JP4022082B2 - 作業車両のアタッチメント装着装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、作業車両のアタッチメント装着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ホイールローダやショベルローダ等の作業車両は、作業機の先端に作業具(アタッチメント)を装着して、土砂や飼料の運搬・積込、道路や構内の除雪、材木などの運搬等の様々な作業を行う。アタッチメントは作業内容に合わせて、バケット、ブレード、フォーク、クランプといった各種アタッチメントから選択され、ロックピンにより作業機に装着される。アタッチメントは通常、アタッチメント背面の左右を上下2箇所、計4箇所をロックピンで連結するが、作業機側の装着孔とアタッチメント側の装着孔とを芯合わせして前記ロックピンを挿入するという作業を4回行うのはかなりの手間がかかる。
【0003】
このため、作業機の先端に装着され、アタッチメントの交換作業を容易にする、例えば、特開2001−107382号公報に記載されたアタッチメント装着装置が考案されている。
これは、上部はフックによりアタッチメントを掛止し、下部の左右2箇所をボスに案内されるロックピンを、リンクを介して操作レバーによりストロークさせ、アタッチメント側の装着孔に挿通させてロックすることにより、アタッチメントを作業機側に装着するものである。
【0004】
また、他の従来技術例として、図12に示すようなアタッチメント装着装置80がある。この装置は、上部フレーム81と、下部フレーム82と、この両フレーム81,82の中央部間及び左右両端部間をそれぞれ固結する中央フレーム83及び左右両フレーム84,85とにより、大略形成されている。左右両フレーム84,85の上端部は、それぞれアタッチメントの装着フック6,6を掛止する掛止部84C,85Cとなっている。中央フレーム83の中央部に設けられたブラケット88には操作レバー93と一体に中央を中心として揺動するレバー95が設けられており、レバー95の両端にはそれぞれ左右のリンク96L,96Rの一端側が連結されている。レバー95は、ばね97により時計回りに付勢され図示の状態になっている。リンク96L,96Rの他端側にはそれぞれ、図13にも示すように、ヨーク形状の頭部91a,92aを有するロックピン91,92が連結されている。ロックピン91,92は、左右両フレーム84,85の下側中間部に左右方向に沿ってそれぞれ設けられたボス94L,94Rに緩挿され、ロックピン91,92の頭部91a,92aは左右両フレーム84,85から中央方向に突設されたガイドブラケット99L,99Rに支持されている。ボス94L,94Rは、中央寄りの第1ボス94L1,94R1と、この第1ボス94L1,94R1から側方に所定距離離間した第2ボス94L2,94R2とに分割されている。この分割されたボスの離間部CL,CRにおいて、アタッチメントの装着ブラケットの装着孔とロックピン91,92とが連結される。
【0005】
図12に示す状態においては、ロックピン91,92は第1ボス94L1,94R1と第2ボス94L2,94R2とに跨った状態(ロック状態)である(図13(a)参照)。ここで、ばね97の付勢力に抗して操作レバー93を矢印Aの方向に揺動すると、レバー95の揺動により各リンク96L,96Rを介してロックピン91,92をそれぞれ中央側にストロークさせる。これにより、離間部CL,CRのロックピン91,92は第1ボス94L1,94R1内に引っ込みアンロック状態となる(図13(b)参照)。係止部84C,85Cをアタッチメントの装着フック6,6に係合させ、図示しない作業機レバーを操作してアタッチメント装着装置80を上昇させると、アタッチメントの装着ブラケットが離間部CL,CRに入り、装着ブラケットの装着孔とボス94L,94Rとが同心となる。そして、操作レバー93を戻すことにより、各ロックピン91,92が外側にストロークしアタッチメント側の装着孔に挿通されたロック状態となり、アタッチメントの装着が完了する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来技術においては、以下に述べるような問題点がある。
すなわち、特開2001−107382号公報に記載されたアタッチメント装着装置は、左右のロックピンを中央側にストロークさせた場合、各ロックピンはそれぞれ1つのボスに片持ち支持される状態となる。そして、装着孔に挿通させてロックすべくロックピンの片持ちの端部を駆動支点としてストロークさせる場合、ボスとロックピンとの隙間ガタにより片持ち状態ではロックピンが傾き、ボスの軸心とロックピンの軸心とがずれるので抉りを発生してしまう。
【0007】
一方、特開2001−107382号公報に記載されたアタッチメント装着装置と異なり、図12に示すアタッチメント装着装置80は、左右のロックピン91,92を中央側にストロークさせたアンロック状態であっても、ロックピン91,92の頭部91a,92aはガイドブラケット99L,99Rに支持されているので、ボス94L,94Rの軸心とロックピン91,92の軸心とがずれにくい。しかしながら、ガイドブラケット99L,99Rは下方からロックピン91,92の頭部91a,92aを支持するだけであるので、操作レバー93を揺動してアンロック状態からロック状態にする場合、リンク96L,96Rにより押し出されるロックピン91,92には、ボス94L,94Rとロックピン91,92とのガタ、及びリンク96L,96Rのガタにより、リンク96L,96Rによる軸方向の力に車両前後方向(図13(b)での上下方向)の成分が作用し、ロックピン91,92が車両前後方向に傾くので抉りを引き起こしてしまう。すなわち、複雑なリンク機構やガイドブラケット99L,99Rといった複雑な機構を用いても、ロックピン91,92の抉りを確実に防止することができない。
【0008】
本発明は、上記の問題に着目してなされたものであり、簡単な機構でロックピンの抉りを確実に防止することのできる作業車両のアタッチメント装着装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】
上記の目的を達成するために、本発明による作業車両のアタッチメント装着装置は、第1に、
軸方向に駆動されアタッチメントの背面左右両部の装着孔にそれぞれ挿入自在なロックピンと、この各ロックピンをそれぞれ摺動自在に支持する支持部材とを備え、前記各ロックピンをそれぞれ少なくとも2つの前記支持部材により常時支持する作業車両のアタッチメント装着装置において、
前記各ロックピンと平行に軸方向に摺動自在に設けられ、一端側の把持部がアタッチメント装着装置の一方側の側面から突出され、左右のロックピンのうち一方のロックピンと固結部材を介して一体に固結された操作軸と、
中間部を揺動支点として揺動され、一端に他方のロックピンが、他端に前記操作軸がそれぞれ連結されるレバーと、
を備えたことを特徴とするものである。
上記構成によれば、左右の各ロックピンはそれぞれ少なくとも2つの支持部材で常時支持されるので、ロックピンの軸心が振れず安定しロックピンを摺動させる際に抉りが発生せず、操作性がよい。また、アタッチメント装着装置の一側方に突出する操作軸の押し引き操作により左右の各ロックピンを駆動できる。すなわち、ロック・アンロックの切換え操作が、作業機の側方にて可能であり、作業機アーム間に手を伸ばして操作する必要がなく、切換え操作を容易に行うことができる。また、ロックピンと操作軸との連結機構が簡素化されているので、操作効率に優れ耐久性に優れた装置が得られる。
【0010】
本発明において、前記レバーのロックピン側の連結点が前記操作軸の軸方向の駆動力をロックピンに伝達する駆動支点とされ、この駆動支点が、前記各ロックピンを常時支持する前記少なくとも2つの支持部材の間に配置されるのが好ましい。このようにすれば、左右の各ロックピンはそれぞれ、各ロックピンの軸方向駆動支点の両側を支持部材により常時支持されるので、ロックピンの軸心と支持部材の軸心とが互いに傾くことがなくロックピンを摺動させる際の抉りを確実に防止でき、操作性のよいアタッチメント装着装置を得ることができる。
【0012】
また、本発明による作業車両のアタッチメント装着装置は、第2に、
軸方向に駆動されアタッチメントの背面左右両部の装着孔にそれぞれ挿入自在なロックピンと、この各ロックピンをそれぞれ摺動自在に支持する支持部材とを備え、前記各ロックピンをそれぞれ少なくとも2つの前記支持部材により常時支持する作業車両のアタッチメント装着装置において、
アタッチメント装着装置の左右両部に前記各ロックピンと平行に軸方向に摺動自在に左右1対の操作軸をそれぞれ設け、前記左右1対の操作軸のそれぞれ一端側をアタッチメント装着装置の側面から突出させた把持部とし、互いに対向するロックピンと操作軸とをそれぞれ連結して中間部を揺動支点とする左右のレバーを設け、
前記左右のレバーのロックピン側の連結点が前記操作軸の軸方向の駆動力をロックピンに伝達する駆動支点とされ、この駆動支点が、前記各ロックピンを常時支持する前記少なくとも2つの支持部材の間に配置された
ことを特徴とするものである。上記構成によれば、アタッチメント装着装置の両側方にそれぞれ突出する操作軸の押し引き操作により左右の各ロックピンを駆動できる。すなわち、ロック・アンロックの切換え操作が、作業機の側方にて可能であり、作業機アーム間に手を伸ばして操作する必要がなく、切換え操作を容易に行うことができる。また、ロックピンと操作軸との連結機構が簡素化されているので、操作効率に優れ耐久性に優れた装置が得られる。
【0013】
前記各発明において、操作軸の左右移動を、一端側を突出させた把持部に代えて油圧シリンダで行うようにすることもできる。このようにすれば、油圧シリンダにより操作軸を摺動駆動して左右の各ロックピンを駆動できるので、手動によるロックピンの切換えが不要となり、アタッチメントの交換作業が容易になる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して実施形態について詳細に説明する。
なお、本明細書において、前後左右及び上下の各方向は、特に断らない限り、それぞれ、本発明のアタッチメント装着装置を装着する作業車両の前後左右及び上下の各方向を意味する。
まず、図1〜6を用いて第1実施形態について説明する。
【0016】
図1に示すように、ホイールローダ1には、エンジン(図示せず)及びエンジンを駆動源とする各種油圧機器(図示せず)を搭載する車体2の前部に、作業機3が装着されている。作業機3は、基端を車体2に対して俯仰自在に装着された左右1対のアーム3A,3Aと、アーム3A,3Aの中央部と車体2とを連結するリフトシリンダ3B、3Bと、アーム3Aの中央部に中央を揺動自在に支持されたベルクランク3Cと、ベルクランク3Cの上端と車体2とを連結するダンプシリンダ3Dと、ベルクランク3Cの下端に連結されたリンク3Eとを備えている。作業機3の先端には左右1対アーム3A,3Aとリンク3Eとに連結されたアタッチメント装着装置10が装着されており、バケット等の各種アタッチメント5が着脱自在となっている。
【0017】
アタッチメント装着装置10に装着可能なアタッチメント5、例えばバケットは、図2に示すように、背面上部に設けられた左右1対のフック6,6と、両フック6,6の下方にそれぞれ設けられた左右1対のブラケット7,7とを備えている。ブラケット7,7には、後方に突出する部分に装着孔7A,7Aが設けられ、装着孔7A,7Aの下方には当接部7B,7Bが設けられている。
【0018】
図3は、アタッチメント装着装置10の側面図で、図4は、図3の背面図である。アタッチメント装着装置10は、上部フレーム11と、下部フレーム12と、この両フレーム11,12の中央部間及び左右両端部間をそれぞれ固結する中央フレーム13及び左右両フレーム14,15とにより、大略形成されている。上部及び下部両フレーム11,12は、パイプ形状である。
【0019】
左右両フレームは14,15それぞれ、側面視で縦長の左右の対向するプレート14L,14R,15L,15Rを、上部間において上部フレーム11により、中間部間をプレート14A,15Aにより、そして下部間を断面コ字状のフレーム14B,15Bにより所定距離を隔てて固結している。この断面コ字状のフレーム14B,15Bは、アタッチメント5に設けられた前記ブラケット7の当接部7Bと当接する部材である。また、左右両フレーム14,15は、その上端部がそれぞれアタッチメント5のフック6との掛止部14C,15Cとなっており、下端部後側に作業機3のアーム3A,3Aとの連結孔14D,15Dがそれぞれ設けられている。
【0020】
中央フレーム13は、側面視で後方に突出する略三角形状の左右の対向するプレート13L,13Rを、上部間において上部フレーム11により、下部間を下部フレーム12により所定距離を隔てて固結している。また、中央フレーム13は、後方への突出部に作業機3のリンク3Eとの連結孔13Dが設けられている。
【0021】
アタッチメント装着装置10の中央部には、左右両端に連なるロック機構20が設けられている。図5にも示すように、ロック機構20は、左右2本のロックピン21,22と、ロックピン21,22に平行に配される操作軸23と、これらロックピン21,22及び操作軸23を摺動自在に支持する複数のボス24,25と、右ロックピン22と操作軸23とを固結する固結部材26と、両端部がそれぞれ左ロックピン21と操作軸23とに連結され、略中央を揺動支点としたレバー27とを備えている。
【0022】
ロックピン支持用のボス24は、左フレーム14に固着されたボス24L、中央フレーム13に固着されたボス24C及び右フレーム15に固着されたボス24Rであり、これらのボス24L,24C,24Rは左右方向の同心上に配置されている。左右両フレーム14,15のボス24L,24Rはそれぞれ、中央寄りの第1ボス24L1,24R1と、この第1ボス24L1,24R1から所定距離側方に離間した第2ボス24L2,24R2とに分割されている。この分割されたボスの離間部CL,CRにおいて、アタッチメント5の装着ブラケット7,7の装着孔7A,7Aとロックピン21,22とが連結される。
操作軸支持用のボス25は、左フレーム14に固着されたボス25L、中央フレーム13に固着されたボス25C及び右フレーム15に固着されたボス25Rであり、これらのボス25L,25C,25Rはロックピン支持用のボス24の軸に平行な同心上に配置されている。
【0023】
図5の状態は、ロックピン21,22が離間部CL,CRから第1ボス24L1,24R1内に引っ込んだアンロック状態であり、これに対して図6は、ロックピン21,22それぞれが第1ボス24L1,24R1と第2ボス24L2,24R2とに跨ったロック状態を示している。
アンロック状態において、図5にも示すように、ロックピン21,22は、アタッチメント装着装置10の左右略中央から第1ボス24L1,24R1に跨る長さである。即ち、アンロック時、ロックピン21は第1ボス24L1及びボス24Cの2点で、ロックピン22は第1ボス24R1及びボス24Cの2点でそれぞれ支持される。この状態でロックピン21,22はアタッチメント装着装置10の左右中央にて当接して、ロック機構20の駆動部分のアンロック状態側のストロークエンドを規定している。なお、ロック機構20に別途所定のストッパを設けて、ロックピン21,22が当接しないように構成してもよい。
中央フレーム13のボス24Cは、図6に示すロック状態でも、ロックピン21,22を支持できる程度に中央フレーム13から左右両側に突出している。
【0024】
操作軸23は、左端部にリング状の把持部23aと下方に延びるストッパプレート23bとを備えた丸棒状の部材で、アンロック状態でアタッチメント装着装置10の左フレーム14から左側方に所定量突出している。左フレーム14の左側面には、段付きピン17が突設されており、また、ストッパプレート23bには、段付きピン17が挿通する孔が設けられている。ストッパプレート23bは、ロック状態において前記孔内に段付きピン17を挿通した状態で段付きピン17の段差部に当接する。段付きピン17にはストッパプレート23bが外れるのを防止する割ピンが挿入される孔17hが設けられている。ロック状態における操作軸23がアタッチメント装着装置10の左側方へ突出する部分は把持部23a及びストッパプレート23bのみであり、右側方へ突出する部分はない。
【0025】
右ロックピン22と操作軸23とは固結部材26により固結されており、これにより右ロックピン22は操作軸23と一体となって摺動する。右ロックピン22と固結部材26との連結位置は、右ロックピン22の軸方向の駆動支点PRとなる。
中央フレーム13と左フレーム14との間にはブラケット18が架設されており、レバー27の略中央を揺動自在に支持している。レバー27の一端には左ロックピン21が連結され、レバー27の他端には操作軸23が連結されている。すなわち、このレバー27の両端の連結部には、レバー27の長手方向に沿う長孔27h,27hがそれぞれ設けられ、左ロックピン21及び操作軸23に取り付けた図示しないピンが、前記長孔27h,27hにそれぞれ摺動自在に挿入されている。これらにより連結されているので、連結点の直線運動を妨げない。これにより、左ロックピン21は操作軸23の摺動方向と逆方向に摺動する。左ロックピン21とレバー27との連結位置は、左ロックピン21の軸方向の駆動支点PLとなる。
【0026】
ロック状態からアンロック状態に切り換える場合、作業者は、操作軸23の把持部23aをつかんで引っ張る(左に移動する)ことにより、右ロックピン22は左に摺動し、左ロックピン21は逆に右に摺動し、アンロック状態となる。反対に、アンロック状態からロック状態に切り換える場合、作業者は、操作軸23の把持部23aをつかんで押し込む(右に移動する)ことにより、右ロックピン22は右に摺動し、左ロックピン21は逆に左に摺動し、ロック状態となる。
アタッチメントを交換する際、先ずアンロック状態にして、現在装着されているアタッチメントを取り外す。次に、取り付けるアタッチメント5のフック6,6をアタッチメント装着装置10の掛止部14C,15Cに係合させ、図示しない作業機レバーを操作してアタッチメント5を持ち上げ、アタッチメント5の当接部7B,7Bをコ字状フレーム14B,15Bに当接させる。これにより、アタッチメント5の装着ブラケット7,7の装着孔7A,7Aの軸心とロックピン21,22の軸心とが一致するので、操作軸23を押し込むことにより、各ロックピン21,22が外側に摺動して装着孔7A,7Aに挿通されロック状態となり、アタッチメント5の交換が完了する。段付きピン17の孔17hに割ピン(図示せず)を挿入することにより、ストッパプレート23bが掛止され操作軸23の移動が不能となりロック状態が保持される。
【0027】
本実施形態においては、左右の各ロックピン21,22は常時(すなわち、ロック状態、アンロック状態及びこれら両状態間の切換え時)、ロックピン21,22それぞれの駆動支点PL,PRの両側2箇所のボスにより(すなわち、ロックピン21はボス24L1,24Cにより、ロックピン22はボス24R1,24Cにより)支持されている。言い換えると、アンロック時、ロックピン21はボス24C及び第1ボス24L1の2点で、ロックピン22はボス24C及び第1ボス24R1の2点でそれぞれ支持され、ロック時には、ロックピン21はボス24C、第1ボス24L1及び第2ボス24L2の3点で、ロックピン22はボス24C、第1ボス24R1及び第2ボス24R2の3点でそれぞれ支持される。このため、ロックピン21,22の軸心とボス24の軸心とが互いに傾くことがなく、抉りが発生することがない。
また、ロック・アンロックの切換え操作を、アタッチメント装着装置10の側面に突出する操作軸23の操作により行える。このため、従来のように作業機アーム3A,3A間に手や体を入れて操作する必要がなく、切換え操作が非常に容易となる。
また、従来のような複雑なリンク機構に比べ、簡単な機構により切換え操作を可能にしているので、操作効率に優れ信頼性・耐久性に優れた装置を得ることができる。
【0028】
次に、他の実施形態について説明するが、前に説明した同一の構成には、同じ符号を付し説明を省略する。
図7,8に示すように、第2実施形態におけるロック機構30は、第1実施形態の操作軸23と左ロックピン21との連結機構を左右対称に右ロックピン22に適用した関係となっている。すなわち、第2実施形態は、左ロックピン21はレバー27を介して左側操作軸31により駆動され、右ロックピン22はレバー27と左右対称に設けられたレバー37を介して右側操作軸32により駆動される。左右操作軸31,32はそれぞれ、アタッチメント装着装置10の左右両側方へ突出する端部に、把持部31a,32aとストッパプレート31b,32bとを備えている。
本実施形態においては、ロック・アンロックの切換え操作を作業機3の左右側方において別々に行うことを除けば、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。さらに、レバー27,37のリンク比を適切に設定することにより、操作力を小さくできる。
なお、レバー27,37の代わりに、左右のロックピン21,22をそれぞれ固結部材により左右の操作軸31,32と固結してもよい。この場合、各操作軸31,32を押し込むことによりアンロック状態となり、各操作軸31,32を引っ張ることによりロック状態となる。
【0029】
第3実施形態におけるロック機構40は、第1実施形態の操作軸23が、側方に突出した把持部23aを持って操作したのに対し、図9,10に示すように、操作軸41は、側方へ突出することはなく、ボス25Lとボス25Cとの中間部及びボス25Rとボス25Cとの中間部にそれぞれ上方に突出する棒状の把持部41a,41bを備えている。作業者は、ロック状態に切換える際には左側の把持部41aを押し込み、アンロック状態に切換える際には右側の把持部41bを押し込むことにより、切換え操作を行うことができる。なお、ボス25C及び操作軸41には中央部に軸心に対し直交する孔25h,41hがそれぞれ設けられており、図10に示すように、ロック状態に切換え操作後にピン42を挿入することによりロック状態が保持される。
本実施形態においては、切換え操作時に作業機アーム3A,3A間に手を入れて操作する必要があることを除けば、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができ、さらに、アタッチメント装着装置10の側方に突出部(把持部)がないので、把持部の破損の恐れがなく信頼性の優れたものとなる。
【0030】
第4実施形態におけるロック機構50は、第1実施形態の操作軸23が、側方に突出した把持部23aを持って操作したのに対し、図11に示すように、操作軸51は側方へ突出することはなく、右ロックピン22と操作軸51とを固結する第1実施形態よりも長い固結部材52の突出端部と左フレーム14とを連結する油圧シリンダ53を備えている。この油圧シリンダ53は、図示しない油圧機器から圧油を供給され伸縮し、操作軸51を軸方向に摺動してロック・アンロックの切換えを行う。なお操作軸51には、ロック状態側の操作軸51のストロークエンドを規定する段差部(大径部)51aが設けられている。
本実施形態においては、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる他に、操作力が油圧により得られるので切換え操作が楽になり、アタッチメント5の交換作業が容易となる。また、アタッチメント装着装置10の側方に突出部(把持部)がないので、把持部の破損の恐れがなく信頼性の優れたものとなる。
なお、第2実施形態で用いられる左右1対の操作軸31,32を油圧シリンダ等の直動アクチュエータで駆動するように構成してもよい。
【0032】
なお、本発明は上記実施形態に限定するものではなく、本発明の範囲内において変更や修正を加えても構わない。
例えば、本発明のアタッチメント装着装置10を適用する車両として、ホイールローダ1を例に挙げて説明したが、ショベルローダ、油圧ショベル、ドーザショベル等の作業車両に適用してもよい。
また、ロックピンは左右2箇所の例で説明したが、ロックピンが1本である装置にも適用可能であるし、さらに、3本以上のロックピンを備えた装置にも適用可能である。
【0033】
また、アタッチメントの例として、バケット5にて説明したが、例えば、除雪用のプラウ、角材やパレットを運搬するフォーク等、各種アタッチメントの装着に適用できるのは言うまでも無い。
さらに、アタッチメント5側にフック6,6が設けられ、アタッチメント装着装置10側にこのフック6,6と掛止する掛止部14C,15Cを設けた例にて説明したが、アタッチメント装着装置10側の掛止部としてフックを設け、アタッチメント側にこのフックと掛止する左右方向の棒状の掛止部材を設ける構成でも構わない。
【0034】
以上説明したように、本発明によれば、アタッチメントの下部とアタッチメント装着装置の下部とを連結する左右の各ロックピンは常時、ロックピンの駆動支点の両側の2箇所のボスに支持されている、即ちアンロック時には2点で、ロック時には3点で支持されているので、ロックピンの軸心とボスの軸心とが互いに傾くことがなく、抉りが発生することがなく操作性がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態に係わるホイールローダの側面図である。
【図2】 第1実施形態に係わるバケットの斜視図である。
【図3】 第1実施形態に係わるアタッチメント装着装置の側面図である。
【図4】 第1実施形態に係わるアタッチメント装着装置の背面図である。
【図5】 第1実施形態のロック機構におけるアンロック状態を示す断面図である。
【図6】 第1実施形態のロック機構におけるロック状態を示す断面図である。
【図7】 第2実施形態のロック機構におけるアンロック状態を示す断面図である。
【図8】 第2実施形態のロック機構におけるロック状態を示す断面図である。
【図9】 第3実施形態のロック機構におけるアンロック状態を示す断面図である。
【図10】 第3実施形態のロック機構におけるロック状態を示す断面図である。
【図11】 第4実施形態のロック機構におけるアンロック状態を示す断面図である。
【図12】 従来技術に係わるアタッチメント装着装置の背面図である。
【図13】 従来技術のロックピンのロック状態及びアンロック状態を示す図12のY視図である。
【符号の説明】
1…ホイールローダ、3…作業機、5…バケット(アタッチメント)、6…フック、7A…装着孔、7B…当接部、10…アタッチメント装着装置、11,12,13,14,15…フレーム、14C,15C…掛止部、20,30,40,50…ロック機構、21,22…ロックピン、23,31,32,41,51…操作軸、23a,31a,32a,41a,41b…把持部、24C,24L1,24R1,25C,25L,25R…ボス、26,52…固結部材、27,37…レバー、53…油圧シリンダ、PL,PR…駆動支点。

Claims (4)

  1. 軸方向に駆動されアタッチメントの背面左右両部の装着孔にそれぞれ挿入自在なロックピン(21,22)と、この各ロックピン(21,22)をそれぞれ摺動自在に支持する支持部材とを備え、前記各ロックピン(21,22)をそれぞれ少なくとも2つの前記支持部材(24L1,24C,24R1)により常時支持する作業車両のアタッチメント装着装置において、
    前記各ロックピン(21,22)と平行に軸方向に摺動自在に設けられ、一端側の把持部(23a)がアタッチメント装着装置(10)の一方側の側面から突出され、左右のロックピン(21,22)のうち一方のロックピン(22)と固結部材を介して一体に固結された操作軸(23)と、
    中間部を揺動支点として揺動され、一端に他方のロックピン(21)が、他端に前記操作軸(23)がそれぞれ連結されるレバー(27)と、
    を備えたことを特徴とする作業車両のアタッチメント装着装置。
  2. 前記レバー(27)のロックピン(22)側の連結点が前記操作軸(23)の軸方向の駆動力をロックピンに伝達する駆動支点(PL)とされ、この駆動支点(PL)が、前記各ロックピン(21,22)を常時支持する前記少なくとも2つの支持部材(24L1,24C,24R1)の間に配置されたことを特徴とする請求項1記載の作業車両のアタッチメント装着装置。
  3. 軸方向に駆動されアタッチメントの背面左右両部の装着孔にそれぞれ挿入自在なロックピン(21,22)と、この各ロックピン(21,22)をそれぞれ摺動自在に支持する支持部材とを備え、前記各ロックピン(21,22)をそれぞれ少なくとも2つの前記支持部材(24L1,24C,24R1)により常時支持する作業車両のアタッチメント装着装置において、
    アタッチメント装着装置(10)の左右両部に前記各ロックピン(21,22)と平行に軸方向に摺動自在に左右1対の操作軸(31,32)をそれぞれ設け、前記左右1対の操作軸(31,32)のそれぞれ一端側をアタッチメント装着装置(10)の側面から突出させた把持部(31a,32a)とし、互いに対向するロックピン(21,22)と操作軸(31,32)とをそれぞれ連結して中間部を揺動支点とする左右のレバー(27,37)を設け、
    前記左右のレバー(27)のロックピン(21,22)側の連結点が前記操作軸(31,32)の軸方向の駆動力をロックピンに伝達する駆動支点(PL,PR)とされ、この駆動支点(PL,PR)が、前記各ロックピン(21,22)を常時支持する前記少なくとも2つの支持部材(24L1,24C,24R1)の間に配置された
    ことを特徴とする作業車両のアタッチメント装着装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の作業車両のアタッチメント装着装置において、操作軸の左右移動を、一端側を突出させた把持部に代えて油圧シリンダ(53)で行うことを特徴とする作業車両のアタッチメント装着装置。
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