JP4019295B2 - 伸縮継手装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、橋梁又は類似構造物の伸縮継手装置に係り、さらに詳しくは、例えば、橋梁の桁遊間に設けられて、桁の橋軸方向の伸縮移動を吸収する伸縮継手装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、道路橋には、一般に、温度変化、コンクリートのクリープ及び乾燥収縮、荷重等による橋梁の変位に対して、車輌などが支障なく走行できるようにするために、その桁遊間に伸縮継手装置が設けられている。
このような伸縮継手装置は、各種のものが開発されて実用に供されており、その一例を図9及び図10に示す。
【0003】
図9、図10において、1は橋梁30の桁31a,31b間に形成された桁遊間32上に、橋梁30を横切って設けられた伸縮継手装置である。この伸縮継手装置1において、2a,2bは上下の支承板3,4と、これを接合する垂直板5とからなり、桁遊間32の両側において対向して桁31a,31bに設置された鋼材からなる一対のボックスで、橋梁30を横切って例えば1.2m〜1.4mの間隔で複数対設置されている。
【0004】
6a,6bは鋼材からなり、橋梁30の幅とほぼ等しい長さで断面ほぼL字状のエンドビームで、その水平片は所定の間隔で設置されたボックス2a,2bの上部支承板3にそれぞれ溶接により接合されており、垂直片の上端部の長手方向には、内側に向けて開口する後述のシールゴムの取付溝7a,7bが設けられている。
【0005】
10aは鋼材からなる第1のサポートビームで、上面には一方の側(本例では、ボックス2a側)に片寄って、後述のミドルビームの取付部11aが突設されており、また、上下面の取付部11aの両側には、例えば、ステンレス板やテフロン(商標)からなる摺動板12が取付けられている。
そして、桁遊間32を橋絡して両端部がボックス2a,2b内に挿入され、エンドビーム6a,6bの水平片と摺動板12との間、及び下部支承板4と摺動板12の間に介装された軸受13,14により摺動可能に支持されている。
【0006】
10bは第1のサポートビーム10aと並設されて桁遊間32を橋絡し、その両端部がボックス2a,2b内に挿入された第1のサポートビーム10aとほぼ同じ構造の第2のサポートビーム(以下、サポートビームの符号を単に10と記すことがある)で、その上面の他方の側(ボックス2b側)にはミドルビームの取付部11bが突設されており、軸受13,14を介してボックス2a,2bに摺動可能に支持されている。
【0007】
15a,15b,15c(図9では省略してある)は第1,第2のサポートビーム10a,10b及び両サポートビーム10a,10bの間に取付けられ、その反力により後述のシールゴムの変形が均一になるように制御するコントロールゴム(以下、コントロールゴムの符号を単に15と記すことがある)である。
なお、上記のボックス2a,2b、サポートビーム10a,10b、コントロールゴム15a〜15c等により、荷重支持ユニット2を構成する。
【0008】
21a,21bは鋼材からなり、エンドビーム6a,6bとほぼ等しい長さでほぼH形断面の第1,第2のミドルビーム(以下、ミドルビームの符号を単に21と記すことがある)で、上部フランジの両側の長手方向には、互いに外方に開口する後述のシールゴムの取付溝22a,22bが設けられている。
これら両ミドルビーム21a,21bは両エンドビーム6a,6bの間に配設され、第1のミドルビーム21aの下部フランジは、各第1のサポートビーム10aの取付部11aに溶接により取付けられており、第2のミドルビーム21bの下部フランジは、各第2のサポートビーム10bの取付部11bに溶接により取付けられる。このとき、エンドビーム6aと第1のミドルビーム21a、エンドビーム6bと第2のミドルビーム21b及び両ミドルビーム21a,21bの間隔はほぼ等しくなっている。
【0009】
23a,23b,23cはエンドビーム6a,6bとほぼ等しい長さでほぼV字状断面のシールゴム(以下、シールゴムの符号を単に23と記すことがある)で、シールゴム23aの一方の自由端はエンドビーム6aの取付溝7aに、他方の自由端はミドルビーム21aの一方の取付溝22aにそれぞれ嵌入されて水密に固定されており、同様にして、シールゴム23bはエンドビーム6bとミドルビーム21bの間に、シールゴム23cはミドルビーム21a,21bの間にそれぞれ水密に介装されている。
【0010】
このようにして、伸縮継手装置1を構成するエンドビーム6a,6b、及びその間に配設された第1,第2のミドルビーム21a,21bは、シールゴム23a〜23cにより水密に、かつ移動可能に連結され、また、シールビーム23a〜23cの上面は、エンドビーム6a,6b及びミドルビーム21a,21bの上面より低い位置に保持されている。
【0011】
上記のように構成した伸縮継手装置1において、図示の状態では、図11(a)に示すように、エンドビーム6aと第1のミドルビーム21a、エンドビーム6bと第2のミドルビーム6b、及び両ミドルビーム21a,21bの間隔はほぼ等しく、例えば40mm(中立状態)に保持されている。
【0012】
次に、例えば温度の上昇などにより桁31a,31bが橋軸方向に伸長すると、第1、第2のサポートビーム10a,10bは軸受13,14との間で桁31a,31bに対して相対的に摺動し、桁31a,31bが桁遊間32を狭める方向に移動すると共に、図11(b)に示すように、シールドゴム23a〜23cが変形し、最大移動時には、エンドビーム6a,6bとミドルビーム21a,21bの間隔、及びミドルビーム21a,21bの間隔は、ほぼ0(最小状態)になる。
【0013】
また、温度の下降などにより桁31a,31bが橋軸方向に収縮すると、第1、第2のサポートビーム10a,10bは軸受13,14との間で桁31a,31bに対して相対的に摺動し、桁31a,31bが桁遊間32を広げる方向に移動すると共に、図11(c)に示すように、シールゴーム23a〜23cが変形し、最大移動時には、エンドビーム6a,6bとミドルビーム21a,21bとの間隔は、例えば80mm(最大状態)になり、また、ミドルビーム21a,21bの間隔はこれより若干狭くなる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の伸縮継手装置は、桁等の広範囲の伸縮移動量に対応することができ、その上優れた水密性、耐塵埃性を得ることができるが、次のような問題があった。
すなわち、一対のボックス2a,2b、複数のサポートビーム10、このサポートビーム10を支持する複数(1本のサポートビーム10に対して4個)の軸受13,14、コントロールゴム15等からなる荷重支持ユニット2が、伸縮継手装置1の長手方向に複数組設置され、各サポートビーム10にはそれぞれ1本のミドルビーム21を取付けるようになっており、ミドルビーム21及びこれらが取付けられるサポートビーム10の数は、桁31a,31bの伸縮移動量を基本的要素として決定される。
【0015】
このため、桁31a,31bの伸縮移動量が大きい場合は、これらミドルビーム21、サポートビーム10、軸受13,14、コントロールゴム15などの数も必然的に多くなる。
また、近時、反力分散支承や免震支承を使用した橋梁の増加により、桁遊間32が大きくなる傾向にあるが、シールゴム23の変形量には限界があるため(例えば、最大80mm)、これに対応するためには、ミドルビーム21の数を増やさなければならない。
【0016】
これらのことから、それぞれ1本のミドルビーム21が固定されるサポートビーム10の数が増加し、これに伴って軸受13,14やコントロールゴム15も増加するため、結果的に荷重支持ユニット2も大型になり、コストが大幅に増加する。
【0017】
また、道路橋は、一般に、幅方向の中央部から一方の側と他方の側は、その上を走行する車輌等により互いに反対方向の動荷重を受けるため、サポートビーム10に固定されている1本のミドルビーム21は、長期の使用によりねじれを生じるおそれがある。
【0018】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、コストを低減でき、長期の使用に耐えることのできる伸縮継手装置を得ることを目的としたものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る伸縮継手装置は、橋梁の桁遊間の両側に対向設置されたボックス及び前記桁遊間に橋絡され両端部が軸受を介して前記各ボックス内に摺動可能に支持されたサポートビームからなり、橋梁を横切って所定の間隔で設置された複数の荷重支持ユニットと、前記橋梁を横切って前記各ボックスの対向側に取付けられた一対のエンドビームと、前記エンドビームの間において橋梁を横切って前記各サポートビームに取付けられたミドルビームと、前記エンドビームとミドルビームとの間に介装されたシールゴムとからなり、前記各荷重支持ユニットのサポートビームに少なくとも2本のミドルビームを固定して、前記エンドビームとミドルビームとの間及びミドルビームの間にシールゴムを介装したものである。
【0020】
また、上記の伸縮継手装置において、並設された複数のサポートビームを各ボックスによりそれぞれ支持し、前記複数のサポートビームのうち少なくとも1本のサポートビームに複数のミドルビームを固定したものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]
図1は一部を省略して示した本発明の実施の形態1の正面図、図2は一部を断面で示した図1の平面図で、本実施の形態は、2本のミドルビームを使用した伸縮継手装置に関するものである。なお、図9、図10で説明した従来技術と同じ部分にはこれと同じ符号を伏し、説明を省略する。
【0022】
本実施の形態においては、伸縮継手装置1の長手方向に設置された複数の荷重支持ユニット2の各サポートビーム10aの上面に、所定の間隔で2つのミドルビーム21a,21bの取付部11a,11bを設け、この取付部11a,11bにミドルビーム21a,21bの下部フランジを溶接24により取付けたものである。このとき、エンドビーム6a,6bとミドルビーム21a,21bとの間隔、及びミドルビーム21a,21bの間隔は、図11(a)に示す中立状態(例えば、40mm)と同様になっている。
【0023】
そして、エンドビーム6aの取付溝7aとミドルビーム21aの取付溝22a、エンドビーム6bの取付溝7bとミドルビーム21bの取付溝22b、及びミドルビーム21a,21bの取付溝22a,22bには、それぞれシールゴム23a,23b,23cの自由端が嵌入され、水密に固定されている。
【0024】
上記のように構成した本実施の形態に係る伸縮継手装置1において、図の状態では、エンドビーム6a,6bとミドルビーム21a,21bとの間隔、及びミドルビーム21a,21bの間隔は、図11(a)の場合と同様に、中立状態(例えば、40mm)に保持されている。
【0025】
いま、例えば、温度の上昇などによって桁31a,31bが橋軸方向に伸張すると、サポートビーム10aは軸受13,14との間で桁31a,31bに対して相対的に摺動し、桁31a,31bが桁遊間32を狭める方向に移動すると共に、エンドビーム6a,6bとミドルビーム21a,21bとの間に介装したシールゴム23a,23bが変形して桁31a,31bの伸張移動量を吸収し、最大移動時には両者の間隔は図11(b)に示すように、ほぼ0(最小状態)になる。なお、このとき、両ミドルビーム21a,21b間に取付けられたシールゴム23cは、両ミドルビーム21a,21bがサポートビーム10に固定されているため変形せず、中立状態を維持する。
【0026】
一方、温度の下降などにより桁31a,31bが橋軸方向に収縮すると、サポートビーム10aは軸受13,14との間で桁31a,31bに対して相対的に摺動して、桁31a,31bが桁遊間32を大きくする方向に移動すると共に、エンドビーム6a,6bとミドルビーム21a,21bとの間に介装したシールゴム23a,23bが変形して桁31a,31bの収縮移動量を吸収し、最大移動時には両者の間隔は図11(c)に示すように、最大状態(例えば、80mm)になる。なお、この場合も両ミドルビーム21a,21b間に介装したシールゴム23cは変形せず、中立状態に維持される。
【0027】
図3はサポートビーム10aへのミドルビーム21a,21bの取付手段の他の例を示すもので、図1においては、サポートビーム10aに所定の間隔で2つの取付部11a,11bを設け、この取付部11a,11bにそれぞれミドルビーム21a,21bを取付けた場合を示したが、図3(a)では、サポートビーム10aに1つの取付部11を設け、この取付部11に所定の間隔で2本のミドルビーム21a,21bの下部フランジを溶接24により取付けたものである。
また、図3(b)は、サポートビーム10aに設けた1つの取付部に、所定の間隔で2本のミドルビーム21a,21bをボルト25により取付けたものである。
【0028】
さらに、図4(a)は、あらかじめ鋼板26上に所定の間隔で2本のミドルビーム21a,21bを溶接24により取付けておき、この鋼板26をボルト25によりサポートビーム10aの取付部11に固定したものである。
また、図4(b)は、あらかじめサポートビーム10aの取付部11上にサポートビーム10aより幅の広いプレート27を溶接しておき、その上に所定の間隔で2本のミドルビーム21a,21bを載置し、図4(c)に示すように、サポートビーム10aの両側においてボルト25とナット25aにより取り付けたものである。
なお、サポートビームへのミドルビームの取付手段は上記に限定するものではなく、他の手段を用いてもよい。
【0029】
上記のように構成した本実施の形態によれば、前述の従来装置とほぼ同様の作用、効果が得られるばかりでなく、2本のミドルビーム21a,21bを1本のサポートビーム10aに取付けるようにしたので、サポートビーム及び軸受の数を従来装置の2分の1に減らすことができ、また、コントロールゴムも減らすことができる。さらに、これに伴って荷重支持ユニットを小形化できるので、コストを大幅に低減することができる。
【0030】
また、サポートビーム10aに2本のミドルビーム21a,21bを取付けたので剛性が向上し、ミドルビーム21a,21bの長手方向の両側に、車輌の走行などによって互いに反対方向の動荷重が作用しても、ねじれが生じ難くなる。
【0031】
[実施の形態2]
図5は本発明の実施の形態2の正面図、図6は一部を断面で示した図5の平面図である。なお、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施の形態は、桁遊間32の間隔Lが広い場合に実施して特に有効なもので、1本のサポートビーム10aに3本のミドルビーム21a,21b,21cを溶接等より取付けたものである。
【0032】
すなわち、サポートビーム10aの上面に、3本のミドルビーム21a〜21cを中立状態の間隔で取付けることのできる取付部11を突設し、この取付部11に所定の間隔で3本のミドルビーム21a〜21cを溶接24その他の手段で取付けたものである。なお、取付部11は各ミドルビーム21a〜21cごとに設けてもよい。
そして、エンドビーム6a,6bとミドルビーム21a,21cとの間にそれぞれシールゴム23a,23bを介装すると共に、ミドルビーム21aと21bの間、及びミドルビーム21bと21cとの間にそれぞれシールゴム23c,23dを介装したものである。
【0033】
本実施の形態の作用も実施の形態1の場合とほぼ同様であるが、桁31a,31bの橋軸方向の伸縮にあたっては、エンドビーム6a,6bとミドルビーム21a,21cとの間に介装されたシールゴム23a,23bが変形して桁の移動を吸収し、ミドルビーム21aと21bの間、21bと21cの間に介装されたシールゴム23c,23dは変形せず、中立状態を維持する。
【0034】
本実施の形態による効果も実施の形態1の場合とほぼ同様であるが、桁遊間32の間隔Lが広い場合に適用することができる。また、サポートビーム及びミドルビームをそれぞれ3本使用した従来装置に比べて、サポートビーム、軸受及びコントロールゴム等を大幅に減らすことができ、その上荷重支持ユニットを小形化することができる。
【0035】
[実施の形態3]
図7は本発明の実施の形態3の正面図、図8は一部を断面で示した図7の平面図である。なお、実施の形態1,2と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施の形態は、桁遊間32の間隔Lが大きく、かつ、桁の伸縮移動量が大きい場合に実施して特に有効なものである。
【0036】
本実施の形態は、桁遊間32を橋絡する第1のサポートビーム10aの両端部と、これと並設した第2のサポートビーム10bの両端部を、対向して設置されたボックス2a,2b内に挿入してそれぞれ軸受13,14により摺動可能に支持させ、第1のサポートビーム10aの上面に設けた取付部11aに、2本のミドルビーム21a,21bを中立状態の間隔で取付けると共に、第2のサポートビーム10bに設けた取付部11bに、第1のサポートビーム10aに取付けたミドルビーム21bとの間に中立状態の間隔を保持してミドルビーム21cを取付けたものである。
【0037】
そして、エンドビーム6a,6bとミドルビーム21a,21cとの間にシールゴム23a,23bを介装すると共に、ミドルビーム21aと21b、21bと21cとの間にそれぞれシールゴーム23c,23dを介装する。
【0038】
本実施の形態においては、桁31a,31bが橋軸方向に伸縮すると、第1,第2のミドルビーム21a,21bは桁31a,31bに対して相対的に摺動するので、シールゴム23a,23b及び23dがこれに対応して変形し、桁31a,31bの伸縮移動量を吸収して桁31a,31bの大きな移動量に対応する。なお、ミドルビーム21a,21b間のシールゴム23cは変形せず、中立状態を維持する。
【0039】
本実施の形態の効果も実施の形態2の場合とほぼ同様であるが、サポートビーム10を2本設けたので、桁遊間32の間隔Lが大きく、かつ、桁31a,31bの伸縮移動量が大きい場合に実施して特に有効である。
また、本実施の形態によれば、サポートビーム及びミドルビームを3本ずつ使用した従来装置に比べて、サポートビーム、軸受、コントロールゴム等を減らすことができると共に、荷重支持ユニットを小形化することができる。
【0040】
上記の各実施の形態においては、ミドルビームを2本又は3本使用した伸縮継手装置について説明したが、桁遊間の間隔がさらに大きくなり、あるいは桁の伸縮移動量がより大きい場合は、ミドルビームを4本以上使用することがある。
【0041】
例えば、ミドルビームを4本使用する場合は、1本のサポートビームに4本のミドルビームを取付けてもよいが、これでは桁の伸縮移動量が大きい場合は対応できないこともあるので、サポートビームを2本設け、第1のサポートビームに3本のミドルビームを、第2のサポートビームに1本のミドルビームを取付け、あるいは、第1,第2のサポートビームにそれぞれ2本のミドルビームを取付けるなど、適宜選択すればよい。
さらに、5本以上のミドルビームを使用する場合は、サポートビームを2本以上設け、ミドルビームを適宜組合わせて取付ければよい。
【0042】
上記の説明では、本発明を橋梁の伸縮継手装置に実施した場合を示したが、本発明はこれに限定するものではなく、温度変化などによって伸縮する他の構造物にも実施することができる。
【0043】
【発明の効果】
本発明に係る伸縮継手装置は、橋梁等の桁遊間に設置された複数の荷重支持ユニットに設けたサポートビームに、少なくとも2本のミドルビームを固定して、エンドビームとミドルビームとの間及びミドルビームの間にシールゴムを介装したので、桁の伸縮移動に確実に対応することができる。
【0044】
また、サポートビームに少なくとも2本のミドルビームを固定するようにしたので、サポートビームに1本のミドルビームを固定した従来装置に比べて、サポートビーム、軸受、コントロールゴム等を大幅に減らすことができ、また、これにより荷重支持ユニットを小形化することができるので、コストを大幅に低減することができる。
さらに、サポートビームに少なくとも2本のミドルビームを固定したので剛性が向上し、長期の使用によってもねじれが生じ難くなる。
【0045】
また、上記の伸縮継手装置において、並設された複数のサポートビームのうち、少なくとも1本のサポートビームに複数のミドルビームを固定するようにしたので、上記の効果が得られると共に、桁遊間が大きく、かつ桁の伸縮移動量が大きい場合にも充分対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の正面図である。
【図2】一部を断面で示した図1の平面図である。
【図3】サポートビームへのミドルビームの取付手段の例を示す説明図である。
【図4】サポートビームへのミドルビームの他の取付手段の例を示す説明図である。
【図5】一部を断面で示した本発明の実施の形態2の正面図である。
【図6】一部を断面で示した図5の平面図である。
【図7】一部を断面で示した本発明の実施の形態3の正面図である。
【図8】一部を断面で示した図7の平面図である。
【図9】従来の伸縮継手装置の一例の斜視図である。
【図10】一部を断面で示した図9の平面図である。
【図11】図10のシールゴムの作用説明図である。
【符号の説明】
1 伸縮継手装置
2 荷重支持ユニット
2a,2b ボックス
6a,6b エンドビーム
10a,10b サポートビーム
13,14 軸受
15a〜15c コントロールゴム
21a〜21c ミドルビーム
23a〜23d シールゴム
30 橋梁
31a,31b 桁
32 桁遊間
Claims (2)
- 橋梁の桁遊間の両側に対向設置されたボックス及び前記桁遊間に橋絡され両端部が軸受を介して前記各ボックス内に摺動可能に支持されたサポートビームからなり、橋梁を横切って所定の間隔で設置された複数の荷重支持ユニットと、
前記橋梁を横切って前記各ボックスの対向側に取付けられた一対のエンドビームと、
前記エンドビームの間において橋梁を横切って前記各サポートビームに取付けられたミドルビームと、
前記エンドビームとミドルビームとの間に介装されたシールゴムとからなり、
前記各荷重支持ユニットのサポートビームに少なくとも2本のミドルビームを固定して、前記エンドビームとミドルビームとの間及びミドルビームの間にシールゴムを介装したことを特徴とする伸縮継手装置。 - 並設された複数のサポートビームを各ボックスによりそれぞれ支持し、前記複数のサポートビームのうち少なくとも1本のサポートビームに複数のミドルビームを固定したことを特徴とする請求項1記載の伸縮継手装置。
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CN103469726A (zh) * | 2013-09-23 | 2013-12-25 | 中国铁道科学研究院铁道建筑研究所 | 一种大位移铁路桥梁梁端伸缩装置 |
CN103469726B (zh) * | 2013-09-23 | 2015-06-24 | 中国铁道科学研究院铁道建筑研究所 | 一种大位移铁路桥梁梁端伸缩装置 |
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JP2000257013A (ja) | 2000-09-19 |
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