JP2003321930A - 二重床防振構造及び床防振部材 - Google Patents
二重床防振構造及び床防振部材Info
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Abstract
床に関し、床衝撃に対する防振効果に優れるとともに施
工性の良い二重床防振構造及び床防振部材を提供するこ
とを課題とする。 【解決手段】 基礎面2から複数の床支持脚により所定
高さに床材6を支持し、床支持脚の下端部に緩衝材を設
けた二重床構造において、上記基礎面2と床材6との間
を連結し、張力の調節が可能な弾性を有する防振体を介
在させて、この防振体の張力を上記基礎面と床材との間
に作用させ、床衝撃による床材の上方向の振動を防振す
る床防振部材20を設けた構造とした。
Description
高さに床材を配置した二重床の防振構造及び床防振部材
に関する。
の二重床構造においては、床の支持脚等にクッションゴ
ムなどの緩衝体を介在させ、衝撃が加わる方向への圧縮
による緩衝効果により振動を減衰させていた。この衝撃
減衰により、一時的に加わる直接衝撃を階下に伝え難く
する。しかし、上記緩衝体を介在させる構造の場合に
は、二重床自体の振動により発生する上方向の曲げ波を
抑制する効果は期待できない。
開示されている(特開2002−4554)。この二重
床の基本形態は、床スラブ230上に配置した緩衝材か
らなる台座232に支持脚234を固定し、床材236
を支持脚234の上に配置したものである。この二重床
では、さらに弾性部材からなる防振ダンパー238の上
下各端部を、床スラブ230と床材236に固定し、固
定床スラブ230と床材236とを引張状態で連結する
ように配置する。
突した際に床全体が撓むが、この反動で撓んだ方向と逆
方向に振動する際に、上記防振ダンパー238の作用に
より振幅が抑制され、この結果振動が防振されることに
なる。
で用いられている防振ダンパーは、下端部を固定金具で
固定し、上部は床材の一部を貫通させ、上部を止め金具
で固定した程度の構造である。このため、防振ダンパー
自体の構造が具体性に欠け、これをそのまま床構造に採
用するには問題があり、また張力の調節等の配慮も不十
分で施工性にも問題がある。
のであり、床衝撃に対する防振効果に優れるとともに施
工性の良い二重床防振構造及び床防振部材を提供するこ
とを目的とする。
するため、本発明に係る二重床防振構造は、図1に示す
ように、基礎面2から複数の床支持脚により所定高さに
床材6を支持し、床支持脚の下端部に緩衝材を設けた二
重床構造において、上記基礎面2と床材6との間を連結
し、張力の調節が可能な弾性を有する防振体を介在させ
て、この防振体の張力を上記基礎面と床材との間に作用
させ、床衝撃による床材の上方向の振動を防振する床防
振部材20を設けたことである。
ら複数の床支持脚により所定高さに床材を支持し、床支
持脚の下端部に緩衝材を設けた二重床構造において、上
記基礎面と床材との間を連結し、圧縮力の調節が可能な
弾性を有する防振体を介在させて、この防振体の反発力
を上記基礎面と床材との間に張力として作用させ、床衝
撃による床材の上方向の振動を防振する床防振部材20
を設けたことである。
ら複数の床支持脚により所定高さに床材を支持し、床支
持脚の下端部に緩衝材を設けた二重床構造において、上
記基礎面と床材との間を連結し、圧縮力の調節が可能な
弾性を有する第一の防振体を介在させて、この第一の防
振体の反発力を上記基礎面と床材との間に張力として作
用させ、床衝撃による床材の上方向の振動を防振すると
ともに、圧縮力の調節が可能な弾性を有する第二の防振
体を介在させて、この第二の防振体の反発力を上記基礎
面と床材との間に圧力として作用させ、床衝撃による床
材の下方向の振動を防振する床防振部材20を設けたこ
とである。
に示すように、基礎面2に固定される固定部から立ち上
がった位置に水平な保持部を形成し、この保持部に係止
部39,77が設けられた固定部材24,64と、床材
6の裏面に固定され、上下に貫通する螺孔が設けられた
受け部材34,74と、この受け部材の螺孔に高さ調整
可能に螺入される支持部材32,72と、この支持部材
の下端部が螺入可能な調整部材30,70と、この調整
部材が回転可能に取り付けられる上部取付面、この上部
取付面の下方に設けられ係止部が形成された下部取付面
からなる中間部材28,68と、この中間部材の係止部
48,89と上記固定部材の係止部とに係止させて所定
の引張力を加え、上記基礎面と上記床材との間に張力を
作用させる弾性のある防振体26,66と、を有するこ
とである。
に示すように、基礎面2に固定される固定部から立ち上
がった位置に水平な保持部117,144を形成し、こ
の保持部に係合孔116,146が設けられた固定部材
104,134と、床材6の裏面に固定され、上下に貫
通する螺孔が設けられた受け部材112,142と、軸
体の下部に係合部が設けられ、この軸体を上記固定部材
の係合孔に挿通して軸体の上部が上記受け部材の螺孔に
高さ調整可能に螺入される支持部材110,140と、
この支持部材に挿通され、上記固定部材の保持部と上記
支持部材の係合部との間に介在させて所定の圧縮力を加
え、上記基礎面と上記床材との間に張力を作用させる弾
性のある防振体108,138と、を有することであ
る。
うに、基礎面2に固定される固定部から立ち上がった位
置に水平な保持部180を形成し、この保持部に係合孔
が設けられた固定部材166と、床材6の裏面に固定さ
れ、上下に貫通する螺孔が設けられた受け部材178
と、軸体の下部に係合部が設けられ、この軸体を上記固
定部材の係合孔に挿通して軸体の上部が上記受け部材の
螺孔に高さ調整可能に螺入される支持部材174と、こ
の支持部材に挿通され、上記固定部材の保持部の下部と
上記支持部材の係合部との間に介在させて所定の圧縮力
を加え、上記基礎面と上記床材との間に張力を作用させ
る弾性のある第一の防振体170と、上記支持部材に挿
通され、上記固定部材の保持部の上部と上記支持部材に
螺合する雌ねじ体との間に介在させて所定の圧縮力を加
え、上記基礎面と上記床材との間に圧力を作用させる弾
性のある第二の防振体172と、を有することである。
うに、基礎面2に固定される固定部から上方に膨出し、
中央に孔部を有する保持部が形成された固定部材204
と、床材6の裏面に固定され、上下に貫通する螺孔が設
けられた受け部材210と、軸体の下部に拡径した係合
部が設けられ、この軸体の上部を上記受け部材の螺孔に
高さ調整可能に螺入される支持部材208と、中央に保
持孔が設けられた上面部、筒部及び縁部を有するハット
形状をなし、この保持孔に上記支持部材の軸体を挿通
し、上記固定部材の孔部にこの筒部を突入させ、この縁
部を上記保持部で押圧保持し、上記筒部に所定の引張力
を加えて上記基礎面と上記床材との間に張力を作用させ
る弾性のある防振体206と、を有することである。
図面に基づいて説明する。図1(a)(b)(c)は、
床防振部材としての床防振ダンパーを用いた二重床防振
構造を示す。この二重床防振構造は、床スラブ面2から
複数の床支持脚4により所定高さに床材6が支持された
二重床構造を構成している。上記床支持脚4は緩衝材と
して弾性のある台座8、支持部材10に高さ調節可能に
取り付けられた受け具12からなる。また、床材6は、
パーチクルボードの基礎板14、合板製の下張16、及
び床の仕上げ用の化粧板18からなる。
4間に床防振ダンパー20a,20b,20cが配置さ
れている。これら床防振ダンパー20には、天然ゴム、
合成ゴム、エラストマー等からなる弾性部材が介在され
ている。この床防振ダンパー20の基本構造は、図1
(a)の引張型の床防振ダンパー20a構造と、図1
(b)の圧縮型の床防振ダンパー20b構造とに分ける
ことができる。この圧縮防振ダンパーの構造は、さらに
図1(c)の防振体を二つ用いた圧縮二層防振ダンパー
20c構造がある。
力を利用し、床材6の上方向の振動を防振する構造であ
り、圧縮防振ダンパー20bは、圧縮した弾性部材の反
発力を張力として利用し、床材6の上方向の振動を防振
する構造である。圧縮二層防振ダンパー20cは、圧縮
した弾性部材の反発力を張力及び圧力として利用し、床
材6の上下方向のどちらの振動に対しても防振する構造
である。
重床防振構造において、上記床支持脚4と床防振ダンパ
ー20との配置位置を示したものである。この二重床
は、隣接配置した矩形状の床材6の周囲(角部或いは隣
接部)に上記床支持脚4を配置して床材6を支持する構
造である。さらに、上記床防振ダンパー20を、比較的
部屋の中央部であって床支持脚4の近傍に配置する。床
防振ダンパー20を部屋の中央部に配置するのは、重量
衝撃が加わった場合床の反発による振幅が大きいため
に、これを防振する効果を高めるためである。
示す第一の引張防振ダンパー22がある。この引張防振
ダンパー22は、固定金具24、引張型の防振体26、
中間金具28、かしめ部が設けられたナット体30、ナ
イロン製の支持ボルト32、受け金具34を有してい
る。
される基板部37、この基板部37の端部から立ち上が
る立上部38を経て、水平に屈曲し中央に湾曲状に切り
欠いた湾曲部39が設けられた保持部40からなる。上
記防振体26はゴム等の弾性体からなり、円柱状の基体
41の上下端部にはそれぞれ拡径した係止拡部42,4
3が形成されている。
あり、下板部44、側板部及び上板部46を有してい
る。この下板部44の中央には湾曲状に切り欠かれた湾
曲部48が形成され、上板部46の中央には孔部47が
設けられ、この上部に配置したナット体30をかしめて
固定する。図4に示すように、ナット体30の孔の周囲
部から筒状にかしめ部49が突出形成され、このかしめ
部49を上記孔部47に突入させ、先端部をかしめ、中
間金具28に対してナット体30は回転自在に取りつけ
たものである。
が形成され、軸部51には全体にわたって螺子が刻設さ
れている。受け金具34は、平板部52と立設部54か
らなり、平板部52の一方側にはバーリング加工による
螺孔55が設けられている。
26は、基体41が基板部37の湾曲部39に嵌入され
て係止拡部43が係止される一方、基体41の上部の係
止拡部42は中間金具28の湾曲部48に嵌入係止され
る。
材6として基礎板14を敷設する際に行う。予め床材6
の裏面部の所定位置に木ビス57を用いて受け金具34
を固定しておく。取付けに際しては、コンクリートビス
35を用いて固定金具24の基板部37を床スラブ面2
に固定し、一方受け金具34に支持ボルト32を螺着回
転して、支持ボルト32の上下位置を調節する。
部を、中間金具28に取り付けたナット体30に螺着
し、工具等を用い、中間金具28に対してナット体30
を回すことで中間金具28を引き上げ、防振体26を引
っ張り適度の張力を与える。このように支持ボルト32
及びナット体30の回転操作により、支持ボルト32の
高さを調節し防振体26の張力を加減する。上記調節後
は、接着剤を用いて支持ボルト32とナット体30との
螺着部を固着して緩みを防止する。この引張防振ダンパ
ー22は、構造上、床材6の上向きの振動を防振する。
振体26を引張状態にしておき、床材6に対して適度の
下向きの張力を与えておく。この効果として、床面に加
わる衝撃に対して、床面が反発する上向き方向の振動を
抑制する作用が働き、振動減衰効果が得られる。
たものである。この引張防振ダンパー62は、固定金具
64、防振体66、中間金具68、ナット体70、支持
ボルト72、受け金具74を有し、全体が鋼等の金属製
からなる。
には固定部78が形成され、ここから立ち上がり水平に
屈曲した保持部76の中央には湾曲状に切り欠かかれた
湾曲部77が設けられている。上記防振体66はゴム等
の弾性体からなり、円柱状の基体82の上下端部にはそ
れぞれ拡径した係止部84,85が形成されている。
あり、下板部86側板部及び上板部88を有している。
この下板部86の中央には湾曲状に切り欠かれた湾曲部
89が形成されている。また下板部86の両端部は、そ
れぞれ補強のためフランジ部87が下方に向け屈曲形成
されている。上記支持ボルト72の軸部90には全体に
わたって螺子が刻設されている。受け金具74の基板部
75の一方側には、バーリング加工による螺孔92が設
けられ、また両側部には、補強のためそれぞれフランジ
部94が上方に屈曲形成されている。
金具64の湾曲部77に防振体66の基体82が嵌入し
係止部85に係止される一方、基体82の上部の係止部
84は中間金具68の湾曲部89に係止される。ナット
体70は、上記図4に示すナット体30と同様かしめ部
の先端部をかしめて、中間金具68に対して回転自在に
取りつけている。
は、コンクリートビス35を用いて固定金具64の左右
の固定部78を床スラブ面2に固定する。そして、予め
床材6の裏面部の所定位置に木ビス57を用いて固定し
た受け金具34に、支持ボルト72を螺着しこれを回し
て支持ボルト72の上下位置を調節する。
部を、中間金具68に取り付けたナット体70に螺着
し、ナット体70を回して中間金具68を引き上げ、防
振体66を引っ張り適度の張力を与える。上記調節後
は、接着剤を用いて支持ボルト72とナット体70との
螺着部を固着して緩みを防止する。この引張防振ダンパ
ー62は、構造上、床材6の上向きの振動を防振する。
振体66を引張状態にしておき、床材6に対して適度の
下向きの張力を与えておく。この効果として、床面に加
わる衝撃に対して、床面が反発する上向き方向の振動を
抑制する作用が働き、振動減衰効果が得られる。
が示されている。この圧縮防振ダンパー102は、固定
金具104、ワッシャー106、防振体108、ナイロ
ン製の支持ボルト110、受け金具112を有してい
る。
びこの固定部114の端部から立ち上がる立上部115
を経て水平に屈曲し、中央に係合孔116が設けられた
保持部117からなっている。上記防振体108はゴム
等の弾性体からなり、全体は略円柱状をなし中心部には
上下に貫通孔118が形成されている。防振体108の
上部近傍の外周には、環状の溝部119が形成され、ま
た防振体108の下面には窪み部120が形成されてい
る。
21が形成され、軸部122には全体にわたって螺子が
刻設されている。受け金具112は、平板部124と立
設板125からなり、平板部124にはバーリング加工
により螺孔126が設けられている。
記固定部114の係合孔116に、防振体108の環状
溝部119が嵌装保持されている。そして、防振体10
8の貫通孔118には、窪み部120に嵌め込まれたワ
ッシャー106を介在させ、支持ボルト110の軸部1
22が頭部121を下にして挿通されている。
けに際しては、固定金具104の固定部114をコンク
リートビス35を用いて床スラブ面2に固定する。そし
て、支持ボルト110の上部に受け金具112を螺着
し、この受け金具112の平板部124の高さを床材6
の下面の位置に調節し、木ビス57を用いて受け金具1
12の立設板125を床材6の側面に固定する。さら
に、工具等を支持ボルト110の上部に係合させ、支持
ボルト110を回して、その高さを調節することで防振
体108を、頭部121が係合するワッシャー106と
保持部117との間に挟んで押圧し、この防振体108
に適度な圧縮力を加える。
工時には防振体108を圧縮した状態にしておき、床材
6に対して適度の下向きの張力を与えておく。この効果
として、床面に加わる衝撃に対して、床面が反発する上
向き方向の振動を抑制する作用が働き、振動減衰効果が
得られる。この圧縮防振ダンパー102は、構造上、防
振体108の反発力により床材6の上向きの振動を防振
する。
したものである。この圧縮防振ダンパー132は、固定
金具134、座金136、防振体138、合成樹脂製の
支持ボルト140、ボードの受け具142を有してい
る。
右の固定部148からそれぞれ立ち上がりさらに水平に
形成された保持部144の中央には係合孔146が設け
られている。上記防振体138はゴム等の弾性体からな
り、全体は略円柱状をなし中心部には上下に貫通孔15
2が形成されている。上記支持ボルト140は、下端部
に拡径した頭部141が形成され、軸部153には全体
にわたって螺子が刻設されている。上記受け具142
は、中央部に螺孔154が設けられた円盤状の部材であ
る。
持ボルト140の軸部153に環状の座金136及び防
振体138の貫通孔152を挿通し、この支持ボルト1
40を固定金具134の係合孔146に裏面側からさし
こみ、軸部153に受け具142を螺着した組み合せか
らなる。
しては、固定金具134の固定部148をコンクリート
ビス35を用いて床スラブ面2に固定する。そして、固
定金具134の係合孔146の下部に防振体138を介
在させ、予め床材6の裏面部に木ビス57を用いて固定
された受け具142に、上記防振体138及び固定金具
134の係合孔146を通過させた支持ボルト140の
軸部153を螺合する。さらに、支持ボルト140の上
部に工具を係合させ、支持ボルト140を回してその高
さを調節することで、防振体138を、頭部141が係
合する座金136と固定金具134の保持部144との
間に挟んで押圧し、この防振体138に適度な圧縮力を
加える。
防振体138を圧縮した状態にしておき、床材6に対し
て適度の下向きの張力を与えておく。この効果として、
床面に加わる衝撃に対して、床面が反発する上向き方向
の振動を抑制する作用が働き、振動減衰効果が得られ
る。この圧縮防振ダンパー132は、構造上、防振体1
38の反発力により床材6の上向きの振動を防振する。
を示したものである。この圧縮二層防振ダンパー162
は、基本的には上記圧縮防振ダンパー132に、さらに
床材6の下向きの振動を防振する防振体を追加して二層
構造にしたものである。この圧縮二層防振ダンパー16
2は、固定金具166、座金168、第一の防振体17
0、第二の防振体172、合成樹脂製の支持ボルト17
4、ワッシャーナット176、ボードの受け具178を
有している。
右の固定部182からそれぞれ立ち上がりさらに水平に
形成された保持部180の中央には孔部181が設けら
れている。上記第一の防振体170はゴム等の弾性体か
らなり、全体は略円柱状をなし中心部には上下に貫通孔
184が形成されている。上記第二の防振体172は、
第一の防振体170と同様に、ゴム等の弾性体からな
り、全体は略円柱状をなし中心部には上下に貫通孔18
6が形成されている。
した頭部188が形成され、軸部189には全体にわた
って螺子が刻設されている。上記ワッシャーナット17
6は、円板状で中央に螺孔190が形成されている。上
記第二の防振体172は、ワッシャーナット176の下
面部に、それぞれの孔を一致させて加硫接着により固着
されている。上記受け具178は、中央部に螺孔192
が設けられた円盤状の部材である。
ボルト174の軸部189に環状の座金168及び第一
の防振体170を挿通し、この支持ボルト174を固定
金具166の孔部181に裏面側からさしこみ、さらに
固定金具166の上部の第二の防振体172を挿通して
ワッシャーナット176を螺着し、軸部189の上部に
ボード受け具178を螺着した組み合せからなる。
しては、固定金具166の左右の固定部182をコンク
リートビス35を用いて床スラブ面2に固定する。そし
て、予め床材6の裏面部に木ビス57を用いて固定され
たボード受け具178に、上記第一の防振体170及び
第二の防振体172を介在させた支持ボルト174の上
部を螺合する。
を係合させ、これを回して支持ボルト174の位置を調
節することで第一の防振体170を、座金168と固定
金具166の保持部180との間に挟んで押圧し、第一
の防振体170を適度に圧縮する。さらに、ワッシャー
ナット176を回して第二の防振体172を固定金具1
66の保持部180に押圧し、第二の防振体172を適
度に圧縮する。
には第一の防振体170を圧縮した状態にしておき、床
材6に対して適度の下向きの張力を与えておく。また、
第二の防振体172を圧縮して、一般の床支持脚4と同
様な押圧力を与えておく。
6が上下振動した場合、床材6の上方向の振動に対して
は、第一の防振体170が作用してこの振動を防振する
一方、床材6の下方向の振動に対しては、第二の防振体
172が作用してこの振動を防振する。この第二の防振
体172は、一般の床支持脚4に介在させる緩衝材と同
様な機能を有するものである。
配置することは、上記圧縮防振ダンパー132と、これ
と同じ場所に通常の床支持脚4を配置したのと同様の効
果を発揮するので、一般の床支持脚4の削減が可能とな
る。このように、上記圧縮二層防振ダンパー162は、
床面に加わる衝撃に対して、床面が撓む下向き及び床面
が反発する上向きの両方向の振動を抑制する作用が働
き、振動減衰効果が得られる。社内試験によれば、この
圧縮二層防振ダンパー162を用いた二重床において
は、重量床衝撃音の遮音性能のみならず、軽量床衝撃音
の遮音性能についても良好な結果が得られている。
したものである。この引張防振ダンパー202は、固定
金具204、筒状の防振体206、合成樹脂製の支持ボ
ルト208、ボードの受け具210を有している。
出した形状で、円形の上面部212には孔部213が設
けられる一方、下部の左右にはそれぞれ平坦な固定部2
14が形成された形状である。上記防振体206は、全
体がハット形状をなし、円形状の上面部216、筒部2
17、及び下端部の周囲に縁部218を有し、この上面
部216には円形の保持孔219が設けられている。上
記支持ボルト208は、下端部に拡径した頭部220が
形成され、軸部221には全体にわたって螺子が刻設さ
れている。上記受け具210は、中央部に螺孔222が
設けられた円盤状の部材である。
ボルト208の軸部221と同程度の径であり、防振体
206の保持孔219に挿入した支持ボルト208は、
その頭部220が防振体206の上面部216に下方か
ら係止する。また、上記固定金具204の孔部213の
内径は、上記防振体206の筒部217の外径と略同じ
であり、固定金具204の孔部213に突入させた防振
体206の縁部218は、固定金具204の上面部21
2に係止保持される。
けに際しては、固定金具204の固定部214をコンク
リートビス35を用いて床スラブ面2に固定する。そし
て、予め床材6の裏面部に木ビス57を用いて固定され
た受け具210に、防振体206に挿通した支持ボルト
208を螺合する。さらに、工具等を用いて支持ボルト
208を回して支持ボルト208の位置調節を行ない、
支持ボルト208の頭部220を保持孔219に係合さ
せて引張力を加え、筒部217を適度に引張する。
工時には防振体206を引張状態にしておき、床材6に
対して適度の下向きの張力を与えておく。この効果とし
て、床面に加わる衝撃に対して、床面が反発する上向き
方向の振動を抑制する作用が働き、振動減衰効果が得ら
れる。
加わる衝撃に対して、撓んだ床面が反発する上向き方向
の振動を抑制する作用、また構造により床面が撓む下向
き方向の振動を抑制する作用が働き、振動減衰効果が得
られる。特に、二重床防振構造の振動抑制効果により振
動時間が短縮され、重量床衝撃音の遮断性能が向上で
き、従来困難であった低周波数帯域に有効である。
床防振構造によれば、上記基礎面と床材との間を連結
し、張力の調節、又は圧縮力の調節が可能な防振体を介
在させて張力を作用させる手段を用いたから、床面に加
わる衝撃に対して、撓んだ床面が反発する上向き方向の
振動を抑制する作用が働き、振動減衰効果が得られ、特
に重量床衝撃音の遮断性能を向上できるという効果を奏
する。
ば、圧縮力の調節が可能な第一の防振体及び第二の防振
体を介在させて、張力及び圧力を作用させる手段を用い
たから、床面に加わる衝撃に対して、撓んだ床面が反発
する上向き、及び撓む下向き方向の振動を抑制する作用
が働き、上下方向の振動減衰効果が得られるという効果
がある。さらに、この二重床防振構造によれば、重量床
衝撃音のみならず軽量床衝撃音の遮断性能を向上できる
という効果がある。
材の係止部と固定部材の係止部とに係止させて所定の引
張力を加え、また支持部材に挿通され、固定部材の保持
部と支持部材の係合部との間に介在させて所定の圧縮力
を加え、また固定部材の孔部にこの筒部を突入させ、こ
の縁部を保持部で押圧保持し、所定の張力を加えて、基
礎面と床材との間に張力を作用させる弾性のある防振体
を有する手段を用いたから、床面に加わる衝撃に対し
て、撓んだ床面が反発する上向き方向の振動を抑制する
作用が働き、振動減衰効果が得られ、特に重量床衝撃音
の遮断性能を向上できるという効果を奏する。また、床
防振部材の取り付け及び張力の調整も容易で施工性にも
優れるという効果がある。
材に挿通され、固定部材の保持部の下部と支持部材の係
合部との間に介在させて基礎面と床材との間に張力を作
用させる第一の防振体、固定部材の保持部の上部と支持
部材に螺合する雌ねじ体との間に介在させて基礎面と床
材との間に圧縮力を作用させる第二の防振体を有する手
段を用いたから、床面に加わる衝撃に対して、撓んだ床
面が反発する上向き、及び撓む下向き方向の振動を抑制
する作用が働き、上下方向の振動減衰効果が得られると
いう効果がある。また、床防振部材の取り付け及び張
力、圧力の調整も容易で施工性にも優れるという効果が
ある。
これを用いた二重床防振構造を示す図であり、(a)は
引張型の床防振ダンパー、(b)は圧縮型の床防振ダン
パー、(c)は圧縮二層防振ダンパーである。
する図である。
す図であり、(a)は正面を、(b)は側面を示す図で
ある。
分拡大図を示す図である。
す図であり、(a)は正面を、(b)は側面を示す図で
ある。
す図であり、(a)は正面を、(b)は側面を示す図で
ある。
す図であり、(a)は正面を、(b)は側面を示す図で
ある。
図であり、(a)は側面を、(b)は正面を示す図であ
る。
す図であり、(a)は正面を、(b)は側面を示す図で
ある。
材(固定金具) 26,66,108,138,206 防振体 30,70 調整部材(ナット体) 32,72,110,140,174,208 支持部
材(支持ボルト) 34,74,112,142,178,210 受け部
材(受け金具,受け具) 39,48,77,89 係止部(湾曲部) 116,146 係合孔 117,144,180 保持部 121,141,188 係合部(頭部) 170 第一の防振体 172 第二の防振体
Claims (7)
- 【請求項1】 基礎面から複数の床支持脚により所定高
さに床材を支持し、床支持脚の下端部に緩衝材を設けた
二重床構造において、上記基礎面と床材との間を連結
し、張力の調節が可能な弾性を有する防振体を介在させ
て、この防振体の張力を上記基礎面と床材との間に作用
させ、床衝撃による床材の上方向の振動を防振する床防
振部材を設けたことを特徴とする二重床防振構造。 - 【請求項2】 基礎面から複数の床支持脚により所定高
さに床材を支持し、床支持脚の下端部に緩衝材を設けた
二重床構造において、上記基礎面と床材との間を連結
し、圧縮力の調節が可能な弾性を有する防振体を介在さ
せて、この防振体の反発力を上記基礎面と床材との間に
張力として作用させ、床衝撃による床材の上方向の振動
を防振する床防振部材を設けたことを特徴とする二重床
防振構造。 - 【請求項3】 基礎面から複数の床支持脚により所定高
さに床材を支持し、床支持脚の下端部に緩衝材を設けた
二重床構造において、 上記基礎面と床材との間を連結し、圧縮力の調節が可能
な弾性を有する第一の防振体を介在させて、この第一の
防振体の反発力を上記基礎面と床材との間に張力として
作用させ、床衝撃による床材の上方向の振動を防振する
とともに、圧縮力の調節が可能な弾性を有する第二の防
振体を介在させて、この第二の防振体の反発力を上記基
礎面と床材との間に圧力として作用させ、床衝撃による
床材の下方向の振動を防振する床防振部材を設けたこと
を特徴とする二重床防振構造。 - 【請求項4】 基礎面に固定される固定部から立ち上が
った位置に水平な保持部を形成し、この保持部に係止部
が設けられた固定部材と、 床材の裏面に固定され、上下に貫通する螺孔が設けられ
た受け部材と、 この受け部材の螺孔に高さ調整可能に螺入される支持部
材と、 この支持部材の下端部が螺入可能な調整部材と、 この調整部材が回転可能に取り付けられる上部取付面、
この上部取付面の下方に設けられ係止部が形成された下
部取付面からなる中間部材と、 この中間部材の係止部と上記固定部材の係止部とに係止
させて所定の引張力を加え、上記基礎面と上記床材との
間に張力を作用させる弾性のある防振体と、を有するこ
とを特徴とする床防振部材。 - 【請求項5】 基礎面に固定される固定部から立ち上が
った位置に水平な保持部を形成し、この保持部に係合孔
が設けられた固定部材と、 床材の裏面に固定され、上下に貫通する螺孔が設けられ
た受け部材と、 軸体の下部に係合部が設けられ、この軸体を上記固定部
材の係合孔に挿通して軸体の上部が上記受け部材の螺孔
に高さ調整可能に螺入される支持部材と、 この支持部材に挿通され、上記固定部材の保持部と上記
支持部材の係合部との間に介在させて所定の圧縮力を加
え、上記基礎面と上記床材との間に張力を作用させる弾
性のある防振体と、を有することを特徴とする床防振部
材。 - 【請求項6】 基礎面に固定される固定部から立ち上が
った位置に水平な保持部を形成し、この保持部に係合孔
が設けられた固定部材と、 床材の裏面に固定され、上下に貫通する螺孔が設けられ
た受け部材と、 軸体の下部に係合部が設けられ、この軸体を上記固定部
材の係合孔に挿通して軸体の上部が上記受け部材の螺孔
に高さ調整可能に螺入される支持部材と、 この支持部材に挿通され、上記固定部材の保持部と上記
支持部材の係合部との間に介在させて所定の圧縮力を加
え、上記基礎面と上記床材との間に張力を作用させる弾
性のある第一の防振体と、 上記支持部材に挿通され、上記固定部材の保持部の上部
と上記支持部材に螺合する雌ねじ体との間に介在させて
所定の圧縮力を加え、上記基礎面と上記床材との間に圧
力を作用させる弾性のある第二の防振体と、を有するこ
とを特徴とする床防振部材。 - 【請求項7】 基礎面に固定される固定部から上方に膨
出し、中央に孔部を有する保持部が形成された固定部材
と、 床材の裏面に固定され、上下に貫通する螺孔が設けられ
た受け部材と、 軸体の下部に拡径した係合部が設けられ、この軸体の上
部を上記受け部材の螺孔に高さ調整可能に螺入される支
持部材と、 中央に保持孔が設けられた上面部、筒部及び縁部を有す
るハット形状をなし、この保持孔に上記支持部材の軸体
を挿通し、上記固定部材の孔部にこの筒部を突入させ、
この縁部を上記保持部で押圧保持し、上記筒部に所定の
引張力を加えて上記基礎面と上記床材との間に張力を作
用させる弾性のある防振体と、を有することを特徴とす
る床防振部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002129002A JP4009488B2 (ja) | 2002-04-30 | 2002-04-30 | 二重床防振構造及び床防振部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002129002A JP4009488B2 (ja) | 2002-04-30 | 2002-04-30 | 二重床防振構造及び床防振部材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003321930A true JP2003321930A (ja) | 2003-11-14 |
JP4009488B2 JP4009488B2 (ja) | 2007-11-14 |
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ID=29542573
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002129002A Expired - Lifetime JP4009488B2 (ja) | 2002-04-30 | 2002-04-30 | 二重床防振構造及び床防振部材 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4009488B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007186961A (ja) * | 2006-01-16 | 2007-07-26 | Kajima Corp | 構造物の二重構造 |
JP2009191468A (ja) * | 2008-02-12 | 2009-08-27 | Bridgestone Corp | 床支持吸振具、及び、床構造 |
-
2002
- 2002-04-30 JP JP2002129002A patent/JP4009488B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP4009488B2 (ja) | 2007-11-14 |
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