JP4019922B2 - 入場記念チケットの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は遊園地や公園、記念館などの入場記念チケットの製造方法に関し、特には付加価値をもつチケットであり、かつ入退場などの情報管理を可能とする入場記念チケットの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記のような遊園地や公園、記念館では、入場者に入場料等と引き換えに紙製のチケットを発行し、入場時間などを記録した際、入場時チケットに印字したり、入場時に一部を切り取ったり、退場時に回収するなどして、入場者数、入退場の時刻、中にいた時間などの情報管理などを行なっている。
【0003】
しかしながら、これらの紙製のチケットは、表面は文字だけであったり、カラー印刷があったとしてもこれら遊園地や公園、記念館の外観の写真やポスター等の他の広告と同じ絵であったりなど、入場者として特に付加価値を感じるものではなかった。
【0004】
そして退場時に回収する場合などでは上記のようなことから廃棄してしまうこともあるため回収率が悪い。たとえ回収できたとしても紙製のチケットであるため、折り曲げ、破れ、汚れ、濡れ、しわ等に対する耐性が低いものであるので、回収できても管理情報の読み出しが困難となるという問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような問題点を解決するためになされたものであり、その課題とするところは、付加価値を有し、耐性があり、入場者の情報管理を可能とする入場記念チケットの製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明はこの課題を解決するため、すなわち請求項1記載の発明は、レンチキュラレンズシートと合成紙とを貼り合せてなる入場記念チケットの製造方法であって、溶融樹脂を押出機より押し出し、凹凸溝を有するロールと平滑ロールにて、シートの一面にロールの流れ方向と平行に凹凸模様を形成し、もう一面に平滑面を形成し、ウェブ状レンチキュラレンズシートを作成する工程と、前記ウェブ状レンチキュラレンズシートを流れ方向と垂直に断裁して、枚葉状レンチキュラレンズシートを作成する工程と、前記枚葉状レンチキュラレンズシートを、流れ方向と垂直に凹凸模様を配して、枚葉印刷機にて前記枚葉状レンチキュラレンズシートの平滑面に印刷する工程と、前記枚葉状レンチキュラレンズシート平滑面の印刷面と合成紙とを貼り合せる工程と、とを少なくとも有することを特徴とする入場記念チケットの製造方法である。
【0007】
本発明はこの手段により、レンチキュラレンズシートとその平滑面に設けられた画像印刷層により、立体視可能な画像や見る角度により変化する画像となりカラーコピー等の偽造物との対比が目視により容易に可能となる入場チケットを、ウェブ状として連続押出形成し、枚葉状に切断することで、印刷する前の工程を1ラインで製造し、ここで流れ方向と平行に凹凸模様を有するシートを、機械に対して搬送する方向を90%回転し、枚葉印刷機に流れ方向と垂直に凹凸模様を配することで印刷のズレの影響を少なくすることが可能となる。
【0008】
また、請求項2記載の発明は、前記印刷は紫外線硬化型インキを用い、紫外線照射によりインキを定着させることを特徴とする請求項1記載の入場記念チケットの製造方法である。
【0009】
本発明はこの方法により、レンチキュラレンズシートに熱を加えることなく直接印刷が可能となる。よって加熱になどによる変形などなく印刷することが可能となり、さらに画像印刷に重ねて全面に高濃度に白色反射印刷層を設ける場合であっても、溶剤を使わないのでクラック等の問題が発生せずに印刷することが可能となる。さらにインキ皮膜が比較的柔軟なものとなるので、好適に切断、積層等の後加工をすることが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に基づき詳細に説明する。
図1に本発明における入場記念チケットの断面の構造の概略を示す。レンチキュラレンズシート1の表面に連続凹凸面を設け、裏面に平滑面を設け、裏面に画像印刷層2を設け、これに接着剤層3を介して合成紙4を貼りつけてなる。
【0011】
本発明におけるレンチキュラレンズシートに用いる樹脂としては、グリゴール変性ポリエチレンテレフタレートを8〜12%配合した非結晶性ポリエチレンテレフタレートが挙げられる。前記非結晶性ポリエチレンテレフタレートとしては1,4−シクロヘキサンジメタノール(以下CHDMとする)変性ポリエチレンテレフタレートが挙げられるが、とくにこれらに限定するものではない。
【0012】
本発明における合成紙としては、ポリプロピレン樹脂を主成分としたものがしなやかさと強さを共存したものとして挙げられる。例えば「ユポ」(YUPO、三菱化学、王子製紙制)が好適だが、特にこれに限定するものではない。
【0013】
図2に本発明における入場記念チケットの製造工程の概略を示す。図示しない押出機に溶融混練された樹脂をT−ダイ4よりシート状に押出し、凹凸溝を有するロール5と鏡面ロール6とによりウエブ状レンチキュラレンズシート7として成形され、これをガイドロール8、トリミング装置9、ピンチロール10、により導き、断裁機11より断裁して枚葉状レンチキュラレンズシート12とする。
【0014】
本発明における溶融樹脂を押し出す押出機としては、従来よりあるものとして樹脂投入口となるホッパー、溶融混練しつつ押出すスクリュー、シート状に押出すためのT−ダイとからなるものが好適に用いられるが、特にこれに限定するものではなく、適用可能である。
【0015】
本発明における凹凸溝を形成するロール5としては、レンチキュラーレンズの凹凸部が設けられるように、円周上に回転方向に平行に設けられたものを用い、鏡面ロール6としては、均一な面を設けたものが用いられる。この2つのロールの間隔をシートの厚みに調整し、連続して押出成形することで、ウエブ状レンチキュラレンズシートを得る。
【0016】
前記ウエブ状レンチキュラレンズシート7をガイドロール8、トリミング装置9、ピンチロール10等を通し、断裁機11にて流れ方向と垂直に所定の間隔で断裁することで枚葉状レンチキュラレンズシート12を得る。
【0017】
以上のようにして得た枚葉状レンチキュラレンズシートを、通常のオフセット枚葉印刷機により、流れ方向に垂直に凹凸模様を配して、紫外線硬化型インキで4色印刷を行ない紫外線照射によりインキを定着させる。レンチキュラレンズシートにおいて、画像のずれによる目視に対する影響は凹凸模様に対して垂直方向が影響が大きく、平行方向については影響が少ない。印刷に際してシートは印刷機の流れ方向と垂直方向に伸びやすい。このため、レンチキュラレンズシートの凹凸模様を印刷機の流れ方向と垂直にすることで、このシートの伸びの影響を低減することが可能となる。また、シート自体は凹凸模様と平行な方向に曲げが容易であるため、凹凸面への負荷を低減して枚葉状シートに印刷することが可能となる。
【0018】
以上のようにして得た直接印刷したレンチキュラレンズの平滑面の印刷面に合成紙を貼り合せる。貼り合せるには各種合成紙で推奨される接着剤を用いるのが好適であるが、特にこれに限定するものではなく、適用可能である。
【0019】
合成紙を貼り合せた後、または貼り合せ前後に印刷等適宜施し、断裁して入場記念チケットとする。この後に適用する機械により読み取り可能な可視情報(バーコードなど)は感熱転写印刷等により設けるものであっても良い。
【0020】
【発明の効果】
以上に示したように本発明の請求項1記載の発明により、レンチキュラレンズシートとその平滑面に設けられた画像印刷層により、立体視可能な画像や見る角度により変化する画像となりカラーコピー等の偽造物との対比が目視により容易に可能となる入場チケットを、ウェブ状として連続押出形成し、枚葉状に切断することで、印刷する前の工程を1ラインで製造し、ここで流れ方向と平行に凹凸模様を有するシートを、機械に対して搬送する方向を90%回転し、枚葉印刷機に流れ方向と垂直に凹凸模様を配することで印刷のズレの影響を少なくすることが可能となるという作用効果を奏する。
【0021】
また請求項2記載の発明により、レンチキュラレンズシートに熱を加えることなく直接印刷が可能となる。よって加熱になどによる変形などなく印刷することが可能となり、さらに画像印刷に重ねて全面に高濃度に白色反射印刷層を設ける場合であっても、溶剤を使わないのでクラック等の問題が発生せずに印刷することが可能となる。さらにインキ皮膜が比較的柔軟なものとなるので、好適に切断、積層等の後加工をすることが可能となるという作用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における入場記念チケットの断面の構造の概略を示す説明図である。
【図2】本発明における入場記念チケットの製造工程の概略を示す説明図である。
【符号の説明】
1…レンチキュラレンズシート
2…画像層
3…接着剤層
4…合成紙
5…凹凸溝を形成するロール
6…鏡面ロール
7…ウェブ状レンチキュラレンズシート
8…ガイドルール
9…トリミング装置
10…ピンチロール
11…断裁機
12…枚葉状レンチキュラレンズシート
Claims (2)
- レンチキュラレンズシートと合成紙とを貼り合せてなる入場記念チケットの製造方法であって、
溶融樹脂を押出機より押し出し、凹凸溝を有するロールと平滑ロールにて、シートの一面にロールの流れ方向と平行に凹凸模様を形成し、もう一面に平滑面を形成し、ウェブ状レンチキュラレンズシートを作成する工程と、
前記ウェブ状レンチキュラレンズシートを流れ方向と垂直に断裁して、枚葉状レンチキュラレンズシートを作成する工程と、
前記枚葉状レンチキュラレンズシートを、流れ方向と垂直に凹凸模様を配して、枚葉印刷機にて前記枚葉状レンチキュラレンズシートの平滑面に印刷する工程と、
前記枚葉状レンチキュラレンズシート平滑面の印刷面と合成紙とを貼り合せる工程と、
とを少なくとも有することを特徴とする入場記念チケットの製造方法。 - 前記印刷は紫外線硬化型インキを用い、紫外線照射によりインキを定着させることを特徴とする請求項1記載の入場記念チケットの製造方法。
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