JP4016557B2 - 電子部品の実装構造及び実装方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、BGAまたはCSP等、一面側にはんだバンプを有する電子部品を、該はんだバンプを介して回路基板等の一面に実装する電子部品の実装構造及びそのような電子部品の実装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、BGA(ボールグリッドアレイ)またはCSP(チップサイズパッケージ)による電子部品(半導体素子、コンデンサ、抵抗等)の実装が普及してきているが、はんだバンプを用いたリジッドな接続であるため、接続部の熱疲労による破断寿命が短いという問題がある。
【0003】
これを解消する手段として、電子部品即ちBGAまたはCSP(以下、BGA/CSPという)をプリント基板上にはんだ付け実装し、次いで、液状の熱硬化性且つ低熱膨張の樹脂をBGA/CSPとプリント基板との間に生じた間隙に注入、充填し、次いで、所定温度・所定時間かけて熱硬化させる方法、いわゆるアンダーフィル法が知られている。この方法によれば、接続されたはんだバンプに生じる熱応力が、充填され熱硬化された樹脂に分散するため、はんだ接続部の熱疲労寿命が向上する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このアンダーフィル法では以下の▲1▼〜▲3▼に示す様な問題があった。▲1▼樹脂注入、硬化に長時間を要し、且つ高温硬化を行うために、生産性が悪化すること、及び、プリント基板上に混載する他の部品の熱的制約があること。▲2▼液状樹脂特有の、注入、硬化時でのボイド発生があること。▲3▼液状の樹脂ではんだバンプを包み込んでしまうため、硬化した後にはBGA/CSPのリペアが実施不可であること。
【0005】
本発明は上記問題に鑑み、電子部品をはんだバンプを介して基板上に実装する実装構造において、従来のアンダーフィル法による、生産性の悪化、他の搭載部品への熱的影響、樹脂中のボイド発生、及び電子部品のリペア不可、といった問題を回避できるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1〜請求項6に記載の発明は、一面側に突出して形成されたはんだバンプ(1)を有する電子部品(2)を、該はんだバンプを介して基板(3)の一面側に形成されたランド部(4)上に実装するようにした電子部品の実装方法について、なされたものである。
【0007】
即ち、請求項1記載の実装方法においては、まず、硬化済みの熱硬化性樹脂板(51)の両面を、一対の熱可塑性樹脂膜(52)で挟んでなる樹脂シート(5)を予め用意し、電子部品(2)の一面と基板(3)の一面との間のうちはんだバンプ(1)以外の部分に、該樹脂シートを挟み込むとともに、該はんだバンプとランド部(4)とを接触させた状態で、該はんだバンプを加熱してリフローさせる。
【0008】
続いて、リフローされた該はんだバンプを固化させることにより、該電子部品と該基板とを電気的に接続した後、該電子部品と該基板とを近づけるように加圧しつつ、該はんだバンプの溶融温度よりも低い温度にて加熱することにより、該はんだバンプを突出方向に潰して変形させるとともに、該樹脂シートにおける一対の該熱可塑性樹脂膜を、それぞれ、該電子部品の一面及び該基板の一面に接着するようにしたことを特徴としている。
【0009】
本実装方法により出来上がった実装構造においては、電子部品(2)と基板(3)とは、潰され変形したはんだバンプ(1)だけでなく、樹脂シート(5)の熱硬化性樹脂板(51)によっても支持されるため、接続された該はんだバンプに生じる熱応力を該樹脂シートに分散させることができ、はんだ接続部の熱疲労寿命が向上する。
【0010】
そして、熱硬化済みの樹脂シート(5)を用いているから、アンダーフィル法における液状の樹脂に比べて、電子部品(2)と基板(3)との間への配置に時間がかからず、生産性が向上する。また、該樹脂シートを該電子部品と該基板との間にのみ配置することが容易に可能であるため、局所加熱が可能であり、該基板上に混載する他の部品への熱的な影響を回避できる。
【0011】
また、予め熱硬化性樹脂板(51)は熱硬化されたものであるため、熱硬化の方法を調整することによりボイド発生を無くしたものとでき、実装状態でのボイド発生を防止することができる。
【0012】
また、電子部品(2)の一面と基板(3)の一面との間のうちはんだバンプ(1)以外の部分に、樹脂シート(5)を挟み込むようにしているから、樹脂ではんだバンプ(1)を包んでしまうようなことはない。そして、出来上がった実装構造において、該はんだバンプ及び該樹脂シートの熱可塑性樹脂膜(52)を加熱すれば、各々容易に融解するため、該基板から該電子部品を取り外すことができ、リペア可能となる。
【0013】
従って、本実装方法によれば、従来のアンダーフィル法による、生産性の悪化、他の搭載部品への熱的影響、樹脂中のボイド発生、及び電子部品のリペア不可、といった問題を回避可能な実装方法を提供することができる。
【0014】
また、請求項2記載の実装方法においては、まず、請求項1記載の実装方法と同様な熱硬化性樹脂板(51)及び一対の熱可塑性樹脂膜(52)を有する樹脂シート(5)を予め用意し、電子部品(2)の一面と基板(3)の一面との間のうちはんだバンプ(1)以外の部分に、該樹脂シートを挟み込むとともに、該はんだバンプとランド部(4)とを接触させた状態とする。
【0015】
そして、該電子部品と該基板とを近づけるように加圧しつつ加熱することにより、該はんだバンプをリフローさせるとともに、該樹脂シートにおける一対の熱可塑性樹脂膜を、それぞれ、該半導体基板の一面及び該基板の一面に接着するようにしたことを特徴としている。
【0016】
ここで、上記従来のアンダーフィル法では、はんだ付けと樹脂硬化という2回の熱処理工程を必要としたが、請求項2記載の実装方法によれば、請求項1の実装方法と同様の作用効果を発揮できることに加えて、はんだバンプ(1)のリフローと樹脂シート(5)の接着とを同時に行うから、1回の熱処理工程で済むという利点もある。
【0017】
また、請求項3記載の実装方法においては、樹脂シート(5)における一方の熱可塑性樹脂膜(52)を、加圧及び加熱することにより、電子部品(2)及び基板(3)のどちらか一方に貼り合わせた後、該電子部品の一面と該基板の一面との間のうちはんだバンプ(1)以外の部分に、挟み込むようにすることを特徴としている。
【0018】
本実装方法によれば、樹脂シート(5)を電子部品(2)及び基板(3)のどちらか一方に固定した状態で、電子部品と基板の間への樹脂シートの挟み込みを容易に行うことができる。
【0019】
また、請求項4記載の実装方法においては、まず、熱硬化性樹脂板(51)及び一対の熱可塑性樹脂膜(52)を有する樹脂シート(5)を予め用意し、電子部品(2)の一面と基板(3)の一面との間のうちはんだバンプ(1)以外の部分に該樹脂シートを挟み込むとともに、該はんだバンプと該ランド部(4)とを接触させた状態とする。
【0020】
そして、該電子部品を上側にした状態で該はんだバンプをリフローさせて該電子部品の自重を該樹脂シートに印加するとともに、該熱可塑性樹脂膜を軟化させることにより、該樹脂シートにおける一対の該熱可塑性樹脂膜を、それぞれ、該電子部品の一面及び該基板の一面に接着する、というものである。
【0021】
本実装方法によれば、リフローによって電子部品(2)を支えていたはんだバンプ(1)が軟化し、電子部品(2)の自重が下方の樹脂シート(5)に印加されるため、電子部品の自重を加圧源として、軟化した各熱可塑性樹脂膜(52)と電子部品及び基板とが接着される。
【0022】
そのため、電子部品の自重以外に外部からの余分な荷重印加を行うことなく、実装がなされるので、上記請求項1〜請求項3の実装方法にて行っていた、はんだバンプの固化後またはリフロー中の加圧を不要とできる。よって、本発明によれば、請求項1の実装方法と同様の作用効果を発揮できることに加えて、更に生産性の高い実装方法を提供することができる。
【0023】
また、請求項7に記載の実装構造は、請求項1〜請求項4記載の実装方法を用いて適切に形成可能なものであるため、従来のアンダーフィル法による、生産性の悪化、他の搭載部品への熱的影響、樹脂中のボイド発生、及び電子部品のリペア不可、といった問題を回避できる。
【0024】
また、請求項5、6、8、9に記載の発明は、請求項1〜請求項4記載の実装方法を行うにあたって、好適な樹脂シートを提供したり、請求項5記載の実装構造において好適な樹脂シートを提供するものである。この樹脂シート(5)は、熱硬化性樹脂板(51)によって硬い本体を構成して、実装時における良好な取扱い性やはんだバンプの高さ確保等の機能を持たせ、一対の熱可塑性樹脂膜(52)に接着機能を持たせるようにできる。
【0025】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0026】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る電子部品の実装方法を示す工程図であり、実装される基板面と直交する方向の概略断面を示す。図1において、(a)〜(d)は、最終的に図1(e)に示す実装構造を作るための実装工程の途中状態を示すものである。
【0027】
図1(e)に示す実装構造は、一面側に突出して形成されたはんだバンプ1を有するBGA/CSP(本発明でいう電子部品)2を、はんだバンプ1を介して基板3の一面側に形成された接続ランド(本発明でいうランド部)4上に電気的に接続したものである。
【0028】
また、BGA/CSP2の一面と基板3の一面との間のうちはんだバンプ1以外の部分には、樹脂シート5が介在している。この樹脂シート5の両面はBGA/CSP2及び基板3に接着しており、BGA/CSP2及び基板3は、はんだバンプ1以外に、樹脂シート5によっても支持されている。
【0029】
ここで、詳しく図示しないが、BGA/CSP2は、通常知られているもの、例えば樹脂によってインターポーザ表面に搭載された半導体チップを内包したパッケージであって、インターポーザ裏面においてスルーホール等によって上記半導体チップと導通する電極パッド上に、例えばSn/Pb等のはんだ材料よりなるはんだバンプ1をアレイ状に配置したもの(BGA)を採用できる。
【0030】
また、基板3及びその接続ランド4についても、通常用いられるものを採用できる。例えば、基板3としては、樹脂よりなるプリント配線基板やセラミック配線基板等を採用でき、接続ランド4としては、金属めっき材料、導体厚膜及び金属(銅等)箔等を採用できる。
【0031】
次に、図1(e)に示す実装構造の実装方法について述べる。まず、図1(a)に示す様に、樹脂シート5を用意する。樹脂シート5は、硬化済みの熱硬化性樹脂板51の両面に、一対の熱可塑性樹脂膜52を樹脂自体の粘着性を利用して貼り合わせたものである。
【0032】
ここで、熱硬化性樹脂板51は、熱硬化後において、はんだバンプ1を構成するはんだ材料と同程度の熱膨張係数(例えば20〜40ppm/℃)を有する熱硬化性樹脂より構成され、例えばガラスフィラーを含有させて熱膨張係数を調整したエポキシ樹脂等を採用できる。また、熱可塑性樹脂膜52は、はんだバンプ1の溶融温度(例えば183℃)よりも低い温度(例えば150℃)にて可塑性を出現する熱可塑性樹脂より構成され、例えばポリアリレート樹脂またはポリスルホン樹脂等を採用できる。
【0033】
また、樹脂シート5の厚さは、図1(c)に示す様に、BGA/CSP2におけるはんだバンプ1の突出方向の高さよりも薄いものとなっている。そして、図1(a)に示す様に、一方の熱可塑性樹脂膜52の表面は、該表面を保護するための取り外し可能な保護テープ53によって被覆されている。
【0034】
次に、樹脂シート5における保護テープ53で被覆されていない方の熱可塑性樹脂膜52の表面を、基板3の一面のうち接続ランド4以外の部分に貼り合わせる。そして、保護テープ53を介して樹脂シート5を基板3に押し付けるように加圧しながら、加熱した後、保護テープ53を剥離することにより、図1(b)に示す様に、樹脂シート5を基板3の一面上に仮固定する(樹脂シート仮固定工程)。
【0035】
次に、図1(c)に示す様に、一面側に形成されたはんだバンプ1を有するBGA/CSP2を用意し、はんだバンプ1の接続面にフラックス6を塗布し、これを、両部材2、3の一面の間に樹脂シート5を挟み込むとともに、はんだバンプ1と接続ランド4とをフラックス6を介して接触させた状態となるように、基板3の一面上にマウントする(マウント工程)。
【0036】
次に、図1(c)に示すワークを、リフロー炉に入れてはんだバンプ1を加熱溶融させて、接続ランド4にはんだ付けし(リフロー工程)、リフロー炉から引き出してはんだバンプ1を冷却し固化させる(はんだバンプ固化工程)。こうして、図1(d)に示す様に、BGA/CSP2と基板3の接続ランド4とが、はんだバンプ1を介して電気的に接続される。
【0037】
この後、BGA/CSP2をはんだバンプ1の溶融温度よりも低い温度にて局所的に加熱しながら、BGA/CSP2の上から、BGA/CSP2と基板3とを近づけるように、加圧して、はんだバンプ1を押しつぶし、同時に、各熱可塑性樹脂膜52を、BGA/CSP2及び基板3のそれぞれの一面に接着させる(樹脂シート接着工程)。
【0038】
ここで、局所的な加熱においては、コレット加熱等によりBGA/CSP2の上を、例えば、はんだバンプ1の溶融温度が183℃の場合、例えば150〜175℃の温度で加熱するようにし、また、BGA/CSP2の上からの加圧においては、例えば、1つのはんだバンプ1当たり20〜100gの荷重をかけるように加圧する。こうして、図1(e)に示す実装構造が出来上がる。
【0039】
ところで、上記実装方法によれば、熱硬化性樹脂板51は、既に熱硬化されたものであるため、それ自身、接着性を有するものではないが、熱可塑性樹脂膜52を接着剤として利用しているため、以下の効果を奏する。
【0040】
熱可塑性樹脂膜52としては、150〜200℃の温度、1〜10kg/cm2の加圧下で、0.5〜10秒の時間で接着効果の出るものを使用することで、リフロー完了後の樹脂シート接着工程において、はんだバンプ1を再溶融させずに短時間接着が可能となる。
【0041】
また、出来上がった上記実装構造において、BGA/CSP2と基板3とは、潰され変形したはんだバンプ1だけでなく、はんだバンプ1と同程度の熱膨張係数(20〜40ppm/℃)を有する熱硬化性樹脂板51によっても支持される。そのため、この実装構造に対して冷熱サイクル等が加わった場合、接続されたはんだバンプ1に生じる熱応力を熱硬化性樹脂板51に分散させることができ、はんだバンプ1の熱歪みが低減し、結果として、はんだ接続部の熱疲労寿命が向上する。
【0042】
また、樹脂シート仮固定工程では熱硬化済みの樹脂シート5を用いているから、上記アンダーフィル法における液状の樹脂に比べて、樹脂シート5をBGA/CSP2と基板3との間へ容易に配置でき、時間がかからないため、生産性が向上する。
【0043】
また、樹脂シート5を、BGA/CSP2と基板3との間にのみ配置しているから、樹脂シート接着工程において、コレット加熱等によるBGA/CSP2のみの局所加熱が可能であり、基板3上に混載する他の部品への熱的な影響を回避できる。また、上記実装方法では、リフロー中は加圧していないので、加圧による力が他の混載部品に加わることが無く、通常のはんだリフローにて他部品との同時混載が可能となる。
【0044】
また、予め熱硬化性樹脂板51は熱硬化されたものであるため、熱硬化の方法を調整することによりボイド発生を無くしたものとでき、実装状態でのボイド発生を防止することができる。例えば、低圧トランスファ成形等を用いたり、樹脂硬化における温度降下ステップを低速且つ多段階とした低速多段キュアを行うことにより、ボイドの少ないシートを得ることができる。
【0045】
また、従来のアンダーフィル法のようにはんだバンプを樹脂で包み込んでしまう構造ではなく、BGA/CSP2と基板3との間において、はんだバンプ1と樹脂シート5とは独立して配置されている。そして、熱可塑性樹脂膜52は、はんだバンプ1の溶融温度(例えば183℃)よりも低い温度(例えば150℃以上)で融解するため、はんだバンプ1の溶融温度以上の加熱により、基板3からBGA/CSP2を取り外すことができ、リペア可能となる。
【0046】
このように、上記実装方法によれば、従来のアンダーフィル法による、生産性の悪化、他の搭載部品への熱的影響、樹脂中のボイド発生、及び電子部品のリペア不可、といった問題を回避可能とできる。
【0047】
ところで、上記図1に示した実装方法では、樹脂シート仮固定工程において、樹脂シート5を基板3側に仮固定したが、他の例として以下の図2に示す実装方法のように、樹脂シート5をBGA/CSP2側に仮固定してもよい。
【0048】
次に、この本実施形態の他の例について述べるが、上記図1に示した実装方法と同一部分には、図2中、同一符号を付して説明を省略し、主として異なるところについて述べることとする。
【0049】
まず、図2(a)に示す様に、上記図1と同様の樹脂シート5を用意する。次に、図2(b)に示す工程では、樹脂シート5における保護テープ53で被覆されていない方の熱可塑性樹脂膜52の表面を、BGA/CSP2の一面におけるはんだバンプ1以外の部分に貼り合わせる。そして、保護テープ53を介して樹脂シート5をBGA/CSP2に押し付けるように加圧しながら、加熱した後、保護テープ53を剥離することにより、樹脂シート5をBGA/CSP2の一面上に仮固定する(樹脂シート仮固定工程)。
【0050】
次に、図2(c)に示す工程では、一面側に接続ランド4を有する基板3を用意し、接続ランド4上にはんだペースト7を塗布する。そして、樹脂シート5が仮固定されたBGA/CSP2を、両部材2、3の一面の間に樹脂シート5を挟み込むとともに、はんだバンプ1と接続ランド4上のはんだペースト7とを接触させた状態となるように、基板3の一面上にマウントする(マウント工程)。
【0051】
次に、図2(d)及び(e)に示す様に、上記図1の方法と同様に、リフロー工程、はんだバンプ固化工程及び樹脂シート接着工程を行い、図2(e)に示す実装構造(図1(e)と同様のもの)を得る。なお、はんだペースト7は、リフロー工程においてはんだバンプ1と溶け合い、図2(e)に示す実装構造における潰され固化されたはんだバンプ1の一部になる。そして、この図2に示す他の例によっても、上記図1の実装方法と同様の効果を奏する。
【0052】
ところで、本第1実施形態において、上記各工程と本発明の実装方法における各工程との対応は、次の様である。樹脂シート仮固定、マウント及びリフローの各工程が、電子部品の一面と基板の一面との間のうちはんだバンプ以外の部分に樹脂シートを挟み込むとともに、はんだバンプとランド部とを接触させた状態ではんだバンプを加熱してリフローさせる工程に相当する。
【0053】
また、はんだバンプ固化工程が、リフローされたはんだバンプを固化させることにより電子部品と基板とを電気的に接続する工程に相当し、樹脂シート接着工程が、接続された電子部品と基板とを近づけるように加圧しつつ、はんだバンプの溶融温度よりも低い温度にて加熱することにより、はんだバンプを突出方向に潰して変形させるとともに、樹脂シートにおける一対の熱可塑性樹脂膜を、それぞれ、電子部品の一面及び基板の一面に接着する工程に相当する。
【0054】
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、はんだバンプ1のリフロー(リフロー工程)と樹脂シート5のBGA/CSP2及び基板3への接着(樹脂シート接着工程)とを分けて実行していたが、本実施形態では、これらリフロー及び接着を同時に行うようにしたものである。
【0055】
図3は、本実施形態の実装方法を示すもので、最終的に図中の(d)に示す断面実装構造を製造する途中過程を(a)〜(c)の順に示したものである。なお、上記第1実施形態と同一部分には図3中、同一符号を付してある。
【0056】
まず、図3(a)、(b)及び(c)に示す様に、上記図1(a)〜(c)にて述べたのと同様に、樹脂シート5を用意し、樹脂シート仮固定工程及びマウント工程を行うことにより、BGA/CSP2の一面と基板3の一面との間に、樹脂シート5を挟み込むとともに、はんだバンプ1と接続ランド4とをフラックス6を介して接触させた状態とする。
【0057】
ここで、本実施形態においては、樹脂シート5を構成する熱硬化性樹脂板51は、上記第1実施形態と同様、ガラスフィラーを含有したエポキシ樹脂等を採用できる。また、熱可塑性樹脂膜52は、はんだバンプ1の溶融温度と同程度で可塑性を出現するものとして、上記第1実施形態よりも高い温度で可塑性を示す樹脂を採用でき、そのようなものとしては、例えば、ポリエーテルスルホン樹脂またはポリエーテルイミド樹脂等が挙げられる。
【0058】
次に、BGA/CSP2と基板3とを近づけるように加圧しつつ加熱することにより、はんだバンプ1をリフローさせるとともに、樹脂シート5における一対の熱可塑性樹脂膜52を、それぞれ、BGA/CSP2の一面及び基板3の一面に接着する(リフロー・接着工程)。本実施形態においても、熱可塑性樹脂膜52を接着剤として利用し、熱硬化され接着性を有しない熱硬化性樹脂板51を両部材2、3に接着する。
【0059】
このリフロー・接着工程は、具体的には、BGA/CSP2の上面から例えば1〜10kg/cm2の圧力で加圧しながら、はんだ溶融接続温度(例えば200〜230℃)まで加熱し、その後加圧を続けながら冷却することにより、はんだバンプ1を基板3にリフロー接続させるとともに、熱硬化性樹脂板51を両熱可塑性樹脂膜52により、BGA/CSP2及び基板3の各々に接着させる。
【0060】
本実施形態では、上記樹脂シート仮固定、マウント及びリフロー・接着の各工程を実行することにより、図3(d)に示す実装構造が出来上がる。この構造は、基本的には上記図1及び図2(e)の実装構造と同一であるが、はんだバンプ1は潰され変形したものではなく、溶融固化したものである。
【0061】
ところで、本実施形態によれば、リフロー・接着工程において、はんだバンプ1のリフローと樹脂シート5の接着とを同時に行うから、上記第1実施形態に比べて、熱処理工程が1回で済むという利点がある。
【0062】
また、上述のように、本実施形態においても、熱可塑性樹脂膜52を接着剤として利用しているが、熱可塑性樹脂膜52としては、180〜250℃の温度、1〜10kg/cm2の加圧下で、0.5〜10秒の時間で接着効果の出るものを使用することで、はんだリフロー過程のみで樹脂シート5を同時に接着することが可能となる。
【0063】
また、図3(d)に示す出来上がった実装構造において、BGA/CSP2と基板3とは、溶融固化したはんだバンプ1だけでなく、熱硬化性樹脂板51によっても支持されるため、上記第1実施形態と同様の理由から、はんだ接続部の熱疲労寿命が向上する。
【0064】
また、熱硬化済みの樹脂シート5を用いることによる生産性の向上、実装状態でのボイド発生防止、及び他の混載部品への熱的影響の回避についても、上記第1実施形態と同様である。また、リフロー・接着工程では、リフロー過程中に加圧しているが、両部材2、3間に挟まれた熱硬化性樹脂板51が支えとなるため、溶融するはんだバンプ1が潰れることなく接続することができる。
【0065】
また、熱可塑性樹脂膜52は、はんだバンプ1の溶融に伴って融解するため、基板3からBGA/CSP2を容易に取り外すことができ、リペア可能となる。なお、上記図3に示した実装方法においても、樹脂シート仮固定工程における樹脂シート5の仮固定は、基板3側ではなく、BGA/CSP2側に対して行っても良い。
【0066】
また、上記図3に示した実装方法において用いる樹脂シート5は、本実施形態の他の例として図4に示す様なものであっても良い。即ち、図4(b)に示す様に、樹脂シート5は、仮固定される基板3の一面における接続ランド4に相当する部位に開口部54が形成されている。この開口部54を有する樹脂シート5を用いた実装方法について、図4を参照し、主として図3の実装方法と異なる部分を述べる。
【0067】
まず、図4(a)に示す様な、接続ランド4上にはんだペースト7が塗布された基板3を用意するとともに、図4(b)に示す上記樹脂シート5を用意する。次に、図4(c)に示す本例の樹脂シート仮固定工程では、上記各例と同様の要領にて樹脂シート5を基板3の一面に仮固定するのであるが、このとき、開口部54から、接続ランド4及びはんだペースト7が露出するように仮固定を行う。
【0068】
次に、図4(d)に示す本例のマウント工程では、はんだバンプ1を開口部54へ挿入し、はんだペースト7を介して接続ランド4へ接触させる。続いて、上記リフロー・接着工程を実行することにより、図4(e)に示す実装構造が出来上がる。
【0069】
この実装構造においては、両部材2、3は、樹脂シート5にて支持されるとともに、樹脂シート5の開口部54を通して接続ランド4に接続された溶融固化後のはんだバンプ1により支持される。そして、この本実施形態の他の例によっても、上記図3に示した実装方法と同様の効果を得られる。
【0070】
なお、この開口部54を有する樹脂シート5を用いた実装方法においても、樹脂シート5の仮固定をBGA/CSP2側で行っても良い。その場合、樹脂シート5の開口部54は、BGA/CSP2の一面に仮固定したとき、はんだバンプ1が露出可能なように形成される。
【0071】
ところで、本第2実施形態において、上記各工程と本発明の実装方法における各工程との対応は、次の様である。樹脂シート仮固定及びマウントの各工程が、電子部品の一面と基板の一面との間のうちはんだバンプ以外の部分に樹脂シートを挟み込むとともに、はんだバンプとランド部とを接触させた状態とする工程に相当する。
【0072】
また、リフロー・接着工程が、電子部品と基板とを近づけるように加圧しつつ加熱することにより、はんだバンプをリフローさせるとともに、樹脂シートにおける一対の熱可塑性樹脂膜を、それぞれ電子部品の一面及び基板の一面に接着する工程に相当する。なお、上記第1及び第2実施形態において、樹脂シート5を構成する熱可塑性樹脂膜52としては、ポリビニルホルマール樹脂あるいはポリビニルブチラール樹脂等の可とう性に優れたポリビニル系樹脂を採用しても良い。
【0073】
(第3実施形態)
ところで、上記第1及び第2実施形態に示した実装方法では、はんだバンプ1をリフロー、固化した後に、または、はんだバンプ1のリフローと同時に、電子部品2と基板3とを近づけるように外部から加圧している。そのため、加圧の手間がかかったり、加圧装置または加圧治具が必要となる。
【0074】
本第3実施形態は、はんだバンプ1のリフロー中に電子部品2の自重を利用して、電子部品2及び基板3と熱可塑性樹脂膜52とを接着することで、上記加圧の手間を省き、より生産性を向上させた実装方法を提供するものである。なお、本実施形態の実装方法は、上記図3及び図4を用いて説明可能であり、以下、これら図3及び図4を参照して説明することとする。
【0075】
まず、図3(a)に示す樹脂シート5を用意する。本実施形態では、熱硬化性樹脂板51は、上記同様、はんだ材料と同程度の熱膨張係数(例えば20〜40ppm/℃)を有するもので、例えば、ガラスフィラーを含有したエポキシ樹脂やビスマレイミドとトリアジンレジンとを混合させた樹脂等を採用できる。また、熱可塑性樹脂膜52としては、その軟化温度が80〜180℃のものが好ましく、例えば、ポリアミド系、ブチルゴム系、熱可塑ゴム系、オレフィン系等の樹脂を採用できる。
【0076】
そして、図3(b)及び(c)に示す様に、上記と同様に、樹脂シート仮固定工程及びマウント工程を行い、BGA/CSP2の一面と基板3の一面との間のうちはんだバンプ1以外の部分に樹脂シート5を挟み込むとともに、はんだバンプ1と接続ランド4とを接触させた状態とする。
【0077】
続いて、本実施形態では、BGA/CSP2を上側、基板3を下側にした状態ではんだバンプ1をリフローさせる。すると、BGA/CSP2を支えていたはんだバンプ1が軟化して液状となる。そのため、BGA/CSP2が下降して基板3側とは反対側の熱可塑性樹脂膜52に接触し、BGA/CSP2の自重(例えば1mg/mm2以上)が樹脂シート5に印加される。
【0078】
また、本リフロー時において、熱可塑性樹脂膜52は、軟化温度が80〜180℃のものを用いているため、リフローの熱によって軟化している。そのため、BGA/CSP2及び基板3の各一面と熱可塑性樹脂膜52とが、BGA/CSP2の自重を加圧源としてリフローと同時に接着される。さらに、はんだバンプ1の溶融時に、BGA/CSP2と基板3に引っ張り力が加わることにより、確実に接着させることができる。そして、はんだバンプ1の固化等を行うと、図3(d)に示す実装構造が出来上がる。
【0079】
また、本実施形態の他の例として、図4に示す様に、はんだバンプ1に対応する位置に厚み方向に貫通し且つはんだバンプ1が収納可能な大きさの開口部54を有する樹脂シート5を用いた実装方法を採用しても良い。図4(a)〜(d)に示す様に、基板3の一面のうち接続ランド4以外の部分に、樹脂シート5を搭載し、はんだバンプ1と接続ランド4とを対応させつつ基板3の一面上にBGA/CSP2を搭載する。そして、上記図3に示した例と同様に、リフロー及び自重による接着を行うと、図4(e)に示す実装構造が出来上がる。
【0080】
なお、上記した本実施形態の製造方法においては、まず、基板3側に樹脂シート5を仮固定した後、BGA/CSP2を基板3上にマウントしたが、上記図2(b)及び(c)に示したように、樹脂シート5が仮固定されたBGA/CSP2を基板3の一面にマウントするようにしても良い。この場合も、上記同様に、リフロー及び自重による接着を行うことができる。
【0081】
このように、本第3実施形態においても、熱処理工程が1回で済むこと、熱硬化性樹脂板51の支持によるはんだ接続部の熱疲労寿命の向上、熱硬化済みの樹脂シート5を用いることによる生産性の向上、実装状態でのボイド発生防止、及び他の混載部品への熱的影響の回避、リペアの可能化といった、種々の効果を奏する。
【0082】
さらに、本実施形態によれば、BGA/CSP(電子部品)2の自重を加圧源として、軟化した各熱可塑性樹脂膜52とBGA/CSP2及び基板3とが接着される。そのため、電子部品の自重以外に外部からの余分な荷重印加を行うことなく、実装がなされ、はんだバンプの固化後またはリフロー中の加圧を不要とできるため、更に生産性の高い実装方法を実現することができる。
【0083】
ところで、上記各図1〜4に示される最終的な実装構造は、一面側に突出して形成されたはんだバンプ1を有するBGA/CSP2を、はんだバンプ1を介して基板3の一面側に形成された接続ランド4上に接続してなる電子部品の実装構造を提供するものである。
【0084】
そして、各実装構造では、BGA/CSP2と基板3との間のうちはんだバンプ1以外の領域に熱硬化性樹脂板51を介在させ、熱硬化性樹脂板51の一面とBGA/CSP2の一面、及び、熱硬化性樹脂樹脂板51の他面と基板3の一面を、各々熱可塑性樹脂膜52によって接着したことを特徴としている。これら実装構造は、各々上記した実装方法によって適切に形成可能なものであり、本発明の目的に叶うものである。
【0085】
また、上記各実施形態においては、一面側に突出して形成されたはんだバンプ1を有するBGA/CSP2を、はんだバンプ1を介して基板3の一面側に形成された接続ランド4上に接続してなる電子部品の実装構造において、BGA/CSP2と基板3との間のうちはんだバンプ1以外の領域に介在してBGA/CSP2と基板3とを支持する樹脂シート5を提供することができる。
【0086】
この樹脂シート5の特徴をまとめておくと、該樹脂シート5は、硬化済みの熱硬化性樹脂板51の両面を一対の熱可塑性樹脂膜52で挟んでなるものであり、熱硬化性樹脂板51は、はんだバンプ1と同程度の熱膨張係数を有するものである。特に、図4に示す樹脂シート5は、図示の如く、はんだバンプ1に対応する位置に、はんだバンプ1が収納可能な大きさで厚み方向に貫通する開口部54が形成されていることを特徴とするものである。
【0087】
そして、この樹脂シート5は、本体の熱硬化性樹脂板51がリジッドであるため、実装時において取扱い性に優れ且つはんだバンプ1の高さの確保が容易となる。また、樹脂シート5は、実装時において、はんだバンプ1以外の部位の物理的な接続にのみ用いられるため、電子部品と基板との電気的接続機能(例えばシートに形成されたホールに導電体を埋め込んだ構成等)が不要であり、シンプルな構成とできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る電子部品の実装方法を示す工程図である。
【図2】上記第1実施形態に係る実装方法の他の例を示す工程図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る電子部品の実装方法を示す工程図である。
【図4】上記第2実施形態に係る実装方法の他の例を示す工程図である。
【符号の説明】
1…はんだバンプ、2…BGAまたはCSP、3…基板、4…接続ランド、
5…樹脂シート、51…熱硬化性樹脂板、52…熱可塑性樹脂膜、
54…開口部。
Claims (9)
- 一面側に突出して形成されたはんだバンプ(1)を有する電子部品(2)を、前記はんだバンプを介して基板(3)の一面側に形成されたランド部(4)上に実装するようにした電子部品の実装方法であって、
硬化済みの熱硬化性樹脂板(51)の両面を、一対の熱可塑性樹脂膜(52)で挟んでなる樹脂シート(5)を予め用意し、
前記電子部品の前記一面と前記基板の前記一面との間のうち前記はんだバンプ以外の部分に、前記樹脂シートを挟み込むとともに、前記はんだバンプと前記ランド部とを接触させた状態で、前記はんだバンプを加熱してリフローさせる工程と、
続いて、リフローされた前記はんだバンプを固化させることにより、前記電子部品と前記基板とを電気的に接続する工程と、
この接続された前記電子部品と前記基板とを近づけるように加圧しつつ、前記はんだバンプの溶融温度よりも低い温度にて加熱することにより、前記はんだバンプを前記突出方向に潰して変形させるとともに、前記樹脂シートにおける一対の前記熱可塑性樹脂膜を、それぞれ、前記電子部品の前記一面及び前記基板の前記一面に接着する工程と、を備えることを特徴とする電子部品の実装方法。 - 一面側に突出して形成されたはんだバンプ(1)を有する電子部品(2)を、前記はんだバンプを介して基板(3)の一面側に形成されたランド部(4)上に実装するようにした電子部品の実装方法であって、
硬化済みの熱硬化性樹脂板(51)の両面を、一対の熱可塑性樹脂膜(52)で挟んでなる樹脂シート(5)を予め用意し、
前記電子部品の前記一面と前記基板の前記一面との間のうち前記はんだバンプ以外の部分に、前記樹脂シートを挟み込むとともに、前記はんだバンプと前記ランド部とを接触させた状態とする工程と、
続いて、前記電子部品と前記基板とを近づけるように加圧しつつ加熱することにより、前記はんだバンプをリフローさせるとともに、前記樹脂シートにおける一対の前記熱可塑性樹脂膜を、それぞれ、前記電子部品の前記一面及び前記基板の前記一面に接着する工程と、を備えることを特徴とする電子部品の実装方法。 - 前記樹脂シート(5)における一方の前記熱可塑性樹脂膜(52)を、加圧及び加熱することにより、前記電子部品(2)及び前記基板(3)のどちらか一方に貼り合わせた後、前記電子部品の前記一面と前記基板の前記一面との間のうち前記はんだバンプ(1)以外の部分に、挟み込むようにすることを特徴とする請求項1または2に記載の電子部品の実装方法。
- 一面側に突出して形成されたはんだバンプ(1)を有する電子部品(2)を、前記はんだバンプを介して基板(3)の一面側に形成されたランド部(4)上に実装するようにした電子部品の実装方法であって、
硬化済みの熱硬化性樹脂板(51)の両面を、一対の熱可塑性樹脂膜(52)で挟んでなる樹脂シート(5)を予め用意し、
前記電子部品の前記一面と前記基板の前記一面との間のうち前記はんだバンプ以外の部分に、前記樹脂シートを挟み込むとともに、前記はんだバンプと前記ランド部とを接触させた状態とする工程と、
続いて、前記電子部品を上側にした状態で前記はんだバンプをリフローさせて前記電子部品の自重を前記樹脂シートに印加するとともに、前記熱可塑性樹脂膜を軟化させることにより、前記樹脂シートにおける一対の前記熱可塑性樹脂膜を、それぞれ、前記電子部品の前記一面及び前記基板の前記一面に接着する工程と、を備えることを特徴とする電子部品の実装方法。 - 前記熱硬化性樹脂板(51)は、前記はんだバンプ(1)と同程度の熱膨張係数を有するものであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の電子部品の実装方法。
- 前記はんだバンプ(1)に対応する位置には、前記はんだバンプが収 納可能な大きさで厚み方向に貫通する開口部(54)が形成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の電子部品の実装方法。
- 一面側に突出して形成されたはんだバンプ(1)を有する電子部品(2)を、前記はんだバンプを介して基板(3)の一面側に形成されたランド部(4)上に接続してなる電子部品の実装構造において、
前記電子部品と前記基板との間のうち前記はんだバンプ以外の領域には、熱硬化性樹脂板(51)が介在しており、この熱硬化性樹脂板の一面と前記電子部品の前記一面、及び、前記熱硬化性樹脂板の他面と前記基板の前記一面は、各々、熱可塑性樹脂膜(52)によって接着されていることを特徴とする電子部品の実装構造。 - 前記熱硬化性樹脂板(51)は、前記はんだバンプ(1)と同程度の熱膨張係数を有するものであることを特徴とする請求項7に記載の電子部品の実装構造。
- 前記はんだバンプ(1)に対応する位置には、前記はんだバンプが収納可能な大きさで厚み方向に貫通する開口部(54)が形成されていることを特徴とする請求項7または8に記載の電子部品の実装構造。
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