JP4015733B2 - 監視データ収集方式及びその装置 - Google Patents

監視データ収集方式及びその装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は監視データ収集方式及びその装置に関し、更に詳しくは監視装置と複数の被監視装置とが相互に接続し、各被監視装置から監視装置に監視フレームを送信するシステムの監視データ収集方式及びその装置に関する。
例えば遠隔の複数のノード間でデータ通信を行うネットワークシステムでは、監視ノードと複数の被監視ノード(本来は通信制御を行う)とがバス,スター,リンク方式等により相互に接続すると共に、各被監視ノードから監視ノードに監視フレームを送信することを行う。また、例えば前記ノードを構成する通信装置では、架構成のシェルフ(スロット等)に搭載された監視用基板と複数の被監視用基板(本来は各種通信制御を行う)とがバス,スター,リンク方式等により相互に接続し、各被監視基板から監視基板に監視フレームを送信することを行う。本発明はこの様なシステム(ネットワーク,通信装置等)における監視データの収集制御に適用して好適なるものである。
【0002】
【従来の技術】
図14は従来のネットワーク監視方式の構成を示す図で、監視装置70及び複数の被監視装置50がバス型ネットワーク上に接続された場合のネットワーク監視方式の例を示している。
図において、50は被監視装置(ノード)、51はポーリング応答フレーム及び監視フレームの送信とポーリングフレームの受信とを行うフレーム送/受信部、52は通知待ちの監視データを一時的に蓄積する待ちキュー部、53は自装置内の監視データの収集及び待ちキュー部53へのキューイングを行うプロトコル処理部、54は本来のデータ通信制御を行うと共に該データ通信制御に関する監視データを収集(生成)する制御処理部、55はその他の監視データを収集する監視処理部、70は監視装置、71はポーリングフレームの送信とポーリング応答フレーム及び監視フレームの受信とを行うフレーム送/受信部、72は各被監視装置50に対するポーリング処理を行うポーリング処理部、73は各被監視装置50からの監視フレームを分解・蓄積処理するフレーム蓄積処理部、74は監視データを蓄積するフレーム管理バッファ、75はフレーム管理バッファ74の監視データを上位の監視装置90に通知する監視通知部、90は上位監視装置、80は伝送路である。
【0003】
監視装置70は、各被監視装置50を定期的にポーリングしており、各被監視装置50からの応答有/無に基づき当該被監視装置50が運用されているか否かを認識できる。なお、被監視装置50が監視データの通知を停止している場合は無応答となる。
係るやり取りの下で、被監視装置50では、制御処理部54及び監視処理部55から監視装置70へ通知すべき監視データ(警報データ,状態変化通知に係るデータ等)がプロトコル処理部53に渡される。プロトコル処理部53はこれらの監視データを時間軸上にソートし、待ちキュー部52にキューイングする。フレーム送/受信部51は定期的に待ちキュー行列から1キュー情報をデキューし、かつネットワーク80上に他キャリアが存在しないことを確認した後、監視装置70に対して監視データのフレーム(監視フレーム)を送信する。
【0004】
監視装置70において、フレーム送/受信部71は受信した監視フレームをフレーム蓄積処理部73に渡し、フレーム蓄積処理部73は該フレームを分解して上位監視装置90へ通知するための監視情報単位にフレーム管理バッファ74に格納する。一方、監視通知部75は定期的にフレーム管理バッファ74を検索し、該バッファ内の監視データを上位監視装置90へ順次送信すると共に、送信完了後はフレーム管理バッファ74から当該監視データを削除する。
【0005】
従って、各被監視装置50における監視データの量が通常であるような場合には、監視装置70に対する通知及び監視装置70における監視データの収集も適正に行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、1又は2以上の被監視装置50において警報や状態変化が頻発すると、各被監視装置50の待ちキュー数が増大すると共に、監視装置70における監視データの蓄積量も大幅に増大し、最悪の場合は監視装置70のフレーム管理バッファ74がオーバフローし、全被監視装置50からの通知が廃棄されてしまうこととなる。
【0007】
そこで、従来は、被監視装置50が自装置内の待ちキュー数に基づき監視装置70への通知可/不可を自ら判定すると共に、被監視装置50の待ちキュー数が所定閾値を越えると、仮に監視装置70におけるフレーム管理バッファ74の蓄積量に余裕があっても、被監視装置50は監視データの通知を停止していた。
このため、監視装置70では、その後にこの被監視装置50から監視データを収集できない不都合があった。また、被監視装置50からの通知が停止した場合は、保守者がその状況を判断し、別途に通知再開の処理を行う必要があり、作業が煩雑であった。
【0008】
本発明は上記従来技術の問題点に鑑み成されたもので、その目的とする所は、監視データのトラフィック量が様々に変化する様な状況下にあっても、各被監視装置からの監視データを効率よく収集できる監視データ収集方式及びその装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は例えば図1の構成により解決される。即ち、本発明(1)の監視データ収集方式は、監視装置30と複数の被監視装置10とが相互に接続し、各被監視装置#1〜#nから監視装置30に監視フレームを送信するシステムの監視データ収集方式において、被監視装置(例えば#2)は自装置内の通知待ち監視データが所定以上となったことにより該通知待ち監視データのデータ量に係る所定の情報を監視装置に通知し、監視装置30は、前記通知された情報に基づき、かつ自身が当該被監視装置#2に対して許容可能な蓄積データ量の範囲内で、当該被監視装置#2の監視フレームを通知可能とするものである。
【0010】
本発明(1)によれば、被監視装置#2は自装置内の通知待ち監視データが所定以上となったことにより前記通知待ち監視データのデータ量に係る所定の情報を監視装置30に通知するので、監視装置30は被監視装置#2が輻輳状態にあること及びその輻輳の程度(データ量に係る情報)を早期に明確に把握できる。
また、監視装置30は、前記通知された情報に基づき、かつ自身が被監視装置#2に対して許容可能な蓄積データ量の範囲内で、被監視装置#2の監視フレームを通知可能とするので、他の輻輳中又は輻輳予定の被監視装置(例えば#1等)に対して許容可能な蓄積データ量には何らの影響を与えることも無く、当該被監視装置#2からの通知待ち監視データを効率よく収集できる。
【0011】
好ましくは、本発明(2)においては、上記本発明(1)において、前記所定の情報は対応するデータ量を通知フレーム数又は通知点数に換算した情報である。一般に被監視装置は1フレームで複数の通知点(伝送路断,クロック異常,パッケージ異常等)の監視データを通知してくるため、この様に監視データの収集制御をフレーム単位又は通知点単位で管理すると、制御が容易となる上、多様な管理単位で制御できる。なお、上記所定の情報は対応するデータ量そのものであっても良いことは明らかである。
【0012】
また本発明(3)の被監視装置は、監視装置と複数の被監視装置とが相互に接続し、各被監視装置から監視装置に監視フレームを送信するシステムの被監視装置において、自装置内の通知待ち監視データが所定以上となったことにより該通知待ち監視データのデータ量に係る所定の情報を監視装置に通知し、監視装置より該監視装置が許容可能なデータ量の範囲内で通知してきた容量の監視情報を監視装置に通知するものである。これは上記被監視装置の部分をクレームしたものである。
【0014】
また好ましくは、本発明()においては、上記本発明(3)において、前記各所定の情報は対応するデータ量を通知フレーム数又は通知点数に換算した情報である。
また本発明()の監視装置は、監視装置と複数の被監視装置とが相互に接続し、各被監視装置から監視装置に監視フレームを送信するシステムの監視装置において、自装置内の通知待ち監視データが所定以上となったことを検出した被監視装置より前記通知待ち監視データのデータ量に係る所定の情報を通知されたことにより、該通知された情報に基づき、かつ自身が当該被監視装置に対して許容可能な蓄積データ量の範囲内で、当該被監視装置の監視フレームを通知可能とするものである。これは上記監視装置の部分をクレームしたものである。
【0015】
好ましくは、本発明()においては、上記本発明()において、監視装置は、監視データのトラフィック量に基づき求められた輻輳中及び輻輳予定の被監視装置の台数Scnqstと、監視データの最大蓄積可能データ量に係る所定の情報Imaxと、現時点の蓄積データ量に係る所定の情報Icurとに基づき、通知待ち監視データのデータ量に係る所定の情報を通知してきた被監視装置に対して許容可能な蓄積データ量に係る所定の情報Pを、
P=(Imax−Icur)/Scnqst
により求める。
【0016】
ところで、今、定常時における監視フレームの送信レートを一定とし、かつ警報や状態変化が少ない場合の1監視フレーム(例えば最大180点分通知可能)に含まれる通知点数を数点〜数十点と仮定する。この状態では生成監視データは各監視フレームにより漏れなく通知され、よって被監視装置における監視データの輻輳は生じ得ない。しかし、何らかの理由で警報や状態変化が頻発すると、これに伴い通知点数(即ち、単位時間当たりのトラフィック量)が増大し、やがて1フレームに全監視データを搭載しきれなくなり、この様な被監視装置は実際に輻輳状態となる(即ち、輻輳通知をしてくる)可能性が高い。
【0017】
そこで、本発明()においては、監視装置は、係る状況下でも残余の蓄積メモリを最大限に活用し、かつ輻輳中及び上記輻輳予定の各被監視装置から夫々公平に輻輳監視データを収集できる様に、該輻輳中及び輻輳予定の各被監視装置に対して夫々に許容可能な蓄積データ量に係る所定の情報Pを予め求める。
この場合に、輻輳中及び輻輳予定の被監視装置の台数Scnqstは、例えば監視データ(通知点)のトラフィック量が所定閾値を越えた被監視装置の台数として簡単に求められる。この台数の中には既に通知中(輻輳中)の被監視装置も含まれる。そして、実際に輻輳通知をしてきた被監視装置に対して許容可能な蓄積データ量に係る所定の情報Pを、
P=(Imax−Icur)/Scnqst
により求める。
【0018】
具体的に言うと、例えばImax =10単位,Icur =2単位,Scngst =2台とすると、P=(10−2)/2=4単位となり、実際に輻輳通知をしてきた1又は2台の被監視装置に対して夫々に最大4単位分の許容蓄積データ量を余分に配分できる。また、例えばImax =10単位,Icur =6単位,Scngst =4台とすると、P=(10−6)/4=1となり、実際に輻輳通知をしてきた1乃至4台の被監視装置に対して夫々に最大1単位分の許容蓄積データ量を余分に配分できる。従って、上記本発明(7)によれば、輻輳中及び輻輳予定の被監視装置の台数Scngst に応じて、監視装置の現時点の許容蓄積データ量を平準化して配分可能とする構成により、同時に複数の被監視装置が輻輳中となっても、それらからの監視データを公平にかつ効率よく一括収集できる。
【0019】
また好ましくは、本発明()においては、上記本発明()において、監視装置は、被監視装置の台数Sと、監視データのトラフィック量に応じて各被監視装置を夫々N段階にランク付けした整数値Nとに基づき、輻輳中及び輻輳予定の被監視装置の台数Scnqstを、
cnqst=S−Σ(1/N) 但し、i=1〜S
により求める。
【0020】
例えばS=3台,N1 〜N3 =1(通常)とすると、Scngst =3−{(1/1)+(1/1)+(1/1)}=0となり、輻輳及び輻輳予定の被監視装置の台数Scngst は0台と推定される。これは現実と良く一致している。但し、Scngst =0の場合はScngst =1としても良い。これはScngst が分母に用いられる場合の制限である。また、最小でもScngst =1としておくと、最小でも1台分の輻輳を予定していることとなり、不測の輻輳発生に対処できる。
【0021】
また例えばS=3台,N=1(通常),N=6(輻輳中),N=3(輻輳予定)とすると、Scnqst=3−{(1/1)+(1/6)+(1/3)}=(9/6)=1.5台となり、被監視装置#3が輻輳通知をしてもこれに十分な許容蓄積データ量Pを配分できる。
従って、本発明()によれば、監視データのトラフィック量に応じて各被監視装置を夫々N段階にランク付けした整数値Nを使用することにより、輻輳及び輻輳予定の被監視装置の台数Scnqstを監視データのトラフィック量に応じてきめ細かく管理できる。
【0022】
また好ましくは、本発明()においては、上記本発明()において、監視装置は、被監視装置より通知待ち監視データのデータ量に係る所定の情報を通知された際に、該被監視装置に対して許容可能な蓄積データ量に係る所定の情報P>0の場合は、通知許可のデータ量に係る所定の情報rをr≦Pの範囲内で求め、これを前記被監視装置に通知する。この場合でも、被監視装置は、少なくとも指定情報r分の監視データを通知でき、輻輳状態を緩和できる。
【0023】
また好ましくは、本発明()においては、上記本発明()において、監視装置は、被監視装置より通知待ち監視データのデータ量に係る所定の情報を通知された際に、該被監視装置に対して許容可能な蓄積データ量に係る所定の情報P=0の場合は、前記被監視装置に監視データの通知停止を通知する。この場合は、当該被監視装置においてその輻輳監視データが廃棄される結果となるが、監視装置における他の被監視装置からの監視データの収集制御には何らの影響も与えない。
【0024】
また好ましくは、本発明(10)においては、上記本発明()において、監視装置は、被監視装置に監視データの通知停止を通知した場合に、その後該被監視装置に対して許容可能な蓄積データ量に係る所定の情報P>0となった場合は、前記被監視装置に監視データの通知再開を通知する。従って、従来の様に保守者の手を煩わすことも無く、監視データの収集は自動的に再開される。
【0025】
また好ましくは、本発明(11)においては、上記本発明()〜(10)において、前記各所定の情報は対応するデータ量を通知フレーム数又は通知点数に換算した情報である。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明に好適なる実施の形態を詳細に説明する。なお、全図を通して同一符号は同一又は相当部分を示すものとする。
図2は実施の形態によるネットワーク監視方式の構成を示す図で、監視装置30と複数の被監視装置10(#1〜#n)とがバス型の伝送路を介して相互に接続する場合のネットワーク監視方式の例を示している。
【0027】
図において、10は実施の形態による被監視装置(ノード)#1〜#n、11はフレーム送/受信部、12は通知待ちの監視データを一時的に保持する待ちキュー部、13は監視データの収集及び待ちキュー部12へのキューイング処理等を行うプロトコル処理部、14は本来のデータ通信制御及び該データ通信制御に関する監視データの収集(生成)を行う制御処理部、15はその他の監視データを収集する監視処理部、16は監視装置30からのポーリングフレームを解析して必要な処理を行う通知制御部、17は監視フレームの一括通知制御に必要な情報を保持する通知管理テーブル、18は待ちキュー部12からの監視データのデキュー処理及び監視データの輻輳有無の検査を行う輻輳通知部である。
【0028】
また、30は実施の形態による監視装置、31はフレーム送/受信部、32は各被監視装置10に対するポーリング制御、通知制御及び運用被監視装置の台数等の管理を行う定常監視部、33は受信したポーリング応答フレームや監視フレームの内容解析及びフレーム管理バッファ36への必要な情報の蓄積制御を行うフレーム蓄積管理部、33Aはポーリング応答フレームの内容に基づき被監視装置の輻輳判定を行う輻輳判定部、34は単位時間当たりの通知点数に基づき被監視装置毎のトラフィック量を求め、夫々をN段階にランク付けするトラフィック管理部、35は被監視装置毎の通知制御情報等を管理する被監視装置状態管理テーブル、36は被監視装置毎の監視フレームの内容等を蓄積するフレーム管理バッファ、37は被監視装置毎のトラフィック量やランク値を保持するトラフィック管理テーブル、38はフレーム管理バッファ36の監視データを上位監視装置に通知する監視通知部、90は外部の上位監視装置、80は伝送路である。
【0029】
ここで、上記各部が参照する各種テーブル、バッファ、及び監視装置30と各被監視装置10との間でやりとりするポーリングフレーム、ポーリング応答フレームについて説明しておく。
図3,図4は実施の形態による各種テーブル等を説明する図(1),(2)であり、図3(A)は監視装置における被監視装置状態管理テーブル35の構成を示す。被監視装置状態管理テーブル35は、運用中の全被監視装置の台数(S)、輻輳中(輻輳予定を含む)の被監視装置の総数(Scngst )、監視装置の許容蓄積フレーム量(Pf )、許容蓄積通知量(Pt )を夫々記憶する欄を備える。また監視装置30から各被監視装置#1〜#nに通知するための一括通知フレーム数(rf1〜rfn)、一括通知許可数(rt1〜rtn)、通知停止指示を夫々に記憶する欄を被監視装置毎に備える。
【0030】
図3(B)は監視装置におけるフレーム管理バッファ36の構成を示す。フレーム管理バッファ36は、監視装置の最大蓄積フレーム量(Fmax )、現蓄積フレーム量(Fcur )、最大蓄積通知量(Tmax )、現蓄積通知量(Tcur )を夫々記憶する欄を備える。また各被監視装置#1〜#nから受信された現受信フレーム量(Rf1〜Rfn)、現受信通知量(Rt1〜Rtn)を夫々記憶する欄を被監視装置毎に備える。更に各被監視装置#1〜#nから送られた監視フレームの情報(通知情報#1〜#n)を夫々記憶する欄を被監視装置毎に備える。
【0031】
図4(A)は監視装置におけるトラフィック管理テーブル37の構成を示す。トラフィック管理テーブル37は、各被監視装置#1〜#nにつき夫々に求めた単位時間当たりのフレームトラフィック量(TRf1〜TRfn)、通知トラフィック量(TRt1〜TRtn)を夫々記憶する欄を被監視装置毎に備える。また前記フレームトラフィック量及び通知トラフィック量につき夫々N段階にランク付けされたフレーム輻輳ランク(Nf1〜Nfn)、通知輻輳ランク(Nt1〜Ntn)を夫々記憶する欄を被監視装置毎に備える。
【0032】
図4(B)は被監視装置における通知管理テーブル17の構成を示す。通知管理テーブル17は、装置内で収集された監視データが時々刻々とキューイング/デキューされる中で、現時点の待ちキュー内フレーム数、待ちキュー内通知点数を夫々記憶する欄を備える。また監視装置30から通知された一括通知フレーム数(rf )、一括通知許可数(rt )の通知制御情報を記憶する欄を備える。
【0033】
図12は実施の形態によるポーリングフレームのフォーマットを示す図で、監視装置30から各被監視装置10に送信される。図において、第1オクテットは送信先(被監視装置)ID、第2,第3オクテットはアプリケーション(AP)データユニット識別子であり、該第2オクテットのビットb2 は通知再開指示ビット、ビットb3 は通知停止指示ビット、ビットb4 は一括通知指示ビットとして夫々使用される。なお、上記一括通知指示ビットがONとされる時は、同時に第4オクテットに一括通知フレーム数rf の情報及び又は第5オクテットに一括通知許可数rt の情報が搭載される。
【0034】
図13は実施の形態によるにポーリング応答フレームのフォーマットを示す図で、各被監視装置10から監視装置30に送信される。図において、第1オクテットは送信先(監視装置)ID、第2,第3オクテットはAPデータユニット識別子であり、該第2オクテットのビットb3 は通知点数が輻輳していることを表す通知輻輳通知ビット、ビットb4 はキュー(フレーム)数が輻輳していることを表すキュー輻輳通知ビットとして夫々使用される。なお、通知輻輳通知ビット又はキュー輻輳通知ビットがONとされる時は、同時に第4オクテットに監視装置30に送りたい総通知点数又はフレーム総数の情報が搭載される。更に、第5オクテットはポーリング応答フレームのデータ長(この例では11バイト固定とする)、第6〜第8オクテットは応答フレームの転送時刻、第9オクテットは被監視装置の置かれているフロア・群、そして、第10,第11オクテットは架番号である。なお、図示しないが、各被監視装置10から監視装置30に送信される監視フレームが存在する。
【0035】
以下、監視装置及び被監視装置における上記各主要構成部の制御・処理をフローチャートに従って説明する。まず監視装置を説明する。
図5,図6は実施の形態による定常監視処理のフローチャート(1),(2)である。定常監視部32は、定期的に(例えば1秒間隔で)起動され、その都度被監視装置の通知制御に必要な各種パラメータScngst ,Pf ,Pt を更新すると共に、各被監視装置を順にポーリングし、その応答有/無に基づいて運用中の被監視装置の台数Sを更新する等の処理を行う。またポーリングの際には、必要ならポーリングフレームに通知制御情報を搭載して送信し、併せて各被監視装置の通知制御を行う。以下、詳細に説明する。
【0036】
図5において、ステップS1では輻輳中(輻輳予定を含む)の被監視装置数Scngst を、
cngst =S−Σ(1/Ni ) i=1〜S
により求め、これを被監視装置状態管理テーブル35に格納する。
ここで、Ni は被監視装置毎のフレームトラフィック量又は通知トラフィック量に対応する重み係数(例えばN段階の整数1〜N)を表し、トラフィック量の多い被監視装置のNi は大きく、またトラフィック量の少ない被監視装置のNi は小さい。詳細は後述する。上記式によれば、輻輳中の被監視装置数Scngst は、トラフィック量の多い被監視装置が多い場合は大きく、またトラフィック量の多い被監視装置が少ない場合は小さくなる。但し、Scngst =0の場合は、Scngst =1とする。
【0037】
ステップS2では、上記求めたScngst 及びフレーム管理バッファ36中の最大蓄積フレーム量Fmax 、現蓄積フレーム量Fcur に基づき許容蓄積フレーム量Pf を、
f =(Fmax −Fcur )/Scngst
により求め、これを被監視装置状態管理テーブル35に格納する。
【0038】
ステップS3では上記求めたScngst 及びフレーム管理バッファ36中の最大蓄積通知量Tmax 、現蓄積通知量Tcur に基づき許容蓄積通知量Pt を、
t =(Tmax −Tcur )/Scngst
により求め、これを被監視装置状態管理テーブル35に格納する。
ステップS4では、運用中の各被監視装置にポーリングするため、レジスタnに全被監視装置数S、カウンタi,jに夫々0をセットする。ステップS5では被監視装置状態管理テーブル35から被監視装置#iに対する通知制御情報を読み出し、ステップS6では通知停止指示有りか否かを判別する。有りの場合は更にステップS9で許容蓄積フレーム量Pf >0又は許容蓄積通知量Pt >0か否かを調べる。Pf >0又はPt >0でない場合は、監視装置のフレームバッファに余裕が無いので、ステップS10でポ−リングフレ−ムに通知停止指示ビット=1(ON)をセットする。またPf >0又はPt >0の場合は、監視装置のフレームバッファに余裕ができたので、ステップS11でポ−リングフレ−ムに通知再開指示ビット=1をセットする。
【0039】
また、上記ステップS6の判別で通知停止指示無しの場合は、更にステップS7で一括フレーム通知数有りか否かを調べる。有りの場合は、ステップS12でポ−リングフレ−ムに一括通知指示ビット=1及び一括通知フレーム数rf をセットする。
また、上記ステップS7の判別で一括フレーム通知無しの場合は、更にステップS8で一括通知許可数有りか否かを調べる。有りの場合は、ステップS13でポ−リングフレ−ムに一括通知指示ビット=1及び一括通知許可数rt をセットする。
【0040】
制御は図6に進み、ステップS14ではポ−リングフレ−ムを送信する。ステップS14では所定時間の間ポ−リング応答フレ−ムを待ち、応答があった場合は、当該被監視装置は運用されているので、ステップS16でカウンタjに+1する。また応答が無い場合はステップS16の処理をスキップする。ステップS17ではカウンタiに+1し、ステップS18ではi<nか否かを判別する。i<nの場合はステップS5に戻り、次の被監視装置に対する上記処理を行う。
【0041】
こうして、やがて、全被監視装置に対する上記処理を終了すると、ステップS18の判別でi=nとなる。ステップS19では被監視装置状態管理テーブル35の全被監視装置数Sにカウンタjの内容(ポーリング応答のあった被監視装置数)をセットし、この処理を抜ける。
図7は実施の形態によるフレーム受信処理のフローチャートで、フレーム蓄積管理部33が被監視装置からの監視フレームを受信するとこの処理に入力する。なお、ここでは被監視装置が送信する監視フレーム内に、監視データと共に、監視装置に通知するための輻輳情報(総フレーム数、総通知点数)を搭載できる場合を説明する。
【0042】
ステップS21ではフレーム管理バッファ36の現蓄積フレーム量Fcur に+1(フレーム)し、かつ被監視装置毎に管理する現受信フレーム量Rf に+1(フレーム)する。ステップS22では監視フレームの内容を通知点数に換算し、その通知点数を現蓄積通知量Tcur 及び当該被監視装置に対応する現受信通知量Rt に夫々加算する。
【0043】
ステップS23では輻輳判定部33Aが受信フレーム中に総フレーム数がセットされているか否かを調べる。セットされている場合はステップS26で、その時点における許容蓄積フレーム量Pf との関係に基づき、当該被監視装置に割り当てるべき一括フレーム通知数rf を求める。具体的に言うと、Pf ≧総フレーム数の場合はrf =総フレーム数とし、また0≦Pf <総フレーム数の場合はrf =Pf とし、またPf =0の場合はrf =0とする。
【0044】
ステップS27ではrf =0か否かを判別する。rf =0の場合は、フレーム管理バッファ36に余裕が無いので、ステップS28で被監視装置状態管理テーブル35の当該被監視装置の制御情報格納欄に通知停止指示を格納する。またrf ≠0の場合はステップS29で被監視装置状態管理テーブル35に前記求めた一括通知フレーム数rf を格納する。
【0045】
また輻輳判定部33Aは、上記ステップS23の判別で総フレーム数がセットされていない場合は、更にステップS24で受信フレーム中に総通知点数がセットされているか否かを調べる。セットされている場合はステップS30で、その時点における許容蓄積通知量Pt との関係に基づき、当該被監視装置に割り当てるべき一括通知許可数rt を求める。具体的に言うと、Pt ≧総通知点数の場合はrt =総通知点数とし、また0≦Pt <総通知点数の場合はrt =pt とし、またPt =0の場合はrt =0とする。
【0046】
ステップS31ではrt =0か否かを判別する。rt =0の場合は、フレーム管理バッファ36に余裕が無いので、ステップS32で被監視装置状態管理テーブル35の当該被監視装置の制御情報格納欄に通知停止指示を格納する。またrt ≠0の場合はステップS33で被監視装置状態管理テーブル35に前記求めた一括通知許可数rt を格納する。ステップS25では監視フレームの監視データをフレーム管理バッファ36の当該被監視装置の欄に格納し、処理を抜ける。
【0047】
なお、被監視装置は上記輻輳情報(総フレーム数、総通知点数)をポーリング応答フレームに搭載して通知するように構成しても良い。この方法は後述の実施例の説明で示される。
図8は実施の形態によるトラフィック管理処理のフローチャートである。
トラフィック管理部34は、定期的(例えば1秒間隔)に起動され、以下の処理を全被監視装置について行う。即ち、ステップS41ではフレーム管理バッファ36より現受信フレーム量Rf 及び現受信通知量Rt を獲得する。ステップS42では単位時間(例えば1秒)当たりのフレームトラフィック量TRf 及び通知トラフィック量TRt を夫々算出し、これらをトラフィック管理テーブル37に格納する。ステップS43では前記求めたフレームトラフィック量TRf 及び通知トラフィック量TRt を夫々N段階(例えば1〜6段階)にランク付けする。ステップS44では求めたランク値をトラフィック管理テーブル37に格納する。ステップS45ではフレーム管理バッファ36の当該現受信フレーム量Rf 及び現受信通知量Rt をクリアする。
【0048】
以下、被監視装置における制御・処理を説明する。
図9は実施の形態によるキューイング処理のフローチャートである。プロトコル処理部13は、ステップS51で通知停止中か否かを判別する。被監視装置がポーリングフレームで通知停止指示を受け取った場合は通知停止中である。この場合はそのまま処理を抜ける。また通知停止中でない場合は、ステップS52で待ちキュー部12に1フレーム分の監視データをキューイングする。ステップS53では通知管理テーブル17の待ちキュー内フレーム数に+1し、かつ待ちキュー内通知点数に該キューイングしたフレームの通知点数を加算する。
【0049】
図10は実施の形態によるデキュー処理のフローチャートである。
輻輳通知部18は、定期的に(例えば1秒間隔で)起動され、待ちキュー部12からの監視データのデキューを行う。即ち、ステップS61では本装置に対して一括フレーム通知又は一括通知許可が有る状態か否かを判別する。無い場合はステップS62で、通常に従い、1フレーム分のデキューを行う。ステップS63では通知管理テーブル17内の待ちキュー内フレーム数を獲得し、上記デキュー分をマイナスする。ステップS64では残りのキュー数が上限値のN1 %以上か否かを判別する。N1 %以上の場合は、本装置が輻輳状態であると判断し、そのデキューフレーム中に残りの待ちキュー内総フレーム数をセットする。またN1 %以上でない場合はステップS65の処理をスキップする。
【0050】
ステップS66では通知管理テーブル17の待ちキュー内通知点数を獲得し、上記デキュー分をマイナスする。ステップS67では通知点数が上限値のN2 %以上か否かを判別する。N2 %以上の場合は、本装置が輻輳状態であると判断し、そのデキューフレーム中に待ちキュー内通知点数をセットする。またN2 %以上でない場合はステップS68の処理をスキップする。
【0051】
また、上記ステップS61の判別で一括フレーム通知又は一括通知許可がある状態の場合は、ステップS70で一括通知分の連続デキューを行う。ステップS71では送信フレームに再輻輳通知情報をセットする。そして、ステップS69では上記デキュー分の監視フレームを一つ又は複数連続(一括)で監視装置30に送信する。従って、通常は、例えば1秒間に1フレームの割合の監視フレームの通知となるが、監視装置に輻輳通知をした結果、監視装置から一括通知を許可されると、例えば1秒間に数フレームの割合で監視フレームを一括通知できることとなる。
【0052】
図11は実施の形態による通知指示処理のフローチャートである。
通知制御部16は、監視装置からのポーリングフレームを受信すると、ステップS81でポーリングフレーム内の指示ビットを検査する。ステップS82では一括通知指示ビット=1か否かを判別し、一括通知指示ビット=1の場合はステップS86で通知管理テーブル17に一括処理情報(一括通知フレーム数rf 又は一括通知許可数rt )を格納し、ステップS85に進む。
【0053】
また一括通知指示ビット=1でない場合は、ステップS83で更に通知停止指示ビット=1か否かを判別する。通知停止指示ビット=1の場合はステップS87で輻輳通知部18及びプロトコル処理部13に通知停止を依頼し、ステップS85に進む。これにより輻輳通知部18は待ちキュー部12の待ちキュー行列からのデキューを停止し、プロトコル処理部13は待ちキュー部12へのキューイングの停止及び待ちキュー行列のクリアを行う。
【0054】
また通知停止指示ビット=1でない場合は、ステップS84で更に通知再開指示ビット=1か否かを判別する。通知再開指示ビット=1の場合はステップS87で輻輳通知部18及びプロトコル処理部13に通知再開を依頼する。これにより輻輳通知部18は待ちキュー部12からのデキューを再開し、プロトコル処理部13は待ちキュー部12へのキューイングを再開する。そして、ステップS85ではポーリング応答フレームを送信する。
【0055】
以下、システム全体の動作を、いくつかのケースに従って説明する。
まず、被監視装置が輻輳状態になった場合の監視装置による一括通知指示の動作を説明する。被監視装置10において、輻輳通知部18は待ちキュー部12からのデキュー時に待ちキュー内フレーム数を獲得すると共に、待ちキュー内フレーム数が上限値のN1 %に達している場合は、輻輳状態にあると判断し、該デキューフレーム中に待ちキュー内の総フレーム数をセットし、監視装置30へ通知する。
【0056】
また、輻輳通知部18は待ちキュー部12からのデキュー時に待ちキュー内通知点数を獲得すると共に、待ちキュー内通知点数が上限値のN2 %に達している場合は、輻輳状態にあると判断し、該デキューフレーム中に待ちキュー内の総通知点数をセットし、監視装置30へ通知する。
監視装置30において、輻輳判定部33Aは受信フレーム内に総フレーム数がセットされているのを認識すると、許容蓄積フレーム量Pf を越えない範囲内で、一括フレーム通知数rf を求める。更に当該監視フレームの内容をフレーム管理バッファ36に格納し、被監視装置状態管理テーブル35に上記求めた一括通知フレーム数rf を格納する。
【0057】
また、輻輳判定部33Aは受信フレーム内に総通知点数がセットされているのを認識すると、許容蓄積通知量Pt を越えない範囲内で、一括通知許可数rt を求める。更に当該監フレームの内容をフレーム管理バッファ36に格納し、被監視装置状態管理テーブル35に上記求めた一括通知許可数rt を格納する。
一方、定常監視部32が定期的に起動されると、定常監視部32は被監視装置状態管理テーブル35から上記格納された一括通知フレーム数rf 、一括通知許可数rt を獲得すると共に、これをポーリングフレーム中に一括通知許可ビットと共にセットし、当該被監視装置10に対して通知する。また被監視装置状態管理テーブル35の当該一括通知フレーム数rf 、一括通知許可数rt をクリアする。
【0058】
被監視装置10において、通知制御部16がポーリングフレーム中に一括通知許可ビットと一括通知フレーム数rf /一括通知許可数rt がセットされているのを認識すると、輻輳通知部18に対して一括通知処理を依頼する。これを受けた輻輳通知部18は通知された一括通知フレーム数rf /一括通知許可数rt 分の監視データの連続デキューを行い、監視装置30に対して通知する。この時、以下の条件により、監視フレームに輻輳情報をセットする。
【0059】
即ち、待ちキュー数が上限値を超えている場合に、一括通知フレーム数rf =現キュー数の場合は、現キュー数=0とする。この場合は1回の連続デキューで輻輳状態が解消されたことになる。また一括通知フレーム数rf <現キュー数の場合は現キュー数=現キュー数−一括通知フレーム数rf とする。この場合は1回の連続デキューで通知しきれなかった分の現キュー数(残り分)が再度輻輳通知される。
【0060】
また、通知点数が上限値を超えている場合に、一括通知許可数rt =現通知点数の場合は現通知点数=0とする。この場合は1回の連続デキューで輻輳状態が解消されたことになる。また一括通知許可数rt <現通知点数の場合は現通知点数=現通知点数−一括通知許可数rt とする。この場合は1回の連続デキューで通知しきれなかった分の現通知点数(残り分)が再度輻輳通知される。
【0061】
次に被監視装置が輻輳状態になった場合の監視装置による通知停止指示の動作を説明する。上記図7のフレーム受信処理において、Pf =0又はPt =0のため、rf =0又はrt =0と判定された場合には、監視装置30の側には許容バッファ量がなく、監視装置自身が輻輳状態であると判断して、当該受信監視フレームの内容をフレーム管理バッファ36に格納すると共に被監視装置状態管理テーブル35に通知停止指示がセットされる。
【0062】
一方、定常監視部32が定期的に起動されると、定常監視部32は被監視装置状態管理テーブル35から通知停止指示を獲得すると共に、ポーリングフレーム中に通知停止指示ビットをセットし、当該被監視装置に対して通知する。
被監視装置10において、通知制御部16はポーリングフレーム中に通知停止指示ビット=1がセットされているのを認識すると、プロトコル処理部13及び輻輳通知部18に対して通知停止処理を依頼し、これにより輻輳通知部18は待ちキュー部12の待ちキュー行列からのデキューを停止し、またプロトコル処理部13は待ちキュー行列へのキューイングの停止及び待ちキュー行列のクリアを行う。
【0063】
次に、上記通知停止指示を受けた被監視装置に対して、輻輳状態が緩和された監視装置より通知再開指示が送られた場合の動作を説明する。定常監視部32がPf >0又はPt >0と判断した時に、被監視装置状態管理テーブル35に通知停止指示状態にある被監視装置が存在する場合は、ポーリングフレーム中に通知再開指示ビット=1をセットし、当該被監視装置に対して通知する。これを受けた被監視装置では、通知制御部16よりプロトコル処理部13及び輻輳通知部18に対して通知再開処理を依頼し、これによりプロトコル処理部13は待ちキュー部12へのキューイングの再開を行い、輻輳通知部18は待ちキュー行列からのデキューを再開する。
【0064】
以下、バス上に接続された1台の監視装置と複数(例えば3台)の被監視装置とに対して本発明を適用した一実施例を具体的数値例に従って説明する。
被監視装置10において、監視装置30への監視フレームの送出間隔は1秒間隔、1フレーム内に含まれる通知点数は可変でその最大値は180点とする。また待ちキュー内フレーム数の上限値は10フレームであり、輻輳通知のしきい値としてN1 %→10%(1フレーム)とする。但し、一括通知後の待ちキュー内に残存フレームがある場合には輻輳通知を行う。また待ちキュー内通知点数の最大値は10×180=1800点であり、輻輳通知のしきい値としてN2 %→2%(36点)とする。
【0065】
監視装置30において、被監視装置10に対するポーリング間隔は1秒間隔とし、フレーム管理バッファ36に格納できる最大の通知点数(Tmax )は100000点、従って、Fmax =(100000/180)=555フレームとする。またトラフィック測定のための単位時間は1秒とする。なお、この例では被監視装置10からの監視フレームの到着時間は1秒間隔のため、フレームトラフィック量TRf は常に1となる。一方、通知トラフィック量TRt については1秒単位で収集し、例えば以下の如く通知輻輳ランクNt の重み付けを行う。
【0066】
t =1: 通知トラフィック量TRf ≦ 1個/s
t =2: 1個/s<通知トラフィック量TRf ≦ 36個/s
t =3: 36個/s<通知トラフィック量TRf ≦ 72個/s
t =4: 72個/s<通知トラフィック量TRf ≦108個/s
t =5:108個/s<通知トラフィック量TRf ≦144個/s
t =6:144個/s<通知トラフィック量TRf ≦180個/s
係る構成で、以下、全被監視装置からのポーリング応答以外の通知がない状態(即ち、監視装置側は蓄積フレーム及び蓄積通知がない状態)から、被監視装置#1のみが輻輳状態になった場合の動作を説明する。
【0067】
<被監視装置からの輻輳通知>
被監視装置#1において、待ちキュー内に3フレーム分、各フレーム内に5通知点数分が存在するとすると、輻輳通知部18は、デキュー時に通知管理テーブル17内の待ちキュー内フレーム数を1つデクリメントし、かつ待ちキュー内通知点数をデキューフレーム内の通知点数分デクリメントする。
【0068】
この例では、ポーリングフレームの応答時に上記待ちキュー内フレーム数、待ちキュー内通知点数の残数をチェックする。この時、残フレーム数=2(>N1 %)、残通知点数=10(<N2 %)である。この結果、ポーリング応答フレームにキュー輻輳通知ビット=1、フレーム総数=2を搭載し、監視装置30に通知する。
【0069】
<監視装置での輻輳判定と一括通知許可>
監視フレームの受信前において、定常監視部32では、被監視装置からの監視データが無いことから、Scngst =1,Pr =Fmax 、Pt =Tmax となる。またトラフィック管理でも、フレームトラフィック=1、通知トラフィック=0となり、フレーム輻輳ランクNf =通知輻輳ランクNt =1となっている。
【0070】
輻輳通知を含むポーリング応答受信後において、輻輳判定部33Aにてキュー輻輳通知ビット=1及びフレーム総数=2を獲得すると、Pf =Fmax (=555)であることから、フレーム総数2<Pf よりrf =2と判定され、被監視装置状態管理テーブル35の当該被監視装置#1の管理レコードに一括通知フレーム数rf1=2をセットする。
【0071】
<一括通知許可を被監視装置へ通知>
定常監視部32は、被監視装置状態管理テーブル35の各被監視装置毎の管理レコードを検索し、被監視装置#1への一括通知フレーム数rf1=2を獲得する。更に、ポーリングフレームに一括通知指示ビット=1、一括通知フレーム数rf =2(一括通知許可数rt =0)をセットして被監視装置#1宛のポーリングを発行する。
【0072】
<被監視装置にて一括通知許可受信>
通知制御部16は、ポーリングの受信フレームより2フレーム分の一括通知許可を得ると、通知管理テーブル17の一括通知フレーム数rf の欄に2を加算する。輻輳通知部18では、デキュー時に通知管理テーブル17を検索し、一括通知フレーム数rf =2を獲得し、2フレーム分の連続デキューを行う。なお、各デキュー情報は2フレーム分の監視フレームに搭載され、自発的、連続的に送られる。また通知管理テーブル17の待ちキュー内フレーム数から2をデクリメントし、残値をチェックする。この例では残値が0であるため、輻輳状態は解除されたと判断し、その後のポーリング応答フレームには輻輳通知は付加しないで送信する。また通知管理テーブル17の一括通知フレーム数rf をクリアする。
【0073】
なお、上記実施の形態ではバス型ネットワーク上におけるネットワーク監視方式の例を述べたが、本発明はスター型、リンク型等のネットワーク上における監視データ収集方式及びその装置にも適用できることは言うまでも無い。
また、上記実施の形態ではネットワーク監視方式の例を述べたが、本発明は例えば架構成のシェルフに搭載される複数の各種機能ユニット(被監視基板等)から中央の監視ユニット(監視基板等)に監視情報を収集する場合にも適用できることは明らかである。
【0074】
また、上記本発明に好適なる実施の形態を述べたが、本発明思想を逸脱しない範囲内で各部の構成、制御、及びこれらの組合せの様々な変更が行えることは言うまでも無い。
【0075】
【発明の効果】
以上述べた如く本発明によれば、被監視装置から待ちキュー数が上限を超える前に輻輳状態であることを監視装置へ通知し、監視装置の許容蓄積量に余裕がある場合は、被監視装置からの一括通知を受け付けることにより、被監視装置の通知停止を防ぎ、監視を連続的に行うことが出来る。
【0076】
また監視装置で許容蓄積量を超えた場合は、連続的に通知を発生させている被監視装置に対して通知を停止させることで、監視装置の安定運用を行うことが出来る。
また、監視装置から被監視装置への通知停止/再開が自動で行えるため、保守者のオペレーションが不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明する図である。
【図2】実施の形態によるネットワーク監視方式の構成を示す図である。
【図3】実施の形態による各種テーブル等を説明する図(1)である。
【図4】実施の形態による各種テーブル等を説明する図(2)である。
【図5】実施の形態による定常監視処理のフローチャート(1)である。
【図6】実施の形態による定常監視処理のフローチャート(2)である。
【図7】実施の形態によるフレーム受信処理のフローチャートである。
【図8】実施の形態によるトラフィック管理処理のフローチャートである。
【図9】実施の形態によるキューイング処理のフローチャートである。
【図10】実施の形態によるデキュー処理のフローチャートである。
【図11】実施の形態による通知指示処理のフローチャートである。
【図12】実施の形態によるポーリングフレームのフォーマットを示す図である。
【図13】実施の形態によるにポーリング応答フレームのフォーマットを示す図である。
【図14】図14は従来のネットワーク監視方式の構成を示す図である。
【符号の説明】
10 被監視装置
11 フレーム送/受信部
12 待ちキュー部
13 プロトコル処理部
14 制御処理部
15 監視処理部
16 通知制御部
17 通知管理テーブル
18 輻輳通知部
30 監視装置
31 フレーム送/受信部
32 定常監視部
33 フレーム蓄積管理部
33A 輻輳判定部
34 トラフィック管理部
35 被監視装置状態管理テーブル
36 フレーム管理バッファ
37 トラフィック管理テーブル
38 監視通知部
80 伝送路
90 上位監視装置

Claims (11)

  1. 監視装置と複数の被監視装置とが相互に接続し、各被監視装置から監視装置に監視フレームを送信するシステムの監視データ収集方式において、
    被監視装置は自装置内の通知待ち監視データが所定以上となったことにより該通知待ち監視データのデータ量に係る所定の情報を監視装置に通知し、
    監視装置は、前記通知された情報に基づき、かつ自身が当該被監視装置に対して許容可能な蓄積データ量の範囲内で、当該被監視装置の監視フレームを通知可能とすることを特徴とする監視データ収集方式。
  2. 前記所定の情報は対応するデータ量を通知フレーム数又は通知点数に換算した情報であることを特徴とする請求項1に記載の監視データ収集方式。
  3. 監視装置と複数の被監視装置とが相互に接続し、各被監視装置から監視装置に監視フレームを送信するシステムの被監視装置において、
    自装置内の通知待ち監視データが所定以上となったことにより該通知待ち監視データのデータ量に係る所定の情報を監視装置に通知し、監視装置より該監視装置が許容可能なデータ量の範囲内で通知してきた容量の監視情報を監視装置に通知することを特徴とする被監視装置。
  4. 前記各所定の情報は対応するデータ量を通知フレーム数又は通知点数に換算した情報であることを特徴とする請求項に記載の被監視装置。
  5. 監視装置と複数の被監視装置とが相互に接続し、各被監視装置から監視装置に監視フレームを送信するシステムの監視装置において、
    自装置内の通知待ち監視データが所定以上となったことを検出した被監視装置より前記通知待ち監視データのデータ量に係る所定の情報を通知されたことにより、該通知された情報に基づき、かつ自身が当該被監視装置に対して許容可能な蓄積データ量の範囲内で、当該被監視装置の監視フレームを通知可能とすることを特徴とする監視装置。
  6. 監視データのトラフィック量に基づき求められた輻輳中及び輻輳予定の被監視装置の台数Scnqstと、監視データの最大蓄積可能データ量に係る所定の情報Imaxと、現時点の蓄積データ量に係る所定の情報Icurとに基づき、通知待ち監視データのデータ量に係る所定の情報を通知してきた被監視装置に対して許容可能な蓄積データ量に係る所定の情報Pを、
    P=(Imax−Icur)/Scnqst
    により求めることを特徴とする請求項に記載の監視装置。
  7. 被監視装置の台数Sと、監視データのトラフィック量に応じて各被監視装置を夫々N段階にランク付けした整数値Nとに基づき、輻輳中及び輻輳予定の被監視装置の台数Scnqstを、
    cnqst=S−Σ(1/N) 但し、i=1〜S
    により求めることを特徴とする請求項に記載の監視装置。
  8. 被監視装置より通知待ち監視データのデータ量に係る所定の情報を通知された際に、該被監視装置に対して許容可能な蓄積データ量に係る所定の情報P>0の場合は、通知許可のデータ量に係る所定の情報rをr≦Pの範囲内で求め、これを前記被監視装置に通知することを特徴とする請求項に記載の監視装置。
  9. 被監視装置より通知待ち監視データのデータ量に係る所定の情報を通知された際に、該被監視装置に対して許容可能な蓄積データ量に係る所定の情報P=0の場合は、前記被監視装置に監視データの通知停止を通知することを特徴とする請求項に記載の監視装置。
  10. 被監視装置に監視データの通知停止を通知した場合に、その後該被監視装置に対して許容可能な蓄積データ量に係る所定の情報P>0となった場合は、前記被監視装置に監視データの通知再開を通知することを特徴とする請求項に記載の監視装置。
  11. 前記各所定の情報は対応するデータ量を通知フレーム数又は通知点数に換算した情報であることを特徴とする請求項乃至10の何れか1に記載の被監視装置。
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