JP4016200B2 - 二次電池の充電装置及び充電方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、検出した電池の電池電圧より得られる電圧上昇率で充電を制御する二次電池の充電装置及び充電方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、例えば携帯電話やノート型パーソナルコンピュータ等のポータブル化された電子機器の進歩に伴って、これら電子機器のポータブル電源となる二次電池に対する高容量化や長寿命化等の要求が高まっている。
【0003】
例えば、従来から使用されているニッケルカドミウム(Ni−Cd)二次電池では、高容量化を図るために、焼結式の電極板に代えて3次元構造を有する非焼結式の電極板を用いたものが開発されている。また、最近では、更なる高容量化を可能とするアルカリ二次電池として、負極に水素吸蔵合金を用いたニッケル水素(Ni−H)二次電池が注目されている。
【0004】
このニッケル水素二次電池では、負極に水素吸蔵合金粉末を集電体に固定した構造のものを使用することで、従来のアルカリ二次電池において代表的な負極材料であるカドミウム(Cd)に比べて、単位重量当り又は単位容量当りのエネルギー密度を高めることが可能である。また、高容量化の他にも、Cd等のように環境を汚染する虞れがないといった優れた特徴を有している。
【0005】
【特許文献1】
特開昭61−288740号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したニッケル水素二次電池は、一般的に充電状態と休止状態とを所定の周期で繰り返すパルス充電方式で充電が行われる。この方式では、電池電圧が安定している休止状態の開放された電池電圧を検出し、この検出された休止状態の電池電圧に基づいて充電を制御させる。
【0007】
しかしながら、このような休止状態の電池電圧により充電を制御する方法では、図8に示すように、ニッケル水素二次電池と使用済みの一次電池(例えばアルカリ乾電池やマンガン乾電池等)との充電初期の電池電圧に差がないことから、誤って放電済みの一次電池を充電してしまう虞がある。なお、図8は、ニッケル水素二次電池及び一次電池をパルス充電した際の休止状態の電池電圧と充電経過時間との関係を示しており、図8中100はニッケル水素二次電池の電池電圧の変化を示し、図8中101は使用済みの一次電池の電圧変化を示し、図8中102は未使用の一次電池の電圧変化を示している。
【0008】
このような問題を解決する方法としては、例えば充電状態の電池電圧で充電を制御する方法がある。このような制御方法では、図9に示すように、充電初期における電池電圧の差がニッケル水素二次電池と一次電池とで明確になることから一次電池に充電することを防ぐことができる。しかしながら、この場合、充電状態の電池電圧を検出する際に、充電電流によって検出される電池電圧に誤差が発生し、誤った充電制御を行ってしまう虞がある。なお、図9は、ニッケル水素二次電池及び一次電池をパルス充電した際の充電状態の電池電圧と充電経過時間との関係を示しており、図9中200はニッケル水素二次電池の電池電圧の変化を示し、図9中201は使用済みの一次電池の電圧変化を示し、図9中202は未使用の一次電池の電圧変化を示している。
【0009】
また、上述したニッケル水素二次電池においては、パルス充電方式で充電する際に、充電電流を例えば電池定格容量の0.3C程度の高レートにして短時間(例えば3時間程度)で充電を行う、いわゆる急速充電で充電される。このような急速充電では、図10に示すように、充電末期に電池電圧がピーク値から低下するニッケル水素二次電池の特性を生かし、例えば充電末期の電池電圧のピーク値を過ぎてからの所定時間当りの電圧低下(−ΔV)を検出し、この検出結果に基づいて満充電状態になったかどうかを判定して充電を停止又は制御させるようにしている(例えば、特許文献1を参照。)。
【0010】
しかしながら、この急速充電では、図11に示すように、充電末期の電池電圧のピーク値を過ぎるまで充電を行うと、電池電圧のピーク値以降、電池温度が急激に上昇して高温となり、ニッケル水素二次電池が劣化して電池特性が低下することがある。なお、図11では、横軸に充電経過時間を示し、2つの縦軸に充電電圧、充電時の電池温度をそれぞれ示している。また、図11中300は電池電圧の変化を示し、図11中301は充電時の電池温度の変化を示している。
【0011】
また、急速充電を行えるような充電装置は、充電を制御する電子回路等が非常に高価であり、装置自体の値段が高くなってしまう。
【0012】
したがって、ニッケル水素二次電池においては、急速充電ではなく、例えば充電電流値を電池定格容量の0.1C以下と低レートにして長時間(8時間〜12時間程度)かけてタイマ制御により充電させることも可能である。すなわち、電流値の低い一定の電流で所定の時間充電し、所定の時間に達したら充電を停止又は制御させる充電方法である。しかしながら、この充電方法では、充電末期の電池温度の急激な上昇は抑えられるものの、充電時間が長すぎてユーザの要求に適合していないのが現状である。
【0013】
以上のような高レート及び低レートで充電した際に起こる問題を解決するために、例えば3時間〜7時間程度でニッケル水素二次電池が満充電状態になるような電流値で充電する方法等が考えられる。これにより、充電末期の電池温度の急激な上昇を抑えつつ、低レートで充電したときよりも充電時間を短縮することが可能となる。
【0014】
しかしながら、この場合、図12に示すように、充電末期に電池電圧がピーク値から低下するといったニッケル水素二次電池の特性が生じにくくなり、充電末期に電池電圧がピーク値を過ぎてからの電圧低下を検出して満充電状態になったかどうかを判定する充電制御を行うことが困難になる。また、充電末期のピーク値を過ぎてからの小さな電圧降下を検出できるように、電池電圧を検出する検出感度を高くすること等も考えられるが、この場合、電池電圧の他に外乱ノイズ等も検出してしまい、満充電状態になる前に充電を停止させる等、誤った充電制御を行ってしまう虞がある。
【0015】
そこで、本発明は、このような従来の実情に鑑みて提案されたものであり、充電末期の急激な温度上昇を抑えつつ、比較的短時間で満充電状態まで充電できる優れた二次電池の充電装置及びその充電方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成する本発明に係る二次電池の充電装置は、電池に対して充電状態と休止状態とを所定の周期で繰り返すパルス充電を行う充電手段と、上記電池における充電状態の電池電圧と、休止状態の開放された電池電圧とを検出する電圧検出手段と、上記電圧検出手段が検出した上記電池の充電状態の電池電圧に基づいて、上記電池が一次電池又は二次電池のどちらであるかを判定する電池判定手段と、上記電池判定手段が上記二次電池であると判定したときに、上記電圧検出手段が検出した上記電池の休止状態の開放された電池電圧に基づいて、上記パルス充電を制御する制御手段とを備える。上記制御手段は、上記電圧検出手段がサンプリングし検出した上記電池の休止状態の開放された電池電圧に基づいて、上記パルス充電が開始されてから上記電池電圧が上昇したかどうかを判定する電圧判定手段と、上記電圧判定手段で上記電池電圧が上昇したと判定したときに、上記電圧検出手段が検出した上記電池の休止状態の開放された電池電圧に基づいて、上記電池の所定時間間隔毎の電圧上昇率が直前の当該電圧上昇率よりも低下する電圧上昇率低下を検出する検出手段と、上記電圧上昇率低下が上記検出手段により検出されてから予め設定した時間が経過したときに、上記パルス充電を停止又は制御するタイマ回路とを有している。そして、上記電池判定手段が、上記電圧検出手段が検出した上記電池における充電状態の電池電圧が所定電圧より高いとき、一次電池であると判定して上記パルス充電を停止し、この所定電圧より低いとき、二次電池であると判定して上記パルス充電を行い、上記電圧判定手段が、上記電圧検出手段が検出した上記電池の休止状態の開放された電池電圧が上記パルス充電が開始されてから上昇したと判定したときに、上記電圧検出手段が検出した上記電池の休止状態の開放された電池電圧に基づいて、上記検出手段で上記電池の所定時間間隔毎の電圧上昇率が直前の当該電圧上昇率よりも低下する電圧上昇率低下を検出し、上記電圧上昇率低下を検出したとき、上記タイマ回路で所定時間を計時し、所定時間経過したとき、満充電状態として、上記パルス充電を停止又は制御する。
【0017】
また、本発明に係る二次電池に対して充電状態と休止状態とを所定の周期で繰り返すパルス充電を行う二次電池の充電方法は、電池におけるサンプリングした充電状態の電池電圧と休止状態の開放された電池電圧とを検出するステップと、上記電圧検出手段が検出した上記電池における充電状態の電池電圧が所定電圧より高いとき、一次電池であると判定して上記パルス充電を停止し、この所定電圧より低いとき、二次電池であると判定して上記パルス充電を行うステップと、上記電池の休止状態の開放された電池電圧が上記パルス充電が開始されてから上昇したと判定したときに、上記電池の休止状態の開放された電池電圧に基づいて、上記電池の所定時間間隔毎の電圧上昇率が直前の当該電圧上昇率よりも低下する電圧上昇率低下を検出するステップと、上記電圧上昇率低下を検出したとき、所定時間を計時し、所定時間経過したとき、満充電状態として、上記パルス充電を停止又は制御するステップとを有する。
【0018】
本発明では、充電状態の電池電圧に基づいて一次電池と二次電池とを判定することで、電圧を印加することにより電池電圧に大きな差が生じる一次電池及び二次電池の特性を利用することができることから、一次電池と二次電池とを容易且つ適切に判定できる。更に、休止状態の開放された電池電圧に基づいてパルス充電を制御することで、充電電流により生じる誤差が抑えられた電池電圧でパルス充電が制御されることから、パルス充電を容易且つ適切に制御できる。そして、休止状態の開放された電池電圧に基づいて電池電圧が上昇したと判定され、次いで電圧上昇率低下を検出したときに、電池が充電末期に近づいたと判定し、電池の充電を停止又は制御することで、充電末期に小さな電圧降下しか示さないような電流値で充電した場合でも、充電末期を判定して満充電状態まで電池を充電できると共に、従来のような充電電圧の最高値や、充電末期の電圧降下を検出する充電制御とは異なり、充電末期の電池に起こる急激な温度上昇が起こる前に充電を停止又は制御することができる。すなわち、本発明では、充電状態の電池電圧と休止状態の開放された電池電圧とを検出し、これらの電池電圧を用途に応じて使い分けることで、各判定を正確に行うことができ、結果として、二次電池を満充電状態まで充電することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した二次電池の充電装置及び充電方法について、図面を参照しながら詳細に説明する。先ず、本発明を適用した充電装置について説明する。図1に示す充電装置1は、例えばアルカリ二次電池(以下、電池という。)30に対し、電池定格容量の0.1C〜1C程度の充電電流、いわゆる低レート(0.1C)や高レート(1C)といわれる様々な電流値の充電電流でも適切に満充電状態まで充電できるものである。
【0029】
この充電装置1は、電池30に対して充電状態と休止状態とを所定の周期で繰り返すパルス充電を行う電源回路部2と、電源回路部2による電池30のパルス充電を制御する充電制御部3と、電池30を保持する電池保持部4とを備えている。
【0030】
電源回路部2は、例えばスイッチング電源回路であり、家庭用交流電源等の外部電源から交流電圧を供給させるコンセント等の電源供給端子に接続される入力フィルタ5と、入力フィルタ5に接続される整流回路6と、整流回路6より供給されたパルス充電のための交流電流を昇圧/降圧させるPWM(パルス幅変調)コンバータ7と、PWMコンバータ7より電池30に供給されるパルス電流の出力電圧を検出する出力検出部8と、出力検出部8が検出した情報に基づいてPWMコンバータ7を制御するPWM制御回路9とを備えている。
【0031】
入力フィルタ5は、電源供給端子等から入力された所定の周波数帯域の交流電流を除去し、必要な周波数帯域のパルス波形の交流電流だけを透過する。
【0032】
整流回路6は、例えば入力フィルタ5によって必要な周波数帯域だけにされた交流電流を所定の直流電流に変換し、安定した電圧を有するパルス波形の直流電流に整える。
【0033】
PWMコンバータ7は、一対のコイル10a,10bを有するトランス10と、トランス10に接続されてPWM制御回路9からの電気信号によりオン/オフすることでPWMコンバータ7に供給される直流電流を制御するスイッチング素子11とを備えている。
【0034】
トランス10は、整流回路6が電気的に接続されている一次コイル10aと、電池30が電気的に接続されている二次コイル10bとからなり、整流回路6より一次コイル10aに電流が供給されることで二次コイル10bが電圧を誘起して電池30にパルス波形の充電電流を供給する。
【0035】
スイッチング素子11は、例えばトランジスタ等であり、一次コイル10aとPWM制御回路9との間に配置され、PWM制御回路9から供給されるパルス信号に基づいてオン/オフを切り換える。スイッチング素子11は、オンの状態ではトランス10に電流が供給されるようにし、オフの状態ではトランス10に直流電流が流れないようにする。
【0036】
なお、PWMコンバータ7においては、トランス10やスイッチング素子11の他に、例えば二次コイル10bから電池30に供給される充電電流の電圧を平滑化させる平滑コンデンサ12や、平滑コンデンサ12を充電するための電流が急激に平滑コンデンサ12に供給されることを防止するダイオード13等を二次コイル10bと電池保持部4との間に備えている。
【0037】
このような構成のPWMコンバータ7は、PWM制御回路9からの電気信号によりスイッチング素子11がオンになると、外部電源等から供給された交流電圧を入力フィルタ5、整流回路6を介して直流電流に変換された状態でトランス10の一次コイル10aに供給する。そして、PWMコンバータ7は、一次コイル10aに直流電圧の電流が供給されることにより二次コイル10bで電圧が誘起されて二次コイル10bに直流電圧の電流が発生し、ダイオード13を介して平滑コンデンサ12により平滑化された直流電圧の充電電流を電池30に供給する。また、PWMコンバータ7は、PWM制御回路9からの電気信号によりスイッチング素子11がオフになると、トランス10の一次コイル10aに対する直流電流の供給が停止されることになり、電池30に供給される充電電流を抑制する。
【0038】
出力検出部8は、発光素子14a及び受光素子14bを備えるフォトカプラ14と、PWMコンバータ7から電池30に供給されるパルス波形の充電電流の電圧を検出する作動増幅回路15とを備えている。
【0039】
フォトカプラ14は、PWMコンバータ7と電池30との間の電圧を検出するように接続される発光ダイオード等からなる発光素子14aと、発光素子14aからの光信号を受光し、受光した光信号を電気信号に変換してPWM制御回路9に供給するフォトトランジスタ等からなる受光素子14bをと備えている。そして、フォトカプラ14は、発光素子14aがPWMコンバータ7と電池30との間に流れる充電電流の電圧に対応した明暗レベルの光を発光し、発光素子14aからの光を受光した受光素子14bが受光した光信号の明暗レベルに対応した電圧レベルの電気信号をPWM制御回路9に対して出力する。
【0040】
作動増幅回路15は、フォトカプラ14の発光素子14aに電気的に接続され、発光素子14aに供給される電流の電圧を制御する。具体的に、作動増幅回路15は、所定の電圧を有する基準電圧源15aを備え、充電電流の電圧と基準電圧源15aの電圧との誤差によりフォトカプラ14の発光素子14aに供給される電流の電圧を制御する。フォトカプラ14は、作動増幅回路15によって制御された電圧レベルに則った明暗レベルの光を発光素子14aが発光する。
【0041】
このような構成の出力検出部8は、電池30に供給されるパルス波形の充電電流の電圧に対応して制御された電圧レベルの電気信号をPWM制御回路9に出力する。すなわち、出力検出部8は、電池30に供給される充電電流の出力状態を検出し、この検出した情報に基づいた電気信号をPWM制御回路9に出力する。
【0042】
PWM制御回路9は、出力検出部8から供給される電気信号の電圧レベルに対応してパルス幅を変えたパルス信号をPWMコンバータ7のスイッチング素子11に出力する。
【0043】
以上のような構成の電源回路部2は、電源供給端子から交流電圧が入力フィルタ5、整流回路6等を介して直流電圧にされた状態でPWMコンバータ7におけるトランス10の一次コイル10aに供給されると、二次コイル10bが誘起されて直流電圧のパルス波形を有する充電電流が生じ、この充電電流を電池30に供給する。そして、電源回路部2は、PWMコンバータ7から供給される充電電流の出力状態を出力検出部8が検出し、その検出した情報に基づいた電圧レベルの電気信号をフォトカプラ14がPWM制御回路9に出力する。そして、電源回路部2は、PWM制御回路9が出力検出部8からの電気信号の電圧レベルに対応したパルス幅のパルス信号をPWMコンバータ7のスイッチング素子11に出力し、パルス信号のパルス幅に応じてスイッチング素子11のオン/オフが制御されてトランス10の一次コイル10aに供給される電流を制御する。そして、電源回路部2は、一次コイル10aに供給される制御された状態の電流に対応した状態の充電電流を二次コイル10bから電池保持部4を介して電池30に供給する。このように、電源回路部2は、充電電流の出力状態を確認しながら、整流回路6や平滑コンデンサ12等で整流されたパルス波形を有する充電電流を安定した状態で電池30に供給する。
【0044】
充電制御部3は、電池30の電圧を検出する電圧検出回路16と、電池30と電源回路部2との間の電気的な接続のオン/オフを切り換えるスイッチング素子17と、電源回路部2やスイッチング素子17等を制御する制御回路18と、制御回路18からのセット信号によって所定の時間に達したときにスイッチング素子17のオン/オフを切り換えるタイマ回路19と、使用者が充電電流値等の条件を充電装置に入力する入力部20を備えている。
【0045】
電圧検出回路16は、A/D(アナログ/デジタル)変換器16aを備え、充電中の電池30の電圧を検出し、その結果をA/D変換器16aでデジタル変換された電気信号を制御回路18等に出力する。
【0046】
スイッチング素子17は、例えばトランジスタ素子等であり、制御回路18から出力された切換信号に基づいて、電池30と電源回路部2との間の電気的な接続のオン/オフを切り換える。
【0047】
制御回路18は、コンピュータプログラム等が記録されているリード・オンリ・メモリ(Read Only Memory:以下、単にROMという。)21と、ROM21からコンピュータプログラム等がロードされて記録されるランダム・アクセス・メモリ(Random Access Memory:以下、単にRAMという。)22と、IC(integrated circuit)チップ、LSI(Large-scale Integrated Circuit)チップ等の集積回路等からなる中央演算処理装置(Central Processing Unit:以下、CPUという。)23とを備えている。
【0048】
ROM21は、例えば、後述する電池30の充電方法を実行するためのコンピュータプログラム等が記録され、CPU23からの命令に応じてコンピュータプログラムをRAM22にロードする。
【0049】
RAM22は、ROM21からのコンピュータプログラム等がロードされると共に、後述する判定フラグ等も記録される。RAM22は、CPU23で演算処理されたデータ等を書き換え可能に記録する記録手段であり、CPU23からの命令に応じて記録されているデータをCPU23に出力したり、書き換えたりする。
【0050】
CPU23は、電圧検出回路16から送信されたデジタル信号を、上述した集積回路等で演算処理し、命令信号や情報信号等にして電源回路部2、スイッチング素子17、ROM21、RAM22等に出力する。
【0051】
そして、このようなROM21、RAM22、CPU23で構成される制御回路18は、入力部20等から送信された操作信号に従って電源装置1全体を制御したり、タイマ回路19にセット信号やリセット信号を送信したりする。
タイマ回路19は、制御回路18からセット信号を受信すると予め設定された時間の間だけタイマを作動させ、タイマの作動中はスイッチング素子17をオンの状態で保持する。そして、タイマ回路19は、予め設定された時間が過ぎたときにタイマが停止し、それと同時にスイッチング素子17をオフの状態にする。また、タイマ回路19は、制御回路18からのリセット信号が入力されると予め設定された時間が過ぎて停止したタイマをリセットする。
【0052】
入力部20は、充電装置1における電池30に供給されるパルス波形の充電電流や、電池30にかかる充電電圧や、電池30が充電されている時間等の条件を使用者がキー操作等で入力するためのスイッチや、充電を開始させるための充電開始スイッチ等を備えている。そして、この入力部20は、使用者により入力された操作信号を、例えば電源回路部2や制御回路18等に出力する。
【0053】
電池保持部4は、充電装置1で電池30をパルス充電する際に、電池30を着脱可能な状態で保持させ、保持された電池30の端面に位置する正極外部端子に接触させることで接続される正極端子24と、正極外部端子とは反対側の端面に位置する負極外部端子に接触させることで接続される負極端子25とを有している。正極端子24は、スイッチング素子17を介して充電回路部2に電気的に接続されており、電池30にパルス波形の充電電流を供給する。そして、正極端子24及び負極端子25には、接続された電池30の正極外部端子及び負極外部端子の接触面に対して略垂直に押圧させた状態で接触させるようにする例えばコイルばね等の弾性手段が備えられている。
【0054】
この電池保持部4は、電池30の正極外部端子に正極端子24を押圧させ、電池30の負極外部端子に負極端子25を押圧させることで、電池30を正極端子24と負極端子25とに挟持させるようにして着脱可能に保持する。
【0055】
次に、上述した構成の充電装置1でパルス充電される電池30について図2を参照して説明する。電池30は、電解液にアルカリ水溶液を用いた、いわゆるNi−水素二次電池やNi−Cd二次電池等のアルカリ二次電池である。この電池30は、発電要素となる電池素子31と、電池内部でイオンを移動させる際の媒体となる電解液32と、これら電池素子31や電解液34等を収納する有底筒状の外装容器33と、外装容器33を封口する封口蓋体34とを備えている。
【0056】
電池素子31は、シート状の正極35と、シート状の負極36と、これら正極35と負極36とがセパレータ37を介した状態で積層され、長手方向に巻回されたものである。
【0057】
正極35は、正極活物質の粉末が正極支持体に固着されてなるもので、シート状の正極支持体である導電性金属等からなるパンチングメタルの両主面に、正極活物質を含有する正極電極層が形成されている。
【0058】
正極35において、正極電極層は、水酸化ニッケルを主成分とする粒子に導電層が被覆されてなる正極活物質の粉末と、この正極活物質の粉末同士を結着させる例えばポリテトラフルオロエチレン等の樹脂材料等からなる結着剤をと含有しており、必要に応じて例えばNi粉、黒鉛、カーボンブラック等の導電助材を含有させることも可能である。正極電極層においては、正極活物質の粉末が結着剤を介して結着され、正極活物質の表面にある導電層同士が接触して高次構造の、金属電気伝導を示す導電性ネットワークが形成される。そして、この正極電極層は、正極支持体の両主面上に積層形成されて固着されることにより、正極支持体と電気的に接続される。
【0059】
負極36は、負極活物質の粉末が負極支持体に固着されてなるもので、シート状の負極支持体の両主面に、負極活物質を含有する負極電極層が形成されている。負極36において、負極電極層は、負極活物質の粉末と、この負極活物質の粉末同士を結着させる例えばポリテトラフルオロエチレン等の樹脂材料等からなる結着剤とを含有しており、必要に応じて例えばNi粉、黒鉛、カーボンブラック等の導電助材を含有させることも可能である。負極活物質には、例えば水素吸蔵合金、水酸化カドミウム等を用いる。また、負極支持体には、正極35の場合と同様に、シート状の導電性金属等からなるパンチングメタル等を用いる。
【0060】
セパレータ37には、例えばポリアミド樹脂、ポリプロピレン等からなる不織布を用いることができる。
【0061】
以上のような構成の電池素子31は、最外周に負極36が露出するように巻回されることで、外装容器33に収納した際に外装用器33の内周面に負極36が接触により接続されることになる。
【0062】
電解液32は、例えば水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム等のアルカリ金属水酸化物のうちの何れか一種、又はこれらの混合物を水に溶解させ、必要に応じてアルカリ土類金属イオン等を添加させたものである。
【0063】
外装容器33は、例えば導電性金属等からなる有底筒状容器であり、底部が円状にされている。なお、外装容器33には、例えば矩形状、扁平円状等の底部を有する有底筒状容器を用いることもできる。この外装容器33は、負極36が内周面で電気的に接触されることで電池30の外部負極端子となる。
【0064】
封口蓋体34は、外装容器33に収納された電池素子31の正極35と例えば導電性金属等からなるリード端子35aを介して電気的に接続され、電池30の外部正極端子となる。
【0065】
そして、以上のような構成の電池30は、外装容器33に電池素子31及び電解液32が収納され、外装容器33の開口部に封口蓋体34が樹脂材料等からなるガスケット38を介して圧入された状態で、外装容器33の開口部付近を内側に曲げ加工、いわゆるかしめ加工されることで封口蓋体34が強固に固定されて電池素子31及び電解液32を密閉封入させたものである。また、電池30は、外装容器33をかしめ加工した際に、外装容器33の開口部の縁部全周でガスケット38がはみ出るようにされており、外部負極端子となる外装容器33と外部正極端子となる封口蓋体34とが接触しないようにされている。
【0066】
次に、上述した充電装置1を用いた電池30の充電方法について説明する。先ず、ステップS1〜ステップS9の処理について、図3に示すフローチャートを参照にしながら説明する。
【0067】
使用者は、ステップS1において、例えば家庭用交流電源等にコンセント等の電源供給端子を接続させたり、入力部20装置全体の電源スイッチ等をオンしたりすることで各回路等を起動させ、充電装置1を電池30の充電が可能な状態にする。
【0068】
次に、使用者は、ステップS2において、電池30を電池保持部4に保持する。電池30を電池保持部4に保持する際は、電池30の正極外部端子を正極端子24で押圧させ、電池30の負極外部端子を負極端子25で押圧させるようにして電池30を着脱可能に保持する。このとき、電池30は、図4に示すように、充電状態と休止状態とを所定の周期で繰り返すパルス波形の直流電流が流れて、充電状態の電池電圧(以下、充電電圧と記す。)Aと、休止状態の開放された電池電圧(以下、休止電圧と記す。)Bとを所定の周期で繰り返し示すことになる。なお、図4では、横軸に充電経過時間を示し、縦軸に充電電圧を示している。
【0069】
次に、充電制御部3は、ステップS3において、電圧検出回路16が正極端子24と負極端子25との間の充電電圧A及び休止電圧Bを所定の時間間隔で検出し、検出した充電電圧A及び休止電圧BのデータをA/D変換器16aでアナログ信号からデジタル信号に変換して制御回路18のCPU23に所定の時間間隔で出力する。そして、充電制御部3は、充電電圧A及び休止電圧Bを所定の時間間隔でサンプリングしてCPU23に入力された入力電圧データVinを例えばROM21やRAM22等に出力する。
【0070】
次に、充電制御部3は、ステップS4において、電池30が電池保持部4に保持されているか、いないかを電圧検出回路16でサンプリングされた入力電圧データVinに基づいて制御回路18が判定する。このとき、制御回路18は、電池保持部4に電池30が保持されているか、いないかの判定の他に、保持されている場合は正負極等が正確に保持されているかも判定する。そして、制御回路18は、電池30が電池保持部4に正確に保持されていると判定したとき、ステップS5に進む。一方、制御回路18は、電池30が電池保持部4に保持されていないと判断、若しくは正確に保持されていないと判定したとき、ステップS4の処理を繰り返す。
【0071】
次に、充電制御部3は、ステップS5において、電圧検出回路16でサンプリングされた入力電圧データVinが充電電圧Aのものか、休止電圧Bのものかを制御回路18が判定する。そして、制御回路18が休止電圧Bの入力電圧データVinであると判定したときは、ステップS6に進み、制御回路18が充電電圧Aの入力電圧データVinであると判定したときは、ステップS9に進む。
【0072】
次に、充電制御部3は、ステップS6において、制御回路18が休止電圧Bの入力電圧データVinをRAM22に記録されている予め設定された閾値となる電圧値と比較し、休止電圧Bの入力電圧データVinが閾値となる電圧値よりも高いか、低いかを判定する。
【0073】
制御回路18によって休止電圧Bの入力電圧データVinが閾値となる電圧値よりも低いと判定されたときは、電池30が内部短絡していると制御回路18が判断してステップS7に進む。一方、制御回路18によって休止電圧Bの入力電圧データVinが閾値となる電圧値よりも高いと判定されたときは、電池30が内部短絡してないと制御回路18が判断して図5に示すステップS10に進み、電池30を満充電状態までパルス充電するための処理を行う。なお、充電制御部3において、ステップS6で用いられる閾値となる電圧値は、電池30の内部短絡を判定する所定値として、使用者が入力部20から入力することでRAM22に記録される。
【0074】
次に、充電制御部3は、ステップS7において、電池保持部4に保持されている電池30がステップS6で内部短絡していると判定される等、異常のある電池30であることを知らせるサインを例えばランプを点滅させる等して表示する。
【0075】
次に、充電制御部3は、ステップ8において、ステップS6で内部短絡していると判定された電池30が充電されることがないように、充電制御部3がスイッチング素子17を制御して電源回路部2と電池30との間の電気的な接続をオフの状態にしてパルス充電を強制的に終了する。
【0076】
これにより、充電装置1では、例えば誤って内部短絡している電池30を誤って保持させてしまった場合でも、内部短絡している電池30がパルス充電されることなく電池保持部4より不具合のある電池30を排出することができる。
【0077】
次に、ステップS5で制御回路18によって入力電圧データVinが充電電圧Aのものであると判定されてステップS9に進んだ場合について説明する。充電制御部3は、ステップS9において、制御回路18が充電電圧Aの入力電圧データVinをRAM22に記録されている予め設定された閾値となる電圧値と比較し、充電電圧Aの入力電圧データVinが閾値となる電圧値よりも高いか、低いかを判定する。
【0078】
充電制御部3において、制御回路18によって充電電圧Aの入力電圧データVinが閾値となる電圧値よりも高いと判定されたときは、電池30が一次電池であると制御回路18が判定してステップS7に進み、ステップS7で電池30が一次電池であって異常であることを示すサインが表示されてステップS8に進み、ステップS8で一次電池である電池30が充電されることがないようにパルス充電を強制的に終了する。一方、制御回路18によって充電電圧Aの入力電圧データVinが閾値となる電圧値よりも低いと判定されたときは、電池30が二次電池であると制御回路18が判断したことになり、ステップS6で内部短絡していないと判定されたときと同様に、図5に示すステップS10に進み、電池30を満充電状態までパルス充電するための制御を行う。なお、充電制御部3において、ステップS9で用いられる閾値となる電圧値は、電池30が二次電池であるかどうかを判定する所定値として、使用者が入力部20から入力することでRAM22に記録される。
【0079】
これにより、充電装置1では、例えば誤って電池保持部4に一次電池を保持させてしまった場合でも、一次電池がパルス充電されることなく電池保持部4より一次電池を排出することができる。
【0080】
以上で説明したステップS1〜ステップS9では、電圧検出回路16でサンプリングされた充電電圧Aの入力電圧データVinと休止電圧Bの入力電圧データVinとをそれぞれ用途に応じて使い分けている。具体的に、充電装置1においては、電圧を印加することで電圧に大きな差が生じる一次電池及び二次電池の特性を用いることで一次電池と二次電池とを容易且つ適切に判定できることから、充電電圧Aの入力電圧データVinを電池30が一次電池又は二次電池のどちらかであるかを判定するために利用している。また、充電電流により検出された入力電圧データVinに誤差が生じることのない休止電圧Bの入力電圧データVinを電池30の内部短絡の有無を判定するために利用している。そして、電池30は、電圧検出回路16でサンプリングされた充電電圧Aの入力電圧データVinと休止電圧Bの入力電圧データVinとにより、二次電池であり且つ内部短絡してないと判定されたものがステップS10以降の処理に進み、満充電状態までパルス充電されることになる。
【0081】
次に、電圧検出回路16でサンプリングされた充電電圧Bの入力電圧データVinをRAM22に記録する処理を行うステップS10以降について、図5に示すフローチャートを参照にして説明する。
【0082】
充電制御部3は、ステップS10において、充電装置1のパルス充電を制御する際に、所定の時間間隔で繰り返される各充電操作の処理を行うための判定を下すときを判定タイミングとし、今このときが判定タイミングであるか否かを制御回路18が判定する。そして、制御回路18によって判定タイミングであると判定されたときは、ステップS11に進み、制御回路18によって判定タイミングでないと判定されたときは、図3に示したステップS3に進んでステップS3以降の処理を行う。
【0083】
次に、充電制御部3は、ステップS11において、電圧検出回路16でサンプリングされた前回の休止電圧Bの入力電圧データVin(以下、電圧データVm1と記す。)を、前々回の休止電圧Bの入力電圧データVin(以下、電圧データVm2と記す。)がRAM22の記録されていた領域に移し、新たな電圧データVm2としてRAM22に記録し、ステップS12に進む。
【0084】
次に、充電制御部3は、ステップS12において、RAM22の電圧データVm1が記録されていた領域に電圧検出回路16でサンプリングされた休止電圧Bの入力電圧データVinを新たな電圧データVm1として記録し、ステップS13に進む。
【0085】
次に、充電制御部3は、ステップ13において、制御回路18が1回目の判定タイミングであるかどうかを判定する。制御回路18によって判定タイミングが1回目であると判定されたときは、図3に示したステップS3に進んでステップS3以降の処理を行う。一方、制御回路18によって判定タイミングが1回目ではないと判定されたときは、ステップS14に進む。
【0086】
次に、充電制御部3は、ステップS14において、RAM22に記録された電圧データVm1、電圧データVm2を制御回路18が演算処理、すなわち電圧データVm2−電圧データVm1の式より得られる前回差分電圧(以下、差分電圧データVd1と記す。)を、前々回差分電圧(以下、差分電圧データVd2と記す。)がRAM22に記録されていた領域に移し、新たな差分電圧データVd2としてRAM22に記録し、ステップS15に進む。なお、差分電圧データVd1は、電圧データVm1が検出されてから電圧データVm2が検出されるまでの所定の時間間隔当たりに電圧データVm2−電圧データVm1の分だけ電圧変化があったことを示しており、電圧データVm2−電圧データVm1が0より大きい場合は電圧上昇率であり、電圧データVm2−電圧データVm1が0より小さい場合は電圧低下率である。
【0087】
次に、充電制御部3は、ステップS15において、RAM22の差分電圧データVd1が記録されていた領域に、制御回路18が演算処理を行い得られた最新の差分電圧を新たな差分電圧データVd1として記録し、ステップS16に進む。
【0088】
次に、充電制御部3は、ステップS16において、制御回路18が2回目の判定タイミングであるかどうかを判定する。充電制御部3においては、制御回路18によって判定タイミングが2回目であると判定されたときは、図3に示したステップS3に進んでステップS3以降の処理を行う。一方、制御回路18によって判定タイミングが2回目ではないと判定されたときは、図6に示すステップS17に進み、電池30を満充電状態までパルス充電するための処理を行う。
【0089】
次に、電圧上昇率低下を検出する処理を行うステップS17以降について、図6に示すフローチャートを参照にして説明する。
【0090】
充電制御部3は、ステップS17において、充電末期の電池電圧の上昇があったことを示す判定フラグ等がRAM22にセットされているかどうかを制御回路18が判定する。そして、充電制御部3においては、制御回路18が充電末期の電池電圧の上昇がないと判定したときはステップS18に進み、制御回路18が充電末期の電池電圧の上昇があったと判定したときはステップS25に進む。
【0091】
次に、充電制御部3は、ステップS18において、充電開始から最初の電池電圧の上昇が終息したことを示す判定フラグ等がRAM22にセットされているかどうかを制御回路18が判定する。そして、充電制御部3においては、制御回路18よって充電開始から最初の電池電圧の上昇が終息していないと判定されたときはステップS19に進み、制御回路18によって充電開始から最初の電池電圧の上昇が終息したと判定されたときはステップS23に進む。
次に、充電制御部3は、ステップS19において、充電開始から最初の電池電圧の上昇が終息しているかどうかを判定するために、制御回路18がRAM22に記録されている差分電圧データVd1と予め設定された閾値となる電圧値とを比較し、差分電圧データVd1と閾値となる電圧値との大小を判定する。
【0092】
充電制御部3においては、制御回路18によって差分電圧データVd1が閾値となる電圧値以下であると判定されたときは、充電開始から最初の電池電圧の上昇が終息したと判定し、ステップS20に進む。一方、制御回路18によって差分電圧データVd1が閾値となる電圧値より大であると判定されたときは、充電開始から最初の電池電圧の上昇が終息していないと判定し、図3に示したステップS3に進んでステップS3以降の処理を行う。なお、充電制御部3において、ステップS19で用いる閾値となる電圧値は、充電開始から最初の電池電圧の上昇が終息しているかどうかを判定するための所定値として、使用者が入力部20から入力することでRAM22に記録される。
【0093】
次に、充電制御部3は、ステップS20において、充電開始から最初の電池電圧の上昇が終息したことを示す判定フラグ等を制御回路18がRAM22にセットし、ステップS21に進む。
【0094】
次に、充電制御部3は、ステップS21において、充電開始から最初の電池電圧の上昇が終息された電池30が満充電状態であるか否かを判定するために、制御回路18がRAM22に記録されている電圧データVm1と予め設定された閾値となる電圧値とを比較し、電圧データVm1と閾値となる電圧値との大小を判定する。
【0095】
充電制御部3においては、制御回路18によって電圧データVm1が閾値となる電圧値以上であると判定されたときは、電池30が満充電状態であると判定し、ステップS22に進む。一方、制御回路18によって電圧データVm1が閾値となる電圧値より小であると判定されたときは、電池30が満充電状態ではないと判定し、図3に示したステップS3に進んでステップS3以降の処理を行う。なお、充電制御部3において、ステップS21で用いる閾値となる電圧値は、電池30が満充電状態であるかどうかを判定するための所定値として、使用者が入力部20から入力することでRAM22に記録される。
【0096】
次に、充電制御部3は、ステップS22において、満充電状態の電池30に対し、これ以上、パルス充電が行われないように、制御回路18がスイッチング素子17を制御して電源回路部2と電池30との間の電気的な接続をオフの状態にしてパルス充電を強制的に終了するか、若しくは電池30にトリクル充電が行われるように電源回路部2等を制御する。
【0097】
これにより、充電装置1では、例えば未充電状態か、充電状態かが判定できない電池30をパルス充電した場合でも、電池30が過充電されて劣化してしまうことを防止できる。
【0098】
次に、ステップS21でステップS3に進み、ステップS3以降の処理が繰り返された後に、充電開始から最初の電池電圧の上昇が終息したと判定された電池30がステップS18でステップS23に進んだ場合について説明する。充電制御部3は、ステップS23において、充電末期の電池電圧の上昇の有無を判定するために、制御回路18がRAM22に記録されている差分電圧データVd1と予め設定された閾値となる電圧値とを比較し、差分電圧データVd1と閾値となる電圧値との大小を判定する。
【0099】
充電制御部3においては、制御回路18によって差分電圧データVd1が閾値となる電圧値以上であると判定されたときは、充電末期の電池電圧の上昇があったと判定し、ステップS24に進む。一方、制御回路18によって差分電圧データVd1が閾値となる電圧値より小であると判定されたときは、充電末期の電池電圧の上昇がないと判定し、図3に示したステップS3に進んでステップS3以降の処理を行う。なお、充電制御部3において、ステップS23で用いる閾値となる電圧値は、充電末期の電池電圧の上昇の有無を判定するための所定値として、使用者が入力部20から入力することでRAM22に記録される。
【0100】
次に、充電制御部3は、ステップS24において、充電末期の電池電圧の上昇があったことを示す判定フラグ等を制御回路18がRAM22にセットし、図3に示したステップS3に進んでステップS3以降の処理を行う。
【0101】
次に、ステップS24からステップS3に進み、ステップS3以降の処理が繰り返された後に、充電末期の電池電圧の上昇があったと判定された電池30がステップS17でステップS25に進んだ場合について説明する。充電制御部3は、ステップS25において、充電末期の充電電圧の上昇で入力電圧データVinが最大値に達する前に電池30のパルス充電を制御するために、制御回路18がRAM22に記録されている差分電圧データVd1と差分電圧データVd2とを比較し、差分電圧データVd1と差分電圧データVd2との大小を判定する。
【0102】
このとき、充電制御部3においては、制御回路18によって差分電圧データVd1の値が差分電圧データVd2の値よりも小であると判定されたとき、充電末期の差分電圧データVd1が直前の差分電圧データVd2より低下した、すなわち電圧上昇率低下が検出されたと判定し、ステップS26に進む。一方、制御回路18によって差分電圧データVd1の値が差分電圧データVd2の値以上であると判定されたときは、充電末期の差分電圧データVd1が直前の差分電圧データVd2より上昇している、すなわち電圧上昇率低下がまだ検出されていないと判定し、図3に示したステップS3に進んでステップS3以降の処理を行う。
【0103】
次に、充電制御部3は、ステップS26において、ステップS25で電圧上昇率低下を検出したと判定した制御回路18がタイマ回路19にセット信号を送信し、セット信号を受信したタイマ回路19が予め設定された時間の間だけタイマを作動し、ステップS27に進む。
【0104】
次に、充電制御部3は、ステップS27において、タイマ回路19がタイマの作動時間が予め設定された時間に達したかどうかを判定する。そして、充電制御部3において、タイマ回路19によってタイマの作動時間が予め設定された時間に達したと判定されたときは、電池30が満充電状態になったと判定してステップS22に進み、制御回路18が電池30のパルス充電を強制的に終了するか、若しくは電池30にトリクル充電が行われるように電源回路部2等を制御する。一方、タイマ回路19によってタイマの作動時間が予め設定された時間に達してないと判定されたときは、電池30がまだ満充電状態になっていないと判定し、ステップS27の処理を繰り返す。
【0105】
以上で説明した電池の充電方法では、電圧検出回路16が検出した充電電圧Aの入力電圧データVinに基づいて電池30を一次電池、二次電池の何れかであるかを判定することで、電圧を印加することで電池電圧に大きな差が生じる一次電池及び二次電池の特性を利用できることから、電池30が一次電池、二次電池の何れかであるかの判定を容易且つ適切に行うことができる。
【0106】
また、この方法では、電圧検出回路16が検出した休止電圧Bの入力電圧データVinに基づいてパルス充電を制御することで、充電電流により生じる電池電圧の誤差が抑えられ、誤差の無い電池電圧でパルス充電を適切に制御できることから、電池30を過充電したり、充電不足にさせたりすることを防止できる。
【0107】
さらに、この方法では、ステップS18で電池電圧が上昇したと判定され、ステップS25で電圧上昇率低下が検出されたときに、電池が充電末期に近づいたと充電制御部3が判断することから、充電末期に小さな電圧降下しか生じないような、例えば電池定格容量の0.3Cよりも小さな電流値で充電した場合でも充電末期を適切に判定でき、電池30を満充電状態までパルス充電することができる。
【0108】
さらにまた、この方法では、電圧上昇率低下の検出により充電末期を判定してパルス充電を制御することで、従来のような電池定格容量の0.3C〜1C程度の高レートな電流値で急速充電した場合に、充電末期における電池温度の急激な上昇が起こる前にパルス充電を制御できることから、充電末期に電池30の温度が上昇して起こる電池特性の劣化を防止できる。
【0109】
ここで、電池電圧、電池温度と充電経過時間との関係を示す特性図を図7に示す。図7中dtは判定タイミングの時間間隔を示し、図7中dVは判定タイミングの時間間隔当たりの電圧変化を示し、図7中50は電圧変化を示し、図7中51は温度変化を示している。なお、図7では、横軸に充電経過時間を示し、2つの縦軸に充電電圧、充電時の電池温度をそれぞれ示している。
【0110】
図7に示す評価結果から、充電末期の電圧上昇率低下が起こるポイントCは、図7中の判定タイミングの時間間隔当たりの電圧変化率(dV/dt)D1と電圧変化率D2との間であり、この時点では電池温度の急激な上昇が起こっていないことがわかる。したがって、充電装置1においては、電圧上昇率低下を検出した際に、パルス充電を制御することで電池温度の急激な上昇を防止することができる。
【0111】
また、図7に示す評価結果から、充電末期の電圧上昇率低下は、充電電圧が最高となるポイントEより前段側で起きていることがわかる。したがって、充電装置1においては、充電末期の電圧上昇率低下を検出することで、従来のような充電電圧最高値や充電末期の電圧降下等を検出しなくても充電末期に近づいたことを判定することができる。これにより、充電装置1においては、例えば充電末期に小さな電圧降下しか生じないような電流値で充電しても充電末期を適切に判定でき、満充電状態までパルス充電することができる。
【0112】
上述した充電方法では、ステップS10以降もパルス波形を有する充電電流で電池30の充電を行うことを例に挙げて説明しているが、このことに限定されず、上述した充電方法においてはステップS10以降を、例えばパルス波形を有することのない直流電流で電池30の充電を行うこともできる。
【0113】
また、上述した充電方法では、ステップS25で電圧上昇率低下を検出した後に、ステップS26でタイマ回路19のタイマが作動している間充電してからステップS22に進んで充電を制御しているが、このことに限定されることはなく、例えばステップS25で電圧上昇率低下を検出した後、すぐにステップS22に進んで充電を停止又は制御させることもできる。
【0114】
なお、上述した実施の形態においては、外形形状が略円筒状の電池30を例に挙げて説明しているが、このことに限定されることはなく、例えばコイン型、ボタン型、ガム型等、様々な形状のアルカリ二次電池にも適用可能である。また、アルカリ二次電池に限らず、リチウムイオン二次電池、ニッケル−亜鉛電池等の二次電池にも適用可能である。
【0115】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、電池をパルス充電する際に、充電状態の電池電圧に基づいて電池を一次電池、二次電池の何れかであるかを判定し、休止状態の開放された電池電圧に基づいてパルス充電を制御する。このように、本発明によれば、充電状態の電池電圧及び休止状態の開放された電池電圧をそれぞれ用途に応じて使い分けることで、電池の判定や充電制御を容易且つ適切に行うことができる。
【0116】
また、本発明によれば、電池電圧が上昇した後に、電圧上昇率低下を検出することで電池が充電末期に近づいたと判定し、電池の充電を制御する。したがって、本発明によれば、例えば充電末期に小さな電圧降下しか生じないような電流値で充電しても満充電状態まで充電でき、充電不足等を防止できる。
【0117】
さらに、本発明によれば、電圧上昇率低下を検出することで充電末期を判定できることから、従来のような高レートな電流値で急速充電した場合に起こっていた充電末期における電池温度の急激な上昇が起こる前に充電を制御でき、電池が高温になって劣化することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した充電装置を示す模式図である。
【図2】同充電装置で充電されるアルカリ二次電池の内部構造を示す斜視図である。
【図3】同充電装置でアルカリ二次電池を充電する際の電池を判定する処理を説明するフローチャートである。
【図4】アルカリ二次電池をパルス充電した際の電池電圧と充電経過時間との関係を示す特性図である。
【図5】同充電装置でアルカリ二次電池を充電する際の各判定タイミングにおける処理を説明するフローチャートである。
【図6】同充電装置でアルカリ二次電池を充電する際の電圧上昇率低下の検出する処理を説明するフローチャートである。
【図7】アルカリ二次電池を充電した際の電池電圧、電池温度と充電経過時間との関係を示す特性図である。
【図8】一次電池及びニッケル水素二次電池をパルス充電した際の休止状態の電池電圧と充電経過時間との関係を示す特性図である。
【図9】一次電池及びニッケル水素二次電池をパルス充電した際の充電状態の電池電圧と充電経過時間との関係を示す特性図である。
【図10】ニッケル水素二次電池を急速充電した際の電池電圧と充電経過時間との関係を示す特性図である。
【図11】ニッケル水素二次電池を急速充電した際の電池電圧、電池温度と充電経過時間との関係を示す特性図である。
【図12】ニッケル水素二次電池を3時間〜7時間かけて充電した際の電池電圧と充電経過時間との関係を示す特性図である。
【符号の説明】
1 充電装置、2 電源回路部、3 充電制御部、4 電池保持部、5 入力フィルタ、6 整流回路、7 パルス幅変調コンバータ、8 出力検出部、9 パルス幅変調制御回路、10 トランス、11,17 スイッチング素子、12平滑コンデンサ、13 ダイオード、14 フォトカプラ、15 作動増幅回路、16 電圧検出回路、16a アナログ/デジタル変換器、18 制御回路、19 タイマ回路、20 入力部、21 リード・オンリ・メモリ、22 ランダム・アクセス・メモリ、23 中央演算処理装置、24 正極端子、25 負極端子、30 アルカリ二次電池、31 電池素子、32 電解液、33 外装容器、34 封口蓋体

Claims (8)

  1. 電池に対して充電状態と休止状態とを所定の周期で繰り返すパルス充電を行う充電手段と、
    上記電池における充電状態の電池電圧と、休止状態の開放された電池電圧とを検出する電圧検出手段と、
    上記電圧検出手段が検出した上記電池の充電状態の電池電圧に基づいて、上記電池が一次電池又は二次電池のどちらであるかを判定する電池判定手段と、
    上記電池判定手段が上記二次電池であると判定したときに、上記電圧検出手段が検出した上記電池の休止状態の開放された電池電圧に基づいて、上記パルス充電を制御する制御手段とを備え、
    上記制御手段は、上記電圧検出手段がサンプリングし検出した上記電池の休止状態の開放された電池電圧に基づいて、上記パルス充電が開始されてから上記電池電圧が上昇したかどうかを判定する電圧判定手段と、
    上記電圧判定手段で上記電池電圧が上昇したと判定したときに、上記電圧検出手段が検出した上記電池の休止状態の開放された電池電圧に基づいて、上記電池の所定時間間隔毎の電圧上昇率が直前の当該電圧上昇率よりも低下する電圧上昇率低下を検出する検出手段と、
    上記電圧上昇率低下が上記検出手段により検出されてから予め設定した時間が経過したときに、上記パルス充電を停止又は制御するタイマ回路とを有しており、
    上記電池判定手段が、上記電圧検出手段が検出した上記電池における充電状態の電池電圧が所定電圧より高いとき、一次電池であると判定して上記パルス充電を停止し、この所定電圧より低いとき、二次電池であると判定して上記パルス充電を行い、
    上記電圧判定手段が、上記電圧検出手段が検出した上記電池の休止状態の開放された電池電圧が上記パルス充電が開始されてから上昇したと判定したときに、上記電圧検出手段が検出した上記電池の休止状態の開放された電池電圧に基づいて、上記検出手段で上記電池の所定時間間隔毎の電圧上昇率が直前の当該電圧上昇率よりも低下する電圧上昇率低下を検出し、
    上記電圧上昇率低下を検出したとき、上記タイマ回路で所定時間を計時し、所定時間経過したとき、満充電状態として、上記パルス充電を停止又は制御する二次電池の充電装置。
  2. 更に、上記電圧検出手段が検出した上記電池の休止状態の開放された電池電圧に基づいて、上記電池が短絡しているかどうかを判定する短絡判定手段を備え、
    上記短絡判定手段、上記電圧検出手段が検出した上記電池の休止状態の開放された電池電圧が閾値より高いと判定したとき上記パルス充電を行い、低いと判定したとき上記パルス充電を停止する請求項1記載の二次電池の充電装置。
  3. 更に、上記検出手段により上記電圧上昇率低下が検出される前に、上記電圧検出手段により検出された上記電池の休止状態の開放された電池電圧が所定の値に達したかどうかを判定する更なる電圧判定手段を備え、
    上記更なる電圧判定手段は、上記所定の値に達したとき、上記パルス充電を停止する請求項1又は請求項2記載の二次電池の充電装置。
  4. 上記二次電池は、ニッケル水素二次電池である請求項1乃至請求項3の内、何れか1項記載の二次電池の充電装置。
  5. 二次電池に対して充電状態と休止状態とを所定の周期で繰り返すパルス充電を行う二次電池の充電方法において、
    電池におけるサンプリングした充電状態の電池電圧と休止状態の開放された電池電圧とを検出するステップと、
    電圧検出手段が検出した上記電池における充電状態の電池電圧が所定電圧より高いとき、一次電池であると判定して上記パルス充電を停止し、この所定電圧より低いとき、二次電池であると判定して上記パルス充電を行うステップと、
    上記電池の休止状態の開放された電池電圧が上記パルス充電が開始されてから上昇した と判定したときに、上記電池の休止状態の開放された電池電圧に基づいて、上記電池の所定時間間隔毎の電圧上昇率が直前の当該電圧上昇率よりも低下する電圧上昇率低下を検出するステップと、
    上記電圧上昇率低下を検出したとき、所定時間を計時し、所定時間経過したとき、満充電状態として、上記パルス充電を停止又は制御するステップとを有する二次電池の充電方法。
  6. 更に、上記電池の休止状態の開放された電池電圧が閾値より高いと判定したとき上記パルス充電を行い、低いと判定したとき上記電池が短絡しているものとして上記パルス充電を停止するステップを有する請求項5記載の二次電池の充電方法。
  7. 更に、上記電圧上昇率低下が検出される前に、上記電池の休止状態の開放された電池電圧が所定の値に達したかどうかを判定し、上記所定の値に達したとき、上記パルス充電を停止するステップを有する請求項5又は請求項6記載の二次電池の充電方法。
  8. ニッケル水素二次電池に対して上記パルス充電を行うことを特徴とする請求項5乃至請求項7の内、何れか1項記載の二次電池の充電方法。
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