JP4026086B2 - インバータ式蛍光灯点灯装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、整流電源から給電される放電ランプの安定器において、電源電流の高調波を減少させて力率を改善するインバータ式蛍光灯点灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
蛍光灯の点灯を安定して行わせるための安定器としては、従来より交流電源に対してチョークコイルにより安定した放電を保つ磁気回路式安定器が多く用いられてきたが、近年、半導体技術の進歩に伴い、始動時間が短くて発光効率が高く、ちらつきがなく騒音を発しない、軽量である等の長所を持つインバータ式電子安定器が急速に普及してきている。
【0003】
この電子式安定器の回路構成としては、通常、商用交流電源を整流平滑するAC−DC変換部を備えており、例えば、住宅照明用蛍光灯器具は、従来より低力率のコンデンサインプット方式の整流平滑回路が採用されており、事務所、工場等に使用される施設照明用蛍光灯器具の場合には、当初から電源入力力率が高いことが要請されており、整流方式としては比較的高力率な部分平滑方式が主に採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、住宅照明用の場合は、充電期間の割合が小さく、突入電流の形で充電電流が流れ、非常に大きな高調波電流が流れていた。また、平滑コンデンサとして比較的容量の大きなコンデンサを用いる必要が有るため、コストに占める割合が大きなものとなっていた。施設照明用の場合でも、部分平滑方式では1998年から適用が予定されている通産省の「家電・汎用品高調波抑制対策ガイドライン」の限度値クラスCに適合していなかった。
【0005】
最近になって、高調波をさらに低減するために、電源電流を電源電圧に比例するようアクティブにフィードフォワード制御するアクティブフィルター方式が採用されるようになってきているが、この方式では、制御が複雑で制御回路での損失による回路効率の低下が無視できず、コストの増大を招くという欠点があった。
【0006】
また、前述した磁気回路式安定器の回路構成では、ガイドラインの限度値クラスCに適合するもののランプを安定して放電させるためのバラストコイルのコストに占める割合が大きなものとなっていた。また、高周波点灯を行うインバータ方式では、ランプを始動点灯させるために必要となる高電圧を発生させるために、ランプに並列に接続した予熱コンデンサとバラストコイルを始動時に共振させて使用していることもあって、磁気式に比べて容量は小さくてすむものの、バラストコイルを除くことはできなかった。
【0007】
本発明は、かかる課題を解決するためになされたもので、従来の技術ではコストに占める割合の大きかったコイルやコンデンサの容量をできる限り小さくすると共に、入力電流に対するアクティブな制御を行わずに電源電流の高調波を有効に低減して力率を改善するインバータ式蛍光灯点灯装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るインバータ式蛍光灯点灯回路は、入力交流電源を全波整流する整流回路と、整流回路の正極側ラインに挿入されたチョークコイル、チョークコイルと整流回路の負極側ラインとの間に直列接続されたコンデンサ及び第1スイッチング素子を有する充電回路と、充電回路のチョークコイルとコンデンサとの接続点にアノードが接続された逆流阻止ダイオード、逆流阻止ダイオードのカソードに一端が接続された第2スイッチング素子、第2スイッチング素子の他端と整流回路の負極側ラインとの間に設けられた平滑コンデンサ、及び第2スイッチング素子に並列に逆方向に接続されたダイオードを有する平滑回路と、充電回路のコンデンサの負極側と平滑回路の第2スイッチング素子の他端との間に設けられた第3スイッチング素子と、蛍光灯を有し、一端が平滑回路の第2スイッチング素子と平滑コンデンサとの接続点に接続されたランプ回路と、ランプ回路の他端と平滑回路の逆流阻止ダイオードのカソードとの間に挿入された第4スイッチング素子、及びランプ回路の他端と整流回路の負極側ラインとの間に挿入された第5スイッチング素子を有するインバータ回路とを備え、インバータ回路の第5スイッチング素子がオンしたときに充電回路の第1スイッチング素子及び平滑回路の第2スイッチング素子がオンし、インバータ回路の第4スイッチング素子がオンしたときは第3スイッチング素子がオンし、ランプ回路の蛍光灯を高周波点灯する。
【0009】
入力交流電源を全波整流する整流回路と、整流回路の正極側ラインに挿入された直列接続のチョークコイルと第1スイッチング素子、該第1スイッチング素子の出力端に陽極が接続され、整流回路の負極側ラインに負極が接続されたコンデンサ、及び整流回路の負極側ラインにカソードが接続されたダイオードを有する充電回路と、充電回路の第1スイッチング素子とコンデンサとの接続点にアノードが接続された逆流阻止ダイオード、逆流阻止ダイオードのカソードに一端が接続された第2スイッチング素子、第2スイッチング素子の他端と充電回路のダイオードのアノードとの間に設けられた平滑コンデンサ、及び第2スイッチング素子に並列に逆方向に接続されたダイオードを有する平滑回路と、充電回路のコンデンサの負極側と平滑回路の第2スイッチング素子の他端との間に設けられた第3スイッチング素子と、蛍光灯を有し、一端が平滑回路の第2スイッチング素子と平滑コンデンサとの接続点に接続されたランプ回路と、ランプ回路の他端と平滑回路の逆流阻止ダイオードのアノードとの間に挿入された第4スイッチング素子、及びランプ回路の他端と充電回路のダイオードのアノード及び平滑回路の平滑コンデンサの接続点との間に挿入された第5スイッチング素子を有するインバータ回路とを備え、インバータ回路の第5スイッチング素子がオンしたときに充電回路の第1スイッチング素子がオンし、インバータ回路の第4スイッチング素子がオンしたときは第3スイッチング素子がオンし、その後に第3スイッチング素子がオフして平滑回路の平滑コンデンサが充電回路のコンデンサによって充電される。
【0010】
前記平滑回路の第2スイッチング素子と前記ランプ回路の蛍光灯との接続点及び前記第3スイッチング素子と平滑コンデンサとの接続点の間、或いは前記充電回路のコンデンサと第1スイッチング素子との間にコイルが設けられ、前記第2スイッチング素子及び前記第3スイッチング素子がオンした後に、その第3スイッチング素子がオフすると、前記充電回路のコンデンサの充電電圧が前記第2スイッチング素子を介して前記コイルに蓄積される。
【0011】
前記ランプ回路は、蛍光灯と、該蛍光灯の両極のフィラメントを結ぶ線路に挿入された第1コンデンサと、前記蛍光灯に並列に接続された第2コンデンサと、前記蛍光灯に直列に接続されたコイルとから構成されている。
【0012】
前記ランプ回路は、蛍光灯と、該蛍光灯に直列に接続された第3コンデンサとから構成されている。
【0013】
前記ランプ回路は、蛍光灯と、該蛍光灯の両極のフィラメントを結ぶ線路に挿入された第1コンデンサと、前記蛍光灯に並列に接続された第2コンデンサと、前記蛍光灯に直列に接続されたコイルと、該コイルに直列に接続された第3コンデンサとから構成されている。
【0014】
また、前記インバータ回路の第4スイッチング素子及び前記第3スイッチング素子がオンしているときに前記平滑回路の第2スイッチング素子がオンしたときは、前記充電回路のコンデンサの充電電圧がその第2スイッチング素子及び前記第3スイッチング素子を介して強制的に放電される。
【0015】
さらに、第3スイッチング素子は、充電回路のコンデンサの負極側とランプ回路の蛍光灯の一方のフィラメントとの間に設けられ、インバータ回路の第4スイッチング素子及び第3スイッチング素子がオンしているときに平滑回路の第2スイッチング素子がオンしたときは、充電回路のコンデンサの充電電圧がその第2スイッチング素子、蛍光灯の一方のフィラメント及び第3スイッチング素子を介して強制的に放電される。
【0016】
また、前記充電回路のコンデンサの陽極側にカソードが、負極側にアノードが接続されたダイオードを備えている。
【0017】
さらに、カソードが前記チョークコイルの出力端に接続され、アノードが前記ランプ回路の他端に接続されたダイオードを備えている。
【0018】
さらにまた、入力交流電源を全波整流する整流回路と、整流回路の正極側に接続された第1スイッチング素子、第1スイッチング素子に直列に接続されたコンデンサ、コンデンサに並列に逆方向に接続されたダイオード、及びコンデンサの負極側にカソードが接続された逆流阻止ダイオードを有する充電回路と、一端が充電回路のコンデンサの負極側に接続され、他端が整流回路の負極側に接続されたコイルと、正極がコイルと整流回路の負極側との接続点に接続され、負極が充電回路の逆流阻止ダイオードのアノードに接続された平滑コンデンサと、直列接続されたコンデンサ及び蛍光灯を有し、一端がコイル及び平滑コンデンサの接続点に接続されたランプ回路と、ランプ回路の他端と充電回路の第1スイッチング素子との間に設けられた第2スイッチング素子、及びランプ回路の他端とその第2スイッチング素子との接続点と平滑コンデンサの負極側との間に設けられた第3スイッチング素子を有するインバータ回路とを備え、インバータ回路の第3スイッチング素子がオンしたときに充電回路の第1スイッチング素子がオンし、インバータ回路の第2スイッチング素子がオンしたときは第1及び第3スイッチング素子がオフし、ランプ回路の蛍光灯を高周波点灯する。
【0019】
【発明の実施の形態】
実施形態1.
図1は本発明の第1の実施形態を示すインバータ式蛍光灯点灯装置の回路図であり、図において、1は4つのダイオードD1〜D4で構成されたブリッジ回路からなり、入力交流電圧を全波整流する整流回路、2は充電回路で、整流回路1に直列に接続されたチョークコイルL1、コンデンサC1(以下、「ポンピングコンデンサC1」という)及び第1スイッチング素子のパワーMOS・FET(以下、単に「FET」という)3と、FET3に並列に接続されたダイオードD5とからなっている。
【0020】
4は平滑回路で、チョークコイルL1を介した整流回路1の正極側ラインに挿入された逆流阻止ダイオードD6と、そのダイオードD6のカソードと整流回路1の負極側ラインとの間に直列接続の第2スイッチング素子のFET5及び平滑コンデンサC2と、FET5に並列に接続されたダイオードD7とからなっている。6はダイオードD8が並列に接続された第3スイッチング素子のFETで、ソースがポンピングコンデンサC1とFET3との接続点に、ドレインがFET5と平滑コンデンサC2との接続点にそれぞれ接続され、ポンピングコンデンサC1を後述するインバータ回路9に結び付けるためである。
【0021】
7はランプ回路で、一端がFET5と平滑コンデンサC2との接続点に接続されたコイルL2と、コイルL2に直列に接続されたコンデンサC3と、一端が蛍光灯8の一方のフィラメントを通してコンデンサC3に、他端が他方のフィラメントにそれぞれ接続されたコンデンサC4と、蛍光灯8に並列に接続されたコンデンサC5とから構成されている。
【0022】
9はインバータ回路で、平滑回路4を介した整流回路1の正極側及び負極側ラインにそれぞれ挿入されたFET10(第4スイッチング素子)及びFET11(第5スイッチング素子)と、カソードがチョークコイルL1とポンピングコンデンサC1との接続点に、アノードがFET10,11の接続点にそれぞれ接続されたフライホイールダイオードD9と、FET11に並列に接続されたダイオードD10とを備えている。
【0023】
次に、前記のように構成された蛍光灯点灯装置の回路の動作を図2に基づいて説明する。
図2は第1の実施形態の回路の動作を示す説明図である。なお、この図は、動作説明の便宜上、電流の流れている線路のみを図示しており、破線で示した線路は、条件により電流が流れる場合と流れない場合とがあることを示す。また、ランプ回路7中の矢印は電流の向きを示す。
【0024】
図2(a)はポンピングコンデンサC1の充電開始からポンピングコンデンサC1の充電電圧が平滑コンデンサC2の充電電圧に達するまでの回路動作であり、インバータ回路9のFET11がオンし、引き続き充電回路2及び平滑回路4の各FET3,5がオンすると、整流回路1の出力電圧が充電回路2を印加し、チョークコイルL1を介してポンピングコンデンサC1を充電する。この入力電圧、即ち入力交流電圧の瞬時値の絶対値が平滑コンデンサC2の充電電圧の2分の1を越えていない期間は、充電電圧のフィードバック制御を行うことなく、ポンピングコンデンサC1はチョークコイルL1とから構成される共振回路により、入力電圧の2倍まで充電される。そして、この充電電圧は整流回路1があるためにホールドされる。
【0025】
一方、FET11のオンにより、平滑コンデンサC2は放電を開始する。その電圧は、ポンピングコンデンサC1の充電電圧よりも高いが、逆流阻止ダイオードD6によってポンピングコンデンサC1への放電は阻止され、ランプ回路7を印加する。
【0026】
図2( b) は、ポンピングコンデンサC1の充電電圧が高くなって、平滑コンデンサC2の充電電圧と、逆流阻止ダイオードD6及びFET5を通る電流経路での電圧降下との和を越えた場合の状態で、この時は、ポンピングコンデンサC1への充電はストップし、チョークコイルL1を流れる電流は、逆流阻止ダイオードD6及びFET5を通って平滑コンデンサC2とランプ回路7との並列回路に流入する。この時、入力電圧が高く、前記並列回路への流入電流がランプ回路7を流れる電流よりも大きくなっている場合には、平滑コンデンサC2への充電が発生する。
なお、ポンピングコンデンサC1の充電電圧は、充電電流が前記のように流出しない場合は入力交流電圧の2倍になるので、負荷が軽い理想的な場合にはポンピングコンデンサC1及び平滑コンデンサC2の充電電圧は共に入力交流電圧の2倍(交流100Vの場合ほぼ280V)となる。
【0027】
図2( c) は図2( b) の状態に引き続きFET3,5,11がオフになって全てのスイッチング素子がオフとなったデッドタイムの期間の状態で、この時点においてチョークコイルL1に電流が流れている場合には、チョークコイルL1のポンピングコンデンサC1側の端子電圧が上昇するために、その電流がポンピングコンデンサC1、FET6の逆並列ダイオードD8及び平滑コンデンサC2をそれぞれ介して整流回路1の負極側ラインに流れる。またこの時、平滑コンデンサC2からランプ回路7に電流が流れ、ランプ回路7がインダクタンス成分を含む場合にはフライホイールダイオードD9を通って回生電流が流れる。
【0028】
図2( d) は図2( a) から図2( c) に示したポンピングコンデンサC1への充電期間が終了した後にFET6及びインバータ回路9のFET10がオンになったときの状態で、この時は、ポンピングコンデンサC1とランプ回路7が結合され、ポンピングコンデンサC1からランプ回路7に電流が流れる。ここで、インバータ回路9のFET11がオンになっている期間(図2( a) 及び図2( b) )と並べてみると、ランプ回路7に電流を供給するインバータ電源は、ポンピングコンデンサC1と平滑コンデンサC2の直列回路と等価であることがわかる。従って、図2( b) で述べたように理想的な場合には、このインバータ電源電圧のピーク値は約560Vに達する。実用的にはこの値はもっと小さな値となるが、始動時に必要なランプ電圧を共振で得る場合に必要な共振のQは、従来のインバータ電源電圧が2倍圧(280V)の場合に比して小さくてすむことになる。
【0029】
図2( e) は図2( d) に示す期間の後半に平滑回路4のFET5をオンした状態で、ポンピングコンデンサC1の充電電圧が逆流阻止ダイオードD6、FET5及びFET6を通して放電され、主にFET5,6のオンによる抵抗によって消費される。FET5がオンになる直前のポンピングコンデンサC1の充電電圧が十分小さくなっていたときにはこの強制放電の効果は小さいが、そうでない場合にこの強制放電を行わないと、次のポンピングコンデンサC1の充電過程における充電電流が大きくとれずに力率が低下する。また、ポンピングコンデンサC1の充電電圧が十分に上昇せず、ランプ回路7への印加電圧が低下することになる。
なお、負荷が小さい場合や、電源電流高調波に対する対策が強く求められないような用途においてはこの動作モードは省略が可能である。
【0030】
図2( f) は図2( d) の動作においてポンピングコンデンサC1の充電電圧がゼロVに近づき、ランプ回路7のインダクタンス成分によって回路電流が図示の方向に流れている状態で、この場合、回路電流は、FET5の逆並列ダイオードD7を通って流れ、逆流阻止ダイオードD6によってポンピングコンデンサC1に流れることなくランプ回路7に流入する。
【0031】
図2( g) は図2( d) においてオンしたFET6及びインバータ回路9のFET10がオフし、本回路の全てのスイッチング素子がオフになったときのデッドタイムの期間の状態で、この時、ランプ回路7のインダクタンス成分によって図示の方向に電流が流れ、平滑コンデンサC2を介してインバータ回路9のFET11の逆並列ダイオードD10を通って流れる。
【0032】
ここで、図1の回路を構成するコイルとコンデンサの容量について説明を加える。
第1の実施形態の回路構成は、前述したようにランプ回路7へのエネルギー供給は、インバータ周期の半周期においてはポンピングコンデンサC1から供給され、残りの半周期においては平滑コンデンサC2から供給される。従って、ポンピングコンデンサC1への平均的な充電エネルギーがランプ電力の約2分の1になるようにポンピングコンデンサC1の容量を決定する。実用的にはこの容量は10nFから100nF程度の値となる。
【0033】
チョークコイルL1の容量としては、チョークコイルL1とポンピングコンデンサC1とで構成される共振回路に流れる共振電流がFET3を流れるので、コスト及び回路の電力損失を低減するという実用的な要求に基づいて、この共振電流のピーク値を20A以下、望ましくは5A以下に押さえるという制限を付けることにより決定する。この値は例えば10μHから100μH程度の値となる。
【0034】
次に、ランプ回路7の構成について説明する。
まず、蛍光灯8に直列に接続されるコンデンサC3の容量としては、インバータ回路9のFET11がオンしたときに放電される平滑コンデンサC2からの電流を制限するために、ポンピングコンデンサC1と同程度の容量とする。
【0035】
ここで、ランプ抵抗が高いときのランプ回路7のコイルL2とコンデンサC3,C4,C5から構成される共振回路の共振周波数を、インバータ回路9スイッチング周波数の奇数倍とすることにより共振が励起される。例えば、インバータ回路9のスイッチング周波数を50kHz、前記共振回路の共振周波数を150kHzに取ることができる。この時、共振コイルの容量を前述した値の100μHから数100μH程度に取ると、共振コンデンサの容量は数nFとなる。この共振コンデンサは、コンデンサC3,C4,C5で構成されるが、フィラメント抵抗を無視して考えると、この回路の合成容量はほぼコンデンサC4,C5の並列容量となる。ここで、コンデンサC4を通る電流はフィラメントにも流れて予熱に寄与するが、コンデンサC5を流れる電流はフィラメントに流れず予熱に寄与しないため、コンデンサC4,C5への容量の配分は始動条件等により決定する。
【0036】
また、例えば、コンデンサC4の容量を4nFとし、蛍光灯8が高抵抗のときの共振周波数がインバータ駆動周波数のほぼ同じになるように設定し、蛍光灯8に並列に接続されたコンデンサC5の容量を11nFとした場合、ポンピングコンデンサC1の強制放電モード(図2(e)参照)を挿入せずに、かつ平滑コンデンサC2の容量が10μFであっても「家電・汎用品高調波抑制対策ガイドライン」の限度値Cを満足しており、その結果、ランプ抵抗は約100Ωから800Ωの範囲に亘って約一桁変化するが、ランプ電流及びランプ電圧の振動に周期の大きな変化が認められず、電流波高率も「JIS8117蛍光灯電子安定器」で規定されている電流波高率2.1以下となる。
【0037】
以上のように第1の実施形態においては、インバータ電源が平滑コンデンサC2とポンピングコンデンサC1との直列回路で構成されるため、平滑コンデンサC2のみをインバータ電源とする従来と比べ供給電圧が高く取れ、このため、ランプ始動時に必要なランプ電圧を得るための共振回路のQは小さな値でよいという効果がある。また、蛍光灯8に供給される電力は主にポンピングコンデンサC1への充電エネルギーにより制限されるので、従来の点灯回路で用いられていた1mHから数mHの程度の容量を持つバラストコイルは必要なく、この場合、ランプ始動時の条件と不要輻射ノイズに対する対策を考慮して決定し、実用的には、例えば100μHから数100μH程度のコイルを用いることができる。
【0038】
実施形態2.
前記の第1の実施形態においては、ポンピングコンデンサC1の強制放電を、平滑回路4の逆流阻止ダイオードD6及びFET5と、FET6とを通して行ったことについて述べたが、図3に示す回路のようにこの放電エネルギーを蛍光灯8のフィラメントに吸収させるようにしてもよい。また、この回路では、ポンピングコンデンサC1とチョークコイルL1との接続点をインバータ回路9のFET10のドレインと直接接続し、逆流阻止ダイオードD6のアノードがこの接続点に、カソードがFET5のドレインにそれぞれ接続されている。そして、ポンピングコンデンサC1の逆充電を阻止するクランプダイオードD11がそのポンピングコンデンサC1に並列に接続されている。
【0039】
また、第2の実施形態の回路構成では、蛍光灯8のフィラメントと接続された並列のコンデンサC4を通る電流が、インバータ回路9のFET11がオンのときに、ポンピングコンデンサC1の強制放電電流が流れない側のフィラメント(右側)のみに流れ、放電電流が片方のフィラメントのみに流れることによる予熱の非対称を緩和している。
【0040】
第2の実施形態によれば、ポンピングコンデンサC1の強制放電の放電電流が、蛍光灯8のフィラメントを流れるようにしたので、強制放電によるエネルギー損失を有効に吸収することができるという効果がある。
【0041】
実施形態3.
また、ポンピングコンデンサC1の強制放電をコイルに蓄積させるようにしてもよい。例えば、図4に示すように平滑回路4のFET5とランプ回路7の蛍光灯8との接続点及びFET6と平滑コンデンサC2との接続点の間にコイルL3が挿入されている。FET5及びFET6がオンした後に、そのFET6がオフすると、充電回路2のポンピングコンデンサC1の残りの充電電圧がFET5を介して前記コイルL3に蓄積される。
【0042】
第3の実施形態では、ポンピングコンデンサC1の強制放電の後にコイルL3を通して流れるようにしたので、そのコイルL3に一端蓄積された電流エネルギーを有効にさせて回路効率をさらに改善できるという効果がある。
なお、前述のコイルL3をポンピングコンデンサC1と逆並列ダイオードD8との接続点及びFET3とFET6との接続点の間にコイルL3を挿入しても、前記と同様の効果が得られる。
【0043】
実施形態4.
図5は本発明の第4の実施形態を示す回路図であり、本実施形態においては、前述した第1から第3の実施形態のように整流回路1の出力電圧がチョークコイルL1を介して平滑コンデンサC2に印加されないようにし、また、FET6及びインバータ回路9のFET10のオンでポンピングコンデンサC1とランプ回路7とが結合した際に、整流回路1とインバータ回路9とがつながらないようにしたものであり、回路構成としては主に充電回路2が異なっている。
【0044】
前記充電回路2は、平滑回路4を介してインバータ回路9のFET10に接続された整流回路1の正極側ラインに挿入された直列接続のチョークコイルL1及びFET3と、陽極がそのFET3に、負極が整流回路1の負極側ラインにそれぞれ接続されたポンピングコンデンサC1と、カソードが前記負極側ラインとポンピングコンデンサC1との接続点に、アノードが平滑回路4を介してインバータ回路9のFET11にそれぞれ接続されたダイオードD5とから構成されている。
【0045】
次に、前記のように構成された蛍光灯点灯装置の回路の動作を図6に基づいて説明する。
図6は第4の実施形態の回路の動作を示す説明図であり、まず、図6( a) に示すようにインバータ回路9のFET11がオンすると共に充電回路2のFET3がオンする。この時、第1の実施形態と同様にポンピングコンデンサC1が充電され、平滑コンデンサC2が放電を開始してランプ回路7に電流を流す。
次いで、図6( b) に示すように前記FET3及びFET11がオフになると共に、インバータ回路9のFET10とFET6がオンする。この時は、ポンピングコンデンサC1とランプ回路7とが結合され、ポンピングコンデンサC1の放電電流がランプ回路7に流れる。
【0046】
その後は、図6( c) に示すようにFET6がオフし、ポンピングコンデンサC1の放電電流がランプ回路7を介して平滑コンデンサC2に流れ、平滑コンデンサC2が充電される。この平滑コンデンサC2への充電は図6( a) においてランプ回路7に放電される電圧である。前記FET6は、入力交流電圧の瞬時値の絶対値が低い期間、例えばポンピングコンデンサC1の充電電圧のピーク値が平滑コンデンサC2の充電電圧を越えない期間にのみオンし、入力交流電圧の瞬時値の絶対値が高く、ポンピングコンデンサC1の充電電圧のピーク値が高いときにオフになるようになっている。
なお、平滑回路4のFET5は、ポンピングコンデンサC1の強制放電のみに使用するものとし、場合によっては省略してもよい。
【0047】
第4の実施形態においては、平滑コンデンサC2への充電をポンピングコンデンサC1を介して間接的に行われるようにしたので、電源から平滑コンデンサC2への直接充電のときに発生する突入電流を避けることができ、前記実施形態と比べ力率と高調波電源電流を大きく改善することができるという効果がある。
【0048】
実施形態5.
図7は本発明の第5の実施形態を示す回路図である。本実施形態の回路は、整流回路1と、整流回路1の正極側に接続されたFET3、FET3に直列に接続されたポンピングコンデンサC1、そのコンデンサC1に並列に接続された逆流阻止ダイオードD7、及びポンピングコンデンサC1とインバータ回路9のFET11との間に挿入された逆流阻止ダイオードD5からなる充電回路2と、一端がポンピングコンデンサC1の負極側に、他端が整流回路1の負極側にそれぞれ接続されたコイルL4と、正極がコイルL4と整流回路1の負極側との接続点に、負極が逆流阻止ダイオードD5のアノードにそれぞれ接続された平滑コンデンサC2と、直列接続されたコンデンサC3及び蛍光灯8を有し、一端がコイルL4及び平滑コンデンサC2の接続点に接続されたランプ回路7と、ランプ回路7の他端とFET3との間に設けられたFET10及びランプ回路7の他端とそのFET10との接続点と平滑コンデンサC2の負極側との間に設けられたFET11からなるインバータ回路と、アノードがFET3とポンピングコンデンサC1との接続点に、カソードがFET10にそれぞれ接続されたダイオードとで構成されている。
前述したコイルL4と平滑コンデンサC2と逆流阻止ダイオードD5とでブックブースト型のコンバータ回路が構成され、また、コイルL4は、第4の実施形態におけるFET6の役割を兼ねている。
【0049】
次に、動作を説明する。図8は第5の実施形態の動作を示す説明図であり、図8( a) 〜図8( d) は入力交流電圧が平滑コンデサC2の充電電圧より大きいときの動作説明図で、図8( e) 〜図8( g) は入力交流電圧が平滑コンデサC2の充電電圧より小さいときの動作説明図である。
【0050】
まず、インバータ回路9のFET11がオンすると共に、充電回路2のFET3がオンすると、ポンピングコンデンサC1が充電されると共にコイルL4に電流エネルギーが蓄積される。この時、コンデンサC3が平滑コンデンサC2により充電され、蛍光灯8に電流が流れる(図8( a) 参照)。ポンピングコンデンサC1の充電電圧が入力交流電圧と平滑コンデンサC2の充電電圧との合計値より高くなると、ポンピングコンデンサC1への充電がストップし、コイルL4に蓄積された電流エネルギーにより平滑コンデンサC2への充電が開始される(図8( b) 参照)。
【0051】
次に、FET3,11がオフになると同時にインバータ回路9のFET10がオンになると、ポンピングコンデンサC1及びコンデンサC3が放電を開始し、図8( a) のときと逆方向に電流が流れる。放電開始時、その電流によってコイルL4に起電力が発生するが(破線矢印)、逆流阻止ダイオードD5が導通し平滑コンデンサC2が充電される。その後、コイルL4に流れる電流が増加し平滑コンデンサC2への充電電流が減少する(図8( c) 参照)。この時、コンデンサC3による放電が終了するが、ポンピングコンデンサC1の放電電流とコイルL4に蓄積された電流エネルギーとによりコンデンサC3が逆方向に充電される(図8( d) 参照)。
【0052】
入力交流電圧が平滑コンデンサC2より小さいときは、入力交流電圧が大きいときに行われていた平滑コンデンサC2への充電過程がなく、平滑コンデンサC2は放電するのみとなる。
この場合、インバータ回路9のFET11及び充電回路2のFET3がオンすると、ポンピングコンデンサC1が入力交流電圧の約2倍まで充電される。この時、平滑コンデンサC2が放電を開始してコンデンサC3を充電し、蛍光灯8に電流が流れる(図8( e) 参照)。次いで、インバータ回路9のFET10のみがオンになると、ポンピングコンデンサC1とコンデンサC3とが図8( e) のときと逆方向にそれぞれ放電し、蛍光灯8に電流が流れる(図8( f) 参照)。この状態において、ポンピングコンデンサC1の放電が終了すると、コンデンサC3が継続して放電を開始し、その電流が逆流阻止ダイオードD7を介して流れる(図8( g) 参照)。
【0053】
第5の実施形態によれば、平滑コンデンサC2への充電電圧が大きくとりにくいものの、スイッチング素子のFETの数が少なくてすむので、ワット数の低い蛍光灯8に適用できるという効果がある。
【0054】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、 インバータ電源が充電回路のコンデンサと平滑回路の平滑コンデンサとの直列回路となるようスイッチング構成を用いて動的に構成したため、平滑コンデンサへの充電期間以外の期間においても電源電流がランプ回路に流入し、かつ、この期間における電源電流は電源電圧にほぼ比例するので、力率が向上し、しかも電源電流高調波を大きく減少させることができる。また、平滑コンデンサへの充電が整流回路とチョークコイルを通して行われるので、平滑コンデンサの充電電圧をより高い値にすることができるという効果がある。
【0055】
また、平滑コンデンサへの充電を充電回路のコンデンサを介して間接的に行うようにしたので、電源から平滑コンデンサへの直接充電の場合に発生する突入電流を避けることができると共に、力率と高調波電源電流をさらに大きく改善できるという効果がある。
【0056】
また、充電回路のコンデンサの強制放電の電流をコイルに流してその電流エネルギーを有効に回生するようにしたので、回路の効率を更に改善できるという効果がある。
【0057】
さらに、充電回路のコンデンサが充電されている間にランプ回路を構成する共振回路の共振エネルギーを利用してその共振回路のコンデンサを逆方向に充電するようにしたので、ランプ抵抗が高い期間においても、充電回路のコンデンサの充電エネルギーをランプ回路に有効に伝達することができるという効果がある。
【0058】
さらにまた、ランプ回路が蛍光灯と直列に接続されるコンデンサを有し、この直列コンデンサと充電回路のコンデンサとの役割によりランプ電流が制限されるため、従来、安定器で使用されている大きな容量のバラストコイルが不要となるという効果がある。
【0059】
また、ランプ回路が、蛍光灯と、該蛍光灯の両極のフィラメントを結ぶ線路に挿入された第1コンデンサと、前記蛍光灯に並列に接続された第2コンデンサと、前記蛍光灯に直列に接続されたコイルと、該コイルに直列に接続された第3コンデンサとから構成されているので、ランプ抵抗が大きく変化しても、ランプ電流及びランプ電圧の振動周期の大きな変動がなくなり、電流波高率も規格を満足するという効果がある。
【0060】
また、本発明は、充電回路のコンデンサの充電を強制放電する際、ランプ回路を通さずに完全に放電するようにしたので、力率が更に改善されると共に、ランプ回路への印加電圧を更に大きくすることができるという効果がある。
【0061】
また、充電回路のコンデンサの充電を強制放電する際、蛍光灯のフィラメントを通して完全に放電するようにしたので、強制放電によるエネルギーの損失を有効に吸収できるという効果がある。
【0062】
さらに、充電回路のコンデンサに逆並列のダイオードを設けて当該コンデンサの端子間電圧が逆極性にならないようにしたので、電源電圧が低い期間における電源電流の不連続が発生せず、力率と電源電流高調波が更に改善されるという効果がある。
【0063】
さらにまた、充電回路のチョークコイルの出力端とランプ回路の他端との間にダイオードを備えて、インバータ回路の第5スイッチング素子のオン時に流入する電流を制限するようにしたので、力率の低減を防止できるという効果がある。
【0064】
また、本発明は、整流回路の正極側に接続された第1スイッチング素子、第1スイッチング素子に直列に接続されたコンデンサ、コンデンサに並列に逆方向に接続されたダイオード、及びコンデンサの負極側にカソードが接続された逆流阻止ダイオードを有する充電回路と、一端が充電回路のコンデンサの負極側に接続され、他端が整流回路の負極側に接続されたコイルと、正極がコイルと整流回路の負極側との接続点に接続され、負極が充電回路の逆流阻止ダイオードのアノードに接続された平滑コンデンサと、直列接続されたコンデンサ及び蛍光灯を有し、一端がコイル及び平滑コンデンサの接続点に接続されたランプ回路と、ランプ回路の他端と充電回路の第1スイッチング素子との間に設けられた第2スイッチング素子、及びランプ回路の他端とその第2スイッチング素子との接続点と平滑コンデンサの負極側との間に設けられた第3スイッチング素子を有するインバータ回路とから構成されているので、平滑コンデンサへの充電電圧が大きくとりにくいものの、スイッチング素子の数が少なくて済み、ワット数の低い蛍光灯に適用できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態を示すインバータ式蛍光灯点灯装置の回路図である。
【図2】 第1の実施形態の回路の動作を示す説明図である。
【図3】 本発明の第2の実施形態を示すインバータ式蛍光灯点灯装置の回路図である。
【図4】 本発明の第3の実施形態を示すインバータ式蛍光灯点灯装置の回路図である。
【図5】 本発明の第4の実施形態を示す回路図である。
【図6】 第4の実施形態の回路の動作を示す説明図である。
【図7】 本発明の第5の実施形態を示す回路図である。
【図8】 第5の実施形態の動作を示す説明図である。
【符号の説明】
1 整流回路、2 充電回路、4 平滑回路、7 ランプ回路、9 インバータ回路、3,5,6,10,11 FET、8 蛍光灯、D1〜D12 ダイオード、C1 ポンピングコンデンサ、C2 平滑コンデンサ、C3 ランプ直列のコンデンサ、C4 予熱用のコンデンサ、C5 ランプ並列のコンデンサ、L1 チョークコイル、L2 ランプ直列のコイル。
Claims (11)
- 入力交流電源を全波整流する整流回路と、
該整流回路の正極側ラインに挿入されたチョークコイル、該チョークコイルと前記整流回路の負極側ラインとの間に直列接続されたコンデンサ及び第1スイッチング素子を有する充電回路と、
該充電回路のチョークコイルとコンデンサとの接続点にアノードが接続された逆流阻止ダイオード、該逆流阻止ダイオードのカソードに一端が接続された第2スイッチング素子、該第2スイッチング素子の他端と前記整流回路の負極側ラインとの間に設けられた平滑コンデンサ、及び前記第2スイッチング素子に並列に逆方向に接続されたダイオードを有する平滑回路と、
前記充電回路のコンデンサの負極側と前記平滑回路の第2スイッチング素子の他端との間に設けられた第3スイッチング素子と、
蛍光灯を有し、一端が前記平滑回路の第2スイッチング素子と平滑コンデンサとの接続点に接続されたランプ回路と、
該ランプ回路の他端と前記平滑回路の逆流阻止ダイオードのカソードとの間に挿入された第4スイッチング素子、及び前記ランプ回路の他端と前記整流回路の負極側ラインとの間に挿入された第5スイッチング素子を有するインバータ回路とを備え、
前記インバータ回路の第5スイッチング素子がオンしたときに前記充電回路の第1スイッチング素子及び前記平滑回路の第2スイッチング素子がオンし、前記インバータ回路の第4スイッチング素子がオンしたときは前記第3スイッチング素子がオンし、前記ランプ回路の蛍光灯を高周波点灯することを特徴とするインバータ式蛍光灯点灯装置。 - 入力交流電源を全波整流する整流回路と、
該整流回路の正極側ラインに挿入された直列接続のチョークコイルと第1スイッチング素子、該第1スイッチング素子の出力端に陽極が接続され、前記整流回路の負極側ラインに負極が接続されたコンデンサ、及び前記整流回路の負極側ラインにカソードが接続されたダイオードを有する充電回路と、
前記充電回路の第1スイッチング素子とコンデンサとの接続点にアノードが接続された逆流阻止ダイオード、該逆流阻止ダイオードのカソードに一端が接続された第2スイッチング素子、該第2スイッチング素子の他端と前記充電回路のダイオードのアノードとの間に設けられた平滑コンデンサ、及び前記第2スイッチング素子に並列に逆方向に接続されたダイオードを有する平滑回路と、
前記充電回路のコンデンサの負極側と前記平滑回路の第2スイッチング素子の他端との間に設けられた第3スイッチング素子と、
蛍光灯を有し、一端が前記平滑回路の第2スイッチング素子と平滑コンデンサとの接続点に接続されたランプ回路と、
該ランプ回路の他端と前記平滑回路の逆流阻止ダイオードのアノードとの間に挿入された第4スイッチング素子、及び前記ランプ回路の他端と前記充電回路のダイオードのアノード及び前記平滑回路の平滑コンデンサの接続点との間に挿入された第5スイッチング素子を有するインバータ回路とを備え、
前記インバータ回路の第5スイッチング素子がオンしたときに前記充電回路の第1スイッチング素子がオンし、前記インバータ回路の第4スイッチング素子がオンしたときは前記第3スイッチング素子がオンし、その後に該第3スイッチング素子がオフして前記平滑回路の平滑コンデンサが前記充電回路のコンデンサによって充電されることを特徴とするインバータ式蛍光灯点灯装置。 - 前記平滑回路の第2スイッチング素子と前記ランプ回路の蛍光灯との接続点及び前記第3スイッチング素子と平滑コンデンサとの接続点の間、或いは前記充電回路のコンデンサと第1スイッチング素子との間にコイルが設けられ、前記第2スイッチング素子及び前記第3スイッチング素子がオンした後に、その第3スイッチング素子がオフすると、前記充電回路のコンデンサの充電電圧が前記第2スイッチング素子を介して前記コイルに蓄積されることを特徴とする請求項1記載のインバータ式蛍光灯点灯装置。
- 前記ランプ回路は、蛍光灯と、該蛍光灯の両極のフィラメントを結ぶ線路に挿入された第1コンデンサと、前記蛍光灯に並列に接続された第2コンデンサと、前記蛍光灯に直列に接続されたコイルとから構成されていることを特徴とする請求項1、2又は3記載のインバータ式蛍光灯点灯回路。
- 前記ランプ回路は、蛍光灯と、該蛍光灯に直列に接続された第3コンデンサとから構成されていることを特徴とする請求項1、2又は3記載のインバータ式蛍光灯点灯回路。
- 前記ランプ回路は、蛍光灯と、該蛍光灯の両極のフィラメントを結ぶ線路に挿入された第1コンデンサと、前記蛍光灯に並列に接続された第2コンデンサと、前記蛍光灯に直列に接続されたコイルと、該コイルに直列に接続された第3コンデンサとから構成されていることを特徴とする請求項1、2又は3記載のインバータ式蛍光灯点灯回路。
- 前記インバータ回路の第4スイッチング素子及び前記第3スイッチング素子がオンしているときに前記平滑回路の第2スイッチング素子がオンしたときは、前記充電回路のコンデンサの充電電圧がその第2スイッチング素子及び前記第3スイッチング素子を介して強制的に放電されることを特徴とする請求項1、4、5又は6記載のインバータ式蛍光灯点灯装置。
- 前記第3スイッチング素子は、前記充電回路のコンデンサの負極側と前記ランプ回路の蛍光灯の一方のフィラメントとの間に設けられ、
前記インバータ回路の第4スイッチング素子及び前記第3スイッチング素子がオンしているときに前記平滑回路の第2スイッチング素子がオンしたときは、前記充電回路のコンデンサの充電電圧がその第2スイッチング素子、前記蛍光灯の一方のフィラメント及び前記第3スイッチング素子を介して強制的に放電されることを特徴とする請求項1、4、5又は6記載のインバータ式蛍光灯点灯装置。 - 前記充電回路のコンデンサの陽極側にカソードが、負極側にアノードが接続されたダイオードを備えていることを特徴とする請求項2、3、又は8記載のインバータ式蛍光灯点灯回路。
- カソードが前記チョークコイルの出力端に接続され、アノードが前記ランプ回路の他端に接続されたダイオードを備えていることを特徴とする請求項1、4、5、6又は7記載のインバータ式蛍光灯点灯回路。
- 入力交流電源を全波整流する整流回路と、
該整流回路の正極側に接続された第1スイッチング素子、該第1スイッチング素子に直列に接続されたコンデンサ、該コンデンサに並列に逆方向に接続されたダイオード、及び前記コンデンサの負極側にカソードが接続された逆流阻止ダイオードを有する充電回路と、
一端が前記充電回路のコンデンサの負極側に接続され、他端が前記整流回路の負極側に接続されたコイルと、
正極が前記コイルと前記整流回路の負極側との接続点に接続され、負極が前記充電回路の逆流阻止ダイオードのアノードに接続された平滑コンデンサと、
直列接続されたコンデンサ及び蛍光灯を有し、一端が前記コイル及び平滑コンデンサの接続点に接続されたランプ回路と、
該ランプ回路の他端と前記充電回路の第1スイッチング素子との間に設けられた第2スイッチング素子、及び前記ランプ回路の他端とその第2スイッチング素子との接続点と前記平滑コンデンサの負極側との間に設けられた第3スイッチング素子を有するインバータ回路とを備え、
前記インバータ回路の第3スイッチング素子がオンしたときに前記充電回路の第1スイッチング素子がオンし、前記インバータ回路の第2スイッチング素子がオンしたときは前記第1及び第3スイッチング素子がオフし、前記ランプ回路の蛍光灯を高周波点灯することを特徴とするインバータ式蛍光灯点灯装置。
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