JP4031962B2 - 紙葉類厚さ検知装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙葉類厚さ検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
現金自動取引装置に備えられる紙幣取扱装置や自動販売機等のように紙葉類を取り扱う装置では、紙葉類の重送、テープ等で補修された変造券、紙葉類の折れや欠損等を判別することが重要であり、紙葉類厚さ検知装置が備えられている。
【0003】
このような重送、変造券、折れや欠損等を判別する紙葉類厚さ検知装置として特開2001−160166号公報に記載のものがある。この公報に記載の紙葉類厚さ検知装置は、基準ローラと検知レバーの一端との間に紙幣を挿入して、検知レバーの他端に設けた変位検出手段でレバーの変位を検出し、その変位信号と厚さ基準値を比較して紙幣が一枚か二枚以上かを判定するものである。また、紙葉類の搬送方向と直交する方向の分解能を有し、紙葉類券面の細かい位置別の厚さ情報を得るために、基準ローラとその軸方向に亘って対向配置される検知ローラとの間に紙葉類を通過させることにより検知ローラを変位させてその変位量により紙葉類の厚さを検知する厚さ検知手段を軸方向に複数個設け、紙葉類の厚さを検知している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特開2001−160166号公報に記載の装置は、紙葉類の搬送方向と直交する方向の分解能を高めるために、厚さ検知手段を軸方向に亘って複数個設けた構成としている。しかし、紙葉類を搬送するためには当該軸方向に搬送力を有するローラを備える必要がある。すなわち、同軸上に搬送ローラを備えることが必要となるために、その部分では紙葉類の厚さを検知することができない。上記従来例においても搬送ローラを備えた部分は厚さを検知できず、当該部分を通過する紙葉類の一部分にテープや欠損があったとしても検知することができない。すなわち、例えば紙葉類の進行方向に沿って幅の狭いテープが貼られている場合や幅の狭い欠損が存在する場合には、そのテープや欠損部分が上記の搬送ローラの部分を通過するときは当該異常を検知することができない。一方で、厚さ検知手段を軸方向の全面に亘って備える構成とすると、当該軸を通過する紙葉類に対しては搬送力が付与されないため、ジャム発生の原因となる場合がある。また、厚さ検出手段は検知レバーの他端に変位検出手段を必要とし、当該変位検出手段により得られる信号を処理する手段を設ける必要があるため、厚さ検出手段を紙葉類面全面を検出するように詰めて配置するには限界がある。
【0005】
また、印字されている紙葉類や透かしが存在する紙葉類の厚さを検知する場合には紙葉類面に凹凸が存在する。当該凹凸が紙葉類の厚さと比較して無視できない場合には、これらの凹凸と紙葉類に貼られたテープとを区別して検出する必要がある。
【0006】
本発明は、上記の課題のいずれかを解決することを目的とするものであり、紙葉類の搬送方向に直交する方向に高い分解能を有し、紙幣取扱装置に搭載可能な紙葉類厚さ検知装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、紙葉類の搬送方向と直交する方向に回転軸を有し紙葉類の厚さを検出するための基準の位置を定める基準ローラと、前記基準ローラと紙葉類搬送面を挟んで対向する検知ローラを一端とし他端は回転軸を有するレバーの変位を検出する光学式の変位センサからなる厚さ検出センサを備え、前記基準ローラと前記検知ローラとの間に紙葉類を通過させて前記レバーの変位から紙葉類の厚さを検知する紙葉類厚さ検知装置において、前記厚さ検知装置は第一の検出部と第二の検出部の二つによって構成され、前記検知ローラを前記レバーの両側に設けるとともに、前記第一の検出部と第二の検出部は紙幣判別装置の出口と入口に距離を空けて配置されていることにより達成される。
【0008】
また上記目的は、前記レバーの光学式の変位検出センサは、発光素子と受光素子の間を前記レバーに設けたスリットが移動するようにしたことにより達成される。
【0009】
また上記目的は、前記レバーの光学式の変位検出センサは、発光素子と受光素子とからなり、前記発光素子と前記受光素子のいずれかを前記レバーに設けたことにより達成される。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の紙葉類厚さ検知装置の一実施例として、図17に示す紙幣取扱装置90に用いられる紙幣厚さ検知装置を説明する。図17は、現金自動取引装置(ATM)に用いられる紙幣取扱装置である。この紙幣取扱装置90は、顧客との間で紙幣96aの入出金を行う入出金口91と、出金に適さない紙幣を収納するリジェクトボックス94と、紙幣96bを収納又は放出する紙幣収納庫95と、紙幣の状態を判別する紙幣判別装置97と、入金される紙幣を一時的に保管する一時保管部93と、これら各構成要素を結んで紙幣取扱装置90で取扱われる紙幣を搬送する紙幣搬送路92とを備えて構成される。ここで、紙幣判別装置97は、紙幣の金種又は真偽を鑑別する鑑別装置と紙幣の重送を検知する紙幣厚さ検知装置とを有する。
【0018】
次に、本実施例の紙幣厚さ検知装置について説明する。紙幣厚さ検知装置は紙幣の搬送方向と直交する方向に多数の厚さ検知センサをいわゆる千鳥状に配置し、100ミクロンメートル程度の紙幣厚さに対して10ミクロンメートル以下のバラツキ精度で検出する。これにより、紙幣が二枚以上重なっている重送、テープや紙等が貼られた紙幣、一部が欠損した紙幣、一部が折れている紙幣等を検出する。
【0019】
図1は紙幣厚さ検知装置を上側より見た図を示す。本実施例の紙幣厚さ検知装置は、フレーム51a、51bと、フレーム51a、51bに固定された横板52a、52bと、透明材からなり紙幣の搬送を案内するために一定の隙間を設け平行に配置され基準ローラ28、48と上搬送ローラ34、54を突出させるための窓33a、33bを設けた上ガイド31、同様に、基準ローラ28、48と上搬送ローラ34、54に対向する位置に設けた検知ローラ11と下搬送ローラ(図示せず)を突出させるための窓(図示せず)を設けた下ガイド32と、転がり軸受け30a、30b及び50a、50bを介してフレーム51a、51bに取り付けられ、紙幣の厚さを検出するための多数の基準ローラ28、48と紙幣を搬送するための上搬送ローラ34a乃至34d及び54a乃至54dが設けられ回転駆動される駆動ローラ29、49と、L部材26によって横板52a、52b取り付けられた厚さ検知センサ1乃至8及び厚さ検知センサ41乃至47とで構成される。
【0020】
この厚さ検知センサ1乃至8及び41乃至47は、一対の転がり軸受けよりなる検知ローラと一端に検知ローラ11を設け他端に変位を検出するスリットを設けたレバー10とレバー10を回転支持する回転支持部13と回転支持部13の軸を固定するL部材26と、検知ローラ11を基準ローラ28に押付けるためのばね35とからなる。また、紙幣9はこの紙幣厚さ検知装置によって厚さを検出される紙幣であり、矢印40は紙幣を両方向に搬送するところの搬送方向を示すものである。
【0021】
これらの紙幣厚さ検知装置のうち、図中左側に位置する検出部を第一の検出部、図中右側に位置する検出部を第二の検出部とする。すなわち、第一の検出部は、厚さ検知センサ1乃至8と、基準ローラ28と、検知ローラ11a及び11bと、転がり軸受け30a及び30bとを備え、第二の検出部は、厚さ検知センサ41乃至47と、基準ローラ48と、検知ローラ11a及び11bと、転がり軸受け30a及び30bとを備えて構成される。
【0022】
なお、第一の検出部に備えられる厚さ検知センサ1乃至8と第二の検出部に備えられる厚さ検知センサ41乃至47とは、千鳥状、すなわち、図に示すとおり駆動ローラ29、49の軸方向に互いに補完するように互い違いに配置される。
【0023】
このように第一の検出部に備えられる複数の厚さ検出センサ1乃至8の相互の間隔を補うように配置される複数の厚さ検出センサ41乃至47を備える第二の検出部を有することによって、紙葉類の一部に厚さの異なる部分のある紙幣が搬送されてきても、第一の検出に備えられる厚さ検出センサ1乃至8又は第二の検出部に備えられる厚さ検出センサ41乃至47のいずれかによってその異常部分を検出することができる。
【0024】
なお、厚さ検知センサ1乃至8と41乃至47は駆動ローラ29、49の軸方向にいわゆる千鳥状に配置が、厚さ検知センサ1乃至8の検知ローラ11の隣との間隔58に対して、厚さ検知センサ41乃至47の検知ローラ11の幅は変造紙幣に貼られたテープの幅以内(図2に示す幅57)であれば若干少なめでも良く、また、ほぼ一致するかオーバーラップするように構成することもできる。
【0025】
なお、駆動ローラ29、49の上搬送ローラ34a乃至34d、54a乃至54dは金属のローラにゴム等の弾性体を設けたものである。また、基準ローラ28、48は金属のローラである。金属のローラによればローラの変形が少なく、紙幣の微小な厚さの変化を検出することができる。また、検知ローラ11は一対の転がり軸受けを用いたが、すべり軸受を使用しても良いし、軸受けを内蔵した一つのローラでも良いし、または省いても良い。
【0026】
このような構成によれば、複数の厚さ検知センサで紙幣の全面に亘り厚さを検出することができるので、紙幣が二枚以上重なっている重送、テープや紙等が貼られた紙幣、折れている紙幣、欠損した紙幣等を検知し、変造券、損券として回収または正券として判別できる効果がある。
【0027】
図2はテープや紙等が紙幣に貼られた紙幣の例を示す。紙幣9は短冊状にした紙片56a乃至56iを厚さ20マイクロメートルから60マイクロメートル、幅1.5mm程度のテープ55で繋ぎ合せたものである。符号57はテープ幅を示す。なお、紙幣の繋ぎ目は一箇所のものから複数箇所のものが存在する。
【0028】
したがって、現金自動取引装置では紙幣9を短手方向に搬送するため、このような変造紙幣、一部が破損しテープや紙等で修復された紙幣、一部が欠損した紙幣、折れている紙幣等を検知し回収するためには、複数の厚さ検知センサで紙幣の全面の厚さを検出することが必要である。
【0029】
図3は図1の紙幣厚さ検知装置を側面より見た図を示す。駆動ローラ29、49に設けられ、紙幣の厚さを検出するための基準の位置を定める基準部材である基準ローラ28、48と、基準ローラ28,48に対向する位置に設けられ、検知部材としての検知ローラ11と、基準ローラ28、48と検知ローラ11を突出させる窓を設け紙幣9を案内する上ガイド31、下ガイド32と、紙幣9とからなる。また、厚さ検知センサ1、41は、レバー10と変位検出部22及びこれらを取り付けるL部材26よりなる。L部材26の取付け面24は横板52に接する面を示す。なお、変位変換部22は発光素子19と、受光素子27a、27bからなる。レバー10は略直角に曲げた形状をしており、一端に軸12を設け転がり軸受を軸方向に移動しないように内輪を軸12に固定する。また、他方の端部には光が貫通するスリット20を設ける。レバー10の回転支持部13はL部材26に固定された軸15と、レバー10に外輪を固定された一対の転がり軸受け14からなる。転がり軸受け14はラジアル方向、アキシャル方向軸に変動しないように予圧を加え軸15に内輪を接着する。
【0030】
紙幣9が基準ローラ28と検知ローラ11に噛み込まれると検知ローラ11は下方向38に移動する。スリット20は左方向39に移動する。スリット20の移動で発光素子19からの光は、受光素子27aの受光量が増加し、受光素子27bの受光量が減少する。この受光素子27、27bの差動で変化する出力電圧a、bを検出し(a−b)/(a+b)の演算により紙幣9の厚さを検出する。この場合のレバー10のレバー比は1対1である。厚さ検知センサ41も同様に動作する。
【0031】
また、レバー10に鍔状の埃避け部材17を設け変位検知部22に上方の開口部から紙粉等の埃が落下しないようにする。
また、変位検知部22の側面から埃が入らないように側面にカバーを設けることもできる。
【0032】
このように本実施例によれば、二つの受光素子の変位信号a、bが変位に対して差動で変化するため(a−b)/(a+b)の算出方法と組み合わせることにより、外部ノイズ、発光素子特性、受光素子特性、加工誤差等の影響をキャンセルでき数ミクロンメートル程度の高精度な検出が可能となる。また、温度変化、経年変化による発光素子、受光素子の劣化、埃による光量減少による変位信号の出力低下等の影響をキャンセルできるので信頼性が向上する効果がある。
【0033】
また、レバー10を略直角に曲げた構造にしたことにより紙幣厚さセンサの小型化が図れる効果がある。
また、レバー10に鍔状の埃避け部材48及び変位検知部23の側面にカバーを設けたので埃による光量減少による変位信号の出力低下を防止できる効果がある。
また、レバー10の一端を基準ローラ28の方向に押付けるばね35を設けたので、レバーの回転支持部13の転がり軸受け14に作用する押付力はレバー22の一端を基準ローラ28の方向に押付る方向と一致するため転がり軸受け14の嵌め合い公差の変動を防止でき測定誤差をなくすことができる。
【0034】
図4は図1の紙幣厚さ検知装置の搬送ローラ部分を側面より見た図を示す。上搬送ローラ34a、54aは駆動ローラ29、49に設けられている。上搬送ローラ34a、54aと対向して下搬送ローラ120、124が軸121、125に設けられている。軸121、125には下搬送ローラ120、124を上搬送ローラ34a、54aに押付けるためのばね123を設ける。ばね123は下搬送ガイド32に固定されたホルダ122、126で支持されている。
【0035】
このように紙幣9は上搬送ローラ34a、54aと下搬送ローラ120、124で狭持され大きな搬送力で搬送できるように構成されているため、紙幣のスキュー、シフト等の姿勢変動やジャム等が起こらない構造となっている。
【0036】
図5は厚さ検知センサの変位検出部と判別処理回路の構成を示す。LEDの発光素子19と、フォトダイオードの受光素子27a、27bで構成される。レバー10に設けたスリット20が移動すると受光素子27a、27bの発光素子19からの受光量が増加したり減少したりする。受光素子27a、27bの間隔を小さくするために、基板上に一体で形成する。したがって、受光素子の形状を小さくできる。
【0037】
判別処理回路は、発光素子19の発光を制御する回路63と、受光素子27a、27bの差動出力のa、bを増幅し、(a−b)/(a+b)の演算値65aを出力する差動演算回路64と、図1の厚さ検知センサ1乃至8及び41乃至47の(a−b)/(a+b)の演算値65a乃至65nの信号と紙幣の搬送路における位置(シフト)と傾き(スキュー)から紙幣の通過位置と紙幣厚さを検出し、あらかじめ記憶してある厚さ基準値および厚さパターンから紙幣が二枚以上重なっている重送か、テープや紙等が貼られた紙幣か、欠損した紙幣か、折れている紙幣等を判別し、回収か循環させるかの制御信号68を出力する判定処理部66で構成される。また、信号67は他の検出部で検知した紙幣の搬送路におけるシフトとスキューの入力信号を示す。なお、判定処理部66で厚さ検知センサ1乃至8及び41乃至47の信号を用いて紙幣のスキュー、シフト量を算出することもできる。なお、紙幣の通過位置については後述する。
【0038】
このように本実施例によれば、受光素子の形状が小さいため、変位検出部を小さく構成できるので厚さ検知センサの小型化に効果があり、紙幣厚さ検知装置をコンパクトな構成とすることができ、紙幣取扱装置に搭載することが容易となる。
【0039】
図6は判定処理部66の厚さ算出の一実施例を示す。図6は判別処理部66で一定時間sごとに取り込んだ厚さ検知センサ1の(a−b)/(a+b)の検出信号76を示す。75は縦軸の零レベルを示す。77は紙幣9が基準ローラ28を通過していない時の波形で基準ローラ28の偏心と厚さ検知センサ1の基準位置からのオフセットを含んだものである。78は紙幣が基準ローラ28を通過した時の波形で前記77の波形に紙幣の厚さ変化が加わったものである。82は二枚以上重なった重送紙幣、テープや紙を貼った紙幣、紙幣の端が折れた紙幣が基準ローラ28を通過した波形を示す。また、一部が欠損した紙幣の欠損部が基準ローラ28を通過した場合には77の波形となる。79は基準ローラ28の1回転分の変化を示す。80は基準ローラ28の2回転分の変化を示す。81は紙幣が基準ローラ28を通過時の紙幣長さを示す。
【0040】
比較レベル83は紙幣の通過位置の厚さ変動幅の最低値である最低厚さ基準値を示す。比較レベル84は紙幣の通過位置の厚さ変動幅の最高値である最高厚さ基準値を示す。これらの基準値は金種、紙幣の通過位置ごとに値を記憶してある。
また、通過位置は紙幣のスキュー、シフト量より算出するが、他の検出器で測定しても良いし、判定処理部66に取り込んだ複数の厚さ検知センサの検出信号から算出することもできる。
【0041】
紙幣の平均厚さtはt=(m−2z)/nで求める。ここで、mは紙幣が基準ローラ28を通過した時を含む2回転の積算値、zは紙幣が基準ローラ28を通過していない時の1回転の積算値、nは紙幣が基準ローラ28を通過時の紙幣長さである。これにより、基準ローラ28の偏心と厚さ検知センサ1の基準位置からのオフセットを除去することができる。また、判別処理部66は紙幣が一枚であるか二枚以上重なった重送紙幣、テープや紙を貼った紙幣、紙幣の端が折れた紙幣であるかを判別するために、検出した紙幣の平均厚さtが最低厚さ基準値と最高厚さ基準値の間にあるならば一枚であると判定し、最高厚さ基準値以上ならば二枚以上あると判定する。また、最低厚さ基準値以下ならば欠損券、損券と判定する。
【0042】
次に、図7、図8を用いて記憶してある紙幣の通過位置と厚さ基準値の一例を述べる。図7に示すように、紙幣9の厚さは一様ではなく、透かし102、金種文字101などは、他の部分より盛り上がっている。したがって、厚さ基準値は、紙幣が厚さ検知センサの検知ローラ11を通過した時の位置により異なるため、紙幣9の全面に亘り一定の間隔ごと設けた通過位置103から108に対応して記憶する必要がある。ここで、紙幣の通過位置とは、図7に示す103から108の如く、搬送される紙幣9に対して1つの検知ローラ11が通過する紙幣上の位置のことをいう。すなわち、例えば通過位置103は、図7に示す左から2番目の検知ローラ11が通過する紙幣上の位置である。
【0043】
図8は紙幣9の位置104が厚さ検知センサの検知ローラ11を通過した時の検出信号76を示す。このように、金種文字101の位置で検出信号には大きな凹凸波形86が現われる。紙幣の厚さ基準値は、前述の紙幣の平均厚さの演算、t=(m−2z)/nにより求める。この紙幣の通過位置104においては、他の盛り上がりのない位置に比べて大きい最低厚さ基準値83と最高厚さ基準値84となる。
【0044】
次に、紙幣9が搬送路でシフト、スキューした場合の厚さ基準値の選定について述べる。紙幣9が検知ローラ11を通過する位置は、図7に示す紙幣の二つのコーナーの座標110と111を測定することにより求められる。二つの座標を(x1、y1)、(x2、y2)、また、n個の検知ローラ11のx座標の位置をx0からxnとすれば、n個の検知ローラ11に対する紙幣の通過位置は幾何学的に求められる。なお、紙幣の厚さ基準値は一定間隔ごとに記憶してあるため、例えば、通過位置が図7の通過位置104と105の中央であった場合は両方の厚さ基準値K104、K105の平均値とする。また、通過した位置とその両脇の厚さ基準値が記憶してある通過位置との距離の比率h、(1−h)によって、h×K104、(1−h)×K105の加算値とすることもできる。また、図7の通過位置109の様にスキューした場合は、通過したところの記憶してある厚さ基準値K106、K105の平均値とする。
【0045】
次に、図9、図10は判定処理部66の厚さ算出の他の実施例を示す。図9はテープや紙56が検知ローラを通過する距離が短い場合を示す。図10は検知ローラ11を紙幣位置104が通過したときの検出波形76を示す。このように、紙幣9が検知ローラ11を通過している時の波形85には、金種文字101の凹凸波形86とテープや紙56の凹凸波形86が現われる。テープや紙56を検出するために、紙幣9が検知ローラ11を通過している時は、一定時間ごとのサンプリング値110、111、112の差分、すなわち、サンプリング値(111−110)、サンプリング値(112−111)を演算する。この差分の絶対値がその位置の紙幣の厚さと基準値(テープや紙の厚さ)を加算した値以上ならばテープや紙の厚さ56が貼ってあると判定する。そのために、あらかじめ図7に示すように紙幣の長手方向に一定間隔ごとに設けた通過位置103から108と、その通過位置ごとに短手方向に一定間隔に紙幣の厚さを記憶しておくようにする。また、あらかじめ記憶しておく厚さ基準値は紙の厚さとテープや紙の厚さを加算したものでもよい。
【0046】
次に、紙幣9が搬送路でシフト、スキューした場合の紙幣の厚さの選定について述べる。紙幣9が検知ローラ11を通過する位置は、図7に示す紙幣の二つのコーナーの座標110と111を測定することにより求められる。二つの座標を(x1、y1)、(x2、y2)、また、n個の検知ローラ11のx座標の位置をx0からxnとすれば、n個の検知ローラ11に対する紙幣の通過位置は幾何学的に求められる。なお、紙幣の厚さは一定間隔ごとに記憶してあるため、例えば、通過位置が図7の通過位置104と105の中央であった場合は両方の厚さP104、P105の平均値とする。また、通過した位置とその両脇の厚さが記憶してある通過位置との距離の比率h、(1−h)によって、h×P104、(1−h)×P105の加算値とすることもできる。また、図7の通過位置109の様にスキューした場合は、通過した位置109とその両脇の厚さが記憶してある通過位置(P107、P106、P105、P104)との距離の比率h、(1−h)によって、P107、P106の間にあるときはh×P107、(1−h)×の加算値とし、P106にあるときはP106とし、P106、P105の間にあるときはh×P106、(1−h)×P105の加算値とし、P105にあるときはP105とし、P105、P104の間にあるときはh×P105、(1−h)×P104の加算値を選択する。
【0047】
このように本実施例によれば、紙幣に貼られたテープや紙の検出長さが短い場合でも誤り無くテープや紙を貼られていることを検出できる効果がある。
【0048】
また、判別処理部66では複数の厚さ検知センサごとに厚さの判定結果が得られる。この判定パターンによって、紙幣が一枚、二枚以上重なった重送紙幣、テープや紙を貼った紙幣、紙幣の端が折れた紙幣、一部が欠損した紙幣であるがどうか判別できる。
【0049】
例えば、次のような判定パターンによりに判別する。
パターン1:紙幣が一枚の判定パターンは紙幣が通過した厚さ検知センサの判定が全て一枚と判定した場合。
パターン2:二枚以上重なった重送紙幣のパターンは紙幣が通過した厚さ検知センサの二枚以上判定が基準の個数以上連続している場合。
パターン3:テープや紙等を貼った紙幣のパターンは紙幣が通過した厚さ検知センサが一つでも二枚以上判定の場合。又は、部分的に一枚判定と二枚以上判定があった場合。
パターン4:紙幣の端が折れた紙幣のパターンは紙幣が通過した厚さ検知センサの端部に位置する厚さ検知センサの判定が二枚以上判定で残りの厚さ検知センサの判定が一枚判定の場合。
パターン5:一部が欠損した紙幣のパターンは紙幣が通過した厚さ検知センサが一つでも最低基準値以下の判定の場合。
【0050】
そして、上記5つの判定パターンによって、判別処理部66は紙幣が一枚、二枚以上重なった重送紙幣、テープや紙等を貼った紙幣、紙幣の端が折れた紙幣、一部が欠損した紙幣であるかの判定の結果を判定信号68で上位の制御部に伝達する。
【0051】
また、前回の紙幣の平均厚さtを記憶しておき、今回の紙幣の平均厚さtと比較して、一定値以上の差がある場合は異常と判断し異常信号を出力する。
【0052】
このように本実施例によれば、紙幣が基準ローラを通過した時を含む2回転の積算値から紙幣の平均厚さを求めているので、基準ローラの偏心、金種及び搬送位置と傾きの変化により紙幣が基準ローラを通過した時の紙幣長さが変化した場合でも正確に紙幣の平均厚さを求めることができるので紙幣が一枚であるか二枚以上であるかを判定できる効果がある。
【0053】
また、複数の厚さ検知センサで紙幣の全面に亘り厚さを検出することができるので、紙幣が一枚の紙幣、二枚以上重なっている重送、テープや紙等が貼られた紙幣、折れている紙幣、欠損した紙幣等を検知し、変造券、損券として回収または正券として循環できる効果がある。
【0054】
また、前回の紙幣の平均厚さtを記憶しておき、今回の紙幣の平均厚さtと比較することにより厚さ検知センサ20の異常を検出できる効果がある。
【0055】
次に、本発明の紙幣厚さ検知装置の他の実施例について説明する。図11は紙幣判別装置の側面から見た構成を示す。上フレーム134と、下フレーム145と、上フレーム134に設けられた基準ローラ131、137、上搬送ローラ133、135と、上搬送ローラと対向して下搬送ガイド139に設けられた下搬送ローラ141、143、146、148と、下フレーム145の横板150、151に図1と同様に千鳥状に配置された厚さ検知センサ140と149は紙幣の搬送方向の長さ一枚以上の間隔を空けて配置される。この厚さ検知センサ140、149は、それぞれ第一の検出部、第二の検出部に相当し、それぞれ別々の紙幣判別装置の紙幣進入口(又はその近傍)に備えられる。また、上搬送ガイド138に設けられた厚さ検知センサ140と149の間に配置された紙幣の蛍光を検出する蛍光センサ132、142、紙幣の磁気を検出する磁気センサ144、紙幣の画像及び姿勢を検出する画像センサ136、147で構成される。上フレーム134は下フレーム145との間に設けられた回転部130によって上下に開閉できる。なお、紙幣は上フレーム134と下フレーム145の間を両方向に搬送される。
【0056】
本実施例の構成によれば、紙幣厚さ検知装置は、第一の検出部と第二の検出部とに備えられる厚さ検出センサは相互の間隔を補うように配置されているため、前述の実施例と同様の効果を奏する。
【0057】
さらには、第一の検出部と第二の検出部を紙幣判別装置の出口と入口に距離を空けてそれぞれ配置したことにより、一方の厚さ検知センサ140を紙幣が通過した時点より判定処理を開始でき、厚さ検知センサの数が少ないので紙幣が厚さ検知センサ149に到達する前に判定処理を完了できる。さらに、紙幣が厚さ検知センサ149を通過した時点より再度判定処理を開始し、同様に厚さ検知センサの数が少ないので短時間で判定処理を完了できる。このように判定処理の分散が可能であり、また一度の判定処理に必要なセンサの数が少ないので判定処理を高速化できる。
【0058】
また、判定結果が短時間で得られるので紙幣を収納又は返却するまでの搬送路を短縮できる効果がある。
また、厚さ検知センサ140、149は紙幣判別装置の両端側に設けられているため、厚さ検知センサ140、149を出口又は入口の外側より取り扱うことが可能となり紙幣判別装置の一部として備えられる紙幣厚さ検知装置の組み立て、及び調整が容易になる。
【0059】
次に、図12に図11の他の判定処理の実施例を示す。千鳥状に配置された厚さ検知センサ140と149の検出信号は判定処理部155に出力される。また、蛍光センサ142の出力信号(蛍光センサ132の出力も含まれる。)、磁気センサ144の出力信号、紙幣の画像及び姿勢を検出する画像センサ147(画像センサ136の出力も含まれる。)の出力信号も判定処理部155に出力される。そして、判定処理部155は判定信号156を出力する。
【0060】
判定処理部155は厚さ検知センサの判定結果から蛍光センサ、磁気センサ、画像センサの判定処理を変更するように動作する。すなわち、厚さ検知センサで異物が貼られていると判定できた場合はその部分の蛍光センサ、磁気センサ、画像センサの判定処理を省くように動作させる。さらに、余った時間を別のより精密な判定処理を行うように動作させる。
【0061】
次に、図13に図11の他の判定処理の実施例を示す。千鳥状に配置された厚さ検知センサ140と149の検出信号は記憶部160、163に一旦記憶されたのち判定処理部161に出力される。そして、判定処理部155は判定信号156を出力する。
【0062】
また、千鳥状に配置された厚さ検知センサ140と149の検出信号を記憶部160、163に一旦記憶されたのち判定処理部161に出力するのと、厚さ検知センサ140と149の検出信号を判定処理部161に出力するように構成することもできる。
【0063】
このように本実施例によれば、判定処理部161は紙幣が厚さ検知センサ140又は149に到達した時点又は通過した時点から判定処理を開始し、この時、記憶部には既に厚さ検知センサ140又は149で検出された信号が記憶されているので、一枚の紙幣に対して千鳥配列されたセンサ間の整合性が得られた状態で前記パターン判定が行える効果が得られる。
【0064】
なお、上記判定処理は図1の構成においても適用できる。
【0065】
図14は図1の厚さ検知センサの断面図を示す。図14の中で図1、図3と同じ符号のものは説明を省く。L部材26の取付け面24にはねじ穴25a、25bを設ける。符号21は発光素子19、受光素子27への電気配線を示す。符号23は電気配線のソケットを示す。レバー10は略直角に曲げた形状をしており、一端に軸12を設け転がり検知ローラ11a、11bをレバーの両側に配置する。転がり軸受11a、11bは軸方向に移動しないように内輪を軸12に接着により固定する。また、他方の端部には光が貫通するスリット20を設ける。レバー10の回転支持部13はL部材26に固定された軸15と、レバー10に外輪を固定された一対の転がり軸受け14a、14bからなる。転がり軸受け14a、14bはラジアル方向、アキシャル方向に変動しないように予圧を加え軸15に内輪を接着により固定する。
【0066】
このように本実施例によれば、レバーを回転支持部の中央からL字型に設けたので厚さ検知センサの幅を小さくでき小型化に効果がある。
【0067】
また、テープや紙等を貼った紙幣のテープや紙等の厚さは紙幣の厚さ以下であるため高精度で厚さを検出することが必要である。そこで、レバーの回転部の転がり軸受けに予圧を与えラジアル方向、アキシャル方向に変動しないようにしたので測定ばらつきがなくなり厚さ検出精度が向上する効果がある。
【0068】
次に、図15の厚さ検知センサの他の実施例について説明する。図15の中で図14と同じ符号のものは説明を省く。図15の厚さ検知センサは図14の厚さ検知センサのレバー10のスリット部に発光素子19を設けた構成である。
【0069】
このように本発明によれば、レバーに発光素子を設けたので厚さ検知センサの幅を小さくでき小型化に効果がある。
【0070】
次に、図16の厚さ検知センサの他の実施例を説明する。図16の中で図14と同じ符号のものは説明を省く。図16の厚さ検知センサは回転支持部13の端部にレバー10を設ける。検知ローラ16は転がり軸受け11a、11bを内蔵した構造である。また、受光素子19と発光素子27を上下に配置し、レバー10のスリット20をL字に曲げた構成である。
【0071】
このように本発明によれば、受光素子19と発光素子27を上下に配置したので厚さ検知センサの幅を小さくでき小型化に効果がある。
【0072】
本実施例の紙幣厚さ検知装置を用いた現金自動取扱装置の一実施例を図17に示す。図17の現金自動取扱装置に搭載される紙幣取扱装置90は、現金預け入れ時に供給された紙幣96aを収納するための紙幣の分離と現金払い出し時に利用者が指定した金額を払い出すための紙幣供給受取機構91と、紙幣搬送路92a、92bと、紙幣が真券であるか偽券であるかの鑑別手段と紙幣が1枚の紙幣、二枚以上重なっている重送、テープや紙等が貼られた紙幣、折れている紙幣、欠損した紙幣等を判別する本発明の紙幣厚さ検知装置を設けた紙幣鑑別部97と、紙幣の収納時と払い出し時に一時的に紙幣を蓄積しておく一時スタッカ93と、機械処理ができない紙幣を収納するための紙幣回収箱94と、金種別に紙幣96bを収納し払い出すための金種収納箱95a、95b、95cと、で構成される。
【0073】
次に、図17の動作について説明する。現金預け入れ時は紙幣供給受取機構91に供給された紙幣96aは一枚づつ分離され搬送路92aに供給される。紙幣鑑別部97において紙幣が真券であるか偽券であるかを鑑別し、また、紙幣が一枚か二枚以上かを判別する。紙幣が真券であり一枚及び折れ券の場合は一時スタッカ93に蓄積され取引金額を表示する。一方、供給した紙幣に問題がある場合は供給した全ての紙幣は紙幣供給受取機構91に戻される。取引が成立した場合は再び紙幣鑑別部97を通り紙幣が一枚か二枚以上かをチェックしてそれぞれの金種収納箱95に収納する。現金払い出し時には金種収納箱95の紙幣96bを一枚づつ分離し搬送路92bに供給する。紙幣鑑別部97において紙幣が一枚か二枚以上かを判別する。紙幣が一枚の場合は紙幣供給受取機構91に払い出される。二枚以上及び折れ券の場合は一時スタッカに蓄積され、その後、紙幣回収箱94に収納される。なお、紙幣鑑別部97は往復どちらの方向から紙幣が搬送されても鑑別可能なように構成されている。
【0074】
このように本実施例によれば、本発明の紙幣厚さ検知装置を設けた小型の紙幣鑑別部と紙幣搬送路を往復搬送路で構成したことにより設置面積を小さくでき装置の小型化に効果がある。また、搬送路を短くできるため預け入れ及び払い出しの時間を短縮できる効果がある。
【0075】
これまでの説明では現金自動取扱装置に使用する厚さ検知装置について述べたが、自動販売機の厚さ検知装置にも適用できる。また、金属板、樹脂板等、基準ローラと検知ローラの間を通過できるものであれば厚さを検知できる。
【0076】
【発明の効果】
本発明によれば、紙葉類の搬送方向に直交する方向に高い分解能を有し、紙幣取扱装置に搭載可能な紙葉類厚さ検知装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 紙幣厚さ検知装置の一実施例を示す。
【図2】 テープや紙等を貼った紙幣の例を示す。
【図3】 本実施例の図1の側面図を示す。
【図4】 図1の紙幣厚さ検知装置の搬送ローラ部分を側面より見た図を示す。
【図5】 本発明の変位検出部と判定処理回路の構成を示す。
【図6】 本発明の判定処理部の一実施例を示す。
【図7】 本発明の厚さ検知センサと紙幣通過位置の関係を示す。
【図8】 凹凸のある紙幣の厚さ検出波形を示す。
【図9】 テープや紙等を貼った紙幣の他の例を示す。
【図10】 本発明の判定処理部の他の実施例を示す。
【図11】 本発明の紙幣厚さ検知装置の他の実施例を示す。
【図12】 図11の他の判定処理の実施例を示す。
【図13】 図11の他の判定処理の実施例を示す。
【図14】 本実施例の厚さ検知センサの断面図を示す。
【図15】 厚さ検知センサの他の一実施例を示す。
【図16】 厚さ検知センサの他の一実施例を示す。
【図17】 本発明を適用した現金自動取扱装置の一実施例を示す。
【符号の説明】
1〜8、41〜47…厚さ検知センサ、9…紙幣、10…レバー、11…検知ローラ、13…回転支持部、26…L部材、28、48…基準ローラ、29、49…駆動ローラ、30,50…転がり軸受け、31…上ガイド、32…下ガイド、33…窓、34、40…紙幣搬送方向、54…上搬送ローラ、35…ばね、51…フレーム、52…横板、58…隣接ローラ間距離。
Claims (3)
- 紙葉類の搬送方向と直交する方向に回転軸を有し紙葉類の厚さを検出するための基準の位置を定める基準ローラと、前記基準ローラと紙葉類搬送面を挟んで対向する検知ローラを一端とし他端は回転軸を有するレバーの変位を検出する光学式の変位センサからなる厚さ検出センサを備え、前記基準ローラと前記検知ローラとの間に紙葉類を通過させて前記レバーの変位から紙葉類の厚さを検知する紙葉類厚さ検知装置において、
前記厚さ検知装置は第一の検出部と第二の検出部の二つによって構成され、前記検知ローラを前記レバーの両側に設けるとともに、前記第一の検出部と第二の検出部は紙幣判別装置の出口と入口に距離を空けて配置されていることを特徴とする紙葉類厚さ検知装置。 - 請求項1記載の紙葉類厚さ検知装置において、
前記レバーの光学式の変位検出センサは、発光素子と受光素子の間を前記レバーに設けたスリットが移動するようにしたことを特徴とする紙葉類厚さ検知装置。 - 請求項1記載の紙葉類厚さ検知装置において、
前記レバーの光学式の変位検出センサは、発光素子と受光素子とからなり、前記発光素子と前記受光素子のいずれかを前記レバーに設けたことを特徴とする紙葉類厚さ検知装置。
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