JP4418301B2 - 情報機器 - Google Patents
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Description
しかしこの操作が1アクション(例えばあるボタンを長押しする)の場合は、ユーザは高い確率で実施してくれるが、操作が2アクション以上(例えば、メニューで一覧を表示、カーソルで選択し、決定ボタンを押す)かかる場合は、ユーザの感じるストレスが極端に大きくなり、実施をしてくれる確率も下がると考えられる。
そこでこれを自動化する技術として、携帯電話の置かれた状況に関する情報や位置情報を外部から受信して携帯電話の設定変更に利用する、例えば特許文献1に示される技術や、携帯電話の設定情報そのものを外部から供給することで設定変更を行う、例えば特許文献3に示される技術などがあるが、いずれも既に標準として第三者により決められた情報によって設定変更を行う技術が示されている。
しかしこの方法も、位置情報が外部で策定した情報に基づくことから、必ずしもユーザ固有の情報が得られない可能性がある。
さらに、Microsoft社のWindows(登録商標) XPに搭載されている「Media Sense」の様に、通信ネットワークの接続手順の過程で得られる情報を基に、ユーザが持つパーソナル・コンピュータの一部の機器設定(特にネットワーク設定)を切替る技術もある。しかしこの方法でも、当該ネットワークに接続する以前、または当該ネットワーク範囲外、もしくは当該ネットワーク範囲内のより細分化された範囲の状況(例えば家庭内全体が1つの無線LANネットワークでカバーされている場合においての、自分の部屋にある机の上)を特定することは困難である。ましてそれらの位置に対応する細かな機器設定を行うことは困難である。
上記読取った外部の識別情報と、予め記憶している識別情報テーブル中の識別情報とを照合する記憶済み検索機能と、該照合結果で一致する識別情報があると、この識別情報に対応する機器設定テーブル中の設定値に情報機器の値を設定する値設定機能と、をもつ制御部、とを備えた。
ユーザが望む、木目細かな機器設定が容易に行える装置とシステムを図に基づいて説明する。
図1は、この発明の実施の形態1における携帯情報機器の設定システムを示す全体の構成図である。この図1において、携帯情報機器1は設定対象となる携帯情報機器であり、無線IDタグ2はユーザが望んでいる、位置とか状況に置かれて、対応する設定を行うための識別子となるタグである。また無線通信基地局3はユーザが携帯情報機器1を用いて通信ネットワーク4に接続されている他の端末等と交信を行う際の交信窓口である。
無線IDタグ2は、無線IDリーダ部12からの電波放射に応答して内蔵するID情報を返信する機能を持つ。
無線通信基地局3は、携帯情報機器1の無線通信I/F部14および通信ネットワーク4の双方と通信を行い、互いの通信の媒介を行う装置である。
無線IDタグ2は様々な位置、状況に対応して設置または貼り付けられていて、それぞれ固有の識別情報が保持されている。従ってそれぞれの無線IDタグは、他の無線IDタグとは情報が異なるので、外部からこの無線IDタグ2をアクセスすれば、対応する特定の情報、無線ID番号22が得られる。この無線IDタグ2は、それ自体では電源を持たなくてもよく、外部から無線IDリーダ部12がアンテナ11により出力する誘導起電力を受信して、動作用の電源となって保持している内部の情報を出し、これを無線IDリーダ部12が読み取るようになっている。
無線IDタグ2は、あらかじめ様々な製品の中や、製品の流通過程で製品に付加されるタグやラベルなどの中に実装される。ユーザは、これらの製品の中やタグ、ラベル等に無線IDタグ2が実装されていることを知っている。
次に、プロセッサ10は、制御部15にある記憶済みID検索エンジン16を呼び出し、S22でメモリ18に記憶済みのID情報との照合を行う。図2はメモリ18中に記憶されたID情報テーブルの例を示す図である。このとき受信したIDタグ情報と、図2のID情報テーブルにおける無線ID番号22のどれかとが一致した場合は、更にS23で、この情報と予め関連付けられた図3に示す値設定テーブルのデータがメモリ18内にあるかどうかを再度検索する。例えば無線ID番号22が「ABAC6AC8」であり、設定情報のエントリ名32aが自宅の机の上32bであれば、図3の項目31における設定エントリ名32aである自宅の机の上32bに一致する。そして検索が終了すると、プロセッサ10にその旨通知し、記憶済みID検索エンジン16は処理を完了する。
値設定エンジン17は、プロセッサ10からの指示と機器設定データへのリンク情報とを受け、メモリ18から該当する値設定テーブルのデータを読取り、携帯情報機器1内部の各種設定をその値に変更する。変更が完了すると、携帯機器設定エンジン17はプロセッサ10に変更が完了した旨と処理結果を示し、処理を完了する。
変更処理が成功した場合、S25でプロセッサ10はスピーカ19を介して成功音を発し、表示部21を介して「機器設定が変更された」という旨のメッセージを出力する。このときメッセージに代え、スピーカ19から発せられる成功音は、「XXXという設定に変更しました。」という会話音声を出力してもよい。
ユーザは上記表示部21に表示されたメッセージを確認し、具体的にはキー等で構成されるユーザ操作部13を操作する。またはユーザ操作部の代わりの入力部として、マイク20に音声で、例えば「XXXという設定に関連付ける」、と入力し、別途内蔵した音声認識エンジンで解釈して行うようにしてもよい。
以上のように、無線IDタグのID情報とその設置場所をユーザがわかり易い方法で関連付けられ、かつ無線IDタグに携帯情報機器を近づけるというごく簡単な動作だけで携帯情報機器の設定を切り替えられるようにしているので、機器設定の変更作業を簡略化し、かつユーザの所望する状況にベストマッチした設定変更を行うことができる。
また、これらのIDタグを必ずしも「場所」と関連付けなくとも、ユーザがIDタグをメモ帳、財布や鞄などの普段持ち歩くものに複数個貼り付けて持ち歩き、その場の状況に応じてユーザがIDタグを使い分けることにより、これまでメニュー操作などで行ってきた設定切り替えの手順を大幅に省力化することができる。
さらに、本発明では、無線IDタグに必ず含まれるID情報のみを使用する方法を取るため、位置情報取得用としてユーザに提供された以外の無線IDタグを2次利用することも可能であり、エコロジーの面でも効果的である。
以上の実施形態1では、無線IDタグのID情報を受信した際、必ず機器設定行うようにしたものであるが、次に無線IDタグから得られる情報の処理方法を機器設定の変更以外にも使用する場合を説明する。
図5は、このような場合の、図2に示す記憶済みID情報テーブルの拡張例を示す図である。また図6は、このような場合の無線IDタグ処理手順の状態遷移を示す図である。
本実施の形態では、図6で初期化が完了後、S41による初期化完了イベントによって無線ID情報受信待ち状態となったあと、S21によるID情報受信イベントによっていきなりS22ないしS24の機器設定変更処理へと移行せず、S43のID情報処理方法の決定処理に移行する。
ID情報処理方法の決定処理では、図5のテーブルに示す記憶済みID情報の中から受信した無線ID番号51の検索を行う。受信したID情報にヒットするエントリがテーブル中の無線ID番号51として見つかると、同じエントリに含まれる、ID受信時の処理方法52の項目を参照する。このとき、「機器設定変更処理」を行うように記述されていた場合、その無線ID番号によるS24のID情報処理方法の決定処理に移行する。
機器設定変更処理での処理は、実施形態1の処理と同一であるため、ここでは説明を省略する。
またその際に、S26でユーザへの処理方法問い合わせを行った後、ユーザが特定のキーを押下すると、予め設定してある図5の設定情報のエントリ名53に合致する図3の保存された設定値32の値になるよう処理を行うようにしてもよい。こうすることで、S26の処理方法を問合せ、かつワンタッチ操作のキー押下で所定のS24での設定値に変更することもできる。
処理方法問合せ処理では、ユーザに対して当該IDの処理方法を都度問合せる。これは、当該する無線IDタグの利用方法が、ユーザから見て複数通りある(IDタグの意味づけが複数ある)場合に有効である。例えばユーザが普段持ち歩くカバンのIDタグであった場合、ユーザからみて当該IDタグは移動中の状況を示すものと位置づけたいときもあるし、そのカバンのメンテナンス情報を得るためのキーとして利用したいときも想定されるためである。
例えば、上記のカバンの例において、ユーザが処理方法問合せ処理の問合せに応じて「無線ID情報検索処理」を選択すると、処理はS45の無線ID情報検索処理に移行する。無線ID情報検索処理では、(他の先行技術と同様の方法で)携帯情報機器内のメモリ18に蓄えられた情報、もしくは図1の無線通信I/F部から無線通信基地局3を経由して通信ネットワーク4上につながれた他の情報機器に対してID情報の検索処理を依頼し、その検索結果から当該カバンのメンテナンス情報にアクセスするための情報を得る。
本発明による実施の形態1では、この方法によらず無線IDタグのID番号のみを検出する方法としているため、これら標準化された手順による機器設定変更が行えなかったが、この実施の形態2では、図5に示したテーブルにおけるID受信時の処理方法52の値に「標準化された手順による機器設定変更処理」と示しておくことで、標準化された手順の処理も選択することが可能である。
以上の様に、実施の形態2では、S43のID番号の処理方法を決定する処理を追加したことにより、本発明による実施形態1の処理方法を含む複数の無線ID処理方法をユーザが選択でき、かつ操作手順を省力化して行うことができる。
上記各実施の形態では、携帯情報機器1は専用の記憶済みID検索エンジン16と値設定エンジン17とを持つ構成として説明したが、これらの構成要素として、図4の動作フロー図に示される各ステップの機能をソフトウェアのプログラムで実現する構成としてもよい。
このようにしても、上記各実施の形態における専用の構成要素による携帯情報機器と同じ効果が得られる。
Claims (1)
- 設定値の設定ができる情報機器において、
識別情報と、識別情報に対応する設定情報エントリ名とを記憶する項目を有する識別情報テーブルと、
設定エントリ名と、設定エントリ名に対応する設定値とを記憶する項目を有する値設定テーブルと、
外部の識別情報を読み取る識別情報読取部と、
上記識別情報読取部が読み取った外部の識別情報と一致する識別情報が上記識別情報テーブルに記憶されているか否かを検索し、一致する識別情報が検索された場合、一致した識別情報に対応する設定情報エントリ名を識別情報テーブルから取得し、取得した設定情報エントリ名と一致する設定エントリ名が上記値設定テーブルに記憶されているか否かを検索する記憶済み識別情報検索部と、記憶済み識別情報検索部の検索により、一致する設定エントリ名が検索された場合、一致した設定エントリ名に対応する設定値を値設定テーブルから取得し、取得した設定値を用いて、情報機器の設定値を設定する値設定部とを有する制御部と
を備え、
上記識別情報テーブルは、さらに、上記値設定部による処理を処理方法の一つとして含む処理方法であって、識別情報に対応する処理方法を記憶する項目を有し、
上記制御部は、
上記識別情報検索部により一致する識別情報が検索された場合、一致した識別情報に対応する処理方法を識別情報テーブルから取得し、取得した処理方法が上記値設定部による処理である場合に、上記値設定部による処理を実行することを特徴とする情報機器。
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