JP4009488B2 - 二重床防振構造及び床防振部材 - Google Patents

二重床防振構造及び床防振部材 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基礎面から所定の高さに床材を配置した二重床の防振構造及び床防振部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、集合住宅、公共施設、オフィス等の二重床構造においては、床の支持脚等にクッションゴムなどの緩衝体を介在させ、衝撃が加わる方向への圧縮による緩衝効果により振動を減衰させていた。この衝撃減衰により、一時的に加わる直接衝撃を階下に伝え難くする。しかし、上記緩衝体を介在させる構造の場合には、二重床自体の振動により発生する上方向の曲げ波を抑制する効果は期待できない。
【0003】
これに対して、図10に示す二重床構造が開示されている(特開2002−4554)。この二重床の基本形態は、床スラブ230上に配置した緩衝材からなる台座232に支持脚234を固定し、床材236を支持脚234の上に配置したものである。この二重床では、さらに弾性部材からなる防振ダンパー238の上下各端部を、床スラブ230と床材236に固定し、固定床スラブ230と床材236とを引張状態で連結するように配置する。
【0004】
これによれば、衝撃源が床表面240に衝突した際に床全体が撓むが、この反動で撓んだ方向と逆方向に振動する際に、上記防振ダンパー238の作用により振幅が抑制され、この結果振動が防振されることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
さて、上記二重床構造で用いられている防振ダンパーは、下端部を固定金具で固定し、上部は床材の一部を貫通させ、上部を止め金具で固定した程度の構造である。このため、防振ダンパー自体の構造が具体性に欠け、これをそのまま床構造に採用するには問題があり、また張力の調節等の配慮も不十分で施工性にも問題がある。
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、床衝撃に対する防振効果に優れるとともに施工性の良い二重床防振構造及び床防振部材を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
以上の技術的課題を解決するため、本発明に係る二重床防振構造は、図1に示すように、基礎面2から複数の床支持脚により所定高さに床材6を支持し、床支持脚の下端部に緩衝材を設けた二重床構造において、上記基礎面2と床材6との間を連結し、張力の調節が可能な弾性を有する防振体を介在させて、この防振体の張力を上記基礎面と床材との間に作用させ、床衝撃による床材の上方向の振動を防振する床防振部材20を設けたことである。
【0008】
本発明に係る二重床防振構造は、基礎面から複数の床支持脚により所定高さに床材を支持し、床支持脚の下端部に緩衝材を設けた二重床構造において、上記基礎面と床材との間を連結し、圧縮力の調節が可能な弾性を有する防振体を介在させて、この防振体の反発力を上記基礎面と床材との間に張力として作用させ、床衝撃による床材の上方向の振動を防振する床防振部材20を設けたことである。
【0009】
本発明に係る二重床防振構造は、基礎面から複数の床支持脚により所定高さに床材を支持し、床支持脚の下端部に緩衝材を設けた二重床構造において、上記基礎面と床材との間を連結し、圧縮力の調節が可能な弾性を有する第一の防振体を介在させて、この第一の防振体の反発力を上記基礎面と床材との間に張力として作用させ、床衝撃による床材の上方向の振動を防振するとともに、圧縮力の調節が可能な弾性を有する第二の防振体を介在させて、この第二の防振体の反発力を上記基礎面と床材との間に圧力として作用させ、床衝撃による床材の下方向の振動を防振する床防振部材20を設けたことである。
【0010】
本発明に係る床防振部材は、図3乃至図5に示すように、基礎面2に固定される固定部から立ち上がった位置に水平な保持部を形成し、この保持部に係止部39,77が設けられた固定部材24,64と、床材6の裏面に固定され、上下に貫通する螺孔が設けられた受け部材34,74と、この受け部材の螺孔に高さ調整可能に螺入される支持部材32,72と、この支持部材の下端部が螺入可能な調整部材30,70と、この調整部材が回転可能に取り付けられる上部取付面、この上部取付面の下方に設けられ係止部が形成された下部取付面からなる中間部材28,68と、この中間部材の係止部48,89と上記固定部材の係止部とに係止させて所定の引張力を加え、上記基礎面と上記床材との間に張力を作用させる弾性のある防振体26,66と、を有することである。
【0011】
本発明に係る床防振部材は、図6及び図7に示すように、基礎面2に固定される固定部から立ち上がった位置に水平な保持部117,144を形成し、この保持部に係合孔116,146が設けられた固定部材104,134と、床材6の裏面に固定され、上下に貫通する螺孔が設けられた受け部材112,142と、軸体の下部に係合部が設けられ、この軸体を上記固定部材の係合孔に挿通して軸体の上部が上記受け部材の螺孔に高さ調整可能に螺入される支持部材110,140と、この支持部材に挿通され、上記固定部材の保持部と上記支持部材の係合部との間に介在させて所定の圧縮力を加え、上記基礎面と上記床材との間に張力を作用させる弾性のある防振体108,138と、を有することである。
【0012】
本発明に係る床防振部材は、図8に示すように、基礎面2に固定される固定部から立ち上がった位置に水平な保持部180を形成し、この保持部に係合孔が設けられた固定部材166と、床材6の裏面に固定され、上下に貫通する螺孔が設けられた受け部材178と、軸体の下部に係合部が設けられ、この軸体を上記固定部材の係合孔に挿通して軸体の上部が上記受け部材の螺孔に高さ調整可能に螺入される支持部材174と、この支持部材に挿通され、上記固定部材の保持部の下部と上記支持部材の係合部との間に介在させて所定の圧縮力を加え、上記基礎面と上記床材との間に張力を作用させる弾性のある第一の防振体170と、上記支持部材に挿通され、上記固定部材の保持部の上部と上記支持部材に螺合する雌ねじ体との間に介在させて所定の圧縮力を加え、上記基礎面と上記床材との間に圧力を作用させる弾性のある第二の防振体172と、を有することである。
【0013】
本発明に係る床防振部材は、図9に示すように、基礎面2に固定される固定部から上方に膨出し、中央に孔部を有する保持部が形成された固定部材204と、床材6の裏面に固定され、上下に貫通する螺孔が設けられた受け部材210と、軸体の下部に拡径した係合部が設けられ、この軸体の上部を上記受け部材の螺孔に高さ調整可能に螺入される支持部材208と、中央に保持孔が設けられた上面部、筒部及び縁部を有するハット形状をなし、この保持孔に上記支持部材の軸体を挿通し、上記固定部材の孔部にこの筒部を突入させ、この縁部を上記保持部で押圧保持し、上記筒部に所定の引張力を加えて上記基礎面と上記床材との間に張力を作用させる弾性のある防振体206と、を有することである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施の形態を図面に基づいて説明する。図1(a)(b)(c)は、床防振部材としての床防振ダンパーを用いた二重床防振構造を示す。この二重床防振構造は、床スラブ面2から複数の床支持脚4により所定高さに床材6が支持された二重床構造を構成している。上記床支持脚4は緩衝材として弾性のある台座8、支持部材10に高さ調節可能に取り付けられた受け具12からなる。また、床材6は、パーチクルボードの基礎板14、合板製の下張16、及び床の仕上げ用の化粧板18からなる。
【0015】
上記二重床防振構造では、さらに床支持脚4間に床防振ダンパー20a,20b,20cが配置されている。これら床防振ダンパー20には、天然ゴム、合成ゴム、エラストマー等からなる弾性部材が介在されている。この床防振ダンパー20の基本構造は、図1(a)の引張型の床防振ダンパー20a構造と、図1(b)の圧縮型の床防振ダンパー20b構造とに分けることができる。この圧縮防振ダンパーの構造は、さらに図1(c)の防振体を二つ用いた圧縮二層防振ダンパー20c構造がある。
【0016】
引張防振ダンパー20aは、弾性部材の張力を利用し、床材6の上方向の振動を防振する構造であり、圧縮防振ダンパー20bは、圧縮した弾性部材の反発力を張力として利用し、床材6の上方向の振動を防振する構造である。圧縮二層防振ダンパー20cは、圧縮した弾性部材の反発力を張力及び圧力として利用し、床材6の上下方向のどちらの振動に対しても防振する構造である。
【0017】
図2は、集合住宅等の部屋に敷設される二重床防振構造において、上記床支持脚4と床防振ダンパー20との配置位置を示したものである。この二重床は、隣接配置した矩形状の床材6の周囲(角部或いは隣接部)に上記床支持脚4を配置して床材6を支持する構造である。さらに、上記床防振ダンパー20を、比較的部屋の中央部であって床支持脚4の近傍に配置する。床防振ダンパー20を部屋の中央部に配置するのは、重量衝撃が加わった場合床の反発による振幅が大きいために、これを防振する効果を高めるためである。
【0018】
上記引張型の防振ダンパーとして、図3に示す第一の引張防振ダンパー22がある。この引張防振ダンパー22は、固定金具24、引張型の防振体26、中間金具28、かしめ部が設けられたナット体30、ナイロン製の支持ボルト32、受け金具34を有している。
【0019】
上記固定金具24は、床スラブ面2に固定される基板部37、この基板部37の端部から立ち上がる立上部38を経て、水平に屈曲し中央に湾曲状に切り欠いた湾曲部39が設けられた保持部40からなる。上記防振体26はゴム等の弾性体からなり、円柱状の基体41の上下端部にはそれぞれ拡径した係止拡部42,43が形成されている。
【0020】
上記中間金具28は断面コの字状の部材であり、下板部44、側板部及び上板部46を有している。この下板部44の中央には湾曲状に切り欠かれた湾曲部48が形成され、上板部46の中央には孔部47が設けられ、この上部に配置したナット体30をかしめて固定する。図4に示すように、ナット体30の孔の周囲部から筒状にかしめ部49が突出形成され、このかしめ部49を上記孔部47に突入させ、先端部をかしめ、中間金具28に対してナット体30は回転自在に取りつけたものである。
【0021】
上記支持ボルト32は、上端部に頭部50が形成され、軸部51には全体にわたって螺子が刻設されている。受け金具34は、平板部52と立設部54からなり、平板部52の一方側にはバーリング加工による螺孔55が設けられている。
【0022】
この第一の引張防振ダンパー22の防振体26は、基体41が基板部37の湾曲部39に嵌入されて係止拡部43が係止される一方、基体41の上部の係止拡部42は中間金具28の湾曲部48に嵌入係止される。
【0023】
上記引張防振ダンパー22の取付けは、床材6として基礎板14を敷設する際に行う。予め床材6の裏面部の所定位置に木ビス57を用いて受け金具34を固定しておく。取付けに際しては、コンクリートビス35を用いて固定金具24の基板部37を床スラブ面2に固定し、一方受け金具34に支持ボルト32を螺着回転して、支持ボルト32の上下位置を調節する。
【0024】
さらに、支持ボルト32の軸部51の先端部を、中間金具28に取り付けたナット体30に螺着し、工具等を用い、中間金具28に対してナット体30を回すことで中間金具28を引き上げ、防振体26を引っ張り適度の張力を与える。このように支持ボルト32及びナット体30の回転操作により、支持ボルト32の高さを調節し防振体26の張力を加減する。上記調節後は、接着剤を用いて支持ボルト32とナット体30との螺着部を固着して緩みを防止する。この引張防振ダンパー22は、構造上、床材6の上向きの振動を防振する。
【0025】
この引張防振ダンパー22の施工時には防振体26を引張状態にしておき、床材6に対して適度の下向きの張力を与えておく。この効果として、床面に加わる衝撃に対して、床面が反発する上向き方向の振動を抑制する作用が働き、振動減衰効果が得られる。
【0026】
図5は第二の引張防振ダンパー62を示したものである。この引張防振ダンパー62は、固定金具64、防振体66、中間金具68、ナット体70、支持ボルト72、受け金具74を有し、全体が鋼等の金属製からなる。
【0027】
上記固定金具64は断面ハット状で、下端には固定部78が形成され、ここから立ち上がり水平に屈曲した保持部76の中央には湾曲状に切り欠かかれた湾曲部77が設けられている。上記防振体66はゴム等の弾性体からなり、円柱状の基体82の上下端部にはそれぞれ拡径した係止部84,85が形成されている。
【0028】
上記中間金具68は断面コの字状の部材であり、下板部86側板部及び上板部88を有している。この下板部86の中央には湾曲状に切り欠かれた湾曲部89が形成されている。また下板部86の両端部は、それぞれ補強のためフランジ部87が下方に向け屈曲形成されている。上記支持ボルト72の軸部90には全体にわたって螺子が刻設されている。受け金具74の基板部75の一方側には、バーリング加工による螺孔92が設けられ、また両側部には、補強のためそれぞれフランジ部94が上方に屈曲形成されている。
【0029】
この第二の引張防振ダンパー62は、固定金具64の湾曲部77に防振体66の基体82が嵌入し係止部85に係止される一方、基体82の上部の係止部84は中間金具68の湾曲部89に係止される。ナット体70は、上記図4に示すナット体30と同様かしめ部の先端部をかしめて、中間金具68に対して回転自在に取りつけている。
【0030】
引張防振ダンパー62の取付けに際しては、コンクリートビス35を用いて固定金具64の左右の固定部78を床スラブ面2に固定する。そして、予め床材6の裏面部の所定位置に木ビス57を用いて固定した受け金具34に、支持ボルト72を螺着しこれを回して支持ボルト72の上下位置を調節する。
【0031】
さらに、支持ボルト72の軸部90の先端部を、中間金具68に取り付けたナット体70に螺着し、ナット体70を回して中間金具68を引き上げ、防振体66を引っ張り適度の張力を与える。上記調節後は、接着剤を用いて支持ボルト72とナット体70との螺着部を固着して緩みを防止する。この引張防振ダンパー62は、構造上、床材6の上向きの振動を防振する。
【0032】
この引張防振ダンパー62の施工時には防振体66を引張状態にしておき、床材6に対して適度の下向きの張力を与えておく。この効果として、床面に加わる衝撃に対して、床面が反発する上向き方向の振動を抑制する作用が働き、振動減衰効果が得られる。
【0033】
図6には、第一の圧縮防振ダンパー102が示されている。この圧縮防振ダンパー102は、固定金具104、ワッシャー106、防振体108、ナイロン製の支持ボルト110、受け金具112を有している。
【0034】
上記固定金具104は、固定部114、及びこの固定部114の端部から立ち上がる立上部115を経て水平に屈曲し、中央に係合孔116が設けられた保持部117からなっている。上記防振体108はゴム等の弾性体からなり、全体は略円柱状をなし中心部には上下に貫通孔118が形成されている。防振体108の上部近傍の外周には、環状の溝部119が形成され、また防振体108の下面には窪み部120が形成されている。
【0035】
上記支持ボルト110は、下端部に頭部121が形成され、軸部122には全体にわたって螺子が刻設されている。受け金具112は、平板部124と立設板125からなり、平板部124にはバーリング加工により螺孔126が設けられている。
【0036】
上記第一の圧縮防振ダンパー102は、上記固定部114の係合孔116に、防振体108の環状溝部119が嵌装保持されている。そして、防振体108の貫通孔118には、窪み部120に嵌め込まれたワッシャー106を介在させ、支持ボルト110の軸部122が頭部121を下にして挿通されている。
【0037】
この第一の圧縮防振ダンパー102の取付けに際しては、固定金具104の固定部114をコンクリートビス35を用いて床スラブ面2に固定する。そして、支持ボルト110の上部に受け金具112を螺着し、この受け金具112の平板部124の高さを床材6の下面の位置に調節し、木ビス57を用いて受け金具112の立設板125を床材6の側面に固定する。さらに、工具等を支持ボルト110の上部に係合させ、支持ボルト110を回して、その高さを調節することで防振体108を、頭部121が係合するワッシャー106と保持部117との間に挟んで押圧し、この防振体108に適度な圧縮力を加える。
【0038】
このように、圧縮防振ダンパー102の施工時には防振体108を圧縮した状態にしておき、床材6に対して適度の下向きの張力を与えておく。この効果として、床面に加わる衝撃に対して、床面が反発する上向き方向の振動を抑制する作用が働き、振動減衰効果が得られる。この圧縮防振ダンパー102は、構造上、防振体108の反発力により床材6の上向きの振動を防振する。
【0039】
図7は第二の圧縮防振ダンパー132を示したものである。この圧縮防振ダンパー132は、固定金具134、座金136、防振体138、合成樹脂製の支持ボルト140、ボードの受け具142を有している。
【0040】
上記固定金具134は断面ハット状で、左右の固定部148からそれぞれ立ち上がりさらに水平に形成された保持部144の中央には係合孔146が設けられている。上記防振体138はゴム等の弾性体からなり、全体は略円柱状をなし中心部には上下に貫通孔152が形成されている。上記支持ボルト140は、下端部に拡径した頭部141が形成され、軸部153には全体にわたって螺子が刻設されている。上記受け具142は、中央部に螺孔154が設けられた円盤状の部材である。
【0041】
この第二の圧縮防振ダンパー132は、支持ボルト140の軸部153に環状の座金136及び防振体138の貫通孔152を挿通し、この支持ボルト140を固定金具134の係合孔146に裏面側からさしこみ、軸部153に受け具142を螺着した組み合せからなる。
【0042】
上記圧縮防振ダンパー132の取付けに際しては、固定金具134の固定部148をコンクリートビス35を用いて床スラブ面2に固定する。そして、固定金具134の係合孔146の下部に防振体138を介在させ、予め床材6の裏面部に木ビス57を用いて固定された受け具142に、上記防振体138及び固定金具134の係合孔146を通過させた支持ボルト140の軸部153を螺合する。さらに、支持ボルト140の上部に工具を係合させ、支持ボルト140を回してその高さを調節することで、防振体138を、頭部141が係合する座金136と固定金具134の保持部144との間に挟んで押圧し、この防振体138に適度な圧縮力を加える。
【0043】
この圧縮防振ダンパー132の施工時には防振体138を圧縮した状態にしておき、床材6に対して適度の下向きの張力を与えておく。この効果として、床面に加わる衝撃に対して、床面が反発する上向き方向の振動を抑制する作用が働き、振動減衰効果が得られる。この圧縮防振ダンパー132は、構造上、防振体138の反発力により床材6の上向きの振動を防振する。
【0044】
図8は、上記圧縮二層防振ダンパー162を示したものである。この圧縮二層防振ダンパー162は、基本的には上記圧縮防振ダンパー132に、さらに床材6の下向きの振動を防振する防振体を追加して二層構造にしたものである。この圧縮二層防振ダンパー162は、固定金具166、座金168、第一の防振体170、第二の防振体172、合成樹脂製の支持ボルト174、ワッシャーナット176、ボードの受け具178を有している。
【0045】
上記固定金具166は断面ハット状で、左右の固定部182からそれぞれ立ち上がりさらに水平に形成された保持部180の中央には孔部181が設けられている。上記第一の防振体170はゴム等の弾性体からなり、全体は略円柱状をなし中心部には上下に貫通孔184が形成されている。上記第二の防振体172は、第一の防振体170と同様に、ゴム等の弾性体からなり、全体は略円柱状をなし中心部には上下に貫通孔186が形成されている。
【0046】
上記支持ボルト174は、下端部には拡径した頭部188が形成され、軸部189には全体にわたって螺子が刻設されている。上記ワッシャーナット176は、円板状で中央に螺孔190が形成されている。上記第二の防振体172は、ワッシャーナット176の下面部に、それぞれの孔を一致させて加硫接着により固着されている。上記受け具178は、中央部に螺孔192が設けられた円盤状の部材である。
【0047】
この圧縮二層防振ダンパー162は、支持ボルト174の軸部189に環状の座金168及び第一の防振体170を挿通し、この支持ボルト174を固定金具166の孔部181に裏面側からさしこみ、さらに固定金具166の上部の第二の防振体172を挿通してワッシャーナット176を螺着し、軸部189の上部にボード受け具178を螺着した組み合せからなる。
【0048】
圧縮二層防振ダンパー162の取付けに際しては、固定金具166の左右の固定部182をコンクリートビス35を用いて床スラブ面2に固定する。そして、予め床材6の裏面部に木ビス57を用いて固定されたボード受け具178に、上記第一の防振体170及び第二の防振体172を介在させた支持ボルト174の上部を螺合する。
【0049】
さらに、支持ボルト174の上端部に工具を係合させ、これを回して支持ボルト174の位置を調節することで第一の防振体170を、座金168と固定金具166の保持部180との間に挟んで押圧し、第一の防振体170を適度に圧縮する。さらに、ワッシャーナット176を回して第二の防振体172を固定金具166の保持部180に押圧し、第二の防振体172を適度に圧縮する。
【0050】
上記圧縮二層防振ダンパー162の施工時には第一の防振体170を圧縮した状態にしておき、床材6に対して適度の下向きの張力を与えておく。また、第二の防振体172を圧縮して、一般の床支持脚4と同様な押圧力を与えておく。
【0051】
この圧縮二層防振ダンパー162は、床材6が上下振動した場合、床材6の上方向の振動に対しては、第一の防振体170が作用してこの振動を防振する一方、床材6の下方向の振動に対しては、第二の防振体172が作用してこの振動を防振する。この第二の防振体172は、一般の床支持脚4に介在させる緩衝材と同様な機能を有するものである。
【0052】
このため、圧縮二層防振ダンパー162を配置することは、上記圧縮防振ダンパー132と、これと同じ場所に通常の床支持脚4を配置したのと同様の効果を発揮するので、一般の床支持脚4の削減が可能となる。このように、上記圧縮二層防振ダンパー162は、床面に加わる衝撃に対して、床面が撓む下向き及び床面が反発する上向きの両方向の振動を抑制する作用が働き、振動減衰効果が得られる。社内試験によれば、この圧縮二層防振ダンパー162を用いた二重床においては、重量床衝撃音の遮音性能のみならず、軽量床衝撃音の遮音性能についても良好な結果が得られている。
【0053】
図9は第三の引張防振ダンパー202を示したものである。この引張防振ダンパー202は、固定金具204、筒状の防振体206、合成樹脂製の支持ボルト208、ボードの受け具210を有している。
【0054】
上記固定金具204は、上方に円形状に膨出した形状で、円形の上面部212には孔部213が設けられる一方、下部の左右にはそれぞれ平坦な固定部214が形成された形状である。上記防振体206は、全体がハット形状をなし、円形状の上面部216、筒部217、及び下端部の周囲に縁部218を有し、この上面部216には円形の保持孔219が設けられている。上記支持ボルト208は、下端部に拡径した頭部220が形成され、軸部221には全体にわたって螺子が刻設されている。上記受け具210は、中央部に螺孔222が設けられた円盤状の部材である。
【0055】
上記防振体206の保持孔219は、支持ボルト208の軸部221と同程度の径であり、防振体206の保持孔219に挿入した支持ボルト208は、その頭部220が防振体206の上面部216に下方から係止する。また、上記固定金具204の孔部213の内径は、上記防振体206の筒部217の外径と略同じであり、固定金具204の孔部213に突入させた防振体206の縁部218は、固定金具204の上面部212に係止保持される。
【0056】
上記第三の引張防振ダンパー202の取付けに際しては、固定金具204の固定部214をコンクリートビス35を用いて床スラブ面2に固定する。そして、予め床材6の裏面部に木ビス57を用いて固定された受け具210に、防振体206に挿通した支持ボルト208を螺合する。さらに、工具等を用いて支持ボルト208を回して支持ボルト208の位置調節を行ない、支持ボルト208の頭部220を保持孔219に係合させて引張力を加え、筒部217を適度に引張する。
【0057】
このように、引張防振ダンパー202の施工時には防振体206を引張状態にしておき、床材6に対して適度の下向きの張力を与えておく。この効果として、床面に加わる衝撃に対して、床面が反発する上向き方向の振動を抑制する作用が働き、振動減衰効果が得られる。
【0058】
従って、上記実施の形態によれば、床面に加わる衝撃に対して、撓んだ床面が反発する上向き方向の振動を抑制する作用、また構造により床面が撓む下向き方向の振動を抑制する作用が働き、振動減衰効果が得られる。特に、二重床防振構造の振動抑制効果により振動時間が短縮され、重量床衝撃音の遮断性能が向上でき、従来困難であった低周波数帯域に有効である。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る二重床防振構造によれば、上記基礎面と床材との間を連結し、張力の調節、又は圧縮力の調節が可能な防振体を介在させて張力を作用させる手段を用いたから、床面に加わる衝撃に対して、撓んだ床面が反発する上向き方向の振動を抑制する作用が働き、振動減衰効果が得られ、特に重量床衝撃音の遮断性能を向上できるという効果を奏する。
【0060】
また、本発明に係る二重床防振構造によれば、圧縮力の調節が可能な第一の防振体及び第二の防振体を介在させて、張力及び圧力を作用させる手段を用いたから、床面に加わる衝撃に対して、撓んだ床面が反発する上向き、及び撓む下向き方向の振動を抑制する作用が働き、上下方向の振動減衰効果が得られるという効果がある。さらに、この二重床防振構造によれば、重量床衝撃音のみならず軽量床衝撃音の遮断性能を向上できるという効果がある。
【0061】
本発明に係る床防振部材によれば、中間部材の係止部と固定部材の係止部とに係止させて所定の引張力を加え、また支持部材に挿通され、固定部材の保持部と支持部材の係合部との間に介在させて所定の圧縮力を加え、また固定部材の孔部にこの筒部を突入させ、この縁部を保持部で押圧保持し、所定の張力を加えて、基礎面と床材との間に張力を作用させる弾性のある防振体を有する手段を用いたから、床面に加わる衝撃に対して、撓んだ床面が反発する上向き方向の振動を抑制する作用が働き、振動減衰効果が得られ、特に重量床衝撃音の遮断性能を向上できるという効果を奏する。また、床防振部材の取り付け及び張力の調整も容易で施工性にも優れるという効果がある。
【0062】
本発明に係る床防振部材によれば、支持部材に挿通され、固定部材の保持部の下部と支持部材の係合部との間に介在させて基礎面と床材との間に張力を作用させる第一の防振体、固定部材の保持部の上部と支持部材に螺合する雌ねじ体との間に介在させて基礎面と床材との間に圧縮力を作用させる第二の防振体を有する手段を用いたから、床面に加わる衝撃に対して、撓んだ床面が反発する上向き、及び撓む下向き方向の振動を抑制する作用が働き、上下方向の振動減衰効果が得られるという効果がある。また、床防振部材の取り付け及び張力、圧力の調整も容易で施工性にも優れるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る床防振ダンパー及びこれを用いた二重床防振構造を示す図であり、(a)は引張型の床防振ダンパー、(b)は圧縮型の床防振ダンパー、(c)は圧縮二層防振ダンパーである。
【図2】実施の形態に係る二重床防振構造の平面を説明する図である。
【図3】実施の形態に係る第一の引張防振ダンパーを示す図であり、(a)は正面を、(b)は側面を示す図である。
【図4】実施の形態に係る第一の引張防振ダンパーの部分拡大図を示す図である。
【図5】実施の形態に係る第二の引張防振ダンパーを示す図であり、(a)は正面を、(b)は側面を示す図である。
【図6】実施の形態に係る第一の圧縮防振ダンパーを示す図であり、(a)は正面を、(b)は側面を示す図である。
【図7】実施の形態に係る第二の圧縮防振ダンパーを示す図であり、(a)は正面を、(b)は側面を示す図である。
【図8】実施の形態に係る圧縮二層防振ダンパーを示す図であり、(a)は側面を、(b)は正面を示す図である。
【図9】実施の形態に係る第三の圧縮防振ダンパーを示す図であり、(a)は正面を、(b)は側面を示す図である。
【図10】従来例に係る二重床構造を示す図である。
【符号の説明】
2 基礎面(床スラブ面)
4 床支持脚
6 床材
20 床防振部材(床防振ダンパー)
28,68 中間部材(中間金具)
24,64,104,134,166,204 固定部材(固定金具)
26,66,108,138,206 防振体
30,70 調整部材(ナット体)
32,72,110,140,174,208 支持部材(支持ボルト)
34,74,112,142,178,210 受け部材(受け金具,受け具)
39,48,77,89 係止部(湾曲部)
116,146 係合孔
117,144,180 保持部
121,141,188 係合部(頭部)
170 第一の防振体
172 第二の防振体

Claims (4)

  1. 基礎面から複数の床支持脚により所定高さに床材を支持し、床支持脚の下端部に緩衝材を設けた二重床構造において、
    上記基礎面の上方に設けられる水平状の保持部の下部位置に、この保持部を貫通する支持部材に挿通した状態で、上記基礎面と床材との間を連結し、圧縮力の調節が可能な弾性を有する第一の防振体を介在させて、この第一の防振体の反発力を上記基礎面と床材との間に張力として作用させ、床衝撃による床材の上方向の振動を防振するとともに、上記保持部の上部位置に上記支持部材に挿通した状態で、圧縮力の調節が可能な弾性を有する第二の防振体を介在させて、この第二の防振体の反発力作用により、床衝撃による床材の下方向の振動を防振する床防振部材を設けたことを特徴とする二重床防振構造。
  2. 基礎面に固定される固定部から立ち上がった位置に水平な保持部を形成し、この保持部に係止部が設けられた固定部材と、
    床材の裏面に固定され、上下に貫通する螺孔が設けられた受け部材と、
    この受け部材の螺孔に高さ調整可能に螺入される支持部材と、
    この支持部材の下端部が螺入可能な調整部材と、
    この調整部材が回転可能に取り付けられる上部取付面、この上部取付面の下方に設けられ係止部が形成された下部取付面からなる中間部材と、
    この中間部材の係止部と上記固定部材の係止部とに係止させて所定の引張力を加え、上記基礎面と上記床材との間に張力を作用させる弾性のある防振体と、を有することを特徴とする床防振部材。
  3. 基礎面に固定される固定部から立ち上がった位置に水平な保持部を形成し、この保持部に係合孔が設けられた固定部材と、
    床材の裏面に固定され、上下に貫通する螺孔が設けられた受け部材と、
    軸体の下部に係合部が設けられ、この軸体を上記固定部材の係合孔に挿通して軸体の上部が上記受け部材の螺孔に高さ調整可能に螺入される支持部材と、
    この支持部材に挿通され、上記固定部材の保持部と上記支持部材の係合部との間に介在させて所定の圧縮力を加え、上記基礎面と上記床材との間に張力を作用させる弾性のある第一の防振体と、
    上記支持部材に挿通され、上記固定部材の保持部の上部と上記支持部材に螺合する雌ねじ体との間に介在させて、上記床材に反発力を作用させる弾性のある第二の防振体と、を有することを特徴とする床防振部材。
  4. 基礎面に固定される固定部から上方に膨出し、中央に孔部を有する保持部が形成された固定部材と、
    床材の裏面に固定され、上下に貫通する螺孔が設けられた受け部材と、
    軸体の下部に拡径した係合部が設けられ、この軸体の上部を上記受け部材の螺孔に高さ調整可能に螺入される支持部材と、
    中央に保持孔が設けられた上面部、筒部及び縁部を有するハット形状をなし、この保持孔に上記支持部材の軸体を挿通し、上記固定部材の孔部にこの筒部を突入させ、この縁部を上記保持部で押圧保持し、上記筒部に所定の引張力を加えて上記基礎面と上記床材との間に張力を作用させる弾性のある防振体と、を有することを特徴とする床防振部材。
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