部を示す正面図(一部断面)である。
【図8】本発明のさらに別の実施形態である圧縮機用ピ
ストンの要部を示す正面図(一部断面)である。
【図9】本発明のさらに別の実施形態である圧縮機用ピ
ストンの要部を示す正面図(一部断面)である。
【図10】本発明のさらに別の実施形態である圧縮機用
ピストンを示す正面図である。
【符号の説明】
12:シリンダボア 14:片頭ピストン 70,
166:係合部 72:頭部 120,170:有
底円筒状部 122:閉塞部材 124,172:
底壁 125:本体部材 130:底面 13
2:中心軸部 136:嵌合穴 140:円板状部
142:端面 144:嵌合突部 146:外周面 150:開口側端面 152,1
54:外周面 300,400,500:ピストン
302,402:有底円筒状部 304,404:
底壁 306,406:内側面 310,426:
中心軸部 320,420,502:閉塞部材 3
22,422,510:円板状部 324,424,
512:端面 326,408:嵌合部 328,
412:嵌合穴 334,430:開口側端面 3
40,432:頭部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 樽谷 知二 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 河合 俊弘 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 上田 泰則 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 伊藤 正文 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 Fターム(参考) 3H003 AA03 AB07 AC03 AD03 CB00 3H076 AA06 BB38 CC31 CC34

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空であって、外周面においてシリンダ
    ボアに実質的に気密にかつ摺動可能に嵌合する頭部と、 その頭部をシリンダボア内で往復動させる往復駆動装置
    と係合する係合部とを一体的に備えた圧縮機用ピストン
    であって、 一端が開口した有底中空円筒状部と前記係合部とを一体
    的に有する第一部材と、その有底中空円筒状部の端面に
    当接してその有底中空円筒状部の開口を塞ぐ円板状部を
    有する第二部材とが、それら第一,第二部材の少なくと
    も一方の中心部から軸方向に延びる中心軸部により連結
    されることにより、前記中空頭部が形成されたことを特
    徴とする圧縮機用ピストン。
  2. 【請求項2】 前記円板状部の外径が、前記有底中空円
    筒状部の外径より小さくされた請求項1に記載の圧縮機
    用ピストン。
  3. 【請求項3】 前記有底中空円筒状部の外周面にコーテ
    ィング層が形成される一方、前記円板状部の外周面にコ
    ーティング層が形成されていない請求項2に記載の圧縮
    機用ピストン。
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