JP4024770B2 - ダミーディスク基板の成形用金型 - Google Patents

ダミーディスク基板の成形用金型 Download PDF

Info

Publication number
JP4024770B2
JP4024770B2 JP2004083137A JP2004083137A JP4024770B2 JP 4024770 B2 JP4024770 B2 JP 4024770B2 JP 2004083137 A JP2004083137 A JP 2004083137A JP 2004083137 A JP2004083137 A JP 2004083137A JP 4024770 B2 JP4024770 B2 JP 4024770B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
disk substrate
mold
cavity forming
mirror plate
dummy disk
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004083137A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005262842A (ja
Inventor
利幸 蛯名
Original Assignee
株式会社名機製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社名機製作所 filed Critical 株式会社名機製作所
Priority to JP2004083137A priority Critical patent/JP4024770B2/ja
Priority to TW093141034A priority patent/TWI276100B/zh
Priority to TW095105299A priority patent/TW200705439A/zh
Priority to CNA2005100001700A priority patent/CN1672904A/zh
Priority to KR1020050007137A priority patent/KR100716496B1/ko
Publication of JP2005262842A publication Critical patent/JP2005262842A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4024770B2 publication Critical patent/JP4024770B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/24Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material
    • G11B7/26Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of record carriers
    • G11B7/263Preparing and using a stamper, e.g. pressing or injection molding substrates
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C33/00Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor
    • B29C33/38Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor characterised by the material or the manufacturing process
    • B29C33/3842Manufacturing moulds, e.g. shaping the mould surface by machining
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C33/00Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor
    • B29C33/56Coatings, e.g. enameled or galvanised; Releasing, lubricating or separating agents
    • B29C33/58Applying the releasing agents
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C33/00Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor
    • B29C33/42Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor characterised by the shape of the moulding surface, e.g. ribs or grooves
    • B29C2033/422Moulding surfaces provided with a shape to promote flow of material in the mould cavity
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C33/00Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor
    • B29C33/42Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor characterised by the shape of the moulding surface, e.g. ribs or grooves
    • B29C33/424Moulding surfaces provided with means for marking or patterning
    • B29C2033/426Stampers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Description

本発明は、ピットが転写されたディスク基板と貼合わされるピットが転写されていないダミーディスク基板を、固定金型と可動金型の間に形成されるキャビティにて成形するダミーディスク基板の成形用金型に関する。
DVD−5に代表される光ディスクでは、ピットが転写されたディスク基板(以下転写ディスク基板と称す)とピットが転写されていないダミーディスク基板(以下ダミーディスク基板と称す)とを、それぞれ固定金型と可動金型の間に形成されたキャビティにてそれぞれ成形し、前記転写ディスク基板と前記ダミーディスク基板とを貼合わせて製造がなされる。そして前記光ディスクのダミーディスク基板の成形については、従来特許文献1に記載されるようなディスク基板の成形用金型を用いて射出成形がなされていた。特許文献1に記載されたダミーディスク基板の成形用金型の基本的構造は、転写ディスク基板の成形用金型とほぼ同じ構造をしている。つまり転写ディスク基板の成形用金型では、固定金型または可動金型のいずれか一方の鏡面板に、ピットを転写するスタンパ(以下転写用スタンパと称す)が配設されているのに対し、ダミーディスク基板の成形用金型では、前記スタンパに替えて、ピットが転写されないスタンパ(以下ブランクスタンパと称す)が配設されている。よってダミーディスク基板を成形する際にも、成形用金型に高価なブランクスタンパを取付ける必要があり、またそのために成形用金型の方にはスタンパホルダやスタンパ交換装置を設ける必要があった。更には前記ブランクスタンパは消耗品であるので所定の成形回数毎に交換作業を行う必要があった。
それに対しダミーディスク基板における転写ディスク基板との貼合わせ面を形成する側の鏡面板の表面にブランクスタンパを配設せず、鏡面板の表面をキャビティ形成面とすることも考えられる。しかしステンレス鋼からなる鏡面板の表面は仕上加工されており、前記表面をキャビティ形成面としてダミーディスク基板の貼合わせ面を成形すると、ダミーディスク基板の離型不良が発生するという問題があった。よって上記のような理由により従来のダミーディスク基板の貼合わせ面は、すべてブランクスタンパによって成形されているのが実情である。
特開平9−212916号公報(請求項1、図7ないし図10)
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであって、ダミーディスク基板の成形用金型において、ダミーディスク基板における転写ディスク基板との貼合わせ面を成形する際に、ブランクスタンパが配設された金型を使用していることによるコストアップの問題と、ブランクスタンパ交換の際の手間がかかる問題を解決したディスク基板の成形用金型を提供することを目的とする。
本発明の請求項1のダミーディスク基板の成形用金型は、ピットが転写されたディスク基板と貼合わされるピットが転写されていないダミーディスク基板を、固定金型と可動金型の間に形成されるキャビティにて成形するダミーディスク基板の成形用金型において、前記ピットが転写されたディスク基板との貼合わせ面を形成するスタンパが配設されないキャビティ形成面を有する鏡面板と、前記鏡面板の中心開口に挿入される円筒状の内周キャビティ形成ブロックと、前記内周キャビティ形成ブロックに形成される環状突起と、前記鏡面板と内周キャビティ形成ブロックとの間には離型エア通路とが設けられ、可動金型の型開きと前後して前記離型エア通路からエアがダミーディスク基板の貼合わせ面と鏡面板のキャビティ形成面の間に及ぼされることを特徴とする。
本発明の請求項2に記載のダミーディスク基板の成形用金型は、請求項1において、前記ピットが転写されたディスク基板との貼合わせ面を形成するスタンパが配設されないキャビティ形成面を有する鏡面板の表面には、ダイヤモンドライクカーボン、窒化化合物、炭化化合物、およびタングステンカーバイトの少なくとも一種類からなるコーティングがなされ、表面粗度が0.05μmRzないし0.4μmRzに加工されていることを特徴とする。
本発明のダミーディスク基板の成形用金型は、前記ピットが転写されたディスク基板との貼合わせ面を形成するスタンパが配設されないキャビティ形成面を有する鏡面板と、前記鏡面板の中心開口に挿入される円筒状の内周キャビティ形成ブロックと、前記内周キャビティ形成ブロックに形成される環状突起と、前記鏡面板と内周キャビティ形成ブロックとの間には離型エア通路とが設けられ、可動金型の型開きと前後して前記離型エア通路からエアがダミーディスク基板の貼合わせ面と鏡面板のキャビティ形成面の間に及ぼされるので、高価なブランクスタンパを使用せずに、ディスク基板との貼合わせ面を形成することができる。そしてその際、前記鏡面板の鏡面とダミーディスク基板の貼合わせ面との離型不良が発生しない。
本発明の実施の形態を図1,図2に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明を実施するディスク基板の成形用金型の要部断面図である。図2は本発明のディスク基板を貼合せた光ディスクの中心開口近傍の拡大断面図である。
本実施形態のディスク基板の成形用金型11は、ピットが転写されたディスク基板(以下転写ディスク基板Bと称す)と貼合わされる、ピットが転写されていないダミーディスク基板(以下ダミーディスク基板Aと称す)を成形するためのものである。図1,図2に示されるように、成形用金型11は、固定金型12と可動金型13とからなり、型合わせされた両金型12,13の間には容積可変のキャビティ14が形成される。図示しない射出成形機の固定盤に取付けられる固定金型12は、固定型板15と、固定型板15の反断熱板16側に固定裏板17を介して固着され冷却流路を有する固定鏡面板18と、固定型板15、固定裏板17、および固定鏡面板18の中心開口に嵌挿されたゲートインサート19と、スプルブッシュ20と、固定裏板17および固定鏡面板18の外周端面に嵌挿され固定型板15に固着される固定外周リング21等からなる。そして本実施形態では固定鏡面板18の可動金型側表面には、ピットが転写されないスタンパ(以下ブランクスタンパと称す)は取付けられておらず、固定鏡面板18の可動金型側表面は、他のゲートインサート19の可動金型側表面とともにキャビティ形成面18a,19aをそれぞれ構成している。
また同じく図1,図2に示されるように、図示しない射出成形機の可動盤に取付けられる可動金型13は、可動型板22と、可動型板22の固定金型側の面に固着される可動裏板23と、可動型板22の固定金型側の面に可動裏板23を介して固着され冷却流路を有する可動鏡面板24と、可動鏡面板24の外周部に支持させる外周キャビティ形成ブロック25と、可動裏板23および可動鏡面板24の中心開口に挿入される円筒状の内周キャビティ形成ブロック26と、内周キャビティ形成ブロック26の内孔に嵌挿され軸方向に摺動自在のエジェクタ27と、エジェクタ27の内孔に嵌挿され軸方向に摺動自在のオスカッタ28と、オスカッタ28の内孔に嵌挿され軸方向に摺動自在であって前面にスプルおよびダミーディスク基板Aを可動金型側に係止するための係止部29aが設けられた突出ピン29と、可動裏板23および可動鏡面板24の外周端面に嵌挿され可動型板22に固着される可動外周リング30等からなる。
本実施形態における内周キャビティ形成ブロック26の固定金型側表面であるキャビティ形成面26aの外周部には環状突起26bが形成されている。この環状突起26bは、転写ディスク基板Bが成形される成形用金型(図示せず)の内周スタンパホルダの爪部の突起に対応する位置に形成されている。なお本発明においてピットとは、再生専用型光ディスク用のディスク基板に転写されるピットと、書込型光ディスク用のディスク基板に転写されるグルーブを含むものとする。また前記内周キャビティ形成ブロック26と可動鏡面板24の間には、ダミーディスク基板Aの離型の際にエアを噴出する離型エア通路31が設けられている。また場合によっては可動金型13の外周キャビティ形成ブロック25と可動鏡面板24の間にも離型の際にエアを噴出する離型エア通路を設けてもよい。そして本実施形態では可動鏡面板24の固定金型側表面には、ブランクスタンパは取付けられておらず、可動鏡面板24の固定金型側表面は、前記内周キャビティ形成ブロック26の固定金型側表面とともにキャビティ形成面24a,26aをそれぞれ構成している。そして可動鏡面板24のキャビティ形成面24aは、ダミーディスク基板Aの貼合わせ面A1が形成される面となっている。
本実施形態では、可動鏡面板24のキャビティ形成面24aには、Tin(窒化チタン)コーティング(ビッカース硬度Hv1000ないしHv1400)が、厚さ1μmないし10μmに形成されている。そしてこの可動鏡面板24のTinコーティングは、コーティング膜形成後に、ダイヤモンドペースト等を使用して仕上加工されている。このTinコーティングの仕上加工については、前記以外の方法で物理的に表面処理するものでもよいが、仕上加工後の表面粗さ(十点平均粗さ)は0.05μmRzないし0.4μmRzとなっている。なおTinはDLC(ダイヤモンドライクカーボン)との比較において、摩擦係数および表面粗さが大きいので、上記の表面粗さを確保する点で有利である。また可動鏡面板24のキャビティ形成面24aにコーティングされる材料としては、Tin以外に、TiCN、TiCrN、TiALN等のチタン窒化化合物や、SiN、Si3N4等の珪素窒化化合物、AlN、TaN、ZrN等のその他の窒化化合物をコーティングしてもよい。またSiCやTiC等の炭化化合物をコーティングしてもよい。またDLC(ダイヤモンドライクカーボン)をコーティングしてもよい。上記のコーティングについては、厚さ1μmないし10μm程度になされる。またWCC(タングステンカーバイトコーティング)、硬質クロム等の金属メッキや、フッソ樹脂(PTFEまたはPFA)を30μmないし1mmの厚さにコーティングしてもよい。なお前記コーティング材は、種類の異なるコーティング材を複層にコーティングしたものでもよい。これらのコーティングは、PVD、CVD、プラズマCVD法等による蒸着や、陰極スパッタリング、金属溶射、電気メッキ、塗布等により行われる。そして場合によっては仕上加工がなされ、いずれも表面粗度が0.05μmRzないし0.4μmRz程度となるように加工されている。なお本実施形態では可動鏡面板24のキャビティ形成面24aのみに前記コーティングがなされているが、固定鏡面板18のキャビティ形成面18aにも前記コーティングをしてもよく、更には内周キャビティ形成ブロック26やゲートインサート19のキャビティ形成面26a,19aについても前記コーティングをしてもよい。
次に本実施形態の成形用金型11を用いたダミーディスク基板Aの成形工程と、ダミーディスク基板Aと転写ディスク基板Bとを貼合わせて光ディスクCを製造する工程について説明する。まず成形用金型11の固定金型12に対して可動金型13が型合わせされてキャビティ14が形成され、図示しない射出装置から前記キャビティ14にポリカーボネートからなる350℃程度の溶融樹脂が射出充填される。そして前記溶融樹脂は、キャビティ14内で僅かに冷却・固化しつつ収縮される。その際本実施形態では、Tinコーティングされている可動鏡面板24のキャビティ形成面24aによって、ダミーディスク基板Aにおける転写ディスク基板Bとの貼合わせ面A1が形成される。そして冷却・固化が終了すると図示しない型開閉装置が作動して可動金型13が型開され、成形されたダミーディスク基板Aおよび図示しないスプルは、突出ピン29の係止部29aに保持されて可動金型13に保持される。
その際、可動金型13の型開きと前後して離型エア通路31からエアがダミーディスク基板Aの貼合わせ面A1と可動鏡面板24のキャビティ形成面24aの間に及ぼされ、ダミーディスク基板Aの可動金型13からの離型が促進される。この際内周キャビティ形成ブロック26には環状突起26bが形成されているので、エアは可動鏡面板24のキャビティ形成面24aの方向に多く供給される。この点について説明すると、ダミーディスク基板Aの冷却・固化時の収縮は、内周側に収縮するので、環状突起26bの型開閉方向の面とキャビティ14内のダミーディスク基板Aとの間には隙間がほとんどできず、過半のエアは可動鏡面板24のキャビティ形成面24a側に向けて供給されるのである。なおこの際可動鏡面板24の外周側からも離型用のエアを供給するようにしてもよい。
そしてダミーディスク基板Aの離型の際、本実施形態では可動鏡面板24のキャビティ形成面24aは表面粗さ0.05μmRzないし0.4μmRzに仕上加工されたTinコーティングがなされているので、従来のようにステンレス鋼からなる可動鏡面板の表面を0.02μmRzないし0.03μmRzに仕上加工したものと比較して、ダミーディスク基板Aの離型を良好に行うことができる。またステンレス鋼からなる可動鏡面板の表面を放電加工機で1.0μmRzないし5.0μmRzに粗面加工したものでは、ダミーディスク基板の貼合わせ面がすりガラス状になるのに対して、本実施形態では、ダミーディスク基板Aの表面がすりガラス状にならず、ダミーディスク基板Aの透明度を保つことができる。なお可動鏡面板24のキャビティ形成面24aはTinコーティングされているので、離型を良好にする目的以外に、成形時における可動鏡面板24のキャビティ形成面24aの摩耗を少なくすることもできる。しかしそれでも長期間の成形によりキャビティ形成面24aが摩耗した場合は、可動鏡面板24のキャビティ形成面24aを、上記表面粗さに仕上加工し直すこともできる。また可動鏡面板24の摩耗対策や両金型12,13のごく僅かな寸法誤差を補正する目的で、可動鏡面板24や可動裏板23の裏面側にシムやスペーサを入れてもよい。
離型された前記ダミーディスク基板Aは図示しない取出機によってディスク基板成形機から吸着・搬出される。そして搬出されたダミーディスク基板Aは、ピットを転写するスタンパ(以下転写用スタンパと称す)が配設された図示しない別の成形用金型によって成形された転写ディスク基板Bとアルミ蒸着等の工程を経た後に貼合わされる。この際に図2に示されるように、転写ディスク基板Bのピットが転写された転写面B1の上にダミーディスク基板Aの貼合わせ面A1が貼合わさる。そして内周スタンパホルダの爪部の突起によって転写ディスク基板Bに形成された環状凹部B2と、内周キャビティ形成ブロック26の環状突起26bによってダミーディスク基板Aに形成された環状凹部A2とが同位置に対向するようになっている。よって貼合わせの際に転写面B1に塗布された接着剤Dは、前記環状凹部A2,B2よりも内周孔A3,B3側に流れることはない。そしてその後ダミーディスク基板Aの貼合わせ面とは反対側のプリント面A4(本実施形態では固定鏡面板18のキャビティ形成面18aによって成形された面)にプリントがなされ、転写ディスク基板Bの転写面B1とは反対の面が読取面B4を有するDVDディスクとなる。この際、プリントした色が白く濁ったようになって見栄えに影響を与えることはない。
なお本発明においては上記コーティングがなされた可動鏡面板24のキャビティ形成面24aによってダミーディスク基板Aの貼合わせ面A1を形成する場合について記載したが、プリント面A4を成形してもよい。ただしキャビティ形成面24aによって成形されるダミーディスク基板Aの面については、プリント面A4よりも貼合わせ面A1とした方が、後工程でのプリントを良好にできる場合が多いのでより望ましい。また上記のような表面粗度のキャビティ形成面24aを設ける金型は、ダミーディスク基板Aは可動金型13に保持されて型開きされるので、型開後の離型を良好にする目的から可動金型13に設けることが最も効果的である。しかし本発明は上記に限定されず、固定金型の固定鏡面板のキャビティ形成面をコーティングし、該キャビティ形成面によって、ダミーディスク基板Aの貼合わせ面A1を形成するようにしてもよい。またダミーディスク基板Aと貼合わされる転写ディスク基板Bを成形する金型についても、前記転写用スタンパが固定金型に配設されたものでもよい。更には2枚以上のダミーディスク基板を同時に成形するよう複数のキャビティが設けられたものでもよい。
次に本発明の第二実施形態におけるディスク基板の成形用金型41について説明する。図3は、本発明の第二実施形態におけるディスク基板の成形用金型41の要部断面図である。第二実施形態に示されるのは、転写ディスク基板Bと、該転写ディスク基板Bに貼合わされるダミーディスク基板Aとを、固定金型42と可動金型43の間に形成される複数のキャビティ44,45にて同時に成形するディスク基板の成形用金型41である。なお上記実施形態と同様の部分については説明を省略する。
第二実施形態のディスク基板の成形用金型41における固定金型42は、ホットランナ機構46を内蔵するものであって、図示しない射出装置のノズルが当接するノズル当接部47が配設され、前記ノズル当接部47にヒータによって加熱されるマニホールド48が接続されている。そして溶融樹脂通路49は前記マニホールド48内部で分岐して前記キャビティ44,45に溶融樹脂が供給されるようになっている。そしてマニホールド48の両側には同じくヒータによって加熱されるノズル50,50が接続され、ノズル50,50はそれぞれスプルブッシュ51,51に接続されている。そして前記スプルブッシュ51,51の外周にはゲートインサート52,52が配設され、前記ゲートインサート52,52の外周には冷却溝が形成された固定鏡面板53,53が配設されている。そして前記固定鏡面板53,53の可動金型側表面は、いずれも転写用スタンパまたはブランクスタンパが配設されておらず、前記表面がキャビティ形成面53a,53aとなっている。
また第二の実施形態の可動金型43は、一方のキャビティ44の側における可動鏡面板54のみに転写用スタンパ55(厚さ0.2mmのニッケル製転写用スタンパ)が配設されている。そして前記転写用スタンパ55は、外周スタンパホルダ56、内周スタンパホルダ57、および図示しないスタンパ吸引手段によるエア吸引によって前記可動鏡面板54の表面に保持されている。また内周スタンパホルダ57の内周にはステーショナリスリーブ58が配設され、その内周にエジェクタ59、オスカッタ60、および突出ピン61が配設されている。そしてもう一方のキャビティ45の側における可動鏡面板62には転写用スタンパ55やブランクスタンパが配設されておらず、可動鏡面板62の固定金型側面がキャビティ形成面62aとなっている。前記可動鏡面板62のキャビティ形成面62aは、ダミーディスク基板Aの貼合わせ面A1を形成する面であって、上記実施形態のようなTinコーティングがなされており、前記貼合わせ面A1の離型が良好となるようになっている。また内周キャビティ形成ブロック63や離型エア通路64等の構成も上記実施形態と同じである。なおキャビティ形成面62aに行うコーティングをTin以外のDLC、窒化化合物、炭化化合物、およびタングステンカーバイトの少なくとも一種類にしてもよい点も同じである。
次に第二実施形態のディスク基板の成形用金型41による成形について説明する。固定金型42に対して可動金型43が型合せされることにより容積可変の二つのキャビティ44,45が形成される。この際転写ディスク基板Bを成形する方のキャビティ44には、厚さ0.2mmの転写用スタンパ55が配設されているから、前記スタンパ55の厚みを勘案して、ダミーディスク基板Aを成形するキャビティ45よりも固定鏡面板53のキャビティ形成面53aと可動鏡面板54の固定金型側表面の間の距離が長くなるよう設計されている。なお第二実施形態についても、キャビティ44,45により成形されるディスク基板A,Bの板厚を調整するために、シムやスペーサを挿入したり、左右のノズル50,50の温度を別個に制御して溶融樹脂のキャビティ44,45への射出充填量を調整することなどが行われる。そして図示しない射出装置から前記ホットランナ機構を経て射出充填された溶融樹脂により、前記二つのキャビティ44,45により同時にディスク基板A,Bが成形される。その後可動金型43が型開きされると、ダミーディスク基板Aと転写ディスク基板Bはいずれも可動金型43に保持される。そして次にディスク基板A,Bの離型を行う際に、ダミーディスク基板Aについては、可動鏡面板62のキャビティ形成面62aにTinコーティングがなされているので、貼合わせ面A1が良好に離型できる。また転写ディスク基板Bについても転写用スタンパ55から転写面B1が良好に離型できる。そして同時に成形されたディスク基板A,Bは、成形機から取出され、同時に成形されたディスク基板A,B同士が後工程で貼合わされる。
なお第二実施形態では一例として、転写ディスク基板Bと、該転写ディスク基板Bに貼合わされるダミーディスク基板Aとを同時に1枚づつ成形し、後工程で貼合わせするDVD−5ディスクの成形について説明したが、前記ディスク基板の成形用金型は、同時に各2枚以上のディスク基板A,B等をそれぞれ成形するものでもよい。また一例として両面に転写された転写ディスク基板の両側にダミーディスク基板をそれぞれ貼付ける場合に、それら3枚を同時に成形するものでもよい。更に第二実施形態についても転写用スタンパ55は、固定金型42に配設されたものでもよい。
また本発明については、一々列挙はしないが、上記した実施形態のものに限定されず、当業者が本発明の趣旨を踏まえて変更を加えたものについても、適用されることは言うまでもない。
本発明を実施するディスク基板の成形用金型の要部断面図である。 本発明のディスク基板を貼合せた光ディスクの中心開口近傍の拡大断面図である。 本発明の第二の実施形態におけるディスク基板の成形用金型の要部断面図である。
符号の説明
11,41 ディスク基板の成形用金型
12,42 固定金型
13,43 可動金型
14,44,45 キャビティ
15 固定型板
16 断熱板
17 固定裏板
18,53 固定鏡面板
18a,19a,24a ,26a,53a,62a キャビティ形成面
19,52 ゲートインサート
20,51 スプルブッシュ
21 固定外周リング
22 可動型板
23 可動裏板
24,54,62 可動鏡面板
25 外周キャビティ形成ブロック
26,63 内周キャビティ形成ブロック
26b 環状突起
27,59 エジェクタ
28,60 オスカッタ
29,61 突出ピン
29a 係止部
30 可動外周リング
31,64 離型エア通路
46 ホットランナ機構
47 ノズル当接部
48 マニホールド
49 溶融樹脂通路
50 ノズル
55 転写用スタンパ
56 外周スタンパホルダ
57 内周スタンパホルダ
58 ステーショナリスリーブ
A ピットが転写されないダミーディスク基板(ダミーディスク基板)
A1 貼合わせ面
A2,B2 環状凹部
A3,B3 内周孔
A4 プリント面
B ピットが転写されたディスク基板(転写ディスク基板)
B1 転写面
B4 読取面
C 光ディスク
D 接着剤

Claims (2)

  1. ピットが転写されたディスク基板と貼合わされるピットが転写されていないダミーディスク基板を、固定金型と可動金型の間に形成されるキャビティにて成形するダミーディスク基板の成形用金型において、
    前記ピットが転写されたディスク基板との貼合わせ面を形成するスタンパが配設されないキャビティ形成面を有する鏡面板と、前記鏡面板の中心開口に挿入される円筒状の内周キャビティ形成ブロックと、前記内周キャビティ形成ブロックに形成される環状突起と、前記鏡面板と内周キャビティ形成ブロックとの間には離型エア通路とが設けられ、
    可動金型の型開きと前後して前記離型エア通路からエアがダミーディスク基板の貼合わせ面と鏡面板のキャビティ形成面の間に及ぼされることを特徴とするダミーディスク基板の成形用金型。
  2. 前記ピットが転写されたディスク基板との貼合わせ面を形成するスタンパが配設されないキャビティ形成面を有する鏡面板の表面には、ダイヤモンドライクカーボン、窒化化合物、炭化化合物、およびタングステンカーバイトの少なくとも一種類からなるコーティングがなされ、表面粗度が0.05μmRzないし0.4μmRzに加工されていることを特徴とする請求項1に記載のダミーディスク基板の成形用金型。
JP2004083137A 2004-03-22 2004-03-22 ダミーディスク基板の成形用金型 Expired - Fee Related JP4024770B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004083137A JP4024770B2 (ja) 2004-03-22 2004-03-22 ダミーディスク基板の成形用金型
TW093141034A TWI276100B (en) 2004-03-22 2004-12-28 Mould for optical disc substrate forming
TW095105299A TW200705439A (en) 2004-03-22 2004-12-28 Molding mold for disc substrate
CNA2005100001700A CN1672904A (zh) 2004-03-22 2005-01-06 光盘基板成形用模具
KR1020050007137A KR100716496B1 (ko) 2004-03-22 2005-01-26 디스크 기판의 성형용 금형

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004083137A JP4024770B2 (ja) 2004-03-22 2004-03-22 ダミーディスク基板の成形用金型

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005262842A JP2005262842A (ja) 2005-09-29
JP4024770B2 true JP4024770B2 (ja) 2007-12-19

Family

ID=35045804

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004083137A Expired - Fee Related JP4024770B2 (ja) 2004-03-22 2004-03-22 ダミーディスク基板の成形用金型

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP4024770B2 (ja)
KR (1) KR100716496B1 (ja)
CN (1) CN1672904A (ja)
TW (2) TWI276100B (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007253372A (ja) * 2006-03-22 2007-10-04 Meiki Co Ltd ディスク基板の成形金型、ディスクの製造方法、およびディスク
JPWO2008111387A1 (ja) * 2007-03-15 2010-06-24 コニカミノルタオプト株式会社 記録媒体用基板、及び記録媒体用基板の製造方法
JP2009006615A (ja) * 2007-06-28 2009-01-15 Taiyo Yuden Co Ltd 光ディスクおよび成形用金型装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1058443A1 (en) * 1999-06-02 2000-12-06 Alcatel User terminal with internal directory for storage of telephone numbers as well as an address of an external directory

Also Published As

Publication number Publication date
TWI276100B (en) 2007-03-11
TW200532683A (en) 2005-10-01
TW200705439A (en) 2007-02-01
CN1672904A (zh) 2005-09-28
TWI329317B (ja) 2010-08-21
KR20050094347A (ko) 2005-09-27
JP2005262842A (ja) 2005-09-29
KR100716496B1 (ko) 2007-05-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20070087068A1 (en) Mold
JP4024770B2 (ja) ダミーディスク基板の成形用金型
CN101152755B (zh) 盘片基板及其成形用模具、成形方法和镜面板
WO2004078446A1 (ja) ディスク基板成形用金型およびディスク基板の製造方法
JP4028850B2 (ja) ディスク基板の成形用金型
JP2009132102A (ja) Tダイおよびその製造方法
US7018193B2 (en) Die for molding disc substrates
JP4081962B2 (ja) 断熱金型製造方法と装置および断熱金型
JP2010036495A (ja) 射出圧縮成形金型
US7220116B2 (en) Injection moulding mould part with wear-resistant coating
JP3695400B2 (ja) 光ディスク成形用金型装置
JP2010064406A (ja) 射出成形金型および射出成形金型の外周スタンパホルダ
JPH1134112A (ja) 精密成形用金型
JP2006164406A (ja) ディスク基板成形装置
JP2009242141A (ja) 金型の再生方法及び再生金型
JP2003154549A (ja) 光ディスク成形用金型装置
JP2005238792A (ja) 光ディスク成形用スタンパー
JP4875805B2 (ja) 成形用金型装置
JP2005153294A (ja) プラスチック成型用金型、プラスチック成型品、及び光学機器、光学走査機器
JP2003141784A (ja) 光ディスク成形用金型装置
JP2003136564A (ja) 光ディスク成形用金型装置
CN113526961A (zh) 一种玻璃模造用碳化硅模具的制造方法及碳化硅模具
JP2003146672A (ja) 基板成形装置および成形用の中型
JP2005193630A (ja) 光ディスク成形用金型
JP2003141783A (ja) 光ディスク成形用金型装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050831

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070605

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070705

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070821

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070925

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071003

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101012

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101012

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111012

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111012

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121012

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121012

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131012

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees