JP4017423B2 - 電子線硬化型樹脂含浸床材の製造方法 - Google Patents

電子線硬化型樹脂含浸床材の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子線硬化型の樹脂を含浸又は圧入して硬化させ、表面強度を強化した低VOCの電子線硬化型樹脂含浸床材の製造方法に関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、樹脂強化型の床材として、樹脂が耐圧釜内加圧減圧法等により浸透された木質薄単板等を基材の表面に貼り付けたものや、基材に木質薄単板を貼り付けたものに熱硬化型の樹脂を塗布・含浸させてこれを130〜140℃といった高圧条件下におけるホットプレスで硬化されたものは既に公知である。
【0003】
しかし、これら従来の熱硬化型樹脂等による樹脂強化型の床材は、床材として所望の性能を得るためには、以下のような問題がある。すなわち、樹脂を木質薄単板等に浸透させる方法では、耐圧釜を使用したバッチ式となり、非常に生産性が悪い。
【0004】
一方、ホットプレス法においては、熱硬化に時間を要するために、極めて生産性が悪くなる上に、離型シートや130〜140℃といった熱をかけるためのエネルギーコストが必要で、多大な生産コストを要する。具体的には、ライン生産する際に、これらの樹脂含浸工程や熱硬化の工程がラインスピードを決める要因となっており、硬化含浸を効率よく行う方法や熱硬化型樹脂以外の樹脂を使用した木質材料の改善が望まれていた。
【0005】
また、これらの熱硬化型樹脂の殆どは溶剤系の樹脂であり、これらの溶剤が製品になった後も残存し、室内における使用時に揮発して室内汚染問題を起こしていることは周知のことである。
【0006】
これらの点に鑑みて電子線硬化型樹脂を使用した建材の検討が行われている。電子線硬化型樹脂を使用する場合、以下のようなメリットが挙げられる。すなわち、
1.加熱が不要なので省エネルギーである。
【0007】
2.一般の熱硬化型の樹脂に比較して、硬化による体積収縮が極めて小さい。
【0008】
3.電子線による硬化のため、一定厚みをムラなく硬化させることができる。
【0009】
4.希釈剤として自身も硬化反応に参加するモノマーを使用するので、揮発性の有機溶媒が不要で、VOC等のシックハウスの原因となる成分が発生しない。
【0010】
このようなメリットを踏まえ、例えば特開平11−207918号や特開2000−25190号の各公報に示されるように、表面に電子線硬化型樹脂を含浸させた紙を使用し、この紙を主に化粧材表面のコーティング剤として使用することが検討されてきた。
【0011】
また、化粧シートとしては、例えば特開平10−44331号や特開平10−86309号の各公報に示されるように、電子線硬化型樹脂含浸紙を使用した化粧材を設け、この化粧材を例えば室内ドアや収納の面材として使用したものが公知であり、既に上市されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の如き電子線硬化樹脂含浸紙を使った場合、床材として必要な所望の性能を得ることは極めて困難であり、しかも意匠的に一般の木質床材と比較すると見劣りするという欠点があった。このため、表面化粧材として、紙の替わりに木材の薄単板に電子線硬化型の樹脂と含浸硬化させ、これを床材の表面に使用する表面化粧方法が検討されているが、以下の問題がある。
【0013】
つまり、床材の表面に木質薄単板を使用するに当たって一番の問題となるのは、樹脂の含浸である。木質薄単板は紙等の素材と違って不均一な材料であり、特に導管といわれる樹脂の通り道と、木繊維部といわれる微細管との集まりでは樹脂を均等に浸透させるのは非常に困難である。このため、表面に用いられる樹種はナラ材等、比較的大きな導管を持つ樹種に限られているのが現状である。
【0014】
本発明は、これらの点に鑑みてなされたものであって、その目的は、上記のように電子線硬化型の樹脂が含浸硬化される木質薄単板を備えた床材の構造に工夫を凝らすことにより、表面硬度に優れ、耐傷性、耐摩耗性、耐クラック性能及び耐汚染性能に優れ、かつ意匠的にも一般木質床材と同等以上の良好な外観が得られる電子線硬化型樹脂含浸床材を、木質薄単板の樹種選択の範囲を広げつつ安価に生産できるようにすることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この発明は以下の点を有する。
【0016】
1.床材としての所望の性能を、電子線硬化型の樹脂を含浸又は圧入させて硬化させた木質薄単板により実現する。
【0017】
2.表面に貼り付ける木質薄単板は0.15〜0.50mmのものを使用し、樹種は限定しない。
【0018】
3.木質薄単板層とその直下のMDF層との間には、樹脂の含浸を防ぐバリア層が設けられている。
【0019】
4.木質薄単板に含浸されている樹脂は電子線硬化型の樹脂である。
【0020】
5.製品に含浸又は塗布された樹脂の硬化に必要な電子線照射装置は150〜300keVといった、設備の初期投資が安く済む低エネルギー型の電子線照射装置で行うことができる。
【0021】
具体的には、請求項1の発明では、表面にMDF層が設けられた基材の表面にバリア層を設け、上記バリア層表面に、厚みが0.15mm以上でかつ0.5mm以下である木質薄単板層を接着し、上記木質薄単板層に硬化剤を含有せず、かつ希釈剤としてのモノマー成分を含有する電子線硬化型樹脂を連続的に塗布及び含浸させた後、上記木質薄単板層の表面側から、150keV以上でかつ300keV以下の電子線を照射し、上記木質薄単板層中に含浸された樹脂を硬化させ、上記木質薄単板層の表面に2層以上の構成からなる塗膜層を設ける。
【0022】
また、請求項2の発明では、上記木質薄単板層への電子線硬化型樹脂の塗布及び含浸は、40℃における粘度が100mPa・s以下の低粘度の樹脂をフローコーター又はロールコーターで塗布し、さらにロールコーター又はナイフコーターで圧入することで塗布及び含浸させた後、40℃における粘度が1000〜3500mPa・sに調整された高粘度の樹脂をロールコーター又はナイフコーターで塗布及び含浸させる。
【0023】
これら発明の構成によると、木質薄単板層の直下のMDF層の表面にバリア層が設けられており、木質薄単板層の表面から含浸させた電子線硬化型樹脂が表面より深くまで浸透し過ぎるのを防ぐとともに、かつ木質薄単板としては、0.15mm〜0.5mmの木質薄単板を使用しているので、電子線硬化型樹脂に硬化剤を使用せずに、150〜300keVといった低エネルギー型の電子線照射装置でも表面の木質薄単板中に含浸又は圧入させた樹脂を完全硬化させることができる。
【0024】
また、電子線硬化型樹脂の木質薄単板層への含浸及び硬化をプレスせずに連続して行うので、床材の製造をバッチ式でなくライン生産により行うことができ、生産性を向上させることができる。
【0025】
また、粘度の異なる2種類の樹脂を使用しているので、木質薄単板の導管部及び木繊維部に均一に樹脂を含浸させることができる。従って、例えばカバ材等の導管の小さい樹種についても木質薄単板として使用可能になる。よって、表面硬度に優れ、耐傷性、耐摩耗性、耐クラック性能及び耐汚染性能に優れ、かつ意匠的にも一般木質床材と同等以上の良好な外観が得られる電子線硬化型樹脂含浸床材を木質薄単板の樹種選択の範囲を広げつつ安価に生産できる。
【0026】
また、低粘度の樹脂をロールコーター又はナイフコーターにより塗布及び含浸させた後、高粘度の樹脂を同じくロールコーター又はナイフコーターにより塗布及び含浸させて、電子線照射により硬化させるので、加熱加圧等の工程が不要であり、生産性をより向上させることができる。
【0027】
請求項3の発明では、請求項1又は2の電子線硬化型樹脂含浸床材において、MDF層の表面に設けられたバリア層は、着色された樹脂の含浸されたシート状物からなるものとする。
【0028】
すなわち、一般的には、MDF層に使用されるMDFは濃色である。これを解決するために、淡色のMDFが使用される場合もあるが、漂白コスト等により高くなる。また、表面の単板厚みを厚くするという方法も採られるが、どちらにしても高くなってしまう。0.15〜0.50mmといった木質薄単板を使用する場合、この濃色のMDF表面に直接木質薄単板を張ると、特にナチュラル系といわれるような淡色系の着色を施した意匠の場合は、木質薄単板を使用しているため、MDFの色が映って意匠的に悪くなる。
【0029】
しかし、請求項3の発明のように、MDF層の表面に設けられたバリア層が、着色された樹脂の含浸されたシート状物からなるものとすると、MDF層の色に拘わらず、優れた意匠性を実現することができる。
【0030】
また、バリア層にシート状物を使用することにより、一定厚みを確保することができ、基材に対する電子線硬化型樹脂の染み込みを効果的に防ぐことができる。
【0031】
請求項4の発明では、請求項1又は2の電子線硬化型樹脂含浸床材において、MDF層の表面に設けられたバリア層は、MDF表面に塗布された顔料系着色を施されたシーラー塗装によるものとする。この場合の効果は、上記請求項3の発明において、MDF層の表面に設けられたバリア層である、着色された樹脂の含浸されたシート状物のもたらす効果と同様である。
【0032】
すなわち、0.15〜0.50mmといった木質薄単板を使用する場合、この濃色のMDF表面に直接木質薄単板を張ると、特にナチュラル系といわれるような淡色系の着色を施した意匠の場合は、MDFの色が映るため、意匠的に悪くなる。
【0033】
しかし、請求項4の発明のように、MDF層の表面に設けられたバリア層が、MDF表面に塗布された顔料系着色を施されたシーラー塗装からなるものとすると、MDF層の色に拘わらず、優れた意匠性を実現することができる。
【0034】
請求項5の発明では、請求項1〜4のいずれか1つの電子線硬化型樹脂含浸床材において、2層以上の構成からなる塗膜層の少なくとも最外層は電子線硬化型の塗料が塗布されているものとする。こうすれば、最外層を構成する上塗り工程で電子線照射することにより、塗膜の完全硬化が可能になり、また、木質薄単板に含浸された樹脂と塗膜との密着性を向上させることができる。さらに、最外層の塗膜層が電子線硬化型であるので、塗膜からの有機溶媒の放散がなく、表面硬度に優れ耐傷性、耐摩耗性、耐クラック性能及び耐汚染性能に優れ、かつ意匠的にも一般木質床材と同等以上の外観が得られる電子線硬化型樹脂含浸床材となる。
【0035】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施形態に係る電子線硬化型樹脂含浸床材Aを示し、この電子線硬化型樹脂含浸床材Aは、基材1と、この基材1の表面に設けられたMDF層2と、このMDF層2の表面に設けられたバリア層3と、このバリア層3の表面に設けられた木質薄単板層4と、この木質薄単板層4の表面に設けられたクリア塗膜層5からなる。以下、これらの構成要素について詳細に説明する。
【0036】
(基材)
上記基材1は、例えば合板、LVL、MDF、パーティクルボード、OSB、集成材等の木質系及び石膏ボード、珪酸カルシウム板、火山性ガラス質複層板等の無機系材料、又はこれらの薄板を複層に積層させたものが使用される。
【0037】
(MDF層)
上記基材1表面に設けられているMDF層2に使用するMDFは、Uタイプ、Mタイプ、Pタイプより任意のMDFを選択できる。但し、床材としての所望の性能を得るためには、耐水性を考慮し、Pタイプ又はMタイプのMDFを使用することが望ましい。この場合、可能な限りホルムアルデヒド放出量の少ないE0タイプのMDFを使用することが望ましい。
【0038】
また、本発明では、MDFの色(濃色系、淡色形等)に左右されないため、一般的に使用される濃色系の物が多い安価な熱帯産広葉樹を材料にしたものや、針葉樹を材料とした淡色系MDFのいずれを選択することも可能である。
【0039】
(バリア層)
MDF層2の表面に設けられているバリア層3は、着色された樹脂の含浸されたシート状物、又はMDF表面に塗布された顔料系着色を施されたシーラー塗装によるバリア層である。
【0040】
バリア層3が前者の、着色された樹脂の含浸されたシート状物である場合、樹脂を含浸させたシート状物を形成するに当たり、そのシート状物は、MDF層2への樹脂の染み込みを防止できる縁密なシート状物、例えば紙や不織布、ガラス繊維シート等を使用することができる。シート状物に含浸させる樹脂は、熱硬化型樹脂、変性熱硬化型樹脂又はこれらの混合物等が好適に使用される。具体的には、メラミン系樹脂、尿素系樹脂、尿素・メラミン系樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、或いはこれらの樹脂の変性物や混合物が挙げられる。この場合、硬化させた後に適度に靭性のある樹脂が好ましく、特にメラミン系樹脂、酢酸ビニル樹脂、エチレン変性酢酸ビニル樹脂、アクリルエマルジョン樹脂の混合物やメチロールメラミンのメチロール基をアクリル変性又はアリル変性したものが好適に用いられる。
【0041】
一方、バリア層3を後者の、MDF表面に塗布された顔料系着色を施されたシーラー塗装とする場合、そのシーラーとしては、溶剤系シーラー又はエマルジョン系シーラーから任意に選択される。例えばアクリルエマルジョン系シーラー、ウレタン樹脂系シーラー、ポリエステル樹脂系シーラー、アルキド樹脂系シーラー等が用いられる。
【0042】
バリア層3は、隠蔽性の高い顔料等により着色されることで、本発明にある0.15〜0.50mmの木質薄単板を使用した場合でも、直下のMDFの色に左右されることなく好適な意匠を実現することが可能である。このとき、バリア層3に着色される色は、好ましくは表面仕上げと同じ色に着色される。また、このとき使用される顔料は、隠蔽性の高い体質顔料、無機顔料及び有機顔料等の着色顔料メタリック顔料等の特殊顔料が任意に選択できる。
【0043】
上記体質顔料としては、例えばアルミナ、タルク、バライト粉、炭酸カルシウム、無水珪酸白雲母等が用いられる。無機系の無彩色顔料としては、例えば酸化チタン、亜鉛華、リトポン等が用いられる。無機系の彩色系顔料としては、例えば黄色酸化鉄、チタンイエロー、ベンガラ、群青等が用いられる。有機顔料としては、例えばアゾレーキ系、不溶性アゾ系、縮合アゾ系等のアゾ顔料、金属錯体、スレン系、キノン系等の多環式顔料、酸性顔料又は塩基性顔料等が用いられる。
【0044】
本実施形態では、バリア層3は、着色された樹脂の含浸されたシート状物、又はMDF表面に塗布された顔料系着色を施されたシーラー塗装からなるので、バリア層3の表面に貼り付ける木質薄単板層4が0.15mm〜0.5mmの木質薄単板であっても、MDFの濃淡に拘わらず、淡色系ないし濃色系のいずれの表面仕上げであっても優れた意匠性を確保できる。
【0045】
(木質薄単板層)
木質薄単板層4は、0.15mm〜0.5mmの木質薄単板層からなり、単板中には電子線硬化型の樹脂が表面側より含浸されている。0.15mm以下の木質単板の場合は意匠的に劣る仕上がりとなる。
【0046】
一方、0.5mm以上の単板を使用した場合には、含浸された樹脂が0.5mm以上の深さまで浸透したときに、完全に電子線硬化型の樹脂を硬化させるためには、300keVの低エネルギー型の電子線照射装置では含浸樹脂の最深部まで電子線が届かず、未硬化の樹脂が残ってしまう。これは、500keV〜1MeV以上の中エネルギー型、高エネルギー型の電子線照射装置を使用すれば解決できるが、設備投資に要する費用が低エネルギー型の電子線照射装置の数倍ないしは数十倍に跳ね上がるため、実用的ではない。
【0047】
木質薄単板層4に含浸された電子線硬化型の樹脂は、40℃における粘度が100mPa・s以下の低粘度の樹脂と、40℃における粘度が1000〜3500mPa・sに調整された高粘度の樹脂との2種類の樹脂が使用される。粘度の異なる2種類の樹脂を使用することで、木質薄単板の導管部及び木繊維部に均一に樹脂を含浸させることができる。従って、例えばカバ材等の導管の小さい樹種についても木質薄単板として使用可能になる。このことによって、表面硬度に優れ、耐傷性、耐摩耗性、耐クラック性能及び耐汚染性能に優れ、かつ意匠的にも一般木質床材と同等以上の外観が得られる電子線硬化型樹脂含浸床材Aを木質薄単板の樹種選択の範囲を広げつつ安価に生産できる。
【0048】
具体的に、40℃における粘度が100mPa・s以下の低粘度の樹脂の含浸方法としては、基材1に貼り付けた単板の表面からフローコーター又はロールコーター等で樹脂を塗布し、さらにロールコーター又はナイフコーターで圧入する方法が好適に用いられる。さらに、本出願人が先に提案したように(特願2000−71472号明細書及び図面参照)、木材の温度が40〜80℃で、樹脂の温度が40℃未満に調整した場合は、木質薄単板の表面に低粘度樹脂を塗布した後、30秒から3分のセッティング時間を置くことにより浸透することが可能である。また、セッティング時に冷却工程を設けることにより、さらに好適な浸透条件が得られる。また、塗料塗布後に、ロールコーター又はナイフコーターで圧入することにより、好適な浸透条件が得られる。ロールコーターについては、本出願人が先に提案したように(特願2000−71472号明細書及び図面参照)、表面がエンボス形状になっているものが好ましい。
【0049】
また、40℃における粘度が1000〜3500mPa・sに調整された高粘度の樹脂の含浸方法としては、ロールコーター又はナイフコーターで塗布圧入する方法が好適に用いられる。この場合、本出願人が提案したように(特願2000−71472号明細書及び図面参照)、木材の温度が40〜80℃で、樹脂の温度が40℃未満に調整することにより好適な圧入条件が得られる。また、塗布・圧入後、表面の余剰レジンを掻き取るが、この掻き取りの前に冷却工程を設けることにより、より好適な圧入条件が得られる。塗布・圧入及び掻き取りにロールコーターを用いる場合については、本出願人が提案したように(特願2000−71472号明細書及び図面参照)、表面がエンボス形状になっているものが好ましい。
【0050】
また、木質薄単板層4に圧入される電子線硬化型の樹脂は、着色される場合もある。この場合は、主に染料系の着色料が用いられ、例えばアクリジン染料、アントラキノン染料、アジン染料、アゾ染料、アゾメチン染料、インジゴイド染料、インドフェノール染料、インドアニリン染料、インダミン染料、ナフタールイミド染料、フタロシアニン染料、キノフタロン染料、ジアリルメタン染料、トリアリルメタン染料、チアジン染料、チアゾール染料、キサンチン染料等から任意に選択される。
【0051】
また、電子線硬化型樹脂の含浸された木質薄単板は、素地調整が行われる。具体的には、240〜320番程度の研磨紙で表面を軽く(0.05〜0.1mm程度)サンディングを行う。このとき、ライン生産では、ベルトサンダーが好適に使用されるが、ハンドサンダーでもよい。
【0052】
さらに、素地着色を行う。この素地着色には、染料系の水性ステイン、油性ステイン、アルコールステインや顔料系の水性ステイン、油性ステイン、アルコールステイン等が任意に選択されて使用される。また、素地着色については、例外的に行われない場合もある。
【0053】
(塗膜層)
上記木質薄単板4の表面に少なくとも2層のクリア塗膜層5を設けるための塗装については、使用する塗料は限定されず、適宜選択することが可能である。このとき、電子線硬化型塗料又は紫外線硬化型塗料が好適に使用される。塗装については、2層以上に分けて行われ、塗料には、必要に応じて顔料又は染料が加えられる。このとき、一番最外装の塗膜層、つまり上塗り塗料は電子線硬化型の塗料が望ましい。
【0054】
また、耐摩耗性を向上させるために、塗膜層の最外層を除いたいずれかの層、つまり上塗り以外の塗膜層に10重量部以上、好ましくは30重量部以上の減摩剤を加えてもよい。最外層に減摩剤を入れることは欧米等では一般的に行われている。また、このときは、減摩剤を加えた1層のみで製品化が可能であり、特に上塗り塗料を必要としない場合がある。この場合、床材表面は減摩剤のため滑り難くなっており、表面はざらざらとした意匠及び外観となる。これは、欧米等では土足で生活するために問題とならないのに対し、日本では、裸足又はストッキング等で生活するために、塗装の一番表層に減摩剤を入れることは好まれない。
【0055】
このため、本実施形態では、例えば2層で塗装が行われる場合には、例えば下塗りに10重量部以上、好ましくは30重童部以上の減摩剤を入れた塗料を塗装し、これに上塗り塗料を塗装する。このとき、下塗り塗料には、電子線硬化型塗料又は紫外線硬化型塗料が好適に使用され、上塗り塗料には、電子線硬化型の塗料が好適に使用される。
【0056】
また、本実施形態では、例えば3層で塗装が行われる場合には、例えば下塗りに塗膜と木質薄単板の密着を高めるための下塗り塗料を塗装し、中塗りに10重量部以上、好ましくは30重量部以上の減摩剤を入れた塗料を塗装し、これに上塗り塗料を塗装する。このとき、下塗り又は中塗り塗料には、電子線硬化型塗料又は紫外線硬化型塗料が好適に使用され、上塗り塗料には、電子線硬化型の塗料が好適に使用される。
【0057】
特に、下塗り又は中塗りの塗料に紫外線硬化型の塗装が選択された場合、上塗り塗料には、電子線硬化型塗料を用いるのが好適である。これは、上塗り塗料の硬化時に照射される電子線により、紫外線硬化された下塗り又は中塗りの塗膜に着色料や減摩剤が含まれても、塗膜の完全硬化が可能になるからである。また、下塗り及び中塗り、中塗り及び上塗りといった塗膜層間の密着性を上げる目的で、半硬化の状態での紫外線乾燥又は電子線乾燥が一般的に行われているが、上塗り塗料を電子線乾燥することにより、半硬化の塗膜を完全硬化させるだけではなく、下塗り及び中塗り、中塗り及び上塗りといった塗膜問の密着性を上げる効果もある。
【0058】
【実施例】
次に具体的に実施した実施例について説明する。
【0059】
(実施例1)
厚さ9mmの合板に厚さ2.7mmのMDFを熱硬化性接着剤で貼り付けて合計厚みが11.7mmの合板を基材とした。このとき、MDFは耐水性のあるフェノールタイプで、かつ熱帯産広葉樹を使用した濃茶系のMDFとした。
【0060】
この表面に黄色顔料を1重量部添加したフェノール樹脂を含浸させた紙を貼り付けて熱圧プレスを行い、バリア層とした。
【0061】
このバリア層表面に熱硬化性接着剤で0.35mmのナラ材薄単板を熱圧プレスで貼り付けた。この床材をジェットドライヤーで60℃に加熱し、35℃に調温した下記配合1の低粘度の電子線硬化型樹脂を150g/m、フローコーターで塗布した。3分間放置した後、デュロメーターで30°の硬さを持つゴムリバースロールを取り付けたリバースコーターで表面の余剰レジンを掻き取った。
【0062】
(配合1)
粘度:75mPa・s(40℃)
オリゴマー:変性ウレタンアクリレート 40重量部
架橋剤 :トリプロピレングリコールジアクリレート 30重量部
希釈剤 :トリプロピレングリコールモノアクリレート 30重量部
着色染料 0.5重量部
続いて、これをジェットドライヤーで60℃に加熱し、40℃に調温した下記配合2の高粘度の電子線硬化型樹脂を30g/m、ロールコーターで塗布した。3分間放置した後、デュロメーターで60°の硬さを持つゴムリバースロールを取り付けたリバースコーターで表面の余剰レジンを掻き取り、直ちに電子線乾燥を行った。このときの電子線照射量は、加速電圧300keV・照射線量5Mradとした。さらに、この床材表面に320番手の摩耗紙ロールを取り付けたベルトサンダーで0.05mmの厚みで均一に素地研磨を行った。
【0063】
(配合2)
粘度:3000mPa・s(40℃)
オリゴマー:変性ウレタンアクリレート 90重量部
希釈剤 :トリプロピレングリコールモノアクリレート 10重量部
着色染料 0.5重量部
さらに、デュロメーターで60°の硬さを持つゴムロール及びゴムリバースロールを取り付けたロールコーターを用い、素地研磨を行った表面に黄土色の顔料を2重量部添加した水性ステインで目止め着色した。これをジェットドライヤーで5分乾燥した。
【0064】
この後、この表面に減摩剤を15重両部添加したエポキシアクリレート系の電子線硬化型塗料を90g/m、ロールコーターを用いて塗布し、直ちに電子線乾燥を行った。このときの電子線照射量は、加速電圧300keV・照射線量1Mradとした。
【0065】
さらに、この表面にウレタンアクリレート系の上塗り塗料を60g/m、フローコーターを用いて塗布し、直ちに電子線乾燥を行った。このときの電子線照射量は、加速電圧300keV・照射線量5Mradとした。こうして、電子線硬化型樹脂含浸床材を得た。
【0066】
(実施例2)
上記実施例1においてナラ材の替わりに導管の小さいカバ材を使用したものである。その他は実施例1と同じである。
【0067】
(比較例1)
上記実施例1において、MDF層と木質薄単板層との間のバリア層を設けなかったものである。MDF層の表面に熱硬化性の接着剤を使用して、直接木質薄単板を熱圧プレスで貼り付けた。これ以外は実施例1と同じである。
【0068】
(比較例2)
実施例1において、ナラの木質薄単板の替わりに厚さ2mmのナラ材厚単板を使用したものである。これ以外は実施例1と同じである。
【0069】
(比較例3)
実施例1において、バリア層に使用したフェノール樹脂に黄色顔料を添加しなかったものである。これ以外は実施例1と同じである。
【0070】
(評価試験)
以上の実施例1、2及び比較例1〜3について、鉛筆引っ掻き試験(鉛筆硬度試験)(JISK5400に準拠)及び寒熱繰り返しB試験(JAS特殊合板に準拠)を行った。尚、全ての試験は、15cm×15cmの試験体を使用した。また、摩耗試験機を用いて表面研削を行い、樹脂の浸透深さを測定した。さらに、これらについて外観評価を行った。これらの結果を表1に示す。表1中の「外観」の項について○印は良好な状態を、また△印は劣っている状態をそれぞれ示す。
【0071】
【表1】
Figure 0004017423
【0072】
この表1の結果を考察すると、実施例1、2及び比較例1、2については、好適な意匠の床材が得られた。一方、比較例3については、他の実施例及び比較例と比較して黒っぽい、くすんだ仕上がり外観となっていた。これは、バリア層に黄色顔料が入っていないため、基材に使用したMDFの色が表面に透けて出てきているためと考えられる。性能については、実施例1、2及び比較例3で略同等の性能を得ることができた。実施例1、比較例3の導管の大きいナラ材、実施例2の導管の小さいカバ材のいずれにおいても同等の性能を実現することができた。
【0073】
比較例1については、鉛筆引っ掻き試験及び寒熱繰り返しB試験の結果が共に非常に悪かった。また、摩耗試験機で表面研削を行った結果、表面より0.45mm研削したMDF層で未硬化の樹脂が出た。MDFを貼り付けた基材にバリア層なしに木質薄単板を貼り付けたため、表面から塗布圧入した樹脂がMDFに浸透したためと考えられる。これより、バリア層は必須構成であることが確認できる。
【0074】
比較例2についても、鉛筆引っ掻き試験及び寒熱繰り返しB試験の結果が共に悪かった。また、摩耗試験機で表面研削を行った結果、表面より0.50mm研削した木質単板層で未硬化の樹脂が出て、0.5mmより深く浸透した樹脂は未硬化な状態であった。これは、MDF層の表面にバリア層を介して木質薄単板を貼り付けたが、単板厚が2mmと厚過ぎたため、表面から深くまで塗布・圧入した樹脂が、今回使用した低エネルギー型の電子線照射装置の照射条件(加速電圧:300keV)では、硬化しきれなかったためと考えられる。つまり、0.5mmより深くまで浸透した樹脂は、未硬化なまま残存しているものと考えられる。これを解決するためには、深くまで電子線が届くようにすればよいのであるが、1M〜2Mの電子線照射装置が必要になる。この場合、設備にかかる費用が、今回使用した低エネルギー型の電子線照射装置の十倍以上になるため、実用的とはいえない。そのため、本発明では、含浸させた樹脂が完全に硬化する厚みの0.15〜0.5mmの木質薄単板と、これ以上基材の方まで樹脂が浸透するのを防ぐバリア層とを必須構成とするものである。
【0075】
比較例3については、性能的には全く問題なかったが、外観意匠が、黒っぽくくすんだ外観となり、非常に悪かった。これは、0.35mmという木質薄単板を使用したために、基材に使用したMDFの濃茶色が表面に透けたためと考えられる。これより、濃茶色のMDFを使用した場合に意匠性よく生産するためには、バリア層に顔料系の塗料を混ぜることが有効であると考えられる。
【0076】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の電子線硬化型樹脂含浸床材によると、表面にMDF層が設けられた基材と、MDF層の表面に設けられたバリア層と、バリア層表面に接着され、電子線硬化型樹脂が含浸された0.15mm〜0.5mmの木質薄単板層と、この表面に設けられた2層以上の構成からなる塗膜層とを備えた構成にすることにより、表面硬度に優れ、耐傷性、耐摩耗性、耐クラック性及び耐汚染性に優れた樹脂強化型の床材を意匠よく安価に生産できる。
【0077】
また、請求項2の発明によると、低粘度樹脂と高粘度樹脂との2種類の樹脂を使用することにより、表面に使用する木質薄単板の樹種選択の範囲が広がる。
【0078】
さらに、請求項3又は請求項4の発明によると、基材と木質薄単板層との間に設けられたバリア層が隠蔽性の高い顔料系の樹脂により構成されているため、基材に使用されるMDFの色に拘わらず、0.15mm〜0.5mmの木質薄単板層を使用した場合にも優れた意匠性を実現できる。
【0079】
また、請求項5の発明によると、2層以上の構成からなる塗膜層の少なくとも最外層は電子線硬化型の塗料が塗布されているので、下塗り塗料又は中塗り塗料で、密着性を上げるために半硬化の状態で製品の生産を行った場合でも、上塗りの乾燥工程で電子線硬化を行うため、下塗りから上塗りまでの塗料を完全に硬化させることが可能となり、表面硬度に優れ、耐傷性、耐摩耗性、耐クラック性及び耐汚染性に優れた樹脂強化型の床材を意匠よく安価に生産できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る電子線硬化型樹脂含浸床材の断面図である。
【符号の説明】
A 電子線硬化型樹脂含浸床材
1 基材
2 MDF層
3 バリア層
4 木質薄単板層
5 塗膜層

Claims (5)

  1. 表面にMDF層が設けられた基材の表面にバリア層を設け、
    上記バリア層表面に、厚みが0.15mm以上でかつ0.5mm以下である木質薄単板層を接着し、
    上記木質薄単板層に硬化剤を含有せず、かつ希釈剤としてのモノマー成分を含有する電子線硬化型樹脂を連続的に塗布及び含浸させた後、
    上記木質薄単板層の表面側から、150keV以上でかつ300keV以下の電子線を照射し、上記木質薄単板層中に含浸された樹脂を硬化させ、
    上記木質薄単板層の表面に2層以上の構成からなる塗膜層を設けることを特徴とする電子線硬化型樹脂含浸床材の製造方法。
  2. 請求項1の電子線硬化型樹脂含浸床材の製造方法において、
    上記木質薄単板層への電子線硬化型樹脂の塗布及び含浸は、40℃における粘度が100mPa・s以下の低粘度の樹脂をフローコーター又はロールコーターで塗布し、さらにロールコーター又はナイフコーターで圧入することで塗布及び含浸させた後、40℃における粘度が1000〜3500mPa・sに調整された高粘度の樹脂をロールコーター又はナイフコーターで塗布及び含浸させることを特徴とする電子線硬化型樹脂含浸床材の製造方法。
  3. 請求項1又は2の電子線硬化型樹脂含浸床材の製造方法において、
    MDF層の表面に設けられたバリア層は、着色された樹脂の含浸されたシート状物からなることを特徴とする電子線硬化型樹脂含浸床材の製造方法。
  4. 請求項1又は2の電子線硬化型樹脂含浸床材の製造方法において、
    MDF層の表面に設けられたバリア層は、MDF表面に塗布された顔料系着色を施されたシーラー塗装によるものであることを特徴とする電子線硬化型樹脂含浸床材の製造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つの電子線硬化型樹脂含浸床材の製造方法において、
    2層以上の構成からなる塗膜層の少なくとも最外層は、電子線硬化型の塗料が塗布されたものであることを特徴とする電子線硬化型樹脂含浸床材の製造方法。
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