JP4006302B2 - リモコン雲台 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮影系のハウジングを搭載した第１の垂直旋回機構と、伝送系を搭載した第２の垂直旋回機構を有するリモコン雲台に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、伝送装置を搭載した小型リモコン雲台は、屋外で使用されるため水平旋回機構、垂直旋回機構が風圧を受け旋回動作に影響をあたえている。
【０００３】
そのため撮影系のハウシングと共に同一の垂直旋回機構に一体で構成する場合は、風圧の影響を少なくするため小さな伝送装置を搭載している。
【０００４】
また、伝送能力が高い大型の伝送装置を搭載する場合は、耐風圧の高い大型のリモコン雲台に搭載していた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、小型リモコン雲台には、小型で伝送能力の低い伝送装置しか搭載できないため近距離の通信しかおこなえない。そのため緊急の中継用として利用するには通信感度を十分に得られる距離を常に把握する必要がある。
【０００６】
また、遠距離の通信を行う場合には、大型の伝送装置を搭載した大型のリモコン雲台が使用されるが、大型であるため設置場所が制約され希望する位置に配置できないこともある。
【０００７】
さらに大型のリモコン雲台は本体コスト、設置コスト等が高いことに加え可搬することもできないなど運用上のコスト高が問題となっていた。
【０００８】
本出願に係る第１の発明の目的は上記のような課題を解消するためになされたもので、可般型小型リモコン雲台の第１の垂直旋回機構に撮影用のテレビカメラ及びレンズを搭載したハウシングを具備し、水平旋回軸に対してほぼ対向位置に配置された第２の垂直旋回機構に遠距離用の伝送装置を搭載することで水平旋回軸の風圧バランスがほぼ均等になり、強風時にも水平旋回動作に悪影響を与えないリモコン雲台を得ることを目的とする。
本出願に係る第２の発明の目的は、第２の垂直旋回機構に搭載される伝送装置の特性に合った駆動制御を行えることを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本出願に係る発明であるリモコン雲台は、テレビカメラ及びレンズを搭載したハウシングと、該ハウジングを垂直旋回する第１の垂直旋回機構と、映像および音声を送受信する伝送装置を搭載した固定装置と、該固定装置を垂直旋回する第２の垂直旋回機構と、前記ハウジング及び前記固定装置を水平旋回する水平旋回機構とを有し、前記第２の垂直旋回機構は前記水平旋回機構の旋回中心を基準として前記第１の垂直旋回機構の反対側に配置されていることを特徴とする。
【００１０】
上記構成において、水平旋回機構の旋回中心に対して、第１及び第２の垂直旋回機構を対向２ケ所にほぼ平行になるように設け、一方にテレビカメラを搭載し、他方に伝送装置を搭載することにより、水平旋回軸の風圧バランスがほぼ均等になり、強風時にも水平旋回動作に悪影響を与えないように作用する。
【００１１】
【発明の実施の形態】
図１は本発明の実施形態である雲台システムの正面図である。
【００１２】
同図において１はハウシングの水平旋回及び第１の垂直旋回を行う旋回部、２は旋回部１の垂直旋回中心、３は旋回部１の水平旋回中心、４は第２の垂直旋回を行う駆動部、５は第１の垂直旋回を行う第１のマウント、６は第２の垂直旋回を行う第２のマウント、７はＴＶカメラ等の撮影装置を収納したハウジング、８はＦＰＵ等の伝送装置である。
【００１３】
旋回部１には第１の垂直旋回を制御する不図示のメモリ、ＣＰＵなどからなる制御装置が備えられている。また、駆動部４には第２の垂直旋回を制御する不図示のメモリ、ＣＰＵなどからなる制御装置が備えられている。
【００１４】
このように、本実施形態では第１の垂直旋回と第２の垂直旋回とを制御する制御装置が別々に設けられている。これにより、情報カメラ装置における撮影時には低速から高速までの動きが滑らかになり、伝送装置における送受信の位置合わせ時には正確な位置出し及び再現が得られるようなる。
【００１５】
図２は本発明の実施形態である雲台システムの平面図である。
【００１６】
同図において１１は水平旋回を行ったときのハウジング７及び伝送装置８の水平旋回範囲、１２はハウジング７が受ける風圧、１３は伝送装置８が受ける風圧を示している。
【００１７】
ハウジング７に風圧１２がかかると水平旋回中心３を基準に左旋回トルクが発生する。このトルクは水平旋回中心３よりハウジング７側の投影面積に投影面中心へ風圧１２を掛けた積となる。また、伝送装置８に風圧１３がかかると水平旋回中心３を基準に右旋回トルクが発生する。このトルクは水平旋回中心３より伝送装置８側の投影面積に投影面中心へ風圧１３を掛けた積となる。
【００１８】
しかるに水平旋回中心３を基準に相反する側に発生したトルクのほとんどが相殺され、残されたトルクのみを旋回部１で駆動させればよいので小さな駆動源で作動させることができる。
【００１９】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、水平旋回中心を基準にして対向側へ第２の垂直旋回機構と、映像および音声を送受信する伝送装置と、この伝送装置を搭載するための固定装置とが設けられているため、水平旋回軸の風圧バランスがほぼ均等になり、強風時にも水平旋回動作に悪影響を与えない。
【００２０】
また、水平旋回軸の風圧バランスがほぼ均等になるため、作動トルクを小さくでき駆動装置を小型化することができる。
【００２１】
さらに消費電力も低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の実施形態である雲台装置の正面図
【図２】 本発明の実施形態である雲台装置の平面図
【符号の説明】
１ 旋回部
２ 垂直旋回中心
３ 水平旋回中心
４ 駆動部
５ 第１のマウント
６ 第２のマウント
７ ハウジング
８ 伝送装置
１１ 水平旋回範囲
１２ ハウジングが受ける風圧
１３ 伝送装置が受ける風圧
Claims (1)
- テレビカメラ及びレンズを搭載したハウシングと、
該ハウジングを垂直旋回する第１の垂直旋回機構と、
映像および音声を送受信する伝送装置を搭載した固定装置と、
該固定装置を垂直旋回する第２の垂直旋回機構と、
前記ハウジング及び前記固定装置を水平旋回する水平旋回機構とを有し、
前記第２の垂直旋回機構は前記水平旋回機構の旋回中心を基準として前記第１の垂直旋回機構の反対側に配置されていることを特徴とするリモコン雲台。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002256329A JP4006302B2 (ja) | 2002-09-02 | 2002-09-02 | リモコン雲台 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002256329A JP4006302B2 (ja) | 2002-09-02 | 2002-09-02 | リモコン雲台 |
Publications (3)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004096519A JP2004096519A (ja) | 2004-03-25 |
| JP2004096519A5 JP2004096519A5 (ja) | 2005-09-02 |
| JP4006302B2 true JP4006302B2 (ja) | 2007-11-14 |
Family
ID=32061583
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002256329A Expired - Fee Related JP4006302B2 (ja) | 2002-09-02 | 2002-09-02 | リモコン雲台 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4006302B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006140712A (ja) | 2004-11-11 | 2006-06-01 | Fujinon Corp | 雲台装置 |
-
2002
- 2002-09-02 JP JP2002256329A patent/JP4006302B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
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|---|---|
| JP2004096519A (ja) | 2004-03-25 |
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