JP4024492B2 - 情報端末装置及び自動機能設定システム並びに方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明はBluetooth(登録商標)のような短距離無線通信手段を有する通信機器による周辺機器の探索機能を利用して、所定の機器が検出されるとこれに対応付けた所定の機能を自動的に設定することができる情報端末装置及び自動機能設定システム並びに方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、携帯電話端末などの情報端末装置を介して遠隔地におかれた通信機能を有する情報機器の操作を行う方法としては、電話回線を利用する方法や赤外線通信を利用する方法が一般的であった。例えば、特開2000−197154号公報には、電話網などの回線を用いて遠隔地より自宅内の電子機器を操作する方法について言及されている。
【0003】
一方、近年、数メートル程度の短距離におかれた情報機器の間を無線通信接続する短距離無線通信方式が注目されている。このような短距離無線通信方式の一種であるBluetooth(登録商標)短距離無線通信方式において、個々のデバイスは一意に定められたデバイスアドレスが与えられており、相手側の固有なデバイスアドレスを指定して接続要求を送出することで無線通信接続をすることができる。
また、任意の通信端末からの探索要求に対して自己のデバイスアドレスを応答するような端末規格も定められており、自端末より探索コマンドを発行することによって周辺に存在する探索可能な通信端末から一度にデバイスアドレスのリストを取得したうえで、通信接続相手を選択して接続することができる。
【0004】
上述したBluetooth(登録商標)のような短距離無線通信方式の代表的な利用用途を以下に挙げる。
先ず、携帯電話端末とヘッドセット装置や自動車のオーディオ装置との間を短距離無線通信方式で無線通信接続し、当該ヘッドセット装置や自動車のオーディオ装置を携帯電話端末のスピーカ・マイクの代替手段として利用するものがある。これによって、自動車の運転中においても安全に音声通話することができる。
また、PC(パーソナルコンピュータ)とPDA(パーソナルディジタルアシスタント)などの情報端末装置との間を短距離無線通信方式で通信接続してスケジュールデータなどの個人情報データを同期処理するものがある。
このとき、実際に2つの情報機器の間を無線通信接続するにあたって、ユーザは周囲に目的のデバイスが見つかるような位置に移動した上で、次にどのデバイスと無線通信接続するのかを指定したうえで目的の機能を設定・起動するといった一連の操作を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の短距離無線通信手段を有する情報端末装置は以上のように構成されているので、定型的な作業を行う際でも、その都度、周辺デバイスの確認や機能の設定・起動を指示しなくてはならず、利便性に欠けるという課題があった。
【0006】
上記課題を具体的に説明すると、定型的な作業として、上述した携帯電話端末とヘッドセット装置や自動車のオーディオ装置との間を短距離無線通信接続して携帯電話のスピーカ・マイクの代替手段とすることなどは、例えば自動車に乗ったら必ず行われるような作業である。従来の携帯情報端末では上記のような作業を行う場合、先ず、携帯電話端末のユーザが通信接続相手であるヘッドセット装置や自動車のオーディオ装置の位置を確認してこれらと短距離無線通信接続する。このあと、携帯電話端末に対してスピーカ・マイクの代替手段としての動作に係る設定を行って上記機能を起動させる。
このように、定型的な作業を行うに際しても上記のような一連の操作を行う必要があり、ユーザの利便性に欠ける面があった。
【0007】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、Bluetooth(登録商標)のような短距離無線通信手段を有する通信機器による周辺機器の探索機能を利用して、所定の機器が検出されるとこれに対応付けた所定の機能を自動的に設定することができる情報端末装置及び自動機能設定システム並びに方法を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る情報端末装置は、短距離無線通信手段を用いて他の短距離無線通信手段を有する通信機器の存在を検出する機能を備えた情報端末装置において、短距離無線通信手段を用いて周辺に存在する各通信機器に無線通信接続して存在を確認し、無線通信接続が確立された通信機器の組み合わせをまとめた通信機器リストを生成するリスト化手段と、通信機器リストを所定の機能毎に対応付けて記憶するリスト記憶手段と、リスト化手段が検出した現所在地における通信機器リストとリスト記憶手段に予め記憶した所定の機能毎に対応付けた通信機器リストとを比較して、リスト記憶手段に記憶された所定の機能毎に類似度を算出する類似度算出手段と、類似度算出手段が算出した類似度の値に応じて、リスト記憶手段に予め記憶した通信機器リストに対応付けた所定の機能を読み出して設定する自動機能設定手段とを備えるものである。
【0009】
この発明に係る情報端末装置は、リスト化手段が短距離無線通信手段を用いて現所在地の周辺に存在する通信機器に探索コマンドを常時送信し、該探索コマンドに対して応答した通信機器の通信機器リストを生成し、類似度算出手段が算出した類似度が所定値を超えると、自動機能設定手段がリスト記憶手段に予め記憶した通信機器リストに対応付けた所定の機能を読み出して設定するものである。
【0010】
この発明に係る情報端末装置は、リスト化手段が周辺に存在する通信機器に無線通信接続した際に得られる通信機器の種類情報を用いて、類似度算出手段が類似度を算出するにあたり、同一種類情報を有するもの同士を同一の通信機器と仮定するものである。
【0011】
この発明に係る自動機能設定システムは、短距離無線通信手段を用いて他の通信機器の存在を検出する機能を有する複数の通信機器からなるシステムであって、短距離無線通信手段を用いて周辺に存在する他の通信機器毎に無線通信接続して存在を確認し、無線通信接続が確立された通信機器の組み合わせをまとめた通信機器リストを生成するリスト化手段と、通信機器リストを所定の機能毎に対応付けて記憶するリスト記憶手段と、リスト化手段が検出した現所在地における通信機器リストとリスト記憶手段に予め記憶した所定の機能毎に対応付けた通信機器リストとを比較して、リスト記憶手段に記憶された所定の機能毎に類似度を算出する類似度算出手段と、類似度算出手段が算出した類似度の値に応じて、リスト記憶手段に予め記憶した通信機器リストに対応付けた所定の機能を読み出して設定する自動機能設定手段とを複数の通信機器がそれぞれ備えるものである。
【0012】
この発明に係る自動機能設定システムは、リスト化手段が短距離無線通信手段を用いて現所在地の周辺に存在する通信機器に探索コマンドを常時送信するとともに、該探索コマンドに対して応答した通信機器の通信機器リストを生成し、類似度算出手段が算出した類似度が所定値を超えると、自動機能設定手段がリスト記憶手段に予め記憶した通信機器リストに対応付けた所定の機能を読み出して設定するものである。
【0013】
この発明に係る自動機能設定システムは、リスト化手段が周辺に存在する通信機器に無線通信接続した際に得られる通信機器の種類情報を用いて、類似度算出手段が類似度を算出するにあたり、同一種類情報を有するもの同士を同一の通信機器と仮定するものである。
【0014】
この発明に係る自動機能設定方法は、短距離無線通信手段を用いて他の通信機器の存在を検出する機能を有する通信機器の機能設定方法であって、短距離無線通信機能を用いて周辺に存在する各通信機器に無線通信接続して存在を確認し、無線通信接続が確立された通信機器の組み合わせをまとめた通信機器リストを生成するリスト化ステップと、リスト化ステップにて検出された現所在地における通信機器リストと所定の機能毎に対応付けて予め記憶した通信機器リストとを比較して、所定の機能毎に類似度を算出する類似度算出ステップと、類似度算出ステップにて算出された類似度の値に応じて、予め記憶した通信機器リストに対応付けた所定の機能を読み出して設定する自動機能設定ステップとを備えるものである。
【0015】
この発明に係る自動機能設定方法は、リスト化ステップにて、短距離無線通信手段を用いて現所在地の周辺に存在する通信機器に探索コマンドを常時送信するとともに、該探索コマンドに対して応答した通信機器の通信機器リストを生成し、自動機能設定ステップにて、類似度算出ステップで算出された類似度が所定値を超えると、予め記憶した通信機器リストに対応付けた所定の機能を読み出して設定するものである。
【0016】
この発明に係る自動機能設定方法は、類似度算出ステップにて、リスト化ステップで周辺に存在する通信機器に無線通信接続した際に得られる通信機器の種類情報を用いて類似度を算出するにあたり、同一種類情報を有するもの同士を同一の通信機器と仮定するものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による自動機能設定システムの構成を示す図である。図において、1は携帯電話の通信網を介して音声通話通信する機能の他に、Bluetooth(登録商標)などの短距離無線データ通信手段や、ユーザのスケジュールや名刺データを管理するPIM機能を有する携帯情報端末(情報端末装置、通信機器)で、ユーザが常時持ち歩いて使用する。2はユーザが乗車する乗用車に搭載した車載型情報端末(通信機器)であって、短距離無線通信手段を有して携帯情報端末1と通信可能な短距離無線通信機能と、短距離無線通信機能によって携帯情報端末1と無線通信接続して携帯情報端末1の音声入出力の代替手段として動作する機能とを有する。また、車載型情報端末2は、デバイスアドレスとして00:00:00:00:02、デバイス名としてMy Auto PC1が設定されている。3はユーザの頭にセットされて乗用車の運転中においても安全に音声聴取が可能なヘッドセット装置(通信機器)で、短距離無線通信手段を有して携帯情報端末1と通信可能な短距離無線通信機能と、この短距離無線通信機能によって携帯情報端末1と無線通信接続して携帯情報端末1の音声入出力の代替手段として動作する機能と有する。また、ヘッドセット装置3は、デバイスアドレスとして00:00:00:00:03、デバイス名としてMy Headset1が設定されている。4,5はユーザが自宅に置いているPC(通信機器)であって、短距離無線通信手段を有して携帯情報端末1と通信可能な短距離無線機能と、ユーザの名刺データやスケジュールを管理する機能とを有し、携帯情報端末1との間で名刺・スケジュールデータの交換を行う。PC4,5は、それぞれデバイスアドレスとして00:00:00:00:AA,00:00:00:00:BB、デバイス名としてMy NotePC1,My NotePC2が設定されている。図示の例では、ユーザが自宅にいる場合、携帯情報端末1と短距離無線通信可能な距離にある通信機器はPC4,5であり、ユーザが乗用車に乗車している場合では、携帯情報端末1と短距離無線通信可能な距離に存在する通信機器は車載型情報端末2とヘッドセット装置3である。
【0018】
図2は図1中の携帯情報端末の構成を示すブロック図である。図において、6はデバイス探索・接続手段(短距離無線通信手段、リスト化手段)で、周辺の短距離無線通信手段を有する通信機器の存在を探索して、該通信機器と無線通信接続を確立する。7は周辺デバイスリスト化手段(リスト化手段)であって、デバイス探索・接続手段6によって周辺で検出された通信機器の組み合わせを組み合わせパタンとし、該組み合わせパタンにユーザが設定した処理手順を対応付けたパタンコマンドリスト13を生成する。8は組み合わせパタン比較手段(類似度算出手段)で、記憶装置11に予め記憶したパタンコマンドリスト13における組み合わせパタンと周辺デバイスリスト化手段7が検出した組み合わせパタンとを比較して、これらの類似度を算出する。9はマンマシンインタフェース部10などからの指示によって携帯情報端末1の処理コマンドを実行するシェルソフトウェア部(自動機能設定手段)であって、携帯情報端末1内の不図示の制御装置によって実行されるプログラム群から構成される。10はユーザからの指示をシェルソフトウェア部9に伝達するマンマシンインタフェース部で、携帯情報端末1の表示装置や入力手段である操作キーなどから構成される。
【0019】
11は携帯情報端末1内の記憶装置(リスト記憶手段)であって、携帯情報端末1が外部との接続を行うための必要な情報の他に、周辺デバイスリスト化手段7が作成した全接続可能機器リスト12、パタンコマンドリスト13や名刺データ/スケジュールデータ14を格納する。12は記憶装置11に格納した全接続可能機器リストで、過去に携帯情報端末1が無線通信接続した実績を持つ通信機器のデバイスアドレスやデバイス名をデータとして有している。13は記憶装置11に格納したパタンコマンドリスト(通信機器リスト)であって、周辺デバイスリスト化手段7によってレコード化した周辺通信機器の組み合わせである組み合わせパタンをユーザが設定した処理手順に対応付けたデータ構造を有しており、記憶装置11に複数格納することができる。14は記憶装置11に格納した名刺データ/スケジュールデータで、ユーザが入力した名刺データ及びスケジュールデータ用のデータベースである。なお、図1と同一構成要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0020】
次に動作について説明する。
図3は実施の形態1による自動機能設定システムの動作を示すフロー図である。図に示すように、実施の形態1による自動機能設定システムの動作は、大きく、任意の場所に存在する通信機器の組み合わせである組み合わせパタンを携帯情報端末1の所定の機能に対応付けて登録する登録フェーズ(ステップST1、リスト化ステップ)と、現所在地にて検出された周辺通信機器の組み合わせパタンと予め登録しておいた上記パタンとのマッチング処理を行う認識フェーズ(ステップST2、類似度算出ステップ、自動機能設定ステップ)とに分類される。
【0021】
図4は図2中の登録フェーズにおける動作を示すフロー図であり、このフロー図に沿って携帯情報端末1が現所在地にて検出した通信機器の組み合わせパタンを携帯情報端末1の所定の機能に対応付けて登録するまでの処理について説明する。
先ず、ユーザはマンマシンインタフェース部10を介して携帯情報端末1を操作して、パタンコマンドリスト13の作成開始を指示する(ステップST1a)。これによって、携帯情報端末1内のデバイス探索・接続手段6は、記憶装置11に格納した全接続可能機器リスト12を読み出し、過去に携帯情報端末1と無線通信接続した実績のある通信機器のデバイス情報(デバイスアドレスやデバイス名)を取り出す(ステップST2a)。
【0022】
図5は図2中の全接続可能機器リスト内のデータを表形式で表現した図である。図示の例において、全接続可能機器リスト12は、短距離無線通信手段を有する各通信機器毎に固有に定められたデバイスアドレスと、各通信機器の所有者若しくは製造者が任意に定める文字列であるデバイス名との2項目からなるデータ構造をとっている。
携帯情報端末1内のデバイス探索・接続手段6は、図5に示すような全接続可能機器リスト12中の1レコードよりデバイスアドレスを取得して、当該デバイスアドレスで特定される通信機器が短距離無線接続可能な距離内に存在するか否かを探索し、探索結果を周辺デバイスリスト化手段7に送信する(ステップST3a)。
具体的には、デバイス探索・接続手段6が現所在地に存在する通信機器毎に短距離無線通信接続を行って、通信接続の可否によって通信機器が短距離無線接続可能な距離内に存在するか否かを探索する。
【0023】
携帯情報端末1内のデバイス探索・接続手段6は、全接続可能機器リスト12にリストアップされた全ての通信機器について探索が終了するまで、上述したステップST2aからステップST3aまでの動作を繰り返し実行する(ステップST4a)。これによって、周辺デバイスリスト化手段7内には現所在地における通信機器の組み合わせである組み合わせパタンが作成される(ステップST5a)。
【0024】
図6は上述のようにして作成された現所在地における通信機器の組み合わせパタンを示す図である。図6に示すように、周辺デバイスリスト化手段7が作成する組み合わせパタンは、現所在地における各通信機器のデバイスアドレス及びデバイス名がまとめられたデータ構造をしている。
また、図7は通信機器の組み合わせパタンの他の形態を示す図である。図7に示すように、組み合わせパタンとして、全接続可能機器リスト12の各項目についての存在情報を1又は0のディジタル値で表した形態としても良い。
【0025】
周辺デバイスリスト化手段7が現所在地における通信機器の組み合わせパタンを作成すると、ユーザに当該組み合わせパタンを検出した際、定型的に実行させたい携帯情報端末1の機能を選択する旨を、マンマシンインタフェース部10を介して指示する。当該指示を受けると、ユーザはマンマシンインタフェース部10を用いて定型的に実行させたい機能を設定する(ステップST6a)。
【0026】
次に、ユーザがマンマシンインタフェース部10を用いてユーザが入力した携帯情報端末1の機能の名称と周辺デバイスリスト化手段7内に蓄積された組み合わせパタンとを組にして、パタンコマンドリスト13として登録する(ステップST7a)。
図8はパタンコマンドリストの登録内容を表形式で表現した図である。図8に示すように、パタンコマンドリスト13には、デバイス探索・接続手段6によって検出された各通信機器の組み合わせパタンと携帯情報端末1の機能名称とから構成されたレコードが複数登録される。
パタンコマンドリスト13が作成されることで、上述した一連の処理が完了する(ステップST8a)。以上のステップST1aからステップST8aまでの動作がリスト化ステップに相当する。
【0027】
図9は図3中の認識フェーズにおける動作を示すフロー図であり、当該フロー図に沿って携帯情報端末1が周辺通信機器の状況を取得して組み合わせパタンを作成し、当該組み合わせパタンと既存のパタンコマンドリスト13内の組み合わせパタンと比較して特定の機能を起動するまでの動作について説明する。
先ず、ユーザが携帯情報端末1のマンマシンインタフェース部10を操作し、認識フェーズの開始を指示する(ステップST1b)。これに続いて、携帯情報端末1内の周辺デバイスリスト化手段7は、全接続可能機器リスト12を読み出して過去に携帯情報端末1と無線通信接続した実績がある通信機器のデバイス情報を取り出す(ステップST2b)。
携帯情報端末1は、取り出した全接続可能機器リスト中の1レコードよりデバイスアドレスを取得して、デバイス探索・接続手段6を用いて当該デバイスアドレスを持つ無線機器が無線接続可能な距離内に存在するか否かを探索し、探索結果を周辺デバイスリスト化手段7に送信する(ステップST3b)。
携帯情報端末1内の周辺デバイスリスト化手段7は、全接続可能機器リスト12にリストアップされた全ての通信機器について探索が終了するまで、上述したステップST2bからステップST3bまでの動作を繰り返し実行する(ステップST4b)。これによって、周辺デバイスリスト化手段7内には、上述した組み合わせパタン登録時と同様にして図6や図7のような現所在地における通信機器の組み合わせパタンが作成される。
【0028】
次に、携帯情報端末1は、組み合わせパタン比較手段8を用いて、現所在地における通信機器の組み合わせパタンと、記憶装置11に予め登録しておいたパタンコマンドリスト13内の組み合わせパタンとの比較を行い、最も類似性の高い組み合わせパタンを有するパタンコマンドリスト13を1つ選択する(ステップST5b)。
具体的な比較方法を説明すると、周辺デバイスリスト化手段7が図6のような形態で組み合わせパタンを生成する場合であれば、同一のデバイスアドレス若しくは同一のデバイス名の通信機器がいくつ含まれているかを数値として類似度を算出する。例えば、図6に示した組み合わせパタンが検出された場合、この組み合わせパタンと図8に示したパタンコマンド1との類似度は2である(車載型情報端末2に係るデバイス情報及びヘッドセット装置3に係るデバイス情報の2つが一致する)のに対して、図6に示した組み合わせパタンとパタンコマンド2との類似度は0である(一致するデバイス情報がない)ためパタンコマンド1が選択される。
また、図7に示すような形態で組み合わせパタンを生成する場合であれば、組み合わせパタンの次元数内でのユークリッド距離を計算しその逆数を類似度として算出するようにしてもよい。
上述したステップST1bからステップST5bまでの動作が類似度算出ステップに相当する。
【0029】
組み合わせパタン比較手段8によって最も類似性の高い組み合わせパタンが選択されると、当該組み合わせパタンに対応するパタンコマンドリスト13がシェルソフトウェア部9に送信される。シェルソフトウェア部9は、ステップST5bにて選択された組み合わせパタンに対応するパタンコマンドリスト13に格納された機能名を用いて対応する機能を読み出し、当該機能を行うの必要な設定を自動的に行うとともに、マンマシンインタフェース部10を介してユーザに上記機能を設定した旨を提示し処理を終了する。(ステップST6b、自動機能設定ステップ)。
以上により、ユーザは携帯情報端末1が提示した機能をマンマシンインタフェース部10を介して1操作で起動することが可能となる(ステップST7b)。
【0030】
上述の場合では、図8に示したパタンコマンド1内の機能名よって機能が選択されるため、携帯情報端末1がドライブモードに切り替わり、携帯情報端末1の音声着信時における音声入出力パスが携帯情報端末1からデバイスアドレス00:00:00:00:03で特定される車載情報端末2に切り替る。さらに、携帯情報端末1に対するメール着信時の蓄積・表示を行う端末もデバイスアドレス00:00:00:00:03で特定される車載情報端末2に切り替わることとなる。
【0031】
また、ユーザが携帯情報端末1を所持したまま自宅の環境に移動すると、周辺デバイスの組み合わせパタンとして図10に示すような組み合わせパタンが検出される。これによって、上述したものと同様の動作を行うことによって、図8に示すパタンコマンド2が選択され、従来のような複数のステップを踏むことなく、携帯情報端末1内の名刺データ/スケジュールデータ14を自宅のPC4,5のPIM機能によって同期処理することができる。
【0032】
以上のように、この実施の形態1によれば、短距離無線通信機能を用いて周辺に存在する他の通信機器毎に無線通信接続して存在を確認するとともに、それらをまとめた組み合わせパタンを生成し、現所在地における通信機器の組み合わせパタンと所定の機能毎に対応付けて予め記憶した組み合わせパタンとを比較して類似度を算出して、この類似度の値に応じて予め記憶した組み合わせパタンに対応付けた所定の機能を読み出して設定するので、周辺に存在する無線通信可能な通信機器の存在状況を検出して自動的に処理を行うことができることから、上述したような定型的な操作を組み合わせパタンに対応付けて登録しておくことで該操作を簡便に行うことができる。また、定型的な操作を提示したり、自動的に起動させることで、ユーザの操作ミスを低減することができる。
【0033】
なお、上記実施の形態1では、ステップST6bにてユーザに対して処理を提示して実行を促す例を示したが、ユーザが予め許可をしている機能にあっては自動的に起動するようにしても良い。
【0034】
また、上記実施の形態1では、携帯情報端末1のみが短距離無線通信手段を有する通信機器による周辺通信機器の探索機能を利用した機能の自動設定を行う例を示したが、周辺通信機器側においても携帯情報端末1を検出することによって機能の自動設定を行うようにしてもよい。このように構成することで、携帯情報端末1やその周辺通信機器からなるシステムの利便性をさらに向上させることができる。
【0035】
実施の形態2.
上記実施の形態1では、周辺の無線通信可能な通信機器に対して携帯情報端末1が無線通信接続することによって探索を試みる例を示したが、Bluetooth(登録商標)通信プロトコルにおける汎用探索可能デバイスのように、任意の通信機器からの無線探索要求に対して自己のデバイスアドレスを応答するように設定されているものがある。
そこで、この実施の形態2は、携帯情報端末1が周辺の通信機器に対して上記探索コマンドを送信するのみで、この探索コマンドにデバイスアドレスを応答した通信機器について周辺デバイスリストを作成するようにしたものである。
【0036】
この実施の形態2による自動機能設定システムや携帯情報端末1の基本的な構成は、上記実施の形態1と同様であるが、上述したようにデバイス探索・接続手段6や周辺デバイスリスト化手段7の動作が上記実施の形態1と異なる。ここでは、このような上記実施の形態1との相違点について主に説明し、他の同様な部分についての重複する説明は省略する。
【0037】
次に概要について説明する。
先ず、この実施の形態2では、図4のフロー図におけるステップST2aからステップST4aまでの処理及び図9のフロー図におけるステップST2bからステップST4bまでの処理を各々1つのコマンドで実行することができる。
図11はこの発明の実施の形態2による自動機能設定システムにおける携帯情報端末の動作を示すフロー図であり、このフロー図に沿って説明する。
先ず、ユーザはマンマシンインタフェース部10を介して携帯情報端末1を操作して、パタンコマンドリスト13の作成モードを起動させる(ステップST1c)。これによって、実施の形態2による携帯情報端末1内のデバイス探索・接続手段6は、周辺に存在する通信機器を探索するための探索コマンドを常時送信する。上述したように、この実施の形態2では、組み合わせパタンにリストアップする通信機器としてBluetooth(登録商標)通信プロトコルにおける汎用探索可能デバイスのように、任意の通信機器からの無線探索要求に対して自己のデバイスアドレスを応答するように設定されているものを対象としている。このため、デバイス探索・接続手段6は、発信した探索コマンドに対して自己のデバイスアドレスを応答してきた通信機器をリスト化の対象とし、これら通信機器に係るデバイス情報を周辺デバイスリスト化手段7に送信する。周辺デバイスリスト化手段7では、デバイス探索・接続手段6から受信したデバイス情報に基づいて現所在地における周辺通信機器の組み合わせパタンを生成する(ステップST2c、リスト化ステップ)。ここまでの処理が1ステップで行われる。
【0038】
周辺デバイスリスト化手段7によって作成された現所在地における周辺通信機器の組み合わせパタンは、組み合わせパタン比較手段8に送信される。
組み合わせパタン比較手段8は、現所在地における通信機器の組み合わせパタンと、記憶装置11に予め登録しておいたパタンコマンドリスト13内の組み合わせパタンとの比較を行い、類似度が一定値を越えているか判定する(ステップST4c、類似度算出ステップ)。このとき、予め登録しておいたパタンコマンドリスト13内の組み合わせパタンとの類似度が一定値を越えていないと、パタンコマンドリスト13内の組み合わせパタンに合致しないものとして、ステップST2cからの処理を繰り返す。
【0039】
一方、予め登録しておいたパタンコマンドリスト13内の組み合わせパタンとの類似度が一定値を越えていると、当該組み合わせパタンに対応するパタンコマンドリスト13がシェルソフトウェア部9に送信される。シェルソフトウェア部9は、ステップST4cにて選択された組み合わせパタンに対応するパタンコマンドリスト13に格納された機能名を用いて対応する機能を読み出し、当該機能を行うのに必要な設定を自動的に行うとともに、マンマシンインタフェース部10を介してユーザに上記機能を設定した旨を提示し処理を終了する。(ステップST5c、自動機能設定ステップ)。
以上により、ユーザは携帯情報端末1が提示した機能を、マンマシンインタフェース部10を介して1操作で起動した後は、再びステップST2cからの処理が繰り返される。
【0040】
以上のように、この実施の形態2によれば、短距離無線通信手段を用いて現所在地の周辺に存在する通信機器に探索コマンドを常時送信するとともに、該探索コマンドに対して応答した通信機器の組み合わせパタンを生成し、類似度が所定値を超えると、予め記憶しておいた通信機器の組み合わせパタンに対応付けた所定の機能を読み出して設定するので、ユーザが操作を行うことなく、場所を移動するだけで、周辺の通信機器の組み合わせパタンの変化を自動検出することができる。これにより、ユーザは携帯情報端末1に係る定型的な操作を簡便に行うことができる。また、定型的な操作を提示若しくは自動実行することによりユーザの操作ミスを低減することができる。
【0041】
また、上記実施の形態2では、携帯情報端末1のみが短距離無線通信手段を有する通信機器による周辺通信機器の探索機能を利用した機能の自動設定を行う例を示したが、周辺通信機器側においても携帯情報端末1を検出することによって機能の自動設定を行うようにしてもよい。このように構成することで、携帯情報端末1やその周辺通信機器からなるシステムの利便性をさらに向上させることができる。
【0042】
実施の形態3.
上記実施の形態1では周辺通信機器から取得したデバイスアドレス及びデバイス名のみを用いて組み合わせパタンを生成する例を示したが、この実施の形態3はBluetooth(登録商標)規格におけるデバイスクラス(種類情報)のように、個々の通信機器がどのような種類の機器に分類されるかを示す識別子も含めて、類似度算出に用いるようにしたものである。
【0043】
この実施の形態3による自動機能設定システムや携帯情報端末1の基本的な構成は、上記実施の形態1と同様であるが、デバイス探索・接続手段6、周辺デバイスリスト化手段7や組み合わせパタン比較手段8の動作、及び全接続可能機器リスト12やパタンコマンドリスト13の内容が上記実施の形態1や上記実施の形態2と異なる。ここでは、このような上記実施の形態1や上記実施の形態2との相違点について主に説明し、他の同様な部分についての重複する説明は省略する。
【0044】
次に概要について説明する。
先ず、図3における登録フェーズ(リスト化ステップ)における動作について説明すると、上記実施の形態1と同様にして、携帯情報端末1内のデバイス探索・接続手段6が現所在地の周辺に存在する通信機器からデバイス情報を取得する。このとき、この実施の形態3によるデバイス探索・接続手段6では、デバイスアドレスやデバイス名の他に、通信機器の種類を分類するデバイスクラスをデバイス情報として取得する。デバイス探索・接続手段6が取得したデバイス情報は、周辺デバイスリスト化手段7に送信される。
【0045】
周辺デバイスリスト化手段7では、記憶装置11から全接続可能機器リスト12を読み出して過去に携帯情報端末1と無線通信接続した実績がある通信機器のデバイス情報を取り出して、現所在地における通信機器の組み合わせパタンを作成する。
【0046】
図12はこの発明の実施の形態3による自動機能設定システムの携帯情報端末における全接続可能機器リストを表形式で示した図である。図に示すように、この実施の形態3ではデバイスクラスが新たな項目として追加されている。ここでは、デバイスクラスとして、車載型情報端末2についてはAudio、ヘッドセット装置3についてはHeadset、PC4,5については共通のデバイスクラスLaptopが対応付けられており、携帯情報端末1以外の携帯電話(太郎所有)についてはCellular、自己の電話(携帯情報端末1以外)についてPhoneが対応付けられている。
【0047】
周辺デバイスリスト化手段7が現所在地における通信機器の組み合わせパタンを作成すると、ユーザに当該組み合わせパタンを検出した際、定型的に実行させたい携帯情報端末1の機能を選択する旨を、マンマシンインタフェース部10を介して指示する。当該指示を受けると、ユーザはマンマシンインタフェース部10を用いて定型的に実行させたい機能を設定する。
【0048】
図13は実施の形態3によるパタンコマンドリストの登録内容を表形式で表現した図である。図に示すように、自家用車内を想定したパタンコマンド1では、車載情報端末2についてデバイスアドレス00:00:00:00:03、デバイス名My AutoPC1、デバイスクラスAudioが設定されているが、ヘッドセット装置3についてはデバイスアドレス、デバイス名を限定せずデバイスクラスHeadsetのみが設定されている。また、これに対応付けられた機能としては、上記実施の形態1で示した図8におけるパタンコマンド1と同様である。
【0049】
一方、自宅内を想定したパタンコマンド2では、PC4,5にそれぞれ対応するデバイスアドレス、デバイス名に加えて共通のデバイスクラスLaptopが設定されている。これに対応付けられた機能も、上記実施の形態1で示した図8におけるパタンコマンド2と同様である。
【0050】
次に、図3における認識フェーズ(類似度算出ステップ、自動機能設定ステップ)における動作について説明すると、上記実施の形態1や上記実施の形態2と同様にして、デバイス探索・接続手段6及び周辺デバイスリスト化手段7によって現所在地における周辺通信機器の組み合わせパタンを生成する。
【0051】
図14は実施の形態3による携帯情報端末が作成した通信機器の組み合わせパタンを示す図である。ここでは、デバイスアドレス00:00:00:00:04、デバイス名Some Headset1、デバイスクラスHeadsetで特定される全接続可能機器リスト12に記載されていないヘッドセット装置のデバイス情報とともに、デバイスアドレス00:00:00:00:03、デバイス名My AutoPC1、デバイスクラスAudioで特定される車載型情報端末2のデバイス情報が検出されている。
このとき、この実施の形態3による組み合わせパタン比較手段8では、デバイスアドレス及びデバイス名は一致しないが、同一デバイスクラスであれば、同一通信機器であるものとして認識して類似度を算出する(類似度算出ステップ)。これによって、図13に示したパタンコマンド1が選択される。
これ以降の動作は上記実施の形態1や上記実施の形態2と同様であるので説明を省略する。
【0052】
以上のように、この実施の形態3によれば、周辺に存在する通信機器に無線通信接続した際に得られる通信機器のデバイスクラス(種類情報)を用いて類似度を算出するにあたり、同一種類情報を有するもの同士を同一の通信機器と仮定するので、類似した機能を持つ代替通信機器が周辺に存在すれば目的の機能を呼び出せるようにすることができる。これにより、ユーザは定型的な操作を簡便に行うことができる。また、定型的な操作を提示若しくは自動実行することによりユーザの操作ミスを低減することができる。
【0053】
また、上記実施の形態3では、携帯情報端末1のみが短距離無線通信手段を有する通信機器による周辺通信機器の探索機能を利用した機能の自動設定を行う例を示したが、周辺通信機器側においても携帯情報端末1を検出することによって機能の自動設定を行うようにしてもよい。このように構成することで、携帯情報端末1やその周辺通信機器からなるシステムの利便性をさらに向上させることができる。
【0054】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、短距離無線通信手段を用いて、他の短距離無線通信手段を有する通信機器の存在を検出する機能を備えた情報端末装置において、短距離無線通信手段を用いて周辺に存在する各通信機器に無線通信接続して存在を確認し、無線通信接続が確立された通信機器の組み合わせをまとめた通信機器リストを生成するリスト化手段と、通信機器リストを所定の機能毎に対応付けて記憶するリスト記憶手段と、リスト化手段が検出した現所在地における通信機器リストとリスト記憶手段に予め記憶した所定の機能毎に対応付けた通信機器リストとを比較して、リスト記憶手段に記憶された所定の機能毎に類似度を算出する類似度算出手段と、類似度算出手段が算出した類似度の値に応じて、リスト記憶手段に予め記憶した通信機器リストに対応付けた所定の機能を読み出して設定する自動機能設定手段とを備えるので、周辺に存在する無線通信可能な通信機器の存在状況を検出して自動的に処理を行うことができることから、上述したような定型的な操作を通信機器リストに対応付けて登録しておくことで該操作を簡便に行うことができるという効果がある。また、定型的な操作を提示したり、自動的に起動させることで、ユーザの操作ミスを低減することができるという効果がある。
【0055】
この発明によれば、リスト化手段が短距離無線通信手段を用いて現所在地の周辺に存在する通信機器に探索コマンドを常時送信し、該探索コマンドに対して応答した通信機器の通信機器リストを生成し、類似度算出手段が算出した類似度が所定値を超えると、自動機能設定手段がリスト記憶手段に予め記憶した通信機器リストに対応付けた所定の機能を読み出して設定するので、ユーザが操作を行うことなく、場所を移動するだけで、周辺の通信機器の通信機器リストの変化を自動的に検出することができるという効果がある。
【0056】
この発明によれば、リスト化手段が周辺に存在する通信機器に無線通信接続した際に得られる通信機器の種類情報を用いて類似度算出手段が類似度を算出するにあたり、同一種類情報を有するもの同士を同一の通信機器と仮定するので、類似した機能を持つ代替通信機器が周辺に存在すれば目的の機能を呼び出せるようにすることができるという効果がある。
【0057】
この発明によれば、短距離無線通信手段を用いて他の通信機器の存在を検出する機能を有する複数の通信機器からなるシステムであって、複数の通信機器は、短距離無線通信手段を用いて周辺に存在する他の通信機器毎に無線通信接続して存在を確認し、無線通信接続が確立された通信機器の組み合わせをまとめた通信機器リストを生成するリスト化手段と、通信機器リストを所定の機能毎に対応付けて記憶するリスト記憶手段と、リスト化手段が検出した現所在地における通信機器リストとリスト記憶手段に予め記憶した所定の機能毎に対応付けた通信機器リストとを比較して、リスト記憶手段に記憶された所定の機能毎に類似度を算出する類似度算出手段と、類似度算出手段が算出した類似度の値に応じて、リスト記憶手段に予め記憶した通信機器リストに対応付けた所定の機能を読み出して設定する自動機能設定手段とをそれぞれ備えるので、周辺に存在する無線通信可能な通信機器同士で互いの存在状況を検出して自動的に機能設定を行うことから、ユーザに対する利便性をさらに向上させることができるという効果がある。
【0058】
この発明によれば、リスト化手段が短距離無線通信手段を用いて現所在地の周辺に存在する通信機器に探索コマンドを常時送信するとともに、探索コマンドに対して応答した通信機器の通信機器リストを生成し、類似度算出手段が算出した類似度が所定値を超えると、自動機能設定手段がリスト記憶手段に予め記憶した通信機器リストに対応付けた所定の機能を読み出して設定するので、ユーザが操作を行うことなく、場所を移動するだけで、周辺の通信機器の通信機器リストの変化を自動的に検出するシステムを提供することができるという効果がある。
【0059】
この発明によれば、リスト化手段が周辺に存在する通信機器に無線通信接続した際に得られる通信機器の種類情報を用いて類似度算出手段が類似度を算出するにあたり、同一種類情報を有するもの同士を同一の通信機器と仮定するので、類似した機能を持つ代替通信機器が周辺に存在すれば目的の機能を呼び出すシステムを提供することができるという効果がある。
【0060】
この発明によれば、短距離無線通信手段を用いて他の通信機器の存在を検出する機能を有する通信機器の機能設定方法であって、短距離無線通信手段を用いて周辺に存在する各通信機器に無線通信接続して存在を確認し、無線通信接続が確立された通信機器の組み合わせをまとめた通信機器リストを生成するリスト化ステップと、リスト化ステップにて検出された現所在地における通信機器リストと所定の機能毎に対応付けて予め記憶した通信機器リストとを比較して、所定の機能毎に類似度を算出する類似度算出ステップと、類似度算出ステップにて算出された類似度の値に応じて、予め記憶した通信機器リストに対応付けた所定の機能を読み出して設定する自動機能設定ステップとを備えるので、周辺に存在する無線通信可能な通信機器の存在状況を検出して自動的に処理を行うことができるという効果がある。
【0061】
この発明によれば、リスト化ステップにて、短距離無線通信手段を用いて現所在地の周辺に存在する通信機器に探索コマンドを常時送信するとともに、該探索コマンドに対して応答した通信機器の通信機器リストを生成し、自動機能設定ステップにて、類似度算出ステップで算出された類似度が所定値を超えると、予め記憶した通信機器リストに対応付けた所定の機能を読み出して設定するので、ユーザが操作を行うことなく、場所を移動するだけで、周辺の通信機器の通信機器リストの変化を自動的に検出することができるという効果がある。
【0062】
この発明によれば、類似度算出ステップにて、リスト化ステップで周辺に存在する通信機器に無線通信接続した際に得られる通信機器の種類情報を用いて類似度を算出するにあたり、同一種類情報を有するもの同士を同一の通信機器と仮定するので、類似した機能を持つ代替通信機器が周辺に存在すれば目的の機能を呼び出すことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による自動機能設定システムの構成を示す図である。
【図2】 図1中の携帯情報端末の構成を示すブロック図である。
【図3】 実施の形態1による自動機能設定システムの動作を示すフロー図である。
【図4】 図2中の登録フェーズにおける動作を示すフロー図である。
【図5】 図2中の全接続可能機器リスト内のデータを表形式で表現した図である。
【図6】 通信機器の組み合わせパタンを示す図である。
【図7】 通信機器の組み合わせパタンの他の形態を示す図である。
【図8】 図8はパタンコマンドリストの登録内容を表形式で表現した図である。
【図9】 図3中の認識フェーズにおける動作を示すフロー図である。
【図10】 通信機器の組み合わせパタンの他の例を示す図である。
【図11】 この発明の実施の形態2による自動機能設定システムにおける携帯情報端末の動作を示すフロー図である。
【図12】 この発明の実施の形態3による自動機能設定システムの携帯情報端末における全接続可能機器リストを表形式で示した図である。
【図13】 実施の形態3によるパタンコマンドリストの登録内容を表形式で表現した図である。
【図14】 実施の形態3による携帯情報端末が作成した通信機器の組み合わせパタンを示す図である。
【符号の説明】
1 携帯情報端末(情報端末装置、通信機器)、2 車載型情報端末(通信機器)、3 ヘッドセット装置(通信機器)、4,5 PC(通信機器)、6 デバイス探索・接続手段(短距離無線通信手段、リスト化手段)、7 周辺デバイスリスト化手段(リスト化手段)、8 組み合わせパタン比較手段(類似度算出手段)、9 シェルソフトウェア部(自動機能設定手段)、10 マンマシンインタフェース部、11 記憶装置(リスト記憶手段)、12 全接続可能機器リスト、13 パタンコマンドリスト(通信機器リスト)、14 名刺データ/スケジュールデータ。
Claims (9)
- 短距離無線通信手段を用いて、他の短距離無線通信手段を有する通信機器の存在を検出する機能を備えた情報端末装置において、
上記短距離無線通信手段を用いて周辺に存在する各通信機器に無線通信接続して存在を確認し、無線通信接続が確立された通信機器の組み合わせをまとめた通信機器リストを生成するリスト化手段と、
上記通信機器リストを所定の機能毎に対応付けて記憶するリスト記憶手段と、
上記リスト化手段が検出した現所在地における通信機器リストと上記リスト記憶手段に予め記憶した所定の機能毎に対応付けた通信機器リストとを比較して、上記リスト記憶手段に記憶された所定の機能毎に類似度を算出する類似度算出手段と、
上記類似度算出手段が算出した類似度の値に応じて、上記リスト記憶手段に予め記憶した通信機器リストに対応付けた所定の機能を読み出して設定する自動機能設定手段と
を備えたことを特徴とする情報端末装置。 - リスト化手段は、短距離無線通信手段を用いて現所在地の周辺に存在する通信機器に探索コマンドを常時送信し、該探索コマンドに対して応答した上記通信機器の通信機器リストを生成し、
自動機能設定手段は、類似度算出手段が算出した類似度が所定値を超えると、リスト記憶手段に予め記憶した通信機器リストに対応付けた所定の機能を読み出して設定することを特徴とする請求項1記載の情報端末装置。 - 類似度算出手段は、リスト化手段が周辺に存在する通信機器に無線通信接続した際に得られる通信機器の種類情報を用いて類似度を算出するにあたり、同一種類情報を有するもの同士を同一の通信機器と仮定することを特徴とする請求項1記載の情報端末装置。
- 短距離無線通信手段を用いて他の通信機器の存在を検出する機能を有する複数の通信機器からなるシステムであって、
上記複数の通信機器は、
上記短距離無線通信手段を用いて周辺に存在する他の通信機器毎に無線通信接続して存在を確認し、無線通信接続が確立された通信機器の組み合わせをまとめた通信機器リストを生成するリスト化手段と、
上記通信機器リストを所定の機能毎に対応付けて記憶するリスト記憶手段と、
上記リスト化手段が検出した現所在地における通信機器リストと上記リスト記憶手段に予め記憶した所定の機能毎に対応付けた通信機器リストとを比較して、上記リスト記憶手段に記憶された所定の機能毎に類似度を算出する類似度算出手段と、
上記類似度算出手段が算出した類似度の値に応じて、上記リスト記憶手段に予め記憶した通信機器リストに対応付けた所定の機能を読み出して設定する自動機能設定手段と
をそれぞれ備えたことを特徴とする自動機能設定システム。 - リスト化手段は、短距離無線通信手段を用いて現所在地の周辺に存在する通信機器に探索コマンドを常時送信するとともに、該探索コマンドに対して応答した上記通信機器の通信機器リストを生成し、
自動機能設定手段は、類似度算出手段が算出した類似度が所定値を超えると、リスト記憶手段に予め記憶した通信機器リストに対応付けた所定の機能を読み出して設定することを特徴とする請求項4記載の自動機能設定システム。 - 類似度算出手段は、リスト化手段が周辺に存在する通信機器に無線通信接続した際に得られる通信機器の種類情報を用いて類似度を算出するにあたり、同一種類情報を有するもの同士を同一の通信機器と仮定することを特徴とする請求項4記載の自動機能設定システム。
- 短距離無線通信手段を用いて他の通信機器の存在を検出する機能を有する通信機器の機能設定方法であって、
上記短距離無線通信手段を用いて周辺に存在する各通信機器に無線通信接続して存在を確認し、無線通信接続が確立された通信機器の組み合わせをまとめた通信機器リストを生成するリスト化ステップと、
上記リスト化ステップにて検出された現所在地における通信機器リストと所定の機能毎に対応付けて予め記憶した通信機器リストとを比較して、上記所定の機能毎に類似度を算出する類似度算出ステップと、
上記類似度算出ステップにて算出された類似度の値に応じて、予め記憶した通信機器リストに対応付けた上記所定の機能を読み出して設定する自動機能設定ステップと
を備えたことを特徴とする自動機能設定方法。 - リスト化ステップにて、短距離無線通信手段を用いて現所在地の周辺に存在する通信機器に探索コマンドを常時送信するとともに、該探索コマンドに対して応答した上記通信機器の通信機器リストを生成し、
自動機能設定ステップにて、類似度算出ステップで算出された類似度が所定値を超えると、予め記憶した通信機器リストに対応付けた所定の機能を読み出して設定することを特徴とする請求項7記載の自動機能設定方法。 - 類似度算出ステップにて、リスト化ステップで周辺に存在する通信機器に無線通信接続した際に得られる通信機器の種類情報を用いて類似度を算出するにあたり、同一種類情報を有するもの同士を同一の通信機器と仮定することを特徴とする請求項7記載の自動機能設定方法。
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