JP4010000B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は加熱調理器、特に加熱調理器の加熱制御の改良に関する。
従来の加熱調理器としては、赤外線検知手段により所定時間毎の変化量を算出し、その変化量が検出時において最も大きい場合に、そのもっとも大きい変化量に基づいて調理物の仕上がり時間を予測し、加熱時間を設定する技術が存在した。(例えば特許文献1参照)この技術によれば、調理の進行に伴い、加熱室内の調理物から発生する蒸気が充満して赤外線検知手段の検知精度が悪化しても、調理物の温度上昇変化量から仕上りの時間が予測されるため、調理物を良好に加熱することができるものであった。
特開2002−156120
ところが、近年のマグネトロン駆動電源のインバーター化により、マグネトロン出力が高出力化されて調理時間が短縮された反面、被加熱物である調理物においてマグネトロンからのマイクロ波が集中し易い部位と比較的マイクロ波を受けにくい部位とで加熱ムラが生じ、この温度差が大きくなる傾向にある。この為、調理中のマグネトロン出力を一定にして加熱制御すると加熱ムラが増大してしまう。そこで、マグネトロンの出力をあえて落とし、低出力で加熱調理をおこなうことも考えられるが、これでは機器の性能を十分に発揮することができず、調理時間が長くなってしまう。
また、調理時間をあまり延ばさずに加熱ムラを低減させる為に、加熱調理開始初期はマグネトロン出力を落とさずに調理を行い、加熱調理中にマグネトロン出力を低減させる方法もあるが、マグネトロン出力の低下に伴ない、調理物の電波吸収量が低下し温度上昇が遅くなる為、調理物の温度変化量が変わってしまうにもかかわらず、予測制御により十分調理されないまま調理時間が終了してしまい、加熱不足となってしまうという問題点があった。
本発明は、前記課題に鑑み為されたものであり、機器の性能を十分に発揮しながら調理物の加熱ムラ等を低減した良好な加熱が可能な加熱調理器を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明にかかる加熱調理器は、調理物を収納する加熱室と、前記調理物を加熱する加熱手段と、前記調理物からの赤外線量を検知する赤外線検知手段と、前記調理物の調理コースを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された調理コースを選択するための操作キーと、前記選択された調理コースに基づいて前記加熱手段を動作させ、前記調理コースを実行中に前記加熱手段の加熱出力を変更する制御手段とを備え、前記制御手段は前記赤外線検知手段の検知結果が予め定められた閾値以上となった場合に前記加熱手段の加熱出力を変更し、前記閾値を前記赤外線検知手段により検知される調理開始初期の前記調理物の赤外線量及び前記調理物が加熱される目標温度のどちらか一方、またはその両者に応じて定めることを特徴とする。
また、本発明にかかる加熱調理器は、調理物を収納する加熱室と、前記調理物を加熱する加熱手段と、前記調理物からの赤外線量を検知する赤外線検知手段と、前記調理物の調理コースを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された調理コースを選択するための操作キーと、前記選択された調理コースに基づいて前記加熱手段を動作させ、前記調理コースを実行中に前記加熱手段の加熱出力を変更する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記調理コースを実行中に前記赤外線検知手段により検知される検知結果から、所定時間毎の変化量を算出するステップ、前記変化量が前記検出時において最も大きい場合にその変化量を基準値として更新するステップ、前記更新された基準値に基づいて設定された仕上がり温度に到達するまでの残りの加熱時間を補正するステップ、を調理終了まで繰り返し実行するとともに、前記加熱手段の加熱出力が調理コース実行中に変更された場合には、加熱出力変更前後の加熱出力に応じて定められた定数と残りの加熱時間を設定するために用いた前記基準値を積算したものを前記基準値として更新し、前記更新された基準値に応じて設定された仕上がり温度に到達するまでの残りの加熱時間を補正することを特徴とする。
本発明にかかる加熱調理器は、調理物を収納する加熱室と、前記調理物を加熱する加熱手段と、前記調理物からの赤外線量を検知する赤外線検知手段と、前記調理物の調理コースを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された調理コースを選択するための操作キーと、前記選択された調理コースに基づいて前記加熱手段を動作させ、前記調理コースを実行中に前記加熱手段の加熱出力を変更する制御手段とを備え、前記制御手段は前記赤外線検知手段の検知結果が予め定められた閾値以上となった場合に前記加熱手段の加熱出力を変更し、前記閾値を前記赤外線検知手段により検知される調理開始初期の前記調理物の赤外線量及び前記調理物が加熱される目標温度のどちらか一方、またはその両者に応じて定めるので、機器の性能を十分に発揮しながら調理物の良好な加熱が可能となる。
また、本発明にかかる加熱調理器は、調理物を収納する加熱室と、前記調理物を加熱する加熱手段と、前記調理物からの赤外線量を検知する赤外線検知手段と、前記調理物の調理コースを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された調理コースを選択するための操作キーと、前記選択された調理コースに基づいて前記加熱手段を動作させ、前記調理コースを実行中に前記加熱手段の加熱出力を変更する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記調理コースを実行中に前記赤外線検知手段により検知される検知結果から、所定時間毎の変化量を算出するステップ、前記変化量が前記検出時において最も大きい場合にその変化量を基準値として更新するステップ、前記更新された基準値に基づいて設定された仕上がり温度に到達するまでの残りの加熱時間を補正するステップ、を調理終了まで繰り返し実行するとともに、前記加熱手段の加熱出力が調理コース実行中に変更された場合には、加熱出力変更前後の加熱出力に応じて定められた定数と残りの加熱時間を設定するために用いた前記基準値を積算したものを前記基準値として更新し、前記更新された基準値に応じて設定された仕上がり温度に到達するまでの残りの加熱時間を補正するので、機器の性能を十分に発揮しながら調理物の良好な加熱が可能となる。
以下、本発明にかかる加熱調理器の一実施形態を用いて、本発明を詳しく説明する。
実施の形態1.
図1は本発明の一実施形態における加熱調理器のブロック図である。同図に示すように、本実施形態における加熱調理器20は、前面側に開口部を有するほぼ箱状の本体(図示せず)内に形成された加熱室1を備えている。加熱室1内の底部には載置台8が設けられ、この載置台8上に調理物2が載置される。加熱室1の外側に設けられた加熱手段であるマグネトロン3は高周波を発振し、マグネトロン3から発振された高周波は導波管4により、加熱室1の底面壁1aのほぼ中心部に設けられた給電口5を介して加熱室1内に導かれる。
加熱室1の右側壁1b上部には調理物2からの赤外線量を検出する赤外線検知手段としての赤外線センサー6が設けられている。開孔窓7は、加熱室1内に載置された調理物2の赤外線を赤外線センサー6で検知するためのもので、赤外線センサー6が加熱室1の開孔窓7に対応して加熱室1の外側に設けられ、赤外線センサー6によって加熱室1内の調理物2が放射する赤外線量を非接触により検知する。また本実施形態における加熱調理器20には、サーミスタなどからなる温度検知器9が加熱室1の側壁や天面、または排気口等に設けられ、加熱室1の庫内温度を検知する。なお、本体の前面側には、ヒンジ部によって開閉自在に取り付けられた閉塞時に加熱室1の前面壁を構成するドア(図示せず)が設けられており、本体の開口部および加熱室1の開口部を閉塞する。
本体のドアに隣接して設けられた操作部10は、使用者が動作・設定情報を入力するための操作キーを有している。本実施形態における加熱調理器20はこれら操作キーとして、調理物2であるごはんを予め設定した調理仕上がり温度に自動的にあたためる調理コースに該当する自動あたため調理を押圧操作により設定する操作キーとしてのごはんキー10a、ごはん以外の調理物2を予め設定した調理仕上がり温度に自動的にあたためる調理コースに該当する自動あたため調理を押圧操作により設定してスタートさせる操作キーとしてのスタートキー10b、各キー10a、10bの操作による設定を取り消すとともに、実行されている調理動作を途中で停止させる操作キーとしてのとりけしキー10cなどを備えている。また加熱調理器20は、操調理中の調理物2の現在温度や異常が発生した旨等を表示して知らせる表示器11を備えている。
制御装置12は加熱調理器20の本体内に設けられ、加熱調理器20の各構成要素を制御しながら動作させ、使用者が入力する動作・設定情報の入力を基に加熱調理を行うものである。この制御装置12は、キー判定手段12a、マグネトロン駆動手段12b、赤外線センサー駆動手段12c、メモリ12d、タイマー12e、制御手段12fから構成されている。キー判定手段12aは、ごはんキー10a等の操作部10からの操作キー入力がいずれのキーからの入力であるかを判定するもので、これにより使用者が入力する動作・設定情報が認識される。マグネトロン駆動手段12bは、マグネトロン3の駆動を制御するもの、赤外線センサー駆動手段12cは、赤外線センサー6の駆動を制御するものである。
また、メモリ12dは記憶部であり、予め設定されている調理メニューに対応した調理のためのデータ、例えばごはんの調理仕上がり温度が80℃、ミルクの調理仕上がり温度が60℃、使用者が設定する仕上り温度となるまでの加熱動作における調理器の制御情報などの調理コース等の調理プログラムが記憶されているとともに、加熱調理器20を制御するために必要な情報を一時的に記憶することができる。タイマー12eは、調理器の制御に必要な時間を計時するもので、本実施形態では後述する赤外線を検出する為の所定時間t、赤外線の変化量を検出するための所定時間T、算出された加熱時間Tn等の時間を計時するものである。さらに制御手段12fはマイクロコンピュータなどから構成され、赤外線センサー6からの赤外線量を電圧値に変換し、検出した検出電圧とキー判定手段12aからの判定結果と温度検知器9の検知結果とに基づいて、マグネトロン駆動手段12bおよび赤外線センサー駆動手段12cの動作を制御し、赤外線センサー6の赤外線量検知結果から調理物2の温度に対応した電圧を検出して、その検出電圧に基づいて調理物2を予め設定した調理仕上がり温度に自動的に加熱調理するとともに、調理中の調理物2の現在温度や異常が発生した旨等を表示器12に表示させるというように、加熱調理器20の全体的な動作を制御するものである。
このような構成によって、本実施形態の加熱調理器20は、使用者が操作部10の操作キーを入力することにより、調理物の調理コースを記憶する記憶部としてのメモリ12dから、入力された操作キーに対応した調理コースが選択され、選択された調理コースに基づく様々な調理器の動作情報などが読み出されて、選択された調理コースの情報に基づいて加熱手段であるマグネトロン3を動作させて調理物2の加熱動作が行われる。
次に、本実施形態における加熱調理器20の動作について、一例を挙げて説明する。図2、図3、図4は本発明の一実施形態における加熱調理器20の一調理例における動作の詳細を示すフローチャート図である。なお、図2、3、4におけるフローチャートは、同一のアルファベット間で接続されているものである。ここでは調理物2として冷凍されたごはんを、ごはんキー10aを使用して加熱調理する場合を例に挙げて説明する。まず、調理物2であるごはんを載置台8に載置した後、操作部10のキーを操作する。図2に示すように操作部10からの信号は制御装置12のキー判定手段12aによって、入力されたキーを判定し、入力されたキーがごはんキー10aであることを認識する(S1)。そして、ごはんキー10aであると判定されると、制御装置12はメモリ12dに記憶されている調理メニューから、入力されたキーに対応した調理メニューを選択し、調理メニューに対応した調理器の動作情報などの設定情報を読み出すとともに、赤外線センサー駆動手段12cにより赤外線センサ6を駆動して調理物2から放出される赤外線を電圧Vに変換して検出し、電圧Vとして調理物の初期温度をメモリ12dに一時的に格納する(S2)。またマグネトロン駆動手段12bによりマグネトロン3を例えば最大出力である出力1000Wにて駆動させて加熱を開始すると共に、タイマー12eによる計時を開始する(S3)。
調理が開始されると、制御装置12は赤外線センサ6からの信号を入力するための時間、検出時間tが経過したか否かを判定する(S4)。例えば、検出時間tは、予め機器により調理物を調理するのに最適な時間間隔で設定されるもので、本実施形態では検出時間tを0.2秒と設定し、0.2秒間隔で赤外線センサ6からの信号が取り込まれるように構成されている。そして、検出時間tが経過したと判定すると、そのときの調理物の温度を赤外線センサ6からの信号により電圧Vxとして検知する(S5)。
現在の調理物の温度電圧Vxが検知されると、制御装置12は検知された電圧Vxが調理物に応じて予め設定されている温め目標温度である所定の電圧Vt(例えば2.5V=60℃)以上であるか否かを判定する(S6)。電圧Vtは、所望の調理仕上げ温度に応じて設定されている値である。検出された電圧Vxが所定の電圧Vt以上であれば制御装置12はマグネトロン駆動手段12cによりマグネトロン3の駆動、及びタイマー12eの計時を停止させ(S7)、調理を終了する。つまり、赤外線センサ6により2.5Vが検出されると、調理物2の温度が60℃(所望の調理仕上げ温度)であると検知されたことになるので、調理を終了する。
また、ステップS6で検出電圧Vxが所定電圧Vt以上でないと判定されると、次に赤外線の変化量を算出するための時間、算出時間Tが経過したか否かを判定する(S8)。算出時間Tが経過したと判定されると制御装置12はメモリ12eに一時的に格納されている電圧Vと電圧Vxとの差ΔVを算出する(S9)。なお、算出時間Tは、例えば50Hz電源利用の場合は12秒、60Hz電源利用の場合は10秒とするとよい。これは、一般的にターンテーブルや回転アンテナ(いずれも図示せず)が一回転する時間に対応している。このように算出時間Tが、ターンテーブルや回転アンテナ(いずれも図示せず)が一回転する時間に対応していれば、赤外線センサ6により検出される検出電圧Vxが加熱室内の平均温度として検知できるため良好な加熱が行える。ステップS8で算出時間Tが経過していないと判定されると、ステップS4へ移る。
また、ステップS9でΔVが算出されると、図3に示すように制御手段12は算出されたΔVをメモリ12eに一時的に格納するとともにΔVを算出時間Tで除算して1秒当たりの赤外線変化量(電圧)dVを算出する(S10)。そして、赤外線変化量(電圧)dVに基づき残りの加熱時間Tnを(Vt−Vx)/dV=Tnによって算出する(S11)。つまり、赤外線変化量(電圧)dVにより調理物の温め目標温度である電圧Vtになるまでの残りの加熱時間Tnが予測設定されるることとなり、dVはもちろん、定数である算出時間Tで除算することでdVを算出する基となる値ΔVも本実施形態では加熱時間Tnを算出する基準値となっている。
温め目標温度までの予測加熱時間Tnが予測設定されると、算出時間T経過時に検出された電圧Vxを、初期温度としてステップS2で検出されメモリ12dに格納された電圧Vとして置換えて、メモリ13eに一時的に格納する(S12)。そして、ステップS13〜ステップS15までの各ステップでは前述の説明におけるステップS4〜ステップS6と同様の動作が行われ、ステップS15で検出電圧Vxが所定電圧Vt以上でないと判定されると、次にステップS11で設定した残りの加熱時間Tnが経過したか否かを判定する(S16)。
ステップS16で加熱時間Tnが経過したと判定されると、図2のステップS7へ移り、調理を終了する。ステップS16で残りの加熱時間Tnが経過していないと判定すると、検出電圧Vxが第2調理期間移行閾値Vz(例えば、1.3V=40℃)以上かどうかを判断する(S17)。Vz以上でない場合は、S8同様に赤外線の変化量を算出するための時間、算出時間Tが経過したか否かを判定する(S18)。なお、調理期間や調理期間移行閾値についての説明は、後に詳細に説明する。
ステップS18で算出時間Tが経過していないと判定されると、ステップS13へ移る。また、ステップS18で算出時間Tが経過したと判定されると、制御装置12はメモリ12eに一時的に格納されている電圧V(加熱時間Tnが予測設定されたときに置換えられた電圧Vx)と新たに検出された電圧Vxとの差ΔV1nを算出する(S19)。そして、メモリ12eに格納されているΔV(加熱時間Tnが予測設定されたときに記憶された値)と算出したΔV1nとを比較し、ΔV1n>ΔVか否か判定する(S20)。そして、ΔV1n>ΔVと判定されると、予測した加熱時間Tnをリセットし(S21)、ΔV1nがΔVとして置換えられて(S22)、ステップS10へ移る。また、ステップS20でΔV1n>ΔVではないと判定されると、ステップS12へ移り、続く動作が繰り返される。
ステップS17で検出電圧Vxが、第2調理期間移行閾値Vz以上であると判定された場合は、図4に示すように第2調理期間T2に移行し、マグネトロン駆動手段12bによりマグネトロン3の出力を例えば第1調理期間で出力された1000Wの半分の500Wに変化させる(S23)。次に、制御装置12は予めメモリ12eに格納されていた係数α(例えば0.7)とメモリ12eに格納されているΔV(加熱時間Tnが予測設定されたときに記憶された値)を乗算し、第2調理期間における算出時間Tにおける赤外線量の差ΔV2=ΔV×αを暫定的に設定するように算出する(S24)。次に、第1調理期間中に予測した加熱時間Tnをリセットし(S25)、ΔV2をΔVとして置換えて(S26)、ΔVをメモリ12eに一時的に格納するとともにΔVを算出時間Tで除算して1秒当たりの赤外線変化量(電圧)dVを算出する(S27)。そして、赤外線変化量(電圧)dVに基づき残りの加熱時間Tnを(Vt−Vx)/dV=Tnにより算出する(S28)。つまり、予め設定された係数αにより補正された赤外線変化量(電圧)dVによって、第2調理期間に移行したのに伴い、マグネトロン出力(ここでは500W)の変化により、加熱時間も変化するのに対応して、電圧Vtになるまでの残りの加熱時間Tnが予測設定されなおされる。
以降は、第1調理期間と同様に、検出された電圧Vxを電圧Vとして置換えて、メモリ12dに一時的に格納する(S29)。そして、ステップS30〜ステップS32までステップS4〜ステップS6と同様の動作が行われ、ステップS32で検出電圧Vxが所定電圧Vt以上でないと判定されると、次にステップS33で設定した残りの加熱時間Tnが経過したか否かを判定する(S33)。ステップS32で加熱時間Tnが経過したと判定されると、ステップS7へ移り、調理を終了する。ステップS33で残りの加熱時間Tnが経過していないと判定すると、ステップS8同様に赤外線の変化量を算出するための時間、算出時間Tが経過したか否かを判定する(S34)。そして、ステップS34で算出時間Tが経過していないと判定されると、ステップS30へ移る。また、ステップS34で算出時間Tが経過したと判定されると、制御装置12はメモリ12eに一時的に格納されている電圧V(加熱時間Tnが予測設定されたときに置換えられた電圧Vx)と新たに検出された電圧Vxとの差ΔV2nを算出する(S35)。そして、メモリ12eに格納されているΔV(加熱時間Tnが予測設定されたときに記憶された値)と算出したΔV2nとを比較し、ΔV2n>ΔVか否か判定する(S36)。そして、ΔV2n>ΔVと判定されると、予測した加熱時間Tnをリセットし(S37)、ΔV2nがΔVとして置換えられて(S38)、ステップS27へ移る。また、ステップS36でΔV2n>ΔVではないと判定されると、ステップS29へ移り、続く動作が繰り返される。
図5は、本発明の一実施形態にかかる前述の図2から4のフローチャートを実行中の加熱調理器20における赤外線センサー6の出力(電圧)と加熱時間との関係を示すグラフである。本実施形態では、図5に示すように、調理物2の温度変化を検出し(図5中実線で示す)、所定時間毎(算出時間T毎)に赤外線Vx(Vx1、…、Vxn)を検出する。また一連の調理メニューにおいて、第1調理期間、第2調理期間、…調理期間というように複数に分割(本実施形態では2つに分割)し、制御手段12fは調理期間移行時に加熱手段の加熱出力を異なる加熱出力に変更する。そして各調理期間中では、その調理期間における赤外線変化量ΔV(ΔV11、…、ΔV1n、ΔV21、…、Δ2n、ΔVmn)を算出し、現算出値と前回までの算出値とを比較して、現算出値の方が前回までのいずれの算出値よりも大きい場合、そのΔVに基づいて加熱時間(T1、…、Tn)を予測設定し、加熱時間を最大の変化量ΔVに応じて更新する。また、調理期間の移行時に、前の調理期間中の赤外線変化量ΔVの最大値に係数αを掛けて補正した値、ΔV×αを新たな変化量として、ΔVに基づいて加熱時間(T1、…、Tn)の予測設定を行いなおす。以降は第1調理期間と同様に、現算出値と前回までの算出値とを比較して、現算出値の方が前回までのいずれの算出値よりも大きい場合、そのΔVに基づいて加熱時間(T1、…、Tn)を予測設定し、加熱時間を最大の変化量ΔVに応じて更新する。
以下、図5を用いて変化量ΔVと加熱時間Tn、調理期間移行時の補正との関係についてその一例を説明する。赤外線センサーの検出電圧が、第2調理期間移行閾値Vz(=1.3V)に到達した時点、すなわちB時点において、第1調理期間における赤外線の変化量ΔVの最大値ΔV13に、予めメモリに記憶された係数α(αは、第1調理期間と第2調理期間のマグネトロンの出力比に関係した値であり、例えば前述のように、第1調理期間を1000W、第2調理期間を500Wとした場合、α=0.7といった具合である)を掛けて、ΔV=ΔV13×αと補正して、残りの加熱時間を更新する。以降は、第2調理期間移行時に、補正したΔVと、所定時間毎に算出した変化量に基づき、調理時間の更新を行う。
なお、第2調理期間移行閾値Vzは前述の説明で行った40℃に固定されるものではなく、加熱物の初期温に基づいて設けた方が、より加熱ムラが少なく、良好な仕上がり状態を得ることが出来る。図6は、調理物の初期温と第2調理期間移行閾値の関係を示した図である。すなわち、図6の表に示す様に、電波の吸収が少なく、加熱段階で加熱ムラの生じやすい冷凍食品は、常温の食品(閾値50℃)や冷蔵の食品(閾値40℃)よりも、閾値を低く設定(閾値30℃)し、加熱調理の早い段階で出力を低くすることにより、加熱ムラを低減させることができるとともに、高出力で加熱した後に加熱ムラを低減させながら目標温度まで加熱するため調理器の性能を十分に発揮することが可能となる。
逆に、温め目標温度に基づき、例えば温め目標温度が80℃より高いのときは閾値を目標温度−30℃、温め目標温度が60℃〜80℃のときは閾値を目標温度−20℃、温め目標温度が60℃より低いのときは閾値を目標温度−10℃というように温める目標温度に応じて設定される構成であっても良い。目標温度が高い場合には調理物の初期温度と加熱されるまでの温度差が大きくなり、加熱ムラが増大する可能性が大きくなるが、このような構成であれば、高い温め目標温度ほど早い段階から加熱手段の加熱出力を変化させるので、加熱ムラを低減させることができるとともに、高出力で加熱した後に加熱ムラを低減させながら目標温度まで加熱するため調理器の性能を十分に発揮することが可能となる。
また、調理期間移行の閾値を、調理の仕上がり温め目標温度と調理物の初期温の両者により定めても良い。図7は、調理物の初期温及び温め目標温度と第2調理期間移行閾値の関係を示した図である。同図の表に示す様に、例えば、常温の調理物の場合、仕上がり設定温度−20℃、冷蔵の調理物の場合、仕上がり設定温度−30℃、冷凍の調理物の場合、仕上がり設定温度−40℃といったように初期温度と温めの目標温度の両者に基づいて閾値を設けることにより、加熱調理の仕上がり温度を使用者が好みの応じて変更出来る場合でも、調理物の初期状態によらず、より良好に加熱ムラを低減させることができ、加熱性能を向上させることができるとともに、高出力で加熱した後に加熱ムラを低減させながら目標温度まで加熱するため調理器の性能を十分に発揮することが可能となる。
また、前述の説明では第2調理期間移行時に出力を低下させる例を記載したが、逆に、前の調理期間の出力を低く(例えば500W)し、続く調理期間の出力を高く(例えば1000W)するようにしても良い。この場合、後の調理期間では、調理物の温度上昇は早く(大きく)なる為、加熱時間Tnを算出するための基準値にかける係数αは1よりも大きくなる。このような構成であっても加熱初期に加熱ムラを抑えながら温めが行われ、閾値に達したときに高出力で加熱されるようになるため、加熱ムラを低減しながら、調理器の性能を十分に発揮させることが可能となる。
なお、前述の加熱手段の加熱出力が変更されたときに、予測加熱時間を算出するための基準値ΔVを補正する係数αは、加熱出力変更前後の加熱出力に応じて定められる定数である。そして係数αは、加熱室1の大きさや、材質、形状など加熱調理器自体の特性によっても左右される。つまり前述の説明では、変更前の加熱出力500Wに対し、変更後の加熱出力1000Wのとき、本実施形態の加熱調理器20では係数αとして0.7が最も出力変更後の加熱予測時間の変化に合っていることから、予め設定された値である。よって、係数αは調理器の特性及び加熱出力変更前後の加熱出力に応じて最適な値を定めることが必要である。
以上説明した本実施形態の加熱調理器20は、算出時間Tごとに赤外線量の変化率を算出し、最大の変化量に応じて加熱時間Tnを決定するため、加熱途中で調理物2から蒸気などが発生し、調理物2から放出される赤外線の赤外線センサー6の検出精度が低下してしまっても過加熱になることを防止できる。
そして制御手段12fは赤外線検知手段である赤外線センサー6の検知結果が予め定められた閾値以上となった場合に加熱手段であるマグネトロン3の加熱出力を変更するため、加熱ムラを低減させることができる。そして、その閾値は赤外線センサー6により検知される調理開始初期の調理物2の赤外線量及び調理物2が加熱される目標温度のどちらか一方、またはその両者に応じて定められるので、冷凍食品の場合の閾値を常温食品や冷蔵食品の閾値よりも低く設定するなどにより、加熱ムラの生じやすい冷凍食品などの加熱調理も、加熱ムラを低減することができるというように、調理物2の状態に適した加熱を行え、より良好に加熱ムラが低減できる。そして閾値によって加熱出力を変更するので、例えば調理開始初期に加熱出力を最大出力として加熱を行い、閾値に達したときに加熱出力を落として加熱ムラを低減しながら加熱するということも可能となり、調理器の性能を十分に発揮させることができる。
また、制御手段12fは、調理コースを実行中に赤外線検知手段である赤外線センサー6により検知される検知結果から、所定時間毎の変化量を算出するステップ、変化量が検出時において最も大きい場合にその変化量を基準値として更新するステップ、更新された基準値に基づいて加熱時間を補正するステップを実行し、加熱手段であるマグネトロン3の加熱出力が調理コース実行中に変更された場合には、加熱出力変更前後の加熱出力に応じて定められた定数αと加熱時間を設定するために用いた基準値ΔVを積算した基準値ΔV2を新たな基準値ΔVとして更新し、更新された基準値ΔVに応じて加熱時間を補正するので、加熱出力が変更されても調理物の加熱状態に適した加熱時間を設定することができると共に、また調理物が過加熱されたり、加熱不足となってしまうことを防ぎながら予め設定された目標温度で加熱が終了するように制御することができる。そして加熱出力を変更しても加熱時間が補正されるので、例えば調理開始初期に加熱出力を最大出力として加熱を行い、閾値に達したときに加熱出力を落として加熱ムラを低減しながら加熱するということも可能となり、調理器の性能を十分に発揮させることができる。
なお、本実施形態では加熱出力を調理コース実行中に1度だけ変更する例をあげて説明を行ったが、本発明では、加熱手段の加熱出力を調理コース実行中に複数回変更するように構成しても良い。このように構成すれば、より良好に調理物2の状態に合わせた加熱を行うことが可能となる。
また、本実施形態では閾値も調理コース実行中に1つだけ設定される例をあげて説明を行ったが、本発明では、閾値が実行される一連の調理コースにおいて複数定められるように構成しても良い。このように構成すれば、一連の調理コースを実行中に加熱手段の加熱出力を複数回変更することができるようになり、やはりより良好に調理物2の状態に合わせた加熱を行うことが可能となる。
なお、本実施形態では、調理コースとして、一つのボタンを押すだけで、温め目標温度が予め定められたプログラムを読み出す例をあげて説明を行ったが、本発明は温め目標温度を使用者が自由に設定して調理を行うような調理コースが選択された場合であっても適用できることは言うまでもない。
実施の形態2.
本実施形態は、前述の実施の形態1において、マグネトロン3を高出力で駆動制御し、加熱制御する第1の調理期間を継続する時間に下限値T1min(例えば1分)を設けたものである。すなわち、第1の調理期間において、赤外線センサー6の検出値が、第2調理期間移行閾値Vzに到達した場合でも、第1の調理期間の下限値T1min(1分)が経過していない場合は、出力を下げて加熱調理する第2の調理期間に移行せずに、加熱を継続させるものである。
以下、本実施形態を図8のフローチャートを用いて説明する。なお、同図において、実施の形態1で説明した図2、図3、図4に示したフローチャートのステップ番号と同一のステップ番号が付されたステップでは、同一動作を行う為説明を省略する。また図8に記載のないステップについては図2、図3、図4に示したフローチャートによって代用されるものである。図8のステップS17において、検出電圧Vxが第2調理期間移行閾値Vz(例えば、1.3V=40℃)以上かどうかを判断し、Vz以上であった場合、調理開始からの経過時間が、予め制御装置12のメモリ12eに記憶された第1調理期間の下限値であるT1minを経過しているかを判断する(S39)。ステップS39にて、T1minを経過していた場合には、実施の形態1と同様に、第2の調理期間に移行し(S23)、以後は第1の実施例と同様に加熱制御をおこなう。ステップS39にて、T1minを経過していない場合は、ステップS18に進み、第1調理期間のまま、加熱調理を継続させる。図9に、検出値(電圧)と第1調理期間下限値の関係を示す。図9に示したように、検出値Vxが、第2調理時間移行閾値Vzに到達しても、第1調理期間の下限値T1min(1分)が経過するまでは、第2調理期間に移行しない。これは温度上昇が大きな調理物は大きさが小さいものである可能性が高い。そして加熱ムラの発生は調理物の大きさと密接に関係しており、その大きさが大きいほど加熱ムラが大きくなり、小さいほど加熱ムラが生じにくい。そのため、第1調理期間における下限値T1min以内で、温度が閾値Vzに達する調理物は大きさが小さく、加熱ムラが生じにくいと判断できる。よって、このように大きさの小さい調理物を加熱する際には、高出力で加熱制御をおこなうことで、加熱ムラの生じ難い小さな食品をより短時間で加熱調理することができる。
以上のように、本実施形態は、実施の形態1のような加熱制御をおこなう加熱調理器において、第1の調理期間に下限値T1minを設け、制御手段12fは調理開始からの所定時間T1minの間は加熱手段であるマグネトロン3の加熱出力を変更しないので、加熱ムラが生じにくい小さな食品を加熱調理する際に、より短時間で加熱調理を終了させることができ、良好な加熱を行うことができる。
実施の形態3.
実施の形態2では、調理物の大小を第1の調理期間に下限値T1minを設け、この下限値T1minより短い時間で、調理物2の温度が第2調理期間移行閾値Vzに到達した場合には、調理物の大きさを小さいと判断して、第2の調理期間に移行せずに強い加熱出力のまま加熱を継続させるものであった。本実施形態は実施の形態2と調理物の大きさを判断する基準が異なるものである。
図10は本実施形態にかかる加熱調理器の一調理例における動作を説明するためのフローチャート図である。にフローチャートを用いて説明する。なお、同図において、実施の形態1で説明した図2、図3、図4に示したフローチャートのステップ番号と同一のステップ番号が付されたステップでは、同一動作を行う為説明を省略する。また図10に記載のないステップについては図2、図3、図4に示したフローチャートによって代用されるものである。図10のステップS17において、検出電圧Vxが第2調理期間移行閾値Vz(例えば、1.3V=40℃)以上かどうかを判断し、Vz以上であった場合、赤外線変化量dVが所定の定数βより小さいかどうかを判断する(S40)。ステップS40にて、赤外線変化量dVが所定の定数βより小さい場合には、実施の形態1と同様に、第2の調理期間に移行し(S23)、以後は実施の形態1と同様に加熱制御をおこなう。ステップS40にて、赤外線変化量dVが所定の定数βより小くない場合は、ステップS18に進み、第1調理期間のまま、加熱調理を継続させる。このように、本実施形態では調理物2の大きさを赤外線変化量dVが所定の定数βより小さいか大きいかによって判断し、赤外線変化量dVが所定の定数βより大きい調理物、つまり大きさの小さい調理物を加熱する際には、高出力で加熱制御をおこなうことで、加熱ムラの生じ難い小さな食品をより短時間で加熱調理することができる。
以上のように、本実施形態は、実施の形態1のような加熱制御をおこなう加熱調理器において、制御手段12fは調理コース実行中に算出される所定時間毎の赤外線検知手段である赤外線センサー6により検知される検知結果に基づく変化量が所定の値以上であったときは、加熱手段であるマグネトロン3の加熱出力を変更しないので、加熱ムラが生じにくい小さな食品を加熱調理する際に、より短時間で加熱調理を終了させることができ、良好な加熱を行うことができる。
なお、所定の定数βは、加熱室1の大きさや、材質、形状など加熱調理器自体の特性や、加熱手段の加熱出力によっても左右されることから、調理器の特性及び加熱出力に応じて加熱ムラが生じ難い調理物の大きさに見合った最適な値を定めることが必要である。
本発明の一実施形態にかかる加熱調理器のブロック図である。 本発明の一実施形態にかかる加熱調理器の一調理例における動作の詳細を示すフローチャート図である。 本発明の一実施形態にかかる加熱調理器の一調理例における動作の詳細を示すフローチャート図である。 本発明の一実施形態にかかる加熱調理器の一調理例における動作の詳細を示すフローチャート図である。 本発明の一実施形態にかかる図2から4のフローチャートを実行中の加熱調理器における赤外線センサーの出力(電圧)と加熱時間との関係を示すグラフである。 本発明の一実施形態にかかる加熱調理器の調理物の初期温と第2調理期間移行閾値の関係を示した図である。 本発明の一実施形態にかかる加熱調理器の調理物の初期温及び温め目標温度と第2調理期間移行閾値の関係を示した図である。 本発明の他の実施形態にかかる加熱調理器の一調理例における動作を説明するためのフローチャート図である。 本発明の他の実施形態にかかる加熱調理器の赤外線検出値(電圧)と第1調理期間下限値の関係を示すグラフである。 本発明の他の実施形態にかかる加熱調理器の一調理例における動作を説明するためのフローチャート図である。
符号の説明
1 加熱室、2 調理物、3 マグネトロン、4 導波管、5 給電口、6 赤外線センサー、7 開孔窓、8 載置台、9 温度検知器、10 操作部、10a ごはんキー(操作キー)、10b スタートキー(操作キー)、10c とりけしキー(操作キー)、11 表示器、12 制御装置、12a キー判定手段、12b マグネトロン駆動手段、12c 赤外線センサー駆動手段、12d メモリ、12e タイマー、12f 制御手段、20 加熱調理器。

Claims (9)

  1. 調理物を収納する加熱室と、前記調理物を加熱する加熱手段と、前記調理物からの赤外線量を検知する赤外線検知手段と、前記調理物の調理コースを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された調理コースを選択するための操作キーと、前記選択された調理コースに基づいて前記加熱手段を動作させ、前記調理コースを実行中に前記加熱手段の加熱出力を変更する制御手段とを備え、
    前記制御手段は前記赤外線検知手段の検知結果が予め定められた閾値以上となった場合に前記加熱手段の加熱出力を変更し、前記閾値を前記赤外線検知手段により検知される調理開始初期の前記調理物の赤外線量及び前記調理物が加熱される目標温度のどちらか一方、またはその両者に応じて定めることを特徴とする加熱調理器。
  2. 前記制御手段は、前記調理コースを実行中に前記赤外線検知手段により検知される検知結果から、所定時間毎の変化量を算出するステップ、
    前記変化量が前記検出時において最も大きい場合にその変化量を基準値として更新するステップ、
    前記更新された基準値に基づいて加熱時間を算出するステップ、
    を実行し、
    前記加熱手段の加熱出力が調理コース実行中に変更された場合には、加熱出力変更前後の加熱出力に応じて定められた定数と加熱時間を設定するために用いた前記基準値を積算したものを前記基準値として更新し、前記更新された基準値に応じて加熱時間を補正することを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記閾値は実行される一連の調理コースにおいて複数定められ、前記加熱手段の加熱出力が調理コース実行中に複数回変更されることを特徴とする請求項1乃至2のいずれかに記載の加熱調理器。
  4. 調理物を収納する加熱室と、前記調理物を加熱する加熱手段と、前記調理物からの赤外線量を検知する赤外線検知手段と、前記調理物の調理コースを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された調理コースを選択するための操作キーと、前記選択された調理コースに基づいて前記加熱手段を動作させ、前記調理コースを実行中に前記加熱手段の加熱出力を変更する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記調理コースを実行中に前記赤外線検知手段により検知される検知結果から、所定時間毎の変化量を算出するステップ、
    前記変化量が前記検出時において最も大きい場合にその変化量を基準値として更新するステップ、
    前記更新された基準値に基づいて設定された仕上がり温度に到達するまでの残りの加熱時間を補正するステップ、
    調理終了まで繰り返し実行し
    前記加熱手段の加熱出力が調理コース実行中に変更された場合には、
    加熱出力変更前後の加熱出力に応じて定められた定数と残りの加熱時間を設定するために用いた前記基準値を積算したものを新たな前記基準値として更新し、前記更新された基準値に応じて設定された仕上がり温度に到達するまでの残りの加熱時間を補正するステップ、
    前記変化量が、前記更新された基準値と比較して、前回のいずれの検出時よりも大きい場合に、その変化量を新たな前記基準値として更新するステップ、
    前記更新された基準値に基づいて設定された仕上がり温度に到達するまでの残りの加熱時間を補正するステップ、
    を調理終了まで繰り返し実行する
    ことを特徴とする加熱調理器。
  5. 前記加熱手段の加熱出力が調理コース実行中に複数回変更されることを特徴とする請求項4に記載の加熱調理器。
  6. 前記制御手段は前記赤外線検知手段の検知結果が予め定められた閾値以上となった場合に前記加熱手段の加熱出力を変更し、前記閾値を前記赤外線検知手段により検知される調理開始初期の前記調理物の赤外線量及び前記調理物が加熱される目標温度のどちらか一方、或いはその両者に応じて定めることを特徴とする請求項4または5のいずれかに記載の加熱調理器。
  7. 前記閾値は実行される一連の調理コースにおいて複数定められることを特徴とする請求項6に記載の加熱調理器。
  8. 前記制御手段は調理開始からの所定時間の間は前記加熱手段の加熱出力を変更しないことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の加熱調理器。
  9. 前記制御手段は調理コース実行中に算出される所定時間毎の前記赤外線検知手段により検知される検知結果に基づく変化量が所定の値以上であったときは、前記加熱手段の加熱出力を変更しないことを特徴とする請求項2乃至7のいずれかに記載の加熱調理器。
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