JP4020936B2 - 擬似接着用紙 - Google Patents
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Description
このような擬似接着用紙は、紙に文字・図形の情報を印刷・印字等により記録した後、当該印刷・印字面等に擬似接着剤層を設けて製造されるいわゆる後糊方式の擬似接着紙と、紙に擬似接着剤層を設けた後に、この擬似接着剤層に対して、文字・図形の情報を印刷・印字等により記録する先糊方式の擬似接着紙とに大別される。
先糊方式の擬似接着紙は、印刷・印字の前に予め擬似接着剤層を形成しておくことから、印字・印刷する文字・図形の追記が可能であるなど汎用性が高く、また安価に製造ができる点で後糊方式の擬似接着用紙よりも優れる。
かかる先糊方式の擬似接着紙は、非剥離性接着剤に、填料と、別途あるいは兼用して接着力を調整するための比較的粒子径の大きい緩衝材とを添加した擬似接着剤を基紙に塗工して製造される。擬似接着剤層に含有される前記緩衝材は、一般的に製紙用途で使用される填料や顔料と比べ比較的高価であり、緩衝材として多用される穀物澱粉は、天然物であるがために経年劣化を生じ易く、擬似接着性の変動を生じる要因となっている。
さらに、先糊方式の擬似接着用紙の欠点は、非剥離性接着剤に粒子径の比較的大きい緩衝材を混合して接着性を調整するため、擬似接着剤層面の平滑度を高めることが困難であり、後糊方式の擬似接着用紙と比較して見栄えが悪いことである。ここで、平滑度を高める手段としてカレンダー処理等に代表される平滑化処理を行ことは知られているが、先糊方式の擬似接着用紙では過度にカレンダー処理を行ってしまうと接着力過多となり、再剥離が困難なものになるとともに、ブロッキングが発生しやすいものとなる。
<請求項1記載の発明>
基紙の少なくとも片面に、通常の状態では接着せずに所定の条件が付与されると剥離可能に擬似接着する擬似接着剤層を有し、当該擬似接着剤層面に文字・図形などの情報を記録して使用する先糊方式の擬似接着用紙であって、
前記擬似接着剤層中に、古紙処理由来の再生粒子を含み、この再生粒子が、脱墨フロスを主原料とし、脱水工程、乾燥工程、焼成工程及び粉砕工程を経て得られた、カルシウム、ケイ素及びアルミニウムを、酸化物換算で30〜82:9〜35:9〜35の質量割合で含有し、かつ、前記カルシウム、前記ケイ素及び前記アルミニウムの合計含有割合が90質量%以上含有する凝集体であることを特徴とする先糊方式の擬似接着用紙。
本発明では、接着剤層中に接着剤とともに配合する微粒子充填剤として古紙処理由来の再生粒子を含むものである。古紙処理由来の再生粒子は、例えば古紙から古紙パルプを再生する古紙処理工程における脱墨工程において、インクと共に古紙処理工程から系外に排出される脱墨フロスを焼成し白化させ、粉砕機にて微粒子化することにより得ることができる。脱墨フロス中の無機成分は、従来は産業廃棄物として主として埋め立て処分されていた無機物である。したがって、逼迫する処分用地問題の解決につながるとともに、古紙に由来するカルシウム、ケイ素及びアルミニウム成分が微粒子充填剤としてきわめて好適なものであるとの知見に基づくのである。
特に再生粒子の多孔性によるオフセット印刷などのインクの吸収乾燥性と、再生粒子の構成成分として含有するアルミニウムは、酸化物状態で極めて高い吸着能力を有し、インクの高い定着効果を示すものとなる。
本発明の再生粒子は、焼成することで得られるため、焼成時に燃焼酸化された有機物や焼成酸化された際に生じる排ガスにより、きわめて高い多孔性を有し、カルシウムやケイ素、アルミニウム等の元素を有する無機物の集合体であるため、インク及び接着剤との親和性が高く、インクの吸収乾燥性に優れ、圧着記録用紙として安定した接着・剥離性を得ることができる。
酸化物換算での質量割合は、X線マイクロアナライザー(型番E−MAX、(株)堀場製作所製/嶋津製作所製)による元素分析によって測定したものである。カルシウム、ケイ素及びアルミニウムを、酸化物換算で30〜82:9〜35:9〜35の質量割合とすることで、インク、接着剤層中に含有されるバインダー、各種助剤との親和性に優れたものとなる。
また同時に、これらカルシウム、ケイ素及びアルミニウムの元素分析における酸化物換算の合計含有割合は、90質量%以上、好ましくは93質量%以上である。カルシウム、ケイ素及びアルミニウムの合計含有割合を、酸化物換算で90質量%以上に調整することで、再生粒子が保有する微細な各無機粒子の凝集効果による、微細な各無機粒子間の空隙により僅かながらクッション性を有し、また、多孔性であるため、圧着記録用紙の嵩高性、不透明性、インク吸収性が向上する。前記カルシウム、前記ケイ素及び前記アルミニウムの合計含有質量割合が90%以上であると、接着剤層の密度を低く設定することが可能であり、塗工層表面の平坦性も向上する。
擬似接着剤の非剥離性接着剤100質量部に対して、前記再生粒子が50〜150質量部含有されている請求項1記載の擬似接着用紙。
再生粒子は、非剥離性接着剤100質量部に対して、前記再生粒子が50〜150質量部含有されているのが望ましい。特に非剥離性接着剤100質量部に対して、再生粒子は、75〜125質量部含有させることが特に好ましい。
再生粒子が50質量部未満の配合では、オフセットインクの吸収乾燥性が劣り、コスレ汚れや剥離時に印字・記録情報の毀損が生じる問題が発生する。150質量部を超えると、剥離・接着機能が低下し、不用意に剥離が生じる問題が発生するとともに、剥離性、接着性とも不安定になり、経時による接着性の変化が生じ易くなる。また、接着剤層塗液の増粘が生じ、生産効率を落とす原因になる。
前記再生粒子が、JIS K 5101に規定する吸油量として100ml以下、マイクロトラック測定における平均粒子径が5〜20μmであり、
前記擬似接着剤層面の光学式平滑度計により測定された平滑度が10〜40%である請求項1記載の擬似接着用紙。
擬似接着用紙表面の平滑度は、擬似接着性及び剥離性に大きく相関する。従来、平滑度を表す指標としては、ベック平滑度を用いるのが一般的であったが、本発明者らの研究により擬似接着用紙のブロッキング発生の観点からは、ベック平滑度よりも光学式平滑度計により測定された平滑度の方が相関性が高く、特に再生粒子を添加した擬似接着剤層のブロッキング発生と相関性が高いことが知見された。
光学式平滑度計としては、マイクロトポグラフ(商標、東洋精機製作所(株)製)を用いて24.4kg/cm2加圧下、波長0.5μmで測定される接着剤層表面の光学的接触率をもって、接着剤層面側の平滑度を評価するのが好適である。接着剤層の表面の平滑性は、物理的圧力により接着剤層同士を剥離可能に接着させる性質上、加圧下において評価することが望ましいのである。
そして、非剥離性接着剤100質量部に対して、再生粒子を50〜150重量%含む擬似接着剤層面の光学式接触式平滑度計により測定された平滑度を、10〜40%の範囲にした擬似接着剤層面を有する擬似接着用紙は、見栄えがよくかつブロッキングの発生がない。
本発明にかかる擬似接着用紙は、基紙の少なくとも片面に、通常の状態では接着せずに所定の条件が付与されると剥離可能に擬似接着する擬似接着剤層を有し、当該擬似接着剤層面に文字・図形を印字・印刷して使用するいわゆる先糊方式の擬似接着用紙であって、前記擬似接着剤層中に、製紙スラッジを主原料として製造された、JIS K 5101に規定する吸油量として100ml以下で、マイクロトラック測定における平均粒子径が5〜20μmの再生粒子を含み、かつ、その擬似接着剤層面の光学式平滑度計により測定された平滑度が10〜40%であるのが望ましく、より好ましくは10〜20%である。
本発明の再生粒子の製造に際しては、脱水工程、乾燥工程、焼成工程、粉砕工程を経て得られる。さらに、脱墨フロスの凝集工程、造粒工程、各工程間に設けられる分級工程等を設けてもよい。
本発明に係る脱墨フロスを主原料として用いた再生粒子について、以下に製造過程を説明しながらさらに詳説する。ここで、脱墨フロスを主原料とする限り、抄紙工程における製紙スラッジ等の他製紙スラッジを適宜併用することができる。
古紙パルプ製造工程では、安定した品質の古紙パルプを連続的に生産する目的から、使用する古紙の選定、選別を行い、一定品質の古紙を使用する。
そのため、古紙パルプ製造工程に持ち込まれる無機物の種類やその比率、量が基本的に一定になる。しかも、再生粒子の製造方法において未燃物の変動要因となるビニールやフィルムなどのプラスチック類が古紙中に含まれていた場合においても、これらの異物は脱墨フロスを得る脱墨工程に至る前段階で除去することができる。従って、脱墨フロスは、工場排水工程や製紙原料調整工程等、他の工程で発生するスラッジと比べ、極めて安定した品質の再生粒子を製造するための原料となる。
脱墨フロスの脱水は、公知の脱水手段を適宜に使用できる。本形態における一例では、脱墨フロスは、脱水手段たる例えばロータリースクリーンによって、脱墨フロスから水を分離して脱水する。ロータリースクリーンにおいて、水分95〜98%に脱水した脱墨フロスは、好適には例えばスクリュープレスに送り、さらに40%〜70%に脱水することができる。
以上のように、脱墨フロスの脱水を多段工程で行い急激な脱水を避けると、無機物の流出が抑制でき脱墨フロスのフロックが硬くなりすぎるおそれがない。脱水処理においては、脱墨フロスを凝集させる凝集剤等の脱水効率を向上させる助剤を添加してもよいが、凝集剤には、鉄分を含まないものを使用することが好ましい。鉄分が含有されると、鉄分の酸化により再生粒子の白色度を下げる問題を引き起こす。
脱墨フロスの脱水は、本発明に基づく再生粒子製造工程に隣接することが、生産効率の面で好ましいが、予め古紙パルプ製造工程に隣接して設備を設け、脱水を行ったものを搬送することも可能である。
脱墨フロスを脱水して得た脱水物は、トラックやベルトコンベア等の搬送手段によって定量供給機まで搬送し、この定量供給機から乾燥手段に供給する。
この乾燥手段は、脱水物が供給される乾燥容器と、この乾燥容器の底部に備わり供給された脱水物をかきあげる一対のロールと、この一対のロール相互間から上方に熱風を吹き上げる熱風吹上手段と、から主になる。また、熱風吹上手段は、乾燥容器の底部に給送流路が接続され、この給送流路を通して、乾燥容器内に熱風が吹き込まれる構成となっている。
すなわち、本乾燥手段は、脱水物を、一対のロールという有形的な手段によって、強くかつ大まかにほぐし、これに加えて熱風という無形的な手段によって、弱くかつ精細にほぐすことにより、大きい・小さい、硬い・柔らかい等さまざまな性質を有する脱水物の水分率の制御と粒揃えを安定的に行うことができる。
特に、乾燥容器内に供給する脱水物を、水分率40〜70質量%に脱水している場合は、熱風の温度を、100〜200℃にするのが好ましく、120〜180℃にするのがより好ましく、130〜170℃にするのが特に好ましい。脱水物の水分率が40〜60質量%の場合は、100℃の熱風でも十分に乾燥することができる。他方、熱風の温度は200℃以下とすることが好ましい。熱風の温度が200℃を超える場合は、大きい・小さい、硬い・柔らかい等さまざまな性質を有する脱水物の粒揃えが進行するよりも早く乾燥が進むため、粒子表面と内部の水分率の差を少なく均一にすることが困難になる。
以上の脱水物の乾燥は、焼成工程前の乾燥物の水分率が2〜20質量%となるように乾燥するのが好ましく、乾燥物の水分率が3〜15質量%となるように乾燥するのがより好ましく、乾燥物の水分率が3〜10質量%となるように乾燥するのが特に好ましい。脱水物を、水分率が2質量%未満の範囲まで乾燥すると、後行する焼成において、過焼する問題が生じる。焼成工程前の原料の水分率を2〜20質量%にしているので、後行する焼成において、過焼する問題が生じにくい。他方、脱水物を、水分率が20質量%を超える範囲で乾燥すると、後行する焼成を確実に行うことが困難になる。
乾燥物の粒揃えは、粒子径355〜2000μmのものが70質量%以上となるように調整するのが好ましく、粒子径355〜2000μmのものが75質量%以上となるように調整するのがより好ましく、粒子径355〜2000μmのものが80質量%以上となるように調整するのが特に好ましい。
また、乾燥物を、粒子径355μm〜2000μm以上のものが70質量%以上となるように製造すると、つまり小径な粒子の乾燥物を除去すると、部分的な過焼が防止され、焼成が均一になる。したがって、得られる再生粒子の品質を均一にするという観点における実用化可能性に、有益である。
さらに、分級を乾燥後とすると、小径な粒子の乾燥物を確実に除去することができ、また、処理効率も向上する。
サイクロン内を底部まで落下した乾燥物は、移送流路を通して、かつこの移送流路の途中に備わる排風ファンで勢いを増して、サイクロン式の第1焼成段階、燃焼炉に送られる。
この焼成炉では、乾燥物を、旋回落下させることで粒子の微細化を抑制し、また、この過程で、焼成し未燃分を調整する。
前記焼成炉での焼成は、未燃率が5〜30質量%となるように行うのが好ましく、8〜25質量%となるように行うのがより好ましく、10〜20質量%となるように行うのが特に好ましい。焼成を、未燃率が5質量%未満では、焼成における粒子表面の過焼が生じ表面が硬くなるとともに、内部の酸素不足が生じ、再生粒子の白色度が低下する問題が生じる。他方、焼成を、未燃率が30質量%を超えると、後行する燃焼焼成後においても未燃分が残る問題、さらにはこの未燃分が残るのを防止するためとして粒子表面が過焼するまで燃焼焼成してしまい、再生粒子表面が硬くなる問題が生じる。
前記焼成炉の形態は、特に限定されないが、サイクロン式であることが好ましい。サイクロン式によると、前述のとおり、粒子の微細化を抑制することで未燃率を均一かつ確実に調節することができる。
焼成温度範囲は、510〜750℃の範囲で行うことが好ましく、第1段階焼成は、焼成炉上端部の温度を510〜750℃とし、燃焼焼成炉内の温度を化焼成炉上端部の温度より低い500〜700℃とするのが好ましく、焼成炉上端部の温度を550〜730℃とし、燃焼焼成炉内の温度を焼成炉上端部の温度より低い510〜680℃とするのがより好ましく、焼成炉上端部の温度を580〜700℃とし、燃焼焼成炉内の温度を焼成炉上端部の温度より低い550〜660℃とするのが特に好ましい。焼成炉上端部の温度を600〜680℃とし、燃焼焼成炉内の温度を焼成炉上端部の温度より低い580〜650℃とすると、製造される再生粒子が製紙用填料や顔料として使用するに好適なものとなる。
燃焼焼成炉内の温度を焼成炉上端部の温度より10〜50℃低くすることで、再生粒子表面の過焼を防止しながら、未燃物を燃焼させることができる。
焼成炉で得た焼成物は、第2焼成段階である燃焼焼成炉に送り、燃焼焼成する。燃焼焼成炉は、ロータリーキルン炉、流動床炉、ストーカー炉、サイクロン炉、半乾留・負圧燃焼式炉等、公知の装置を用いることができるが、本発明においては、温度変化が少ない環境下で過大な物理的圧力を掛けることなく攪拌しながら満遍なく燃焼させることができる方策として、ロータリーキルン炉が好ましい。
本発明に係る再生粒子の製造方法においては、必要に応じ、さらに公知の分散・粉砕工程を設け、適宜必要な粒径に微細粒化することで、内添用の填料として使用できる。
一例では、焼却後、得られた再生粒子は、ジェットミルや高速回転式ミル等の乾式粉砕機、あるいは、アトライター、サンドグラインダー、ボールミル等の湿式粉砕機を用いて粉砕する。填料、顔料用途への使用においては、粒径の均一化や微細化が必要であるが、本発明に基づく製造方法にて得られた再生粒子を用いた、填料、顔料用途等への最適な粒径、顔料径については、本発明記載の再生粒子は、一次粒子が平均粒子径0.01〜0.1μmであり、この一次粒子が凝集した二次粒子が平均粒子径5〜20μmであるのが好ましい。
本発明に係る再生粒子は、粉砕工程を経ることで、そのまま製紙用填料として使用することが可能であるが、さらに再生粒子に対し、シリカを析出(定着)させることで、再生粒子としての機能をより高めることが可能である。
再生粒子にシリカを析出させること例を以下に記述する。シリカを析出させる好適な方策としては、再生粒子を珪酸アルカリ水溶液に添加・分散しスラリーを調製した後に加熱攪拌しながら、液温を70〜100℃、より好ましくは密閉容器内で所定の圧力に保持し酸を添加し、シリカゾルを生成させ、最終反応液のPHを8.0〜11.0の範囲に調整することにより、再生粒子表面にシリカを析出させることができる。再生粒子表面に析出されるシリカは、珪酸ナトリウム(水ガラス)を原料として、硫酸、塩酸、硝酸などの鉱酸の希釈液と高温下で反応させ、加水分解反応と珪酸の重合化により得られる粒子径10〜20nmのシリカゾル粒子である。
珪酸ナトリウム溶液に希硫酸などの酸を添加することにより生成する数nm程度のシリカゾル微粒子を再生粒子の多孔性を有する表面全体を被覆するように付着させ、シリカゾルの結晶成長にともない、再生粒子表面上のシリカゾル微粒子と再生粒子に包含されるケイ素やカルシウム、アルミニウム間で結合が生じ、再生粒子表面にシリカを析出させる。
PHは中性〜弱アルカリ性の範囲とし、好ましいPHは8〜11の範囲である。PHが7未満の酸性条件になるまで硫酸を添加してしまうと、シリカゾルではなくホワイトカーボンが生成する。
ここに使用する珪酸アルカリ溶液は特に限定されないが、珪酸ナトリウム溶液(3号水ガラス)が入手性の点で望ましい。珪酸アルカリ溶液の濃度は水溶液中の珪酸分(SiO2換算)で3〜10質量%が好適である。10質量%を超えると、再生粒子に析出されるシリカは、シリカゾルの形態からホワイトカーボンになり、再生粒子の多孔性を阻害し、不透明性、吸油性の向上効果が低くなる。また、3質量%未満では再生粒子中のシリカ成分が低下するため、再生粒子表面へのシリカ析出が生じにくくなってしまう。
再生粒子表面にシリカを析出させ、カルシウム、ケイ素及びアルミニウムを、酸化物換算で30〜62:29〜55:9〜35の質量割合とすることで、シリカ析出効果による吸油性、不透明性を向上させることができる。
製造設備において、より品質の安定化を求めるにおいては、再生粒子の粒度を、各工程で均一に揃えるための分級を行うことが好ましく、粗大や微小粒子を前工程にフィードバックすることでより品質の安定化を図ることができる。
また、乾燥工程の前段階において、脱水処理を行った脱墨フロスを造粒することが好ましく、さらには、造粒物の粒度を均一に揃えるための分級を行うことがより好ましく、粗大や微小の造粒粒子を前工程にフィードバックすることでより品質の安定化を図ることができる。造粒においては、公知の造粒設備を使用でき、回転式、攪拌式、押し出し式等の設備が好適である。
製造設備においては、再生粒子以外の異物を除去することが好ましく、例えば古紙パルプ製造工程の脱墨工程に至る前段階のパルパーやスクリーン、クリーナー等で砂、プラスチック異物、金属等を除去することが、除去効率の面で好ましい。特に鉄分の混入は、鉄分が酸化により微粒子の白色度低下の起因物質になるため、鉄分の混入を避け、選択的に取り除くことが推奨され、各工程を鉄以外の素材で設計又はライニングし、磨滅等により鉄分が系内に混入することを防止するとともに、さらに、乾燥・分級設備内等に磁石等の高磁性体を設置し選択的に鉄分を除去することが好ましい。
本発明に係る再生粒子は、カルシウム、ケイ素及びアルミニウムを酸化物換算で30〜82:9〜35:9〜35の質量割合で含むことを特徴とする。好ましくは、40〜82:9〜30:9〜30の質量割合、より好ましくは、60〜82:9〜20:9〜20の割合である。
炭化・焼成工程において、再生粒子のカルシウム、ケイ素及びアルミニウムの酸化物換算割合を調整するための方法としては、脱墨フロスにおける原料構成を調整することが本筋ではあるが、乾燥・分級工程、炭化・焼成工程において、出所が明確な塗工フロスや調整工程フロスをスプレー等で工程内に含有させる手段や、焼却炉スクラバー石灰を含有させる手段にて調整することも可能である。
例えば、再生粒子凝集体中のカルシウムの調整には、中性抄紙系の排水スラッジや、塗工紙製造工程の排水スラッジを用い、ケイ素の調整には、不透明度向上剤として多量添加されている新聞用紙製造系の排水スラッジを、アルミニウムの調整には酸性抄紙系等の硫酸バンドの使用がある抄紙系の排水スラッジや、タルク使用の多い上質紙抄造工程における排水スラッジを適宜用いることができる。
シリカのより好ましい調整には、再生粒子を硅酸アルカリ水溶液中に分散後、該分散液に鉱酸を添加してPH7.0〜9.0の範囲に中和することで、再生粒子表面に硅酸由来のシリカを析出させることで調整可能である。
本発明にかかる擬似接着用紙(実施例1〜4)と、本発明とは異なる擬似接着紙用塗工紙(比較例1〜6)とについて、カラー印刷性、擬似接着剤層面の美観、ブロッキングの発生具合、擬似接着性、圧着による画像転写について試験し比較検討した。各実施例および比較例の詳細は次記のとおりである。
天然ゴムラテックス30重量部(NR)、合成ラテックス5重量部(SBR、JSR社製)、水溶性バインダー4重量部(PVA、クラレ社製)を加えて形成した接着基剤100重量部に対し、耐水化剤3重量部シリカ25重量部(カープレックス#80、塩野義製薬社製)、平均粒子径15μmの再生粒子125重量部からなる分散液を加え、米坪104g/m2の上質紙に、片面につき8g/m2の塗工量で両面塗工し、そののちソフトカレンダーにより平滑化処理して、光学式動的平滑度測定器による平滑度が40%の擬似接着剤層を備える擬似接着紙用紙を形成しこれを実施例1とした。
平均粒子径10μmの再生粒子150重量部を変更した以外は実施例1に準拠して形成した擬似接着剤を、米坪104g/m2の上質紙に、片面につき8g/m2の塗工量で両面塗工し、そののちソフトカレンダーにより平滑化処理して、光学式動的平滑度測定器による平滑度が10%の擬似接着剤層を備える擬似接着紙用紙を形成しこれを実施例2とした。
平均粒子径5μmの再生粒子75重量部を変更した以外は実施例1に準拠して形成した擬似接着剤を、米坪104g/m2の上質紙に、片面につき8g/m2の塗工量で両面塗工し、そののちソフトカレンダーにより平滑化処理して、光学式動的平滑度測定器による平滑度が60%の擬似接着剤層を備える擬似接着紙用紙を形成しこれを実施例3とした。
平均粒子径20μmの再生粒子50重量部を変更した以外は実施例1に準拠して形成した擬似接着剤を、米坪104g/m2の上質紙に、片面につき8g/m2の塗工量で両面塗工し、そののちソフトカレンダーにより平滑化処理して、光学式動的平滑度測定器による平滑度が10%の擬似接着剤層を備える擬似接着紙用紙を形成しこれを実施例1とした。
天然ゴムラテックス30重量部(NR)、合成ラテックス5重量部(SBR、JSR社製)、水溶性バインダー4重量部(PVA、クラレ社製)を加えて形成した接着基剤100重量部に対し、耐水化剤3重量部シリカ25重量部、平均粒子径15μmの再生粒子40重量部からなる分散液を加え、米坪104g/m2の上質紙に、片面につき8g/m2の塗工量で両面塗工し、そののちマシンカレンダー(金属ロールと金属ロールの組合せ)により平滑化処理して、光学式動的平滑度測定器による平滑度が64%の擬似接着剤層を備える擬似接着紙用紙を形成しこれを比較例1とした。
平均粒子径10μmの再生粒子160重量部を変更した以外は比較例1に準拠して形成した擬似接着剤を、米坪104g/m2の上質紙に、片面につき8g/m2の塗工量で両面塗工し、そののちマシンカレンダーにより平滑化処理して、光学式動的平滑度測定器による平滑度が62%の擬似接着剤層を備える擬似接着紙用紙を形成しこれを比較例2とした。
平均粒子径45μmの再生粒子80重量部を変更した以外は比較例1に準拠して形成した擬似接着剤を、米坪104g/m2の上質紙に、片面につき8g/m2の塗工量で両面塗工し、そののちマシンカレンダーにより平滑化処理して、光学式動的平滑度測定器による平滑度が8%の擬似接着剤層を備える擬似接着紙用紙を形成しこれを比較例3とした。
平均粒子径4μmの再生粒子140重量部を変更した以外は比較例1に準拠して形成した擬似接着剤を、米坪104g/m2の上質紙に、片面につき8g/m2の塗工量で両面塗工し、そののちマシンカレンダーにより平滑化処理して、光学式動的平滑度測定器による平滑度が9%の擬似接着剤層を備える擬似接着紙用紙を形成しこれを比較例4とした。
平均粒子径45μmの再生粒子100重量部を変更した以外は比較例1に準拠して形成した擬似接着剤を、米坪104g/m2の上質紙に、片面につき8g/m2の塗工量で両面塗工し、そののちマシンカレンダーにより平滑化処理して、光学式動的平滑度測定器による平滑度が6%の擬似接着剤層を備える擬似接着紙用紙を形成しこれを比較例5とした。
平均粒子径20μmの再生粒子60重量部を変更した以外は比較例1に準拠して形成した擬似接着剤を、米坪104g/m2の上質紙に、片面につき8g/m2の塗工量で両面塗工し、そののちマシンカレンダーにより平滑化処理して、光学式動的平滑度測定器による平滑度が7%の擬似接着剤層を備える擬似接着紙用紙を形成しこれを比較例6とした。
天然ゴムラテックス30重量部、合成ラテックス5重量部、水溶性バインダー4重量部、耐水化剤3重量部を加えて形成した擬似接着剤100重量部に対し、シリカ25重量部を加えて形成した擬似接着剤、を、米坪104g/m2の塗工紙(大王製紙株式会社製:大王ユトリロコートL)に、片面につき8g/m2の塗工量で両面塗工し、そののちマシンカレンダーによる平滑化処理をしないで擬似接着紙用紙を形成しこれを比較例7とした。
[吸油量]
JIS K 5101に準拠して測定した。
[平滑度]
1)光学式接触式平滑度計(東洋精機株式会社製:マイクロトポグラフ)を使用して、擬似接着剤層表面の平滑度を測定した。
2)ベック平滑度 JIS P 8119に準拠し、ベック平滑度を測定した。
[擬似接着剤層の表面性]
従来の擬似接着用紙の擬似接着剤層を基準として、成人男女20人による実施例および比較例にかかる擬似接着剤層の表面を目視にて比較観察して、手触り、光沢感、白紙感の観点から表面性を判断した。評価は、従来の擬似接着用紙と比較して非常に表面性に優れるものを◎、従来の擬似接着用紙と比較して表面性に優れるものを○、従来の擬似接着用紙と同程度の表面性であるものを△、従来の擬似接着用紙と比較して表面性に劣るものを×、と評価した。
[カラー印刷性]
多色印刷機(株式会社ミヤコシ製)にて3色オフセット印刷し、印刷面の網点再現性を目視にて観察し評価した。評価は、従来の擬似接着用紙に比べて非常に印刷に光沢感がありコントラストがあるものを◎、従来の擬似接着用紙に比べて印刷に光沢感がありコントラストがあるものを○、従来の擬似接着用紙と同程度の印刷の光沢感およびコントラストであるものを△、従来の擬似接着用紙に比べて印刷の光沢感およびコントラストが劣るものを×と評価した。
[ブロッキング]
擬似接着剤層面のブロッキングが発生しているか否かを目視にて確認した。確認箇所は、抄紙直後の巻取り紙の状態の擬似接着剤層面、および枚葉状態とした後の擬似接着剤層面のミシン目部(折り目部)近傍とした。評価は、ブロッキングが全くないものを◎、ブロッキングは若干確認されたが問題がないと判断できたものを○、ブロッキングは多少確認され問題が生ずるおそれがあると判断したものを△、ブロッキングが確認され問題があると判断したものを×とした。
[擬似接着性]
二枚一組で一つの試料(幅50mm×長さ100mm)とし、その擬似接着剤層同士をメールシーラー(MS9100:大日本印刷株式会社製)を用いてロールギャップ14の設定で加圧して擬似接着し、5分間放置した後、T型剥離試験機を用いて、500mm/分の条件で長さ方向の端から剥離する試験を行った。各実施例および各比較例それぞれについて試料10組を用意し試験した。評価は、基紙層内で剥離した試料数により評価した。評価基準は、基紙層剥離した試料がなかったものを○、基紙層間剥離した試料が1〜2組あったものを△、基紙層間剥離した試料が3組以上あったものを×と評価した。
[圧着による印字情報転写]
擬似接着用紙の擬似接着剤面に、オフセット印刷テスト機で印字した直後、情報印刷面同士が向かい合うように2つ折りにし、市販のシーラーで100μmのクリアランスにて圧着した。これを24時間放置し、印字情報が反対面に転写する状況を判定した。
これら試験の結果を実施例及び各比較例の構成とともに表1及び表2に示す。
Claims (3)
- 基紙の少なくとも片面に、通常の状態では接着せずに所定の条件が付与されると剥離可能に擬似接着する擬似接着剤層を有し、当該擬似接着剤層面に文字・図形などの情報を記録して使用する先糊方式の擬似接着用紙であって、
前記擬似接着剤層中に、古紙処理由来の再生粒子を含み、この再生粒子が、脱墨フロスを主原料とし、脱水工程、乾燥工程、焼成工程及び粉砕工程を経て得られた、カルシウム、ケイ素及びアルミニウムを、酸化物換算で30〜82:9〜35:9〜35の質量割合で含有し、かつ、前記カルシウム、前記ケイ素及び前記アルミニウムの合計含有割合が90質量%以上含有する凝集体であることを特徴とする先糊方式の擬似接着用紙。 - 擬似接着剤の非剥離性接着剤100質量部に対して、前記再生粒子が50〜150質量部含有されている請求項1記載の擬似接着用紙。
- 前記再生粒子が、JIS K 5101に規定する吸油量として100ml以下、マイクロトラック測定における平均粒子径が5〜20μmであり、
前記擬似接着剤層面の光学式平滑度計により測定された平滑度が10〜40%である請求項1または請求項2記載の擬似接着用紙。
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