JP4006380B2 - 周波数発生回路および通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、発振回路とその出力周波数を2逓倍する逓倍回路を備えた周波数発生回路および通信システムに関する。
図4は、第1の従来例を示す2逓倍回路50を用いた周波数発生回路のブロック図である。電圧制御発振回路(VCO)2は、周波数制御端子1に印加される電圧によって、その差動出力信号101、102の発振周波数が制御される。その差動出力信号101と102は2つに分岐され、遅延回路(DLY)4と遅延回路4を通ってギルバート型乗算回路6へ入力される。遅延回路4を経由した信号113,114はトランジスタQ1とQ2のベースへ入力され、遅延回路4を経由した信号111,112はトランジスタQ3〜Q6のベースへ入力される。
トランジスタQ3とQ5のコネクタ共通端子を流れる電流は、負荷10により電圧に変換されてノード103に電圧信号として現れる。同様に、トランジスタQ4とQ6のコネクタ共通端子を流れる電流は負荷11により電圧出力信号104に変換される。電圧出力信号103と104は差動増幅器5に入力されて、出力信号105と106が得られる。遅延回路4Aの遅延時間TdAと遅延回路4Bの遅延時間TdBは、ギルバート型乗算回路6が2逓倍作用を行うように決定される。
図4の回路の周波数逓倍動作について述べる。ギルバート型乗算回路6中のトランジスタQ1からQ2のベース端子の入力電圧と、同様にトランジスタQ3からQ6のベース端子の入力電圧との間に、遅延時間差(TdA−TdB)を発生させる。この時間差によって、トランジスタQ3からQ6のコレクタ電流パルスの発生する時間が決まる。入力信号の周期Tに対して、T/4周期であれば、トランジスタQ3とQ5の合成電流のパルス幅と、トランジスタQ4とQ6の合成電流のパルス幅が等しくなる。これらの出力電流が負荷10,11で電圧変換され、差動アンプ5を経由して端子105,106から2逓倍周波数の電圧パルス信号が出力される。ギルバート型乗算回路を用いた2逓倍回路構成の従来例としては、例えば特許文献1に記載される図11が挙げられる。
また、第2の従来例として、特許文献2には、出力信号のデューティ比を自動的に調整できると共に、ディジタル回路で構成することができる2逓倍回路が開示されている。この2逓倍回路は図17に示すように、可変遅延回路72、排他的論理和ゲート73、低域通過フィルタ(LPF)74、積分回路75から構成される。排他的論理和ゲート73は、入力信号Vinと可変遅延回路72で遅延した信号との排他的論理和をとり、2逓倍信号を出力する。低域通過フィルタ74は、2逓倍信号を低域濾波してその平均電圧を出力する。積分回路75は、低域通過フィルタ74の出力の出力電圧と端子76に入力される基準電圧との間の電圧差を積分する。この積分回路75の出力を可変遅延回路72にフィードバックすることにより、可変遅延回路72の遅延量を制御して所望のデューティの2逓倍信号を得ることができる。
特開平2000−68744号公報(図11)
特開平4−329710号公報(図1)
しかしながら図4に示した第1の従来例によれば、2逓倍回路50を構成する遅延回路4A,4B間の遅延時間差が、入力信号の周期Tに対してT/4周期でなくなる場合があり、回路動作上問題が生じる。その一例としては、回路を構成する部品のばらつきが原因となるものである。個別部品によって回路を構成した場合には、ハンダ、ボンディングなどの接続技術のばらつきによって、集積回路で構成する場合には、遅延回路に用いるトランジスタや抵抗、容量などオンチップ素子の製造ばらつきによって、遅延時間差が所望の値と異なってしまう。
また、周波数発生回路が使用される環境、すなわち温度や電源電圧の変動によっても、遅延時間差は所望の値から変動する。発振回路に、その発振周波数が温度や電源電圧の変化の影響を受けないLC共振型発振回路を用いた場合には、2逓倍回路の入力周波数を一定に維持できるけれども、遅延回路間の遅延時間は変動してしまう場合がある。
さらに、発振回路は、電圧もしくは電流などの制御パラメータを備え、これらパラメータによって出力する信号の発振周波数を変化させる必要性がある。そのため、遅延時間差を一つの固定値に設定した場合には、その遅延時間差をT/4周期とする単一周波数が存在するものの、それ以外の発振周波数に対しては、所望の値ではなくなる。
2逓倍回路の遅延回路間の遅延時間差が、入力信号の周期Tに対してT/4周期でなくなる場合には、2逓倍回路50の差動の出力105,106において、信号のデューティ比を例えば50%に調整するのが困難となる。
また、発振周波数が数GHz以上の高周波領域では、個別部品または集積回路を用いて周波数発生回路を構成したいずれの場合においても、寄生素子や回路に用いるトランジスタの速度性能限界のために、出力振幅が常に一定ではないアナログ動作となる。このため、2逓倍回路50の遅延回路4A,4B間の遅延時間差がT/4周期でない場合には、差動出力間の振幅に差が生じる。
したがって、この2逓倍回路50の遅延回路間の遅延時間差が所望の値でない周波数発生回路を実際に使用する場合には、出力振幅を等しくするために多段の差動回路を縦続接続して、その信号経路において振幅を飽和(リミット)させることが必要である。図4では、出力信号105,106の端子に設けられた振幅飽和用差動増幅回路(SAT)30がその役目をする。高周波において、飽和動作させるためには、負荷の時定数を減少させ、出力インピーダンスを低減する必要がある。このために消費電流を増加させることになり、大きな電力消費が発生するという問題がある。
また、この第1の従来例の2逓倍回路を用いた周波数発生回路では、信号のデューティに依存する回路動作が行われ、その値が50%である場合には、遅延時間差を再設定する必要がある。その場合、回路の試作の繰り返しをせざるを得なくなる。
なお、すでに述べたように、発振回路の出力周波数が変化する場合には、適宜遅延時間差を調整する工夫が必要となる。ここでは、図4の回路構成を基準に遅延回路4Aおよび4Bの二つが同時に配置された場合について述べてきたが、例えば遅延回路4Aのみ配置した場合でも、また遅延回路4Bのみ配置した場合でも、上記の問題が発生する。
また、図17に示した第2の従来例は、デジタル回路での構成を目的にしており、排他的論理和という2逓倍波生成回路のアナログ動作、すなわち高周波の入力信号を扱った場合に、可変遅延回路72の遅延量に依存した出力信号の振幅や平均値の変動があった際の動作をも補償するものではない。
本発明の主たる目的は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、第1の従来のように差動回路の多段接続からなる振幅飽和用差動増幅回路30による差動出力の振幅の調整を不要とし、発振回路の発振周波数が数GHz以上と高周波であっても、低電力で動作する周波数発生回路を提供することである。
また、この周波数発生回路に好適な2逓倍回路を提供することも本発明の目的の一つである。
さらに、上記周波数発生回路を用いた通信システムを提供することもまた本発明の目的の一つである。
上記目的を解決するために、本発明に係る周波数発生回路は、
(1).発振周波数の制御が可能な差動信号を出力する発振回路と、前記発振回路の出力の差動信号を入力として入力信号の周波数を2倍に逓倍して差動信号を出力する2逓倍回路とを具備する周波数発生回路であって、前記2逓倍回路は、可変遅延回路と、前記発振回路の差動出力信号が前記可変遅延回路を介して入力される第1差動入力端子及び前記発振回路の差動出力信号が入力される第2差動入力端子を有する差動型乗算回路と、前記差動型乗算回路の差動出力の正相と逆相の振幅の大きさをそれぞれ検知する振幅検知回路と、前記振幅検知回路により検知された振幅差に基づいて前記可変遅延回路の遅延量を制御する制御回路とを具備し、前記差動型乗算回路の差動出力を周波数発生回路の出力とすることを特徴とするものである。ここで前記発振回路は、周波数制御端子に印加される電圧または電流によって発振周波数の制御が可能な差動信号を出力する発振回路であればよい。
(2).上記(1)に記載の周波数発生回路おいて、差動型乗算回路の差動出力を入力とし、入力信号の周波数を1/2分周して角周波数0、π/2、π、3/2π[ラジアン/秒]に分離して4つの差動出力信号を出力する1/2分周回路を更に設けてもよい。
(3).上記(1)または(2)に記載の周波数発生回路おいて、前記制御回路は、前記正相と前記逆相の振幅の大きさを等しくするように前記可変遅延回路の遅延量を制御しても良いし、あるいは前記正相と前記逆相の振幅の大きさに一定の差を有するように前記可変遅延回路の遅延量を制御して、前記差動型乗算回路の差動出力のデューティを所定の値にするようにしてもよい。
(4).上記(1)〜(3)に記載のいずれかの周波数発生回路おいて、差動型乗算回路をギルバート型掛け算回路を含めば好適である。
(5).上記(1)に記載の周波数発生回路おいて、前記可変遅延回路は制御端子に印加される電圧に応じた遅延時間を前記差動入力信号に付加した差動信号を出力する回路であり、前記差動型乗算回路はギルバート型掛け算回路であり、該ギルバート型掛け算回路の差動電流出力は、電圧に変換して出力する負荷回路により差動の電圧出力信号として取り出され、前記振幅検知回路は前記負荷回路の前記差動の電圧出力信号の正相と逆相のそれぞれの下限値を検知して出力する回路であり、前記制御回路は、前記振幅検知回路の正相と逆相のそれぞれの下限値の差動電圧出力を入力とし、前記負荷回路の差動出力の正相と逆相の電圧振幅が所定の大きさとなるように変換して前記可変遅延回路の制御端子に出力する誤差増幅回路で構成すれば好適である。
(6).上記(5)に記載の周波数発生回路おいて、前記負荷回路の差動の電圧出力信号を入力とする第1および第2の差動増幅回路を更に設け、前記第1の差動増幅回路の差動出力を前記振幅検知回路の差動入力とし、前記第2の差動増幅回路の差動出力を周波数発生回路の出力としてもよい。
(7).また上記(6)に記載の周波数発生回路おいて、前記負荷回路の出力と前記第1および第2の差動増幅回路の差動入力との間に、前記発振回路の出力の周波数の2倍の周波数に対して最も高い周波数帯域通過特性を有する帯域通過型フィルタを設けることも可能である。
(8).また本発明に係る周波数発生回路は、発振周波数の制御が可能な差動信号を出力する発振回路と、前記発振回路の出力の差動信号を入力として入力信号の周波数を2倍に逓倍して差動信号を出力する2逓倍回路とを具備する周波数発生回路であって、
前記2逓倍回路は、可変遅延回路と、前記発振回路の差動出力信号が前記可変遅延回路を介して入力される第1差動入力端子及び前記発振回路の差動出力信号が入力される第2差動入力端子を有し入力信号を乗算した電流を出力するギルバート型掛け算回路と、前記発振回路の周波数の2倍の周波数に対して最も高い周波数帯域通過特性を有し、前記ギルバート型掛け算回路の電流出力を差動電圧出力信号に変換して出力する負荷回路と、前記負荷回路の差動出力を入力としてそれぞれの直流成分を除去する直流成分除去回路と、前記直流成分除去回路の差動出力を入力とし、正相と逆相の振幅の大きさをそれぞれ検知する振幅検知回路と、前記振幅検知回路により検知された前記正相と逆相の振幅の差に基づいて前記可変遅延回路の遅延量を制御する制御回路とを具備し、前記ギルバート型掛け算回路の差動出力を周波数発生回路の差動出力とすることを特徴とする。ここで、前記帯域通過特性を負荷回路に持たせるには、負荷回路をLC共振回路構成とすればよい。
(9).上記(8)に記載の周波数発生回路において、前記負荷回路に前記発振回路の周波数の2倍の周波数に対して最も高い周波数帯域通過特性をもたせる代わりに、前記直流成分除去回路と前記振幅検知回路の間に、前記発振回路の周波数の2倍の周波数に対して最も高い周波数帯域通過性を有する帯域通過型フィルタを更に設け、前記振幅検知回路が、前記帯域型通過フィルタの差動出力のそれぞれの振幅の大きさを検知する構成としてもよい。この場合、負荷回路はLC共振回路構成とせずに、抵抗負荷で構成すればよい。
(10).上記(4)〜(9)の周波数発生回路のいずれかに記載のギルバート型掛け算回路は、エミッタを共通接続した第1及び第2トランジスタと、エミッタを共通接続した第3及び第4トランジスタと、エミッタを共通接続した第5及び第6トランジスタと、第1電流源とを具備し、第1トランジスタのコレクタは前記第3及び第4トランジスタの共通エミッタに接続され、第2トランジスタのコレクタは前記第5及び第6トランジスタの共通エミッタに接続され、第1及び第2トランジスタの共通エミッタは前記第1電流源を介して第1定電圧端子に接続され、第3トランジスタのコレクタは第5トランジスタのコレクタに接続されて第1出力端子とし、第4トランジスタのコレクタは第6トランジスタのコレクタに接続されて第2出力端子とし、第1トランジスタのベースを正相、第2トランジスタのベースを逆相とする第1差動入力端子とし、第3及び第6トランジスタのベースを共に正相、第4及び第5トランジスタのベースを共に逆相とする第2差動入力端子とするように構成すれば好適である。
(11).上記(10)に記載のギルバート型掛け算回路に、ベースが共通接続されて第3定電圧端子に接続された第7及び第8トランジスタを更に設け、第7トランジスタのエミッタを第3及び第5トランジスタのコレクタに接続し、第8トランジスタのエミッタを第4及び第6トランジスタのコレクタに接続し、第3及び第5トランジスタのコレクタに代えて第7トランジスタのコレクタを前記第1出力端子とし、第4及び第6トランジスタのコレクタに代えて第8トランジスタのコレクタを前記第2出力端子とする構成にしてもよい。
(12).また、上記10に記載のギルバート型掛け算回路において、前記第1〜第6のトランジスタを、それぞれ第1〜第6のN型MOSトランジスタに置き換え、エミッタの代わりにソース、コレクタの代わりにドレイン、ベースの代わりにゲートと置き換えて構成してもよい。
(13).また、上記11に記載のギルバート型掛け算回路において、前記第1〜第8のトランジスタを、それぞれ第1〜第8のN型MOSトランジスタに置き換え、エミッタの代わりにソース、コレクタの代わりにドレイン、ベースの代わりにゲートと置き換えて構成してもよい。
(14).上記(1)〜(13)に記載の周波数発生回路のいずれかの可変遅延回路は図10に示されるように、第9〜第19トランジスタと、第1〜第7抵抗とを具備し、
前記第9及び第10トランジスタはエミッタが共通接続され、
第9トランジスタはコレクタが第1抵抗を介して第1定電圧端子に接続され、
第10トランジスタはコレクタが第2抵抗を介して第1定電圧端子に接続され、
第11トランジスタはコレクタが前記第9及び第10トランジスタの共通エミッタに接続され、エミッタが第3抵抗を介して第2定電圧端子に接続され、ベースが第3定電圧端子に接続され、
第12トランジスタはベースが前記第1抵抗と第9トランジスタのコレクタとの接続点に、エミッタが第13トランジスタのコレクタと第14トランジスタのベースに接続され、コレクタが前記第1定電圧端子に接続され、
第13トランジスタはエミッタが第4抵抗を介して前記第2定電圧端子に接続され、
第14トランジスタはコレクタが第1定電圧端子に接続され、エミッタは第15トランジスタのコレクタに接続され、
第15トランジスタはエミッタが第5抵抗を介して前記第2定電圧端子に接続され、
第16トランジスタはベースが前記第2抵抗と第10トランジスタのコレクタとの接続点に接続され、エミッタが第17トランジスタのコレクタと第18トランジスタのベースに接続され、コレクタが前記第1定電圧端子に接続され、
第17トランジスタはエミッタが第6抵抗を介して前記第2定電圧端子に接続され、
第18トランジスタはコレクタが前記第1定電圧端子に接続され、エミッタが第19トランジスタのコレクタに接続され、
第19トランジスタはエミッタが第7抵抗を介して前記第2定電圧端子に接続されてなり、
前記第9トランジスタのベースを入力信号の正相の入力端子とし、
前記第10トランジスタのベースを入力信号の逆相の入力端子とし、
前記第18トランジスタのエミッタを出力信号の正相の入力端子とし、
前記第14トランジスタのエミッタを出力信号の逆相の入力端子とし、
前記13、第15、第17、及び第19トランジスタのベースを遅延量制御端子として構成すれば好適である。
(15).上記(14)において、前記可変遅延回路を、図11に示すように、前記第13、第15、第17、及び第19トランジスタのベースを前記遅延量制御端子に代えて第3定電圧端子に接続し、前記第11トランジスタのベースを第3定電圧端子に代えて遅延量制御端子とし、更に差動入出力端子を備える振幅リミット回路を設け、前記可変遅延回路の第18トランジスタと第14トランジスタのエミッタが前記振幅リミット回路の差動入力端子に接続され、前記振幅リミット回路の差動出力端子を、正相出力端子及び逆相出力端子とする構成にしてもよい。
(16).上記(8)または(9)において、前記振幅検知回路は、最大電圧を検知する2つの第1振幅検知基本回路を具備し、前記第1振幅検知基本回路が図13に示すように、コレクタが第1定電圧端子に接続され、エミッタが第1容量を介して第2定電圧端子に接続されるトランジスタであってベースを入力端子としエミッタを出力端子とするトランジスタと、リセット端子に入力される信号に応じて第1容量に蓄積された電荷を前記第2定電圧端子に放電する機能を有する第1スイッチを第1容量の両端子間に設けた構成とすれば好適である。
(17).上記(5)〜(9)において、前記振幅検知回路は、最小電圧を検知する2つの第2振幅検知基本回路を具備し、前記第2振幅検知基本回路が図12に示すように、コレクタが第2容量の一端に接続されると共に第1電圧端子に接続され、エミッタが第1ダイオードのカソードに接続されると共に電流源を介して第2定電圧端子に接続されたトランジスタであってベースを入力端子とするトランジスタと、前記第2容量の他端は前記第1ダイオードのアノードに接続されてなり、更にリセット端子に入力される信号に応じて第2容量に蓄積された電荷を前記第2定電圧端子に放電する機能を有する第2スイッチを前記第2容量の両端子間に設けた構成とすれば好適である。
(18).本発明に係る光通信システムは、複数の並列データ信号とクロックが入力され、並列データ信号を直列データ信号へと多重化するマルチプレクサと、前記直列データ信号を増幅するドライバと、光信号を発生させるレーザ発振器と、前記光信号を前記ドライバ出力の変調信号に従って変調した光変調信号を出力する変調器と、前記光変調信号を伝達する光ファイバと、前記光ファイバを介して受信した前記光変調信号を電流信号に変換するフォトディテクタと、前記電流信号を電圧信号に変換する増幅器と、直列データ信号を並列データ信号へと分離化するデマルチプレクサとを具備してなる光伝送システムであって、前記マルチプレクサは、入力データ信号の多重化を行うマルチプレクサコアと、クロック制御回路と、マルチプレクサコアの基準クロックを提供する周波数発生回路とを含んで構成され、前記デマルチプレクサは、入力データ信号の分離化を行うデマルチプレクサコアと、クロック抽出回路と、デマルチプレクサコアの基準クロックを提供する周波数発生回路とを含んで構成され、前記マルチプレクサ内部の周波数発生回路、前記デマルチプレクサ内部の周波数発生回路の少なくとも一つが、上記(1)〜(17)のいずれかに記載の周波数発生回路を含んでなることを特徴とするものである。
(19).また、本発明に係る無線通信システムは、無線信号を受信するアンテナと、前記アンテナの出力を増幅する初段低雑音増幅回路と、ベースバンド回路によって制御される周波数発生回路と、前記初段低雑音増幅回路と前記周波数発生回路の出力とを周波数混合するミキサと、前記ミキサの出力を周波数帯域を限定して選択するバンドパスフィルタと、前記バンドパスフィルタの出力を増幅するIF増幅回路と、前記IF増幅回路の出力を復調し変調信号を取り出してベースバンド回路に与える復調回路とを具備してなる無線受信システムであって、前記周波数発生回路が、上記(1)〜(17)のいずれかに記載の周波数発生回路を含んでなることを特徴とするものである。
(20).また、本発明に係る無線通信システムは、無線信号を受信するアンテナと、前記アンテナの出力を増幅する初段低雑音増幅回路と、ベースバンド回路によって制御され、π/2[ラジアン/秒]位相が異なる二つの信号を発生させる周波数発生回路と、前記初段低雑音増幅回路と前記周波数発生回路の第1の位相の出力とを周波数混合する第1のミキサと、前記第1のミキサの出力を周波数帯域を限定して選択する第1のバンドパスフィルタと、前記第1のバンドパスフィルタの出力を増幅する第1のIF増幅回路と、前記初段低雑音増幅回路と前記周波数発生回路の第2の位相の出力とを周波数混合する第2のミキサと、前記第2のミキサの出力を周波数帯域を限定して選択する第2のバンドパスフィルタと、前記第2のバンドパスフィルタの出力を増幅する第2のIF増幅回路と、前記第1および前記第2のIF増幅回路の出力を入力信号として復調し、変調信号を取り出してベースバンド回路に与える復調回路とを具備してなる無線受信システムであって、前記周波数発生回路が、上記(1)〜(17)のいずれかに記載の周波数発生回路を含んでなることを特徴とするものである。
本発明によれば、従来のように差動回路の多段接続を用いた振幅飽和用差動増幅回路により、差動出力の振幅の調整を行う必要がなく、発振回路の発振周波数が数GHz以上であっても、低電力の周波数発生回路を実現できる。
本発明に係る周波数発生回路は、発振回路と2逓倍回路によって構成された周波数発生回路において、可変遅延回路と、振幅検知回路、および誤差増幅回路を設け、前記2逓倍回路の差動出力の振幅を参照して可変遅延回路の遅延量を制御する帰還ループを有する構成とする。このように構成することにより、差動出力の振幅を等しくすることができる。このため、従来の差動回路の多段接続による差動出力の振幅の調整を行う必要がなく、発振回路の発振周波数が数GHz以上であっても、低電力の周波数発生回路を提供することができる。
以下、具体的な本発明の実施例により、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の周波数発生回路の第1の実施例を示す回路図である。本実施例における2逓倍回路51は、可変遅延回路(VDLY)3、差動増幅回路(DIF)5,21、第1の構成例であるギルバート型乗算回路6、負荷10,11、振幅検知回路(DT)22、誤差増幅器(EAMP)23とから構成される。
第1の従来例と同様に、電圧制御発振回路(VCO)2は、周波数制御端子1に印加される電圧によってその差動出力信号101と102の発振周波数が制御される。また、ギルバート型乗算回路6もバイポーラトランジスタの差動対Q1とQ2、Q3とQ4、Q5とQ6から構成される。2つの差動入力電圧の乗算の結果に比例した出力電流iQ3+iQ5と、iQ4+iQ6が、それぞれトランジスタQ3とQ5の共通コレクタと、トランジスタQ4とQ6の共通コレクタからシンクされる。
本実施例では、電圧制御発振回路2の出力は2つに分岐されて、一方の差動出力信号101と102は直接ギルバート型乗算回路6のトランジスタQ3〜Q6のベースへ入力される。また、可変遅延回路3を経由して遅延Tdを付加した他方の差動信号113,114は、ギルバート型乗算回路6のトランジスタQ1,Q2のベースへと入力される。ギルバート型乗算回路6の2つ出力電流(iQ3+iQ5、iQ4+iQ6)は、それぞれ周波数通過特性を持つ共通負荷10と11によって電圧に変換されるが、所望の2倍高調波だけが共通負荷を通過してノード103,104に現れる。ここで、共通負荷10,11は、ギルバート型乗算回路の2つの出力電流を周波数選択性を持って電圧へと変換することが可能である。これによって出力電圧は103,104における所望逓倍波の振幅を大きくすることができる。その具体的方法は、周知のインダクタと容量の並列回路や、選択範囲を調整するために前記インダクタや容量に直列に抵抗を入れた回路構成によるものである。なお、以降の実施例2〜6においても同様の共通負荷を用いるものとする。
そこで本発明では、ノード103と104に現れた過渡波形から差動両相間の振幅の差を検知してその情報を可変遅延回路3へ与え、ノード103と104の振幅が等しくなるように負帰還制御する。ここで帰還路は、差動増幅回路21と、振幅の最小値を検知する振幅検知回路22と、その差分電圧を変換して可変遅延回路3の制御端子CTLに電圧の形で与える誤差増幅回路23とから形成される経路である。
まず、図2Aと図2Bを用いてギルバート型乗算回路6の動作と遅延時間との関係を示す。図2Aは、可変遅延回路3の遅延時間Tdが理想的な遅延時間量T/4である場合を示すタイミングチャートであり、Tは入力信号周期である。このタイミングチャートは便宜上、電流と電圧の振幅が一定として描かれている。
図2Aのタイミングチャートを上から下へと見ていくと、例えば、トランジスタQ2のベース電位Vb(Q2)がハイ(High)で、かつトランジスタQ4もしくはQ5のベース電位Vb(Q4,Q5)がハイの時、トランジスタQ4のコレクタ電流iQ4が流れる。流れる期間は、T/4である。同様に入力周波数の半周期後にトランジスタQ6のコレクタ電流iQ6が流れる。トランジスタQ4とQ6のコレクタはワイヤド(wired)OR接続されているため、入力周波数の半周期ごとに出力電流iQ4+iQ6が流れることになる。すなわち、2逓倍動作が行われている。
しかしながら、可変遅延回路3で発生する遅延量Tdが不適切であると、図2Bに示すように、iQ3+iQ5およびiQ4+iQ6で表される差動出力電流のデューティが50%からずれるなど問題が生ずる。その結果、差動出力電圧が飽和している場合は図2Bのようにデューティが50%から変動するという問題が発生する。
図3A及び図3Bは、図1において発振回路2の出力周波数を20GHz程度にした場合のギルバート型乗算回路6の動作をシミュレータによって計算したものであり、図3Aはギルバート型乗算回路の遅延がない理想的な場合、図3Bはギルバート型乗算回路の遅延を考慮した場合である。図3A及び図3Bにおいて、横軸は可変遅延回路3の遅延時間Tdである。縦軸の評価量は、ノード103と104の出力を差動回路21に入力し、その出力電圧(ノード120、121)の振幅の最小値を正相Vminと逆相Vmin ̄で調べ(なお、“  ̄ ”は、逆相を示すバー記号として用いる)、その差分、すなわち振幅差ΔVmin(=Vmin−Vmin ̄ )を示している。
図3Aにて明らかなように、振幅最小値(Vmin、Vmin ̄ )の差分は、Td=T/4の時にゼロに収束している。また、遅延時間がTd=T/4の条件からずれるほど、振幅最小値の差分の大きさは大きくなっている。したがって、可変遅延回路の遅延時間の制御を、ノード120と121に現れる信号VとV ̄の振幅最小値の差分、Vmin−Vmin ̄を参照して行うことが可能となる。可変遅延回路3の遅延時間Tdを図3Aに示した(a)から(e)に変化させた場合のノード120、121におけるVminの波形(実線:正相)とVmin ̄の波形(点線:逆相)を、図3Cの(a)から(e)に示す。なお、図3Aはギルバート型乗算回路6に遅延時間を考慮しない場合である。図3Cの(c)に示すように、Td=T/4において、正相と逆相の振幅が等しくなることがわかる。
しかし、図1に示すように、遅延した信号を、ギルバート型乗算回路6の下段差動対(Q1、Q2)に入力する場合は、トランジスタQ1とQ2のベース電圧からコレクタ電流へと信号が経由する遅延時間Tmも考慮に加える必要がある。つまり、可変遅延回路3で与える遅延時間Tdは、理想的な遅延時間のT/4からTmを引いた値となる。この差動型乗算器であるギルバート型乗算回路6の遅延Tmを考慮した場合の振幅最小値の差分Vmin−Vmin ̄と、可変遅延回路3の遅延時間Tdとの関係を図3Bに示す。
以上の検討から、可変遅延回路3の遅延時間を、ノード120、121に現れる信号の振幅最小値同士の差分Vmin−Vmin ̄がゼロとなるようにすることで、ギルバート型乗算回路6の差動の出力振幅を等しくすることができる。
従来は、差動増幅回路を2段縦続接続で構成した図4に示した振幅飽和用差動増幅回路30を用いて約10mAの消費電流であったのに対して、本実施例によれば、ギルバート型乗算回路6の差動の出力振幅を等しくするために、差動回路21によって約3mA、低速動作が許容される振幅検知回路22で約0.5mA、誤差増幅回路で約0.5mAと合計4mAほどの消費電流で同等の効果を挙げることができる。
なお、上述の負帰還制御によるギルバート型乗算回路6の差動の出力振幅を等しくする効果は、図1の可変遅延回路3の出力電位を上げてVCO出力電位101,102より1V程高くなるようにして、ギルバート型乗算回路6の上段差動対に接続し、下段を発振回路の出力101および102に直接接続しても得られる。この場合には、誤差増幅器23の出力位相を逆転させて負帰還制御となるように、すなわち遅延時間を変更する方向が反対の方向となるように制御する必要がある。
また、図1に示したギルバート型乗算回路6の回路構成は、本発明の周波数発生回路におけるギルバート型乗算回路の第1の構成例である。なお、同図においてV1は高電位側電源、V2は低電位側電源、I1は電流源を示す。
なお、図1に示した振幅検知回路22では振幅最小値を検出するためにノード120とノード121の信号振幅の最小値同士を正相と逆相で調べて検出したが、その代わりに、ノード120とノード121の信号振幅の最大値同士を検出、すなわち、振幅の最大値を正相と逆相で調べて、その最大値同士の差分(振幅差)を検出して帰還制御してもよいことは言うまでもない。その場合には、振幅検知回路として、後述する実施例13の振幅最大値検出回路を用いればよい。
また、発振回路は電圧制御発振回路1として説明したが、電流信号によって発振周波数の制御が可能な差動信号を出力する形式の発振回路であっても良い。
また、本実施例では、ギルバート型乗算回路6の出力を差動増幅回路5を介して周波数発生回路としての差動出力信号105,106を取り出している。しかし、この差動増幅回路5は、周波数発生回路の出力端に接続される回路の負荷インピーダンスと、2逓倍回路を構成するギルバート型乗算回路6の負荷10,11のインピーダンスとの間で影響を与えないようにするためのバッファアンプの役目をもち、周波数発生回路の出力端に接続される回路の負荷が予め分かっていてその変動が問題とならない場合には、必ずしも必要では無い。周波数発生回路の出力の安定性の面からは、設けておくのが好ましい。以下の実施例でも同様であるが、図面上には差動増幅回路5を設けた構成を示してある。
図5は、本発明の周波数発生回路の第2の実施例を示す回路図である。なお、説明の重複を避けるため、実施例1と同じ構成部分には同じ参照符号を付してその詳細な説明は省略する。本実施例では、周波数発生回路における逓倍回路52を構成するギルバート型乗算回路6の出力ノード103,104から可変遅延回路3の制御端子CTLへの経路を構成する帰還路が実施例1と相違する。
すなわち、帰還路は、直流成分除去回路(DCC)24と、差動両相の振幅の最大値と最小値から振幅値を検出する振幅値検出回路(DTA)25と、差動の振幅の差分電圧を変換して可変遅延回路3の制御端子に電圧の形で与える誤差増幅回路23によって構成される。
このような構成とすることによって得られる効果は、実施例1に記載の周波数発生回路と同様に、ギルバート型乗算回路の差動出力信号の振幅を等しくすることができる。
なお本実施例は、実施例1で用いた差動増幅回路21を帰還路に用いていない構成であるため、帰還路での消費電流を削減でき、約1mAの消費電流で同等の効果を得ることができるという利点がある。なお、直流成分除去回路24としては、例えばカップリングコンデンサ、もしくはハイパスフィルタなどで構成すればよい。
図6は、本発明の周波数発生回路の第3の実施例を示す要部ブロック回路図である。なお、本実施例で図1の構成と同じ部分には同じ参照符号を付してある。本実施例では、発振回路2で発振した差動出力信号101,102から90°位相差の信号を発生する周波数発生回路を構成する。
このため、周波数発生回路は発振回路2と、実施例1で示した本発明の第1の2逓倍回路51の出力信号105,106を、Dフリップフロップ型1/2分周回路(DIV)60の入力に接続する構成としている。ここで、Dフリプフロップ型1/2分周回路60は、入力周波数の1/2分周信号から、90度ずれた0°、90°、180°、270°の4つの信号を発生し、それぞれの出力端子130a,130b,130c,130d)に出力することができる。
このように、発振回路2の発振周波数を2倍化する本発明の2逓倍回路51を、Dフリップフロップ型1/2分周回路の前段に配置したことにより、Dフリップフロップ型1/2分周回路の入力振幅が差動の正相と逆相で等しくできる。この結果、Dフリップフロップ型1/2分周回路の動作周波数の上限値を増加させることができるので、本実施例の周波数発生回路の動作上限速度の向上を図ることができる。
図7は、本発明の周波数発生回路で用いるギルバート型乗算回路の第2の構成例を示す回路図である。なお、本実施例で図1の構成と同じ部分には同じ参照符号を付してある。
本実施例のギルバート型乗算回路6aでは、カスコードトランジスタQ7とQ8を備えている点が、図1に示したギルバート型乗算回路6と相違する。すなわち、図1および図5に示した実施例では、トランジスタQ3とQ5がノード103へ、トランジスタQ4とQ6がノード104へ接続されていたのに対して、本実施例では、出力ノード103および104にはそれぞれトランジスタQ7とQ8のみが接続される。
このため、出力ノードにおけるトランジスタのベース・コレクタ間寄生容量とコレクタ・基板間寄生容量を低減することができる。したがって、本実施例のギルバート型乗算回路6aを、図1の周波数発生回路内のギルバート型乗算回路6の代わりに用いることにより、周波数発生回路の動作上限を向上させることができる。また、トランジスタQ7とQ8のトランジスタのサイズによって出力ノードの寄生容量総量を調整することができる。
図8は、本発明の周波数発生回路で用いるギルバート型乗算回路の第3の構成例を示す回路図である。本実施例のギルバート型乗算回路6bは、図1のギルバート型乗算回路6のバイポーラトランジスタQ1〜Q6の代わりにMOSトランジスタM1〜M6で構成している点が相違する。
MOSトランジスタを用いたことにより、例えば図1のギルバート型乗算回路6の動作に必要な電源電圧の絶対値が3Vであったのに対して、MOSトランジスタのしきい値電圧Vthが0.4Vの場合には、本実施例のギルバート乗算回路6bの動作に必要な電源電圧の絶対値を約2Vまで低減することができる。
図9は、本発明の周波数発生回路で用いるギルバート型乗算回路の第4の構成例を示す回路図である。なお、本実施例で図8の構成と同じ部分には同じ参照符号を付してある。
本実施例のギルバート型乗算回路6cは、図8に示したギルバート型乗算回路6bに対して、カスコードトランジスタM7とM8を備えている点が相違する。すなわち、図8に示した実施例では、トランジスタM3とM5がノード103へ、トランジスタM4とM6がノード104へ接続されていのに対し、本実施例では出力ノード103および104にはそれぞれMOSトランジスタM7とM8のみが接続されている。
このため、出力ノードにおけるトランジスタのゲート・ドレイン間寄生容量とドレイン・基板間寄生容量を低減することができる。したがって、本実施例のギルバート型乗算回路6cを図1の周波数発生回路内のギルバート型乗算回路6の代わりに用いることにより、周波数発生回路の動作上限を向上させることができる。また、MOSトランジスタM7とM8のサイズによって出力ノードの寄生容量総量を調整することができる。さらに、MOSトランジスタのしき値電圧Vthが0.4Vの場合には、動作に必要な電源電圧の絶対値を、約2.4Vまで低減することができる。
図10は、本発明の周波数発生回路で用いる可変遅延回路の第1の構成例を示す回路図である。本実施例の可変遅延回路3aは、トランジスタQ9〜Q11および抵抗R1〜R3からなる差動増幅回路と、トランジスタQ12〜Q19および抵抗R4〜R7からなるエミッタフォロワ回路で構成され、トランジスタQ9とQ10のベース端子を差動入力端子IN、IN ̄とし、トランジスタQ14とQ18のエミッタ端子を差動出力端子OUT、OUT ̄とする。
トランジスタQ11のベース端子には定電圧V3を与え、トランジスタQ11を定電流源として動作させる。トランジスタQ13、Q15、Q17、Q19のベース端子は、エミッタフォロワ回路のバイアス電流を変化させることができる。したがって、トランジスタQ13、Q15、Q17、Q19の共通のベース端子を遅延量制御端子CTLとして用いれば、バイアス電流によって変化する遅延時間を制御することができるので、この可変遅延回路3aの入力端子IN,IN ̄に図1の差動入力信号101,102を入力し、上記出力端子OUT,OUT ̄からの出力信号を可変遅延回路の出力信号113,114とすることにより、図4の可変遅延回路3,4や、図5の可変遅延回路3の代わりに、本実施例の可変遅延回路3aを用いることができる。
図11は、本発明の周波数発生回路における可変遅延回路の第2の構成例を示す回路図である。なお、本実施例で図10の構成と同じ部分には同じ参照符号を付してある。本実施例の可変遅延回路3bは、トランジスタQ9〜Q11および抵抗R1〜R3からなる差動増幅回路と、トランジスタQ12〜Q19および抵抗R4〜R7からなるエミッタフォロワ回路で構成され、トランジスタQ9とQ10のベース端子を差動入力端子IN、IN ̄とし、トランジスタQ14とQ18のエミッタを差動出力とし、この差動出力を振幅リミット回路(AMLT)80、を介して出力端子OUT、OUT ̄から取り出す。振幅リミット回路80としては、例えば周知のエミッタ結合型差動増幅回路を用いればよい。
図10の実施例の場合と異なり、トランジスタQ13、Q15、Q17、Q19のベース端子には定電圧V3を与えて定電流源として動作させ、トランジスタQ11のベース端子を遅延時間制御端子CTLとしている。この遅延時間制御端子CTLに印加する電圧によって差動増幅回路のバイアス電流を変化させて、差動増幅回路での遅延時間を変更することができる。
本実施例の可変遅延回路3bでは、差動増幅回路のバイアス電流を増減させてトランジスタQ9とQ10のコレクタでの電圧振幅を変化させるため、トランジスタQ14とQ18のエミッタでの電圧振幅は、遅延時間制御端子CTLに与える電圧によって変化してしまう。そこで、振幅一定化のために振幅リミット回路80を後段に配置している。
このように構成される本実施例の可変遅延回路3bを、図4の可変遅延回路3,4や、図5の可変遅延回路3の代わりに、本実施例の可変遅延回路3aを用いることができる。
図12は、本発明の周波数発生回路における図1に示した振幅検知回路22や図5に示した振幅値検出回路25に用いられる振幅最小値検出回路の構成例を示す回路図である。
振幅最小値検出回路は、トランジスタQ20、ダイオードD1、電流源I2、ダイオードD1のアノードと定電圧の端子V1との間に配置された容量C1、そしてリセット信号RST1により容量C1の2端子間の開放と短絡を行うリセットスイッチSW1で構成される。
なお、リセット信号RST1は、不図示の本発明の周波数発生回路の出力周波数を変化させたタイミング、もしくは電源電圧、周囲温度を変化させたタイミング、さらには何らかの原因で負帰還が機能しなくなったタイミングで供給される。
トランジスタQ20のベース端子IN1の電圧が、容量C1にすでに蓄積された電荷によって決まるダイオードD1のアノードの電位より低い場合、ダイオードD1がオンしてアノードの電位もベース端子の入力電位と同じ電位となり、その最小の電圧が容量C1の蓄積電荷によって保持され、容量C1に接続された出力端子OUT1に現れる。このようにして、振幅最小値検出機能を実現する。出力電圧のリセットのために、リセットスイッチによる容量C1の短絡を行い、再度振幅最小値の検出を行う。
このように動作する図12の振幅最小値検出回路を、例えば図1の振幅検知回路22に用いる場合は、トランジスタQ20のベース端子IN1を入力ノード120に、容量C1の出力端子OUT1をノード122に接続して正相の振幅最小値Vminを検出し、同様に、もう一つの振幅最小値検出回路をノード121と123の間に設けて逆相の振幅最小値Vmin ̄を検出すればよい。
図13は、本発明の周波数発生回路における図1に示した振幅検知回路22や図5に示した振幅値検出回路25に用いられる振幅最大値検出回路の構成例を示す回路図である。
振幅最大値検出回路は、トランジスタQ30、そのエミッタ端子と定電圧の低電圧側電源端子V2との間に配置された容量C2、リセット信号RST2により容量C2の端子間の開放と短絡を行うリセットスイッチSW2で構成される。なお、リセット信号RST2は、不図示の本発明の周波数発生回路の出力周波数を変化させたタイミング、もしくは電源電圧、周囲温度を変化させたタイミング、さらには何らかの原因で負帰還が機能しなくなったタイミングで供給される。
トランジスタQ30のベース端子IN2の電圧が増加する場合、容量C2に蓄される電荷のために出力端子OUT2の電圧が増加し、その結果、入力端子IN2の電圧の最大値が容量C2の端子間電圧として保持され、出力端子OUT2に現れる。このようにして、振幅最大値検出機能を実現する。出力電圧のリセットのために、リセット信号RST2により、リセットスイッチSW2の短絡を行い、容量C2の蓄積電荷を放電して再度振幅最大値の検出を行う。
このように動作する図13の振幅最大値検出回路を、実施例1の後半で述べた図1の振幅検知回路22を最大値同士の差分を検出する場合に用いるには、トランジスタQ30のベース端子IN2を入力ノード120に、容量C2の出力端子OUT2をノード122に接続して正相の振幅最大値Vmaxを検出し、同様に、もう一つの振幅最大値検出回路をノード121と123の間に設けて逆相の振幅最大値Vmax ̄を検出すればよい。
また、図5の最大値と最小値を検出する振幅値検出回路25を構成する場合、本実施例の最大値検出回路と前述した図12の振幅最小値検出回路とを用いればよい。すなわち、振幅値検出回路25の入力ノードA1に本実施例の振幅最大値検出回路の入力端子IN2と、図12の振幅最小値検出回路のIN1とを接続し、各出力端子OUT1とOUT2から最大値と最小値から振幅値を検出してノードB1に出力し,同様にもう一組の振幅最大値検出回路と振幅最小値検出回路を同様にノードA2に設けて大値と最小値から振幅値を検出してノードB2に出力すればよい。
図14は本発明の周波数発生回路を具備した光通信システムの一例を示すブロック図である。光通信システムの送信機側は、マルチプレクサ(MUX)202、ドライバ207(DRV)、レーザ発振器(LAOSC)208、光変調器(LMOD)209等から構成され、受信機側はフォトディテクタ(PD)211、増幅器(AMP)212、デマルチプレクサ(DEMUX)215等から構成され、送信機側と受信機側とは光ファイバ(LFB)210を介して接続される。
送信機側のマルチプレクサ202は、複数の入力端子201からの複数の低速入力データ信号を高速信号へ多重するMUXコア回路203とクロック制御回路(CLCONT)206と、MUXコア回路の基準信号を生成する周波数発生回路205とから構成され、マルチプレクサ202の出力信号に応じてドライバ207が光変調器209を駆動する。レーザ発振器208からの連続波を光変調器209が変調して光信号とし、光ファイバ210を経て受信機側へと送信する。
受信機側では、フォトディテクタ211で光電変換により電気信号に変えて、増幅器212の出力をデマルチプレクサ215へ入力する。デマルチプレクサ215は、高速信号を複数の低速信号へ分離するDEMUXコア216、クロック制御回路214、そしてDEMUXコアの基準信号を生成する周波数発生器213で構成され、高速信号を複数の低速信号へ分離して複数の出力端子217から出力データ信号を出力する。
このように構成される光通信システムの送信機側の周波数発生回路205と、受信機側の周波数発生回路213として、実施例1〜11で説明したいずれかの構成の2逓倍器を用いた本発明の周波数発生器を適用することで、周波数発生器内部の発振回路の発振周波数を低く設定することができるため、必要なトランジスタの高速性能をさげることが可能となり、光通信システムの製作コストを低くすることができる。
図15は、本発明の周波数発生回路を用いた無線通信システムの一例を示すブロック図である。本実施例は、ヘテロダイン形式の無線受信機に本発明を適用した場合を示している。
このヘテロダイン形式の無線受信機では、アンテナ(ANT)301で受信した高周波信号fRFは低雑音増幅回路(AMP)302で増幅されてミキサ(MIX)303の一方の入力端子に入力される。局部発振器(LO)305の出力信号fLOは、ベースバンド回路部(BBLK)からの信号を受けて動作する周波数発生回路制御回路(Sync_cont)304によって制御され、ミキサ303の他方の端子に入力される。ミキサ303の出力では、受信信号fRFの搬送波周波数が下げられ、帯域通過フィルタ(BPF)306により不要周波数成分が減衰された後、中間周波増幅回路(IF−AMP)307で増幅され、復調回路(DEMOD)308にて信号が取り出され、不図示のベースバンド回路部へ送られる。なお、ベースバンド回路部は、取り出された信号に対して所要の演算処理を行う回路部分である。
このように構成されるヘテロダイン形式の無線受信機の局部発振回路305に、2逓倍器を用いた本発明の周波数発生回路を適用することで、周波数発生器内部の発振回路の発振周波数を低く設定することができる。このため、必要なトランジスタの高速性能をさげることが可能となり、ヘテロダイン形式の無線受信機の製作コストを低くすることができる。
図16は、本発明の周波数発生回路を用いた無線通信システムの他の実施例を示すブロック図である。本実施例は、ダイレクトコンバーション形式の無線受信機に本発明を適用した場合を示している。
このダイレクトコンバーション形式の無線受信機では、アンテナ301で受信した高周波信号fRFを低雑音増幅回路302にて増幅し、二つのミキサ303,303の入力信号とし、周波数発生回路制御回路304によって制御される局部発振回路(LO)305の出力信号fLO(ここでfLO=fRF)を二つに分岐し、90°(すなわち、π/2[ラジアン/秒])の位相差をつけてそれぞれミキサの入力信号とする。増幅回路302で増幅された信号を二つのミキサの出力において信号の搬送波周波数を下げ、帯域通過フィルタ306により不要周波数成分を減衰させた後(ここで、IF周波数fIF=0)、IF増幅回路307で増幅する。復調回路308は、二つのIF増幅回路307,307出力を用いて信号が取り出され、不図示のベースバンド回路部(BBLK)へ送られる。
このように構成されるダイレクトコンバーション形式の無線受信機の局部発振回路305に、実施例1〜11で説明したいずれかの構成の本発明の周波数発生回路を適用することで、周波数発生器内部の発振回路の発振周波数を低く設定することができる。このため、必要なトランジスタの高速性能をさげることが可能となり、ダイレクトコンバーション形式の無線受信機の製作コストを低くすることができる。
本発明の周波数発生回路の第1の実施例を示す回路図。 可変遅延回路の遅延時間TdがT/4の理想的な場合を示すタイミングチャート。 可変遅延回路の遅延時間TdがT/4でない不適切な場合を示すタイミングチャート。 ギルバート型乗算回路の遅延がない理想的な場合の差動出力の振幅差ΔVminと可変遅延回路の遅延時間Tdの関係を示す図。 ギルバート型乗算回路の遅延を考慮した場合の差動出力の振幅差ΔVminと可変遅延回路の遅延時間Tdの関係を示す図。 図3Aに示した(a)から(e)に対応した差動出力ノード120、121におけるVmin(実線:正相)とVmin ̄(点線:逆相)の振幅波形を示す図。 第1の従来例を示す2逓倍回路を用いた周波数発生回路のブロック図。 本発明の周波数発生回路の第2の実施例を示すブロック図。 本発明の周波数発生回路の第3の実施例を示す要部ブロック回路図。 本発明の周波数発生回路で用いるギルバート型乗算回路の第2の構成例を示す回路図。 本発明の周波数発生回路で用いるギルバート型乗算回路の第3の構成例を示す回路図。 本発明の周波数発生回路で用いるギルバート型乗算回路の第4の構成例を示す回路図。 本発明の周波数発生回路で用いる可変遅延回路の第1の構成例を示す回路図。 本発明の周波数発生回路における可変遅延回路の第2の構成例を示す回路図。 本発明の周波数発生回路で用いる振幅最小値検出回路の構成例を示す回路図。 本発明の周波数発生回路で用いる振幅最大値検出回路の構成例を示す回路図。 本発明の周波数発生回路を具備した光通信システムの一例を示すブロック図。 本発明の周波数発生回路を具備した無線通信システムの一例を示すブロック図。 本発明の周波数発生回路を具備した無線通信システムの他の実施例を示すブロック図。 第2の従来例を示す2逓倍回路のブロック図。
符号の説明
1…周波数制御端子、2…電圧制御発振回路(VCO)、3,3a,3b,72…可変遅延回路(VDLY)、4a,4b…遅延回路(DLY)、5,21…差動増幅回路(DIF)、6,6a〜6c…ギルバート型乗算回路、10,11…負荷、22…振幅検知回路(DT)、23…誤差増幅器(EAMP)、24…直流成分除去回路(DCC)、25…振幅値検出回路(DTA)、60…Dフリプフロップ型1/2分周回路(DIV)、30…振幅飽和用差動増幅回路(SAT)、50〜52…2逓倍回路、75…積分回路、80…振幅リミット回路(AMLT)、101,102…差動出力信号(発振回路出力)、201…入力端子、202…マルチプレクサ(MUX)、203…MUXコア回路、205…周波数発生回路、206…クロック制御回路(CLCONT)、207…ドライバ(DRV)、208…レーザ発振器(LAOSC)、209…光変調器(LMOD)、210…光ファイバ(LFB)、211…フォトディテクタ(PD)、212…増幅器(AMP)、215…デマルチプレクサ(DEMUX)、ΔVmin…振幅差、Vmin…正相の振幅最小値、Vmin ̄…逆相の振幅最小値、CTL…遅延時間制御端子、RST1,RST2…リセット信号、T…入力信号周期、Td,Td4a,Td4b,Tm…遅延時間、V1…高電位側電源、V2…低電位側電源、Vmax…正相の振幅最大値、Vmax ̄…逆相の振幅最大値、301…アンテナ(ANT)、302…低雑音増幅回路(AMP)、303…ミキサ(MIX)、305…局部発振器(LO)、304…周波数発生回路制御回路(Sync_cont)306…帯域通過フィルタ(BPF)、307…中間周波増幅回路(IF−AMP)、308…復調回路(DEMOD)、BBLK…ベースバンド回路部、C1,C2…容量、D1…ダイオード、fLO…出力信号、fRF…高周波信号、Q1〜Q20,Q30…バイポーラトランジスタ、M1〜M8…MOSトランジスタ、R1〜R7、SW1,SW2…リセットスイッチ。

Claims (8)

  1. 発振周波数の制御が可能な差動信号を出力する発振回路と、前記発振回路の出力の差動信号を入力として入力信号の周波数を2倍に逓倍して差動信号を出力する2逓倍回路とを具備する周波数発生回路であって、
    前記2逓倍回路は、可変遅延回路と、前記発振回路の差動出力信号が前記可変遅延回路を介して入力される第1差動入力端子及び前記発振回路の差動出力信号が入力される第2差動入力端子を有する差動型乗算回路と、前記差動型乗算回路の差動出力の正相と逆相の振幅の大きさをそれぞれ検知する振幅検知回路と、前記振幅検知回路により検知された振幅差に基づいて前記可変遅延回路の遅延量を制御する制御回路とを具備し、
    前記制御回路は、前記正相と前記逆相の振幅の大きさを等しくするように前記可変遅延回路の遅延量を制御し、
    前記差動型乗算回路の差動出力を周波数発生回路の出力とすることを特徴とする周波数発生回路。
  2. 請求項1記載の周波数発生回路において、前記差動型乗算回路の差動出力を入力とし、入力信号の周波数を1/2分周して角周波数0、π/2、π、3/2π[ラジアン/秒]に分離して4つの差動出力信号を出力する1/2分周回路を更に設けたことを特徴とする周波数発生回路。
  3. 請求項1または請求項2に記載の周波数発生回路において、
    前記差動型乗算回路は、ギルバート型掛け算回路を含むことを特徴とする周波数発生回路。
  4. 請求項1に記載の周波数発生回路において、
    前記可変遅延回路は、制御端子に印加される電圧に応じた遅延時間を前記差動入力信号に付加した差動信号を出力する回路であり、
    前記差動型乗算回路はギルバート型掛け算回路であり、該ギルバート型掛け算回路の差動電流出力は、電圧に変換して出力する負荷回路により差動の電圧出力信号として取り出され、
    前記振幅検知回路は前記負荷回路の前記差動の電圧出力信号の正相と逆相のそれぞれの下限値を検知して出力する回路であり、
    前記制御回路は、前記振幅検知回路の正相と逆相のそれぞれの下限値の差動電圧出力を入力とし、前記負荷回路の差動出力の正相と逆相の電圧振幅が所定の大きさとなるように変換して前記可変遅延回路の制御端子に出力する誤差増幅回路であることを特徴とする周波数発生回路。
  5. 請求項4に記載の周波数発生回路において、
    前記負荷回路の差動の電圧出力信号を入力とする第1および第2の差動増幅回路を更に設け、前記第1の差動増幅回路の差動出力を前記振幅検知回路の差動入力とし、前記第2の差動増幅回路の差動出力を周波数発生回路の出力とすることを特徴とする周波数発生回路。
  6. 請求項に記載の周波数発生回路において、
    前記負荷回路の出力と前記第1および第2の差動増幅回路の差動入力との間に、前記発振回路の出力の周波数の2倍の周波数に対して最も高い周波数帯域通過特性を有する帯域通過型フィルタを設けたことを特徴とする周波数発生回路。
  7. 発振周波数の制御が可能な差動信号を出力する発振回路と、前記発振回路の出力の差動信号を入力として入力信号の周波数を2倍に逓倍して差動信号を出力する2逓倍回路とを具備する周波数発生回路であって、
    前記2逓倍回路は、可変遅延回路と、前記発振回路の差動出力信号が前記可変遅延回路を介して入力される第1差動入力端子及び前記発振回路の差動出力信号が入力される第2差動入力端子を有し入力信号を乗算した電流を出力するギルバート型掛け算回路と、前記発振回路の周波数の2倍の周波数に対して最も高い周波数帯域通過特性を有し、前記ギルバート型掛け算回路の電流出力を差動電圧出力信号に変換して出力する負荷回路と、前記負荷回路の差動出力を入力としてそれぞれの直流成分を除去する直流成分除去回路と、前記直流成分除去回路の差動出力を入力とし、正相と逆相の振幅の大きさをそれぞれ検知する振幅検知回路と、前記振幅検知回路により検知された前記正相と逆相の振幅の差に基づいて前記可変遅延回路の遅延量を制御する制御回路とを具備し、
    前記制御回路は、前記正相と前記逆相の振幅の大きさを等しくするように前記可変遅延回路の遅延量を制御し、
    前記ギルバート型掛け算回路の差動出力を周波数発生回路の差動出力とすることを特徴とする周波数発生回路。
  8. 請求項7に記載の周波数発生回路において、
    前記負荷回路に前記発振回路の周波数の2倍の周波数に対して最も高い周波数帯域通過特性をもたせる代わりに、前記直流成分除去回路と前記振幅検知回路の間に、前記発振回路の周波数の2倍の周波数に対して最も高い周波数帯域通過性を有する帯域通過型フィルタを設け、前記振幅検知回路が、前記帯域型通過フィルタの差動出力のそれぞれの振幅の大きさを検知する構成とすることを特徴とする周波数発生回路。
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