JPH10502662A - 気道粘液の生成を抑制する酸化窒素シンターゼ阻害剤 - Google Patents

気道粘液の生成を抑制する酸化窒素シンターゼ阻害剤

Info

Publication number
JPH10502662A
JPH10502662A JP8504808A JP50480895A JPH10502662A JP H10502662 A JPH10502662 A JP H10502662A JP 8504808 A JP8504808 A JP 8504808A JP 50480895 A JP50480895 A JP 50480895A JP H10502662 A JPH10502662 A JP H10502662A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
synthase inhibitor
mucus
acid
mammal
synthase
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8504808A
Other languages
English (en)
Inventor
ポール ツィマーマン,トーマス
モリーナ,ルイス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Wellcome Foundation Ltd
Original Assignee
Wellcome Foundation Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Wellcome Foundation Ltd filed Critical Wellcome Foundation Ltd
Publication of JPH10502662A publication Critical patent/JPH10502662A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/185Acids; Anhydrides, halides or salts thereof, e.g. sulfur acids, imidic, hydrazonic or hydroximic acids
    • A61K31/19Carboxylic acids, e.g. valproic acid
    • A61K31/195Carboxylic acids, e.g. valproic acid having an amino group
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P11/00Drugs for disorders of the respiratory system
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P11/00Drugs for disorders of the respiratory system
    • A61P11/08Bronchodilators
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Pulmonology (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 例えば嚢胞性線維症、慢性気管支炎および気腫における、気道粘液分泌物の生成の抑制への、L−NMMAのようなNOシンターゼ阻害剤の使用が開示される。

Description

【発明の詳細な説明】 気道粘液の生成を抑制する酸化窒素シンターゼ阻害剤 本発明は、酸化窒素シンターゼ阻害剤を、気道粘液の分泌および/または生成 の抑制に、特に慢性気管支炎、嚢胞性線維症および気管支漏の治療に用いること に関する。 嚢胞性線維症では、気道上皮の幾つかの機能に、気道表面液が粘稠となるのを 含めた異常が見られる。この粘稠化気道液は、嚢胞性線維症において生じる再発 性肺感染症および呼吸機能低下の一因となる。保持された気道分泌物は、ぜん息 および慢性閉塞性肺疾患のような他の肺疾患の病状の一因となることも知られて いる。 粘液の含水量が変わる嚢胞性線維症および他の肺疾患の治療目的は、保持され た分泌物を肺から除去することである。例えば、保持された分泌物の除去を容易 にするためにエーロゾル化されたアミロライドを使用することは、米国特許第4 ,501,729号に記載されている。アミロイドは気道上皮細胞によるNa+ の再吸収を妨げるらしく、従って、粘液からの水分の吸収を抑制する。 別の治療法は、クロライドチャンネルの活性を調節することによって気道表面 液の含水量を増加させるものである。この例はATPまたはUTPの投与であり 、これは呼吸上皮細胞からの塩化物の分泌を刺激することによって、水分補給さ れた粘液分泌物を誘導するらしい。C.Stock,Breathing Easier:A promising Treatment for Cystic Fibrosis,Endeavors,10,10-11(1992 秋)(the Office of Research Services発行、チャペルヒルのノースカロライナ大学)参照。 その後、酸化窒素シンターゼ阻害剤の投与が気道粘液の生成および/または分 泌の抑制に有利であることが見いだされた。 従って、本発明は、気道粘液の生成および/または分泌を抑制する方法であっ て、これを必要とする哺乳動物の肺へ有効量のNOシンターゼ阻害剤を投与する ことを含む方法を提供する。 別の態様では、本発明は嚢胞性線維症の治療方法であって、これを必要とする 哺乳動物へ有効量のNOシンターゼ阻害剤を投与することを含む方法を提供する 。 さらに別の態様では、本発明は慢性気管支炎における過剰の粘液の生成を治療 する方法であって、これを必要とする哺乳動物へ有効量のNOシンターゼ阻害剤 を投与することを含む方法を提供する。 さらにまた別の態様では、本発明は気腫の治療方法であって、これを必要とす る哺乳動物へ有効量のNOシンターゼ阻害剤を投与することを含む方法を提供す る。 本発明の方法はさらに、気道粘液の粘液繊毛清浄化を改善するのに有用な別の 活性剤、例えばアミロライドのようなナトリウム流路遮断薬を肺粘液分泌物から の水の再吸収を抑制するのに有効な量で、またはジュラマイシンのような抗生物 質を、またはアデノシントリホスフェート(ATP)またはウリジントリホスフ ェート(UTP)のようなヌクレオチドを気道粘液の水分補給および清浄化を容 易にするのに有効な量で、同時に投与する工程を含むものである。 あるいは、NOシンターゼ阻害剤の、粘液清浄化を容易にする薬剤の製造にお ける使用を提供する。 本発明はまた、NOシンターゼ阻害剤の、気道粘液の生成を抑制する治療が必 要な患者の気道粘液の生成を抑制するための薬剤の製造における使用を提供する 。嚢胞性線維症または慢性気管支炎の患者に適している。 NOシンターゼ阻害剤は米国特許第5028627号に記載のようなアルギニ ン誘導体が適しており、NG−モノエチル−L−アルギニン(L−NMMA)ま たはその塩が好ましい。 L−NMMAは英国、ドールシット(Dorset)BH17 7NH、ポール、ファ ンシーロードのシグマ ケミカル社から入手しうる。 L−NMMAのような多くのNOシンターゼ阻害剤は、塩を形成することがで きる。従って、本発明は塩、特に酸付加塩の形のNOシンターゼ阻害剤を包含す る。適した塩は例えば、有機および無機酸で形成された塩である。そのような酸 付加塩は通常、薬学的に許容されるが、薬学的に許容されない塩の中には本化合 物の製造および精製に有用な塩があるかもしれない。すなわち、好ましい塩の例 は、塩酸、臭化水素酸、クエン酸、酒石酸、燐酸、乳酸、ピルビン酸、酢酸、コ ハク酸、シュウ酸、フマル酸、マレイン酸、オキサル酢酸、メタンスルホン酸、 エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、およびイセ チオン酸から形成されるものである。NOシンターゼ阻害剤の化合物の塩は、遊 離塩基の形の適当な化合物を、適当な酸と反応させることによって製造すること ができる。 NOシンターゼ阻害剤をそのままの化学物質として投与することもできるが、 それらを医薬配合物とするのが好ましい。別の態様では、本発明は、NOシンタ ーゼ阻害剤またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、このための1種 以上の薬学的に許容される担体、および任意に1種以上の他の治療用成分を含む 医薬配合物を提供する。担体は配合物の他の成分と相溶性であり、そしてその受 容者にとって有害ではないという意味で”許容される”ものでなければならない 。 配合物としては、例えば経口、非経口(皮下、皮内、筋肉内、静脈内および関 節内を含む)、鼻中、吸入、直腸および局所(皮膚、口内、舌下および眼内を含 む)投与に適したものがあるが、最も適したルートは例えば受容者の症状および 障害による。配合物は単位投与形態であると好都合であり、医薬業界で周知のど のような方法によって製造してもよい。全ての方法には、NOシンターゼ阻害剤 またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物(”有効成分”)と、1種以 上の添加成分を構成する担体とを混合する工程が含まれる。一般に、配合物は、 有効成分と液体担体または微粉砕固体担体または両者とを均一かつ均質に混合し 、次に必要ならば、生成物を希望の配合物に成形することによって製造される。 経口投与に適した本発明の配合物は、各々所定量の有効成分を含有するカプセ ル、カシェ剤または錠剤のような分離した単位として;粉剤または顆粒剤として ;水性または非水性液体の溶液または懸濁液として;あるいは水中油型液体エマ ルジョンまたは油中水型液体エマルジョンとして提供してもよい。有効成分は大 丸薬、舐剤またはパスタ剤としてもよい。 錠剤は、任意に1種以上の補助成分と共に、圧縮または成形することによって 製造しうる。圧縮錠剤は、粉末または顆粒のような易流動性の有効成分を、任意 に結合剤、潤滑剤、不活性希釈剤、界面活性剤または分散剤と混合して、適当な 機械で圧縮することによって製造しうる。成形錠剤は、不活性液体希釈剤で湿ら せた粉末化合物の混合物を適当な機械で成形することによって製造しうる。錠剤 は被覆または刻み目を任意に施してもよく、そして、有効成分が徐放出または調 整放出されるように配合してもよい。 非経口投与用の配合物は、酸化防止剤、緩衝剤、静菌剤、および配合物を受容 者の血液と等張性にする溶質を含有していてもよい水性および非水性殺菌注入溶 液;懸濁化剤および増粘剤を含有していてもよい水性および非水性殺菌懸濁液を 含む。配合物は単位投与または多投与用容器、例えば密閉アンプルおよびバイア ルの形で提供してもよく、使用直前に殺菌液体担体、例えば注入用水を加えるだ けでよい冷凍乾燥(凍結乾燥)状態で貯蔵してもよい。その場ですぐ注入する注 入溶液および懸濁液は、上記殺菌粉剤、顆粒剤および錠剤から製造してもよい。 直腸投与用配合物は、ココアバターまたはポリエチレングリコールのような通 常の担体を含む座薬として提供しうる。 舌下のような口内の局所投与用配合物の例には、サッカロースおよびアラビア ゴムまたはトラガカントのような香味基剤中の有効成分よりなるロゼンジ、並び にゼラチンおよびグリセリンまたはサッカロースおよびアラビアゴムのような基 剤中の有効成分よりなるトローチがある。 口腔を経て肺へ投与するのに適した配合物は、望ましくは直径が0.5〜7ミ クロンの、有効成分含有粒子が受容者の気管支へ放出されるように提供される。 そのような配合物は、吸入装置で使用するため、ゼラチンのような穴のあいたカ プセルの中に存在させるのが好都合な微粉砕粉末状であっても、あるいは有効成 分、適当な液体または気体噴射剤、並びに任意の界面活性剤および/または固体 希釈剤のような他の成分を含む自動噴射配合物(エーロゾル配合物とも呼ばれる )としてもよい。適した液体噴射剤はプロパンおよびクロロフルオロ炭素であり 、適した気体噴射剤は二酸化炭素である。適した界面活性剤はトリオレイン酸ソ ルビタン(例えば、”Arlacel 85”の商標名で入手しうる)、ポリソ ルベート 20およびオレイン酸である。有効成分を溶液または懸濁液の小滴の 形で施す場合、自動噴射配合物を用いうる。自動噴射配合物は0.05〜20m g/ml、例えば0.1〜5mg/mlの有効成分を一般に含有する。 自動噴射配合物は当業界で公知のものと同様のものであり、確立された方法に よって製造しうる。好ましくは、これらは、所望の噴霧特性を有する手動または 自動バルブを取り付けた容器に入れる。バルブは操作毎に一定体積、例えば25 〜100マイクロリットルを放出する計量タイプのものが好都合である。 さらに予想されるものとしては、加速空気流または超音波撹拌を用いて吸入用 の微細小滴の霧がつくりだされるように、有効成分はアトマイザーまたはネブラ イザーで使用するための溶液または懸濁液の形であってもよい。そのような溶液 または懸濁液は、ナフトキノンおよび溶媒の他に、界面活性剤のような任意成分 を含有していてもよい。適した界面活性剤の例としては、自動噴射配合物に関し て上記したものがある。溶液または懸濁液は500μM〜100mM、例えば 0.5mM〜25mMの有効成分を一般に含有する。有効成分の懸濁液を用いる とき、この化合物は微粉砕、例えば超微粉砕されているのが好ましい。 鼻に投与するのに適した配合物は、例えば肺への投与に関して上記したものに 一般に似たものである。施されるそのような配合物の粒径が、鼻腔に保持しうる ように、10〜200ミクロンにしなければならないとき、これは、必要に応じ て、適当な粒子サイズの粉末を用いるか、または適当なバルブを選択することに よって達成しうる。他の適した配合物の例は、鼻を通じて閉じた容器から鼻まで 急速吸引により投与するための粒径20〜500ミクロンの粗い粉末、および水 性もしくは油性溶液または懸濁液中の0.2〜5%w/vの有効成分を含有する 点鼻薬である。 好ましい単位投与配合物は、有効成分の下記有効投与量またはその適当な何分 の一かを含有するものである。 上で詳しく述べた成分の他に、本発明の配合物は、この種の配合物に対して当 業界で一般的な他の薬剤を含有していてもよいことは無論のことであり、例えば 、経口投与に適したものの例としては香味剤がある。 本発明のNOシンターゼ阻害剤は、1〜100mg/kg/日の投与量で経口 または注入投与しうる。NOシンターゼ阻害剤が注入によるものであるとき、こ れは通常、静脈内ボーラスの形であるかまたは輸液によるものであり、後者が好 ましい。人間の大人の場合の投与範囲は一般に70mg〜2.5g/日、好まし くは150mg〜2g/日である。錠剤または分離した単位での別の形態は、本 発明の化合物を、そのような投与量で有効な量で含有するか、または5〜500 mg、通常は約10〜200mgのような複数の同じ単位として含有すると好都 合である。 本発明の別の態様では、患者の気道表面液のNOシンターゼ阻害剤濃度が約5 〜1000μMoles/リットル、好ましくは100〜500μMoles/ リットルとなるのに十分な量のエーロゾルを患者の肺へ施すことによって、NO シンターゼ阻害剤を投与する。 NOシンターゼ阻害剤の投与量は、阻害剤の効力、酵素の様々な形に対する選 択性、および薬理学的な悪影響が明らかになる投与量によって変わる。当業者は 、阻害剤の投与量を決定するときにこれらのファクターを考慮するであろう。 本発明を実施例によって説明する。実施例 SPOC−1 細胞系概要 使用した実験モードはSPOC−1細胞系、ラットの気管細胞の一次培養にお ける自発的形質転換から生じたムチン分泌細胞系である。ラットの気管異種移植 片に播種し、裸のマウスに移植したSPOC−1細胞は、細胞の上層がゴブレッ ト細胞表現型を有する偽多層化上皮に分化し、1+μm顆粒を有する。プラスチ ック上またはTranswell−Col(Costar)浸透性支持体上での 培養において、細胞は9〜12日間で、外層がPAS染色陽性の物質を含む多層 (3〜4層)上皮に分化する。ムチンに特有の分子量(>106ダルトン)を有 するPAS陽性グリココンジュゲートが、SPOC細胞溶解産物および灌流液の ゲル電気泳動によって検出され、SPOC細胞は精製したラットのムチンに特異 的なモノクローナル抗体で染色することができる。 ng/ml範囲およびプラスチック(12穴プレート)およびTCol支持体 上で成長する培養物の灌流系に敏感な酵素結合レクチン結合分析(ELLAはE LISAと類似のものであるが、抗体の代わりにレクチンを用いる)が開発され ている。試験法 プラスチック上で成長したSPOC−1細胞を、一般的な実験モデルとして用 いて、ムチン分泌における抑制または刺激効果について化合物を試験する。各化 合物はまず、短期露出時の二重培養で、12種類の投与量(対照を含む)にわた るベースラインおよびATP刺激分泌における潜在効果を試験する。12穴プレ ートを灌流させ(各穴独立して)、適当な平衡時間の後、5分フラクションをベ ースライン(30分)、ベースライン十試験化合物(60分)、およびATP+ 試験化合物(60分)について集める。そのEC50でのATPレベルである10 μMを用いたところ、調整ムチン分泌における潜在剌激効果が本化合物で認めら れる。主な関心が抑制にあるならば、最大ATP投与量である100または30 0μMを用いる。 集めたフラクションをELLAによってムチン含有量について調べ、そして標 準スプレッドシートソフトウエア(MSエクセル)を用いて、データを次のよう に分析した。二重試料からのデータは平均である。各潅流培養物のムチン分泌の 経時変化をプロットし、ムチン分泌レベルを各時間について調べた(ベースライ ン、ベースライン+化合物、および化合物+ATP)。データ対ベースライン比 を計算し、ベースライン+化合物および化合物+ATP時間についての投与量反 応曲線を作成する。これらのプロットを、各ベースライン+化合物期間対先のベ ースラインについての、および各化合物+ATP対先のベースライン+化合物期 間についてのデータを比較することによって、本化合物による抑制または刺激効 果を分析する。 ノースカロライナ州立大学の科学者は粘液分泌の刺激に関するメカニズムを調 べた。粘液分泌の刺激は、D−NMMAによってではなく、0.1〜1.0mM の投与量のL−NMMAによって完全に遮断され、酸化窒素の粘液分泌における 役割が示された(K.B.Adler他、Chest,107(3),133S-135S,1995)。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1996年6月10日 【補正内容】 別の態様では、本発明は嚢胞性線維症の治療方法であって、これを必要とする 哺乳動物へ有効量のNOシンターゼ阻害剤を投与することを含む方法を提供する 。 さらに別の態様では、本発明は慢性気管支炎における過剰の粘液の生成を治療 する方法であって、これを必要とする哺乳動物へ有効量のNOシンターゼ阻害剤 を投与することを含む方法を提供する。 さらにまた別の態様では、本発明は気腫の治療方法であって、これを必要とす る哺乳動物へ有効量のNOシンターゼ阻害剤を投与することを含む方法を提供す る。 本発明の方法はさらに、気道粘液の粘液繊毛清浄化を改善するのに有用な別の 活性剤、例えばアミロライドのようなナトリウム流路遮断薬を肺粘液分泌物から の水の再吸収を抑制するのに有効な量で、またはジュラマイシンのような抗生物 質を、またはアデノシントリホスフェート(ATP)またはウリジントリホスフ ェート(UTP)のようなヌクレオチドを気道粘液の水分補給および清浄化を容 易にするのに有効な量で、同時に投与する工程を含むものである。 あるいは、NOシンターゼ阻害剤の、粘液清浄化を容易にする薬剤の製造にお ける使用を提供する。 本発明はまた、NOシンターゼ阻害剤の、気道粘液の生成を抑制する治療が必 要な患者の気道粘液の生成を抑制するための薬剤の製造における使用を提供する 。嚢胞性線維症または慢性気管支炎の患者に適している。 NOシンターゼ阻害剤は米国特許第5028627号に記載のようなアルギニ ン誘導体が適しており、NG−モノエチル−L−アルギニン(L−NMMA)ま たはその塩が好ましい。 L−NMMAは英国、ドールシット(Dorset) BH17 7NH、ポール、フ ァンシーロードのシグマ ケミカル社から入手しうる。 L−NMMAのような多くのNOシンターゼ阻害剤は、塩を形成することがで きる。従って、本発明は塩、特に酸付加塩の形のNOシンターゼ阻害剤を包含す る。適した塩は例えば、有機および無機酸で形成された塩である。そのような酸 付加塩は通常、薬学的に許容されるが、薬学的に許容されない塩の中には本化合 物の製造および精製に有用な塩があるかもしれない。すなわち、好ましい塩の例 は、塩酸、臭化水素酸、クエン酸、酒石酸、燐酸、乳酸、ピルビン酸、酢酸、コ ハク酸、シュウ酸、フマル酸、マレイン酸、オキサル酢酸、メタンスルホン酸、 エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、およびイセ チオン酸から形成されるものである。NOシンターゼ阻害剤の化合物の塩は、遊 離塩基の形の適当な化合物を、適当な酸と反応させることによって製造すること ができる。 請求の範囲 1. NOシンターゼ阻害剤の、哺乳動物における気道粘液分泌物生成阻害薬 剤の製造における使用。 2. 哺乳動物の嚢胞性線維症を治療するための請求項1に記載の使用。 3. 哺乳動物の慢性気管支炎における過剰粘液生成を治療するための請求項 1に記載の使用。 4. 哺乳動物の気腫を治療するための請求項1に記載の使用。 5. NOシンターゼ阻害剤がL−NMMAである、請求項1〜4のいずれか 一項に記載の使用。 6. 請求項1〜6のいずれか一項に記載のNOシンターゼ阻害剤を、気道粘 液の粘液繊毛清浄化の改善に有用な別の有効成分と共に用いる使用。 7. 気道粘液の生成を抑制する方法であって、このような治療を必要とする 哺乳動物の肺へ、有効量のNOシンターゼ阻害剤を投与することを含む上記の方 法。 8. L−NMMAと、このための1種以上の薬学的に許容される担体と、任 意に1種以上の他の治療用成分とを含む、吸入または鼻への投与に適した配合物 。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GE,HU,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TT, UA,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. NOシンターゼ阻害剤の、哺乳動物における気道粘液分泌物生成阻害剤 の製造における使用。 2. 哺乳動物の嚢胞性線維症を治療するための請求項1に記載の使用。 3. 哺乳動物の慢性気管支炎における過剰粘液生成を治療するための請求項 1に記載の使用。 4. 哺乳動物の気腫を治療するための請求項1に記載の使用。 5. NOシンターゼ阻害剤がL−NMMAである、請求項1〜4のいずれか 一項に記載の使用。 6. 請求項1〜6のいずれか一項に記載のNOシンターゼ阻害剤を、気道粘 液の粘液繊毛清浄化の改善に有用な別の有効成分と共に用いる使用。 7. 気道粘液の生成を抑制する方法であって、このような治療を必要とする 哺乳動物の肺へ、有効量のNOシンターゼ阻害剤を投与することを含む上記の方 法。 8. NOシンターゼ阻害剤と、このための1種以上の薬学的に許容される担 体と、任意に1種以上の他の治療用成分とを含む、吸入または鼻への投与に適し た配合物。
JP8504808A 1994-07-14 1995-07-13 気道粘液の生成を抑制する酸化窒素シンターゼ阻害剤 Pending JPH10502662A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US27516794A 1994-07-14 1994-07-14
US275,167 1994-07-14
PCT/GB1995/001657 WO1996002245A1 (en) 1994-07-14 1995-07-13 Nitric oxide synthase inhibitors for inhibiting the production of airway mucus

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10502662A true JPH10502662A (ja) 1998-03-10

Family

ID=23051153

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8504808A Pending JPH10502662A (ja) 1994-07-14 1995-07-13 気道粘液の生成を抑制する酸化窒素シンターゼ阻害剤

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5859058A (ja)
EP (1) EP0768875A1 (ja)
JP (1) JPH10502662A (ja)
AU (1) AU2896695A (ja)
WO (1) WO1996002245A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6620848B2 (en) * 1997-01-13 2003-09-16 Smithkline Beecham Corporation Nitric oxide synthase inhibitors
GB9708805D0 (en) 1997-05-01 1997-06-25 Smithkline Beecham Plc Compounds
EP1333823B1 (en) * 2000-10-16 2010-03-31 Duke University Therapeutic use of aerosolized s-nitrosoglutathione in cystic fibrosis
MXPA06004687A (es) * 2003-10-31 2006-06-27 Altana Pharma Ag Uso de bh4 para el tratamiento de enfermedades respiratorias.
US20080260861A1 (en) * 2004-04-07 2008-10-23 The General Hospital Corporation Modulating Lymphatic Function
US11324773B2 (en) 2017-04-10 2022-05-10 The University Of North Carolina At Chapel Hill Compounds, compositions and methods for inhibiting a pathogen and/or modifying mucus

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5028627A (en) * 1989-09-13 1991-07-02 Cornell Research Foundation, Inc. Method of using arginine derivatives to inhibit systemic hypotension associated with nitric oxide production or endothelial derived relaxing factor
US5358969A (en) * 1991-12-16 1994-10-25 Washington University Method of inhibiting nitric oxide formation
US5317040A (en) * 1993-01-26 1994-05-31 Washington University Method for the treatment of pertussis with aminoguanidine

Also Published As

Publication number Publication date
US5859058A (en) 1999-01-12
AU2896695A (en) 1996-02-16
EP0768875A1 (en) 1997-04-23
WO1996002245A1 (en) 1996-02-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4027968B2 (ja) 滞留肺分泌物の治療方法
EP0760649B1 (en) Fluticasone propionate formulations
US5656256A (en) Methods of treating lung disease by an aerosol containing benzamil or phenamil
EP0831777B1 (en) Dinucleotides useful for the treatment of lung disease
AU2002363443B2 (en) New uses for anti-malarial therapeutic agents
KR20010042531A (ko) 랄록시펜의 폐 및 경비 전달
WO1992011016A1 (en) Pharmaceutical composition containing uridine 5'-triphosphate for the treatment of cystic fibrosis
JPH10502662A (ja) 気道粘液の生成を抑制する酸化窒素シンターゼ阻害剤
US20180110774A1 (en) Compositions and methods for treatment of pulmonary hypertension
JP2007509839A (ja) 喘息又は慢性閉塞性肺疾患の治療用のデヒドロエピアンドロステロン又はデヒドロエピアンドロステロン・サルフェートと抗コリン作用性気管支拡張薬の組み合わせ
WO2001015777A1 (en) Pulmonary-administration of mineral ascorbates
IE54532B1 (en) Improvements in or relating to nasal pharmaceutical compositions
JP2000516962A (ja) ライノウイルス感染症の治療方法
JPS61204127A (ja) 抗ウイルス性化合物
WO2003037309A2 (en) USE OF 4α PHORBOL
JP2000044488A (ja) 呼吸器疾患治療薬