JP2007144789A - インクジェット記録装置の記録紙搬送方式 - Google Patents
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Abstract
【課題】 静電吸着搬送におけるインクへの帯電を防止する。
【解決手段】 搬送ベルトに、ゼロの電位に対して極性の異なる同電位差の電位を交互に与えて静電吸着を行うと共に、低抵抗の導電層を有する記録媒体にてシールドを行うことによりインクへの帯電を防止する。
【選択図】 図1
【解決手段】 搬送ベルトに、ゼロの電位に対して極性の異なる同電位差の電位を交互に与えて静電吸着を行うと共に、低抵抗の導電層を有する記録媒体にてシールドを行うことによりインクへの帯電を防止する。
【選択図】 図1
Description
本発明は静電吸着方式にて記録紙を搬送する装置と記録紙に関するものである。
デジタル方式の複写機,プリンタの実用化が急速に進んでおり、特に、デジタル方式のカラープリンタ,カラー複写機は、色調整,画像加工等が容易というデジタルの特徴が生かされるため、カラープリンタ,カラー複写機の分野では主流となりつつある。
これら記録装置の記録方式としては、電子写真方式,インクジェット方式,熱転写方式等、種々の方式があるが、装置価格と記録品質とランニングコストの3つの要素に対してインクジェット方式が一番適しているため、家庭用プリンタのような安価な装置から広く普及し、現在はオフィスの分野にも普及している。
近年のインクジェット記録装置では高速化のため、記録紙幅以上の長さの長尺インクジェット記録ヘッドを用い、その記録ヘッドの下を記録媒体を搬送させながら記録を行うインクジェット記録装置が普及し始めてきた。 この方式装置において記録媒体を搬送する手段として搬送ベルトに静電吸着させて搬送させる方式が有る。
図3に装置構成概要図を示す。
図3において11は長尺インクジェット記録ヘッドで、本図では4本で構成した例を示す。12は静電吸着用電極を有する搬送ベルトで静電吸着用電極への給電は内側より行う構成の例を示す。13は搬送ベルトを回転させるための搬送ローラで3つの搬送ローラで構成される。14は搬送ベルトの静電吸着用電極に給電する給電部、STは記録媒体である。
記録媒体STは図3に示さない給紙部より搬送ベルト12に給紙され、給電部14より給電された搬送ベルト12に静電吸着されて左方向に搬送しながら長尺インクジェット記録ヘッド11にて記録を行う。記録が終わった記録媒体STは本図に示さない排紙部に排紙される。
図4(a)は搬送ベルト12を装置上面から見た図、図4(b)は搬送ベルト12と給電部14を記録装置の横から見た図、図4(c)は搬送ベルト12と給電部14を記録装置の搬送方向から見た図を示す。
図4(a)において20は複数の電極で構成されるが同じ電位を供給される。21も同様に複数の電極で構成し、同じ電位を供給されるが20の電極とは異なる電位を供給される。
この2種類の電極は交互に配置され、一般的には20の電極には正の電位、21の電極には負の電位を供給することにより記録媒体を静電吸着させている。
図4(b)および図4(c)の図において14aは給電部14は搬送ベルト12の電極20,21に給電を行うブラシ部、14bはブラシを支持および通電する支持部である。
この給電部14は搬送ベルトの両端より異なる電位をそれぞれの電極20,21に給電を行っている。
このようにして記録媒体を搬送ベルトに静電吸着させて搬送させながら記録を行っている。
従来例としては、例えば特許文献1と特許文献2と特許文献3をあげることが出来る。
特開2000−198566号公報
特開2002−193470号公報
特開平11−245389号公報
しかしながら、静電吸着のための電気力線が吐出中のインクを帯電させ、記録画像を劣化させていた。
図5に電気力線の状態を示す。
図5において1は記録媒体の基体、2は記録媒体の記録層、5は電気力線、6は吐出直後のインクで真下の電極が正の場合、記録紙表面にも正の電位が発生しているため記録紙側がマイナス、記録ヘッド側がプラスに帯電する。7は吐出中の主滴で、吐出直後のインク6がちぎれてマイナスに帯電する。8は吐出中のミストで吐出直後のインク6がちぎれてプラスに帯電している。
尚、ヘッド直下がマイナスの電位の場合には、主滴7はプラスに、ミスト8はマイナスに帯電する。
このように搬送ベルト12の電極20、21からの電気力線5により帯電されたミスト8は電位ゼロの記録ヘッド11に引き寄せられて記録ヘッド11の吐出面に付着し、付着したミストが吐出するインクを阻止したり吐出速度や方向に影響を与え、記録画像の品質を悪化させる問題があった。
本方式によれば、2種類の電位を有する電極を交互に配置する構成の搬送ベルトに記録紙を静電吸着させて搬送を行う記録紙搬送方式において、記録紙に導電層を有することにより、記録媒体から記録ヘッド側への電気力線をシールドし、ミストの帯電を防止出来る。
特に本発明では、搬送ベルトの2種類の電極の電位は、ゼロの電位に対して極性異なる同じ電位差の電位を印加して記録紙の導電層の電位をゼロの電位にすることにより、導電層をグランドに接地すること無くシールドを行うことを特徴とする。
ミストの記録ヘッドの吐出面への付着を低減し、画質劣化の進行が低減できる。
また、クリーニング等の処理も少なくできる。
(実施例1)
図1に記録媒体の基体と記録層との間に導電層を有する場合の電気力線の状態を示す。
図1に記録媒体の基体と記録層との間に導電層を有する場合の電気力線の状態を示す。
図1において3が導電層である。
搬送ベルト12の電極20には正の電位、電極21にはゼロ電位に対して同じ電位差の負の電位を供給する。以下、電極20に+1kV、電極21には−1kVの場合で説明する。
また、記録媒体STの導電層3は導電層内で電位のばらつきが発生しないような低い抵抗値の特性を持つ導電層である。
この低抵抗の導電層3の電位は2つの電極の中間の電位は
{(+1KV)+(−1KV)}/2=0
となりゼロの電位となる。
{(+1KV)+(−1KV)}/2=0
となりゼロの電位となる。
一般的には電気力線をシールドするためは接地を行うことにより導電層の電位をゼロに行う必要があったが、本発明のように中間電位をゼロの電位にすることによって接地を行うこと無くシールドを行うことが特徴である。
この導電層の中間電位は数十ボルト程度有ったとしても、記録品質には影響しない。よって、2つの電極に給電する電源の精度は市販されている電源の精度であれば問題とならない。
以上のことにより搬送ベルトの静電吸着用電極からの電気力線は、記録媒体の導電層にてシールドされ、吐出したインクの帯電防止が行える。
(実施例2)
実施例1において、両面に記録が可能な記録紙の場合を説明する。
実施例1において、両面に記録が可能な記録紙の場合を説明する。
図2に記録媒体の基体と2つの記録層との間に導電層を有する場合の電気力線の状態を示す。
実施例1と同様に搬送ベルト12の電極20に+1kV、電極21には−1kVを供給した場合で説明する。
また、記録媒体STの導電層3は導電層内で電位のばらつきが発生しないような低い抵抗値の特性を持つ導電層である。
この2つの導電層3のうち、電極側の導電層の電位は2つの電極の中間の電位
{(+1KV)+(−1KV)}/2=0
となりゼロの電位となる。
{(+1KV)+(−1KV)}/2=0
となりゼロの電位となる。
このことにより電極からの電気力線は電極側の導電層3にてシールドされ、記録媒体STの記録ヘッド側への発生を防げるため、インクの帯電防止が行える。
また、導電層を基体と2つの記録層の間の各々に設けることにより、どちらの面でも同様の静電吸着力とシールド効果を得られる。
1 記録媒体の基体
2 記録媒体の記録層
3 記録媒体の導電層
5 電気力線
6 吐出直後のインク
7 吐出中のインクの主滴
8 吐出中のインクのミスト
11 記録ヘッド
12 搬送ベルト
13 搬送ローラ
14 給電部
20、21 搬送ベルトの電極
ST 記録媒体
2 記録媒体の記録層
3 記録媒体の導電層
5 電気力線
6 吐出直後のインク
7 吐出中のインクの主滴
8 吐出中のインクのミスト
11 記録ヘッド
12 搬送ベルト
13 搬送ローラ
14 給電部
20、21 搬送ベルトの電極
ST 記録媒体
Claims (5)
- 2種類の電位を有する電極を交互に配置する構成の搬送ベルトに記録紙を静電吸着させて搬送を行う記録紙搬送方式において、記録紙に導電層を有することを特徴とするインクジェット記録装置の記録紙搬送方式。
- 前記搬送ベルトの2種類の電極の電位は、ゼロの電位に対して極性異なる同じ電位差の電位を印加して記録紙を静電吸着することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置の記録紙搬送方式。
- 2種類の電位を有する電極を交互に配置する構成の搬送ベルトに記録紙を静電吸着させて搬送を行う記録紙搬送方式において、記録紙に導電層を有することを特徴とするインクジェット記録紙。
- 前記導電層は複数の層で構成されることを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録紙。
- 前記導電層の抵抗値は、導電層内で電位の分布を持たないような低い抵抗値であることを特徴とする請求項3,4に記載のインクジェット記録紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005342319A JP2007144789A (ja) | 2005-11-28 | 2005-11-28 | インクジェット記録装置の記録紙搬送方式 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005342319A JP2007144789A (ja) | 2005-11-28 | 2005-11-28 | インクジェット記録装置の記録紙搬送方式 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007144789A true JP2007144789A (ja) | 2007-06-14 |
Family
ID=38206771
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005342319A Withdrawn JP2007144789A (ja) | 2005-11-28 | 2005-11-28 | インクジェット記録装置の記録紙搬送方式 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007144789A (ja) |
-
2005
- 2005-11-28 JP JP2005342319A patent/JP2007144789A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
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