JP3974133B2 - 監視カメラ及びその取り付け方法 - Google Patents

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Description

本発明は監視カメラ及びその取り付け方法に関する。特に、室内用及び車載用に好適な監視カメラ及びその取り付け方法に関する。
近年では、店舗、オフィース、住居などに、例えば、防犯上気になる場所又は目の届かない場所に監視カメラが設置されている。又、死角をカバーするために車両にも監視カメラが設置される場合がある。監視カメラは、人目に触れるように室外に設置すること自体に威嚇効果があるとされているが、逆に、人目に触れないように室内に設置されることもある。例えば、ドアに設けられるドアスコープに監視カメラを取り付け、ドアに近づくことなく、この監視カメラに接続される室内のモニターで来客者や不特定の訪問販売者・訪問勧誘者を確認できる。
前述のようなドアスコープに取り付けられる監視カメラ付きの撮像装置としては、既設のドアスコープを広角レンズ付きの専用のドアスコープに換えることなく、既設のドアスコープを取り外さずに簡単な方法で、一般ユーザーでも容易にこれに取り付け可能とし、しかも鮮明な映像が得られる撮像装置が発明されている(例えば特許文献1参照)。
図8は、特許文献1による撮像装置の内部構成を示す図である。本願の図8は、特許文献1の図1に対応している。図8において、撮像装置は、CCD(撮像器)820、望遠レンズ821、液晶ディスプレイ(表示器)822、及び電池825を筺体826に収容している。そして、ドアスコープ81内に設けられる広角レンズ(図示せず)と望遠レンズ821とが同一光軸上に配置されるように、筺体826の裏側の凹み827をドアスコープ81の端部83aに合わせて、接着剤あるいは両面テープにより筺体826がドア82に固定される。
特許文献1による撮像装置は、既設のドアスコープを通してドア82外部の情景を撮像器820が捕らえ、表示器822に映し出すことができるので、ドア82に近づかなくても、外部の様子を見ることができるとしている。又、広角レンズと望遠レンズ821とを組み合わせた光学系にすることにより、ドアスコープ81を通して見る画像とは異なって、違和感のない画像が得られるとしている。
そして、筺体826をドア82に固定する方法としては、ドアの平坦部に対向する筺体の接触部を平坦にしておくと、接着剤あるいは両面テープを用いて取り付けることができるとしている。又、筺体826に、ドア82の係合体と係合する被係合体を設けて、両者を引っ掛けて係合することによっても取り付けることができるとしている。更に又、筺体826の四隅に設けられる固定部829に磁石、吸盤といった吸着体を設けて、筺体826をドア82に吸着させることによっても取り付けることができるとしている。
図8において、特許文献1による撮像装置は、CCD820及び制御回路等を搭載する実装基板823と、CCD820を起動させるスタートボタン824と、を備えている。更に、望遠レンズ821を保持する鏡筒830と、実装基板823に固定された固定筒831と、を備えている。鏡筒830は固定筒831にねじ込まれ支持されており、回動自在かつ光軸方向に移動自在とされる。
図8において、望遠レンズ821の焦点距離を調整するための調整手段が設けられている。この手段として、鏡筒830の外周にギア832が嵌め込まれ、ギア832に噛み合う調整ギア833が設けられている。調整ギア833は筺体826に軸834を介して回転自在に支持され、その上部が筺体826の上側から外部に突出している。したがって、調整ギア833の上部を回転させることにより、筺体826の固定後に外部から操作するだけで、容易にピント調整を行うことができるとしている。
特開平11−215485号公報
しかしながら、特許文献1による撮像装置は、ドアスコープ用として有用であるが、構成を複雑にしており、重量のあるものとしている。又、望遠レンズの焦点距離を調整するための機構も必要としている。したがって、ドアスコープに小型監視カメラのみを取り付け、現在、一般家庭でも普及しているパーソナルコンピュータにこの小型監視カメラを接続して、パーソナルコンピュータに備わるCRTで映像を取り込めば、監視システムとしては安価であり、小型監視カメラであればドアにかかる負荷も少なくなると考えられる。
しかしながら、市販されている小型監視カメラは、一般に天井から吊り下げたり、載置されたりするために、これらの設置方法に有効となるように、従来の小型監視カメラは吊り下げ金具や載置金具を設ける構造を有している。
そして、ドアスコープ用の小型監視カメラはこれまで考えられていなかった。又、窓ガラスに直接、取り付けられる室内用の小型監視カメラもこれまで考えられていなかった。更に、車両の窓ガラスに小型監視カメラを取り付け、死角をカバーする小型監視カメラも考えられていなかった。室内又は車内に小型監視カメラを取り付けることにより、防滴構造が不要になるというメリットがある。このような背景において、ドアに取り付け可能なドアスコープ用の小型監視カメラ、又は、窓ガラスに取り付け可能な室内用と車載用に共用できる汎用性のある小型監視カメラ及びその取り付け方法が求められる。つまり、これらが本発明の課題といってよい。
本発明は、このような課題に鑑み、ドアスコープが設けられるドア、及び室内又は車内から窓ガラスに取り付け可能とする小型監視カメラ及びその取り付け方法を提供することを目的とする。
発明者は、上記目的を満たすため、小型監視カメラとしてピンホールカメラを利用し、このピンホールカメラを着脱する取り付け部材を設け、この取り付け部材をドアスコープが設けられるドア、又は窓ガラスに貼着可能とする構造とし、以下のような新たな監視カメラ及びその取り付け方法を発明した。
(1) ドアスコープを有するドア又は窓ガラスに取り付けられるための監視カメラであって、ピンホールを通して得られる画像を映像出力するピンホールカメラと、このピンホールカメラを着脱自在に取り付け可能な取り付け部材と、備え、前記取り付け部材は、前記ドア又は窓ガラスに貼着可能な平坦部と、この平坦部に対して前記ピンホールの形成面が近接又は離反可能に前記ピンホールカメラが固定される固定部と、を備える監視カメラ。
(1)の発明は、ドアスコープを有するドア又は窓ガラスに取り付けられるための監視カメラであって、この監視カメラはピンホールカメラと取り付け部材を備えている。ピンホールカメラはピンホールを通して得られる画像を映像出力する。取り付け部材は、ピンホールカメラを着脱自在に取り付け可能としている。
例えば、ピンホールカメラはピンホールを通して画像が入射され、この入射画像が収束レンズで収束されて、電荷結合素子(CCD)に結像される。例えば、このCCDはプリント基板に実装されており、このプリント基板はCCDの出力を映像信号処理して出力する制御回路を備えている。ピンホールカメラは、前記収束レンズ、前記CCD、前記プリント基板をケース内に収容しているということもできる。そして、例えば、ピンホールカメラは、映像信号を出力し、電源が入力される入出力端子(コネクタ端子)を有している。
なお、取り付け部材はピンホールカメラを着脱自在に取り付け可能とは、ピンホールカメラを取り付け部材に組み立てることができ、取り付け部材からピンホールカメラを分離できることと同義である。例えば、取り付け部材は、ピンホールカメラをねじなどの締結具で取り付けることができる。着脱自在な他の締結手段を用いてもよい。
(1)の発明は、取り付け部材が平坦部と固定部とを備えている。平坦部はドア又は窓ガラスに貼着可能としている。固定部は、この平坦部に対してピンホールの形成面が近接又は離反可能に前記ピンホールカメラが固定される。
例えば、平坦部に接着剤を塗布、又は両面接着テープを貼り付けて、ドアスコープを有するドア又は窓ガラスに貼着することができる。取り付け部材にピンホールカメラを取り付けて、ドアスコープとピンホールを位置合わせした後にドアに取り付け部材を貼着することが好ましい。ピンホールカメラであれば、ドアスコープの光軸とピンホールの中心が多少ずれても実用上は支障がない。そして、ピンホールカメラを平坦部に対してピンホールの形成面を近接又は離反して取り付け、位置を調整できる。
本発明は、小型監視カメラとしてピンホールカメラを採用したことによる利点もある。周知のとおり、一般のレンズ付き監視カメラと異なり、ピンホールカメラは焦点合わせが不要である。したがって、従来技術のように、焦点距離を調整するための機構を不要としている。又、一般のレンズ付き監視カメラと異なり、ピンホールカメラはレンズを保持するいわゆる鏡筒を短くできる。したがって、例えば、この監視カメラをドアに取り付けた場合に、室内への突出長を短くできるというメリットがある。
更に、近年における電子部品の軽量小型化の進展により、ピンホールカメラは大変軽量化している。したがって、取り付け部材を用いてピンホールカメラをドアに貼着した場合でも、ドアの開閉による衝撃によっても、監視カメラが不用意にドアから離脱する可能性が低くなる。又、この監視カメラを車両の窓ガラスに貼着した場合でも、車両の走行時の振動で監視カメラが不用意に窓ガラスから離脱する可能性が低くなる。
又、本発明は、ピンホールカメラを取り付け部材の平坦部に対して近接又は離反して取り付け、位置を調整できることによる利点もある。一般に、ドアスコープの端部はドア面から突出している。そして、ドアスコープの端部にピンホールの形成面を近接させることが、好ましい配置である。しかし、ドアスコープの端部の突出量は、メーカーによって様々である。この発明の監視カメラは、このようなドアスコープの端部の異なる突出量に対応すべく位置調整可能な構造を有している。
(2) 前記ピンホールカメラは前記固定部に回動可能に取り付けられる(1)記載の監視カメラ。
(2)の発明は、ピンホールカメラは、取り付け部材の固定部に回動可能に取り付けられるので、例えば、車両のリヤウィンドウ、又はサイドウィンドウにこのピンホールカメラを貼り付けることにより、死角をカバーすることができる。この発明による監視カメラは、平坦部に直交する軸線に対して、例えば、プラス・マイナス20度の回動角度を実現できる。
(3) 前記ピンホールカメラは、前記ピンホールの形成面を有する鏡筒部が突出する略直方体のケースを備え、前記固定部は、前記平坦部に対して略直角に屈折する一対の固定片から成り、前記ケースにおいて対向する一対の側面が前記一対の固定片で挟持され、かつ、この一対の側面が前記一対の固定片にねじ止めされる(1)又は(2)記載の監視カメラ。
(3)の発明は、ピンホールカメラは、ピンホールの形成面を有する鏡筒部が突出する略直方体のケースを備えている。そして、固定部は、平坦部に対して略直角に屈折する一対の固定片から成っている。このケースにおいて対向する一対の側面が一対の固定片で挟持される。又、この一対の側面が一対の固定片にねじ止めされる。
ここで、ケースにおいて対向する一対の側面の幅は、一対の固定片における内壁間の距離より僅かに大きく、一対の固定片が弾性変形して、このケースを挟持することが好ましい。又、前記一対の側面に雌ねじが形成され、例えば、ビスなどで一対の固定片にねじ止めされる。そして、平坦部に対してピンホールの形成面が近接又は離反できるように、ビスのねじ部が入る一対の長穴が一対の固定片に形成されてよい。
(4) 前記取り付け部材は、前記平坦部の略中央部に前記固定部が設けられ、前記ピンホールと対向する当該平坦部に映像取り込み可能な貫通穴が設けられる(1)から(3)のいずれかに記載の監視カメラ。
(4)の発明は、取り付け部材が平坦部の略中央部に固定部が設けられている。そして、前記ピンホールと対向する平坦部に映像取り込み可能な貫通穴が設けられている。例えば、固定部は平坦部の一方の端部に設けられてもよく、固定部は平坦部の中央部に設けられてもよい。しかし、重量バランスの観点からは、固定部は平坦部の中央部に設けられることが好ましい。言い換えれば、ピンホールカメラの両翼に平坦部が延出している態様が好ましい。そして、ピンホールと対向する平坦部に映像取り込み可能な貫通穴が設けられる。又、ドア面から突出するドアスコープの端部を回避する目的で、この貫通穴は設けられている。死角をカバーするためには、貫通穴は大きいことが好ましいが、平坦部の接着強度や、取り付け部材全体の機械的強度から、貫通穴の大きさは適宜、設定される。
(5) 前記ピンホールカメラに接続されるケーブルを留めるクランプ部が前記平坦部に複数設けられている(1)から(4)のいずれかに記載の監視カメラ。
(5)の発明は、このように、ピンホールカメラに接続されるケーブルを留めるクランプ部が平坦部に複数設けられているので、ドア又は窓ガラスにケーブルクランプを別途に設ける必要がない。
(6) 前記取り付け部材は金属板で成形される(1)から(5)のいずれかに記載の監視カメラ。
例えば、取り付け部材は、合成樹脂で成形されてもよく、金属板で成形されてもよい。安価で、成形容易であり、機械的強度が保障されるためには、金属板で成形されることが好ましい。金属板としては、比較的軽量のアルミニウム板が好ましい。
(7) 前記ピンホールカメラ及び前記取り付け部材は黒色に被覆される(1)から(6)のいずれかに記載の監視カメラ。
(7)の発明は、前記ピンホールカメラ及び取り付け部材が黒色に被覆されているので、ピンホールカメラが取得すべき画像以外の反射光を吸収できる。そして、ピンホールカメラに設けられる自動輝度調整機能が有効に作用して好ましい映像を得ることができる。なお、ピンホールカメラ及び取り付け部材は黒色に塗装されてもよく、黒色にメッキされてもよい。ピンホールカメラ及び取り付け部材が合成樹脂などの素材で形成される場合は、黒色の素材を使用してもよい。
(8) ドアスコープを有するドア又は窓ガラスに監視カメラを取り付ける方法であって、ピンホールを通して得られる画像を映像出力するピンホールカメラと、このピンホールカメラを着脱自在に取り付け可能な取り付け部材と、備え、前記取り付け部材は平坦部と固定部を備え、前記平坦部は前記ドア又は窓ガラスに貼着され、この平坦部に対して前記ピンホールの形成面が近接又は離反可能に前記ピンホールカメラが固定される監視カメラの取り付け方法。
(9) 前記ピンホールカメラは前記固定部に回動可能に取り付けられる(8)記載の監視カメラの取り付け方法。
本発明による監視カメラは、ピンホールカメラとピンホールカメラを着脱自在に取り付け可能な取り付け部材とを備えている。取り付け部材は、ドア又は窓ガラスに貼着可能な平坦部と、平坦部に対して近接又は離反可能にピンホールカメラが固定される固定部と、を備えている。したがって、焦点距離を調整するための機構を不要としている。そして、ピンホールカメラは軽量であり、ドアスコープを有するドアから容易に離脱することなく取り付けることができる。又、車両の窓ガラスにも好適に取り付けることができる。
本発明による監視カメラをドアに取り付けた場合に、室内への突出長を短くできるというメリットがある。この発明の監視カメラは、ドアスコープの端部の異なる突出量に対応すべく位置調整可能な構造を有している。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は、本発明による監視カメラの一実施形態を示す斜視分解組立図である。図1は、監視カメラがドアスコープを有するドアに取り付けられる場合を示している。図2は、前記実施形態による監視カメラの斜視分解組立図である。図2は、図1と反対側から監視カメラを観ている。図3は、前記実施形態による監視カメラの斜視分解組立図である。図3は、監視カメラが窓ガラスに取り付けられる場合を示している。
図4は、前記実施形態による監視カメラの側面図である。図4は、監視カメラがドアスコープを有するドアに取り付けられる場合を示している。図5は、前記実施形態による監視カメラの側面図である。図5は、監視カメラが窓ガラスに取り付けられる場合を示している。図6は、前記実施形態による監視カメラの背面図である。図7は、前記実施形態による取り付け部材の展開図である。
最初に、本発明による監視カメラの構成を説明する。図1から図3において、監視カメラ10は、ピンホールカメラ1と取り付け部材2を備えている。ピンホールカメラ1はピンホール1aを通して得られる画像を映像出力する。取り付け部材2は、ピンホールカメラ1を着脱自在に取り付け可能としている。
図1から図3において、ピンホールカメラ1はピンホール1aを通して画像が入射され、この入射画像が収束レンズ(図示せず)で収束されて、図示されない電荷結合素子(CCD)に結像される。例えば、このCCDはプリント基板(図示せず)に実装されており、このプリント基板はCCDの出力を映像信号処理して出力する制御回路を備えている。ピンホールカメラ1は、収束レンズ、CCD、プリント基板をケース12内に収容しているということもできる。そして、ピンホールカメラ1は、映像信号を出力する端子12eを有している。
図1から図3において、取り付け部材2は平坦部21と固定部22とを備えている。平坦部21はドア3又は窓ガラス4に貼着可能としている。固定部22は、平坦部21に対してピンホール1aの形成面が近接又は離反可能にピンホールカメラ1が固定される(図4参照)。図4において、ピンホール1aの形成面が近接する方向を矢印X1、ピンホール1aの形成面が離反する方向を矢印X2としている。又、ピンホールカメラ1は固定部22に回動可能に取り付けられる(図5参照)。
図1から図3に示されるように、ピンホールカメラ1は、ピンホール1aの形成面を有する鏡筒部11が突出する略直方体のケース12を備えている。そして、固定部22は、平坦部21に対して略直角に屈折する一対の固定片22a・22bから成っている。ケース12において対向する一対の側面12a・12bが一対の固定片22a・22bで挟持される。又、この一対の側面12a・12bが一対の固定片22a・22bにねじ止めされる。
ここで、ケース12において対向する一対の側面12a・12bの幅は、一対の固定片22a・22bにおける内壁間の距離より僅かに大きく、一対の固定片22a・22bが弾性変形して、ケース12を挟持している。又、一対の側面12a・12bに雌ねじ12c・12dが形成され、例えば、ビス2sなどで一対の固定片22a・22bにねじ止めされる。そして、平坦部21に対してピンホール1aの形成面が近接又は離反できるように、ビス2sのねじ部が入る一対の長穴22c・22dが一対の固定片22a・22bに形成されている。
図1から図3において、一対の雌ねじ12c・12dが形成される面は、一対の側面12a・12bから僅かに突出している。この突出部は、一対の雌ねじ12c・12dを中心とした円弧で形成され、当該円弧に連続してケース12の背面に至る方形に形成されている。この前円後方形の突出部は、一対の長穴22c・22dに嵌合して、ピンホールカメラ1がスライドする機能を有している。ピンホールカメラ1が回動するときは、一対の固定片22a・22bを僅かに押し広げて回動する。
ここで、固定部22は平坦部21の一方の端部に設けられてもよく、固定部22は平坦部21の中央部に設けられてもよい。しかし、重量バランスの観点からは、固定部22は平坦部21の中央部に設けられることが好ましい。言い換えれば、ピンホールカメラ1の両翼に平坦部21a・21bが延出している態様が好ましい(図6参照)。
そして、図1から図3に示されるようにピンホール1aと対向する平坦部21に映像取り込み可能な貫通穴23が設けられている。又、ドア面から突出するドアスコープ31の端部31aを回避する目的で、貫通穴23は設けられている。死角をカバーするためには、貫通穴23は大きいことが好ましいが、平坦部21の接着強度や、取り付け部材2全体の機械的強度から、貫通穴23の大きさは適宜、設定される。
本発明による監視カメラ10は、例えば、平坦部21に接着剤を塗布、又は両面接着テープ5を貼り付けて、ドアスコープ31を有するドア3(図4参照)又は窓ガラス4(図5参照)に貼着することができる。取り付け部材2にピンホールカメラ1を取り付けて、ドアスコープ31とピンホール1aを位置合わせした後にドア3に取り付け部材2を貼着することが好ましい。ピンホールカメラであれば、ドアスコープ31の光軸とピンホール1aの中心が多少ずれても実用上は支障がない。そして、ピンホールカメラ1を平坦部21に対してピンホール1aの形成面を近接又は離反して取り付け、位置を調整できる。
本発明は、小型監視カメラとしてピンホールカメラを採用したことによる利点もある。周知のとおり、一般のレンズ付き監視カメラと異なり、ピンホールカメラは焦点合わせが不要である。したがって、従来技術のように、焦点距離を調整するための機構を不要としている。又、一般のレンズ付き監視カメラと異なり、ピンホールカメラはレンズを保持する鏡筒部11を短くできるという利点もある。したがって、例えば、この監視カメラ10をドア3に取り付けた場合に、室内への突出長を短くできるというメリットがある。
更に、近年における電子部品の軽量小型化の進展により、ピンホールカメラは大変軽量化している。したがって、取り付け部材2を用いてピンホールカメラ1をドア3に貼着した場合でも、ドア3の開閉による衝撃によっても、監視カメラ10が不用意にドア3から離脱する可能性が低くなる(図4参照)。又、この監視カメラ10を車両の窓ガラス4に貼着した場合でも、車両の走行時の振動で監視カメラ10が不用意に窓ガラス4から離脱する可能性が低くなる(図5参照)。
又、本発明の監視カメラ10は、ピンホールカメラ1を取り付け部材2の平坦部21に対して近接又は離反して取り付け、位置を調整できることによる利点もある。一般に、ドアスコープ31の端部31aはドア面から突出している。そして、ドアスコープ31の端部31aにピンホールの形成面を近接させることが、好ましい配置である(図4参照)。しかし、ドアスコープ31の端部31aの突出量は、メーカーによって様々である。この発明の監視カメラ10は、このようなドアスコープ31の端部31aの異なる突出量に対応すべく位置調整可能な構造を有していることにメリットがある。
図5において、ピンホールカメラ1は、取り付け部材2の固定部22に回動可能に取り付けられるので、例えば、車両のリヤウィンドウ、又はサイドウィンドウにこのピンホールカメラ1を貼り付けることにより、死角をカバーすることができる。この発明による監視カメラ10は、平坦部21に直交する軸線に対して、例えば、一方の回動方向Lと他方の回動方向Rに各20度の回動角度を実現できる。
図1又は図3において、ピンホールカメラ1に接続されるケーブル1dを留めるクランプ部24が平坦部21に複数設けられている。ケーブル1dの一方の端末にはコネクタ1cが設けられ、コネクタ1cは端子12eに接続される。ケーブル1dの他方の端末は、例えば、パーソナルコンピュータに備わるCRT(図示せず)に接続されてピンホールカメラ1が出力する映像を監視することができる。
このように、この発明による監視カメラ10は、ピンホールカメラ1に接続されるケーブル1dを留めるクランプ部24が平坦部21に複数設けられているので、ドア3又は窓ガラス4にケーブルクランプを別途に設ける必要がないという利点がある。
例えば、取り付け部材2は、合成樹脂で成形されてもよく、金属板で成形されてもよい。安価で、成形容易であり、機械的強度が保障されるためには、金属板で成形されることが好ましい。金属板としては、比較的軽量のアルミニウム板が好ましい。
本発明による取り付け部材2は、実施態様としてアルミニウム板が成形されている。本発明による取り付け部材2は、資源を有効に利用している。図7に示されるように、成形前の取り付け部材2は長方形状の平板であり、予め、貫通穴23と一対の長穴22c・22dが打ち抜き加工されている。又、折り曲げられる一対の固定片22a・22bの両翼はスリットが予め、打ち抜き加工されている。
そして、図7の2点鎖線で示されるように、折り曲げ加工により一対の固定片22a・22bが形成される。一方、図7の2点鎖線で示されるように、複数のクランプ部24は、平坦部21がプレス加工されることにより、形成される。複合金型により、一対の固定片22a・22b及び複数のクランプ部24が同時に成形されてもよい。
又、本発明において、ピンホールカメラ1及び取り付け部材2は黒色に被覆されている。このように黒色に被覆することにより、ピンホールカメラ1が取得すべき画像以外の反射光を吸収できるようにしている。そして、ピンホールカメラに設けられる自動輝度調整機能が有効に作用して好ましい映像を得ることができる。なお、ピンホールカメラ1及び取り付け部材2は黒色に塗装されてもよく、黒色にメッキされてもよい。ピンホールカメラ1の及び取り付け部材2が合成樹脂などの素材で形成される場合は、黒色の素材を使用してもよい。
本発明による監視カメラは、例えば、ドアスコープを有するドア、又は室内の窓ガラスに設置される場合は、パーソナルコンピュータにこの監視カメラを接続して、パーソナルコンピュータに備わるCRTで映像を取り込むことができる。又、本発明による監視カメラを車両の窓ガラスに設置する場合は、例えば、カーナビゲーションシステムにこの監視カメラを接続して、カーナビゲーションシステムに備わるディスプレイで映像を取り込むことができる。
本発明による監視カメラの一実施形態を示す斜視分解組立図である。 前記実施形態による監視カメラの斜視分解組立図である 前記実施形態による監視カメラの斜視分解組立図である。 前記実施形態による監視カメラの側面図である。 前記実施形態による監視カメラの側面図である。 前記実施形態による監視カメラの背面図である。 前記実施形態による取り付け部材の展開図である。 従来技術による監視カメラ付きの撮像装置の内部構成を示す図である。
符号の説明
1 ピンホールカメラ
1a ピンホール
2 取り付け部材
3 ドア
4 窓ガラス
10 監視カメラ
21 平坦部
22 固定部
31 ドアスコープ

Claims (6)

  1. ドアスコープを有するドア又は窓ガラスに取り付けられるための監視カメラであって、
    ピンホールを通して得られる画像を映像出力するピンホールカメラと、
    このピンホールカメラを着脱自在に取り付け可能な取り付け部材と、を備え、
    前記取り付け部材は、前記ドア又は窓ガラスに貼着可能な平坦部と、この平坦部に対して前記ピンホールの形成面が近接又は離反可能に前記ピンホールカメラが固定される固定部と、を備え、
    前記ピンホールカメラは、前記ピンホールの形成面を有する鏡筒部が突出する略直方体のケースを有し、
    前記固定部は、前記平坦部に対して略直角に屈折する一対の固定片から成り、
    前記ケースにおいて対向する一対の側面が前記一対の固定片で挟持され、かつ、この一対の側面が前記一対の固定片にねじ止めされ、
    前記ピンホールカメラは、前記平坦部に直交する軸線に対して、当該ピンホールカメラが所定の回動角度で回動するように、前記一対の固定片のねじ止め回りに回動可能に取り付けられる監視カメラ。
  2. 前記取り付け部材は、前記平坦部の略中央部に前記固定部が設けられ、前記ピンホールと対向する当該平坦部に映像取り込み可能な貫通穴が設けられる請求項1記載の監視カメラ。
  3. 前記ピンホールカメラに接続されるケーブルを留めるクランプ部が前記平坦部に複数設けられている請求項1又は2記載の監視カメラ。
  4. 前記取り付け部材は、金属板で成形される請求項1から3のいずれかに記載の監視カメラ。
  5. 前記ピンホールカメラ及び前記取り付け部材は黒色に被覆される請求項1から4のいずれかに記載の監視カメラ。
  6. ドアスコープを有するドア又は窓ガラスに監視カメラを取り付ける方法であって、
    ピンホールを通して得られる画像を映像出力するピンホールカメラと、
    このピンホールカメラを着脱自在に取り付け可能な取り付け部材と、備え、
    前記取り付け部材は平坦部と固定部を備え、
    前記平坦部は前記ドア又は窓ガラスに貼着され、この平坦部に対して前記ピンホールの形成面が近接又は離反可能に前記ピンホールカメラが固定され、
    前記ピンホールカメラは、前記ピンホールの形成面を有する鏡筒部が突出する略直方体のケースを有し、
    前記固定部は、前記平坦部に対して略直角に屈折する一対の固定片から成り、
    前記ケースにおいて対向する一対の側面が前記一対の固定片で挟持され、かつ、この一対の側面が前記一対の固定片にねじ止めされ、
    前記ピンホールカメラは、前記平坦部に直交する軸線に対して、当該ピンホールカメラが所定の回動角度で回動するように、前記一対の固定片のねじ止め回りに回動可能に取り付けられる監視カメラの取り付け方法。
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