JP4028168B2 - 遊技場情報の提供方法 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技場に関する種々の情報提供を、インターネット等のコンピュータネットワークに接続されたサーバコンピュータを用いて、前記遊技場に関する遊技場情報を含む電子メールの送信により、遊技場における会員遊技者に対して実施する遊技場情報の提供方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、遊技場において会員となった会員遊技者に対して遊技場が催事や新台の入れ替えに伴う新装開店等の種々の遊技場情報を提供する場合においては、各会員遊技者へ葉書等を発送することで実施されていたが、これら葉書等の郵便物による遊技場情報の提供手法においては、郵便物の印刷や宛名等の印刷に費用や時間並びに手間がかかること等の問題があり、近年のインターネットの普及とパソコンやインターネットに接続可能な携帯電話の普及に伴ない、これらの問題を解決する手法として、前記会員遊技者に対して電子メールにより遊技場情報の提供を実施することがなされてきている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
これら電子メールにより遊技場情報の提供を実施する場合においては、同内容の遊技場情報が会員遊技者に対してほぼ同時期に電子メールが送信されているため、例えば、会員遊技者が会社員であって、主に夜の時間帯に遊技場に来場し、主にパチンコ機で遊技を行う遊技者である場合に、午前中等の仕事中において携帯電話や遊技者のパソコン等に、「本日１９時より無制限解放を実施」や「本日スロット限定サービスを実施」等の遊技場情報を含む電子メールを送信しても、受信者にとってこれら電子メールの受信が迷惑となってしまう場合があるとともに、遊技場側においても、上記のように不必要な電子メールの送信コストが無駄になるとともに、希望する情報提供による効果を得られなくなってしまうという問題があった。
【０００４】
よって、本発明は上記した問題点に着目してなされたもので、会員遊技者の遊技履歴に応じて電子メールを送信することで、受信者にとってこれら電子メールの受信が迷惑となってしまうことを低減できるとともに、遊技場側にとっても、その会員に対して無駄なく効果的に遊技場情報の提供を行う遊技場情報の提供方法を提供することを目的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
前記した問題を解決するために、本発明の遊技場情報の提供方法は、
データ通信可能に接続された複数のコンピュータ端末から成るコンピュータネットワークに接続されたサーバコンピュータを用いて、遊技場に会員登録している会員遊技者に対して遊技場情報の提供を行う遊技場情報の提供方法であって、
前記会員遊技者の電子メールアドレスを少なくとも含む会員遊技者に関する情報を入手し、各会員遊技者を識別可能な会員識別情報に対応付けて登録する会員情報登録ステップと、
遊技場から、前記会員遊技者に配信する遊技場情報を受付ける遊技場情報受付ステップと、
遊技場から、前記会員遊技者に対して発行される会員用記録媒体を使用して遊技を行った時刻である来店時刻と該会員遊技者の会員識別情報とが対応付けられた来店履歴を受け付けて登録する来店履歴登録ステップと、
該来店履歴登録ステップにて登録された来店履歴に基づき、各会員識別情報毎に平均来店時刻を特定する平均来店時刻特定ステップと、
前記平均来店時刻特定ステップにて各会員識別情報毎に特定された平均来店時刻に対応しかつ該平均来店時刻よりも前の送信時刻を、予め定められた複数の送信時刻のうちから各会員識別情報毎に決定し、該決定した送信時刻を各会員識別情報に応じた電子メール送信時刻として各会員識別情報と対応付けて登録する送信時刻決定ステップと、
前記各送信時刻において、該送信時刻に対応付けて前記送信時刻決定ステップにて登録された会員識別情報に対応する電子メールアドレスに対して前記遊技場情報受付ステップにて受付けた遊技場情報を含む電子メールを送信する電子メール送信ステップと、
を少なくとも含むことを特徴としている。
この特徴によれば、予め定められた複数の送信時刻のうちから、平均来店時刻に対応する該平均来店時刻よりも前の送信時刻が送信タイミングとして決定されることで、会員遊技者の来店パターンに合わせて適切なタイミングで遊技場情報を含む電子メールを送ることができる。これにより、会員遊技者にとってこれら電子メールの受信が迷惑となってしまうことを大幅に低減でき、遊技場においても無駄なく効果的に遊技場情報を会員遊技者に対して提供することができる。
【０００９】
本発明の遊技場情報の提供方法は、前記電子メールによる遊技場情報の提供を行う会員遊技者の抽出条件を遊技場より受付ける抽出条件受付けステップと、
該抽出条件受付けステップにて受付けた抽出条件に該当する会員遊技者の会員識別情報を、前記会員情報登録ステップにて登録した会員識別情報の中から抽出する会員識別情報抽出ステップと、を含み、
前記電子メール送信ステップにおいては、前記会員識別情報抽出ステップにて抽出した会員識別情報に対応する電子メールアドレスに対して前記電子メールを送信することが好ましい。
このようにすれば、遊技場は、抽出条件に見合った会員遊技者のみに効率良く遊技場情報を含む電子メールを送ることができる。
【００１０】
本発明の遊技場情報の提供方法は、前記遊技場情報受付ステップにおいては、前記遊技場情報の重要度を示す旨の情報を受付け、該重要度を示す旨の情報を受付けた場合においては、前記送信時刻決定ステップにて各会員識別情報毎に決定した送信時刻を待たずに前記電子メールの送信を行うことが好ましい。
このようにすれば、緊急性を要求される情報や、情報の提供時期に平等性が要求されるような重要性が高い情報に関しては、遊技場が指定することで各会員遊技者への電子メールの送信が各会員識別情報毎に決定した送信時刻を待たずにほぼ同時に送信される。
【００１１】
本発明の遊技場情報の提供方法は、前記来店履歴登録ステップにおいては、前記会員遊技者が遊技を行った遊技機種別を含む来店履歴を受け付けて登録し、
該来店履歴に基づいて前記会員遊技者が主として遊技している遊技機種別を特定するとともに、該遊技機種別に該当する遊技場情報を前記電子メール送信ステップにおいて送信する送信情報として決定する送信情報決定ステップを含むことが好ましい。
このようにすれば、会員遊技者が主に遊技をしている遊技機種別に該当する遊技場情報が前記電子メールにより配信されるため、受信者である会員遊技者にとってより有用性の高い情報を提供できるようになる。
【００１２】
本発明の遊技場情報の提供方法は、前記電子メールの送信状況を集計する集計ステップと、該集計結果を該当する遊技場に配信する集計結果配信ステップと、を含むことが好ましい。
このようにすれば、遊技場は、自己の遊技場情報を含む電子メールの配信状況を逐次把握できる。
【００１３】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【００１４】
（実施例）
まず図１は、本発明の遊技場情報の提供方法が適用された本実施例の遊技場情報提供システムの構成を示すシステム図であり、図２は、本実施例の遊技場情報提供システムに用いたサーバコンピュータの構成を示すブロック図であり、図７並びに図８は、本実施例の遊技場情報提供システムに用いたサーバコンピュータにおける処理動作を示す図である。
【００１５】
まず、本発明における遊技場情報の提供方法が適用された本実施例の遊技場情報提供システムは、図１に示すように、コンピュータネットワークであるインターネット網８に接続された会員遊技者ａ、ｂ…のコンピュータ端末である携帯電話端末３やノートパソコン４等や、遊技場であるホールＡ、Ｂ…の各々に設けられ、これら各ホールＡ、Ｂ…における会員遊技者の情報並びに遊技履歴情報としての来店履歴等を収集管理する会員管理コンピュータ６と、配信センターに設置され、前記インターネット網８に通信装置２を介して接続されたサーバコンピュータ１とから主に構成されており、会員遊技者ａ、ｂ…のコンピュータ端末３、４並びに各遊技場（ホールＡ、Ｂ…）の会員管理コンピュータ６とサーバコンピュータ１とは、インターネット網８を介して双方にデータ送受可能に構成されている。
【００１６】
本実施例において使用したサーバコンピュータ１の構成は、図２に示すように、コンピュ−タ内部にてデ−タの送受を行うデ−タバス１０に、モニタ等の表示装置１４や、キーボードやマウス等の入力装置１６や、該サーバコンピュータ１が実施する各種処理等を実施する中央演算処理装置（ＣＰＵ）１１や、該ＣＰＵ１１が行う処理に使用されるワークメモリ等として使用されるＲＡＭ１２や、時刻情報や任意の年月日、曜日等のカレンダ情報を出力可能なリアルタイムクロック（ＲＴＣ）１７と、前記通信装置２に接続されてインターネット網８に接続されたコンピュータ端末とデータの送受信を行う通信インターフェイス１３と、磁気ディスクや光磁気ディスクから成り、前記ＣＰＵ１１が実施する各種処理を実施するための処理プログラム、後述のメール送信処理を実施するメール送信プログラムや、後述する会員情報ＤＢ、配信情報ＤＢ、送信テーブル、送信履歴ＤＢ等の各種データが記憶された記憶装置１５と、が接続された比較的高速の演算処理が可能な通常のコンピュータとされている。
【００１７】
また、前記記憶装置１５には、図３に示すように、個別の会員Ｎｏ．に対応して会員遊技者の氏名と、性別と、住所と、生年月日と、職業と、電子メールアドレス（以下メールアドレス）と、後述の平均来店時刻に基づく電子メール（以下メール）の送信タイミングとしての送信時刻（平均来店時刻の１時間前）と、後述の来店履歴に基づき算出される平均来店時刻、来店回数、来店頻度（週何日程度来店するか）、来店回数の多い曜日、遊技頻度の高い遊技機の遊技機種別（パチンコまたはスロット（メダル遊技機））と、が登録され、前記各遊技場（ホールＡ、Ｂ…）の会員管理コンピュータ６より入手される遊技履歴情報としての来店履歴（来店時刻と会員Ｎｏ．と遊技機種別とが対応して記録されている履歴（図４参照））並びに会員登録情報（新規に入会した会員遊技者の情報や退会した会員遊技者の情報等）に基づき更新登録される会員情報データベース（ＤＢ）と、図５に示すように、各遊技場（ホールＡ、Ｂ…）毎に、メールＮｏ．に対応して件名と、記載される遊技場情報の内容と、該遊技場情報の重要度（通常または大）と、メール送信を開始する送信指定日時と、送信する会員遊技者の抽出条件（全会員（限定なし）、会社員限定、女性限定、男性限定、遊技機種別限定（パチンコ（Ｐ）またはスロット（Ｓ））、平日来店頻度の高い会員限定、土日祝日に来店頻度の高い会員限定、来店回数が〜回以下（以上）の会員限定、来店頻度が週〜回以下（以上）の会員限定）と、が登録される配信情報データベース（ＤＢ）と、図６に示すように、所定時刻毎（本実施例では３０分毎）にその時刻に送信が実施されるメールのメールＮｏ．と、該メールが送信される会員遊技者の会員Ｎｏ．とが対応して登録される送信テーブルと、図１３に示すように、メールの送信が実施される毎に付与される送信Ｎｏ．に対応して、これら送信メールのメールＮｏ．と正常に送信された送信メール数である配信数と正常に送信されなかったメール数（例えば送信メールアドレスに該当する受信サーバが存在せず送信が正常に終了しなかったメール数等）であるエラー数とからなる送信履歴が登録される送信履歴ＤＢと、が記憶されている。
【００１８】
また、前記ＣＰＵ１１は、前記各遊技場（ホールＡ、Ｂ…）の会員管理コンピュータ６にて新規メールが作成された際に、新たなメールＮｏ．を生成し、該生成したメールＮｏ．に対応付けて前記新規メールを配信情報ＤＢに追加登録する新規メール登録処理や、所定期間毎（本実施例では１日毎）に実行される自動更新処理または後述のメインメニューページにおける「会員情報更新」の入力に基づき前記各会員管理コンピュータ６から前記来店履歴並びに会員登録情報を入手して前記会員情報ＤＢの登録情報を更新・登録する会員情報更新登録処理や、前記ＲＴＣ１７より出力されるカレンダ情報並びに時刻情報により設定される現在時刻が所定時刻（本実施例では３０分毎の時刻）となった際に前記メール送信プログラムを起動し、配信情報ＤＢ、会員情報ＤＢ、送信テーブルより必要な情報を抽出して、これら抽出した情報に基づく電子メールを遊技場情報として会員遊技者のコンピュータ端末に送信するメール送信処理や、該メール送信処理において送信されたメールの送信履歴を送信履歴ＤＢに登録する送信履歴登録処理や、前記各遊技場（ホールＡ、Ｂ…）の会員管理コンピュータ６からの要求に基づき、前記送信履歴ＤＢに登録されている当該遊技場の送信履歴を抽出・集計（図１４参照）して、要求のあった会員管理コンピュータ６に出力する配信状況出力処理等の各種処理を実施するようになっている。
【００１９】
また、前記記憶装置１５には、会員遊技者並びに遊技場（ホールＡ、Ｂ…）が使用する各コンピュータ端末のプラットホーム（オペレーションシステム）等に依存せずに、どのプラットホームにおいても相互に使用可能なＨＴＭＬ（ハイパーテキストマークアップラングエッジ）言語にて記述され、各プラットホームにおいて動作するブラウザソフトを用いて情報の閲覧、入力が実施できるホームページ形式のＷＷＷ（ワールドワイドウェッブ）データが記憶されており、これらＷＷＷ（ワールドワイドウェッブ）データと前記各種処理プログラムとが協調して前記メール送信処理や配信状況出力処理等を実施するようになっている。
【００２０】
以下、本実施例のサーバコンピュータ１の処理状況を図７に基づいて説明すると、該サーバコンピュータ１は、所定期間毎（本実施例では１日毎）に前記会員情報ＤＢの自動更新処理を実施し、各遊技場（ホールＡ、Ｂ…）の会員管理コンピュータ６に対して来店履歴並びに会員登録情報の出力要求を送信する。
【００２１】
この出力要求に基づき会員管理コンピュータ６において収集された来店履歴並びに新規会員の登録情報等の会員登録情報が出力され、これら出力された来店履歴並びに会員登録状況に基づき、サーバコンピュータ１では会員情報ＤＢの登録情報を最新の情報に更新する会員情報更新登録処理を実施するようになっている。
【００２２】
また、サーバコンピュータ１は、各遊技場（ホールＡ、Ｂ…）に設置された会員管理コンピュータ６よりアクセスされると、該会員管理コンピュータ６に対して図９に示すメインメニューページを出力し、「新規メール作成」、「配信状況確認」、「会員情報更新」の各メニューの選択入力を促す。
【００２３】
このメインメニューページにおいて「会員情報更新」が選択入力されると、サーバコンピュータ１は、前記会員情報更新登録処理を実施して前記会員履歴ＤＢの登録情報を最新の情報に更新する。
【００２４】
このように、本実施例では、前記サーバコンピュータ１における会員情報ＤＢの登録内容の更新が、所定時間毎に実行する自動更新処理によって行われるとともに、メインメニューページにおける「会員情報更新」の選択入力においても実施できるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、少なくともどちらか一方にて会員情報の登録情報が更新できるようになっていれば良い。
【００２５】
次いで、遊技場（例えばホールＡ）において、会員遊技者に送信する遊技場情報としてのメールを新規に作成する場合には、前記メインメニューページにおける「新規メール作成」を選択入力する。これによりサーバコンピュータ１は、図１０に示すように、送信するメールの件名と、記載される遊技場情報の重要度（通常または高）と、このメールにて提供する遊技場情報の内容と、送信を開始する送信時期（−月−日−時−分）と、このメールを全会員に送信するかまたは選択した抽出条件に該当する会員に限定して送信するかと、限定して送信する場合の送信会員の抽出条件（会社員であるか否か、女性かまたは男性か、パチンコの遊技頻度が高い会員かスロットの遊技頻度が高い会員か、平日に来店頻度の高い会員か土日祝日に来店頻度の高い会員か、来店回数が〜回以下（以上）の会員か、来店頻度が週〜回以下（以上）の会員か）と、が入力可能（前記抽出条件は複数選択可能）とされた新規メール作成ページを会員管理コンピュータ６に対して出力し、該新規メール作成ページが会員管理コンピュータ６に表示される。
【００２６】
この新規メール作成ページにおいて、件名、重要度、遊技場情報の内容、送信時期、送信会員の抽出条件等の必要項目が入力されて、「登録」が入力されると、サーバコンピュータ１は、メールＮｏ．を新規に生成し、該メールＮｏ．に対応付けて入力された情報を配信情報ＤＢに登録する。
【００２７】
また、前記新規メール作成ページにおける「登録メール一覧へ」が選択入力されると、前記配信情報ＤＢに登録されているメール一覧ページ（図示略）を会員管理コンピュータ６に対して出力し、該メール一覧ページにおいて特定のメールが選択入力されることにより、該選択されたメールの内容や抽出条件を編集できるようになるとともに、編集したメールを新規メールとして登録することも可能となる。
【００２８】
これら配信情報ＤＢに登録されたメールの送信処理の状況を図８に基づき説明すると、まず、前記ＲＴＣ１７から出力されるカレンダ情報並びに時刻情報に基づき設定される現在時刻が所定時刻（本実施例では３０分毎の時刻）となった際にメール送信プログラムが起動する。
【００２９】
このメール送信プログラムに基づいて、配信情報ＤＢから前記現在時刻に一致する送信指定日時が登録されたメールを抽出するとともに、該抽出したメールにおける送信会員の抽出条件に全てが該当する会員遊技者（例えば、抽出されたメールが図５に示すメールＮｏ．ａ−０２の「平日夜無制限」である場合には、職業＝会社員、頻度の高い遊技機種別＝パチンコ、来店頻度の高い曜日＝土日祝日、来店回数＝１０回以下、来店頻度＝週２回以下、の全ての条件に該当する会員遊技者）を前記会員管理ＤＢから抽出する。
【００３０】
次いで、前記抽出したメールに記載された遊技場情報の重要度が通常である場合には、前記抽出した各会員遊技者の送信時刻（平均来店時刻の１時間前）毎に前記抽出したメールのメールＮｏ．と前記各会員遊技者の会員Ｎｏ．とを対応付けて送信テーブルの該当する時刻に登録する（図６参照）。
【００３１】
また、前記メール送信プログラムにおいては、これらの処理に並行して、送信テーブルにおいて登録され、送信時刻となったメールＮｏ．及び会員Ｎｏ．を抽出し、これら抽出したメールＮｏ．のメールを対応する会員Ｎｏ．の会員遊技者のコンピュータ端末に対して送信する処理を実施するようになっている。これにより会員遊技者のコンピュータ端末においては、図１２に示すように、配信情報ＤＢに登録された件名並びに遊技場情報の内容が記載された電子メールを受信して遊技場情報を閲覧できるようになる。
【００３２】
このように本実施例では、重要度が通常のメールは、作成時に指定された送信指定日時に前記配信情報ＤＢから一度抽出され、送信対象となる各会員遊技者の送信時刻（会員情報ＤＢに登録された平均来店時刻の１時間前）毎にそのメールＮｏ．と各会員遊技者の会員Ｎｏ．とが対応付けて送信テーブルに登録され、前記送信時刻がＲＴＣ１７より検出された際に、送信テーブルより再度抽出されて会員遊技者のコンピュータ端末に送信されるようになっている。
【００３３】
また、前記配信情報ＤＢから抽出したメールに記載された遊技場情報の重要度が大である場合には通常の場合と異なり、これら抽出したメールを送信テーブルには登録せずに、抽出した会員遊技者のコンピュータ端末に対してメールの送信を即時に実施するようになっている。
【００３４】
このように、新規メール作成時において記載される遊技場情報の重要度が大に設定されたメールは、会員情報ＤＢに登録されている送信時刻に関係なく、メール作成時に設定された送信指定時刻に送信されるようになっており、雨の日の開放サービス等緊急性を要求される情報や、新装開店情報等情報の提供時期に平等性が要求されるような重要性が高い遊技場情報に関しては、その送信日時を遊技場が適宜に決定し、対象となる各会員遊技者へ提供される遊技場情報のメールの送信が、作成時に決定した送信指定時刻にてほぼ同時に送信される。
【００３５】
また、図１３に示すように、これらメール送信処理により送信したメールのメールＮｏ．と正常に送信された送信メール数である配信数と正常に送信されなかったメール数であるエラー数とからなる送信履歴を各送信履歴毎に付与される送信Ｎｏ．に対応付けて、送信履歴ＤＢに登録する送信履歴登録処理を実施するようになっている。
【００３６】
また、前記メインメニューページにおける「配信状況」の選択入力に基づき、前記送信履歴ＤＢに登録された送信履歴を、図１４に示すように各メールＮｏ．毎に集計して、図１３に示すように、各メールＮｏ．とその件名と集計結果に基づく配信数並びにエラー数とが表示される配信状況ページとして会員管理コンピュータ６に出力し、該出力を受けた会員管理コンピュータ６に表示されるようになっている。
【００３７】
このように本実施例では、前記メインメニューページにおいて「配信状況」が選択入力されることで、送信履歴ＤＢに登録された送信履歴が集計され、これら集計結果に基づく送信数並びにエラー数が、配信状況ページとして会員管理コンピュータ６に出力され、表示されるようになっており、各遊技場（ホールＡ、Ｂ…）において自店の遊技場情報の配信状況を把握することができることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではない。
【００３８】
以上説明したように、本実施例の遊技場情報の提供方法を用いることで、遊技場情報を含むメールが、該メールにおける送信先の会員遊技者の遊技場における来店履歴に基づき決定された送信時刻に送信されるようになるため、受信者である会員遊技者にとってこれらメールの受信が迷惑となってしまうことを大幅に低減でき、よって該メールにより提供される遊技場情報による集客の効果が低下してしまうことを極力回避することができる。
【００３９】
また、本実施例では、新規メールを作成する際に、送信対象となる会員遊技者の抽出条件を入力できるようになっており、この抽出条件に基づいて会員情報ＤＢより抽出された会員遊技者のコンピュータ端末に対し、当該メールが送信されるようになっており、遊技場は、遊技場情報の情報提供を行いたい会員遊技者を絞り込んで遊技場情報を含むメールを送ることができることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではない。
【００４０】
また、本実施例では、新規メールを作成する際に、送信対象となる会員遊技者の抽出条件の項目としてパチンコの遊技頻度が高い会員か、スロットの遊技頻度が高い会員かを選択できる項目が設けられているとともに、前記会員情報ＤＢにより各会員遊技者の遊技頻度の高い遊技機種別（パチンコまたはスロット）が特定可能となるので、会員遊技者が主に遊技を行う遊技機種別（パチンコまたはスロット）別に該当する遊技場情報をメールにより送信できるようになる。例えば、図５に示すメールＮｏ．０４「スロット限定サービス」においては抽出条件として遊技機種別Ｓ（スロット）が指定されており、サーバコンピュータ１は会員遊技者の来店履歴に基づいて遊技機種別がスロットである会員遊技者を特定し、メールを送信することができるため、受信者である会員遊技者にとってより有用性の高い情報を提供できるようになることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではない。
【００４１】
尚、本実施例におけるメール送信対象となる会員遊技者の抽出条件はその一例を説明したものであり、これら抽出条件は任意に変更しても良く、これら抽出条件としては、その他の条件とされていても良い。
【００４２】
また、本実施例では、遊技履歴情報である来店履歴として平均来店時刻、来店回数、来店頻度、来店頻度の多い曜日、遊技機種別が収集され、会員情報ＤＢに登録されるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、来店ポイントや貯蓄玉数（或いは貯蓄メダル数）、会員登録期間、会員カードを使用した遊技の勝敗情報等を来店履歴若しくは遊技履歴として収集・登録し、これらの項目をメール送信を行う会員遊技者の抽出条件とするようにしても良い。
【００４３】
以上、本発明を図面により説明してきたが、本発明はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
【００４４】
例えば本実施例では、会員遊技者へのメールの送信タイミングである送信時刻を該会員遊技者の来店履歴に基づき会員情報ＤＢに登録された平均来店時間の１時間前と設定しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これを会員遊技者の来店頻度の高い時間帯や会員遊技者の職業などの他の要素を組み合わせて決定された時間帯に送信するように設定したもの等としても良い。
【００４５】
また、前記実施例における遊技場としては、主にパチンコ機とスロットマシンが設置された遊技場を想定しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、封入式パチンコ機、完全クレジット式スロットマシン、更には、画像式のパチンコ機やスロット機等の遊技機が設置された遊技場であっても良く、前記遊技機種別にこれら遊技機を加えるようにしても良い。
【００４６】
また、前記実施例では、サーバコンピュータ１が、各遊技場（ホールＡ、Ｂ…）の会員管理コンピュータ６より会員遊技者の来店履歴を入手し、該入手した来店履歴に基づいて送信時刻を決定するようになっており、各遊技場（ホールＡ、Ｂ…）において送信タイミングを決定するためのシステムを導入せずとも、遊技場情報提供システムを適用できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、各遊技場（ホールＡ、Ｂ…）の会員管理コンピュータ６において収集した遊技履歴に応じて送信タイミングや送信する遊技場情報を決定し、該会員管理コンピュータ６において決定された送信タイミングにて前記サーバコンピュータ１による電子メールの送信を実施するようにしても良い。
【００４７】
また、前記実施例では、会員遊技者に関する情報として、会員遊技者の個人情報や電子メール等の会員登録情報や、来店履歴を入手するようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、遊技者が遊技を行った時間や遊技の勝敗等の遊技履歴を入手して、これら入手した情報に基づきサーバコンピュータ１が前記電子メールの送信タイミング等を決定するようにしても良い。
【００４８】
また、前記実施例では、電子メールの送信タイミングの決定や前記会員情報に基づく送信者の決定等をサーバコンピュータ１にて実施しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、会員管理コンピュータ６にてこれらの決定を実施し、該決定された送信タイミングや送信者等の送信条件を前記遊技場情報とともにサーバコンピュータ１に送信し、該会員管理コンピュータ６より送信された送信条件に基づきサーバコンピュータ１が、遊技場情報を含む電子メールの送信を実施するようにしても良い。
【００４９】
また、前記実施例では、サーバコンピュータ１において送信タイミング等の送信条件が決定されるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば遊技者が会員登録する際に、電子メールの希望送信時間や希望する遊技場情報等を登録し、これら登録された条件に基づきサーバコンピュータ１が前記電子メールの送信を実施するようにしても良い。
【００５０】
また、前記実施例では、サーバコンピュータ１が各遊技場（ホールＡ、Ｂ…）の会員管理コンピュータ６から各々来店履歴を収集しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、複数の提携遊技場間にて前記来店履歴等の会員情報を集計し、該集計された複数遊技場の会員情報がサーバコンピュータ１にて収集されるようになっていても良い。
【００５１】
また、前記実施例では、サーバコンピュータ１が複数の遊技場（ホールＡ、Ｂ…）の会員管理コンピュータ６からインターネット網８を介して来店履歴等を入手して登録するとともに、メール送信を行う遊技場情報を受付けて、該受付けた遊技場情報を含む電子メールを前記登録した来店履歴に基づく送信タイミングにて会員遊技者に送信するようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、サーバコンピュータ１を遊技場に設置し、該遊技場の会員管理コンピュータ６から直接来店履歴を入手できるものや、更には本発明における遊技場情報の提供方法を前記会員管理コンピュータ６に適用して、前記サーバコンピュータ１の実施する電子メールの送信処理等を会員管理コンピュータ６が直接行うようにしても良い。
【００５２】
【発明の効果】
本発明は以下の効果を奏する。
（ａ）請求項１項の発明によれば、予め定められた複数の送信時刻のうちから、平均来店時刻に対応する該平均来店時刻よりも前の送信時刻が送信タイミングとして決定されることで、会員遊技者の来店パターンに合わせて適切なタイミングで遊技場情報を含む電子メールを送ることができる。これにより、会員遊技者にとってこれら電子メールの受信が迷惑となってしまうことを大幅に低減でき、遊技場においても無駄なく効果的に遊技場情報を会員遊技者に対して提供することができる。
【００５６】
（ｂ）請求項２項の発明によれば、遊技場は、抽出条件に見合った会員遊技者のみに効率良く遊技場情報を含む電子メールを送ることができる。
【００５７】
（ｃ）請求項３項の発明によれば、緊急性を要求される情報や、情報の提供時期に平等性が要求されるような重要性が高い情報に関しては、遊技場が指定することで各会員遊技者への電子メールの送信が各会員識別情報毎に決定した送信時刻を待たずにほぼ同時に送信される。
【００５８】
（ｄ）請求項４項の発明によれば、会員遊技者が主に遊技をしている遊技機種別に該当する遊技場情報が前記電子メールにより配信されるため、受信者である会員遊技者にとってより有用性の高い情報を提供できるようになる。
【００５９】
（ｅ）請求項５項の発明によれば、遊技場は、自己の遊技場情報を含む電子メールの配信状況を逐次把握できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例における遊技場情報提供システムの構成を示すシステム図である。
【図２】本発明の実施例における遊技場情報提供システムに用いたサーバコンピュータの構成を示すブロック図である。
【図３】本発明の実施例におけるサーバコンピュータの会員情報データベースの登録状況を示す図である。
【図４】本発明の実施例における会員管理コンピュータの来店履歴の記録状況を示す図である。
【図５】本発明の実施例におけるサーバコンピュータの配信情報データベースの登録状況を示す図である。
【図６】本発明の実施例におけるサーバコンピュータの送信テーブルの登録状況を示す図である。
【図７】本発明の実施例におけるサーバコンピュータの処理状況を示す図である。
【図８】本発明の実施例におけるサーバコンピュータのメール送信処理の状況を示す図である。
【図９】本発明の実施例におけるメインメニューページを示す図である。
【図１０】本発明の実施例における新規メール作成ページを示す図である。
【図１１】本発明の実施例において会員遊技者に送信された電子メールを示す図である。
【図１２】本発明の実施例における配信状況ページを示す図である。
【図１３】本発明の実施例におけるサーバコンピュータの送信履歴データベースの登録状況を示す図である。
【図１４】本発明の実施例におけるサーバコンピュータによる送信履歴の集計結果を示す図である。
【符号の説明】
１ サーバコンピュータ
２ 通信装置
３ 携帯電話（コンピュータ端末）
４ ノートパソコン（コンピュータ端末）
６ 会員管理コンピュータ（コンピュータ端末）
８ インターネット網
１０ データバス
１１ 中央演算処理回路（ＣＰＵ）
１２ ＲＡＭ
１３ 通信インターフェイス
１４ 表示装置
１５ 記憶装置
１６ 入力装置
１７ リアルタイムクロック（ＲＴＣ）
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技場に関する種々の情報提供を、インターネット等のコンピュータネットワークに接続されたサーバコンピュータを用いて、前記遊技場に関する遊技場情報を含む電子メールの送信により、遊技場における会員遊技者に対して実施する遊技場情報の提供方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、遊技場において会員となった会員遊技者に対して遊技場が催事や新台の入れ替えに伴う新装開店等の種々の遊技場情報を提供する場合においては、各会員遊技者へ葉書等を発送することで実施されていたが、これら葉書等の郵便物による遊技場情報の提供手法においては、郵便物の印刷や宛名等の印刷に費用や時間並びに手間がかかること等の問題があり、近年のインターネットの普及とパソコンやインターネットに接続可能な携帯電話の普及に伴ない、これらの問題を解決する手法として、前記会員遊技者に対して電子メールにより遊技場情報の提供を実施することがなされてきている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
これら電子メールにより遊技場情報の提供を実施する場合においては、同内容の遊技場情報が会員遊技者に対してほぼ同時期に電子メールが送信されているため、例えば、会員遊技者が会社員であって、主に夜の時間帯に遊技場に来場し、主にパチンコ機で遊技を行う遊技者である場合に、午前中等の仕事中において携帯電話や遊技者のパソコン等に、「本日１９時より無制限解放を実施」や「本日スロット限定サービスを実施」等の遊技場情報を含む電子メールを送信しても、受信者にとってこれら電子メールの受信が迷惑となってしまう場合があるとともに、遊技場側においても、上記のように不必要な電子メールの送信コストが無駄になるとともに、希望する情報提供による効果を得られなくなってしまうという問題があった。
【０００４】
よって、本発明は上記した問題点に着目してなされたもので、会員遊技者の遊技履歴に応じて電子メールを送信することで、受信者にとってこれら電子メールの受信が迷惑となってしまうことを低減できるとともに、遊技場側にとっても、その会員に対して無駄なく効果的に遊技場情報の提供を行う遊技場情報の提供方法を提供することを目的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
前記した問題を解決するために、本発明の遊技場情報の提供方法は、
データ通信可能に接続された複数のコンピュータ端末から成るコンピュータネットワークに接続されたサーバコンピュータを用いて、遊技場に会員登録している会員遊技者に対して遊技場情報の提供を行う遊技場情報の提供方法であって、
前記会員遊技者の電子メールアドレスを少なくとも含む会員遊技者に関する情報を入手し、各会員遊技者を識別可能な会員識別情報に対応付けて登録する会員情報登録ステップと、
遊技場から、前記会員遊技者に配信する遊技場情報を受付ける遊技場情報受付ステップと、
遊技場から、前記会員遊技者に対して発行される会員用記録媒体を使用して遊技を行った時刻である来店時刻と該会員遊技者の会員識別情報とが対応付けられた来店履歴を受け付けて登録する来店履歴登録ステップと、
該来店履歴登録ステップにて登録された来店履歴に基づき、各会員識別情報毎に平均来店時刻を特定する平均来店時刻特定ステップと、
前記平均来店時刻特定ステップにて各会員識別情報毎に特定された平均来店時刻に対応しかつ該平均来店時刻よりも前の送信時刻を、予め定められた複数の送信時刻のうちから各会員識別情報毎に決定し、該決定した送信時刻を各会員識別情報に応じた電子メール送信時刻として各会員識別情報と対応付けて登録する送信時刻決定ステップと、
前記各送信時刻において、該送信時刻に対応付けて前記送信時刻決定ステップにて登録された会員識別情報に対応する電子メールアドレスに対して前記遊技場情報受付ステップにて受付けた遊技場情報を含む電子メールを送信する電子メール送信ステップと、
を少なくとも含むことを特徴としている。
この特徴によれば、予め定められた複数の送信時刻のうちから、平均来店時刻に対応する該平均来店時刻よりも前の送信時刻が送信タイミングとして決定されることで、会員遊技者の来店パターンに合わせて適切なタイミングで遊技場情報を含む電子メールを送ることができる。これにより、会員遊技者にとってこれら電子メールの受信が迷惑となってしまうことを大幅に低減でき、遊技場においても無駄なく効果的に遊技場情報を会員遊技者に対して提供することができる。
【０００９】
本発明の遊技場情報の提供方法は、前記電子メールによる遊技場情報の提供を行う会員遊技者の抽出条件を遊技場より受付ける抽出条件受付けステップと、
該抽出条件受付けステップにて受付けた抽出条件に該当する会員遊技者の会員識別情報を、前記会員情報登録ステップにて登録した会員識別情報の中から抽出する会員識別情報抽出ステップと、を含み、
前記電子メール送信ステップにおいては、前記会員識別情報抽出ステップにて抽出した会員識別情報に対応する電子メールアドレスに対して前記電子メールを送信することが好ましい。
このようにすれば、遊技場は、抽出条件に見合った会員遊技者のみに効率良く遊技場情報を含む電子メールを送ることができる。
【００１０】
本発明の遊技場情報の提供方法は、前記遊技場情報受付ステップにおいては、前記遊技場情報の重要度を示す旨の情報を受付け、該重要度を示す旨の情報を受付けた場合においては、前記送信時刻決定ステップにて各会員識別情報毎に決定した送信時刻を待たずに前記電子メールの送信を行うことが好ましい。
このようにすれば、緊急性を要求される情報や、情報の提供時期に平等性が要求されるような重要性が高い情報に関しては、遊技場が指定することで各会員遊技者への電子メールの送信が各会員識別情報毎に決定した送信時刻を待たずにほぼ同時に送信される。
【００１１】
本発明の遊技場情報の提供方法は、前記来店履歴登録ステップにおいては、前記会員遊技者が遊技を行った遊技機種別を含む来店履歴を受け付けて登録し、
該来店履歴に基づいて前記会員遊技者が主として遊技している遊技機種別を特定するとともに、該遊技機種別に該当する遊技場情報を前記電子メール送信ステップにおいて送信する送信情報として決定する送信情報決定ステップを含むことが好ましい。
このようにすれば、会員遊技者が主に遊技をしている遊技機種別に該当する遊技場情報が前記電子メールにより配信されるため、受信者である会員遊技者にとってより有用性の高い情報を提供できるようになる。
【００１２】
本発明の遊技場情報の提供方法は、前記電子メールの送信状況を集計する集計ステップと、該集計結果を該当する遊技場に配信する集計結果配信ステップと、を含むことが好ましい。
このようにすれば、遊技場は、自己の遊技場情報を含む電子メールの配信状況を逐次把握できる。
【００１３】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【００１４】
（実施例）
まず図１は、本発明の遊技場情報の提供方法が適用された本実施例の遊技場情報提供システムの構成を示すシステム図であり、図２は、本実施例の遊技場情報提供システムに用いたサーバコンピュータの構成を示すブロック図であり、図７並びに図８は、本実施例の遊技場情報提供システムに用いたサーバコンピュータにおける処理動作を示す図である。
【００１５】
まず、本発明における遊技場情報の提供方法が適用された本実施例の遊技場情報提供システムは、図１に示すように、コンピュータネットワークであるインターネット網８に接続された会員遊技者ａ、ｂ…のコンピュータ端末である携帯電話端末３やノートパソコン４等や、遊技場であるホールＡ、Ｂ…の各々に設けられ、これら各ホールＡ、Ｂ…における会員遊技者の情報並びに遊技履歴情報としての来店履歴等を収集管理する会員管理コンピュータ６と、配信センターに設置され、前記インターネット網８に通信装置２を介して接続されたサーバコンピュータ１とから主に構成されており、会員遊技者ａ、ｂ…のコンピュータ端末３、４並びに各遊技場（ホールＡ、Ｂ…）の会員管理コンピュータ６とサーバコンピュータ１とは、インターネット網８を介して双方にデータ送受可能に構成されている。
【００１６】
本実施例において使用したサーバコンピュータ１の構成は、図２に示すように、コンピュ−タ内部にてデ−タの送受を行うデ−タバス１０に、モニタ等の表示装置１４や、キーボードやマウス等の入力装置１６や、該サーバコンピュータ１が実施する各種処理等を実施する中央演算処理装置（ＣＰＵ）１１や、該ＣＰＵ１１が行う処理に使用されるワークメモリ等として使用されるＲＡＭ１２や、時刻情報や任意の年月日、曜日等のカレンダ情報を出力可能なリアルタイムクロック（ＲＴＣ）１７と、前記通信装置２に接続されてインターネット網８に接続されたコンピュータ端末とデータの送受信を行う通信インターフェイス１３と、磁気ディスクや光磁気ディスクから成り、前記ＣＰＵ１１が実施する各種処理を実施するための処理プログラム、後述のメール送信処理を実施するメール送信プログラムや、後述する会員情報ＤＢ、配信情報ＤＢ、送信テーブル、送信履歴ＤＢ等の各種データが記憶された記憶装置１５と、が接続された比較的高速の演算処理が可能な通常のコンピュータとされている。
【００１７】
また、前記記憶装置１５には、図３に示すように、個別の会員Ｎｏ．に対応して会員遊技者の氏名と、性別と、住所と、生年月日と、職業と、電子メールアドレス（以下メールアドレス）と、後述の平均来店時刻に基づく電子メール（以下メール）の送信タイミングとしての送信時刻（平均来店時刻の１時間前）と、後述の来店履歴に基づき算出される平均来店時刻、来店回数、来店頻度（週何日程度来店するか）、来店回数の多い曜日、遊技頻度の高い遊技機の遊技機種別（パチンコまたはスロット（メダル遊技機））と、が登録され、前記各遊技場（ホールＡ、Ｂ…）の会員管理コンピュータ６より入手される遊技履歴情報としての来店履歴（来店時刻と会員Ｎｏ．と遊技機種別とが対応して記録されている履歴（図４参照））並びに会員登録情報（新規に入会した会員遊技者の情報や退会した会員遊技者の情報等）に基づき更新登録される会員情報データベース（ＤＢ）と、図５に示すように、各遊技場（ホールＡ、Ｂ…）毎に、メールＮｏ．に対応して件名と、記載される遊技場情報の内容と、該遊技場情報の重要度（通常または大）と、メール送信を開始する送信指定日時と、送信する会員遊技者の抽出条件（全会員（限定なし）、会社員限定、女性限定、男性限定、遊技機種別限定（パチンコ（Ｐ）またはスロット（Ｓ））、平日来店頻度の高い会員限定、土日祝日に来店頻度の高い会員限定、来店回数が〜回以下（以上）の会員限定、来店頻度が週〜回以下（以上）の会員限定）と、が登録される配信情報データベース（ＤＢ）と、図６に示すように、所定時刻毎（本実施例では３０分毎）にその時刻に送信が実施されるメールのメールＮｏ．と、該メールが送信される会員遊技者の会員Ｎｏ．とが対応して登録される送信テーブルと、図１３に示すように、メールの送信が実施される毎に付与される送信Ｎｏ．に対応して、これら送信メールのメールＮｏ．と正常に送信された送信メール数である配信数と正常に送信されなかったメール数（例えば送信メールアドレスに該当する受信サーバが存在せず送信が正常に終了しなかったメール数等）であるエラー数とからなる送信履歴が登録される送信履歴ＤＢと、が記憶されている。
【００１８】
また、前記ＣＰＵ１１は、前記各遊技場（ホールＡ、Ｂ…）の会員管理コンピュータ６にて新規メールが作成された際に、新たなメールＮｏ．を生成し、該生成したメールＮｏ．に対応付けて前記新規メールを配信情報ＤＢに追加登録する新規メール登録処理や、所定期間毎（本実施例では１日毎）に実行される自動更新処理または後述のメインメニューページにおける「会員情報更新」の入力に基づき前記各会員管理コンピュータ６から前記来店履歴並びに会員登録情報を入手して前記会員情報ＤＢの登録情報を更新・登録する会員情報更新登録処理や、前記ＲＴＣ１７より出力されるカレンダ情報並びに時刻情報により設定される現在時刻が所定時刻（本実施例では３０分毎の時刻）となった際に前記メール送信プログラムを起動し、配信情報ＤＢ、会員情報ＤＢ、送信テーブルより必要な情報を抽出して、これら抽出した情報に基づく電子メールを遊技場情報として会員遊技者のコンピュータ端末に送信するメール送信処理や、該メール送信処理において送信されたメールの送信履歴を送信履歴ＤＢに登録する送信履歴登録処理や、前記各遊技場（ホールＡ、Ｂ…）の会員管理コンピュータ６からの要求に基づき、前記送信履歴ＤＢに登録されている当該遊技場の送信履歴を抽出・集計（図１４参照）して、要求のあった会員管理コンピュータ６に出力する配信状況出力処理等の各種処理を実施するようになっている。
【００１９】
また、前記記憶装置１５には、会員遊技者並びに遊技場（ホールＡ、Ｂ…）が使用する各コンピュータ端末のプラットホーム（オペレーションシステム）等に依存せずに、どのプラットホームにおいても相互に使用可能なＨＴＭＬ（ハイパーテキストマークアップラングエッジ）言語にて記述され、各プラットホームにおいて動作するブラウザソフトを用いて情報の閲覧、入力が実施できるホームページ形式のＷＷＷ（ワールドワイドウェッブ）データが記憶されており、これらＷＷＷ（ワールドワイドウェッブ）データと前記各種処理プログラムとが協調して前記メール送信処理や配信状況出力処理等を実施するようになっている。
【００２０】
以下、本実施例のサーバコンピュータ１の処理状況を図７に基づいて説明すると、該サーバコンピュータ１は、所定期間毎（本実施例では１日毎）に前記会員情報ＤＢの自動更新処理を実施し、各遊技場（ホールＡ、Ｂ…）の会員管理コンピュータ６に対して来店履歴並びに会員登録情報の出力要求を送信する。
【００２１】
この出力要求に基づき会員管理コンピュータ６において収集された来店履歴並びに新規会員の登録情報等の会員登録情報が出力され、これら出力された来店履歴並びに会員登録状況に基づき、サーバコンピュータ１では会員情報ＤＢの登録情報を最新の情報に更新する会員情報更新登録処理を実施するようになっている。
【００２２】
また、サーバコンピュータ１は、各遊技場（ホールＡ、Ｂ…）に設置された会員管理コンピュータ６よりアクセスされると、該会員管理コンピュータ６に対して図９に示すメインメニューページを出力し、「新規メール作成」、「配信状況確認」、「会員情報更新」の各メニューの選択入力を促す。
【００２３】
このメインメニューページにおいて「会員情報更新」が選択入力されると、サーバコンピュータ１は、前記会員情報更新登録処理を実施して前記会員履歴ＤＢの登録情報を最新の情報に更新する。
【００２４】
このように、本実施例では、前記サーバコンピュータ１における会員情報ＤＢの登録内容の更新が、所定時間毎に実行する自動更新処理によって行われるとともに、メインメニューページにおける「会員情報更新」の選択入力においても実施できるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、少なくともどちらか一方にて会員情報の登録情報が更新できるようになっていれば良い。
【００２５】
次いで、遊技場（例えばホールＡ）において、会員遊技者に送信する遊技場情報としてのメールを新規に作成する場合には、前記メインメニューページにおける「新規メール作成」を選択入力する。これによりサーバコンピュータ１は、図１０に示すように、送信するメールの件名と、記載される遊技場情報の重要度（通常または高）と、このメールにて提供する遊技場情報の内容と、送信を開始する送信時期（−月−日−時−分）と、このメールを全会員に送信するかまたは選択した抽出条件に該当する会員に限定して送信するかと、限定して送信する場合の送信会員の抽出条件（会社員であるか否か、女性かまたは男性か、パチンコの遊技頻度が高い会員かスロットの遊技頻度が高い会員か、平日に来店頻度の高い会員か土日祝日に来店頻度の高い会員か、来店回数が〜回以下（以上）の会員か、来店頻度が週〜回以下（以上）の会員か）と、が入力可能（前記抽出条件は複数選択可能）とされた新規メール作成ページを会員管理コンピュータ６に対して出力し、該新規メール作成ページが会員管理コンピュータ６に表示される。
【００２６】
この新規メール作成ページにおいて、件名、重要度、遊技場情報の内容、送信時期、送信会員の抽出条件等の必要項目が入力されて、「登録」が入力されると、サーバコンピュータ１は、メールＮｏ．を新規に生成し、該メールＮｏ．に対応付けて入力された情報を配信情報ＤＢに登録する。
【００２７】
また、前記新規メール作成ページにおける「登録メール一覧へ」が選択入力されると、前記配信情報ＤＢに登録されているメール一覧ページ（図示略）を会員管理コンピュータ６に対して出力し、該メール一覧ページにおいて特定のメールが選択入力されることにより、該選択されたメールの内容や抽出条件を編集できるようになるとともに、編集したメールを新規メールとして登録することも可能となる。
【００２８】
これら配信情報ＤＢに登録されたメールの送信処理の状況を図８に基づき説明すると、まず、前記ＲＴＣ１７から出力されるカレンダ情報並びに時刻情報に基づき設定される現在時刻が所定時刻（本実施例では３０分毎の時刻）となった際にメール送信プログラムが起動する。
【００２９】
このメール送信プログラムに基づいて、配信情報ＤＢから前記現在時刻に一致する送信指定日時が登録されたメールを抽出するとともに、該抽出したメールにおける送信会員の抽出条件に全てが該当する会員遊技者（例えば、抽出されたメールが図５に示すメールＮｏ．ａ−０２の「平日夜無制限」である場合には、職業＝会社員、頻度の高い遊技機種別＝パチンコ、来店頻度の高い曜日＝土日祝日、来店回数＝１０回以下、来店頻度＝週２回以下、の全ての条件に該当する会員遊技者）を前記会員管理ＤＢから抽出する。
【００３０】
次いで、前記抽出したメールに記載された遊技場情報の重要度が通常である場合には、前記抽出した各会員遊技者の送信時刻（平均来店時刻の１時間前）毎に前記抽出したメールのメールＮｏ．と前記各会員遊技者の会員Ｎｏ．とを対応付けて送信テーブルの該当する時刻に登録する（図６参照）。
【００３１】
また、前記メール送信プログラムにおいては、これらの処理に並行して、送信テーブルにおいて登録され、送信時刻となったメールＮｏ．及び会員Ｎｏ．を抽出し、これら抽出したメールＮｏ．のメールを対応する会員Ｎｏ．の会員遊技者のコンピュータ端末に対して送信する処理を実施するようになっている。これにより会員遊技者のコンピュータ端末においては、図１２に示すように、配信情報ＤＢに登録された件名並びに遊技場情報の内容が記載された電子メールを受信して遊技場情報を閲覧できるようになる。
【００３２】
このように本実施例では、重要度が通常のメールは、作成時に指定された送信指定日時に前記配信情報ＤＢから一度抽出され、送信対象となる各会員遊技者の送信時刻（会員情報ＤＢに登録された平均来店時刻の１時間前）毎にそのメールＮｏ．と各会員遊技者の会員Ｎｏ．とが対応付けて送信テーブルに登録され、前記送信時刻がＲＴＣ１７より検出された際に、送信テーブルより再度抽出されて会員遊技者のコンピュータ端末に送信されるようになっている。
【００３３】
また、前記配信情報ＤＢから抽出したメールに記載された遊技場情報の重要度が大である場合には通常の場合と異なり、これら抽出したメールを送信テーブルには登録せずに、抽出した会員遊技者のコンピュータ端末に対してメールの送信を即時に実施するようになっている。
【００３４】
このように、新規メール作成時において記載される遊技場情報の重要度が大に設定されたメールは、会員情報ＤＢに登録されている送信時刻に関係なく、メール作成時に設定された送信指定時刻に送信されるようになっており、雨の日の開放サービス等緊急性を要求される情報や、新装開店情報等情報の提供時期に平等性が要求されるような重要性が高い遊技場情報に関しては、その送信日時を遊技場が適宜に決定し、対象となる各会員遊技者へ提供される遊技場情報のメールの送信が、作成時に決定した送信指定時刻にてほぼ同時に送信される。
【００３５】
また、図１３に示すように、これらメール送信処理により送信したメールのメールＮｏ．と正常に送信された送信メール数である配信数と正常に送信されなかったメール数であるエラー数とからなる送信履歴を各送信履歴毎に付与される送信Ｎｏ．に対応付けて、送信履歴ＤＢに登録する送信履歴登録処理を実施するようになっている。
【００３６】
また、前記メインメニューページにおける「配信状況」の選択入力に基づき、前記送信履歴ＤＢに登録された送信履歴を、図１４に示すように各メールＮｏ．毎に集計して、図１３に示すように、各メールＮｏ．とその件名と集計結果に基づく配信数並びにエラー数とが表示される配信状況ページとして会員管理コンピュータ６に出力し、該出力を受けた会員管理コンピュータ６に表示されるようになっている。
【００３７】
このように本実施例では、前記メインメニューページにおいて「配信状況」が選択入力されることで、送信履歴ＤＢに登録された送信履歴が集計され、これら集計結果に基づく送信数並びにエラー数が、配信状況ページとして会員管理コンピュータ６に出力され、表示されるようになっており、各遊技場（ホールＡ、Ｂ…）において自店の遊技場情報の配信状況を把握することができることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではない。
【００３８】
以上説明したように、本実施例の遊技場情報の提供方法を用いることで、遊技場情報を含むメールが、該メールにおける送信先の会員遊技者の遊技場における来店履歴に基づき決定された送信時刻に送信されるようになるため、受信者である会員遊技者にとってこれらメールの受信が迷惑となってしまうことを大幅に低減でき、よって該メールにより提供される遊技場情報による集客の効果が低下してしまうことを極力回避することができる。
【００３９】
また、本実施例では、新規メールを作成する際に、送信対象となる会員遊技者の抽出条件を入力できるようになっており、この抽出条件に基づいて会員情報ＤＢより抽出された会員遊技者のコンピュータ端末に対し、当該メールが送信されるようになっており、遊技場は、遊技場情報の情報提供を行いたい会員遊技者を絞り込んで遊技場情報を含むメールを送ることができることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではない。
【００４０】
また、本実施例では、新規メールを作成する際に、送信対象となる会員遊技者の抽出条件の項目としてパチンコの遊技頻度が高い会員か、スロットの遊技頻度が高い会員かを選択できる項目が設けられているとともに、前記会員情報ＤＢにより各会員遊技者の遊技頻度の高い遊技機種別（パチンコまたはスロット）が特定可能となるので、会員遊技者が主に遊技を行う遊技機種別（パチンコまたはスロット）別に該当する遊技場情報をメールにより送信できるようになる。例えば、図５に示すメールＮｏ．０４「スロット限定サービス」においては抽出条件として遊技機種別Ｓ（スロット）が指定されており、サーバコンピュータ１は会員遊技者の来店履歴に基づいて遊技機種別がスロットである会員遊技者を特定し、メールを送信することができるため、受信者である会員遊技者にとってより有用性の高い情報を提供できるようになることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではない。
【００４１】
尚、本実施例におけるメール送信対象となる会員遊技者の抽出条件はその一例を説明したものであり、これら抽出条件は任意に変更しても良く、これら抽出条件としては、その他の条件とされていても良い。
【００４２】
また、本実施例では、遊技履歴情報である来店履歴として平均来店時刻、来店回数、来店頻度、来店頻度の多い曜日、遊技機種別が収集され、会員情報ＤＢに登録されるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、来店ポイントや貯蓄玉数（或いは貯蓄メダル数）、会員登録期間、会員カードを使用した遊技の勝敗情報等を来店履歴若しくは遊技履歴として収集・登録し、これらの項目をメール送信を行う会員遊技者の抽出条件とするようにしても良い。
【００４３】
以上、本発明を図面により説明してきたが、本発明はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
【００４４】
例えば本実施例では、会員遊技者へのメールの送信タイミングである送信時刻を該会員遊技者の来店履歴に基づき会員情報ＤＢに登録された平均来店時間の１時間前と設定しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これを会員遊技者の来店頻度の高い時間帯や会員遊技者の職業などの他の要素を組み合わせて決定された時間帯に送信するように設定したもの等としても良い。
【００４５】
また、前記実施例における遊技場としては、主にパチンコ機とスロットマシンが設置された遊技場を想定しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、封入式パチンコ機、完全クレジット式スロットマシン、更には、画像式のパチンコ機やスロット機等の遊技機が設置された遊技場であっても良く、前記遊技機種別にこれら遊技機を加えるようにしても良い。
【００４６】
また、前記実施例では、サーバコンピュータ１が、各遊技場（ホールＡ、Ｂ…）の会員管理コンピュータ６より会員遊技者の来店履歴を入手し、該入手した来店履歴に基づいて送信時刻を決定するようになっており、各遊技場（ホールＡ、Ｂ…）において送信タイミングを決定するためのシステムを導入せずとも、遊技場情報提供システムを適用できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、各遊技場（ホールＡ、Ｂ…）の会員管理コンピュータ６において収集した遊技履歴に応じて送信タイミングや送信する遊技場情報を決定し、該会員管理コンピュータ６において決定された送信タイミングにて前記サーバコンピュータ１による電子メールの送信を実施するようにしても良い。
【００４７】
また、前記実施例では、会員遊技者に関する情報として、会員遊技者の個人情報や電子メール等の会員登録情報や、来店履歴を入手するようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、遊技者が遊技を行った時間や遊技の勝敗等の遊技履歴を入手して、これら入手した情報に基づきサーバコンピュータ１が前記電子メールの送信タイミング等を決定するようにしても良い。
【００４８】
また、前記実施例では、電子メールの送信タイミングの決定や前記会員情報に基づく送信者の決定等をサーバコンピュータ１にて実施しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、会員管理コンピュータ６にてこれらの決定を実施し、該決定された送信タイミングや送信者等の送信条件を前記遊技場情報とともにサーバコンピュータ１に送信し、該会員管理コンピュータ６より送信された送信条件に基づきサーバコンピュータ１が、遊技場情報を含む電子メールの送信を実施するようにしても良い。
【００４９】
また、前記実施例では、サーバコンピュータ１において送信タイミング等の送信条件が決定されるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば遊技者が会員登録する際に、電子メールの希望送信時間や希望する遊技場情報等を登録し、これら登録された条件に基づきサーバコンピュータ１が前記電子メールの送信を実施するようにしても良い。
【００５０】
また、前記実施例では、サーバコンピュータ１が各遊技場（ホールＡ、Ｂ…）の会員管理コンピュータ６から各々来店履歴を収集しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、複数の提携遊技場間にて前記来店履歴等の会員情報を集計し、該集計された複数遊技場の会員情報がサーバコンピュータ１にて収集されるようになっていても良い。
【００５１】
また、前記実施例では、サーバコンピュータ１が複数の遊技場（ホールＡ、Ｂ…）の会員管理コンピュータ６からインターネット網８を介して来店履歴等を入手して登録するとともに、メール送信を行う遊技場情報を受付けて、該受付けた遊技場情報を含む電子メールを前記登録した来店履歴に基づく送信タイミングにて会員遊技者に送信するようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、サーバコンピュータ１を遊技場に設置し、該遊技場の会員管理コンピュータ６から直接来店履歴を入手できるものや、更には本発明における遊技場情報の提供方法を前記会員管理コンピュータ６に適用して、前記サーバコンピュータ１の実施する電子メールの送信処理等を会員管理コンピュータ６が直接行うようにしても良い。
【００５２】
【発明の効果】
本発明は以下の効果を奏する。
（ａ）請求項１項の発明によれば、予め定められた複数の送信時刻のうちから、平均来店時刻に対応する該平均来店時刻よりも前の送信時刻が送信タイミングとして決定されることで、会員遊技者の来店パターンに合わせて適切なタイミングで遊技場情報を含む電子メールを送ることができる。これにより、会員遊技者にとってこれら電子メールの受信が迷惑となってしまうことを大幅に低減でき、遊技場においても無駄なく効果的に遊技場情報を会員遊技者に対して提供することができる。
【００５６】
（ｂ）請求項２項の発明によれば、遊技場は、抽出条件に見合った会員遊技者のみに効率良く遊技場情報を含む電子メールを送ることができる。
【００５７】
（ｃ）請求項３項の発明によれば、緊急性を要求される情報や、情報の提供時期に平等性が要求されるような重要性が高い情報に関しては、遊技場が指定することで各会員遊技者への電子メールの送信が各会員識別情報毎に決定した送信時刻を待たずにほぼ同時に送信される。
【００５８】
（ｄ）請求項４項の発明によれば、会員遊技者が主に遊技をしている遊技機種別に該当する遊技場情報が前記電子メールにより配信されるため、受信者である会員遊技者にとってより有用性の高い情報を提供できるようになる。
【００５９】
（ｅ）請求項５項の発明によれば、遊技場は、自己の遊技場情報を含む電子メールの配信状況を逐次把握できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例における遊技場情報提供システムの構成を示すシステム図である。
【図２】本発明の実施例における遊技場情報提供システムに用いたサーバコンピュータの構成を示すブロック図である。
【図３】本発明の実施例におけるサーバコンピュータの会員情報データベースの登録状況を示す図である。
【図４】本発明の実施例における会員管理コンピュータの来店履歴の記録状況を示す図である。
【図５】本発明の実施例におけるサーバコンピュータの配信情報データベースの登録状況を示す図である。
【図６】本発明の実施例におけるサーバコンピュータの送信テーブルの登録状況を示す図である。
【図７】本発明の実施例におけるサーバコンピュータの処理状況を示す図である。
【図８】本発明の実施例におけるサーバコンピュータのメール送信処理の状況を示す図である。
【図９】本発明の実施例におけるメインメニューページを示す図である。
【図１０】本発明の実施例における新規メール作成ページを示す図である。
【図１１】本発明の実施例において会員遊技者に送信された電子メールを示す図である。
【図１２】本発明の実施例における配信状況ページを示す図である。
【図１３】本発明の実施例におけるサーバコンピュータの送信履歴データベースの登録状況を示す図である。
【図１４】本発明の実施例におけるサーバコンピュータによる送信履歴の集計結果を示す図である。
【符号の説明】
１ サーバコンピュータ
２ 通信装置
３ 携帯電話（コンピュータ端末）
４ ノートパソコン（コンピュータ端末）
６ 会員管理コンピュータ（コンピュータ端末）
８ インターネット網
１０ データバス
１１ 中央演算処理回路（ＣＰＵ）
１２ ＲＡＭ
１３ 通信インターフェイス
１４ 表示装置
１５ 記憶装置
１６ 入力装置
１７ リアルタイムクロック（ＲＴＣ）
Claims (5)
- データ通信可能に接続された複数のコンピュータ端末から成るコンピュータネットワークに接続されたサーバコンピュータを用いて、遊技場に会員登録している会員遊技者に対して遊技場情報の提供を行う遊技場情報の提供方法であって、
前記会員遊技者の電子メールアドレスを少なくとも含む会員遊技者に関する情報を入手し、各会員遊技者を識別可能な会員識別情報に対応付けて登録する会員情報登録ステップと、
遊技場から、前記会員遊技者に配信する遊技場情報を受付ける遊技場情報受付ステップと、
遊技場から、前記会員遊技者に対して発行される会員用記録媒体を使用して遊技を行った時刻である来店時刻と該会員遊技者の会員識別情報とが対応付けられた来店履歴を受け付けて登録する来店履歴登録ステップと、
該来店履歴登録ステップにて登録された来店履歴に基づき、各会員識別情報毎に平均来店時刻を特定する平均来店時刻特定ステップと、
前記平均来店時刻特定ステップにて各会員識別情報毎に特定された平均来店時刻に対応しかつ該平均来店時刻よりも前の送信時刻を、予め定められた複数の送信時刻のうちから各会員識別情報毎に決定し、該決定した送信時刻を各会員識別情報に応じた電子メール送信時刻として各会員識別情報と対応付けて登録する送信時刻決定ステップと、
前記各送信時刻において、該送信時刻に対応付けて前記送信時刻決定ステップにて登録された会員識別情報に対応する電子メールアドレスに対して前記遊技場情報受付ステップにて受付けた遊技場情報を含む電子メールを送信する電子メール送信ステップと、
を少なくとも含むことを特徴とする遊技場情報の提供方法。 - 前記電子メールによる遊技場情報の提供を行う会員遊技者の抽出条件を遊技場より受付ける抽出条件受付けステップと、
該抽出条件受付けステップにて受付けた抽出条件に該当する会員遊技者の会員識別情報を、前記会員情報登録ステップにて登録した会員識別情報の中から抽出する会員識別情報抽出ステップと、を含み、
前記電子メール送信ステップにおいては、前記会員識別情報抽出ステップにて抽出した会員識別情報に対応する電子メールアドレスに対して前記電子メールを送信する
請求項１に記載の遊技場情報の提供方法。 - 前記遊技場情報受付ステップにおいては、前記遊技場情報の重要度を示す旨の情報を受付け、該重要度を示す旨の情報を受付けた場合においては、前記送信時刻決定ステップにて各会員識別情報毎に決定した送信時刻を待たずに前記電子メールの送信を行う請求項１または２に記載の遊技場情報の提供方法。
- 前記来店履歴登録ステップにおいては、前記会員遊技者が遊技を行った遊技機種別を含む来店履歴を受け付けて登録し、
該来店履歴に基づいて前記会員遊技者が主として遊技している遊技機種別を特定するとともに、該遊技機種別に該当する遊技場情報を前記電子メール送信ステップにおいて送信する送信情報として決定する送信情報決定ステップを含む請求項１〜３のいずれかに記載の遊技場情報の提供方法。 - 前記電子メールの送信状況を集計する集計ステップと、該集計結果を該当する遊技場に配信する集計結果配信ステップと、を含む請求項１〜４のいずれかに記載の遊技場情報の提供方法。
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