JP4007536B2 - チョークコイル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般用電子機器あるいは産業用電子機器に利用されるチョークコイルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のチョークコイルにおいて、例えばMn−Znフェライト等のMn系フェライトをコア部に使用する場合、Mn系フェライトが導電性を有するためにコイルおよび電極との電気的絶縁を必要とし使用し難かった。
【0003】
また、一般にチョークコイルはインダクタンス値が大きく、直流重畳特性の良いものが求められている。しかし、従来のチョークコイルは、電流値が高くなるに伴い磁気的飽和によりインダクタンス値が低下し直流重畳特性が悪くなる。そこで、インダクタンス値および直流重畳特性を良くするためにチョークコイルのコア部に透磁率の高いMn系フェライトの使用が必要となっていた。
【0004】
そこで、従来のチョークコイルではMn系フェライトを使用するために、Mn系フェライトで形成されたコア部を樹脂でコーティングし絶縁被膜を施したり、Mn系フェライトに含まれるMnの濃度を低くし実用上問題のない程度まで電気抵抗を大きくして使用するといった方法がとられていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記のように構成された従来のチョークコイルにおいて、導電性を有するMn系フェライトで形成されたコア部を樹脂でコーティングし絶縁被膜を施すと、コーティングによりギャップが形成されインダクタンス値が低下する。そこで低下したインダクタンス値を補うためにコイルの巻数を多くしなければならなくなる。そうすることにより直流抵抗は大きくなり、また製品も大型化する。また、コーティングをすることにより製造工程が増加しコストアップを招来する。つぎに、Mn系フェライトに含まれるMnの濃度を低くすると、透磁率が低下し、インダクタンス値および直流重畳特性も低下する。
【0006】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたもので、導電性をもつ磁性材料の用途をひろげることができ、また、インダクタンス値が高く直流重畳特性が良好であり、さらに製造コストの安価なチョークコイルを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を達成するために、請求項1に係る本発明のチョークコイルは、頂壁および頂壁と一体に形成された磁心部とを有する、Mnを含むフェライトで形成された導電性の磁性体からなるT型コアと、前記磁心部を収納する筒部および筒部と一体に形成され筒部の一端または両端に鍔部が設けられた電気絶縁性を有するボビンと、前記筒部に巻線を巻回したコイルと、前記コイルを収容する凹部が形成され前記コイルの始端および終端がそれぞれ接続される電極が設けられた電気絶縁性を有する磁性体からなるPOT型コアとを備えており、前期電極と、前記 T 型コアの間に、前期電気絶縁性を有するボビンの鍔部が介在することを特徴としている。
【0008】
前記請求項1に記載の構成において、電気絶縁性を有するボビンがT型コアとコイルおよびT型コアと電極の間を電気的に絶縁するため、Mnを含むフェライトで形成された導電性を有する磁性体からなるT型コアであっても使用可能となる。
【0009】
また、T型コアをボビンに嵌入するといった簡単な構成であるため製造が容易でありコストの低減を図ることができる。
【0011】
また、T型コアを透磁率の高いMnを含むMn系のフェライトで形成しているため、インダクタンス値および直流重畳特性に最も寄与する磁芯部の透磁率を高くすることができインダクタンス値が高く直流重畳特性の良好なチョークコイルが得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のチョークコイルの実施の形態の構成例を図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態に係るチョークコイルの分解斜視図である。図2は本発明の実施の形態に係るチョークコイルの上面図である。図3は本発明の実施の形態に係るチョークコイルの下面図である。図4は本発明の実施の形態に係るチョークコイルの断面図である。
【0013】
図1乃至図4において、導電性を有するMn系のフェライトにより形成されたT型コア11は略円形をした頂壁1および頂壁1と一体に形成された円柱状の磁芯部2を備える。T型コア11の磁芯部2は電気絶縁性を有する樹脂からなるボビン12に形成された貫通孔を有する筒部4に嵌入される。磁芯部2と筒部4は同じ長さに形成されているため、磁芯部2の下端と筒部4の下端は平面を形成している。また、ボビン12の一方に筒部4と一体に形成され頂壁1とほぼ同径を有する鍔部3の上面はT型コア11の頂壁1の下面に接している。このようにして筒部4および鍔部3によりT型コア11は固定されている。
【0014】
つぎに、ボビン12の筒部4に絶縁被膜を施した巻線を巻回しコイル5が形成される。コイル5は電気絶縁性を有するNi系フェライトにより構成されているPOT型コア6に形成された凹部8に収容される。POT型コア6にはそれぞれ対面する位置にコの字型の電極7a、7bが狭持されている。コイル5の始端および終端はそれぞれ電極7a、7bに接続されている。また、T型コア11とPOT型コア6はエポキシ系の接着剤により接着固定されて位置決めされている。
【0015】
このように、ボビン12が導電性を有するT型コア11とコイル5の間およびT型コア11と電極7a、7bの間を電気的に絶縁しているため導電性を有するMn系のフェライトコアを使用することができる。また、チョークコイル13が実装される基板と接する底部が電気絶縁性を有するNi系のフェライトで形成されていることにより基板と底部との絶縁を取るための他の絶縁部材は必要がない。
【0016】
なお、本発明に係るチョークコイルは前記実施の形態に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更することができる。
【0017】
【発明の効果】
以上の通り、本発明のチョークコイルによれば、透磁率が高く導電性を有する磁性材料を磁芯として使用することができるので、導電性をもつ磁性材料の用途をひろげることができる。また、透磁率の高い磁性材料を使用できることによりインダクタンス値が高く直流重畳特性が良好なチョークコイルを得ることができる。さらに、T型コアを電気絶縁性を有するボビンに嵌入するという簡単な構成なので製造が容易でコストが安価であるというすぐれた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るチョークコイルの分解斜視図。
【図2】本発明の実施の形態に係るチョークコイルの上面図。
【図3】本発明の実施の形態に係るチョークコイルの下面図。
【図4】図2におけるA−A線における断面図。
【符号の説明】
1 頂壁
2 磁芯部
3 鍔部
4 筒部
5 コイル
6 POT型コア
7a、7b 電極
8 凹部
11 T型コア
12 ボビン
13 チョークコイル
Claims (1)
- 頂壁および頂壁と一体に形成された磁心部とを有する、Mnを含むフェライトで形成された導電性の磁性体からなるT型コアと、前記磁心部を収納する筒部および筒部と一体に形成され筒部の一端または両端に鍔部が設けられた電気絶縁性を有するボビンと、前記筒部に巻線を巻回したコイルと、前記コイルを収容する凹部が形成され前記コイルの始端および終端がそれぞれ接続される電極が設けられた電気絶縁性を有する磁性体からなるPOT型コアとを備えており、前記電極と、前記 T 型コアの間に、前記電気絶縁性を有するボビンの鍔部が介在することを特徴とするチョークコイル。
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