JP4007538B2 - ガス燃料供給装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高圧ガスを燃料とした燃料電池自動車、もしくは内燃機関自動車等のガス燃料供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、電気自動車の動力源等として固体高分子型の燃料電池が注目されている。
固体高分子型の燃料電池(PEFC)は、常温でも発電することが可能であり、様々な用途に実用化されつつある。
【0003】
一般に、燃料電池システムは固体高分子電解質膜を挟んで一方側にカソード極を区画し、他方側にアノード極を区画して構成されており、カソード極に供給される空気中の酸素と、アノード極に供給される水素との化学反応によって発生した電力で外部負荷を駆動するシステムである。
【0004】
このような燃料電池システムを搭載する燃料電池自動車の水素供給源を確保する方法としては、高圧タンクに圧縮した高圧水素を貯蔵して水素供給源とするのが一般的な方法である。
【0005】
一方、燃料電池自動車とは別に、ガソリンの代替エネルギー源として、NOx等の大気汚染物質の排出量が少ないことから天然ガスが見直され、自動車用の燃料として使用する場合の技術開発も積極的に行われている。
天然ガスを自動車用燃料として使用する場合には、従来から自動車用燃料として使用されているLPG(石油液化ガス)のように常温下で液体貯蔵することが困難であり、上述した水素と同様に、小型の高圧タンクに圧縮天然ガスとして貯蔵して用いるのが一般的な方法である。
【0006】
上述した高圧水素や圧縮天然ガス等のガス燃料をガス機関へ供給する技術として、例えば特開昭63−41651号公報に開示されたものがある。
このガス燃料供給装置は、図5(a)に示すように、高圧ボンベ100に充填されたガス燃料を、高圧ボンベ100から混合器103までを連結するガス供給路105に設けられた減圧手段である高圧レギュレータ101及び低圧レギュレータ102により所定の圧力に減圧した後、エンジン104の吸気側に設けられた混合器103へと導入する。混合器103に導入されたガス燃料は、混合器103内で空気と混合され、この混合ガスがエンジン104へ供給されるというものである。
【0007】
また、このガス燃料供給装置の高圧レギュレータ101は、図5(b)に示すように、減圧室101aに連通する高圧ガス通路を選択的に遮断する燃料遮断弁101bを設け、高圧レギュレータ101内の減圧室101aの圧力を検出する圧力センサ101cを設けて、前記減圧室101a内の圧力が所定圧力以上になった場合に、圧力センサ101cによりこれを検知し、前記燃料遮断弁101bにて高圧ガス通路を遮断するようになっている。
そして、前記減圧室101a内の圧力が所定圧力以上になった場合に、減圧室101a側の圧力ガスを系外に放出する安全弁101dを備えており、この安全弁101dの設定圧力は前記圧力センサ101cの設定圧力よりも低く設定されている。
【0008】
しかしながら、このような従来の技術は、高圧レギュレータ(減圧弁)101内の圧力異常検知システムであるため、安全弁101dが故障した場合には、安全弁101dから系外へガス燃料の放出があっても放出を検知できないという問題があった。
また、圧力センサ101cの遮断設定圧を安全弁101dの放出設定圧よりも高く設定しているので、ガス燃料が系外に放出されていても検知することができない場合があるという問題があった。
【0009】
本発明は、安全弁から系外へガス燃料が放出されるときの放出を検知することができるガス燃料供給装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するためになされた請求項1に記載のガス燃料供給装置は、ガス機関へガス供給路を介してガス燃料を供給するガス燃料供給装置において、前記ガス機関へ供給するガスの圧力を所定圧力に減圧する減圧手段と、前記減圧手段の下流の前記ガス供給路に設けられ、前記ガス供給路内のガス燃料を放出することで前記ガス供給路内の圧力を開放する安全弁と、前記安全弁によって開放されたガス燃料を系外に放出する放出経路と、前記放出経路に設けられ、前記放出経路内が所定の圧力になるまで封止する封止手段と、前記放出経路に設けられ、ガス燃料の放出量を検知する放出量検知手段と、を備え、前記放出量が第一の所定量を超えたときに、前記ガス機関の利用者に報知する報知手段と、前記放出量が前記第一の所定量よりも大きい第二の所定量を超えたときに、前記ガス機関へのガス燃料の供給を遮断する遮断弁と、をさらに備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項1に記載の発明によると、例えば安全弁のすわりが悪い事などから発生するガス漏れや減圧手段の故障によって中圧配管の圧力が所定圧力以上になった場合に発生する安全弁からのガス燃料の放出等を検知することができる。また、放出経路に、この放出経路内の圧力が所定の圧力になるまで封止する封止手段を備えたことにより、放出量検知手段の精度を向上させることができる。また、放出量が第一の所定量を超えたときに、ガス機関の利用者に報知する報知手段を備えたことにより、放出量が少量の場合に、ガス機関の運転を停止せずに、安全弁からガス燃料が放出されていることを報知することができる。また、放出量が第一の所定量よりも大きい第二の所定量を超えたときに、ガス機関へのガス燃料の供給を遮断する遮断弁を備えたことにより、ガス燃料の系外への多量な放出を止めることができる。
【0012】
請求項2に記載のガス燃料供給装置は、前記減圧手段と前記安全弁との間の前記ガス供給路に、さらに遮断弁を設けたことを特徴とする請求項1に記載のガス燃料供給装置である。
【0014】
請求項3に記載のガス燃料供給装置は、前記ガス燃料は水素であり、前記放出量検知手段として水素吸蔵合金を設け、前記安全弁からの水素放出時におきる水素吸蔵反応の反応熱を、温度センサを使用して検知することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のガス燃料供給装置である。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明に係るガス燃料供給装置は、減圧手段の制御圧力の異常上昇時に、ガス燃料を系外に放出する安全弁を備えた高圧ガスを燃料とする車両において、安全弁のガス放出経路内にガス燃料が放出されたのを検知する放出検知手段と、運転者へガス燃料の放出を知らせる報知手段と、安全弁からのガス燃料の放出を検知した際に、ガス燃料の供給を遮断する遮断弁とを備えたガス燃料供給装置である。
【0019】
以下、本発明に係るガス燃料供給装置の実施の形態について図1から図4を参照して説明する。
尚、ここでは本発明に係るガス燃料供給装置を燃料電池自動車に適用した場合について説明する。
【0020】
最初に、本発明に係る第一実施形態のガス燃料供給装置について図1を参照して説明する。尚、図1は、本発明に係る第一実施形態のガス燃料供給装置の全体の構成図である。
【0021】
第一実施形態のガス燃料供給装置は、図1に示すように、
タンクのガス燃料の出口に遮断弁2を有し、高圧のガス燃料である水素を貯蔵する燃料タンク1と、
前記遮断弁2の下流のガス供給路3に設けられ、ガス機関である燃料電池へ供給する水素の圧力を所定圧力に減圧する減圧手段である減圧弁4と、
前記減圧弁4の下流に設けられ、ガス供給路3内の圧力を開放する安全弁5と、
前記安全弁5によって開放された水素を系外に放出する放出経路である放出配管6と、
前記放出配管6の一端部に設けられ、ガス燃料である水素の系外への放出を所定の圧力になるまで封止する封止手段である破裂板7と、
前記放出配管6に設けられ、水素の放出を検知する放出検知手段としての圧力センサ8と、
前記圧力センサ8からの電気出力信号により、燃料タンク1の遮断弁2を制御する制御装置9と、
から主要部が構成される。
【0022】
このように構成される第一実施形態のガス燃料供給装置の作用について、図1を参照して説明する。
尚、燃料タンク1には、予め高圧の水素が貯蔵(例えば充填圧力35MPaG)されている。
(1)車両のイグニッションスイッチON。
(2)水素は、燃料タンク1から遮断弁2を経由してガス供給路3に設けられた減圧弁4へと導入される。
(3)減圧弁4へ導入された水素は、圧力を35MPaGから例えば1MPaG(所定圧力)に減圧される。
(4)1MPaG(所定圧力)に減圧された水素は、さらに減圧弁4下流の安全弁5を経由して、安全弁5下流のガス機関である燃料電池へと供給される。燃料電池へ供給された水素は、燃料電池へ供給される酸化剤である空気中の酸素と反応して発電する。
尚、前記安全弁5として、本実施形態では、ばね式の安全弁5を使用しているが、ガス供給路3内の圧力を開放できるものであれば何でも良く、例えば破裂板のようなものでも代用できる。
【0023】
(5)このようにして燃料電池へ水素を供給しているときに、減圧弁4の故障により減圧弁4の下流側のガス供給路3内で圧力の異常上昇が発生し、安全弁5が例えば2MPaGで開弁すると、水素が放出配管6内へ放出されるため、放出配管6に設けられた圧力センサ8の圧力測定値(電気出力信号)が変化するので水素の放出配管6への放出を検知することができる。
【0024】
また、圧力検出感度を高めるため、放出配管6には封止手段である破裂板7が設けられている。この破裂板7は、水素の放出量が大きい場合に、放出配管6内の圧力が封止解除圧力、例えば500kPaG以上となったら破裂し、放出配管6の封止が解除されるようになっている。
【0025】
尚、本実施形態では、放出検知手段として圧力センサ8を使用しているが、圧力センサ8の替わりに圧力スイッチを設けてもよい。
また、封止手段である破裂板7に歪ゲージを取り付けるなどして放出を検知するようにしてもよい。
【0026】
(6)放出配管6内に設けた圧力センサ8の指示値が閾値、例えば200kPaGを超えたときには、遮断弁2を閉じて燃料電池への水素の供給を遮断するように制御装置9により制御される。
【0027】
このような構成と作用を有する第一実施形態のガス燃料供給装置によれば、高圧水素を燃料とする燃料電池自動車において、ガス供給路3に備えた安全弁5からの水素の放出配管6内に水素の放出を検知する圧力センサ8を備えたことにより、減圧弁4の減圧機能が損なわれた場合の安全弁5からの水素放出や安全弁5がずれていることによる水素漏れを検知することができる。
また、水素の放出を検知したらガス供給路3を遮断するようにしたので、系外(車外)への水素放出量を減らすことができるとともに、封止手段を設けることによって微量の水素放出ならば未然に系外(車外)への放出を止めることができる。
【0028】
次に、第二実施形態のガス燃料供給装置について図2を参照して説明する。
尚、図2は、第二実施形態のガス燃料供給装置の全体の構成図である。
第二実施形態のガス燃料供給装置と第一実施形態のガス燃料供給装置との構成の違いは、第二実施形態のガス燃料供給装置においては、安全弁5からの水素の放出配管6に、第一実施形態の圧力センサの替わりにガスセンサ(本実施形態では水素ガスセンサ12)を設け、減圧弁4と安全弁5との間にさらに遮断弁11を設けた点である。
尚、第一実施形態のガス燃料供給装置と同じ部材については、同じ符号を付して説明する。
【0029】
このように構成される第二実施形態のガス燃料供給装置の作用について、図2を参照して説明する。
尚、燃料タンク1には、予め高圧の水素が貯蔵(例えば充填圧力35MPaG)されている。
(1)車両のイグニッションスイッチON。
(2)水素は、燃料タンク1から遮断弁2を経由してガス供給路3に設けられた減圧弁4へと導入される。
(3)減圧弁4へ導入された水素は、圧力を35MPaGから例えば1MPaG(所定圧力)に減圧される。
(4)1MPaG(所定圧力)に減圧された水素は、さらに減圧弁4下流の遮断弁11及び安全弁5を経由して、安全弁5下流のガス機関である燃料電池へと供給される。燃料電池へ供給された水素は、燃料電池へ供給される酸化剤である空気中の酸素と反応して発電する。
【0030】
(5)このように燃料電池へ水素を供給しているときに、減圧弁4の故障により減圧弁4の下流側のガス供給路3内で圧力の異常上昇が発生し、安全弁5が例えば2MPaGで開弁すると、水素が放出配管6内へ放出されるため、放出配管6に設けられた水素ガスセンサ12の濃度測定値(電気出力信号)が変化するので水素の放出配管6への放出を検知することができる。
【0031】
また、水素ガスの放出検出感度を高めるため、放出配管6には封止手段である破裂板7が設けられている。この破裂板7は、水素の放出量が大きい場合に、放出配管6内の圧力が封止解除圧力、例えば500kPaG以上となったら破裂し、放出配管6の封止が解除されるようになっている。
【0032】
(6)尚、本実施形態では、安全弁5からの水素の放出配管6に水素ガスセンサ12を設けて水素の放出を検知しているが、水素ガスセンサ12の替わりに酸素ガスセンサを用いて、安全弁5からの水素放出時における酸素濃度の低下を検知するようにしてもよい。また、ガス燃料に水素を用いる場合には、放出配管6内に水素吸蔵合金を設置して、安全弁5からの水素放出時におきる水素吸蔵反応の反応熱(発熱)を温度センサ、例えばサーミスタを使用して水素の放出を検知するようにしてもよい。
【0033】
(7)放出配管6内に設けた水素ガスセンサ12の指示値が閾値、例えば2500ppmを超えたときには、2つの遮断弁、すなわち遮断弁2及び遮断弁11を閉じて燃料電池への水素の供給を遮断するように制御装置9で制御される。
【0034】
このような構成と作用を有する第二実施形態のガス燃料供給装置によれば、高圧水素を燃料とする燃料電池自動車において、ガス供給路3に備えた安全弁5からの水素の放出配管6内に水素の放出を検知する水素ガスセンサ12を備えたことにより、減圧弁4の減圧機能が損なわれた場合の安全弁5からの水素放出や安全弁5がずれていることによる水素漏れを検知することができる。
また、水素の放出を検知したらガス供給路3を遮断するようにしたので、系外(車外)への水素放出量を減らすことができるとともに、封止手段を設けることによって微量の水素放出ならば未然に系外(車外)への放出を止める事ができる。
さらに水素の放出があれば、2つの遮断弁2,11によりガス供給路3を2重に遮断するので、燃料タンク1から遮断弁11までの配管中の高圧水素の系外(車外)への放出も止めることができるため、第一実施形態のガス燃料供給装置よりも水素放出量を減少させることができる。
【0035】
次に、第三実施形態のガス燃料供給装置について図3を参照して説明する。
尚、図3は、第三実施形態のガス燃料供給装置の全体の構成図である。
第三実施形態のガス燃料供給装置と第二実施形態のガス燃料供給装置との構成の違いは、第三実施形態のガス燃料供給装置は、安全弁5からのガス燃料の放出配管6に、第二実施形態の水素ガスセンサの替わりに流量計(本実施形態ではタービン式流量計13)を設けた点、第二実施形態の燃料タンクの出口に設けた遮断弁とガス供給路に設けた減圧弁とを一体化した遮断弁付き減圧弁14を燃料タンク1に設け、かつ第二実施形態のガス供給路に設けていた遮断弁を省略した点、第二実施形態の放出配管に設けられていた破裂板が廃止された点である。
尚、図3において第二実施形態のガス燃料供給装置と同じ部材については、同じ符号を付して説明する。
【0036】
このように構成される第三実施形態のガス燃料供給装置の作用について、図3を参照して説明する。
尚、燃料タンク1には、予め高圧の水素が貯蔵(例えば充填圧力35MPaG)されている。
(1)車両のイグニッションスイッチON。
(2)水素は、燃料タンク1の水素出口に設けられた遮断弁である遮断弁付き減圧弁14により例えば1MPaG(所定圧力)に減圧される。
尚、遮断弁である遮断弁付き減圧弁14は、遮断弁の下流に減圧弁を設けた構造をしている。
(3)遮断弁付き減圧弁14により減圧された水素は、遮断弁付き減圧弁14下流のガス供給路3に設けられた安全弁5を経由して、安全弁5下流のガス機関である燃料電池へと供給される。
(4)燃料電池へ供給された水素は、燃料電池へ供給される酸化剤である空気中の酸素と反応して発電する。
【0037】
(5)このように燃料電池へ水素を供給しているときに、遮断弁付き減圧弁14の故障により遮断弁付き減圧弁14の下流側のガス供給路3内で圧力の異常上昇が発生し、安全弁が例えば2.0MPaGで開弁すると、水素が放出配管6内へ放出されるため、放出配管6に設けられたタービン式流量計13の流量測定値(電気出力信号)が変化するので水素の放出を検知することができる。
【0038】
(7)放出配管6内に設けたタービン式流量計13の指示値が閾値、例えば10L/minを超えたときには、遮断弁付き減圧弁14を閉じて燃料電池への水素の供給を遮断するように制御装置9により制御される。
【0039】
このような構成と作用を有する第三実施形態のガス燃料供給装置によれば、高圧水素を燃料とする燃料電池自動車において、ガス供給路3に備えた安全弁5からの水素の放出配管6内に水素の放出を検知するタービン式流量計13を備えたことにより、遮断弁付き減圧弁14の減圧機能が損なわれた場合の安全弁5からの水素放出や安全弁5がずれていることによる水素漏れを検知することができる。
また、安全弁からの水素の放出を検知したらガス供給路3を遮断するようにしたので、系外(車外)への水素放出量を減らすことができる。
【0040】
次に、本発明に係るガス燃料供給装置において、ガス燃料である水素の供給を遮断するときに、上述したようにただ遮断弁を遮断するだけでなく、安全弁から放出配管へ放出される水素の放出度合いにより、ガス機関の利用者である燃料電池自動車の運転者への警告だけで止めておくか、それとも水素の供給を遮断するまで行うかに分けて判断するときの判断フローチャートについて図1及び図4を参照して説明する。
尚、図4(a)は、放出配管内の圧力値と2つの所定の圧力値との大小関係から判断する場合の判断フローチャート、図4(b)は、放出管内の圧力上昇率と2つの所定の圧力上昇率との大小関係から判断する場合の判断フローチャートである。
【0041】
ここでは、放出検知手段として、放出配管6内の圧力を検出する圧力検出手段として圧力センサ8を設け、前記放出配管6内の圧力値Pが、水素の最小許容放出量に相当する圧力値(所定圧力)を超えたときに水素が放出されていることを検知するようにしたものである。
このように検知することで、安全弁5の故障による水素の放出が検知できるようになり、減圧弁4が正常で安全弁5のみ故障した場合においても水素の供給を遮断することができる。
【0042】
最初に、放出配管6内の圧力値と2つの所定の圧力値との大小関係から運転者への警告だけで止めておくか、ガス燃料の供給を遮断するまで行うかを判断する場合の判断フローチャートについて図1及び図4(a)を参照して説明する。
(1)放出配管6内の圧力値Pを、圧力検出手段である圧力センサ8の電気出力信号として制御装置9に読み込む(S1)。
(2)読み込んだ圧力値Pが、所定量である第一の所定圧力値、例えば100kPaGを超えているかどうかを判断する(S2)。
尚、第一の所定圧力値である100kPaGは、安全弁5から放出配管6内へ所定量の水素を放出したきの圧力値である。
(3)読み込んだ圧力値Pが100kPaG以下の場合は、S1に戻る。
(4)読み込んだ圧力値Pが100kPaGを超える場合は、報知手段である警告灯10を点灯する(S3)。
【0043】
このように安全弁5から放出配管6への水素の放出量を検知する放出量検知手段として圧力検出手段である圧力センサ8を備え、前記放出量が所定量である第一の所定圧力値である100kPaGを超えるときは、燃料電池自動車の運転者に報知する報知手段である警告灯10を点灯するようにしたので、放出量が少量の場合は、燃料電池の運転を停止せずに、安全弁5から水素が放出されているのを運転者に報知することができる。
【0044】
(5)読み込んだ圧力値Pが100kPaGを超える場合は、さらに読み込んだ圧力値Pが、第二の所定量である第二の所定圧力値、例えば200kPaGを超えているかどうかを判断する(S4)。
(6)読み込んだ圧力値Pが200kPaG以下の場合はS4に戻る。
(7)読み込んだ圧力値Pが200kPaGを超える場合は、燃料電池への水素の供給を遮断弁2により遮断する(S5)。
【0045】
このように安全弁5から放出配管6への放出量が、第一の所定圧力値よりも大きい第二の所定圧力値を超えるときは、燃料電池への水素の供給を遮断するようにしたので、水素の系外への多量な放出を止めることができる。
【0046】
次に、放出配管6内の圧力上昇率と2つの所定の圧力上昇率との大小関係から運転者への警告だけで止めておくか、ガス燃料の供給を遮断するまで行うかを判断する場合の判断フローチャートについて図1及び図4(b)を参照して説明する。
(1)放出配管6内の圧力値Pを、圧力検出手段である圧力センサ8の電気出力信号として制御装置9に読み込み圧力上昇率ΔPを算出する(S10)。
尚、圧力上昇率ΔPは、圧力の変化分を、単位時間で割った値である。
(2)算出した圧力上昇率ΔPが、所定量である第一の所定圧力上昇率を超えているかどうかを判断する(S11)。
(3)圧力上昇率ΔPが第一の所定圧力上昇率以下の場合は、S10に戻る。
(4)圧力上昇率ΔPが第一の所定圧力上昇率を超えている場合は、報知手段である警告灯10を点灯する(S12)。
【0047】
このように安全弁5から放出配管6への水素の放出量を検知する放出量検知手段として圧力検出手段である圧力センサ8を備え、前記放出量が所定量である第一の所定圧力上昇率を超えるときは、燃料電池自動車の運転者に報知する報知手段である警告灯10を点灯するようにしたので、放出量が少量の場合は、燃料電池の運転を停止せずに、安全弁5から水素が放出されているのを運転者に報知することができる。
【0048】
(5)算出した圧力上昇率ΔPが所定量である第一の所定圧力上昇率を超えている場合は、さらに第二の所定量である第二の所定圧力上昇率を超えているかどうかを判断する(S13)。
(6)圧力上昇率ΔPが第二の所定圧力上昇率以下の場合はS13に戻る。
(7)圧力上昇率ΔPが第二の所定圧力上昇率を超えている場合は、燃料電池への水素の供給を遮断弁2により遮断する(S14)。
【0049】
このように安全弁5から放出配管6への水素放出量が、第一の所定圧力上昇率よりも大きい第二の所定圧力上昇率を超えるときは、燃料電池への水素の供給を遮断弁2により遮断するので、水素の系外への多量な放出を止めることができる。
また、圧力値と圧力上昇率の2つのパラメータをもって制御することも可能である。例えば、圧力値が第一の所定圧力値以下、すなわち報知する圧力以下である場合でも圧力上昇率が第一の所定圧力上昇率を超える場合には報知または遮断するようにすることで、より精度の高い制御が可能になる。
また、本フローチャートでは、放出検知手段に圧力センサ8を用いた例を紹介したが、他の実施形態における放出検知手段(水素ガスセンサ、流量センサ)を用いた場合にも適用できる。
【0050】
最後に、本発明は上述した第一実施形態から第三実施形態のガス燃料供給装置に限定されるものではなく、発明の技術的範囲を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施可能である。
例えば封止手段として破裂板を設けたが、所定の圧力になるまで封止することができれば他の方法でも実施可能である。例として系外から放出配管内へのゴミなどの侵入防止するためのゴムキャップを放出配管の先端に取り付けるが、そのゴムキャップを管内圧力が所定の圧力になるまで封止するように設定すれば、封止手段として代用することができる。
また、ガス燃料として水素を例示したが、本発明のガス燃料供給装置は、水素以外の高圧ガスのガス燃料供給装置としても適用できるのは言うまでもない。
【0051】
【発明の効果】
以上の構成と作用からなる本発明によれば、以下の効果を奏する。
1.請求項1に記載の発明によれば、安全弁からのガス燃料の放出を検知できる。
2.請求項に記載の発明によれば、前記放出経路には、前記放出経路内の圧力が所定の圧力になるまで封止する封止手段を備えたことにより、放出検知手段の精度を向上させることができる。
3.請求項に記載の発明によれば放出量が第一の所定量を超えたときは、前記ガス機関の利用者に報知する報知手段を備えたことにより、放出量が少量の場合に、ガス機関の運転を停止せずに、安全弁からガス燃料が放出されていることを報知することができる。
4.請求項に記載の発明によれば、放出量が第一の所定量よりも大きい第二の所定量を超えたときは、前記ガス機関へのガス燃料の供給を遮断する遮断弁を備えたことにより、ガス燃料の系外への多量な放出を止めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第一実施形態のガス燃料供給装置の全体の構成図である。
【図2】本発明に係る第二実施形態のガス燃料供給装置の全体の構成図である。
【図3】本発明に係る第三実施形態のガス燃料供給装置の全体の構成図である。
【図4】(a)放出配管内の圧力値と2つの所定の圧力値との大小関係から、燃料電池自動車の運転者への警告だけで止めておくか、それとも水素の供給を遮断するまで行うかを判断する場合の判断フローチャートである。
(b)放出配管内の圧力上昇率と2つの所定の圧力上昇率との大小関係から、燃料電池自動車の運転者への警告だけで止めておくか、それとも水素の供給を遮断するまで行うかを判断する場合の判断フローチャートである。
【図5】(a)従来のガス燃料供給装置を示す図である。
(b)図5(a)のA部拡大図である。
【符号の説明】
1 燃料タンク
2 遮断弁
3 ガス供給路
4 減圧弁(減圧手段)
5 安全弁
6 放出配管(放出経路)
7 破裂板(封止手段)
8 圧力センサ(放出検知手段)
9 制御装置
10 警告灯(報知手段)
11 遮断弁
12 水素ガスセンサ(放出検知手段)
13 タービン式流量計(放出検知手段)
14 遮断弁付き減圧弁(遮断弁)

Claims (3)

  1. ガス機関へガス供給路を介してガス燃料を供給するガス燃料供給装置において、
    前記ガス機関へ供給するガスの圧力を所定圧力に減圧する減圧手段と、
    前記減圧手段の下流の前記ガス供給路に設けられ、前記ガス供給路内のガス燃料を放出することで前記ガス供給路内の圧力を開放する安全弁と、
    前記安全弁によって開放されたガス燃料を系外に放出する放出経路と、
    前記放出経路に設けられ、前記放出経路内が所定の圧力になるまで封止する封止手段と、
    前記放出経路に設けられ、ガス燃料の放出量を検知する放出量検知手段と、を備え、
    前記放出量が第一の所定量を超えたときに、前記ガス機関の利用者に報知する報知手段と、
    前記放出量が前記第一の所定量よりも大きい第二の所定量を超えたときに、前記ガス機関へのガス燃料の供給を遮断する遮断弁と、をさらに備えたことを特徴とするガス燃料供給装置。
  2. 前記減圧手段と前記安全弁との間の前記ガス供給路に、さらに遮断弁を設けたことを特徴とする請求項1に記載のガス燃料供給装置。
  3. 前記ガス燃料は水素であり、
    前記放出量検知手段として水素吸蔵合金を設け、前記安全弁からの水素放出時におきる水素吸蔵反応の反応熱を、温度センサを使用して検知することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のガス燃料供給装置。
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