JP4012017B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット記録装置に関し、特に該インクジェット記録装置の搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット記録装置においては、フルラインタイプの記録ヘッドを用いたタイプがあり、高速かつ高画質の記録が可能である。こうした記録装置においては、搬送ベルトに導電性の電極を設け、電荷を与えて静電気力を発生させ、搬送物を吸着させて搬送させる方法が一般的に知られている。
【0003】
上述のような搬送装置について、以下に図5および図10ないし図12を用いて説明する。
【0004】
図10に示すように、搬送ベルトは、導電金属からなる電極板36a,36b,ベース層36c,表層36d,被荷電部材36eで構成されている。被荷電部材36e(図5参照)と表層36dはフラットになっており、導電部材と外部との絶縁層として機能している。
【0005】
図11は、従来装置を横から見た図、図12は上から見た図を示している。
【0006】
図11において、荷電手段は、ブラシ51’、電極52’、支持部材53’で構成されている。
【0007】
被荷電部材36eには電荷を供給する荷電ブラシ51’が接している。荷電ブラシから電極板36aへ電荷が供給され、静電気力が発生する。
【0008】
また、荷電手段は、左右両方に配置され、異なる電圧を供給することが可能になっており、例えば、片方が+電圧、他方が−電圧を供給する。これらによって、常に良好な吸着力を発生させることができる。
【0009】
また、インクジェット記録ヘッド7K,7C,7M,7Yは、搬送ベルトの上部の近接した位置に配置され、原稿が搬送された時に、画像を形成する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
このような構成においては、インクジェット記録ヘッドは、吐出されるインクドットの着弾精度を上げ、印刷ムラや等のない良好な印刷画像を得るために、なるべく搬送ベルトに近づける必要がある。
【0011】
一方、インクジェット記録ヘッドは、必ずしも高電圧に強い物ばかりで構成されているわけではなく、一般に、静電気や、高電圧に弱いものが多い。ここで、搬送ベルトには、常に高電圧が供給されており、搬送ベルトの絶縁層が、装置使用時において、傷、疲労等によって、損傷を受けた時、搬送ベルトの導電部と、インクジェット記録ヘッドとの間で電流リークが起きてしまい、記録ヘッドにダメージを与えてしまうことがあった。
【0012】
さらに、ピンホール等の一部に欠陥が生じた搬送ベルトを使い続けると、記録ヘッドの損傷も過大となり、印刷画像にも支障が発生するようになってしまう。
【0013】
そこで、本発明は、搬送ベルト部材表面からの電流リークの有無を検出することにより、絶縁劣化を検知し、記録ヘッドの損傷を未然に防ぐ記録装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を解決するため、本発明の記録装置は、記録ヘッドを用いて被記録材に記録を行う記録装置において、表面絶縁層および複数の内部導電部材とを含み、前記記録紙を搬送する搬送手段と、前記搬送手段の前記内部導電部材を高電圧により荷電し、該荷電による静電気力により前記記録紙を前記搬送手段に吸着させる荷電手段と、前記搬送手段の絶縁劣化を検出する絶縁劣化検出手段と、前記絶縁劣化検出手段の検出結果に応じて、異常処理を行う制御手段とを備え、前記荷電手段は、第一の電圧により前記内部導電部材の少なくとも1つを荷電する第一の荷電手段と、第二の電圧により該部材と異なる内部導電部材を荷電する第二の荷電手段とをさらに備え、前記絶縁劣化検出手段は、前記第一の電圧による漏れ電流か、前記第二の電圧による漏れ電流かを判別し、前記制御手段は、前記絶縁劣化検出手段が、前記第一の電圧による漏れ電流か、前記第二の電圧による漏れ電流かを判別した時点で、該漏れ電流に対応する前記荷電手段による荷電を停止することを特徴とする。
【0015】
また、本発明の記録装置は、記録ヘッドを用いて被記録材に記録を行う記録装置において、表面絶縁層および複数の内部導電部材とを含み、前記記録紙を搬送する搬送手段と、前記搬送手段の前記内部導電部材を高電圧により荷電し、該荷電による静電気力により前記記録紙を前記搬送手段に吸着させる荷電手段と、前記搬送手段の絶縁劣化を検出する絶縁劣化検出手段と、前記絶縁劣化検出手段の検出結果に応じて、異常処理を行う制御手段とを備え、前記荷電手段は、第一の電圧により前記内部導電部材の少なくとも1つを荷電する第一の荷電手段と、第二の電圧により該部材と異なる内部導電部材を荷電する第二の荷電手段とをさらに備え、前記絶縁劣化検出手段は、前記第一の電圧による漏れ電流か、前記第二の電圧による漏れ電流かを判別し、前記制御手段は、前記絶縁劣化検出手段が、前記第一の電圧による漏れ電流か、前記第二の電圧による漏れ電流かを検出した時点で、該漏れ電流に対応する前記荷電手段による荷電を前記漏れ電流が検出されなくなるレベルまで荷電電圧を下げることを特徴とする。
【0016】
ここで、前記絶縁劣化検出手段は、前記搬送手段と前記絶縁劣化検出手段との間の漏れ電流を検出することができる。
【0017】
さらに、前記制御手段は、前記絶縁劣化検出手段が、前記漏れ電流を検出した時点で、前記搬送手段の駆動を停止することができる。
【0018】
ここで、前記絶縁劣化検出手段は、前記記録ヘッドよりも前記記録紙の搬送方向上流側に配置することができる。
【0019】
前記絶縁劣化検出手段は、導電体で構成された部材であり、該部材と前記搬送手段の表面絶縁層との距離が前記記録ヘッドと前記搬送手段の表面絶縁層との距離よりも近接していてもよい。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
〔実施例1〕
図1は本発明の記録装置全体構成の断面を示し、給紙部、搬送部、記録ヘッド部、排紙部について以下の如く説明する。
【0023】
給紙部は被記録材としての記録紙Pを積載する圧板21と記録紙Pを給紙する給送回転体22がベース20に結合された回転軸を中心に回転可能で、圧板バネ24により給送回転体22に付勢される。圧板21には記録紙Pの重送を防止する摩擦係数の大きい不図示の分離パッドと記録紙を分離する不図示の分離爪とがある。また、圧板21と給送回転体22の当接を解除する不図示のリリースカムが設けられている。
【0024】
上記構成において待機状態ではリリースカムが圧板21を押し下げている。これにより圧板21と給送回転体22の当接は解除されている。そして、この状態で搬送ローラー32の駆動力が、ギヤなどにより給送回転体22およびリリースカムに伝達されると、リリースカムが圧板21から離れ、圧板21は上昇し、給送回転体22と記録紙Pが当接し、給送回転体22の回転にともない記録紙Pはピックアップされ給紙を開始する。給送回転体22は記録紙Pを搬送部に送り込むまで回転する。
【0025】
搬送手段である搬送部は記録紙Pを吸着し、搬送する搬送ベルト31と不図示のPEセンサーを有している。
【0026】
搬送ベルト31は駆動ローラー34で駆動され、従動ローラーである搬送ローラー32および圧力ローラー35で巻架されている。駆動ローラー34はベルトモーター50が駆動源である。
ベルトモータ50は後述する制御手段等で速度の制御が可能である。
【0027】
搬送ベルト31はポリエチレンなどの合成樹脂でできており、無端ベルト形状である。Fは荷電手段である。この荷電手段は例えば3kVの電圧を印加させ、記録紙Pを搬送ベルトに密着させる。不図示の高電圧発生手段と不図示の高電圧制御手段によって、電圧が制御される。
搬送ベルトは、例えば170mm/secの速度で動く。
【0028】
搬送ローラー32と対向する位置には搬送ベルト31と従動するピンチローラー33が当接している。搬送ローラー32の搬送方向下流には記録ヘッド7K,7C,7M,7Yが設けられている。
【0029】
この記録ヘッドの解像度は600dpiであり、搬送方向と直交する方向に複数のノズルが配列されたラインタイプのインクジェットの記録ヘッドである。
【0030】
これらの記録ヘッドはヒーター等によりインクに熱を与えることが可能になっている。この熱によりインクは膜沸騰し、この膜沸騰による気泡の成長または収縮によって生じる圧力変化によって、ノズルからインクが吐出され、記録紙P上に画像が形成される。
【0031】
また、搬送ローラ32と記録ヘッド7K,7C,7M,7Yの間(記録ヘッドに対して上流側)には、絶縁劣化検出手段であるリーク検出ローラ26が設けられている。このリーク検出ローラ26は、導電部材で構成されており、金属や導電ゴム等が用いられる。ここで、ピンホール等の欠陥が搬送ベルト31に生じた時、搬送ベルト31とリーク検出ローラ26の間で電流リークが発生する。なお、リーク(漏れ電流)の検出方法に関しては、別図にて詳細に説明する。
【0032】
排紙部は排紙ローラー41と拍車42とによって構成され、画像形成された記録紙Pは排紙ローラー41と拍車42とに挟まれ、搬送されて排紙トレー43に排出される。
【0033】
なお、38はクリーニングローラーである。ベルト31をクリーニングする場合に使用する。
【0034】
27は除電ブラシであり、ベルト上に残った電荷をアースし、排紙を容易にするために用いられる。
【0035】
図2は、本発明の荷電手段の説明図である。
搬送方向に並んで配置された複数の荷電手段群である、荷電ブラシ51、荷電電極52a〜52c、支持部材53で構成されている。
図の右側が給紙側、左側が排紙側で用紙は右から左へ搬送される。
【0036】
荷電ブラシ51はベルトの被荷電部に接して、電圧がベルトの被荷電部に供給される。この図では、荷電電極は搬送方向に長さが異なっており、3個の電極で構成されている。
【0037】
各電極の搬送方向の長さは52a、52cがそれぞれ3cm、52bが20cmである。
【0038】
各電極の間隔は3cmである。これは、1つ被荷電部に2つの荷電ブラシが荷電しないサイズであることが、必要条件である。被荷電部の搬送方向の長さは2cmである。
【0039】
各々の電極の電位は、52aと52bの電圧は第一の電圧として+3.0kVが荷電される。52cの電圧は0V(接地)されている。
【0040】
中央の電極の領域は、記録ヘッドにより記録が行われる場所であり、強い吸着力が望まれる領域である。これに対応して、荷電電極52bが配置されている。
【0041】
また、荷電電極52aは、リーク検出ローラ26と、ほぼ同列の位置に配置されている。排紙部にスムーズに記録紙が導かれるように、荷電電極52cでは、搬送ベルト31の除電が行われる。
【0042】
この図では、荷電部の片側(第一の荷電手段)について示したが、不図示のもう一方の荷電部(第二の荷電手段)も同様に構成される。もう一方の荷電部においては、電極の電位を、52aと52bの電圧を第二の電圧として−3.0kV、52cの電圧は0V(接地)に設定される。
【0043】
図3は搬送ベルト31と吸着手段36の説明図である。ちょうど本体装置で真上からベルトを見た様子である。内部導電部材である−電極板36aと+電極板36bで構成され、図のようにくし歯形状をしている。これらは、ベルト搬送方向と直交する方向で向かい合っていて、互いに凹部と凸部が入り込む形で搬送ベルト31に複数設置されている。
【0044】
搬送ベルト31の搬送方向の両側には、被荷電部36e1,36e2が各電極36a,36bの幅より長い距離を有して設けられており、所定の圧力で接触する導電性の荷電ブラシ51が設けられている。
【0045】
この荷電ブラシ51によって、不図示の高圧電源から被荷電部36e2には、第一の電圧である+3.0kVの電圧が印加されている。また、36e1には第二の電圧である−3.0kVの電圧が印可されている。なお、荷電ブラシ51は体積抵抗率10−4から10−5Ωcmの導電材料が好ましい。
【0046】
図4は吸着手段36の吸着力の発生についての説明図である。
−電極板36aに電圧が与えられると電気力が矢印の方向に発生して、電気力線が形成される。そして、−電極板36aと+電極板36bとの間の電位差によって、搬送ベルト31の上方に吸着力が発生し、搬送ベルト上の記録紙Pは吸着される。
【0047】
ここで、本発明では体積抵抗率Ωcmをベース層>表層としてあるため、発生する電気力線はベルト上面のほうが大きくなり、吸着力を大きくさせることができる。
【0048】
図5は荷電手段から搬送ベルトへの荷電の説明図である。
吸着力発生手段36は導電金属からなる−電極板36a,+電極板36b,ベース層36c,表面絶縁層36d,被荷電部材36e、荷電ブラシ51、電極52,支持部材53で構成されている。この被荷電部材36eは表層36dと同一平面になっている。
【0049】
荷電ブラシ51は被荷電部材36eと一定の圧力で接し、荷電する。−電極板36aおよび+電極板36bは誘電材質からなるベース層36cと表層36dとでサンドイッチされた形で保護されている。ベース層36cは1015から1017Ωcm、表層36dは1010から1014Ωcmの共にポリエチレン、ポリカーボネート、PVDF等の合成樹脂から構成されている。
【0050】
また、−電極板36aおよび+電極板36bは被荷電部材36eとベース層36cとでサンドイッチされた形で保護されている。被荷電部材36eは10−4から10−5Ωcmのカーボン入りの導電性合成樹脂で構成されている。
【0051】
また、表層36dおよび被荷電部材36eの上面はフッ素樹脂加工などの処理が施され、良好な溌水性を有する。
【0052】
図6は、リーク検出回路を示す。
搬送ベルト31上に配置されている荷電ブラシ52aは、高圧電源101に接続されている。両端の荷電ブラシの内、52aは抵抗104を介して+3.0kVの出力端子102に、52a’は抵抗105を介して−3.0kVの出力端子103に、それぞれ接続されている。このようにして、搬送ベルト31の電極に高電圧が荷電されている状態であって、装置が印刷状態で、かつ、ベルトが駆動している状態においては、リーク検出ローラ26の下を、絶縁層で保護された電極板が順次通過することになる。絶縁層が正常の場合には、何も起こらないが、ベルトの疲労や、摩耗等により、絶縁層にピンホール等の異常が発生した場合には、電極板36a、36bとリーク検出ローラ26との間に、電流リークが発生する。記録ヘッドへのダメージを未然に防止すべくリーク電流の検出感度を上げるためには、リーク検出ローラ26と搬送ベルト31との距離を、記録ヘッドと搬送ベルト31との距離よりも小さくすることが好ましい。
ここで、リーク電流は、106の電線を通って流れることになる。
【0053】
まず、リークが発生したのが、+3.0kVの電極板からの場合には、リーク電流はダイオード107および抵抗108を通って流れる。リークが発生していない状態では、ダイオード107と抵抗108との間の電位は、約2Vであるが、リーク電流が流れると、それ以上の値になる。そこで、この電位差を検出して、リークの有無を検出する。そして、この電位を、抵抗109とコンデンサ110で形成したローパスフィルタでノイズを除去してコンパレータ112へ入力する。ツェナーダイオード111は保護用である。コンパレータ112は、抵抗113と114で決定された閾値によって、リークが発生したかどうかを、制御回路130に伝える。
【0054】
同様に、リークが発生したのが、−3.0kVの電極板からの場合は、リーク電流はダイオード抵抗115およびダイオード116を通って流れる。リークが発生していない状態では、抵抗115とダイオード116との間の電位は、約4Vであるが、リーク電流が流れると、それ以下の値になる。そこで、この電位差を検出して、リークの有無を検出する。そして、この電位を、抵抗117とコンデンサ118で形成したローパスフィルタでノイズを除去してコンパレータ120へ入力する。ツェナーダイオード119は保護用である。コンパレータ120は、抵抗121と122で決定されたしきい値によって、リークが発生したかどうかを、制御回路130に伝える。
【0055】
結果として、制御回路は、入力131が“H”レベルになった時に+3.0kVのリークを検出し、入力132が“H”レベルになった時に−3.0kVのリークを検出する。
【0056】
図7は本発明の装置の制御ブロックを示す。
80は制御部で、制御プログラムに従って動くCPU80とそのプログラムを格納するROM80bと作業用のメモリや各種データを保存するメモリであるRAM80cで構成されている。ゲートアレーはCPUとともに、記録ヘッドへの信号や荷電電極への信号をコントロールするLSIである。
【0057】
この制御部は以下に述べるものが、接続している。
50はベルトモーターであり、搬送ベルトを回転させる駆動源である。7K、7C、7M、7Yは、それぞれブラックの記録ヘッド、シアンの記録ヘッド、マゼンタの記録ヘッド、イエローの記録ヘッドである。
【0058】
52a、52b、52c、52dは、それぞれ第1荷電電極、第2荷電電極、第3荷電電極、第4荷電電極である。
【0059】
図8は第1実施例における制御部の動作フローチャートを示す。
装置が印字動作を始めると(step1)、まず、搬送ベルトモータを駆動する(step2)。
【0060】
次に、搬送ベルトの速度が一定になったところで、高圧を搬送ベルトに荷電し(step3)、用紙搬送の吸着力が得られるようになったところで、用紙搬送等を行い印刷を開始する(step4)。
【0061】
制御部は、印刷が終了するまでの間は常にリーク検出を行い(step5)、リークが検出されずに印刷が終了した場合は(step6)、通常の終了処理を行なう(step7)。
【0062】
印刷途中でリークが検出された場合は、異常処理の一環として、すぐに高圧の荷電を停止し、搬送ベルトも停止させる(step8)。これらの処理によって、記録ヘッドにリーク個所が近づくこと無く、記録ヘッドと搬送ベルトとのリークが発生しない。その後、リークが発生したことを知らせるサービスマンコール等の表示を出すなどの、異常対応処理を行って(step9)、一連の処理を終了する(step10)。
【0063】
〔実施例2〕
実施例1では、リークが検出された時点で、装置の動作を停止する方法を示したが、実施例2では、片方の高圧リークが検出されてもそのまま印刷を続ける方法を示す。
【0064】
図9は第2実施例における制御部の動作フローチャートを示す。
装置が印字動作を始めると(step1)、まず、搬送ベルトモータを駆動する。
【0065】
搬送ベルトの速度が一定になったところで、高圧を搬送ベルトに荷電し、用紙搬送の吸着力が得られるようになったところで、用紙搬送等を行い印刷を開始する(step2)。
【0066】
制御部は、印刷が終了するまでの間は常にリーク検出を行い、+3.0kVのリークが検出された場合は(step3)、+3.0kVの荷電を停止する(step4)。
【0067】
また、−3.0kVのリークが検出された場合は(step5)、−3.0kVの荷電を停止する(step6)。この様にして印刷動作とリーク検出を印刷終了時まで繰り返し、印刷が終了した場合は(step7)、終了処理を行なう(step8)。この終了処理の中で、片方のリークが検出されていた場合は、その状況をメッセージとして出力する処理が含まれる。
【0068】
また、リークが検出された場合は、漏れ電流に対応する電圧荷電部の荷電電圧を、リークが検出されなくなるレベルまで下げても良い。
【0069】
なお、両方ともにリークが検出された場合は、実施例1の異常処理と同等の処理を行う。これらの処理によって、記録ヘッドとリーク個所が近づいても不良個所に荷電していないので、記録ヘッドと搬送ベルトとの間でリークが発生しない。
【0070】
【発明の効果】
以上説明してきたように、搬送ベルトのリーク検出手段を、記録ヘッドより上流に配置することによって、搬送ベルトの劣化の状況が把握でき、リークが発生しても、不良個所が記録ヘッドに到達する前に搬送ベルトを停止することが可能になる。
【0071】
また、リークが検出されたら、搬送ベルトの駆動を停止することで、荷電されている搬送ベルトの不良個所と、記録ヘッドが近接することがなくなり、記録ヘッドにダメージを与えることがなくなる。
【0072】
さらに、異なった電圧のリークをそれぞれ検出することで、どちらの電極がリークしているかを判別することができ、これにより、搬送ベルトの不良個所が発見された場合においても、不良個所に対応している荷電を停止することによって、記録ヘッドにダメージを与えることなく、しかも装置を印刷途中で停止すること無く、印刷を正常終了させることが出来る。
【0073】
さらにまた、リークが発生しても、搬送ベルトへの荷電電圧を下げることによって、記録ヘッドと、搬送ベルト間の電流リークを防ぐことができ、搬送ベルトの使用寿命を延ばすことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録装置の全体構成図である。
【図2】本発明の荷電部を示す図である。
【図3】本発明の搬送ベルトを上からみた説明図である。
【図4】本発明の吸着力発生手段の説明図である。
【図5】本発明の荷電方法の説明図である。
【図6】本発明のリーク検出回路を示す図である。
【図7】本発明の制御ブロックの説明図である。
【図8】本発明の実施例1を説明するフローチャートである。
【図9】本発明の実施例2を説明するフローチャートである。
【図10】従来の搬送ベルトの断面図である。
【図11】従来の装置を示す側面図である。
【図12】従来の装置を示す平面図である。
【符号の説明】
20 ベース
21 圧板
22 給送回転体
24 圧板バネ
26 リーク検出ローラ
7K,7C,7M,7Y 記録ヘッド
31 搬送ベルト
32 搬送ローラ
33 ピンチローラー
34 駆動ローラー
35 圧力ローラー
36 吸着力発生手段
36a 電極板
36b 電極板
36c ベース層
36a 電極
36d 表層
36e 被荷電部材
41 排紙ローラー
42 拍車
43 排紙トレー
50 ベルトモーター
51 荷電ブラシ
52a 荷電電極
52b 荷電電極
52c 荷電電極
53 支持部材
101 高圧電源
102 出力端子
103 出力端子
104 抵抗
105 抵抗
107 ダイオード
108 抵抗
109 抵抗
110 コンデンサ
111 ツェナーダイオード
112 コンパレータ
113 抵抗
115 抵抗
116 ダイオード
117 抵抗
118 コンデンサ
119 ツェナーダイオード
120 コンパレータ
121 抵抗
130 制御回路
131 入力
132 入力
P 記録紙

Claims (6)

  1. 記録ヘッドを用いて被記録材に記録を行う記録装置において、
    表面絶縁層および複数の内部導電部材とを含み、前記記録紙を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段の前記内部導電部材を高電圧により荷電し、該荷電による静電気力により前記記録紙を前記搬送手段に吸着させる荷電手段と、
    前記搬送手段の絶縁劣化を検出する絶縁劣化検出手段と、
    前記絶縁劣化検出手段の検出結果に応じて、異常処理を行う制御手段と
    を備え
    前記荷電手段は、第一の電圧により前記内部導電部材の少なくとも1つを荷電する第一の荷電手段と、第二の電圧により該部材と異なる内部導電部材を荷電する第二の荷電手段とをさらに備え、
    前記絶縁劣化検出手段は、前記第一の電圧による漏れ電流か、前記第二の電圧による漏れ電流かを判別し、
    前記制御手段は、前記絶縁劣化検出手段が、前記第一の電圧による漏れ電流か、前記第二の電圧による漏れ電流かを判別した時点で、該漏れ電流に対応する前記荷電手段による荷電を停止することを特徴とする記録装置。
  2. 記録ヘッドを用いて被記録材に記録を行う記録装置において、
    表面絶縁層および複数の内部導電部材とを含み、前記記録紙を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段の前記内部導電部材を高電圧により荷電し、該荷電による静電気力により前記記録紙を前記搬送手段に吸着させる荷電手段と、
    前記搬送手段の絶縁劣化を検出する絶縁劣化検出手段と、
    前記絶縁劣化検出手段の検出結果に応じて、異常処理を行う制御手段と
    を備え、
    前記荷電手段は、第一の電圧により前記内部導電部材の少なくとも1つを荷電する第一の荷電手段と、第二の電圧により該部材と異なる内部導電部材を荷電する第二の荷電手段とをさらに備え、
    前記絶縁劣化検出手段は、前記第一の電圧による漏れ電流か、前記第二の電圧による漏れ電流かを判別し、
    前記制御手段は、前記絶縁劣化検出手段が、前記第一の電圧による漏れ電流か、前記第二の電圧による漏れ電流かを検出した時点で、該漏れ電流に対応する前記荷電手段による荷電を前記漏れ電流が検出されなくなるレベルまで荷電電圧を下げることを特徴とする記録装置。
  3. 前記絶縁劣化検出手段は、前記搬送手段と前記絶縁劣化検出手段との間の漏れ電流を検出することを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
  4. 前記制御手段は、前記絶縁劣化検出手段が、前記漏れ電流を検出した時点で、前記搬送手段の駆動を停止することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の記録装置。
  5. 前記絶縁劣化検出手段は、前記記録ヘッドよりも前記記録紙の搬送方向上流側に配置されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の記録装置。
  6. 前記絶縁劣化検出手段は、導電体で構成された部材であり、該部材と前記搬送手段の表面絶縁層との距離が前記記録ヘッドと前記搬送手段の表面絶縁層との距離よりも近接していることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の記録装置。
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