JP4011709B2 - 画像処理装置と画像形成装置と画像処理方法と画像形成方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、画像に含まれる文字(線画)の高画質化を行う画像処理装置と画像処理方法と、この画像処理装置を有して複数の感光体ドラムに各色成分毎の画像を形成して用紙上で重ね合わせることによりカラー画像を形成するデジタル式カラー電子複写機等の画像形成装置と画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、デジタルPPCの様に画像に含まれる文字(線画)の高画質化を行う画像形成装置において、文字(線画)の強調を行う場合にその画像の所定領域の濃度勾配を検出し(BAT法)その勾配の大きな部分を文字(線画)と識別し、識別された部分の濃度をあげることで文字(線画)と下地部のコントラストを強調し、画質を向上させる方法が知られている。また、上記の識別信号を主走査、副走査方向に膨張させて、よりコントラストを強調させる方法も知られている。
【0003】
ところが、上記のようなBAT法の識別技術のみでは、濃度が上がるのは文字(線画)の輪郭部のみであり文字(線画)内部の濃度が薄く見えるという欠点がある。
また、上記の問題を識別信号の膨張処理により解決しようとした場合、ラインメモリの増加によりハードウエアが増大し好ましくない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、デジタルPPCの様に画像に含まれる文字(線画)の高画質化を行う場合、BAT法のような識別技術のみでは、濃度が上がるのは文字(線画)の輪郭部のみであり文字(線画)内部の濃度が薄く見えるという問題があった。
【0005】
そこで、この発明は、文字(線画)の輪郭部のみならず内部も識別し、文字 (線画)の高画質化を図ることのできる画像処理装置と画像形成装置と画像処理方法と画像形成方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明の画像処理装置は、入力画像信号を濃度信号に変換する変換手段と、この変換手段で変換された濃度信号における注目画素の濃度とその所定周辺画素の濃度とから濃度の最大値と最小値との差を抽出する抽出手段と、この抽出手段で抽出された濃度差と上記注目画素の濃度とを加算する加算手段と、この加算手段で加算された値と予め設定された閾値とを比較し、この比較結果から、文字領域か否かの識別信号を生成する比較手段と、この比較手段により文字領域であることを示す識別信号が生成された場合には画像信号をエッジ強調した信号を出力し、文字領域以外であることを示す識別信号が生成された場合には画像信号を平滑化処理した信号を出力する画像処理を行う画像処理手段と、から構成されている。
【0007】
この発明の画像形成装置は、画像信号を読み取る読取手段と、この読取手段で読み取られた画像信号を濃度信号に変換する変換手段と、この変換手段で変換された濃度信号における注目画素の濃度とその所定周辺画素の濃度とから濃度の最大値と最小値との差を抽出する抽出手段と、この抽出手段で抽出された濃度差と上記注目画素の濃度とを加算する加算手段と、この加算手段で加算された値と予め設定された閾値とを比較し、この比較結果から、文字領域か否かの識別信号を生成する比較手段と、この比較手段により文字領域であることを示す識別信号が生成された場合には画像信号をエッジ強調した信号を出力し、文字領域以外であることを示す識別信号が生成された場合には画像信号を平滑化処理した信号を出力する画像処理を行う画像処理手段と、この画像処理手段で画像処理された画像信号に基づいて画像を形成する画像形成手段と、から構成されている。
【0008】
この発明の画像処理方法は、入力画像信号を濃度信号に変換し、変換された濃度信号における注目画素の濃度とその所定周辺画素の濃度とから濃度の最大値と最小値との差を抽出し、抽出された濃度差と上記注目画素の濃度とを加算し、加算された値と予め設定された閾値とを比較し、この比較結果から、文字領域か否かの識別信号を生成し、識別信号が文字領域であることを示す場合は画像信号をエッジ強調した信号を出力し、識別信号が文字領域以外であることを示す場合は画像信号を平滑化処理した信号を出力することを特徴とする。
【0009】
この発明の画像形成方法は、入力画像信号を濃度信号に変換し、変換された濃度信号における注目画素の濃度とその所定周辺画素の濃度とから濃度の最大値と最小値との差を抽出し、抽出された濃度差と上記注目画素の濃度とを加算し、加算された値と予め設定された閾値とを比較し、この比較結果から、文字領域か否かの識別信号を生成し、識別信号が文字領域であることを示す場合は画像信号をエッジ強調した信号を出力し、識別信号が文字領域以外であることを示す場合は画像信号を平滑化処理した信号を出力し、出力された画像信号に基づいて画像を形成することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係るカラー画像の複製画像を形成するデジタル式カラー複写機などの画像形成装置の内部構成を概略的に示している。この画像処理装置は、大別して、原稿上のカラー画像を読み取る読取手段としてのカラースキャナ部1と、読み取ったカラー画像の複製画像を形成する画像形成手段としてのカラープリンタ部2とから構成されている。
【0011】
カラースキャナ部1は、その上部に原稿台カバー3を有し、閉じた状態にある原稿台カバー3に対向され、原稿Dがセットされる透明なガラスからなる原稿台4を有している。原稿台4の下方には、原稿台4に載置された原稿Dを照明する露光ランプ5、露光ランプ5からの光を原稿Dに集光させるためのリフレクター6、および原稿Dからの反射光を図中左方向に折曲げる第1ミラー7などが配設されている。露光ランプ5、リフレクター6、および第1ミラー7は、第1キャリッジ8に固設されている。第1キャリッジ8は、図示しない歯付きベルト等を介して図示しないパルスモータに接続され、パルスモータの駆動力が伝達されて原稿台4に沿って平行に移動されるようになっている。
【0012】
第1キャリッジ8に対して図中左側、すなわち、第1ミラー7により反射された反射光が案内される方向には、図示しない駆動機構たとえば歯付きベルトならびにDCモータなどを介して原稿台4と平行に移動可能に設けられた第2キャリッジ9が配設されている。第2キャリッジ9には、第1ミラー7により案内される原稿Dからの反射光を下方に折曲げる第2ミラー11、および第2ミラー11からの反射光を図中右方に折り曲げる第3ミラー12が互いに直角に配置されている。第2キャリッジ9は、第1キャリッジ8に従動されるとともに、第1キャリッジ8に対して1/2の速度で原稿台4に沿って平行に移動されるようになっている。
【0013】
第2キャリッジ9を介して折返された光の光軸を含む面内には、第2キャリッジ9からの反射光を所定の倍率で結像させる結像レンズ13が配置され、結像レンズ13を通過した光の光軸と略直交する面内には、結像レンズ13により集束性が与えられた反射光を電気信号すなわち画像データに変換するCCD形カラーイメージセンサ(光電変換素子)15が配置されている。
【0014】
しかして、露光ランプ5からの光をリフレクター6により原稿台4上の原稿Dに集光させると、原稿Dからの反射光が、第1ミラー7、第2ミラー11、第3ミラー12、および結像レンズ13を介してカラーイメージセンサ15に入射され、ここで入射光がR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の光の3原色に応じた電気信号に変換される。
【0015】
および、ブラック(k)の4色の画像をそれぞれ形成する第1〜第4の画像形成部10y、10m、10c、10kを有している。
各画像形成部10y、10m、10c、10kの下方には、各画像形成部により形成された各色毎の画像を図中矢印a方向に搬送する搬送ベルト21を含む搬送手段としての搬送機構20が配設されている。搬送ベルト21は、図示しないベルトモータにより矢印a方向に回転される駆動ローラ91と駆動ローラ91から所定距離離間された従動ローラ92との間に巻回されて張設され、矢印a方向に一定速度で無端走行される。なお、各画像形成部10y、10m、10c、10kは、搬送ベルト21の搬送方向に沿って直列に配設されている。
【0016】
各画像形成部10y、10m、10c、10kは、それぞれ、搬送ベルト21と接する位置で外周面が同一の方向に回転可能に形成された像担持体としての感光体ドラム61y、61m、61c、61kを含んでいる。各感光体ドラム61y、61m、61c、61kは、図示しないモータにより所定の速度で回転されるようになっている。
【0017】
感光体ドラム61y、61m、61c、61kは、その軸線がお互いに等間隔になるように配設されているとともに、その軸線は搬送ベルト21により画像が搬送される方向と直交するよう配設されている。なお、以下の説明においては、各感光体ドラム61y、61m、61c、61kの軸線方向を主走査方向(第2の方向)とし、感光体ドラムが回転される方向すなわち搬送ベルト21の回転方向(図中矢印a方向)を副走査方向(第1の方向)とする。
【0018】
各感光体ドラム61y、61m、61c、61kの周囲には、主走査方向に延出された帯電手段としての帯電装置62y、62m、62c、62k、除電装置63y、63m、63c、63k、主走査方向に同様に延出された現像手段としての現像ローラ64y、64m、64c、64k、下撹拌ローラ67y、67m、67c、67k、上撹拌ローラ68y、68m、68c、68k、主走査方向に同様に延出された転写手段としての転写装置93y、93m、93c、93k、主走査方向に同様に延出されたクリーニングブレード65y、65m、65c、65k、および排トナー回収スクリュー66y、66m、66c、66kがそれぞれ感光体ドラム61y、61m、61c、61kの回転方向に沿って順に配置されている。
【0019】
なお、各転写装置93y、93m、93c、93kは、対応する感光体ドラム61y、61m、61c、61kとの間で搬送ベルト21を狭持する位置、すなわち搬送ベルト21の内側に配設されている。また、後述する露光装置50による露光ポイントは、それぞれ帯電装置62y、62m、62c、62kと現像ローラ64y、64m、64c、64kとの間の感光体ドラム61y、61m、61c、61kの外周面上に形成される。
【0020】
搬送機構20の下方には、各画像形成部10y、10m、10c、10kにより形成された画像を転写する被画像形成媒体としての用紙Pを複数枚収容した用紙カセット22a,22bが配置されている。
【0021】
用紙カセット22a,22bの一端部であって、従動ローラ92に近接する側には、用紙カセット22a,22bに収容されている用紙Pをその最上部から1枚ずつ取り出すピックアップローラ23a,23bが配置されている。ピックアップローラ23a,23bと従動ローラ92との間には、用紙カセット22a,22bから取り出された用紙Pの先端と画像形成部10yの感光体ドラム61yに形成されたyトナー像の先端とを整合させるためのレジストローラ24が配置されている。
【0022】
なお、他の感光体ドラム61y、61m、61cに形成されたトナー像は、搬送ベルト21上を搬送される用紙Pの搬送タイミングに合せて各転写位置に供給される。
【0023】
レジストローラ24と第1の画像形成部10yとの間であって、従動ローラ92の近傍、すなわち、実質的に搬送ベルト21を挟んで従動ローラ92の外周上には、レジストローラ24を介して所定のタイミングで搬送される用紙Pに静電吸着力を付与するための吸着ローラ26が配設されている。なお、吸着ローラ26の軸線と従動ローラ92の軸線は、互いに平行になるように設定されている。
【0024】
搬送ベルト21の一端であって、駆動ローラ91の近傍、すなわち、実質的に搬送ベルト21を挟んで駆動ローラ91の外周上には、搬送ベルト21上に形成された画像の位置を検知するための位置ずれセンサ96が配設されている。
【0025】
位置ずれセンサ96は、たとえば、透過形あるいは反射形の光センサにより構成される。
駆動ローラ91の外周上であって、位置ずれセンサ96の下流側の搬送ベルト21上には、搬送ベルト21上に付着したトナーあるいは用紙Pの紙かすなどを除去する搬送ベルトクリーニング装置95が配置されている。
【0026】
搬送ベルト21を介して搬送された用紙Pが駆動ローラ91から離脱されて、さらに搬送される方向には、用紙Pを所定温度に加熱することにより用紙Pに転写されたトナー像を溶融し、トナー像を用紙Pに定着させる定着装置80が配設されている。定着器80は、ヒー卜ロ一ラ対81、オイル塗付ローラ82、83、ウェブ巻き取りローラ84、ウェブローラ85、ウェブ押し付けローラ86とから構成されている。用紙P上に形成されたトナーを用紙に定着させ、排紙ローラ対87により排出される。
【0027】
各感光体ドラム61y、61m、61c、61kの外周面上にそれぞれ色分解された静電潜像を形成する露光装置50は、後述する画像処理装置36にて色分解された各色毎の画像データ(Y、M、C、K)に基づいて発光制御される半導体レーザ発振器60を有している。半導体レーザ発振器60の光路上には、レーザビームを反射、走査するポリゴンモータ54に回転されるポリゴンミラー51、および、ポリゴンミラー51を介して反射されたレーザビームの焦点を補正して結像させるためのfθレンズ52、53が順に設けられている。
【0028】
fθレンズ53と各感光体ドラム61y、61m、61c、61kとの間には、fθレンズ53を通過された各色毎のレーザビームを各感光体ドラム61y、61m、61c、61kの露光位置に向けて折り曲げる第1の折り返しミラー55y、55m、55c、55k、および、第1の折り返しミラー55y、55m、55cにより折り曲げられたレーザビームを更に折り曲げる第2および第3の折り返しミラー56y、56m、56c、57y、57m、57cが配置されている。
【0029】
なお、黒用のレーザビームは、第1の折り返しミラー55kにより折り返された後、他のミラーを経由せずに感光体ドラム61kに案内されるようになっている。
【0030】
図2は、図1に示したデジタル複写機の電気的接続および制御のための信号の流れを概略的に表わすブロック図を示している。図2において、制御系は、主制御部30内のメインCPU(セントラル・プロセッシング・ユニット)91、カラースキャナ部1のスキャナCPU100、および、カラープリンタ部2のプリンタCPU110の3つのCPUで構成される。
【0031】
メインCPU91は、プリンタCPU110と共有RAM(ランダム・アクセス・メモリ)35を介して双方向通信を行うものであり、メインCPU91は動作指示をだし、プリンタCPU110は状態ステータスを返すようになっている。プリンタCPU110とスキャナCPU100はシリアル通信を行い、プリンタCPU110は動作指示をだし、スキャナCPU100は状態ステータスを返すようになっている。
【0032】
操作パネル40は、液晶表示部42、各種操作キー43、および、これらが接続されたパネルCPU41を有し、メインCPU91に接続されている。
主制御部30は、メインCPU91、ROM(リード・オンリ・メモリ)32、RAM33、NVRAM34、共有RAM35、画像処理装置36、ページメモリ制御部37、ページメモリ38、プリンタコントローラ39、および,プリンタフォントROM121によって構成されている。
【0033】
メインCPU91は、全体的な制御を司るものである。ROM32は、制御プログラムが記憶されている。RAM33は、一時的にデータを記憶するものである。
【0034】
NVRAM(持久ランダムアクセスメモリ:nonvolatile RAM)34は、バッテリ(図示しない)にバックアップされた不揮発性のメモリであり、電源を遮断しても記憶データを保持するようになっている。
【0035】
共有RAM35は、メインCPU91とプリンタCPU110との間で、双方向通信を行うために用いるものである。
ページメモリ制御部37は、ページメモリ38に対して画像データを記憶したり、読み出したりするものである。ページメモリ38は、複数ページ分の画像データを記憶できる領域を有し、カラースキャナ部1からの画像データを圧縮したデータを1ページ分ごとに記憶可能に形成されている。
【0036】
プリンタフォントROM121には、プリントデータに対応するフォントデータが記憶されている。プリンタコントローラ39は、パーソナルコンピュータなどの外部機器122からのプリントデータをそのプリントデータに付与されている解像度を示すデータに応じた解像度でプリンタフォントROM121に記憶されているフォントデータを用いて画像データに展開するものである。
【0037】
カラースキャナ部1は、全体の制御を司るスキャナCPU100、制御プログラムなどが記憶されているROM101、データ記憶用のRAM102、前記カラーイメージセンサ15を駆動するCCDドライバ103、前記第1キャリッジ8などを移動する走査モータの回転を制御する走査モータドライバ104、および、画像補正部105などによって構成されている。
【0038】
画像補正部105は、カラーイメージセンサ15から出力されるR,G,Bのアナログ信号をそれぞれデジタル信号に変換するA/D変換回路、カラーイメージセンサ15のばらつき、あるいは、周囲の温度変化などに起因するカラーイメージセンサ15からの出力信号に対するスレッショルドレベルの変動を補正するためのシェーディング補正回路、および、シェーディング補正回路からのシェーディング補正されたデジタル信号を一旦記憶するラインメモリなどから構成されている。
【0039】
カラープリンタ部2は、全体の制御を司るプリンタCPU110、制御プログラムなどが記憶されているROM111、データ記憶用のRAM112、前記半導体レーザ発振器60を駆動するレーザドライバ113、前記露光装置50のポリゴンモータ54を駆動するポリゴンモータドライバ114、前記搬送機構20による用紙Pの搬送を制御する紙搬送部115、前記帯電装置、現像ローラ、および、転写装置を用いての帯電、現像、転写を行うプロセスを制御する現像プロセス部116、前記定着装置80を制御する定着制御部117、および、オプションを制御するオプション部118などによって構成されている。
【0040】
なお、画像処理装置36、ページメモリ38、プリンタコントローラ39、画像補正部105、レーザドライバ113は、画像データバス120によって接続されている。
【0041】
図3は、画像処理装置36の構成を概略的に示している。この画像処理装置36は以下で説明するように、本発明の最も重要な部分であって、入力される画像データR,G,Bを基に原稿のコントラストに対する特徴量を抽出し、この抽出した情報量を基に原稿の文字(線画)と下地の領域の識別をし、この識別情報量を基に出力する画像に対し文字(線画)の強調処理を施すものである。
【0042】
画像処理装置36は、画像入力部1001、色変換部1002、像域識別部1003、フィルタ部1004、信号選択部1005、墨入れ処理部1006、階調処理部1007、画像記録部1008とから構成されている。
【0043】
画像入力部1001は、カラースキャナ部1からの画像データを入力する入力処理部である。
色変換部1002は、画像入力部1001からのR,G,Bの画像データ1101をカラープリンタ部2における画像形成の色材料を制御する色材の3原色のデータC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロウ)に変換する。この変換は種々の方法があるが、例えば、マスキング方式が使われる。
その基本式は数1によって表される。
【0044】
【数1】
【0045】
像域識別信号部1003は、色変換部1002から出力されるCMY信号1102を基に文字(線画)を識別する識別信号を生成する。
フィルタ部1004は、色変換部1002からの出力されるCMY信号1102に平滑化処理をした信号とエッジ強調した信号とを生成する。
【0046】
信号選択部1005は、文字(線画)の強調をするために、フィルタ部1004から出力される平滑化処理をした信号とエッジ強調した信号とを、像域識別部1003で生成される識別信号によって選択して墨入れ処理部1006に送る。
【0047】
墨入れ処理部1006は、カラー画像形成の際に色材の消費量を削減したり色再現性を向上する目的で、墨入れ処理を行う。
階調処理部1007は、墨入れ処理部1006で墨入れされた画像データに対し、像域識別部1003で生成される識別(像域)信号に基づいて公知の疑似中間調処理、例えば、ディザ法、誤差拡散法等により出力画像の階調再現性を向上させる処理を行う処理部である。
【0048】
画像記録部1008は、カラープリンタ部2のレーザドライバ113に接続し、階調処理部1007で疑似中間調処理された画像データを、半導体レーザ発振器60を駆動するためのレーザオン/オフ信号に変換するPWM(Pulse Width Modulation)を行う処理部である。
【0049】
図4は、像域識別部1003の概略構成を示すものである。すなわち、像域識別部1003は、変換手段としての識別用色変換部2001、ラインメモリ2002、ローパスフィルタ(LPF)部2003、ラインメモリ2004,2005,2006、濃度勾配相当量の抽出手段としての濃度勾配抽出部2007、および識別信号の生成手段としての演算部2008とから構成されている。
【0050】
識別用色変換部2001は、色変換部1002から入力されるCMY信号1102を、Y’(濃度)、I’、Q’(色差)の信号にそれぞれ変換し、Y’(濃度)信号2101をラインメモリ2002とLPF部2003へそれぞれ送っている。この色変換の変換式は、下記式の様になる。
【0051】
Y’=(C+M+Y)/3
I’=M−C
Q’=M−Y
本実施例では、Y’(濃度)、I’、Q’(色差)の信号中のY’(濃度)信号のみに着目して識別信号を生成することにする。
【0052】
ラインメモリ2002は、Y’(濃度)信号2101を画像データの1ライン分記憶保持し、現在、処理しているラインに対し、1つ前のラインの情報をLPF部2003に送っている。
【0053】
LPF部2003は、Y’(濃度)信号2101とその1つ前のラインの情報であるラインメモリ部2002の出力に対し、2*2画素の平滑化処理を行う。一般にm*mのフィルタ処理では、注目画素の周りをm*m画素の大きさの窓で画像を切り出し、その各画素データに前もって決まっているm*mの係数マトリクスの値を同位置同士で乗算し、それぞれの乗算結果を合計加算する積和演算が行なわれている。
【0054】
このような画像の切り出し窓を主走査、副走査それぞれに対して1画素ごとにずらしながら、積和演算を全ての画素に対して行ってゆくことで平滑化画像が求められる。
例えば、図5において、画像データから切り出してきた2*2画素の値を数2とし、
【0055】
【数2】
フィルタの係数の値を数3とすれば、
【0056】
【数3】
注目画素に対するフィルタリング後の値a’は、
a’=(aA+bB+cC+dD)/4
となる。
本実施例においてフィルタの係数は数4であり、
【0057】
【数4】
【0058】
この数4によりa’は、
a’=(a+b+c+d)/4
となっている。
【0059】
前記ラインメモリ部2002とLPF部2003との組み合わせにより上述したような平滑化処理を行っている。
このように平滑化されたデータであるLPF部2003の出力2103は、ラインメモリ2004と濃度勾配抽出部2007とに送られる。
【0060】
ラインメモリ2004、2005、2006は、図4に示すように縦に接続されており、初段のラインメモリ2004には、平滑化データ2103が送られてくる。
【0061】
ラインメモリ2004、2005、2006は、画像データの1ライン分を記憶保持するためのメモリで、現在、処理しているラインに対し、それぞれ1、2、3つ前のラインデータを濃度勾配抽出部2007とそれぞれの次段のラインメモリに送っている。
【0062】
濃度勾配抽出部2007は、LPF部2003の出力2103とそのライン遅延信号であるラインメモリ2004、2005、2006の出力信号とから濃度勾配相当量2107を生成して演算部2008に送る。
【0063】
ところでBAT法は、濃度勾配相当量を求める一手法であり、一般に広く使われている。
まず、注目画素の周囲のn*n画素の窓で切り出し、その画素中の最大値と最小値の差を取って値とする。LFP部2003と同様に演算部2008は、このような演算を主走査方向、副走査方向それぞれ1画素ずつ切り出し窓を移動しながら画像の全画素について行って出力する。
【0064】
各画素の濃度値データをDij(i=1,2,3,4、j=1,2,3,4)とすれば、注目画素に対する濃度勾配相当量の生成値ΔDは、
ΔD=max (Dij)−min (Dij)
(但し、max は最大値、min は最小値をそれぞれ求める関数。)
となる。BAT法は、この濃度勾配相当量ΔDをあらかじめ決められた閾値との比較を行う。本実施例では、この濃度勾配相当量ΔDを使用することにする。
【0065】
図6は、4*4画素の場合の濃度勾配抽出処理の様子を示している。上述したような処理をラインメモリ2004、2005、2006と濃度勾配抽出部2007との組み合わせにより行っている。
【0066】
演算部2008は、識別用色変換部2001の出力2101と濃度勾配抽出部2007の出力2107の2つのデータに基づいて演算を行い、画像を文字(線画)部または下地部のどちらに当たるかの識別結果を出力する。
【0067】
具体的に演算部2008は、濃度勾配相当量を意味する出力信号2107と識別用色変換部2001の出力で濃度そのものを意味する信号2101とあらかじめ決められている値thとに基づいてなされる演算の結果を出力する。この出力信号は、文字識別結果として、図3に示す信号選択部1005と階調処理部1007へ送られる。
【0068】
図7は、演算部2008の構成例を示すもので、加算手段としての加算器3001と比較手段としての比較器3002とから構成されている。
加算器3001は、濃度勾配相当量を意味する出力信号(以下、濃度勾配相当量と記述する)2107と識別用色変換部2001の出力で濃度そのものを意味する信号(以下、濃度と記述する)2101とを加算する。
【0069】
比較器3002は、あらかじめ決められている閾値thと加算器3001からの加算信号とを比較する。
比較器3002の出力は、
0(th≧(濃度2101)+(濃度勾配相当量2107))→非文字領域
1(th<(濃度2101)+(濃度勾配相当量2107))→文字領域
として値を選択して出力する。この出力信号が文字識別信号である。
【0070】
この選択の妥当性を示したのが次に示す図8である。
図8は、濃度(2101)と濃度勾配相当量(2107)の2次元ヒストグラムによる文字(線画)領域と下地(非文字)領域の分布の概略を示していると同時に、これを分割するのに適している直線があることも示している。
【0071】
この直線の式は、(濃度2101)+(濃度勾配相当量2107)=thであり、前記式はこの直線の上側の領域と下側の領域とに含まれる画素をそれぞれ1、0とに振り分けているに他ならない。
【0072】
もちろん、2次元ヒストグラム上の文字(線画)領域と下地(非文字)領域の分割には他にも方法がある。
図9は、演算部2008の他の構成例を示すもので、演算部2008をルックアップテーブル(LUT)部4001で構成している。
【0073】
出力手段としてのLUT部4001は、濃度勾配相当量2107と濃度2107とを加算して比較する代わりに、任意の計算結果を2次元のマトリクス・テーブルを持って濃度2101と濃度勾配相当量2107とをキーとし、2次元マトリクス・テーブルを検索して値を出力する。
【0074】
図10にその様子を示す。本実施例の場合、axyは「0」または「1」のどちらかの値を持っている。例えば、図11の無地で示された領域に当たる下地部は「0」、斜線で示された領域に当たる文字(線画)部は「1」を返すような値を前もってセットしておく。当然、このLUT部4001の出力が文字識別結果として使用される。
【0075】
図3に示す信号選択部1005は、文字(線画)の強調をするために、前記フィルタ部1004から出力される平滑化処理をした信号とエッジ強調した信号とを、像域識別部1003で生成される識別(像域)信号によって選択して墨入れ処理部1006に送る。識別信号が文字(線画)領域であることを示す場合にエッジ強調した信号を選択し、識別信号が下地領域であることを示す場合に平滑化処理をした信号を選択して出力される。
【0076】
墨入れ処理部1006は、カラー画像形成の際に色材の消費量を削減したり色再現性を向上する目的で墨入れ処理を行う。
その原理を簡単に説明すると、画像データC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロウ)から、
k=min(C、M、Y)
ただし,minは最小値を得る関数。
【0077】
その結果、カラープリンタ部2で実際に消費するシアン、マゼンタ、イエロウ、ブラックの各色材の消費量に相当する画像データは、それぞれ消費量から上記式で求まるブラックの色材量を除去することにより、下記式で表せる。
【0078】
c=C−k
m=M−k
y=Y−k
すなわち、ブラック(k)成分を用いることにより、色材の重なり量を少なくし、各色材の消費量の削減が可能となる。
【0079】
図3に示す階調処理部1007は、墨入れ処理部1006で墨入れされた画像データに対し、像域識別部1003で生成される識別(像域)信号に基づいて公知の疑似中間調処理、例えば、ディザ法、誤差拡散法等により出力画像の階調再現性を向上させる処理を行う。
【0080】
図3に示す画像記録部1008は、カラープリンタ部2のレーザドライバ113に接続し、階調処理部1007で疑似中間調処理された画像データを、半導体レーザ発振器60を駆動するためのレーザオン/オフ信号に変換するPWM(Pulse Width Modulation)を行う。
【0081】
なお、上述した画像入力部1001、色変換部1002、像域識別部1003、フィルタ部1004、信号選択部1005、墨入れ処理部1006、階調処理部1007、画像記録部1008の各ブロックは、メインCPU91によって制御される。また、あらかじめ与える必要のあるデータについては、メインCPU91がROM32などの記憶装置に格納された値を呼び出し、必要とするブロックに与えている。
【0082】
以上説明したように上記発明の実施の形態によれば、文字(線画)の輪郭部のみならず内部も識別し、文字(線画)の高画質化を図ることができる。
また、膨脹処理のようにラインメモリの付加のようなハードウェアの増大の必要はなく、単純な演算と比較器のみで内部及び輪郭部の両方を含む文字(線画)部全体を識別することができ、従って、輪郭部のみの濃度を上げることが出来るので、より効果的な文字(線画)の高画質化を実現することができる。
【0083】
【発明の効果】
以上詳述したようにこの発明によれば、文字(線画)の輪郭部のみならず内部も識別し、文字(線画)の高画質化を図ることのできる画像処理装置と画像形成装置と画像処理方法と画像形成方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置に係るデジタルカラー複写機の構成を示す断面図。
【図2】デジタルカラー複写機の概略構成を示す図
【図3】画像処理装置の構成を示すブロック図。
【図4】像域識別部の概略構成を示す図。
【図5】2*2画素における平滑化画像を説明するための図。
【図6】4*4画素の場合の濃度勾配抽出処理を説明するための図。
【図7】演算部の構成例を示す図。
【図8】濃度と濃度勾配相当量の2次元ヒストグラムを示す図。
【図9】演算部の他の構成例を示す図。
【図10】2次元マトリクス・テーブルの構成例を示す図。
【図11】濃度と濃度勾配相当量の2次元ヒストグラムを示す図。
【符号の説明】
1…カラースキャナ部
2…カラープリンタ部
36…画像処理装置
1001…画像入力部
1002…色変換部
1003…像域識別部
1004…フィルタ部
1005…信号選択部
1006…墨入れ処理部
1007…階調処理部
1008…画像記録部
2001…識別用色変換部
2002、2004、2005、2006…ラインメモリ
2003…ローパスフィルタ部
2007…濃度勾配抽出部
2008…演算部
Claims (12)
- 入力画像信号を濃度信号に変換する変換手段と、
この変換手段で変換された濃度信号における注目画素の濃度とその所定周辺画素の濃度とから濃度の最大値と最小値との差を抽出する抽出手段と、
この抽出手段で抽出された濃度差と上記注目画素の濃度とを加算する加算手段と、
この加算手段で加算された値と予め設定された閾値とを比較し、この比較結果から、文字領域か否かの識別信号を生成する比較手段と、
この比較手段により文字領域であることを示す識別信号が生成された場合には画像信号をエッジ強調した信号を出力し、文字領域以外であることを示す識別信号が生成された場合には画像信号を平滑化処理した信号を出力する画像処理を行う画像処理手段と、
を具備したことを特徴とする画像処理装置。 - 入力画像信号を濃度信号に変換する変換手段と、
この変換手段により変換された現在のラインの濃度信号を、1ライン前の濃度信号を用いて積和演算することにより平滑化処理した信号を出力するフィルタ手段と、
このフィルタ手段で平滑化処理された濃度信号における注目画素の濃度とその所定周辺画素の濃度とから濃度の最大値と最小値との差を抽出する抽出手段と、
この抽出手段で抽出された濃度差と上記注目画素の濃度とから上記注目画素が文字領域であるか否かの識別信号を予め設けられたテーブルを参照して出力する出力手段と、
この出力手段から文字領域であることを示す識別信号が出力された場合には画像信号をエッジ強調した信号を出力し、文字領域以外であることを示す識別信号が出力された場合には画像信号を平滑化処理した信号を出力する画像処理を行う画像処理手段と、
を具備したことを特徴とする画像処理装置。 - 入力画像信号を濃度信号に変換する変換手段と、
この変換手段により変換された現在のラインの濃度信号を、1ライン前の濃度信号を用いて積和演算することにより平滑化処理した信号を出力するフィルタ手段と、
このフィルタ手段で平滑化処理された濃度信号における注目画素の濃度とその所定周辺画素の濃度とから濃度の最大値と最小値との差を抽出する抽出手段と、
この抽出手段で抽出された濃度差と上記注目画素の濃度とを加算する加算手段と、
この加算手段で加算された値と予め設定された閾値とを比較する比較手段と、
この比較手段により文字領域であることを示す識別信号が生成された場合には画像信号をエッジ強調した信号を出力し、文字領域以外であることを示す識別信号が生成された場合には画像信号を平滑化処理した信号を出力する画像処理を行う画像処理手段と、
を具備したことを特徴とする画像処理装置。 - 画像信号を読み取る読取手段と、
この読取手段で読み取られた画像信号を濃度信号に変換する変換手段と、
この変換手段で変換された濃度信号における注目画素の濃度とその所定周辺画素の濃度とから濃度の最大値と最小値との差を抽出する抽出手段と、
この抽出手段で抽出された濃度差と上記注目画素の濃度とを加算する加算手段と、
この加算手段で加算された値と予め設定された閾値とを比較し、この比較結果から、文字領域か否かの識別信号を生成する比較手段と、
この比較手段により文字領域であることを示す識別信号が生成された場合には画像信号をエッジ強調した信号を出力し、文字領域以外であることを示す識別信号が生成された場合には画像信号を平滑化処理した信号を出力する画像処理を行う画像処理手段と、
この画像処理手段で画像処理された画像信号に基づいて画像を形成する画像形成手段と、
を具備したことを特徴とする画像形成装置。 - 画像信号を読み取る読取手段と、
この読取手段で読み取られた画像信号を濃度信号に変換する変換手段と、
この変換手段により変換された現在のラインの濃度信号を、1ライン前の濃度信号を用いて積和演算することにより平滑化処理した信号を出力するフィルタ手段と、
このフィルタ手段で平滑化処理された濃度信号における注目画素の濃度とその所定周辺画素の濃度とから濃度の最大値と最小値との差を抽出する抽出手段と、
この抽出手段で抽出された濃度差と上記注目画素の濃度とから上記注目画素が文字領域であるか否かの識別信号を予め設けられたテーブルを参照して出力する出力手段と、
この出力手段から文字領域であることを示す識別信号が出力された場合には画像信号をエッジ強調した信号を出力し、文字領域以外であることを示す識別信号が出力された場合には画像信号を平滑化処理した信号を出力する画像処理を行う画像処理手段と、
この画像処理手段で画像処理された画像信号に基づいて画像を形成する画像形成手段と、
を具備したことを特徴とする画像形成装置。 - 画像信号を読み取る読取手段と、
この読取手段で読み取られた画像信号を濃度信号に変換する変換手段と、
この変換手段により変換された現在のラインの濃度信号を、1ライン前の濃度信号を用いて積和演算することにより平滑化処理した信号を出力するフィルタ手段と、
このフィルタ手段で平滑化処理された濃度信号における注目画素の濃度とその所定周辺画素の濃度とから濃度の最大値と最小値との差を抽出する抽出手段と、
この抽出手段で抽出された濃度差と上記注目画素の濃度とを加算する加算手段と、
この加算手段で加算された値と予め設定された閾値とを比較する比較手段と、
この比較手段により文字領域であることを示す識別信号が生成された場合には画像信号をエッジ強調した信号を出力し、文字領域以外であることを示す識別信号が生成された場合には画像信号を平滑化処理した信号を出力する画像処理を行う画像処理手段と、
この画像処理手段で画像処理された画像信号に基づいて画像を形成する画像形成手段と、
を具備したことを特徴とする画像形成装置。 - 入力画像信号を濃度信号に変換し、
変換された濃度信号における注目画素の濃度とその所定周辺画素の濃度とから濃度の最大値と最小値との差を抽出し、
抽出された濃度差と上記注目画素の濃度とを加算し、
加算された値と予め設定された閾値とを比較し、この比較結果から、文字領域か否かの識別信号を生成し、
識別信号が文字領域であることを示す場合は画像信号をエッジ強調した信号を出力し、識別信号が文字領域以外であることを示す場合は画像信号を平滑化処理した信号を出力する
ことを特徴とする画像処理方法。 - 入力画像信号を濃度信号に変換し、
変換された現在のラインの濃度信号を1ライン前の濃度信号を用いて積和演算して平滑化処理した信号を出力し、
平滑化処理された濃度信号における注目画素の濃度とその所定周辺画素の濃度とから濃度の最大値と最小値との差を抽出し、
抽出された濃度差と上記注目画素の濃度とから上記注目画素が文字領域であるか否かの識別信号を予め設けられたテーブルを参照して取得し、
文字領域であることを示す識別信号が出力された場合には画像信号をエッジ強調した信 号を出力し、文字領域以外であることを示す識別信号が出力された場合には画像信号を平滑化処理した信号を出力する
ことを特徴とする画像処理方法。 - 入力画像信号を濃度信号に変換し、
変換された現在のラインの濃度信号を1ライン前の濃度信号を用いて積和演算することにより平滑化処理した信号を出力し、
平滑化処理された濃度信号における注目画素の濃度とその所定周辺画素の濃度とから濃度の最大値と最小値との差を抽出し、
抽出された濃度差と上記注目画素の濃度とを加算し、
加算された値と予め設定された閾値とを比較し、
比較結果として文字領域であることを示す識別信号が得られた場合は画像信号をエッジ強調した信号を出力し、比較結果として文字領域以外であることを示す識別信号が得られた場合には画像信号を平滑化処理した信号を出力する
ことを特徴とする画像処理方法。 - 入力画像信号を濃度信号に変換し、
変換された濃度信号における注目画素の濃度とその所定周辺画素の濃度とから濃度の最大値と最小値との差を抽出し、
抽出された濃度差と上記注目画素の濃度とを加算し、
加算された値と予め設定された閾値とを比較し、この比較結果から、文字領域か否かの識別信号を生成し、
識別信号が文字領域であることを示す場合は画像信号をエッジ強調した信号を出力し、識別信号が文字領域以外であることを示す場合は画像信号を平滑化処理した信号を出力し、
出力された画像信号に基づいて画像を形成する
ことを特徴とする画像形成方法。 - 入力画像信号を濃度信号に変換し、
変換された現在のラインの濃度信号を1ライン前の濃度信号を用いて積和演算して平滑化処理した信号を出力し、
平滑化処理された濃度信号における注目画素の濃度とその所定周辺画素の濃度とから濃度の最大値と最小値との差を抽出し、
抽出された濃度差と上記注目画素の濃度とから上記注目画素が文字領域であるか否かの識別信号を予め設けられたテーブルを参照して取得し、
文字領域であることを示す識別信号が出力された場合には画像信号をエッジ強調した信号を出力し、文字領域以外であることを示す識別信号が出力された場合には画像信号を平滑化処理した信号を出力し、
出力された画像信号に基づいて画像を形成する
ことを特徴とする画像形成方法。 - 入力画像信号を濃度信号に変換し、
変換された現在のラインの濃度信号を1ライン前の濃度信号を用いて積和演算することにより平滑化処理した信号を出力し、
平滑化処理された濃度信号における注目画素の濃度とその所定周辺画素の濃度とから濃度の最大値と最小値との差を抽出し、
抽出された濃度差と上記注目画素の濃度とを加算し、
加算された値と予め設定された閾値とを比較し、
比較結果として文字領域であることを示す識別信号が得られた場合は画像信号をエッジ強調した信号を出力し、比較結果として文字領域以外であることを示す識別信号が得られ た場合には画像信号を平滑化処理した信号を出力し、
出力された画像信号に基づいて画像を形成する
ことを特徴とする画像形成方法。
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