JP4019865B2 - 車両用情報提示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自車両の自動制御に関する情報を提示する車両用情報提示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、運転支援(例えば、レーンキープ制御)に関する情報を提示する車両用情報提示装置として、例えば特開平11−189071号公報に示すものが知られている。
【0003】
当該車両用情報提示装置は、運転支援状態を自車両の乗員に提示する(例えば、レーンキープ制御を行っている旨を画像表示したり音声にて報知したりする)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、当該車両用情報提示装置は、以下の問題点があった。
【0005】
即ち、自車両周辺の環境によっては、運転支援、即ち自動制御が停止される場合があるが、この場合、自車両の乗員は、運転支援がない状態での運転(以下、「マニュアル運転」と称する)を行う必要がある。
【0006】
しかし、この場合、当該車両用情報提示装置は、自動制御が停止されてから、その旨の情報を提示していた。
【0007】
このため、自車両の乗員は、マニュアル運転を行う必要があるかどうかを知るために、車両用情報提示装置による情報提示に常に注意を払っておく必要があるという問題点があった。
【0008】
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その主に目的とするところは、自動制御が停止される領域に自車両が進入する前に、当該領域が存在する旨を自車両の乗員に提示することができる車両用情報提示装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本願特許請求の範囲に記載の発明は、車両の自動制御に関する情報を提示する車両用情報提示装置において、所定の条件に基づいて、自動制御手段による自動制御が停止される制御停止領域を設定し、この制御停止領域が自車両周辺に存在するかどうかを判定する判定手段と、判定手段にて、制御停止領域が存在すると判定された場合には、当該制御停止領域が自車両周辺に存在する旨を自車両の乗員に提示する提示手段と、を備えたことを主に特徴とする。
【0010】
【発明の効果】
本願特許請求の範囲に記載の発明では、主に以下の効果を得ることができる。
【0011】
即ち、判定手段にて、制御停止領域が存在すると判定された場合には、提示手段が、当該制御停止領域が自車両周辺に存在する旨を自車両の乗員に提示することができる。
【0012】
これにより、乗員は、自車両が制御停止領域に進入する前に、当該制御停止領域が存在することを知ることができる。
【0013】
したがって、乗員は、マニュアル運転を行う必要があるかどうかを知るために、提示手段による情報提示に常に注意しておく必要がなくなる。
【0014】
また、乗員は、自車両が制御停止領域に進入する前に、マニュアル運転移行のための準備を行っておくことができ、これにより、自車両が制御停止領域に進入した際に、速やかにマニュアル運転に移行することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0016】
まず、本発明に係る車両用情報提示装置1の構成について、図1に基づいて説明する。
【0017】
車両用情報提示装置1は、図示しない自車両に設置されており、図1に示すように、自車位置検出部(自車位置検出手段)2、地図データ記録部3、周辺道路状況検索部4、車速検知部5、照度計測部6、自動制御部(自動制御手段)7、制御可否判定部(判定手段)8、表示装置(提示手段)9、及びスピーカ(提示手段)10を備えている。
【0018】
自車位置検出部2は、地図データ上の自車位置を検出して自車位置情報を作成し、周辺道路状況検索部4に出力する。
【0019】
地図データ記録部3は、各種地図データを記録する。
【0020】
周辺道路状況検索部4は、自車位置検出部2から与えられた自車位置情報に基づいて、地図データ記録部3から、自車両周辺の地図データ(以下、「自車両周辺地図データ」と称する)を取得する。
【0021】
更に、当該自車両周辺地図データに基づいて、自車両周辺の走行路上にカーブ等が存在するかどうかを検索し、この検索結果に基づいて、自車両周辺地図データを制御可否判定部8に出力する。
【0022】
車速検知部5は、自車両の速度を検知して車速情報を作成し、制御可否判定部8に出力する。
【0023】
照度計測部6は、自車両周辺の照度を計測して照度情報を作成し、制御可否判定部8に出力する。
【0024】
自動制御部7は、レーンキープ制御装置70、ACC制御装置71、及び車両挙動制御部72を備えている。
【0025】
レーンキープ制御装置70は、画像処理等によって道路上の白線の位置及び自車両の位置を認識し、この結果に基づいて操舵制御を行うことにより、自車両を走行路に敷設されたレーン内に保持する。
【0026】
ACC制御装置71は、自車両の速度が予め定められた設定速度になるように、自車両の速度を調整する。また、ACC制御装置71は、先行車両が存在する場合には、レーザレーダ等を用いて自車両から先行車両までの距離を認識し、当該認識された距離に基づいて、自車両の速度を調整する。
【0027】
また、ACC制御装置71は、制御可否判定部8から与えられた情報に基づいて、所定の制御を行う。
【0028】
車両挙動制御部72は、制御可否判定部8から与えられた情報に基づいて、自車両の挙動を変化させる。
【0029】
制御可否判定部8は、情報提示制御部80、カーブ逸脱判定部81、及びトンネル状況判定部82を備えている。
【0030】
情報提示制御部80は、周辺道路状況検索部4から与えられた自車両周辺地図データに基づいて、自動制御が停止される制御停止領域が自車位置周辺に存在するかどうかを判定する。
【0031】
また、情報提示制御部80は、レーンキープ制御装置70及びACC制御装置71による制御の状況を判定する。
【0032】
そして、情報提示制御部80は、これら判定の結果と、後述するカーブ逸脱判定部81及びトンネル状況判定部82による判定の結果と、に基づいて、所定の情報を作成する。
【0033】
そして、情報提示制御部80は、当該作成された情報をACC制御装置71、車両挙動制御部72、表示装置9及びスピーカ10に出力する。
【0034】
カーブ逸脱判定部81は、走行路上に存在するカーブが制御停止領域かどうかを判定する。
【0035】
トンネル状況判定部82は、走行路上に存在するトンネルが制御停止領域かどうかを判定する。
【0036】
表示装置9は、情報提示制御部80から与えられた情報を画像表示する。
【0037】
スピーカ10は、情報提示制御部80から与えられた情報を音声にて出力する。
【0038】
次に、車両用情報提示装置1による処理の手順について、図1〜図5に基づいて説明する。
【0039】
ここで、図2〜図4は、車両用情報提示装置1による処理の手順を示したフローチャートであり、図5は、表示装置9により表示される画像の一例を示した説明図である。
【0040】
まず、図2に示すステップS1aにて、自車位置検出部2は、地図データ上の自車位置を検出して自車位置情報を作成し、周辺道路状況検索部4に出力する。
【0041】
次いで、周辺道路状況検索部4は、自車位置検出部2から与えられた自車位置情報に基づいて、地図データ記録部3から、自車両周辺地図データを取得する。
【0042】
次いで、周辺道路状況検索部4は、当該自車両周辺地図データに基づいて、自車両周辺の走行路上に分岐レーン(合流レーン含む。以下同じ)、カーブ、料金所及びトンネルが存在するかどうかを検索する。
【0043】
また、周辺道路状況検索部4は、車両の制限速度が基準速度(当該速度については、予め定められる)以下である走行路(例えば、料金所周辺、及び高速道路の出口周辺等、以下、「低速走行路」と称する)が存在するかどうかを検索する。
【0044】
また、周辺道路状況検索部4は、二重白線が敷設された走行路(以下、「二重白線走行路」と称する)が存在するかどうかを検索する。
【0045】
次いで、周辺道路状況検索部4は、分岐レーン、料金所、低速走行路、または二重白線走行路が存在する場合には、自車両周辺地図データを情報提示制御部80に出力する。
【0046】
一方、周辺道路状況検索部4は、カーブが存在する場合には、自車両周辺地図データをカーブ逸脱判定部81に出力し、トンネルが存在する場合には、自車両周辺地図データをトンネル状況判定部82に出力する。
【0047】
次いで、情報提示制御部80は、所定の条件に基づいて、自動制御部7による自動制御が停止される制御停止領域を設定する。なお、制御停止領域は、予め設定されていてもよい。
【0048】
次いで、周辺道路状況検索部4から与えられた自車両周辺地図データに基づいて、当該設定された制御停止領域が自車両周辺に存在するかどうかを判定する。
【0049】
ここで、所定の条件は、レーンキープ制御装置70によるレーンキープ制御が停止される領域、またはACC制御装置71によるACC制御が停止される領域として設定される。
【0050】
したがって、本実施の形態では、レーンキープ制御が停止される領域、及びACC制御が停止される領域が制御停止領域となる。
【0051】
また、レーンキープ制御が停止される領域及びACC制御が停止される領域は、以下のように設定される。
【0052】
即ち、走行路に存在する分岐レーンは、レーンキープ制御が停止される領域として設定される。
【0053】
当該分岐レーンでは、走行路上に敷設された白線が分岐していたり、乱れていたりすることがあるため、レーンキープ制御装置70がレーンを正確に認識することが容易でないためである。
【0054】
なお、走行路が複数レーンからなり、これらレーンのうち一部のレーンのみが分岐レーンとなっている場合には、当該一部のレーンのみが、レーンキープ制御が停止される領域として設定される。
【0055】
例えば、走行路が左右二つのレーンからなり、左側のレーンのみが分岐レーンとなっている場合には、当該左側のレーンのみが、レーンキープ制御が停止される領域として設定される。
【0056】
また、走行路上に存在する料金所の周辺は、レーンキープ制御が停止される領域として設定される。
【0057】
料金所の周辺では、白線が走行路上に敷設されていなかったり、分岐した白線が走行路上に敷設されているため、レーンキープ制御装置70がレーンを正確に認識することが容易でないためである。
【0058】
また、二重白線が敷設された走行路、即ち二重白線走行路は、レーンキープ制御が停止される領域として設定される。
【0059】
二重白線走行路は、走行路上に敷設された白線が二重になっているため、レーンキープ制御装置70がレーンを正確に認識することが容易でないからである。
【0060】
また、車両の制限速度が当該制限速度について予め定められた基準速度以下となる走行路、即ち低速走行路は、ACC制御が停止される領域として設定される。
【0061】
低速走行路では、自車両の速度が制限されるため、自車両が設定速度で走行することができない場合があるからである。
【0062】
したがって、情報提示制御部80は、自車両周辺に分岐レーン、料金所、または二重白線走行路が存在する場合には、これらをレーンキープ制御が停止される領域、即ち制御停止領域と判定する。
【0063】
また、情報提示制御部80は、自車両周辺に低速走行路が存在する場合には、当該低速走行路をACC制御が停止される領域、即ち制御停止領域と判定する。
【0064】
同様に、カーブ逸脱判定部81は、所定の条件に基づいて、自動制御部による自動制御が停止される制御停止領域を設定する。なお、制御停止領域は、予め設定されていても良い。
【0065】
ここで、所定の条件は、レーンキープ制御装置70によるレーンキープ制御が停止される領域、またはACC制御装置71によるACC制御が停止される領域として設定される。
【0066】
したがって、レーンキープ制御が停止される領域、及びACC制御が停止される領域が制御停止領域となる。
【0067】
ここで、ACC制御が停止される領域は、走行路上に存在するカーブの曲率半径が、当該曲率半径について予め定められた基準半径r1以下となる領域として設定される。
【0068】
また、レーンキープ制御が停止される領域は、走行路上に存在するカーブの曲率半径と、自車両の走行速度により設定される。
【0069】
次いで、カーブ逸脱判定部81は、周辺道路状況検索部4から与えられた自車両周辺地図データに基づいて、当該設定された制御停止領域が自車両周辺に存在するかどうかを判定する。
【0070】
次いで、カーブ逸脱判定部81は、当該判定の結果に関するカーブ判定結果情報を作成し、情報提示制御部80に出力する。
【0071】
ここで、カーブ逸脱判定部81が、レーンキープ制御が停止される領域が自車両周辺に存在するかどうかを判定する手順について、図3に基づいて説明する。
【0072】
図3に示すステップS1bにて、カーブ逸脱判定部81は、自車両周辺地図データに基づいて、曲率半径が当該曲率半径について予め定められた基準半径r2以下となるカーブがあるかどうかを検索する。
【0073】
この結果、当該カーブ(以下、「判定対象カーブ」と称する)が存在する場合には、ステップS2bにて、カーブ逸脱判定部81は、ACC制御が行われているかどうかを判定する。なお、当該判定対象カーブが存在しない場合には、カーブ逸脱判定部81は、ステップS1bの処理を繰り返す。
【0074】
この結果、ACC制御が行われている場合には、カーブ逸脱判定部81は、ステップS3b以降の処理を行い、ACC制御が行われていない場合(ステップS2bにてNO)には、ステップS6b以降の処理を行う。
【0075】
まず、ステップS3b以降の処理について説明する。
【0076】
即ち、ステップS3bにて、カーブ逸脱判定部81は、ACC制御において設定されている設定車速をカーブ通過予測速度(自車両が判定対象カーブを通過する際における自車両の走行速度)とする。
【0077】
これにより、カーブ逸脱判定部81は、カーブ通過予測速度を算出する。次いで、カーブ逸脱判定部81は、ステップS4b以降の処理を行う。
【0078】
一方、上述したステップS2bにて、ACC制御が行われていない場合には、ステップS6bにて、車速検知部5から与えられた車速情報に基づいて、自車両の現在の走行速度を検出する。
【0079】
次いで、ステップS7bにて、カーブ逸脱判定部81は、当該検出された走行速度と、現在より所定時間前の時刻から現在までにおける自車両の走行傾向と、に基づいて、カーブ通過予測速度を算出する。
【0080】
ここで、上述した所定時間は予め定められる。また、カーブ逸脱判定部81は、自車両が判定対象カーブを通過する際においても上述した走行傾向が維持されるものとして、カーブ通過予測速度を算出する。
【0081】
次いで、カーブ逸脱判定部81は、ステップS4b以降の処理を行う。
【0082】
即ち、ステップS4bにて、カーブ逸脱判定部81は、上述した処理により算出されたカーブ通過予測速度と、当該速度について予め定められた基準速度とを比較する。なお、基準速度は、判定対象カーブの曲率半径に応じて定められる。
【0083】
この結果、カーブ通過予測速度が基準速度以下の場合には、ステップS5bにて、カーブ逸脱判定部81は、判定対象カーブをレーンキープ制御が可能な領域と判定する。
【0084】
一方、カーブ通過予測速度が基準速度より大きい場合(ステップS4bにてNO)には、ステップS8bにて、判定対象カーブをレーンキープ制御が停止される領域と判定する。
【0085】
次いで、カーブ逸脱判定部81は、当該判定の結果に関するカーブ判定結果情報を作成し、図1に示す情報提示制御部80に出力する。
【0086】
一方、図1に示すトンネル状況判定部82は、所定の条件に基づいて、自動制御部による自動制御が停止される制御停止領域を設定する。なお、制御停止領域は、予め設定されていても良い。
【0087】
ここで、所定の条件は、レーンキープ制御装置70によるレーンキープ制御が停止される領域として設定される。したがって、レーンキープ制御が停止される領域が、制御停止領域となる。
【0088】
また、レーンキープ制御が停止される領域は、走行路上に存在するトンネルの長さと、トンネルの内外の照度差により設定される。
【0089】
次いで、トンネル状況判定部82は、周辺道路状況検索部4から与えられた自車両周辺地図データに基づいて、当該設定された制御停止領域が自車両周辺に存在するかどうかを判定する。
【0090】
次いで、トンネル状況判定部82は、当該判定の結果に関するトンネル判定結果情報を作成し、情報提示制御部80に出力する。
【0091】
ここで、トンネル状況判定部82が、レーンキープ制御が停止される領域が自車両周辺に存在するかどうかを判定する手順について、図4に基づいて説明する。
【0092】
まず、図4に示すステップS1cにて、トンネル状況判定部82は、周辺道路状況検索部4から与えられた自車両周辺地図データに基づいて、自車両周辺に存在するトンネルを検出する。
【0093】
次いで、ステップS2cにて、トンネル状況判定部82は、自車両周辺地図データに基づいて、当該トンネルの長さを測定し、測定された長さと当該長さについて予め定められた基準長さとを比較する。
【0094】
この結果、トンネルの長さが基準長さよりも小さい場合(ステップS2cにてNO)には、トンネル状況判定部82は、ステップS11cにて、当該トンネルをレーンキープ制御が可能な領域と判定する。
【0095】
トンネルが短い場合であれば、トンネル内外の照度差が小さくなるので、レーンキープ制御装置70は当該トンネル内においてもレーンを正確に認識することができるからである。
【0096】
一方、トンネルの長さが基準長さ以上である場合には、トンネル状況判定部82は、ステップS3c以降の処理を行う。
【0097】
即ち、ステップS3cにて、トンネル状況判定部82は、照度計測部6から与えられた照度情報に基づいて、現在の屋外照度を検出する。
【0098】
次いで、ステップS4cにて、トンネル状況判定部82は、現在の日付及び時刻を検出する。
【0099】
次いで、ステップS5cにて、車速検知部5から与えられた車速情報に基づいて、自車両の現在の走行速度を検出する。
【0100】
次いで、ステップS6cにて、トンネル状況判定部82は、検出された現在時刻及び走行速度に基づいて、自車両がトンネルに到着する時刻を算出する。
【0101】
次いで、ステップS7cにて、トンネル状況判定部82は、検出された現在の日付、現在の屋外照度、及び算出されたトンネル到達時刻に基づいて、トンネル到達時刻におけるトンネル外の照度を算出する。ここで、現在の日付が考慮されているのは、同じ時刻であっても季節、即ち日付によって照度が異なるためである。
【0102】
次いで、ステップS8cにて、トンネル状況判定部82は、算出されたトンネル外の照度と、一般的なトンネル内照度と、に基づいて、トンネル到達時刻におけるトンネル内外の照度差を算出する。ここで、一般的なトンネル内照度は、予め設定される。
【0103】
次いで、ステップS9cにて、トンネル状況判定部82は、算出されたトンネル内外の照度差と、当該照度差について予め定められた基準照度差とを比較する。
【0104】
この結果、トンネル内外の照度差が基準照度差以上である場合には、ステップS10cにて、トンネル状況判定部82は、当該トンネルをレーンキープ制御が停止される領域と判定する。
【0105】
ここで、当該判定がなされる場合としては、晴天の日中等、トンネル外が明るいときに、自車両がトンネル付近を走行している場合がある。
【0106】
一方、トンネル内外の照度差が基準照度差より小さい場合(ステップS9cにてNO)には、トンネル状況判定部82は、当該トンネルをレーンキープ制御が可能な領域と判定する。ここで、当該判定がなされる例としては、雨天時や夜間等、トンネル外が暗いときに、自車両がトンネル付近を走行している場合がある。
【0107】
次いで、トンネル状況判定部82は、当該判定の結果に関するトンネル判定結果情報を作成し、図1に示す情報提示制御部80に出力する。
【0108】
次いで、車両用情報提示装置1は、図2に示すステップS2a以降の処理を行う。
【0109】
即ち、ステップS2aにて、情報提示制御部80は、自車両周辺地図データ、情報提示制御部80による判定の結果、カーブ判定結果情報、及びトンネル判定結果情報に基づいて、レーンキープ制御またはACC制御が現在可能な状態かどうかを判定する。
【0110】
この結果、可能な状態である場合には、車両用情報提示装置1は、ステップS3a以降の処理を行う。
【0111】
一方、レーンキープ制御及びACC制御の何れもが現在不可能である場合、即ち自車両が制御停止領域に存在する場合(ステップS2aにてNO)には、車両用情報提示装置1は、ステップS6a以降の処理を行う。まず、ステップS3a以降の処理について説明する。
【0112】
即ち、ステップS3aにて、情報提示制御部80は、自車両周辺地図データ、情報提示制御部80による判定の結果、カーブ判定結果情報、及びトンネル判定結果情報に基づいて、制御停止領域の位置、及び自車両から制御停止領域までの距離を測定する。
【0113】
次いで、情報提示制御部80は、当該測定された距離と、当該距離について予め設定された基準距離L1とを比較する。ここで、基準距離L1の長さは、例えば5キロメートルとなる。
【0114】
この結果、測定された距離が基準距離L1以内である場合、即ち自車両が制御停止領域に近づいた場合には、車両用情報提示装置1は、ステップS4a以降の処理を行う。
【0115】
一方、測定された距離が基準距離L1より長い場合(ステップS3aにてNO)には、車両用情報提示装置1は、ステップS1a以降の処理を繰り返す。
【0116】
次いで、ステップS4aにて、情報提示制御部80は、自車両が制御停止領域に到着するまでの所要時間を算出する。
【0117】
次いで、情報提示制御部80は、制御停止領域の位置、自車両から制御停止領域までの距離、自車両が制御停止領域に到着するまでの所要時間、及び自動制御停止の原因に関する文字情報及び音声情報を作成する。
【0118】
また、情報提示制御部80は、制御停止領域を自車両周辺地図データ上に重畳して表示するための画像情報を作成する。
【0119】
次いで、情報提示制御部80は、当該作成された文字情報及び画像情報を表示装置9に出力すると共に、音声情報をスピーカ10に出力する。
【0120】
一方、情報提示制御部80は、レーンキープ制御が停止される領域としてカーブが存在する場合には、レーンキープ制御を停止することなく当該カーブを通過することができる走行速度を算出する。
【0121】
次いで、当該算出された走行速度に関する走行速度情報を作成して、ACC制御装置71に出力する。
【0122】
一方、情報提示制御部80は、自車両の挙動を変更する旨の挙動変更情報を作成し、車両挙動制御部72に出力する。
【0123】
次いで、ACC制御装置71は、情報提示制御部80から与えられた走行速度情報に基づいて、その設定速度を、情報提示制御部80により算出された走行速度に変更する。
【0124】
ただし、自車両が高速道路を走行中で、当該算出された走行速度が高速道路走行にふさわしくない場合には、ACC制御装置71は、設定速度の変更を行わない。
【0125】
また、車両挙動制御部72は、自車両の速度の変更、左右への揺さぶり、及び操舵力の変化のうち、何れかの処理を行う。
【0126】
また、車両挙動制御部72は、例えば、自車両が分岐レーンに近づいた場合には、自車両を走行レーン中の分岐レーン寄り部分に移動させる。なお、当該移動制御は、レーンキープ制御装置70により行われるようにしても良い。
【0127】
また、表示装置9は、制御停止領域が自車両周辺に存在する旨を自車両の乗員に提示する。
【0128】
具体的には、表示装置9は、制御停止領域を自車両周辺地図データ上に重畳して表示すると共に、上述した文字情報を表示する。
【0129】
ここで、表示装置9による重畳表示の例を図5に示す。図5では、自車両の走行路101、自車両の現在位置102、カーブ103、及びトンネル104が描かれた自車両周辺地図データが表示装置9により表示されている。
【0130】
また、図5では、カーブ103及びトンネル104が制御停止領域105と判定され、当該制御停止領域105が自車両周辺地図データ上のカーブ103及びトンネル104に重畳して表示されている。
【0131】
なお、表示装置9は、制御停止領域がレーンキープ制御が停止される領域かACC制御が停止される領域かに応じて、異なる表示形態にて重畳表示する。
【0132】
また、スピーカ10は、制御停止領域が自車両周辺に存在する旨を自車両の乗員に提示する。具体的には、上述した音声情報を出力する。
【0133】
次いで、車両用情報提示装置1は、ステップS5a以降の処理を行う。
【0134】
一方、上述したステップS2aにて、レーンキープ制御及びACC制御の何れもが現在不可能である場合、即ち自車両が制御停止領域に存在する場合には、車両用情報提示装置1は、ステップS6a以降の処理を行う。
【0135】
即ち、ステップS6aにて、情報提示制御部80は、上述したステップS3aと同様に、制御停止領域以外の領域(以下、「制御可能領域」と称する)の位置、及び自車両から制御可能領域までの距離を測定する。
【0136】
次いで、情報提示制御部80は、当該測定された距離と、当該距離について予め設定された基準距離L2とを比較する。
【0137】
この結果、測定された距離が基準距離L2以内である場合、即ち自車両が制御可能領域に近づいた場合には、車両用情報提示装置1は、ステップS7a以降の処理を行う。
【0138】
一方、測定された距離が基準距離L2より長い場合(ステップS6aにてNO)には、車両用情報提示装置1は、ステップS1a以降の処理を繰り返す。
【0139】
次いで、ステップS7aにて、情報提示制御部80は、自車両が制御可能領域に到着するまでの所要時間を算出する。
【0140】
次いで、情報提示制御部80は、制御可能領域の位置、自車両から制御可能領域までの距離、自車両が制御可能領域に到着するまでの所要時間、及び自動制御可能の原因に関する文字情報及び音声情報を作成する。
【0141】
また、情報提示制御部80は、制御可能領域を自車両周辺地図データ上に重畳して表示するための画像情報を作成する。
【0142】
次いで、情報提示制御部80は、当該作成された文字情報及び画像情報を表示装置9に出力すると共に、音声情報をスピーカ10に出力する。
【0143】
一方、情報提示制御部80は、自車両の挙動を変更する旨の挙動変更情報を作成し、車両挙動制御部72に出力する。
【0144】
次いで、車両挙動制御部72は、自車両の速度の変更、左右への揺さぶり、及び操舵力の変化のうち、何れかの処理を行う。
【0145】
また、表示装置9は、制御可能領域を自車両周辺地図データ上に重畳して表示すると共に、上述した文字情報を表示する。
【0146】
ここで、表示装置9は、制御可能領域がレーンキープ制御が可能な領域かACC制御が可能な領域かに応じて、異なる表示形態にて重畳表示する。
【0147】
また、スピーカ10は、上述した音声情報を出力する。
【0148】
次いで、車両用情報提示装置1は、ステップS5a以降の処理を行う。
【0149】
即ち、ステップS5aにて、情報提示制御部80は、表示対象となる制御停止領域(または制御可能領域)が表示装置9の表示範囲内に含まれているかどうかを判定する。
【0150】
この結果、含まれている場合には、車両用情報提示装置1は、本処理を終了する。
【0151】
一方、含まれていない場合(ステップS5aにてNO)には、ステップS8aにて、情報提示制御部80は、当該制御停止領域(または制御可能領域)が表示範囲内に含まれるように、自車両周辺地図データの表示形態を変更する。例えば、自車両周辺地図データの表示形態を広域表示とする。
【0152】
次いで、車両用情報提示装置1は、本処理を終了する。
【0153】
以上により、本実施の形態では、制御停止領域が存在する場合には、表示装置9及びスピーカ10が、制御停止領域が自車両周辺に存在する旨を自車両の乗員に提示する(ステップS4a)。
【0154】
これにより、乗員は、自車両が制御停止領域に進入する前に、当該制御停止領域が自車両周辺に存在することを知ることができる。
【0155】
したがって、乗員は、マニュアル運転を行う必要があるかどうかを知るために、表示装置9及びスピーカ10による情報提示に常に注意しておく必要がなくなる
【0156】
また、乗員は、自車両が制御停止領域に進入する前に、マニュアル運転移行のための準備をしておくことができ、これにより、自車両が制御停止領域に進入した際に、速やかにマニュアル運転に移行することができる
【0157】
また、自車両が制御停止領域に存在する場合には、表示装置9及びスピーカ10は、自車両が制御停止領域から逸脱する前に、制御可能領域の位置を提示する。
【0158】
ここで、制御可能領域以外の領域は制御停止領域となるため、制御可能領域の位置を提示することは、言い換えれば、制御停止領域の位置を提示することとなる。
【0159】
これにより、乗員は、自車両が制御停止領域から逸脱する前に、制御停止領域の位置を知ることができるので、自動制御を開始するための準備を十分に行っておくことができる。
【0160】
したがって、乗員は、自車両が制御停止領域から逸脱した際には、自動制御部7による自動制御を速やかに開始させることができる
【0161】
また、制御可否判定部8は、レーンキープ制御装置70によるレーンキープ制御が停止される領域を制御停止領域とする。
【0162】
これにより、乗員は、レーンキープ制御が停止される領域に進入する前に、当該領域が自車両周辺に存在することを知ることができる
【0163】
また、表示装置9は、レーンキープ制御が停止される領域を、自車両周辺地図データ上に重畳して表示するので(ステップS4a)、乗員は、当該領域の位置を正確且つ確実に知ることができる
【0164】
さらに、乗員は、自車両周辺地図データ上に表示された経路のうち、レーンキープ制御が停止される領域を含む経路を知ることができる。
【0165】
また、表示装置9は、自車両がレーンキープ制御が停止される領域に近づいた際に、この領域が表示装置9の表示範囲内に含まれていない場合には、この領域が表示範囲内に含まれるように、自車両周辺地図データの表示形態を変更する(ステップS8a)。
【0166】
これにより、乗員は、レーンキープ制御が停止される領域の位置をより確実に知ることができる
【0167】
また、レーンキープ制御が停止される領域は、走行路に存在するカーブの曲率半径と自車両の走行速度により設定される。
【0168】
これにより、車両用情報提示装置1は、走行路に存在するカーブがレーンキープ制御が停止される領域かどうかを正確に判定することができる
【0169】
また、走行路に存在する分岐レーンは、レーンキープ制御が停止される領域として設定される。
【0170】
これにより、車両用情報提示装置1は、当該分岐レーンを、レーンキープ制御が停止される領域と確実に判定することができる
【0171】
さらに、走行路が複数レーンからなり、そのうち一部のレーンが分岐レーンとなっている場合には、当該一部のレーンのみがレーンキープ制御が停止される領域として設定される。
【0172】
したがって、この場合、乗員は、自車両が分岐レーンに進入する前に、走行路のレーンのうち分岐レーンとなっていない他のレーン、即ちレーンキープ制御が可能なレーンを選択し、自車両に当該他のレーンを走行させることができる。
【0173】
また、レーンキープ制御が停止される領域は、トンネルの長さと、このトンネルの内外の照度差により判定される。
【0174】
これにより、車両用情報提示装置1は、走行路に存在するトンネルをレーンキープ制御が停止される領域と判定することができる
【0175】
さらに、車両用情報提示装置1は、内外の照度差が小さく、レーンキープ制御が可能なトンネルをレーンキープ制御が停止される領域と判定することを防止することができる
【0176】
また、走行路上に存在する料金所の周辺は、レーンキープ制御が停止される領域として設定される。
【0177】
これにより、車両用情報提示装置1は、料金所の周辺を、レーンキープ制御が停止される領域と確実に判定することができる
【0178】
また、二重白線が敷設された走行路は、レーンキープ制御が停止される領域として設定される。
【0179】
これにより、車両用情報提示装置1は、二重白線が敷設された走行路を、レーンキープ制御が停止される領域と確実に判定することができる
【0180】
また、制御可否判定部8は、ACC制御装置71によるACC制御が停止される領域を制御停止領域とする。
【0181】
これにより、乗員は、ACC制御が停止される領域に進入する前に、当該領域が自車両周辺に存在することを知ることができる
【0182】
また、表示装置9は、ACC制御が停止される領域を、自車両周辺地図データ上に重畳して表示するので(ステップS4a)、乗員は、当該領域の位置を正確且つ確実に知ることができる
【0183】
さらに、乗員は、自車両周辺地図データ上に表示された経路のうち、ACC制御が停止される領域を含む経路を知ることができる。
【0184】
また、表示装置9は、自車両がACC制御が停止される領域に近づいた際に、この領域が表示装置9の表示範囲内に含まれていない場合には、この領域が表示範囲内に含まれるように、自車両周辺地図データの表示形態を変更する(ステップS8a)。
【0185】
これにより、乗員は、ACC制御が停止される領域の位置をより確実に知ることができる
【0186】
また、ACC制御が停止される領域は、走行路に存在するカーブの曲率半径が当該半径について予め定められた基準半径r1以下となる領域として設定される。
【0187】
これにより、車両用情報提示装置1は、走行路に存在するカーブがACC制御が停止される領域かどうかを正確に判定することができる
【0188】
また、車両の制限速度が、当該制限速度について予め定められた基準速度以下となる走行路、即ち低速走行路は、ACC制御が停止される領域として設定される。
【0189】
これにより、車両用情報提示装置1は、走行路に存在する低速走行路を、ACC制御が停止される領域と確実に判定することができる
【0190】
また、表示装置9及びスピーカ10は、自車両が制御停止領域に近づいた際に、制御停止領域の位置、自車両から制御停止領域までの距離、自車両が制御停止領域に到着するまでの所要時間、及び自動制御停止の原因に関する情報を乗員に提示する。
【0191】
これにより、乗員は、自車両が制御停止領域に進入する前に、制御停止領域に関する正確な情報を得ることができるので、マニュアル運転に移行するための準備を十分に行っておくことができる。
【0192】
したがって、乗員は、自車両が制御停止領域に進入した際に、より速やかにマニュアル運転に移行することができる
【0193】
特に、本実施の形態では、スピーカ10が当該情報を提示するので、自車両の運転者は、運転姿勢を変えることなく当該情報を知ることができる。
【0194】
また、車両挙動制御部72は、自車両が制御停止領域に近づいた際に、自車両の挙動を変化させる。ここで、自車両の挙動の変化は、具体的には、自車両の速度の変化、自車両の左右への揺さぶり、及び操舵力の変化のうちの何れかである。
【0195】
これにより、乗員は、自車両が制御停止領域に近づいたことを確実に知ることができる
【0196】
さらに、操舵力を変化させることで、運転者は、マニュアル運転への変更を認識することができる。
【0197】
特に、本実施の形態では、レーンキープ制御が停止される領域としてカーブが存在する場合には、ACC制御装置71は、その設定速度を、情報提示制御部80により算出された走行速度に変更する。ここで、当該走行速度は、レーンキープ制御を停止することなく当該カーブを通過することができる速度である。
【0198】
したがって、自車両は、レーンキープ制御を停止させることなく、当該カーブを通過することができる。
【0199】
ただし、自車両が高速道路を走行中で、当該算出された走行速度が高速道路走行にふさわしくない場合には、ACC制御装置71は、設定速度の変更を行わない。したがって、高速道路における走行が妨げられることはない。
【0200】
また、車両挙動制御部72は、自車両が制御停止領域として分岐レーンに近づいた場合には、自車両を走行レーン中の分岐レーン寄り部分に移動させる。
【0201】
これにより、乗員は、自車両が分岐レーンに近づいていることを確実に知ることができる。
【0202】
また、本実施の形態では、表示装置9は、制御可能領域を、自車両周辺地図データ上に重畳して表示するので(ステップS7a)、乗員は、当該領域の位置を正確且つ確実に知ることができる。
【0203】
また、表示装置9は、自車両が制御可能領域に近づいた際に、この領域が表示装置9の表示範囲内に含まれていない場合には、この領域が表示範囲内に含まれるように、自車両周辺地図データの表示形態を変更する(ステップS8a)。
【0204】
これにより、乗員は、制御可能領域の位置をより確実に知ることができる。
【0205】
また、表示装置9及びスピーカ10は、自車両が制御可能領域に近づいた際に、制御可能領域の位置、自車両から制御可能領域までの距離、自車両が制御可能領域に到着するまでの所要時間、及び自動制御可能の原因に関する情報を乗員に提示する。
【0206】
これにより、乗員は、自車両が制御可能領域に進入する前に、制御可能領域に関する正確な情報を得ることができるので、自動制御を開始するための準備を十分に行っておくことができる。
【0207】
したがって、乗員は、自車両が制御可能領域に進入した際に、自動制御部7による自動制御をより速やかに開始させることができる。
【0208】
特に、本実施の形態では、スピーカ10が当該情報を提示するので、自車両の運転者は、運転姿勢を変えることなく当該情報を知ることができる。
【0209】
また、車両挙動制御部72は、自車両が制御可能領域に近づいた際に、自車両の挙動を変化させる。
【0210】
これにより、乗員は、自車両が制御可能領域に近づいたことを確実に知ることができる。
【0211】
なお、本実施の形態では、車両用情報提示装置1は、自車両が制御停止領域に存在するかどうかに応じて、制御停止領域または制御可能領域の何れか一方を提示することとしたが、他の提示形態で提示しても良い。
【0212】
例えば、車両用情報提示装置1は、制御停止領域または制御可能領域の一方を常に提示するようにしても良い。また、制御停止領域及び制御可能領域の両方を同時に且つ互いに識別可能に提示しても良い。
【0213】
この場合も、乗員は、制御停止領域と制御可能領域とを区別して認識することができるから、上述した効果と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用情報提示装置の構成を示したブロック図である。
【図2】車両用情報提示装置による処理の手順を示したフローチャートである。
【図3】車両用情報提示装置による処理の手順を示したフローチャートである。
【図4】車両用情報提示装置による処理の手順を示したフローチャートである。
【図5】表示装置9により表示される画像の一例を示した説明図である。
【符号の説明】
1 車両用情報提示装置
2 自車位置検出部(自車位置検出手段)
7 自動制御部(自動制御手段)
8 制御可否判定部(判定手段)
9 表示装置(提示手段)
10 スピーカ(提示手段)
70 レーンキープ制御装置(レーンキープ制御手段)
71 ACC制御装置(ACC制御手段)
80 情報提示制御部
81 カーブ逸脱判定部
82 トンネル状況判定部

Claims (19)

  1. 運転支援を行う自動制御手段と、地図データ上の自車位置を検出する自車位置検出手段とを備えた車両に搭載され、当該車両の自動制御に関する情報を提示する車両用情報提示装置において、
    所定の条件に基づいて、前記自動制御手段による自動制御が停止される制御停止領域を設定し、この制御停止領域が自車両周辺に存在するかどうかを判定する判定手段と、
    前記判定手段にて、制御停止領域が存在すると判定された場合には、当該制御停止領域が自車両周辺に存在する旨を自車両の乗員に提示する提示手段と、を備え、
    前記提示手段は、前記制御停止領域が存在し、且つ、自車両がこの制御停止領域内に存在する場合には、自車両が制御停止領域の外へ逸脱する前に、制御停止領域の存在位置を乗員に提示することを特徴とする車両用情報提示装置。
  2. 請求項1に記載の車両用情報提示装置において、
    前記提示手段は、前記制御停止領域が存在し、且つ、自車両がこの制御停止領域外に存在する場合には、自車両が当該制御停止領域に進入する前に、制御停止領域が自車両周辺に存在する旨を乗員に提示することを特徴とする車両用情報提示装置。
  3. 請求項1または2に記載の車両用情報提示装置において、
    前記自動制御手段は、自車両を走行路に敷設されたレーン内に保持する制御を行うレーンキープ制御手段を備え、前記判定手段の判定にて用いられる前記所定の条件は、前記レーンキープ制御手段によるレーンキープ制御が停止される領域として設定されることを特徴とする車両用情報提示装置。
  4. 請求項3に記載の車両用情報提示装置において、
    前記提示手段は、前記レーンキープ制御手段によるレーンキープ制御が停止される領域を、前記地図データ上に重畳して表示することを特徴とする車両用情報提示装置。
  5. 請求項4記載の車両用情報提示装置において、 前記提示手段は、自車両が前記レーンキープ制御が停止される領域に近づいた際に、この領域が前記提示手段の表示範囲内に含まれていない場合には、この領域が前記表示範囲内に含まれるように、前記地図データの表示形態を変更することを特徴とする車両用情報提示装置。
  6. 請求項3〜5の何れか1項に記載の車両用情報提示装置において、
    前記レーンキープ制御が停止される領域は、走行路に存在するカーブの曲率半径と、自車両の走行速度により設定されることを特徴とする車両用情報提示装置。
  7. 請求項3〜6の何れか1項に記載の車両用情報提示装置において、
    走行路に存在する分岐レーンは、前記レーンキープ制御が停止される領域として設定されることを特徴とする車両用情報提示装置。
  8. 請求項3〜7の何れか1項に記載の車両用情報提示装置において、
    走行路に存在するトンネルは、前記レーンキープ制御が停止される領域として設定されることを特徴とする車両用情報提示装置。
  9. 請求項8記載の車両用情報提示装置において、
    前記レーンキープ制御が停止される領域は、前記トンネルの長さと、このトンネルの内外の照度差により設定されることを特徴とする車両用情報提示装置。
  10. 請求項3〜9の何れか1項に記載の車両用情報提示装置において、
    走行路上に存在する料金所の周辺は、前記レーンキープ制御が停止される領域として設定されることを特徴とする車両用情報提示装置。
  11. 請求項3〜10の何れか1項に記載の車両用情報提示装置において、
    二重白線が敷設された走行路は、前記レーンキープ制御が停止される領域として設定されることを特徴とする車両用情報提示装置。
  12. 請求項1〜11の何れか1項に記載の車両用情報提示装置において、
    前記自動制御手段は、自車両から先行車両までの距離に基づいて自車両の速度を調整するACC制御手段を備え、前記判定手段の判定にて用いられる前記所定の条件は、前記ACC制御手段によるACC制御が停止される領域として設定されることを特徴とする車両用情報提示装置。
  13. 請求項12に記載の車両用情報提示装置において、
    前記提示手段は、前記ACC制御手段によるACC制御が停止される領域を、前記地図データ上に重畳して表示することを特徴とする車両用情報提示装置。
  14. 請求項13に記載の車両用情報提示装置において、
    前記提示手段は、自車両が前記ACC制御が停止される領域に近づいた際に、この領域が前記提示手段の表示範囲内に含まれていない場合には、この領域が前記表示範囲内に含まれるように、地図データの表示形態を変更することを特徴とする車両用情報提示装置。
  15. 請求項12〜14の何れか1項に記載の車両用情報提示装置において、
    前記ACC制御が停止される領域は、走行路に存在するカーブの曲率半径が、当該曲率半径について予め定められた基準半径以下となる領域として設定されることを特徴とする車両用情報提示装置。
  16. 請求項12〜15の何れか1項に記載の車両用情報提示装置において、
    車両の制限速度が当該制限速度について予め定められた基準速度以下となる走行路は、前記ACC制御が停止される領域として設定されることを特徴とする車両用情報提示装置。
  17. 請求項1〜16の何れか1項に記載の車両用情報提示装置において、
    前記提示手段は、自車両が前記制御停止領域に近づいた際に、自車両からこの制御停止領域までの距離と、自動制御停止の原因を自車両の乗員に提示することを特徴とする車両用情報提示装置。
  18. 請求項1〜17の何れか1項に記載の車両用情報提示装置において、
    前記自動制御手段は、自車両が前記制御停止領域に近づいた際に、自車両の挙動を変化させることを特徴とする車両用情報提示装置。
  19. 請求項18に記載の車両用情報提示装置において、
    前記自車両の挙動の変化は、自車両の走行速度の変化、自車両の左右への揺さぶり、及び自車両の操舵力の変化のうち、何れかであることを特徴とする車両用情報提示装置。
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