JP4022709B2 - 医療情報処理システムおよび医療情報処理方法 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、医療情報処理システムおよび医療情報処理方法に関し、特に、医療ミスを防ぐことができるようにした、医療情報処理システムおよび医療情報処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
医者が、治療のために、入院患者Aに、点滴薬Bを処方し、入院患者Cに、点滴薬Dを処方することを指示する場合、対応する患者のカルテ、もしくは処方箋には、医者の手書きで薬品名が記載される。薬剤師、もしくは、看護婦などは、医者が手書きで記入したカルテ、もしくは処方箋を参照して、入院患者Aに点滴薬Bを、入院患者Cに点滴薬Dを用意する。
【0003】
点滴薬Bが入れられた点滴容器、および点滴薬Dが入れられた点滴容器の表面には、例えば、薬品名および患者名が記入されたラベルなどが貼り付けられ、入院患者Aおよび入院患者Cには、例えばリストバンドなどが装着され、リストバンドには、氏名、生年月日、および血液型などの個人情報が記入されている。
【0004】
看護婦などは、ラベルに記載された薬品名および患者名、並びに、リストバンドの患者名を目視により確認し、対応する患者に点滴薬を投与する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
近年、医療現場において、様々な医療ミスが発生し、問題となっている。例えば、手術するべき患者の取り違えや、投与するべき薬剤(飲用の薬、注射、点滴薬など)を間違えてしまうことなどといった医療ミスが発生している。
【0006】
リストバンドなどに記載される個人情報は、人の手を介して、ボールペンなどにより記入されることが多いため、記入間違いを完全に防ぐことは困難である。
【0007】
更に、リストバンドに記入された個人情報や、点滴薬の容器に貼り付けられている薬品ラベルを、医療従事者が目視により確認することにより、患者と、その患者に対応する治療内容の照合が行われていたため、照合ミスを根本的に防ぐことはできなかった。
【0008】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、患者が携帯する診察券、もしくはリストバンド、医療に関係する各種ドキュメント、あるいは薬品などに、電子情報を記録したタグを添付することにより、患者の個人情報をはじめとする医療情報を各種医療用品に記録させ、目視に頼らずに照合できるようにするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の医療情報システムは、患者とともに移動させることが可能であり、かつ、前記患者を識別するための識別情報を記録する患者情報記録部を有する第1の情報処理装置と、前記患者の診察記録が記載されるとともに、電子的に情報を記録可能なカルテが有するカルテ内記録部に情報を記録する第2の情報処理装置と、前記カルテを用いて、電子的に情報を記録可能な電子処方箋が有する電子処方箋内記録部に情報を記録する第3の情報処理装置と、前記電子処方箋を用いて、電子的に情報を記録可能なラベルが有するラベル内記録部に情報を記録する第4の情報処理装置と、前記ラベルが有する前記ラベル内記録部から情報を読み出すとともに、前記第1の情報処理装置と情報を授受することが可能な第5の情報処理装置とで構成される医療情報処理システムであって、前記第2の情報処理装置は、前記第1の情報処理装置が有する前記患者情報記録部に記録されている前記患者の識別情報を取得するとともに、前記カルテが有する前記カルテ内記録部に、取得した前記患者の識別情報を供給して記録させる第1の情報授受手段と、前記第1の情報授受手段による情報の授受を制御する第1の制御手段とを備え、前記第3の情報処理装置は、前記カルテに記載された前記患者の診察記録を基に入力される、前記患者に施される医療内容を示す情報である医療情報を取得する取得手段と、前記カルテが有する前記カルテ内記録部に記録されている前記患者の識別情報を取得するとともに、取得された前記患者の識別情報と前記取得手段により取得された前記医療情報とを、前記電子処方箋が有する電子処方箋内記録部に供給して記録させる第2の情報授受手段と、前記第2の情報授受手段による情報の授受を制御する第2の制御手段とを備え、前記第4の情報処理装置は、前記電子処方箋の前記電子処方箋内記録部に記録されている前記患者の前記識別情報および前記医療情報を取得するとともに、取得された前記患者の前記識別情報および前記医療情報とを、前記ラベルが有するラベル内記録部に供給して記録させる第3の情報授受手段と、前記第3の情報授受手段による情報の授受を制御する第3の制御手段とを備え、前記第5の情報処理装置は、前記ラベルが有する前記ラベル内記録部に記録されている前記患者の前記識別情報および前記医療情報を取得するとともに、取得された前記医療情報を、前記第1の情報処理装置が有する前記患者情報記録部に供給して記録させる第4の情報授受手段と、前記第4の情報授受手段による情報の授受を制御する第4の制御手段とを備えることを特徴とする。
前記第4の情報授受手段には、前記第1の情報処理装置の前記患者情報記録部から、前記患者の前記識別情報を更に取得させるようにすることができ、前記第4の制御手段には、前記第4の情報授受手段により前記ラベルが有する前記ラベル内記録部から取得された前記患者の前記識別情報と、前記第1の情報処理装置の前記患者情報記録部から取得された前記患者の前記識別情報とが一致しているか否かを判断する処理を更に実行させるようにすることができ、前記ラベル内記録部から取得された前記患者の前記識別情報と、前記患者情報記録部から取得された前記患者の前記識別情報とが一致している場合のみ、前記第4の情報授受手段による、前記患者情報記録部への前記医療情報の記録を制御させるようにすることができる。
前記第1の情報処理装置は、前記患者が携帯するリストバンド内に備えられているものとすることができる。
前記第1の情報処理装置は、前記患者が携帯する診察券内に備えられているものとすることができる。
前記医療情報は、前記患者に投薬される薬剤に関する情報である投薬情報を含むものとすることができる。
前記医療情報は、前記患者の検査履歴を含むものとすることができる。
前記医療情報は、前記患者に用いられる医療器具に関する情報を含むものとすることができる。
前記第2の情報処理装置には、用紙としての前記カルテを搬送する用紙搬送手段と、前記第1の情報授受手段により前記第1の情報処理装置が有する前記患者情報記録部から取 得された前記患者の前記識別情報を、前記カルテに印刷する印刷手段とを更に備えさせるようにすることができ、前記用紙搬送手段には、前記第1の情報授受手段により前記カルテが有する前記カルテ内記録部に前記患者の前記識別情報を供給して記録させる処理が実行可能な位置、および、前記印刷手段により前記患者の前記識別情報を前記カルテに印刷することが可能な位置に、前記カルテを搬送させるようにすることができ、前記第1の制御手段には、前記第1の情報授受手段による前記患者の前記識別情報の取得を制御した後、前記カルテが有する前記カルテ内記録部との情報の授受が可能であるか否かを確認させることができ、前記カルテ内記録部との情報の授受が可能であることを確認した後、前記第1の情報授受手段を制御して、前記患者の前記識別情報の前記カルテ内記録部への電子的な記録を制御させることができる。
前記第3の情報処理装置には、用紙としての前記電子処方箋を搬送する用紙搬送手段と、前記第2の情報授受手段により前記カルテが有する前記カルテ内記録部から取得された前記患者の前記識別情報と前記取得手段により取得された前記医療情報とを、前記電子処方箋に印刷する印刷手段とを更に備えさせるようにすることができ、前記用紙搬送手段には、前記第2の情報授受手段により前記電子処方箋が有する前記電子処方箋内記録部に前記患者の前記識別情報を供給して記録させる処理が実行可能な位置、および、前記印刷手段により前記患者の前記識別情報を前記電子処方箋に印刷することが可能な位置に、前記電子処方箋を搬送させるようにすることができ、前記第2の制御手段には、前記第2の情報授受手段による前記患者の前記識別情報の取得を制御した後、前記電子処方箋が有する前記電子処方箋内記録部との情報の授受が可能であるか否かを確認させるようにすることができ、前記電子処方箋内記録部との情報の授受が可能であることを確認した後、前記第2の情報授受手段を制御して、前記取得手段により取得された前記医療情報、および、前記第2の情報授受手段により取得された前記患者の前記識別情報の、前記電子処方箋内記録部への電子的な記録を制御させるようにすることができる。
前記第4の情報処理装置には、用紙としての前記ラベルを搬送する用紙搬送手段と、前記第3の情報授受手段により前記電子処方箋が有する前記電子処方箋内記録部から取得された前記患者の前記識別情報および前記医療情報を、前記ラベルに印刷する印刷手段とを更に備えさせるようにすることができ、前記用紙搬送手段には、前記第3の情報授受手段により前記ラベルが有する前記ラベル内記録部に前記患者の前記識別情報および前記医療情報を供給して記録させる処理が実行可能な位置、および、前記印刷手段により前記患者の前記識別情報および前記医療情報を前記ラベルに印刷することが可能な位置に、前記ラベルを搬送させるようにすることができ、前記第3の制御手段には、前記第3の情報授受手段により、前記ラベルが有する前記ラベル内記録部との情報の授受が可能であるか否かを確認させるようにすることができ、前記ラベル内記録部との情報の授受が可能であることを確認した後、前記第3の情報授受手段を制御して、前記患者の前記医療情報および前記患者の前記識別情報の前記ラベル内記録部への電子的な記録を制御させるようにすることができる。
【0010】
前記の本発明にかかわる医療用品には、医療現場で用いられる様々な医療用品が含まれる。前記医療用品としての情報処理装置には、例えば、患者の個人情報を記録し、患者の本人確認のために用いられる診察券もしくはリストバンドがある。また、他の前記医療用品としては、対応する患者の個人情報が記録され、かつ印刷され、更に、医者が診察内容などを記載することができるカルテ、患者の個人情報および投薬情報が記録され、かつ印刷された処方箋などといった医療用ドキュメントがある。また、前記医療用品の他の例としては、薬品、医療従事者のユニフォーム、もしくはリネン類などに貼り付けられ、それらの管理に用いるために所定の情報が記録されたラベル類、患者の個人情報および薬剤に関する情報が記録された薬袋、点滴容器、注射器などの医療器具、あるいは、人工関節や人工臓器(例えば、人工血管や人工心臓弁)などがある。
【0011】
前記第1乃至第の情報授受手段は、例えば、非接触型アンテナや、接触端子などにより構成される。前記記録手段は、各種メモリにより構成され、電源供給がなくなっても記録された情報が消えることがない、例えばEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などの不揮発性メモリを用いることが好ましい。前記第1乃至第3の制御手段は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などの演算装置により構成され、受信した制御信号に従って、メモリに記録された医療情報を読み出して、他の情報処理装置に送信したり、受信した新たな医療情報を、メモリに記録させる。
【0012】
前記発明におけるそれぞれの記録部は、情報を記録し、他の情報処理装置などと情報の授受が可能な、例えば、RF(Radio Frequency)タグやICカードなどである。
【0013】
本発明の医療情報処理システムおよび医療情報処理方法によれば、患者の個人情報をはじめとする医療情報を、手書きではなく電子的に記録している医療用品を、医療現場で利用することができる。
【0014】
すなわち、診察券、リストバンド、カルテ、処方箋、あるいは、様々な医療器具等に貼り付けることができるラベルなどの医療用品に、医療情報を記録することが可能なそれぞれの記録部が備えられているため、それぞれの医療用品に、その用途に応じた情報を記録させ、例えば、カルテや処方箋の作成や、薬品その他の医療用品・医療器具の管理、あるいは、投与される薬剤と患者との照合などに利用することができる。
【0016】
前記第1乃至第の取得ステップは、例えば、非接触型アンテナや、接触端子などにより、リーダライタ、パーソナルコンピュータ、プリンタ、もしくは、ハンディ端末などと、情報を送受信する処理である。ハンディ端末は、リーダライタを内部に備え、情報の授受が可能なようになされている携帯型情報端末装置である。前記第1乃至第の記録ステップは、各種メモリに医療情報を記録する処理であり、メモリには、電源供給がなくなっても記録された情報が消えることがない、例えばEEPROMなどの不揮発性メモリを用いることが好ましい。そして、例えば、CPUなどの演算装置が、受信した制御信号に従って、メモリに記録された医療情報を読み出して、他の情報処理装置に送信したり、受信した新たな医療情報を、メモリに記録させるための各種制御が実行される。
【0017】
本発明の医療情報処理システムおよび医療情報処理方法によれば、患者の個人情報をはじめとする医療情報を、手書きではなく電子的に記録することができる。
【0018】
すなわち、診察券、リストバンド、カルテ、処方箋、あるいは、様々な医療器具等に貼り付けることができるラベルなどの医療用品が有する記録部に、医療情報を電子的に記録することが可能となるため、それぞれの医療用品に、その用途に応じた情報を記録させ、例えば、カルテや処方箋の作成や、薬品その他の医療用品・医療器具の管理、あるいは、投与される薬剤と患者との照合などに利用することができる。
【0019】
本発明の医療情報処理方法は、患者とともに移動させることが可能であり、かつ、前記患者を識別するための識別情報を記録する患者情報記録部を有する第1の情報処理装置と、前記患者の診察記録が記載されるとともに、電子的に情報を記録可能なカルテが有するカルテ内記録部に情報を記録する第2の情報処理装置と、前記カルテを用いて、電子的に情報を記録可能な電子処方箋が有する電子処方箋内記録部に情報を記録する第3の情報処理装置と、前記電子処方箋を用いて、電子的に情報を記録可能なラベルが有するラベル内記録部に情報を記録する第4の情報処理装置と、前記ラベルが有する前記ラベル内記録部から情報を読み出すとともに、前記第1の情報処理装置と情報を授受することが可能な第5の情報処理装置とで構成される医療情報処理システムの医療情報処理方法において、前記第2の情報処理装置が、前記第1の情報処理装置の患者情報記録部に記録されている前記患者の前記識別情報を読み取る読み取りステップと、前記第2の情報処理装置が、前記読み取りステップの処理により読み取られた前記患者の前記識別情報を、前記カルテが有する前記カルテ内記録部に、電子的に記録する第1の記録ステップと、前記第3の情報処理装置が、前記カルテに記載された前記患者の診察記録を基に入力される、前記患者に施される医療内容を示す情報である医療情報を取得する第1の取得ステップと、前記第3の情報処理装置が、前記第1の記録ステップの処理により前記カルテの前記カルテ内記録部に記録された前記患者の前記識別情報を取得する第2の取得ステップと、前記第3の情報処理装置が、前記電子処方箋が有する前記電子処方箋内記録部に、前記第1の取得ステップの処理により取得された前記医療情報と、前記第2の取得ステップの処理により取得された前記患者の前記識別情報とを電子的に記録する第2の記録ステップと、前記第4の情報処理装置が、前記第2の記録ステップの処理により前記電子処方箋の前記電子処方箋内記録部に記録された、前記医療情報と、前記患者の前記識別情報とを取得する第3の取得ステップと、前記第4の情報処理装置が、前記ラベルが有する前記ラベル内記録部に、前記第3の取得ステップの処理により取得された前記医療情報と前記患者の前記識別情報とを電子的に記録する第3の記録ステップと、前記第5の情報処理装置が、前記第3の記録ステップの処理により前記ラベルが有する前記ラベル内記録部に記録された、前記医療情報と、前記患者の前記識別情報とを取得する第4の取得ステップと、前記第5の情報処理装置が、前記第1の情報処理装置が有する前記患者情報記録部に、前記第3の取得ステップの処理により取得された前記医療情報を電子的に記録する第4の記録ステップとを含むことを特徴とする。
前記第5の情報処理装置が、前記第1の情報処理装置の前記患者情報記録部から、前記患者の前記識別情報を取得する第5の取得ステップと、前記第5の情報処理装置が、前記第4の取得ステップの処理により前記ラベルが有する前記ラベル内記録部から取得された前記患者の前記識別情報と、前記第5の取得ステップの処理により前記第1の情報処理装置の前記患者情報記録部から取得された前記患者の前記識別情報とが一致しているか否かを判断する判断ステップとを更に含ませるようにすることができ、前記第5の情報処理装置には、前記判断ステップの処理により、前記患者の前記識別情報と、前記患者の前記識別情報とが一致している場合のみ、前記第4の記録ステップの処理によって、前記患者の前記識別情報および前記医療情報との、前記第1の情報処理装置が有する前記患者情報記録部への記録を制御させるようにすることができる。
前記第1の情報処理装置は、前記患者が携帯するリストバンド内に備えられているものとすることができる。
前記第1の情報処理装置は、前記患者が携帯する診察券内に備えられているものとすることができる。
前記医療情報は、前記患者に投薬される薬剤に関する情報である投薬情報を含むものとすることができる。
前記医療情報は、前記患者の検査履歴を含むものとすることができる。
前記医療情報は、前記患者に用いられる医療器具に関する情報を含むものとすることができる。
前記第2の情報処理装置が、前記カルテに、前記読み取りステップの処理により読み取られた前記患者の前記識別情報に対応する情報を印刷する印刷ステップと、前記第2の情報処理装置が、前記カルテが有する前記カルテ内記録部との情報の授受が可能であるか否かを確認する確認ステップとを更に含ませるようにすることができ、前記第2の情報処理装置には、用紙としての前記カルテを搬送する用紙搬送部を備えさせるようにすることができ、前記用紙搬送部には、前記第1の記録ステップの処理が実行可能な位置、および、前記印刷ステップの処理が実行可能な位置に、前記カルテを搬送させるようにすることができ、前記第2の情報処理装置には、前記確認ステップの処理により、前記カルテ内記録部との情報の授受が可能であることを確認した後、前記第1の記録ステップの処理により、前記患者の前記識別情報の前記カルテ内記録部への電子的な記録を制御させるようにすることができる。
前記第3の情報処理装置が、前記電子処方箋に、前記第1の取得ステップの処理により取得された前記医療情報と、前記第2の取得ステップの処理により取得された前記患者の前記識別情報に対応する情報を印刷する印刷ステップと、前記第3の情報処理装置が、前記電子処方箋が有する前記電子処方箋内記録部との情報の授受が可能であるか否かを確認する確認ステップとを更に含ませるようにすることができ、前記第3の情報処理装置には、用紙としての前記電子処方箋を搬送する用紙搬送部を備えさせるようにすることができ、前記用紙搬送部には、前記第2の記録ステップの処理が実行可能な位置、および、前記印刷ステップの処理が実行可能な位置に、前記電子処方箋を搬送させるようにすることができ、前記第3の情報処理装置には、前記確認ステップの処理により、前記電子処方箋内記録部との情報の授受が可能であることを確認した後、前記第2の記録ステップの処理により、前記医療情報および前記患者の前記識別情報の前記電子処方箋内記録部への電子的な記録を制御させるようにすることができる。
前記第4の情報処理装置が、前記ラベルに、前記第3の取得ステップの処理により取得された前記医療情報と前記患者の前記識別情報に対応する情報を印刷する印刷ステップと、前記第4の情報処理装置が、前記ラベルが有する前記ラベル内記録部との情報の授受が可能であるか否かを確認する確認ステップとを更に含ませるようにすることができ、前記第4の情報処理装置には、用紙としての前記ラベルを搬送する用紙搬送部を備えさせるようにすることができ、前記用紙搬送部には、前記第3の記録ステップの処理が実行可能な位置、および、前記印刷ステップの処理が実行可能な位置に、前記ラベルを搬送させるようにすることができ、前記第4の情報処理装置には、前記確認ステップの処理により、前記ラベル内記録部との情報の授受が可能であることを確認した後、前記第3の記録ステップの処理により、前記医療情報および前記患者の前記識別情報の前記ラベル内記録部への電子的な記録を制御させるようにすることができる。
【0020】
患者とともに移動させることが可能な第1の情報処理装置の患者情報記録部は、例えば、患者の個人情報を記録した診察券やリストバンドに備えられたRFタグやICカードなどであり、薬剤ラベルが有する薬剤ラベル内記録部は、薬剤の容器に備えられているRFタグなどである。第1乃至第4の制御手段は、例えば、CPUなどの演算装置により構成される。前記通知実行手段は、例えば、LCDなどの表示デバイス、LED、もしくは、音声を出力するスピーカで構成され、制御手段による判断結果を、テキストや音声で出力し、ユーザに判断結果を通知する。
【0022】
薬品の容器に取り付けられている薬品ラベルが有する薬品ラベル内記録部、または、前記患者の前記識別情報と前記患者に対して投薬される薬品の識別情報を含む情報である医療情報とが記録された電子処方箋が有する電子処方箋内記録部は、例えば、RFタグやICカードなどである。第1の取得ステップおよび第2の取得ステップは、例えば、非接触型アンテナや、接触端子などが行う医療情報の送受信処理である。前記判断ステップは、例えば、CPUなどの演算装置などが、取得されたそれぞれの識別情報が一致するか否かを判断する処理である。さらに、例えば、LCDなどの表示デバイスやLED、もしくは、音声を出力するスピーカが、判断ステップの判断結果を、テキストや音声で出力し、ユーザに判断結果を通知する処理を実行するものとしても良い
【0023】
本発明によれば、例えば、診察券やリストバンドに備えられたRFタグに記録された患者の個人情報と、薬剤の容器などに貼り付けられたRFタグに記録された患者の個人情報が一致しているか否か、および、薬品の容器に取り付けられている薬品ラベルに備えられたRFタグに記録された薬品の識別情報と、患者の識別情報と患者に対して投薬される薬品の識別情報を含む情報である医療情報とが記録された電子処方箋に備えられたRFタグに記録された薬品の識別情報が一致しているか否かを、目視ではなく、電子的に判断することができる。そして、判断結果を、例えばブザーやテキスト表示などによって、医者や看護婦などに通知するようにしたので、医療ミスを防ぐことが可能となる。
【0029】
本発明を適用することにより取得された情報を、例えば、レーザビームを用いた印刷機構、インクジェット方式を用いた印刷機構、あるいは、ドットインパクトによる印刷機構などにより、カルテ、処方箋、もしくはラベルなどに、取得された情報を印刷する処理を実行するようにしてもよい
【0031】
そして、このようにして、本発明を適用することにより取得された情報を、所定の用紙に印刷するようにした場合、所定の用紙には、手書きではなく、自動的に情報が記載されるので、記載ミスなどを防ぐことができる。
【0032】
本発明を適用することにより、更に、患者の個人情報が記録されているRFタグを備えた診察券、リストバンド、もしくはカルテなどの医療用品や、パーソナルコンピュータなどから取得した医療情報が、RFタグなどで構成される記録部に電子的に記録され、かつ、医者、看護婦、もしくは薬剤師などが目視で確認できるように印刷された、カルテ、処方箋、もしくは各種ラベルなどを作成することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0034】
例えば、患者が病院に通院して診察を受ける場合、まず、初診の患者は、受付などで保険証を提示し、問診表などに所定の項目を記入して、診察券の発行を受ける。診察券を発行するシステムについて、図1を用いて説明する。
【0035】
受付に設置されているパーソナルコンピュータ1は、リーダライタ2と接続されている。リーダライタ2は、パーソナルコンピュータ1から入力される制御信号に従って、診察券3に貼り付けられた(もしくは埋め込まれた)RF(Radio Frequency)タグ11−1から、所定のデータを読み込んだり、RFタグ11−1に、所定のデータを送信する。
【0036】
図2は、図1のパーソナルコンピュータ1の構成を示すブロック図である。
【0037】
CPU(Central Processing Unit)21は、入出力インターフェース22および内部バス23を介して、受付担当者が、入力部24を用いて入力した患者の個人情報の入力を受け、入力された信号に基づいた各種処理を実行する。ROM(Read Only Memory)25は、CPU21が使用するプログラムや演算用のパラメータのうちの基本的に固定のデータを格納する。RAM(Random Access Memory)26は、CPU21の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータを格納する。CPU21、ROM25、およびRAM26は、内部バス23により相互に接続されている。
【0038】
内部バス23は、入出力インターフェース22とも接続されている。入力部24は、例えば、キーボードやマウスからなり、受付担当者がCPU21に各種の指令を入力するとき操作される。表示部27は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)等からなり、各種情報をテキスト、あるいはイメージなどで表示する。
【0039】
HDD(hard disk drive)28は、ハードディスクを駆動し、それらにCPU21によって実行するプログラムや情報を記録または再生させる。
【0040】
ネットワークインターフェース29は、リーダライタ2に接続されており、リーダライタ2との情報を授受することができるようになされている。
【0041】
これらの入力部24乃至ネットワークインターフェース29は、入出力インターフェース22および内部バス23を介してCPU21に接続されている。
【0042】
図3は、リーダライタ2の構成を示すブロック図である。
【0043】
データの処理を行うDPU(Data Processing Unit)41は、バス42を介して、RFタグ11−1に送信するデータおよびRFタグ11−1から受信したデータの処理を行うSPU(Signal Processing Unit)43、外部装置(例えば、図1のパーソナルコンピュータ1)との通信を行うSCC(Serial Communication Controller)44、並びに、データの処理に必要な情報を予め記憶したり、処理途中のデータを一時的に記憶するメモリ45と、相互に接続されている。
【0044】
アンテナ46は、所定の電磁波を放射した状態で負荷状態を監視することにより、RFタグ11−1が通信可能な位置にあるか否かを検出し、RFタグ11−1に対してデータの送受信を行う。
【0045】
リーダライタ2は、RFタグ11−1からデータを受信するとき、一定の最大振幅の変調波を出力しており、この変調波が、RFタグ11−1が有するアンテナの負荷の変動により、例えば、ASK(Amplitude Shift Keying)変調される。復調部47は、アンテナ46を介して受信した変調波(ASK変調波)を復調し、復調されたデータをSPU43に出力する。
【0046】
SPU43は、復調部47を介して、RFタグ11−1から送信された応答データの入力を受け、そのデータに対して所定の処理(例えば、BPSK(Binary Phase Shift Keying)変調(ワンチェスタコードへのコーディング)など)を施すとともに、RFタグ11−1に送信するコマンドに対しても、同様に、所定の処理を行った後、変調部48に出力する。
【0047】
DPU41は、SPU43およびバス42を介して、RFタグ11−1から受信した応答データや、SCC44およびバス42を介してパーソナルコンピュータ1から入力される制御信号の入力を受け、入力された応答データや制御信号に従った処理を実行し、RFタグ11−1に送信するコマンドを、バス42を介してSPU43に出力したり、パーソナルコンピュータ1に出力するデータを、バス42を介してSCC44に出力する。
【0048】
変調部48は、発振部49より供給される所定の周波数(例えば13.56MHz)の搬送波を、SPU43より供給されるデータに基づいて、ASK変調し、生成された変調波を、アンテナ46を介して、電磁波としてRFタグ11−1に出力する。なお、このとき、変調部48は、変調度を1未満にして、ASK変調を行うようになされており、これにより、データがローレベルのときにおいても、変調波の最大振幅がゼロにならないようになされている。
【0049】
SCC44は、パーソナルコンピュータ1から入力されたデータを、バス42を介して、DPU41に供給したり、DPU41から、バス42を介して入力されたデータを、パーソナルコンピュータ1に出力する。
【0050】
図4は、図1のRFタグ11−1の構成を示すブロック図である。
【0051】
RFタグ11−1のIC61は、ASK変復調部71、BPSK変復調部72、CPU73、およびEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)74で構成されている。
【0052】
ASK変復調部71は、入力された変調波(ASK変調波)を検波して復調し、復調後のデータを、BPSK変復調部72に出力する。BPSK変復調部72は、入力されたデータが、BPSK変調されている場合、そのデータの復調(ワンチェスタコードのデコード)を行い、復調したデータをCPU73に出力する。CPU73は、入力されたデータに基づいた所定の処理を実行する。例えば、入力されたデータが、EEPROM74に新たに記録させるためのデータである場合、そのデータをEEPROM74に出力して保存させ、入力されたデータが、EEPROM74に保存されている所定のデータの送出要求である場合、対応するデータをEEPROM74から読み出し、BPSK変復調部72に出力する。
【0053】
EEPROM74は、不揮発性のメモリであり、RFタグ11−1が、リーダライタ2との通信を終了し、その電力供給が停止された後も、データを記憶し続ける。
【0054】
RFタグ11−1では、アンテナ62および図示しないコンデンサで構成されるLC回路において、リーダライタ31のアンテナ46が放射した電磁波の一部が電気信号に変換され、その電気信号(変調波)を整流平滑化することで、包絡線検波を行い、これにより生成される信号を、図示しない電圧レギュレータに供給し、その信号を安定化させて、直流電源として、RFタグ11−1の各部に供給させる。
【0055】
RFタグ11−1からリーダライタ2へデータを送信する場合、BPSK変復調部72は、CPU73より供給されたデータをBPSK変調し、変調後のデータをASK変復調部71に出力する。ASK変復調部71は、BPSK変復調部72から入力されたデータに対応して、例えば、図示しない所定のスイッチング素子をオン/オフさせ、スイッチング素子がオン状態であるときだけ所定の負荷をアンテナ62に並列に接続させることにより、アンテナ62の負荷を変動させる。すなわち、ASK変復調部71は、アンテナ62の負荷の変動により、アンテナ62を介して受信している変調波をASK変調し(リーダライタ2は、RFタグ11−1からデータを受信するとき、すなわち、RFタグ11−1にデータを送信させるとき、その出力する変調波の最大振幅を一定にしており、この変調波が、アンテナ62の負荷の変動により、ASK変調される)、その変調成分を、アンテナ62を介してリーダライタ2のアンテナ46に送信する(すなわち、リーダライタ2のアンテナ46の端子電圧を変動させる)。
【0056】
なお、図4を用いて説明したRFタグ11−1が貼り付けられた(もしくは埋め込まれた)診察券3の代わりに、RFタグ11−1と同様の構成を有するICカードを診察券として用いるようにしても良い。
【0057】
図5のフローチャートを参照して、診察券3の新規発行処理について説明する。
【0058】
パーソナルコンピュータ1のCPU21は、ステップS1において、入出力インターフェース22および内部バス23を介して、受付担当者が入力部24を用いて入力した患者の個人情報の入力を受け、ステップS2において、入力された患者の個人情報を、内部バス23、入出力インターフェース22およびネットワークインターフェース29を介して、リーダライタ2に出力する。
【0059】
リーダライタ2のDPU41は、ステップS3において、SCC44およびバス42を介して、患者の個人情報の入力を受け、ステップS4において、アンテナ46の付加状態を監視することにより、新規の診察券3のRFタグ11−1との情報の授受が可能であるか否かを確認する。
【0060】
ステップS4において、RFタグ11−1との情報の授受が可能であると確認された場合、ステップS5において、リーダライタ2のDPU41は、ステップS3において入力された患者の個人情報を、バス42、SPU43、変調部48およびアンテナ46を介して、新規の診察券3のRFタグ11−1に送信する。
【0061】
RFタグ11−1のCPU73は、ステップS6において、アンテナ62、ASK変復調部71、およびBPSK変復調部72を介して、ステップS5において、リーダライタ2が送信した患者の個人情報の入力を受け、ステップS7において、EEPROM74に、患者の個人情報を出力して記録させ、処理が終了される。
【0062】
このようにして、診察券3のRFタグ11−1には、患者の個人情報が記録される。そして、カルテの発行時に、診察券3のRFタグ11−1に記録された患者の個人情報が利用される。
【0063】
図6を用いて、カルテの発行システムについて説明する。
【0064】
プリンタ81には、リーダライタ82が内蔵されている。リーダライタ82は、診察券3のRFタグ11−1に記録された個人情報を読み出す。プリンタ81は、患者の個人情報が記録されていないRFタグ11−2を有し、かつ、患者の個人情報が印刷されていない新規のカルテ83を挿入され、リーダライタ82を用いてカルテ83のRFタグ11−2に患者の個人情報を記録させるとともに、個人情報を印刷して出力する。なお、RFタグ11−2は、図4を用いて説明したRFタグ11−1と同様の構成を有するものであるので、その説明は省略する(RFタグの構成については、以下、同様)。
【0065】
図7は、プリンタ81の構成を示すブロック図である。
【0066】
CPU91は、内部バス92を介して、リーダライタ82、操作部93、もしくは入出力インターフェース94から入力される信号に従った各種処理を実行する。操作部93は、例えば、ボタンやキーボードなどで構成され、ユーザから操作の入力を受けるときに用いられる。入出力インターフェース94は、例えば、パーソナルコンピュータなどと接続され、情報が授受できるようになされている。
【0067】
ROM95は、内部バス92によりCPU91に接続され、CPU91が使用するプログラムや演算用のパラメータのうちの基本的に固定のデータを格納する。RAM96は、内部バス92によりCPU91に接続され、CPU91の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータを格納する。
【0068】
リーダライタ82は、内部バス92に接続され、診察券3のRFタグ11−1からデータを読み出して、内部バス92を介してCPU91に供給したり、CPU91から供給されたデータを、カルテ83のRFタグ11−2に送信して、記録させる。
【0069】
ブザー97は、内部バス92を介して、CPU91から入力される制御信号に従って、ユーザに対して、警告を示すブザー音、あるいは、処理の正常終了を示すブザー音などを発生する。
【0070】
印刷データ処理部98は、内部バス92を介して、CPU91から入力される制御信号に従って、リーダライタ82が読み込んだ診察券3に記録されていた患者の個人情報の入力を受け、カルテ83に印刷する処理を実行する。印刷データ処理部98は、例えば、レーザビームを用いた印刷機構、インクジェット方式を用いた印刷機構、あるいは、ドットインパクトによる印刷機構などのうち、いずれかの印刷機構を有する。
【0071】
駆動制御部99は、内部バス92を介して、CPU91から入力される制御信号に従って、用紙搬送部100の、図示しない用紙搬送ローラや各種モータ、クラッチなどの駆動を制御する。また、駆動制御部99は、印刷データ処理部98がレーザビームを用いた印刷機構を有している場合、例えば、レーザダイオード、ポリゴンミラー、感光体などの駆動を制御し、印刷データ処理部98がインクジェット方式を用いた印刷機構を有している場合、例えば、インクヘッドやインク噴射機構などの駆動を制御し、印刷データ処理部98がドットインパクトによる印刷機構を有していた場合、例えば、印字ヘッドなどの駆動を制御する。
【0072】
用紙搬送部100は、図示しない用紙搬送ローラや各種モータ、クラッチなどで構成され、駆動制御部99の制御に従って、RFタグ11−2に個人情報が記録されておらず、かつ、患者の個人情報が印字されていないカルテ83を、図示しない用紙トレイから、リーダライタ82によるデータの書き込み位置、および印刷データ処理部98による印刷位置に搬送する。
【0073】
図8は、リーダライタ82の構成を示すブロック図である。なお、図3のリーダライタ2と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。すなわち、リーダライタ82は、図2のアンテナ46に代わって、復調部47および変調部48に接続され、情報の受送信が可能なアンテナ46−1と、変調部48に接続され、送信専用のアンテナ46−2を備えている以外は、基本的に図3のリーダライタ2と同様の構成を有する。
【0074】
アンテナ46−1は、プリンタ81の外部に備えられ、診察券3をアンテナ46付近にかざすことにより、診察券3のRFタグ11−1とデータを授受する。送信専用のアンテナ46−2は、用紙搬送部100によるカルテ83の搬送経路上に備えられ、カルテ83のRFタグ11−2に、所定のデータを送信して記録させる。
【0075】
次に、図9のフローチャートを参照して、新規カルテの作成処理について説明する。
【0076】
医者、もしくは看護婦は、患者から診察券3を受け取り、プリンタ81の外部に備えられているリーダライタ82のアンテナ46−1付近に診察券3をかざす。プリンタ82のリーダライタ82のDPU41は、ステップS11において、アンテナ46−1を介して入力される信号を元に、診察券3のRFタグ11−1との情報の授受が可能であるか否かを確認し、RFタグ11−1との情報の授受が可能である場合、ステップS12において、アンテナ46−1を介して、診察券3のRFタグ11−1に、患者の個人情報の送信を要求する信号を送信する。
【0077】
ステップS13において、診察券3のRFタグ11−1のCPU73は、アンテナ62、ASK変復調部71、およびBPSK変復調部72を介して、患者の個人情報の送信要求の入力を受け、EEPROM74に記録されている患者の個人情報を読み出して、BPSK変復調部72、ASK変復調部71、およびアンテナ62を介して、リーダライタ82に、患者の個人情報を送信する。
【0078】
リーダライタ82のDPU41は、ステップS14において、診察券3のRFタグ11−1から患者の個人情報を受信し、ステップS15において、カルテ83のRFタグ11−2との情報の授受が可能であるか否か(すなわちカルテ83が用紙搬送部100により搬送され、RFタグ11−2が、リーダライタ82のアンテナ46−2付近まで移動したか否か)を確認する。
【0079】
カルテ83のRFタグ11−2との情報の授受が可能である場合、ステップS16において、リーダライタ82のDPU41は、カルテ83のRFタグ11−2に、ステップS14において受信した患者の個人情報を、アンテナ46−2を介して送信する。
【0080】
カルテ83のRFタグ11−2のCPU73は、ステップS18において、カルテ83のRFタグ11−2から送信された患者の個人情報の入力を受け、ステップS19において、EEPROM74に患者の個人情報を出力して記録させる。
【0081】
ステップS19において、リーダライタ82のDPU41は、バス42、SCC44、および内部バス92を介して、CPU91に患者の個人情報を出力する。CPU91は、患者の個人情報を印刷データ処理部98に出力して、カルテ83に、患者の個人情報を印刷させて、カルテ83を排出させ、処理が終了される。
【0082】
図9を用いて説明した処理により、カルテ83には、患者の個人情報が印刷され、そのRFタグ11−2には、患者の個人情報が記録される。医者は、対応する患者の診察結果(病状および投与される薬剤など)をカルテ83に記入する。
【0083】
なお、ここでは、プリンタ81にリーダライタ82が内蔵されているものとして説明したが、リーダライタ82(もしくは、リーダライタ2)を、プリンタ81の外部に接続するようにしても良い。その場合、医者、もしくは看護婦は、カルテ83へ患者の個人情報を印刷する処理の前後に、リーダライタ82付近にカルテ83のRFタグ11−2をかざして、診察券3のRFタグ11−1から読み込んだ患者の個人情報を記録させるようにする。
【0084】
このようにして生成されたカルテ83を基に、対応する患者に投与される薬剤を処方するための処方箋が発行される。また、発行された処方箋を用いて薬剤師が薬剤を処方する場合、薬品容器(例えば、ビンなど)に薬品を識別するための薬品ラベルを貼り付けて、薬品の調合ミスを防ぐようになされている。図10を用いて、処方箋および薬品ラベルの発行システムについて説明する。
【0085】
プリンタ81に内蔵されているリーダライタ82は、カルテ83のRFタグ11−2に記録された個人情報を読み出す。薬剤師は、カルテ83に医者が記載した投薬に関する情報を確認し、パーソナルコンピュータ1に、投薬情報を入力する。パーソナルコンピュータ1は、入力された投薬情報を、プリンタ81に出力する。
【0086】
プリンタ81は、患者の個人情報および対応する患者に投薬される薬剤に関する情報である投薬情報が記録されていないRFタグ11−3を有し、かつ、患者の個人情報および投薬情報が印刷されていない新規の処方箋111を挿入され、リーダライタ82を用いて処方箋111のRFタグ11−3に患者の個人情報および投薬情報を記録させるとともに、個人情報および投薬情報を処方箋111に印刷して出力する。
【0087】
また、薬品会社から、新たな薬品が納入された場合、薬剤師、もしくは薬品管理者は、その薬品の情報(例えば、薬品種別情報、薬品会社名、もしくは薬品の製造年月日など)をパーソナルコンピュータ1に入力する。パーソナルコンピュータ1は、入力された薬品の情報を、プリンタ81に出力する。
【0088】
プリンタ81は、薬品情報が記録されていないRFタグ11−4を有し、かつ、薬品名などが印刷されていない新規の薬品ラベル112を挿入され、リーダライタ82を用いて薬品ラベル112のRFタグ11−3に患者の薬品情報を記録させるとともに、薬品名を薬品ラベル112に印刷して出力する。
【0089】
ここでは、パーソナルコンピュータ1を用いて、薬品に関する情報を入力して、薬品ラベル112を作成する場合について説明したが、例えば、ベットリネンやユニフォームなどに貼り付けるタグなども、同様にして作成することが可能である。
【0090】
図11のフローチャートを参照して、処方箋111の作成処理について説明する。
【0091】
薬剤師、もしくは薬品管理者は、カルテ83のRFタグ11−2を、リーダライタ82のアンテナ46−1付近にかざす。ステップS31において、プリンタ81のリーダライタ82のDPU41は、アンテナ46−1を介して入力される信号を基に、カルテ83のRFタグ11−2との情報の授受が可能であるか否かを確認する。
【0092】
RFタグ11−2との情報の授受が可能である場合、ステップS32において、DPU41は、アンテナ46−1を介して、カルテ83のRFタグ11−2に、患者の個人情報の送信を要求する信号を出力する。
【0093】
ステップS33において、カルテ83のRFタグ11−2のCPU73は、アンテナ62、ASK変復調部71、およびBPSK変復調部72を介して入力された患者の個人情報の送信要求に基づいて、EEPROM74から患者の個人情報を読み出して送信する。
【0094】
ステップS34において、DPU41は、アンテナ46−1を介して、カルテ83のRFタグ11−2から患者の個人情報を受信する。DPU41は、バス42を介して、メモリ45に個人情報を記録させておくとともに、バス42、SCC44、および内部バス92を介して、CPU91に個人情報を出力する。
【0095】
パーソナルコンピュータ1のCPU21は、ステップS35において、入出力インターフェース22および内部バス23を介して、薬剤師が入力部24を用いて入力した、対応する患者の投薬情報の入力を受け、ステップS36において、入力された投薬情報を、内部バス23、入出力インターフェース22およびネットワークインターフェース29を介して、プリンタ81に出力する。
【0096】
ステップS37において、プリンタ81のCPU91は、入出力インターフェース94および内部バス92を介して、パーソナルコンピュータ1から、投薬情報の入力を受ける。CPU91は、内部バス92を介して、RAM96に投薬情報を出力して記録させるとともに、内部バス92を介して、リーダライタ82に、投薬情報を出力する。
【0097】
ステップS38において、プリンタ81のリーダライタ82のDPU41は、アンテナ46−2を介して入力される信号を基に、処方箋111のRFタグ11−3との情報の授受が可能であるか否か(すなわち処方箋111が用紙搬送部100により搬送され、RFタグ11−3が、リーダライタ82のアンテナ46−2付近まで移動したか否か)を確認する。
【0098】
RFタグ11−2との情報の授受が可能である場合、ステップS39において、DPU41は、アンテナ46−2を介して、ステップS34において入力された患者の個人情報、および、ステップS37において入力された投薬情報を、処方箋111のRFタグ11−3に送信する。
【0099】
処方箋111のRFタグ11−3のCPU73は、ステップS40において、患者の個人情報および投薬情報の入力を受け、ステップS41において、EEPROM74に患者の個人情報および投薬情報を記録する。
【0100】
ステップS42において、プリンタ81のCPU91は、患者の個人情報および投薬情報を印刷データ処理部98に出力して、処方箋111に、患者の個人情報および投薬情報を印刷させて、処方箋111を排出させ、処理が終了される。
【0101】
図11を用いて説明した処理により作成された処方箋111には、患者の個人情報および投薬情報が印刷されているのみならず、処方箋111のRFタグ11−3のEEPROM74に記録されるので、処方箋111を基に、患者に投与する薬剤を処方する場合(図15を用いて後述する薬剤ラベルの作成処理)に、EEPROM74に記録されたデータを利用することができる。
【0102】
次に、図12のフローチャートを参照して、薬品ラベルの作成処理について説明する。
【0103】
ステップS51において、パーソナルコンピュータ1のCPU21は、入出力インターフェース22および内部バス23を介して、薬剤師などが入力部24を用いて入力した、薬品種別情報などのRFタグ11−4に登録する情報の入力を受け、ステップS52において、登録情報を、内部バス23、入出力インターフェース22およびネットワークインターフェース29を介して、プリンタ81に出力する。
【0104】
ステップS53において、プリンタ81のCPU91は、入出力インターフェース94および内部バス92を介して、パーソナルコンピュータ1から、登録情報の入力を受ける。CPU91は、内部バス92を介して、RAM96に登録情報を出力して記録させるとともに、内部バス92を介して、リーダライタ82に、登録情報を出力する。
【0105】
ステップS54において、プリンタ81のリーダライタ82のDPU41は、アンテナ46−2を介して入力される信号を基に、薬品ラベル112のRFタグ11−4との情報の授受が可能であるか否か(すなわち薬品ラベル112が用紙搬送部100により搬送され、RFタグ11−4が、リーダライタ82のアンテナ46−2付近まで移動したか否か)を確認する。
【0106】
RFタグ11−4との情報の授受が可能である場合、ステップS55において、DPU41は、アンテナ46−2を介して、ステップS53において入力された登録情報を、薬品ラベル112のRFタグ11−4に送信する。
【0107】
薬品ラベル112のRFタグ11−4のCPU73は、ステップS56において、登録情報の入力を受け、ステップS57において、EEPROM74に登録情報を記録する。
【0108】
ステップS58において、プリンタ81のCPU91は、登録情報を印刷データ処理部98に出力して、登録情報を薬品ラベル112に印刷させて、薬品ラベル112を排出させ、処理が終了される。
【0109】
なお、図10乃至図12を用いて説明した処方箋111および薬品ラベル112の発行システムにおいても、リーダライタ82(もしくは、リーダライタ2)を、プリンタ81の外部に接続するようにしても良い。
【0110】
図11を用いて説明した処理により、処方箋111が作成され、図12を用いて説明した処理により、薬品容器などに貼り付けられる薬品ラベル112が作成される。薬剤師は、処方箋111のRFタグ11−3に記録されている投薬情報、および、薬品ラベル112のRFタグ11−4に記録されている情報(薬品種別情報など)を用いて、薬品容器の中に収容されている薬品が、該当する患者に処方するべき薬品であることを確認して、患者に投与する薬剤を処方する。図13を用いて、処方された薬剤の容器などに貼り付けられる薬剤ラベルの発行システムについて説明する。
【0111】
プリンタ81に内蔵されているリーダライタ82は、処方箋111のRFタグ11−3に記録された投薬情報、および薬品容器121に貼り付けられた薬品ラベル112のRFタグ11−4に記録された薬品種別情報を読み出す。プリンタ81は、読み出した投薬情報および薬品種別情報が一致しているか否かによって、一致ブザーもしくは不一致ブザーを鳴らすことにより、薬剤師に、処方される薬品の選択ミスを起こさないように警告することができる。
【0112】
プリンタ81は、患者の個人情報および投薬情報が記録されていないRFタグ11−5を有し、かつ、患者名および薬剤名が印刷されていない新規の薬剤ラベル122を挿入され、リーダライタ82を用いて薬剤ラベル122のRFタグ11−4に患者の個人情報および投薬情報を記録させるとともに、患者名および薬剤名を薬剤ラベル122に印刷して出力する。
【0113】
薬剤ラベル122は、通院患者が診察を受けてその結果に応じて処方される薬剤が入れられる、図14(A)に示されるような薬袋131に貼り付けられるのみならず、例えば、図14(B)に示されるような点滴容器132や、図14(C)に示されるような注射器133にも貼り付けることができる。
【0114】
図15のフローチャートを参照して、薬剤ラベル122の作成処理について説明する。
【0115】
薬剤師は、処方箋111のRFタグ11−3を、リーダライタ82のアンテナ46−1付近にかざす。ステップS71において、プリンタ81のリーダライタ82のDPU41は、アンテナ46−1を介して入力される信号を基に、処方箋111のRFタグ11−3との情報の授受が可能であるか否かを確認する。
【0116】
RFタグ11−3との情報の授受が可能である場合、ステップS72において、DPU41は、アンテナ46−1を介して、処方箋111のRFタグ11−3に、投薬情報および患者の個人情報の送信を要求する信号を出力する。
【0117】
ステップS73において、処方箋111のRFタグ11−3のCPU73は、アンテナ62、ASK変復調部71、およびBPSK変復調部72を介して入力された投薬情報および患者の個人情報の送信要求に基づいて、EEPROM74から投薬情報および患者の個人情報を読み出して、プリンタ81のリーダライタ82に送信する。
【0118】
ステップS74において、DPU41は、アンテナ46−1を介して、処方箋111のRFタグ11−3から投薬情報および患者の個人情報を受信する。DPU41は、バス42を介して、メモリ45に投薬情報および個人情報を記録させておくとともに、バス42、SCC44、および内部バス92を介して、CPU91に投薬情報および個人情報を出力する。CPU91は、RAM96に投薬情報および患者の個人情報を出力して記録させる。
【0119】
薬剤師は、薬品容器121に貼り付けられている薬品ラベル112のRFタグ11−4を、リーダライタ82のアンテナ46−1付近にかざす。ステップS75において、プリンタ81のリーダライタ82のDPU41は、アンテナ46−1を介して入力される信号を基に、薬品容器121に貼り付けられている薬品ラベル112のRFタグ11−4との情報の授受が可能であるか否かを確認する。
【0120】
RFタグ11−4との情報の授受が可能である場合、ステップS76において、DPU41は、アンテナ46−1を介して、薬品ラベル112のRFタグ11−4に、薬品種別情報の送信を要求する信号を出力する。
【0121】
ステップS77において、薬品ラベル112のRFタグ11−4のCPU73は、アンテナ62、ASK変復調部71、およびBPSK変復調部72を介して入力された薬品種別情報の送信要求に基づいて、EEPROM74から薬品種別情報を読み出して、プリンタ81のリーダライタ82に送信する。
【0122】
DPU41は、アンテナ46−1を介して、薬品ラベル112のRFタグ11−4から薬品種別情報を受信する。DPU41は、バス42を介して、メモリ45に薬品種別情報を記録させておくとともに、バス42、SCC44、および内部バス92を介して、CPU91に薬品種別情報を出力する。
【0123】
ステップS78において、CPU91は、RAM96に記録されている投薬情報と、入力された薬品種別情報は一致したか否かを判断する。
【0124】
ステップS78において、投薬情報と薬品種別情報が一致していないと判断された場合、ステップS79において、CPU91は、不一致ブザーを鳴らすための制御信号を、内部バス92を介してブザー97に出力する。ブザー97は、不一致ブザーを鳴らして、処理が終了される。
【0125】
ステップS78において、投薬情報と薬品種別情報が一致していると判断された場合、ステップS80において、CPU91は、一致ブザーを鳴らすための制御信号を、内部バス92を介してブザー97に出力する。ブザー97は、不一致ブザーと異なる音の一致ブザーを鳴らす。また、CPU91は、投薬情報と薬品種別情報が一致していることを示す信号を、内部バス92を介して、リーダライタ82に出力する。
【0126】
薬剤師は、薬品の処方に使用した薬品容器112の薬品ラベル112のRFタグ11−4を、リーダライタ82のアンテナ46−1付近にかざす。ステップS81において、プリンタ81のリーダライタ82のDPU41は、アンテナ46−1を介して、薬品の処方に使用した薬品容器112の薬品ラベル112のRFタグ11−4に、再度、薬品種別情報の送信を要求する信号を出力する。
【0127】
ステップS82において、薬品ラベル112のRFタグ11−4のCPU73は、入力された薬品種別情報の送信要求に基づいて、EEPROM74から薬品種別情報を読み出して、プリンタ81のリーダライタ82に送信する。
【0128】
プリンタ81のリーダライタ82のDPU41は、ステップS83において、アンテナ46−1を介して、薬品ラベル112のRFタグ11−4から薬品種別情報を受信し、ステップS84において、アンテナ46−2を介して入力される信号を基に、薬剤ラベル122のRFタグ11−5との情報の授受が可能であるか否か(すなわち薬剤ラベル122が用紙搬送部100により搬送され、RFタグ11−5が、リーダライタ82のアンテナ46−2付近まで移動したか否か)を確認する。
【0129】
薬剤ラベル122のRFタグ11−5との情報の授受が可能である場合、ステップS85において、リーダライタ82のDPU41は、アンテナ46−2を介して、患者の個人情報および投薬情報(薬品種別情報)を、薬剤ラベル122のRFタグ11−5に送信する。
【0130】
薬剤ラベル122のRFタグ11−5のCPU73は、ステップS86において、患者の個人情報および投薬情報の入力を受け、ステップS87において、EEPROM74に患者の個人情報および投薬情報を記録する。
【0131】
ステップS88において、プリンタ81のCPU91は、入力された患者の個人情報および投薬情報登録情報を基に、患者名および薬剤名を、印刷データ処理部98に出力して、薬剤ラベル122に、患者名および薬剤名を印刷させて、薬品ラベル112を排出させ、処理が終了される。
【0132】
なお、この場合においても、リーダライタ82(もしくは、リーダライタ2)を、プリンタ81の外部に接続するようにしても良い。
【0133】
このようにして生成された薬剤ラベル122は、図14を用いて説明したように、薬袋131、点滴容器132、もしくは注射器133などに貼り付けられる。通院患者や入院患者に、薬袋131が手渡される場合、もしくは、点滴容器132や注射器133などを用いて治療が行われる場合、患者が有する診察券3などを用いて、対応する薬品が処方されている患者本人であることを確認することができる。
【0134】
図16を用いて、患者確認方法について説明する。
【0135】
医者や看護婦などは、図3を用いて説明したリーダライタ2を内部に有するハンディ端末141を携帯している。ハンディ端末141は、その表面のいずれかの位置に、リーダライタ2のアンテナ46を備え、RFタグ11−1乃至RFタグ11−6がアンテナ46付近にかざされた場合、RFタグ11−1乃至RFタグ11−6と情報を授受することが出来る。また、ハンディ端末141は、処理結果を音で通知するためのブザー151、処理結果を表示するための表示部152、および、各種指令を入力するための入力部153を備えている。
【0136】
通院患者は自分自身の個人情報が記録されたRFタグ11−1を有する診察券3を携帯しており、入院患者は自分自身の個人情報が記録されたRFタグ11−6を有するリストバンド142を携帯している。
【0137】
医者や看護婦は、ハンディ端末141に診察券3のRFタグ11−1もしくはリストバンド142のRFタグ11−6から患者の個人情報を読み込ませ、使用する薬剤に貼り付けられている薬剤ラベル122のRFタグ11−5から、投薬情報および個人情報を読み込ませる。
【0138】
ハンディ端末141は、診察券3のRFタグ11−1もしくはリストバンド142のRFタグ11−6に記録されている患者の個人情報と、薬剤ラベル122のRFタグ11−5に記録されている患者の個人情報とを比較して、一致しているか否かを判断し、その結果を、ブザー151もしくは表示部152を用いて、使用者に通知する。
【0139】
図17は、ハンディ端末141の構成を示すブロック図である。
【0140】
CPU161は、内部バス162を介して、リーダライタ2、入力部153、から入力される信号に従った各種処理を実行する。入力部153は、例えば、ボタンやキーボードなどで構成され、ユーザから操作の入力を受けるときに用いられる。
【0141】
ROM163は、内部バス162によりCPU161に接続され、CPU161が使用するプログラムや演算用のパラメータのうちの基本的に固定のデータを格納する。RAM164は、内部バス162によりCPU161に接続され、CPU161の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータを格納する。
【0142】
リーダライタ2は、内部バス162に接続され、診察券3のRFタグ11−1、リストバンド142のRFタグ11-6、もしくは薬剤ラベル122のRFタグ11−5からデータを読み出して、内部バス162を介してCPU161に供給したり、CPU161から供給されたデータを、診察券3のRFタグ11−1、もしくはリストバンド142のRFタグ11−6に送信して、記録させる。
【0143】
ブザー151は、内部バス162を介して、CPU161から入力される制御信号に従って、ユーザに対して、警告を示すブザー音、あるいは、処理の正常終了を示すブザー音などを発生する。表示部152は、内部バス162を介して、CPU161から入力される制御信号に従って、CPU161の処理結果を表示する。
【0144】
なお、ハンディ端末141に、ネットワークインターフェースを更に備えることにより、図1を用いて説明した診察券発行システムにおいて、ハンディ端末141を、リーダライタ2の代わりに利用することができる。また、図6を用いて説明したカルテ3の発行システム、図10を用いて説明した処方箋111および薬品ラベル112の発行システム、並びに、図13を用いて説明した薬剤ラベル122の発行システムにおいて、プリンタ81にリーダライタ82を内蔵する代わりに、ハンディ端末141を外部に接続するようにしてもよい。
【0145】
図18のフローチャートを参照して、薬剤投与時の本人確認処理について説明する。ここでは、薬剤を投与される患者は、リストバンド142を装着しているものとして説明する。
【0146】
医者、もしくは看護婦などは、薬剤ラベル122付近に、ハンディ端末141のアンテナ46をかざす。ハンディ端末141のリーダライタ2のDPU41は、ステップS101において、アンテナ46、復調部47、SPU43、およびバス42を介して入力される信号を基に、薬剤ラベル122のRFタグ11−4との情報の授受が可能であるか否かを確認し、RFタグ11−4との情報の授受が可能である場合、ステップS102において、薬剤ラベル122のRFタグ11−4に、アンテナ46を介して、投薬情報および個人情報の送信を要求する。
【0147】
ステップS103において、薬剤ラベル122のRFタグ11−4のCPU73は、アンテナ62、ASK変復調部71、およびBPSK変復調部72を介して入力された、投薬情報の送信要求に従って、BPSK変復調部72、ASK変復調部71、およびアンテナ62を介して、ハンディ端末141に投薬情報および個人情報を送信する。
【0148】
ステップS104において、ハンディ端末141のリーダライタ2のDPU41は、薬剤ラベル122のRFタグ11−4から投薬情報および個人情報を受信して、SCC44および内部バス162を介して、CPU161に投薬情報および個人情報を出力する。CPU161は、入力された投薬情報および個人情報を、RAM164に出力して保存させる。
【0149】
医者、もしくは看護婦などは、リストバンド142付近に、ハンディ端末141のアンテナ46をかざす。ハンディ端末141のリーダライタ2のDPU41は、ステップS105において、アンテナ46、復調部47、SPU43、およびバス42を介して入力される信号を基に、リストバンド142のRFタグ11−6との情報の授受が可能であるかを確認し、リストバンド142のRFタグ11−6との情報の授受が可能である場合、ステップS106において、リストバンド142のRFタグ11−6に、個人情報の送信を要求する。
【0150】
ステップS107において、リストバンド142のRFタグ11−6は、入力された個人情報の送信要求に従って、ハンディ端末141に、個人情報を送信する。
【0151】
ステップS108において、リーダライタ2のDPU41は、リストバンド142のRFタグ11−6から個人情報を受信して、SCC44および内部バス162を介して、CPU161に個人情報を出力する。CPU161は、入力された個人情報を、RAM164に出力して保存させる。
【0152】
ステップS109において、CPU161は、内部バス162を介して、RAM164から、ステップS104において保存された薬剤ラベル122のRFタグ11−5に記録されている個人情報、およびステップS108において保存されたリストバンド142のRFタグ11−6に記録されている個人情報を読み出し、個人情報が一致しているか否かを判断する。
【0153】
ステップS109において、個人情報が一致していないと判断された場合、ステップS110において、CPU161は、不一致ブザーを鳴らすための制御信号を、内部バス162を介してブザー151に出力する。ブザー151は、不一致ブザーを鳴らして、処理が終了される。
【0154】
ステップS78において、個人情報が一致していると判断された場合、ステップS80において、CPU161は、一致ブザーを鳴らすための制御信号を、内部バス162を介してブザー151に出力する。ブザー151は、不一致ブザーと異なる音の一致ブザーを鳴らす。また、CPU161は、個人情報が一致していることを示す信号を、内部バス162を介して、リーダライタ2に出力する。
【0155】
ステップS112において、ステップS106と同様の処理が行われ、ステップS113において、リーダライタ2のDPU41は、ステップS104において保存された投薬情報を、RAM164から読み出し、内部バスを介して、リーダライタ2に出力する。リーダライタ2のDPU41は、アンテナ46を介して、リストバンド142のRFタグ11−6に、投薬情報を送信する。
【0156】
リストバンド142のRFタグ11−6のCPU73は、ステップS114において、リーダライタ2より送信された投薬情報の入力を受け、ステップS115において、投薬履歴として、入力された投薬情報をEEPROM74に出力して記録させ、処理が終了される。
【0157】
ここでは、入院患者が保有するリストバンド142のRFタグ11−6に記録されている個人情報を用いて薬剤ラベル122のRFタグ11−6との照合を行う場合について説明したが、通院患者に投薬する場合の本人確認および投薬履歴の記録も、診察券3を用いて図18を用いて説明した処理と同様の処理を行うことによって実現することが可能なのはいうまでもない。
【0158】
図18を用いて説明した処理により、医者や看護婦は、患者のリストバンド142のRFタグ11−6に記録されている個人情報と、例えば薬袋131、点滴容器132、もしくは注射器133などに貼り付けられている薬剤ラベル122のRFタグ11−5に記録されている個人情報を照会し、個人情報が一致している場合にのみ、治療を行うようにしたので、医療ミスを防ぐことが出来、更に、患者のリストバンド142のRFタグ11−6に、投薬履歴を記録させることにより、対応する患者に対して行われた治療の履歴を確実に蓄積し、管理することが可能となる。
【0159】
以上説明した、RFタグ11−1乃至RFタグ11−6と、RFタグ11−1乃至RFタグ11−6と情報を授受するリーダライタ2、プリンタ81、もしくはハンディ端末141とを利用した医療情報照合システムは、医療現場の様々な状況に適応することが出来る。図19を用いて、医療現場における利用例について説明する。
【0160】
通院患者は、受付にて、図5を用いて説明した処理により、診察券3を発行され、入院患者は、受付にて、リストバンド142を発行される。診察券3のRFタグ11−1およびリストバンド142のRFタグ11−6には、対応される患者の個人情報が記録される。また、在宅医療を受ける患者も、同様の処理により、診察券3もしくはリストバンド142の発行を受ける。
【0161】
診察や人間ドックの実施に際して、患者の本人確認は、診察券3のRFタグ11−1もしくはリストバンド142のRFタグ11−6に記録されている個人情報の照会によって行う。また、人間ドックにおいては、例えば、図18を用いて説明した処理において投薬履歴を蓄積する場合と同様の処理により、検査履歴の登録を行うようにしても良い。
【0162】
例えば、診察や人間ドックにおいて検体の採取を行った場合、プリンタ81を利用して、診察券3のRFタグ11−1もしくはリストバンド142のRFタグ11−6に記録されている個人情報を読み込んで、患者の個人情報が記録されたRFタグを有する検体ラベルなどを発行し、採取された検体に貼り付け、検体分析にまわすようにしても良い。
【0163】
外来患者の診察、もしくは入院患者の回診などといった診療行為において、図9を用いて説明した処理により、カルテ83が発行され、図11を用いて説明した処理により、処方箋111が発行される。外来患者の本人確認は、診察券3のRFタグ11−1に記録されている個人情報によって、入院患者の本人確認は、リストバンド142のRFタグ11−6に記録されている個人情報により行われる。
【0164】
薬局では、薬品メーカから納入された薬品に、図12を用いて説明した処理により作成された薬品ラベル112を貼り付けることにより、薬庫管理を行う。薬局では、通院患者、もしくは入院患者に対して発行された処方箋111および薬品ラベル112が貼り付けられた薬品容器121に収容されている薬品を用いて、薬剤が処方される。そして、飲薬を入れる薬袋131、点滴薬を入れる点滴容器132、もしくは注射薬を入れる注射器133には、図15を用いて説明した処理により作成された薬剤ラベル122が貼り付けられる。そして、図18を用いて説明した処理により、投薬される患者(診察中の通院患者および入院患者)と、投与される薬が照合され、投薬履歴が、診察券3のRFタグ11−1もしくはリストバンド142のRFタグ11−6に記録される。
【0165】
在宅医療を受ける患者に対する治療においても、本人確認、カルテ83の発行、あるいは薬剤投与のために、それぞれ同様の処理が行われる。
【0166】
また、入院患者の徘徊確認や食事管理においても、リストバンド142のRFタグ11−6に記録されている個人情報を利用することが可能である。
【0167】
手術においても、リストバンド142のRFタグ11−6に記録されている個人情報を利用して本人管理を行うことができる。手術に用いられる医療器具のうち、例えば、人工関節もしくは人工心臓弁などの、患者毎に異なる医療器具は、図15を用いて説明した薬剤ラベル122の作成と同様の処理を行うことにより、患者の個人情報および医療器具の情報が記録されたRFタグを有する医療器具ラベルが作成される。そして、医療器具が医療器具メーカから出荷される場合、もしくは病院が医療器具メーカから医療器具を納入する場合に、医療器具に医療器具ラベルを貼り付けるようにすることにより、医療器具の取り違えなどのミスを防ぐことが可能になる。
【0168】
更に、看護婦および医者のユニフォーム、並びにベッドシーツおよびタオルなどのリネン類は、多くの場合、リネン会社に購入やクリーニングを委託しているため、その管理は容易ではない。このようなリネン類の管理においても、図15を用いて説明した薬剤ラベル122の作成と同様の処理を行うことにより、利用者の個人情報や、その他の必要な情報が記載されたリネン用ラベルを作成することにより、簡略化することが可能となる。
【0169】
なお、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
【0170】
【発明の効果】
本発明によれば、患者の個人情報をはじめとする医療情報を、手書きではなく電子的に記録している医療用品を、医療現場で利用することができる。
また、診察券、または、患者のリストバンドのRFタグに、投薬などの履歴を記録させることにより、対応する患者に対して行われた治療の履歴を確実に蓄積し、管理することが可能となる。
【0172】
また、他の本発明によれば、例えば、診察券やリストバンドに備えられたRFタグに記録された患者の個人情報と、薬剤の容器などに貼り付けられたRFタグに記録された患者の個人情報が一致しているか否かを、目視ではなく、電子的に判断することができ、判断結果を、例えばブザーやテキスト表示などによって通知するようにしたので、医療ミスを防ぐことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適応した診察券発行システムについて説明するための図である。
【図2】図1のパーソナルコンピュータの構成を示すブロック図である。
【図3】図1のリーダライタの構成を示すブロック図である。
【図4】図1のRFタグの構成を示すブロック図である。
【図5】診察券発行処理について説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明を適応したカルテ発行システムについて説明するための図である。
【図7】図6のプリンタの構成を示すブロック図である。
【図8】図6のリーダライタの構成を示すブロック図である。
【図9】カルテの発行処理について説明するためのフローチャートである。
【図10】本発明を適応した処方箋および薬品ラベルの作成システムについて説明するための図である。
【図11】処方箋の作成処理について説明するためのフローチャートである。
【図12】薬品ラベルの作成処理について説明するためのフローチャートである。
【図13】本発明を適応した薬剤ラベルの作成システムについて説明するための図である。
【図14】図13の薬剤ラベルの利用方法について説明するための図である。
【図15】薬剤ラベルの作成処理について説明するためのフローチャートである。
【図16】本発明を適応した患者確認システムについて説明するための図である。
【図17】図16のハンディ端末の構成を示すブロック図である。
【図18】図16のハンディ端末を用いた患者確認処理について説明するためのフローチャートである。
【図19】本発明の医療現場における利用例について説明するための図である。
【符号の説明】
1 パーソナルコンピュータ
2 リーダライタ
3 診察券
11 RFタグ
62 アンテナ
74 EEPROM
81 プリンタ
82 リーダライタ
83 カルテ
111 処方箋
112 薬品ラベル
122 薬剤ラベル
131 薬袋
132 点滴容器
133 注射器
141 ハンディ端末
142 リストバンド

Claims (20)

  1. 患者とともに移動させることが可能であり、かつ、前記患者を識別するための識別情報を記録する患者情報記録部を有する第1の情報処理装置と、
    前記患者の診察記録が記載されるとともに、電子的に情報を記録可能なカルテが有するカルテ内記録部に情報を記録する第2の情報処理装置と、
    前記カルテを用いて、電子的に情報を記録可能な電子処方箋が有する電子処方箋内記録部に情報を記録する第3の情報処理装置と、
    前記電子処方箋を用いて、電子的に情報を記録可能なラベルが有するラベル内記録部に情報を記録する第4の情報処理装置と
    前記ラベルが有する前記ラベル内記録部から情報を読み出すとともに、前記第1の情報処理装置と情報を授受することが可能な第5の情報処理装置と
    で構成される医療情報処理システムにおいて、
    前記第2の情報処理装置は、
    前記第1の情報処理装置が有する前記患者情報記録部に記録されている前記患者の識別情報を取得するとともに、前記カルテが有する前記カルテ内記録部に、取得した前記患者の識別情報を供給して記録させる第1の情報授受手段と、
    前記第1の情報授受手段による情報の授受を制御する第1の制御手段と
    を備え
    前記第3の情報処理装置は、
    前記カルテに記載された前記患者の診察記録を基に入力される、前記患者に施される医療内容を示す情報である医療情報を取得する取得手段と、
    前記カルテが有する前記カルテ内記録部に記録されている前記患者の識別情報を取得するとともに、取得された前記患者の識別情報と前記取得手段により取得された前記医療情報とを、前記電子処方箋が有する電子処方箋内記録部に供給して記録させる第2の情報授受手段と、
    前記第2の情報授受手段による情報の授受を制御する第2の制御手段と
    を備え
    前記第4の情報処理装置は、
    前記電子処方箋の前記電子処方箋内記録部に記録されている前記患者の前記識別情報および前記医療情報を取得するとともに、取得された前記患者の前記識別情報および前記医療情報とを、前記ラベルが有するラベル内記録部に供給して記録させる第3の情報授受手段と、
    前記第3の情報授受手段による情報の授受を制御する第3の制御手段と
    を備え
    前記第5の情報処理装置は、
    前記ラベルが有する前記ラベル内記録部に記録されている前記患者の前記識別情報および前記医療情報を取得するとともに、取得された前記医療情報を、前記第1の情報処理装置が有する前記患者情報記録部に供給して記録させる第4の情報授受手段と、
    前記第4の情報授受手段による情報の授受を制御する第4の制御手段と
    を備える
    ことを特徴とする医療情報処理システム。
  2. 前記第4の情報授受手段は、前記第1の情報処理装置の前記患者情報記録部から、前記患者の前記識別情報を更に取得し、
    前記第4の制御手段は、
    前記第4の情報授受手段により前記ラベルが有する前記ラベル内記録部から取得された前記患者の前記識別情報と、前記第1の情報処理装置の前記患者情報記録部から取得された前記患者の前記識別情報とが一致しているか否かを判断する処理を更に実行し、
    前記ラベル内記録部から取得された前記患者の前記識別情報と、前記患者情報記録部から取得された前記患者の前記識別情報とが一致している場合のみ、前記第4の情報授受手段による、前記患者情報記録部への前記医療情報の記録を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の医療情報処理システム。
  3. 前記第1の情報処理装置は、前記患者が携帯するリストバンド内に備えられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の医療情報処理システム。
  4. 前記第1の情報処理装置は、前記患者が携帯する診察券内に備えられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の医療情報処理システム。
  5. 前記医療情報は、前記患者に投薬される薬剤に関する情報である投薬情報を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の医療情報処理システム。
  6. 前記医療情報は、前記患者の検査履歴を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の医療情報処理システム。
  7. 前記医療情報は、前記患者に用いられる医療器具に関する情報を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の医療情報処理システム。
  8. 前記第2の情報処理装置は、
    用紙としての前記カルテを搬送する用紙搬送手段と、
    前記第1の情報授受手段により前記第1の情報処理装置が有する前記患者情報記録部から取得された前記患者の前記識別情報を、前記カルテに印刷する印刷手段と
    を更に備え、
    前記用紙搬送手段は、前記第1の情報授受手段により前記カルテが有する前記カルテ内記録部に前記患者の前記識別情報を供給して記録させる処理が実行可能な位置、および、前記印刷手段により前記患者の前記識別情報を前記カルテに印刷することが可能な位置に、前記カルテを搬送し、
    前記第1の制御手段は、
    前記第1の情報授受手段による前記患者の前記識別情報の取得を制御した後、前記カルテが有する前記カルテ内記録部との情報の授受が可能であるか否かを確認し、
    前記カルテ内記録部との情報の授受が可能であることを確認した後、前記第1の情報授受手段を制御して、前記患者の前記識別情報の前記カルテ内記録部への電子的な記録を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の医療情報処理システム。
  9. 前記第3の情報処理装置は、
    用紙としての前記電子処方箋を搬送する用紙搬送手段と、
    前記第2の情報授受手段により前記カルテが有する前記カルテ内記録部から取得された前記患者の前記識別情報と前記取得手段により取得された前記医療情報とを、前記電子処方箋に印刷する印刷手段と
    を更に備え、
    前記用紙搬送手段は、前記第2の情報授受手段により前記電子処方箋が有する前記電子処方箋内記録部に前記患者の前記識別情報を供給して記録させる処理が実行可能な位置、および、前記印刷手段により前記患者の前記識別情報を前記電子処方箋に印刷することが可能な位置に、前記電子処方箋を搬送し、
    前記第2の制御手段は、
    前記第2の情報授受手段による前記患者の前記識別情報の取得を制御した後、前記電子処方箋が有する前記電子処方箋内記録部との情報の授受が可能であるか否かを確認し、
    前記電子処方箋内記録部との情報の授受が可能であることを確認した後、前記第2の情報授受手段を制御して、前記取得手段により取得された前記医療情報、および、前記第2の情報授受手段により取得された前記患者の前記識別情報の、前記電子処方箋内記録部への電子的な記録を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の医療情報処理システム。
  10. 前記第4の情報処理装置は、
    用紙としての前記ラベルを搬送する用紙搬送手段と、
    前記第3の情報授受手段により前記電子処方箋が有する前記電子処方箋内記録部から取得された前記患者の前記識別情報および前記医療情報を、前記ラベルに印刷する印刷手段と
    を更に備え、
    前記用紙搬送手段は、前記第3の情報授受手段により前記ラベルが有する前記ラベル内記録部に前記患者の前記識別情報および前記医療情報を供給して記録させる処理が実行可能な位置、および、前記印刷手段により前記患者の前記識別情報および前記医療情報を前記ラベルに印刷することが可能な位置に、前記ラベルを搬送し、
    前記第3の制御手段は、
    前記第3の情報授受手段により、前記ラベルが有する前記ラベル内記録部との情報の授受が可能であるか否かを確認し、
    前記ラベル内記録部との情報の授受が可能であることを確認した後、前記第3の情報授受手段を制御して、前記患者の前記医療情報および前記患者の前記識別情報の前記ラベル内記録部への電子的な記録を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の医療情報処理システム。
  11. 患者とともに移動させることが可能であり、かつ、前記患者を識別するための識別情報を記録する患者情報記録部を有する第1の情報処理装置と、
    前記患者の診察記録が記載されるとともに、電子的に情報を記録可能なカルテが有するカルテ内記録部に情報を記録する第2の情報処理装置と、
    前記カルテを用いて、電子的に情報を記録可能な電子処方箋が有する電子処方箋内記録部に情報を記録する第3の情報処理装置と、
    前記電子処方箋を用いて、電子的に情報を記録可能なラベルが有するラベル内記録部に情報を記録する第4の情報処理装置と、
    前記ラベルが有する前記ラベル内記録部から情報を読み出すとともに、前記第1の情報処理装置と情報を授受することが可能な第5の情報処理装置と
    で構成される医療情報処理システムの医療情報処理方法において、
    前記第2の情報処理装置が、前記第1の情報処理装置の患者情報記録部に記録されている前記患者の前記識別情報を読み取る読み取りステップと、
    前記第2の情報処理装置が、前記読み取りステップの処理により読み取られた前記患者の前記識別情報を、前記カルテが有する前記カルテ内記録部に、電子的に記録する第1の記録ステップと、
    前記第3の情報処理装置が、前記カルテに記載された前記患者の診察記録を基に入力される、前記患者に施される医療内容を示す情報である医療情報を取得する第1の取得ステップと、
    前記第3の情報処理装置が、前記第1の記録ステップの処理により前記カルテの前記カルテ内記録部に記録された前記患者の前記識別情報を取得する第2の取得ステップと、
    前記第3の情報処理装置が、前記電子処方箋が有する前記電子処方箋内記録部に、前記第1の取得ステップの処理により取得された前記医療情報と、前記第2の取得ステップの処理により取得された前記患者の前記識別情報とを電子的に記録する第2の記録ステップと、
    前記第4の情報処理装置が、前記第2の記録ステップの処理により前記電子処方箋の前記電子処方箋内記録部に記録された、前記医療情報と、前記患者の前記識別情報とを取得する第3の取得ステップと、
    前記第4の情報処理装置が、前記ラベルが有する前記ラベル内記録部に、前記第3の取得ステップの処理により取得された前記医療情報と前記患者の前記識別情報とを電子的に記録する第3の記録ステップと
    前記第5の情報処理装置が、前記第3の記録ステップの処理により前記ラベルが有する前記ラベル内記録部に記録された、前記医療情報と、前記患者の前記識別情報とを取得する第4の取得ステップと、
    前記第5の情報処理装置が、前記第1の情報処理装置が有する前記患者情報記録部に、 前記第3の取得ステップの処理により取得された前記医療情報を電子的に記録する第4の記録ステップと
    を含むことを特徴とする医療情報処理方法。
  12. 前記第5の情報処理装置が、前記第1の情報処理装置の前記患者情報記録部から、前記患者の前記識別情報を取得する第5の取得ステップと、
    前記第5の情報処理装置が、前記第4の取得ステップの処理により前記ラベルが有する前記ラベル内記録部から取得された前記患者の前記識別情報と、前記第5の取得ステップの処理により前記第1の情報処理装置の前記患者情報記録部から取得された前記患者の前記識別情報とが一致しているか否かを判断する判断ステップと
    を更に含み、
    前記第5の情報処理装置は、前記判断ステップの処理により、前記患者の前記識別情報と、前記患者の前記識別情報とが一致している場合のみ、前記第4の記録ステップの処理によって、前記患者の前記識別情報および前記医療情報との、前記第1の情報処理装置が有する前記患者情報記録部への記録を制御する
    ことを特徴とする請求項11に記載の医療情報処理方法。
  13. 前記第1の情報処理装置は、前記患者が携帯するリストバンド内に備えられている
    ことを特徴とする請求項11に記載の医療情報処理方法。
  14. 前記第1の情報処理装置は、前記患者が携帯する診察券内に備えられている
    ことを特徴とする請求項11に記載の医療情報処理方法。
  15. 前記医療情報は、前記患者に投薬される薬剤に関する情報である投薬情報を含む
    ことを特徴とする請求項11に記載の医療情報処理方法。
  16. 前記医療情報は、前記患者の検査履歴を含む
    ことを特徴とする請求項11に記載の医療情報処理方法。
  17. 前記医療情報は、前記患者に用いられる医療器具に関する情報を含む
    ことを特徴とする請求項11に記載の医療情報処理方法。
  18. 前記第2の情報処理装置が、前記カルテに、前記読み取りステップの処理により読み取られた前記患者の前記識別情報に対応する情報を印刷する印刷ステップと、
    前記第2の情報処理装置が、前記カルテが有する前記カルテ内記録部との情報の授受が可能であるか否かを確認する確認ステップと
    を更に含み、
    前記第2の情報処理装置は、用紙としての前記カルテを搬送する用紙搬送部を備え、
    前記用紙搬送部は、前記第1の記録ステップの処理が実行可能な位置、および、前記印刷ステップの処理が実行可能な位置に、前記カルテを搬送し、
    前記第2の情報処理装置は、前記確認ステップの処理により、前記カルテ内記録部との情報の授受が可能であることを確認した後、前記第1の記録ステップの処理により、前記患者の前記識別情報の前記カルテ内記録部への電子的な記録を制御する
    ことを特徴とする請求項11に記載の医療情報処理方法。
  19. 前記第3の情報処理装置が、前記電子処方箋に、前記第1の取得ステップの処理により取得された前記医療情報と、前記第2の取得ステップの処理により取得された前記患者の前記識別情報に対応する情報を印刷する印刷ステップと、
    前記第3の情報処理装置が、前記電子処方箋が有する前記電子処方箋内記録部との情報の授受が可能であるか否かを確認する確認ステップと
    を更に含み、
    前記第3の情報処理装置は、用紙としての前記電子処方箋を搬送する用紙搬送部を備え、
    前記用紙搬送部は、前記第2の記録ステップの処理が実行可能な位置、および、前記印刷ステップの処理が実行可能な位置に、前記電子処方箋を搬送し、
    前記第3の情報処理装置は、前記確認ステップの処理により、前記電子処方箋内記録部との情報の授受が可能であることを確認した後、前記第2の記録ステップの処理により、前記医療情報および前記患者の前記識別情報の前記電子処方箋内記録部への電子的な記録を制御する
    ことを特徴とする請求項11に記載の医療情報処理方法。
  20. 前記第4の情報処理装置が、前記ラベルに、前記第3の取得ステップの処理により取得された前記医療情報と前記患者の前記識別情報に対応する情報を印刷する印刷ステップと、
    前記第4の情報処理装置が、前記ラベルが有する前記ラベル内記録部との情報の授受が可能であるか否かを確認する確認ステップと
    を更に含み、
    前記第4の情報処理装置は、用紙としての前記ラベルを搬送する用紙搬送部を備え、
    前記用紙搬送部は、前記第3の記録ステップの処理が実行可能な位置、および、前記印刷ステップの処理が実行可能な位置に、前記ラベルを搬送し、
    前記第4の情報処理装置は、前記確認ステップの処理により、前記ラベル内記録部との情報の授受が可能であることを確認した後、前記第3の記録ステップの処理により、前記医療情報および前記患者の前記識別情報の前記ラベル内記録部への電子的な記録を制御する
    ことを特徴とする請求項11に記載の医療情報処理方法。
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