JP4025409B2 - パッキンの取付構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、筒状をなす被装着部材に弾性を有する環状のパッキンを取り付けるための取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、二つの管を突き合わせて気密に接続する場合、例えば、ガス器具のプラグにソケットを接続する場合には、ソケットにゴム等の弾性材からなる環状のパッキンと取り付けておき、このパッキンを介してソケットをプラグの先端面に突き当てる。これにより、ソケットとプラグとを気密に接続するようにしている(特開平7−127784号公報参照)。
【0003】
従来、環状のパッキンを筒体の先端部に取り付ける場合には、通常、図9または図10の取付構造が採用されていた。
図9に示す取付構造は、上記公報に記載の構造であり、筒体Tの先端面の内周側に環状の段差部T1を形成し、この段差部T1にパッキンPaを嵌め込むとともに、段差部T1とパッキンPaとの接触面を接着するものである。
また、図10に示す取付構造は、筒体Tの先端面に環状の取付溝T2を形成し、この取付溝T2にパッキンPaを嵌め込む。そして、同図において想像線で示すように、筒体Tの内周側壁部T3を外周側へ向かって折り曲げることにより、パッキンPaを筒体Tに取り付けるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
パッキンPaは、筒体Tを他の筒体T′に対して接続、離脱する度に押圧されて変形する。このため、図9に示す取付構造においては、パッキンPaと段差部T1との間の接着強度が徐々に低下し、パッキンPaが筒体Tから脱落してしまうおそれがある。
一方、図10に示す取付構造においては、パッキンPaが筒体Tから脱落するおそれはほとんどないが、パッキンPaを筒体Tに取り付けるために側壁部T3を全周にわたって折り曲げなければならず、その作業に多くの手間を要する。その結果、製造費が嵩むという問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の問題を解決するために、請求項1に係る発明は、筒状をなす被装着部材の一端部に弾性材からなる環状のパッキンを取り付けるための取付構造であって、上記被装着部材の軸線方向の一端面に、上記パッキンが嵌合される取付溝を被装着部材の周方向に沿って環状に形成し、この取付溝の底面に取付溝の開放側へ向かって起立する隔壁部を形成するとともに、この隔壁部に上記被装着部材の径方向に突出する係止突出部を形成し、上記パッキンに上記隔壁部が嵌まり込む嵌合凹部を形成するとともに、この嵌合凹部の側面に上記係止突出部が嵌まり込む係止凹部を形成したことを特徴としている。
【0006】
この場合、上記隔壁部および上記係止突出部を上記取付溝に沿って環状に形成するとともに、上記嵌合凹部および上記係止凹部を環状に形成するのが望ましい。
また、上記被装着部材を、主部と、この主部と別体で、かつ主部に固定される副部とから構成し、上記主部と上記副部とによって上記取付溝が形成されるよう、上記主部と上記副部とのいずれか一方に上記取付溝の一方の側面、この一方の側面に続く底面および上記隔壁部を形成し、他方に上記取付溝の他方の側面およびこの他方の側面に続く底面を形成するのが望ましい。
さらに、上記係止突出部と対向する上記取付溝の側面を有する上記被装着部材の側壁部を、上記取付溝の底部側の基端部を中心として先端部が上記被装着部材の径方向へ回動変位して、上記取付溝の開口幅を拡大縮小し得るよう、弾性変形可能に形成するのが望ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施の形態について図1〜図8を参照して説明する。なお、この実施の形態は、図2および図3に示すように、ゴム管等からなるガス管Gをガス栓、ガス器具等のプラグPに接続するためのソケットSに、この発明の取付構造を適用したものである。勿論、この発明は、ソケットS以外のものにも適用可能である。
【0008】
まず、図2および図3を参照してソケットSについて説明すると、ソケットSは本体1を備えている。本体1は、円筒状をなすもので、その内部がガス通路11になっている。本体1の後端部(以下、ソケットSについてはプラグP側を前と、逆側を後と称する。)外周面には、ガス管Gを嵌合して接続する接続部12が形成され、中央部外周面には、円筒状をなす外筒部13の後端部が本体1と軸線を一致させて一体に形成されている。この外筒部13の先端部は、本体1より前方に延びており、そこには複数の貫通孔14が周方向に等間隔に配置形成されている。各貫通孔14には、鋼球2が外筒部13の径方向へ移動可能に収容されている。この鋼球2の外径は、外筒部13の肉厚より大径になっている。したがって、鋼球2の一部は、貫通孔14から外周側または内周側に突出する。
【0009】
外筒部13の外側には、筒状をなすカバー3が配置されている。このカバー3の後端部は、本体1の中央部および外筒部13の後端部に嵌合固定されている。カバー3の先端部内周面と外筒部13の先端部外周面との間には、操作筒4の後端部が摺動自在に挿入されている。この操作筒4の内周面には、先端側に大径孔部41が形成され、後端側に小径孔部42が形成され、それらの間に傾斜面43が形成されている。操作筒4は、ばねS1によって前方へ付勢されており、図2に示すようにソケットSをプラグPに接続していない状態においては、大径孔部41が鋼球2と対向し、鋼球2が貫通孔14から外周側に突出するのを許容している。しかも、傾斜面43が貫通孔14から突出した鋼球2に突き当たることにより、操作筒4はばねS1の付勢力に抗して停止している。一方、図3に示すように、ソケットSをプラグPに接続した状態においては、傾斜面43が外筒部13の先端部外周面に形成された環状の段差部15に突き当たることによって停止している。そして、その状態では小径孔部42の内周面が鋼球2に接触することにより、鋼球2が貫通孔14から外周側に突出するのを阻止している。
【0010】
本体1の先端部外周面と外筒部13の後端部内周面との間には、スライド筒(被装着部材)7が摺動自在に配置されている。スライド筒7は、ばねS2によって前方へ付勢されており、図2に示すようにソケットSをプラグPに接続していない状態においては、後端部外周面に形成された環状の係合部81aが外筒部13の内周面に形成された環状の突出部16に突き当たることによって停止している。その状態においては、スライド筒7の先端部外周面が鋼球2に突き当たることによって鋼球2が貫通孔14から内周側へ突出するのを阻止している。スライド筒7は、その先端部に環状のパッキン5が取り付けられており、図3に示すように、ソケットSをプラグPに取り付けた状態においては、プラグPによりパッキン5を介して後方へ押され、鋼球2よりも後方に位置している。したがって、その状態では、鋼球2が貫通孔14から内周側へ突出するのを許容している。スライド筒7の構造およびパッキン5の取付構造の詳細については後述する。
【0011】
なお、プラグPは、日本工業規格(JIS)に規定されているように、筒状をなしており、その先端面には、球面の一部をなす突出部P1が形成されるとともに、軸線と直交する環状の平坦面P2が形成され、その外周面には鋼球2が嵌まり込む断面V字状をなす環状の溝P3が形成されている。
【0012】
上記構成のソケットSをプラグPに接続する場合には、ソケットSを前方へ移動させ、その外筒部13内にプラグPを入り込ませる。プラグPの先端面がスライド筒7の先端部にパッキンPを介して突き当たると、スライド筒7がばねS2の付勢力に抗して後方へ移動させられる。そして、スライド筒7が鋼球2より後方まで移動し、プラグPの溝P3が鋼球2と対向すると、鋼球2が操作筒4の傾斜面43によって内周側へ押され、溝P3内に入り込む。これと同時に、操作筒4がばねS1によって前方へ移動させられ、その小径孔部42が鋼球2と対向する。この結果、鋼球2側が溝P3に入り込んだ状態に維持され、ソケットSがプラグPに接続される。
【0013】
ソケットSをプラグPから取り外す場合には、操作筒4をばねS1の付勢力に抗して後方へ移動させ、その大径孔部41を鋼球2に対向させる。すると、鋼球2が外周側へ移動可能になる。その結果、ばねS1,S2によって本体1が後方へ移動させられるとともに、鋼球2が溝P3の側面によって押されてそこから抜け出る。したがって、操作筒4をさらに後方へ移動させることによってソケットSをプラグPから外すことができる。また、本体1が後方へ移動すると、それに応じてスライド筒7がばねS2によって相対的に前方へ移動させられる。そして、ソケットS全体が図2に示す元の状態に復帰する。
【0014】
次に、スライド筒7の構造およびパッキン5の取付構造について説明する。
図1に示すように、スライド筒7は、互いに別体である主筒部(主部)8と、副筒部9(副部)とから構成されている。主筒部8および副筒部9は、いずれも樹脂を成形してなるものであり、円筒状に形成されている。
【0015】
主筒部8は、図1および図4〜図6に示すように、後端側の基部81、この基部81の先端部に一体に設けられた小径部、この小径部82の先端部に一体に設けられ、径方向内側へ突出する環状平板部83、およびこの環状平板部83の内周側の端部に一体に形成された保持筒部84とから構成されており、それらは互いの軸線を一致させて形成されている。保持筒部84は、その肉厚が薄く、先端部が拡縮径するように弾性変形可能である。保持筒部84以外の部分は、ほとんど弾性変形しないような強度を有している。
【0016】
上記基部81の外周面の後端部には上記係合部81aが形成され、先端部には環状突出部81bが形成されている。この環状突出部81bに対して後端側に続く外周面には、環状凹部81cが環状突出部81bに接して形成され、周方向に延びる複数(この実施の形態では4つ)の溝81dが環状凹部81cに接して形成されている。各溝81dは、基部81の周方向に等間隔をもって配置されている。溝81dの深さは、環状凹部81cより深くなっている。
【0017】
基部81の先端面には、周方向に延びる長孔81eが溝81dと同数形成されている。各長孔81eは、小径部82に接するように配置されており、環状突出部81bおよび環状凹部81より若干内周側の基部81の内部を通って溝81dに達している。長孔81eと環状凹部81cの底面との間に存在する実質部には、基部81の周方向における長孔81eの両端部に対応する箇所に溝81dから環状突出部81bまで延びる切欠き81f,81fがそれぞれ形成されている。これにより、上記実質部が環状突出部81bにのみ連結し、基部81の他の部分から切り離され、環状突出部81bから基部81の後方側へ延びる係止片81gが形成されている。この係止片81gは、その肉厚が薄く、先端部(基部81の後方側の端部)が基端部を中心として基部81の径方向へ回動することができるよう、弾性変形可能になっている。係止片81gの長孔81eに臨む面は、後方へ向かうにしたがって径方向内側へ向かうような傾斜面81hになっている。
【0018】
上記副筒部9は、図1、図4、図5および図7に示すように、先端側の基部91、この基部91の後端部に一体に形成され、内周側に突出する環状平板部92、この環状平板部92の内周側端部から前方へ延びる内側筒部93、および環状平板部92の後端面中央部から後方へ延びる嵌合筒部94を有しており、それらは互いの軸線を一致させて形成されている。
【0019】
嵌合筒部93は、主筒部9の小径部82の外周面に嵌合可能であり、その後端面には後方へ延びる係合腕95が上記長孔81eと同数形成されている。各係合腕95は、周方向に等間隔をもって配置されており、それぞれ長孔81eに挿入可能である。しかも、環状平板部92が環状平板部83に突き当たるまで嵌合筒部94を小径部82に嵌合すると、係合腕95の先端部が長孔81eを貫通して溝81d内に突出するようになっており、そこには係止片81gの後端面に係合する係止突起95aが形成されている。そして、嵌合筒部94が小径部82に嵌合され、係合腕95が長孔81eに挿入され、さらに係止突起95aが係止片81gに係合することにより、副筒部9が主筒部8に固定状態で取り付けられている。
【0020】
図5に示すように、副筒部9が主筒部8に取り付けられた状態においては、スライド筒7の先端面に前方が開放された環状の取付溝71が形成される。この場合、取付溝71の外側の側面が副筒部9の基部91によって構成され、内側の側面が主筒部8の保持筒部84によって構成され、底面が環状平板部83,92によって構成される。この結果、副筒部9の内側筒部93は、取付溝71の内部を環状に延びて、内外に2分する隔壁部となる。隔壁部となる内側筒部93の先端部には、保持筒部84側に突出する係止突出部93aが内側筒部93に沿って環状に形成されている。
なお、図2および図3に示すように、副筒部9の嵌合筒部94の外周面と外筒部13の内周面との間には、封止部材10が設けられている。
【0021】
スライド筒7を主筒部8と副筒部9とに分けたのは、成形の容易性を考慮したものである。すなわち、内側筒部93に取付溝71の幅方向に突出する係止突出部93aが形成されているため、仮にスライド筒7全体を一体に成形すると、成形されたスライド筒7を金型から離型させる際に、金型が係止突出部93aに干渉し、離型が困難になってしまう。この点、スライド筒7を主筒部8と副筒部9とに2分すると、そのような干渉の問題を容易に回避することができ、主筒部8および副筒部9を容易に成形することができ、ひいてはスライド筒7を容易に成形することができるからである。
【0022】
上記取付溝71に取り付けられるパッキン5は、ゴム、その他の弾性材からなるものであり、図1(B)および図8(A),(B)に示すように、長さの短い円筒状に形成されている。パッキン5の径方向の肉厚は、取付溝71の幅とほぼ同一であるが、その外周面には周方向に沿って環状に延びる突条51,51が形成されている。したがって、パッキン5は、突条51の高さの分だけ径方向に圧縮された状態で取付溝71に嵌合されている。
【0023】
また、パッキン5の後端面には、隔壁部たる内側筒部93が嵌め込まれる嵌合凹部52が周方向に沿って環状に形成されている。この嵌合凹部52の幅は、内側筒部93の肉厚より若干狭くなっている。したがって、嵌合凹部52には内側筒部93が圧入状態で挿入されている。嵌合凹部52の内側の側面には、上記係止突出部93aが嵌まり込む係止凹部53が環状に形成されている。そして、係止凹部53に係止突出部93aが嵌まり込むことによってパッキン5が取付溝71に対して抜け止めされている。この場合、係止突出部93aの後方を向く面と係合凹部53の前方を向く面とが互いに係合し、しかもそれらは前後方向に対して直交する平面になっているので、係止突出部93aと係止凹部53とが係合することにより、パッキン5が取付溝71に対してほぼ確実に抜け止めされる。
【0024】
また、パッキン5の先端面の外周側には、先方および径方向外側に突出する環状の当接部54が形成されている。この当接部54は、副筒部9の基部91の先端面に突き当たっている。そして、ソケットSをプラグPに接続したときには、当接部54の先端面がプラグPの平坦面P2に突き当たるとともに、パッキン5の先端面と内周面との交差部が突出部P1に突き当たることにより、プラグPとソケットSとの間が気密に封止されている。
【0025】
パッキン5を取付溝71に取り付ける場合には、次の二つの方法を採用することができる。
第1の取付方法を採用する場合には、予め主筒部8に副筒部9を取り付けてスライド筒7となし、その先端部に環状の取付溝71を形成しておく。そして、取付溝71にパッキン5をその後端部から嵌め込む。この場合、嵌め込み当初はパッキン5のうちの嵌合凹部52より内周側の後端部が係止突出部93aを乗り越えることになるが、パッキン5の後端部事態が圧縮変形するとともに、保持筒部84の先端部が縮径するように、つまり取付溝71の溝幅が広がるように保持筒部84が変形する。したがって、パッキン5の後端部は係止突出部93aを容易に乗り越えることができ、パッキン5を取付溝71に容易に嵌め込むことができる。パッキン5の後端部が係止突出部93aを乗り越えると、当該後端部および保持筒部84が元の状態に弾性復帰し、係止突出部93aが係止凹部53に嵌まり込む。これにより、パッキン5が取付溝71に取り付けられる。
【0026】
第2の取付方法を採用する場合には、まずパッキン5の嵌合凹部52に副筒部9の内側筒部93を嵌め込む。この場合、嵌め込み当初はパッキン5のうちの嵌合凹部52より内周側の後端部が係止突出部93aを乗り越えることになるが、パッキン5の後端部の内周側および外周側部分がそれぞれ縮径、拡径するように弾性変形するので、係止突出部93aを容易に乗り越えることができる。次に、パッキン5が取り付けられた副筒部9を主筒部8に取り付ける。その結果、主筒部8および副筒部9によってスライド筒7および取付溝71が形成され、取付溝71にパッキン5が取り付けられた状態になる。
【0027】
いずれの取付方法を採用した場合でも、パッキン5を取付溝71に取り付けた状態においては、係止突出部93aと係止凹部53とが係合する。しかも、その係合状態が主筒部8の保持筒部84によって維持される。したがって、パッキン5が取付溝71から抜け出るのを確実に防止することができる。しかも、パッキン5を取付溝71に装着するに際しては、図10に示す従来のもののように側壁部T3を折り曲げる必要がないので、取付に要する手間を大幅に軽減することができる。
【0028】
なお、この発明は、上記の実施の形態に限定されるものでなく、適宜変更可能である。
例えば、上記の実施の形態においては、隔壁部としての内側筒部93を環状に形成しているが、周方向に複数に分割してもよい。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、パッキンが被装着部材から脱落するのを防止することができるのは勿論のこと、パッキンを被装着部材に容易に取り付けることができるという効果が得られる。
請求項2に係る発明によれば、パッキンの脱落をより一層確実に防止することができるという効果が得られる。
請求項3に係る発明によれば、被装着部材を容易に成形することができるという効果が得られる。
請求項4に係る発明によれば、パッキンを被装着部材により一層容易に取り付けることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態を示す図であって、図1(A)は被装着部材たるスライド筒にパッキンを取り付けた状態で示す正面図、図1(B)は図1(A)のB−B断面図である。
【図2】図1に示すスライド筒およびパッキンが用いられたソケットを示す断面図である。
【図3】図2に示すソケットをプラグに接続した状態で示す断面図である。
【図4】図1に示す実施の形態のスライド筒の主筒部と副筒部とを分解して示す断面図である。
【図5】図1に示す実施の形態のスライド筒の主筒部と副筒部とを組み付けた状態で示す断面図である。
【図6】図1に示す実施の形態のスライド筒の主筒部を示す図であって、図6(A)はその正面図、図6(B)は図6(A)のB矢視図である。
【図7】図1に示す実施の形態のスライド筒の副筒部を示す図であって、図7(A)はその正面図、図7(B)は図7(A)のB−B断面図、図7(C)は図7(A)のC矢視図である。
【図8】図1に示す実施の形態のパッキンを示す図であって、図8(A)はその正面図、図8(B)は図8(A)のB−B断面図である。
【図9】被装着部材に対するパッキンの従来の取付構造の一例を示す断面図である。
【図10】被装着部材に対するパッキンの従来の取付構造の他の例を示す断面図である。
【符号の説明】
5 パッキン
7 スライド筒(被装着部材)
8 主筒部(主部)
9 副筒部(副部)
52 嵌合凹部
53 係止凹部
71 取付溝
84 保持筒部(取付溝の側面を有する側壁部)
93 内側筒部(隔壁部)
93a 係止突出部

Claims (4)

  1. 筒状をなす被装着部材の一端部に弾性材からなる環状のパッキンを取り付けるための取付構造であって、上記被装着部材の軸線方向の一端面に、上記パッキンが嵌合される取付溝を被装着部材の周方向に沿って環状に形成し、この取付溝の底面に取付溝の開放側へ向かって起立する隔壁部を形成するとともに、この隔壁部に上記被装着部材の径方向に突出する係止突出部を形成し、上記パッキンに上記隔壁部が嵌まり込む嵌合凹部を形成するとともに、この嵌合凹部の側面に上記係止突出部が嵌まり込む係止凹部を形成したことを特徴とするパッキンの取付構造。
  2. 上記隔壁部および上記係止突出部を上記取付溝に沿って環状に形成するとともに、上記嵌合凹部および上記係止凹部を環状に形成したことを特徴とする請求項1に記載のパッキンの取付構造。
  3. 上記被装着部材を、主部と、この主部と別体で、かつ主部に固定される副部とから構成し、上記主部と上記副部とによって上記取付溝が形成されるよう、上記主部と上記副部とのいずれか一方に上記取付溝の一方の側面、この一方の側面に続く底面および上記隔壁部を形成し、他方に上記取付溝の他方の側面およびこの他方の側面に続く底面を形成したことを特徴とする請求項1または2に記載のパッキンの取付構造。
  4. 上記係止突出部と対向する上記取付溝の側面を有する上記被装着部材の側壁部を、上記取付溝の底部側の基端部を中心として先端部が上記被装着部材の径方向へ回動変位して、上記取付溝の開口幅を拡大縮小し得るよう、弾性変形可能に形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のパッキンの取付構造。
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