JP4014257B2 - スクータ型自動二輪車の車載部品組付け構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スクータ型自動二輪車の車体フレームにフートボード,サイドカバー,収納ボックス,シート等の車載部品を組み付けるための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、スクータ型自動二輪車では、車体フレームの前端に接続されたヘッドパイプの前側及び後側をフロントカバー及びレッグシールドで囲み、該レッグシールドの下端に連続するよう低床のフートボードを配設するとともに、該フートボードの後方にシートの下方周囲を囲むサイドカバーを配設し、さらに該サイドカバー内に収納ボックスを配置するのが一般的である。
【0003】
上記各種の車体カバーを組み付けるにあたっては、従来、複数のパーツを車体フレームに位置決めして固定し、この位置決めされた各パーツを基準にして残りのパーツを組み付けるのが一般的である。例えば、上記フートボード,及び収納ボックスを車体フレームに位置決めして固定し、該フートボードを基準にしてフロントカバー,レッグシールド,等の各パーツを組付け、上記収納ボックスを基準にしてサイドカバー,シート,シートロック等の各パーツを組付ける。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のように2つ以上のパーツを基準にして組み付けた場合、一方を基準にして組み付けたパーツと、他方を基準にして組み付けたパーツとの間にずれが発生し易く、このようなずれを吸収するために、パーツ間に予め隙間を設定する必要があり、合わせ精度が得られ難く、見栄えが悪化するという問題がある。
【0005】
本発明は上記従来の状況に鑑みてなされたもので、各パーツの合わせ精度を向上して見栄えの悪化を防止でき、またシートとロックシリンダとの位置合わせを確実に行えるスクータ型自動二輪車の車載部品組付け構造を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、車体フレームに乗員の脚を載置する低床のフートボードを配設し、該フートボードの後方にシートの下方周囲を囲むサイドカバーを配設し、該サイドカバー内のシート下方に収納ボックスを配置したスクータ型自動二輪車の車載部品組付け構造において、上記車体フレームにフートボードを位置決めして固定し、該フートボードの前部に乗員の脚部前方を覆うレッグシールドの下部を接続するとともに、該フートボードの後部の支持片に収納ボックスの受け部を嵌装することにより該フートボードを基準にして上記収納ボックスを位置決めし、この状態で該収納ボックスを車体フレームに固定し、該収納ボックスにサイドカバーを固定するとともに該収納ボックスにシートの前後方向一端を上下揺動可能に軸支し、該シートの他端にシートロック機構のロック部材を配設し、該シートロック機構のロックシリンダを上記車体フレームに組付け位置を調整可能に固定したことを特徴としている。
また請求項2の発明は、請求項1において、上記フートボードは、左,右側部に上方に突出する左,右の支持片を備え、上記収納ボックスは、左,右側壁の下端部に下方に開口する左,右の受け部を備えていることを特徴としている。
請求項3の発明は、請求項1において、上記フートボードの支持片及び該支持片に嵌装した上記収納ボックスの受け部は、上記サイドカバーの内部に位置していることを特徴としている。
請求項4の発明は、請求項1において、上記収納ボックスは車体フレームに車両側方から挿入されたボルトにより固定されていることを特徴としている。
【0007】
【発明の作用効果】
本発明に係る車体組付け構造によれば、フートボードを基準とし、これに収納ボックス、サイドカバー,シートを順次組付けるようにしたので、各パーツ間に予めずれ吸収用の隙間を設定する必要はなく、各パーツの合わせ精度を確保でき、見栄えの悪化を回避できる効果がある。
【0008】
また上記収納ボックスにシートを軸支し、シートロック機構のロック部材をシートに固定するとともにロックシリンダを車体フレームに組付け位置を調整可能に固定したので、ロックシリンダを車体フレームに緩く取り付けた状態でシートを閉じてロック部材をロックシリンダに係合させることにより、ロック部材とロックシリンダとが自動的に位置合せされ、このようにフートボードを基準として収納ボックスを取り付け、これにシートを取り付けた場合の、ロック部材に対するロックシリンダの位置ずれを吸収して、両者の位置合わせを容易確実に行うことができる効果がある。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1ないし図28は、本発明の一実施形態によるスクータ型自動二輪車の車載部品組付け構造を説明するための図であり、図1はスクータ型自動二輪車の側面図、図2,図3はフロントカバーの側面図、図4〜図7はそれぞれヘッドライト装置を示す断面側面図,正面図,平面図,斜視図,図8,図9はヘッドライトの防水構造を示す断面側面図、図10はレッグシールドの斜視図、図11はフートボードの平面図、図12〜図16はそれぞれフートボード組付け構造を示す分解図,平面図,断面側面図,断面正面図、図17〜図20はそれぞれサイドカバー構造を示す側面図,背面図,断面正面図、図21〜図24はそれぞれ収納ボックスの断面正面図,側面図,平面図,正面図、図25〜図27はそれぞれ潤滑油タンクの配置構造を示す側面図,平面図,要部側面図、図28はシートロック機構の概略図である。なお、本実施形態における左右,前後とはシートに着座した状態で見た場合の左右,前後の意味である。
【0010】
図1において、1はスクータ型自動二輪車であり、これの車体フレーム2はヘッドパイプ3に後方に斜め下方に延びる鋼管製メインフレーム4を接続固定し、該メインフレーム4の後端に後方に斜め上向きに延びる左, 右一対の鋼管製サイドフレーム5,5を接続固定した概略構造のものである。このサイドフレーム5,5間にはスイング式動力ユニット6が上下揺動可能に枢支されており、該動力ユニット6はエンジン6aの左側部にVベルトドライブ式無段変速装置を内蔵する伝動ケース6bを一体に接続したもので、該伝動ケース6bの後端部に後輪7が軸支されている。また伝動ケース6bと左側のサイドフレーム5との間にはリヤクッションユニット8が介設されている。
【0011】
上記ヘッドパイプ3にはステアリングシャフト9が回動可能に挿入支持されており、該ステアリングシャフト9の上端には操向ハンドル10が固定されている。またステアリングシャフト9の下端にはフロントフォーク11が固定されており、該フロントフォーク11の下端部に前輪12が軸支されている。
【0012】
上記車体フレーム2は樹脂製の車体カバー14により囲まれており、該車体カバー14は以下の構造となっている。上記ヘッドパイプ3の前側,後側はフロントカバー15,レッグシールド16でそれぞれ覆われており、該レッグシールド16の下端に連続するように低床のフートボード18が配設されている。またフートボード18の後部にはサイドカバー19がシート20の下方周囲を囲むように配設されている。また上記操舵ハンドル10はハンドルカバー17で囲まれている。
【0013】
上記フロントカバー15にはヘッドライト装置が配設されており、該ヘッドライト装置は、以下の構造となっている。
図2〜図9に示すように、上記フロントカバー15は上側カバー25と下側カバー26との上,下2分割構造のもので、該両カバー25,26の合わせラインAは後方上向きに傾斜している。上記上側カバー25はヘッドパイプ3に固定された上下一対のブラケット24,24にボルト38,38で取り付けられている。また上側カバー25の下端部にはヘッドライト開口25aが形成されており、該開口25a内にヘッドライト27が配設されている。
【0014】
上記ヘッドライト27は大略碗状に形成され前端が開口したリフレクタ28の前端開口にレンズ29を装着し、該リフレクタ28の後壁部にバルブ30を着脱可能に装着した構造のものであり、上記レンズ29は上側カバー25の外表面と略連続面をなしている。また上記リフレクタ28の左, 右側部及び上部にはそれぞれ取付け片28cが形成されており、該各取付け片28cは上側カバー25内に形成されたボス部(不図示)にボルト締め固定されている。さらに上記リフレクタ28の背面には左, 右に略水平に延びる防水板34が形成されており、該防水板34は前輪12から巻き上げられた泥水等がヘッドライト27の上方に入り込むのを遮蔽するためのものである。
【0015】
上記リフレクタ28の前端開口の外周縁には前方に鉤状に突出する突起28aが一体形成されており、該突起28a内に上記レンズ29の後端外周縁29aが挿入固定されている。また該外周縁29aには上記突起28aの前端に当接してレンズの前後方向移動を規制するストッパ部29bが一体形成されている。
【0016】
上記下側カバー26は前端から左, 右側方に拡がった後、後方斜め下方に湾曲して延びており、該下側カバー26の内部は大きく開口している。この下側カバー26の開口26a内には泥水等の上方進入を阻止するためのフェンダ部26bが階段状に一体形成されている。また下側カバー26の開口26aの後部には前輪12の後方を覆うインナフェンダ31が配置されており、該インナフェンダ31の上端部は上記ヘッドライト27のリフレクタ28の底部まで延びている。なお、インナフェンダ31の上部にはフロントフォーク11との干渉を回避する逃げ凹部31aが切り欠いて形成されている。
【0017】
上記フロントフォーク11の上部には前輪12の上方を覆うフェンダ板32が配設されており、該フェンダ板32は上記逃げ凹部31aを覆っている。該フェンダ板32は大略円板状のもので、左, 右側部にフロントフォーク11の左,右フォーク本体11aが挿通する凹部32aを切り欠き形成するとともに、後端縁に下方に屈曲する庇部32bを形成した構造のもので、該フェンダ板32の前端縁にはラビリンス構造をなす上下一対のシール部32c,32dが突出形成されている。このシール部32c,32d間からドライバ等の治具33を挿入することによりヘッドライト27のエーミング調整,バルブ交換が行えるようになっている。
【0018】
そして上記下側カバー26の開口26aの前部内に上記ヘッドライト27のリフレクタ28の下半部が位置しており、該リフレクタ28の底壁は下方に露出している。これにより下側カバー26の開口26aは、該カバー26に一体形成されたフェンダ部26b,リフレクタ28の底壁,フェンダ板32,及びインナフェンダ31により閉塞されている。
【0019】
次に上記ヘッドライト27の防水構造について説明する。
上記下側カバー26の開口26aの前端縁には前方に開口するコ字状の係合部35と、該係合部35の左,右両側縁から外方に延びる土手部36と、該係合部35及び土手部36の後面から後方に略水平に延びるシール片37とが一体形成されている。
【0020】
上記リフレクタ28の底壁には、図8,図9に示すように、防水壁45が形成されている。この防水壁45は、上記突起28aの前端から下方に延びる縦壁41と、該縦壁41の下端部に前方に略水平に延び上記シール片37の後端部の上面に当接する横壁42と、該横壁42の下面後端から下方に突出するよう形成された遮壁43とからなる構造のもので、該遮壁43とリフレクタ28の底壁28dとは補強リブ44により結合されている。また上記横壁42には水抜き孔42aが形成されており、該水抜き孔42aの上方は上記縦壁41から前方に延びる遮蔽板46により覆われている。
【0021】
これにより前輪12から巻き上げられた泥水等(図8,図9の→印参照)は、1段目の遮壁43により遮断され、さらに2段目の横壁42及びシール片37により遮断されることとなる。また上記シール片37と横壁42との隙間から進入した水は水抜き孔42aから排出され、さらにまたシール片37の上面を伝って前方に進入した水は3段目の係合部35の背面,及び土手部36により堰き止められることとなる。これによりヘッドライト27内への水の進入を防止でき、また合わせラインAからフロントカバー15の表面に漏れ出るのを防止でき、水垂れによる外観の悪化を回避できる。また水抜き孔42aから入り込んだ水は遮蔽板46により遮断され、ヘッドライト27内に侵入することはない。
【0022】
上記上側カバー25の下端縁には三角形状の位置決め突起40が一体形成されており、該突起40の上面は上記係合部35の上縁35aに当接している。また上側カバー25の下縁部は上記土手部36に当接しており、これにより上側カバー25と下側カバー26との合わせ精度を確保している。
【0023】
ここで、上側カバー25の組付け作業においては、図8に示すように、上側カバー25にヘッドライト27を予め組付けておき、該上側カバー25を下側カバー26に対して斜め上方から組み込み、この際に突起40を係合部35内に差し込むこととなる。この場合、遮壁43の突出量を小さく設定したので、上記組み込みの際に遮壁43がシール片37に干渉して組み込み不能になることはなく、組付け作業を容易に行うことができる。ちなみに、遮壁43を下方に長く延長した場合には防水効果をより高めることができるものの、組み付け時にシール片37に引っ掛かり易く、組み付けに手間がかかることとなる。
【0024】
次に本実施形態のフートボード組付け構造を図10〜図16について説明する。
上記レッグシールド16は乗員の脚部前方を覆う側面視で大略く字形状のもので、これの四隅,及び上部中央にはそれぞれ取付け凹部16d,16eが凹設されており、この四隅の取付け凹部16dは上記フロントカバー15に、上部中央の凹部16eはヘッドパイプ3に固定されたブラケット23にボルト38により固定されている(図2参照)。
【0025】
上記レッグシールド16の車幅方向中央部には上下方向に延びるトンネル部16aが後方に膨出形成されており、該トンネル部16a内にヘッドパイプ3,メインフレーム4が位置している。上記トンネル部16aの上部にはメインスイッチ取付け用挿入孔16bが形成されている。またレッグシールド16の下部の左, 右両端部には足載部の一部を構成するフート部16c,16cが形成されている。
【0026】
上記フートボード18は乗員が脚部を載置するためのもので略平板状をなし、これの前縁中央部には上記トンネル部16aの下縁が接合される凹部18aが凹設されている。またフートボード18の後縁には後述するサイドカバー19の前部下縁が接合されるよう大きく湾曲した円弧部18bが凹設されており、該円弧部18bにはこれに沿って上方に突出する後壁部49が一体形成されている。この円弧部18bの左, 右後端部には上記サイドカバー19に固定される取付け片18cが後方に突出形成されており、また左, 右側部には後述する収納ボックス70を位置決め支持する支持片18dが上方に突出形成されている。さらにまた上記フートボード18の四隅にはそれぞれ有底円筒状の車体フレーム取付け用ボス部50が下方に突出するよう形成されている。
【0027】
上記フートボード18の左, 右前端部18e,18eは斜め上方に湾曲形成されており、該前端部18eは上記フート部16cの下端に接続されている。このフート部16cから前端部18eにかけての合わせ面は連続する曲面となっており、これにより外観の向上を図っている。また上記各前端部18eの前端には一対の差込み片51,51が形成されており、該各差込み片51は前端部18eの前縁から段落ちした後、前方に突出している。また上記凹部18aの後端縁にも同様の差込み片51が突出形成されている。
【0028】
上記レッグシールド16の下縁にはこれに続いて下方に段落ちした後車体後方に延びる取付け部53が形成されている。この取付け部53の左, 右後端部には取付け凹部54がさらに段落ち形成されており、該取付け凹部54は上記フートボード18の前側の左, 右ボス部50の下面に位置している。このボス部50と取付け凹部54とはボルト55により車体フレーム2の前側ブラケット56に共締め固定されている。また上記フートボード18の後側の左, 右ボス部50はボルト55より車体フレーム2の後側ブラケット59に固定されている。
【0029】
上記取付け部53の前端に位置する段落ち壁52の左, 右両端部及び中央部にはそれぞれ差込み孔57が形成されており、各差込み孔57に上記フートボード18の差込み片51が挿入されている。そして上記取付け部53の左,右両側部には前後方向に延びる複数の補強用のリブ58が車幅方向に間隔をあけて形成されており、各リブ58は差込み孔57に連なるように設けられている。この各リブ58の前端は上記段落ち壁52と取付け部53との段落ちコーナー部に接続されており、上面は上記フートボード18の下面に当接している。これにより上記リブ58はフートボード18の差込み片51を上記差込み孔57に差し込む際のガイドとして機能しており、かつ乗員の体重等の荷重を支持している。
【0030】
次に本実施形態のサイドカバー構造ついて説明する。
図17〜図20に示すように、上記サイドカバー19はアッパカバー60とアンダカバー61とからなる上,下2分割構造のもので、該アッパカバー60の表面には着色塗装が施されており、アンダカバー61の表面にはシボ加工が施されている。上記左, 右アッパカバー60の前端同士の間にはシート20の下方の前側部分を覆う前面カバー62が接合されている。この前面カバー62の下端は上記フートボード18の後壁部49に接合されており、上端部62aは車両側方から見て上記シート20の下縁内に隠れている。
【0031】
上記アッパーカバー60はシート20の下方の左, 右側方部分を覆っており、これの上縁部60aは側面視でシート20の下縁内に隠れてている。またアッパカバー60は車幅方向外側に膨出形成されており、上記アンダカバー61は上記アッパカバー60の外面より内側に位置するよう配設されている。
【0032】
上記アンダカバー61は車体前後方向に延びる長尺板状に形成されており、これの前半部61aはフートボード18の下面に沿って前方に延び、上記フロントカバー15の下側カバー26の下端にボルト65により接続固定されている。後半部61bはアッパカバー60の下端に沿って後方に延びている。そして該後半部61bの後端部61cは上記アッパカバー60の下端縁から後端縁に沿って後側に周り込むように上方に延びており、該後端部61cの上縁部61dは側面視で上記シート20の下縁内に隠れている。
【0033】
上記左, 右のアンダカバー61の後端間にはテールライトユニット64が装着された後面カバー63が配設されている。この後面カバー63の左, 右端縁は上記後端部61cに接合されており、下端部はボルト66によりリヤフレーム5のブラケット(不図示)に締結されている。この後面カバー63とアンダカバー61の左, 右後端部61cとで上記シート20の下方の後側部分が覆われている。
【0034】
上記アッパカバー60とアンダカバー61との周縁60c,61dはそれぞれ車幅方向内側に屈曲形成されており、この内側に折り曲げられた両周縁60c,61dを重ね合わせることにより車幅方向におけるずれを吸収するようになっている。上記アッパカバー60の周縁60cには間隔をあけて下向き突起60bと上向き突起60dとが形成されており、またアンダカバー61の周縁61dには係合孔61bを有する係合片61cが上向きに屈曲形成されている。この係合孔61eには上記突起60b,60dが係合しており、これにより両カバー60,61は外側からの取り外しが不能の嵌め殺しとなっている。なお上記両周縁部60c,61dの側部分は車体内側にてボルト67により締結されている。
【0035】
上記シート20は底板20a上にクッション20bを配設し、該クッション20bを表皮20cで覆った構造のものであり、後述するヒンジ機構により上下揺動可能に支持されている。上記アッパカバー60内の上記シート20の下方に位置する部分には樹脂の射出成形により形成された収納ボックス70が配設されており、該収納ボックス70の上端開口70aは上記シート20により開閉可能に覆われている。
【0036】
上記収納ボックス70は、図21〜図28に示すように、ヘルメット等が収納可能な容積形状を有する底の深い壷状のもので、該収納ボックス70の前壁70c,及び後壁70dによりヘルメットを支持するようになっており、これによりヘルメットがばたつくのを防止している。上記収納ボックス70の開口縁70bの下面には上記アッパカバー60の上縁部60aが当接している。また開口縁70bの上面とシート20の底板20aとの間は該底板20aに装着されたシール部材72によりシールされている。
【0037】
上記収納ボックス70の前壁70cの下端部には左, 右一対の固定片73,73が突出形成されており、該各固定片73は左, 右サイドフレーム5に固定されたブラケット74にボルト75により締結されている。また上記収納ボックス70の後壁70dの上縁部には車幅方向に延びるフランジ部76が後方に突出形成されており、該フランジ部76の左,右両端部は上記サイドフレーム5の後端部間に架設された門型ブラケット77にボルト78により固定されている。このフランジ部76はブラケット77の下方から装着されたボルト78に上方からナットを螺着して締結されている。また上記フランジ部76の中央部にはシートロック開口76aが形成されている。
【0038】
上記収納ボックス70の左, 右側壁70e,70eの下端部には下方に開口する矩形箱状の受け部79が一体形成されており、該受け部79内に上記フートボード18の支持片18dが挿入されている。これにより収納ボックス70はフートボード18に対して前後,左右方向に位置決めされている。
【0039】
また収納ボックス70の左, 右側壁70eの上端部には前後一対のボス部80,81が突出形成されている。この前側の各ボス部80には上記前面カバー62がボルト86により締結されており、後側の各ボス部81には上記アッパカバー60がボルト87により締結されている。上記収納ボックス70の下部後方にはバッテリ収納部82が一体形成されている。
【0040】
上記収納ボックス70の前壁70cには左,右一対のヒンジブラケット83,83が前方に突出形成されている。このヒンジブラケット83の前端部間にはヒンジ軸84を介してヒンジアーム85の一端が軸支されており、該ヒンジアーム85の他端は上記シート20の底板20aの前端部にボルト締め固定されている。これによりシート20は収納ボックス70に上下揺動可能に支持されている。
【0041】
また上記シート20には、図28に示すように、シートロック機構が配設されている。これはシート底板20aの後端部に大略U字状のロック部材100をボルト締め固定し、門型ブラケット77の下面にロックシリンダ101を一対のボルト102,102により締結固定した構造となっている。そして上記門型ブラケット77には上記収納ボックス70のフランジ部76のロック開口76aに連通する孔77aが形成されている。
【0042】
そして上記収納ボックス70の左, 右側壁70e,70eには膨出部88が形成されている。この膨出部88は開口縁70bの下部近傍から上記アッパカバー60内に入り込むように車幅方向外側に拡がっており、該アッパカバー60の内面に沿って下方及び前後方向に延びている。上記膨出部88は開口縁70bより外側に出っ張っており、これによりボックス容量の増大を図っている。また上記収納ボックス70は後輪7上方のアッパカバー60内空間を略閉塞している。
【0043】
次に本実施形態の燃料タンク及び潤滑油タンクの配置構造を主として図25〜図27に基づいて説明する。
上記シート20下方の収納ボックス70の後側には燃料タンク90が配置されており、該燃料タンク90の給油口90aはシート20により覆われている。この燃料タンク90は前半部と後半部とをフランジ部91で結合したものであり、該フランジ部91は上記門型ブラケット77,及びリヤフレーム5の後端ブラケット92に取付け固定されている。
【0044】
そして上記シート20下方の収納ボックス70の前側、即ち、収納ボックス70の前壁70cと前面カバー62との間には潤滑油タンク95が配置されており、該潤滑油タンク95の注油口95aは上記シート20により覆われている。この潤滑油タンク95のタンク本体95bは収納ボックス70の前壁70cに沿って下方に延び、さらに底壁70fの下面に沿って後方に延びる側面視で大略L字状に形成されている。
【0045】
上記タンク本体95bの前面の上部には円弧状の係合凹部96が凹設されており、該係合凹部96は上記ヒンジ軸84に係合している。また上記タンク本体95bの下面にはグロメット97が装着されており、該グロメット97はサイドフレーム5に固着された支持板98に嵌入している。これにより上記潤滑油タンク95の上部はヒンジ軸84により、下部はサイドフレーム5により支持されている。
【0046】
上記注油口95aはヒンジブラケット83,83間に上方を臨むように配置されており、上記ヒンジ軸84より上方に位置している。また該注油口95aは上記収納ボックス70の開口縁70bの前端部より若干下方に位置し、かつ斜め前方に傾いている。
【0047】
また上記前面カバー62の上縁部62bには切り欠きが形成されており、該切り欠きから上記注油口95aは上縁部62bより上方に突出している。また上記上縁部62bにはヒンジアーム85が回動したとき干渉するのを回避するための縦溝62cが形成されており、ヒンジアーム85はこの縦溝62cを挿通している。これによりシート20は上方回動時に前面カバー62の前側に位置することとなり、注油口95a周辺は大きく開放される。
【0048】
次に本実施形態の車体カバー組付け構造について説明する。
図11,図15,図16に示すように、上記フートボード18の各ボス部50の底壁にはボルト孔50a〜50dが形成されており、該各ボルト孔50a〜50dに挿入されたボルト55により車体フレーム2に固定されている。
【0049】
ここで上記各ボルト孔50a〜50dのうち後左側のボルト孔50aはボルト径より僅かに大きく設定されており、該ボルト孔50aが車体フレーム2への位置決め孔となっている。また後右側のボルト孔50bは車幅方向に延びる横長孔に形成されており、これにより前後方向位置のみ規制され左右方向位置は調整可能となっている。さらに前側の両ボルト孔50c,50dはボルト55より大径になっており、これにより前後,左右方向の位置が調整可能となっている。
【0050】
そして上記フートボード18は車体フレーム2に位置決め固定されており、該フートボード18を基準として、上述のフロントカバー15,レッグシールド16,サイドカバー19,及び収納ボックス70等の各パーツが順次取付けられている。ここで、各パーツの取付け用ボルト孔は何れも前後,左右に調整可能の大径,あるいは長孔に形成されている。以下、各パーツの組付け手順について説明する。
【0051】
上記車体フレーム2に位置決め固定されたフートボード18の各支持片18dに収納ボックス70の受け部79を嵌装し、これにより収納ボックス70は前後,左右方向に位置決めされる。この状態で収納ボックス70の固定部73をサイドフレーム5にボルト75により固定する。この固定部73のボルト孔73aは前後方向位置を調整可能の長孔に形成されている(図22,図24参照)。上記収納ボックス70のフランジ部76を門型ブラケット77にボルト78により固定する。このフランジ部76の左, 右ボルト孔76b,76cはそれぞれ前後,左右方向位置が調整可能の長孔に形成されている(図23,図26,図28参照)。
【0052】
次に上記フートボード18の後壁部49に前面カバー62を接合するとともに、該前面カバー62を収納ボックス70の前側左, 右のボス部80にボルト86により固定する。次いで、アッパカバー60とアンダカバー61とを予め接合し、このセットした両カバー60,61を前面カバー62及びフートボード18に接合し、アッパカバー60を収納ボックス70のボス部81にボルト87により固定し、アンダカバー61をフートボード18の取付け片18cにボルト締め固定する(図17参照)。上記各ボルト孔は何れも調整可能となっている。
【0053】
シートロック機構を組付けるには、上述のように収納ボックス70にシート20を装着するとともにロック部材100を取付ける。そしてロックシリンダ101を門型ブラケット77の下面に配置し、ボルト102を緩く締め付けることにより該ロックシリンダ10を移動可能にしておく。そしてシート20を閉位置回動させることにより該ロックシリンダ101にロック部材100を係合させる。この状態でロックシリンダ101を門型ブラケット77にボルト102で固定する。この門型ブラケット77のボルト孔77bは前後,左右に調整可能の大径に形成されており、ロック機構の位置合わせを精度良くかつ容易に行うことができる(図28参照)。
【0054】
上記レッグシールド16はこれの差込み孔57にフートボード18の差込み片51を嵌挿し、この状態でフートボード18をレッグシールド16とともに車体フレーム2に共締め固定する(図12〜図14参照)。
【0055】
次いでレッグシールド16にフロントカバー15の下側カバー26を接合し、両者16,26をボルト39により固定するとともに、ヘッドパイプ3のブラケット23にボルト38で締め付け固定する。最後に上側カバー25を下側カバー26に対して斜め上方から挿入して接合し、該上側カバー25をボルト38によりブラケット24に固定する(図2,図8参照)。上記フロントカバー15,レッグシールド16の各ボルト孔は調整可能となっている。
【0056】
次に本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態のヘッドライト装置によれば、フロントカバー15を上,下に2分割し、上側カバー25の下端部にヘッドライト27を配置し、該ヘッドライト27のリフレクタ28の下半部を下側カバー26内に位置させ、該リフレクタ26の底壁により下側カバー26の開口26aの前部を閉塞したので、該ヘッドライト27がインナフェンダの一部として機能し、前輪12から巻き上げられた水がフロントカバー内に侵入するのを防止できる。そしてこのようにヘッドライトの底部をインナフェンダの一部に兼用したので、ヘッドライトとインナフェンダとの干渉の問題がなくなり、ヘッドライトをフロントカバー15の下端近傍に配置する等、ヘッドライト27のレイアウト上の自由度を向上でき、新規なデザインによる意匠効果を高めることができる。
【0057】
また上記リフレクタ28の底壁をインナフェンダの一部として兼用した分だけ、該インナフェンダ31を小型化でき、それだけコストを低減できる。
【0058】
上記リフレクタ28の底壁を下側カバー26の下方に露出させたので、下側カバー26の下方からヘッドライト27のエーミング調整,バルブ交換を行うことができ、メンテナンス作業性を向上できる。
【0059】
本実施形態のフートボード組付け構造によれば、レッグシールド16の取付け部53の差込み穴57に対応する部分に前後方向に延びる補強用のリブ58を形成し、該リブ58の上面をフートボード18の下面に当接させたので、上記リブ58がフートボード18の組付けにおいてガイドとして機能することとなり、該リブ58の上面にフートボード18の下面を当接させた状態で押し込むだけで差込み片51を上記差込み穴57に挿入でき、従来の上下,左右方向の位置合わせをしながら挿入する作業に比べて組付けを簡単にでき、作業性を向上できる。
【0060】
上記補強用リブ58を段落ち壁52と取付け部53とのコーナー部から後方に延設したので、フートボード18の前端部18eを斜め上方に延長形成する場合に生じ易い組付け性の悪化や取付け剛性の低下を防止でき、レッグシールド16とフートボード18との合わせ面を連続する曲面とすることができ、外観の向上を図ることができる。ちなみに、前端部16cを曲面状に延長形成した場合には、それだけレッグシールド16の段落ち壁52が下方に深くなり、また取付け部53が後方に長くなることから、組付け性,取付け剛性が悪化するという問題が生じる。
【0061】
また上記リブ58の上面をフートボード18の下面に当接させたので、乗員の体重等の荷重に対する強度を向上でき、フートボード18のたるみや変形を防止できる。
【0062】
本実施形態のサイドカバー構造によれば、アンダカバー61の後端部61cをアッパカバー60の後端縁に沿って後側に周り込むように延長形成したので、後面カバー63に対する合わせ部材がアンダーカバー61だけで済み、従来の3つのカバーを合わせるようにした場合に比べて合わせ精度,及び組付け性を向上できる。またアンダカバー61の後端部61cを車体下部から上部に立ち上がるように形成したので、新規なデザインによる外観の向上を図ることができる。さらにシボ加工を施したアンダカバー61をアッパカバー60の後側まで延長したので、アッパカバー60の塗装面積を少なくすることができ、塗装に比べてシボ加工が低コストであることから部品コストを低減できる。
【0063】
本実施形態では、アッパカバー60をアンダカバー61より車体外側に膨出させ、両カバー60,61の合わせ部を構成する周縁60c,61dを車幅方向内側に折り曲げ、該折り曲げ部を上下に重ねるようにしたので、該合わせ部が車幅方向に多少ずれてもほとんど目立つことはなく、合わせ誤差による外観の悪化を回避できる。
【0064】
また上記アッパカバー60を車幅方向外側に膨出させたので、該アッパカバー全体の剛性を高めることができ、よってアンダカバー61との接合剛性を向上できる。これによりアンダカバー61を車体前端部から後端部に渡る長尺に構成することが可能となり、部品点数を削減できるとともに、組み付け工数を低減できる。また上記アッパカバー60とアンダカバー61とを嵌め殺しで予め一体化し、車体に組み付けるようにしたので、長尺のアンダカバー61の合わせ精度を確保できるとともに、着脱作業を2部品別々に車体に組み付けるよりも容易に行うことができる。
【0065】
本実施形態の収納ボックスによれば、該収納ボックス70の側壁70eに膨出部88を形成し、該膨出部88をアッパカバー60の膨出部内に入り込むように配置したので、アッパカバー60内のデッドスペースを有効利用してボックス容量を増大できる。
【0066】
また膨出部88を形成したので、これの空間を利用してヘルメット等の大型物品を車体側方に傾けることにより容易に出し入れすることができ、従来のようにヘルメット等を真上に持ち上げる場合に比べて出し入れが簡単になる。
【0067】
上記膨出部88を開口縁70bより外側に膨出させたので、開口70aの面積はそのままであり、従ってシート20を幅広にする必要がなく、乗車感を悪化させることはない。また上記膨出部88を形成したことにより、収納ボックス70の側壁70e内は凹状に湾曲していることから、収納物のばたつきによる異音を側壁が平坦面である場合に比べて抑制できる。さらに左, 右側壁70eにのみ膨出部88を形成したので、前,後壁70c,70dでヘルメットを支持でき、ヘルメットのばたつきも抑制できる。そして前後壁70c,70dは膨出させていないので、収納ボックス70の前側,後側空間が狭くなることはなく、該前,後側空間にそれぞれ配置した潤滑油タンク95,燃料タンク90の容量を確保できる。
【0068】
本実施形態では、上記膨出部88がアッパカバー60内に入り込んでいるので、アッパカバー60内面と収納ボックス70外面との間の空間が狭くなることとなる。これにより後輪7から巻き上げられた泥水等が収納ボックス70の開口縁70bに至るのを阻止でき、結果的に収納ボックスのシール性を向上できる。また上記膨出部88が補強ビードとして機能することから、ボックス全体の剛性を高めることができ、シート20の支持剛性を向上できる。
【0069】
本実施形態の潤滑油タンク配置構造では、潤滑油タンク95を前面カバー62と収納ボックス70の前壁70cとの間に配置し、注油口95aをヒンジブラケット83間に位置させたので、該ボックス70と前面カバー62との間に形成されたデッドスペースを有効利用して潤滑油タンク95を配置できる。これにより潤滑油タンク95及び燃料タンク90をシート下方に配置でき、従来の車体カバーの側面下部にリッドを配置する場合に比べて注油作業を容易に行うことができるとともに、コストを低減できる。またデッドスペースに潤滑油タンク95を配置したので、シート20の前後長さが大きくなったり、燃料タンク90の容量が小さくなったりすることもない。
【0070】
上記注油口95aを収納ボックス70の開口縁70bより下方に位置させ、かつ斜め前方に傾けたので、注油口95aは開口縁70bより下方前側に離れて位置することとなり、給油中にオイルが溢れても収納ボックス70内に入り込むことはない。
【0071】
また前面カバー62の上縁部62bを注油口95aより下方に位置するように切り欠き形成するとともに、ヒンジ軸84を注油口95aの下方に位置させ、さらにシート20をヒンジアーム85により前面カバー62の前側に位置するように回動させたので、注油口95a周辺には大きく開放した空間が形成されることとなり、給油作業をさらに容易に行うことができる。
【0072】
上記潤滑油タンク95のタンク本体95bを収納ボックス70の前壁70cから底壁70fにかけて大略L字状に形成したので、シート20の大型化,サイドカバー19の大型化を招くことなくタンク容量を増大できる。
【0073】
またタンク本体95bの上部にヒンジ軸84に係合する係合凹部96を凹設したので、該ヒンジ軸84を潤滑油タンク95の取付けに利用でき、別部品を用いて取付けを行う場合のコスト上昇を回避できるとともに、取付けスペースの拡大を回避できる。
【0074】
本実施形態の車体カバー組付け構造によれば、フートボード18の位置決め用ボルト孔50aをボルト55により車体フレーム2に固定し、該フートボード18を基準として車体カバー14の各パーツを組付けたので、従来の複数箇所の基準を設けた場合には基準間のずれを吸収するために各パーツ間に必要とされていた隙間を不要に又は小さくでき、合わせ精度を向上でき、ずれによる外観の悪化を防止できる。
【0075】
また上記フートボード18に収納ボックス70を固定し、該収納ボックス70にサイドカバー19を調整可能に組付けたので、サイドカバー19を車体フレーム2から独立して収納ボックス70に取付けることが可能となり、この点からも合わせ精度を向上できるとともに、組付け性を向上できる。
【0076】
上記収納ボックス70にシート20を取り付け、該シート20に取り付けたロック部材100を基準としてロックシリンダ101を門型ブラケット77に固定したので、上記フートボード18を基準として収納ボックス70を固定する場合の、シート20とロックシリンダ101との位置合わせを精度よく確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるスクータ型自動二輪車の側面図である。
【図2】上記自動二輪車のフロントカバーの側面図である。
【図3】上記フロントカバーの下側カバーの側面図である。
【図4】上記自動二輪車のヘッドライト装置を示す断面側面図である。
【図5】上記ヘッドライト装置の正面図である。
【図6】上記ヘッドライト装置の平面図である。
【図7】上記ヘッドライト装置の下方から見た斜視図である。
【図8】上記ヘッドライトの防水構造を示す断面側面図である。
【図9】上記防水構造の断面側面図である。
【図10】上記自動二輪車のレッグシールドの斜視図である。
【図11】上記自動二輪車のフートボードの平面図である。
【図12】上記自動二輪車の足載せ構造を示す分解図である。
【図13】上記足載せ構造の平面図である。
【図14】上記足載せ構造の断面側面図である(図13のXVI- XVI線断面図)。
【図15】上記フートボードの断面正面図である(図11のXIV- XIV線断面図)。
【図16】上記フートボードの断面正面図である(図11のXV- XV線断面図)。
【図17】上記自動二輪車のサイドカバー構造を示す側面図である。
【図18】上記サイドカバーの背面図である。
【図19】上記サイドカバーの断面図である(図17のXIX-XIX 線断面図) 。
【図20】上記サイドカバーの断面図である(図17のXX-XX 線断面図) 。
【図21】上記自動二輪車の収納ボックスの断面正面図である。
【図22】上記収納ボックスの側面図である。
【図23】上記収納ボックスの平面図である。
【図24】上記収納ボックスの正面図である。
【図25】上記自動二輪車の潤滑油タンク配置構造を示す側面図である。
【図26】上記潤滑油タンク配置構造の平面図である。
【図27】上記潤滑油タンク配置構造の要部側面図である。
【図28】上記自動二輪車のシートロック機構の概略断面図である。
【符号の説明】
1 スクータ型自動二輪車
2 車体フレーム
18 フートボード
19 サイドカバー
20 シート
70 収納ボックス
77 ブラケット(車体フレーム)
101 ロックシリンダ
Claims (4)
- 車体フレームに乗員の脚を載置する低床のフートボードを配設し、該フートボードの後方にシートの下方周囲を囲むサイドカバーを配設し、該サイドカバー内のシート下方に収納ボックスを配置したスクータ型自動二輪車の車載部品組付け構造において、上記車体フレームにフートボードを位置決めして固定し、該フートボードの前部に乗員の脚部前方を覆うレッグシールドの下部を接続するとともに、該フートボードの後部の支持片に収納ボックスの受け部を嵌装することにより該フートボードを基準にして上記収納ボックスを位置決めし、該収納ボックスを車体フレームに固定し、該収納ボックスにサイドカバーを固定するとともに該収納ボックスにシートの前後方向一端を上下揺動可能に軸支し、該シートの他端にシートロック機構のロック部材を配設し、該シートロック機構のロックシリンダを上記車体フレームに組付け位置を調整可能に固定したことを特徴とするスクータ型自動二輪車の車載部品組付け構造。
- 請求項1において、上記フートボードは、左,右側部に上方に突出する左,右の支持片を備え、上記収納ボックスは、左,右側壁の下端部に下方に開口する左,右の受け部を備えていることを特徴とするスクータ型自動二輪車の車載部品組付け構造。
- 請求項1において、上記フートボードの支持片及び該支持片に嵌装した上記収納ボックスの受け部は、上記サイドカバーの内部に位置していることを特徴とするスクータ型自動二輪車の車載部品組付け構造。
- 請求項1において、上記収納ボックスは車体フレームに車両側方から挿入されたボルトにより固定されていることを特徴とするスクータ型自動二輪車の車載部品組付け構造。
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