JP4029316B2 - 画像種別識別方法および装置と画像処理プログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像種別識別方法および装置と画像処理プログラムに関し、例えば文字や線描画された図形などの画像とそれ以外の画像の種類を識別する画像種別識別方法および装置と画像処理プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、コンピュータ用モニターはワープロソフトや表計算ソフトなどのコンピュータの画像だけではなく、テレビ放送されている映像を出力したり、DVDから再生した映像を出力できるようになってきている。このような用途に用いられるコンピュータ用モニターは、様々な表示画像毎に最適な画質で表示を行えるよにするための表示モードが用意されている。
【0003】
例えば、このコンピュータ用モニターにコンピュータ上で用いられているワープロソフトや表計算ソフトなどのテキスト画像を表示するときにはノーマルモードで表示を行い、また同じコンピュータ用モニターでデジカメやスキャナなどで取り込んだ写真などの画像やテレビ放送されている映像やDVDの映像を見るときは、実際の風景や人物などを撮影した自然画像を最適な画質で見ることができる高画質モードに切り替えて表示を行う。従来、この表示モードは、使用者が画像ソース毎に手動で表示モードを選択することにより、適切な画質で画像を表示できていた。
また、画像がテキスト画像なのか自然画像なのかを識別する手法としては、特開平6−284281号公報に開示された画像処理装置がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の画像出力装置の問題点は、表示モードの切り替えが煩雑であったことである。その理由は、従来のシステムでは表示モードの切り替えを表示画像に応じて使用者が手動で切り替えなければならなかったからである。表示モードを切り替えるには、モニターやプロジェクターなどを含む画像出力装置が、表示する画像の種類についてテキスト画像なのか自然画像なのかを識別しなければならない。しかし、従来の画像出力装置は画像種類を識別する機能を有していないという課題があった。
【0005】
そこで、本発明の目的は、画像の種類を精度よく識別できる画像種別識別方法および装置と画像処理プログラムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る画像種別識別方法は、データ処理装置の画像種類識別手段が、時間的に連続する2つの画像の差分画像を求める差分画像作成ステップと、前記差分画像の階調数に関する差分画像ヒストグラムを算出する差分画像ヒストグラム作成ステップと、前記差分画像ヒストグラムの形状に基づき画像を分類する画像分類ステップとを備えたことを特徴とする。
【0010】
本発明に係る画像種別識別装置は、時間的に連続する2つの画像を画像記憶部へ記憶する記憶手段と、前記2つの画像の差分画像を求める差分画像作成手段と、前記差分画像の階調数に関する差分画像ヒストグラムを算出する差分画像ヒストグラム作成手段と、前記差分画像ヒストグラムの形状に基づき画像を分類する画像分類手段とを備えたことを特徴とする。
【0014】
本発明に係る画像処理プログラムは、コンピュータに画像の種類を識別させるための画像処理プログラムであって、時間的に連続する2つの画像を画像記憶部へ記憶する記憶手順と、前記2つの画像の差分画像を求める差分画像作成手順と、前記差分画像の階調数に関する差分画像ヒストグラムを算出する差分画像ヒストグラム作成手順と、前記差分画像ヒストグラムの形状に基づき画像を分類する画像分類手順とを備えたことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態について説明する。
図1は、この発明の第1の実施の形態の画像種別識別方法が適用される画像出力装置の構成を示すブロック図である。この画像出力装置は、画像を入力する画像入力手段1と、プログラム制御により動作するデータ処理装置2と、画像を記憶する記憶装置3と、画像出力手段4とを含んでいる。
【0019】
画像入力手段1は、画像の種類を識別するための画像を入力するためのものである。これは、DVDプレーヤやコンピュータ、TVチューナ、ゲーム機器など様々な機器を用いることが出来る。画像出力手段4は、データ処理装置2から出力された画像をモニターやプロジェクターなどにより外部に出力する。
【0020】
記憶装置3は、画像記憶部31と画像特徴量記憶部32とを備えている。画像記憶部31は、画像入力手段1から入力された画像を記憶している。画像特徴量記憶部32には、画像から抽出された特徴量が記憶される。この特徴量には画像のヒストグラムなどがある。
【0021】
データ処理装置2は、画像特徴量抽出手段21と画像種類識別手段22と画質調整手段23とを備えている。画像特徴量抽出手段21は、画像記憶部31に記憶されている画像から特徴量を抽出して画像特徴量記憶部32に記憶させる。画像特徴量抽出手段21で行われる処理は様々なものがあるが、例えば特徴量を画像のヒストグラムとしたときにはその特徴量は以下のようにして求められる。
先ず、画像記憶部31に記憶されている画像を取り出す。次に画素のRGB値を示すR,G,Bと次式、V=max( R,max(G,B))を用いて各画素の輝度値Vを求める。
【0022】
このようにして求められた輝度値Vは0から255の値を取る。この輝度値Vに基づいて256階調を持つヒストグラムを作成する。これを特徴量として、画像特徴量記憶部32に記憶して終了する。
【0023】
画像種類識別手段22は、画像特徴量記憶部32に記憶されている画像の特徴量を読み込み、その特徴量に基づいて画像の種類を識別する。入力画像はこの画像種類識別手段により、(1)コンピュータ上で用いられているワープロソフトや表計算ソフトなどのテキスト画像、(2)デジカメやスキャナなどで取り込んだ写真などの画像やTVやDVDの画像など、実際の風景や人物などを撮影した自然画像に識別される。例えば、画像入力手段1がDVDプレーヤーであった場合は、特徴量から画像種類を識別し、入力画像の種類が自然画像であることを識別する。画像種類識別手段22で行われる処理には画像ヒストグラムの内、しきい値以上の頻度を持つ階調数の数を用いるものや、ヒストグラムのエントロピーを用いるもの、あるいは時間的に隣接する2フレーム画像の差分画像のヒストグラムを用いる手法など様々な手法がある。
【0024】
画像種類識別手段22で行われる処理の例として、以下に3手法を示す。
第1の方法は、しきい値以上の頻度を持つ階調数を用いる手法である。第1の手法は、テキスト画像と自然画像とでそのヒストグラムの形状が異なることを利用して識別を行う。テキスト画像は図4(a)のようにある特定の階調の頻度が多くなる傾向があるのに対して、自然画像は図4(b)のように全体的に頻度が分布する傾向がある。そのため、図5のようにあるしきい値より多い頻度を持つ階調数を数える事で、テキスト画像と自然画像を識別できる。図5の場合で言うと、階調数が所定値以下ならばテキスト画像、所定値より多ければ自然画像となる。
【0025】
第2の方法は、ヒストグラムのエントロピーを用いる手法である。この第2の手法も、テキスト画像と自然画像とでそのヒストグラムの形状が異なることを利用して識別を行う。ヒストグラムのエントロピーEは階調nの要素の頻度割合をPnとすると次式、E=−ΣPn×log(Pn)で求められる。このエントロピーはヒストグラムの頻度が一箇所に集中するとその値は小さくなり、頻度が各階調値に広がって分布するとその値は大きくなる。このため、図4(a)のように集中的にヒストグラムが分布するとエントロピーが低くなり、図4(b)のうにヒストグラムが分散して分布するとエントロピーが高くなるので、この値を利用してテキスト画像と自然画像を識別することが出来る。
【0026】
第3の方法は、表示画像の時間的な差分画像を作成し、差分画像のヒストグラムを用いる手法である。ビデオカメラで撮影した自然画像は動きがあり、画面に新しい画像を表示するたびに少しずつ画像が異なっている。一方、テキスト画像は時間的に大きく変化することがあまりない。この性質を利用したのがこの第3の手法である。モニターなどでは、テキスト画像、自然画像に関わらず、毎秒60枚ほどの画像を表示することにより画像を出力している。この画像の1枚1枚をフレーム画像と呼ぶとすると、この第3の手法では、先ず、連続するフレーム画像の差分画像を作成する。次に差分画像のヒストグラムを作成する。そして、このヒストグラムの内、あるしきい値より多い頻度を持つ階調数を計数する。入力画像がテキスト画像であると、画像の変化がほとんどないので、差分画像はほぼ一様になり、その結果、前記階調数の計数結果は小さくなる。一方、ビデオカメラで撮影した自然画像は画像の変化が大きいので、差分画像は一様ではなくなり、結果として、前記階調数の計数結果は多くなる。このことから、前記階調数の計数結果を用いることで画像の識別が可能となる。
【0027】
以上説明した三つの手法は、入力画像がカラー画像やモノクロ画像のどちらであっても、手法を変えることなくテキスト画像と自然画像を識別することが出来る。これは、3手法が式(1)などにより算出した輝度ヒストグラムを用いるためである。輝度ヒストグラムは画像中の画素の輝度値に基づいて作成したヒストグラムである。入力画像がカラーであってもモノクロであっても、その輝度ヒストグラムの形状はテキスト画像、自然画像ともに類似している。そのため、これら三つの手法を改変することなく、画像識別を行うことが出来る。
また、これら三つの手法は、計算コストが低く、簡易に処理できるため、高速に画像識別を行うことが可能であるという利点もある。
【0028】
画質調整手段23は、画像種類識別手段22から得られた識別結果を基に、画像記憶部31から画像を取り込み、この画像の画質を調整する。例えば、画像種類識別手段22で画像がテキスト画像と識別された場合は、画質調整手段23はテキスト画像に適した画質に画像を改善する。一方、自然画像と識別された場合は、画質調整手段23は自然画像に適した画質に画像を改善する。これは、例えば以下のように処理される。入力画像が自然画像と識別されたときは、その入力画像のコントラストを高め、彩度を強調し、鮮鋭度を高めることにより、入力画像の画質を改善する。一方、入力画像がテキスト画像と識別された場合は、入力画像に対して何の画像処理も施さず、そのままの画質で出力を行う。このようにすることにより、自然画の画質だけを改善できる。
【0029】
次に、図1と図2のフローチャートを参照してこの第1の実施の形態の全体の動作について詳細に説明する。
先ず、初期設定として様々な変数を初期値化する(ステップS201)。続いて、画像入力手段1から画像を入力し、画像記憶部31に画像を記憶する(ステップS202)。画像が記憶されると、画像特徴量抽出手段21は入力された画像の特徴量を抽出し、画像特徴量記憶部32に抽出した特徴量を記憶する(ステップS203)。次に、画像種類識別手段22により画像より抽出された特徴量を画像特徴量記憶部32から読み出し、この特徴量に基づき画像種類を識別する(ステップS204)。この画像種類の識別の手法は、前記第1の手法、第2の手法、第3の手法などがある。続いて、画質調整手段23により、前記画像種類の識別結果に応じて入力画像の画質を調整する(ステップS205)。最後に、調整後の画像を外部に出力し、ステップS202に戻る(ステップS206)。
【0030】
図3は、図1の画像種類識別手段22が前記第1の手法により画像種類の識別を行うときの詳細な動作例を示すフローチャートである。先ず、図1の画像特徴量記憶部32から特徴量であるヒストグラムを取り出す(ステップS601)。ここでは、このヒストグラムを入力画像から得られた輝度ヒストグラムと考える。次に、図6に示したように輝度ヒストグラムのうち、あらかじめ画像サイズごとに設定されている頻度しきい値を越える頻度を持つ階調数を計数する(ステップS602)。そして、前記計数した階調数があらかじめ設定されている計数値を超えるか否かを判定する(ステップS603)。この結果、超えた場合は自然画像と識別して処理を終了する(ステップS605)。また、超えなかった場合はテキスト画像と識別して処理を終了する(ステップS604)。
【0031】
以上のように、この第1の実施の形態によれば、文字や線描画された図形の画像とそれ以外の画像とでは、画像サイズごとに設定されている頻度しきい値を越える頻度を持つ階調数の計数結果に差が生じるため、前記計数結果をもとに文字や線描画された図形の画像とそれ以外の画像とを高い信頼性で識別できる画像種別識別方法を提供できる効果がある。
【0032】
また、この第1の実施の形態によれば、文字や線描画された図形の画像とそれ以外の画像とでは、ヒストグラムのエントロピーに明確な違いが現れるため、画像種類識別手段22が前記第2の手法により画像種類の識別を行うことで、識別対象となっている画像の種類について、前記ヒストグラムのエントロピーの値をもとに高い信頼性で識別できる画像種別識別方法を提供できる効果がある。
【0033】
また、この第1の実施の形態によれば、連続する2つの画像の差分画像の画像データから得られた階調数についてのヒストグラムにおいて、文字や線描画された図形の画像とそれ以外の画像とでは、所定の頻度を超える階調数の計数結果には明確な違いが現れるため、画像種類識別手段22が前記第3の手法により画像種類の識別を行うことで、前記識別対象となっている画像の種類を前記所定の頻度を超える階調数の計数結果をもとに高い信頼性で識別できる画像種別識別方法を提供できる効果がある。
【0034】
また、入力された画像が文字や線描画された図形などの画像であるか、またはそれ以外の画像であるかなど、ヒストグラムのエントロピーの値にもとづき識別した前記画像の種類に応じて、画質の調整を自動的に行える画像出力装置を提供できる効果がある。
【0035】
また、入力された画像が文字や線描画された図形などの画像であるか、またはそれ以外の画像であるかなど、連続する2つの画像の差分画像の画像データから得られたヒストグラムの所定の頻度以上の階調数の計数結果にもとづき前記画像の種類を識別し、その識別結果に応じてその画質の調整を自動的に行える画像出力装置を提供できる効果がある。
【0036】
また、入力された画像がカラー画像であるかモノクロ画像であるかにかかわらず前記画像の種類を識別でき、その識別結果に応じてその画質の調整を自動的に行える画像出力装置を提供できる効果がある。
【0037】
また、計算コストのかからない手法により画像識別を行うため、高速で画像の種類を識別でき、その識別結果に応じてその画質の調整を自動的に行える画像出力装置を提供できる効果がある。
【0038】
次に、本発明の第2の実施の形態である画像処理プログラムを記憶した記憶媒体について説明する。
図6は、この第2の実施の形態による画像出力装置の構成を示すブロック図であり、図1と同一または相当の部分については同一の符号を付し説明を省略する。この画像出力装置は、画像入力手段1、データ処理装置2、記憶装置3、画像出力手段4を備え、さらに、画像処理プログラム41を記憶した記憶媒体6を備える。この記憶媒体6は磁気ディスク、半導体メモリ、CD−ROMその他の記憶媒体であってよい。前記画像処理プログラム41は記憶媒体6からデータ処理装置2に読み込まれ、データ処理装置2の動作を制御し、記憶装置3に画像記憶部31、画像特徴量記憶部32を生成する。データ処理装置2は前記画像処理プログラム41の制御により上述の第1の実施の形態におけるデータ処理装置による処理と同一の処理を実行する。
【0039】
この画像処理プログラム41は、前記前記第1の実施の形態で説明した第2の手法が適用される場合には、図7のフローチャートに示すように、画像種類について識別対象となっている画像の画像データを取り込み(ステップS701)、前記取り込んだ画像の画像データを画像記憶部31へ保存し(ステップS702)、前記保存した画像データから階調数についてのヒストグラムを生成し(ステップS703,第1の手順)、前記生成した前記ヒストグラムを画像特徴量記憶部32へ保存し(ステップS704)、前記保存したヒストグラムについてそのエントロピーを求め(ステップS705,第2の手順)、さらに前記エントロピーの値にもとづいて画像の種類を識別する(ステップS706,第3の手順)。この場合、例えば文字や線描画された図形などの画像とそれ以外の画像で記エントロピーに明確な違いが現れることになり、前記識別対象となっている画像の種類についての識別が高い信頼性で実現できる。そして、前記識別結果に応じて前記画像記憶部31に保存した画像の画質の調整を行う(ステップS707)。
【0040】
あるいはまた、前記画像処理プログラム41は、前記前記第1の実施の形態で説明した第3の手法が適用される場合には、図8のフローチャートに示すように、識別対象となっている連続する画像の画像データを取り込み(ステップS711)、前記取り込んだ画像データを画像記憶部31へ記憶し(ステップS712)、前記記憶した連続する2つの画像間の差分画像を求め(ステップS713,第4の手順)、前記差分画像の画像データから階調数についてのヒストグラムを生成し(ステップS714,第5の手順)、前記生成したヒストグラムを画像特徴量記憶部32へ記憶し(ステップS715)、前記ヒストグラムをもとに所定の頻度を超える階調数を計数し(ステップS716,第6の手順)、前記階調数の計数結果に基づき画像の種類を識別する(ステップS717,第7の手順)。この場合、例えば文字や線描画された図形などの画像とそれ以外の画像とでは、前記所定の頻度を超える階調数の計数結果には明確な違いが現れることになり、前記識別対象となっている画像の種類についての識別が高い信頼性で実現可能になる。そして、前記識別した画像種別に応じた画質調整を行う(ステップS718)。
【0041】
従って、この第2の実施の形態によれば、画像から得られるヒストグラムがテキスト画像と自然画像でその形状が大きく異なることを利用できるため、テキスト画像と自然画像の識別を高い信頼性で実現でき、さらにその識別結果に応じてその画質の調整を自動的に行える画像処理プログラムと、その画像処理プログラムを利用した画像種別識別方法および装置を提供できる効果がある。
【0042】
また、連続する2つの画像の差分画像の画像データから得られたヒストグラムの所定の頻度以上の階調数の計数結果にもとづき、入力された画像がテキスト画像であるか自然画像であるかなど、前記画像の種類を識別し、その識別結果に応じてその画質の調整を自動的に行える画像処理プログラムと、その画像処理プログラムを利用した画像種別識別方法および装置を提供できる効果がある。
【0043】
次に、本発明の第3の実施の形態である画像種別識別方法が適用される画像種別識別装置について説明する。
図9は、この画像種別識別装置の構成を示すブロック図であり、図1と同一または相当の部分については同一の符号を付し説明を省略する。この画像種別識別装置は、画像入力手段1、データ処理装置8、記憶装置3、出力端7を備えている。画像入力手段1、記憶装置3は上述の第1の実施の形態におけるものと同一の処理を実行する。データ処理装置8は、画像特徴量抽出手段21と画像種類識別手段22とを備えている。画像特徴量抽出手段21と画像種類識別手段22の処理は上述の第1の実施の形態におけるものと同一の処理を実行する。ただし、画像種類識別手段22の出力である画像種類の識別結果が出力端7に送られる点で異なる。
【0044】
この第3の実施の形態では、テキスト画像と自然画像の識別を高い信頼性で実現でき、さらにその識別結果を出力できる画像種別識別装置を提供できる効果がある。
【0045】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、識別対象となっている画像の種類について高い信頼性で識別できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態の画像種別識別方法が適用される画像出力装置の構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の第1の実施の形態の画像出力装置の全体動作を示すフローチャートである。
【図3】この発明の第1の実施の形態の画像出力装置における画像種類識別手段が第1の手法により画像種類の識別を行うときの詳細な動作例を示すフローチャートである。
【図4】この発明の第1の実施の形態におけるテキスト画像と自然画像から抽出したヒストグラムの形態の違いを示す説明図である。
【図5】この発明の第1の実施の形態において所定値を越える頻度を持つ階級数を求めることでテキスト画像と自然画像の種類を識別するときの説明図である。
【図6】この発明の第2の実施の形態による画像出力装置の構成を示すブロック図である。
【図7】画像種類の識別に第2の手法が適用される場合の画像処理プログラムの構成を示すフローチャートである。
【図8】画像種類の識別に第3の手法が適用される場合の画像処理プログラムの構成を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第3の実施の形態である画像種別識別方法が適用される画像種別識別装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1……画像入力手段、2、8……データ処理装置(コンピュータ)、4……画像出力手段、21……画像特徴量抽出手段、22……画像種類識別手段、23……画質調整手段、41……画像処理プログラム。
Claims (6)
- データ処理装置の画像種類識別手段が、
時間的に連続する2つの画像の差分画像を求める差分画像作成ステップと、
前記差分画像の階調数に関する差分画像ヒストグラムを算出する差分画像ヒストグラム作成ステップと、
前記差分画像ヒストグラムの形状に基づき画像を分類する画像分類ステップと、
を備えたことを特徴とする画像種別識別方法。 - 前記画像分類ステップが、前記差分画像ヒストグラムにおいて、頻度が所定の閾値を超える階調数を計数する頻出階調数計数ステップと、該階調数の数に基づき画像を分類する頻出階調数画像分類ステップとを備えたことを特徴とする請求項1記載の画像種別識別方法。
- 時間的に連続する2つの画像を画像記憶部へ記憶する記憶手段と、
前記2つの画像の差分画像を求める差分画像作成手段と、
前記差分画像の階調数に関する差分画像ヒストグラムを算出する差分画像ヒストグラム作成手段と、
前記差分画像ヒストグラムの形状に基づき画像を分類する画像分類手段と、
を備えたことを特徴とする画像種別識別装置。 - 前記画像分類手段は、前記差分画像ヒストグラムにおいて、頻度が所定の閾値を超える階調数を計数する頻出階調数計数手段と、該階調数の数に基づき画像を分類する頻出階調数画像分類手段とを備えたことを特徴とする請求項3記載の画像種別識別装置。
- コンピュータに画像の種類を識別させるための画像処理プログラムであって、
時間的に連続する2つの画像を画像記憶部へ記憶する記憶手順と、
前記2つの画像の差分画像を求める差分画像作成手順と、
前記差分画像の階調数に関する差分画像ヒストグラムを算出する差分画像ヒストグラム作成手順と、
前記差分画像ヒストグラムの形状に基づき画像を分類する画像分類手順と、
を備えたことを特徴とする画像処理プログラム。 - 前記画像分類手順は、前記差分画像ヒストグラムにおいて、頻度が所定の閾値を超える階調数を計数する頻出階調数計数手順と、該階調数の数に基づき画像を分類する頻出階調数画像分類手順とを備えたことを特徴とする請求項5記載の画像処理プログラム。
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