JP4020655B2 - ピペリジル基含有共重合体の水分散液又は水溶液 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット記録材料用又は感熱記録材料用として用いられ、特にインクジェット記録材料に好適に用いられるピペリジル基含有共重合体の水分散液及び水溶液に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
近年、OA機器の目覚しい普及にともない、記録材料技術の開発も著しい発展を遂げてきている。しかしながら、その中でも記録材料用の感熱紙、感圧紙、インクジェット受容シート、熱転写受容シート等においては、印字部分が日光や照明等に長時間暴露した場合、印字部がかすんだり消えてしまうばかりでなく、地肌部のかぶりを起こし問題になっている。これらの問題点について、以下にさらに具体的に説明をする。
【0003】
(感熱記録材料)
感熱記録材料は、通常、無色ないし淡色の発色性物質と、熱の作用を受けると発色性物質を発色させる顕色剤とを、増感剤、バインダー及びその他の添加剤とともに、紙、合成紙、プラスチックフィルム若しくはシート等の支持体表面に塗布することにより製造されている。そして、記録装置において、サーマルヘッドや熱ペン等の発熱素子が接触したときに、発色性物質と顕色剤とが反応して黒色等に発色して感熱記録体が得られる。かかる感熱記録体は、他の手段による記録体に比較して現像や定着等の煩雑な処理を施すことなく、比較的簡単な装置でしかも短時間で記録が得られること、記録時の騒音の発生が少ないこと、環境汚染が少ないこと、コストが安いこと等の利点があるために、図書、文書等の複写ばかりでなく、各種計測用記録紙、コンピューター、ファクシミリ、テレックス、乗車券等自動販売機、プリペイドカード、ラベル等の記録材料として広く使用されている。
【0004】
しかしながら、これら従来の感熱記録材料を用いた感熱記録体を日光や照明等に長時間暴露した場合には、印字部がかすんだり或いは消えてしまうばかりでなく、地肌部が黄変してしまう欠点があり、ファクシミリ受信紙やワープロ、パソコン等からプリントアウトしたものを卓上に放置した場合には、記録画像が不鮮明となり、長期間の文書保存面でも問題となっている。
【0005】
(感圧記録材料)
また、感圧記録材料とは、塩基性色素等の電子供与性発色剤と電子受容性顕色剤との発色反応を利用した記録材料であり、発色剤を溶解した液滴を内包するマイクロカプセルを含有する層と顕色剤を含有する層とを重ね合わせ、適切な圧力でマイクロカプセルを破壊することで、発色剤が顕色剤を含有する層に転移し、発色が起こり感圧記録体が得られるものである。例えば、発色剤内包マイクロカプセルを支持体の片面に塗布した上用紙、支持体の片面に顕色剤を塗布し、反対面に発色剤内包マイクロカプセルを塗布した中用紙、支持体の片面に顕色剤を塗布した下用紙を組み合わせた複写セット、支持体の同一面に発色剤内包マイクロカプセルと顕色剤を塗布した自己発色性感圧記録紙が実用化されている。
【0006】
上記の感圧記録材料に用いられる顕色剤としては、活性白土類、フェノールレジン類が知られており、広く用いられている。
【0007】
しかしながら、上記顕色剤を使用した場合、得られる感圧記録体の保存安定性は満足できるものではない。これらの顕色剤を使用した感圧記録材料から得られる感圧記録体を日光や照明等に長時間暴露した場合には、印字部がかすんだり或いは消えてしまうばかりでなく、地肌部が黄変してしまう欠点があり、記録画像が不鮮明となり、長期間の文書保存面で問題となっている。
【0008】
更に、これらの顕色剤を使用した感圧記録体は、上記のごとく耐光性に劣るばかりでなく、高温及び/又は多湿の条件下に保存した場合にも、同様に印字部が消色したり地肌部のかぶりが発生する等の欠点があり、更に感圧記録体の保存安定性を改善することが強く求められていた。
【0009】
(インクジェット記録材料)
インクジェット印刷は、機器自体の廉価、低ランニングコスト、カラー記録が容易である等の特徴を有しており、コンピュータ、デジタルカメラ等からのデジタル信号の出力機器として近年急速に普及している。インクジェットプリンタに用いられる記録用インクとしては、染料を水性媒体若しくは非水性媒体に溶解させたインク、顔料を水性若しくは油性媒体中に分散させたインク、熱溶融可能な固体インク等が提案されている。現在の主流は、染料を水性媒体に溶解させたものであり、発色の美しさ、人体及び環境に対する安全性が高い等の特徴を有している。特に、近年は手軽に銀塩写真に迫るものが開発されている。しかし、水性染料は、耐光性、耐酸化性に劣るため、銀塩写真と比較して保存安定性が劣り、経時的に画質、色相が劣化するという問題がある。
【0010】
(熱転写シート記録材料)
従来、種々の熱転写方法が公知であるが、それらの中で基材フィルム上に昇華性(熱移行性)染料とバインダーを含有する染料層を設けた転写シートを用い、画像情報に応じてサーマルヘッド、レーザー等の加熱手段により染料層中の染料を昇華(熱移行)させて、記録を行う昇華型感熱記録方式が知られている。また、基材フィルム上に顔料等の着色剤及びワックス等のビヒクルを含有する熱溶融性インク層を設けた転写シートを用い、同様の加熱手段により、軟化した該熱溶融性インク層成分を転写させて画像を形成する熱溶融型感熱記録方式が知られている。しかしながら、いずれも、形成された画像は耐光性に劣るという問題点がある。
【0011】
上記問題点を解決する手段として、熱溶融着色剤層或いは昇華性染料の熱転写によって得られた画像上に、紫外線吸収剤を含有させた熱転写性樹脂層(保護層)を形成させる方法が知られている。しかしながら、保護層の転写を確実に行うためには、保護層が速やかに被転写層に転写、接着されなければならない。このため、保護層を構成する樹脂層に様々な制約を受け、保護層転写フィルム自体の保存性が低下するという新たな問題が起こる。
【0012】
上述のような各種記録材料における問題点を解決する手段として、例えば、特公平4−34512号公報、特開平2−214686号公報、特開平2−311571号公報、特開平3−13376号公報、特開平5−239389号公報、特開平5−345872号公報、特開平9−267544号公報には、ヒンダードアミン系化合物を記録シート、或いは記録液に含有させることにより、画像の変色、退色(本発明では「変退色」という。)を防止する方法が記載されているが、いずれも低分子量であるため保留性に劣り、長期間に渡る耐光性が十分に向上したものは得られていない。
【0013】
また、特許199744号公報には、4−アミノ−テトラメチルピペリジンを反応させたマレイン酸イミド−α−オレフィン共重合体が記載されている。しかしながら、該共重合体は、油溶性のため有機材料には使用することができるが、水溶性の染料を使用するインクジェット用の記録紙又は水溶性記録材料の耐候剤として使用することが困難であった。
【0014】
従って、本発明の目的は、形成される画像の変退色を防止し、安定的に画質を維持することができる、インクジェット記録材料用又は感熱記録材料用耐光性付与剤として用いられる共重合体を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、鋭意検討を行った結果、特定の構造を有するピペリジル基含有共重合体が上記目的を達成し得ることを知見し、本発明に到達した。
【0016】
即ち、本発明は、下記一般式(1)、下記一般式(2)又は下記一般式(3)の構成単位のうち少なくとも1種以上の構成単位より構成されており、数平均分子量1000〜500000を有するピペリジル基含有共重合体の水分散液又は水溶液であって、該ピペリジル基含有共重合体が、耐光性付与剤として用いられる、インクジェット記録材料用又は感熱記録材料用水分散液又は水溶液を提供するものである。
【0017】
【化7】
Figure 0004020655
【0018】
【化8】
Figure 0004020655
【0019】
【化9】
Figure 0004020655
【0020】
【化10】
Figure 0004020655
【0021】
【化11】
Figure 0004020655
【0022】
【化12】
Figure 0004020655
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、上記要旨をもってなる本発明の好ましい実施形態について詳述する。
【0024】
上記一般式(1)、(2)及び(3)において、R1、R2、R4、R5、R10又はR11で表される炭素原子数1〜30のアルキル基としてはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、第二ブチル、第三ブチル、イソブチル、アミル、イソアミル、第三アミル、ヘキシル、シクロヘキシル、ヘプチル、イソヘプチル、第三ヘプチル、n−オクチル、イソオクチル、第三オクチル、2−エチルヘキシル、ノニル、イソノニル、デシル、ドデシル(ラウリル)、トリデシル、テトラデシル(ミリスチル)、ペンタデシル、ヘキサデシル(パルミチル)、ペプタデシル、オクタデシル(ステアリル)、ノナデシル、エイコシル等が挙げられる。また、R7又はR9で表されるアルカリ金属としては、リチウム、ナトリウム、カリウム等が挙げられる。
【0025】
上記一般式(1)の構成単位は、無水マレイン酸とエチレン、プロピレン、ブテン、イソブチレン、ペンテン、メチルペンテン、スチレン、α−メチルスチレン、アクリル酸、(メタ)アクリル酸メチル等の(メタ)アクリル酸エステル等のα−オレフィンから得られる無水マレイン酸−α−オレフィン共重合体にイミド化を行い、2,2,6,6−テトラメチル−4−アミノピペリジンを反応させて得られる。また、上記一般式(2)の構成単位は、上記一般式(1)と同様の方法でイミド化を行った後に、アミノ基を有する第3級アミンを反応させ、更にハロゲン化アルキルを反応させてアミノ基を4級化してカチオンとすることもできる。更に、上記一般式(3)の構成単位は、無水マレイン酸−α−オレフィン共重合体に無水炭酸ナトリウム等を反応させてナトリウム塩としたり、或いは、無水マレイン酸−α−オレフィン共重合体に2,2,6,6−テトラメチル−4−アミノピペリジンを反応させてアミド化した後、一部をアルカリ金属塩にしてアニオン化することができる。
また、上記の方法で得られた共重合体中のピペリジル基を過酸化水素等で酸化させてN−オキシルとすることもできる。必要に応じてピペリジル基のN−OHとイソシアネート化合物を反応させて末端をN置換カルバモイルオキシ基にすることもできる。
【0026】
上記一般式(4)で表される基からX-を除いた第3級アミンとしては、具体的には、ジメチルアミノエチルアミン、ジエチルアミノエチルアミン、ジメチルアミノプロピルアミン、ジエチルアミノプロピルアミン、ジブチルアミノプロピルアミン、ジメチルアミノエトキシプロピルアミン、N−アミノメチルピペリジン、N−アミノエチルピペリジン、N−アミノプロピルピペリジン、アミノプロピルモルホリン、1−(2−アミノエチル)−4−メチルピペラジン等が挙げられる。
【0027】
上記一般式(4)で表される基において、Xで表されるハロゲン原子としてはフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられる。X-で表されるアニオン基は必要に応じてアニオン交換をしてもよい。
【0028】
上記一般式(6)で表される式中のRは任意のn価の有機基であるが、イソシアネート化合物を反応させたときの該イソシアネート化合物の残基である。
【0029】
上記イソシアネート化合物としては、特に制限はされないが、例えば脂肪族(モノ)ジイソシアネート、芳香族(モノ)ジイソシアネート、脂環族(モノ)ジイソシアネート等が挙げられる。
【0030】
脂肪族モノイソシアネートとしては、例えば、メチルスルホニルイソシアネート、イソシアン酸−n−プロピルイソシアネート、ブチルイソシアネート、イソシアン酸ヘキサデシル、オクタデシルイソシアネート等が挙げられる。また、脂肪族ジイソシアネートとしては、例えば、メチレンジイソシアネート、ジメチレンジイソシアネート、トリメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ジプロピルエーテルジイソシアネート、2,2−ジメチルペンタンジイソシアネート、3−メトキシヘキサンジイソシアネート、オクタメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルペンタンジイソシアネート、ノナメチレンジイソシアネート、デカメチレンジイソシアネート、3−ブトキシヘキサンジイソシアネート、1,4−ブチレングリコールジプロピルエーテルジイソシアネート、チオジヘキシルジイソシアネート、メタキシリレンジイソシアネート、パラキシリレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート等が挙げられる。芳香族モノイソシアネートとしては、例えば、フェニルイソシアネート、トリルイソシアネート、イソシアン酸−3,4−ジクロロフェニル、m−ニトロフェニルイソシアネート、トルエンスルホニルイソシアネート等が挙げられる。芳香族ジイソシアネートとしては、例えば、メタフェニレンジイソシアネート、パラフェニレンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、ジメチルベンゼンジイソシアネート、エチルベンゼンジイソシアネート、イソプロピルベンゼンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、1,4−ナフタレンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、1,5−テトラヒドロナフタレンジイソシアネート、2,6−ナフタレンジイソシアネート、2,7−ナフタレンジイソシアネート等が挙げられる。脂環族モノイソシアネートとしては、例えばシクロヘキシルイソシアネートが挙げられる。
【0031】
本発明の水分散液又は水溶液に用いられるピペリジル基含有共重合体(以下、本発明の共重合体という)の具体例としては、下記構成単位を有する共重合体No.1〜9が挙げられる。
【0032】
【化13】
Figure 0004020655
【0033】
【化14】
Figure 0004020655
【0034】
【化15】
Figure 0004020655
【0035】
【化16】
Figure 0004020655
【0036】
【化17】
Figure 0004020655
【0037】
【化18】
Figure 0004020655
【0038】
【化19】
Figure 0004020655
【0039】
【化20】
Figure 0004020655
【0040】
【化21】
Figure 0004020655
【0041】
本発明の共重合体の製造は、特に限定されないが、水中、有機溶媒中又は無溶媒で、従来周知の重合触媒を用いて容易に行うことができ、各構成単位はブロック結合でもランダム結合でもブロック/ランダム結合でもよい。
【0042】
本発明の共重合体における分子量は、数平均分子量が1000〜500000であり、好ましくは5000〜100000、さらに好ましくは10000〜20000である。数平均分子量が1000未満では保留性に劣るという問題がある。また、数平均分子量が100000超では粘度が高くなり作業性に問題が生じる恐れがある。なお、この数平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーで標準ポリスチレン換算した分子量を示す。
【0043】
本発明の共重合体は、インクジェット記録材料用又は感熱記録材料用耐光性付与剤として用いられる(以下、インクジェット記録材料及び感熱記録材料の両者を合わせて記録材料ともいう)。その使用形態は特に限定されず、結果的に画像或いは記録物に該共重合体が含有されていればよい。使用形態の例としては、該共重合体をあらかじめ記録液に含有させる、該共重合体を記録シートに含有させた後に印刷機等で印刷する、或いは印刷後に該共重合体を画像或いは印刷物に添加する、塗布する等が挙げられる。
【0044】
本発明の共重合体をあらかじめ記録液に含有させる場合、その含有量は記録液中0.01〜20質量%が好ましい。さらに好ましくは0.1〜10質量%である。該共重合体を記録液に含有させる方法は、液媒体に溶解或いは分散後、記録液に混合する。分散させる場合は、分散剤(例えば縮合ナフタレンスルホン酸ナトリウム、イオン性界面活性剤、水溶性樹脂、非イオン性界面活性剤等)を使用してもよい。
【0045】
本発明の共重合体を記録シートに含有させる場合、記録シートは特に限定されないが、例として紙、布、樹脂製フィルム等が挙げられる。また、該共重合体は、溶液或いは分散液とした後、記録シートに含有させる。有機媒体の揮発による環境負荷、人体へ影響等を考えると、本発明の共重合体は、水や水となじみやすい水性媒体、或いはそれらの混合媒体を用いて溶液或いは分散液と、水分散液とすることが特に好ましい。分散させる場合は、分散剤(例えば縮合ナフタレンスルホン酸ナトリウム、イオン性界面活性剤、水溶性樹脂、非イオン性界面活性剤等)を使用してもよい。液媒体により溶液或いは分散液とする場合、本発明の共重合体の濃度は0.1〜40質量%が好ましい。本発明の共重合体を記録シートに含有させる方法は、特に限定されないが、本発明の共重合体の溶液或いは分散液を用いたサイズプレス法、ロールコーター法、スピンコート法、スプレー法等が挙げられ、或いは記録シートの製造時に含有させてもよい。記録シート中の本発明の共重合体の含有量は、記録シートの種類にもよるが、0.001〜10g/m2が好ましい。
【0046】
画像形成後に記録材料用耐光性付与剤として本発明の共重合体を記録シートや画像に添加する場合、添加する方法は特に制限されないが、好ましくは上述の記録シートの場合と同様の溶液或いは分散液を用いて、スプレー法等により添加することができる。記録シート中の本発明の共重合体の含有量は、記録液の種類や記録シートの種類にもよるが、0.001〜10g/m2が好ましい。
【0047】
記録材料用耐光性付与剤としての本発明の共重合体は、形成した画像に含有されていればよく、上記の方法を任意に組み合わせることにより含有させることができる。上記の利用形態の中でも、あらかじめ記録液に添加する方法、記録シートに含有させる方法が簡便である。
【0048】
上記記録液について以下に詳述する。記録液は、画像を形成する記録剤、該記録剤を溶解若しくは分散する液媒体とを少なくとも含んでなる組成物である。例としては、水性インク、油性インク、液体トナー、塗料等がある。記録材料用耐光性付与剤が含有されていない記録シートを用いて印刷し、かつ画像形成後に本発明の共重合体を記録シートや画像に添加しない場合には、記録液に記録材料用耐光性付与剤としての本発明の共重合体を含有させる必要がある。その場合、記録液は、上記組成にさらに本発明の共重合体を含んでなる組成物となる。このとき使用する液媒体は、本発明の共重合体を溶解するものが好ましい。
【0049】
記録液に用いられる上記記録剤としては、例えば、染料、顔料が挙げられる。上記染料としては、直接染料、酸性染料、塩基性染料、反応性染料、食用染料、分散染料、油溶性染料が挙げられるが、色相としてはイエロー、マゼンタ、シアンの3原色が必要になる。発色系としては、イエロー色ではキノフタロン、クマリン、スチリル系が、マゼンタ色としてアゾ、アントラキノン系が、そしてシアン色としてナフトキノン、インドナフトール系が挙げられる。
【0050】
上記直接染料としては、例えば、C.I.ダイレクトブラック2,4,9,11,14,17,19,22,27,32,36,38,41,48,49,51,56,62,71,74,75,77,78,80,91,105,106,107,108,112,113,117,122,132,146,151,154,194;C.I.ダイレクトブルー1,2,6,8,10,14,15,22,25,34,69,70,71,72,75,76,78,80,81,82,83,86,90,95,98,106,108,110,120,123,158,159,163,165,192,193,194,195,196,199,200,201,202,203,207,218,236,237,239,246,258;C.I.ダイレクトブラウン1A,2,6,25,27,31,44,52,58,95,100,101,106,112,173,194,195,209,210,211,222;C.I.ダイレクトグリーン 1,6,8,26,28,33,37,59,63,64;C.I.ダイレクトオレンジ6,8,10,26,29,32,39,40,41,46,49,51,102;C.I.ダイレクトレッド1,2,4,8,9,11,13,17,20,23,24,26,28,31,33,37,39,44,46,47,48,51,54,59,62,72,75,76,79,80,81,83,90,99,101,111,113,145,189,220,225,230,234;C.I.ダイレクトバイオレット1,7,9,12,35,47,48,51,66,90,94;C.I.ダイレクトイエロー1,2,4,8,11,12,22,24,26,27,28,29,33,34,39,41,42,44,48,50,51,58,72,85,86,87,88,98,100,106,110,132,142,144等が挙げられる。
【0051】
上記酸性染料としては、例えば、C.I.アシッドブラック1,2,7,16,17,21,24,26,28,31,41,48,52,56,58,60,63,84,94,107,109,112,118,119,121,122,123,131,155,156,172,194,208;C.I.アシッドブルー1,7,9,15,22,23,25,27,29,40,41,43,45,47,49,51,53,55,56,59,62,69,74,77,78,83,90,91,92,93,90,92,93,102,104,111,113,117,120,124,126,145,158,161,167,171,175,183,185,193,229,234,236,254;C.I.アシッドブラウン4,6,8,14,17,20,102,105;C.I.アシッドグリーン3,5,9,12,16,19,20,25,27,35,41,95;C.I.アシッドオレンジ1,2,7,8,10,14,19,20,24,28,33,51,52,56,61,63,64,67,74,92,125,127,156;C.I.アシッドレッド1,2,4,6,8,13,14,15,18,19,21,26,27,30,32,33,34,35,37,38,40,42,45,51,52,54,57,73,80,82,83,85,87,88,89,92,94,97,99,101,106,108,110,111,114,119,128,129,131,134,135,138,145,151,154,155,161,172,176,179,180,183,184,186,187,214,243,248,249,254,256,257,266,270,288,289,296,317,318,337,351;C.I.アシッドバイオレット1,7,9,11,15,17,34,35,41,43,49,56,58,75;C.I.アシッドイエロー1,3,4,7,9,11,12,13,14,17,18,19,23,25,29,34,36,38,40,41,42,44,49,53,55,56,59,61,62,65,71,72,73,76,78,99,111,114,116,118,121,122,129,135,161,162,171,172,183,199,201等が挙げられる。
【0052】
上記塩基性染料としては、例えば、C.I.ベイシックブラック2,8;C.I.ベイシックブルー1,3,5,7,9,24,25,26,28,29;C.I.ベイシックブラウン1,12;C.I.ベイシックグリーン1,4;C.I.ベイシックオレンジ2,15,21,22;C.I.ベイシックレッド1,2,9,12,13,37;C.I.ベイシックバイオレット1,3,5,7,9,24,25,26,28,29;C.I.ベイシックイエロー1,2,11,12,14,21,32,36等が挙げられる。
【0053】
上記反応性染料としては、例えば、C.I.リアクティブブラック 1,3,5,6,8,12,14;C.I.リアクティブブルー2,5,7,12,13,14,15,17,18,19,20,21,25,27,28,37,38,40,41,71;C.I.リアクティブブラウン1,7,16;C.I.リアクティブグリーン5,7;C.I.リアクティブオレンジ2,5,7,16,20,24;C.I.リアクティブレッド6,7,11,12,15,17,21,23,24,35,36,42,63,66;C.I.リアクティブバイオレット2,4,5,8,9;C.I.リアクティブイエロー1,2,3,13,14,15,17等が挙げられる。
【0054】
上記食用染料としては、例えば、C.I.フードブラック2;C.I.フードブルー3,4,5;C.I.フードグリーン2,3;C.I.フードレッド2,3,7,9,14,52,87,92,94,102,104,105,106;C.I.フードバイオレット2;C.I.フードイエロー3,4,5等が挙げられる。
【0055】
上記分散染料としては、例えば、C.I.ディスパースブルー1,3,14;C.I.ディスパースオレンジ1,3,13,25;C.I.ディスパースレッド1.13,19;C.I.ディスパースイエロー3,5,7,9等が挙げられる。
【0056】
更に、好ましい染料として、アゾ系染料が挙げられる。アゾ系染料としては、例えば、C.I.アシッドブラック1,21,24,26,41,48,52,60,63,84,94,123;C.I.アシッドブルー1,7,9,15,25,27,43,45,47,59,62,69,77,78,83,90,92,102,104,113,120,158,161,193;C.I.アシッドブラウン 6,8,14,17,20,102,105;C.I.アシッドグリーン 3,5,9,12,19,20,25,35,95;C.I.アシッドオレンジ 1,6,7,8,10,14,19,20,24,28,33,51,52,61,63,67,74,92,125,127,156;C.I.アシッドレッド 1,2,13,14,18,27,32,33,35,37,42,52,73,85,87,88,89,97,99,101,106,111,114,128,134,138,145,151,154,161,179,180,183,186,214,248,249,266,288,296,337,351;C.I.アシッドバイオレット 1,7,9,17,56,58;C.I.アシッドイエロー 7,9,11,17,19,23,25,29,36,38,40,42,44,49,56,59,62,65,72,76,99,118,121,129,135,161,162,171,183,199,201;C.I.ダイレクトブラック 4,17,19,22,32,38,80,91,122,154;C.I.ダイレクトブルー 1,2,6,10,14,15,22,25,71,76,78,80,95,98,159,218; C.I.ダイレクトブラウン 2,27,31,52,95,100,222;C.I.ダイレクトグリーン 1,6,26,28,33,59;C.I.ダイレクトオレンジ 6,26,29,32,39,40,46,102;C.I.ダイレクトレッド 2,4,23,24,26,31,37,39,54,62,75,76,79,80,81,83,99,111,113,220,234;C.I.ダイレクトバイオレット 7,9,35,47,48,51,66;C.I.ダイレクトイエロー 4,8,11,12,22,26,27,29,33,44,50,106等が挙げられる。
【0057】
C.I.(カラーインデックス)に掲載されていない染料としては、CAS(ケミカルアブストラクツサービス)番号で、103571-38-6,103977-11-3,103977-13-5,104008-60-8,106414-14-6,111953-70-9,111953-71-0,111953-72-1,111953-73-2,112363-27-6,121538-22-5,122302-90-3,123458-20-8,123458-21-9,123458-26-4,123458-27-5,124953-15-7,124998-48-7,124998-49-8,124998-51-2,125604-93-5,126488-46-8,126488-48-0,126514-13-4,126560-69-8,126817-18-3,135322-33-7,136821-11-9,136821-12-0,136987-84-3,136987-85-4,143784-31-0,145081-06-7,145268-49-1,149598-26-5,149598-27-6,149598-30-1,149598-31-2,149598-34-5,149632-22-4,14987-86-1,151407-65-7,151407-82-8,168075-44-3,169762-48-5,170344-61-3,173062-58-3,173062-61-8,173062-64-1,173062-65-2,173062-66-3,173398-80-6,173584-00-4,173659-42-2,174366-15-5,174366-16-6,174366-19-9,183130-96-3,186795-55-1,190852-00-7,190852-01-8,190852-04-1,201987-02-2,201987-06-6,205580-23-0,205580-24-1,211935-63-6,219806-58-3,27601-28-1,37790-31-1,37790-35-5,37790-37-7,37790-40-2,37790-41-3,37790-52-6,52238-67-2,62331-58-2,62331-60-6,76544-02-0,83045-89-0,83738-91-4,90375-37-4,90375-42-1,90375-47-6,96384-79-1,96384-85-9,96841-16-6,105985-32-8,105985-33-9,105985-35-1,105985-48-6,106206-11-5,106610-72-4,106643-99-6,121538-27-0,141028-15-1,141028-16-2,149598-24-3,149598-25-4,149598-28-7,149598-29-8,149598-35-6,151407-79-3,151407-83-9,151408-13-8,159637-52-2,159637-54-4,159637-55-5,159637-59-9,163966-02-7,173062-59-4,173062-60-7,173062-62-9,173062-63-0,179868-96-3,179868-98-5,179869-00-2,179869-01-3,184889-97-2,190852-03-0,193486-82-7,195325-89-4,200138-09-6,200138-10-9,202394-62-5,202394-63-6,211935-64-7,211935-66-9,211935-68-1,211935-70-5,213399-53-2,213399-54-3,213399-55-4,213399-56-5,213399-57-6,213399-58-7,213399-59-8,213399-60-1,215462-79-6,218281-61-9,220611-17-6,220611-19-8,220611-22-3,220622-03-7等が挙げられる。
【0058】
これらの染料は、単独或いは2種以上を任意の割合で組み合わせて使用することができる。また、染料の構造にスルホン酸やカルボン酸等の酸性基が含有されている場合、酸であっても、その塩であってもよい。或いはその複合体であってもよい。塩の種類は、同一でも或いは異なっていてもよい。同様に、染料の構造中にアミン等の塩基が含有されている場合、塩基型であっても、その塩であってもよい。或いはその複合体であってもよい。塩の種類は、同一でも或いは異なっていてもよい。記録液への染料の添加量は、0.01〜15質量%が好ましい。さらに好ましくは0.1〜10質量%である。
【0059】
上記アゾ系染料の合成方法は、周知の方法によって製造することができ、例えば、CAS番号186795−55−1の染料は、以下のようにして得られる。2−アミノ安息香酸を亜硝酸ナトリウムと塩酸によりアゾ化し、1−アミノ−8−ヒドロキシ−3,6−ナフタレンジスルホン酸とカップリングすることで、モノアゾ化合物を合成する。得られたモノアゾ化合物を塩化シアヌル酸と反応させ、更に2−アミノ安息香酸と反応させる。アルカリによる加水分解後、塩析することにより、CAS番号186795−55−1の染料を得ることができる。
【0060】
また、記録剤としての顔料の例としては、有機顔料(例えば、アゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料、フタロシアニン顔料、ペリレン顔料、ペリノン顔料、キナクリドン顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフラロン顔料、ジオキサジン顔料、アントラキノン顔料、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラック等)、無機顔料(例えばチタン白、亜鉛華、鉛白、カーボンブラック系、ベンガラ、朱、カドミウム赤、黄鉛、群青、コバルト青、コバルト紫、ジンクロメート等)が挙げられる。これらの顔料は、単独或いは2種以上を任意の割合で組み合わせて使用することができる。記録液への顔料の添加量は、0.01〜15質量%が好ましい。さらに好ましくは0.1〜10質量%である。
【0061】
上記記録剤を溶解若しくは分散する液媒体は、特に限定はないが、その例として、水;アルコール類(例えばメタノール、エタノール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブタノール、1,2,6−ヘキサントリオール、グリセリン等);ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等);エーテル類(ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等);アミド類(N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルプロピオンアミド等);ピロリジノン類(1−メチル−2−ピロリジノン、2−ピロリジノン、ε−カプロラクタム、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等);芳香族炭化水素類(ベンゼン、トルエン、キシレン等);脂肪族炭化水素類(n−ペンタン、n−ヘキサン、シクロヘキサン等);グリコール類(エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリメチレングリコール、へキシレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール等);グリコールエーテル類(2−メトキシエタノール、2−エトキシエタノール、2−メトキシエタノール、2−プロポキシエタノール、2−ブトキシエタノール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、1−メトキシ−2−プロパノール、1−エトキシ−2−プロパノール、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル、3−メトキシ−1−メチル−1−ブタノール、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート等)等が挙げられる。これらの液媒体は、単独或いは2種以上を任意の割合で組み合わせて使用することができる。液媒体の含有量は、記録液中の総含有量が50〜98質量%であることが好ましい。
【0062】
また、記録剤を分散させる場合は、必要に応じて分散剤(例えば縮合ナフタレンスルホン酸ナトリウム、イオン性界面活性剤、水溶性樹脂、非イオン界面活性剤等)等を使用してもよい。或いはゾル−ゲル法により記録剤粒子の表面を化学修飾して、液媒体との親和性、分散性を高めてもよい。
【0063】
このような記録液に、本発明の共重合体を記録材料用耐光性付与剤として添加する場合、その添加量は0.01〜20質量%が好ましい。さらに好ましくは、0.1〜10質量%である。該共重合体、液媒体に溶解、或いは分散後、記録液に混合する
【0064】
この記録液の組成には、必要に応じて水溶性溶剤(例えば、エチレングリコール、グリセロール、プロピレングリコール、ペンタンジオール等)、防腐・防かび剤(例えばデヒドロ酢酸ナトリウム等)、キレート試薬(例えばエチレンジアミン四酢酸ナトリウム等)、防錆剤(例えばチオグリコール酸アンモン等)、酸素吸収剤(例えば亜硫酸ナトリウム等)、消泡剤、粘度調整剤、浸透剤(例えば低級アルコール、カルビノール類、界面活性剤等)、ノズル乾燥防止剤(例えばグルコノラクトン、ソルビトール等)等を加えてもよい。
【0065】
また、本発明の共重合体は、必要に応じて、フェノール系酸化防止剤、硫黄系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系光安定剤等の各種添加剤、タルク、カオリン、炭酸カルシウム、尿素ホルマリン樹脂微粉末等の各種填料、微粒シリカ、コロイダルシリカ、シリカゾル、酸性白土、クレー、タルク、炭酸カルシウム、珪藻土、酸化チタン、硫酸バリウム、ポリ(メタ)アクリル酸ナトリウム等の分散剤、白色顔料、酸化澱粉、ゼラチン、カゼイン、ポリビニルアルコール(変性物を含む)、セルロース誘導体、ポリビニルピロリドン等の水溶性バインダー、帯電防止剤、コロイダルシリカ又はコロイダルアルミナ等の無機質コロイドゾル、シランカップリング剤、着色剤、ワックス剤、防腐剤、消泡剤、可塑剤、滑剤、触媒、粘度調整剤、レベリング剤、ゲル化防止剤、フィラー、溶剤、造膜助剤、湿潤剤、熱ゲル化剤、蛍光増白剤、架橋剤、pH調整剤、耐水化剤、増粘剤、香料等の慣用の添加剤を併用することができる。
【0066】
上記添加剤は、本発明の共重合体の溶液或いは分散液に加えることもできるし、本発明の共重合体の溶液或いは分散液とは別々に記録材料に塗布或いは含浸させてもよい。
【0067】
上記フェノール系酸化防止剤としては、2,6−ジ第三ブチル−p−クレゾール、2,6−ジフェニル−4−オクタデシロキシフェノール、ジステアリル(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ホスホネート、1,6−ヘキサメチレンビス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸アミド〕、4,4'−チオビス(6−第三ブチル−m−クレゾール)、2,2'−メチレンビス(4−メチル−6−第三ブチルフェノール)、2,2'−メチレンビス(4−エチル−6−第三ブチルフェノール)、4,4'−ブチリデンビス(6−第三ブチル−m−クレゾール)、2,2'−エチリデンビス(4,6−ジ第三ブチルフェノール)、2,2'−エチリデンビス(4−第二ブチル−6−第三ブチルフェノール)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−第三ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリス(2,6−ジメチル−3−ヒドロキシ−4−第三ブチルベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−トリメチルベンゼン、2−第三ブチル−4−メチル−6−(2−アクリロイルオキシ−3−第三ブチル−5−メチルベンジル)フェノール、ステアリル(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、チオジエチレングリコールビス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、1,6−ヘキサメチレンビス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、ビス〔3,3−ビス(4−ヒドロキシ−3−第三ブチルフェニル)ブチリックアシッド〕グリコールエステル、ビス〔2−第三ブチル−4−メチル−6−(2−ヒドロキシ−3−第三ブチル−5−メチルベンジル)フェニル〕テレフタレート、1,3,5−トリス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシエチル〕イソシアヌレート、テトラキス〔メチレン−3−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン、3,9−ビス〔1,1−ジメチル−2−{(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}エチル〕−2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5.5〕ウンデカン、トリエチレングリコールビス〔(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネート〕等が挙げられる。
【0068】
上記硫黄系酸化防止剤としては、例えば、チオジプロピオン酸ジラウリル、チオジプロピオン酸ジミリスチル、チオジプロピオン酸ジステアリル等のジアルキルチオジプロピオネート類及びペンタエリスリトールテトラ(β−ドデシルメルカプトプロピオネート)等のポリオールのβ−アルキルメルカプトプロピオン酸エステル類が挙げられる。
【0069】
上記リン系酸化防止剤としては、トリスノニルフェニルホスファイト、トリス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ホスファイト、トリス〔2−第三ブチル−4−(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニルチオ)−5−メチルフェニル〕ホスファイト、トリデシルホスファイト、オクチルジフェニルホスファイト、ジ(デシル)モノフェニルホスファイト、ジ(トリデシル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ジ(ノニルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ第三ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスフィト、ビス(2,4,6−トリ第三ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジクミルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、テトラ(トリデシル)イソプロピリデンジフェノールジホスファイト、テトラ(トリデシル)−4,4'−n−ブチリデンビス(2−第三ブチル−5−メチルフェノール)ジホスファイト、ヘキサ(トリデシル)−1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−第三ブチルフェニル)ブタントリホスファイト、テトラキス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ビフェニレンジホスホナイト、9,10−ジハイドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナンスレン−10−オキサイド、2,2'−メチレンビス(4,6−第三ブチルフェニル)−2−エチルヘキシルホスファイト、2,2'−メチレンビス(4,6−第三ブチルフェニル)−オクタデシルホスファイト、2,2'−エチリデンビス(4,6−ジ第三ブチルフェニル)フルオロホスファイト、トリス(2−〔(2,4,8,10−テトラキス第三ブチルジベンゾ〔d,f〕〔1,3,2〕ジオキサホスフェピン−6−イル)オキシ〕エチル)アミン、2−エチル−2−ブチルプロピレングリコールと2,4,6−トリ第三ブチルフェノールのホスファイト等が挙げられる。
【0070】
上記紫外線吸収剤としては、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、5,5'−メチレンビス(2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン)等の2−ヒドロキシベンゾフェノン類;2−(2'−ヒドロキシ−5'−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−3',5'−ジ第三ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−3'−第三ブチル−5'−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−5'−第三オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−3',5'−ジクミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2,2'−メチレンビス(4−第三オクチル−6−ベンゾトリアゾリル)フェノール、2−(2'−ヒドロキシ−3'−第三ブチル−5'−カルボキシフェニル)ベンゾトリアゾール等の2−(2'−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール類;フェニルサリシレート、レゾルシノールモノベンゾエート、2,4−ジ第三ブチルフェニル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、2,4−ジ第三アミルフェニル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、ヘキサデシル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート等のベンゾエート類;2−エチル−2'−エトキシオキザニリド、2−エトキシ−4'−ドデシルオキザニリド等の置換オキザニリド類;エチル−α−シアノ−β,β−ジフェニルアクリレート、メチル−2−シアノ−3−メチル−3−(p−メトキシフェニル)アクリレート等のシアノアクリレート類;2−(2−ヒドロキシ−4−オクトキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)−s−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−4,6−ジフェニル−s−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−プロポキシ−5−メチルフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)−s−トリアジン等のトリアリールトリアジン類が挙げられる。
【0071】
上記ヒンダードアミン系光安定剤としては、1−オキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジノ−ル、1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジノ−ル、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルステアレート、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルステアレート、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルベンゾエート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1−オクトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ブタンテトラカルボキシレート、テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)・ジ(トリデシル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)・ジ(トリデシル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−2−ブチル−2−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネート、1−(2−ヒドロキシエチル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジノール/コハク酸ジエチル重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/ジブロモエタン重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/2,4−ジクロロ−6−モルホリノ−s−トリアジン重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/2,4−ジクロロ−6−第三オクチルアミノ−s−トリアジン重縮合物、1,5,8,12−テトラキス〔2,4−ビス(N−ブチル−N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イル〕−1,5,8,12−テトラアザドデカン、1,5,8,12−テトラキス〔2,4−ビス(N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イル〕−1,5,8,12−テトラアザドデカン、1,6,11−トリス〔2,4−ビス(N−ブチル−N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イルアミノウンデカン、1,6,11−トリス〔2,4−ビス(N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イルアミノウンデカン等のヒンダードアミン化合物が挙げられる。
【0072】
記録材料用耐光性付与剤としての本発明の共重合体は、記録材料の中でも、特にインクジェット記録材料の変退色防止に好適に用いられる。インクジェット記録材料における本発明の共重合体の使用方法は特に限定されず、上述の記録材料の場合と同様に、あらかじめ記録液中に添加して変退色を防止する、記録シートに含有させて変退色を防止する、インクジェット記録により画像を形成後に該共重合体を記録シート或いは画像に添加して変退色を防止する等が挙げられる。これらの方法を単独或いは複数組み合わせてもよい。本発明の共重合体は、ラジカルトラップ機能があり、変退色の原因とされているラジカルをトラップする。この機能により、インクジェット記録により形成された画像に含有させることで、変退色を防止したり、耐光性を付与することができる。
【0073】
本発明の共重合体をインクジェット印刷用記録液に用いる場合の好ましい実施形態を以下に説明する。
インクジェット印刷用記録液の液媒体は、水性媒体であることが好ましい。水性媒体とは、水に対してよくなじむ性質を有する溶媒であり、特に限定されないが、その例として、水;アルコール類(例えばメタノール、エタノール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブタノール、1,2,6−ヘキサントリオール、グリセリン等);ケトン類(アセトン等);エーテル類(テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等);アミド類(N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルプロピオンアミド等);ピロリジノン類(1−メチル−2−ピロリジノン、2−ピロリジノン、ε−カプロラクタム、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等);グリコール類(エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリメチレングリコール、へキシレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ペンタンジオール、ポリエチレングリコール、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル等)等が挙げられる。これらの水性媒体は、単独或いは2種以上を任意の割合で組み合わせて使用することができる。使用量は、インクジェット印刷用記録液中の液媒体の総量として、50〜98質量%が好ましい。特に、インクジェット印刷用記録液は、水を主媒体とし、混合される水性媒体としては、該記録液中の液媒体の比率が低下しないように安定に保持することができる蒸気圧が水より小さい水性媒体から選ばれるのが好ましい。
【0074】
液媒体に水性媒体を使用する場合、インクジェット印刷用記録剤としては、染料が好ましい。使用する染料は特に限定されず、上記記録液に使用する記録剤で例示したものが使用できるが、特にアゾ系染料が好ましい。インクジェット印刷用記録液への染料の添加量は、0.01〜15質量%が好ましい。さらに好ましくは0.1〜10質量%である。添加方法は、特に限定されないが、インクジェット印刷用記録液に直接添加してもよいし、液媒体に溶解或いは分散後、インクジェット印刷用記録液と混合してもよい。
【0075】
インクジェット印刷用記録液に本発明の共重合体を記録材料用耐光性付与剤として添加する際は、上述の記録液の場合と同様にして添加することができ、その添加量は、0.01〜20質量%が好ましい。さらに好ましくは、0.1〜10質量%である。また、添加方法は、液媒体に溶解、或いは分散後、記録液に混合する
【0076】
インクジェット印刷用記録液の調製方法は、特に限定されない。染料等の溶解速度を上げるため、溶液を30〜90℃に加熱する場合もある。また、溶解後、不純物等の不溶物を取り除くため、ろ過等をすることが好ましい。不溶物を取り除く方法は、特に限定されない。このインクジェット印刷用記録液は、記録剤、記録材料用耐光性付与剤等の安定性から、pHが7〜13であることが好ましい。pHの測定方法は特に限定されないが、市販のpH測定装置を用いて測定する方法が簡便である。ガラス電極pHメーターを使用したpH測定装置等がよく使用される。測定条件は通常、水溶液にて、常圧(1気圧)、25℃で行われる。pHを調整する方法は特に限定されない。公知の酸性物質、塩基性物質から適宜選択して使用できる。
【0077】
以上、本発明の共重合体を用いたインクジェット印刷用記録液の調製を述べたが、市販されているインクジェットプリンタ用インク組成物等の記録液に本発明の共重合体を添加し、溶解又は分散させても、耐光性に優れたインクジェット印刷用記録液を得ることができる。市販されているインクジェットプリンタ用インク組成物としては、例えば、ヒューレット・パッカード(株)社製プリントカートリッジ黒(製品番号51626A等)或いはプリントカートリッジカラー(製品番号51625A、51641A或いはHPC1823等)に含まれるインク組成物;キャノン(株)社製ブラックBJカートリッジBC−20、インクカートリッジBCI−21ブラック或いはインクカートリッジBCI−21カラー等に含まれるインク組成物;セイコーエプソン(株)社製インクカートリッジ(型番IC1BK05、IC1BK03、IC1BK02、MJIC7、MJIC4、MJIC2等)、カラーインクカートリッジ(型番IC5CL06、IC5CL02、PMIC1C、MJIC7C,MJIC4C、MJIC2C等)に含まれるインク組成物等が挙げられる。
【0078】
また、インクジェット印刷に用いられる記録シートにあらかじめ本発明の共重合体を含有させる場合の記録シートの種類、含有方法及び含有量、並びにインクジェット印刷後の画像や記録シートへ本発明の共重合体を添加する場合の添加方法及び添加量等は、上述した記録シートに含有させる場合、及び上述した画像形成後の画像や記録シートに添加する場合と同様のものを適用することができる。
【0080】
【実施例】
以下、本発明を合成例、実施例、比較例によって具体的に説明するが、本発明は以下の実施例により制限されるものではない。
【0081】
〔合成例1〕共重合体No.1の合成
攪拌装置、温度計、窒素導入管、ジムロート冷却管を付けた四つ口300mlフラスコに無水マレイン酸−イソブチレン共重合物(イソバン;分子量6500)を15.4g、N,N−ジメチルアセトアミドを154g仕込み、攪拌、溶解した。次に、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミン7.8gをゆっくり滴下した。滴下終了後、徐々に温度を上げ150〜155℃にて2時間反応した。その後温度を約130℃まで下げ、減圧し、N,N−ジメチルアセトアミド/水を約15g留出させ、イミド化を完結した。反応後、無水炭酸ナトリウム4.24gを添加しナトリウム塩とした。エバポレータにて反応液を濃縮し、アセトンへ滴下して再沈を行った。析出物を濾過、洗浄し、減圧乾燥して白色粉体23.0gを得た(収率92.0%、数平均分子量10500)。得られた白色粉体は、赤外吸収スペクトル(IR)、1H−NMRにより目的物(共重合体No.1)であると同定した。分析結果は各々以下の通りである。
【0082】
(IR)
1693.4cm-1(イミド)、1562.2cm-1(カルボン酸塩)
【0083】
1H−NMR)
0.6−3.0ppm(br、37H)
3.5−3.8ppm(br、1H)
【0084】
〔合成例2〕共重合体No.2の合成
攪拌装置、温度計、窒素導入管、ジムロート冷却管を付けた四つ口300mlフラスコに、上記合成例1で得られた共重合体No.1を20g、水100g、メタノール10gを仕込み、加温溶解した。65℃から60%過酸化水素水4.5gを徐々に滴下した。80〜85℃にて5時間反応させ、酸化反応を終了した。過剰の過酸化水素を亜硫酸ソーダで還元し、反応液を濃縮した。濃縮物をメタノールで抽出し、脱溶剤して、淡橙色粉体13.1gを得た(収率63.6%、数平均分子量11000)。得られた淡橙色粉体は、下記の分析結果より、目的のイミド型の共重合体No.2であることが確認された。
【0085】
(IR)
1697.2cm-1(イミド)、1569.9cm-1(カルボン酸塩)、1384.8cm-1(N−オキシル)
【0086】
1H−NMR)
0.6−3.0ppm(br、36H)
3.5−3.8ppm(br、1H)
【0087】
〔合成例3〕共重合体No.3の合成
攪拌装置、温度計、窒素導入管、ジムロート冷却管を付けた四つ口300mlフラスコに無水マレイン酸−イソブチレン共重合物(イソバン;分子量6500)を15.4g、N,N−ジメチルアセトアミドを154g仕込み、攪拌、溶解した。次に、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミンを6.3gと3−ジエチルアミノプロピルアミン7.8gの混合物をゆっくり滴下した。滴下終了後、徐々に温度を上げ150〜155℃にて2時間反応させた。その後温度を約130℃まで下げ、減圧して、N,N−ジメチルアセトアミド/水を約15g留出させ、イミド化を完結させた。更にプロピルブロマイド29.5gを加えて、80〜85℃にて15時間反応させ、アミノ基を4級化した。エバポレータにて反応液を濃縮し、酢酸エチルへ滴下して再沈を行った。析出物を濾過、洗浄し、減圧乾燥して白色粉体30.8gを得た(収率87.7%、数平均分子量15000)。得られた白色粉体は、下記の分析結果より、目的のイミド型の共重合体No.3であることが確認された。
【0088】
(IR)
1693.4cm-1(イミド)、2765.7cm-1、2661.6cm-1、2588.3cm-1(4級塩)
【0089】
1H−NMR)
0.6−2.2ppm(br、46H)
2.6−3.8ppm(br、15H)
【0090】
〔合成例4〕共重合体No.4の合成
攪拌装置、温度計、窒素導入管、ジムロート冷却管を付けた四つ口300mlフラスコに上記合成例3で得られた共重合体No.3を4g、水100g、メタノール10g、無水炭酸ナトリウム1.7gを仕込み、加温溶解した。65℃から60%過酸化水素水4.5gを徐々に滴下した。80〜85℃にて5時間反応させ、酸化反応を終了した。過剰の過酸化水素を亜硫酸ソーダで還元し、反応液を濃縮した。濃縮物をメタノールで抽出後、脱溶剤し、淡橙色粉体11.1gを得た(収率77.6%、数平均分子量15000)。得られた淡橙色粉体は、下記の分析結果より、目的のイミド型の共重合体No.4であることが確認された。
【0091】
(IR)
1693.4cm-1(イミド)、1377.1cm-1(N−オキシル)
【0092】
1H−NMR)
0.6−2.2ppm(br、45H)
2.6−3.8ppm(br、15H)
【0093】
〔合成例5〕共重合体No.6の合成
攪拌装置、温度計、窒素導入管、ジムロート冷却管を付けた四つ口300mlフラスコに無水マレイン酸−イソブチレン共重合物(イソバン;分子量6500)を15.4g、N,N−ジメチルアセトアミドを154g、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−N−オキシル34.1gを仕込み、攪拌、溶解した。徐々に温度を上げ130〜135℃にて8時間反応させ、エステル化を完結させた。反応液を濃縮し、酢酸エチルへ滴下して再沈を行った。析出物を濾過、洗浄した後、減圧乾燥して橙色粉体10.1gを得た。これをメタノール/水に溶解して無水炭酸ナトリウム1.3gを添加し、ナトリウム塩とした。エバポレータにて脱溶剤を行い、橙色粉体9.1gを得た(収率26.5%、数平均分子量14500)。得られた橙色粉体は、下記の分析結果より、目的のイミド型の共重合体No.6であることが確認された。
【0094】
(IR)
1735.8cm-1(エステル)、1573.8cm-1(カルボン酸塩)、1373.2cm-1(N−オキシル)
【0095】
〔合成例6〕共重合体No.7の合成
攪拌装置、温度計、窒素導入管、ジムロート冷却管を付けた四つ口300mlフラスコに無水マレイン酸−イソブチレン共重合物(イソバン;分子量6500)を15.4g、N,N−ジメチルアセトアミドを154g仕込み、攪拌、溶解した。次に、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミンを15.6gをゆっくり滴下した。滴下終了後、徐々に温度を上げ100〜105℃にて2時間反応させ、アミド化を完結させた。反応後、無水炭酸ナトリウム4.24gを添加しナトリウム塩とした。エバポレータにて反応液を濃縮し、酢酸エチルへ滴下して再沈を行った。析出物を濾過、洗浄した後、減圧乾燥して白色粉体28.8gを得た(収率87.8%、数平均分子量14000)。得られた白色粉体は、下記の分析結果より、目的のイミド型の共重合体No.7であることが確認された。
【0096】
(IR)
1631.7cm-1(イミド)、1558.4cm-1(カルボン酸塩)
【0097】
1H−NMR)
0.6−3.0ppm(br、27H)
3.5−3.8ppm(br、1H)
7.1−7.4ppm(br、1H)
【0098】
〔合成例7〕共重合体No.8の合成
攪拌装置、温度計、窒素導入管、ジムロート冷却管を付けた四つ口300mlフラスコに上記合成例6で得られた共重合体No.7を13.1g、水100g、メタノール10gを仕込み、加温溶解した。65℃から60%過酸化水素水4.5gを徐々に滴下した。80〜85℃にて5時間反応させ、酸化反応を終了した。過剰の過酸化水素を亜硫酸ソーダで除去し、反応液を濃縮した。濃縮物をメタノールで抽出し脱溶剤した後、淡無水マレイン酸−イソブチレン共重合物(イソバン;分子量6000)を15.4g、N,N−ジメチルアセトアミドを154g仕込み攪拌、溶解した。次に、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミンを7.8gゆっくり滴下した。滴下終了後、徐々に温度を上げ150〜155℃にて2時間反応させた。その後温度を約130℃まで下げ、減圧して、N,N−ジメチルアセトアミド/水を約15g留出させ、イミド化を完結させた。反応後、無水炭酸ナトリウム4.24gを添加し、ナトリウム塩とした。エバポレータにて反応液を濃縮し、アセトンへ滴下して再沈を行った。析出物を濾過、洗浄した後、減圧乾燥して白色粉体23.0gを得た(収率92.0%、数平均分子量14500)。得られた白色粉体は、下記の分析結果より、目的のイミド型の共重合体No.8であることが確認された。
【0099】
(IR)
1693.4cm-1(イミド)、1562.2cm-1(カルボン酸塩)
【0100】
1H−NMR)
0.6−3.0ppm(br、26H)
3.5−3.8ppm(br、1H)
7.1−7.4ppm(br、1H)
【0101】
〔実施例1−1〜1−5及び比較例1−1〕
インクジェット印刷用受容シートへの応用例
下記表1に示す試料共重合体0.1gを水5mlに溶解し、溶液とした。市販のインクジェット専用紙(コクヨ;インクジェット用紙KJ−A1810ハイグレードA5サイズ)に、試料共重合体が3.2g/m2となるように、上記溶液を均一に噴霧して、試料共重合体を紙に塗布した。乾燥後、市販のインクジェットプリンター(ヒューレットパッカード(株)製デスクジェット815C)で、マゼンタ、シアン、イエロー(HEWLETT PACKARD社製;カラーインクHPC1823)を印字し、試験紙を作成した。なお、比較例1−1は、試料共重合体を塗布しなかった。蛍光灯褐色試験機にて190時間後の色差(ΔE)の変化を測色計で測定した。測定結果を下記表1に示す。
【0102】
【表1】
Figure 0004020655
【0103】
〔実施例2−1〜2−7及び比較例2−1〜2−2〕
感熱記録紙への応用例
3−(N,N−ジブチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン20g及び10質量%ポリビニルアルコール水溶液100gをボールミルで十分に粉砕して分散液Aとした。
【0104】
また、ビス(4−メチルベンジル)オキザレート20gを10質量%ポリビニルアルコール水溶液100gとともにボールミルで十分に粉砕して分散液Bとした。
【0105】
ペンタエリスリトールと4−ヒドロキシ安息香酸の縮合反応物(分子量2000)10g及び4-ヒドロキシ−4’−イソプロポキシ−ジフェニルスルホン10gを10質量%ポリビニルアルコール水溶液100gとともにボールミルで十分に粉砕して分散液Cとした。
【0106】
更に試料共重合体(下記表2に示すいずれかの共重合体)20gを10質量%ポリビニルアルコール水溶液100gとともにボールミル中で磨砕して分散液Dとした。
【0107】
上記分散液A、B、C及びDを1:2:2:0.5の重量比で混合し、混合液200gに対し炭酸カルシウム50gを添加し、十分に分散させて塗液とし、この塗液を50g/m2の基紙上に厚さ32μmで塗布し、乾燥して感熱記録材料を得た。なお、比較例2−1においては、分散液Dとして10質量%ポリビニルアルコール水溶液を用いた。
【0108】
得られた感熱記録材料を用い、感熱印字装置(TH−PMD:株式会社大倉電機製)を用いてパルス幅0.8msecで印字した記録像の発色濃度、及び地肌部の濃度をマクベス濃度計(マクベス社製RD−933型)により測定し、初期濃度とした。
【0109】
この得られた感熱記録体を耐光保存安定試験(カーボンアークフェードメーター)中に入れ、6時間照射した後の印字部及び地肌部の濃度を測定し、耐光保存安定性を評価した。尚、地肌部の濃度については、黄色フィルターを用いて測定した。評価結果を下記表2に示す。
【0110】
【表2】
Figure 0004020655
【0111】
〔実施例3−1〜3−7及び比較例3−1〜3−2〕
オーバーコート剤への応用例
3−(N、N’−ジブチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン20g及び10質量%ポリビニルアルコール水溶液100gを充分に磨砕して分散液Aとした。
【0112】
ペンタエリスリトールの縮合物とヒドロキシ安息香酸の脱水縮合物20g及び10質量%ポリビニルアルコール水溶液100gを充分に磨砕して分散液Bとした。
【0113】
ステアリン酸アマイド20g及び10質量%ポリビニルアルコール水溶液100gを充分に磨砕して分散液Cとした。
【0114】
ステアリン酸亜鉛20g及び10質量%ポリビニルアルコール水溶液100gを充分に磨砕して分散液Dとした。
【0115】
ポリエチレンワックス20g及び10質量%ポリビニルアルコール水溶液100gを充分に磨砕して分散液Eとした。
【0116】
<発色層の作成>
上記分散液A、B、C、D及びEを1:2:2:0.3:0.3の重量比で混合し、この混合液200gに対し炭酸カルシウム50gを添加し、充分に分散させて塗液とした。この塗液を50g/m2の基紙上に厚さ16μmで塗布し、乾燥して発色層を作成した。
【0117】
<オーバーコート剤の作成>
下記表3に示す試料共重合体に水を加えて固形分10質量%の水溶液とし、オーバーコート剤原液とした。更に、このオーバーコート剤原液5.0に対し、重量比で上記分散液D、E、シリカ、炭酸カルシウムを1.0:1.0:0.3:0.3で混合し、充分に分散させてオーバーコート剤とした。なお、比較例3−1においては、オーバーコート剤原液として水を用いてオーバーコート剤を作成した。
【0118】
<感熱シートの作成>
上記で作成した発色層にオーバーコート剤を厚さ16μmで塗布し、乾燥、カレンダーロールで平滑化処理して、感熱シートを作成した。
【0119】
得られた感熱シートを用い、感熱印字装置(TH−PMD:株式会社大倉電機製)を用いてパルス幅0.8msecでベタ印字発色させ、試験片とした。比較の感熱シートも同様に印字し、比較の試験片とした。それぞれの試験片について、マクベス(TR927)で黒色のOD(Optical Density)値を測定した。次に、キセノン耐光性試験機(スガ試験機(株)社製テーブルサン)を用いて、40℃、15A/m2の条件で24時間キセノン光を照射した後、再びOD値を測定し、残存OD値から耐光性を比較した。それらの結果を表3に示す。
【0120】
【表3】
Figure 0004020655
【0121】
【発明の効果】
本発明の共重合体は、記録材料、特にインクジェット記録材料用耐光性付与剤として使用した際、優れた性能を示す。

Claims (4)

  1. 下記一般式(1)、下記一般式(2)又は下記一般式(3)の構成単位のうち少なくとも1種以上の構成単位より構成されており、数平均分子量1000〜500000を有するピペリジル基含有共重合体の水分散液であって、該ピペリジル基含有共重合体が、耐光性付与剤として用いられる、インクジェット記録材料用水分散液。
    Figure 0004020655
    Figure 0004020655
    Figure 0004020655
    Figure 0004020655
    Figure 0004020655
    Figure 0004020655
  2. 上記一般式(1)、上記一般式(2)又は上記一般式(3)の構成単位のうち少なくとも1種以上の構成単位より構成されており、数平均分子量1000〜500000を有するピペリジル基含有共重合体の水分散液であって、該ピペリジル基含有共重合体が、耐光性付与剤として用いられる、感熱記録材料用水分散液
  3. 上記一般式(1)、上記一般式(2)又は上記一般式(3)の構成単位のうち少なくとも1種以上の構成単位より構成されており、数平均分子量1000〜500000を有するピペリジル基含有共重合体の水溶液であって、該ピペリジル基含有共重合体が、耐光性付与剤として用いられる、インクジェット記録材料用水溶液
  4. 上記一般式(1)、上記一般式(2)又は上記一般式(3)の構成単位のうち少なくとも1種以上の構成単位より構成されており、数平均分子量1000〜500000を有するピペリジル基含有共重合体の水溶液であって、該ピペリジル基含有共重合体が、耐光性付与剤として用いられる、感熱記録材料用水溶液
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