JP4031256B2 - 収尿袋 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、大量の尿を保持し得るコンパクトでかさばらない男性用の収尿袋に関する。
【0002】
【従来の技術】
重度の寝たきりで排尿ケアを必要とする人の多くは、夜間の排尿量が多い時間帯において、展開型の使い捨ておむつと尿パッドとを組み合わせて使用している。この場合、尿パッドが尿の吸収の主体として機能し、展開型おむつはおむつカバーのような補助的役割として用いられている。男性の場合、陰茎部が動いて尿パッドから尿が漏れることがあるため、陰茎部に巻き付ける形式の尿パッドも知られている。一方、社会的ストレスなどに起因した夜尿症の悩みを持つ壮年期(30代)の男性の存在も知られるようになってきている。このような介護の必要がない男性の場合、1人で着脱可能なパンツ型使い捨ておむつや尿パッドなどを使用することが可能である。
【0003】
上述したような目的で用いられる従来の使い捨ておむつや尿パッドなどの吸収体製品は、液不透過性のバックシートと液透過性のトップシートとの間に尿を吸収保持するための吸収体を介在させた構造を一般的に有する。液不透過性のバックシートは、尿の漏れを防ぐために吸収体をカバーする機能を有するが、透湿性を持たせるために微小な通気孔を形成したポリエチレンフィルムなどが用いられる。また、吸収体は主にフラッフ状パルプと高吸水性樹脂(以下、SAPと記述する)とを混合してマット状にしたものをティッシュなどの被覆材で包んで構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の吸収体製品のバックシートに用いられるフィルムは、ある程度の透湿性を有するものの、着用者の発汗をほぼ完全に逃がすまでには至っていない。このため、展開型おむつの内側に尿パッドを重ねて着用した場合には、二重にバックシートが介在する状態となるため、おむつ内の湿度がさらに高まり、著しい不快感を生ずる。
【0005】
また、従来の吸収体は嵩高なフラッフ状パルプを用いているため、尿パッドを単独で使った場合でも、これがかさばって違和感を生ずるため、展開型おむつと尿パッドを併用した場合には、この違和感が顕著なものとなってしまう。
【0006】
このような違和感を解消するためには、吸収体中に占めるフラッフ状パルプの割合を極力少なくし、吸収体中のSAPの相対含有率を高めたり、シート状SAPを用いて吸収体製品を薄型コンパクト化することが有効である。しかしながら、吸収体中のSAPの相対含有率を高めたり、混合体に代えてシート状SAPを用いることによって、吸収体製品の薄型化を達成したものであっても、SAPの含有率には限界があり、従来ではその限界が50〜60%程度しかなく、実際に着用時の違和感を解消するほど薄型化させることはできなかった。その原因は、SAPのゲルブロック現象や吸収特性にあり、特に問題となるのは、SAPは吸収保持性は高いものの、その吸収速度、特に吸収の立ち上がり速度が遅いという特性に起因するものである。
【0007】
例えば、尿などの排出速度は個人差,性差,年齢差などによって異なるが、最も早い例では100ccの尿が10秒前後で排出される。これに対し、SAPはその吸収速度が改善されたものであっても、液体が接してから吸収能力を充分に発揮する状態に至るまで、少なくとも30秒以上を必要とする。このような尿の排出速度と吸収体の一部を構成するSAPによる液体の吸収速度との間に存在する大きな速度差によって、尿の排出直後の段階では、尿の大部分が未吸収のまま吸収体製品内に滞留することとなる。そして、この未吸収の尿の吸収体製品内での自由な移動が、吸収体製品からの尿の漏れの大きな原因となる。
【0008】
このため、SAPを高い割合で含有する吸収体の表面、一般的にはトップシートとの間にアクイジション層やトランスファ層と呼称される嵩高な不織布状ウェブやカーリーファイバと呼称される弾性復元力の大きな部分架橋処理を施したフラッフパルプ層を介在させることにより、これらの機能性要素に尿を一時的に貯溜させて吸収体製品内での自由な移動を抑制し、最終的にこれら機能性要素に保持された尿をSAPに漸次吸収させるようにしていた。
【0009】
従って、吸収体に占めるSAPの含有率が高くなるほど、それに応じてより厚く積層したアクイジション層やトランスファ層を形成する必要が生ずるため、逆に吸収体の薄型化が阻害される上、製造コストの上昇も招いてしまう不具合があった。
【0010】
このように、従来の吸収体製品は単独であれ、重ねて使用する場合であれ、着用時の違和感や蒸れなどによる不快感を着用者に与えるものであった。
【0011】
【発明の目的】
本発明の目的は、大量の尿を保持することが可能であるにも拘らず、着用時にかさばらないコンパクトな収尿袋を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明による収尿袋は、可撓性を有するシートにて形成された液不透過性の袋状をなす本体と、この本体に形成されて男性器の陰茎部が挿入される開口部と、前記本体内に収容され、尿を吸収してこれを保持し得る吸収体と、前記シートを部分的に折り返すことによって形成される蛇腹構造の折り返し部を有するように前記本体に形成され、前記吸収体によって吸収されるべき尿を一時的に貯溜するトラップ部とを具え、このトラップ部は前記吸収体が前記シートと共に折り返された部分を含むことを特徴とするものである。
【0013】
本発明においては、その使用時に男性器の陰茎部を開口部から本体内に挿入し、この状態で下ばきなどにより収尿袋を保持する。尿が本体内に大量に排出された場合、吸収体によって瞬時に吸収し切れない尿はトラップ部に一時的に貯溜され、このトラップ部内に貯溜された尿が時間の経過に伴って吸収体により漸次吸収保持される。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明による収尿袋において、吸収体を覆うように本体の内壁に接合される液透過性のインナーシートをさらに具えることができる
【0016】
本体が横長の矩形をなすものであってよい。この場合、本体の縦方向の長さが20cm以下であって横方向の長さが15cm以上有することが有効である。縦方向の長さ20cm以上あると、着用時に着用者の股間から後方に収尿袋を押し込む必要があり、着座姿勢や脚を組んだ場合に収尿袋が潰れたり、肌と撚れ合ったりするために好ましくない。横方向の長さが15cm未満の場合、男性器と着衣との間介在する空間を有効利用することができない。つまり、男性器が身体から突き出した状態となっているため、その左右両側の空間にトラップ部を位置させることにより、着用時の違和感を軽減させることができる。横方向の長さが15cmを遥かに越えた長さの場合、下ばきの脚周り開口部から本体の左右両側部がはみ出して太股と着衣との間にこれが垂れ下がった状態となる。
【0017】
開口部が横方向に延在するスリットであってよい。この開口部は、陰茎部を挿入しやすい形状および大きさに設定することが必要であり、健常者以外の身体の一部が不自由な着用者にも配慮したものであることが好ましい。陰茎部に対する挿入の容易性を追及すると、開口部から陰茎部が抜け外れやすくなり、収尿袋を有効に機能させることが不可能となる。なお、デリケートな男性器に配慮して開口部の周りを柔軟な構造にすることが好ましい。
【0018】
このような観点から、開口部を囲むように弾性部材を設けることは極めて有効である。この弾性部材としてウレタンフォームシートなどの発泡樹脂シートが好適である。
【0019】
折り返し部は横方向に延在していてもよいし、縦方向に延在していてもよい。
【0020】
開口部から本体内に挿入される陰茎部の基端側に収尿袋をつなぎ止めるための連結手段をさらに具えることができる。具体的には、陰茎部に巻き付けられるリボン状部材を具え、このリボン状部材として伸縮性および肌触りなどの観点から短冊状の発泡体シート、例えばウレタンフォームシートを用い、その基端部を本体に固定し、その自由端が本体に対して剥離可能に係合できるように、粘着材や面ファスナなどをこの短冊状の発泡体シートの自由端に設けることによって達成可能である。あるいは、天然ゴムなどを原料とする平ゴムを伸長状態で固定した不織布などを用いることも可能である。
【0021】
開口部から本体内に挿入される陰茎部の本体に対する位置を規定するための規定手段をさらに具えることができる。
【0022】
着用する下ばきの内側に収尿袋を剥離可能に接合するための粘着層をさらに具えることができる。
【0023】
吸収体が50〜95重量%のSAPを含む2mm以下の厚さのシート状をなしているものであってよく、例えば不織布や紙にSAPを固定したSAPシートや、パルプにSAPを高い配合率で含有させたエアレイド吸収体シートなどを採用することができる。
なお、吸収体をシートと共に折り返した部分が蛇腹構造の折り返し部であってよい。
【0024】
【実施例】
本発明による収尿袋の実施例(一部、参考例を含む)について、図1〜図10を参照しながら詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限らず、これらをさらに組み合わせたり、この明細書の特許請求の範囲に記載された本発明の概念に包含されるあらゆる変更や修正が可能であり、従って本発明の精神に帰属する他の任意の技術にも当然応用することができる。
【0025】
第1の実施例による収尿袋を着用した状態の外観を図1に示し、この収尿袋の外観を図2に示し、その背面形状を図3に示し、そのIV−IV矢視断面構造を図4に示す。すなわち、本実施例における収尿袋10は、横長の矩形をなす袋状の本体11と、この液不透過性の本体11に形成されて男性器の陰茎部が挿入される開口部12と、この開口部12を囲むテープ状の弾性部材13と、本体11内に収容され、尿を吸収してこれを保持し得る吸収体14と、本体11の内壁に接合されて吸収体14を覆う液透過性のインナーシート15と、本体11に形成され、吸収体14によって吸収されるべき尿を一時的に貯溜するトラップ部16と、開口部12から本体11内に挿入される陰茎部の基端側に収尿袋10をつなぎ止めるための連結手段17とを具えている。
【0026】
外周縁部が密閉状態となった本体11は、着用時に外側、つまり下ばきB側に面する表面部11fと、内側、つまり着用者側に面する背面部11rとを有し、可撓性を有するシートにて形成されている。本体11の表面部11fの下部に位置するトラップ部16は、本体11の表面部11fを構成するシートを部分的に折り返すことによって形成される蛇腹構造の折り返し部18を複数有し、これら折り返し部18は本体11の横方向に延在している。このトラップ部16は、吸収体14が短時間で吸収し切れない尿を一時的に貯溜させるためのものであり、尿がこのトラップ部16に導かれると、折り返し部18が拡がってトラップ部16の容積が増大し、尿を確実に貯留することができる。従って、本体11の上端縁部から尿が漏れ出すおそれがない場合には、本体11の上端縁をすべて密閉する必要性はない。
【0027】
テープ状の弾性部材13は、外周縁部が本体11の外周縁部に接合される液透過性のインナーシート15と、本体11の背面部11rとの間に挟まれた状態でこれらと一体的に接合され、本実施例における開口部12は、これらを突き抜けるように横方向に延在するスリットにて形成されている。このように、開口部12を囲む弾性部材13を設けることにより、着用中に開口部12から陰茎部が抜け外れたり、尿が開口部12から漏れ出るような不具合を防止することができる。
【0028】
本実施例では、吸収体14を覆う液透過性のインナーシート15を本体11の内壁に接合しているため、肌触りの悪い吸収体14に対して男性器を直接触れないようにすることが可能であり、その着用感を良好に保つことができる。
【0029】
本体11の内面のほぼ全域に亙って配される吸収体14は、50〜95重量%のSAPを含むシート状をなしている。このような本実施例における吸収体14の構造を図5に模式的に示す。すなわち、本実施例における吸収体14は、不織布、好ましくは嵩高性と通気性とを有する不織布からなるベースシート19の表面にカーテンコートの如きラインコーティング技術を適用し、ベースシート19の長手方向に沿って相互に平行な帯状の高吸収層20を塗布することにより形成される。このような吸収体14は、従来のパルプとSAPとの混合吸収体に対して約1/3以下の厚さ、具体的には最大でも2mm、一般的には1mm以下の厚さにすることができる。これら高吸収層20には、SAPが好ましくは80〜90%の割合で含まれる。このようなシート状吸収体14は、ベースシート19のみの部分と高吸収層20を形成した部分とが存在するため、液の拡散性が良好であり、しかも従来のようなパルプとSAPとの混合吸収体では得られない薄型または超薄型にすることができ、着用時のかさばりを最小限に抑えて快適な着用感を得ることができる。このため、外から着用状態を認識されるような不具合を回避することも可能である。
【0030】
本実施例における連結手段17は、本体11の表面部11fの上端部中央に設けられており、基端部が本体11の表面部11fに接合されて陰茎部の基端部に巻き付けられる柔軟なリボン状部材21と、本体11の表面部11fに接合され、リボン状部材21の自由端に設けられた面ファスナ22に対して係合する面ファスナ23とを有する。陰茎部の基端部に巻き付けられたリボン状部材21の面ファスナ22を本体11の表面部11fに設けられた面ファスナ22に連結することにより、男性器に対して収尿袋10を確実に装着することができる。このため、例えば着用者が自転車などに乗って股関節を激しく動かすような運動を行っても、収尿袋10から陰茎部が抜け外れるのを防止することが可能である。
【0031】
なお、本実施例の如き横長の収尿袋10は、着用時に下ばきBからはみ出した状態となるが、特にサポート機能を有するブリーフなどと併用することが好ましく、これよって着用中の収尿袋10の位置ずれをより確実に防止することができる。
【0032】
本実施例における収尿袋10を展開した状態を図6に示す。すなわち、本体11の上に吸収体14および弾性部材13を配し、さらにその上にインナーシート15を重ねてこれらを一体的に接合した後、本体11,弾性部材13,インナーシート15を貫通するスリット、つまり開口部12を形成した後、これらを所定位置で折り返してトラップ部16となる折り返し部18を形成する。この場合、吸収体14の高吸収層20が折り返し部18と平行となるように本体11に対する吸収体14の位置を設定し、さらに折り返し部18の折線の位置を隣接する高吸収層20の間のベースシート19の部分に設定することにより、折り返し部18を容易に形成することができる。次に、上述した折り返し部18を形成した状態で本体11をその縦方向中央部で2つに折り重ね、その両側縁部および上端縁部をシール接合することにより、本実施例の収尿袋10を容易に製造することができる。なお、シール接合部分の密閉性をより確実にするため、本体11の両側縁部および上端縁部を再度折り返した状態でこれらを接合することが有効である。
【0033】
上述した実施例では、吸収体14を本体11の全域に亙って収容することにより、大量の尿を吸収保持できるようにしたが、開口部12から本体11内に挿入される陰茎部の本体11に対する位置を規定するための規定手段を本体11の中央部に設け、この規定手段の左右両側にのみ吸収体14を組み込むようにしてもよい。
【0034】
このような収尿袋10の参考例の外観を図7に示し、その吸収体14が収容された部分の縦断面構造を図8に示すが、先の実施例と同一機能の要素には、これと同一符号を記すに止め、重複する説明は省略するものとする。すなわち、本体11の中央部には、相互に重なり合うインナーシート15の一部を相隔てて縦方向に接合することより、開口部12から本体11内に挿入される陰茎部を囲む一対の接合部24が本発明の規定手段として形成されている。これら一対の接合部24の間隔は、開口部12の幅寸法にほぼ対応しており、これによって開口部12から本体11内に挿入される陰茎部の位置ずれを防止することができる。
【0035】
吸収体14は、一対の接合部24によって仕切られた本体11の左右両側に別々に収容されており、本参考例においても尿を一時的に貯留するためのトラップ部16が本体11の下端部を折り返すことよって形成されている。従って、吸収体14によって瞬時に吸収し切れない尿は、先の実施例と同様にトラップ部16に導かれてここに一時的に溜められ、時間の経過に伴って吸収体14にすべて吸収保持される。
【0036】
なお、図7および図8には描かれていないが、本参考例においても開口部12から本体11内に挿入される陰茎部の基端側に収尿袋10をつなぎ止めるための連結手段17(図2参照)が設けられている。
【0037】
参考例によると、開口部12から本体11内に挿入される陰茎部の本体11に対する位置を規定するための規定手段が一対の接合部24として本体11の中央部に設けられているため、陰茎部を収尿袋10内の好ましい位置に保持することが可能である。また、陰茎部が導かれる規定手段の部分には吸収体14が存在していないため、着用中の違和感をより少なくすることができる。
【0038】
上述した実施例および参考例では折り返し部18を横方向に延在させたが、これを縦方向に延在させることも可能である。
【0039】
このような本発明による収尿袋10の参考例の外観を図9に示し、その横断面構造を図10に示すが、先の実施例と同一機能の要素には、これと同一符号を記すに止め、重複する説明は省略するものとする。すなわち、本体11の背面部11r側の中央部分に位置するトラップ部16は、本体11の背面部11rを構成するシートを部分的に折り返すことによって形成される蛇腹構造の折り返し部18を有し、これら折り返し部18は本体11の縦方向に延在している。開口部12はこのトラップ部16の上端部に形成されている。尿を吸収保持するための吸収体14は、本体11の左右両側にそれぞれ分離状態で収容されている。
【0040】
参考例では、着用するブリーフなどの下ばきBの内側に収尿袋10を剥離可能に接合するための粘着層25が本体11の表面部11fの中央部に設けられており、これによって下ばきに対する収尿袋10の位置ずれをより確実に防止することができるようになっている。
【0041】
なお、図9および図10には描かれていないが、本参考例においても開口部12から本体11内に挿入される陰茎部の基端側に収尿袋10をつなぎ止めるための連結手段17(図2参照)が設けられている。
【0042】
【発明の効果】
本発明の収尿袋によると、可撓性を有するシートにて形成された液不透過性の袋状をなす本体に男性器の陰茎部が挿入される開口部を形成し、尿を吸収してこれを保持し得る吸収体を本体内に収容し、シートを部分的に折り返してなる蛇腹構造の折り返し部を有し、吸収体によって吸収されるべき尿を一時的に貯溜するトラップ部を本体に形成し、このトラップ部が吸収体をシートと共に折り返した部分を含むようにしたので、吸収体が短時間で吸収し切れない尿を一時的にトラップ部に貯溜させ、このトラップ部に貯溜された尿を時間の経過に伴って吸収体に漸次吸収させることが可能となり、吸収体の吸収能力を最大限に発揮させることができる。この結果、トラップ部を容易に形成することができ、しかも吸収体自体の構造を簡略化して収尿袋を薄くコンパクト化することによって着用性を改善することができる。
【0044】
吸収体を覆う液透過性のインナーシートを本体の内壁に接合した場合には、吸収体に対して男性器を直接触れないようにすることができるため、その着用感を良好に保つことができる。
【0045】
本体が横長の矩形をなす場合には、男性器と着衣との間の空間に本体の左右両側を位置させることができ、着用時の違和感を軽減させることができる。また、下ばきの脚周り開口部から収尿袋の左右両側部をはみ出させた状態で収尿袋を下ばきに保持させることが可能となり、着用中の収尿袋の位置ずれを抑制することができる。
【0046】
開口部が横方向に延在するスリットの場合、着用中に収尿袋のずり落ちを抑制することができる。
【0047】
開口部を囲む弾性部材を設けた場合には、着用中に開口部から陰茎部が抜け外れたり、尿が開口部から漏れ出るような不具合を防止することができ、しかも着用感を向上させることができる。
【0048】
折り返し部が横方向に延在している場合、尿を速やかにトラップ部全域に移動させることができ、開口部から尿が漏れ出るような不具合を未然に防止することができる。
【0049】
折り返し部が縦方向に延在している場合、トラップ部が収尿袋の下端部に形成されていても尿を速やかにトラップ部に誘導させることができ、しかも収尿袋の両側端部が下ばきの脚周り開口部からはみ出さないようにすることができる。
【0050】
開口部から本体内に挿入される陰茎部の基端側に収尿袋をつなぎ止めるための連結手段を設けた場合、長時間に亙る着用中に収尿袋がずり落ちるなどの不具合を確実に防止することができる。
【0051】
開口部から本体内に挿入される陰茎部の本体に対する位置を規定するための規定手段を設けた場合には、着用中の収尿袋の位置ずれを抑制してその機能を有効に発揮させることができる。
【0052】
着用する下ばきの内側に収尿袋を剥離可能に接合するための粘着層を設けた場合には、下ばきによって収尿袋を確実に保持させることができるため、着用性をさらに向上させることができる。
【0053】
吸収体が50〜95重量%のSAPを含むシート状をなしている場合には、吸収体を極めて薄く、例えば2mm以下の厚さにすることができ、収尿袋をさらにコンパクト化して着用性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による収尿袋の一実施例の使用形態を表す外観図である。
【図2】図1に示した収尿袋の外観を表す斜視図である。
【図3】図2に示した収尿袋の背面図である。
【図4】図3中のIV−IV矢視断面図である。
【図5】図1に示した収尿袋に用いられる吸収体の外観を模式的に表す斜視図である。
【図6】図1に示した収尿袋の内面を一部破断状態で表す展開図である。
【図7】 本発明による収尿袋の参考例の外観を一部破断状態で表す斜視図である。
【図8】 図7に示した参考例における吸収体が収容された部分の縦断面図である。
【図9】 本発明による収尿袋の別な参考例の外観を表す斜視図である。
【図10】図9に示した収尿袋の内部構造を表す横断面図である。
【符号の説明】
B 下ばき
10 収尿袋
11 本体
11f 表面部
11r 背面部
12 開口部
13 弾性部材
14 吸収体
15 インナーシート
16 トラップ部
17 連結手段
18 折り返し部
19 ベースシート
20 高吸収層
21 リボン状部材
22,23 面ファスナ
24 接合部
25 粘着層

Claims (12)

  1. 可撓性を有するシートにて形成された液不透過性の袋状をなす本体と、
    この本体に形成されて男性器の陰茎部が挿入される開口部と、
    前記本体内に収容され、尿を吸収してこれを保持し得る吸収体と、
    前記シートを部分的に折り返すことによって形成される蛇腹構造の折り返し部を有するように前記本体に形成され、前記吸収体によって吸収されるべき尿を一時的に貯溜するトラップ部と
    を具え、このトラップ部は前記吸収体が前記シートと共に折り返された部分を含むことを特徴とする収尿袋。
  2. 前記吸収体を覆うように前記本体の内壁に接合される液透過性のインナーシートをさらに具えたことを特徴とする請求項1に記載の収尿袋。
  3. 前記本体は、横長の矩形をなすことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の収尿袋。
  4. 前記開口部は、横方向に延在するスリットであることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の収尿袋。
  5. 前記開口部を囲む弾性部材をさらに具えたことを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の収尿袋。
  6. 前記折り返し部が横方向に延在していることを特徴とする請求項1から請求項5の何れかに記載の収尿袋。
  7. 前記折り返し部が縦方向に延在していることを特徴とする請求項1から請求項5の何れかに記載の収尿袋。
  8. 前記開口部から前記本体内に挿入される陰茎部の基端側に収尿袋をつなぎ止めるための連結手段をさらに具えたことを特徴とする請求項1から請求項7の何れかに記載の収尿袋。
  9. 前記開口部から前記本体内に挿入される陰茎部の前記本体に対する位置を規定するための規定手段をさらに具えたことを特徴とする請求項1から請求項8の何れかに記載の収尿袋。
  10. 着用する下ばきの内側に収尿袋を剥離可能に接合するための粘着層をさらに具えたことを特徴とする請求項1から請求項9の何れかに記載の収尿袋。
  11. 前記吸収体は、50〜95重量%のSAPを含む2mm以下の厚さのシート状をなしていることを特徴とする請求項1から請求項10の何れかに記載の収尿袋。
  12. 前記吸収体を前記シートと共に折り返した部分が前記蛇腹構造の折り返し部であることを特徴とする請求項1から請求項11の何れかに記載の収尿袋。
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