JP4008797B2 - リサイクル装置及びその運転方法 - Google Patents

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  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リサイクル炉を効果的に運転してエネルギーの有効活用を図る燃焼制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
産業廃棄物の処理法として、回収したプラスチック製品を熱分解して可燃ガスと炭化物を生成する各種の方法が知られている(例えば、非特許文献1、及び特許文献1,2参照)。なお、本明細書では、他の文献での記載振りに拘わらず、余剰酸素のない状態で対象物を熱分解させることを炭化処理と称し、炭化処理を実現する炉を炭化炉と称する。この用法に対応して、多少の余剰酸素を供給して対象物を熱分解させることを乾留処理と称し、乾留処理を実現する炉を乾留炉と称する。
【0003】
そして、炭化炉からは熱分解ガスが発生し、炭化処理が完了すると炭化物が生成され、一方、乾留炉からは乾留ガスが発生し、乾留処理が完了すると灰化物が生成される。また、本明細書でリサイクル炉とは、炭化炉と乾留炉とを少なくとも含み、可燃ガスとは、熱分解ガスと乾留ガスとを少なくとも含んでいる。
【0004】
【非特許文献1】
特許庁ホームページ・技術分野別特許マップ作成テーマ一覧(94テーマ)・機械 6 焼却炉技術・1.3.3 乾留ガス化燃焼技術・http://www.jpo.go.jp/indexj.htm
【特許文献1】
特開2001−182935号
【特許文献2】
特開2001−241632号
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような従来の燃焼方法は、例えば、製造工場や加工工場などにおいて日々発生するプラスチック材を、同一施設内に設置したリサイクル炉で処理するような場合に問題があった。
【0006】
すなわち、前日の廃棄物をまとめて一度に処理しようとすると、可燃ガスを二次燃料と混合して完全燃焼させる混焼炉での発生熱量が大き過ぎ、混焼炉の耐熱性などの問題から、同一施設内の限られたスペースで簡易に処理することができない。しかも、混焼炉の運転時間は限られたものとなり、混焼炉の下流側にボイラを設置しても、蒸気を発生できる時間帯が限られたものとなるため、極めて利用性が悪いことになる。
【0007】
そこで、前日の廃棄物を適宜に分割して処理することが考えられるが、このような間欠投入運転を実行する場合には、プラスチック材をリサイクル炉に投入するタイミングが極めて難しく、そのタイミングを誤るとリサイクル炉での炭化処理や乾留処理が不完全となるか、或いは運転時間が長くなる。
【0008】
また、廃棄物を製造工場などの同一施設内で処理するか否か、或いは、リサイクル炉を間欠運転するか否かに拘わらず、運転終了のタイミングを決定するのは容易ではなく、このタイミングを誤るとリサイクル炉内に未処理の廃棄物が残存するばかりでなく、溶融した廃棄物が炉内で固着するおそれがあった。
【0009】
この発明は、上記の各問題点に鑑みてなされたものであって、リサイクル炉や混焼炉における効果的な運転方法を提供すること、また、効果的な燃焼方法を実現するリサイクル装置を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、炭化処理又は乾留処理を実現するリサイクル炉と、必要に応じて二次燃料を供給しつつ、前記リサイクル炉で生成された可燃ガスを燃焼させる混焼炉と、廃棄物を貯留すると共に廃棄物を間欠的にリサイクル炉に投入する貯留部とを設けたリサイクル装置において、前記混焼炉の出口温度に基づいて前記二次燃料の供給量を調整する調整手段と、前記二次燃料の供給量が基準値を所定時間下回った後、再び基準値を上回ったとき、前記貯留部から前記リサイクル炉への廃棄物の投入を許可する許可手段とを備えている。なお、許可手段は、前記二次燃料の供給量が基準値を下回った後、再び基準値を上回ると、前記リサイクル炉への廃棄物の投入を許可したのでも良い。この点は請求項3の発明でも同様である。
【0011】
また、請求項2に係る発明は、炭化処理又は乾留処理を実現するリサイクル炉と、必要に応じて二次燃料を供給しつつ、前記リサイクル炉で生成された可燃ガスを燃焼させる混焼炉と、廃棄物を貯留すると共に廃棄物を間欠的にリサイクル炉に投入する貯留部とを設けたリサイクル装置において、前記混焼炉の出口温度に基づいて前記二次燃料の供給量を調整する調整手段と、前記二次燃料の供給量が基準値を所定時間下回った後、再び基準値を上回ったとき、および前記二次燃料の供給量が基準値を超えたまま所定時間経過したとき、前記貯留部から前記リサイクル炉への廃棄物の投入を許可する許可手段とを備えている。なお、請求項3〜に係る発明の場合も含め、混焼炉から排出される燃焼排ガスを受ける熱交換器を更に設けるのが好適であり、熱交換器としては、例えば排ガスボイラや温水器が典型的である。
【0012】
また、請求項3及び4に係る発明は、請求項1及び2に係るリサイクル装置が実現する運転方法である。これらの発明において、所定時間は、リサイクル炉に投入される廃棄物毎に決定されるのが効果的である。なお、混焼炉の出口温度に基づいて前記二次燃料の供給量を調整する場合には、合わせて燃焼用空気も調整しても良いが、800℃以上での2秒以上の滞留時間を保持するためには燃焼用の空気量を一定値に維持して二次燃料のみ調整するのが良い。
【0013】
請求項5に係る発明は、炭化処理又は乾留処理を実現するリサイクル炉と、必要に応じて二次燃料を供給しつつ、前記リサイクル炉で生成された可燃ガスを燃焼させる混焼炉と、廃棄物を貯留すると共に廃棄物を間欠的にリサイクル炉に投入する貯留部とを設けたリサイクル装置において、前記混焼炉の出口温度に基づいて前記二次燃料の供給量を調整する調整手段と、前記二次燃料の供給量が基準値を所定時間下回った後、再び基準値を上回り、前期貯留部から前記リサイクル炉への廃棄物の投入を許可した後、一定時間経過しても前記二次燃料の供給量が減少せず、さらに予め設定された時間を経過したとき、前記混焼炉の運転終了を許可する終了手段とを備えている。
【0014】
また、請求項6に係る発明は、炭化処理又は乾留処理を実現するリサイクル炉と、必要に応じて二次燃料を供給しつつ、前記リサイクル炉で生成された可燃ガスを燃焼させる混焼炉と、廃棄物を貯留すると共に廃棄物を間欠的にリサイクル炉に投入する貯留部とを設けたリサイクル装置において、前記混焼炉の出口温度に基づいて前記二次燃料の供給量を調整する調整手段と、前記二次燃料の供給量が基準値を所定時間下回った後、再び基準値を上回り、前期貯留部から前記リサイクル炉への廃棄物の投入を許可した後、一定時間経過しても前記二次燃料の供給量が減少せず、さらに予め設定された時間を経過したとき、および前記二次燃料の供給量が基準値を超えたまま所定時間経過し、前期貯留部から前記リサイクル炉への廃棄物の投入を許可した後、一定時間経過しても前記二次燃料の供給量が減少せず、さらに予め設定された時間を経過したとき、前記混焼炉の運転終了を許可する終了手段とを備えている。
【0015】
また、請求項7及び8に係る発明は、請求項5及び6に係るリサイクル装置が実現する運転方法である。上記各請求項に係る発明において、前記リサイクル炉の処理能力は、投入される廃棄物の種類と、混焼炉から排出される燃焼排ガスを受ける熱交換器に必要な熱量に対応して決定されるのが好適である。また、リサイクル炉には廃棄物が間欠的に繰返し投入されるのが好適である。
【0016】
上記各請求項に係る発明は、廃棄物を処理対象とし、可燃ガスと炭化物(灰化物でも可)とを生成させるが、廃棄物とは、典型的にはプラスチック材であり、好ましくは塩素分を含まないプラスチック材である。上記各発明は、製造工場や加工工場などの同一施設から定常的に排出される特定の廃棄物の処理に好適に適用されるが、同一施設から排出されるか否かに拘わらず、ほぼ正確に分別された廃棄物の処理に適用するもの好適である。この場合、廃棄物は同一種類のものに分別されるべきであるが、組成の共通性までは問わない。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について実施例に基づいて説明する。図1は、実施例に係る燃焼制御方法を実現するリサイクル装置EQUを示す概略図である。このリサイクル装置EQUは、炭化炉又は乾留炉として機能するリサイクル炉1と、リサイクル炉1で生成された可燃ガスを燃焼させる混焼炉2と、混焼炉2から排出される燃焼排ガスにより蒸気を生成する排ガスボイラ3と、排ガスボイラ3への給水を予備加熱するエコノマイザ4と、廃棄物を貯留すると共に、制御部CTLからの指令に基づいて所定量の廃棄物をリサイクル炉1に投下する貯留部10とを中心的に備えている。
【0018】
ここで、リサイクル炉1と、その上部に配置される貯留部10とは一体化され、且つ、混焼炉2と、その上部に配置される排ガスボイラ3及びエコノマイザ4も一体化されて省スペース化を実現している。
【0019】
リサイクル炉1は、この実施例では略円筒形に形成され、円盤状の火格子5を介して上下に区分されている。そして、火格子5の下部には、耐火材によって略直方形に形成された燃焼室1aが設けられ、火格子5の上部には、処理対象物たるプラスチック材を収納する反応室1bが設けられている。なお、円盤状の火格子5には、多数の開口がほぼ均一に形成されてリサイクル炉1の上下を連通させている。
【0020】
燃焼室1aは、メンテナンス性の観点から、80cm程度の高さに形成されており、水平方向の一方側には、ガス燃料と燃焼用空気の導入部6が設けられ、他方側に点検扉7が設けられている。この実施例の場合、導入部6には拡散型ガスバーナが配置されており、送風機8によって燃焼用空気が供給されると共に、制御弁V1を介してガス燃料(例えば、都市ガス13A)が供給されている。
【0021】
一方、反応室1bには、反応室1bから発生する可燃ガスの導出部11と、火格子5の上に残る炭化物や金属成分を回収するための取出部12とが設けられている。なお、反応室1bには、適宜なタイミングで、貯留部10の開閉シャッタSHUTが開放されて処理対象物たるプラスチック材が投入される。
【0022】
図2(a)は、点検扉7から導入部6の方向を見た概略図である。図示の通り、燃焼室1aのほぼ中央には、ガス燃料の吐出口13が配置される。また、燃焼室1aの底部は、中央に向けて下り勾配で傾斜する傾斜面が、ガス燃料の吐出方向に向けて延設されており、断面視で逆台形状に形成されている。そのため、液化して火格子5から垂れ落ちたプラスチック材Pは、底部の中央位置に集められることになり、火炎部Fからの輻射熱が有効に伝わることになる。
【0023】
火格子5には、小径の開口が多数形成され、これに対応して、拡散型ガスバーナの吐出圧は、充分高く設定されている。そのため、多数の開口から勢い良く噴出される熱風は、反応室1bの全体に均一に行き渡ることになりプラスチック材の熱分解を有効に促進する。つまり、この実施例の場合、火格子5の開口が小径である分だけ圧損が生じるが、反応室1bに導入される熱風に対して整流作用を発揮することになる。なお、火格子5の開口が大きい場合には圧損が減少するものの、火炎の局部高温部などによって形成された特定の流路に、全ての熱風が偏流する可能性があり不適である。
【0024】
図1に示すように、混焼炉2は、燃焼空間の一方側に拡散型ガスバーナ14を備えて構成されている。拡散型ガスバーナの構成は特に限定されないが、例えば、図3に示すように、二重管15の内管15aにリサイクル炉1からの可燃ガスを導入する一方、二重管の外管15bには二次燃料たるガス燃料を導入している。これらの燃料は、外管15bに延設される拡径部16に向けて吐出され、拡径部16の側面から導入される燃焼用空気と混合されて燃焼する。なお、拡径部16の側面には、送風機17によって燃焼用空気が供給されている。
【0025】
リサイクル炉1が炭化炉として機能する場合には、リサイクル炉1から出力される熱分解ガスと、外管15bに供給されているガス燃料とが混合状態で燃焼されることになる。具体的には、混焼炉2の出力部に配置された温度センサTEの出力に基づいて制御弁V2が制御され、燃焼排ガスの温度が800℃以上に管理されている。また、燃焼ガス(燃焼火炎及び燃焼完了ガス)の滞留時間が2秒以上となるように、混焼炉2の容積や燃焼用空気の供給量などが設定されている。
【0026】
排ガスボイラ3は、混焼炉2の上部に連設して一体的に保持されている。排ガスボイラ3の構成は特に限定されないが、この実施例では、図5に示すような貫流ボイラを使用している。この貫流ボイラは、上部管寄せ17Aと下部管寄せ17Bとの間に多数の垂直水管18・・・18を接続した構成であり、下部管寄せ17Bに給水を行い、垂直水管18を上昇する間に気水混合状態とし、これを上部管寄せ17Aから気水分離器19に送り込み分離して蒸気を得るものである。
【0027】
図5(b)に示す通り、垂直水管18は、円環状に配置された内側水管群18Aと外側水管群18Bの二重構造になっている。そして、混焼炉2の排ガス出口から導入された燃焼排ガスは、内側水管群18Aの一方側に形成されたガス入口20から内外の水管群18A,18Bの隙間を流通し、外側水管群18Bの他方側に形成されたガス出口21から導出される。ガス出口21から導出された燃焼排ガスは、エコノマイザ4で更に熱交換した後、誘引ファン22によって煙突23に導出されて大気に放出される。
【0028】
続いて以上の構成からなるリサイクル装置EQUのうち、混焼炉2の動作について説明する。図6は、混焼炉2に供給されるガス燃料の供給量の時間的推移を示すタイムチャートである。運転開始直後は、リサイクル炉1から熱分解ガスが発生しないので、所定量の熱量を得るため最大のガス燃料が供給されるが、その後、熱分解ガスが発生するのに応じて、ガス燃料の供給が減少している。
【0029】
ここで、混焼炉2での燃焼動作は、リサイクル炉1に投入される廃棄物(好適にはプラスチック材)の種類に応じて異なり、図6(a)(b)のように、発生する熱分解ガスの大小に応じてほぼ二分される。但し、何れの場合も、リサイクル炉1での炭化処理が終了すると、改めて貯留部10から反応室1bに廃棄物を投入して炭化処理を繰り返す間欠的な運転となっている。
【0030】
このように、実施例のリサイクル装置EQUは間欠的に運転されるので、一日の廃棄物をまとめて処理する場合に比べて、発生する熱量を制限することができ、混焼炉2の最大燃焼量による炉の容積設計や耐熱設計などを簡素化できる利点がある。図4はこの関係を図示したものであり、一日分の廃棄物をまとめて炭化処理した場合には、発生熱量のピーク値が高いので充分な炉の容積や耐熱構造が必要となることを示している。また、一日分の廃棄物をまとめて処理すると、燃焼時間が短いので発生熱量の利用方法にも制約や生じるが、間欠運転の場合には発生熱量が長時間にわたって安定であるので、この点での利用性も高い。
【0031】
混焼炉2での燃焼動作は、リサイクル炉1から出力される熱分解ガスの出力態様に応じてほぼ二分される(燃焼動作1、燃焼動作2)。但し、何れの場合でも、制御部CTLは、温度センサTEの出力に基づいて制御弁V2を制御して、ガス燃料の供給量を調整するだけであり、燃焼用の空気量は常に一定値である。この場合、ガス燃料の供給量を調整すると共に、燃焼用の空気量を調整しても良いのは勿論である。
【0032】
図6(a)に示す燃焼動作1は、廃棄物から発生する熱分解ガスの総発熱量が比較的多い一般的な燃焼動作である。図示の通り、ガス燃料の供給量が基準値SDを下回ってから所定時間TIME2を経過した後、ガス燃料の供給量が基準値SDを上回ると、制御部CTLから開閉シャッタSHUTの開放許可信号が出力される。そして、開閉シャッタSHUTが開放されると廃棄物が反応室1bに投入され、再度、熱分解によって熱分解ガスが発生し始めることになる。
【0033】
その結果、ガス燃料の供給が減少するので、その後、廃棄物の炭化処理が終了すれば、改めて廃棄物が再投入される。このような処理を繰り返すと、やがて、最終回の廃棄物の炭化処理が終わるので、間欠投入の許可条件が成立した後、予め設定された所定時間経過後に運転を停止する。この結果、熱分解ガスを完全に消滅させてからリサイクル装置EQUの運転を終了させることになり、液化した熱分解ガスが配管を閉塞させるなどの弊害が生じない。
【0034】
一方、図6(b)に示すように、発生する熱分解ガスの総発熱量が少ない廃棄物の場合には、いくら運転を続けてもガス燃料の供給量が基準値SDを下回らないことがある。かかる場合には、基準値SDを下回らないまま、ガス燃料の供給が所定時間TIME1持続されたことを条件に、開閉シャッタSHUTの開放許可信号を出力している。なお、この所定時間TIME1は、投入する廃棄物の量や種類に応じて決定されており、リサイクル炉1に投入された廃棄物を完全に熱分解処理するに要する時間である。
【0035】
そのような間欠投入を繰り返した後、最終回の廃棄物の炭化処理が終われば、間欠投入の許可条件が成立した後、予め設定された所定時間経過後に運転を停止する。
【0036】
図7は、以上の動作を実現する制御方法を例示したフローチャートである。運転動作が開始されると、時間変数T1をクリアした後、時間変数T1を更新する第1計時動作を開始する(ST1)。次に、温度センサTEの出力に基づいて決定される二次燃料(ガス燃料)の供給量Qを監視することにより、二次燃料の供給量Qが基準値SDより多いか否かを判定する(ST2)。ここで、運転開始直後のようにQ>SDの場合には、次に、時間変数T1が第1基準時間TIME1を超えたか否かを判定する(ST3)。
【0037】
図6(a)のような燃焼動作1の場合には、やがて二次燃料Qの供給量が低下してQ≦SDとなるので、その場合には時間変数T2をクリアした後、時間変数T2を更新する第2計時動作を開始する(ST7)。次に、二次燃料の供給量Qが再び基準値SDを超えるのを待ち(ST8)、Q>SDの条件が成立すれば、時間変数T2が第2基準時間TIME2を超えることを条件にステップST4の処理に移行する。なお、T2≦TIME2となるような例外的な場合にはステップST1の処理に戻る。
【0038】
通常はステップST9の判定の結果、T2>TIME2となるので、次に、時間変数T3をクリアした後、時間変数T3を更新する第3計時動作を開始する(ST4)。そして、最終投入された廃棄物の処理が完了した場合を除き、次回の廃棄物の投入を許可してステップST1の処理に戻る。このような処理を繰り返した結果、最終投入された廃棄物の炭化処理が完了した場合には、時間変数T3が第3基準時間TIME3を超えることを条件に運転終了を許可する(ST10,ST11)。
【0039】
以上のように、大略、ST1〜ST3→ST7〜ST9→ST4〜ST6の処理を繰り返すことによって図6(a)に示す燃焼動作1の制御が実現される。したがって、廃棄物の熱分解が完了した最適タイミングで次の廃棄物を投入することになり、混焼炉2を高効率に運転することができる。また、ステップST10の処理を経て運転が停止されるので、燃え残りの熱分解ガスの残存も防止される。
【0040】
ところで、ステップST2,ST3の処理を繰り返していると、図6(b)に示すようにT1>TIME1となる場合がある。かかる場合には、時間変数T3をクリアした後、時間変数T3を更新する第3計時動作を開始し(ST4)、最終投入された廃棄物の処理が完了した場合を除き、次回の廃棄物の投入を許可してステップST1の処理に戻る。
【0041】
このような処理を繰り返した結果、最終投入された廃棄物の処理が完了した場合には、時間変数T3が第3基準時間TIME3を超えることを条件に運転終了を許可する(ST10,ST11)。以上のように、大略、ステップST1〜ST6の処理の繰返すことによって図6(b)に示す燃焼動作2の制御が実現される。ここで第1基準時間T1は、投入した廃棄物を熱分解するに必要な最適時間に設定されているので、最適タイミングで次回の熱分解処理に移行できることになる。
【0042】
以上本発明の実施例について具体的に説明したが具体的な記載内容は特に本発明を限定するものではない。例えば、以上の説明では、便宜上、リサイクル炉が理想的な炭化炉として機能するものとして説明したに過ぎず、リサイクル炉を乾留炉として機能させることを何ら禁止するものではない。
【0043】
また、上記の説明では、廃棄物の再投入時にも燃焼動作を継続させている場合を例示したが、廃棄物の再投入時には、燃焼動作を中断させても良いのは勿論である。なお、ステップST5の処理では、実施例の動作とは異なり、開閉シャッタSHUTの開放許可信号を出力した後、一定時間経過しても二次燃料の供給量が減少しないことを条件に最終運転が完了したと判定しても良い。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、リサイクル炉や混焼炉における効果的な運転方法を実現でき、また、効果的な燃焼方法を実現するリサイクル装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るリサイクル装置の全体構成を示す概略図である。
【図2】図1のリサイクル炉の燃焼室を図示した概略図である。
【図3】拡散型ガスバーナの構成を示す概略図である。
【図4】混焼炉における燃焼動作を説明する図面である。
【図5】排ガスボイラの一例を示す概略図である。
【図6】実施例の燃焼制御方法を説明する図面である。
【図7】実施例の燃焼制御方法を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 リサイクル炉
2 混焼炉
EQU リサイクル装置
SD 基準値

Claims (8)

  1. 炭化処理又は乾留処理を実現するリサイクル炉と、必要に応じて二次燃料を供給しつつ、前記リサイクル炉で生成された可燃ガスを燃焼させる混焼炉と、廃棄物を貯留すると共に廃棄物を間欠的にリサイクル炉に投入する貯留部とを設けたリサイクル装置において、
    前記混焼炉の出口温度に基づいて前記二次燃料の供給量を調整する調整手段と、前記二次燃料の供給量が基準値を所定時間下回った後、再び基準値を上回ったとき、前記貯留部から前記リサイクル炉への廃棄物の投入を許可する許可手段とを備えることを特徴とするリサイクル装置。
  2. 炭化処理又は乾留処理を実現するリサイクル炉と、必要に応じて二次燃料を供給しつつ、前記リサイクル炉で生成された可燃ガスを燃焼させる混焼炉と、廃棄物を貯留すると共に廃棄物を間欠的にリサイクル炉に投入する貯留部とを設けたリサイクル装置において、
    前記混焼炉の出口温度に基づいて前記二次燃料の供給量を調整する調整手段と、
    前記二次燃料の供給量が基準値を所定時間下回った後、再び基準値を上回ったとき、および前記二次燃料の供給量が基準値を超えたまま所定時間経過したとき、前記貯留部から前記リサイクル炉への廃棄物の投入を許可する許可手段とを備えることを特徴とするリサイクル装置。
  3. 炭化処理又は乾留処理を実現するリサイクル炉と、必要に応じて二次燃料を供給しつつ、前記リサイクル炉で生成された可燃ガスを燃焼させる混焼炉と、廃棄物を貯留すると共に廃棄物を間欠的にリサイクル炉に投入する貯留部とを設けたリサイクル装置の運転方法であって、
    前記混焼炉の出口温度に基づいて前記二次燃料の供給量を調整すると共に、前記二次燃料の供給量が基準値を所定時間下回った後、再び基準値を上回ったとき、前記貯留部から前記リサイクル炉への廃棄物の投入を許可するようにしたリサイクル装置の運転方法。
  4. 炭化処理又は乾留処理を実現するリサイクル炉と、必要に応じて二次燃料を供給しつつ、前記リサイクル炉で生成された可燃ガスを燃焼させる混焼炉と、廃棄物を貯留すると共に廃棄物を間欠的にリサイクル炉に投入する貯留部とを設けたリサイクル装置の運転方法であって、
    前記混焼炉の出口温度に基づいて前記二次燃料の供給量を調整すると共に、前記二次燃料の供給量が基準値を所定時間下回った後、再び基準値を上回ったとき、および前記二次燃料の供給量が基準値を超えたまま所定時間経過したとき、前記貯留部から前記リサイクル炉への廃棄物の投入を許可するようにしたリサイクル装置の運転方法。
  5. 炭化処理又は乾留処理を実現するリサイクル炉と、必要に応じて二次燃料を供給しつつ、前記リサイクル炉で生成された可燃ガスを燃焼させる混焼炉と、廃棄物を貯留すると共に廃棄物を間欠的にリサイクル炉に投入する貯留部とを設けたリサイクル装置において、
    前記混焼炉の出口温度に基づいて前記二次燃料の供給量を調整する調整手段と、
    前記二次燃料の供給量が基準値を所定時間下回った後、再び基準値を上回り、前期貯留部から前記リサイクル炉への廃棄物の投入を許可した後、一定時間経過しても前記二次燃料の供給量が減少せず、さらに予め設定された時間を経過したとき、前記混焼炉の運転終了を許可する終了手段とを備えることを特徴とするリサイクル装置。
  6. 炭化処理又は乾留処理を実現するリサイクル炉と、必要に応じて二次燃料を供給しつつ、前記リサイクル炉で生成された可燃ガスを燃焼させる混焼炉と、廃棄物を貯留すると共に廃棄物を間欠的にリサイクル炉に投入する貯留部とを設けたリサイクル装置において、
    前記混焼炉の出口温度に基づいて前記二次燃料の供給量を調整する調整手段と、
    前記二次燃料の供給量が基準値を所定時間下回った後、再び基準値を上回り、前期貯留部から前記リサイクル炉への廃棄物の投入を許可した後、一定時間経過しても前記二次燃料の供給量が減少せず、さらに予め設定された時間を経過したとき、
    および前記二次燃料の供給量が基準値を超えたまま所定時間経過し、前期貯留部から前記リサイクル炉への廃棄物の投入を許可した後、一定時間経過しても前記二次燃料の供給量が減少せず、さらに予め設定された時間を経過したとき、前記混焼炉の運転終了を許可する終了手段とを備えることを特徴とするリサイクル装置。
  7. 炭化処理又は乾留処理を実現するリサイクル炉と、必要に応じて二次燃料を供給しつつ、前記リサイクル炉で生成された可燃ガスを燃焼させる混焼炉と、廃棄物を貯留すると共に所定量の廃棄物を間欠的にリサイクル炉に投入する貯留部とを設けたリサイクル装置の運転方法であって、
    前記混焼炉の出口温度に基づいて前記二次燃料の供給量を調整すると共に、前記二次燃料の供給量が基準値を所定時間下回った後、再び基準値を上回り、前期貯留部から前記リサイクル炉への廃棄物の投入を許可した後、一定時間経過しても前記二次燃料の供給量が減少せず、さらに設定された時間を経過したとき、前記混焼炉の運転終了を許可するようにしたリサイクル装置の運転方法。
  8. 炭化処理又は乾留処理を実現するリサイクル炉と、必要に応じて二次燃料を供給しつつ、前記リサイクル炉で生成された可燃ガスを燃焼させる混焼炉と、廃棄物を貯留すると共に所定量の廃棄物を間欠的にリサイクル炉に投入する貯留部とを設けたリサイクル装置の運転方法であって、
    前記混焼炉の出口温度に基づいて前記二次燃料の供給量を調整すると共に、前記二次燃料の供給量が基準値を所定時間下回った後、再び基準値を上回り、前期貯留部から前記リサイクル炉への廃棄物の投入を許可した後、一定時間経過しても前記二次燃料の供給量が減少せず、さらに設定された時間を経過したとき、
    および前記二次燃料の供給量が基準値を超えたまま所定時間経過し、前期貯留部から前記リサイクル炉への廃棄物の投入を許可した後、一定時間経過しても前記二次燃料の供給量が減少せず、さらに予め設定された時間を経過したとき、前記混焼炉の運転終了を許可するようにしたリサイクル装置の運転方法。
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