JP4024690B2 - 掛軸 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、書、水墨画、短冊、絵画、写真等のシート状作品を保持しかつ作品の交換可能な掛軸に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、シート状作品を交換可能に保持する掛軸が提案されている。
特許文献1には磁石でシート状作品の上下を固定する挿換掛軸が掲載されている。
また特許文献2には、掛軸中央部に透明板を装着し、その裏面に上部からシート状作品を出し入れする掛け軸が公開されている。
特許文献3には、支持台上のシート状作品の四隅を紐状体により支持台に固定するシート状作品保持具が公開されている。
【特許文献1】
実開昭55−38903号公報
【特許文献2】
実開昭57−184668号公報
【特許文献3】
実用新案登録第3088719号公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の交換可能な掛軸である特許文献1に記載の挿換掛軸あるいは特許文献3に記載のシート状作品保持具は、上下あるいは四隅を固定しているが、それ以外の部分は掛軸本体と遊離するため、こしのあるシートあるいは小さいシートであれば比較的安定した保持が期待できるが、薄い半紙や長いものにあっては、四隅の保持だけでは不安定であり、また風や人の動きでシート状作品が揺動し鑑賞の邪魔となってしまう。
【0004】
また、特許文献2の考案は、透明板が反射し、作品の鑑賞に障害がでる。さらに、シート状作品を出し入れする際、シート状作品が大きいと出し入れが難しく、時間がかかるばかりか、作品を損傷させる危険が大である。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明は、掛軸からシート状作品を傷めることなく簡単かつスムーズに出し入れして交換することができ、そして四囲を保持するようにして古来の掛軸と同様にシート状作品と掛軸本体との一体感を維持し、かつ掛軸本来の作品と掛軸とが総合して作出する優雅な美術品としての作品の鑑賞ができるようにした。
【0006】
そのため、本発明は、掛軸本体の中央に、額縁状の保持部を形成し、その周囲の縁枠にて書などのシート状作品の四囲を安定に固定できるようにするとともに、縁枠の一隅を開閉できるようにしておき、シート状作品を前面中央の開口より容易にかつ損傷させることなく出し入れして交換可能とした。
【0007】
また、これにより、各種書画展の準備が、従来よりも簡単に、短時間で行えるので、経費の効率化が計れる。さらに、各家庭や料亭・旅館等の諸施設でも、一つの掛軸で四季折々に合わせた書や水墨画を、手軽に交換して飾ることもできるようになる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明を図1、図2に示す掛軸全体図を例に取り詳細に説明する。
掛軸は、書などのシート状作品が挿入された展示状態で吊下げられている。
掛軸本体1は、上部軸である八双2、下部軸である軸棒3、総裏紙4、天(テン)表地5、地(チ)表地6と中央の作品保持部Aとから構成されている。
【0009】
作品保持部Aは、四角い用紙の4辺を適宜の長さ折り返して作成した額縁状台紙Bを内蔵している。額縁状台紙Bは、図3aに示すように方形の紙片の各四隅を方形(ハッチ線部分)に切除し、残りの四辺8〜11をそれぞれ表面側にわずか折返して四方向に袋溝を形成するとともに、中央に開口7を形成している。この額縁状台紙Bの裏面が掛軸本体の総裏紙4に貼着されている。
【0010】
額縁状台紙Bの各折返し辺8〜11の表面全面に、帯片状の補強化粧紙12〜15の片側が重なり、そして他側が掛軸本体の総裏紙4に位置するようにして糊付けされ、これにより額縁状台紙Bが掛軸本体1に固着されている。
糊付け位置を図において点線で示してある。
この補強化粧紙は、上下位置のもの12,14が一文字、そして左右の横位置のもの13,15が柱と呼ばれている。この補強化粧紙は裂地(布地)が通常使用される。
【0011】
さらに天表地5、地表地6が、上下側(一文字)の補強化粧紙12,14の一端および左右の補強化粧紙(柱)13,15の上下端に重ねられ糊付けされ、残部が上下の軸2,3に至るまで総裏紙4に重なり糊付けされている。
このようにして前面中央に書などの作品であるシート状作品を表示する開口7が形成され、その周囲にはシート状作品の周辺が差し込まれる袋溝が形成されている。
【0012】
本発明では、さらに折返し辺8の一つのコーナー部がその折返し辺8の折れ線16に沿って一部切断されて自由な舌片17が作出されている。
この舌片は下部の折返し辺10、あるいは左右の折返し辺9,11に形成されても良く、また平行する2辺にそれぞれ形成されても良い。ただし2辺に形成する場合は、同一側に形成する。
また、差し出しがし易いように先端を丸めておくと良い。
【0013】
作品などのシート状作品を本発明掛軸にセットする場合を図5に従って説明する。
図5aに示すように上の折返し辺8に形成した舌片17を外に引出して上辺8の袋溝の左方向を開き、この開口部よりシート状作品Cの端部を挿入する。シート状作品を右の折返し辺9の袋溝の奥まで押し込む。この時シート状作品Cの左端C1が左の折返し辺11を越え開口7内に位置するように設計してある。その後、舌片17を左の折返し辺11のコーナー部に差し込んで戻す。次にシート状作品Cを斜め左下方向に移動させることにより、作品保持部Aの中央にシート状作品Cを位置させることができ、シート状作品Cの周囲も各折返し辺内にそれぞれ納まり保持される。これによりシート状作品Cを折り曲げたりして損傷させることなく、シート状作品Cのセットを簡単に行える。
順番を逆にすることで取出すことも簡単にかつ安全に行える。
【0014】
【実施例】
図6に示す実施例について説明する。
額縁状台紙Bは、ほぼ発明の実施の形態と同じに製作する。
額縁状台紙Bの大きさはシート状作品Cよりやや大きくなっており、その台紙の上の折返し辺8の折返し幅が、下の折返し辺10の折返し幅より大きくしてあり、左右の折返し辺9,11は、同じ幅になるように寸法取りをしてある。
【0015】
シート状作品Cの大きさに対応させた大きさの額縁状台紙を選択し、その額縁状台紙Bの開口7の大きさも折返し辺の折返し幅を変えて調整してある。折返し辺の寸法調整幅は3〜10cmの範囲でよく、額縁状台紙Bに挿入されたシート状作品Cの作品部分が開口7内に正確に表出し、作品の周囲余白が各折返し辺に抑え込まれるようになっている。
【0016】
本実施例では、上の折返し辺8のコーナー部の舌片17に加え、下の折返し辺10の同一側(図において左側)のコーナー部にも舌片18を形成してある。
この舌片は、左右の折返し辺9,11のコーナー部に形成しても良い。
【0017】
シート状作品をセットする時には、上下の舌片17,18を図6aに示すように両方共外に引出し、上の折返し辺8および下の折返し辺10の袋溝の左方向を開口させ、この開口部にシート状作品Cの上下の側端部を挿入する。シート状作品を右の折返し辺9の袋溝の奥まで一旦押し込む。この時シート状作品Cの左端C1は左の折返し辺11を越え開口7内に位置するように設計してある。その後、舌片17,18を左の折返し辺11の上下コーナー部に差し込んで戻し、次にシート状作品Cを左方向に移動させ、シート状作品Cを中央に位置させる。
【0018】
したがって、本実施例の場合は、シート状作品Cを一旦右に挿入した後、少し左に戻すだけでシート状作品Cのセットが簡単に行える。
この方式であれば、シート状作品が非常に長寸の場合でも簡単にセットすることができ大事な作品を損傷することがなくなる。
【0019】
【発明の効果】
本発明掛軸は、作品を容易に交換できるので、1本の掛軸で多数の作品を鑑賞でき、その作品の交換も前面の横方向からスムーズに差し込み取外しが可能であるから、簡単にかつ作品を傷めることなく行える。
また、全紙、半切、半切2分の1、全懐紙、半紙等どのような大きさの作品にも対応させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】掛軸全体正面図
【図2】図1の縦断面図(a)、その一部拡大図(b)
【図3】額縁状台紙の作成図
【図4】発明の実施の形態を示す額縁状台紙の図
【図5】シート状作品の差し込み手順図
【図6】実施例におけるシート状作品差し込み手順図
【符号の説明】
1 掛軸本体
2 八双(上部軸)
3 軸棒(下部軸)
4 総裏紙
5 天表地
6 地表地
7 開口
8〜11 折返し辺
12〜15 補強化粧紙
16 折れ線
17,18 舌片
A 作品保持部
B 額縁状台紙
C シート状作品

Claims (4)

  1. 四角形の紙片の4辺を、それぞれ表面側にわずか折り曲げて、中央に開口を形成してなる額縁状の台紙が、掛軸本体に貼着されており、折返した各辺に、一側が重なり、かつ他側が掛軸本体面に位置するようにして、帯片状の補強化粧紙が貼着されてなり、少なくとも折返し辺の一つのコーナー部が、折れ線に沿って切断されて舌片となっており、この舌片を引き上げることにより、この舌片に連続する折り返し片をめくり上げシート状作品を挿入し易くし、作品挿入後には、この舌片は他の折り返し辺の下側に隠れ表出しないことを特徴とする掛軸
  2. 平行な折返し辺の同一側の二つのコーナー部が折れ線に沿って切断されて舌片となっていることを特徴とする請求項1に記載の掛軸
  3. 対向する折返し辺の一方が他方より大きく折返されていることを特徴とする請求項1あるいは2に記載の掛軸
  4. 補強化粧紙のそれぞれ上下側の一端に、天表地、地表地のそれぞれ一端が重なり、残部が上下の軸に至るまで総裏紙に重なり糊付されていることを特徴とする前記請求項の1に記載の掛軸
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