JP4027968B2 - 滞留肺分泌物の治療方法 - Google Patents

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Description

〔発明の技術分野〕
本発明は、デュラマイシンのようなランティバイオティック(lantibiotic)を患者の肺に投与することによって、患者の肺から滞留粘膜分泌物を除去するための方法に関する。本発明はまた、マイコバクテリウム・ツベルクロシス(Mycobacterium tuberculosis)による感染と闘うための方法に関する。
〔発明の背景〕
膵嚢胞性繊維症においては、気道上皮の幾つかの機能が異常であり、またCl-輸送およびNa+吸収の両者が共に欠けていることが文献において周知である。例えば、Knowles et al., Science 221, 1067(1983); Knowles et al., J. Clin. Invest. 71, 1410(1983)を参照されたい。塩素イオン分泌の障害は、膵嚢胞性繊維症に特徴的な濃厚気道表面液の一つの原因と考えられている。この濃厚気道液は、膵嚢胞性繊維症において生じる再発性肺感染および呼吸機能の喪失に寄与する。滞留した気道分泌物もまた、喘息および慢性閉塞性肺疾患のような他の肺疾患の病状に寄与することが知られている。
粘膜の水含量が変化する膵嚢胞性繊維症および他の肺疾患の治療目的は、滞留分泌物を肺から除去することである。例えば、滞留粘膜分泌物の除去を容易にするために、エアロゾル化されたアミロライド(amiloride)を使用することが米国特許第4,501,729号に記載されている。アミロライドは、気道上皮細胞によるNa+の再吸収を遮断して、粘膜からの水の再吸収を阻害すると思われる。
別の治療的アプローチは、塩素イオンチャンネルの活性を調節することによって、気道表面液の水含量を増大させることである。その一例はATPまたはUTPの投与であり、これは気道上皮細胞による塩素分泌を刺激することによって、粘膜分泌物の水和を誘導するように思える。例えば、チャペルヒルのノースカロライナ大学研究サービス事務所発行によるC. Stock, Breathing Easirer: A Promising Treatment For Cystic Fibrosis(膵嚢胞性繊維症の有望な治療法), Endevors, 10, 10-11(Fall 1992)を参照されたい。
結核は(主に患者の肺に関係する)は、マイコバクテリウム・ツベルクロシス(Mycobacterium tuberculosis)菌によって生じる感染病である。結核は、最も普通には肺で生じるが、身体の何処でも生じ得るものであり、また広範に播種され得る。1944年のストレプトマイシンの開発、1952年のイソニアジド(INH)の開発、1952年のエタンブトールの開発、および1972年のリファンピン(rifampin)の開発によって、結核の罹患率は略1985年までは減少を続けたが、それ以降、報告された症例の数は増大し始めた(Bloom and Murray, Science, 257, 1055(1992))。多薬剤耐性(MDR)結核の集団発生の頻度が増大し、主要な衛生上の問題を提起している(Morbidity and Mortality Weekly Report, 41, 5(1992))。世界中における単一の感染病による死因としては、結核は首位の座にある。
〔発明の概要〕
そのような治療を必要とする患者における、肺粘膜クリアランスを容易にする方法が開示される。この方法は、患者の肺に、肺粘膜のクリアランスを容易にするのに効果的な量の、デュラマイシン(duramycin)またはその薬学的に許容され得る塩のようなランティバイオティック(以下、「活性化合物」という)を投与することを具備する。このランティバイオティックは、好ましくは、気道上皮(例えば鼻腔上皮、気管および気管支)に対して局所的に適用されるように投与される。
本発明の方法は、更に、患者に対して、肺粘膜分泌物からの水の再吸収を阻害するのに有効な量で、アミロライドのようなナトリウムチャンネル遮断剤を同時に投与する工程を具備し得る。
また、本発明の方法は更に、気道上皮に対する活性剤の適用が容易になるように、ランティバイオティックを投与する工程に先立って、患者の肺から滞留粘膜分泌物を除去する工程を具備し得る。或いは、本発明は膵嚢胞性繊維症に罹患した小児のような患者に対して、実質的な気道閉塞および呼吸機能の衰弱に先立って、予防的に実施してもよい。
このような治療を必要とする患者において、該患者に対し、肺粘膜分泌物を水和するのに有効な量の上記ランティバイオティックを投与することによって膵嚢胞性繊維症と闘う方法は、上記方法の特別な側面である。
このような治療を必要とする患者において、該患者に対し、肺粘膜分泌物を水和するのに有効な量の上記ランティバイオティックを投与することによって慢性気管支炎と闘う方法は、上記方法のもう一つの特別な側面である。
このような治療を必要とする患者において、該患者に対し、肺粘膜分泌物を水和するのに有効な量の上記ランティバイオティックを投与することによって喘息と闘う方法は、上記方法の更に特別な他の側面である。
本発明の第二の側面は、薬学的に許容され得るキャリア(例えば滅菌液または吸入可能な粒子からなる固相キャリア)中に、肺粘膜分泌物のクリアランスを容易にするのに有効な量で、ここに開示する活性化合物を含有する薬学的組成物である。この薬学的組成物は更に、肺粘膜分泌物からの水の再吸収を阻害するのに有効な量の、アミロライドのようなナトリウムチャンネル遮断剤を含有し得る。
本発明の第三の側面は、そのような治療を必要としている患者における肺粘膜分泌物の予防的または治療的クリアランスのための医薬を製造するための、ここに開示する活性化合物の使用である。
ここに開示する活性化合物を、そのような治療を必要とする患者における膵嚢胞性繊維症を予防的または治療的に処置する医薬を製造するために使用することは、上記の特別な側面である。
ここに開示する活性化合物を、そのような治療を必要とする患者における慢性気管支炎を予防的または治療的に処置する医薬を製造するために使用することは、上記のもう一つの特別な側面である。
ここに開示する活性化合物を、そのような治療を必要とする患者における喘息を予防的または治療的に処置する医薬を製造するために使用することは、上記の更に別の特別な側面である。
本発明の第四の側面は、そのような治療を必要とする患者において、マイコバクテリウム・ツベルクロシス感染、特に薬剤耐性のツベルクロシス感染を治療する方法である。この方法は、患者に対して、M.ツベルクロシス感染と闘うために有効な量の、デュラマイシン(duramycin)またはその薬学的に許容され得る塩のようなランティバイオティックを投与することを具備する。この方法は更に、M.ツベルクロシス感染と闘うために有効な量の、追加の抗結核剤を同時に投与する工程を具備し得る。
本発明の第五の側面は、薬学的に許容され得るキャリア中に、M.ツベルクロシス感染と闘うために有効な量で、ここに開示する活性化合物を含有する薬学的組成物である。この薬学的組成物は更に、M.ツベルクロシス感染と闘うために有効な量の、追加の抗結核剤を含有し得る。
本発明の第六の側面は、そのような治療を必要としている患者におけるM.ツベルクロシス感染の予防的または治療的処置のための医薬を製造するための、ここに開示する活性化合物の使用である。
デュラマイシン(PA48009としても知られる)は、ランチオニン(lanthionine)含有ポリペプチド抗生物質群の一つである。ランチオニン含有ポリペプチド類はまた、ランティバイオティックスとしても知られている。例えば、一般には、G. Jung, Angew. Chem. Int. Ed. Engl. 30, 1051-1068(1991)を参照されたい。塩素イオン分泌を増大するデュラマイシンの能力が既に報告されている。Stone et al., J. Biol. Chem. 256, 2701(1984); Cloutier et al., Pediatr. Pulmnol. 1(Suppl), 112(1987); Cloutier et al., Pediatr. Pulmnol. 2(Suppl), 99(1988); Cloutier et al., Pediatr. Pulmnol. 4(Suppl), 116(1989); Cloutier et al., Am. J. Physiol., 259, C450(1990)。滞留肺粘膜分泌物の除去を容易にするためにデュラマイシンを使用することは、これまで未だ示唆されたことはない。M. Roberts et al., J. Pharm. Exp. Ther. 259, 1050, l058(1991)(「従って、デュラマイシンの動物細胞に対する非特異的効果が、有用な基本的治療方針において有益である得る見込みはないと思われる。」)を参照されたい。
【図面の簡単な説明】
図1は、犬モデルの気管から回収された液体の量を示すグラフであり、ベースラインでの回収量(白抜きの柱)と、正規の生理食塩水担体の吸入後の回収量(斜線を付した柱)とを比較したグラフである。
図2は、デュラマイシンまたは生理食塩水コントロールの何れかを投与した後、160分の間隔で、犬の気管から採取した濾紙サンプルの重量を示すグラフである。動物は、夫々160分に亘って、まず担体で処理され、次いで安定な基底状態を示した1週間後にデュラマイシンで処理された。白の記号は生理食塩水処理群;黒の記号はデュラマイシン処理群である。
図3は、生理食塩水担体の投与に続いて1週間後にデュラマイシンを投与した後、犬気管モデルから採取した気道表面液体の量と;デュラマイシンの投与に続いて1週間後に生理食塩水を投与した後、犬気管モデルから採取した気道表面液体の量とを比較したグラフである。黒の記号はデュラマイシン処理であり、白の記号は担体処理である。各記号(丸、四角、頂点を上にした三角、頂点を右にした三角)は異なった動物を表す。
図4は、デュラマイシン処理後、および担体コントロール処理後に、犬気管モデルから採取された気道表面液体の量を比較したグラフである。白の柱は担体処理;斜線を付した柱はデュラマイシン処理であり、各群においてn=6である。
図5は、デユラマイシン100μM(黒四角;線10)、デュラマイシン10μM(白四角;線11)、デュラマイシン1.0μM(黒菱形;線12)、デュラマイシン0.1μM(白菱形;線13)、ストレプトマイシン6μg/ml(黒三角;線14)、イソニアジド0.2μg/ml(白三角;線15)、リファンピン2μg/ml(黒丸;線16)、エタンブトール7.5μg/ml(黒丸;線17)、または薬剤なし(「x」;線18)を含む培養中における、マイコバクテリウム・ツベルクロシス57778の12日間に亘る増殖を比較したグラフである。この株はストレプトマイシン(S)、イソニアジド(I)およびリファンピン(R)に耐性であるが、エタンブトール(E)には感受性である。
図6は、デユラマイシン100μM、デュラマイシン10μM、デュラマイシン1.0μM、デュラマイシン0.1μM、ストレプトマイシン6μg/ml、イソニアジド0.2μg/ml、リファンピン2μg/ml、エタンブトール7.5μg/ml、または薬剤なし(「x」;線18)を含んだ培養中における、マイコバクテリウム・ツベルクロシス63169の12日間に亘る増殖を比較したグラフである。記号および略号は、図5で説明した通りである。
図7は、デユラマイシン100μM、デュラマイシン10μM、デュラマイシン1.0μM、デュラマイシン0.1μM、ストレプトマイシン6μg/ml、イソニアジド0.2μg/ml、リファンピン2μg/ml、エタンブトール7.5μg/ml、または薬剤なし(「x」;線18)を含んだ培養中における、マイコバクテリウム・ツベルクロシス65021の12日間に亘る増殖を比較したグラフである。記号および略号は、図5で説明した通りである。
図8は、デユラマイシン100μM、デュラマイシン10μM、デュラマイシン1.0μM、デュラマイシン0.1μM、ストレプトマイシン6μg/ml、イソニアジド0.2μg/ml、リファンピン2μg/ml、エタンブトール7.5μg/ml、または薬剤なし(「x」;線18)を含んだ培養中における、薬剤感受性マイコバクテリウム・ツベルクロシスの12日間に亘る増殖を比較したグラフである。記号および略号は、図5で説明した通りである。
〔発明の詳細な説明〕
本発明の方法は、何らかの理由でかかる治療を必要とする患者の肺からの粘膜分泌物のクリアランスを容易にする(即ち、向上、迅速化、補助)ために用いることができる。この粘膜分泌物には、膵嚢胞性繊維症、慢性気管支炎、喘息、気管支拡張症および術後無気肺(術後の滞留分泌物による気道閉塞)のような気道疾患から生じる滞留分泌物が含まれるが、これらに限定されるものではない。
出願人は、本発明の何れかの特定の理論に拘泥するつもりはないが、本発明においては、肺粘膜分泌物の水和によって肺粘膜分泌物のクリアランスが容易になり、粘膜毛様体の作用によって分泌物が除去されるものと思われる。
本発明は主にヒト患者の治療に関するが、獣医学的な目的で、犬および猫のような他の哺乳動物患者の治療にも用いることができる。
ランティバイオティック類には、デュラマイシン、ニシン(nisin)、サブチリン(subtilin; Gross et al. Z. Physiol. Chem., 354, 810(1973))、エピデルミン(Schnell et al., Nature, 333, 276(1988))、Pep5(Sahl, J. Bacteriol., 162, 833(1985))、ガリデルミン(gallidermin; Kellner et al., Eur. J. Biochem. 177, 53(1988))、メルサシジン(mersacidine)、アクタガルジン(actagardine; Kettenring et al., J. Antibiotics, 53, 1082(1082))、シンナマイシン(cinnanycin; Kessler et al., Helv. Chim. Acta, 71, 1924(1988))、デユラマイシン、およびアンコベニン(ancovenin; Wakamiya et al., Tetrahedron lett. 26, 665(1985))が含まれる。これらの化合物は公知であるか、或いは当業者に自明な公知の手法に従って製造することができる。
デュラマイシンの構造は公知である。Hayasi et al., J. Antibiotics, 43, 1421(1990)を参照されたい。デュラマイシンは、シグマ・ケミカル社(アメリカ合衆国ミズリー州セントルイス)から、カタログ番号D3168で入手可能であり、或いはStreptoverticillium cinnamoneum subsp. azacolutum(NRRL B-1699)(アメリカ合衆国イリノイ州ペオリアのUSDA農業研究サービスから入手可能)から公知の技術に従って製造することができる。例えば、上記のHayasi et al.; Pridham et al., Phytopathology 46, 575-581(1956); Shotwell et al., J. Am. Chem. Soc. 80, 3912(1958); S. Nakamura et al., Biochem. 23, 385(1984)を参照されたい。
ここに開示した活性化合物は、上記のように、それらの薬学的に許容され得る塩の形で製造することができる。薬学的に許容可能な塩は、親化合物の望ましい生物学的活性を保持し且つ望ましくない毒物学的作用を与えない塩である。このような塩の例は、例えば、(a)塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、硝酸等のような無機酸を用いて形成される酸付加塩;例えば酢酸、シュウ酸、酒石酸、琥珀酸、マレイン酸、フマル酸、グルコン酸、クエン酸、リンゴ酸、アスコルビン酸、安息香酸、タンニン酸、パルミチン酸、アルギン酸、ポリグルタミン酸、ナフタレンスルホン酸、ポリガラクツロン酸等の有機酸を用いて形成される塩;(b)塩素イオン、臭素イオンおよびヨウ素イオンのような元素陰イオンから形成される塩、並びに(c)アンモニウム塩、ナトリウム塩およびカリウム塩のようなアルカリ金属塩、カルシウム塩およびマグネシウム塩のようなアルカリ土類金属塩、ジシクロヘキシルアミンおよびN-メチル-D-グルカミンのような有機塩基との塩である。
本発明の一態様においては、溶液中のエアロゾル化されたデュラマイシンが、患者の気道表面上で10-8モル/リットル〜10-5モル/リットルの溶解濃度を達成するのに充分な量で、患者の肺に投与される。より好ましくは、この投与量は、患者の気道表面上で約10-7モル/リットル〜10-6モル/リットルの溶解濃度を達成するのに充分な量であり得る。
本発明において用い得るナトリウムチャンネル遮断剤は、典型的には、米国特許第4,501,729号(この特許およびここに引用する他の全ての特許の開示は、その全体が本明細書の一部として組み込まれる)に記載されたアミロライドのようなピラジン利尿剤である。ここで用いる「アミロライド」の用語には、遊離塩基の形のアミロライドの他、アミロライド塩酸塩(これに限定されるものではない)のような薬学的に許容可能な塩が含まれる。含有されるアミロライドの量は、患者の気道表面上で約10-7モル/リットル〜約10-3モル/リットル、より好ましくは約10-6モル/リットル〜約10-4モル/リットルの溶解濃度を達成するのに充分な量であり得る。
既述したように、本発明の方法は更に、ランティバイオティックをを投与する工程に先立って、患者の肺から滞留粘膜分泌物を除去する工程を具備し得る。これによって、投与工程の際の活性成分の気道上皮に対する適用が容易になる。このような滞留粘膜分泌物の除去は、体位変換喀痰排出、抗生物質投与(例えば、セファロスフォリンまたはトブラマイシン(Tobramysin)のようなアミノグリコシド抗生物質の静脈内投与または吸入投与)および/またはDNaseの吸入投与を含む何らかの適切な手段によって行うことができる。加えて、本発明は呼吸機能が衰弱する前の子供等の患者(例えば滞留粘膜分泌物による肺閉塞が実質的にない患者)に対して実施してもよい。このような患者は、上記で述べたように、遺伝的に肺疾患(例えば膵嚢胞性繊維症)に罹患する質病素因を有し得る。
ここに開示した活性化合物は、何らかの適切な手段によって肺に投与され得るが、好ましくは、活性化合物を含んだ呼吸用エアロゾール(その粒子を患者が吸入する)を発生させることによって投与される。呼吸用粒子は液体または固体であり得る。この粒子は、任意に、上記のナトリウムチャンネル遮断剤のような他の治療剤成分を含有してもよく、このナトリウムチャンネル遮断剤は気道粘膜分泌物からの水の吸収を阻害するのに有効な量で含有される。
本発明を実施するための活性化合物を含む粒子は、呼吸可能な大きさの粒子を含んでいなければならない。即ち、吸入に際して、口および喉頭を通過して気管支および肺胞に達するほど十分に小さい大きさの粒子でなければならない。一般に、大きさが約0.5〜10μ(特に、約5μ未満)の粒子は呼吸吸入が可能である。エアロゾル中に含まれる呼吸吸入できない大きさの粒子は、喉に滞留して飲み込まれる傾向にあるので、エアロゾル中の非吸入性粒子の量は最小限にするのが好ましい。鼻腔投与に関しては、確実に鼻腔内に滞留させるために、10〜500μmの範囲の粒子サイズが好ましい。
エアロゾル製造用の活性化合物の液剤組成物活性化合物は、該活性化合物をパイロジェンフリー滅菌水のような適切な担体と組み合わせることによって製造することができる。任意に、ナトリウムチャンネル遮断剤のような他の治療用化合物を含有させてもよい。
微細化された活性化合物の呼吸吸入可能な乾燥粒子を含有する固体粒子組成物は、乾燥した活性粒子をモータおよび乳棒で粉砕し、次いで微細化された組成物を400メッシュのスクリーンに通して大きな凝集体を砕くか又は分離することによって製造される。活性化合物を含む固体粒子組成物は、任意に、エアロゾルの形成を容易にするように作用する分散剤を含み得る。適切な分散剤はラクトースであり、これは何れかの適切な比率(例えば重量比で1:1)で活性化合物と混合され得る。ここでも又、アミロライドのような他の治療剤組成物を含有させてもよい。
肺疾患の予防または治療のための活性化合物の投与量は、治療すべき症状および患者の状態に応じて変化し得るが、一般には、患者の気道表面において、約10-9〜10-3モル/リットル、より好ましくは10-7〜10-5モル/リットルの活性化合物の溶解濃度を達成するのに充分な量である。投与される活性化合物の粒状組成物の溶解度に応じて、一日投与量は、1回または数回の単位投与に分割し得る。好ましくは、一日投与量は1回投与量であり、好ましくは週に1〜3回投与される。必要に応じて、治療は毎週習慣的に続けられる(即ち、活性剤は長期に亘って投与される)。活性化合物の投与は、治療的(即ち救急処置)または予防的に行い得るが、好ましくは、滞留粘膜分泌物による実質的な肺閉塞が起きる前、或いはこのような滞留分泌物が少なくとも一部除去されたときに、上記のように予防的に投与される。
活性化合物を含む液体粒子のエアロゾルは、ネブライザのような何れかの適切な手段によって生成され得る。米国特許第4,501,729号を参照されたい。ネブライザは、圧縮ガス(典型的には空気または酸素)を狭いベンチュリオリフィスを通して噴出させることにより、或いは超音波攪拌によって、活性成分の溶液または懸濁液を治療的エアロゾルミストに変換するための商業的に入手可能な装置である。ネブライザで使用するための適切な処方は、液体キャリア中の活性成分〜成っており、この活性成分は処方の40%w/w以下であり得るが、好ましくは20%未満である。キャリアガスは、典型的には水または希釈アルコール水溶液であり、好ましくは、例えば塩化ナトリウムを添加することによって浸透圧を体液に等くする。任意の添加剤には、例えばヒドロキシ安息香酸メチルのような保存剤(処方が滅菌されないとき)、抗酸化剤、香料、揮発性オイル、緩衝剤および表面活性剤が含まれる。
活性化合物を含む固体粒子のエアロゾルは、何れかの固体粒子医薬エアロゾル発生器を用いて同様に発生される。固体粒子状の医薬を患者に投与するためのエアロゾル発生器は呼吸吸入可能な粒子を生成し、また上記のように、ヒトへの投与に適した速度で、予め定められた投与量の医薬を含む所定容量のエアロゾルを発生する。個体粒子状エアロゾル発生器の一例は、ガス注入器(insufflator)である。ガス注入法による投与に適した処方には、ガス注入器によって供給され、或いは鼻でかぐことによって鼻腔ないに取り込まれ得る細かく粉砕された粉末が含まれる。ガス供給機において、この粉末(例えばここに記載した治療を行うのに有効なその投与量)は、典型的にはゼラチンまたはプラスチック製のカプセルまたはカートリッジの中に収容され、その場で穿孔または開放して、吸入に際して装置を通して吸引される空気により、或いは手で操作されるポンプによって粉末を放出させる。ガス吸入器に用いられる粉末は、活性成分のみからなるか、或いは活性成分、乳糖のような適切な末希釈剤および任意の表面活性剤からなる。活性成分は、典型的には処方の0.1〜100%w/wで含有される。第二のタイプのエアロゾル発生器は、計量投与量吸入器(metered dose inhaler)である。計量投与量吸入器は加圧エアロゾル供給器であり、典型的には液体噴射剤の中の活性成分の懸濁液処方または溶液処方を含んでいる。これらの装置の使用に際しては、付設のバルブを介して処方液を放出し、所定量(典型的には10〜150μl)を供給して、活性成分を含有する微細粒子スプレーを生成させる。適切な噴射剤には、或る種のクロロフルオロカーボン化合物、例えばジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン及びこれらの混合物が含まれる。この処方は、更に一以上の共溶媒、例えばエタノール、オレイン酸またはソルビタントリオレエートのような表面活性剤、抗酸化剤ならびに適切な香料を含んでいてもよい。
個体粒子または液体粒子の何れから形成されるとしても、このエアロゾルはエアロゾル発生器によって、毎分約10〜150リットル、好ましくは毎分約30〜150リットル、最も好ましくは毎分約60リットルの速度で生成され得る。より多量の医薬を含むエアロゾルは、より迅速に投与され得る。
本発明はまた、ランティバイオティクを用いたM.ツベルクロシス、特に薬剤耐性株(例えば、ストレプトマイシン、イソニアジド、リファンピン、エタンブトール、またはピラジンアミドによる治療に対する耐性株)及びM.ツベルクロシスの多薬剤耐性株(例えば、ストレプトマイシン、イソニアジド、リファンピン、エタンブトール、またはピラジンアミドの二種類以上による治療に対する耐性株)による感染を治療する方法(例えばその増殖を遅延または阻害し、或いは当該菌を刹滅する)をも包含する。前記薬剤耐性株については、一般にはW. Jacobs et al., Science 260, 819(1993年5月7日);M. Baringa, New Test Catches Drug-Resistant TB in the Spotlight, Science 260, 750(1993年5月7日);T. Frieden, New Engl. J. Med. 328, 521(1993年2月25日)を参照されたい。本発明で使用するのに適したランティバイオティックには、既述したようにデュラマイシン、ニシン、サブチリン、エピデルミン、Pep5、ガリデルミン、メルサシジン、アクタガルジン、シンナマイシン、およびアンコベニンまたはそれらの薬学的に許容可能な塩が含まれるが、これらに限定されるものではない。デュラマイシン及びその薬学的に許容され得る塩は特に好ましい。ツベルクロシス感染は、治療される患者の肺に存在し得るが、肋膜、リンパ系、骨、尿生殖器管(genito-urinary tract)、脳脊髄膜(cerebral meninges)、中枢神経系、腹膜または皮膚にも存在し得る。
本発明によるツベルクロシスの治療法に使用するための薬学的組成物には、吸入投与、経口投与、直腸内投与、局部投与(バッカル、舌下、皮膚および眼内)、非経腸投与(皮下、皮膚内、筋肉内、静脈内および関節内)および経皮投与に適したものが含まれる。吸入療法については既述した。この組成物は単位投与形態で提供されるのが便利であり、また当該技術で周知の何れかの方法によって製造され得る。何れの場合においても、最も適切な投与経路は、患者におけるM.ツベルクロシス感染の解剖学的部位、治療すべき症状の性質および重篤度、並びに使用する特定の活性化合物に依存するであろう。この処方は単位投与形態で提供されるのが便利であり、また当該技術で周知の何れかの方法によって製造され得る。
本発明のM.ツベルクロシス感染の治療方法において、ランティバイオティックスは、1日当たり1〜100mg/kgの投与量で投与される。活性剤の投与量は、治療すべき症状および薬理学的副作用が生じる量に従って変化するであろう。当業者は、投与量を決定するに際してこのような因子を考慮に入れるであろう。
本発明の結核治療法は、主にヒト患者の治療に関するものであるが、獣医学的目的で、犬、猫および牛のような他の哺乳動物の治療に用いてもよい。
本発明の一態様においては、患者の気道表面において、10-7〜10-3モル/リットルのデュラマイシン溶解濃度を達成するのに十分な量で、エアロゾル化されたデュラマイシンが肺結核患者の肺に投与される。本発明の他の態様においては、デュラマイシンは静脈内注射または輸液によって、最も好ましくは輸液によって、70mg/日〜2.5g/日の投与量、より好ましくは150mg/日〜2g/日の投与量で投与される。
本発明の結核治療法に用いられるランティバイオティックスは、他の抗結核剤と組み合わせて投与してもよく、このような他の抗結核剤には、エタンブトール、ストレプトマイシン、イソニアジド、リファンピンおよびピラジンアミドが含まれるが、これらに限定されるものではない。これら追加の抗結核剤は、従来技術に従う方法及び量で投与すればよい。一般的には、グッドマン及びギルマンの「治療における薬理学的基礎(第7版;1985)」第1210-1212頁を参照されたい。
本発明の更なる側面において、ランティバイオティックスは単独で用いてもよく、また結核の予防または治療のための一以上の抗結核剤と組み合わせて用いてもよい。
本発明に従う医薬(「処方」)の製造において、活性剤またはその生理学的に許容可能な塩(「活性化合物」)は、典型的には、特に許容可能なキャリアと混合される。勿論、このキャリアは処方中の他の何れの成分とも親和性を有するものでなければならず、また患者に対して有害であってはならないという意味において、許容可能なものである。キャリアは固体もしくは液体の何れか、またはその両方であってよく、好ましくは、0.5〜99重量%の活性化合物を含有する1回投与処方(例えば錠剤)として処方される。本発明の処方には、一以上の化合物を組み込んでもよく(例えば、上記の一以上の追加の抗結核剤を含有してもよい)、かかる処方は、本質的に上記成分(任意に一以上の補助治療成分を含み得る)を混合することからなる周知の調剤技術によって製造され得る。
経口投与に適した処方剤は、夫々が予め定められた量の活性化合物を含有するカプセル剤、カシェ剤、ロゼンジ剤また錠剤のような区分された単位として;粉末または顆粒剤として;水性もしくは非水性液体中の溶液もしくは懸濁液として;または水中油もしくは油中水のエマルジョンとして提供され得る。このような処方剤は、活性化合物および適切なキャリア(一以上の補助成分を含んでもよい)を混合する工程を含んだ、何れかの適切な調剤方法によって製造することができる。一般に、本発明の処方剤は、活性化合物を液体キャリアまたは細かく砕かれた個体キャリアまたはその両者と均一かつ密接に混合し、次いで、得られた混合物を必要に応じて整形することすることによって製造される。例えば錠剤は、活性化合物(および任意に一以上の補助成分)を含む粉末または顆粒を圧縮することによって製造され得る。圧縮された錠剤は、任意にバインダ、潤滑剤、不活性希釈、表面活性剤および/または分散剤と混合した粉末もしくは顆粒のような自由に流動する形の組成物を、適切な機械で圧縮することによって製造され得る。モールド整形された錠剤は、不活性液体のバインダで湿潤化された粉末状組成物を、適切な機械でモールドすることによって製造され得る。経口投与用の処方は任意に、該処方の胃での分解を防止して小腸での薬剤の放出を与えるように、当該技術で周知の腸溶性コーティングを含み得る。
バッカル(舌下)投与には、香料ベース(通常は蔗糖、アカシア若しくはトラガカンス)中の活性化合物を含有するロゼンジ;並びにゼラチンのような不活性ベース、グリセリン若しくは蔗糖、及びアカシア中の活性化合物を含むサブロー錠剤(pastilles)が含まれる。
非経腸的投与に適した本発明の処方は、活性化合物の水性もしくは非水性の滅菌注射溶液からなり、この製剤は好ましくは目的とする検体の血液と等張である。これれらの製剤は、抗酸化剤、緩衝剤、静菌剤および該処方を目的とする患者の血液と等張にするための溶質を含み得る。水性または非水性の滅菌懸濁液には、懸濁剤および濃厚化剤が含まれ得る。この処方は、単位投与量または多回投与量の容器(例えば密封したアンプルおよび瓶)に入れて提供され得、また使用の直前に滅菌済の液体キャリア(注射用の生理食塩水または水)を添加するだけでよい凍結乾燥条件で保存され得る。即時調合の注射溶液および懸濁剤は、先に述べたような滅菌済みの粉末、顆粒および錠剤から調製し得る。
直腸内投与に適した処方は、好ましくは、単位投与量の座薬として提供される。これらは、活性化合物を1以上の従来の固体キャリア(例えばココアバター)と混合され、次いで、この得られた混合物を整形することによって調製され得る。
皮膚への局部塗布に適した処方は、好ましくは軟膏、クリーム、ローション、ペースト、ゲル、スプレー、エアロゾル、またはオイルの形態をとる。使用され得るキャリアには、ワセリン、ラノリン、ポリエチレングリコール、アルコール、経皮透過増強剤、およびこれらの2以上の組合せが含まれる。
経皮投与に適した処方は、長期に亘って患者の上皮に密接に接触したまま残留させる区分された貼付剤として提供され得る。また、経皮投与に適した処方はイオン浸透法(例えばPharmaceutical Research 3, 318(1986)を参照のこと)によって配薬され、典型的には、任意に緩衝された活性化合物の水溶液の形態をとり得る。
吸入投与に適した処方には、ランティバイオティック、および任意に、上記のように調製された1以上の追加の抗結核剤を含む。吸入投与のための手段は、上記で述べた通りである。
以下の実施例は、本発明をより完全に例示するために与えられるものであり、本発明を限定するものと解釈されてはならない。以下の実施例において、CFは膵嚢胞性繊維症を意味し、cmはセンチメータを意味し、ccは立方センチメータを意味し、kgはキログラムを意味し、mlはミリリットルを意味し、Mはモルを意味し、μMはマイクロモルを意味し、μgはマイクログラムを意味し、μAはマイクロアンペアを意味し、ED50は被検動物の50%で所望の効果を生じる投与量を意味し、温度は特に指示しない限り摂氏で与えられる。
〔実施例〕
例 1:
イン・ビトロでの塩素コンダクタンス
およびカルシウム代謝に対するデュラマイシンの効果
定義された培地中のコラーゲン支持体上で増殖させた、正常および膵嚢胞性繊維症(CF)の気道上皮の一次培養を用いて、塩素コンダクタンスおよびカルシウム代謝に対するデュラマイシンの影響を示すために、イン・ビトロの研究を行った。
1.ユッシング(Ussing)のチャンバー研究
ユッシングのチャンバーにマウントされた組織を用いて、短回路(Isc)条件下で、正常およびCFの気道上皮の刺激に対するCl-分泌の応答が研究された。ユッシングのチャンバは当該技術において周知であり、この実施例でのその使用方法は当業者には容易に明らかである。
先ず、Na+電流を除くために、組織をアミロライドで処理した。アミロライドでの前処理と、これに続くフォルスコリン(10μM)での処理の後の電流の増加を示すことによって、正常組織が定義された。これらの条件下で得られたIscの増加は、Cl-の分泌応答として確立された。正常組織においてこのプロトコールを用い、引き続いてデュラマイシンを10-6Mの投与量で使用することによって、Cl-電流の劇的な増加が誘導され、Iscはアミロライド処理の後に20μA/cm2の基底ラインから50μA/cm2のピークにまで上昇した(データは示さず)。
正常組織の一次培養を、ユッシングのチャンバー内の三つの異なった浴液、即ち、Na+およびCl-の両者を含むコントロール溶液、Na+を含まない溶液、Cl-を含まない溶液を用いて、10-6Mのデュラマイシンで処理した。コントロール条件およびNa+を含まない条件における組織は、デュラマイシンで刺激した後にIscを増大させることによって応答した(データは示さず)。しかしながら、Cl-を含まない条件での組織は、デュラマイシンに対して顕著に微弱な応答を示した。これらの観察によって、ヒト気道上皮の一次培養において、デュラマイシンがCl-の分泌応答を誘導するとの結論が更に支持される。
デュラマイシンに対するCl-分泌応答は、ある場合には1時間以上継続するような持続的なIsc増大によって特徴付けられる。これは、作用の開始が迅速で且つ基底ライン電流への復帰も迅速であるATPのような他のアゴニストに対する応答とは対照的である。
デュラマイシン処理された正常組織は、引き続いてATPおよびフォルスコリンで刺激したときに、Iscの増大を示した(データは示さず)。この組織がデュラマイシン処理の後にこれら薬剤に対して応答する能力により、組織がデュラマイシンによって有意に損傷されないことが示された。
2.投与量応答の研究:
投与量応答の研究によって、10-6Mにおいて、デュラマイシンに対する最大応答(3×10-7MのED50)が達成されることが確立された。組織を横切る抵抗は、約2×10-6Mの投与量で低下し始めた。この抵抗値の低下は毒性を示すものとして解釈された。
3.正常およびCF組織におけるCl - 応答:
7個の正常組織および5個のCF組織について、10-6M濃度のデュラマイシンを用いて上記のように研究を行った。これらの研究により、正常組織およびCF組織の両者において、デュラマイシンでの刺激に対して二次的な顕著なCl-分泌応答が生じ得ることが確認された。CF組織におけるCl-の二次的応答(即ちIscの変化)は、正常組織に見られる応答の略2倍であった(データは示さず)。
4.作用機構:
可能な作用機構を研究するための予備的研究を行った。これらの研究では、陽性コントロールを用いて、CFヒト形質転換細胞ラインのCFT43で行い、組織がデュラマイシン刺激に応答して組織がcAMPを発生するか否かを評価した。この研究によって、デュラマイシン刺激は細胞内cAMPレベルを上昇させないことが示された(データは示していない)。同じ細胞ラインを用いて更なる研究を行い、デュラマイシンの効果がホスホリパーゼC(PLC)の刺激およびイノシトールホスファターゼ(Ips)の発生によって媒介されるか否かを決定した。デュラマイシンでの刺激に応答して産生された検出可能な量のIpsは存在しなかった(データは示していない)。
上記のイン・ビトロでの研究によって、(1)デュラマイシンに応答したIscの増大は、組織を横切るCl-イオンの移動に対して二次的であること;および(2)デュラマイシンはイン・ビボでの正常組織およびCF組織の両者において、Cl-分泌電流を刺激することが示された。デュラマイシンの作用機構の予備的研究は、cAMPおよびPLCの何れもが関与していないことを示唆している。
例2
インビボ有効性動物モデル
1.動物モデル:ペントバルビタールの静脈内投与により麻酔され、かつ75cc/時での標準生理食塩水の静脈内注入が維持された30kgの雄イヌを、発展モデルにおいて用いた。それらのイヌには挿管をした。換気の補助を、ハーバードTM(HarvardTM)・ピストンポンプにより行った。適切な換気および酸素処理は、動脈血ガスの研究の文献に記載されたものである。最大気道圧(PAP)を測定し、ヘモグロビン飽和の継続的モニタリングを、パルス酸素測定法により完遂した。このモデルは、研究の間は該動物を絶対安静とすることを許容し、該動物での研究の延長の機会が必要であることがこれで明らかとなれば、その動物の換気の状態を特定の正理学的状態に設定し、かつ固定することを許容し、また該動物が被るストレスの程度を標準に合わせた。
薬物および担体を気管内チューブを経由して投与した。プルモエイドTM(Pulmo-AidTM)・コンプレッサーおよびデビルビスTM(DeVilbissTM)噴霧器を用いて薬物を噴霧した。生理的食塩水担体中の薬物(50μM;3ml)または単独の生理的食塩水担体(対照)を、0.7mlが投与されるように6分間、動物に噴霧した。以前の仕事を基礎として、気道において達するデュラマイシン濃度は、ED50概算値として約3×10-7Mであることが確立していた。6分後、薬物または担体を含む試験噴霧器を、清浄であり且つ乾燥した噴霧器に交換した。薬物または担体のいずれが与えられたかを、研究者たちには隠した。
2.気道流体の測定:重量計測された乾燥濾紙を、気道の軟骨性部位に20秒間当てることにより気道の液体の測定を行った。これは、気管支横断(transbronchial)生検鉗子を用いて該濾紙を捕捉することにより行われた。鉗子および濾紙をプラスチック・カテーテル中に備えた。気道の液体を試料採集するに当って、まず、気管内チューブを通して気管支鏡を挿入した。粘膜と気管支鏡とが接触しないように注意した。生検鉗子および濾紙を有しているカテーテルを、気管支鏡内のチャンネルを通して気道管腔に導入した。次いで、生検鉗子をカテーテルから押し出し、粘膜に濾紙を穏やかに当てた。20秒後、生検鉗子と濾紙とをカテーテル内に引き戻し、重量測定のために気管支鏡から外した。濾紙を保持する鉗子を再びカテーテルから押し出すことにより、濾紙を重量測定に用いた。室内の空気に暴露されたときの濾紙からの蒸発によるロスを計算にいれるために、物差し上に濾紙を置き、最初の重量測定をするのに必要とされる時間を記録した。次いで、時間を経過させて、続いて3回重量測定を行った。回帰線(regression line)を計算した。最大の湿潤性を有する時間ゼロでの濾紙の重量を、気道粘膜に当てられていた後に濾紙がカテーテルより押し出された時点として定義した。濾紙上の流体量を、該濾紙の乾燥重量と時間ゼロでのそれらの重量との差としてとらえた。乾燥濾紙の最初の重量における差異のために、比較されるそれぞれの試料のセットをさらに採集した。
3.プロトコール:最終的に、2つのプロトコールを用いて流体導通についてのデュラマイシンの効果の評価を達成した。第1のプロトコールの目標は、(I)反復した気道の試料採集、および(2)気道表面の液体への標準生理的食塩水担体の噴霧の効果を研究することであった。これらの問題点は、デュラマイシンの薬効の持続についての研究に関係した。と言うのは、覚醒ヒツジモデルを用いた以前の研究は、4つの試料を獲得した後に気道において著しい分泌反応があったことを例証し、また、担体の投与後に、表面の液体において35%の増加があったことをも例証したからである。
プロトコール1は、試験研究を行うことに先立ってただちに濾紙を重量測定し、カテーテルに載せることを必要とした。カテーテルと鉗子と濾紙とで一式のセットを10揃い用いた。次いで、3分のインターバルでなされる測定により30分間に渡って、気管の異なる領域において、気道の液体の測定を10回行った。次いで、カテーテルを再度ロードして、生理的食塩水担体を気道に噴霧した。次いで、さらに10回の気道表面の液体の測定を、もう30分間に渡って行った。
プロトコール2は、気道の液体の測定を30回行うために、4分毎に気道の試料最終を必要とした。これは、それぞれの実験中に2回、10のカテーテルを再度ロードすることを必要とした。それぞれのロードし直しには20分を要した。このプロトコールは、160分に渡って気道において試料最終を行うことを許容した。いずれの動物1個体においても1週間を空けて、薬物および担体の投与を別にして行った。プロトコール2を用いて、デュラマイシン対担体の効果の比較をした。
例3
In Vivoでの効果試験の結果
3分ごとのイヌ気管の10回のサンプリング(プロトコール、上記)は、回収体液量を十分に変化しなかった(データは示さず)。更に、ベースラインにおいてイヌモデル内の気管から回収された体液量と通常の生理食塩水担体を噴霧した後に回収された体液量との間の差はなかった。図1。
気道でのデュラマイシンの影響を試験するためのプロトコールを使用した初期の研究では、デュラマイシンが気道から回収される体液の量の顕著で且つ持続した増加を示すことが示された。デュラマイシンを投与した後、回収された気道体液量は、30分の測定期間でベースラインに戻らなかった。従って、プロトコール1では、デュラマイシンが最初に与えられている場合、気道表面の液体が、その投与後2時間でさえもベースラインに戻らなかったので、対照と比較することが不可能である。
この薬物作用の予期しない長い持続に対処する試みとして、160分のプロトコール2を開発した。これには、一週間単位で薬物と担体の投与を分けることが含まれる。動物を最初に担体で、次いでデュラマイシンで一週間後に処理すると160分に渡って安定なベースラインが示された。図2。更に、デュラマイシンの投与後、ベースラインを超えて数倍の回収された体液量の増加が観測された。有為な傾斜を持たない持続したプラトーが、担体の後、及びデュラマイシンの後の体液測定に対して示された。データに関しては、気道のフルーディング(flooding)及び乾燥を示唆する傾向にないので、表面液体の量ににたいする価を、各動物におけるデュラマイシン及び担体に対する単一の価を生じるように平均した。しかし、このプロトコールはまた、デュラマイシンの投与後一週間で、担体を投与した後の気道表面液体の測定は、図3に示されるように上昇されたままである。従って、担体が最初に投与された場合の試験のみが担体に対するデュラマイシンの効果を比較するために使用された。担体の対照に比較して、これらの試験は、気道のデュラマイシン処理後に回収される気道表面液体の量の有為な増加(p=0.0179(対);p=0.0335(対でない))を示した。平均では、デュラマイシンは、倍加した量の回収された体液を産出する。これを、アミロライド処理した後のヒツジモデルで記録された約50%の増加と比較した。W. Mentz et al., Am. Rev. Resp. Dis. 134, 938-943(1986).
例4
イン・ビボにおけるM.ツベルクローシス菌株への
デユラマイシンの効果
マルチドラッグ耐性マイコバクテリウム ツベルクローシスの3つの最近の臨床分離株、およびM.ツベルクローシスの1つの実験室株の成長へのデユラマイシンの効果を、BACTECTM 460 TB(Becton Dickin son, Towson, Maryland)システムを用いてアッセイした。BACTECTM 460 TBシステムは、微生物の成長をアッセイする自動化された装置であり、このシステムは、当技術において既知であり、またその使用は、多数の臨床治験および協同研究において確立されている。自動化されたアッセイにおいて、唯一の炭素源として14C−標識されたパルミチン酸を含有する成長メジウム(Becton Dickinson, Towson, Marylandから入手した7H12 肉汁)を複数の4mlバイアルに入れる。各々バイアルに、薬剤又は研究されている薬剤の希釈物を注入し、活性に成長するBACTECTMバイアルからバクテリアのサスペンジョン0.1mlを接種する。引続く微生物の成長により、基質の代謝と、その後BACTECTM 460装置により測定されるところの密閉されたバイアル内への14CO2の解放とが導かれる。データは、0から1000までのスケールで「成長インデックス」(GI)として表される。試験バイアルは、12日間毎日測定され、成長曲線がプロットされる(GI対日)。
本実験において、3つのM.ツベルクローシスの薬剤耐性菌株、およびM.ツベルクローシスの薬剤感受性実験室株のそれぞれが、デユラマイシン(100μM、10μM、1μM、および0.1μM)に対して、並びに4つの伝統的な抗ツベルクローシス剤、すなわち、ストレプトマイシン(6μg/ml)、イソニアジド(0.2μg/ml)、リファムピン(2μg/ml)、およびエタンブトール(7.5μg/ml)に対して試験された。
M.ツベルクローシス 57778: M.ツベルクローシス 57778は、ニューヨーク市病院から入手した最近の臨床分離株であり、この菌株は、ストレプトマイシン、イソニアジド、およびリファムピンに対して耐性であり、エタンブトールに対して感受性である。図5には、上述のように、M.ツベルクローシス 57778の成長曲線がプロットされ、このM.ツベルクローシスのエタンブトール感受性菌株に対して、100μMデユラマイシンがエタンブトールと等しく有効であることが示されている。
M.ツベルクローシス 63169: M.ツベルクローシス 63169は、ニューヨーク市病院から入手した別の最近の臨床分離株であり、この菌株は、イソニアジドおよびリファムピンに対して耐性であり、ストレプトマイシン、およびエタンブトールに対して感受性である。図6には、上述のように、M.ツベルクローシス 63169の成長曲線がプロットされ、この菌株に対して100μMのデユラマイシンが、この菌株(ストレプトマイシンおよびエタンブトール)に対して有効であるとして現在既知の2つの薬剤の活性とおよそ等しい活性を有することが示されている。
M.ツベルクローシス 65021: M.ツベルクローシス 65021は、ニューヨーク市病院から入手した別の最近の臨床分離株であり、この菌株は、ストレプトマイシン、イソニアジド、およびリファムピンに対して耐性であり、エタンブトールに対して部分的に耐性である。図7には、上述のように、M.ツベルクローシス 65021の成長曲線がプロットされ、この菌株に対して100μMのデユラマイシンが、試験されたいずれもの4つの伝統的な抗ツベルクローシス薬剤より顕著に高い活性を示すことが示されている。
M.ツベルクローシス薬剤感受性実験室株: M.ツベルクローシス(薬剤感受性実験室株)は、ストレプトマイシン、イソニアジド、リファムピン、およびエタンブトールのそれぞれに対して感受性である。図8には、上述のように、M.ツベルクローシス(薬剤感受性実験室株)の成長曲線がプロットされ、この感受性菌株に対して、100μMのデユラマイシンが、ストレプトマイシン、イソニアジド、リファムピン、又はエタンブトールよりイン・ビボにおいて活性がより低いことが示されている。
上記の例は、本発明を説明する例であり、それを制限するとして解釈されるべきではない。本発明は、以下の請求の範囲、およびそれに含まれるべき請求の範囲の均等物により限定される。

Claims (23)

  1. 慢性気管支炎を治療するための薬学的組成物であって、有効量のデュラマイシンまたはその薬学的に許容され得る塩を含有する組成物。
  2. 肺粘膜クリアランスを容易にするのに有効な量のデュラマイシンまたはその薬学的に許容可能な塩を含有する、請求項1に記載の組成物。
  3. 更に薬学的に許容可能なキャリアを含有する、請求項1に記載の組成物。
  4. 前記キャリアが固体キャリアである、請求項3に記載の組成物。
  5. 前記キャリアが液体キャリアである、請求項3に記載の組成物。
  6. 前記デュラマイシンまたはその薬学的に許容可能な塩が吸入による投与のために処方される、請求項1に記載の組成物。
  7. デュラマイシンまたはその薬学的に許容可能な塩を含有する呼吸可能な粒子を含んでなる、請求項1に記載の組成物。
  8. 実質的に、デュラマイシンまたはその薬学的に許容可能な塩を含む呼吸可能な粒子からなる、請求項1に記載の組成物。
  9. 前記デュラマイシンまたはその薬学的に許容可能な塩が、これを含有する呼吸可能な粒子のエアロゾルとしてホストに投与するために処方される、請求項1に記載の組成物。
  10. 前記粒子が固体粒子である、請求項9に記載の組成物。
  11. 前記粒子が液体粒子である、請求項9に記載の組成物。
  12. 前記呼吸可能粒子が1〜10μmの粒子サイズを有する、請求項9に記載の組成物。
  13. 前記デュラマイシンまたはその薬学的に許容可能な塩は、ホストの気道表面において10-8モル/リットル〜10-5モル/リットルのデュラマイシン濃度を達成するのに十分な量でホストに投与されるために処方される、請求項1に記載の組成物。
  14. 前記デュラマイシンまたはその薬学的に許容可能な塩は、ホストが慢性気管支炎を発症する前に前記ホストに投与されるために処方される、請求項1に記載の組成物。
  15. 有効量のデュラマイシンまたはその薬学的に許容され得る塩を含有する慢性気管支炎を治療するための薬学的組成物であって、前記デュラマイシンが、肺粘膜クリアランスを容易にするのに有効な量の呼吸可能な粒子のエアロゾルとして呼吸システムに吸入されるために処方される組成物。
  16. 慢性気管支炎を罹患しているホストを治療するための医薬を製造するための、デュラマイシンまたはその薬学的に許容され得る塩の使用方法。
  17. 前記医薬は、デュラマイシンまたはその薬学的に許容可能な塩を含有する呼吸可能な粒子のエアロゾルとしてホストに投与されるために処方される、請求項16に記載の使用。
  18. 前記粒子が固体粒子である、請求項17に記載の使用方法。
  19. 前記粒子が液体粒子である、請求項17に記載の使用方法。
  20. 前記エアロゾルが1〜10μmの粒子サイズを有する、請求項17に記載の使用方法。
  21. 前記デュラマイシンまたはその薬学的に許容可能な塩は、ホストの気道表面において10-8モル/リットル〜10-5モル/リットルのデュラマイシン濃度を達成するのに十分な量で処方される、請求項16に記載の使用方法。
  22. 前記デュラマイシンまたはその薬学的に許容可能な塩は、ホストが慢性気管支炎を発症する前に前記ホストに投与されるために処方される、請求項16に記載の使用方法。
  23. デュラマイシンまたはその薬学的に許容可能な塩での治療に先立って、ホストの肺から滞留粘膜分泌物が除去される、請求項16に記載の使用方法。
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