JP4008514B2 - 帳票分類管理装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、伝票等の帳票を受け入れてそこに記載された文字を読み取り、多数のポケットに分類し仕分けする機能を持つ帳票分類管理装置に関し、特に未登録の帳票のフォーマット情報を生成する機能を更に備えた帳票分類管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、全国に店舗のあるスーパーマーケットやコンビニエンスストアの伝票処理、通信販売の請求書処理、商品配達業務や郵便物の配達処理等においては、大量の伝票を分類し配布し集計したりする業務が要求される。具体的には、一定の事項を記載した帳票を発行し、これを集積して宛先別に仕分けし、その帳票の宛先に送付する。伝票等であればこの場合に、中に記載された金額その他を集計したりする作業が伴う。このような作業は、通常大量の人員を要求し、処理のために極めて多くの時間が費やされる。このため、一般に伝票処理業務等に専門の要員を多数配置するようにしていた。また、この種の処理の自動化のために、伝票自体を無くし、コンピュータの端末を用いて直接データを入力し交換するといったシステムも広く利用されている。更に、帳票に記入された分類仕分け用の文字を光学的な文字認識装置により認識して、帳票を多数のポケットに自動的に仕分けするシステムも開発された。このシステムでは、帳票の各部に記入された文字を読み取り、集計処理等の作業も行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような従来の帳票分類管理装置には次のような解決すべき課題があった。
分類仕分けの対象となる帳票は、そのイメージを読み取ったとき、どの部分に文字が記入されているか、どの文字を認識して分類するかといった文字切り出し等の情報が必要になる。そこでその情報を集めたフォーマットが登録される。しかしながら、この帳票のデザインや種類が頻繁に追加され変更されるような場合や、帳票分類管理装置によって分類仕分け処理する帳票の種類が増大すると、これに伴う帳票のフォーマット生成作業が煩雑になる。帳票のフォーマット生成処理の際には帳票のイメージを読み取り、文字の切り出し領域を指定するためのかなり精密な作業が要求される。従って、オペレータに非常に負担がかかる。また例えば年度の変わり目等において帳票のデザイン等が集中的に変更になった場合に、登録処理が間に合わないといった問題もあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は以上の点を解決するため次の構成を採用する。
〈構成1〉
本発明は、複数の帳票分類ラインがネットワークを介して接続されている帳票分類管理装置において、帳票分類ラインの各々が、帳票のイメージデータの認識すべき領域を特定するためのフォーマットが登録されているフォーマットファイルと、帳票上の文字をイメージデータとして読み取る帳票読み取り部を有して該読み取ったイメージデータから自己の前記フォーマットファイルのフォーマットに基づいて文字認識し、認識結果から該帳票を分類処理する分類機と、分類処理された帳票の管理データを作成するためのサーバとを備え、前記各分類機は、帳票読み取り部により未登録帳票のイメージデータを読み取ると、該イメージデータに基づいてイメージを表示し、該イメージに対するオペレータの認識すべき領域の指定操作で登録すべきフォーマット情報を生成するコンピュータを有し、前記複数の帳票分類ラインに備えられた複数のサーバは、1つのマスタサーバと複数の他のサーバから成り、これらサーバは該生成した登録すべきフォーマットを自己のフォーマットファイルに追加登録する登録部を有し、更に、前記複数の他のサーバは、前記マスタサーバから転送要求を受けるとフォーマットを追加登録した自己のフォーマットファイルを前記マスタサーバに転送する転送部を有し、前記マスタサーバは、転送されてきた前記フォーマットファイルを自己のフォーマットファイルに格納すると共に該格納後の自己のフォーマットファイルを前記他の各サーバに配布する収集管理部を有することを特徴とする。
【0005】
〈説明〉
帳票には、認識対象となる文字が記載されており、よく知られたイメージ切り出しとパターン認識等の処理により対応する文字コードを得る。分類機はこの認識結果により帳票を該当するポケットまで搬送して分類仕分けする。フォーマットファイルには、帳票ごとにその帳票のどの部分を切り出して文字認識をするかの情報(フォーマット)が格納される。このフォーマットは、オペレータが分類機備え付けのコンピュータを操作して生成する。このコンピュータで生成されたフォーマット情報がフォーマットファイルに登録される。なお、ここでいう文字には、一般の文字のみならず記号も含むものとする。認識された他の文字はその後、帳票の記入データの分析集計等に利用される。
本発明ではこのフォーマット情報の生成処理をネットワークを介して接続された2以上の帳票分類ラインにより並行して実施する。マスタサーバのフォーマットファイルには、他のサーバから転送される仮登録フォーマット情報が登録され、その後に新たなフォーマット情報を必要とする帳票分類ラインに供給する。フォーマット情報の転送要求は、個別にあるいは一括してオペレータのサーバ操作や自動的な制御よって実行される。
このように帳票フォーマット情報の登録を各帳票分類ラインで分担することにより多種の帳票のフォーマット情報の登録処理を円滑に行える。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を具体例を用いて説明する。
〈具体例1〉
図1は、本発明の帳票分類管理装置具体例を示すブロック図である。
図の装置は、例えばこの図に示すように、3組の帳票分類ライン2−1,2−2,2−3がネットワーク1を介して接続された構成となっている。ネットワーク1は、例えばLAN(ローカルエリアネットワーク)等から構成される。なお、この装置には任意の数の帳票分類ラインが接続できる。各帳票分類ライン2は、分類機4、プリンタ5およびサーバ6から構成されている。なお、マスタ用の帳票分類ライン2−1には管理機能を持つ管理サーバ6Aが設けられている。分類機4は、帳票のイメージを読み取る帳票読み取り部8と、読み取ったイメージから帳票上に記載された文字を認識し、その認識結果に基づいて帳票を分類仕分けする仕分け部9と、仕分けされた帳票を格納するポケット部10等から構成される。帳票をどの程度細分類するかによってポケット部10の数は増減される。
【0009】
プリンタ5は、処理結果等を印刷出力するための装置である。管理サーバ6Aやサーバ6はこの分類機4から得られる認識結果に関する情報及び統計等の管理をするためのもので、ここでは分類仕分けの対象となる帳票のフォーマットをフォーマットファイル7から読み出して分類機4に提供する。分類機4には図示しない制御用コンピュータが接続され、帳票読み取り部8で未登録帳票のイメージを読み取ると、これを受け入れてオペレータの操作により認識すべき文字を切り出すための領域を指定したり、どの部分の文字が分類仕分けの対象となるかを指定するためのフォーマット生成処理を行う。こうして生成されたフォーマットはサーバ6を経由してフォーマットファイル7に追加登録される。なお、この具体例においては、任意のラインに設けられた分類機がフォーマット生成処理が可能な機能を持つようにする。図に示した帳票分類管理装置の詳細な動作は後で説明することにして、まず帳票の分類仕分け処理の概略動作を説明する。
【0010】
図2は、帳票の分類仕分け処理動作具体例を示す説明図である。
まず、帳票11が用意される。そして、これが帳票読み取り部8において読み取られる。この場合に、予め登録された帳票のフォーマット12を利用して文字の切り出し領域13を判別し、各文字の認識を行って文字コードを得る。これが読み取りデータ15である。
一方、帳票読み取り部8によって、帳票11を分類仕分けするための分類仕分け用データ14も読み取られる。これは数字や記号等の文字であってもよいし、またバーコードのような記号であってもよい。従って、読み取りデータ15の中に含まれていてもよいし、これとは別に帳票11の一部に記入されたものであってもよい。分類仕分け用データ14は仕分け部9に転送され、仕分け部9はその内容に従って帳票11をポケットに仕分けする。図の例では、ポケットが10A〜10Eまで5個設けられた例を示している。同時に、読み取りデータ15を用いて、仕分けされた各帳票の山について、例えば売り上げ集計処理といった各種の演算処理、統計処理等が実行される。
このように、上記の帳票のフォーマット12は、帳票11に記入された文字等を読み取るために非常に重要なデータとなる。
【0011】
再び図1に戻って、本発明の装置の具体的な処理動作を説明する。
まず、この帳票分類管理装置では、フォーマットを登録したい帳票を、任意のラインの帳票読み取り部8に読み取らせる。そして、その読み取ったイメージから作成したフォーマットをサーバ6に転送する。サーバ6は、図示しないディスプレイやキーボード等から構成されたワークステーションやパーソナルコンピュータ等から成る。
【0012】
こうして、帳票上のどの場所からどのような内容の項目を読み出して認識するかといった内容が帳票のフォーマットとして生成される。例えば、帳票の分類仕分けについては、帳票の端や裏面に記入されたバーコードを用い、その帳票の発行場所、集計対象となる金額欄等の記入位置が具体的に指定されることになる。こうして生成されたフォーマットはそのラインのフォーマットファイル7に格納される。このような作業は、未登録帳票が受け付けられると、各ライン2−1〜2−3に均等に分配して行われる。そして、例えば登録を必要とする全ての帳票についてのフォーマットファイルが生成された後、マスタとなる帳票分類ライン2−1の管理サーバ6Aをオペレータが操作し、フォーマットファイルの転送要求を行う。即ち、このマスタとなる帳票分類ライン2−1が全てのフォーマットファイルを収集管理して、必要なとき別のラインにフォーマットを配布するといった構成をとる。このために、分担して登録処理を行ったフォーマットファイルを、転送要求によってマスタとなる帳票分類ライン2−1のフォーマットファイル7に格納する。その後に、各帳票分類ライン2−2,2−3が帳票の分類仕分けを行うために必要なフォーマットファイルが改めて配布される。
【0013】
以上のような処理を行うことによって、例えば帳票分類ライン2−1の管理サーバ6Aのみが帳票のフォーマット登録処理を行う場合に比べて、オペレータの作業負担を分散し、集中的に未登録帳票が受け付けられた場合においてもその登録処理を円滑に進めることができる。
また、このような場合にも、帳票のイメージは分類機4の帳票読み取り部8により読み取るため、各ラインにフォーマット登録のための新たなコストの高い設備を追加するといった処理は不要であってコストアップを防止できる。
【0014】
〈具体例2〉
図3には、本発明の別の帳票分類管理装置具体例ブロック図を示す。
これまで説明した具体例1では、帳票分類ラインを使用するオペレータがその分類ラインの機能を利用して、帳票のフォーマット登録を実行するようにしていた。一方、この具体例では、帳票分類ラインを使用する顧客から依頼があった場合に、帳票のフォーマット登録処理を専門的に行うフォーマット登録システムを設けている。即ち、この図に示すように、この装置では、顧客が使用する帳票分類ライン2の分類機4を用いて未登録帳票のイメージを取得した場合、これを例えばMO(光磁気ディスク)16等の大容量記憶媒体に格納する。そして、この状態でフォーマット登録システム20にデータを届ける。なお、帳票分類ライン2の構成そのものは、図1に示したものと全く同様である。
【0015】
次に、このような帳票のイメージ17を受け取ったフォーマット登録システム20は、この図に示すように複数台のフォーマット生成処理機18と、フォーマットファイル生成機19及びフォーマットを格納するためのフォーマットファイル7Aを備えている。フォーマット生成処理機18は、図1を用いて説明したサーバ6と同様の機能を持ち、帳票のイメージをディスプレイ等に表示し、文字の切り出し領域設定等の処理を行う部分である。ここで、各帳票のイメージからその帳票のフォーマットが生成される。このようなフォーマット生成処理機18を複数台設けたのは、専門の多数のオペレータによってフォーマットの生成処理を分担し迅速に行うためである。そして、生成されたフォーマットはフォーマットファイル生成機19に送り込まれる。このフォーマットファイル生成機19は、複数のフォーマット生成処理機18から帳票のフォーマットを受け入れて、これを順次適当な形式でフォーマットファイル7Aに登録処理する。
【0016】
なお、フォーマット生成処理機18が、それぞれ独自にフォーマットを直接フォーマットファイル7Aに登録する構成にしてもよいし、一旦別々の記憶装置に一時格納し、そこからフォーマットファイル7Aに転送するようにしてもよい。従って、フォーマット生成処理機18とフォーマットファイル生成機19は、それぞれ別々のものであっても、また一体の構成であっても差し支えない。
こうして得られたフォーマットファイル7Aは、再び大容量の記憶媒体等を用いたりあるいは通信回線を用いて帳票分類ラインのフォーマットファイル7に格納されて使用される。
【0017】
上記のような処理を行うと次のような効果がある。帳票分類ラインにおいて、分類機4を用いて帳票のイメージを読み取るのに例えば1秒から数秒程度かかる。こうして得られた帳票のイメージは各帳票分類ラインからフォーマット登録システム20に集められる。即ち、図では帳票分類ラインには1ラインのみ示されているが、多数のユーザがこのような帳票分類ラインを使用しており、集められた帳票のイメージがサービス機関としてのフォーマット登録システム20に送られるものとする。この場合に、フォーマットの生成処理は1件に付き例えば数分程度を必要とする。従って、多数の帳票についてのフォーマット処理が必要であれば、複数のフォーマット生成処理機18を備えてこれに対応する。このような装置構成にすると、帳票のフォーマット生成処理はフォーマット登録システム20に配置された専門のオペレータによることができ、品質の高いフォーマットが効率よく得られる。また、顧客の分類機4を用いて帳票のイメージを読み取ってこれを転送するため、帳票の管理自身は顧客側で行えるし、またフォーマット登録システム20の側に帳票のイメージ読み取り設備を配置する必要がなく、設備コスト等の高騰を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の帳票分類管理装置具体例を示すブロック図である。
【図2】帳票の分類仕分け処理動作説明図である。
【図3】本発明の別の帳票分類管理装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 ネットワーク
2−1〜2−3 帳票分類ライン
4 分類機
5 プリンタ
6 管理サーバ
7 フォーマットファイル
8 帳票読み取り部
9 仕分け部
10 ポケット部
【発明の属する技術分野】
本発明は、伝票等の帳票を受け入れてそこに記載された文字を読み取り、多数のポケットに分類し仕分けする機能を持つ帳票分類管理装置に関し、特に未登録の帳票のフォーマット情報を生成する機能を更に備えた帳票分類管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、全国に店舗のあるスーパーマーケットやコンビニエンスストアの伝票処理、通信販売の請求書処理、商品配達業務や郵便物の配達処理等においては、大量の伝票を分類し配布し集計したりする業務が要求される。具体的には、一定の事項を記載した帳票を発行し、これを集積して宛先別に仕分けし、その帳票の宛先に送付する。伝票等であればこの場合に、中に記載された金額その他を集計したりする作業が伴う。このような作業は、通常大量の人員を要求し、処理のために極めて多くの時間が費やされる。このため、一般に伝票処理業務等に専門の要員を多数配置するようにしていた。また、この種の処理の自動化のために、伝票自体を無くし、コンピュータの端末を用いて直接データを入力し交換するといったシステムも広く利用されている。更に、帳票に記入された分類仕分け用の文字を光学的な文字認識装置により認識して、帳票を多数のポケットに自動的に仕分けするシステムも開発された。このシステムでは、帳票の各部に記入された文字を読み取り、集計処理等の作業も行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような従来の帳票分類管理装置には次のような解決すべき課題があった。
分類仕分けの対象となる帳票は、そのイメージを読み取ったとき、どの部分に文字が記入されているか、どの文字を認識して分類するかといった文字切り出し等の情報が必要になる。そこでその情報を集めたフォーマットが登録される。しかしながら、この帳票のデザインや種類が頻繁に追加され変更されるような場合や、帳票分類管理装置によって分類仕分け処理する帳票の種類が増大すると、これに伴う帳票のフォーマット生成作業が煩雑になる。帳票のフォーマット生成処理の際には帳票のイメージを読み取り、文字の切り出し領域を指定するためのかなり精密な作業が要求される。従って、オペレータに非常に負担がかかる。また例えば年度の変わり目等において帳票のデザイン等が集中的に変更になった場合に、登録処理が間に合わないといった問題もあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は以上の点を解決するため次の構成を採用する。
〈構成1〉
本発明は、複数の帳票分類ラインがネットワークを介して接続されている帳票分類管理装置において、帳票分類ラインの各々が、帳票のイメージデータの認識すべき領域を特定するためのフォーマットが登録されているフォーマットファイルと、帳票上の文字をイメージデータとして読み取る帳票読み取り部を有して該読み取ったイメージデータから自己の前記フォーマットファイルのフォーマットに基づいて文字認識し、認識結果から該帳票を分類処理する分類機と、分類処理された帳票の管理データを作成するためのサーバとを備え、前記各分類機は、帳票読み取り部により未登録帳票のイメージデータを読み取ると、該イメージデータに基づいてイメージを表示し、該イメージに対するオペレータの認識すべき領域の指定操作で登録すべきフォーマット情報を生成するコンピュータを有し、前記複数の帳票分類ラインに備えられた複数のサーバは、1つのマスタサーバと複数の他のサーバから成り、これらサーバは該生成した登録すべきフォーマットを自己のフォーマットファイルに追加登録する登録部を有し、更に、前記複数の他のサーバは、前記マスタサーバから転送要求を受けるとフォーマットを追加登録した自己のフォーマットファイルを前記マスタサーバに転送する転送部を有し、前記マスタサーバは、転送されてきた前記フォーマットファイルを自己のフォーマットファイルに格納すると共に該格納後の自己のフォーマットファイルを前記他の各サーバに配布する収集管理部を有することを特徴とする。
【0005】
〈説明〉
帳票には、認識対象となる文字が記載されており、よく知られたイメージ切り出しとパターン認識等の処理により対応する文字コードを得る。分類機はこの認識結果により帳票を該当するポケットまで搬送して分類仕分けする。フォーマットファイルには、帳票ごとにその帳票のどの部分を切り出して文字認識をするかの情報(フォーマット)が格納される。このフォーマットは、オペレータが分類機備え付けのコンピュータを操作して生成する。このコンピュータで生成されたフォーマット情報がフォーマットファイルに登録される。なお、ここでいう文字には、一般の文字のみならず記号も含むものとする。認識された他の文字はその後、帳票の記入データの分析集計等に利用される。
本発明ではこのフォーマット情報の生成処理をネットワークを介して接続された2以上の帳票分類ラインにより並行して実施する。マスタサーバのフォーマットファイルには、他のサーバから転送される仮登録フォーマット情報が登録され、その後に新たなフォーマット情報を必要とする帳票分類ラインに供給する。フォーマット情報の転送要求は、個別にあるいは一括してオペレータのサーバ操作や自動的な制御よって実行される。
このように帳票フォーマット情報の登録を各帳票分類ラインで分担することにより多種の帳票のフォーマット情報の登録処理を円滑に行える。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を具体例を用いて説明する。
〈具体例1〉
図1は、本発明の帳票分類管理装置具体例を示すブロック図である。
図の装置は、例えばこの図に示すように、3組の帳票分類ライン2−1,2−2,2−3がネットワーク1を介して接続された構成となっている。ネットワーク1は、例えばLAN(ローカルエリアネットワーク)等から構成される。なお、この装置には任意の数の帳票分類ラインが接続できる。各帳票分類ライン2は、分類機4、プリンタ5およびサーバ6から構成されている。なお、マスタ用の帳票分類ライン2−1には管理機能を持つ管理サーバ6Aが設けられている。分類機4は、帳票のイメージを読み取る帳票読み取り部8と、読み取ったイメージから帳票上に記載された文字を認識し、その認識結果に基づいて帳票を分類仕分けする仕分け部9と、仕分けされた帳票を格納するポケット部10等から構成される。帳票をどの程度細分類するかによってポケット部10の数は増減される。
【0009】
プリンタ5は、処理結果等を印刷出力するための装置である。管理サーバ6Aやサーバ6はこの分類機4から得られる認識結果に関する情報及び統計等の管理をするためのもので、ここでは分類仕分けの対象となる帳票のフォーマットをフォーマットファイル7から読み出して分類機4に提供する。分類機4には図示しない制御用コンピュータが接続され、帳票読み取り部8で未登録帳票のイメージを読み取ると、これを受け入れてオペレータの操作により認識すべき文字を切り出すための領域を指定したり、どの部分の文字が分類仕分けの対象となるかを指定するためのフォーマット生成処理を行う。こうして生成されたフォーマットはサーバ6を経由してフォーマットファイル7に追加登録される。なお、この具体例においては、任意のラインに設けられた分類機がフォーマット生成処理が可能な機能を持つようにする。図に示した帳票分類管理装置の詳細な動作は後で説明することにして、まず帳票の分類仕分け処理の概略動作を説明する。
【0010】
図2は、帳票の分類仕分け処理動作具体例を示す説明図である。
まず、帳票11が用意される。そして、これが帳票読み取り部8において読み取られる。この場合に、予め登録された帳票のフォーマット12を利用して文字の切り出し領域13を判別し、各文字の認識を行って文字コードを得る。これが読み取りデータ15である。
一方、帳票読み取り部8によって、帳票11を分類仕分けするための分類仕分け用データ14も読み取られる。これは数字や記号等の文字であってもよいし、またバーコードのような記号であってもよい。従って、読み取りデータ15の中に含まれていてもよいし、これとは別に帳票11の一部に記入されたものであってもよい。分類仕分け用データ14は仕分け部9に転送され、仕分け部9はその内容に従って帳票11をポケットに仕分けする。図の例では、ポケットが10A〜10Eまで5個設けられた例を示している。同時に、読み取りデータ15を用いて、仕分けされた各帳票の山について、例えば売り上げ集計処理といった各種の演算処理、統計処理等が実行される。
このように、上記の帳票のフォーマット12は、帳票11に記入された文字等を読み取るために非常に重要なデータとなる。
【0011】
再び図1に戻って、本発明の装置の具体的な処理動作を説明する。
まず、この帳票分類管理装置では、フォーマットを登録したい帳票を、任意のラインの帳票読み取り部8に読み取らせる。そして、その読み取ったイメージから作成したフォーマットをサーバ6に転送する。サーバ6は、図示しないディスプレイやキーボード等から構成されたワークステーションやパーソナルコンピュータ等から成る。
【0012】
こうして、帳票上のどの場所からどのような内容の項目を読み出して認識するかといった内容が帳票のフォーマットとして生成される。例えば、帳票の分類仕分けについては、帳票の端や裏面に記入されたバーコードを用い、その帳票の発行場所、集計対象となる金額欄等の記入位置が具体的に指定されることになる。こうして生成されたフォーマットはそのラインのフォーマットファイル7に格納される。このような作業は、未登録帳票が受け付けられると、各ライン2−1〜2−3に均等に分配して行われる。そして、例えば登録を必要とする全ての帳票についてのフォーマットファイルが生成された後、マスタとなる帳票分類ライン2−1の管理サーバ6Aをオペレータが操作し、フォーマットファイルの転送要求を行う。即ち、このマスタとなる帳票分類ライン2−1が全てのフォーマットファイルを収集管理して、必要なとき別のラインにフォーマットを配布するといった構成をとる。このために、分担して登録処理を行ったフォーマットファイルを、転送要求によってマスタとなる帳票分類ライン2−1のフォーマットファイル7に格納する。その後に、各帳票分類ライン2−2,2−3が帳票の分類仕分けを行うために必要なフォーマットファイルが改めて配布される。
【0013】
以上のような処理を行うことによって、例えば帳票分類ライン2−1の管理サーバ6Aのみが帳票のフォーマット登録処理を行う場合に比べて、オペレータの作業負担を分散し、集中的に未登録帳票が受け付けられた場合においてもその登録処理を円滑に進めることができる。
また、このような場合にも、帳票のイメージは分類機4の帳票読み取り部8により読み取るため、各ラインにフォーマット登録のための新たなコストの高い設備を追加するといった処理は不要であってコストアップを防止できる。
【0014】
〈具体例2〉
図3には、本発明の別の帳票分類管理装置具体例ブロック図を示す。
これまで説明した具体例1では、帳票分類ラインを使用するオペレータがその分類ラインの機能を利用して、帳票のフォーマット登録を実行するようにしていた。一方、この具体例では、帳票分類ラインを使用する顧客から依頼があった場合に、帳票のフォーマット登録処理を専門的に行うフォーマット登録システムを設けている。即ち、この図に示すように、この装置では、顧客が使用する帳票分類ライン2の分類機4を用いて未登録帳票のイメージを取得した場合、これを例えばMO(光磁気ディスク)16等の大容量記憶媒体に格納する。そして、この状態でフォーマット登録システム20にデータを届ける。なお、帳票分類ライン2の構成そのものは、図1に示したものと全く同様である。
【0015】
次に、このような帳票のイメージ17を受け取ったフォーマット登録システム20は、この図に示すように複数台のフォーマット生成処理機18と、フォーマットファイル生成機19及びフォーマットを格納するためのフォーマットファイル7Aを備えている。フォーマット生成処理機18は、図1を用いて説明したサーバ6と同様の機能を持ち、帳票のイメージをディスプレイ等に表示し、文字の切り出し領域設定等の処理を行う部分である。ここで、各帳票のイメージからその帳票のフォーマットが生成される。このようなフォーマット生成処理機18を複数台設けたのは、専門の多数のオペレータによってフォーマットの生成処理を分担し迅速に行うためである。そして、生成されたフォーマットはフォーマットファイル生成機19に送り込まれる。このフォーマットファイル生成機19は、複数のフォーマット生成処理機18から帳票のフォーマットを受け入れて、これを順次適当な形式でフォーマットファイル7Aに登録処理する。
【0016】
なお、フォーマット生成処理機18が、それぞれ独自にフォーマットを直接フォーマットファイル7Aに登録する構成にしてもよいし、一旦別々の記憶装置に一時格納し、そこからフォーマットファイル7Aに転送するようにしてもよい。従って、フォーマット生成処理機18とフォーマットファイル生成機19は、それぞれ別々のものであっても、また一体の構成であっても差し支えない。
こうして得られたフォーマットファイル7Aは、再び大容量の記憶媒体等を用いたりあるいは通信回線を用いて帳票分類ラインのフォーマットファイル7に格納されて使用される。
【0017】
上記のような処理を行うと次のような効果がある。帳票分類ラインにおいて、分類機4を用いて帳票のイメージを読み取るのに例えば1秒から数秒程度かかる。こうして得られた帳票のイメージは各帳票分類ラインからフォーマット登録システム20に集められる。即ち、図では帳票分類ラインには1ラインのみ示されているが、多数のユーザがこのような帳票分類ラインを使用しており、集められた帳票のイメージがサービス機関としてのフォーマット登録システム20に送られるものとする。この場合に、フォーマットの生成処理は1件に付き例えば数分程度を必要とする。従って、多数の帳票についてのフォーマット処理が必要であれば、複数のフォーマット生成処理機18を備えてこれに対応する。このような装置構成にすると、帳票のフォーマット生成処理はフォーマット登録システム20に配置された専門のオペレータによることができ、品質の高いフォーマットが効率よく得られる。また、顧客の分類機4を用いて帳票のイメージを読み取ってこれを転送するため、帳票の管理自身は顧客側で行えるし、またフォーマット登録システム20の側に帳票のイメージ読み取り設備を配置する必要がなく、設備コスト等の高騰を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の帳票分類管理装置具体例を示すブロック図である。
【図2】帳票の分類仕分け処理動作説明図である。
【図3】本発明の別の帳票分類管理装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 ネットワーク
2−1〜2−3 帳票分類ライン
4 分類機
5 プリンタ
6 管理サーバ
7 フォーマットファイル
8 帳票読み取り部
9 仕分け部
10 ポケット部
Claims (1)
- 複数の帳票分類ラインがネットワークを介して接続されている帳票分類管理装置において、
帳票分類ラインの各々が、
帳票のイメージデータの認識すべき領域を特定するためのフォーマットが登録されているフォーマットファイルと、
帳票上の文字をイメージデータとして読み取る帳票読み取り部を有して該読み取ったイメージデータから自己の前記フォーマットファイルのフォーマットに基づいて文字認識し、認識結果から該帳票を分類処理する分類機と、
分類処理された帳票の管理データを作成するためのサーバとを備え、
前記各分類機は、帳票読み取り部により未登録帳票のイメージデータを読み取ると、該イメージデータに基づいてイメージを表示し、該イメージに対するオペレータの認識すべき領域の指定操作で登録すべきフォーマット情報を生成するコンピュータを有し、
前記複数の帳票分類ラインに備えられた複数のサーバは、1つのマスタサーバと複数の他のサーバから成り、これらサーバは該生成した登録すべきフォーマットを自己のフォーマットファイルに追加登録する登録部を有し、
更に、前記複数の他のサーバは、前記マスタサーバから転送要求を受けるとフォーマットを追加登録した自己のフォーマットファイルを前記マスタサーバに転送する転送部を有し、
前記マスタサーバは、転送されてきた前記フォーマットファイルを自己のフォーマットファイルに格納すると共に該格納後の自己のフォーマットファイルを前記他の各サーバに配布する収集管理部を有する、
ことを特徴とする帳票分類管理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13760896A JP4008514B2 (ja) | 1996-05-08 | 1996-05-08 | 帳票分類管理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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