JP4028678B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機において、遊技盤に配設された各入賞口への遊技球の入賞に応じて払出される賞球の払出し制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来からパチンコ遊技機では、遊技盤の遊技領域内に、例えば、始動入賞口や大入賞口と言われる各種入賞口が設けられている。そして、打球発射装置を使用して遊技盤内に打球された遊技球が各入賞口に入賞すると、各入賞口に応じて異なる賞球(少数個又は多数個)の払い出しが行われるようになっている。そのため、パチンコ遊技機の機裏側には、遊技機における遊技状態制御のために各種制御信号を出力する主制御手段、当該主制御手段からの制御信号に基づき賞球払出装置の駆動を制御する払出し制御手段が備えられている。また、各入賞口に入賞した遊技球は、セーフ球となって機裏側へ排出するためのセーフ球排出通路へ通出され、当該通路において全てのセーフ球がセーフ球処理装置により1個ずつ検出処理されるようになっている。そして、前記各基板及び各装置により、前記セーフ球の1個ずつに係る主制御手段での検出入力処理、及びセーフ球処理装置での検出処理、払出し制御手段での賞球の払出し制御処理、及び賞球払出装置での賞球の払出し作動処理を行って、各セーフ球の1個毎に応じて設定された賞球を区分排出するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが前述した従来のパチンコ遊技機では、セーフ球1個毎に対する賞球の区分払出し制御例として、遊技盤上の各入賞口のうち特定の入賞口(一般的には少数個賞球獲得条件の入賞口)に入賞した一部のセーフ球のみがセーフ球処理装置による検出処理に加えて、当該入賞口に設けられた入賞検知手段でも検知され、その入賞信号が主制御手段に入力され記憶されている。そして、全ての入賞口に入賞したセーフ球がセーフ球処理装置により1個ずつ検出処理される毎に、主制御手段に対し入賞信号の有無が逐一確認されるようになっている。その結果、払出し制御手段では、前記入賞信号が主制御手段に入力記憶されていると、当該記憶内容に従って少数個の賞球が優先して賞球払出装置の駆動に伴う賞球の払出しが行われるようになっている。一方、その確認時に入賞信号が主制御手段に入力記憶されていなければ、多数個の賞球を払出すように賞球払出装置の駆動が制御されるようになっている。
【0004】
そのため、従来のパチンコ遊技機では賞球の払出し制御においてセーフ球処理装置が必ず必要となっており、遊技機内にセーフ球処理装置を設けるためのスペースを確保しなければならず、遊技機全体の大型化、高コスト化を招くという問題があった。
【0005】
また、賞球の払出し制御は、払出し制御手段が主導となって行われているため、遊技状態の制御を行うべき主制御手段において払出しに関しての管理が行われていなかった。さらに、賞球の払出し状態を報知するための例えば賞球LEDなどの制御(点灯・消灯)が払出し制御手段により行なわれているため、本来、賞球の払出しだけを制御すれば良い払出し制御手段に負荷がかかっていたという問題があった。
【0006】
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、遊技機全体の構成を簡略化すると共に、賞球の払出しに関する制御を主制御手段主導で行い得るパチンコ遊技機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、本発明では、各入賞口毎に設けられ当該入賞口への遊技球の入賞に基づき入賞信号を出力する入賞検知手段と、前記入賞検知手段からの入賞信号に基づき遊技機における遊技状態制御のために各種の制御信号を出力する主基板と、前記主基板からの制御信号に基づき賞球払出装置の駆動を制御する払出し制御基板とを備え、前記払出し制御基板は、賞球を1球ずつ払出す駆動をさせるための制御信号を前記賞球払出装置に出力し、前記賞球払出装置は入力した制御信号に基づき駆動して1球ずつの賞球を払出すとともに当該1球ずつの賞球の払出しが完了したことを示す賞球払出し信号を前記主基板及び前記払出し制御基板に出力するように構成されているパチンコ遊技機において、前記主基板は、前記各入賞検知手段がそれぞれ入賞信号を出力する毎に、当該各入賞信号と各別に対応する賞球数の賞球制御信号を前記払出し制御基板に出力すると共に、当該各賞球制御信号に対応した賞球数を逐次加算記憶して前記賞球払出装置から払出すべき賞球数を各入賞信号毎の賞球数が合算された主基板用賞球総数で管理し、前記賞球払出し信号に基づき前記主基板用賞球総数を減算し、前記払出し制御基板は、前記各賞球制御信号に対応した賞球数を逐次加算記憶して前記賞球払出装置の駆動制御回数に対応する賞球数を各入賞信号毎の賞球数が合算された払出し制御基板用賞球総数で管理し、前記賞球払出し信号の入力に基づき前記払出し制御基板用賞球総数を減算するとともに、前記払出し制御基板用賞球総数が零になるまで前記賞球払出装置を駆動制御し、前記主基板は、前記賞球払出装置からの前記賞球払出し信号を入力し、前記主基板用賞球総数を減算した結果、前記主基板用賞球総数が所定の負の値になったとき、過剰払出しエラーの状態であることを外部に報知するための制御信号を作成して前記過剰払出しエラーを報知する報知手段に出力するとともに、前記払出し制御基板に賞球の払出しを停止させるための制御信号を出力するようにした。
【0008】
また、各入賞口毎に設けられ当該入賞口への遊技球の入賞に基づき入賞信号を出力する入賞検知手段と、前記入賞検知手段からの入賞信号に基づき遊技機における遊技状態制御のために各種の制御信号を出力する主基板と、賞球用の遊技球の有無を検出し、遊技球が有る場合にON信号を出力する一方で、遊技球が無い場合にOFF信号を出力する賞球制御センサ、及び払出された賞球用の遊技球を検出し、遊技球を検出した場合にON信号を出力する一方で、遊技球を検出していない場合にOFF信号を出力する賞球計数センサを有する賞球払出装置と、前記主基板からの制御信号に基づき前記賞球払出装置の駆動を制御する払出し制御基板と、を備え、前記賞球払出装置は、遊技球を1球ずつ整列状態で通入出可能な球通路と、前記球通路において上側に配設された前記賞球制御センサと、前記球通路において前記賞球制御センサから所定間隔をおいて下側に配設された前記賞球計数センサと、前記賞球制御センサと前記賞球計数センサの間で前記球通路内に臨むようにして外周部に球受け部が凹設されるとともに回転自在に支持された球送り体と、前記球送り体の回転を規制及び許容するソレノイドを有し、前記払出し制御基板は、前記賞球払出装置のソレノイドの作動及び作動停止を制御することにより、前記賞球払出装置から賞球を1球ずつ払出すパチンコ遊技機において、前記基板前記各入賞検知手段がそれぞれ入賞信号を出力する毎に、当該各入賞信号と各別に対応する賞球数の賞球制御信号を前記払出し制御基板に出力すると共に、当該各賞球制御信号に対応した賞球数を逐次加算記憶して前記賞球払出装置から払出すべき賞球数を各入賞信号毎の賞球数が合算された主基板用賞球総数で管理し、前記賞球計数センサからのON信号に基づき前記主基板用賞球総数を減算し、前記払出し制御基板は、前記各賞球制御信号に対応した賞球数を逐次加算記憶して前記賞球払出装置の駆動制御回数に対応する賞球数を各入賞信号毎の賞球数が合算された払出し制御基板用賞球総数で管理し、前記払出し制御基板用賞球総数が1以上であって、かつ前記賞球制御センサからON信号を入力するとともに前記賞球計数センサからOFF信号を入力する第1条件が成立した場合に、前記賞球払出装置の前記ソレノイドを作動させて前記球送り体の回転を許容する作動信号を生成する第1の制御と、前記第1の制御の終了後に、前記制御信号によって作動した前記賞球払出装置の前記賞球制御センサからOFF信号を入力する、又は前記賞球計数センサからON信号を入力する第2条件が成立した場合に前記賞球払出装置のソレノイドを作動停止させて前記球送り体の回転を規制する作動停止信号を生成するとともに、前記第2条件が予め定めた所定期間の間に成立する迄、前記ソレノイドを繰り返し作動及び作動停止させるべく前記作動信号及び前記作動停止信号を生成する第2の制御と、前記第2の制御の終了後に、前記賞球計数センサからON信号を入力し、かつ前記払出し制御基板用賞球総数が1以上である第3条件が成立した場合に前記払出し制御基板用賞球総数を1減算する第3の制御と、前記第1の制御及び前記第2の制御で生成した前記作動信号及び前記作動停止信号を前記賞球払出装置に出力する出力制御とを実行し、前記第1の制御、前記第2の制御、前記第3の制御、及び前記出力制御からなる1球の賞球の払出しに係る制御を前記払出し制御基板用賞球総数が零となる迄、繰り返し実行するように構成されており、前記主基板は、前記賞球計数センサからON信号を入力し、前記主基板用賞球総数を減算した結果、前記主基板用賞球総数が所定の負の値になったとき、過剰払出しエラーの状態であることを外部に報知するための制御信号を作成して前記過剰払出しエラーを報知する報知手段に出力するとともに、前記払出し制御基板に賞球の払出しを停止させるための制御信号を出力するようにした。
【0009】
また、前記払出し制御基板は、前記第2の制御において前記賞球制御センサからON信号を入力している状態で前記賞球計数センサからON信号を入力した場合には1球の賞球の払出しが行われたと判断し、前記賞球制御センサのOFF信号未入力回数を1加算した上で前記第3の制御において前記賞球総数を1減算し、連続する所定個数の賞球の払出しにおいて前記OFF信号未入力回数が前記所定個数に対応する値に達したときに前記賞球制御センサのエラー状態を外部に報知するためのエラー報知制御信号を生成し、前記出力制御において前記エラー報知制御信号をエラー報知手段に出力するようにした。
また、前記払出し制御基板は、前記第2の制御において前記賞球制御センサからOFF信号を入力したことにより前記作動停止信号を生成して前記第2の制御を終了させてから所定期間を経過しても前記賞球計数センサからON信号を入力しなかった場合には前記賞球計数センサのON信号未入力回数を1加算するとともに、前記第1の制御と前記第2の制御を再び実行し、前記第2の制御を再び実行しても前記賞球計数センサからON信号を入力しなかった場合には前記ON信号未入力回数をさらに1加算し、前記ON信号未入力回数が所定の値に達したときに前記賞球計数センサのエラー状態を外部に報知するためのエラー報知制御信号を生成し、前記出力制御において前記エラー報知制御信号をエラー報知手段に出力するようにした。
【0010】
また、前記払出し制御基板は、前記払出し制御基板用賞球総数が1以上である場合、前記賞球払出装置の駆動にかかる制御を実行し、前記払出し制御基板用賞球総数がゼロである場合、前記賞球払出装置の駆動にかかる制御が内部的に設定されているとき、当該設定を解除するようにした。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明におけるパチンコ遊技機(以下、「遊技機」という。)を具体化した一実施形態を図1〜図22に基づき詳細に説明する。
【0012】
最初に、図1〜図5を用いて本実施形態における遊技機の基本的構成と遊技機の各種制御を行う各種制御基板について詳細に説明する。
図1に略示するように、遊技機10において機体の外郭をなす外枠11の開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の中枠12が開閉及び着脱可能に組み付けられている。また、前記中枠12の前面側には、機内部の遊技盤13を透視保護するための前枠14と上球皿15が共に横開き状態で開閉可能に組付け整合されている。そして、前記前枠14の周囲前面側には、遊技機の遊技状態(図柄変動、リーチ、大当たりなど)に応じて点灯(点滅)・消灯を行う電飾表示部16が設けられている。また、前記前枠14の上部中央には、賞球が払出される毎に当該払出し状態にあることを遊技機10上で発光表示する発光体(ランプ)で構成された賞球LED17が設けられている。なお、本実施形態では賞球LED17が払出し状態報知手段に相当している。
【0013】
さらに、前記中枠12の下部には下球皿18、打球発射装置19等が装着されている。また、外枠11の一側縁には球貸しシステムに利用されるカードユニット部20が装着されており、同カードユニット部20のカード挿入口21にプリペイドカードが挿入されて前記上球皿15の上部前面に設けられた球貸し操作部22が操作されると、前記カードの有効金額内における一定額単位に対して所定個数(例えば、100円に対して25個)の貸し球を払出し得るようになっている。
【0014】
そして、前記遊技盤13の前面略中央には、複数列(本実施形態では3列)の図柄による図柄組み合せゲームが行われる特別図柄表示装置23が各図柄を表示するための表示ユニット24を備えて配設されている。また、前記特別図柄表示装置23の下方には、始動入賞口25が一対の羽根部材からなる普通電動役物26と一体的に構成されて配設されている。そして、前記普通電動役物26は、図5に示すソレノイドSOL1の励磁作用により開放・閉鎖動作が行われるようになっている。また、前記始動入賞口25の奥方には、当該入賞口25に入賞した遊技球を検知するための入賞検知手段としての始動口スイッチSW1が配設されている(図5に示す)。そして、前記始動入賞口25の下方には、普通図柄作動ゲート27が配設されており、同ゲート27には通過した遊技球を検知するための図示しない普通図柄変動スイッチが設けられている。
【0015】
さらに、前記普通図柄作動ゲート27の下方には、大入賞口28が配設されている。そして、前記大入賞口28は前記特別図柄表示装置23における図柄組み合せゲームの結果、前記表示ユニット24上に各列の図柄が同一図柄で一致した図柄パターンが表示されると、図5に示すソレノイドSOL2の励磁作用により開放・閉鎖動作が行われるようになっている。なお、大入賞口28の開放動作は、例えば、開放から30秒経過するまで、あるいは、規定入賞個数(一般には10個)の遊技球が大入賞口28に入賞するまで開放するようになっており、この開放動作は最大、規定開放回数の上限値(一般には16回)まで繰り返されるようになっている。そして、前記大入賞口28の奥方には、入賞した遊技球を検知し入賞個数をカウントするためのカウントスイッチSW2及び特定入賞(所謂V入賞)を検知するための特定通過カウントスイッチSW3が配設されている(共に図5に示す。)なお、本実施形態では、前記カウントスイッチSW2及び特定通過カウントスイッチSW3が入賞検知手段に相当している。
【0016】
また、前記特別図柄表示装置23の上方には、前記始動入賞口25に入賞した遊技球のうち、始動保留球数として記憶した始動保留球数の記憶値を表示するための始動保留球数表示器29が配設されている。そして、前記始動保留球数表示器29は、複数(本実施形態では4個)のLED(ランプ)により構成されている。また、前記始動保留球数表示器29の上方には、前記普通図柄作動ゲート27への遊技球の通過により普通図柄変動ゲームが行われる普通図柄表示装置30が配設されている。そして、普通図柄変動ゲームの結果、前記普通図柄表示装置30に特定の図柄(例えば、「7」)が表示されると、前記普通電動役物26が一定時間だけ開放されることで前記始動入賞口25への遊技球の入賞が容易とされる。さらに、前記始動保留球数表示器29の上方には、前記普通図柄作動ゲート27を通過した遊技球のうち、普通図柄保留球数として記憶した普通図柄保留球数の記憶値を表示するための普通図柄保留球数表示器31が配設されている。そして、前記普通図柄保留球数表示器31は、複数(本実施形態では4個)のLED(ランプ)により構成されている。
【0017】
また、前記特別図柄表示装置23及び大入賞口28の両側方には、遊技球の入賞により所定個数の賞球が払い出される第1〜第4入賞口32〜35が配設されている。そして、前記各入賞口32〜35の奥方には、入賞した遊技球を検知するための入賞検知手段としての入賞口スイッチSW4〜SW7が配設されている。なお、各入賞口25,28,32〜35に配設された各スイッチSW1〜SW7は、電磁式あるいは機械式の何れのスイッチであっても良い。
【0018】
一方、図2には遊技機10の機裏側が示されており、前記中枠12の裏側には各種球通路及び処理部等を備えた機構セット盤36が着脱自在にセットされており、この機構セット盤36では前記遊技盤13の裏側と対応する位置に保護カバー37が開閉可能にセットされている。そして、前記保護カバー37内には、遊技場の電源AC(24V)が供給される電源基板38と、遊技機10に配設された各種表示部材、即ち、電飾表示部16、賞球LED17、始動保留球数表示器29及び普通図柄保留球数表示器31の点灯(点滅)・消灯を制御するためのランプ制御基板39が配設されている。
【0019】
また、前記保護カバー37内には、前記特別図柄表示装置23の図柄組み合せゲームを制御するための図5に示す特別図柄表示基板40、及び普通図柄表示装置30の普通図柄変動ゲームを制御するための普通図柄表示基板41が配設されている。さらに、前記保護カバー37には、賞球の未払い出し個数を外部に報知するための未払出し個数報知手段としての未払出し個数カウンタ42が配設されている。そして、前記未払出し個数カウンタ42は、図3に示すように複数(本実施形態では4個)の7セグメントLED42a〜42dが並列配置されて構成されている。従って、前記未払出し個数カウンタ42には4桁の数字が表示できるようになっており、図3では「35」が表示(前記LED42cに「3」を、前記LED42dに「5」を表示)されることで35個の賞球が未払い出しの状態であることが確認できるようになっている。また、前記保護カバー37の周囲には、球タンク43から整流樋44を介して貯留球が流下供給される供給経路部45が前記保護カバー37の右方領域に上下方向へ延設されている。
【0020】
そして、前記供給経路部45の下流端には球払出装置46が前記機構セット盤36に対し着脱可能にビス等で取着セットされ、前記球払出装置46から賞球又は貸し球として払出された貯留球(遊技球)が図示しない球通路を介して前記上球皿15(下球皿18)へ供給されるようになっている。ここで、前記球払出装置46の構成について図4に基づき説明すると、前記球払出装置46は前記機構セット盤36側の供給経路部45から流下供給される遊技球を1球ずつ整列状態で通入出可能な球通路47を備えている。そして、前記球通路47の途中には球検出手段48を構成する上下の各センサ48a,48bが所定間隔をおいて配設されている。なお、本実施形態では、上側のセンサ48aを球制御センサ48a、下側のセンサ48bを球計数センサ48bという。そして、前記両センサ48a,48bの間で球通路47内に臨むようにして外周部に球受け部49aが凹設された爪車式の球送り体49が回転自在に支持されている。
【0021】
また、前記球送り体49の球受け部49aにはバネ50により図4において反時計方向へ回動付勢された可動鉄片51の先端が係合されており、可動鉄片51の近傍には後述する払出し制御基板54からの制御信号を受けて励磁・消磁作動するソレノイド52が配設されている。なお、前記球払出装置46は賞球払出し及び貸し球払出し兼用タイプのものであり、図5に示すように賞球払出装置46及び球貸し払出装置46として機能している。そして、賞球払出装置46では、前記球制御センサ48a及び球計数センサ48bが賞球制御センサ48a及び賞球計数センサ48bとして、ソレノイド52が賞球ソレノイド52として機能をするようになっている。また、球貸し払出装置46では、前記球制御センサ48a及び球計数センサ48bが球貸し制御センサ48a及び球貸し計数センサ48bとして、ソレノイド52が球貸しソレノイド52として機能するようになっている。
【0022】
そして、図2に示すように前記保護カバー37の下方、即ち、機構セット盤36の下部外側には遊技機10における遊技状態を制御するための主制御手段としての主基板53及び前記球払出装置46を駆動させて賞球(貸し球)払出しを制御するための払出し制御手段としての払出し制御基板54がそれぞれ横開き形態で開閉可能に支持されている。また、前記払出し制御基板54には、7セグメントLEDで構成されたエラー報知部55が配設されており、同報知部55には賞球(貸し球)の払出しに関するエラー内容を示す情報(例えば0〜9までの数字によるコード)が点灯表示されるようになっている。さらに、前記払出し制御基板54の上方には、インターフェースボード56が配設されており、同ボード56には図示しないフラットケーブルにより前記カードユニット部20が接続されている。また、前記払出し制御基板54の下方には、遊技機10に装着された図示しないスピーカから発せられる効果音を制御するための音声制御基板57が配設されている。また、図2において前記保護カバー37の右側上方には、賞球(貸し球)の払出し状態を外部側(遊技場管理システム側)に中継出力するための払出し状態報知手段としての外部接続端子板58が配設されている。
【0023】
次に、本実施形態の遊技機10における各構成部材と各種基板の接続態様を図5に基づき説明する。
まず、遊技場の電源ACは、前記電源基板38に接続されたランプ制御基板39、特別図柄表示基板40、主基板53、払出し制御基板54、インターフェースボード56及び音声制御基板57に供給されており、当該基板39,40,53,54,56を介して遊技機10を構成する各構成部材に電源が供給されるようになっている。
【0024】
そして、前記主基板53には、遊技機10の遊技状態を制御するためのCPU53aが備えられており、同CPU53aには遊技状態の制御に必要な各種制御情報が記憶されたROM53b及び遊技状態に応じて逐次変更される制御情報が記憶されるRAM53cが接続されている。なお、前記制御情報としてROM53bには、各種遊技プログラム(大当たり、リーチ、表示図柄などに関する各種乱数を含む)が記憶されている。また、ROM53bには、主基板53に接続された各入賞口25,28,32〜35における各スイッチSW1〜SW7が出力する入賞信号に各別に対応する賞球数が記憶されている。さらに、ROM53bには、前記払出し制御基板54に出力される前記各賞球数に各別に対応する制御信号(賞球制御信号)、ランプ制御基板39や特別図柄表示基板40などの各種基板に出力される各種制御信号が記憶されている。
【0025】
なお、本実施形態では、賞球数として前記始動入賞口25及び各入賞口32,33,35については1個の入賞に対し賞球を5個、第3入賞口34については1個の入賞に対し賞球を10個、大入賞口28については1個の入賞に対し賞球を15個払出すように設定されている。また、前記制御情報としてRAM53cには、始動保留球数及び普通図柄保留球数の記憶値、前記CPU53aが抽出した各乱数の値及び前記各スイッチSW1〜SW7から入力される各入賞信号毎に対応した賞球数が合算された主基板用賞球総数が記憶(管理)されている。そして、前記CPU53aは前記各入賞信号に基づきROM53bに記憶された賞球数を読み出し、当該賞球数をRAM53cに記憶される主基板用賞球総数に逐次加算することで新たな主基板用賞球総数としてRAM53cに書き換えるようになっている。
【0026】
また、前記主基板53には、特別図柄表示装置23を構成する特別図柄表示基板40を介して表示ユニット24が接続されており、前記CPU53aは前記RAM53cに記憶された各種乱数の値に基づき前記特別図柄表示基板40に対し図柄組み合せゲームに関する制御信号を出力するようになっている。また、前記主基板53にはランプ制御装置59を構成するランプ制御基板39が接続されており、前記CPU53aは各入賞信号及び図柄組み合せゲームの内容などに基づきランプ制御基板39に対し遊技機10に配設された各種表示部材を制御するための制御信号を出力するようになっている。
【0027】
そして、前記ランプ制御基板39には、特別図柄記憶表示基板60を介して始動保留球数表示器29が、普通図柄記憶表示基板61を介して普通図柄保留球数表示器31が、ランプ表示基板62を介して電飾表示部16が、賞球LED基板63を介して賞球LED17が接続されている。従って、ランプ制御基板39はCPU53aから出力された各種制御信号を入力すると、前記各基板60〜63を介して各種表示部材の点灯(点滅)・消灯を制御するようになっている。
【0028】
そして、前記主基板53には音声制御装置64を構成する音声制御基板57が接続されており、前記CPU53aは前記特別図柄表示装置23における図柄組み合せゲームの内容などに基づき音声制御基板57に対し音声出力を制御するための制御信号を出力するようになっている。また、主基板53には普通図柄表示基板41が接続されており、前記CPU53aは前記普通図柄変動スイッチからの入賞信号に基づき、前記普通図柄表示基板41に対し普通図柄変動ゲームを行うための制御信号を出力するようになっている。また、前記主基板53には、前記普通電動役物26の開閉動作を行うためのソレノイドSOL1及び大入賞口28の開閉動作を行うためのソレノイドSOL2が接続されている。そして、前記CPU53aは普通図柄変動ゲームあるいは図柄組み合せゲームの内容に基づき各ソレノイドSOL1,SOL2を制御するための制御信号を出力するようになっている。
【0029】
また、前記主基板53には未払出し個数カウンタ42が接続されており、CPU53aはRAM53cに記憶された主基板用賞球総数の管理状態に基づき賞球の未払い出し個数を報知するための制御信号を出力するようになっている。さらに、前記主基板53には外部接続端子板58が接続されており、CPU53aは主基板用賞球総数の管理状態に基づき外部接続端子板58に対し賞球の払出し状態を外部に報知するための制御信号を出力するようになっている。
【0030】
また、前記主基板53には前記賞球制御信号に基づき賞球の払出しを制御するための払出し制御基板54が接続されると共に、前記両基板53,54には賞球を払出すための賞球払出装置46が接続されている。そして、前記主基板53(CPU53a)は前記各スイッチSW1〜SW7からの入賞信号を入力する毎に、当該入賞信号と各別に対応する賞球数に基づく前記賞球制御信号をROM53bから読み出し、当該賞球制御信号を払出し制御基板54に対し出力するようになっている。また、主基板53には賞球払出装置46を構成する前記賞球計数センサ48bが賞球を払出す毎に(本実施形態では1個払出す毎に)出力する制御信号(ON信号(賞球払出し信号)/OFF信号)が入力されるようになっている。そして、前記主基板53のCPU53aは、前記賞球計数センサ48bから入力した賞球払出し信号を入力することで前記RAM53cに記憶された主基板用賞球総数の値を減算(−1)し書き換えるようになっている。
【0031】
一方、前記払出し制御基板54には、主基板53からの制御信号(賞球制御信号)に基づき前記賞球払出装置46の駆動、即ち、賞球の払出しを制御するためのCPU54aが設けられている。また、前記CPU54aには前記賞球払出装置46を駆動させるための制御情報(制御プログラム)が記憶されたROM54bと、賞球の払出し状態に基づき逐次変更される制御情報が記憶されるRAM54cが接続されている。そして、前記制御情報としてRAM54cには、前記主基板53から入力された賞球制御信号に対応した賞球数を逐次加算し、前記賞球払出装置46の駆動制御回数に対応する賞球数を各入賞信号毎の賞球数が合算された払出し制御基板用賞球総数として記憶(管理)されている。また、払出し制御基板54にはエラー報知部55が接続されており、主基板53で検出されたエラー(例えば、過剰払出しエラー)に関する制御信号、あるいは、払出し制御基板54で検出したエラー(例えば、賞球払出装置46のエラー)に関する制御信号に基づき所定のエラー報知を行うようになっている。
【0032】
そして、前記払出し制御基板54と前記賞球払出装置46は双方向に信号の入出力が可能となっており、前記払出し制御基板54からは賞球払出装置46に対し賞球の払出しを制御するための制御信号が出力されるようになっている。また、前記賞球払出装置46からは前記払出し制御基板54に対し前記賞球制御センサ48a及び賞球計数センサ48bからの制御信号が出力されるようになっている。なお、賞球制御センサ48aから出力される制御信号は賞球用の遊技球の有無を検出したことを示す信号(ON信号(有)/OFF信号(無))である。従って、本実施形態では、主基板53及び払出し制御基板54に設けられた各RAM53c,54cにおいて各入賞信号毎の賞球数が合算された主基板用/払出し制御基板用賞球総数が各別に記憶(管理)されている。そして、前記主基板53と払出し制御基板54で管理された前記両賞球総数は、前記賞球計数センサ48bからの賞球払出し信号に基づき減算され、通常、両賞球総数は一致するようになっている。
【0033】
さらに、前記払出し制御基板54には球貸し払出装置46が接続されると共に、インターフェースボード56を介して球貸し操作部22及びカードユニット部20が接続されている。そして、前記払出し制御基板54は貸し球操作部22から入力された貸し球の払出しに関する制御信号に基づき、前記球貸し払出装置46に対し貸し球の払出しを制御するための制御信号を出力するようになっている。また、前記球貸し払出装置46と払出し制御基板54は、前述した前記賞球払出装置46と払出し制御基板54と同様、双方向に制御信号の入出力が行えるように接続されている。なお、払出し制御基板54では球貸し計数センサ48bからの制御信号に基づき前記RAM54cに記憶された払出し制御基板用賞球総数の値を書き換えない。
【0034】
次に、このように構成された遊技機10における基本的な賞球の払出し態様を始動入賞口25に遊技球が入賞した場合を例として図5に基づき説明する。
まず、始動入賞口25へ遊技球が入賞すると、前記始動口スイッチSW1からは主基板53に対し入賞信号が出力される。そして、主基板53では当該入賞信号の入力に基づき、前記CPU53aが入賞信号に対応する賞球数(5個)をROM53bから読み出すと共に、RAM53cに記憶されている主基板用賞球総数に前記賞球数を加算して新たな主基板用賞球総数として記憶する。
【0035】
また、前記CPU53aは読み出した賞球数に対応する賞球制御信号をROM53bから読み出すと共に、前記払出し制御基板54に対し賞球制御信号を出力する。さらに、前記CPU53aは入賞信号に基づきROM53bに記憶されている各種乱数の値を抽出し、図柄組み合せゲームに関する制御信号を特別図柄表示基板40に出力する。そして、前記特別図柄表示基板40では入力した制御信号に基づき表示ユニット24上で図柄組み合せゲームが行われるようになっている。また、CPU53aからは、ランプ制御基板39及び音声制御基板57に対し図柄組み合せゲームの内容に基づく各種表示部材及び音声出力を制御するための制御信号が出力される。そして、前記ランプ制御基板39ではランプ表示基板62を介して電飾表示部16の制御を行うと共に、前記音声制御基板57ではスピーカを介して効果音が出力される。また、CPU53aからはRAM53cに記憶した主基板用賞球総数を賞球の未払い出し個数として前記未払出し個数カウンタ42に表示するための制御信号が未払出し個数カウンタ42に対し出力される。
【0036】
一方、賞球制御信号を入力した払出し制御基板54では、前記CPU54aが当該賞球制御信号に対応する賞球数をRAM54cに記憶した払出し制御基板用賞球総数に加算し、新たな払出し制御基板用賞球総数として記憶する。そして、CPU54aは、前記賞球制御センサ48a及び賞球計数センサ48bから所定の制御信号(払出しができる状態を示す信号)を入力すると、払出し制御基板用賞球総数に基づき前記賞球払出装置46(賞球ソレノイド52)を駆動させるための制御信号を賞球払出装置46に対し出力する。すると、前記賞球払出装置46では、入力した制御信号に基づき賞球ソレノイド52がON(励磁)されることで、1個の賞球が払い出されるようになっている。このとき、賞球の払出しを検知した前記賞球計数センサ48bからは、主基板53及び払出し制御基板54に対し賞球払出し信号(ON信号)が出力されるようになっている。
【0037】
そして、当該賞球払出し信号を入力した前記両基板53,54では、各CPU53a,54aがRAM53c,54cに記憶した主基板用/払出し基板用賞球総数の値を減算(−1)すると共に、新たな主基板用/払出し基板用賞球総数としてRAM53c,54cに記憶する。そして、前記CPU53aは、新たに記憶した主基板用賞球総数(未払い出し個数)の値を未払出し個数カウンタ42に表示させるために、未払出し個数カウンタ42に対し制御信号を出力する。また、表示ユニット24上における図柄組み合せゲームの結果、大当たり遊技状態となった場合、CPU53aは、大入賞口28の開閉動作を制御するための制御信号をソレノイドSOL2に対し出力する。また、払出し制御基板54では、CPU54aが残りの賞球を払出すために前述と同様に賞球制御センサ48a及び賞球計数センサ48bからの所定の制御信号に基づき、賞球払出装置46を駆動させるための制御信号を出力する。
【0038】
次に、本実施形態における遊技機10において通常、遊技中に行われている主基板53及び払出し制御基板54の制御態様を図6〜図22に示すフローチャートに基づき詳細に説明する。そして、以下の説明では、賞球の払出しに関係する制御態様について特に詳細に説明されている。なお、図6〜図12には主基板53における制御態様のフローチャートが、図13〜図22には払出し制御基板54における制御態様のフローチャートが示されている。
【0039】
まず、図6には主基板53のCPU53aにより所定周期毎(例えば、2ms毎)に実行処理される遊技プログラムのメインルーチンが示されている。
そして、このメインルーチンにおいて前記CPU53aでは、レジスタの退避処理(ステップSM1)、ポートの設定処理(ステップSM2)、ウォッチドッグタイマのクリア(リセット)処理(ステップSM3)が続いて行われるようになっている。
【0040】
次に、CPU53aでは賞球払出装置46を構成する賞球計数センサ48bからの制御信号に基づいて賞球計数センサ入力処理が行われる(ステップSM4)。即ち、CPU53aでは主基板53に入力される前記賞球計数センサ48bのON/OFF信号に基づき、賞球の払出し状態を外部に報知するための制御信号(賞球情報信号)の作成、主基板用賞球総数の書き換え及び過剰払出しエラーの判定などが行われる。次に、CPU53aでは各種基板39,40,41,54,57,58、あるいは、各種構成部材SOL1,SOL2,42に対し各種制御信号を出力するための出力処理が行われる(ステップSM5)。そして、CPU53aでは主基板53に入力される各種信号の入力確認を行うための入力処理が行われる(ステップSM6)。即ち、CPU53aは主基板53に対し入力される前記各スイッチSW1〜SW7及び普通図柄変動スイッチ、あるいは、満杯スイッチ(図示しない)からの入力信号の有無の確認を行うようになっている。
【0041】
次に、CPU53aではROM53bに記憶された各種乱数の値をカウントするための乱数処理が行われる(ステップSM7)。そして、CPU53aでは前記ステップSM7でカウントされている各種乱数の値の抽出、特別図柄表示装置23における図柄組み合せゲームに関する制御信号を作成する特別図柄処理が行われる(ステップSM8)。即ち、CPU53aはカウントされている大当たり乱数、リーチ判定乱数や表示図柄乱数などの各種乱数の値を抽出するようになっている。そして、前記CPU53aでは抽出された各種乱数の値に基づき、前記特別図柄表示基板40に出力する図柄組み合せゲームの開始・終了、はずれ図柄あるいは大当たり図柄及び図柄組み合せゲームでの各図柄の変動処理に関する制御信号を作成するようになっている。
【0042】
次に、CPU53aでは大当たり時に開放・閉鎖動作させる前記大入賞口28の制御を行うための制御信号を作成する第1種特別電動役物処理が行われる(ステップSM9)。即ち、CPU53aはカウントスイッチSW2及び特定通過カウントスイッチSW3の入賞信号に基づく大入賞口28の開放・閉鎖処理(ソレノイドSOL2の励磁・消磁の切換)を行うための制御信号を作成するようになっている。次に、CPU53aでは普通図柄表示装置30における普通図柄変動ゲームの制御を行うための制御信号を作成する普通図柄処理が行われる(ステップSM10)。即ち、CPU53aは普通図柄変動ゲートへの遊技球の通過に基づき普通図柄変動ゲームの開始・終了及び図柄の表示を行うための制御信号を作成するようになっている。次に、CPU53aでは普通図柄変動ゲームの結果、小当たりの発生に伴い開放・閉鎖動作させる普通電動役物26の制御を行うための制御信号を作成する普通電動役物処理が行われる(ステップSM11)。即ち、CPU53aは普通電動役物26の開放・閉鎖(ソレノイドSOL1の励磁・消磁の切換)を行うための制御信号を作成するようになっている。
【0043】
次に、CPU53aでは遊技中に発生した各種エラーを報知するための制御信号を作成するエラー処理が行われる(ステップSM12)。即ち、CPU53aでは過剰払出しエラー(主基板用賞球総数に対し余分に賞球が払出された状態)や満杯エラー(上球皿15及び下球皿18が賞球で満杯状態であり払出しができないことを示すエラー)をエラー報知部55に報知させるための制御信号が作成される。また、CPU53aでは過剰払出しエラーや満杯エラーである場合、前記電飾表示部16を消灯させるための制御信号、スピーカからエラー音を出力するための制御信号及び賞球の払出しを停止させるための制御信号が作成される。そして、前記ステップSM12で作成された各制御信号に基づき、ランプ制御基板39による電飾表示部16の消灯、払出し制御基板54による賞球払出しの停止、エラー報知部55によるエラー報知及び音声制御基板57によるエラー音の出力が行われるようになっている。なお、満杯エラーの場合、当該エラーが解消(満杯スイッチがONからOFFになった場合)すると、賞球の払出しを開始するための制御信号が作成され、当該制御信号に基づき払出し制御基板54による賞球の払出しが開始されるようになっている。
【0044】
次に、CPU53aでは賞球の払出しを前記払出し制御基板54に対し指示するための賞球制御信号(賞球コマンド)を作成するための賞球払出し処理が行われる(ステップSM13)。そして、CPU53aではエラー復帰フラグの設定(ステップSM14)、遊技中における各種情報の処理(ステップSM15)、試験信号の処理(ステップSM16)及びレジスタの復帰(ステップSM17)を行った後、前記ステップSM1に移行し、前記ステップSM17までの各処理を繰り返すようになっている。
【0045】
次に、図6に示す主基板53のメインルーチンにおける賞球計数センサ入力処理(ステップSM4)について図7に基づいてさらに詳細に説明する。
まず、賞球計数センサ入力処理においてCPU53aでは、賞球計数センサ48bのON/OFF信号がON信号(賞球払出し信号)であるか否か、即ち、賞球の払い出しが行われたか否かが判定される(ステップSM100)。そして、その判定結果が肯定、即ち、賞球の払出しが行われた場合には、RAM53cに記憶されている賞球情報カウンタの値を加算(+1)する(ステップSM101)。なお、賞球情報カウンタとは、賞球の払出し状態を外部接続端子板58を介して遊技場管理システム側へ出力するタイミングを設定するものであり、本実施形態では所定個数(例えば10個)の払出しが行われる毎に賞球払出し状態が出力されるようになっている。また、前記ステップSM100の判定結果が否定、即ち、賞球計数センサ48bの信号がOFF信号である場合、CPU53aは払出しが行われていないため賞球計数センサ入力処理を終了し、メインルーチンにおける前記ステップSM5(出力処理)に移行する。
【0046】
一方、前記ステップSM101の処理を終了した前記CPU53aでは、前記賞球情報カウンタの値が所定カウント(10カウント)に達したか否かが判定される(ステップSM102)。そして、その判定結果が肯定、即ち、所定個数の払出しが行われた場合、賞球情報カウンタの値をゼロ(リセット)にし(ステップSM103)、CPU53aでは所定個数の払出しが完了したことを外部接続端子板58に出力するための賞球情報信号が作成される(ステップSM104)。なお、前記ステップSM102の判定結果が否定、即ち、所定個数の払出しが行われていない場合には、ステップSM105の処理に移行する。
【0047】
そして、CPU53aでは賞球計数センサ48bから入力したON信号(賞球払出し信号)に基づきRAM53cに記憶されている主基板用賞球総数の値を減算(−1)し、新たな主基板用賞球総数としてRAM53cへ書き換える。また、CPU53aでは前記主基板用賞球総数(賞球の未払い出し個数)を未払出し個数カウンタ42に表示するための制御信号が作成される(ステップSM105)。即ち、CPU53aは賞球払出装置46から1個の賞球が払出される毎に賞球払出し信号を入力し、当該信号に基づき主基板用賞球総数を1個ずつ減算するようになっている。その結果、主基板用賞球総数の値が随時変更されることで、未払出し個数カウンタ42における未払い出し個数の表示がリアルタイムに変更されるようになっている。
【0048】
次に、CPU53aでは前記主基板用賞球総数の値を減算(−1)した結果、当該賞球総数が負の値(マイナス値)になったか否かが判定される(ステップSM106)。そして、その判定結果が肯定、即ち、主基板用賞球総数の値が負の値となった場合、CPU53aはエラーと認定し外部に報知すべき過剰払出しの状態であるか否かが判定される(ステップSM107)。その判定結果が否定、即ち、エラーと認定すべき過剰払出しの状態でない場合、CPU53aは前記SM107で判定された過剰払出し回数のデータを加算(+1)し、RAM53cに記憶された過剰払出し回数の値を書き換える(ステップSM108)。
【0049】
次に、CPU53aでは過剰払出し回数が所定回数(本実施形態では3回)に達したか否かが判定される(ステップSM109)。そして、この判定結果が肯定、即ち、所定回数に達している場合、CPU53aでは遊技機10が過剰払出しエラーの状態であることをRAM53cにセットする(ステップSM110)。なお、本実施形態では、例えば、入力信号のノイズなどの要因により一時的に過剰払出しの状態が検出される場合を考慮しているため、過剰払出し回数が所定回数になったときエラーと判定されるようになっている。そして、CPU53aは賞球計数センサ入力処理のサブルーチンを終了し、メインルーチンのステップSM5(出力処理)に移行する。なお、CPU53aは前記ステップSM106,SM109の判定結果が否定、あるいは、ステップSM107の判定結果が肯定の場合、賞球計数センサ入力処理のサブルーチンを終了し、メインルーチンのステップSM5(出力処理)に移行する。
【0050】
次に、図6に示す主基板53のメインルーチンにおける出力処理(ステップSM5)について図8及び図9に基づいてさらに詳細に説明する。
まず、出力処理においてCPU53aからは、各基板40,41,54,57,58及び各種構成部材SOL1,SOL2,42に対し、前記メインルーチンにおけるステップSM8〜SM13で作成した各種制御信号が出力される(ステップSM200)。即ち、CPU53aは特別図柄表示基板40へ図柄組み合せゲームに関する制御信号を、普通図柄表示基板41へ普通図柄変動ゲームに関する制御信号を、払出し制御基板54へ賞球の払出しに関する賞球制御信号とエラー報知部55にエラー表示をさせるための制御信号を出力する。また、CPU53aは音声制御基板57へ音声出力に関する制御信号を、外部接続端子板58へ賞球の払出し状態の外部出力に関する制御信号を、ソレノイドSOL1,SOL2を励磁/消磁させるための制御信号を、未払出し個数カウンタ42へ未払い出し個数の表示に関する制御信号を出力する。そして、各基板40,41,54,57,58及び各種構成部材SOL1,SOL2,42では、入力された制御信号に基づき所定の制御が行われるようになっている。
【0051】
次に、CPU53aでは前記ランプ制御基板39に対し各種制御信号が出力される(ステップSM201)。即ち、CPU53aは始動入賞口25への遊技球の入賞あるいは特別図柄表示装置23における図柄組み合せゲームの開始に伴う始動保留球数表示器29の点灯・消灯に関する制御信号を、普通図柄作動ゲート27への遊技球の通過又は普通図柄表示装置30における普通図柄変動ゲームの開始に伴う普通図柄保留球数表示器31の点灯・消灯に関する制御信号を出力する。さらに、CPU53aは特別図柄表示装置23における図柄組み合せゲームの内容に基づく電飾表示部16の点灯(点滅)・消灯に関する制御信号を出力する。そして、ランプ制御基板39では、入力した各制御信号に基づき各基板60,61,62において所定の制御を行うようになっている。
【0052】
また、CPU53aでは賞球LED17の点灯・消灯に関する制御信号を図9に示すサブルーチンに基づき作成し、ランプ制御基板39に出力するようになっている。
【0053】
まず、CPU53aでは賞球LED17を点灯させるための制御信号(発光表示制御信号である賞球LED点灯コマンド)が作成される(ステップSM300)。次に、CPU53aではRAM53cに記憶されている主基板用賞球総数がゼロであるか否か、即ち、払い出すべき賞球があるか否かが判定される(ステップSM301)。そして、この判定結果が肯定、即ち、主基板用賞球総数がゼロである場合(払い出すべき賞球がない場合)、CPU53aでは賞球LED17を消灯させるための制御信号(賞球LED消灯コマンド)が作成される(ステップSM302)。次に、CPU53aは前記ステップSM302で作成した賞球LED17の消灯コマンドを前記ランプ制御基板39に対し出力する(ステップSM303)。その結果、ランプ制御基板39では、入力した制御信号に基づき賞球LED基板63において賞球LED17を消灯させるための制御が行われる。
【0054】
また、前記ステップSM301の判定結果が否定、即ち、主基板用賞球総数がゼロでない場合(払い出すべき賞球がある場合)、前記CPU53aは前記ステップSM300で作成した点灯コマンドをランプ制御基板39に対し出力する(ステップSM303)。その結果、ランプ制御基板39では、入力した制御信号に基づき賞球LED基板63において賞球LED17を点灯させるための制御が行われる。そして、CPU53aはランプ制御処理に関するサブルーチン及び出力処理に関するサブルーチンを終了し、メインルーチンにおけるステップSM6(入力処理)に移行する。なお、出力処理ではメインルーチンにおける前記ステップSM8〜SM13において、制御信号が作成されていない場合には制御信号が出力されない。
【0055】
次に、図6に示す主基板53のメインルーチンにおける入力処理(ステップSM6)について図10及び図11に基づいてさらに詳細に説明する。
まず、入力処理においてCPU53aでは、遊技盤13上の各入賞口25,28,32〜35に配設された各種スイッチSW1〜SW7及び普通図柄作動ゲート27に配設された普通図柄変動スイッチからの入力信号の確認を行うためのポート入力処理が行われる(ステップSM400)。次に、CPU53aでは始動入賞口25への遊技球の入賞に対する特別図柄入力処理が行われる(ステップSM401)。即ち、CPU53aでは始動入賞口25に配設された始動口スイッチSW1からの入賞信号の入力確認が行われる。次に、CPU53aでは大入賞口28への遊技球の入賞に対する第1種特別電動役物入力処理が行われる(ステップSM402)。即ち、CPU53aでは大入賞口28に配設されたカウントスイッチSW2及び特定通過カウントスイッチSW3からの入賞信号の入力確認が行われる。
【0056】
次に、CPU53aでは普通図柄作動ゲート27への遊技球の通過に対する普通図柄入力処理が行われる(ステップSM403)。即ち、CPU53aでは普通図柄作動ゲート27に配設された普通図柄変動スイッチからの入賞信号の入力確認が行われる。次に、CPU53aでは前記始動入賞口25に一体的に構成された普通電動役物26の開放中における前記始動入賞口25への遊技球の入賞に対する普通電動役物入力処理が行われる(ステップSM404)。即ち、CPU53aでは普通電動役物26の開放中における前記始動口スイッチSW1からの入賞信号の入力確認が行われる。次に、CPU53aでは前記各入賞口25,28,32〜35への遊技球の入賞による賞球の払出しに関する賞球記憶数設定処理が図11に示すサブルーチンに基づき行われる。(ステップSM405)。そして、CPU53aでは満杯スイッチのオン入力に基づく満杯スイッチ入力処理が行われる(ステップSM406)。即ち、CPU53aでは賞球の払出しにより上球皿15及び下球皿18が満杯状態になると入力される満杯スイッチからの入力信号の入力確認が行われる。そして、CPU53aは入力処理に関するサブルーチンを終了し、メインルーチンにおけるステップSM7(乱数処理)に移行する。
【0057】
次に、図10に示す入力処理のサブルーチンにおける賞球記憶数設定処理(ステップSM405)について図11に基づいてさらに詳細に説明する。
まず、賞球記憶数設定処理においてCPU53aでは、賞球の払出し対象となる入賞口25,28,32〜35の数がRAM53cにセットされる(ステップSM500)。即ち、CPU53aは賞球記憶数設定処理のサブルーチンを前記入賞口25,28,32〜35毎に繰り返し行うための繰り返し数N(本実施形態では7)をセットする。
【0058】
次に、CPU53aでは前記ステップSM500でセットした繰り返し数Nに基づき該当する入賞口25,28,32〜35に遊技球の入賞、即ち、当該入賞口25,28,32〜35に配設されたスイッチSW1〜SW7からの入賞信号が入力されたか否かが判定される(ステップSM501)。具体的に例示すれば、まず、No.7の入賞口(例えば第4入賞口35)に対する入賞確認をした後に、No.6の入賞口(例えば第3入賞口34)→No.5の入賞口(例えば第2入賞口33)→………→No.1の入賞口(例えば始動入賞口25)の順に入賞の確認を行うようになっている。
【0059】
そして、前記ステップSM501での判定結果が否定、即ち、入賞確認を行った入賞口25,28,32〜35に遊技球が入賞されていない場合、CPU53aは前記ステップSM500でセットした繰り返し数Nの値を減算(−1)し、繰り返し数Nの値を書き換える(ステップSM502)。次に、CPU53aでは繰り返し数Nの値がゼロ、即ち、全ての入賞口25,28,32〜35(スイッチSW1〜SW7)に対して入賞確認が終了したか否かが判定される(ステップSM503)。そして、この判定結果が否定、即ち、全ての入賞確認が終了していない場合、CPU53aは前記ステップSM501に移行し、以降の処理を繰り返し行うようになっている。なお、前記ステップSM503の判定結果が肯定、即ち、全ての入賞確認が終了した場合、CPU53aは賞球記憶数設定処理のサブルーチンを終了し、図10に示す入力処理のサブルーチンにおけるステップSM406(満杯スイッチ入力処理)に移行する。
【0060】
一方、前記ステップSM501の判定結果が肯定、即ち、入賞確認を行った入賞口25,28,32〜35に遊技球が入賞されている場合(スイッチSW1〜SW7から入賞信号が入力された場合)、CPU53aは入賞のあった入賞口25,28,32〜35に対応する賞球記憶数のデータを加算(+1)し、RAM54cの賞球記憶数のデータを書き換える(ステップSM504)。なお、賞球記憶数のデータとは、賞球数毎に入賞個数が区分記憶されたデータである。次に、CPU53aは、入賞のあった入賞口25,28,32〜35に対応する賞球数をROM53bから読み出し、当該賞球数をRAM53cに記憶されている主基板用賞球総数に対し加算する(ステップSM505)。そして、CPU53aは前記ステップSM502に移行し以降の処理を前述と同様に行うようになっている。
【0061】
次に、図6に示す主基板53のメインルーチンにおける賞球払出し処理(ステップSM13)について図12に基づいてさらに詳細に説明する。
まず、賞球払出し処理においてCPU53aでは、賞球の払出し個数の区分数(種類)がRAM53cにセットされる(ステップSM600)。即ち、CPU53aは賞球払出し処理のサブルーチンを賞球の払出し個数の区分毎に繰り返し行うための繰り返し数N(本実施形態では、賞球の個数が5個、10個、15個の3つに区分されており繰り返し数Nは3)をセットする。
【0062】
次に、CPU53aはRAM53cに記憶された賞球記憶数のデータのうち第1の賞球記憶数データ(例えば賞球数15個に対する賞球記憶数データ)を読み出す(ステップSM601)。そして、CPU53aでは前記ステップSM601で読み出した賞球記憶数データがゼロ、即ち、当該データに対応する賞球数の入賞口25,28,32〜35に遊技球が入賞されているか否かが判定される(ステップSM602)。そして、その判定結果が否定、即ち、賞球記憶数データがゼロでない場合、CPU53aはその賞球記憶数データの値を減算(−1)し(ステップSM603)、当該賞球記憶数データをRAM53cに記憶されている元の賞球記憶数データのアドレスにセットする(ステップSM604)。次に、CPU53aでは前記ステップSM602で判定された賞球記憶数データに対応する賞球数に基づく賞球制御信号(賞球コマンド)が作成される(ステップSM605)。そして、CPU53aは賞球払出し処理に関するサブルーチンを終了し、メインルーチンにおけるステップSM14(エラー復帰フラグ設定)に移行する。
【0063】
一方、前記ステップSM602の判定結果が肯定、即ち、前記ステップSM601で読み出した第1の賞球記憶数データがゼロであった場合、CPU53aはRAM53cから第2の賞球記憶数データ(例えば賞球数5個に対する賞球記憶数データ)を読み出す(ステップSM606)。そして、CPU53aは前記ステップSM600でセットした繰り返し数Nの値を減算(−1)し、RAM53cに記憶されている繰り返し数Nを書き換える(ステップSM607)。
【0064】
次に、CPU53aでは繰り返し数Nの値がゼロ、即ち、全ての賞球記憶数データに対し賞球の払出しに関する処理が終了したか否かが判定される(ステップSM608)。そして、その判定結果が否定、即ち、全ての賞球記憶数データの確認が終了していない場合、CPU53aは前記ステップSM602に移行し以降の処理を繰り返し行うようになっている。また、前記ステップSM608の判定結果が肯定、即ち、全ての賞球記憶数データの確認が終了した場合、CPU53aは賞球払出し処理のサブルーチンを終了し、メインルーチンにおけるステップSM16(エラー復帰フラグ設定)に移行する。
【0065】
次に、払出し制御基板54の制御態様を図13〜図22に基づき説明する。そして、図12には払出し制御基板54のCPU54aにより所定周期毎(例えば、1ms毎)に実行処理される遊技プログラムのメインルーチンが示されている。
【0066】
まず、このメインルーチンにおいてCPU54aでは、レジスタの交換処理(ステップSS1)、ポートの設定処理(ステップSS2)が行われる。そして、CPU54aでは主基板53が出力した制御信号の入力を許可するための割込み許可を行うと共に(ステップSS3)、ウォッチドッグタイマのクリア(リセット)処理(ステップSS4)が行われる。次に、CPU54aでは分岐カウンタのビットがゼロであるか否かが判定され(ステップSS5)、その判定結果が肯定、即ち、分岐カウンタがゼロである場合、CPU54aはステップSS10(入力処理)に移行する。また、前記ステップSS5の判定結果が否定、即ち、分岐カウンタがゼロでない場合、CPU54aでは主基板53が出力した制御信号の入力を禁止するための割り込み禁止が行われる(ステップSS6)。
【0067】
次に、CPU54aでは賞球払出装置46を構成する賞球計数センサ48bからの賞球払出し信号の入力に基づく賞球計数センサ入力処理が行われる(ステップSS7)。即ち、CPU54aでは払出し制御基板54に入力される前記賞球計数センサ48bのON/OFF信号に基づき、RAM54cに記憶されている払出し基板用賞球総数の書き換えが行われる。次に、CPU54aでは再び主基板53が出力した賞球制御信号の入力を許可するための割込み許可が行われる(ステップSS8)。そして、CPU54aでは球貸し払出装置46を構成する球貸し計数センサ48bからの制御信号に基づく球貸し計数センサ入力処理が行われる(ステップSS9)。即ち、CPU54aでは払出し制御基板54に入力される前記球貸し計数センサ48bのON/OFF信号に基づき、前記カードユニット部20及び前記球貸し操作部22に対し所定の制御が行われる。
【0068】
次に、CPU54aでは払出し制御基板54に入力される各種信号の入力確認を行うための入力処理が行われる(ステップSS10)。即ち、主基板53からの賞球制御信号を含む制御信号、球貸し操作部22からの貸し球の払出し要求に関する制御信号の入力確認を行うための入力処理が行われる。次に、CPU54aでは賞球払出装置46の駆動を制御し、賞球を払出すための賞球制御処理が行われる(ステップSS11)。即ち、CPU54aでは賞球払出しの準備処理、賞球ソレノイド52の作動・非作動処理及び賞球計数センサ48bのチェック処理が行われる。次に、CPU54aでは球貸し払出装置46の駆動を制御し、貸し球を払出すための球貸し制御処理が行われる(ステップSS12)。即ち、CPU54aでは球貸しの準備処理、球貸しソレノイド52の作動・非作動処理及び球貸し計数センサ48bのチェック処理が行われる。
【0069】
次に、CPU54aでは賞球あるいは貸し球の払出しに関する各種エラー処理が行われる(ステップSS13)。即ち、CPU54aでは賞球/球貸し払出装置エラーチェック(後述する図21に示すサブルーチン)が行われる。また、CPU54aでは賞球/球貸し球詰りエラーチェック(賞球計数センサ48b(球貸し計数センサ48b)が所定時間(例えば10秒間)ON信号を出力したときにエラーとする)及び賞球/貸し球切れエラーチェック(賞球制御センサ48a(球貸し制御センサ48a)が所定時間(例えば10秒間)OFF信号を出力したときにエラーとする)などが行われる。そして、CPU54aでは各エラーが検出されると、当該エラー内容をエラー報知部55に報知させるための制御信号が作成される。
【0070】
次に、CPU54aでは球貸しに関する情報の処理が行われる(ステップSS14)。また、CPU54aでは前記ステップSS11,ステップSS12で作成された制御信号を賞球払出装置46(球貸し払出装置46)に出力する出力処理、及び、前記ステップSS13あるいは主基板53のメインルーチンにおける前記ステップSM5で出力されたエラー報知に関する制御信号をエラー報知部55に出力するための出力処理が行われる(ステップSS15)。そして、CPU54aはレジスタの交換を行った後(ステップSS16)、前記ステップSM1に移行し前記ステップSM16までの処理を繰り返し行うようになっている。
【0071】
次に、図13に示す払出し制御基板54のメインルーチンにおける賞球計数センサ入力処理(ステップSS7)について図14に基づいてさらに詳細に説明する。
【0072】
まず、賞球計数センサ入力処理においてCPU54aでは、賞球計数センサ48bのON/OFF信号がON信号(賞球払出し信号)であるか否か、即ち、賞球の払出しが行われたか否かが判定される(ステップSS100)。そして、その判定結果が肯定、即ち、賞球の払出しが行われた場合、CPU54aではRAM54cに記憶されている払出し制御基板用賞球総数がゼロ、即ち、払出すべき賞球があるか否かが判定される(ステップSS101)。また、その判定結果が否定、即ち、払出すべき賞球がある場合、CPU54aはRAM54cに記憶されている払出し制御基板用賞球総数の値を減算(−1)し、新たな払出し制御基板用賞球総数としてRAM54cへ書き換える(ステップSS102)。
【0073】
そして、CPU54aは賞球計数センサ入力処理のサブルーチンを終了し、図13に示すメインルーチンの割り込み許可処理(ステップSS8)に移行し以降の処理を行う。なお、前記ステップSS100の判定結果が否定、あるいは、ステップSS101の判定結果が肯定である場合、CPU54aは賞球計数センサ入力処理のサブルーチンを終了しメインルーチンの割り込み許可処理(ステップSS8)に移行する。
【0074】
次に、図13に示す払出し制御基板54のメインルーチンにおける賞球制御処理(ステップSS11)について図15に基づいてさらに詳細に説明する。
まず、賞球制御処理においてCPU54aでは、RAM54cに記憶されている払出し制御基板用賞球総数がゼロであるか否かが判定される(ステップSS200)。そして、その判定結果が肯定である場合、CPU54aではRAM54cに記憶されている賞球モジュールカウンタの値がゼロであるか否かが判定される(ステップSS201)。なお、賞球モジュールカウンタの値とは、払出し制御基板54で行われる賞球の払出しに関する制御内容(本実施形態では5種類のモジュール)を示すものであり、モジュールカウンタの値が0(ゼロ)では賞球払出し準備処理が、1では賞球ソレノイド作動処理が、2では賞球ソレノイドオフ処理が、3では賞球計数センサチェック処理が、4では賞球払出し終了処理が行われるようになっている。
【0075】
そして、前記ステップSS201における判定結果が否定、即ち、賞球モジュールカウンタの値がゼロ以外(1〜4)である場合、CPU54aでは賞球モジュールカウンタの値が3以上(3又は4)であるか否かが判定される(ステップSS202)。そして、その判定結果が否定、即ち、賞球モジュールカウンタの値が1又は2である場合、CPU54aは賞球モジュールカウンタの値をゼロにセットする(ステップSS203)。次に、CPU54aでは賞球ソレノイドのOFF信号、即ち、賞球ソレノイドを消磁するための制御信号が作成される(ステップSS204)。そして、CPU54aは賞球モジュールカウンタで指定されたモジュール(図16〜図20に示すサブルーチン)に移行し(ステップSS205)、賞球制御処理のサブルーチンを終了させる。なお、前記ステップSS200の判定結果が否定、ステップSS201及びステップSS202の判定結果が肯定である場合、前記ステップSS205に移行するようになっている。
【0076】
そして、賞球制御処理においては前記ステップSS200で払出し制御基板用賞球総数がゼロでない場合、前記モジュールカウンタの値に基づくモジュール1〜4の処理が行われるようになっている。また、前記ステップSS203では、バックアップシステムを搭載した遊技機10において、電源遮断からの復帰後に、払出し制御基板用賞球総数がゼロであるにも拘わらず賞球ソレノイド作動処理及び賞球ソレノイドオフ処理が行われることで、余分な賞球を払出さないようにするために賞球モジュールカウンタの値がゼロにセットされている。
【0077】
次に、図15の賞球制御処理における賞球モジュール0としての賞球払出し準備処理について図16に基づいて詳細に説明する。
まず、賞球払出し準備処理においてCPU54aでは、賞球払出装置46がエラー中(例えば、賞球球詰り、賞球切れなど)であるか否かが判定される(ステップSS300)。そして、その判定結果が否定、即ち、賞球払出装置46が正常に稼働している場合、前記CPU54aではRAM54cに記憶された払出し制御基板用賞球総数の値がゼロであるか否かが判定される(ステップSS301)。そして、前記ステップSS300、あるいは、ステップSS301の判定結果が肯定である場合、前記CPU54aは賞球払出し準備処理を終了し、メインルーチンのステップSS12(球貸し制御処理)に移行する。即ち、この場合には、賞球の払出しができない状態、あるいは、賞球の払出しを行う必要がないためにメインルーチンに移行する。
【0078】
一方、前記ステップSS301の判定結果が否定、即ち、払出し制御基板用賞球総数がゼロでない場合、CPU54aでは賞球制御センサ48aのON/OFF信号がON信号(即ち、賞球用の遊技球が有る)であるか否かが判定される(ステップSS302)。そして、その判定結果が肯定である場合、CPU54aでは賞球計数センサ48bのON/OFF信号がOFF信号(即ち、賞球の払出しがされていない状態)であるか否かが判定される(ステップSS303)。そして、その判定結果が肯定、即ち、OFF信号である場合、CPU54aは賞球ソレノイド作動処理に移行するために賞球モジュールカウンタに対し1をセットする(ステップSS304)。即ち、賞球制御センサ48aがON信号で、かつ、賞球計数センサ48bがOFF信号である場合、賞球を払出すための準備が整っているため賞球ソレノイド作動処理(モジュール1)に移行することができる。
【0079】
次に、CPU54aは賞球制御汎用タイマを所定値(本実施形態では100)にセットする(ステップSS305)。なお、前記賞球制御汎用タイマとは、遊技機10内の通路内で発生した例えば球詰まりなどが自然に解消し、正常な払出し状態(賞球制御センサ48a及び賞球計数センサ48bからの正常な信号入力がされている状態)となる迄、賞球の払出しを待機させるための時間である。
【0080】
次に、CPU54aでは賞球ソレノイドON信号、即ち、賞球ソレノイド52を励磁(駆動)させるための制御信号が作成される(ステップSS306)。そして、このステップSS306で作成された前記制御信号はメインルーチンのステップSS15(出力処理)において賞球払出装置46に対し出力される。次に、CPU54aでは賞球計数センサ48bのオン回数がゼロにリセットされる(ステップSS307)。そして、CPU54aは賞球払出し準備処理(モジュール0)のサブルーチンを終了し、メインルーチンのステップSS12(球貸し制御処理)に移行する。なお、前記ステップSS302及びステップSS303の判定結果が否定の場合、前記CPU54aは賞球払出し準備処理(モジュール0)のサブルーチンを終了し、メインルーチンのステップSS12(球貸し制御処理)に移行する。即ち、この場合、賞球を払出すための準備が整っていないため賞球ソレノイド作動処理(モジュール1)に移行することができずメインルーチンに移行する。
【0081】
次に、図15の賞球制御処理における賞球モジュール1としての賞球ソレノイド作動処理について図17に基づいて詳細に説明する。
まず、賞球ソレノイド作動処理においてCPU54aでは、賞球制御センサ48aのON/OFF信号がOFF信号であるか否かが判定される(ステップSS400)。即ち、前記ステップSS306で作成した賞球ソレノイドオン信号がステップSS15で出力された結果、賞球の払出しが正常に行われたか否かが判定される。つまり、このステップSS400の段階で賞球の払出しが正常に行われている場合、賞球制御センサ48aはOFF信号(即ち、払出しによって遊技球が無い状態)を出力することになる。
【0082】
そして、その判定結果が否定、即ち、賞球制御センサ48aがON信号のままである場合、CPU54aでは賞球計数センサ48bのON/OFF信号がOFF信号であるか否かが判定される(ステップSS401)。そして、その判定結果が肯定、即ち、賞球計数センサ48bがOFF信号である場合、両センサ48a,48bは正常な状態でありながら、賞球ソレノイド52の作動により賞球が払出されない、例えば、球詰まりなどの状態であると判断される。そのため、CPU54aは賞球汎用タイマの値が0(ゼロ)であるか否かを判定し(ステップSS402)、その判定結果が否定である場合、賞球制御汎用タイマの値を減算(−1)し、RAM54cに記憶させる(ステップSS403)。
【0083】
そして、CPU54aは、賞球ソレノイド作動処理におけるサブルーチンを終了し、メインルーチンにおけるステップSS12(球貸し制御処理)に移行する。即ち、CPU54aは、賞球制御汎用タイマに設定された時間の間、球詰まりなどの状態が自然に解消されて正常な払出しとなるまで賞球の払出しを待機させた状態となっている。そして、CPU54aは賞球モジュールカウンタの値が1のままであるため、再び賞球制御処理における前記ステップSS205から賞球ソレノイド作動処理を繰り返し行うようになっている。
【0084】
また、前記ステップSS402の判定結果が肯定、即ち、賞球制御汎用タイマの値が0(ゼロ)である場合、CPU54aは賞球モジュールカウンタの値を2にセットする(ステップSS404)。そして、CPU54aでは賞球制御汎用タイマの値を100にセットし(ステップSS411)、賞球ソレノイドオフ信号、即ち、賞球ソレノイド52を消磁させるための制御信号が作成される(ステップSS412)。なお、このステップSS412で作成された賞球ソレノイドオフ信号はメインルーチンのステップSS15で前記賞球払出装置46に出力される。そして、前記CPU54aは賞球ソレノイド作動処理におけるサブルーチンを終了し、メインルーチンにおけるステップSS12(球貸し制御処理)に移行する。即ち、CPU54aは賞球払出しの待ち時間が経過した場合、賞球ソレノイド52を駆動(ON/OFF)させて賞球払出装置46内に振動を与えることで賞球の払出しを強制的に行うようになっている。そのため、CPU54aは、前記ステップSS404で賞球モジュールカウンタの値を2にセットし賞球ソレノイドオフ処理に移行する。
【0085】
また、前記ステップ401の判定結果が否定、即ち、賞球計数センサ48bがON信号である場合、CPU54aはRAM54cに記憶されている賞球制御センサ48aのオフ未検出回数を加算(+1)する(ステップSS407)。即ち、この場合、賞球ソレノイド52のON信号と賞球計数センサ48bのON信号により賞球の払出しが行われているにも拘わらず、OFF信号を出力しない賞球制御センサ48aが故障している可能性があると判断される。そして、CPU54aは賞球モジュールカウンタの値を3にセットし(ステップSS408)、賞球制御センサ48aのオフ未検出回数が所定回数(本実施形態では3回)に達したか否かが判定される(ステップSS409)。
【0086】
次に、前記ステップSS409の判定結果が肯定である場合、CPU54aではRAM54cに対し賞球払出装置46のエラーをセットすると共に、当該エラーをエラー報知部55に出力するための制御信号が作成される(ステップSS410)。なお、このステップSS410で作成された制御信号はメインルーチンの前記ステップSS15でエラー報知部55に出力される。そして、CPU54aは前述と同様にステップSS411及びステップSS412の処理を行った後、賞球ソレノイド作動処理におけるサブルーチンを終了し、メインルーチンにおけるステップSS12(球貸し制御処理)に移行する。
【0087】
なお、前記ステップSS409の判定結果が否定、即ち、賞球制御センサ48aのオフ未検出回数が所定回数に達していない場合、CPU54aはステップSS411に移行し、以降の処理を前述同様に行う。即ち、前記ステップSS401→ステップSS407〜ステップSS410の処理によって、賞球ソレノイド52がオンした後に、賞球制御センサ48aがオフせずに賞球計数センサ48bのオンが3回連続した場合にエラーとするための判定が行われている。そして、エラーと判定された場合、エラー報知部55には賞球制御センサ48aの故障が報知されることになる。
【0088】
また、前記ステップSS400の判定結果が肯定、即ち、賞球制御センサ48aがOFF信号である場合、CPU54aでは前記賞球制御センサ48aのオフ未検出回数が0(ゼロ)にリセットされる(ステップSS405)。即ち、この場合、賞球ソレノイド52の励磁(駆動)により賞球制御センサ48aがOFF信号となったことで正常な払出しが行われたと判断される。次に、CPU54aは賞球モジュールカウンタの値を3にセットし(ステップSS406)、前述と同様にステップSS411及びステップSS412の処理を行った後、賞球ソレノイド作動処理におけるサブルーチンを終了し、メインルーチンにおけるステップSS12(球貸し制御処理)に移行する。
【0089】
次に、図15の賞球制御処理における賞球モジュール2としての賞球ソレノイドオフ処理について図18に基づいて詳細に説明する。なお、この賞球ソレノイドオフ処理は、図17に示す賞球ソレノイド作動処理のステップSS404で賞球モジュールカウンタに2がセットされた後に行われる処理である。
【0090】
まず、賞球ソレノイドオフ処理においてCPU54aでは、賞球制御センサ48aのON/OFF信号がOFF信号であるか否かが判定される(ステップSS500)。即ち、前記賞球ソレノイド作動処理のステップSS412で作成した賞球ソレノイドオフ信号がメインルーチンのステップSS15で出力された結果、賞球の払出しが正常に行われたか否かが判定されている。つまり、賞球の払出しが正常に行われた場合には、このステップSS500で賞球制御センサ48aはOFF信号を出力することになる。
【0091】
そして、その判定結果が否定、即ち、賞球制御センサ48aがON信号のままである場合、CPU54aでは賞球計数センサ48bのON/OFF信号がOFF信号であるか否かが判定される(ステップSS501)。また、その判定結果が肯定、即ち、賞球計数センサ48bがOFF信号である場合、両センサ48a,48bは正常な状態でありながら、賞球ソレノイド52のオフ動作を行っても前記賞球ソレノイド作動処理と同様に賞球が払出されない状態が継続していると判断される。そのため、CPU54aでは賞球汎用タイマの値が0(ゼロ)であるか否かを判定し(ステップSS502)、その判定結果が否定である場合、CPU54aでは賞球制御汎用タイマの値を減算(−1)し、RAM54cに記憶させる(ステップSS503)。
【0092】
そして、CPU54aは、賞球ソレノイドオフ処理におけるサブルーチンを終了し、メインルーチンにおけるステップSS12(球貸し制御処理)に移行する。即ち、CPU54aは、前記賞球ソレノイド作動処理と同様に賞球制御汎用タイマに設定された時間の間、球詰まりなどの状態が自然に解消されて正常な払出しとなるまで賞球の払出しを待機させた状態となっている。そして、CPU54aは賞球モジュールカウンタの値が2であるため、再び賞球制御処理のステップSS205から賞球ソレノイドオフ処理を繰り返し行うようになっている。
【0093】
そして、前記ステップSS502の判定結果が肯定、即ち、賞球制御汎用タイマの値が0(ゼロ)である場合、CPU54aでは賞球ソレノイド52を励磁させるための制御信号が作成される(ステップSS504)。なお、このステップSS504で作成された制御信号はメインルーチンのステップSS15で賞球払出装置46に出力される。次に、CPU54aは、賞球モジュールカウンタの値を1にセットする(ステップSS505)。そして、CPU54aでは賞球制御汎用タイマの値を100にセットすると共に(ステップSS512)、賞球ソレノイドオフ処理におけるサブルーチンを終了し、メインルーチンにおけるステップSS12(球貸し制御処理)に移行する。
【0094】
即ち、CPU54aは賞球払出しの待ち時間が経過すると、賞球ソレノイド52を駆動(ON/OFF)させて賞球払出装置46内に振動を与えることで賞球の払出しを強制的に行うようになっている。そのため、CPU54aは前記ステップSS504で賞球ソレノイドON信号を作成し、ステップSS505で賞球モジュールの値を1にセットすることで賞球ソレノイド作動処理に再び移行する。即ち、CPU54aは、球詰りなどが解消されるまでの間、賞球ソレノイド作動処理(モジュール1)と賞球ソレノイドオフ処理(モジュール2)を繰り返し行うようになっている。
【0095】
また、前記ステップ501の判定結果が否定、即ち、賞球計数センサ48bがON信号である場合、CPU54aはRAM54cに記憶されている賞球制御センサ48aのオフ未検出回数を加算(+1)する(ステップSS508)。即ち、この場合、賞球ソレノイド作動処理及び賞球ソレノイドオフ処理における賞球ソレノイド52の駆動(オン/オフ)により球詰りが解消し賞球の払出しが行われたにも拘わらず、OFF信号を出力しない賞球制御センサ48aが故障している可能性があると判断される。そして、CPU54aでは賞球モジュールカウンタの値を3にセットし(ステップSS509)、賞球制御センサ48aのオフ未検出回数が所定回数(本実施形態では3回)に達したか否かが判定される(ステップSS510)。
【0096】
そして、前記ステップSS510の判定結果が肯定である場合、CPU54aではRAM54cに対し賞球払出装置46のエラーをセットすると共に、当該エラーをエラー報知部55に出力するための制御信号が作成される(ステップSS511)。なお、このステップSS511で作成された制御信号は、メインルーチンのSS15でエラー報知部55に出力される。そして、CPU54aは前述と同様にステップSS512の処理を行った後、賞球ソレノイドオフ処理におけるサブルーチンを終了し、メインルーチンにおけるステップSS12(球貸し制御処理)に移行する。
【0097】
なお、前記ステップSS510の判定結果が否定、即ち、賞球制御センサ48aのオフ未検出回数が所定回数に達していない場合、CPU54aはステップSS512に移行し、以降の処理を前述同様に行う。即ち、前記ステップSS501→ステップSS508〜SS511の処理によって、賞球ソレノイド52がオンした後に、賞球制御センサ48aがオフせずに賞球計数センサ48bのオンが3回連続した場合にエラーとするための判定が行われる。そして、エラーと判定された場合、エラー報知部55には賞球制御センサ48aの故障が報知されることになる。
【0098】
また、前記ステップSS500の判定結果が肯定、即ち、賞球制御センサ48aがOFF信号である場合、CPU54aでは前記賞球制御センサ48aのオフ未検出回数が0(ゼロ)にリセットされる(ステップSS506)。即ち、この場合、賞球ソレノイド作動処理及び賞球ソレノイドオフ処理における賞球ソレノイド52の駆動(オン/オフ)により、賞球制御センサ48aがOFF信号になったことで正常な払出しが行われたと判断される。次に、CPU54aは賞球モジュールカウンタの値を3にセットし(ステップSS507)、前述と同様にステップSS512の処理を行った後、賞球ソレノイドオフ処理におけるサブルーチンを終了し、メインルーチンにおけるステップSS12(球貸し制御処理)に移行する。
【0099】
次に、図15の賞球制御処理における賞球モジュール3としての賞球計数センサチェック処理について図19に基づいてさらに詳細に説明する。
まず、賞球計数センサチェック処理においてCPU54aでは、賞球制御汎用タイマの値が0(ゼロ)であるか否かが判定される(ステップSS600)。そして、その判定結果が肯定である場合、CPU54aはRAM54cに記憶されている賞球計数センサ48bのオン未検出回数を加算(+1)する(ステップSS601)。次に、CPU54aでは、賞球計数センサのオン未検出回数が所定回数(本実施形態では3回)に達したか否かが判定される(ステップSS602)。そして、その判定結果が肯定の場合、CPU54aではRAM54cに対し賞球払出装置46のエラーがセットされると共に、当該エラーをエラー報知部55に出力するための制御信号が作成される(ステップSS603)。なお、このステップSS603で作成した制御信号は、メインルーチンのステップSS15でエラー報知部55に出力される。次に、CPU54aは賞球モジュールカウンタの値を0(ゼロ)にセットし(ステップSS604)、賞球計数センサチェック処理におけるサブルーチンを終了し、メインルーチンにおけるステップSS12(球貸し制御処理)に移行する。なお、前記ステップSS602の判定結果が否定の場合、CPU54aはステップSS604の処理に移行する。
【0100】
また、前記ステップSS600の判定結果が否定である場合、CPU54aは賞球制御汎用タイマの値を減算(−1)させる(ステップSS605)。次に、CPU54aでは賞球計数センサ48bのON/OFF信号がOFF信号であるか否かが判定される(ステップSS606)。そして、その判定結果が否定、即ち、賞球計数センサ48bがON信号である場合、CPU54aは賞球払出装置46において1個の賞球の払出しが正常に行われたことで賞球モジュールカウンタの値を4にセットする(ステップSS607)。そして、CPU54aは賞球計数センサチェック処理におけるサブルーチンを終了し、メインルーチンにおけるステップSS12(球貸し制御処理)に移行する。なお、前記ステップSS606の判定結果が肯定の場合、CPU54aは賞球計数センサチェック処理におけるサブルーチンを終了し、メインルーチンにおけるステップSS12(球貸し制御処理)に移行する。
【0101】
即ち、前記ステップSS600〜ステップSS604の処理は、賞球ソレノイド作動処理のステップSS400あるいは賞球ソレノイドオフ処理のステップSS500において賞球制御センサ48aのOFF信号が検出された場合に賞球計数センサ48bの故障をチェックするための処理となっている。つまり、前記ステップSS606で賞球計数センサ48bがOFF信号である場合、賞球制御センサ48aのOFF信号により賞球が払出されているにも拘わらず、ON信号を出力しない賞球計数センサ48bが故障している可能性があると判断される。従って、賞球計数センサチェック処理では、賞球払出し準備処理(モジュール0)のステップSS302で賞球制御センサ48aのON信号を検出し、賞球ソレノイド作動処理のステップSS400あるいは賞球ソレノイドオフ処理のステップSS500で賞球制御センサ48aがOFF信号となった後に、賞球計数センサ48bが3回連続でON信号とならない場合をエラーとするための判定が行われている。従って、エラーと判定された場合、エラー報知部55には賞球計数センサ48bの故障が報知されることになる。なお、前記ステップSS604において賞球モジュールカウンタの値を0(ゼロ)にセットしているため、賞球ソレノイド52の駆動(オン/オフ)が行われる。従って、賞球計数センサ48bが3回連続ON信号とならないことは、賞球ソレノイド52を3回連続オン/オフさせたことと同じ意味を持っている。
【0102】
一方、賞球ソレノイド作動処理のステップSS401及び賞球ソレノイドオフ処理のステップSS501で賞球計数センサ48bがON信号を出力している場合、前記ステップSS606では必ず賞球計数センサ48bがON信号を出力することになりステップSS607に移行する。そのため、この場合には前記ステップSS601〜SS604(即ち、賞球計数センサ48bのチェック処理)の処理が行われることがない。そして、この場合、賞球制御センサ48aと賞球計数センサ48bが共にON信号の状態となっており、賞球制御センサ48aが故障している可能性があるにも拘わらず、賞球払出し終了処理(モジュール4)に移行させている。しかしながら、賞球の払出しにおいては賞球計数センサ48bがON信号となることで基本的に賞球の払出しが行われたと判断できるため、このような状況であっても賞球払出し終了処理に移行させるようになっている。
【0103】
なお、賞球制御センサ48aの故障については、賞球ソレノイド作動処理のステップSS407以降、あるいは、賞球ソレノイドオフ処理のステップSS508以降で行われ、連続3個の賞球の払出しにおいて賞球制御センサ48aがON信号の状態であるとエラーが報知されるようになっている。これに対し、賞球計数センサ48bの故障については、1個の賞球の払出しにおいて連続3回賞球計数センサ48bがOFF信号の状態であるとエラーが報知されるようになっている。
【0104】
次に、図15の賞球制御処理における賞球モジュール4としての賞球払出し終了処理について図20に基づいてさらに詳細に説明する。
まず、賞球払出し終了処理においてCPU54aでは、賞球制御汎用タイマの値が0(ゼロ)であるか否かが判定される(ステップSS700)。そして、その判定結果が肯定である場合、CPU54aは賞球計数センサ48bのオン未検出回数を0(ゼロ)にセットする(ステップSS701)。次に、CPU54aは賞球モジュールカウンタの値を0(ゼロ)にセットした後(ステップSS702)、賞球払出し終了処理におけるサブルーチンを終了し、メインルーチンにおけるステップSS12(球貸し制御処理)に移行する。また、前記ステップSS700の判定結果が否定である場合、CPU54aは賞球制御汎用タイマの値を減算(−1)した後(ステップSS703)、賞球払出し終了処理におけるサブルーチンを終了し、メインルーチンにおけるステップSS12(球貸し制御処理)に移行する。
【0105】
次に、図13に示す払出し制御基板54のメインルーチンにおけるエラー処理(ステップSS13)で行われる賞球払出装置46のエラー判定について図21に基づいてさらに詳細に説明する。
【0106】
まず、賞球払出装置エラーチェック処理におけるCPU54aでは、賞球払出装置46が払出し状態であるか否かが判定される(ステップSS800)。そして、その判定結果が否定である場合、即ち、賞球ソレノイド52がオフ(消磁)の状態によって賞球の払出しが停止している場合、CPU54aでは賞球計数センサのON/OFF信号がOFF信号であるか否かが判定される(ステップSS801)。そして、その判定結果が否定である場合、即ち、ON信号である場合、CPU54aはRAM54cに記憶された賞球計数センサ48bのオン回数を加算(+1)する(ステップSS802)。即ち、払出しが行われていないにも拘わらず、ON信号を出力した賞球計数センサ48bが故障している可能性があると判断される。従って、エラーと判定された場合、エラー報知部55には賞球計数センサ48bの故障が報知されることになる。
【0107】
次に、CPU54aでは前記賞球計数センサ48bのオン回数が所定回数(本実施形態では3回)に達したか否かが判定される(ステップSS803)。そして、その判定結果が肯定である場合、CPU54aはRAM54cに賞球払出装置46がエラーであることをセットすると共に、当該エラーをエラー報知部55に出力するための制御信号が作成される(ステップSS804)。なお、このステップSS804で作成した制御信号はメインルーチンのステップSS15でエラー報知部55に出力される。そして、CPU54aは、賞球払出し装置エラーチェック処理におけるサブルーチンを終了し、メインルーチンにおけるステップSS14(球貸し情報処理)に移行する。なお、前記ステップSS800あるいはステップSS801の判定結果が肯定、又は、前記ステップSS803の判定結果が否定である場合、CPU54aは賞球払出装置エラーチェック処理におけるサブルーチンを終了し、メインルーチンにおけるステップSS14(球貸し情報処理)に移行する。
【0108】
次に、図13に示す払出し制御基板54のメインルーチンの実行中に割り込まれるコマンド割込み処理について図22に基づいて詳細に説明する。即ち、この処理は、メインルーチンにおけるステップSS3〜ステップSS6までの期間、あるいは、ステップSS8以降の処理中に主基板53から出力される制御信号(賞球制御信号など)を払出し制御基板54において処理するためのものである。
【0109】
まず、コマンド割込み処理においてCPU54aは、レジスタの交換を行った後(ステップSS900)、主基板53が出力した制御信号(賞球制御コマンド)をポートから入力する(ステップSS901)。次に、CPU54aは前記制御信号の入力に伴いRAM54cに対し当該制御信号の処理中であることを示すフラグを設定する(ステップSS902)。そして、CPU54aでは入力した制御信号が払出し制御用の制御信号(コマンド)であるか否かが判定される(ステップSS903)。なお、前記払出し制御用の制御信号とは、払出しの開始又は終了を制御するための制御信号であり、主基板53は払出し制御基板54に対し賞球制御コマンドとして払出し制御用の制御信号と賞球制御信号を出力するようになっている。
【0110】
次に、前記ステップSS903の判定結果が否定である場合、CPU54aでは制御信号が賞球制御信号(賞球数の指示コマンド)であるか否かが判定される(ステップSS904)。そして、その判定結果が肯定である場合、CPU54aでは、入力した賞球制御信号に対応した賞球数をRAM54cに記憶された払出し制御基板用賞球総数に対し加算する(ステップSS905)。なお、前記ステップSS904の判定結果が否定である場合、CPU54aはステップSS906に移行する。そして、CPU54aは前記ステップSS902で設定したフラグをクリアし(ステップSS906)、レジスタの交換を行い(ステップSS907)、払出し制御基板54での処理中における割込みを許可した後(ステップSS908)、コマンド割込み処理を終了する。
【0111】
また、前記ステップSS903の判定結果が肯定、即ち、払出し制御基板54に入力された制御信号が払出し制御用の制御信号である場合、CPU54aでは当該制御信号が払出しを開始するための制御信号であるか否かが判定される(ステップSS909)。そして、その判定結果が否定、即ち、払出しを停止するための制御信号である場合、CPU54aは賞球払出装置46における払出しを禁止に設定する(ステップSS910)。次に、CPU54aはステップSS906に移行し以降の処理を行う。一方、前記ステップSS909の判定結果が肯定、即ち、払出しを開始するための制御信号である場合、CPU54aは賞球払出装置46における払出しを許可に設定する(ステップSS911)。そして、CPU54aはステップSS906に移行し以降の処理を行う。
【0112】
従って、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)各入賞口25,28,32〜35に配設された各スイッチSW1〜SW7の入賞信号に基づき、主基板53は前記入賞信号に対応する賞球数における賞球制御信号を払出し制御基板54に出力している。そのため、従来、遊技機10に設けられたセーフ球処理装置を無くすことができ、遊技機10全体の構成を簡略化することができる。また、主基板53が出力した賞球制御信号に基づき賞球の払出しに関する制御が行われるため、主基板53主導で賞球の払出しを制御することができる。
【0113】
(2)主基板53において賞球払出装置46から払出すべき賞球数を主基板用賞球総数として記憶(管理)している。そのため、各賞球数毎に払出しの個数を記憶する場合に比して、制御プログラムを単純化することができる。また、主基板53において入賞信号に対応する賞球数における賞球制御信号を払出し制御基板54に出力している。そのため、機種変更により賞球数が変更された場合でも払出し制御基板54の制御プログラムを変更することなく主基板53の変更のみで対応することができる。
【0114】
(3)主基板53に記憶された主基板用賞球総数の管理状態に基づき、主基板53がランプ制御基板39又は外部接続端子板58に対し賞球の払出し状態を外部に報知するための制御信号を出力している。そのため、従来に比して、払出し制御基板54の負荷低減に貢献することができる。そして、払出し制御基板54では、主に賞球払出装置46の駆動、即ち、賞球の払出し制御を行えば良く、両基板53,54における制御上の役割を区分けすることができる。
【0115】
(4)主基板53に記憶された主基板用賞球総数の管理状態に基づき賞球の未払い出し個数を未払出し個数カウンタ42に報知するようになっている。そのため、球詰りによる賞球払出装置46の払出し停止や賞球払出装置46の故障などのトラブルの際も、未払出し個数カウンタ42の表示を確認することで賞球の未払い出し個数を容易に確認することができる。従って、遊技者側と遊技店側の双方に不利益となる事態を解消することができる。
【0116】
(5)不正防止が施された主基板53が主基板用賞球総数の管理(記憶)、賞球制御信号の出力など賞球の払出しに関わるようになっている。そのため、賞球の払出しに関する不正行為を防止できる。
【0117】
(6)払出し制御基板54において賞球払出装置46の駆動制御回数に対応する賞球数を、賞球制御信号に対応する賞球数が合算された払出し制御基板用賞球総数として記憶(管理)している。そのため、各賞球数毎に賞球払出装置46の駆動制御回数(払出しの個数)を記憶する場合に比して、制御プログラムを単純化することができる。
【0118】
(7)主基板53に記憶されている主基板用賞球総数の値が所定の負の値(本実施形態では−3)になると、過剰払出しエラーとして報知するようになっている。そのため、制御信号の入出力時にノイズの影響により払出し制御基板54側に余分な払出し個数が指示されたとしても、遊技店側の不利益を解消することができる。また、例え、払出し制御基板54側に不正行為(例えば、賞球の払出し個数の増加)が行われても、主基板用賞球総数が所定の負の値になれば過剰払出しエラーとなるので、不正行為に基づく遊技店側の不利益を解消することができる。
【0119】
(8)賞球払出装置46が1個賞球を払出す毎(賞球計数センサ48bのON信号毎)に主基板用/払出し制御基板用賞球総数が1個ずつ減算されるようになっている。そのため、賞球の未払い出し個数、賞球の払出し状態や過剰払出しエラーなどをリアルタイムに外部に報知することができる。
【0120】
(9)払出し制御基板54に記憶された払出し制御基板用賞球総数に基づき、払出し制御基板54では賞球払出装置46の駆動を制御している。そのため、賞球数毎に区分記憶されている場合に比して賞球の払出しを切れ目なく行うことができる。また、賞球が払出されるまでの時間を短縮させることができる。
【0121】
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記実施形態では、未払出し個数カウンタ42が保護カバーに装着されているが、機裏側の例えば主基板53、払出し制御基板54や外部接続端子板58に装着しても良い。また、遊技機10の機表側(例えば、遊技盤13の空きスペースや表示ユニット24が液晶表示画面で構成されている場合には表示ユニット24内に表示する。)に装着しても良い。さらに、図1において遊技盤13の右下に位置する前記遊技盤13の飾り部材65に前記未払出し個数カウンタ42を装着しても良い。
【0122】
・前記実施形態では、未払出し個数カウンタ42に対し主基板用賞球総数の管理状態に基づき未払い出し個数を報知しているが、払出し制御基板54のRAM54cに記憶された払出し制御基板用賞球総数の管理状態に基づき未払い出し個数を報知するようにしても良い。
【0123】
・前記実施形態では、外部接続端子板58において所定個数の払出しが行われる毎に、その情報を賞球の払出し状態として外部側に出力しているが、賞球の払出し状態として賞球の未払い出し個数に関する情報を外部接続端子板58を介して外部側に出力しても良い。
【0124】
・前記実施形態では、賞球計数センサ48bからのON信号に基づき、主基板用/払出し制御基板用賞球総数が1個ずつ減算されているが、所定個数の払出しが行われた後、前記両賞球総数を減算しても良い。例えば、5個ずつ減算させても良い。この場合、未払出し個数カウンタ42は5個の払出し毎に表示が変更されることになる。
【0125】
・前記実施形態では、主基板53及び払出し制御基板54において各別に主基板用/払出し制御基板用賞球総数が管理されているが、例えば、払出し制御基板54では賞球総数を管理せずに主基板53のみで賞球総数を管理しても良い。
【0126】
・前記実施形態における主基板53用のメインルーチン(図6)及び払出し制御基板54用のメインルーチン(図13)の各ステップの処理順序を変更することは遊技機10の仕様などに応じて適宜設計変更される事項である。
【0127】
次に上記実施形態及び別例から把握できる請求項に記載した以外の技術的思想について、それらの効果とともに以下に記載する。
(イ)パチンコ遊技機において、前記払出し状態報知手段は、賞球が払出される毎に当該払出し状態にあることを遊技機上で発光表示する発光体であって、同発光体の制御基板に対して主制御手段は発光表示制御信号を出力する。このように構成すれば、払い出し制御手段の負荷低減に貢献することができる。
【0128】
(ロ)パチンコ遊技機において、前記払出し状態報知手段は、所定個数の賞球払出し毎に所定の賞球情報信号を遊技場管理システム側へ中継出力する外部接続端子板であって、同基板に対して主制御手段は前記賞球情報信号を出力する。このように構成すれば、払い出し制御手段の負荷低減に貢献することができる。
【0129】
(ハ)パチンコ遊技機において、前記賞球払出装置は、賞球を1個払出す毎に前記賞球払出し信号を出力するように構成されており、主制御手段は前記賞球払出し信号に基づき前記賞球総数を1個ずつ減算するパチンコ遊技機。このように構成すれば、主制御手段はリアルタイムに賞球総数の管理を行うことができる。
【0130】
【発明の効果】
本発明によれば、遊技機全体の構成を簡略化すると共に、賞球の払い出しに係る制御を主制御手段主導で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ遊技機の機表側を示す正面図。
【図2】 パチンコ遊技機の機裏側を示す背面図。
【図3】 未払い出し個数カウンタを示す拡大図。
【図4】 賞球払出装置(貸し球払出装置)の構成を示す断面図。
【図5】 パチンコ遊技機の電気的構成を示すブロック図。
【図6】 主基板におけるメインルーチンを示すフローチャート。
【図7】 同じく、賞球計数センサ入力処理のサブルーチンを示すフローチャート。
【図8】 同じく、出力処理のサブルーチンを示すフローチャート。
【図9】 同じく、出力処理におけるランプ制御処理のサブルーチンを示すフローチャート。
【図10】 同じく、入力処理のサブルーチンを示すフローチャート。
【図11】 同じく、入力処理における賞球記憶数設定処理のサブルーチンを示すフローチャート。
【図12】 同じく、賞球払出し処理のサブルーチンを示すフローチャート。
【図13】 払出し制御基板におけるメインルーチンを示すフローチャート。
【図14】 同じく、賞球計数センサ入力処理のサブルーチンを示すフローチャート。
【図15】 同じく、賞球制御処理のサブルーチンを示すフローチャート。
【図16】 同じく、賞球制御処理における賞球払出し準備処理のサブルーチンを示すフローチャート。
【図17】 同じく、賞球制御処理における賞球ソレノイド作動処理のサブルーチンを示すフローチャート。
【図18】 同じく、賞球制御処理における賞球ソレノイドオフ処理のサブルーチンを示すフローチャート。
【図19】 同じく、賞球制御処理における賞球計数センサチェック処理のサブルーチンを示すフローチャート。
【図20】 同じく、賞球制御処理における賞球払出し終了処理のサブルーチンを示すフローチャート。
【図21】 同じく、賞球払出し装置エラーチェック処理のサブルーチンを示すフローチャート。
【図22】 払出し制御基板での処理中に割り込まれるコマンド割込み処理のサブルーチンを示すフローチャート。
【符号の説明】
SW1…始動口スイッチ(入賞検知手段)、SW2…カウントスイッチ(入賞検知手段)、SW3…特定通過カウントスイッチ(入賞検知手段)、SW4〜SW7…入賞口スイッチ(入賞検知手段)、17…賞球LED(払出し状態報知手段)、25…始動入賞口(入賞口)、28…大入賞口(入賞口)、32〜35…第1〜第4入賞口(入賞口)、42…未払出し個数カウンタ(未払い出し個数報知手段)、46…賞球払出装置、53…主基板(主制御手段)、54…払出し制御基板(払出し制御手段)、58…外部接続端子板(払出し状態報知手段)。

Claims (5)

  1. 各入賞口毎に設けられ当該入賞口への遊技球の入賞に基づき入賞信号を出力する入賞検知手段と、前記入賞検知手段からの入賞信号に基づき遊技機における遊技状態制御のために各種の制御信号を出力する主基板と、前記主基板からの制御信号に基づき賞球払出装置の駆動を制御する払出し制御基板とを備え
    前記払出し制御基板は、賞球を1球ずつ払出す駆動をさせるための制御信号を前記賞球払出装置に出力し、前記賞球払出装置は入力した制御信号に基づき駆動して1球ずつの賞球を払出すとともに当該1球ずつの賞球の払出しが完了したことを示す賞球払出し信号を前記主基板及び前記払出し制御基板に出力するように構成されているパチンコ遊技機において、
    前記主基板は、前記各入賞検知手段がそれぞれ入賞信号を出力する毎に、当該各入賞信号と各別に対応する賞球数の賞球制御信号を前記払出し制御基板に出力すると共に、当該各賞球制御信号に対応した賞球数を逐次加算記憶して前記賞球払出装置から払出すべき賞球数を各入賞信号毎の賞球数が合算された主基板用賞球総数で管理し、前記賞球払出し信号に基づき前記主基板用賞球総数を減算し、
    前記払出し制御基板は、前記各賞球制御信号に対応した賞球数を逐次加算記憶して前記賞球払出装置の駆動制御回数に対応する賞球数を各入賞信号毎の賞球数が合算された払出し制御基板用賞球総数で管理し、前記賞球払出し信号の入力に基づき前記払出し制御基板用賞球総数を減算するとともに、前記払出し制御基板用賞球総数が零になるまで前記賞球払出装置を駆動制御し、
    前記主基板は、前記賞球払出装置からの前記賞球払出し信号を入力し、前記主基板用賞球総数を減算した結果、前記主基板用賞球総数が所定の負の値になったとき、過剰払出しエラーの状態であることを外部に報知するための制御信号を作成して前記過剰払出しエラーを報知する報知手段に出力するとともに、前記払出し制御基板に賞球の払出しを停止させるための制御信号を出力するようにしたパチンコ遊技機。
  2. 各入賞口毎に設けられ当該入賞口への遊技球の入賞に基づき入賞信号を出力する入賞検知手段と、前記入賞検知手段からの入賞信号に基づき遊技機における遊技状態制御のために各種の制御信号を出力する主基板と、賞球用の遊技球の有無を検出し、遊技球が有る場合にON信号を出力する一方で、遊技球が無い場合にOFF信号を出力する賞球制御センサ、及び払出された賞球用の遊技球を検出し、遊技球を検出した場合にON信号を出力する一方で、遊技球を検出していない場合にOFF信号を出力する賞球計数センサを有する賞球払出装置と、前記主基板からの制御信号に基づき前記賞球払出装置の駆動を制御する払出し制御基板と、を備え、
    前記賞球払出装置は、遊技球を1球ずつ整列状態で通入出可能な球通路と、前記球通路において上側に配設された前記賞球制御センサと、前記球通路において前記賞球制御センサから所定間隔をおいて下側に配設された前記賞球計数センサと、前記賞球制御センサと前記賞球計数センサの間で前記球通路内に臨むようにして外周部に球受け部が凹設されるとともに回転自在に支持された球送り体と、前記球送り体の回転を規制及び許容するソレノイドを有し、
    前記払出し制御基板は、前記賞球払出装置のソレノイドの作動及び作動停止を制御することにより、前記賞球払出装置から賞球を1球ずつ払出すパチンコ遊技機において、
    前記基板前記各入賞検知手段がそれぞれ入賞信号を出力する毎に、当該各入賞信号と各別に対応する賞球数の賞球制御信号を前記払出し制御基板に出力すると共に、当該各賞球制御信号に対応した賞球数を逐次加算記憶して前記賞球払出装置から払出すべき賞球数を各入賞信号毎の賞球数が合算された主基板用賞球総数で管理し、前記賞球計数センサからのON信号に基づき前記主基板用賞球総数を減算し、
    前記払出し制御基板は、前記各賞球制御信号に対応した賞球数を逐次加算記憶して前記賞球払出装置の駆動制御回数に対応する賞球数を各入賞信号毎の賞球数が合算された払出し制御基板用賞球総数で管理し、前記払出し制御基板用賞球総数が1以上であって、かつ前記賞球制御センサからON信号を入力するとともに前記賞球計数センサからOFF信号 を入力する第1条件が成立した場合に、前記賞球払出装置の前記ソレノイドを作動させて前記球送り体の回転を許容する作動信号を生成する第1の制御と、前記第1の制御の終了後に、前記制御信号によって作動した前記賞球払出装置の前記賞球制御センサからOFF信号を入力する、又は前記賞球計数センサからON信号を入力する第2条件が成立した場合に前記賞球払出装置のソレノイドを作動停止させて前記球送り体の回転を規制する作動停止信号を生成するとともに、前記第2条件が予め定めた所定期間の間に成立する迄、前記ソレノイドを繰り返し作動及び作動停止させるべく前記作動信号及び前記作動停止信号を生成する第2の制御と、前記第2の制御の終了後に、前記賞球計数センサからON信号を入力し、かつ前記払出し制御基板用賞球総数が1以上である第3条件が成立した場合に前記払出し制御基板用賞球総数を1減算する第3の制御と、前記第1の制御及び前記第2の制御で生成した前記作動信号及び前記作動停止信号を前記賞球払出装置に出力する出力制御とを実行し、前記第1の制御、前記第2の制御、前記第3の制御、及び前記出力制御からなる1球の賞球の払出しに係る制御を前記払出し制御基板用賞球総数が零となる迄、繰り返し実行するように構成されており、
    前記主基板は、前記賞球計数センサからON信号を入力し、前記主基板用賞球総数を減算した結果、前記主基板用賞球総数が所定の負の値になったとき、過剰払出しエラーの状態であることを外部に報知するための制御信号を作成して前記過剰払出しエラーを報知する報知手段に出力するとともに、前記払出し制御基板に賞球の払出しを停止させるための制御信号を出力するようにしたパチンコ遊技機。
  3. 前記払出し制御基板は、前記第2の制御において前記賞球制御センサからON信号を入力している状態で前記賞球計数センサからON信号を入力した場合には1球の賞球の払出しが行われたと判断し、前記賞球制御センサのOFF信号未入力回数を1加算した上で前記第3の制御において前記賞球総数を1減算し、連続する所定個数の賞球の払出しにおいて前記OFF信号未入力回数が前記所定個数に対応する値に達したときに前記賞球制御センサのエラー状態を外部に報知するためのエラー報知制御信号を生成し、前記出力制御において前記エラー報知制御信号をエラー報知手段に出力するようにした請求項2に記載のパチンコ遊技機。
  4. 前記払出し制御基板は、前記第2の制御において前記賞球制御センサからOFF信号を入力したことにより前記作動停止信号を生成して前記第2の制御を終了させてから所定期間を経過しても前記賞球計数センサからON信号を入力しなかった場合には前記賞球計数センサのON信号未入力回数を1加算するとともに、前記第1の制御と前記第2の制御を再び実行し、前記第2の制御を再び実行しても前記賞球計数センサからON信号を入力しなかった場合には前記ON信号未入力回数をさらに1加算し、前記ON信号未入力回数が所定の値に達したときに前記賞球計数センサのエラー状態を外部に報知するためのエラー報知制御信号を生成し、前記出力制御において前記エラー報知制御信号をエラー報知手段に出力するようにした請求項2又は請求項3に記載のパチンコ遊技機。
  5. 前記払出し制御基板は、前記払出し制御基板用賞球総数が1以上である場合、前記賞球払出装置の駆動にかかる制御を実行し、前記払出し制御基板用賞球総数がゼロである場合、前記賞球払出装置の駆動にかかる制御が内部的に設定されているとき、当該設定を解除するようにした請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載のパチンコ遊技機。
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