JP4015780B2 - 耐熱鋼の溶接方法及び後熱処理方法 - Google Patents
耐熱鋼の溶接方法及び後熱処理方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、耐熱鋼の溶接に係わり、特にボイラ、化学プラント等、高温あるいは高圧力の条件下で使用される高強度耐熱鋼に好適な溶接方法及び後熱処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
発電用ボイラや各種熱交換器等においては、多数の伝熱管群及び伝熱管を集合する管寄せと配管が高温、高圧の条件下で使用されている。近年、特に大容量の発電用ボイラにおいては発電効率向上のため蒸気条件が高温高圧化しつつあり、伝熱管材や配管材、又は板材として、従来多用されてきたCr含有量2.25%以下でフエライト/パーライト組織の耐熱鋼に替わる、高温強度の高い新しい耐熱鋼が開発されている。
【0003】
すなわち、9%Cr鋼に、Mo,Nb及びVを添加したものや2.25〜12%Cr鋼にMo,Nb,V及びWを添加したもので、これらは既に製品化され、実機で使用され始めている。このような新しい耐熱鋼の特徴は、いずれも1050℃前後の焼ならし及び780℃前後の焼戻し処理、すなわち調質処理を行うことにより、焼戻しマルテンサイト組織(例えば9%Cr鋼、11%Cr鋼の場合)或いは焼戻しベイナイト組織(例えば2.25%Cr鋼の場合)として高温強度を高めたことにある。
【0004】
これらの耐熱鋼を実機部材として使用するためには溶接で接合する必要がある。それぞれの耐熱鋼に合わせた共金系の溶接材料が開発されており、従来鋼と同様に溶接施工し、720〜750℃前後の応力除去焼鈍を行うのが一般的である。
【0005】
ところで、焼戻しマルテンサイト組織の鋼は、溶接の際に溶接熱影響部(HAZ)においてビッカース硬さで20〜40程度の軟化が生じ、特に大入熱の溶接では軟化領域が広くなって継手のクリープ破断強度が母材より低くなることがある。このため溶接部の構造によっては軟化領域の幅が広くならないように、溶接施工の際に入熱を小さく抑える等細心の注意が必要であった。
【0006】
HAZの軟化を回復させる方法としては、溶接後に上述の耐熱鋼と同じ条件で焼ならし及び焼戻し処理を行う必要がある。しかしこの場合、HAZの組織は溶接前の状態に回復するが、従来の溶接材料では、溶接後応力除去焼鈍を行って使用することを前提としており、成分元素量を母材より少な目に調整しているため、溶接金属のクリープ破断強度が低下するという課題が生じた。
【0007】
一方、管寄せのように母管に多数の伝熱管が枝管として溶接される構造では、図5に示すように、20cm〜1m程度の長さのレグチューブ2を母管1に溶接し、その先端に長尺の枝管(伝熱管)3を溶接する場合が多い。従来技術の手法をこのような管寄せに適用する場合、レグチューブ2を母管1に溶接した状態で焼きならし焼戻し処理を行うと、母管とレグチューブの溶接部4の強度は回復するものの、焼きならし時に1,050℃前後の高温から衝風冷却で急冷されるため、熱ひずみによる変形が生じ、図6に示すようにレグチューブの取り付け寸法が狂うという問題が生じる。
【0008】
レグチューブはフェライト鋼の場合もあるが、特に、レグチューブにオーステナイト鋼伝熱管を使用している場合は、異材溶接部でより大きな熱ひずみが生じるため、特に大きな寸法誤差を生じることになる。またオーステナイト鋼は溶体化処理(1,050〜1,100℃前後から急冷、通常は水冷)した状態で使用するのが原則であり、本発明の対象としているフエライト系耐熱鋼の焼ならし焼戻し処理の状態で使用するのは材料特性上好ましくない。
【0009】
枝管溶接部は過大な曲げ荷重が作用する場合もあって重要部位であるにもかかわらず、このように枝管の取り付け寸法精度や熱処理条件の問題が十分解決されていないため、従来技術ではHAZの強度低下問題を解決できなかった。
【0010】
また、比較的径の大きい圧力容器は、複数の鋼板を曲げ加工して溶接により接合した鏡板と胴体及びこれらに付属する管台類から構成される。圧力容器の筒状の胴体部分は従来技術の手法をそのまま適用できるが、複数の鋼板を曲げ加工して溶接する鏡板の製作に関しては考慮されていなかった。
【0011】
従来技術による鏡板の製作手順の一般的な例を図13に示し、その手順の各工程は図示したとおりの態様である。鏡板は半球形状でほとんどの溶接線に対して内圧による周方向応力が作用するため、全ての溶接部の強度を母材と同等に回復させる必要があり、また複雑な3次元形状であることから、鏡板の溶接部に従来技術を適用しようとする場合、溶接後の焼ならし熱処理の際の熱変形によって、寸法的に円筒状の胴体との接合に支障をきたすという問題があった。
【0012】
また、前記耐熱鋼の材料を配管として用いる場合は、直管だけでなく曲げ管も必要となる。鋼管の外径が数百〜1000mm程度の大径の厚肉管では一般に熱間曲げ加工によって曲げ管を製作するが、曲げ加工方法としては加熱炉で鋼管を熱した後に曲げ加工する火曲げ法のほか、高周波誘導加熱を用いた方法も作業性がよいため広く用いられている。高周波加熱曲げ加工は、鋼管をクランプで固定し、加熱コイルの中を通して加熱しながらクランプを低速で回転させて曲げることにより、所定の曲げ角度を得るものである。
【0013】
従来の比較的強度の低いフェライトパーライト組織鋼は曲げ加工後にも所定の組織と強度が得られるので、そのまま加工歪みによる残留応力除去のための応力除去焼鈍を行って使用するのが一般的であった。しかし前述の新しいマルテンサイト組織鋼あるいはベイナイト組織鋼は調質熱処理で強度を高めた材料であり、曲げ加工時の加熱によって高温強度の低下する領域が生じる場合があった。
【0014】
すなわちオーステナイト化温度まで十分に加熱されずAc1変態点付近に加熱されて金属組織が部分的に変態を起こしたり、曲げ加工後の冷却速度が遅いためにマルテンサイト変態しない領域が残る場合である。
【0015】
このため、図22に示すような熱間加工した曲げ管1は、曲げ加工後に配管素材を製作した際の最終熱処理と同じ温度条件にて焼ならし焼戻し処理を行い、組織と強度を回復させる処理を行うのが一般的であった。
【0016】
曲げ管の焼ならし焼戻し処理後は、図23に示すように当該曲げ管1の両端に他の配管4(直管或いは別の曲げ管)を突き合わせ周溶接し、配管として組み立てて行く。このような従来技術による製作手順を図21に示す。
【0017】
ところで、曲げ管1自体はこの焼ならし焼戻し処理によって所定の強度を確保できるものの、他の配管4との周溶接部3では溶接時の熱によって溶接熱影響部(HAZ)が軟化する問題があった。これは、熱間曲げ加工の場合と同様に、Ac1変態点付近に加熱されて金属組織が部分的に変態を起こすことが主原因である。
【0018】
周溶接部におけるHAZの軟化は、内圧に対しては強度に影響を及ぼさないことが力学的、実験的に証明されている。しかし配管全体の反力等に起因する曲げに対しては、HAZ軟化部が曲げ部近傍にあって曲げ応力が大きくなることから、設計上強度低下を考慮する必要があり、ラグにより配管の反力を抑えたり、曲げ半径を大きくする等、設計上の制約があった。
【0019】
このように調質された高強度鋼に対して一般的な従来技術による方法で配管を製作した場合、曲げ加工部の両端の周溶接部で強度上の信頼性が低下することから曲げ配管設計上の制約があり、新しい材料を適用する上で大きな工業的障害となっていた。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、前記課題を解決し、容易に施工が可能で、溶接継手の強度を高めて信頼性を向上させる枝管、鏡板の溶接方法及び後熱処理方法を提供することにある。
【0021】
また、本発明の目的は、配管の溶接の場合、前記課題を解決し、曲げ加工部近傍の周溶接部の強度を高めることにより、配管反力等に起因する損傷に対して信頼性の高い配管の製作方法を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明は主として次のような構成を採用する。
【0023】
Cr,Mo,Nb,Vを添加元素として含有する耐熱鋼の母管と枝管の溶接において、
前記母管と同一鋼種の短管を、前記耐熱鋼と同一組成のCr,Mo,Nb及びVを添加した溶接材料を用いて前記母管に溶接し、
前記溶接後に前記耐熱鋼の焼きならし温度及び焼戻し温度でそれぞれ焼きならし及び焼戻し処理を行い、
その後、前記短管の先端にフェライト系又はオーステナイト系耐熱鋼の枝管を溶接し、前記枝管の溶接後には焼きならし及び焼き戻し処理を行わない溶接方法及び後熱処理方法。
【0024】
Cr,Mo,Nb,V及びWを添加元素として含有する耐熱鋼の母管と枝管の溶接において、
前記母管と同一鋼種の短管を、当該耐熱鋼と同一組成のCr,Mo,Nb,V及びWを添加元素として添加した溶接材料を用いて前記母管に溶接し、
前記溶接後に前記耐熱鋼の焼きならし温度及び焼戻し温度でそれぞれ焼きならし及び焼戻し処理を行い、
その後、前記短管の先端にフェライト系又はオーステナイト系耐熱鋼の枝管を溶接し、前記枝管の溶接後には焼きならし及び焼き戻し処理を行わない溶接方法及び後熱処理方法。
【0025】
Cr,Mo,Nb及びVを添加元素として含有する耐熱鋼の配管において、
配管を構成する曲げ管の両端又は片端に同一鋼種の直管を、前記配管と同一組成のCr,Mo,Nb及びVを添加した溶接材料を用いて溶接し、
前記溶接後に管素材と同じ熱処理条件で焼ならし及び焼戻し処理を行い、
続いて、前記処理した配管の両端に他の直管を溶接し、前記他の直管の溶接後には焼きならし及び焼き戻し処理を行わない配管の溶接方法及び後熱処理方法。
【0026】
Cr,Mo,Nb,V及びWを添加元素として含有する耐熱鋼の配管において、
配管を構成する曲げ管の両端又は片端に同一鋼種の直管を、前記配管と同一組成のCr,Mo,Nb,V及びWを添加した溶接材料を用いて溶接し、
前記溶接後に管素材と同じ熱処理条件で焼ならし及び焼戻し処理を行い、
続いて、前記処理した配管の両端に他の直管を溶接し、前記他の直管の溶接後には焼きならし及び焼き戻し処理を行わない配管の溶接方法及び後熱処理方法。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態に係る枝管の溶接、鏡板の溶接、及び配管の溶接について、順に図面を用いて説明する。
【0028】
「枝管の溶接」
本発明の実施形態に係る枝管の溶接の構成例を図1〜図4に示す。本実施形態による一連の製作手順は図1に示す通りである。図1は、従来技術を表した図5及び図6に開示したものと同様の一般的な管寄せの構造例に対して、本発明を適用する場合の説明図である。枝管3の母管1への接続に際して、まず、短管6を母管1に溶接し、この溶接したものに焼ならし及び焼き戻しの処理を行い、ついで短管6と枝管3を溶接するものである。
【0029】
Cr,Mo,Nb及びV、又はCr,Mo,Nb,V及びWを主要添加元素として含有し、主として焼戻しマルテンサイト組織(例えば9%Cr鋼などの場合)或いは焼戻しベイナイト組織(例えば2.25%Cr鋼などの場合)からなる耐熱鋼母管1に対して、母管と同一鋼種の伝熱管材で製作した短管6を、当該耐熱鋼と同等組成のCr,Mo,Nb,及びV、又はCr,Mo,Nb,V及びWを添加した溶接材料を用いて母管1に溶接する。
【0030】
この短管6の長さが長いほど熱ひずみが生じた際の先端の寸法誤差が大きくなるため、短管は短いほどよいが、あまり短いとその後の伝熱管との溶接作業性に支障をきたすため、ある程度の長さが必要である。許容される変形量と溶接作業性を考慮すると、短管長さは短管外径の4倍以下、望ましくは3倍以下とする必要がある。(発電用ボイラにおける一般的な枝管の外径はφ45〜φ57mm程度である。)
母管と短管の溶接が終了した後、当該耐熱鋼の焼ならし温度及び焼戻し温度でそれぞれ焼ならし及び焼戻し処理を行う。必要に応じてさらに応力除去焼鈍を行っても良い。この焼ならし及び焼戻し処理により、溶接部4では母管と同等の強度が得られる。すなわち、HAZの組織は溶接前の状態に回復し、溶接金属も組成が母材と同等以上であるので母材と同等以上の強度となっている。
【0031】
熱処理後、図3に示すように短管6の先端に枝管(伝熱管)3を溶接する。短管6と枝管(伝熱管)3との溶接部(2)5に対しては焼ならし焼戻し処理を行わないが、過大な曲げ荷重の作用する可能性があるのは曲げモーメントが最大となる短管6と母管1との溶接部(1)4であり、溶接部(2)5では強度低下の問題は重要ではない。枝管(伝熱管)3は焼ならし及び焼戻し処理を受けないので、オーステナイト系耐熱鋼であっても変形や熱処理の問題は生じない。枝管がフェライト系耐熱鋼の場合でも同様の効果が得られることは勿論である。
【0032】
このように本実施形態で示した溶接部では、重要部位のHAZの軟化及び溶接金属の強度低下の問題が解決され、耐熱鋼母材と同等の信頼性を得ることができる。ここで、本実施形態では母管として調質された鋼管を素材に用いたが、この製作過程で調質熱処理を受けることになるので、製管後に調質されていない鋼管を素材に用いてもよい。この場合は母管の素材費が低減できるので、経済的な効果も得られる。
【0033】
また、Cr,Mo,Nb,V及びWを主要添加元素として含有した耐熱鋼母管1に対して母管と同一鋼種の伝熱管材で製作した短管6を、当該耐熱鋼と同等組成のCr,Mo,Nb,V及びWにさらにCoを添加した溶接材料を用いて母管に溶接してもよい。この場合母管と短管の溶接が終了した後、当該耐熱鋼の焼ならし焼戻し処理を行うことで、溶接部4で母管の強度を改善できる。
【0034】
次に、図4に本実施形態の他の構成例として、母管の素材に、長手溶接部に対して焼ならし焼戻し処理を行う板曲げ溶接鋼管を用いた場合の適用例を示す。母管1は半円状に曲げ加工した2枚の鋼板を長手溶接3及び3’で接合して鋼管にしたものである。短管6の溶接後に熱処理を行えば、一度の熱処理で、長手溶接部3,3’と枝管溶接部4に対して強度を回復させることができ、効率よく製作が進められる。板曲げ溶接鋼管としては、1枚の鋼板を円筒状に曲げ加工して1箇所を長手溶接するものにも適用できる。
【0035】
「鏡板の溶接」
本発明の実施形態に係る鏡板の溶接の構成例を図7〜図12に示す。本実施形態による一連の製作手順は図7に記述する通りである。図8は、一般的な鏡板の構造例に対して本実施形態を適用する場合の具体的な製作手順の説明図である。
【0036】
Cr,Mo,Nb及びV、又はCr,Mo,Nb,V及びWを主要添加元素として含有し、主として焼戻しマルテンサイト組織或いは焼戻しベイナイト組織からなる耐熱鋼板1を必要な寸法形状の分割片2に切断し、所定の寸法に曲げ加工する。
【0037】
次に、当該耐熱鋼と同等組成のCr,Mo,Nb,V、又はCr,Mo,Nb,V、Wを添加した溶接材料を用い、これらの分割片2を互いに溶接して図9に示すような半球状の鏡板3を形成する。さらにこの鏡板3の端部に溶接開先を加工し、図10に示すように別工程で製作した円筒状の胴体4と溶接接合する。胴体4の長手溶接部5及び胴体4と鏡板6の溶接部6は、鏡板の分割片2の溶接に使用したものと同一のものを用いる。
【0038】
鏡板と胴体の一部との溶接が終了した後、当該耐熱鋼の焼ならし温度及び焼戻し温度でそれぞれ焼ならし及び焼戻し処理を行う。必要に応じてさらに応力除去焼鈍を行ってもよい。熱処理後、図11に示すように別途製作した他の胴体部分4と接合し、圧力容器とする。
【0039】
このように本実施形態では、焼ならし焼戻し熱処理を行う前に鏡板部分を胴体部分に接合してあるので、熱処理による熱変形に特別注意を払う必要がない上、熱処理時に鏡板に発生する熱ひずみは胴体部分で拘束されることになり、結果的に熱変形を小さくすることもできる。また、1回の熱処理で鏡板の分割片の全溶接部だけでなく、鏡板と胴体の溶接部も母材と同等の強度とすることができる。
【0040】
ここで、本実施形態では鏡板と胴体の一体化溶接後に焼ならし焼戻し熱処理を行ったが、鏡板の寸法形状によって熱変形が十分小さい場合には、鏡板だけで焼ならし焼戻し熱処理を行ってもよい。また熱処理としては、鏡板の寸法が大きくて焼ならしの空冷時に所定の冷却速度が得られない場合は、焼ならしに替えて焼入れとしてもとい。
【0041】
本実施形態は素材鋼板として一般の調質された圧延鋼板を適用するものであるが、製作過程で調質熱処理を受けることになるので、圧延後に調質されていない鋼板を素材に用いてもよい。この場合は鋼板の素材費が低減できるので、経済的な効果も得られる。
【0042】
次に、本発明の他の構成例として、胴体と鏡板が別部品となるフランジ型の圧力容器の製作に関する構成例を図12に示す。この場合は前記構成例と同じ手順で鏡板6を製作し、リング状のフランジ部品8を鏡板に溶接した後、焼ならし焼戻し熱処理を行う、フランジ面の機械加工仕上げは全ての熱処理が終了した後に実施する。
【0043】
本発明は、一体溶接構造の圧力容器だけでなく、本実施形態のようなフランジ分割型の圧力容器にも適用でき、応用分野が広い。
【0044】
「配管の溶接」
本発明の実施形態に係る配管の溶接の構成例を図14〜図20に示す。本実施形態による一連の製作手順は図14に記述する通りである。高周波加熱曲げ或いは火曲げ等、従来の曲げ加工法により曲げ管を製作し、両端部に同一鋼種で同一外径及び同一肉厚の短管を溶接する。その後、この部分全体を管素材と同一或いは同等の温度条件で焼ならし及び焼戻し処理を行い、両端部に他の配管部分を溶接するものである。溶接後に焼ならし焼戻し処理を行うと、溶接金属の高温強度が若干低下するという課題がある。
【0045】
図15は曲げ管1及びその両端に短管である直管2及び2’を溶接した状況を示す。この状態では周溶接部3及び3’のHAZに軟化が生じている。ここで前述の条件にて焼ならし焼戻し処理を行うと、HAZの組織は回復し、軟化域は消滅する。
【0046】
図16は焼ならし焼戻し後、直管2及び2’の両端に他の配管4及び4’を溶接した状況を示す。直管2と他の配管4の間の周溶接部3にはHAZの軟化域が生じたまま残ることになるが、図23に示した従来の溶接部3と比較すると曲げ部から距離が離れており、溶接部に発生する曲げ応力のレベルは小さくなる。ここで、本実施形態では曲げ管1の両端に直管2及び2’を溶接した例を示したが、例えば、片側の曲げ応力だけが問題になる場合は、曲げ管1の当該片側のみに直管2を溶接してもよい。
【0047】
このように、本実施形態で示した配管製作方法では、曲げ部近傍の周溶接部におけるHAZの軟化を短管溶接後の焼ならし−焼戻し処理によって鋼管一般部と同等に回復させることができ、この周溶接部が特に損傷を受けることはない。
【0048】
焼ならし−焼戻し処理後に溶接する両端部の他の配管との溶接部には従来と同様のHAZが生じるが、この部分は曲げ部から離れた距離にあり、配管反力等に起因する曲げ応力が大幅に低減されるので、この部分に大きな損傷が作用することもない。
【0049】
また、焼ならし−焼戻し処理自体は従来から実施してきた熱処理であり、この熱処理によって製作費が上昇することもないので経済的にも問題ない。
【0050】
次に、本実施形態に係る他の構成例を図17及び図18に示す。製作方法の基本的な手順は図16に示した構成例と同一であるが、本構成例では、2本の曲げ管1及び1’が連続する場合を対象としたもので、その両端に直管2及び2’を溶接した状態で焼ならし焼戻しを行う。その後の手順は図16の構成例と同様で、図18に示すように他の配管4及び4’を溶接する。
【0051】
本構成例では、焼ならし焼戻しの際の配管寸法が大きくなり、大きな熱処理炉を必要とするが、より複雑な曲げ部を含む配管の製作に適するものである。本構成例では2本の曲げ管を例示したが、曲げ管の数は複数でよく、数が多いほど一度の熱処理で多数の曲げ部を処理できるので、製作効率が向上する。
【0052】
次に、本実施形態に係る更に他の構成例を図19及び図20に示す。製作方法の基本的な手順は図16の構成例と同一であるが、本構成例では、複数の曲げ管と直管が連続する場合を対象としたもので、図19に示した状態で焼ならし焼戻しを行う。その後の手順は図16の構成例と同様で、図20に示すように他の配管4及び4’を溶接する。本構成例で得られる効果は図18に示す構成例と同様であるが、効果はより大きい。
【0053】
以上説明したように、本発明の実施形態は、次のような構成並びに作用を奏するものを含むものである。
母管と同一鋼種の短管を当該耐熱鋼と同等組成のCr,Mo,Nb,V或いはさらにWを添加した溶接材料を用いて母管に溶接した後、当該耐熱鋼の焼ならし温度及び焼戻し温度でそれぞれ焼ならし及び焼戻し処理を行い、その後、短管の先端にオーステナイト系耐熱鋼の枝管を溶接することにある。
【0054】
そして、短管溶接部では焼ならし及び焼戻し処理の際に生じる変形が小さく、焼ならし及び焼戻し処理後に長尺の枝管を溶接するので、熱処理条件の異なるオーステナイト鋼伝熱管に対しても適用できる。
【0055】
また、鏡板を構成するための曲げ加工した分割片を、当該耐熱鋼と同等組成のCr,Mo,Nb,V或いはさらにWを添加した溶接材料を用いて溶接し、さらに、同じ溶接材料で胴体の一部と溶接接合した後、当該耐熱鋼の焼ならし温度及び焼戻し温度でそれぞれ焼ならし及び焼戻し処理を行うことにある。
【0056】
そして、鏡板と円筒状の胴体の一部とを一体とした後で焼ならし及び焼戻し処理を行うため、熱変形による両者間の寸法誤差は問題とならない。また、鏡板を構成する各分割片の溶接部及び鏡板と胴体との溶接部はすべて焼ならし焼戻し熱処理をうけるので、溶接部の強度は母材と同等である。
【0057】
また、配管を構成する曲げ管の片端或いは両端に同一鋼種の直管を溶接した後、これらの管素材と同じ条件で焼ならし及び焼戻し処理を行い、その後当該配管の両端に他の配管を溶接することにある。
【0058】
そして、曲げ部近傍の周溶接部におけるHAZの組織と強度は溶接後の焼ならし−焼戻し処理によって鋼管一般部と同等に回復しており、この周溶接部が特に損傷を受けることはない。焼ならし−焼戻し処理後に溶接する両端部の配管との溶接部には従来と同様のHAZが生じるが、この部分は曲げ部から離れた距離にあり、配管反力等に起因する曲げ応力が大幅に低減されるので、この部分に大きな損傷が作用することもない。
【0059】
【発明の効果】
本発明によれば、管寄せの重要部位である枝管溶接部の強度が向上して品質信頼性が向上する。また伝熱管としてオーステナイト鋼を用いる場合にも適用でき、工業的に効果が大である。
【0060】
また、圧力容器の重要部位である鏡板の溶接部の強度が向上して品質信頼性が向上する。また、フランジ型の圧力容器の上蓋にも適用でき、応用範囲が広いので工業的に効果が大である。
【0061】
さらに、素材鋼管の製造時には、焼ならし及び焼戻し処理が不要で素材の製造コストを低減でき、ひいてはプラントの建設コストを下げることができるので経済的な効果も大である。
【0062】
また、配管製作方法では、調質された高強度鋼に対しても曲げ加工部近傍の溶接部における強度低下を特別に考慮する必要がなく、三次元的な複雑な曲げを含む配管の設計も可能になるので、これらの材料の適用範囲が広がり、工業的に大きな効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る枝管の溶接に関する製作手順を示す図である。
【図2】本実施形態の母管と短管の溶接構造を示す図である。
【図3】本実施形態の母管と短管と枝管の溶接構造を示す図である。
【図4】板曲げ溶接鋼管の母管に短管を溶接する構造を示す図である。
【図5】従来技術による枝管の溶接構造を示す図である。
【図6】 熱ひずみによるレグチューブの寸法誤差を示す図である。
【図7】本発明の実施形態に係る鏡板の溶接に関する製作手順を示す図である。
【図8】本実施形態に関する鋼板から鏡板を製作する工程を示す図である。
【図9】本実施形態に関する半球状の鏡板を示す図である。
【図10】本実施形態に関する鏡板と円筒状胴体との溶接構造を示す図である。
【図11】本実施形態に係る鏡板を備えた圧力容器を示す図である。
【図12】フランジ型圧力容器の構成例を示す図である。
【図13】従来技術による鏡板の製作手順を示す図である。
【図14】本発明の実施形態に係る配管の溶接に関する製作手順を示す図である。
【図15】本実施形態に関する曲げ管と直管の溶接構造を示す図である。
【図16】本実施形態に関する曲げ管と直管と他の配管の溶接構造を示す図である。
【図17】本実施形態に関する曲げ管と他の曲げ管と直管の溶接構造を示す図である。
【図18】本実施形態に関する曲げ管と他の曲げ管と直管と他の配管の溶接構造を示す図である。
【図19】本実施形態に関する曲げ管と直管の他の接続例の溶接構造を示す図である。
【図20】本実施形態に関する曲げ管と直管の他の接続例の溶接構造を示す図である。
【図21】従来技術における配管の溶接に関する製作手順を示す図である。
【図22】従来技術の曲げ管の構造を示す図である。
【図23】従来技術における曲げ管と短管の溶接構造を示す図である。
【符号の説明】
1 母管(図1〜図6)
2 レグチューブ(図1〜図6)
3 枝管(伝熱管)(図1〜図6)
4 溶接部1(図1〜図6)
5 溶接部2(図1〜図6)
6 短管(図1〜図6)
7 溶接部3(図1〜図6)
1 鋼板(図7〜図13)
2 分割片(図7〜図13)
3 鏡板(図7〜図13)
4 胴体(図7〜図13)
5 長手溶接部(図7〜図13)
6 周溶接部(図7〜図13)
8 フランジ部品(図7〜図13)
1 曲げ管(図14〜図23)
2 直管(図14〜図23)
3 周溶接部(図14〜図23)
4 他の配管(図14〜図23)
Claims (15)
- Cr,Mo,Nb,Vを添加元素として含有する耐熱鋼の母管と枝管の溶接において、
前記母管と同一鋼種の短管を、前記耐熱鋼と同一組成のCr,Mo,Nb及びVを添加した溶接材料を用いて前記母管に溶接し、
前記溶接後に前記耐熱鋼の焼きならし温度及び焼戻し温度でそれぞれ焼きならし及び焼戻し処理を行い、
その後、前記短管の先端にフェライト系又はオーステナイト系耐熱鋼の枝管を溶接し、前記枝管の溶接後には焼きならし及び焼き戻し処理を行わない
ことを特徴とする溶接方法及び後熱処理方法。 - Cr,Mo,Nb,Vを添加元素として含有する耐熱鋼の母管と枝管の溶接において、
前記母管と同一鋼種の短管を、前記耐熱鋼と同一組成のCr,Mo,Nb,V、及びさらにWを添加した溶接材料を用いて前記母管に溶接し、
前記溶接後に前記耐熱鋼の焼きならし温度及び焼戻し温度でそれぞれ焼きならし及び焼戻し処理を行い、
その後、前記短管の先端にフェライト系又はオーステナイト系耐熱鋼の枝管を溶接し、前記枝管の溶接後には焼きならし及び焼き戻し処理を行わない
ことを特徴とする溶接方法及び後熱処理方法。 - Cr,Mo,Nb,V及びWを添加元素として含有する耐熱鋼の母管と枝管の溶接において、
前記母管と同一鋼種の短管を、当該耐熱鋼と同一組成のCr,Mo,Nb,V及びWを添加元素として添加した溶接材料を用いて前記母管に溶接し、
前記溶接後に前記耐熱鋼の焼きならし温度及び焼戻し温度でそれぞれ焼きならし及び焼戻し処理を行い、
その後、前記短管の先端にフェライト系又はオーステナイト系耐熱鋼の枝管を溶接し、前記枝管の溶接後には焼きならし及び焼き戻し処理を行わない
ことを特徴とする溶接方法及び後熱処理方法。 - Cr,Mo,Nb,V及びWを添加元素として含有する耐熱鋼の母管と枝管の溶接において、
前記母管と同一鋼種の短管を、当該耐熱鋼と同一組成のCr,Mo,Nb,V,W、及びさらにCoを添加した溶接材料を用いて前記母管に溶接し、
前記溶接後に前記耐熱鋼の焼きならし温度及び焼戻し温度でそれぞれ焼きならし及び焼戻し処理を行い、
その後、前記短管の先端にフェライト系又はオーステナイト系耐熱鋼の枝管を溶接し、前記枝管の溶接後には焼きならし及び焼き戻し処理を行わない
ことを特徴とする溶接方法及び後熱処理方法。 - 請求項1ないし4のいずれか1つの請求項において、
前記耐熱鋼の母管は、半円状又は円筒状に曲げ加工した鋼板で形成された板曲げ溶接鋼管であることを特徴とする溶接方法及び後熱処理方法。 - 請求項1ないし5のいずれか1つの請求項において、
前記母管に溶接する前記短管の長さを短管外径の4倍以下とすることを特徴とする溶接方法及び後熱処理方法。 - 請求項1ないし5のいずれか1つの請求項において、
前記母管の鋼管素材は、最終の調質熱処理をしていない鋼管を用いることを特徴とする溶接方法及び後熱処理方法。 - Cr,Mo,Nb及びVを添加元素として含有する耐熱鋼の配管において、
配管を構成する曲げ管の両端又は片端に同一鋼種の直管を、前記配管と同一組成のCr,Mo,Nb及びVを添加した溶接材料を用いて溶接し、
前記溶接後に管素材と同じ熱処理条件で焼ならし及び焼戻し処理を行い、
続いて、前記処理した配管の両端に他の直管を溶接し、前記他の直管の溶接後には焼きならし及び焼き戻し処理を行わない
ことを特徴とする配管の溶接方法及び後熱処理方法。 - Cr,Mo,Nb及びVを添加元素として含有する耐熱鋼の配管において、
配管を構成する曲げ管の両端又は片端に同一鋼種の直管を、前記配管と同一組成のCr,Mo,Nb,V、及びさらにWを添加した溶接材料を用いて溶接し、
前記溶接後に管素材と同じ熱処理条件で焼ならし及び焼戻し処理を行い、
続いて、前記処理した配管の両端に他の直管を溶接し、前記他の直管の溶接後には焼きならし及び焼き戻し処理を行わない
ことを特徴とする配管の溶接方法及び後熱処理方法。 - Cr,Mo,Nb,V及びWを添加元素として含有する耐熱鋼の配管において、
配管を構成する曲げ管の両端又は片端に同一鋼種の直管を、前記配管と同一組成のCr,Mo,Nb,V及びWを添加した溶接材料を用いて溶接し、
前記溶接後に管素材と同じ熱処理条件で焼ならし及び焼戻し処理を行い、
続いて、前記処理した配管の両端に他の直管を溶接し、前記他の直管の溶接後には焼きならし及び焼き戻し処理を行わない
ことを特徴とする配管の溶接方法及び後熱処理方法。 - Cr,Mo,Nb,V及びWを添加元素として含有する耐熱鋼の配管において、
配管を構成する曲げ管の両端又は片端に同一鋼種の直管を、前記配管と同一組成のCr,Mo,Nb,V,W、及びさらにCoを添加した溶接材料を用いて溶接し、
前記溶接後に管素材と同じ熱処理条件で焼ならし及び焼戻し処理を行い、
続いて、前記処理した配管の両端に他の直管を溶接し、前記他の直管の溶接後には焼きならし及び焼き戻し処理を行わない
ことを特徴とする配管の溶接方法及び後熱処理方法。 - Cr,Mo,Nb及びVを添加元素として含有する耐熱鋼の配管において、
配管を構成する複数の曲げ管、又は直管を挟んだ複数の曲げ管を、前記配管と同一組成のCr,Mo,Nb及びVを添加した溶接材料を用いて溶接し、
前記溶接後に管素材と同じ熱処理条件で焼ならし及び焼戻し処理を行い、
続いて、前記処理した配管の両端に他の直管を溶接し、前記他の直管の溶接後には焼きならし及び焼き戻し処理を行わない
ことを特徴とする配管の溶接方法及び後熱処理方法。 - Cr,Mo,Nb及びVを添加元素として含有する耐熱鋼の配管において、
配管を構成する複数の曲げ管、又は直管を挟んだ複数の曲げ管を、前記配管と同一組成のCr,Mo,Nb,V、及びさらにWを添加した溶接材料を用いて溶接し、
前記溶接後に管素材と同じ熱処理条件で焼ならし及び焼戻し処理を行い、
続いて、前記処理した配管の両端に他の直管を溶接し、前記他の直管の溶接後には焼きならし及び焼き戻し処理を行わない
ことを特徴とする配管の溶接方法及び後熱処理方法。 - Cr,Mo,Nb,V及びWを添加元素として含有する耐熱鋼の配管において、
配管を構成する複数の曲げ管、又は直管を挟んだ複数の曲げ管を、前記配管と同一組成のCr,Mo,Nb、V及びWを添加した溶接材料を用いて溶接し、
前記溶接後に管素材と同じ熱処理条件で焼ならし及び焼戻し処理を行い、
続いて、前記処理した配管の両端に他の直管を溶接し、前記他の直管の溶接後には焼き ならし及び焼き戻し処理を行わない
ことを特徴とする配管の溶接方法及び後熱処理方法。 - Cr,Mo,Nb,V及びWを添加元素として含有する耐熱鋼の配管において、
配管を構成する複数の曲げ管、又は直管を挟んだ複数の曲げ管を、前記配管と同一組成のCr,Mo,Nb,V,W、及びさらにCoを添加した溶接材料を用いて溶接し、
前記溶接後に管素材と同じ熱処理条件で焼ならし及び焼戻し処理を行い、
続いて、前記処理した配管の両端に他の直管を溶接し、他の直管の溶接後には焼きならし及び焼き戻し処理を行わない
ことを特徴とする配管の溶接方法及び後熱処理方法。
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