JP2001143940A - 低プロファイル変圧器および低プロファイル変圧器を製造するための方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 少なくとも２つの電気巻線と１つの強磁性ベ
ース部材とを含んでいる低プロファイル電気変圧器を提
供する。 【解決手段】 そのベース部材はコア構造および複数の
終端構造を提供する一体構造である。その電気巻線はそ
のコア構造の回りに配置され、回路の中の電気的取り付
けのための終端構造によって取り付けられる複数のリー
ド構造を提供する。少なくとも電気巻線および複数の終
端構造と、複数の終端サイトを有しているベース部材と
を備えている低プロファイル変圧器を製造するための方
法であって、（ａ）電気巻線構造と、ベース部材とを組
み立てるステップと、（ｂ）組立て時に、複数の終端サ
イトのうちの少なくともいくつかによって複数の電気的
終端構造を取り付け、電気回路の内部の接続のための複
数の電気的終端位置を提供するステップとを含む。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、電気変圧器に関
し、特に、組み立てられた状態でのプロファイルが低い
電気変圧器に関する。また、本発明は、低プロファイル
変圧器を製造するための方法にも関する。

【０００２】

【従来の技術】現代の工業環境においては、電気変圧器
を使うための用途は過去にそうであったのと同様に数多
くある。実際、いくつかの産業においては、絶縁のた
め、電源のため、そして他の周知の用途のために、電気
変圧器に対する需要がさらに多い。さらに、変圧器を使
用している装置は、近年においては益々小型のパッケー
ジへ進化してきている。たとえば、携帯電話は、バッグ
電話または自動車のトランクの中に電子回路が取り付け
られている自動車電話から、タバコの箱サイズまたはそ
れより小さいサイズの携帯電話へ縮小されてきている。
この縮小のすべてが、小さい装置の製造に使われる部品
自体がより小さくなければならないことを要求する。変
圧器も例外ではない。

【０００３】従来の変圧器は、プラスチック製のボビン
またはヘッダ上に電線を巻き、そしてそれぞれの巻線を
ボビンにおいて終端することによって作られている。そ
の後、ボビンの巻線ユニットが、この分野の技術におい
て周知のように、変圧器の電気的特性を向上させるため
に磁気コアと一緒に組み立てられる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、そのようなボ
ビンまたはヘッダの使用は、変圧器製品の高さに大きく
影響することが分かってきた。完成品の変圧器の高さの
５０％までがその巻線を支持するために使われるボビン
またはヘッダのためである可能性がある。

【０００５】小型の装置のために低プロファイル変圧器
を製造するための１つの方法は、その変圧器のボビン、
コア、およびすべてを平坦化することであった。しか
し、この解決策には欠点がある。平坦化された構成の結
果として、配線の径路長がその巻線の各ターンについて
より長くなり、同じ巻き数の平坦化されていない変圧器
に比べて直流（ＤＣ）抵抗が大きくなる。したがって、
平坦化された変圧器の性能は、同じ巻き数に対する平坦
化されていない設計の変圧器の場合より劣る可能性があ
り、また、動作時により多くの電力が消費される。

【０００６】平坦化された変圧器の設計のもう１つの短
所は、回路の中に組み込まれた時にその部品が比較的大
きい「フートプリント」を占めることである。そのよう
な大きいフートプリントの結果として、その変圧器は回
路の中でより大きな場所を取り、したがって、先ず最初
にその部品の平坦化の目的を阻害し、小型の製品に対す
る小型の回路の提供を阻害する。

【０００７】設計者が変圧器をより小型にしようとする
際、もう１つの問題に遭遇する。すなわち、そのコアは
物理的に頑健性が小さくなり、壊れやすくなる。小さい
変圧器のさらにもう１つの問題は、変圧器のコアの断面
積を減らすことによってサイズにおける減少が実現され
る時に起こる。コアの断面積が小さい変圧器を動作させ
ることによって、コアの消費電力損失が大きなり、そし
て誘導磁束通過容量などの初期電気的特性の劣化が生じ
る。また、巻線の断面、または領域が減ることによっ
て、インダクタンスが減少し、その磁気装置が提供する
ことができる電力が制限される。

【０００８】コンパクトな構成を実現するために効率を
犠牲にしないプロファイルの低い変圧器に対するニーズ
がある。また、その高さをより低くするために回路の中
の余分な面積を占める必要のない低プロファイル変圧器
に対するニーズもある。さらに、変圧器のプロファイル
を低くすることが、その部品の頑健性を犠牲にせず、あ
るいはその部品のコア損失を増加させないことが重要で
ある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明の好適な実施形態
は、低プロファイル磁気装置であり、好適には、少なく
とも２つの電気巻線および１つの強磁性ベース部材を含
んでいる電気変圧器の形式での磁気装置が好ましい。そ
のベース部材は、好適には、１つのコア構造および複数
の終端構造を提供する一体構造であることが好ましい。
電気巻線はコア構造の回りに配置され、回路内の電気的
取り付けのための終端構造と一緒に取り付けられる複数
のリード構造を提供する。また、本発明は、低プロファ
イル磁気装置を製造するための方法も含む。その好適な
実施形態においては、少なくとも電気巻線および複数の
終端構造を含んでいる電気巻線構造を有し、そしてベー
ス部材が複数の終端サイトを有している低プロファイル
変圧器を製造するための本発明の方法は、（ａ）電気巻
線構造およびベース部材を組み立てるステップと、
（ｂ）組立て時に、複数の終端サイトの少なくともいく
つかについて複数の電気的終端構造を取り付け、電気回
路の内部の接続に対する複数の電気的終端位置（ｌｏｃ
ｉ）を提供するステップとを含む。

【００１０】その好適な実施形態においては、本発明の
装置はそのベース部材上に絶縁層を有する。その最も好
適な実施形態においては、その絶縁層はエポキシ材料ま
たはパラレン（ｐａｒａｌｅｎｅ）などの絶縁材料のコ
ーティングである。

【００１１】したがって、本発明の好適な実施形態は、
１つの強磁性コアおよびボンディング可能な巻線リング
または銅箔の平坦なシートを含む。その巻線リングまた
はシート銅箔はボビンまたはヘッダを介在させずに、そ
のコアに直接組み付けられる。その巻線リングは互いに
絶縁されており、電気的接続を容易にするために、各配
線の端が露出するように絶縁が剥がされている。シート
銅箔を含んでいるこの実施形態においては、シート銅箔
は、好適には、その銅箔の上下に絶縁用スペーサを有し
ていることが好ましい。この好適な実施形態において
は、その巻線リングまたは銅箔と強磁性ベースまたはコ
アとの間の唯一の物理的接続は、そのベース部材の個々
の取付けポストの回りの絶縁が剥がされた配線の端また
は箔の巻線である。巻線リングまたは箔とコアとの間の
電気的接続はない。というのは、以前に説明されたよう
に、そのコアは、好適には、パラレンの絶縁コーティン
グであることが好ましい絶縁されたものであるからであ
る。これによって、取付けポストの回りに巻かれた露出
された配線または箔が残り、そしてその装置はプリント
配線基板などの基板上に、赤外線リフロー・ソルダリン
グ、蒸気相リフロー・ソルダリング、ウェーブ・ソルダ
リング、導電性エポキシ、または他の取付け方法などの
接続技術によって表面実装することができる。

【００１２】変圧器製品の磁束のインテグリティを向上
させるため以外に、そのパッケージの物理的インテグリ
ティを改善するために、リッド（好適には、強磁性であ
ることが好ましい）を付加することができる。

【００１３】したがって、本発明の目的はコンパクトな
構成を実現するために効率を犠牲にすることのない、低
プロファイル変圧器を提供することである。本発明のさ
らにもう１つの目的は、より低い高さを実現するために
回路の中に余分の面積を占有する必要のない、低プロフ
ァイル変圧器を提供することである。

【００１４】本発明のさらにもう１つの目的は、その部
品の頑健性を犠牲にすることのない、あるいはその部品
の損失を増加させることのない低プロファイル変圧器を
提供することである。

【００１５】本発明の更なる目的および特徴は、添付図
面に関連して考察される時、以下の明細書および特許請
求の範囲から明らかになり、図面の中で同様な要素は各
種の図面の中で同様な参照番号を使って示され、図面は
本発明の好適な実施形態を示している。

【００１６】

【発明の実施の形態】図１は、組み立てられていない形
式での本発明の好適な実施形態の分解図である。図１に
おいて、変圧器アセンブリ１０はベース部材１２と、電
気巻線構造１４と、カバー１６とを含む。

【００１７】ベース部材１２は中心に位置している磁束
集中用構造、すなわち、基礎２０から延びているコア１
８を含む。また、複数の実質的に同様な支持ポスト２
２、２４、２６、２８も基礎２０から伸びている。した
がって、環状チャネル１３がコア１８と支持ポスト２
２、２４、２６、２８との間に確立される。好適には、
環状チャネル１３は、変圧器アセンブリ１０の組立て時
に電気巻線構造１４を受け取るように適切な寸法になっ
ていることが好ましい。各支持ポスト２２、２４、２
６、２８は一体に形成された一対の終端サイトを含む。
したがって、支持ポスト２２は終端サイト３０、３２を
含み、支持ポスト２４は終端サイト３４、３６を含み、
支持ポスト２６は終端サイト３８、４０を含み、そして
支持ポスト２８は終端サイト４２、４４を含む。アライ
ンメント、またはオリエンテーションのリッジ４６も、
組立て後の変圧器の向きの調整またはアラインメントを
支援するために基礎２０から伸びている。好適には、ベ
ース部材１２は強磁性材料の一体のピースとして作られ
ていることが好ましい。ベース部材１２は、好適には、
変圧器１０の他の構成部分から絶縁されていることが好
ましい。その最も好適な実施形態においては、ベース部
材１２はエポキシまたはパラレンのコーティングなどの
デポジットされた絶縁コーティングでコートされている
か、あるいは封入されていることが好ましい。代わりの
実施形態においては、ベース部材１２は絶縁材料でコー
トされている終端サイト３０、３２、３４、３６、３
８、４０、４２、４４に対して近接している領域だけを
有するようにすることができる。

【００１８】本発明は、空芯の変圧器に対して使用する
ことができる。上記実施形態においては、ベース部材１
２は強磁性材料から作られている必要はなく、そして、
好適には、そのような材料から作られていないことが好
ましい。さらに、上記実施形態においては、コア１８は
アセンブリ時に電気巻線構造１４の向きを調整するのを
支援するための位置決め構造としてだけ使われるように
するか、あるいはコア１８をなくすることもできる。

【００１９】電気巻線構造１４は、中央のアパーチャ１
７を有している円筒巻線１５の中に実質的に同心に巻か
れた３つの異なるワイヤ・コイルを含む。ワイヤ・コイ
ルは図１には詳細には示されていない。というのは、実
質的に同心の複数のコイルの巻線はこの分野の技術にお
いて周知であり、そして任意のそのような周知の巻線方
法を電気巻線構造の１４の巻線において使用することが
できるからである。実際に、電気巻線構造１４の中に２
つまたはそれ以上のディスクリートなコイルがあり得
る。その数は作られる変圧器の性質によって変わる。本
発明の構造および方法は、２つまたはそれ以上の巻線を
有する変圧器の含入を想定する。

【００２０】電気巻線構造１４は、第１のコイルの電気
的終端構造５０、５２と、第２のコイルの電気的終端構
造５４、５６と、第３のコイルの電気的終端構造５８、
６０とを含み、電気巻線構造１４の中に含まれている各
種のコイルとの電気的接続ができるようにしている。電
気的終端構造５０、５２、５４、５６、５８、６０の好
適な形式は裸線の半田ディップされたリードである。カ
バー１６は、好適には、ベース部材１２を作るために使
われたのと同様な材料から作られていることが好まし
い。カバー１６は、基礎２０の広がりと実質的に共存し
ているようにプロポーションが決められている。変圧器
１０が組み立てられる時、カバー１６が支持ポスト２
２、２４、２６、２８においてベース部材１２に取り付
けられる。

【００２１】変圧器アセンブリ１０の組立てにおいて、
電気巻線アセンブリ１４は、コア１８が電気巻線構造１
４によって囲まれるようにアパーチャ１７の内部にあっ
て、コア１８に関して相対的に、実質的に同心の関係で
基礎２０に対して一般的に隣接して横たわるように置か
れる。電気的終端構造５０、５２、５４、５６、５８、
６０は、図２−図４に関して以下にさらに詳細に説明さ
れるように、好適には、電気的終端構造５０、５２、５
４、５６、５８、６０を終端サイト３０、３２、３４、
３６、３８、４０、４２、４４の回りに巻くことよって
個々の終端サイト３０、３２、３４、３６、３８、４
０、４２、４４と締結されていることが好ましい。

【００２２】図２は、上部が取り除かれた状態での組み
立てられた形式での本発明の好適な実施形態の平面図で
ある。図２において、電気巻線構造１４は、一般的に基
礎２０に隣接して置かれている。アパーチャ１７はコア
１８の回りに同心に置かれており、電気巻線構造１４が
コア１８を取り囲む。電気的終端構造５０は、終端サイ
ト３０によって締結され、電気的終端構造５２は終端サ
イト３２によって締結され、電気的終端構造５４は終端
サイト３４、３６によって締結されている。締結はすべ
て、好適には、それぞれの電気的終端構造５０、５２、
５４をそれぞれの終端サイト３０、３２、３４、３６の
回りに巻くことによって行われることが好ましい。電気
的終端構造５４のケースにおいては、その締結は終端サ
イト３４、３６の両方に対して、終端サイト３４、３６
の両方の回りに電気的終端構造５４を巻き付けることに
よって単純に行われる。したがって、終端サイト３４、
３６は、図２に示されている組み立てられた変圧器にお
ける電気的コモンである。同様な方法で、電気的終端構
造５６は終端サイト３８、４０によって電気的コモンに
巻き付け、締結されている。電気的終端構造５８は終端
サイト４２によって巻き付け、締結され、そして電気的
終端構造６０は終端サイト４４によって巻き付け、締結
されている。電気的終端構造５０、５２、５４、５６、
５８、６０の、終端サイト３０、３２、３４、３６、３
８、４０、４２、４４との締結は電気的終端構造と終端
サイトとの任意の組合せ、あるいは電気的終端構造と終
端サイトの任意のサブセットとの組合せで行われるよう
にすることができる。図２に示されている特定の接続
は、本発明の好適な実施形態を示す目的のためだけのも
のであり、そしてそのような接続は、本発明の適用範囲
をどのようにも制限することは意図されていない。

【００２３】図３は、上部が取り付けれた組み立てられ
た形式での本発明の好適な実施形態の平面図である。図
３において、電気的終端構造５０、５２、５４、５６、
５８、６０は図２に関して上で説明されたように、終端
サイト３０、３２、３４、３６、３８、４０、４２、４
４と締結されている。この明細書においては、冗長を避
けるために、そのような締結の詳細説明は図３に関して
は繰り返されない。カバー１６はベース部材１２に対し
て付加される（ベース部材１２はカバー１６の下に置か
れており、図３においては見えていない）。ラベル１９
がカバー１６に対して貼付されているように示されてい
る。その貼付は、好適には、接着剤によることが好まし
い。

【００２４】図４は、図３の中のセクション４−４に沿
って取られた、組み立てられた形式での本発明の好適な
実施形態の側面図である。図４において、カバー１６は
支持ポスト２２、２４、２６、２８の上に置かれている
ように示されている（支持ポスト２６、２８だけが図４
の中で見えている）。カバー１６を支持ポスト２２、２
４、２６、２８においてベース部材１２に対してカバー
１６を付加するための好適な方法は接着剤による方法で
ある。他の付加方法または材料も使える。図４に示され
ている本発明の好適な実施形態においては、カバー１６
が取り付けられた時にコア１８とカバー１６との間にギ
ャップ６２がある。ギャップ６２は飽和する前に変圧器
アセンブリ１０によって大きいＤＣ（直流）電流を流す
ことができるように、ギャップ付きのコア構造を確立す
るので有利である。

【００２５】図４は、図１−図３からは容易には観察で
きない本発明のもう１つの特徴をさらに示している。そ
の組み立てられた形式において、変圧器１０はプリント
配線基板または同様な基板上に表面実装するのに適して
いる接触領域を提供する。図４においては、それらの接
触領域は接触領域６４、６６、６８として識別されてい
る。接触領域６４、６６、６８は、電気的終端構造５
６、５８、６０の巻線の表面によって一般的に粗い平坦
な領域を提供する。プリント配線基板(図示せず）上の
電気回路の内部に変圧器１０を取り付けるための好まし
い取付け方法は、赤外線（ＩＲ）リフロー・ソルダーの
技術を使う方法である。そのようなＩＲリフロー・ソル
ダー・マウンティングは、電気的終端構造５６、５８、
６０の巻線間の「粗い」領域を埋め、変圧器１０をプリ
ント配線基板に対してしっかり着座するように取り付け
る。終端サイト３０、３２、３４、３６（図４には示さ
れていない）と協調している電気的終端構造５０、５
２、５４（図４には示されていない）が、プリント配線
基板上への取付け時に変圧器１０の接触領域を同様に提
供し、しっかり着座するようにする。蒸気相リフロー・
ソルダリング、導電性エポキシ、および同様な装着技術
などが、回路内の取り付け時にしっかりした着座を提供
するための変圧器１０の構造を同様に提供する。

【００２６】図５は、本発明の方法の好適な実施形態を
示している流れ図である。図５において、そのプロセス
は、ブロック７０によって示されているように、図１−
図４の電気巻線構造１４などの電気巻線構造を得ること
によって開始される。好適には、ブロック７０に従って
得られる電気巻線構造は、少なくとも２つの巻線および
それぞれの電気巻線と電気的に接続するための複数の終
端構造とを含むことが好ましい。最も好適には、電気巻
線構造は組立て時の取扱いを容易にするために、実質的
にしっかりした形式で作られることが好ましい。

【００２７】また、本発明の方法はブロック７０によっ
ても示されているように、図１−図４のベース部材１２
などのベース部材を得るステップも含む。ベース部材は
鋳物であってよく、あるいは他の適切な製造方法によっ
て用意することができる。たとえば、組み立てられる変
圧器が空芯の変圧器である場合、ベース部材をモールド
することができる。そのベースは複数の終端サイトを備
えている。好適には、そのベース部材は強磁性材料の一
体型ピースとして作られることが好ましい。ベース部材
は、好適には、変圧器の他の構成部分から絶縁されてい
ることが好ましい。その最も好適な実施形態において
は、ベース部材はエポキシまたはパラレンのコーティン
グなどのデポジットされた絶縁性のコーティングによっ
てコートされているか、あるいは封入されている。

【００２８】次に、ブロック７４によって示されている
ように、ベース部材と巻線構造が組み立てられる。巻線
構造はベース部材に一般的に隣接して置かれている。ベ
ース部材が磁束集中化構造を有している場合、変圧器の
動作時に磁束集中化構造と有利に相互作用するように、
巻線構造がベース部材に関して置かれる。そのような磁
束集中化構造の一例は、図１−図４に示されている変圧
器の中のコア１８である。ブロック７６によって示され
ているように、複数の電気的終端構造が複数の終端サイ
トによって取り付けられている。好適には、その終端
は、プリント配線基板上の回路などの回路の内部に組み
立てられた形式で変圧器を適切に取り付けるために必要
なパターンに従って行われることが好ましい。

【００２９】ブロック７８によって示されているよう
に、カバーが取り付けられて変圧器の組立てが完了す
る。カバーを取り付けるための好適な技術は、巻線構造
ベース部材とカバーとの中間に捕捉するようにベース部
材に対してカバーを接着で取り付けることである。

【００３０】与えられた詳細の図面および特定の例によ
って本発明の好適な実施形態が記述されたが、それらは
例を示すためだけのものであること、本発明の装置およ
び方法は、その開示された正確な詳細および条件に限定
されるものではないこと、そして特許請求の範囲によっ
て定義されている本発明の精神から逸脱することなし
に、各種の変更が行われ得ることを理解されたい。

【図面の簡単な説明】

【図１】組み立てられていない形式での本発明の好適な
実施形態の分解図である。

【図２】最上部が取り除かれた、組み立てられた形式で
の本発明の好適な実施形態の平面図である。

【図３】最上部が取り付けられた、組み立てられた形式
での本発明の好適な実施形態の平面図である。

【図４】図３の中でセクション４−４に沿って取られた
組み立てられた形式での本発明の好適な実施形態の側面
図である。

【図５】本発明の方法の好適な実施形態を示す流れ図で
ある。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｈ０１Ｆ 31/00 Ｃ Ｆ Ｇ (72)発明者 ロバート ジョセフ ローズラー アメリカ合衆国 75087 テキサス，ロッ クウォール，ナンバー 1007，ウエスト イエロー ジャケット レーン 935 (72)発明者 マシュー エー．ウィルコウスキー アメリカ合衆国 75150 テキサス，メス クアイト，ヘザーデール ドライヴ 2339 (72)発明者 ウィリアム ロンゾ ウッズ ジュニヤ アメリカ合衆国 75142 テキサス，カー フマン，カントリー ロード 133 9453

Claims (20)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 少なくとも２つの電気巻線と１つのベー
   ス部材とを含んでいる低プロファイル電気変圧器であっ
   て、前記ベース部材は複数の終端構造を提供する一体構
   造になっており、前記少なくとも２つの電気巻線が複数
   リード構造を提供し、前記少なくとも２つの電気巻線が
   回路の中での電気的なディスクリート取り付けのため
   に、前記複数の終端構造によって前記複数のリード構造
   が取り付けられている前記ベース部材上に配置されてい
   る低プロファイル電気変圧器。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の低プロファイル電気変
   圧器において、前記ベース部材が強磁性ベース部材であ
   り、電気的に絶縁された構造の中に少なくとも部分的に
   封入されている変圧器。
3. 【請求項３】 請求項２に記載の低プロファイル電気変
   圧器において、前記ベース部材が電気的に絶縁されてい
   る構造の中に封入されている変圧器。
4. 【請求項４】 請求項１に記載の低プロファイル電気変
   圧器において、前記複数のリード構造のそれぞれのリー
   ド構造が前記それぞれの終端構造の回りに前記それぞれ
   のリード構造を巻き付けることによって前記複数の終端
   構造のそれぞれの終端構造によって取り付けられるよう
   になっている変圧器。
5. 【請求項５】 請求項４に記載の低プロファイル電気変
   圧器において、前記ベース部材が強磁性ベース部材であ
   る変圧器。
6. 【請求項６】 請求項５に記載の低プロファイル電気変
   圧器において、前記ベース部材が電気的絶縁構造の中に
   少なくとも部分的に封入されている変圧器。
7. 【請求項７】 請求項６に記載の低プロファイル電気変
   圧器において、前記電気的絶縁構造が絶縁コーティング
   である変圧器。
8. 【請求項８】 請求項３に記載の低プロファイル電気変
   圧器において、前記電気的絶縁構造が絶縁コーティング
   である変圧器。
9. 【請求項９】 低プロファイル電気変圧器であって、少
   なくとも２つの電気巻線と複数の電気的終端構造とを有
   している電気巻線構造と、ベース部材と、取り付け位置
   とを含み、前記電気巻線構造が前記ベース部材によって
   取り付けられ、前記少なくとも２つの巻線の間の磁束の
   リンクを生じさせ、前記少なくとも２つの巻線が電気回
   路の中で前記少なくとも２つの巻線を電気的に接続する
   ために前記取り付け位置において取り付けられている変
   圧器。
10. 【請求項１０】 請求項９に記載の低プロファイル電気
    変圧器において、前記ベース部材が強磁性ベース部材で
    ある変圧器。
11. 【請求項１１】 請求項１０に記載の低プロファイル電
    気変圧器において、前記ベース部材が電気的絶縁構造の
    中に少なくとも部分的に封入されている変圧器。
12. 【請求項１２】 請求項９に記載の低プロファイル電気
    変圧器において、前記複数の電気的終端構造のそれぞれ
    の電気的終端構造が、複数の一体型終端サイトにおいて
    前記ベース部材の回りに前記それぞれの電気的終端構造
    を巻き付けることによって前記ベース部材によって取り
    付けられている変圧器。
13. 【請求項１３】 請求項１２に記載の低プロファイル電
    気変圧器において、前記ベース部材が強磁性ベース部材
    である変圧器。
14. 【請求項１４】 請求項１３に記載の低プロファイル電
    気変圧器において、前記ベース部材が電気的絶縁構造の
    中に少なくとも部分的に封入されている変圧器。
15. 【請求項１５】 請求項１１に記載の低プロファイル電
    気変圧器において、前記電気的絶縁構造が絶縁コーティ
    ングである変圧器。
16. 【請求項１６】 請求項１４に記載の低プロファイル電
    気変圧器において、前記電気的絶縁構造が絶縁コーティ
    ングである変圧器。
17. 【請求項１７】 電気巻線構造とベース部材とを有して
    いる低プロファイル電気変圧器を製造するための方法で
    あって、前記電気巻線構造が少なくとも電気巻線および
    複数の終端構造を含み、前記ベース部材が複数の終端サ
    イトを有しており、該方法は、 （ａ）前記電気巻線構造と前記ベース部材とを組み立て
    るステップと、 （ｂ）前記組立ての間に、前記複数の終端サイトの少な
    くともいくつかによって前記複数の電気的終端構造を取
    り付け、電気回路の内部での接続のための複数の電気的
    終端位置を提供するステップとを含む方法。
18. 【請求項１８】 請求項１７に記載の低プロファイル電
    気変圧器を製造するための方法において、前記ベース部
    材が強磁性であり、前記ベース部材が電気的絶縁構造の
    中に少なくとも部分的に封入されている方法。
19. 【請求項１９】 請求項１７に記載の低プロファイル電
    気変圧器を製造するための方法において、前記ベース部
    材が磁束集中化構造を備えている強磁性ベース部材であ
    り、前記電気巻線構造が前記組立ての間に前記磁束集中
    化構造に近接して置かれている方法。
20. 【請求項２０】 請求項１９に記載の低プロファイル電
    気変圧器を製造するための方法において、前記複数の電
    気的終端構造のそれぞれの電気的終端構造が、前記それ
    ぞれの終端サイトの回りに前記それぞれの電気的終端構
    造を巻き付けることによって、前記終端サイトの前記少
    なくともいくつかのそれぞれの終端サイトによって取り
    付けられるようになっている方法。